説明

通信システム及び通信方法

【課題】通信端末と情報提供サーバとの間で確立されている通信接続を切断することなく特定のプロキシサーバへ負荷が集中することを防止できる通信システム及び通信方法を提供する。
【解決手段】プロキシサーバ40Aを経由して通信端末10と情報提供サーバ60とが通信接続を行っている接続時間が第1の所定時間を経過し且つ通信端末10と情報提供サーバ60との無通信状態が第2の所定時間を経過したときに、通信端末10は、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続が確立された状態で、プロキシサーバ40Aを経由した情報提供サーバ60との通信接続から、プロキシサーバ40Bを経由した情報提供サーバ60との通信接続へ切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロキシサーバ(中継サーバ)を経由して通信端末と情報提供サーバ(通信装置)とを通信接続する通信システム及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信端末と情報提供サーバとの間でプロキシサーバを経由して通信を行う通信システムとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。ここでは、コネクション型通信を用いて通信端末と情報提供サーバとの間を通信接続し、パケット通信サービスを確立している。また、プロキシ機能を持ったゲートウェイサーバ(プロキシサーバに相当)を用いて中継することにより、コネクション型通信を行うことが記載されている。なお、コネクション型通信は、TCP(Transmission Control Protocol)等に代表されるコネクション型プロトコルを用いて行われる通信方式であり、通信端末と情報提供サーバとの間にコネクションを確立した上で、通信データの送受信を行うものである。
【0003】
また、コネクション型通信の特徴として、一度コネクションが確立されるとコネクションが解放されるまで同一の経路(呼)を使用して通信データの送受信が行われる。このコネクションの確立を行う際に、呼制御用の信号プロトコル(C−Plane(Control−Plane)プロトコル)を用いて、通信端末と情報提供サーバとの間の経路を決定する呼接続の確立を行う。つまり、通信端末と情報提供サーバとの間で呼接続が確立している状態では、全ての通信データは同一のプロキシサーバを中継して送受信が行われることを示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開公報2003/084156号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の装置では、通信端末と情報提供サーバとの間の呼接続が確立している間、同一のプロキシサーバを使用し続けているため、特定のプロキシサーバに負荷が集中してしまう場合がある。これは、一回の呼接続時間が長くなるほど、発生しやすくなる。今後、通信速度の大容量化に伴うコンテンツサイトの充実等から通信端末1台あたりの呼接続の時間が長くなり、特定のプロキシサーバへ負荷がより集中してしまうことが想定される。
【0006】
一方、特定のプロキシサーバに負荷が集中した場合には、強制的に通信接続している呼を切断することで、負荷集中の抑制を行うことが考えられる。しかしながら、一つの呼で複数のサービスを提供するような場合には、特定のサービスの影響で提供されている全てのサービスが切断されてしまうことになる。また、一回の呼ごとに料金が加算されるセットアップチャージ方式の場合には、強制的に呼が切断されることで料金が発生してしまう。そのため、負荷集中の抑制を図るためにプロキシサーバと通信端末との通信接続を強制的に切断することは好ましくない。
【0007】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、通信端末と情報提供サーバとの間で確立されている通信接続を切断することなく特定のプロキシサーバへ負荷が集中することを防止できる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の通信システムは、通信端末と、前記通信端末の通信接続先である通信装置と前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う複数の中継サーバと、前記複数の中継サーバから前記通信端末と前記通信装置との通信接続に使用する前記中継サーバを選択し、選択した前記中継サーバと前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う第1の交換機と、を含んで構成された通信システムであって、前記通信端末と前記通信装置との間でデータの中継を行う前記複数の中継サーバの各々は、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを検出する通信状態検出手段と、前記通信状態検出手段により、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したことが検出されたときに、前記第1の交換機に対して中継サーバの再選択要求を行う再選択要求手段と、を備え、前記第1の交換機は、前記再選択要求手段により前記中継サーバの再選択要求がされると、前記複数の中継サーバから前記再選択要求を行った前記中継サーバ以外の前記中継サーバを選択し、前記選択した中継サーバへ再選択接続要求を行う再選択接続要求手段を備え、前記複数の中継サーバの各々は、前記再選択接続要求手段により前記再選択接続要求がされると、前記通信端末との通信接続に用いる当該中継サーバのアドレス情報を前記通信端末に送信するアドレス送信手段を更に備え、前記通信端末は、前記アドレス送信手段から送信された前記アドレス情報を受信すると、受信した前記アドレス情報に基づいて、当該通信端末と前記通信装置との通信接続が確立された状態で、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える接続切替手段を備える、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するため、本発明の通信方法は、通信端末と、前記通信端末の通信接続先である通信装置と前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う複数の中継サーバと、前記複数の中継サーバから前記通信端末と前記通信装置との通信接続に使用する前記中継サーバを選択し、選択した前記中継サーバと前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う第1の交換機と、を含んで構成された通信システムにおける通信方法であって、前記通信端末と前記通信装置との間でデータの中継を行う前記複数の中継サーバの各々が、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを検出する通信状態検出ステップと、前記複数の中継サーバの各々が、前記通信状態検出ステップにより、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したことが検出されたときに、前記第1の交換機に対して中継サーバの再選択要求を行う再選択要求ステップと、前記第1の交換機が、前記再選択要求ステップにより前記中継サーバの再選択要求がされると、前記複数の中継サーバから前記再選択要求を行った前記中継サーバ以外の前記中継サーバを選択し、前記選択した中継サーバへ再選択接続要求を行う再選択接続要求ステップと、前記複数の中継サーバの各々が、前記再選択接続要求ステップにより前記再選択接続要求がされると、前記通信端末との通信接続に用いる当該中継サーバのアドレス情報を前記通信端末に送信するアドレス送信ステップと、前記通信端末が、前記アドレス送信ステップから送信された前記アドレス情報を受信すると、当該通信端末と前記通信装置との通信接続が確立された状態で、受信した前記アドレス情報に基づいて、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える接続切替ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、一の中継サーバを経由して通信端末と通信装置とが通信接続を行っている接続時間が第1の所定時間を経過し、かつ通信端末と通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したときに、通信端末は、当該通信端末と通信装置との通信接続が確立された状態で、一の中継サーバを経由した通信装置との通信接続から、他の中継サーバを経由した通信装置との通信接続へ切り替える。また、この通信接続の切り替えは、通信端末と通信装置との間において経由する中継サーバを切り替えるだけであり、通信端末と通信装置との通信接続は確立された状態となっている。このように、通信端末と通信装置との通信接続を切断することなく中継サーバの切り替えを行うことができるため、一の中継サーバに特定の通信端末が長時間接続されることが無くなり、特定の中継サーバに負荷が集中することを防止できる。
【0011】
また、前記通信システムは、前記中継サーバの前記アドレス送信手段から前記アドレス情報を受信すると、ショートメッセージサービスを用いて前記アドレス情報を前記通信端末に送信するショートメッセージサービス送信手段を備える第2の交換機、を更に備え、前記中継サーバの前記アドレス送信手段は、前記アドレス情報を前記第2の交換機に送信し、前記通信端末の前記接続切替手段は、前記第2の交換機の前記ショートメッセージサービス送信手段から送信された前記アドレス情報に基づいて、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える、ことが好ましい。
【0012】
これにより、通信端末は、第2の交換機からショートメッセージサービス(Short Message Service(SMS))を用いて送信されたアドレス情報に基づいて、通信装置と当該通信端末との通信接続において経由する中継サーバが切り替えられる。このように、既存のSMSを用いて中継サーバのアドレス情報を通信端末に容易に送信することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通信端末と情報提供サーバとの間で確立されている通信接続を切断することなく特定のプロキシサーバへ負荷が集中することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】通信端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】再選択要求を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】各ノード間で送受信される信号の流れを示す図である。
【図5】例外処理時において各ノード間で送受信される信号の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0016】
(通信システムの全体構成)
図1は、通信システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように通信システム1は、通信端末10と、パケット交換機20(第1の交換機)と、回線交換機30(第2の交換機)と、プロキシサーバ40A,40B(中継サーバ)と、インターネット網50と、情報提供サーバ60(通信装置)と、を含んで構成される。なお、本実施形態ではプロキシサーバの数を2台(プロキシサーバ40A,40B)として説明するが、台数はこれに限定されず、実際には3台以上備えられていてもよい。
【0017】
なお、通信端末10、パケット交換機20、回線交換機30、プロキシサーバ40A,40Bの通信部分が、通信事業者が提供する通信ネットワークとなっている。この通信ネットワークは、上述したコネクション型通信が用いられるものであり、呼制御用の信号プロトコル(C−Plane(Control−Plane)プロトコル)を用いて、通信端末10とプロキシサーバ40A,40Bとの間の経路を決定する呼接続の確立が行われる。
【0018】
通信端末10は、通信事業者の提供する通信ネットワーク(パケット交換機20、回線交換機30、プロキシサーバ40A,40B)を利用して、インターネット網50を介して情報提供サーバ60とデータの送受信を行うものである。
【0019】
また、通信端末10は、接続切替部11を備える。接続切替部11は、詳しくは後述するが回線交換機30から送信されたSMS通知信号に含まれるアドレス情報に基づいて、情報提供サーバ60と通信を行う際に経由するプロキシサーバ40A,40Bの切り替えを行う。
【0020】
パケット交換機20は、パケット通信サービスを提供するものであり、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続の際に経由するプロキシサーバ40A,40Bを選択し、選択したプロキシサーバ40A,40Bと通信端末10との間で送受信されるデータの中継を行うものである。
【0021】
また、パケット交換機20は、再選択接続要求部21を備える。再選択接続要求部21は、詳しくは後述するがプロキシサーバ40A,40Bからプロキシサーバの再選択要求がされると、複数のプロキシサーバ40A,40Bから再選択要求を行ったプロキシサーバ以外のプロキシサーバ40A,40Bを選択し、選択したプロキシサーバ40A,40Bへ再選択接続要求を行う再選択接続要求手段として機能する。
【0022】
回線交換機30は、SMSの提供を行うものであり、通信端末10とSMSを用いた情報の送受信が可能なものである。また、回線交換機30は、SMS送信部31を備える。SMS送信部31は、詳しくは後述するがプロキシサーバ40A,40Bから送信されたアドレス情報を含むSMS通知指示信号を受信すると、受信したSMS通知信号内のアドレス情報をSMSを用いて通信端末10に送信するショートメッセージサービス送信手段として機能する。
【0023】
プロキシサーバ40A,40Bは、通信端末10と、通信端末10の通信接続先である情報提供サーバ60との間の通信接続確立後に、通信端末10と情報提供サーバ60との間で送受信されるデータの中継を行うものである。また、プロキシサーバ40A,40Bは、それぞれ通信状態検出部41A,41Bと、再選択要求部42A,42Bと、アドレス送信部43A,43Bと、を備える。
【0024】
通信状態検出部41A,41Bは、通信端末10と当該プロキシサーバ40A,40Bとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の通信端末10と情報提供サーバ60との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを検出する通信状態検出手段として機能する。
【0025】
再選択要求部42A,42Bは、通信状態検出部41A,41Bによって、通信端末10と当該プロキシサーバ40A,40Bとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の通信端末10と情報提供サーバ60との無通信状態が第2の所定時間を経過したことが検出されたときに、パケット交換機20に対してプロキシサーバを切り替える旨の再選択要求を行う再選択要求手段として機能する。
【0026】
アドレス送信部43A,43Bは、パケット交換機20の再選択接続要求部21により再選択接続要求がされると、通信端末10との通信接続に用いる当該プロキシサーバ40A,40Bのアドレス情報を含むSMS通知指示信号を回線交換機30に送信するアドレス送信手段として機能する。
【0027】
図2は、通信端末10のハードウェア構成図である。通信端末10は、物理的には、図2に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、ハードディスク等の補助記憶装置104、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信インタフェース105等を含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信インタフェース105を動作させて通信を行うとともに、RAM102や補助記憶装置104におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。なお、パケット交換機20、回線交換機30、プロキシサーバ40A,40B、情報提供サーバ60についても、通信端末10と同様に、図2に示すCPU101、RAM102、ROM103、補助記憶装置104、通信インタフェース105等を含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0028】
(プロキシサーバの再選択要求処理)
次に、通信端末10と呼接続が確立されているプロキシサーバ40A,40Bが、パケット交換機20に対してプロキシサーバの切り替えを要求する再選択要求を行う際の処理の流れについて説明する。図3は、プロキシサーバが再選択要求を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、プロキシサーバ40Aがパケット交換機20に対して再選択要求を行う場合について説明する。
【0029】
図3のステップS301においてプロキシサーバ40Aの通信状態検出部41Aは、通信端末10と呼接続が確立されたか否かを判断する。呼接続が確立されていない場合(ステップS301:NO)には、呼接続が確立されるまで、本処理を繰り返す。一方、呼接続が確立された場合(ステップS301:YES)には、ステップS302へ進む。
【0030】
ステップS302において通信状態検出部41Aは、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの間で呼接続が確立されてからの接続時間を監視するための接続時間監視タイマを起動させ、接続時間の計測を開始する。
【0031】
ステップS303(通信状態検出ステップ)において通信状態検出部41Aは、接続時間監視タイマが第1の所定時間を経過したか否かを判断し、第1の所定時間が経過していない場合(ステップS303:NO)には、第1の所定時間が経過するまで本処理(ステップS303の処理)を繰り返す。接続時間が第1の所定時間を経過した場合(ステップS303:YES)には、ステップS304へ進む。
【0032】
ステップS304において通信状態検出部41Aは、通信端末10と情報提供サーバ60との通信状態が無通信状態であるか否かを判断し、無通信状態でない場合(ステップS304:NO)には、無通信状態となるまで本処理(ステップS304の処理)を繰り返す。無通信状態であると判定された場合(ステップS304:YES)には、ステップS305へ進む。
【0033】
ステップS305において通信状態検出部41Aは、無通信状態の継続時間を監視するための無通信監視タイマを起動させ、無通信状態の継続時間の計測を行う。
【0034】
ステップS306(通信状態検出ステップ)において通信状態検出部41Aは、無通信監視タイマが第2の所定時間を経過したか否かを監視する。第2の所定時間を経過していない場合(ステップS306:NO)には、ステップS308へ進む。ステップS308において通信状態検出部41Aは、通信端末10と情報提供サーバ60との間で通信が行われたか否かを判断し、通信が行われていないと判断された場合(ステップS308:NO)には、ステップS306へ戻る。一方、通信が行われたと判断された場合(ステップS308:YES)、ステップS309において通信状態検出部41Aは無通信監視タイマを停止(リセット)させて、ステップS306へ戻る。
【0035】
また、ステップS306において無通信監視タイマが第2の所定時間を経過したと判断された場合(ステップS306:YES)、ステップS307(再選択要求ステップ)において再選択要求部42Aは、パケット交換機20に対して、プロキシサーバを切り替える旨の再選択要求を行う。全ての処理が終了すると、ステップS301へ戻り、上述の処理を繰り返す。なお、通信状態検出部41A及び再選択要求部42Aが再選択要求を行う際の処理の流れについて説明したが、通信状態検出部41B及び再選択要求部42Bについても通信状態検出部41A及び再選択要求部42Aと同様に再選択要求を行うことができる。
【0036】
(プロキシサーバを切り替える際の信号の流れ)
次に、通信端末10の呼接続を確立した状態でプロキシサーバ40A,40Bを切り替える際の各ノード間で送受信される信号の流れについて説明する。図4は、プロキシサーバを切り替える際に各ノード間で送受信される信号の流れを示す図である。ここでは、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの間で呼接続が確立されている状態から、通信端末10とプロキシサーバ40Bとの間で呼接続が確立される状態へプロキシサーバの切り替えを行う場合について説明する。
【0037】
まず、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの間で呼接続が確立されて両者が通信接続されている(ステップS401)。プロキシサーバ40Aの通信状態検出部41Aは、図3を用いて説明したように、パケット交換機20に対して再選択要求を行うか否かを判断する(ステップS402)。即ち、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ通信端末10と情報提供サーバ60との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを判断する。再選択要求を行うと判断されると(図3のステップS306:YES)、プロキシサーバ40Aの再選択要求部42Aは、パケット交換機20に対してプロキシサーバの再選択要求を行う旨の再選択要求信号を送信する(ステップS403(再選択要求ステップ),図3のステップS307)。
【0038】
パケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバの再選択要求信号を受信すると、選択可能なプロキシサーバが存在しているか否かを判断する。ここでは再選択要求信号を送信したプロキシサーバ以外のプロキシサーバが選択可能なプロキシサーバとなる。選択可能なプロキシサーバが存在している場合、パケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバ40Aに再選択応答信号を送信し(ステップS404)し、選択可能なプロキシサーバを選択(ここではプロキシサーバ40Bが選択されるものとする)する。そして、パケット交換機20の再選択接続要求部21は、選択したプロキシサーバ40Bに対して、再選択接続要求を行う旨の再選択接続要求信号を送信する(ステップS405(再選択接続要求ステップ))。
【0039】
なお、パケット交換機20の再選択接続要求部21におけるプロキシサーバの選択は、選択可能なプロキシサーバの中から予め定められた選択基準に基づいて行われる。また、パケット交換機20の再選択接続要求部21が送信する再選択接続要求信号には、通信端末10との通信に必要なユーザ情報等が含まれている。
【0040】
プロキシサーバ40Bのアドレス送信部43Bは、再選択接続要求信号を受信すると、自身(プロキシサーバ40B)と通信端末10との通信接続が可能であるか否かを判断し、接続可能である場合に、再選択接続応答信号をパケット交換機20へ送信する(ステップS406)。また、プロキシサーバ40Bのアドレス送信部43Bは、SMS通知指示信号を回線交換機30へ送信する(ステップS407(アドレス送信ステップ))。このSMS通知指示信号には、通信端末10との接続に用いる自身(プロキシサーバ40B)のアドレス情報(具体的には、IPアドレス)が含まれている。なお、プロキシサーバ40Bから回線交換機30へのSMS通知指示信号の送信は、図1に示すようにパケット交換機20を経由して行われる。
【0041】
回線交換機30のSMS送信部31は、SMS通知指示信号を受信すると、受信したSMS通知信号内のアドレス情報を通信端末10に通知するためのSMS通知信号を作成する。回線交換機30のSMS送信部31は、作成したSMS通知信号を通信端末10へ送信する(ステップS408)。
【0042】
通信端末10の接続切替部11は、回線交換機30が送信したSMS通知信号を受信すると、SMS通知信号内のアドレス情報(プロキシサーバ40Bのアドレス情報)を参照し、接続先をプロキシサーバ40Aからプロキシサーバ40Bへ切り替える(ステップS409(接続切替ステップ))。具体的には、通信端末10の接続切替部11は、接続先のIPアドレスをプロキシサーバ40AのIPアドレスからプロキシサーバ40BのIPアドレスに変更する。これにより、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続が、プロキシサーバ40Aを経由した通信接続からプロキシサーバ40Bを経由した通信接続に切り替わる。
【0043】
通信端末10の接続切替部11は、接続先のIPアドレスの変更処理が完了すると、回線交換機30に対してIPアドレスの変更処理が完了したことを通知するため、IPアドレスの変更完了結果(ここでは、完了OK)を付与したSMS応答信号を生成し、回線交換機30へ送信する(ステップS410)。
【0044】
回線交換機30のSMS送信部31は、通信端末10が送信したSMS応答信号を受信すると、プロキシサーバ40Bに対してSMS通知指示応答信号を送信する(ステップS411)。このSMS通知指示応答信号内には、通信端末10の接続切替部11で行われたIPアドレスの変更処理の結果が含まれている。
【0045】
プロキシサーバ40Bのアドレス送信部43Bは、SMS通知指示応答信号を受信すると、当該信号内に含まれるIPアドレスの変更処理の結果を参照し、IPアドレスの変更処理が正常に完了しているか否かを判断する。変更処理が正常に完了している場合、プロキシサーバ40Bのアドレス送信部43Bは、IPアドレスの変更処理が完了したことを示すIPアドレス変更完了通知信号をパケット交換機20へ送信する(ステップS412)。
【0046】
パケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバ40BからIPアドレス変更完了通知信号を受信すると、当該信号を受信したことを示すIPアドレス変更完了通知応答信号をプロキシサーバ40Bに送信する(ステップS413)。
【0047】
またパケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバ40Bに対してIPアドレス変更完了通知応答信号を送信した後、プロキシサーバの切り替えが完了したことを通知する再選択結果信号をプロキシサーバ40Aに対して送信する(ステップS414)。
【0048】
プロキシサーバ40Aの再選択要求部42Aは、パケット交換機20から送信された再選択結果信号を受信すると、当該信号を受信したことを示す再選択結果応答信号をパケット交換機20に送信する(ステップS415)。
【0049】
パケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバ40Aから送信された再選択結果応答信号を受信すると、プロキシサーバ40Aとの呼接続を解放するための解放通知信号をプロキシサーバ40Aへ送信する(ステップS416)。
【0050】
プロキシサーバ40Aの再選択要求部42Aは、パケット交換機20から送信された解放通知信号を受信すると、当該信号を受信したことを示す解放通知応答信号をパケット交換機20へ送信する(ステップS417)。そして、プロキシサーバ40Aは、通信端末10との呼接続を解放する。プロキシサーバ40Aが呼接続を解放することにより、通信端末10とプロキシサーバ40Bとの呼接続が確立されて通信端末10とプロキシサーバ40Bとが接続状態となる(ステップS418)。
【0051】
このように、通信端末10とプロキシサーバ40A,40Bとの間の呼接続が切断されることなく、即ち、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続を維持した状態で、一方のプロキシサーバから他方のプロキシサーバへの呼接続が切り替えられる。
【0052】
(例外処理)
次に、プロキシサーバを切り替える際の例外処理について説明する。この例外処理とは、上記で説明したプロキシサーバ40Aからプロキシサーバ40Bへの切り替え処理を行っている最中に、通信端末10からプロキシサーバ40Aに対して通信が行われた場合等がある。図5は、プロキシサーバを切り替える際の例外処理時において各ノード間で送受信される信号の流れを示す図である。ここでは、プロキシサーバ40Bからパケット交換機20に対して再選択接続応答信号が送信された直後に、通信端末10からプロキシサーバ40Aに対して通信が行われるものとする。
【0053】
図5において、ステップS401〜ステップS406までの処理は、図4のステップS401〜406の処理と同じであるため説明を省略する。
【0054】
プロキシサーバ40Bのアドレス送信部43Bが、再選択接続応答信号をパケット交換機20へ送信(ステップS406)した直後に、通信端末10からプロキシサーバ40Aに対して通信データの送信が行われる(ステップS507)。
【0055】
プロキシサーバ40Bは、通信端末10とプロキシサーバ40Aとが通信状態であることを認識していないため、図4のステップS407と同様に、SMS通知指示信号を回線交換機30へ送信する(ステップS508)。回線交換機30は、SMS通知指示信号を受信すると、図4のステップS408と同様に、プロキシサーバ40Bのアドレス情報が含まれたSMS通知信号を通信端末10に送信する(ステップS509)。
【0056】
通信端末10は、プロキシサーバ40Aと通信を行っている。このため、通信端末10の接続切替部11は、回線交換機30が送信したSMS通知信号を受信した場合であっても、接続先のIPアドレスの変更を行わない(ステップS510)。IPアドレス変更を行わないため、通信端末10の接続切替部11は、IPアドレスの変更が不可であることを示す完了NGを付与したSMS応答信号を生成し、回線交換機30へ送信する(ステップS511)。
【0057】
回線交換機30のSMS送信部31は、通信端末10から完了NGが付与されたSMS応答信号を受信すると、プロキシサーバ40Bに対して完了NGを付与したSMS通知指示応答信号を送信する(ステップS512)。
【0058】
プロキシサーバ40Bの再選択要求部42Bは、回線交換機30から送信された完了NGが付与されたSMS通知指示応答信号を受信する。そしてプロキシサーバ40Bの再選択要求部42Bは、通信端末10においてプロキシサーバの切り替え処理が行われていない(完了NG)であるため、通信端末10との接続を解放する(接続を行わない)ための解放要求信号をパケット交換機20へ送信する(ステップS513)。パケット交換機20の再選択接続要求部21は、プロキシサーバ40Bから送信された解放要求信号を受信すると、当該信号を受信したことを示す解放要求応答信号をプロキシサーバ40Bへ送信する(ステップS514)。そして、この解放要求応答信号をプロキシサーバ40Bが受信すると、プロキシサーバ40Bはパケット交換機20との呼接続を解放する。
【0059】
パケット交換機20は、解放要求応答信号の送信後、プロキシサーバの切り替えが失敗したことを示すNGを付与した再選択結果信号をプロキシサーバ40Aに送信する(ステップS515)。
【0060】
プロキシサーバ40Aの再選択要求部42Aは、パケット交換機20から切り替えが失敗したことを示すNGが付与された再選択結果信号を受信すると、当該信号を受信したことを示す再選択結果応答信号をパケット交換機20へ送信する(ステップS516)。
【0061】
そして、プロキシサーバ40Aの通信状態検出部41Aは、パケット交換機20に対して再選択要求を行うか否かの判断を行う(ステップS517)。ここで、通信端末10とプロキシサーバ40Aとは、両者の通信接続が行われてからの接続時間が第1の所定時間を経過している。このためステップS517では、接続時間が第1の所定時間を経過したか否かの判断処理を行わず、図3を用いて説明したステップS304〜ステップS306,ステップS308,ステップS309の処理のみを行うものである。図3のステップS306において無通信状態が第2の所定時間を経過したと判断される(ステップS306:YES)と、上述の図4のステップS403の処理へ進み、上述したステップS403以降の処理を行う。
【0062】
このように、プロキシサーバの切り替え処理中に通信端末10と切り替え元のプロキシサーバ40Aとの間で通信が行われた場合であっても、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの呼接続を維持した状態で、プロキシサーバ40Bへの切り替え処理を終了することができる。
【0063】
(作用及び効果について)
以上説明した実施形態によれば、プロキシサーバ40Aを経由して通信端末10と情報提供サーバ60とが通信接続を行っている接続時間が第1の所定時間を経過し且つ通信端末10と情報提供サーバ60との無通信状態が第2の所定時間を経過したときに、通信端末10は、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続が確立された状態で、プロキシサーバ40Aを経由した情報提供サーバ60との通信接続から、プロキシサーバ40Bを経由した情報提供サーバ60との通信接続へ切り替える。また、この通信接続の切り替えは、通信端末10と情報提供サーバ60との間において経由するプロキシサーバ40A,40Bを切り替えるだけであり、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続は確立された状態となっている。即ち、通信端末10とプロキシサーバ40Bとの呼接続が確立された後で、通信端末10とプロキシサーバ40Aとの呼接続が解放される。このように、通信端末10と情報提供サーバ60との通信接続を切断することなくプロキシサーバの切り替えを行うことができるため、あるプロキシサーバに特定の通信端末10が長時間接続されることが無くなり、特定のプロキシサーバに負荷が集中することを防止できる。
【0064】
通信端末10は、回線交換機30らSMSを用いて送信されたアドレス情報に基づいて、情報提供サーバ60と通信端末10との通信接続において経由するプロキシサーバ40A,40Bが切り替えられる。このように、既存のSMSを用いてプロキシサーバ40A,40Bのアドレス情報を通信端末10に容易に送信することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、通信システム1の構成は、図1に示した構成に限定されない。
【符号の説明】
【0066】
1…通信システム、10…通信端末、11…接続切替部、20…パケット交換機、21…再選択接続要求部、30…回線交換機、31…SMS送信部、40A,40B…プロキシサーバ、41A,41B…通信状態検出部、42A、42B…再選択要求部、43A,43B…アドレス送信部、60…情報提供サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と、前記通信端末の通信接続先である通信装置と前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う複数の中継サーバと、前記複数の中継サーバから前記通信端末と前記通信装置との通信接続に使用する前記中継サーバを選択し、選択した前記中継サーバと前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う第1の交換機と、を含んで構成された通信システムであって、
前記通信端末と前記通信装置との間でデータの中継を行う前記複数の中継サーバの各々は、
前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを検出する通信状態検出手段と、
前記通信状態検出手段により、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したことが検出されたときに、前記第1の交換機に対して中継サーバの再選択要求を行う再選択要求手段と、
を備え、
前記第1の交換機は、前記再選択要求手段により前記中継サーバの再選択要求がされると、前記複数の中継サーバから前記再選択要求を行った前記中継サーバ以外の前記中継サーバを選択し、前記選択した中継サーバへ再選択接続要求を行う再選択接続要求手段を備え、
前記複数の中継サーバの各々は、前記再選択接続要求手段により前記再選択接続要求がされると、前記通信端末との通信接続に用いる当該中継サーバのアドレス情報を前記通信端末に送信するアドレス送信手段を更に備え、
前記通信端末は、前記アドレス送信手段から送信された前記アドレス情報を受信すると、受信した前記アドレス情報に基づいて、当該通信端末と前記通信装置との通信接続が確立された状態で、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える接続切替手段を備える、
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記通信システムは、
前記中継サーバの前記アドレス送信手段から前記アドレス情報を受信すると、ショートメッセージサービスを用いて前記アドレス情報を前記通信端末に送信するショートメッセージサービス送信手段を備える第2の交換機、を更に備え、
前記中継サーバの前記アドレス送信手段は、前記アドレス情報を前記第2の交換機に送信し、
前記通信端末の前記接続切替手段は、前記第2の交換機の前記ショートメッセージサービス送信手段から送信された前記アドレス情報に基づいて、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
通信端末と、前記通信端末の通信接続先である通信装置と前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う複数の中継サーバと、前記複数の中継サーバから前記通信端末と前記通信装置との通信接続に使用する前記中継サーバを選択し、選択した前記中継サーバと前記通信端末との間で送受信されるデータの中継を行う第1の交換機と、を含んで構成された通信システムにおける通信方法であって、
前記通信端末と前記通信装置との間でデータの中継を行う前記複数の中継サーバの各々が、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したか否かを検出する通信状態検出ステップと、
前記複数の中継サーバの各々が、前記通信状態検出ステップにより、前記通信端末と当該中継サーバとの接続時間が第1の所定時間を経過し且つ当該第1の所定時間を経過した後の前記通信端末と前記通信装置との無通信状態が第2の所定時間を経過したことが検出されたときに、前記第1の交換機に対して中継サーバの再選択要求を行う再選択要求ステップと、
前記第1の交換機が、前記再選択要求ステップにより前記中継サーバの再選択要求がされると、前記複数の中継サーバから前記再選択要求を行った前記中継サーバ以外の前記中継サーバを選択し、前記選択した中継サーバへ再選択接続要求を行う再選択接続要求ステップと、
前記複数の中継サーバの各々が、前記再選択接続要求ステップにより前記再選択接続要求がされると、前記通信端末との通信接続に用いる当該中継サーバのアドレス情報を前記通信端末に送信するアドレス送信ステップと、
前記通信端末が、前記アドレス送信ステップから送信された前記アドレス情報を受信すると、当該通信端末と前記通信装置との通信接続が確立された状態で、受信した前記アドレス情報に基づいて、前記再選択要求を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続から、前記アドレス情報の送信を行った前記中継サーバを経由した前記通信装置との通信接続へ切り替える接続切替ステップと、
を備えることを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−176713(P2011−176713A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40354(P2010−40354)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】