説明

透水性舗装材、透水性成型加工品を作成する工法

【課題】 従来、アスファルト舗装は、耐磨耗性、耐久性に、劣化が進行しやすく、耐摩耗性の低下、凍結融解や収縮による剥離、クラックが生じやすく、透水性がないという欠点を有している。
【解決手段】本発明は、安山岩、砕石の特性である強度、保水性、水の浄化性等の性能を生かして成型加工品製造、透水性コンクリートの舗装をすることで雨水を地下に還元し、透水性コンクリートの空隙率13〜25.5%前後の水貯留量と、自然蒸発などで、表面温度が、アスファルト舗装やコンクリート舗装より5〜10度℃低くなる特徴を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13ミリの大きさに粉砕して、透水性コンクリート舗装と透水性成型加工品、に使用することを特徴とする資材及び工法の特許出願である。
【背景技術】
【0002】
既存の車道、歩道、広場、駐車場等はアスファルトやコンクリート舗装で、透水性がなく降雨になると一度に側溝に流れて海へ流れている。地盤の低い地域は床下浸水、河川の氾濫の原因につながっている。また、既存の透水性アスファルトは、透水率が12%前後と低い数値であり、加えて経年変化で目詰りし、2〜3年で透水性がなくなっている。本発明の透水性コンクリート舗装や平板ブロックは目詰まりしないのが特徴である。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
安山岩砕石、硅砂、川砕石で、透水性コンクリート舗装、成形加工品を敷設することで、地下水の復活、樹木の活性化、ヒートアイランドの抑制、また、透水性コンクリートの空隙率の13〜25.5%に雨水を貯溜して、オーバーフローの水を側溝へ流出するのを抑え、排出量を減少させるので、住宅の雨水による床下浸水、地盤の低い水溜りの解消、河川の氾濫等の被害を最小限に抑えることになることを特徴する。
【0004】
安山岩砕石、硅砂、川砕石の特性である、強度、保水性、水の浄化性等の性能を生かし、成型加工品の製造、透水性コンクリートの舗装を敷設することで、雨水を地下に還元する。また、透水性コンクリートは空隙率23〜25.5%前後あり、その空隙に水貯留量ができ、貯水の自然蒸発などで、表面温度が、アスファルト舗装やコンクリート舗装と比較して5〜10度低くなることを特徴とする。
安山岩砕石の保水性とは、安山岩の特徴として多孔質で保水性がある。
砕石S−5(7号砕石)5〜2.5 表面乾燥密度 2.674
竹炭の特徴として、水の浄化性と殺菌性がある。
【0005】
安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13ミリの大きさに粉砕し、横100〜500・幅100〜500・高さ30〜80ミリの成型加工した透水性コンクリート平板ブロックを敷設することで、雨水を敷設舗装面積の13〜25.5%の水を貯溜する為、側溝への排水を一時的に減少させることを特徴とする。
【0006】
また、その貯溜効果で雨水が側溝に一度に排水しないので台風被害等を減少させる。床下浸水の被害を防ぎ、且つ、経済的な面からも、側溝の縮小で土地の有効活用を特徴とする。
【0007】
安山岩砕石、硅砂、川砕石で成型加工品の敷設、透水性コンクリート舗装は、景観にも美しい各色でカラーやデザイン舗装、加工品の平板ブロック敷設が出来てなることを特徴とする。安山岩砕石、硅砂、川砕石の特徴である強度と保水性、透水性コンクリート舗装の特徴である透水性、保水性、空隙率を生かすことで、地下水の復活、樹木の活性化、ヒートアイランド抑制になることを特徴とする。
【0008】
安山岩砕石、硅砂、川砕石使用の透水性コンクリート舗装、成形加工板は、雨水に対して施工厚さや平米数の23〜25.5%が水の貯留量である。舗装施工平米数が広くなると、遊水池の1つと考えることができ、土地の有効利用ができてなることを特徴とする。
【発明の開示】
【0009】
【0010】
安山岩砕石、硅砂、川砕石で透水性、保水性コンクリート舗装は溜枡と同じ効果がある。水の貯溜効果で、ヒートアイランドの抑制ができてなることを特徴とする。
【0011】
安山岩砕石、硅砂、川砕石で、透水性コンクリート舗装、成形加工板を敷設することは、遊水池の縮小と地盤の有効利用になるになることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、安山岩砕石、硅砂、川砕石で、透水性コンクリート舗装、成形加工品を敷設することで、雨水を透すコンクリート舗装で地下水の活性化、地盤沈下抑制、表面が透水性舗装なので水溜りができない、雨水を地下に浸透させるので、床下浸水削減、側溝への排水量の減少で、河川の氾濫の抑制になることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
安全歩行性、水溜りが出来ない、滑らない、太陽の照り返しの抑制、表面温度がアスファルトやコンクリート舗装に比較して表面温度が5〜10度低下する。保水性で芝や樹木の活性化、ヒートアイランド現象抑制になることを特徴する。
【0014】
施工面積が広くなれば、それに比例し、保水性と水の貯溜水量が大きくなり、側溝への排出水量の大幅減少で、側溝工事費用の大幅削減による経済効果があります、河川の波乱、床下浸水、雨水を地中に浸透させるので、地下水の復活と活性化になることを特徴する。
【0015】
安山岩砕石、硅砂、川砕石使用の、透水性コンクリート舗装は、水溜りの解消、太陽の照り返しの反射熱の抑制、樹木の活性化、ヒートアイランドの抑制で涼しく、心に安らぎを与え、景観にも美しいカラー舗装、自然環境や生活環境を明るくする効果になることを特徴とする。
【実施例1】
【0016】
発明者は、前記実施形態の工法で透水性コンクリート舗装層、厚さ20〜80ミリで敷設する透水性コンクリートを製造し、その強度試験方法はJISで規定された試験方法で、透水試験、曲げ強度試験、圧縮強度試験、透水係数試験、空隙率試験を実施した。試験条件は以下のとおりである。
【0017】
温度20℃、湿度65%の条件下で、タライ型モルタルミキサーに、▲1▼ポルトランドセメントを15kg、▲2▼安山岩砕石と硅砂、川砕石のいずれか1つを直径2.0〜13mmの大きさに粉砕したものを75〜90kg、▲3▼エチレンー酢酸ビニール共重合体からなる樹脂の粉末EVAエマルジョン樹脂、クラレKRE−68A又は68B(クラレトレーディング株式会社製)ポルトランドセメント重量の5〜22%、▲4▼竹炭0.3〜1kg、▲5▼抗菌剤((株)シナネンゼオミック社製)銀イオン系、ポルトランドセメント重量の1〜3%、▲6▼水5〜6kg、の各材料を、供試体A、B,Cとする。(A)圧縮強度試験用に円柱10cm×20cm、(B)曲げ強度試験用に立方体10cm×10cm×40cm、(C)透水試験用に円柱10cm×20cmを複数用意した。なお圧縮強度試験はJISA1108、曲げ強度試験はJISR5201を参照した。透水試験:JISA1218定水位透水試験法による、1〜6の順番で型枠に流し込んで試供体を製造する。
【0018】
試験結果は、KRE−68A又はKRE−68B、それぞれの試供体で、ともに材齢28日で、圧縮強度が167.9(kg/cm2)曲げ強度が3.5(kg/cm2)空隙率が21.4〜29.0(%)、透水係数7.19×10−1(cm/see)であつた。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13mmに粉砕して、透水性コンクリート舗装や成型加工品、造形構造物などに加工して、側溝、歩道、駐車場、広場、住宅周りの外構、庭、防草舗装、景観構造物等に製造可能でなることを特徴とする。
【0020】
安山岩砕石、硅砂、川砕石を、2.0〜13mmに粉砕して、成型加工品の寸法は全て現場に対応した成型加工品を作成することになる為、加工物の利用範囲は無限でなることを特徴とする。
【0021】
透水性コンクリート舗装材を製造して打説する工法には特殊な技術が必要で、その範囲は、特に圧縮、圧力等が、強度と密接な関係がある為、透水係数に大きな変化が発生する為に、転圧、圧縮、圧力重量を10〜120kg範囲の打設転圧で仕上げをする事をしなければならない。
【0022】
材料の配合の中で、安山岩砕石、硅砂、川砕石は、ミキサー混入前に水を掛けて湿らした砕石を使用してなることを特徴とする。
【0023】
透水性コンクリート打設工法、規定の配合で混練した材料を路面に敷設して規定の厚さに定規等でひきならして、左官ゴテで転圧仕上げ、プレート転圧仕上げ、ローラー転圧仕上げ等いずれも転圧、圧縮、圧力は10〜120kgで仕上げることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】透水性コンクリート舗装平面図
【図2】透水性コンクリート舗装側面図
【図3】成形加工板敷設平面図
【図4】透水コンクリート成型加工板敷設施工断面図
【図5】造形物の表現図(例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13mmに粉砕した素材で、素材の特性を生かした透水性コンクリート舗装材の製造、配合、工法。
【請求項2】
安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13mmに粉砕した材料で、歩道、遊歩道、駐車場、広場、住宅の外構、庭、ガレージ等に透水性コンクリート舗装をしてなる工法。
【請求項3】
安山岩砕石、硅砂、川砕石を2.0〜13mmに粉砕した材料で、平板ブロックを成形加工し、歩道、道路、公園、住宅の外構に敷設する工法。
【請求項4】
安山岩砕石、川砕石を2.0〜13mmに粉砕した材料で、造型加工品や構造物、モニュメントを作成してなることを特徴する工法。
【請求項5】
透水性コンクリート舗装材の配合は、エチレン酢酸ビニール共重合体、粉末EVAエマルジョン(クラレトレーディング株式会社製)クラレKRE−68A又は、68Bをポルトランドセメント重量の5〜22%を混入し、混入したポルトランドセメントに安山岩砕石、硅砂、川砕石のいずれかを、セメント重量の3〜6倍程混入し、ミキサーで混練りして打設舗装してなることを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−8125(P2008−8125A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202561(P2006−202561)
【出願日】平成18年6月26日(2006.6.26)
【出願人】(597097685)
【出願人】(506254710)
【Fターム(参考)】