説明

通信システム、加入者管理サーバ、および通信システムの制御方法

【課題】IP電話網および回線交換網に接続可能な共用端末の通信を充分サポートできる通信システム、加入者管理サーバ、および通信システムの制御方法を提供する。
【解決手段】端末1の位置登録時、または端末1からの発呼時に、IMS網10の加入者管理サーバ12、および回線交換網20の加入者管理サーバ22との間で端末1、2(…)の加入者情報を授受(101、101)することにより、端末1、2(…)の加入者情報を共有し、該加入者情報を用いてIMS網10の呼制御サーバ11、および回線交換網の呼制御サーバ21が端末1、2(…)からの発呼を仲介するとともに、転送サービスのような付加サービスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システム、同通信システムで用いられる加入者管理サーバ、およびその通信システムの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、IP網上で音声通信を行うVoIP(IP電話)サービスは、運用、課金などの面から見ても旧来の回線交換網を利用した公衆回線電話網(PSTN)よりも安価なシステム構築が可能であることから、注目を集めている。
【0003】
また、携帯電話などの移動体通信システムや、公衆無線LAN、公衆回線電話網など各種の通信ネットワークを、VoIP技術を中心として統合し次世代ネットワークを構築しようとする技術、規格が提案、整備されつつある。
【0004】
この種の次世代ネットワークアーキテクチャとしては、たとえば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によるIMS(IP Multimedia Subsystem)が知られている(たとえば下記の非特許文献1)。このIMSのようなネットワークは、IP網上に構築されたIP電話網のネットワークアーキテクチャと考えることができる。
【0005】
このようなIP電話網では、発呼時に発呼端末と、呼制御サーバの間で、SIP(Session Initiation Protocol)により着呼端末を特定し、両端末どうしの接続が仲介される。
【0006】
SIPは、現行の各IP電話サービスにおいて、RFC3261などで提案された仕様にほぼ基づく技術が既に実用化されているが、上記のIMSなど、次世代ネットワークとして考えられている通信システムでは、さらに拡張されたヘッダを有するSIPメッセージを用いる構成が提案されている(たとえば下記の非特許文献2、および3)。
【0007】
また、3GPPのような通信システムでは、種々のネットワークを基盤として構築されるさまざまなアクセス網からの発呼を相互に接続し、またアクセス網間でのローミングなどを可能とするために、加入者情報を管理するデータベースとして、HSS(Home Subscriber Server:ホーム加入者サーバ)のような加入者管理サーバをIP網上に配置する。
【0008】
また、旧来、呼制御サーバ、特に発着呼端末間で呼接続を仲介するSIPサーバは、3GPPのようなSIP通信システムではCSCF(Call Session Control Function)は、と呼ばれている。
【0009】
通常、SIP端末がサービスエリアに入ると、SIP端末とCSCFとの間で位置登録シーケンス(通常、REGISTERメッセージが用いられる)が行なわれる。これに応じてCSCFとHSSの間で、加入者情報や付加サービスに関する情報が交換されるが、このシーケンスは、ユーザIDないし電話番号などのユーザ情報に係わるものであるから、Diameterプロトコル(上述の非特許文献4)のような認証プロトコルが用いられる。Diameterプロトコルの場合、この加入者情報や付加サービスに関する情報を交換するシーケンスはSAR/SAAメッセージを交換することにより行われる(Diameter Cx インターフェース)。
【0010】
【非特許文献1】3GPP IP Multimedia Subsystem (IMS):http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/23228.htm
【非特許文献2】IMS call control protocol based on SIP and SDP:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/24229.htm
【非特許文献3】RFC3455 3GPP SIP拡張ヘッダ:http://www.ietf.org/rfc/rfc3455.txt
【非特許文献4】RFC3588 Diameter Base Protocol:http://www.ietf.org/rfc/rfc3588.txt
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一方、現状では、携帯電話網のように、基幹部分においては基本的にはIP技術を用いない回線交換網(CS網)のアーキテクチャによる移動端末通信網が広く利用されている。また、CS網についても、いわゆる3G(第三世代携帯電話)として、国際電気通信連合(ITU)によりIMT−2000のようなネットワークアーキテクチャが提案されている。IMT−2000では、cdma2000、W−CDMA、EDGE、TD−SCDMAといった各無線方式をいずれもサポートし、これらを組合せて利用することが考えられている。また、このようなCS網では、加入者管理サーバは、HLR(Home Location Register)などと呼ばれる。
【0012】
上述のIP電話網として構成されたIMS網、IMT−2000のようなCS網のいずれかが将来、淘汰されてしまうのであるとしても、今後、次世代通信網が整備されていく段階においては、上記のIMS網、およびCS網の双方が並存する期間があり得ると考えられる。
【0013】
このような過渡的な環境においては、加入者が1台の端末でIP電話網とCS網とのいずれにも接続できれば便利であると考えられ、また、そのような機能を有する共用端末には高い付加価値が認められると考えられる。
【0014】
ところが、現実には、IMSのようなIP電話網と、たとえばIMT−2000のようなCS網とのいずれにも接続できるような共用端末をサポートできるよう、これらIP電話網とCS網を連携させるための通信システム、加入者管理サーバ、通信端末、および通信方法などに関する構成が充分整備されていない。
【0015】
たとえば、上記の加入者管理サーバ、すなわちIP電話網におけるHSS、およびCS網におけるHLRの加入者情報をどのように共有するか、また、これらの加入者管理サーバの加入者情報をどのようして共用端末の位置登録や接続を受け付けるIP電話網およびCS網の呼制御サーバに利用させるか、あるいはさらにそのような共用端末からの発呼を他の他の端末に転送するかなどについては、現在では充分考慮されていない。
【0016】
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、IP電話網および回線交換網に接続可能な共用端末の通信を充分サポートできる通信システム、加入者管理サーバ、および通信システムの制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
課題を解決するため、本発明では、IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システム、同通信システムで用いられる加入者管理サーバ、およびその通信システムの制御方法において、共用端末の位置登録時、または共用端末からの発呼時に、前記IP電話網の加入者管理サーバ、および前記回線交換網の加入者管理サーバとの間で共用端末の加入者情報を授受することにより、加入者情報を共有し、該加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介する構成、あるいは、前記IP電話網、および前記回線交換網における加入者情報の登録に用いられ、前記IP電話網、および前記回線交換網で共用される加入者管理サーバを用い、共用端末の位置登録時に前記加入者管理サーバに対して該共用端末の加入者情報が登録され、共用端末からの発呼時に、前記加入者管理サーバに登録された加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介する構成を採用した。
【発明の効果】
【0018】
上記構成によれば、IP電話網の加入者管理サーバ、および回線交換網の加入者管理サーバとの間で共用端末の加入者情報を授受し、加入者情報を共有することにより、あるいは、IP電話網、および回線交換網で共用される加入者管理サーバを用い、共用端末の位置登録時に加入者管理サーバに対して該共用端末の加入者情報を登録することにより、IP電話網、および前記回線交換網の呼制御サーバは、他方の網に接続している共用端末の加入者情報を利用し、IP電話網および前記回線交換網の両網間を超える呼接続、および付加サービスを提供することができる、すなわち、IP電話網および回線交換網に接続可能な共用端末の通信を充分にサポートできる、という優れた効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態の一例として、IP電話網およびCS網を通信環境とする通信システム、この通信システムで加入者情報を共有する、あるいは連携する加入者管理サーバ、およびこのような通信システムにおける通信方法に関する2つの実施例を示す。なお、以下の各実施例では、IP電話網としては上述のIMS網のアーキテクチャを想定するが、同等のIP電話網であれば各実施例と同等の構成を実施できるのはいうまでもない。
【実施例1】
【0020】
本実施例の通信システムの構成を図1に示す。図1において、符号1および2は、それぞれ端末A、Bを、10、および20はそれぞれIMS網、およびCS網を示す。
【0021】
これら端末1、2(A、B)は、ユーザの設定操作に応じて、あるいは現在位置に応じて、IMS網、およびCS網のいずれか一方に接続できるよう構成された共用端末としての製品仕様を有する。
【0022】
この場合、IMS網、およびCS網が同一キャリアにより設置されるか、あるいはIMS網、およびCS網が異なるキャリアにより設置され、ローミングにより端末1、2がそのいずれかに接続されるかは任意である。いずれにしても端末1、2は、IMS網、およびCS網に同時に接続することはできず、一方のみに接続できるよう構成されるものとする。
【0023】
IMS網10は、IP網上に構築され、呼制御サーバ(CSCF)11、および加入者管理サーバ(HSS)12を含む。呼制御サーバ11は、SIPプロトコルを介して端末1の位置登録(REGISTER)ないし発呼(INVITE)を受け付ける。
【0024】
また、呼制御サーバ11が、端末1からの位置登録ないし発呼を受け付ける際、加入者管理サーバ12の加入者データが参照され、位置登録ないし発呼に必要な処理、たとえば認証や課金の制御が行われる。この際、呼制御サーバ11と加入者管理サーバ12の情報交換には、Diameter Cx インターフェースが用いられる。
【0025】
一方、CS網20は回線交換網として構成された、たとえば上述のIMT−2000のような通信網であるものとする。このCS網20には、呼制御サーバ21、および加入者管理サーバ22が配置される。呼制御サーバ21は、たとえば、Iu−CS/Uuのようなプロトコルを介して端末2からの位置登録ないし発呼を受け付ける。
【0026】
呼制御サーバ21が端末2からの位置登録ないし発呼を受け付ける際、加入者管理サーバ22の加入者データが参照され、位置登録ないし発呼に必要な処理、たとえば認証や課金の制御が行われる。この際、呼制御サーバ21と、加入者管理サーバ22の間の通信は、適当なコアネットワークプロトコル、たとえばMAP(Mobile Application Protocol)などが用いられる。
【0027】
IMS網10とCS網20の相互接続は、ゲートウェイ30を用いて行われる。ゲートウェイ30には、たとえば、IMSにおけるMGCF(Media Gateway Control Function)のような機器を用いることができる。
【0028】
ゲートウェイ30のインターフェースプロトコルとしては、たとえば、IMS網10側の呼制御サーバ11とゲートウェイ30の間ではSIPが、CS網20の呼制御サーバ21とゲートウェイ30の間ではISUP(The Integrated Services Digital Network User Part)が用いられる。
【0029】
なお、図1に示したネットワークアーキテクチャ、あるいはプロトコルや信号形式はあくまでも一例で、IMS網10はIP電話網、CS網20は回線電話網であればよく、これらの網、あるいは網間で用いられるプロトコルや信号形式は当業者によって任意に選択でき、後述の本実施例の技術は同様に適用できる。
【0030】
以上の構成においては、上述のようにIMS網10およびCS網20には、加入者管理サーバ12、22がそれぞれ配置されている。図1において、端末情報A、および端末情報Bはそれぞれ端末1、および2の加入者情報に相当する。そして、上述のように、端末1、2は、IMS網、およびCS網に同時に接続することはできず、一方のみに接続できるよう構成される。
【0031】
このような状況下において、従来では、加入者管理サーバ12、22の加入者情報を共有することができなかった。たとえば、加入者管理サーバ12、22の両者に共通の加入者情報を登録するような形態、あるいは加入者管理サーバ12、22が必要なタイミングで相互に加入者情報を要求しあうような形態で加入者情報を利用することができなかった。
【0032】
このため、従来技術によると、IMS網10またはCS網20の呼制御サーバ11、12が端末1、および2の双方の加入者情報を利用できるような接続形態が形成されている状態、すなわち、端末1、および2が両者ともIMS網10、またはCS網20のいずれか一方の同一網に接続(位置登録)している状態でしか、相互に発呼しあうことができなかった。
【0033】
そこで、本実施例では、加入者管理サーバ12、22の両者に共通の加入者情報(図2の例では図1の端末情報A)を登録する形態、あるいは加入者管理サーバ12、22が必要なタイミングで相互に加入者情報(図3の例では図1の端末情報B)を要求しあう形態で、加入者管理サーバ12、22が相互に加入者情報を利用できるようにする。
【0034】
このために、本実施例では、図1に符号101で示すように、加入者管理サーバ12、22が位置登録の際、あるいは必要なタイミングで、MAPプロトコルを利用して通信できるよう構成する。このため、加入者管理サーバ12、22にはそれぞれ加入者管理サーバ同士の通信手段としてMAPで通信するための通信インターフェースを設けておく。
【0035】
図2および図3は、本実施例における位置登録シーケンスの例を示している。このうち、図2は端末1(A)が、IMS網10の特定のサービスエリアに入り、位置登録を行う場合のシーケンス例を、図3は端末2(B)が、CS網20の特定のサービスエリアに入り、位置登録を行う場合のシーケンス例を示している。
【0036】
図2において、端末1(A)が、IMS網10の特定のサービスエリアに入ると、端末1は、SIPメッセージREGISTERを用いて呼制御サーバ11に位置登録を行なう(201)。呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ12とDiameter Cx インターフェースを介してSARメッセージ交換する(202)。
【0037】
このようにして、端末1の位置情報Aが呼制御サーバ11に伝えられ(201、202)、加入者管理サーバ12で記録される(203)。
【0038】
さらに、本実施例では、加入者管理サーバ12および22はMAPプロトコルにより通信し、端末1の位置情報Aが加入者管理サーバ22に送信され(204)、記録される(205)。加入者管理サーバ22は、端末1の位置情報Aに基づき、端末A基本設定情報、および付加サービスなどに関する端末Aサービス情報を登録する。
【0039】
そして、加入者管理サーバ22は、MAPプロトコルにより端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)を加入者管理サーバ12に送信し(206)、加入者管理サーバ12は端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)を登録する(207)。
【0040】
さらに、加入者管理サーバ12は、Diameter Cx インターフェースを介してSAAメッセージを送信することにより、端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)を呼制御サーバ11に送信し(208)、呼制御サーバ11でこの端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)が記録される(209)。
【0041】
以上のようにして、IMS/CSの両網10、20の加入者管理サーバ12および22に共通の端末1の位置情報Aが登録され、また、呼制御サーバ1および2には、共通の端末1の設定情報、すなわち端末A基本設定情報がともに登録される。
【0042】
また、図3において、端末2(B)がCS網20の特定のサービスエリアに入ると、端末2は自機の位置情報BをIu−CS/Uuプロトコルを用いて呼制御サーバ21に登録する(1x register301)。この位置情報BはMAPプロトコルを介して加入者管理サーバ22に送信され(AUTHREQ/REGNOT302)、加入者管理サーバ22で登録される(303)。
【0043】
加入者管理サーバ22は、端末2の位置情報Bに基づき、端末B基本設定情報、および付加サービスなどに関する端末Bサービス情報を登録する。端末B基本設定情報は、MAPプロトコルを介して呼制御サーバ21に送信され(regnot304)、呼制御サーバ21に登録される(305)。
【0044】
図2および図3の位置登録シーケンスが済めば、図4および図5にそれぞれ示すように端末1(A)から端末2(B)への発呼や、さらに端末3(C)への転送が可能となる。
【0045】
図4は、上記のように位置登録された端末1(A)から端末2(B)への発呼シーケンスの一例を示している。
【0046】
図4において、端末1(A)が端末2(B)をダイヤルすると、呼制御サーバ11にSIPメッセージINVITEが送信される(401)。
【0047】
呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ12に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末2(B)の加入者Bの現在位置を問い合せる(402)。
【0048】
図4の位置登録状態では、端末2(B)の位置情報/設定情報は、加入者管理サーバ12に登録されていないから、加入者管理サーバ12は、登録のない加入者への発呼を検出すると、MAPプロトコルを用いて加入者Bの現在位置を加入者管理サーバ22に問い合せる(403)。これに対して、加入者管理サーバ22は、加入者Bの位置情報Bを用い、加入者Bの現在位置をMAPプロトコルを用いて加入者管理サーバ12に通知する(404)。
【0049】
加入者管理サーバ12は、Diameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信し、加入者BがCS網20側に居る旨、通知する(405)。
【0050】
このようにして、呼制御サーバ11は端末BがCS網20側に位置登録していることを認識できるので、呼制御サーバ11はゲートウェイ30に対してSIPメッセージINVITEを送信する(406)。
【0051】
これに応じて、ゲートウェイ30はISUPインターフェースを用いて、CS網20側の呼制御サーバ21と通信し(IAM407、TCIR/tcir/LOCREQ/locreq408)、呼制御サーバ21が端末2(B)に対してページリクエストを送信する(409)ことにより、端末1(A)から端末2(B)への呼接続が行なわれる。
【0052】
図4のようにして、加入者管理サーバ12および22が必要なタイミングで加入者情報(位置情報/設定情報)を交換することにより、IMS網10に位置登録している端末1からCS網20に位置登録している端末2への発呼が可能となる。
【0053】
また、加入者管理サーバ12および22が交換する加入者情報は上記のような位置情報/設定情報に限定されず、図5のように加入者情報として付加サービス情報を交換することもできる。これにより、第3の端末への呼の転送が可能となる。
【0054】
図5は、端末1(A)から端末2(B)への呼を端末3(C)へ転送する場合のシーケンス例を示している。図5の例では、端末1(A)、端末2(B)、および端末3(C)は、いずれもIMS網10に位置登録しているものとする。この場合、端末3(C)は、少なくともIMS網10に接続できる端末、あるいは、端末1(A)、端末2(B)と同等の端末であるものとする。
【0055】
各端末の位置登録は、図2と同等のシーケンスにより行なわれ、その結果、図5に示すように、IMS網10の呼制御サーバ11には、端末A、B、Cの基本設定情報が登録されている。また、CS網20の加入者管理サーバ22には端末A、B、Cの位置情報、基本設定情報、および付加的な通信サービスを制御するためのサービス情報が登録されている。
【0056】
また、端末2(B)は、自機への呼を端末3(C)に転送する転送サービス設定を行なっており、この転送設定に応じた転送制御を指定する情報が端末Bのサービス情報として加入者管理サーバ22に登録されている。
【0057】
このような状態において、加入者管理サーバ12および22は、発着呼の際、加入者情報を必要なタイミングで要求しあうことにより、端末Aから端末Bへの呼をさらに端末Cに転送することができる。
【0058】
図5において、端末1(A)が端末2(B)を発呼すると、前述同様に呼制御サーバ11にSIPメッセージが送信される(501)。
【0059】
これに応じて、呼制御サーバ11は加入者管理サーバ12に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末2(B)の加入者Bの現在位置を問い合せる(502)。
【0060】
図5の位置登録状態では、端末2(B)の位置情報/設定情報は、加入者管理サーバ12に登録されている。ここで、図5の例では、図2の場合のように加入者管理サーバ12に端末2(B)のサービス情報が転送されていないものとする。この場合、IMS側の加入者管理サーバ12は、MAPプロトコルにより、CS側の加入者管理サーバ22に加入者Bの現在のサービスの使用状態を問い合せる(503)。
【0061】
これに対して、CS側の加入者管理サーバ22は、MAPプロトコルにより、加入者Bは転送サービスを利用中で、その転送先が端末3(C)である旨、応答する(504)。さらに、加入者管理サーバ12からDiameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信することにより、加入者Bが転送サービスを利用中で、その転送先は端末3(C)である旨の情報が呼制御サーバ11に通知される(505)。
【0062】
これに対して、呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ12に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末3(C)の加入者Cの現在位置を問い合せる(506)。
【0063】
ここで、端末C(3)の位置情報/設定情報は、加入者管理サーバ12に既に登録されているので、加入者管理サーバ12がDiameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信することにより、端末C(3)が呼制御サーバ11配下に位置する旨の情報が、呼制御サーバ11に通知される(508)。また、加入者管理サーバ12は、併せて、MAPプロトコルにより、加入者管理サーバ22に加入者Cの現在のサービスの使用状態を問い合せる(507)。このシーケンスは加入者Cの端末がさらに転送などのサービスを設定している可能性があるために必要である。
【0064】
以上のようにして、呼制御サーバ11は、INVITEメッセージ(509)の送信先を特定することができ、端末1(A)から端末2(B)への呼を端末3(C)に転送することができる。
【0065】
上記のように、本実施例によれば、IMS網10/CS網20の加入者管理サーバ12、22で加入者情報を共有する、特に、加入者情報(図2の例では図1の端末情報A)を登録する形態、あるいは加入者管理サーバ12、22が必要なタイミングで相互に加入者情報(図3の例では図1の端末情報B)を要求しあう形態で、加入者管理サーバ12、22が相互に加入者情報を利用することができる。
【0066】
これにより、本実施例によれば、IMS網10/CS網20のいずれにも接続できる端末1、2、3…に対して、これら端末がいずれの網に接続している場合でも、IMS網10/CS網20の間で相互に発呼を行うことができ、あるいはさらに共有されている加入者情報を参照して転送などの付加サービスを提供することができる。
【0067】
すなわち、本実施例によれば、IMS網、およびCS網の呼制御サーバは、他方の網に接続している共用端末の加入者情報を利用し、IMS網およびCS網の両網間を超える呼接続、および付加サービスを提供することができる、すなわち、IMS網およびCS網に接続可能な共用端末の通信を充分にサポートできる、という優れた効果がある。
【実施例2】
【0068】
以上の実施例では、IMS網10/CS網20のそれぞれに加入者管理サーバ12、22が設けられるネットワークアーキテクチャを例示した。しかしながら、本実施例のように同一の加入者管理サーバをIMS網10/CS網20で共有する構成も考えられる。
【0069】
以下、本実施例の通信システムの構成および動作につき説明するが、ここでは、実施例1の図1〜図5と同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その詳細な説明は特に必要がない限り、省略するものとする。
【0070】
図6は、本実施例の通信システムの構成を示している。図6の構成が実施例1との相違するのは、図1との比較から明かなように、IMS網10/CS網20で共用する加入者管理サーバ31がIMS網10/CS網20の間に1台のみ設けられている点である。
【0071】
本実施例においては、端末1(A)および端末2(B)のいずれの端末情報AおよびB(加入者情報)も、この共通の加入者管理サーバ31に登録する。
【0072】
そして、IMS網10/CS網20の呼制御サーバ11および21は、加入者管理サーバ31の登録情報を参照して、発呼/転送などの通信制御を行なう。このとき、呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ31との通信にDiameter Cx インターフェースを用い、呼制御サーバ21は加入者管理サーバ31との通信にMAPプロトコルを用いる。
【0073】
したがって、加入者管理サーバ31には、IMS網10側にDiameter通信インターフェースCS網20側にMAPで通信するための通信インターフェースを設けておけばよい。
【0074】
図7および図8は、本実施例における位置登録シーケンスの例を示している。このうち、図7は端末1(A)が、IMS網10の特定のサービスエリアに入り、位置登録を行う場合のシーケンス例を、図8は端末2(B)が、CS網20の特定のサービスエリアに入り、位置登録を行う場合のシーケンス例を示している。
【0075】
図7において、端末1(A)が、IMS網10の特定のサービスエリアに入ると、端末1は、SIPメッセージREGISTERを用いて呼制御サーバ11に位置登録を行なう(701)。呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ31とDiameter Cx インターフェースを介してSARメッセージ交換する(702)。
【0076】
このようにして、端末1の位置情報Aが呼制御サーバ11に伝えられ(701、702)、加入者管理サーバ31で記録される(703)。
【0077】
さらに、加入者管理サーバ31は、Diameter Cx インターフェースを介してSAAメッセージを送信することにより、端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)を呼制御サーバ11に送信し(704)、呼制御サーバ11でこの端末A基本設定情報(あるいはさらに端末Aサービス情報)が記録される(705)。
【0078】
以上のようにして、IMS/CSの両網10、20で共有する加入者管理サーバ31に端末1の位置情報Aが登録され、また、呼制御サーバ1には、端末1の設定情報、すなわち端末A基本設定情報が登録される。
【0079】
また、図3において、端末2(B)がCS網20の特定のサービスエリアに入ると、端末2は自機の位置情報BをIu−CS/Uuプロトコルを用いて呼制御サーバ21に登録する(1x register801)。この位置情報BはMAPプロトコルを介して加入者管理サーバ31に送信され(AUTHREQ/REGNOT802)、加入者管理サーバ31で登録される(803)。
【0080】
加入者管理サーバ31は、端末2の位置情報Bに基づき、端末B基本設定情報、あるいはさらに付加サービスなどに関する端末Bサービス情報を登録する。端末B基本設定情報は、MAPプロトコルを介して呼制御サーバ21に送信され(regnot804)、呼制御サーバ21に登録される(805)。
【0081】
図7および図8の位置登録シーケンスが済んだ状態では、図9および図10にそれぞれ示すように端末1(A)から端末2(B)への発呼や、さらに端末3(C)への転送が可能となる。
【0082】
図7は、上記のように位置登録された端末1(A)から端末2(B)への発呼シーケンスの一例を示している。
【0083】
図7において、端末1(A)が端末2(B)をダイヤルすると、呼制御サーバ11にSIPメッセージINVITEが送信される(901)。
【0084】
呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ31に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末2(B)の加入者Bの現在位置を問い合せる(902)。
【0085】
図9の位置登録状態では、端末1(A)および端末2(B)の位置情報/設定情報は、いずれも加入者管理サーバ31に登録されているので、加入者管理サーバ31は、直ちにDiameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信し、加入者BがCS網20側に居る旨、通知する(903)。
【0086】
これにより、呼制御サーバ11は、端末BがCS網20側に位置登録していることを認識し、呼制御サーバ11はゲートウェイ30に対してSIPメッセージINVITEを送信する(904)。
【0087】
これに応じて、ゲートウェイ30はISUPインターフェースを用いて、CS網20側の呼制御サーバ21と通信し(IAM905、TCIR/tcir/LOCREQ/locreq906)、呼制御サーバ21が端末2(B)に対してページリクエストを送信する(907)ことにより、端末1(A)から端末2(B)への呼接続が行なわれる。
【0088】
図9のようにして、IMS網10/CS網20で共有する加入者管理サーバ31に対して、IMS網10/CS網20双方の端末の位置登録を行ない、加入者情報(位置情報/設定情報)を管理することにより、IMS網10に位置登録している端末1からCS網20に位置登録している端末2への発呼が可能となる。また、同様に、CS網20に位置登録している端末2からIMS網10に位置登録している端末1への発呼が可能となる。
【0089】
図10は、端末1(A)から端末2(B)への呼を端末3(C)へ転送する場合のシーケンス例を示している。図10の例では、端末1(A)、端末2(B)、および端末3(C)は、いずれもIMS網10に位置登録しているものとする。この場合、端末3(C)は、少なくともIMS網10に接続できる端末、あるいは、端末1(A)、端末2(B)と同等の端末であるものとする。
【0090】
各端末の位置登録は、図7と同等のシーケンスにより行なわれ、その結果、図10に示すように、IMS網10の呼制御サーバ11には、端末A、B、Cの基本設定情報が登録されている。また、IMS網10/CS網20共用の加入者管理サーバ31には端末A、B、Cの位置情報、基本設定情報、およびサービス情報が登録されている。
【0091】
また、端末2(B)は、自機への呼を端末C(3)に転送する転送設定を行なっており、この転送設定に応じた転送制御を指定する情報が端末Bのサービス情報として加入者管理サーバ31に登録されている。
【0092】
このような状態において、呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ31の加入者情報を利用し、端末Aから端末Bへの呼をさらに端末Cに転送することができる。
【0093】
図10において、端末1(A)が端末2(B)を発呼すると、前述同様に呼制御サーバ11にSIPメッセージが送信される(1001)。
【0094】
これに応じて、呼制御サーバ11は加入者管理サーバ31に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末2(B)の加入者Bの現在位置を問い合せる(1002)。
【0095】
図10の位置登録状態では、端末2(B)の位置情報/設定情報/サービス情報は、全て加入者管理サーバ31に既に登録されているので、加入者管理サーバ31がDiameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信することにより、加入者Bが転送サービスを利用中で、その転送先は端末3(C)である旨の情報が呼制御サーバ11に通知される(1003)。
【0096】
これに対して、呼制御サーバ11は、加入者管理サーバ31に対して、Diameter Cx インターフェースを介してLIRメッセージを送信し、端末3(C)の加入者Cの現在位置を問い合せる(1004)。
【0097】
ここで、端末C(3)の位置情報/設定情報は、加入者管理サーバ31に既に登録されているので、加入者管理サーバ31がDiameter Cx インターフェースを介してLIAメッセージを送信することにより、端末C(3)が呼制御サーバ11配下に位置する旨の情報が、呼制御サーバ11に通知される(1005)。
【0098】
以上のようにして、呼制御サーバ11は、INVITEメッセージ(1006)の送信先を特定することができ、端末1(A)から端末2(B)への呼を端末3(C)に転送することができる。
【0099】
上記のように、本実施例では、IMS網10/CS網20で共用する加入者管理サーバ31をIMS網10/CS網20の間に1台のみ設け、端末1(A)、端末2(B)、端末3(C)のいずれの端末情報(加入者情報)も、この共通の加入者管理サーバ31に登録する構成を採用している。
【0100】
したがって、IMS網10/CS網20のいずれの呼制御サーバ11、21は、加入者管理サーバ31にアクセスするだけで、端末1(A)、端末2(B)、端末3(C)のいずれの加入者情報を利用できる。
【0101】
これにより、本実施例によれば、IMS網10/CS網20のいずれにも接続できる端末1、2、3…に対して、これら端末がいずれの網に接続している場合でも、IMS網10/CS網20の間で相互に発呼を行うことができ、あるいはさらに共有されている加入者情報を参照して転送などの付加サービスを提供することができる。
【0102】
すなわち、本実施例においても、IMS網、およびCS網の呼制御サーバは、他方の網に接続している共用端末の加入者情報を利用し、IMS網およびCS網の両網間を超える呼接続、および付加サービスを提供することができる、すなわち、IMS網およびCS網に接続可能な共用端末の通信を充分にサポートできる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明を採用した通信システムの構成を示した説明図である(実施例1)。
【図2】図1の通信システムにおける位置登録シーケンスの例を示した説明図である。
【図3】図1の通信システムにおける位置登録シーケンスの例を示した説明図である。
【図4】図1の通信システムにおける発呼シーケンスの例を示した説明図である。
【図5】図1の通信システムにおける呼転送シーケンスの例を示した説明図である。
【図6】本発明を採用した通信システムの構成を示した説明図である(実施例2)。
【図7】図6の通信システムにおける位置登録シーケンスの例を示した説明図である。
【図8】図6の通信システムにおける位置登録シーケンスの例を示した説明図である。
【図9】図6の通信システムにおける発呼シーケンスの例を示した説明図である。
【図10】図6の通信システムにおける呼転送シーケンスの例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0104】
11、21 呼制御サーバ
12、22 加入者管理サーバ
30 ゲートウェイ
31 加入者管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムにおいて、
前記IP電話網の加入者管理サーバ、および前記回線交換網の加入者管理サーバとの間で、前記共用端末の加入者情報を授受する通信手段を有し、
共用端末の位置登録時、または共用端末からの発呼時に、前記IP電話網の加入者管理サーバ、および前記回線交換網の加入者管理サーバとの間で前記通信手段を介して共用端末の加入者情報を授受することにより、加入者情報を共有し、該加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
IP電話網、および回線交換網、および前記IP電話網、または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムにおいて、
前記IP電話網、および前記回線交換網における加入者情報の登録に用いられ、前記IP電話網、および前記回線交換網で共用される加入者管理サーバを有し、
共用端末の位置登録時に前記加入者管理サーバに対して該共用端末の加入者情報が登録され、共用端末からの発呼時に、前記加入者管理サーバに登録された加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の通信システムにおいて、前記加入者管理サーバに前記加入者情報とともに、前記共用端末に関して提供すべき付加的な通信サービスに関するサービス情報が登録され、該サービス情報を用いて前記共用端末に対して当該の通信サービスが提供されることを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムにおいて、前記通信サービスが前記共用端末間の呼を別の端末に転送する転送サービスであることを特徴とする通信システム。
【請求項5】
IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムの、前記IP電話網または回線交換網に設置される加入者管理サーバにおいて、
自機が設置される前記IP電話網または回線交換網とは異なる側の前記回線交換網またはIP電話網に設置される加入者管理サーバとの間で前記共用端末の加入者情報を授受する通信手段を有し、
共用端末の位置登録時、または共用端末からの発呼時に、自機が設置される前記IP電話網または回線交換網とは異なる側の前記回線交換網またはIP電話網に設置される加入者管理サーバとの間で前記通信手段を介して共用端末の加入者情報を授受することにより、加入者情報を共有することを特徴とする加入者管理サーバ。
【請求項6】
IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムの、前記IP電話網または回線交換網に設置される加入者管理サーバにおいて、
前記IP電話網、および前記回線交換網における加入者情報の登録に共用されるべく、前記IP電話網、および前記回線交換網の呼制御サーバとの間で前記加入者情報を授受する通信手段を有し、
共用端末の位置登録時に前記通信手段を介して前記呼制御サーバとの間で授受された該共用端末の加入者情報を登録することを特徴とする加入者管理サーバ。
【請求項7】
請求項5または6に記載の加入者管理サーバにおいて、前記加入者情報とともに、前記共用端末に関して提供すべき付加的な通信サービスに関するサービス情報が登録されることを特徴とする加入者管理サーバ。
【請求項8】
請求項7に記載の加入者管理サーバにおいて、前記通信サービスが前記共用端末間の呼を別の端末に転送する転送サービスであることを特徴とする加入者管理サーバ。
【請求項9】
IP電話網および回線交換網、および前記IP電話網または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムの制御方法において、
共用端末の位置登録時、または共用端末からの発呼時に、前記IP電話網の加入者管理サーバ、および前記回線交換網の加入者管理サーバとの間で共用端末の加入者情報を授受することにより、加入者情報を共有し、該加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介することを特徴とする通信システムの制御方法。
【請求項10】
IP電話網、および回線交換網、および前記IP電話網、または前記回線交換網のいずれか一方に接続可能な共用端末を含む通信システムの制御方法において、
前記IP電話網、および前記回線交換網における加入者情報の登録に用いられ、前記IP電話網、および前記回線交換網で共用される加入者管理サーバを用い、
共用端末の位置登録時に前記加入者管理サーバに対して該共用端末の加入者情報が登録され、共用端末からの発呼時に、前記加入者管理サーバに登録された加入者情報を用いて前記IP電話網の呼制御サーバ、および前記回線交換網の呼制御サーバが共用端末からの発呼を仲介することを特徴とする通信システムの制御方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載の通信システムの制御方法において、前記加入者管理サーバに前記加入者情報とともに、前記共用端末に関して提供すべき付加的な通信サービスに関するサービス情報が登録され、該サービス情報を用いて前記共用端末に対して当該の通信サービスが提供されることを特徴とする通信システムの制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載の通信システムの制御方法において、前記通信サービスが前記共用端末間の呼を別の端末に転送する転送サービスであることを特徴とする通信システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−244751(P2008−244751A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−81421(P2007−81421)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】