説明

通信状態確認合図を備えたビデオ監視システム

本発明は、ビデオカメラと、ビデオカメラをチルト方向において駆動させるように動作可能なチルトモータと、ビデオカメラをパン方向において駆動させるように動作可能なパンモータと、チルトモータおよびパンモータと電気的に通信するコントローラとを含むビデオ監視システム内のモータを制御するシステムおよび方法を提供する。コントローラは、ビデオ監視システムの動作状況を評価し、評価が良好な場合、チルトモータおよびパンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、第1の所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させる。さらに、評価が不良の場合、コントローラは、チルトモータおよびパンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、第2の所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビデオ監視システムに関し、特に、ビデオ監視機能および動作を検証するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大部分のビデオ監視システムの設置では、ビデオカメラドームを設置または交換する際、1つまたは複数のビデオ構成要素を高所に持ち上げる場合、設置クルーは昇降機または非常に長い梯子を使用しなければならない。ビデオカメラドームは、多くの場合、一体型ハードウェアおよびネットワークを介して動作情報を送受信する診断構成要素を含む。特定のビデオカメラドームが設置される場合、通常、「ホームアップ」すなわち較正手続きを経てから、複数のプロトコルのうちの任意の1つを実行することができる、接続された通信ネットワーク上のアクティビティを探すことになる。ビデオカメラドームは、複数のネットワークのうちの1つを介して適切なコマンドストリームを検出した場合、見つかったプロトコルおよび/またはコマンドストリームの種類を、制御室モニタに通信されるビデオストリーム内のオーバーレイテキストとして報告し、制御室モニタに表示することができる。ドームが設置され、適切に通信していることを検証するために、設置者は、通常、モニタ上で通信状態確認メッセージを監視し、かつ/または駆動コマンドを制御室からビデオカメラドームに送信することにより、ドームとの通信を検証する制御室内の作業者と通信する。
【0003】
上述したように、ビデオカメラドームは、多くの場合、一体型ハードウェアおよび診断構成要素を含み、診断構成要素は、カメラドームがコントローラから認識された通信を受信していることを検出する機能を提供することができる。ドームが移動コマンドを受信していない場合であっても、ドームコントローラは通常、アラームアクティビティまたは他の何等かの指標事象を探してポーリングコマンドを送出する。多くの既存のドームは内部診断も実行し、あらゆる状態指標および/またはエラーをビデオストリーム出力にオーバーレイする。したがって、設置者がビデオカメラドームの場所にいることに加えて、現行のシステムでは、制御室または他の二次的な場所等のビデオストリームの受信端にも、設置されたカメラの機能および/または動作状況を検証する作業者が存在する必要がある。別の場所に作業者を配置することなく、ドームが適切に通信でき、設置者が診断チェックに首尾良くパスしたことをカメラ設置場所で確認できれば、設置をより迅速により低コストで実行することができる。
【0004】
この問題に対する従来の解決策は、設置者から容易に見えるように発光ダイオード(「LED」)をビデオカメラドーム本体上に設けて、適切に通信または機能していることを示すようにしている。 しかし、この手法には欠点がないわけではない。設置者から容易に見えるビデオカメラドーム上に配置したLED、またはこれと類似の可視要素は、顧客ならびに泥棒の疑いがある人からも見える。ビデオカメラドームを使用してエリアを監視する警備担当者は明らかに、追跡している泥棒の疑いがある人に、ドームが向いている方向を容易に認識されたくない。このような状況の確率を低減するために、ビデオカメラドームは一般に、レンズ組立体および装置の他の構成要素を隠した滑らかな球体として設計される。それにも関わらず、球体と共に球体の周囲を移動し、ひいてはカメラの位置を示す可視のLEDはやはり、警備担当者が特定の場所を目立たないように監視する機能を低下させることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような事項に鑑みて、選択された対象エリアを目立たないように追跡しかつ/または監視することができるという利点を保ちながら、別の場所に追加要員(作業者)を配置しなくともビデオカメラドームの設置現場で通信および/または動作状況を検証することができる機能を有するビデオ監視システムを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、有利なことに、特定のビデオカメラドームの設置現場でビデオ監視機能および動作を検証することができる方法およびシステムを提供する。特に、ビデオ監視システム内のモータを制御するシステムであって、ビデオ監視システムの動作状況を評価し、少なくとも部分的な評価に基づいて、モータを駆動させ所定の駆動パターンで駆動させるコントローラを含むシステムが提供される。評価が良好な場合、モータを駆動させることによって所定の駆動パターンで駆動させることができ、評価が不良の場合、コントローラは、モータを駆動させることによって異なる所定の駆動パターンで駆動させることができるようになっている。動作状況の評価は、監視ステーションとの通信の検証、有効なポーリングコマンドの受信、および/またはコマンドチェックサム(誤り検出符合)の検証を含むことができる。
【0007】
本発明は、ビデオカメラと、ビデオカメラをチルティング運動させるチルトモータと、ビデオカメラをパンニング運動させるパンモータと、チルトモータおよびパンモータと電気的に通信するコントローラとを備える、ビデオ監視システムも提供する。コントローラは、ビデオ監視システムの動作状況を評価し、少なくとも部分的な評価に基づいて、チルトモータおよびパンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることができる。評価が良好な場合、チルトモータおよびパンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、所定の駆動パターンに沿ってカメラを駆動させることができる。さらに、所定の駆動パターンはチルトモータのみを駆動させることができるようになっている。評価が不良の場合、第1のコントローラが、チルトモータおよびパンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、異なる所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることもでき、異なる所定の駆動パターンはパンモータのみを駆動させるようにすることができる。動作状況の評価は、監視ステーションとの通信の検証、有効ポーリングコマンドの受信、および/またはコマンドチェックサム(誤り検出符合)の検証を含むことができる。
【0008】
本発明は、ビデオカメラ監視システムを動作させる方法であって、ビデオ監視システムの動作状況を評価することと、少なくとも部分的な評価に基づいて、1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて、所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることとを含む方法も提供する。評価が良好な場合、1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて、所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることができ、本方法はまた、評価が不良の場合、1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて異なる所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることを含むことができる。動作状況の評価は、有効ネットワーク接続の検証、有効ポーリングコマンドの受信、および/またはコマンドチェックサム(誤り検出符合)の検証を含むことができる。
【0009】
本発明ならびにそれに付随する利点および特徴のより完全な理解が、以下の詳細な説明を添付図面と併せて参照することによってより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の原理により構築されたビデオ監視システムの例示である。
【図2】図1のビデオ監視システムの筐体組立体の分解図である。
【図3】図1のビデオ監視システムのカメラ組立体の分解図である。
【図4】本発明の原理により構築されたビデオ監視システムの概略である。
【図5】本発明の原理によるビデオ監視システム動作の一実施形態のフローチャートである。
【0011】
本発明は、ビデオ監視システムおよびその機能の動作または確認の方法を提供する。これより、同様の参照符号が同様の要素を指す図面を参照して、図1に、本発明の原理により構築され、全体的に「10」として示されるビデオ監視システムを示す。ビデオ監視システム10は一般に、カメラ組立体14と連動する筐体組立体12を含むことができ、これらはそれぞれ、その動作に役立つ様々な機械的構成要素および電気的構成要素を含むことができる。
【0012】
これより、特に図2を参照すると、筐体組立体12は、筐体組立体の内容物の部分を含むか、または囲む1つまたは複数の筐体要素16a、16b、16c(本明細書ではまとめて筐体要素16と呼ばれる)を含むことができる。筐体要素16は、回転可能なベアリングパンプラットフォーム18または同様の機械的結合によって互いに可動係合することができる。筐体組立体12は、PCまたはCPUボード20と、パンモータ24に結合される電源22とをさらに含むことができる。CPUボード20は、1つまたは複数のプロセッサ、メモリ構成要素、コントローラ、および/または遠隔場所からのコマンドもしくは入力を受信し記憶しかつ/または実行するとともに、パンモータ24を駆動するための通信インタフェース(図示せず)を含むことができる。電源22は、電池等の電源を含むことができ、かつ/または外部ソースからAC電力を受けて適宜変換し、本明細書において述べる構成要素に給電する電気構成要素をさらに含むことができる。パンモータ24は、ビデオ監視システムの所望の構成要素を制御可能に移動させるのに十分なトルク出力を有しながら、筐体組立体内に位置決め可能な所望のフォームファクタおよび/または寸法を有するDCモータを含むことができる。
【0013】
ビデオ監視システム10の筐体組立体12は、パンモータ24bおよびエンコーダ24cに結合されるギアトレイン24aを有するモータ組立体24をさらに含むことができ、モータ組立体24は、モータ24の出力をビデオ監視システム10のさらなる部分に付与し、伝達し、または運び、所望の動きを生み出す。特に、エンコーダ24cは、ギアトレイン24aまたはパンモータ24bのいずれかの動きを示すために使用される機械的または光学的なインクリメンタルロータリエンコーダを含むことができる。移動指標を使用して、カメラ組立体24の相対パン位置を測定することができるとともに、パンモータ24を始動させて、筐体組立体12および/またはカメラ組立体14を所望の駆動パターンまたは一連の制御された駆動パターンに沿って駆動させることができる。さらに、スリップリング組立体26を筐体組立体12内に含めることもでき、スリップリング組立体26は、回転可能ベアリングプラットフォーム18および筐体要素16cにさらに結合して、パンプラットフォームへの電気的な接続を提供するとともに、プラットフォームが無制限数の連続した360°回転で移動できるようにする。筐体組立体は、動作中に筐体組立体12のホーム位置を監視する光学センサ28を含むこともできる。
【0014】
図3に示すように、本発明のビデオ監視システム10のカメラ組立体14は一般に、組立体の追加の構成要素を含むか、または囲むシェルまたはキャビティを形成できる1つまたは複数のカメラ筐体要素を含むことができる。例えば、互いに係合可能なフロント30、リア32、および2つのサイド34、34’のカメラ筐体要素があり得、筐体要素のうちの1つまたは複数は、ベアリング構成要素36およびチルト歯車/ベアリング組立体44によってその他の筐体要素に回転可能または駆動可能に結合される。カメラ組立体14は、カメラ40を内部にしっかりと受けるためのカメラクレードルまたはヨーク38を含むこともできる。カメラ40は、カラーカメラ、モノクロカメラ、デジタルキャプチャ装置等を含むがこれらに制限されない、視覚画像を取り込み可能な任意の装置を含むことができる。
【0015】
チルトエンコーダ42a、チルトモータ42b、およびチルトギアトレイン42cを有するチルトモータ組立体42をカメラ組立体14内に配置することができる。さらに、PCボード46も筐体内のカメラ組立体14内に含めることができる。チルトモータ42bは、その駆動のためにカメラクレードル38に機械的に結合することができ、チルトエンコーダ42aは、パンモータ組立体24に関連して上述したパンエンコーダ24cと同様であってよい。すなわち、エンコーダは、チルトモータ42bの回転または移動を監視する機械的または光学的なインクリメンタルロータリエンコーダを含むことができる。PCボード46は、チルトモータ組立体42へのコマンドの受信、記憶、および/または搬送を行い、チルトモータ組立体42を駆動するとともに、カメラ40によって生成された画像の受信、記憶、および/または伝送を行うために、1つまたは複数の電気的構成要素、プロセッサ、メモリ構成要素、コントローラ、ケーブルコネクタ、および/またはドライバ(図示せず)を含むことができる。
【0016】
これより図4を参照して、図1〜図3に示したビデオ監視システムを動作させる改良されたシステムおよび方法を示す動作概略図を示す。特に、システムは、上述したパンモータ24bおよびチルトモータ42b等の1つまたは複数のモータに動作可能かつ/または電気的に結合され、カメラ組立体14を駆動させる、または位置決めするコントローラ48を含む。コントローラ48は、マイクロコントローラ、プロセッサ、またはビデオ監視システムの動作中に信号および/もしくはコマンドを送受信可能であり、かつ送信信号および/もしくは受信信号に応答してシステムの1つまたは複数のモータをさらに制御または駆動させることが可能な他の装置を含み得る。コントローラ48は、動作中に利用されるコマンド、信号、実行可能命令、スクリプト等を記憶する電子記憶構成要素(図示せず)をさらに含むことができる。さらに、コントローラ48は、カメラ組立体14から離れた二次的な場所にあり得る監視ステーション54から信号またはコマンドを送受信するために、有線または無線の通信ネットワーク52に結合することができる。なお、本明細書において説明したコントローラ48および他の電子構成要素は、上述したPC/CPUボード20、46のいずれか一方および/または両方内に統合または具現することができる。さらに、本明細書において説明するハードウェア構成要素も、設置場所の筐体組立体および/またはカメラ組立体の一部分と係合可能な天井取り付け部内に含まれてもよい。
【0017】
本発明のビデオ監視システムを動作させる例示的な方法では、筐体組立体12および/またはカメラ組立体12の一部分を、設置時にビデオ監視システムの動作状況の指標として所定の駆動パターンに沿って駆動させることができる。特に、ビデオ監視システムまたはネットワーク内にビデオカメラ組立体が設置されるとき、コントローラ48は、ビデオ監視システムの1つまたは複数の構成要素の動作状況および/または実行すべき機能を検出、評価、または検証することができる。本明細書において使用する用語「動作状況」は、意図される機能を首尾良く実行するビデオ監視システムの任意の構成要素の能力または機能を含み、例えば、ネットワーク接続性、信号強度、コマンド受信、コマンド有効性、電力十分性、モータ出力等の評価を含むことができる。例えば、コントローラ48は、ネットワーク52、さらには監視ステーション54への特定のカメラのネットワーク接続性を検証しようとすることができ、検証試行は、試行時間が切れ、それによって不良が示される前に、所定の時間期間にわたって続けることができる。
【0018】
検証が良好か否かに応じて、コントローラ48は続けて、1つまたは複数のモータ24と42を駆動させて、カメラ組立体14の一部分を1つまたは複数の所定の駆動パターンに沿って駆動させることができる。例えば、検証パターンが良好な場合、チルトモータ42によるチルト軸上のカメラ組立体14の1つまたは複数の軌跡が状態確認合図すなわち「イエス」を示すことができる。同様に、何等かの動作不良または診断エラーを示す不良の検証試行は、「ノー」を示すために頭を振るのと同様に、パンモータ24によるパン軸内の軌跡によって示すことができる。もちろん、所定の駆動パターンは、1つまたは複数のモータを個々に駆動させることおよび/または互いに組み合わせて駆動させて1つまたは複数の所望の駆動軸に沿って駆動させることができるようになっている。
【0019】
同様の検証方法を使用して、ネットワーク上の1つまたは複数のポーリングコマンドの受信、すなわちネットワークから受信したコマンドの有効性を判断することができ、これは、チェックサム解析等ならびにビデオ監視システムの最適動作状況に存在する任意の他の特定の診断または性能基準を含み得る。例えば、これより図5のフローチャートを参照して、設置時のビデオ監視システムの接続性および機能を評価する例示的な方法を示す。まず、筐体組立体およびカメラ組立体等のビデオ監視システムの構成要素を設置し、電源投入することができる(ステップ60)。電源投入されると、ネットワーク接続性および/またはビデオ監視システムの一部分の通信能力の評価を、例えば、ポーリングコマンドの受信をチェックすること、既知のIPアドレスをピングすること等によって実行する事ができる(ステップ62)。続けて、評価が良好か(すなわち、動作状況が満足のいくものであったか)否かが判断される(ステップ64)。評価が良好な場合、カメラ組立体の一部分は、第1の駆動パターンに沿って駆動して、設置者に良好であることを視覚的に示す(ステップ66)。評価が不良な場合、カメラ組立体の一部分は第2の駆動パターンに沿って駆動して、設置者に不良であることを視覚的に示し(ステップ68)、トラブルシューティングまたは他の診断作業を行えるようにする(ステップ70)。ステップ66〜70に代えてまたはこれらに加えて、監視ステーション54からの有効制御コマンドの受信の評価を実行して、監視ステーション54との通信を検証することができる(ステップ72)。この評価は、受信コマンドのチェックサムの検証、許容可能なメッセージの検証等を含み得る。再び、評価が良好か否かが判断される(ステップ74)。評価が良好な場合、カメラ組立体の一部分は第1の駆動パターン、例えばチルトベースの「頷き」方向に駆動され、設置者に良好であることを視覚的に示す(ステップ76)。評価が良好でない場合、カメラ組立体の一部分は第2の駆動パターン、例えばパンベースの「ノー」方向に駆動され、設置者に不良であることを視覚的に示すことによって(ステップ78)、ここでも、トラブルシューティングまたは他の診断作業を行えるようにする(ステップ70)。もちろん、特定の駆動パターンは評価毎に異なってよく、それにより、行われている設置または診断手順の異なる段階での良好または不良を示し、設置されたシステムの最適機能が検証される。さらに、特定の評価の不良は単に、カメラ組立体の駆動または動きがないことによって示すこともできる。
【0020】
所定の駆動パターンをビデオ監視システムの動作の検証の良好または不良に相関付ける上述したシステムおよび方法は、機能を評価する多くの診断ルーチンに使用することができる。本発明によるビデオ監視システムおよびその使用方法の恩恵は、別の場所に、別の要員を配置する必要がなく、かつインジケータLED等を使用することなく、設置場所でビデオカメラドームの状態を示す能力を提供することである。さらに、既存のシステムはどのみち、モータの動作に同様のコードラインおよび関連するドライバ回路を必要とすることが多いため、本明細書において説明した方法は、例えば、駆動コマンドの発行に必要な少数のソフトウェアコードラインを追加することによって既存のシステムに容易に統合することができる。したがって、低コストで統合が容易なシステムが、ビデオ監視システムの構成要素の機能または動作状況のオンサイト検証に提供される。
【0021】
本発明は本明細書において特に図示され説明されたものに制限されないことが当業者によって理解されるであろう。さらに、上記において逆に記されていない限り、すべての添付図面が実寸ではないことに留意されたい。上記教示に照らして、本発明の範囲および主旨から逸脱することなく各種変更および変形が可能であり、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によってのみ制限される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ監視システム内のモータを制御するシステムであって、
前記ビデオ監視システムの動作状況を評価し、少なくとも部分的な前記評価に基づいて、前記モータを駆動させて所定の駆動パターンで駆動させるコントローラを備える、システム。
【請求項2】
前記評価が良好な場合、前記モータを駆動させて前記所定の駆動パターンで駆動させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記評価が不良の場合、前記コントローラは、前記モータを駆動させて異なる所定の駆動パターンで駆動させる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記動作状況の評価は、監視ステーションとの通信の検証を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記動作状況の評価は、有効ポーリングコマンドの受信を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記動作状況の評価は、コマンドチェックサムの検証を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
ビデオカメラと、
前記ビデオカメラをチルト方向において駆動できるように動作可能なチルトモータと、
前記ビデオカメラをパン方向において駆動できるように動作可能なパンモータと、
前記チルトモータおよび前記パンモータと電気的に通信し、前記ビデオ監視システムの動作状況を評価し、少なくとも部分的に前記評価に基づいて、前記チルトモータおよび前記パンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、所定の駆動パターンに沿って前記ビデオカメラを駆動させるコントローラと
を備える、ビデオ監視システム。
【請求項8】
前記評価が良好な場合、前記チルトモータおよび前記パンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、前記所定の駆動パターンに沿って前記カメラを駆動させる、請求項7に記載のビデオ監視システム。
【請求項9】
前記所定の駆動パターンは前記チルトモータのみの駆動からなる、請求項8に記載のビデオ監視システム。
【請求項10】
前記評価が不良の場合、前記第1のコントローラは、前記チルトモータおよび前記パンモータのうちの少なくとも一方を駆動させて、異なる所定の駆動パターンに沿って前記ビデオカメラを駆動させる、請求項8に記載のビデオ監視システム。
【請求項11】
前記異なる所定の駆動パターンは前記パンモータのみの駆動を含む、請求項10に記載のビデオ監視システム。
【請求項12】
前記動作状況の評価は、監視ステーションとの通信の検証を含む、請求項7に記載のビデオ監視システム。
【請求項13】
前記動作状況の評価は、ポーリングコマンドの受信を含む、請求項12に記載のビデオ監視システム。
【請求項14】
前記動作状況の評価は、コマンドチェックサムの検証を含む、請求項7に記載のビデオ監視システム。
【請求項15】
ビデオカメラ監視システムを動作させる方法であって、
前記ビデオ監視システムの動作状況を評価することと、
少なくとも部分的に前記評価に基づいて、1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて、所定の駆動パターンに沿ってビデオカメラを駆動させることと
を含む、方法。
【請求項16】
前記評価が良好な場合、前記1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて、前記所定の駆動パターンに沿って前記ビデオカメラを駆動させる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記評価が不良の場合、前記1つまたは複数のビデオカメラモータを駆動させて異なる所定の駆動パターンに沿って前記ビデオカメラを駆動させることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記動作状況の評価は、有効ネットワーク接続の検証を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記動作状況の評価は、有効ポーリングコマンドの受信を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記動作状況の評価は、コマンドチェックサムの検証を含む、請求項15に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2010−512685(P2010−512685A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540303(P2009−540303)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/025026
【国際公開番号】WO2008/073283
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】