通信ログ管理方法、通信ログ管理システム、通信ログ管理プログラム
【課題】 移動体通信端末特有のアクセス環境にターゲットを絞った分析を可能にする。
【解決手段】 経路情報を含む記録体4を非接触状態で読込んだ移動体通信端末3が、経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバ6が、移動体通信端末3を識別する端末識別情報と、移動体通信端末3が有する経路情報を蓄積するようにした。このようにすることで、移動体通信端末にターゲットを絞った各種分析が可能になる。
【解決手段】 経路情報を含む記録体4を非接触状態で読込んだ移動体通信端末3が、経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバ6が、移動体通信端末3を識別する端末識別情報と、移動体通信端末3が有する経路情報を蓄積するようにした。このようにすることで、移動体通信端末にターゲットを絞った各種分析が可能になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体通信端末の通信ログ管理技術に関するものであり、特に、記録体に記録された情報を移動体通信端末が非接触状態で読み取った際のログを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
PCがインターネット等の通信回線を利用して各種サーバにアクセスする環境において、アクセスされるサーバ側では、アクセスログ(アクセス履歴)を回収することが行われている。例えば、サーバ運営者は、自ら運営するWEBサイトへのアクセス数や、そのWEBサイトの中の特定のWEBページに対するアクセス数を個別集計することにより、提供している情報がどの程度閲覧されているのかを随時分析している。また、アクセスログを分析すれば、運営者は、PCがサーバに到達した要因となるリンク元の情報を取得することもできる。これらの情報は、サイト運営者によるマーケッティング活動の参考情報となる。
【特許文献1】特開平8−106408号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、携帯電話やPHS(登録商標)等の移動体通信端末を用いてWEBページを閲覧する機会が増大してきている。その要因として、2次元コードのスキャナが予め搭載された移動体通信端末が開発され、日本では飛躍的に普及してきていることが挙げられる。かつては、携帯電話のテンキーによってアクセス先URLを手入力する必要があり、特定のWEBページにアクセスすることは大変面倒であった。現在では、アクセス先URLに関する情報を保持する2次元コードを移動体通信端末によってスキャンすれば、容易に目的のWEBページにアクセスできる環境になっている。
【0004】
このようにWEBサイトに対するアクセス環境が変化している昨今、従来の手法でアクセスログを集計しているだけでは、ユーザの詳細な分析を行うことが出来ないという問題があった。特に、移動体通信端末からのアクセスは、屋外からであったり、電車の中であったりと変化する場合も多く、ユーザの外部環境を踏まえて、様々なマーケッティング戦略を練らなければならない。しかし、現在はそのようにターゲットを絞った分析を行うには、市場調査的な手法に頼らざるを得ないため、調査コストが高くなり、且つ個別ユーザを対象にした具体的対応ができないという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、記録体を活用して移動通信端末からアクセスするユーザ等の行動特性を的確に分析し、様々なマーケティング戦略を提案できる通信ログ管理方法等を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、特に今後、2次元コードやICタグ等の頒布された記録体を積極的に活用するユーザが増大する環境において、それらのユーザにターゲットを絞った分析が必要になって来るであろうという着想に至り、鋭意研究の結果、以下の手段によって解決できることが明らかとなった。
【0007】
(1)経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスするステップと、前記移動体通信端末が前記ログ管理アドレスを経由する際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0008】
(2)上記(1)において、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0010】
(4)上記(3)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレス間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0011】
(5)上記(3)又は(4)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0012】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0013】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0014】
(8)上記(7)において、前記ログ管理サーバが、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、該頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0015】
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0016】
(10)上記(9)において、前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0017】
(11)上記(1)乃至(10)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するステップを備えることを特徴とする通信ログ管理方法。
【0018】
(12)移動体通信端末による通信ログをサーバによって管理する通信ログ管理システムであって、記録体に記録された経路情報を非接触で読込んだ移動体通信端末から、アクセスを受け付ける送受信部と、前記経路情報に基づいて、前記移動体通信端末を目的アドレスに転送する転送処理部と、前記移動体通信端末を識別可能な端末識別情報及び前記移動体通信端末が有する前記前記経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部と、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0019】
(13)上記(12)において、前記ログ蓄積処理部が、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0020】
(14)上記(12)又は(13)において、更に、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計する端末別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0021】
(15)上記(14)において、前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレスの移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0022】
(16)上記(14)又は(15)において、前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体の移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0023】
(17)上記(12)乃至(16)のいずれかにおいて、更に、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計する発行者別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0024】
(18)上記(12)乃至(17)のいずれかにおいて、更に、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計する媒体別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0025】
(19)上記(18)において、前記媒体別分析処理部が、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、前記頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0026】
(20)上記(12)乃至(19)のいずれかにおいて、更に、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計する目的先別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0027】
(21)上記(20)において、前記目的先別分析処理部が、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0028】
(22)上記(12)乃至(20)のいずれかにおいて、更に、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するログ送信処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0029】
(23)上記(12)乃至(22)のいずれかにおいて、前記記録体は、画像化情報であることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0030】
(24)上記(12)乃至(23)のいずれかにおいて、前記記録体は、ICタグであることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0031】
(25)経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて所定の目的アドレスにアクセスするステップと、前記移動体通信端末が前記目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、 を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0032】
(26)サーバに実行させて通信ログを管理する通信ログ管理プログラムであって、経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ通信端末からの通信要求を受け付けるステップと、前記移動体通信端末から送信された前記経路情報に基づいて、所定の目的アドレスに転送するステップと、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理プログラム。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、移動体通信端末の特有のアクセス環境を考慮した通信ログ管理が可能になるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。
【0035】
図1には、本発明の実施の形態に係る通信ログ管理方法を実現するため全体システム1の構成が示されている。この通信ログ管理システム1は、インターネット等の公衆通信回線網2に接続可能な携帯電話3、携帯電話3によって非接触でスキャンされる2次元コード4、2次元コード4を頒布する雑誌等の頒布媒体5、携帯電話3からアクセスされる通信ログ管理サーバ6、通信ログ管理サーバ6を経た後に、携帯電話3がアクセスする目的サーバ7、を備えている。なお、これらの機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されるものではない。また、通信ログ管理サーバ6と目的サーバ7が共通している場合も考えられる。
【0036】
図2は、本発明の実施形態にかかるログ管理システム100のハード構成を示すブロック図である。このログ管理システム100は、ログ管理サーバ6によって実現されており、具体的には、制御部110、記憶部120、表示部130、操作部140、音声入出力部150、通信インタフェース160を備え、これらが、相互に信号をやり取りするためのバス170を介して接続されている。
【0037】
制御部110はCPUであり、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。記憶部120は、ログ管理システム100の基本動作を制御する各種プログラムやパラメータを格納するROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、容量の多いデータベースを格納するハードディスク等のディスク型記録媒体を備える。表示部130は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなり、各種画像情報を表示する。操作部140は、操作キーボード等からなり、各種命令やデータを入力する。音声入出力部150は、音声を入力するマイク、音声を出力するスピーカ等からなる。通信インタフェース160は、LAN等を介して公衆通信回線網2に接続され、携帯電話3やPC、サーバ等との通信を行うためのインタフェースである。
【0038】
図3は、ログ管理システム100の機能構成を示すブロック図である。ログ管理システム100は、携帯電話3からのアクセスを受け付ける送受信部210と、携帯電話3から送信された経路情報に基づいて、携帯電話3のアクセス先を所定の目的アドレスに転送する転送処理部220と、携帯電話の端末固有情報及び経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部230と、これらの情報を分析する端末別分析処理部240・発行者別分析処理部250・媒体別分析処理部260・目的先別分析処理部270と、蓄積された情報やログの分析結果を要求に応じて外部に送信するログ送信処理部280とを備える。これらの具体的な機能については、後述するログ分析手法の段階で詳細に説明する。
【0039】
次に、このログ管理システム100によるログ管理手法における、経路情報の蓄積手順を図4等を用いて詳細に説明する。
【0040】
まず、ステップ300において、経路情報を含んだ2次元コード4が印刷された頒布媒体5が頒布される。図5(A)(B)に示されるように、この2次元コード4の経路情報41は、管理アドレス情報42、目的アドレス識別情報44、発行者識別情報46、頒布媒体識別情報48を含んでいる。管理アドレス情報42は、この2次元コード4をスキャンした携帯電話3がログ管理システム100にアクセスするためのインターネット上のアドレスであり、特定のドメインを含むURLとなっている。また、目的アドレス識別情報44は、ログ管理システム100を経由して最終的に到達すべきURLを特定するためのものであり、ここでは目的アドレス毎に割り振っているIDを用いている。なお、(B)のように、直接、目的先のURL情報を含めておいてもよい。発行者識別情報46は、この2次元コード4を発行した企業、即ち2次元コード4が読み取られることを望む企業を特定するためのものであり、企業毎に予め割り振られているIDを用いている。頒布媒体識別情報48は、2次元コード4が印刷された頒布媒体5を特定するものであり、頒布媒体毎に予め割り振られているIDを用いている。なお、(A)では、インターネットドメインと、それ以下のディレクトリ構造を利用して、各種情報を管理する場合を示しているが、(B)のように、所定のプログラムに対して各情報を提供することによって経路情報を管理することも可能である。なお、これらのURL全体を管理アドレス情報と考えることも勿論可能である。
【0041】
図4に戻って、ステップ302において、携帯電話3の利用者が、この携帯電話3に内蔵された2次元コードスキャナを用いて、頒布媒体5に印刷された2次元コード4を非接触状態でスキャンする。その結果、ステップ304において、上記経路情報41が携帯電話3に読込まれ、当該携帯電話3が、内蔵された所定プログラムにより、管理アドレス情報42に基づいてログ管理システム100(ログ管理サーバ6)における送受信部210にアクセスする。ステップ306において、ログ管理サーバ6では、転送処理部220が経路情報41を分析し、目的アドレス識別情報44に基づいて目的アドレスを特定し、その目的アドレスに転送させるためのリダイレクト情報を携帯端末3に送信することで転送を実行させる。その結果、ステップ308で、携帯端末3が目的サーバ7に自動的にアクセスし、携帯電話3の画面に必要な情報が表示されるようになっている。
【0042】
一方、転送処理を実行するログ管理システム100では、ステップ310において、ログ蓄積処理部230が、携帯電話3を識別可能な端末固有情報と、携帯電話3から送信された経路情報41をデータベースに蓄積する。この端末固有情報は、携帯電話3が送受信部210にアクセスした際に、送受信部210に自動的に送信された情報である。この情報は、携帯電話3の端末毎に異なっているので、各携帯電話3を識別することが可能となる。
【0043】
図6に示されるように、データベース400は、端末固有情報402、管理アドレス情報41、目的アドレス識別情報44、発行者識別情報46、頒布媒体識別情報48、これらの情報を登録した時刻を示すタイムスタンプ404が関連付けて格納されている。従って、携帯電話3がログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスする毎に、その経路情報41をデータベース400に順次蓄積していく。なお、図6では、具体的な発行者名称や頒布媒体名称をデータベースに蓄積しているが、本発明はそれに限定されず、発行者毎に予め設定した管理IDのみを蓄積しても構わない。
【0044】
次に、蓄積された経路情報の分析手法について説明する。
【0045】
端末別分析処理部240では、データベース400に蓄積された端末固有情報402毎に、経路情報41を集計する。例えば図7に示されるように、一台の携帯電話3が各種2次元コード4をスキャンし、ログ管理サーバ6を経由してA社サイト、B社サイト、C社サイト、D社サイトという順でアクセスした場合を考える。データベース400に蓄積された経路情報41を、携帯電話3の端末固有情報402で集計し、タイムスタンプ順に並べ替えると、例えば図8(A)に示されるように、A社、B社、C社、D社サイトの順でアクセスしたことがログ管理システム100側で把握できる。つまり、携帯電話3のユーザは、B社サイトに興味を持った後にC社サイトに興味を抱き、その後にD社サイトに興味を持ったことが明らかになる。このように、端末固有情報402に基づいて集計すると、目的アドレス間の移動関係情報を入手することが可能になる。この結果、図8(B)に示されるように、特定のWEBサイト、例えばD社サイトに対しては、A社、B社、C社、D社サイトを訪問した直後にD社サイトにアクセスした場合の数を集計することで、そのWEBサイト間の関連性の強さを分析することが出来る。ここでは、D社サイトにアクセスする直前に、2次元コード4を利用して同D社サイトにアクセスしているユーザが最も多いということが、その接続線(矢印)の太さで表現されている。自社のリピータが多ければ、そのサイトは高い信頼を得ていることが明らかになる。なお、ここでは図示は省略するが、同様に、目的アドレス同士ではなく、発行者同士の相関関係を分析することも可能であり、また、複数の目的アドレス等から特定の目的アドレスに到達する相関関係以外にも、特定の目的アドレスから複数の目的アドレスに移動していく相関関係も分析可能である。
【0046】
端末別分析処理部240では、目的アドレス間の移動関係を分析するのと同様に、頒布媒体間の移動関係を集計することも同様に可能である。例えば図9(A)に示されるように、端末固有番号402に基づいて集計すれば、特定の携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌の順で2次元コード4をスキャンしたことをログ管理システム100側で把握することができる。つまり、携帯電話3のユーザは、B雑誌に興味を持った後にC雑誌に興味を抱き、その後にD雑誌に興味を持ったことが明らかになる。このように、端末固有情報402に基づいて集計すると、頒布媒体間の移動関係情報を入手することが可能になる。この結果、図9(B)に示されるように、例えば、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌を読んだ直後にD雑誌にアクセスした場合の数を集計することで、その雑誌間の関係の強さを分析することが出来る。ここでは、直前に、2次元コード4を利用してD雑誌でスキャンした後に、再び、2次元コード4を利用してD雑誌でスキャンするユーザが最も多い。同一雑誌間の移動が多ければ、その雑誌は高い信頼を得ていることが明らかになる。なお、ここではA雑誌、B雑誌・・・のように頒布媒体の種類毎に異なる識別情報を付与することで、雑誌の種類間の移動関係を分析する場合を示したが、例えば、印刷物毎に異なる識別情報を付与してもよい。このようにすると、個別媒体の移動関係、媒体自身のスキャン履歴を分析することが可能になる。例えば、図書館等の書籍に個別の識別情報を付与しておき、携帯電話3でスキャンさせることで、個別雑誌が現在どのような状況にあるのかを分析することが可能になる。例えば図書館が管理している携帯電話3でスキャンさせることで、貸し出し中又は返却済みの状況を管理することもできる。また、GPS機能付き携帯電話3によってスキャンさせることで、個別の書籍の貸し出しエリアを分析することもできる。
【0047】
発行者別分析処理部250では、データベース400に蓄積された発行者識別情報46毎に経路情報41を集計する。例えば図10に示されるように、発行者であるA社が運営するショッピングサイトにおける複数の商品紹介WEBページ(目的アドレス)に対して、様々な携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌等における2次元コード4をスキャンしてアクセスした場合を考える。図11(A)に示されるように、発行者識別情報46に基づいて経路情報41を集計すれば、A社のWEBサイトの中の商品紹介WEBページに対するアクセス数を比較分析することができる。ここでは、そのアクセス数量を円の大きさで表現している。この結果、携帯電話3ユーザ、特にスキャナの活用に慣れたユーザにターゲットを絞ったマーケティング戦略を構築することが可能になる。また、図11(B)に示されるように、このショッピングサイト全体に対してどの頒布媒体(A〜D雑誌)からのアクセスが多いかを分析することも可能である。ここでは、本の大きさによってアクセス数を表現している。D雑誌からのアクセス数が多いことから、A社は、これからD雑誌に2次元コードを集中的に積極的に掲載するべきだ、という意思決定をすることが可能になる。
【0048】
媒体別分析処理部260では、データベース400に蓄積された頒布媒体識別情報(媒体ID)48毎に経路情報41を集計する。例えば図12に示されるように、1つのファッション雑誌内に、目的アドレスが異なる複数の2次元コード4が印刷されている場合を考える。携帯電話3は、紹介されている服飾品と一緒に印刷されている2次元コード4をスキャンして、各服飾品をネット販売しているA社、B社、C社、D社の各WEBページにアクセスし、必要な商品を購入するようになっている。図13に示されるように、頒布媒体識別情報46に基づいて経路情報41を集計し、目的アドレス毎のアクセス情報を分析すれば、ファッション雑誌の読者がどの会社のWEBページに最も興味を持っているのかを分析することができる。ここでは、D社サイトへのアクセス数が最も多いことが明らかとなっているので、例えば、D社サイトで提供されている商品が、現在、携帯電話3のユーザ間で人気であることが把握できる。
【0049】
目的先分析処理部270では、データベース400に蓄積された目的アドレス識別情報44毎に経路情報41を集計する。例えば図14に示されるように、特定のWEBページ(目的アドレス)に対して、様々な携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌等における2次元コード4をスキャンしてアクセスした場合を考える。図15に示されるように、目的アドレス識別情報44に基づいて経路情報41を集計すれば、そのWEBページに対して、各雑誌からのアクセス数を分析することができる。この分析に基づいて、特定のWEBページと頒布媒体との連携戦略に関する意思決定をサポートすることが可能になっている。
【0050】
次に、これらの分析結果を提供する手法について説明する。
【0051】
本実施形態のログ管理システム100では、発行者や媒体頒布者等に、それらのIDとセットでパスワードも提供している。発行者や媒体頒布者が、自ら保有するPCを利用してログ管理サーバ6にアクセスすると、ログ管理サーバ6におけるログ送信処理部280が、PCに対してログイン画面を送信する。そのログイン画面で発行者がIDとパスワードを入力すると、発行者別分析処理部250等が自動的に経路情報41の集計を行い、その分析結果をPCに送信する。例えば、PCのディスプレイには、発行者は自ら管理している2次元コード4のアクセス状況等が表示され、それらを視覚的に把握することが可能になる。同様に雑誌の出版社が、頒布媒体を管理する頒布媒体IDとパスワードを用いてログ管理サーバ6にログインすると、媒体別分析処理部260が自動的に経路情報41の分析を開始し、PCのディスプレイにはその分析結果が表示されるようになっている。また、それらの画面には、端末別分析処理部240等の各種分析処理部を自ら起動するボタンが用意されており、目的に応じて図7〜図15で示したような様々な分析ができるようになっている。
【0052】
本実施形態のログ管理システム100によれば、2次元コード4を活用することによって、携帯電話3のスキャン嗜好や、雑誌等の頒布媒体間の移動関係や、頒布媒体とWEBサイト等との移動関係等、今までにない新たな分析を実行することが可能になる。特に、携帯電話3の端末固有情報を利用して、個人の行動特性も分析できるので、携帯電話のユニークユーザーの把握等、一層具体的な分析を行うことも可能である。また、ここでは特に図示しないが、広範囲なマーケティングを実行するために、ログ管理システム側において、発行した2次元コード毎に、マーケッティング統計用のキーワードを予め設定しておくことも可能である。例えば、図16(A)に示されるように、携帯電話3が、サッカーというキーワードが設定された2次元コードを2回、その後、ゴルフというキーワードが設定された2次元コードを1回、そして再びサッカーというキーワードが設定された2次元コードを1回スキャンした場合を考えると、この携帯電話ユーザは概してサッカーが好きであることが把握できる。従って、この情報を、目的サーバに随時提供しておけば、次回のアクセス時に、WEBサイト側からサッカーに関する情報を自動的にカスタマイズして配信することも可能である。なお、転送処理を実行する際に、これらのキーワード履歴を目的サーバに自動送信することが望ましい。また同様に、図16(B)に示されるように、自社サイトに訪れる携帯電話ユーザのキーワードを集計することで、自社サイトに訪れるユーザの特徴を分析することも出来る。本図では、サッカーというキーワードを保有している携帯電話ユーザからのアクセスが最も多いということが把握できる。
【0053】
特に本実施形態では、携帯電話3を識別するために、サーバにアクセスする際に自動的に送信される端末固有情報を利用しているので、携帯電話3の電話番号やEメールアドレス等、プライバシーに関する情報を取得すること無く、マーケッティングを実行することが可能である。また、携帯電話3のユーザにとっても、WEBサイトにアクセスする際に、電話番号やEメールアドレス等の入力も不要になるので、安心して2次元コードをスキャンすることが可能になる。なお、更にプライバシーの漏出を防止するには、端末識別番号を非可逆的に暗号化してからデータベースに蓄積しておくことで、第三者が、携帯電話3を事後的に特定できないようにしておくことも望ましい。この場合、暗号化のキーも定期的に変更していくことが望ましいといえる。
【0054】
なお、本実施形態では、記録体として2次元コードを用いた場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、2次元コード以外の画像化情報、例えばバーコード、電子透かし、ステガノグラフィ等を用いてもよく、また、それ以外にも、非接触の状態で読取可能な記録体、例えばICタグを用いても構わない。また、ここでは移動体通信端末の一例として携帯電話を用いた場合を示したが、本発明はそれに限定されず、PHS(登録商標)を含めた他の装置であっても構わない。なお、「非接触」という言葉の意味は、読取装置自体と記録体との間の情報の授受形態を意味しているものであり、例えば、ICタグ読取装置を内蔵する携帯電話のケーシングと、ICタグが接触してしまうような場合であっても、読み取り装置自体とは非接触で情報の授受を行っていることから、この「非接触」の概念に含まれるものである。
【0055】
また、本実施形態では、経路情報の分析結果について、IDとパスワードを保有する特定の者にのみ配信する場合を示したが、本発明はそれに限定されず、WEBサイトを通じて不特定多数に配信するようにしてもよい。例えば、2次元コードの利用度ランキング、アクセスランキング等の情報を公開するようにしても良い。更に、本実施形態では、ログに関する情報として、媒体情報、発行者、目的アドレス、タイムスタンプ(スキャン時刻)等を蓄積する場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、例えばGPS機能付きの移動体通信端末の場合には、スキャン時の位置情報をログ管理サーバ6が入手し、蓄積しておくことが望ましい。このようにすれば、アクセスの位置情報も分析対象に含めることが可能になる。
【0056】
また、本実施形態における頒布媒体は、主に雑誌等の場合に限って示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、チラシ、商品に貼り付けられるシール、各種カード、ポスター、電車内の中吊り広告等、移動体通信端末が読み込むことが可能な範囲内の媒体であれば、どのような媒体でもかまわない。
【0057】
本実施形態では、端末識別情報として、サーバにアクセスする際に自動的に移動体通信端末から送信される端末固有情報を利用するようにしているが、本発明はそれに限定されない。例えば、IPv6等のようなIPアドレス情報等、何らかの形で移動体通信端末が識別可能な情報であれば十分である。
【0058】
また、各分析処理部に関しては、単独で機能する場合に限られず、複数の分析処理部が共同することによって結果を出力するようにしても良い。例えば、端末識別情報で集計したデータを基に、媒体別に集計するような場合は、それぞれの分析処理部が連動することで効率的に分析することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、移動体通信端末の通信ログを活用する分野等において活用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態にかかる通信ログ管理システムを実現するための全体構成を示す全体システム図
【図2】同通信ログ管理システムを実現するサーバ機器構成を示す機器ブロック図
【図3】同通信ログ管理システムを実現する機能構成を示す機能ブロック図
【図4】同通信ログ管理システムによって実行されるログ管理手順を示すフローチャート
【図5】同通信ログ管理システムにおける2次元コードに含められる経路情報を示す図
【図6】同通信ログ管理システムにおけるデータベース構成を示す概念図
【図7】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図8】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図9】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図10】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図11】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図12】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図13】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図14】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図15】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図16】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【符号の説明】
【0061】
2 公衆通信回線網
3 携帯電話
4 2次元コード
5 頒布媒体
6 通信ログ管理サーバ
100 通信ログ管理システム
210 送受信部
220 転送処理部
230 ログ蓄積処理部
240 端末別分析処理部
250 発行者別分析処理部
260 媒体別分析処理部
270 目的先別分析処理部
280 ログ送信処理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体通信端末の通信ログ管理技術に関するものであり、特に、記録体に記録された情報を移動体通信端末が非接触状態で読み取った際のログを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
PCがインターネット等の通信回線を利用して各種サーバにアクセスする環境において、アクセスされるサーバ側では、アクセスログ(アクセス履歴)を回収することが行われている。例えば、サーバ運営者は、自ら運営するWEBサイトへのアクセス数や、そのWEBサイトの中の特定のWEBページに対するアクセス数を個別集計することにより、提供している情報がどの程度閲覧されているのかを随時分析している。また、アクセスログを分析すれば、運営者は、PCがサーバに到達した要因となるリンク元の情報を取得することもできる。これらの情報は、サイト運営者によるマーケッティング活動の参考情報となる。
【特許文献1】特開平8−106408号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、携帯電話やPHS(登録商標)等の移動体通信端末を用いてWEBページを閲覧する機会が増大してきている。その要因として、2次元コードのスキャナが予め搭載された移動体通信端末が開発され、日本では飛躍的に普及してきていることが挙げられる。かつては、携帯電話のテンキーによってアクセス先URLを手入力する必要があり、特定のWEBページにアクセスすることは大変面倒であった。現在では、アクセス先URLに関する情報を保持する2次元コードを移動体通信端末によってスキャンすれば、容易に目的のWEBページにアクセスできる環境になっている。
【0004】
このようにWEBサイトに対するアクセス環境が変化している昨今、従来の手法でアクセスログを集計しているだけでは、ユーザの詳細な分析を行うことが出来ないという問題があった。特に、移動体通信端末からのアクセスは、屋外からであったり、電車の中であったりと変化する場合も多く、ユーザの外部環境を踏まえて、様々なマーケッティング戦略を練らなければならない。しかし、現在はそのようにターゲットを絞った分析を行うには、市場調査的な手法に頼らざるを得ないため、調査コストが高くなり、且つ個別ユーザを対象にした具体的対応ができないという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、記録体を活用して移動通信端末からアクセスするユーザ等の行動特性を的確に分析し、様々なマーケティング戦略を提案できる通信ログ管理方法等を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、特に今後、2次元コードやICタグ等の頒布された記録体を積極的に活用するユーザが増大する環境において、それらのユーザにターゲットを絞った分析が必要になって来るであろうという着想に至り、鋭意研究の結果、以下の手段によって解決できることが明らかとなった。
【0007】
(1)経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスするステップと、前記移動体通信端末が前記ログ管理アドレスを経由する際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0008】
(2)上記(1)において、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0010】
(4)上記(3)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレス間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0011】
(5)上記(3)又は(4)において、前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0012】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0013】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0014】
(8)上記(7)において、前記ログ管理サーバが、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、該頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0015】
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0016】
(10)上記(9)において、前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0017】
(11)上記(1)乃至(10)のいずれかにおいて、前記ログ管理サーバが、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するステップを備えることを特徴とする通信ログ管理方法。
【0018】
(12)移動体通信端末による通信ログをサーバによって管理する通信ログ管理システムであって、記録体に記録された経路情報を非接触で読込んだ移動体通信端末から、アクセスを受け付ける送受信部と、前記経路情報に基づいて、前記移動体通信端末を目的アドレスに転送する転送処理部と、前記移動体通信端末を識別可能な端末識別情報及び前記移動体通信端末が有する前記前記経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部と、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0019】
(13)上記(12)において、前記ログ蓄積処理部が、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0020】
(14)上記(12)又は(13)において、更に、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計する端末別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0021】
(15)上記(14)において、前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレスの移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0022】
(16)上記(14)又は(15)において、前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体の移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0023】
(17)上記(12)乃至(16)のいずれかにおいて、更に、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計する発行者別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0024】
(18)上記(12)乃至(17)のいずれかにおいて、更に、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計する媒体別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0025】
(19)上記(18)において、前記媒体別分析処理部が、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、前記頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0026】
(20)上記(12)乃至(19)のいずれかにおいて、更に、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計する目的先別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0027】
(21)上記(20)において、前記目的先別分析処理部が、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0028】
(22)上記(12)乃至(20)のいずれかにおいて、更に、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するログ送信処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0029】
(23)上記(12)乃至(22)のいずれかにおいて、前記記録体は、画像化情報であることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0030】
(24)上記(12)乃至(23)のいずれかにおいて、前記記録体は、ICタグであることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【0031】
(25)経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて所定の目的アドレスにアクセスするステップと、前記移動体通信端末が前記目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、 を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【0032】
(26)サーバに実行させて通信ログを管理する通信ログ管理プログラムであって、経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ通信端末からの通信要求を受け付けるステップと、前記移動体通信端末から送信された前記経路情報に基づいて、所定の目的アドレスに転送するステップと、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理プログラム。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、移動体通信端末の特有のアクセス環境を考慮した通信ログ管理が可能になるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。
【0035】
図1には、本発明の実施の形態に係る通信ログ管理方法を実現するため全体システム1の構成が示されている。この通信ログ管理システム1は、インターネット等の公衆通信回線網2に接続可能な携帯電話3、携帯電話3によって非接触でスキャンされる2次元コード4、2次元コード4を頒布する雑誌等の頒布媒体5、携帯電話3からアクセスされる通信ログ管理サーバ6、通信ログ管理サーバ6を経た後に、携帯電話3がアクセスする目的サーバ7、を備えている。なお、これらの機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されるものではない。また、通信ログ管理サーバ6と目的サーバ7が共通している場合も考えられる。
【0036】
図2は、本発明の実施形態にかかるログ管理システム100のハード構成を示すブロック図である。このログ管理システム100は、ログ管理サーバ6によって実現されており、具体的には、制御部110、記憶部120、表示部130、操作部140、音声入出力部150、通信インタフェース160を備え、これらが、相互に信号をやり取りするためのバス170を介して接続されている。
【0037】
制御部110はCPUであり、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。記憶部120は、ログ管理システム100の基本動作を制御する各種プログラムやパラメータを格納するROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、容量の多いデータベースを格納するハードディスク等のディスク型記録媒体を備える。表示部130は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなり、各種画像情報を表示する。操作部140は、操作キーボード等からなり、各種命令やデータを入力する。音声入出力部150は、音声を入力するマイク、音声を出力するスピーカ等からなる。通信インタフェース160は、LAN等を介して公衆通信回線網2に接続され、携帯電話3やPC、サーバ等との通信を行うためのインタフェースである。
【0038】
図3は、ログ管理システム100の機能構成を示すブロック図である。ログ管理システム100は、携帯電話3からのアクセスを受け付ける送受信部210と、携帯電話3から送信された経路情報に基づいて、携帯電話3のアクセス先を所定の目的アドレスに転送する転送処理部220と、携帯電話の端末固有情報及び経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部230と、これらの情報を分析する端末別分析処理部240・発行者別分析処理部250・媒体別分析処理部260・目的先別分析処理部270と、蓄積された情報やログの分析結果を要求に応じて外部に送信するログ送信処理部280とを備える。これらの具体的な機能については、後述するログ分析手法の段階で詳細に説明する。
【0039】
次に、このログ管理システム100によるログ管理手法における、経路情報の蓄積手順を図4等を用いて詳細に説明する。
【0040】
まず、ステップ300において、経路情報を含んだ2次元コード4が印刷された頒布媒体5が頒布される。図5(A)(B)に示されるように、この2次元コード4の経路情報41は、管理アドレス情報42、目的アドレス識別情報44、発行者識別情報46、頒布媒体識別情報48を含んでいる。管理アドレス情報42は、この2次元コード4をスキャンした携帯電話3がログ管理システム100にアクセスするためのインターネット上のアドレスであり、特定のドメインを含むURLとなっている。また、目的アドレス識別情報44は、ログ管理システム100を経由して最終的に到達すべきURLを特定するためのものであり、ここでは目的アドレス毎に割り振っているIDを用いている。なお、(B)のように、直接、目的先のURL情報を含めておいてもよい。発行者識別情報46は、この2次元コード4を発行した企業、即ち2次元コード4が読み取られることを望む企業を特定するためのものであり、企業毎に予め割り振られているIDを用いている。頒布媒体識別情報48は、2次元コード4が印刷された頒布媒体5を特定するものであり、頒布媒体毎に予め割り振られているIDを用いている。なお、(A)では、インターネットドメインと、それ以下のディレクトリ構造を利用して、各種情報を管理する場合を示しているが、(B)のように、所定のプログラムに対して各情報を提供することによって経路情報を管理することも可能である。なお、これらのURL全体を管理アドレス情報と考えることも勿論可能である。
【0041】
図4に戻って、ステップ302において、携帯電話3の利用者が、この携帯電話3に内蔵された2次元コードスキャナを用いて、頒布媒体5に印刷された2次元コード4を非接触状態でスキャンする。その結果、ステップ304において、上記経路情報41が携帯電話3に読込まれ、当該携帯電話3が、内蔵された所定プログラムにより、管理アドレス情報42に基づいてログ管理システム100(ログ管理サーバ6)における送受信部210にアクセスする。ステップ306において、ログ管理サーバ6では、転送処理部220が経路情報41を分析し、目的アドレス識別情報44に基づいて目的アドレスを特定し、その目的アドレスに転送させるためのリダイレクト情報を携帯端末3に送信することで転送を実行させる。その結果、ステップ308で、携帯端末3が目的サーバ7に自動的にアクセスし、携帯電話3の画面に必要な情報が表示されるようになっている。
【0042】
一方、転送処理を実行するログ管理システム100では、ステップ310において、ログ蓄積処理部230が、携帯電話3を識別可能な端末固有情報と、携帯電話3から送信された経路情報41をデータベースに蓄積する。この端末固有情報は、携帯電話3が送受信部210にアクセスした際に、送受信部210に自動的に送信された情報である。この情報は、携帯電話3の端末毎に異なっているので、各携帯電話3を識別することが可能となる。
【0043】
図6に示されるように、データベース400は、端末固有情報402、管理アドレス情報41、目的アドレス識別情報44、発行者識別情報46、頒布媒体識別情報48、これらの情報を登録した時刻を示すタイムスタンプ404が関連付けて格納されている。従って、携帯電話3がログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスする毎に、その経路情報41をデータベース400に順次蓄積していく。なお、図6では、具体的な発行者名称や頒布媒体名称をデータベースに蓄積しているが、本発明はそれに限定されず、発行者毎に予め設定した管理IDのみを蓄積しても構わない。
【0044】
次に、蓄積された経路情報の分析手法について説明する。
【0045】
端末別分析処理部240では、データベース400に蓄積された端末固有情報402毎に、経路情報41を集計する。例えば図7に示されるように、一台の携帯電話3が各種2次元コード4をスキャンし、ログ管理サーバ6を経由してA社サイト、B社サイト、C社サイト、D社サイトという順でアクセスした場合を考える。データベース400に蓄積された経路情報41を、携帯電話3の端末固有情報402で集計し、タイムスタンプ順に並べ替えると、例えば図8(A)に示されるように、A社、B社、C社、D社サイトの順でアクセスしたことがログ管理システム100側で把握できる。つまり、携帯電話3のユーザは、B社サイトに興味を持った後にC社サイトに興味を抱き、その後にD社サイトに興味を持ったことが明らかになる。このように、端末固有情報402に基づいて集計すると、目的アドレス間の移動関係情報を入手することが可能になる。この結果、図8(B)に示されるように、特定のWEBサイト、例えばD社サイトに対しては、A社、B社、C社、D社サイトを訪問した直後にD社サイトにアクセスした場合の数を集計することで、そのWEBサイト間の関連性の強さを分析することが出来る。ここでは、D社サイトにアクセスする直前に、2次元コード4を利用して同D社サイトにアクセスしているユーザが最も多いということが、その接続線(矢印)の太さで表現されている。自社のリピータが多ければ、そのサイトは高い信頼を得ていることが明らかになる。なお、ここでは図示は省略するが、同様に、目的アドレス同士ではなく、発行者同士の相関関係を分析することも可能であり、また、複数の目的アドレス等から特定の目的アドレスに到達する相関関係以外にも、特定の目的アドレスから複数の目的アドレスに移動していく相関関係も分析可能である。
【0046】
端末別分析処理部240では、目的アドレス間の移動関係を分析するのと同様に、頒布媒体間の移動関係を集計することも同様に可能である。例えば図9(A)に示されるように、端末固有番号402に基づいて集計すれば、特定の携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌の順で2次元コード4をスキャンしたことをログ管理システム100側で把握することができる。つまり、携帯電話3のユーザは、B雑誌に興味を持った後にC雑誌に興味を抱き、その後にD雑誌に興味を持ったことが明らかになる。このように、端末固有情報402に基づいて集計すると、頒布媒体間の移動関係情報を入手することが可能になる。この結果、図9(B)に示されるように、例えば、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌を読んだ直後にD雑誌にアクセスした場合の数を集計することで、その雑誌間の関係の強さを分析することが出来る。ここでは、直前に、2次元コード4を利用してD雑誌でスキャンした後に、再び、2次元コード4を利用してD雑誌でスキャンするユーザが最も多い。同一雑誌間の移動が多ければ、その雑誌は高い信頼を得ていることが明らかになる。なお、ここではA雑誌、B雑誌・・・のように頒布媒体の種類毎に異なる識別情報を付与することで、雑誌の種類間の移動関係を分析する場合を示したが、例えば、印刷物毎に異なる識別情報を付与してもよい。このようにすると、個別媒体の移動関係、媒体自身のスキャン履歴を分析することが可能になる。例えば、図書館等の書籍に個別の識別情報を付与しておき、携帯電話3でスキャンさせることで、個別雑誌が現在どのような状況にあるのかを分析することが可能になる。例えば図書館が管理している携帯電話3でスキャンさせることで、貸し出し中又は返却済みの状況を管理することもできる。また、GPS機能付き携帯電話3によってスキャンさせることで、個別の書籍の貸し出しエリアを分析することもできる。
【0047】
発行者別分析処理部250では、データベース400に蓄積された発行者識別情報46毎に経路情報41を集計する。例えば図10に示されるように、発行者であるA社が運営するショッピングサイトにおける複数の商品紹介WEBページ(目的アドレス)に対して、様々な携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌等における2次元コード4をスキャンしてアクセスした場合を考える。図11(A)に示されるように、発行者識別情報46に基づいて経路情報41を集計すれば、A社のWEBサイトの中の商品紹介WEBページに対するアクセス数を比較分析することができる。ここでは、そのアクセス数量を円の大きさで表現している。この結果、携帯電話3ユーザ、特にスキャナの活用に慣れたユーザにターゲットを絞ったマーケティング戦略を構築することが可能になる。また、図11(B)に示されるように、このショッピングサイト全体に対してどの頒布媒体(A〜D雑誌)からのアクセスが多いかを分析することも可能である。ここでは、本の大きさによってアクセス数を表現している。D雑誌からのアクセス数が多いことから、A社は、これからD雑誌に2次元コードを集中的に積極的に掲載するべきだ、という意思決定をすることが可能になる。
【0048】
媒体別分析処理部260では、データベース400に蓄積された頒布媒体識別情報(媒体ID)48毎に経路情報41を集計する。例えば図12に示されるように、1つのファッション雑誌内に、目的アドレスが異なる複数の2次元コード4が印刷されている場合を考える。携帯電話3は、紹介されている服飾品と一緒に印刷されている2次元コード4をスキャンして、各服飾品をネット販売しているA社、B社、C社、D社の各WEBページにアクセスし、必要な商品を購入するようになっている。図13に示されるように、頒布媒体識別情報46に基づいて経路情報41を集計し、目的アドレス毎のアクセス情報を分析すれば、ファッション雑誌の読者がどの会社のWEBページに最も興味を持っているのかを分析することができる。ここでは、D社サイトへのアクセス数が最も多いことが明らかとなっているので、例えば、D社サイトで提供されている商品が、現在、携帯電話3のユーザ間で人気であることが把握できる。
【0049】
目的先分析処理部270では、データベース400に蓄積された目的アドレス識別情報44毎に経路情報41を集計する。例えば図14に示されるように、特定のWEBページ(目的アドレス)に対して、様々な携帯電話3が、A雑誌、B雑誌、C雑誌、D雑誌等における2次元コード4をスキャンしてアクセスした場合を考える。図15に示されるように、目的アドレス識別情報44に基づいて経路情報41を集計すれば、そのWEBページに対して、各雑誌からのアクセス数を分析することができる。この分析に基づいて、特定のWEBページと頒布媒体との連携戦略に関する意思決定をサポートすることが可能になっている。
【0050】
次に、これらの分析結果を提供する手法について説明する。
【0051】
本実施形態のログ管理システム100では、発行者や媒体頒布者等に、それらのIDとセットでパスワードも提供している。発行者や媒体頒布者が、自ら保有するPCを利用してログ管理サーバ6にアクセスすると、ログ管理サーバ6におけるログ送信処理部280が、PCに対してログイン画面を送信する。そのログイン画面で発行者がIDとパスワードを入力すると、発行者別分析処理部250等が自動的に経路情報41の集計を行い、その分析結果をPCに送信する。例えば、PCのディスプレイには、発行者は自ら管理している2次元コード4のアクセス状況等が表示され、それらを視覚的に把握することが可能になる。同様に雑誌の出版社が、頒布媒体を管理する頒布媒体IDとパスワードを用いてログ管理サーバ6にログインすると、媒体別分析処理部260が自動的に経路情報41の分析を開始し、PCのディスプレイにはその分析結果が表示されるようになっている。また、それらの画面には、端末別分析処理部240等の各種分析処理部を自ら起動するボタンが用意されており、目的に応じて図7〜図15で示したような様々な分析ができるようになっている。
【0052】
本実施形態のログ管理システム100によれば、2次元コード4を活用することによって、携帯電話3のスキャン嗜好や、雑誌等の頒布媒体間の移動関係や、頒布媒体とWEBサイト等との移動関係等、今までにない新たな分析を実行することが可能になる。特に、携帯電話3の端末固有情報を利用して、個人の行動特性も分析できるので、携帯電話のユニークユーザーの把握等、一層具体的な分析を行うことも可能である。また、ここでは特に図示しないが、広範囲なマーケティングを実行するために、ログ管理システム側において、発行した2次元コード毎に、マーケッティング統計用のキーワードを予め設定しておくことも可能である。例えば、図16(A)に示されるように、携帯電話3が、サッカーというキーワードが設定された2次元コードを2回、その後、ゴルフというキーワードが設定された2次元コードを1回、そして再びサッカーというキーワードが設定された2次元コードを1回スキャンした場合を考えると、この携帯電話ユーザは概してサッカーが好きであることが把握できる。従って、この情報を、目的サーバに随時提供しておけば、次回のアクセス時に、WEBサイト側からサッカーに関する情報を自動的にカスタマイズして配信することも可能である。なお、転送処理を実行する際に、これらのキーワード履歴を目的サーバに自動送信することが望ましい。また同様に、図16(B)に示されるように、自社サイトに訪れる携帯電話ユーザのキーワードを集計することで、自社サイトに訪れるユーザの特徴を分析することも出来る。本図では、サッカーというキーワードを保有している携帯電話ユーザからのアクセスが最も多いということが把握できる。
【0053】
特に本実施形態では、携帯電話3を識別するために、サーバにアクセスする際に自動的に送信される端末固有情報を利用しているので、携帯電話3の電話番号やEメールアドレス等、プライバシーに関する情報を取得すること無く、マーケッティングを実行することが可能である。また、携帯電話3のユーザにとっても、WEBサイトにアクセスする際に、電話番号やEメールアドレス等の入力も不要になるので、安心して2次元コードをスキャンすることが可能になる。なお、更にプライバシーの漏出を防止するには、端末識別番号を非可逆的に暗号化してからデータベースに蓄積しておくことで、第三者が、携帯電話3を事後的に特定できないようにしておくことも望ましい。この場合、暗号化のキーも定期的に変更していくことが望ましいといえる。
【0054】
なお、本実施形態では、記録体として2次元コードを用いた場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、2次元コード以外の画像化情報、例えばバーコード、電子透かし、ステガノグラフィ等を用いてもよく、また、それ以外にも、非接触の状態で読取可能な記録体、例えばICタグを用いても構わない。また、ここでは移動体通信端末の一例として携帯電話を用いた場合を示したが、本発明はそれに限定されず、PHS(登録商標)を含めた他の装置であっても構わない。なお、「非接触」という言葉の意味は、読取装置自体と記録体との間の情報の授受形態を意味しているものであり、例えば、ICタグ読取装置を内蔵する携帯電話のケーシングと、ICタグが接触してしまうような場合であっても、読み取り装置自体とは非接触で情報の授受を行っていることから、この「非接触」の概念に含まれるものである。
【0055】
また、本実施形態では、経路情報の分析結果について、IDとパスワードを保有する特定の者にのみ配信する場合を示したが、本発明はそれに限定されず、WEBサイトを通じて不特定多数に配信するようにしてもよい。例えば、2次元コードの利用度ランキング、アクセスランキング等の情報を公開するようにしても良い。更に、本実施形態では、ログに関する情報として、媒体情報、発行者、目的アドレス、タイムスタンプ(スキャン時刻)等を蓄積する場合に限って示したが、本発明はそれに限定されず、例えばGPS機能付きの移動体通信端末の場合には、スキャン時の位置情報をログ管理サーバ6が入手し、蓄積しておくことが望ましい。このようにすれば、アクセスの位置情報も分析対象に含めることが可能になる。
【0056】
また、本実施形態における頒布媒体は、主に雑誌等の場合に限って示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、チラシ、商品に貼り付けられるシール、各種カード、ポスター、電車内の中吊り広告等、移動体通信端末が読み込むことが可能な範囲内の媒体であれば、どのような媒体でもかまわない。
【0057】
本実施形態では、端末識別情報として、サーバにアクセスする際に自動的に移動体通信端末から送信される端末固有情報を利用するようにしているが、本発明はそれに限定されない。例えば、IPv6等のようなIPアドレス情報等、何らかの形で移動体通信端末が識別可能な情報であれば十分である。
【0058】
また、各分析処理部に関しては、単独で機能する場合に限られず、複数の分析処理部が共同することによって結果を出力するようにしても良い。例えば、端末識別情報で集計したデータを基に、媒体別に集計するような場合は、それぞれの分析処理部が連動することで効率的に分析することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、移動体通信端末の通信ログを活用する分野等において活用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態にかかる通信ログ管理システムを実現するための全体構成を示す全体システム図
【図2】同通信ログ管理システムを実現するサーバ機器構成を示す機器ブロック図
【図3】同通信ログ管理システムを実現する機能構成を示す機能ブロック図
【図4】同通信ログ管理システムによって実行されるログ管理手順を示すフローチャート
【図5】同通信ログ管理システムにおける2次元コードに含められる経路情報を示す図
【図6】同通信ログ管理システムにおけるデータベース構成を示す概念図
【図7】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図8】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図9】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図10】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図11】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図12】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図13】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図14】同通信ログ管理システムの活用形態を示すネットワーク構成図
【図15】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【図16】同通信ログ管理システムの情報分析結果の例を示す模式出力図
【符号の説明】
【0061】
2 公衆通信回線網
3 携帯電話
4 2次元コード
5 頒布媒体
6 通信ログ管理サーバ
100 通信ログ管理システム
210 送受信部
220 転送処理部
230 ログ蓄積処理部
240 端末別分析処理部
250 発行者別分析処理部
260 媒体別分析処理部
270 目的先別分析処理部
280 ログ送信処理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスするステップと、
前記移動体通信端末が前記ログ管理アドレスを経由する際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項4】
請求項3において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレス間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項5】
請求項3又は4において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項8】
請求項7において、
前記ログ管理サーバが、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、該頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するステップを備えることを特徴とする通信ログ管理方法。
【請求項12】
移動体通信端末による通信ログをサーバによって管理する通信ログ管理システムであって、
記録体に記録された経路情報を非接触で読込んだ移動体通信端末から、アクセスを受け付ける送受信部と、
前記経路情報に基づいて、前記移動体通信端末を目的アドレスに転送する転送処理部と、
前記移動体通信端末を識別可能な端末識別情報及び前記移動体通信端末が有する前記前記経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部と、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項13】
請求項12において、前記ログ蓄積処理部が、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項14】
請求項12又は13において、更に、
前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計する端末別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項15】
請求項14において、
前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレスの移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項16】
請求項14又は15において、
前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体の移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項17】
請求項12乃至16のいずれかにおいて、更に、
前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計する発行者別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項18】
請求項12乃至17のいずれかにおいて、更に、
前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計する媒体別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項19】
請求項18において、
前記媒体別分析処理部が、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、前記頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項20】
請求項12乃至19のいずれかにおいて、更に、
前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計する目的先別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項21】
請求項20において、
前記目的先別分析処理部が、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項22】
請求項12乃至20のいずれかにおいて、更に、
第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するログ送信処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項23】
請求項12乃至22のいずれかにおいて、
前記記録体は、画像化情報であることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項24】
請求項12乃至23のいずれかにおいて、
前記記録体は、ICタグであることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項25】
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて所定の目的アドレスにアクセスするステップと、
前記移動体通信端末が前記目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項26】
サーバに実行させて通信ログを管理する通信ログ管理プログラムであって、
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ通信端末からの通信要求を受け付けるステップと、
前記移動体通信端末から送信された前記経路情報に基づいて、所定の目的アドレスに転送するステップと、
前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理プログラム。
【請求項1】
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて、ログ管理アドレスを経由して所定の目的アドレスにアクセスするステップと、
前記移動体通信端末が前記ログ管理アドレスを経由する際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項4】
請求項3において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレス間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項5】
請求項3又は4において、
前記ログ管理サーバが、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体間の移動関係情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項8】
請求項7において、
前記ログ管理サーバが、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、該頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記ログ管理サーバが、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成するステップを備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかにおいて、
前記ログ管理サーバが、第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するステップを備えることを特徴とする通信ログ管理方法。
【請求項12】
移動体通信端末による通信ログをサーバによって管理する通信ログ管理システムであって、
記録体に記録された経路情報を非接触で読込んだ移動体通信端末から、アクセスを受け付ける送受信部と、
前記経路情報に基づいて、前記移動体通信端末を目的アドレスに転送する転送処理部と、
前記移動体通信端末を識別可能な端末識別情報及び前記移動体通信端末が有する前記前記経路情報をデータベースに蓄積するログ蓄積処理部と、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項13】
請求項12において、前記ログ蓄積処理部が、前記端末識別情報として、前記移動体通信端末に付され、外部アクセスする際に自動送信される端末固有情報を利用することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項14】
請求項12又は13において、更に、
前記端末識別情報に基づいて前記経路情報を集計する端末別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項15】
請求項14において、
前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、複数の前記目的アドレスの移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項16】
請求項14又は15において、
前記端末別分析処理部が、前記端末識別情報に基づいて集計された前記経路情報により、前記記録体を頒布した複数の頒布媒体の移動関係情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項17】
請求項12乃至16のいずれかにおいて、更に、
前記記録体を発行した発行者情報に基づいて前記経路情報を集計する発行者別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項18】
請求項12乃至17のいずれかにおいて、更に、
前記記録体を頒布した頒布媒体に基づいて前記経路情報を集計する媒体別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項19】
請求項18において、
前記媒体別分析処理部が、前記頒布媒体に基づいて集計された前記経路情報により、前記頒布媒体内の前記記録体からアクセスされた前記目的アドレス毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項20】
請求項12乃至19のいずれかにおいて、更に、
前記目的アドレスに基づいて前記経路情報を集計する目的先別分析処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項21】
請求項20において、
前記目的先別分析処理部が、前記目的アドレスに基づいて集計された前記経路情報により、前記目的アドレスの発信元となる複数の頒布媒体毎のアクセス頻度情報を生成することを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項22】
請求項12乃至20のいずれかにおいて、更に、
第三者通信端末の要求に応じて前記経路情報を送信するログ送信処理部を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項23】
請求項12乃至22のいずれかにおいて、
前記記録体は、画像化情報であることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項24】
請求項12乃至23のいずれかにおいて、
前記記録体は、ICタグであることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理システム。
【請求項25】
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ移動体通信端末が、前記経路情報に基づいて所定の目的アドレスにアクセスするステップと、
前記移動体通信端末が前記目的アドレスにアクセスする際に、所定のログ管理サーバが、前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理方法。
【請求項26】
サーバに実行させて通信ログを管理する通信ログ管理プログラムであって、
経路情報を含む記録体を非接触状態で読込んだ通信端末からの通信要求を受け付けるステップと、
前記移動体通信端末から送信された前記経路情報に基づいて、所定の目的アドレスに転送するステップと、
前記移動体通信端末を識別する端末識別情報及び該移動体通信端末が有する前記経路情報を蓄積するステップと、
を備えることを特徴とする移動体通信端末の通信ログ管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−60618(P2008−60618A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−365900(P2004−365900)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(304038242)株式会社サイボックステクノロジー (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(304038242)株式会社サイボックステクノロジー (7)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]