説明

農作業機

【課題】ローリングスプリング20と油圧ローリングシリンダ17によるロ−リング姿勢制御を自動的に切り替えることができる農作業機を提供することである。
【解決手段】所定時間内に走行部傾斜角センサ24の検出する傾斜角度の変化が所定範囲内であると、油圧ローリングシリンダ17が駆動制御しない状態として、緩衝部材20による苗植付装置6の姿勢変更を行い、前記傾斜角度の変化が所定範囲を超えると油圧ローリングシリンダ17によるロ−リング姿勢制御を行うように制御装置27がコントロールするので、苗植付装置6の姿勢変更を自動的に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、田植機やトラクタ−等の農作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行車体に対し対地作業装置を前後軸芯周りに左右ロ−リング自在に支持し、対地作業装置を走行低速時には、緩衝部材であるスプリングによる緩衝力によって滑らかな安定したロ−リング姿勢変更を行い、走行高速時には、スプリングによる緩衝力が作用しない状態に手動で切り替えて姿勢変更アクチュエ−タである油圧シリンダで姿勢変更の追従性、作業性の向上を図った農作業機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−344019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の発明では、走行速度に応じて緩衝部材であるスプリングと姿勢変更アクチュエ−タである油圧シリンダで滑らかな安定したロ−リング姿勢変更を行うというものであるが、圃場の凹凸や傾斜変化が激しい時など、ロ−リング姿勢を大きく変更する必要がある時に、緩衝部材と姿勢変更アクチュエ−タの双方が姿勢を変更しようとするので、所望の姿勢に適確に制御できなかったり、制御の応答性が低下したりするおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、緩衝部材と姿勢変更アクチュエ−タによるロ−リング姿勢制御を自動的に切り替えることにより、姿勢制御を適確に且つ応答性良く行うことができる農作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
すなわち、走行車体(1)と 該走行車体(1)の後ろに配置した農作業装置(6)と、走行車体(1)と農作業装置(6)を連結して、農作業装置(6)の姿勢変更を行う姿勢変更アクチュエ−タ(17)と、走行車体(1)と農作業装置(6)との間に設けて該農作業装置(6)の姿勢変更を緩衝する緩衝部材(20)と、走行車体(1)又は農作業装置(6)の水平に対する傾斜角度を検出する傾斜角センサ(24)を設け、姿勢変更アクチュエータ(17)と緩衝部材(20)を走行車体(1)と農作業装置(6)との間に並列に配置し、傾斜角センサ(24)の検出値に基づいて所望の姿勢となるよう姿勢変更アクチュエータ(17)を駆動状態にして制御する時には、緩衝部材(20)による緩衝で農作業装置(6)の姿勢が変更されず、姿勢変更アクチュエータ(17)を自由に作動する自由状態にして姿勢変更アクチュエータ(17)が農作業装置(6)の姿勢を規制しない時には、緩衝部材(20)の作動により農作業装置(6)の姿勢が制御される構成とし、所定時間内に該傾斜角センサ(24)の検出する傾斜角度の変化が所定範囲内であると、前記自由状態とし、前記所定時間内に前記傾斜角度の変化が所定範囲を超えると前記駆動状態に切り替える制御装置(27)を設けたことを特徴とする農作業機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、制御装置(27)は所定範囲内で走行部傾斜角センサ(24)の検出する傾斜角度が所定角度内で変化が所定範囲内で変化をしている場合は姿勢変更アクチュエ−タ(17)が作動しない状態として緩衝部材(20)で農作業装置(6)の姿勢変更を緩衝させ、圃場面に追従させて応答性良く制御できるので、姿勢制御を適確に且つ応答性良く行える。また前記所定範囲内で前記傾斜角度の変化が所定範囲を超えると姿勢変更アクチュエ−タ(17)による姿勢制御で、素早い姿勢変更が行えて目標姿勢に確実に制御できるので、姿勢制御を適確に且つ応答性良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施例の田植機の側面図である。
【図2】図1の田植機の平面図である。
【図3】図1の田植機の苗植付部の側面図である。
【図4】図1の田植機の苗植付部の背面図である。
【図5】図1の田植機の制御装置のブロック図である。
【図6】図1の田植機のロリングシリンダ部分の油圧回路の一部のブロック回路図である。
【図7】図1の田植機のデフロックペダルの構成図(図7(a))と差動装置作動停止用プレートの平面図(図7(b))、従来技術のデフロックペダルの構成図(図7(c))である。
【図8】図1の田植機の燃料タンクの縦断面図である。
【図9】図1の田植機の苗載タンクの側面図(図9(a))と従来技術の苗載タンクの側面図(図9(b)、図9(c))である
【図10】図1の田植機の苗床を載置した苗載タンクの一部平面図である。
【図11】図1の田植機の回転式マーカの構成図である。
【図12】図1の田植機の水車式マーカの分解構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
農作業機の一例として8条植乗用田植機の側面図を図1に示し、平面図を図2に示す。また、図1の田植機の苗植付部の側面図を図3に示し、背面図を図4に示す。
走行車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置が設置され、車体後方部には農作業装置として苗植付部6が昇降リンク機構7及び油圧昇降シリンダ8を介して昇降操作可能に連結装備されている。操縦装置の後側に運転席9が設置され、運転席9の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジン10が搭載されている。
【0010】
苗植付部(農作業装置)6は、左右に往復動する苗載タンク11、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆12を有する植付装置13、苗植付面を整地するフロ−ト14等からなる。
そして、苗植付部6を走行車体1の走行に伴って対地所定水平姿勢を維持するよう制御する左右姿勢変更手段としてロ−リング制御手段を備えている。詳述すると、図3及び図4に示すように苗植付部6は、リンク機構7の連結枠15に架設された前後方向のロ−リング軸16の周りにロ−リング自在に連結支持されている。つまり、この苗植付部6は多条植えであるため、各植付条における苗の植付け深さが一定となるよう走行車体1に対して苗植付部6をロ−リングさせる構成である。
【0011】
連結枠15の上端側には苗植付部6の姿勢変更を行う姿勢変更アクチュエ−タとして油圧ロ−リングシリンダ17が支持されている。前記連結枠15に対し固定されたア−ム18と苗植付部6の左右の固定のフレ−ム19,19とが、緩衝部材として構成されるロ−リングスプリング20を介して連結されている。そして、油圧ロ−リングシリンダ17は前記連結枠15と苗植付部6側とに連結され、該油圧ロ−リンシリンダ17の伸縮作動により、苗植付部6がロ−リング制御されるようになっている。
【0012】
ソレノイド23によるロックピン22の作動により、苗植付部6が油圧ロ−リンシリンダ17のシリンダロッドに連結され、油圧ロ−リンシリンダ17が駆動状態であればローリングスプリング20を介したロ−リング制御が行われないように切り替えられる。
【0013】
なお、図5に示すように、左右水平制御装置27は走行車体1の左右傾斜を検出する走行部左右傾斜角センサ24、苗植付部6の左右傾斜を検出する植付部ロ−リング角センサ25及び単位時間当りの車体傾斜角速度を検出する走行部傾斜角速度センサ26の検出信号を受けて、その処理結果に基づきロ−リング用油圧シリンダバルブ28を作動制御する。
【0014】
図6には油圧ロ−リングシリンダ17を油圧により操作するための油圧回路図を示す。油圧ロ−リングシリンダ17はロ−リング用油圧シリンダバルブ28により伸縮制御されるが、油圧ロ−リングシリンダ17の左右に作動油が入る油路と該油路をバイパスする油路31を設け、バイパス油路31には絞り31aを設けている。
【0015】
図6に示す状態は油圧ロ−リングシリンダ17の左右のどちら側からも作動油が入らない油圧シリンダ17をオフにした状態であり、ロ−リング用油圧シリンダバルブ28をソレノイド23を動かして絞り31aのあるバイパス油路31に作動油が通る状態に切り替えると油圧ロ−リングシリンダ17が作動する。
【0016】
また走行部傾斜角センサ24からの出力を所定時間の間(例えば、5〜10秒)、測定して走行部傾斜角センサ24の検出する傾斜角度が前記所定範囲(例えば、0度〜2度)内であるとソレノイド23により前記油圧シリンダバルブ28のバイパス油路31を開いて、油圧ローリングシリンダ17をフリーにして、ローリングスプリング20によるスプリング制御に切り替え、車体1がローリングスプリング20により水平制御が成される。このとき油圧ロ−リングシリンダ17の左右に作動油が入る油路をバイパスする油路31には絞り31aを設けているので、走行車体1の水平制御は適正な動作速度で安定して行うことができ、走行性能に支障を来さない。また絞り31aのオリフィス径を変えることで、制御のハンチングを抑えることができる。
【0017】
また、走行部傾斜角センサ24からの出力を前記所定時間の間、測定して変化が所定範囲(例えば、0度〜2度)を外れるとソレノイド23を作動させて、バイパス油路31を閉じ油圧によりローリングシリンダ17を作動させる。
【0018】
また、走行部傾斜角速度センサ26を設けているので、該角速度センサ26の測定データの前記所定時間内の変化が前記所定範囲内にあると、油圧ローリングシリンダ17をフリーにして、ローリングスプリング20のみによる水平制御を行う。また走行部傾斜角速度センサ26の測定データの変化が大きくなり、前記所定時間内の変化が前記所定範囲を外れると油圧ローリングシリンダ17による油圧制御に戻す。
【0019】
なお、傾斜角センサ24より傾斜変化を適確に検出できるが、傾斜変化の傾向を把握できるので、制御の追従性を増すことができる。走行部傾斜角速度センサ26と走行部傾斜角センサ24の何れかのみを使用して制御する方法もある。両方を使用して制御する方法もある。両方を使用して制御する場合は、傾斜角センサ24による制御において、油圧ローリングシリンダ17の作動量や作動速度を角速度センサ26の検出値に応じて補正することが考えられる。
【0020】
なお、走行部傾斜角速度センサ26と走行部傾斜角センサ24の使い分けによる作用効果が次の通りである。
本実施例によれば水平制御を自動で行うことができるので、ローリングスプリング20と油圧ローリングシリンダ17によるよる車体1の水平制御を自動的にタイミング良く行える。
【0021】
図1に示すように運転席9のあるステップ36にはデフロックペダル37が配置されている。図7(c)に示すように、従来のデフロックペダル37の下部に取り付けられたデフロックペダルシャフト38の先端には差動装置(図示せず)の作動停止用アーム41が取り付けられており、デフロックペダル37を踏み込むと、前記差動装置作動停止用アーム41が押し下げられて差動装置の作動が停止される。
【0022】
従来は図7(c)に示すように差動装置作動停止用アーム41の取付部より先端側のデフロックペダルシャフト38にはヘアピン42が取り付けられており、差動装置作動停止用アーム41がデフロックペダル37から抜けないようになっている。しかし、上位構成では、圃場の中でステップ36を外す時に、デフロックペダル37を外そうとすると、ヘアピン42が抜きにくく、該ヘアピン42に泥が付いているために作業時に汚れ易い。特に苗の8条植用の走行車体1では補助ステップもあるため、これらの取り外し作業が簡単には行えない。
【0023】
そこで、図7(a)に示すようにデフロックペダルシャフト38の先端を折り曲げ、折り曲げ部の内側には差動装置作動停止用プレート39を取り付ける。図7(b)に示すように該プレート39には長穴39aがあるので、該長穴39aにデフロックペダルシャフト38の先端を差し込んでいる。
【0024】
上記構成でデフロックペダル37を踏み込むと、プレート39の上下動で差動装置の作動を停止できる。デフロックペダルシャフト38を外す時は該シャフト38を持ち上げて、先端の折り曲げ部分を長穴39aから抜くと、プレート39をシャフト38から容易に外すことができる。このようにデフロックペダル37を少し持ち上げるだけでプレート39が外れるため、ステップ36を外す時が楽である。
また、従来技術のようにデフロックペダルシャフト38の先端に差動装置の作動停止用アーム41を取り付るための穴加工とヘアピン42が不要となりコストダウンになる。
【0025】
ところで、現行の燃料タンクに燃料を急速に補給する際に、タンク入口部に配置したストレーナーが処理しきれず、また燃料タンク内の空気が抜けないため燃料の吹き返しがあり、燃料がタンクから溢れることがあった。
【0026】
そのような欠点がない燃料タンクとして図8に縦断面図で示す燃料タンク44を用いることが望ましい。図8に示す燃料タンク44の上面中央部には燃料補給口44aを設け、該燃料補給口44aにはストレーナー46を配置できる構成とし、燃料補給口44aにはねじ込み可能な蓋45にストレーナー押さえ48を取り付けている。また蓋45の中央部には差込式のキャップ49を設ける。該キャップ49の中央分は縦方向の貫通孔49aを設け、ストレーナー押さえ48と前記貫通孔49aに対応する位置に貫通孔48aを設ける。前記貫通孔49a,48aはブリーザーを兼用しているために少し大きめに加工する。さらに燃料タンク44の上面の適所にはホース差し込み可能な開口部44bを設けているので、該開口部44bと前記蓋45の中央部の差込式のキャップ49との間にホース51を取り付けている。
【0027】
燃料をタンク44内に供給する時に、燃料タンク44内部の上方には空気が貯まる部分44cができるが、該空気は燃料が充填されるにつれて前記開口部44bから大気中に抜け出るため、燃料を補給する時に燃料が吹き返しを防止することができる。また蓋45はホース51に接続しているので、燃料補給作業の終了後にも蓋45を見失うことなく、燃料給油口44aに取り付けることができるだけでなく、蓋45が緩んでも燃料タンク44から落ちることがない。
【0028】
また、従来の苗植付部6の苗載タンク11の側面図を図9(b)、図9(c)に示す。図9(b)に示す従来の苗植付部6の苗載タンク11は、苗載タンク11の上方に鋭角に折れ曲がった苗押さえ56を取り付けているが、前記苗押さえ56の鋭角に折れ曲がった部分に苗が引っ掛かり、苗載タンク11の上を落下していかないことがあった。また、図9(c)に示す従来の苗植付部6の苗載タンク11は、苗載タンク11の上方に比較的緩く折れ曲がった苗押さえ57を取り付けているが、この場合は、図10に示す苗床29を載置した苗載タンク11の一部平面図に示すように、隣接する苗床29からの苗の葉っぱが交互に重なり苗の掻き取り時に不具合を起こすことがある。
【0029】
そこで、図9(a)に本実施例の農作業意の苗植付部6の苗載タンク11の側面図に示すように苗押さえ55の上側形状を2段にすることで、苗が入り易く、且つ葉っぱを掻き分けることができるようにした。
【0030】
本実施例の農作業機では車輪型の回転式線引きマーカ60を用いているが、回転式線引きマーカ60は嵩張るので使用しない時の収納が難しく、外してもマーカ60を置いておく場所に困る難点があった。そこで本実施例では図11のマーカ部分の拡大図に示すようにマーカ60を立ち上げた状態で機体に設けたフック62でマーカ60のリング状にしたロッド61部分を引っ掛けて支持できるようにした。なお、マーカ60のリング状にしたロッド61部分はフック62を掛ける時ににぎりとしても使える。
また、本実施例の農作業機では水車式の線引きマーカ63を使用することもできる。図12に水車式の線引きマーカ63の構成図を示す。
水車式線引きマーカ63の側面に凸部65aを有するプレート65を配置し、該プレート65の凸部65aでマーカ63の回転時に抵抗を与える。上記プレート65に周り止めの凹部65bを設けてマーカ63の回転時の支持軸となるロッド67をプレート65とマーカ63の中心に設けた孔に貫通しておき、該ロッド67にプレート65を受けながらプレート65の回り止めをする凸部67aを設ける。
【0031】
従ってロッド67を支持軸として抵抗を受けながらプレート65とマーカ63が回転可能にすることで圃場面に確実に線引きができるようにした。
【符号の説明】
【0032】
1 走行車体 2 前輪
3 後輪 4 操作ボックス
5 ステアリングハンドル
6 農作業装置(苗植付部)
7 昇降リンク機構 8 油圧昇降シリンダ
9 運転席 10 エンジン
11 苗載タンク 12 植込杆
13 植付装置 14 フロート
15 連結枠 16 ロ−リング軸
17 姿勢変更アクチュエ−タ(油圧ロ−リングシリンダ)
18 揺動ア−ム 19 フレ−ム
20 緩衝部材(ロ−リングスプリング)
22 ロックピン 23 ソレノイド
24 走行部左右傾斜角センサ
25 植付部ロ−リング角センサ
26 走行部傾斜角速度センサ
27 左右水平制御装置
28 ロ−リング用油圧シリンダバルブ
29 苗床 31 バイパス油路
31a 絞り 36 ステップ
37 デフロックペダル
38 デフロックペダルシャフト
39 差動装置作動停止用プレート
41 差動装置作動停止用アーム
42 ヘアピン 44 燃料タンク
44a 燃料補給口 44b 開口部
45 蓋 46 ストレーナー
48 ストレーナー押さえ
49 キャップ 51 ホース
55、56、57 苗押さえ
60 回転式線引きマーカ
61 ロッド 62 フック
63 水車式線引きマーカ
65 プレート 67 ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(1)と
該走行車体(1)の後ろに配置した農作業装置(6)と、
走行車体(1)と農作業装置(6)を連結して、農作業装置(6)の姿勢変更を行う姿勢変更アクチュエ−タ(17)と、
走行車体(1)と農作業装置(6)との間に設けて該農作業装置(6)の姿勢変更を緩衝する緩衝部材(20)と、
走行車体(1)又は農作業装置(6)の水平に対する傾斜角度を検出する傾斜角センサ(24)を設け、
姿勢変更アクチュエータ(17)と緩衝部材(20)を走行車体(1)と農作業装置(6)との間に並列に配置し、傾斜角センサ(24)の検出値に基づいて所望の姿勢となるよう姿勢変更アクチュエータ(17)を駆動状態にして制御する時には、緩衝部材(20)による緩衝で農作業装置(6)の姿勢が変更されず、姿勢変更アクチュエータ(17)を自由に作動する自由状態にして姿勢変更アクチュエータ(17)が農作業装置(6)の姿勢を規制しない時には、緩衝部材(20)の作動により農作業装置(6)の姿勢が制御される構成とし、
所定時間内に該傾斜角センサ(24)の検出する傾斜角度の変化が所定範囲内であると、前記自由状態とし、前記所定時間内に前記傾斜角度の変化が所定範囲を超えると前記駆動状態に切り替える制御装置(27)
を設けたことを特徴とする農作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−125305(P2011−125305A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289130(P2009−289130)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】