説明

通信カラオケシステム

【課題】低コストで確実に故障に対処できる通信カラオケシステムを提供する。
【解決手段】カラオケ端末から故障通知に含まれるローカルサーバIDとカラオケ端末IDとを記憶し、当該カラオケ端末に要求先サーバIDとしてグローバルサーバIDを送信し、記憶したIDのローカルサーバの復旧状況を監視し、復旧したら要求先サーバIDとしてローカルサーバIDをカラオケ端末に送信する管理サーバと、ローカルサーバにカラオケデータを配信し、データ要求してきたカラオケ端末にカラオケデータを送信するグローバルサーバと、データ要求してきたカラオケ端末にカラオケデータを送信するローカルサーバと、管理サーバから受信した要求先サーバIDを記憶し、要求先サーバーへのデータ要求に対する応答状況からローカルサーバの故障を認知したら故障通知処理を行い、認知しない場合は返送されてきたカラオケデータを再生出力するカラオケ端末とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信カラオケシステムに関し、具体的には、カラオケデータをカラオケ端末に蓄積せず、通信ネットワーク上に設置されるサーバがカラオケ端末からリクエスト楽曲の指定を受け付け、該当のカラオケデータを配信する方式の通信カラオケシステムにおける故障対応技術に関する。
【背景技術】
【0002】
グローバルサーバとローカルサーバとカラオケ端末とにより構成される通信カラオケシステムでは、カラオケ店舗に敷設されたLANにローカルサーバと複数台のカラオケ端末が接続されている。そして、多数のカラオケ楽曲についてのカラオケデータを蓄積管理するグローバルサーバが、インターネットを利用したVPNを介して配下にあるローカルサーバにカラオケデータを適時に配信している。ローカルサーバは、グローバルサーバからのカラオケデータを自身の外部記憶に格納する。
【0003】
カラオケ端末は、ユーザ入力により受け付けたリクエスト曲の楽曲識別子をLANを介してローカルサーバに転送する。ローカルサーバは、カラオケ端末からの楽曲識別子に対応するカラオケデータをその識別子を送付してきたカラオケ端末に返送する。カラオケ端末はそのカラオケデータを再生処理してカラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像とを音響映像出力する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成の通信カラオケシステムでは、カラオケ端末にカラオケデータを蓄積する構成となっていないため、ローカルサーバが故障すると、カラオケをすることができなくなる。そこで、稼働中にあるメインのローカルサーバに加え、予備のローカルサーバをカラオケ店舗に設置するなどして、メインのローカルサーバが故障した際には、メインのローカルサーバが復旧するまで予備のローカルサーバを代替するようにしている。
【0005】
しかしローカルサーバは、グローバルサーバと異なり、全国の多数のカラオケ店舗に設置され、予備のローカルサーバは、各店舗がその費用を掛けて設置することになる。カラオケ店舗としては、故障の可能性が極めて低く、費用対効果が得られにくい予備のローカルサーバを設置することには少なからず抵抗がある。したがって本発明は、予備のローカルサーバを備えることなく、低コストで確実に故障に対処できる通信カラオケシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明は、次の事項(1)〜(23)によって特定されるものである。
(1)管理サーバと、グローバルサーバと、ローカルサーバと、カラオケ端末とを備えた通信カラオケシステムであること
(2)管理サーバは、第1通信手段と、第1記憶手段と、第1制御手段を備えること
(3)第1通信手段は、カラオケ端末との通信と、ローカルサーバとの通信が可能であること
(3)第1記憶手段は、グローバルサーバIDを記憶するとともに、カラオケ端末IDとローカルサーバIDとを対応付けして記憶すること
(4)第1制御手段は、カラオケ端末から要求先ローカルサーバが故障した旨の通知を受信した際の故障対応処理と、復旧監視処理とを行うこと
(5)故障対応処理は、通知してきたカラオケ端末から受け取った要求先サーバIDをローカルサーバIDとして当該カラオケ端末IDと対応付けして第1記憶手段に記憶させるとともに、第1通信手段により所定のグローバルサーバIDを当該カラオケ端末に宛てて送信させること
(6)復旧監視処理は、第1記憶手段に記憶されたローカルサーバIDに該当するローカルサーバと第1通信手段を介して定期的に通信して復旧状況を監視し、復旧を確認した場合は復旧対応処理を行うこと
(7)復旧対応処理は、復旧したローカルサーバに対応付けされたカラオケ端末に向けて当該ローカルサーバIDを要求先サーバIDとする旨を第1通信手段を介してカラオケ端末に送信すること
(8)グローバルサーバは、第2通信手段と、第2記憶手段と、第2制御手段とを備え、
第2通信手段は、ローカルサーバと、カラオケ端末との通信が可能であること。
【0007】
(9)第2記憶手段は、カラオケデータを記憶すること
(10)第2制御手段は、所定のローカルサーバにカラオケデータを適時に配信するカラオケデータ配信処理と、カラオケ端末からの要求に応答して第2通信手段によりカラオケデータを送信させるグローバル提供処理とを行うこと
(11)ローカルサーバは、第3通信手段と、第3記憶手段と、第3制御手段とを備えること
(12)第3通信手段は、カラオケ端末との通信が可能であること
(13)第3記憶手段は、カラオケデータを記憶すること
(14)第3制御手段は、カラオケ端末からの要求に応答して第3通信手段によりカラオケデータを送信させるローカル提供処理を行うこと
(15)カラオケ端末は、再生手段と、第4通信手段と、第4記憶手段と、第4制御手段とを備えること
(16)再生手段は、カラオケデータを再生出力すること
(17)第4通信手段は、ローカルサーバと、グローバルサーバと、管理サーバとの通信が可能であること
(18)第4記憶手段は、要求先サーバIDを記憶すること
(19)第4制御手段は、故障通知処理と、データ再生処理と、故障通知処理と、故障回復処理とを可能とすること
(20)データ要求処理は、第4記憶手段に記憶されている要求先サーバIDに該当するサーバにカラオケデータを要求するとともに、要求に対する応答状況から当該サーバの故障を判断し、故障の場合は故障通知処理を行うこと
(21)データ再生処理は、要求に応じて送信されてきたカラオケデータを再生手段に再生出力させること
(22)故障通知処理は、管理サーバに自身のカラオケ端末IDと、記憶されている要求先サーバIDを送信すること
(23)故障回復処理は、管理サーバから受信したローカルサーバIDを要求先サーバIDとして第4記憶手段に記憶させること
【0008】
また、上記事項(1)〜(23)に加え、次の(31)〜(33)を備えた通信カラオケシステムも本発明の範囲である。
(31)同一の要求先サーバIDを記憶するカラオケ端末を同胞カラオケ端末とすることし、第4通信手段は、同胞カラオケ端末との通信が可能であること
(32)第4制御手段は、管理サーバから受信した要求先サーバIDを同胞カラオケ端末に送信する要求先サーバID配信処理を行うこと
(33)故障回復処理は、第4手段により、同胞カラオケ端末から送付されてきた要求先サーバIDを記憶済みの要求先サーバIDと置換して記憶させるステップを含むこと
【発明の効果】
【0009】
本発明の通信カラオケシステムによれば、ローカルサーバがグローバルサーバから配信されて記憶したカラオケデータをカラオケ端末の再生出力に供する構成において、ローカルサーバの故障に確実に対応する機能を低コストで実現することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
===ネットワーク構成===
図1は、本発明の実施例における通信カラオケシステムのネットワーク構成図である。インターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)6に各種サーバコンピュータ(11,12)やカラオケ店舗20に敷設されたLAN21がルータ(15a〜15c)などのネットワーク通信装置を介して接続されて広域イントラネットが構築されている。
【0011】
上記イントラネットには、カラオケ事業者が直轄するサーバコンピュータとして管理サーバ11とグローバルサーバ12が接続されているとともに、各カラオケ店舗20が管理するコンピュータとして店舗LAN21に接続されているローカルサーバ13とカラオケ端末14とが接続されている。
【0012】
都道府県などの地域毎に複数台設置されているグローバルサーバ12は、カラオケ楽曲の伴奏音楽や歌詞画像、歌詞の背景映像の再生起源となるカラオケデータを、ストリーミング転送可能な所定のファイル形式で多数曲分蓄積し、各カラオケデータを楽曲識別子によって識別・管理している。そして、自身の配信担当となっているローカルサーバ13に対して定期的にカラオケデータを配信している。管理サーバ11は、ローカルサーバ13の故障に対処するために用意され、カラオケ端末14と個別に通信するとともに、故障したローカルサーバ13の復旧状況を監視する。
【0013】
またイントラネットでは、カラオケ端末14を含む各コンピュータ(11〜14)をIDによって識別管理することができる。このIDとしては、IPアドレスやMACアドレスなど、イントラネットにおける通信プロトコルに応じて適宜な識別情報を採用することができる。もちろん、各コンピュータ(11〜14)に固有の名(コンピュータ名)を設定し、IPアドレスやMACアドレスにそのコンピュータ名を対応付けし、コンピュータ名をIDとすることもできる。
【0014】
===バックアップ機能===
本実施例の通信カラオケシステム1は、代替のローカルサーバ13を別途用意することなく、ローカルサーバ13が故障してもカラオケ端末14における楽曲再生を休止させないようにするバックアップ機能を備えている。そして、通信カラオケシステム1を構成する各コンピュータ(11〜14)は、それぞれに異なるプログラムが実装され、各自が自身に実装されているプログラムを他のコンピュータ(11〜14)と連携しながら実行することで、通信カラオケシステム1全体としてのバックアップ機能が発現される。
【0015】
===基本動作===
図2に、通信カラオケシステム1におけるそのバックアップ機能に関わる各コンピュータ(11〜14)間の通信手順を示した。グローバルサーバ12は、カラオケデータの配信対象となるローカルサーバ13に定期的にアクセスして新曲などのカラオケデータを配信している(s1)。ローカルサーバ13は、グローバルサーバ12から配信されたカラオケデータを自身の外部記憶に蓄積管理する(s2)。カラオケ端末14はユーザ入力により受け付けた楽曲識別子の要求先となるコンピュータのID(要求先サーバID)を記憶している。ローカルサーバ13が正常稼働しているときは、要求先サーバIDは自身と同じLAN21上のローカルサーバ13のIDとなる。カラオケ端末14は、楽曲識別子をローカルサーバ13に送付してリクエスト曲のカラオケデータを要求すると、それに対する応答を所定時間待つ(s3,s4)。
【0016】
正常稼働時のローカルサーバ13は、同じ店舗LAN21上のカラオケ端末14から楽曲識別子を受け取ると、その楽曲識別子に該当するカラオケデータを当該カラオケ端末14にストリーミング転送する。カラオケ端末14は、所定時間以内にカラオケデータを受け取ることでローカルサーバ13が正常稼働していることを認知し、ストリーミング転送されてきたカラオケデータを随時バッファリングしながら並行して処理し、カラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞を含む動画映像とを付帯するスピーカ23とディスプレイ24とに再生出力する(s4→s5,s6)。
【0017】
===故障通知処理・故障対応処理・復旧監視処理===
ローカルサーバ13が故障している場合、カラオケ端末14では、楽曲識別子を送信してから所定時間待ってもローカルサーバ13からの返答がなくタイムアウトとなる。カラオケ端末14は、このタイムアウトをもってローカルサーバ13の故障を認知する。カラオケ端末14は、ローカルサーバ13の故障を認知すると、自身のカラオケ端末IDと自身が記憶している要求先サーバIDとを含んだ故障通知を管理コンピュータ11に送付する(s4→s7)。
【0018】
管理コンピュータ11は、あるカラオケ端末14から故障通知を受け取ると、この端末14から受け取ったカラオケ端末IDと要求先サーバIDとを取得して記憶する(s8)。そして、故障通知を送付してきてカラオケ端末14にカラオケデータの要求先として所定のグローバルサーバ12のIDを新規の要求先サーバIDとして返送する(s9)とともに、記憶した要求先サーバIDに該当するローカルサーバ13を監視対象として、以後定期的にローカルサーバ13と通信して故障から復旧したか否かを監視する(s14,s15)。なお、カラオケ端末14に返送するグローバルサーバIDを決定するためには、管理サーバ11にカラオケ端末IDやローカルサーバIDと、所定のグローバルサーバIDとを対応付けしたテーブルを用意しておき、故障通知に含まれるカラオケ端末IDやローカルサーバIDに対応するグローバルサーバIDを返送すればよい。あるいは、管理サーバ11がグローバルサーバ12とも通信し、例えば、グローバルサーバ12におけるカラオケデータの配信スケジュールや現時点におけるカラオケデータの配信状況などに応じて、処理に余裕のあるグローバルサーバ12のIDをカラオケ端末14に返送するようにしてもよい。
【0019】
カラオケ端末14は管理サーバ11から送付されてきた新規の要求先サーバIDを記憶済みの要求先サーバIDと置換する(s10)。それによって、カラオケ端末14はグローバルサーバ12にカラオケデータを要求し(s11)、グローバルサーバ12は要求されたカラオケデータをカラオケ端末14に返送し(s12)、カラオケ端末14はこのカラオケデータを再生出力する(s13)。
【0020】
===復旧対応処理===
管理サーバ11は、監視対象のローカルサーバ13と定期的に通信し、復旧したことを認知すると、このローカルサーバ13のIDに対応付けして記憶したカラオケ端末IDに基づいて、このローカルサーバ13の監視起源として故障通知を送付してきたカラオケ端末14に、当該ローカルサーバのIDを要求先サーバIDとする旨を送付して、ローカルサーバ13が復旧した旨を通知する(s14〜s16→s17)。カラオケ端末14は管理サーバ11から送付されてきた要求先サーバIDを記憶済みのグローバルサーバ12に対応する要求先サーバIDと置換する(s18)。それによって、カラオケ端末14はローカルサーバ13が故障する以前と同様にしてカラオケデータを自身と同じLAN21上にあるローカルサーバ13に要求し、その要求に応じて返送されてきたカラオケデータを再生処理する(s19〜s21)。
【0021】
===同胞カラオケ端末===
カラオケ店舗20には、複数台のカラオケ端末14があり、ローカルサーバ13が故障すると、各カラオケ端末14が個別に故障通知や要求先サーバIDの置換などの処理を行うことになる。そこで、一台のカラオケ端末14が故障通知や要求先サーバIDの置換に関わる処理を同じLAN21上のカラオケ端末14の代表として行うようにしてもよい。
【0022】
具体的には、カラオケ端末14は同じLAN21上のカラオケ端末14など、同一の要求先サーバIDを記憶するカラオケ端末14を同胞カラオケ端末として認知し、各同胞カラオケ端末間では通信が可能となるようにしておく。そして、最初にローカルサーバ13の故障を認知したカラオケ端末14が自身が代表のカラオケ端末14となる旨を他の同胞カラオケ端末に宣言した上で管理サーバ11に故障通知を送付する。グローバルサーバ12のIDが管理サーバ11から送付されてきたら、このグローバルサーバIDを要求先サーバIDとして記憶するとともに、他の同胞カラオケ端末14に対し、このグローバルサーバIDを送付する。各同胞カラオケ端末14はこのグローバルサーバIDを要求先サーバIDとして記憶する。それによって、同胞カラオケ端末14の全てがグローバルサーバ12にカラオケデータの要求を出すように設定される。
【0023】
また、代表して故障通知を出したカラオケ端末14は、ローカルサーバ13の復旧に伴って管理サーバ11からローカルサーバIDが送付されてくると、そのIDを要求先サーバIDとして記憶するとともに、他の同胞カラオケ端末にもローカルサーバIDを配布する。各同胞カラオケ端末14は、このローカルサーバIDを要求先サーバIDとして記憶し、ローカルサーバ13が故障する前と同様にローカルサーバ13にカラオケデータを要求するように設定される。
【0024】
このように代表のカラオケ端末14を設けることで、カラオケ端末14と管理サーバ11との通信機会を最小限にし、通信トラフィックを節約し、管理サーバ11の処理負荷を軽減させることができる。また、LAN21上の各カラオケ端末14のそれぞれが、ローカルサーバ13の故障を確認する必要が無く、その確認に要する時間を節約することができる。そして、ユーザからのリクエストを受け付けてからカラオケデータの再生処理までを遅滞なく実行することができ、利用者に無用な待ち時間を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例における通信カラオケシステムの構成図である。
【図2】上記通信カラオケシステムにおけるバックアップ機能に関わる処理の流れ図である。
【符号の説明】
【0026】
1 通信カラオケシステム
11 管理サーバ
12 グローバルサーバ
13 ローカルサーバ
14 カラオケ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバと、グローバルサーバと、ローカルサーバと、カラオケ端末とを備えた通信カラオケシステムであって、
管理サーバは、第1通信手段と、第1記憶手段と、第1制御手段とを備え、
第1通信手段は、カラオケ端末との通信と、ローカルサーバとの通信が可能であり、
第1記憶手段は、グローバルサーバIDを記憶するとともに、カラオケ端末IDとローカルサーバIDとを対応付けして記憶し、
第1制御手段は、カラオケ端末から要求先ローカルサーバが故障した旨の通知を受信した際の故障対応処理と、復旧監視処理とを行い、
故障対応処理は、通知してきたカラオケ端末から受け取った要求先サーバIDをローカルサーバIDとして当該カラオケ端末IDと対応付けして第1記憶手段に記憶させるとともに、第1通信手段により所定のグローバルサーバIDを当該カラオケ端末に宛てて送信させ、
復旧監視処理は、第1記憶手段に記憶されたローカルサーバIDに該当するローカルサーバと第1通信手段を介して定期的に通信して復旧状況を監視し、復旧を確認した場合は復旧対応処理を行い、
復旧対応処理は、復旧したローカルサーバに対応付けされたカラオケ端末に向けて当該ローカルサーバIDを要求先サーバIDとする旨を第1通信手段を介してカラオケ端末に送信し、
グローバルサーバは、第2通信手段と、第2記憶手段と、第2制御手段とを備え、
第2通信手段は、ローカルサーバと、カラオケ端末との通信が可能であり、
第2記憶手段は、カラオケデータを記憶し、
第2制御手段は、所定のローカルサーバにカラオケデータを適時に配信するカラオケデータ配信処理と、カラオケ端末からの要求に応答して第2通信手段によりカラオケデータを送信させるグローバル提供処理とを行い、
ローカルサーバは、第3通信手段と、第3記憶手段と、第3制御手段とを備え、
第3通信手段は、カラオケ端末との通信が可能であり、
第3記憶手段は、カラオケデータを記憶し、
第3制御手段は、カラオケ端末からの要求に応答して第3通信手段によりカラオケデータを送信させるローカル提供処理を行い、
カラオケ端末は、再生手段と、第4通信手段と、第4記憶手段と、第4制御手段とを備え、
再生手段は、カラオケデータを再生出力し、
第4通信手段は、ローカルサーバと、グローバルサーバと、管理サーバとの通信が可能であり、
第4記憶手段は、要求先サーバIDを記憶し、
第4制御手段は、故障通知処理と、データ再生処理と、故障通知処理と、故障回復処理とを可能とし、
データ要求処理は、第4記憶手段に記憶されている要求先サーバIDに該当するサーバにカラオケデータを要求するとともに、要求に対する応答状況から当該サーバの故障を判断し、故障の場合は故障通知処理を行い、
データ再生処理は、要求に応じて送信されてきたカラオケデータを再生手段に再生出力させ、
故障通知処理は、管理サーバに自身のカラオケ端末IDと、記憶されている要求先サーバIDを送信し、
故障回復処理は、管理サーバから受信したローカルサーバIDを要求先サーバIDとして第4記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする通信カラオケシステム。
【請求項2】
請求項1において、同一の要求先サーバIDを記憶するカラオケ端末を同胞カラオケ端末として、
第4通信手段は、同胞カラオケ端末との通信が可能であり、
第4制御手段は、管理サーバから受信した要求先サーバIDを同胞カラオケ端末に送信する要求先サーバID配信処理を行い、
故障回復処理は、第4手段により、同胞カラオケ端末から送付されてきた要求先サーバIDを記憶済みの要求先サーバIDと置換して記憶させるステップを含む、
ことを特徴とする通信カラオケシステム。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−41147(P2007−41147A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223160(P2005−223160)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】