説明

通信制御装置、通信システム、通信切替方法及びプログラム

【課題】意図しない第三者による情報の閲覧や操作を通信端末の位置に応じた態様で抑制する。
【解決手段】サーバ装置300は、切替位置情報を記憶する。切替位置情報は、通信端末100及び200の位置について、通信を許可する位置(許可位置)と通信を切り替える位置(切替位置)とを表す。サーバ装置300は、位置情報を取得することにより通信端末100及び200の位置を特定可能である。通信端末100が許可位置に存在する場合、サーバ装置300は、通信端末100と通信を行う。一方、通信端末100が許可位置から切替位置に移動した場合、サーバ装置300は、通信の相手を通信端末100から通信端末200に切り替える。通信端末200は、通信端末100よりも表示又は操作に係る機能が制限されているため、切替位置における第三者の閲覧や操作を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔地における情報処理による情報漏えいを防止するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報漏えいへの対策として、いわゆるシンクライアントを導入する事例が増えている。ここにおいて、シンクライアントとは、表示や操作などの限られた機能しか有さず、その他の大半の機能をサーバ装置に依存する通信端末をいうものである。シンクライアントを用いると、文書データ等のソフトウェアリソース(以下、単に「リソース」という。)をサーバ装置に保持したまま編集することができるため、リソースそのものがシンクライアントから外部に流出する事態を防止することが可能である。
【0003】
シンクライアントを利用した場合、リソースそのものの流出が防止されるといっても、表示された情報を第三者に盗み見られたり、放置されたシンクライアントを第三者に操作されたりすることによる漏えいをも防止することはできない。特許文献1には、端末の位置に応じてリソースの開示範囲を決定する技術が記載されているが、端末が所定の位置にあるからといってかかる漏えいが生じないとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−160803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、意図しない第三者による情報の閲覧や操作を通信端末の位置に応じた態様で抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信制御装置は、第1の通信端末における操作を受け付けるための第1の画面情報を当該端末に送信する第1の送信手段と、前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、画面情報の送信先を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を送信する第2の送信手段とを備える構成を有する。この構成によれば、切替位置において表示又は操作が制限されるように通信の相手たる通信端末が切り替わるため、切替位置において意図しない第三者による閲覧や操作を抑制することが可能となる。
【0007】
本発明に係る通信制御装置は、前記第1の取得手段が、前記第1の通信端末の位置を表す第1の位置情報と、前記第2の通信端末の位置を表す第2の位置情報とを取得し、前記第2の送信手段が、前記第1の取得手段により取得された第2の位置情報の表す位置が前記切替位置である場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信し、前記第1の取得手段により取得された第2の位置情報の表す位置が前記切替位置でない場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信しない構成を採用することができる。この構成によれば、第2の通信端末の位置に応じて切り替えの態様を異ならせることが可能となる。
【0008】
本発明に係る通信制御装置は、前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段を備え、前記第2の送信手段が、前記第1の判定手段により前記位置関係が前記所定の条件を満たすと判定された場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信する構成を採用することができる。この構成によれば、第1の通信端末の位置のみによらない切り替えを行うことが可能となる。
【0009】
本発明に係る通信制御装置は、前記第1又は第2の通信端末から所定の距離の範囲内に、当該端末と異なる第3の通信端末が存在するか否かを判定する第2の判定手段を備え、前記第1又は第2の送信手段が、前記第2の判定手段により前記第3の通信端末が前記所定の距離の範囲内に存在すると判定された場合に、前記第1又は第2の画面情報に代えて、前記第1又は第2の通信端末による表示又は操作を制限するための画面情報を送信する構成を採用することができる。この構成によれば、第3の通信端末を所有する第三者による閲覧や操作を抑制することが可能となる。
【0010】
本発明に係る通信制御装置は、前記第1の送信手段が、前記第2の送信手段により前記第2の画面情報が送信される場合に、前記第1の画面情報に代えて、前記第1の通信端末による表示又は操作を制限するための画面情報を送信する構成を採用することができる。この構成によれば、通信の切り替え前の画面情報による表示を第1の通信端末に残さないようにすることが可能となる。
【0011】
本発明に係る通信システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信を行う第1の通信端末と、前記サーバ装置と通信を行い、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末とを有し、前記第1の通信端末は、画面情報が表す画像を表示する第1の表示手段と、受け付けた操作に応じた操作情報を生成する第1の生成手段と、前記画像情報を受信し、前記生成手段により生成された操作情報を送信する第1の通信手段とを備え、前記第2の通信端末は、画面情報が表す画像を表示する第2の表示手段と、前記画像情報を受信する第2の通信手段とを備え、前記サーバ装置は、前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、通信を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、前記第1及び第2の通信端末と通信を行う第3の通信手段と、前記第1の通信端末から送信された操作情報に応じた処理を実行する処理実行手段とを備え、前記第3の通信手段が、操作を受け付けるための第1の画面情報を前記第1の通信端末に送信し、前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の画面情報と異なる第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信する構成を有する。
【0012】
本発明に係る通信切替方法は、所定の位置に存在する第1の通信端末が、サーバ装置から第1の画面情報を受信するとともに、当該第1の画面情報に基づいて受け付けられた操作を表す操作情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置が、前記操作情報に応じた処理を実行し、前記第1の通信端末が、前記所定の位置から、通信を切り替える位置であって、切替位置情報により表される位置である切替位置に移動した場合に、前記サーバ装置が、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に対して、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を送信するものである。
【0013】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、第1の通信端末における操作を受け付けるために当該端末に送信される第1の画面情報を供給する第1の供給手段と、前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、画面情報の送信先を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に送信される第2の画面情報であって、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を供給する第2の供給手段として機能させる構成を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、意図しない第三者による情報の閲覧や操作を通信端末の位置に応じた態様で抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】通信システムの全体構成を示す図
【図2】通信端末(第1の通信端末)のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】通信端末(第2の通信端末)のハードウェア構成を示すブロック図
【図4】サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図5】切替位置情報を例示する図
【図6】動作情報を例示する図
【図7】サーバ装置が実現する機能を示す機能ブロック図
【図8】位置登録処理を行うときに表示される画面を例示する図
【図9】サーバ装置が実行する位置登録処理を示すフローチャート
【図10】サーバ装置が実行する通信制御処理を示すフローチャート
【図11】サーバ装置が実行する条件判断処理を示すフローチャート
【図12】スケジューラにより表示される画面を例示する図
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である通信システムの全体構成を示す図である。本実施形態の通信システム10は、通信端末100と、通信端末200と、サーバ装置300とを備え、通信端末100及び200とサーバ装置300とが通信ネットワークNW1を介して接続される構成である。通信端末100及び200は、無線通信端末であり、通信ネットワークNW1は、その一部に無線通信を行うノードを少なくとも含む。通信ネットワークNW1は、例えば、移動体通信網及びインターネットをゲートウェイ装置を介して接続した通信ネットワークである。
【0017】
本実施形態において、通信端末100及び200は、同一のユーザが使用するものであるとする。つまり、ユーザは、通信端末100及び200をともに携帯しながら、業務等のために移動を行う。本実施形態において、通信端末100は、いわゆるモバイルシンクライアントであり、本発明における第1の通信端末に相当する。通信端末100は、いわゆるノートパソコンのような外観を有する。また、通信端末200は、通信端末100に代替する携帯電話機であり、本発明における第2の通信端末に相当する。
【0018】
なお、本実施形態の通信システム10は、複数のユーザに用いられるものであるとする。すなわち、本実施形態の通信システム10は、図示した通信端末100及び200の組を複数有するものであるとする。なお、ユーザは、そのすべてが通信端末100及び200の組を所有していなくてもよく、通信端末100を所有し、通信端末200を所有しない者がいてもよい。
【0019】
図2は、通信端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信端末100は、制御部110と、記憶部120と、表示部130と、操作部140と、通信部150と、測位部160とを備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置やメモリを備え、あらかじめ記憶されたプログラムを実行することにより通信端末100の各部の動作を制御する。記憶部120は、ハードディスク等の記憶媒体を備え、制御部110が動作するために必要なデータを記憶する。表示部130は、液晶ディスプレイ等の表示装置を備え、画面情報に応じた画像を表示する。操作部140は、ユーザの操作を受け付けるためのキーボードやポインティングデバイスを備え、ユーザの操作に応じた操作情報を生成する。通信部150は、ネットワークNW1と通信を行うインターフェースを備え、サーバ装置300との間でデータの送受信を行う。測位部160は、所定の方式により位置情報を取得する。本実施形態の測位部160は、GPS方式により位置情報を取得する。ここにおいて、GPS方式とは、いわゆるGPS(Global Positioning System)衛星からの電波に基づいて電波の受信地の座標(緯度及び経度)を求める方式をいう。したがって、本実施形態の位置情報は、電波の受信時における通信端末100の緯度及び経度を表したものである。
【0020】
図3は、通信端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信端末200は、制御部210と、記憶部220と、表示部230と、操作部240と、通信部250と、測位部260とを備える。これらの各部は、通信端末100の同名の構成要素と共通する機能を有する。ただし、通信端末200は、その実現する機能が通信端末100よりも制限される点において、通信端末100と相違する。
【0021】
通信端末200は、少なくとも表示又は操作に係る機能が制限される。例えば、表示部230は、表示部130よりも表示領域が小さい。あるいは、表示領域230は、表示部130よりも表示可能な色数や解像度が少ない。また、操作部240は、操作部140により可能な操作の一部が行い得ないように構成される。これらはいずれも、本発明における「制限」の一例である。
【0022】
なお、機能の制限は、ハードウェア的なものではなく、ソフトウェア的なものであってもよい。すなわち、機能の制限は、制御部210が画像のサイズや色数を制限したり、(通信端末100では可能な)一部の操作を無効にしたりすることによって実現されてもよい。あるいは、機能の制限は、一つ一つの操作を行う毎にパスワード等の入力を行わなければならない態様で実現されてもよい。また、機能の制限は、通信端末200が要求した操作に応じた結果を返さない、といったように、サーバ装置300側で行うようにしてもよい。さらには、通信端末200を閲覧用の通信端末とし、通信端末200によっては操作を行い得ないようにすることも可能である。
【0023】
図4は、サーバ装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、サーバ装置300は、制御部310と、記憶部320と、通信部330とを備える。制御部310は、演算処理装置やメモリを備え、あらかじめ記憶されたプログラムを実行することによりサーバ装置300の各部の動作を制御する。記憶部320は、記憶媒体を備え、制御部310が動作するために必要なデータを記憶する。記憶部320が記憶するデータには、後述する作業アプリケーションプログラム、切替位置情報、動作情報及び誤差情報が含まれる。通信部330は、ネットワークNW1と通信を行うインターフェースを備え、通信端末100及び200との間でデータの送受信を行う。
【0024】
切替位置情報は、通信を切り替える位置(以下、「切替位置」という。)を表す情報である。本実施形態の切替位置情報は、通信を切り替えないでよい位置(以下、「許可位置」という。)が記述されており、これにより切替位置を特定可能なデータ構造を採用する。すなわち、本実施形態においては、許可位置でない位置が切替位置になる、ということである。切替位置においては、通信端末100の使用が制限され、許可位置においては、通信端末100の使用が制限されない。なお、切替位置情報は、許可位置に代えて切替位置を記述したものであってもよい。
【0025】
図5は、本実施形態の切替位置情報を例示する図である。本実施形態の切替位置情報は、許可位置をユーザ毎に記述したものである。ここにおいて、許可位置は、緯度及び経度により記述されている。許可位置は、特定の1点を表すものでなく、広がりを有する範囲として記述されているのが望ましい。ユーザの識別は、各ユーザに一意的に割り当てられたユーザ識別情報によって行われる。ここでは、説明の便宜上、ユーザ識別情報を「A」又は「B」と表す。ユーザ識別情報は、後述する端末識別情報を対応関係を有し、その対応関係は記憶部320にあらかじめ記憶されている。
なお、許可位置は、複数のユーザに共通するものがあってもよい。また、許可位置は、あらかじめ記憶部320に記述されたものと、ユーザにより登録されるものとを含み得る。
【0026】
動作情報は、切替位置における各ユーザへの対処方法を表す情報である。本実施形態における対処方法には、位置情報が許可位置から切替位置に遷移した場合に通信の対象を通信端末100から通信端末200に切り替える第1の方法と、位置情報が許可位置から切替位置に遷移した場合に通信を禁止する第2の方法とがある。
【0027】
図6は、本実施形態の動作情報を例示する図である。同図に示す例は、切替位置において、ユーザAには第1の方法を適用し、ユーザBには第2の方法を適用するものである。第1の方法を適用する場合には、動作情報として、通信の切替先に相当する通信端末200を識別する端末識別情報(電話番号、IPアドレスなど)が記述されている。
【0028】
誤差情報は、位置の判断において許容する誤差の範囲を表す情報である。誤差情報を用いたとき、サーバ装置300は、位置情報が許可位置から切替位置に遷移する場合に、誤差情報が表す誤差の範囲内で位置情報と通信制御の不整合を許容する。つまり、サーバ装置300は、誤差情報を用いたとき、位置情報が許可位置から切替位置に遷移した場合であっても、その切替位置が許可位置から許容された所定の距離の範囲にあれば、位置情報が切替位置であっても動作情報に記述された動作を行わない。
なお、誤差情報は、許可位置毎やユーザ毎に異なった値であってもよい。また、サーバ装置300は、誤差情報を用いないで通信制御を行ってもよい。
【0029】
図7は、サーバ装置300が実現する機能を示す機能ブロック図である。サーバ装置300の制御部310は、プログラムを実行することにより、同図に示す操作情報取得部311、処理実行部312、画面情報供給部313、位置情報取得部314、切替位置情報取得部315及び判定部316に相当する機能を実現する。
【0030】
操作情報取得部311は、通信部330を介して、通信端末100又は200から操作情報を取得する。処理実行部312は、操作情報取得部311により取得された操作情報が表す操作に応じた処理を実行する。処理実行部312が実行する処理には、後述する位置登録処理、アプリケーション実行処理及び通信制御処理が含まれる。画面情報供給部313は、通信端末100又は200に送信するための画面情報を通信部330に供給する。画面情報供給部313は、より詳細には、通信端末100に送信される画面情報を供給する第1供給部3131と、通信端末200に送信される画面情報を供給する第2供給部3132とに分類される。画面情報供給部313は、操作情報が送信された通信端末に対して画面情報を供給するほか、判定部316による判定結果に応じて画面情報の供給先を切り替える。
【0031】
位置情報取得部314は、通信部330を介して、通信端末100又は200から位置情報を取得する。切替位置情報取得部315は、記憶部320に記憶された切替位置情報を取得する。判定部316は、位置情報取得部314により取得された位置情報と切替位置情報取得部315により取得された切替位置情報とに基づいて、通信端末100又は200の位置に関する判定を行う。
【0032】
本実施形態の通信システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、ユーザは、通信端末100を用いて、業務等の所定の作業を行う。ここでいう作業は、作業アプリケーションプログラムを実行することによって行われるが、作業アプリケーションプログラムを実行するのは、通信端末100ではなくサーバ装置300である。このとき、通信端末100は、ユーザに対してユーザインタフェースを提供する手段として機能する。本実施形態は、ユーザが通信端末100及び200を持ち歩き、作業を行うときに通信端末100又は200の少なくともいずれかが手元にあることを前提とするものである。
【0033】
サーバ装置300は、原則として、ユーザが許可位置にいる場合に作業の実行を制限なく許可し、ユーザが許可位置から切替位置に移動した場合に作業の実行を制限する。ただし、サーバ装置300は、ユーザの実際の位置を特定することはできないため、通信端末100又は200の位置情報を用いて上記制限の有無を判定する。本実施形態における制限は、上述した第1又は第2の方法のいずれかにより行われる。
【0034】
本実施形態の許可位置には、あらかじめ設定されたもののほかに、ユーザによる要求に応じて設定されるものがある。ユーザは、通信端末100を使用して作業を行いたい地名を登録したり、あるいは、通信端末100を持参して作業を行いたい場所に行き、その場所から位置情報を送信することで登録したりすることができる。このようにして許可位置を登録する処理のことを、以下では「位置登録処理」という。
【0035】
図8は、位置登録処理を行うときに通信端末100に表示される画面を例示する図である。通信端末100の表示部130には、同図に示す画面が表示され、ユーザが操作によってボタンBT1又はBT2のいずれかを選択できるようになる。ボタンBT1は、地名(住所等)を入力することによって許可位置を登録する場合に選択されるボタンである。ボタンBT1が選択されると、通信端末100の制御部110は、地名を入力するための画面を表示部130に表示させ、操作部140が生成した操作情報をサーバ装置300に送信する。また、ボタンBT2は、測位部160による測位で得られる位置情報を用いて許可位置を登録する場合に選択されるボタンである。ボタンBT2が選択されると、通信端末100の制御部110は、測位部160に測位(位置情報の取得)を行わせ、得られた位置情報を操作情報としてサーバ装置300に送信する。
【0036】
図9は、サーバ装置300が実行する位置登録処理を示すフローチャートである。サーバ装置300の制御部310は、図8に示す画面に基づいて操作情報を取得すると、この位置登録処理を開始する。制御部310は、操作情報を取得すると(ステップS11)、操作情報が表す位置を特定する(ステップS12)。制御部310は、取得した操作情報が地名を表すものである場合には、その地名に対応する座標を特定する。座標の特定方法には、周知のいずれかの方法を用いればよい。
【0037】
制御部310は、ユーザが許可位置として要求した位置を特定すると、特定した位置に対して許容する誤差を設定する(ステップS13)。このとき設定される誤差は、あらかじめ決められた一定の値であってもよいし、ユーザから要求された位置毎に異なる値であってもよい。例えば、制御部310は、ユーザによる位置の要求が位置情報によるものであった場合には、当該要求が地名によるものであった場合よりも大きい(広い)範囲の誤差を許容するようにしてもよい。制御部310は、このようにして位置及び誤差を特定したら、その特定結果を記憶部320の切替位置情報及び誤差情報に書き込む(ステップS14)。この、記憶部320に書き込む(すなわち記憶させる)動作のことを、ここでは「登録」という。
【0038】
なお、許可位置として登録できる位置には、制限が設けられていてもよい。例えば、許可位置として登録できない位置(以下、「禁止位置」という。)をサーバ装置300があらかじめ記憶し、ユーザが登録を要求した位置が禁止位置である場合には、サーバ装置300がユーザの要求に応じず、許可位置として登録できないようにしてもよい。また、上述した位置登録処理とあわせて、許可位置として登録してもよいか否かを通信システム10の管理者が判断し、その判断結果が切替位置情報に反映されるようにしてもよい。
【0039】
ユーザは、このようにして登録された許可位置において、通信端末100を用いて作業を行う。この作業を行うためのプログラムが、作業アプリケーションプログラムである。ここでいう作業アプリケーションプログラムは、例えば、文書を作成するためのものや、サーバ装置300に設けられるデータベースにデータを入力するためのものなどであるが、その実現する具体的な機能は特に限定されない。
【0040】
サーバ装置300は、作業アプリケーションプログラムを実行することにより、通信端末100に画面情報を送信する。この画面情報は、通信端末100においてユーザが行う操作を受け付ける画面を表すものであり、図8に例示したようなボタン等をその表示内容に含む。通信端末100は、画面情報に応じた画面を表示し、操作を受け付けると、操作情報を送信する。サーバ装置300は、操作情報を受信すると、操作情報が表す操作に応じた処理を実行し、その実行結果に応じた画面情報を通信端末100に送信する。
【0041】
アプリケーション実行処理において、通信端末100とサーバ装置300の間では、このようなデータのやりとりが繰り返される。また、サーバ装置300は、アプリケーション実行処理の実行中に通信端末100及び200から位置情報を取得し、後述する通信制御処理に備える。このため、通信端末100及び200は、サーバ装置300に繰り返し位置情報を送信する。このとき、通信端末100及び200は、ユーザ識別情報又は端末識別情報をあわせて送信する。なお、位置情報の送信は、周期的であると望ましい。
【0042】
図10は、サーバ装置300が実行する通信制御処理を示すフローチャートである。サーバ装置300の制御部310は、位置情報を取得すると(ステップS21)、通信端末100と通信端末200との位置関係が通信を切り替えるべき条件(以下、「切替条件」という。)を満たすか否かを判断する条件判断処理を実行する(ステップS22)。そして、制御部310は、切替条件を満たす場合には(ステップS23:YES)、該当する通信端末100に対して動作情報に応じた処理を行うことにより作業アプリケーションプログラムの実行を制限し(ステップS24)、切替条件を満たさない場合には(ステップS23:NO)、作業アプリケーションプログラムの実行を制限しない。
【0043】
図11は、ステップS22の条件判断処理を示すフローチャートである。なお、ここでは説明の便宜上、誤差情報を考慮しないで説明を行う。条件判断処理において、制御部310は、まず、通信端末100の位置情報(以下、「第1の位置情報」という。)の表す位置が切替位置であるか否かを判断し(ステップS221)、続いて、通信端末200の位置情報(以下、「第2の位置情報」という。)の表す位置が切替位置であるか否かを判断する(ステップS222、S225)。
【0044】
第1及び第2の位置情報がいずれも切替位置を表す場合(ステップS221:YES、ステップS222:YES)、制御部310は、ユーザが通信端末100及び200とともに切替位置に移動したとみなし、切替条件を満たすと判断する(ステップS223)。
一方、第1の位置情報が切替位置を表し、第2の位置情報が切替位置を表さない場合(ステップS221:YES、ステップS222:NO)、制御部310は、通信端末200が許可位置に放置されたまま、ユーザが通信端末100とともに切替位置に移動したとみなし、切替条件を満たすと判断する(ステップS224)。
【0045】
また、第1の位置情報が切替位置を表さず、第2の位置情報が切替位置を表す場合(ステップS221:NO、ステップS225:YES)、制御部310は、通信端末100が許可位置に放置されたまま、ユーザが通信端末200とともに切替位置に移動したとみなし、切替条件を満たすと判断する(ステップS226)。
一方、第1及び第2の位置情報がいずれも切替位置を表さない場合(ステップS221:NO、ステップS225:NO)、制御部310は、ユーザが通信端末100及び200とともに許可位置に存在しているとみなし、切替条件を満たさないと判断する(ステップS227)。
【0046】
ここにおいて、制御部310が切換条件を満たすと判断する場合には、ステップS223、S224及びS226の3通りがあり得る。制御部310は、ステップS24の処理において、この3通りの判断結果について共通の制限を行ってもよいが、この3通りの判断結果のそれぞれに応じた異なる態様の制限を行うことも可能である。例えば、ステップS224の場合には、ユーザが通信端末200を持たないで移動している可能性が高いといえる。よって、制御部310は、この場合、通信の相手を通信端末100から通信端末200に切り替えるのではなく、通信自体を終了させてもよい。
【0047】
なお、本実施形態の通信端末100は、シンクライアントであるため、サーバ装置300が通信の相手を通信端末200に切り替えたときに、通信端末100のみによっては画面の表示を変化させられない場合がある。かかる場合、サーバ装置300は、通信の相手を通信端末100から通信端末200に切り替えるとともに、通信端末100に対して、それまで送信していた画面情報に代えて、作業アプリケーションプログラムの実行に係る表示又は操作を制限するための画面情報を送信するのが望ましい。かかる画面情報は、典型的には、何も表示されない画面を表す画像情報であるが、一部の操作を無効にするような画面を表すものであってもよい。あるいは、サーバ装置300側から通信端末100の電源を制御し、通信端末100が動作しなくなるようにしてもよい。
【0048】
以上のとおり、本実施形態の通信システム10によれば、ユーザが許可位置から切替位置へと移動すると、作業アプリケーションプログラムの実行が制限される。したがって、切替位置においては、通信端末100による作業が行えなくなったり、通信端末100よりも表示又は操作に係る機能が制限された通信端末200によって作業を行うようになったりするため、意図しない第三者に情報が漏洩するおそれが減少する。例えば、ユーザが作業するための画面が小さくなれば、より大きい画面で作業を行う場合に比べ、他人に情報を盗み見られるおそれが少なくなる。また、本実施形態の通信システム10によれば、切替位置において情報にまったくアクセスできなくなるわけではないので、所定の位置のみで情報へのアクセスが許容されるシステムに比べ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0049】
また、本実施形態の通信システム10によれば、ユーザが過失により通信端末100を置き忘れたまま移動してしまった場合などにおいても、通信端末200の位置に応じて通信の切り替えが行われる。そのため、この通信システム10によれば、かかる場合に通信端末100を他人に勝手に操作されることを防止することができる。また、仮に通信端末100を他人に持ち去られたとしても、通信端末100自体には作業に係るデータが存在しないため、かかるデータを不正に読み出されるおそれがない。
【0050】
なお、以上の説明は、ユーザが許可位置から切替位置に移動する場合を想定したものである。ユーザが切替位置から許可位置に移動する場合にあっては、サーバ装置300は、通信の相手を通信端末200から通信端末100に切り替え、通信端末200に対して行っていた制限を解除すればよい。
【0051】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限らず、他の態様によっても実施可能である。本発明は、例えば、以下に示す各例の態様によっても実施可能である。なお、本発明は、これらの変形例を組み合わせて適用したものであってもよい。
【0052】
(変形例1)
本発明の切替条件は、第2の位置情報を用いずに、第1の位置情報のみを用いても判断可能である。例えば、上述した通信制御処理(図10参照)において、通信端末100(第1の通信端末)と通信端末200(第2の通信端末)とが実質的に同一の位置にあるとみなせば、第2の位置情報を第1の位置情報で代用することが可能である。
【0053】
また、本発明の切替条件は、第1の通信端末と第2の通信端末の相対的な位置関係によって判断されてもよい。この態様は、例えば、第1の通信端末と第2の通信端末とが所定の距離以上に離れた場合には、切替条件を満たす、といったものである。第1の通信端末と第2の通信端末との距離は、それぞれの位置情報に基づいて特定してもよいし、所定の距離内で通信可能な近距離無線通信手段をそれぞれの通信端末に設け、かかる近距離無線通信手段による通信ができなくなった場合に切替条件を満たすとみなしてもよい。
【0054】
(変形例2)
本発明の切替条件は、第1及び第2の通信端末の位置関係に加え、これらと異なる第3の通信端末の位置関係に基づいて判断されてもよい。ここにおいて、第3の通信端末とは、第1及び第2の通信端末のユーザと異なる他人が所有する通信端末である。例えば、本発明のサーバ装置は、第1又は第2の通信端末のいずれかの近傍に第3の通信端末が存在することを検知した場合に、第1又は第2の通信端末の表示又は操作を制限してもよい。このようにすれば、他人に情報を盗み見られるおそれを減少させることが可能である。なお、第3の通信端末の位置は、上述した位置情報や近距離無線通信手段によって特定可能である。また、第1又は第2の通信端末が音声を収音する手段(マイク等)を備え、他人の声や物音が検知された場合に他人(とその通信端末)が近傍に存在すると判断してもよい。
【0055】
(変形例3)
本発明の位置登録処理は、いわゆるスケジューラ(ユーザがスケジュールを管理するためのアプリケーションプログラム)と連動したものであると、ユーザにとって便利である。
図12は、スケジューラにより表示される画面を例示する図である。ユーザは、同図に示す画面を用いて、出張等のスケジュールを入力する。入力内容には、日時と場所が含まれ、これらが操作情報としてサーバ装置に送信される。サーバ装置は、この操作情報に基づき、ユーザが入力した場所を許可位置として登録する。
なお、この許可位置は、ユーザが入力した日時に限って有効なものとし、当該日時以外は切替位置として登録されていてもよい。すなわち、本発明の切替位置(又は許可位置)は、時間の経過に応じて変化するものとすることが可能である。
【0056】
(変形例4)
本発明において、位置情報を取得する方式は、GPS方式に限らない。例えば、通信端末が移動体通信網を利用するものである場合には、基地局測位方式を用いることが可能である。ここにおいて、基地局測位方式とは、移動体通信網内の通信端末と通信するノード(基地局)に固有な情報に基づいて、当該通信端末の位置を求める方式をいう。基地局からは、例えば基地局が設置された位置の住所が送信されてもよいが、基地局を識別する識別情報(セルID)が送信され、サーバ装置がこの識別情報に基づいて通信端末の位置を特定してもよい。同様に、通信端末が無線LAN(Local Area Network)を利用するものである場合には、無線LANの基地局(アクセスポイント)毎に固有な情報によって位置を求めることも可能である。
【0057】
(変形例5)
本発明は、シンクライアントではない通信端末の通信制御に対しても適用可能である。すなわち、本発明は、アプリケーションを通信端末側で実行し、通信制御装置が上述した通信制御処理を実行する態様であってもよい。例えば、本発明は、Webページの閲覧などにも適用可能である。
【0058】
また、本発明に係る通信制御装置は、通信端末とサーバ装置との通信を中継する中継装置として機能し、この中継装置において上述した通信制御処理が実行され、サーバ装置において上述したアプリケーション実行処理が実行されるようにしてもよい。したがって、本発明に係る通信制御装置は、上述した通信制御処理を実行し、通信の相手を切り替え可能であれば足り、上述した位置登録処理やアプリケーション実行処理の実行を伴わないものであってもよい。
【0059】
また、本発明は、サーバ装置等のコンピュータに上述した通信制御処理を実現させるためのプログラムとしても特定され得る。かかるプログラムは、光ディスクやフラッシュメモリ等の記録媒体に記録された形態や、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードされる形態で提供されてもよい。
【符号の説明】
【0060】
10…通信システム、100、200…通信端末、300…サーバ装置、310…制御部、311…操作情報取得部、312…処理実行部、313…画面情報供給部、3131…第1供給部(第1の供給手段)、3132…第2供給部(第2の供給手段)、314…位置情報取得部(第1の取得手段)、315…切替位置情報取得部(第2の取得手段)、316…判定部(第1の判定手段、第2の判定手段)、320…記憶部、330…通信部(第1の送信手段、第2の送信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信端末における操作を受け付けるための第1の画面情報を当該端末に送信する第1の送信手段と、
前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、
画面情報の送信先を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を送信する第2の送信手段と
を備えることを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】
前記第1の取得手段が、前記第1の通信端末の位置を表す第1の位置情報と、前記第2の通信端末の位置を表す第2の位置情報とを取得し、
前記第2の送信手段が、
前記第1の取得手段により取得された第2の位置情報の表す位置が前記切替位置である場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信し、
前記第1の取得手段により取得された第2の位置情報の表す位置が前記切替位置でない場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信しない
ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項3】
前記第1の通信端末と前記第2の通信端末との位置関係が所定の条件を満たすか否かを判定する第1の判定手段を備え、
前記第2の送信手段が、
前記第1の判定手段により前記位置関係が前記所定の条件を満たすと判定された場合に、前記第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項4】
前記第1又は第2の通信端末から所定の距離の範囲内に、当該端末と異なる第3の通信端末が存在するか否かを判定する第2の判定手段を備え、
前記第1又は第2の送信手段が、
前記第2の判定手段により前記第3の通信端末が前記所定の距離の範囲内に存在すると判定された場合に、前記第1又は第2の画面情報に代えて、前記第1又は第2の通信端末による表示又は操作を制限するための画面情報を送信する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信制御装置。
【請求項5】
前記第1の送信手段が、
前記第2の送信手段により前記第2の画面情報が送信される場合に、前記第1の画面情報に代えて、前記第1の通信端末による表示又は操作を制限するための画面情報を送信する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信制御装置。
【請求項6】
サーバ装置と、前記サーバ装置と通信を行う第1の通信端末と、前記サーバ装置と通信を行い、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末とを有し、
前記第1の通信端末は、
画面情報が表す画像を表示する第1の表示手段と、
受け付けた操作に応じた操作情報を生成する第1の生成手段と、
前記画像情報を受信し、前記生成手段により生成された操作情報を送信する第1の通信手段とを備え、
前記第2の通信端末は、
画面情報が表す画像を表示する第2の表示手段と、
前記画像情報を受信する第2の通信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、
通信を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1及び第2の通信端末と通信を行う第3の通信手段と、
前記第1の通信端末から送信された操作情報に応じた処理を実行する処理実行手段とを備え、
前記第3の通信手段が、
操作を受け付けるための第1の画面情報を前記第1の通信端末に送信し、
前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の画面情報と異なる第2の画面情報を前記第2の通信端末に送信する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項7】
所定の位置に存在する第1の通信端末が、サーバ装置から第1の画面情報を受信するとともに、当該第1の画面情報に基づいて受け付けられた操作を表す操作情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置が、前記操作情報に応じた処理を実行し、
前記第1の通信端末が、前記所定の位置から、通信を切り替える位置であって、切替位置情報により表される位置である切替位置に移動した場合に、前記サーバ装置が、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に対して、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を送信する
ことを特徴とする通信切替方法。
【請求項8】
コンピュータを、
第1の通信端末における操作を受け付けるために当該端末に送信される第1の画面情報を供給する第1の供給手段と、
前記第1の通信端末の位置を表す位置情報を取得する第1の取得手段と、
画面情報の送信先を切り替える位置である切替位置を表す切替位置情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された位置情報の表す位置が前記第2の取得手段により取得された切替位置情報の表す切替位置である場合に、前記第1の通信端末より表示又は操作に係る機能が制限される第2の通信端末に送信される第2の画面情報であって、前記第1の画面情報に対応する第2の画面情報を供給する第2の供給手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−239454(P2010−239454A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86010(P2009−86010)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】