通信装置、及びその制御プログラム
【課題】親機と子機とからなる通信装置において、確実かつ簡単に、子機を登録したり子機の登録を解除したりすることができるようにする。
【解決手段】 親機は、子機を登録する際には、子機に割り当てるための登録用番号の一覧を表示し(S120)、未使用の登録用番号の中から最小の登録用番号を選択し(S130)、その登録用番号をユーザに報知する(S131)。そして、ユーザの操作に基づいて、その登録用番号を使用すると決定すると(S133:YES)、その登録用番号を使用済みの登録用番号として記憶する(S151)。また、子機の登録を解除する際には、登録済みの子機の登録番号のうち、最大の登録番号を選択し(S170)、その登録番号をユーザに報知する(S171)。そして、ユーザの操作に基づいて、その登録番号を解除すると決定すると(S173:YES)、その登録番号を未使用の登録用番号として記憶する(S180)。
【解決手段】 親機は、子機を登録する際には、子機に割り当てるための登録用番号の一覧を表示し(S120)、未使用の登録用番号の中から最小の登録用番号を選択し(S130)、その登録用番号をユーザに報知する(S131)。そして、ユーザの操作に基づいて、その登録用番号を使用すると決定すると(S133:YES)、その登録用番号を使用済みの登録用番号として記憶する(S151)。また、子機の登録を解除する際には、登録済みの子機の登録番号のうち、最大の登録番号を選択し(S170)、その登録番号をユーザに報知する(S171)。そして、ユーザの操作に基づいて、その登録番号を解除すると決定すると(S173:YES)、その登録番号を未使用の登録用番号として記憶する(S180)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、親機と、それに接続可能な子機とを備える通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、親機と子機とからなる通信装置として代表的なものに、いわゆるコードレス親子電話機がある。このコードレス親子電話機では、公衆電話回線に接続される親機と、この親機と無線にて接続されることにより親機と同様に通話することのできる子機が付属されており、新たに子機を増設する場合、親機及び増設する子機に対して所定の入力操作を行うことによって、増設される子機を親機に登録することができる(例えば特許文献1等参照)。
【0003】
ところで、増設される子機を親機に登録する場合、使用者により、親機及び子機が例えばともに増設モードといったような特殊モードに切り替えられると、親機から子機に登録コマンドが送信される。そして、その登録コマンドを受信した子機は、使用者から登録番号の入力を受け付ける入力待機状態となり、使用者より登録番号が入力されると、その登録番号を自機の登録番号として記憶する。また、親機側では、その登録番号がその子機の登録番号として記憶される。以上により、子機が増設されることになる。
【特許文献1】特開平1ー218223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の方法では、ユーザが子機の登録番号を直接入力する必要があることから、子機を登録する際に、ユーザが既に使用されている登録番号を入力してしまったり、或いは登録番号として使用できない全く関係のない番号を入力してしまったりという、様々な入力ミスが発生するという問題があった。このような入力ミスがあると、ユーザは、子機の登録操作に手間取ってしまう。
【0005】
一方、子機の登録を解除する場合にも、ユーザが未使用の登録番号を入力してしまったり、或いは全く関係のない番号を入力してしまったりという、様々な入力ミスが発生することが考えられ、その場合ユーザは、解除操作に手間取ってしまう。
【0006】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、入力ミスを防止して、確実かつ簡単に子機を親機に登録したり、或いは登録された子機を解除したりすることのできる通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
係る目的を達成するためのなされた請求項1に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
使用者により特定の操作がなされると、前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0008】
この請求項1に記載の通信装置によれば、子機を登録する際には、親機が子機に割り当てる登録用番号を自動的に選択してその子機の登録番号とする。
よって、使用者が登録用番号として使用できない全く関係ない番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は、登録用番号を選択する手間が省けるので、簡単に子機を登録することができる。
【0009】
また、この請求項1に記載の通信装置によれば、親機は、複数の登録用番号のうち、どの登録用番号が使用されているか表す情報を表示手段に表示する。
よって、使用者は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機の登録状況を簡単に把握することができ、使い勝手がよい。
【0010】
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記子機の登録番号として使用されていない未使用の登録用番号であって、且つ、番号が最小の登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0011】
この請求項2に記載の通信装置によれば、親機は、未使用の登録用番号のうち、番号が最小のものを自動的に選択して登録する子機の登録番号とするので、ユーザにとっては分かりやすく使い勝手がよい。
【0012】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通信装置において、前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記親機側登録手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の通信装置によれば、使用者は、親機が自動的に選択した登録用番号を確認した上で実際に使用するか否かを決めることができる(換言すれば、自動的に選択された登録用番号が気に入らなければ、キャンセルすることができる)ので、使用者にとっては使い勝手がよい。
【0014】
次に、請求項4に記載の子機は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする。
【0015】
よって、この請求項4に記載の発明によれば、例えば登録され得る子機が複数存在していても、使用者は、使用者が登録させるべく操作した子機を選択的に登録することができる。
【0016】
次に、請求項5に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0017】
この請求項5に記載の通信装置によれば、子機の登録を解除する際には、親機が登録済みの子機に割り当てられている使用済みの登録用番号のうちの1つを自動で選択する。
よって、使用者が未使用の登録用番号を入力してしまったり、或いは登録用番号でない全く関係のない番号を入力してしまったりする、というような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は、登録番号(使用済みの登録用番号)を選択する手間が省けるので、簡単に子機の登録を解除することができる。
【0018】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号であって、且つ、番号が最大の登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0019】
この請求項6に記載の通信装置によれば、親機は、子機に割り当てられている使用済みの登録用番号のうち、最大の登録用番号を選択するので、使用者にとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
【0020】
次に、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号が登録番号として使用されている子機のうち、前記親機と通信できない子機を検出する検出手段を備えると共に、その検出手段により検出された子機に対応した登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0021】
この請求項7に記載の通信装置によれば、親機は、この親機と通信ができない子機に対応する登録番号を選択することから、通信ができない、つまり使用できない子機の登録を解除することになる。
【0022】
よって、より合理的に子機の登録を解除することができ、使い勝手がよい。
次に、請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の通信装置において、前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録番号について前記削除手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0023】
この請求項8に記載の通信装置によれば、使用者は、親機が自動的に選択した使用済みの登録用番号の登録を解除するか否かを決めることができる(換言すれば、自動的に選択された子機に対する登録の解除が気に入らなければ、キャンセルすることができる)ので、使用者にとっては使い勝手がよい。
【0024】
次に、請求項9に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
情報を表示するための表示手段と、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の一覧を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示された前記登録用番号の一覧の中から、使用者の入力に基づいて1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0025】
この請求項9に記載の通信装置によれば、親機は、子機を登録する際に子機の登録番号の候補である登録用番号の一覧を表示手段に表示し、その中から使用者の入力に基づいて使用する登録用番号を選択する。
【0026】
よって、使用者が登録番号として使用できない全く関係のない番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0027】
次に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の通信装置において、前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されていない未使用の登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする。
【0028】
この請求項10に記載の通信装置によれば、親機は、使用者の入力に基づいて未使用の登録用番号の中の1つを子機の登録番号として選択する。
よって、使用者が既に使用されている登録用番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。
【0029】
次に、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の通信装置において、前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする。
【0030】
この請求項11に記載の通信装置によれば、親機は、使用者の入力に基づいて登録番号として既に使用されている登録用番号の中の1つを、新たに子機に割り当てる登録用番号として選択する。このような構成によると、使用者が子機の登録の際にあえて使用済みの登録用番号を選択したい場合、例えば、新たに登録しようとする子機を、既に使用している子機と置き換えて登録したいという場合に、その操作が簡単にできるので、使い勝手がよい。
【0031】
次に、請求項12に記載の子機は、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする。
【0032】
よって、この請求項12に記載の発明によれば、例えば登録され得る子機が複数存在していても、使用者は、使用者が登録させるべく操作した子機を選択的に登録することができる。
【0033】
次に、請求項13に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
複数の前記登録用番号のうち、前記子機の登録番号として使用されている1つの登録用番号を、使用者の入力に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0034】
この請求項13に記載の通信装置によれば、親機は、子機の登録を解除する際に使用者の入力に基づいて、使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)の中から登録を解除する登録番号を選択する。
【0035】
よって、使用者が未使用の登録用番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0036】
次に、請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13の何れか1項に記載の通信装置を構成する親機である。この親機を通信装置に用いれば、請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13について述べた効果を得ることができる。
【0037】
次に、請求項15に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項1又は請求項2に記載の選択手段、親機側登録手段、及び表示制御手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項1又は請求項2の通信装置における親機を得ることができる。
【0038】
次に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の制御プログラムにおいて、コンピュータを、更に請求項3に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項3の通信装置における親機を得ることができる。
【0039】
次に、請求項17に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項4に記載の子機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項4の通信装置における子機を得ることができる。
【0040】
次に、請求項18に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の選択手段、及び削除手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項5〜請求項7の通信装置における親機を得ることができる。
【0041】
次に、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の制御プログラムにおいて、コンピュータを、更に請求項8に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項8の通信装置における親機を得ることができる。
【0042】
次に、請求項20に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の表示制御手段、選択手段、及び親機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項9〜請求項11の通信装置における親機を得ることができる。
【0043】
次に、請求項21に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項12に記載の子機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項12の通信装置における子機を得ることができる。
【0044】
次に、請求項22に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項13に記載の表示制御手段、選択手段、及び削除手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項13の通信装置における親機を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1はコードレス親子電話機1の外観を表す斜視図、図2(a)は子機50の背面を表す斜視図、図2(b)は充電台の斜視図である。
【0046】
コードレス親子電話機1は、図1に示すように、電話回線100(図3参照)に接続される親機10と、無線回線で親機10と通信を行う子機50と、外部の交流電源90(図4参照)に接続され、子機50を着脱可能に載置し、載置された子機50を所定の電圧で充電するための充電台80とから構成されている。
【0047】
これらのうち親機10には、その親機本体ケース11の側部に、親機10本体から取り外した状態で使用する送受話器であるハンドセット12が取り付けられている。さらに、親機本体ケース11の上面には、各種情報を表示するための表示手段としての表示パネル13と、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン14a、留守番電話メッセージ等を再生するときに操作される再生ボタン14b、留守番電話メッセージや入力した電話番号等を消去するときに操作される消去ボタン14c、操作を途中で終了するときに操作される停止ボタン14d、表示パネル13に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン14e、及び入力した電話番号等を確定させるときに操作される確定ボタン14fなどの各種操作ボタンが備えられている。
【0048】
なお、表示パネル13は、表示画面をその背面から照らすバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
また、子機50には、ハンドセットの形状をした子機本体ケース51の表面上に、各種情報を表示するための表示パネル53と、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン54a、外線通話を開始するときに操作される外線通話ボタン54b、通話を終了するときや操作を途中で終了するときに操作される停止ボタン54c、及び表示パネル53に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン54dなどの各種操作ボタンと、子機50全体に電源を供給するバッテリー67(図4参照)を充電台80から充電するための充電用端子55(図2(a)参照)とが備えられている。
【0049】
なお、表示パネル53は、表示画面をその背面から照らすバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
また、充電台80は、図2(b)に示すように、子機50を着脱可能に載置する載置用凹部81aが形成された充電台本体81と、載置用凹部81a内に設けられ、子機50が載置用凹部81a内に載置されると子機50の充電用端子55に接触する充電用端子82とから構成されている。
【0050】
次に、図3は、親機10の構成を表すブロック図である。
図3に示すように、親機10は、各種プログラムに従い動作するCPU31と、このCPU31に各種処理を実行させるためのプログラムや固定データが予め格納されるROM32と、CPU31による演算結果を一時記憶するためのRAM33と、各種データを書き換え可能に記憶するための親機側記憶部としてのEEPROM34と、親機10を電話回線100と接続するためのMODEM35と、電話回線100とMODEM35との間において伝送される音声信号を入出力するNCU36と、アンテナ15に接続され、子機50との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線送受信部25と、スピーカー16に接続され、このスピーカー16から音を出力させるためのメロディ・音声発生部26と、前述した表示パネル13と、各種操作ボタン14(a、b、c、d、e、f)等からなる操作部24と、画像データ等を読み取るための読取部27と、この読み取った画像データ等を用紙等に記録するための記録部28と、それらを相互に接続するシステムバス30とを備えている。
【0051】
さらに、無線送受信部25及びNCU36には、通話をするための送話器21と、受話器22とからなるハンドセット12が接続されている。
次に、図4は、子機50の構成を表すブロック図である。
【0052】
図4に示すように、子機50は、各種プログラムに従い動作するCPU71と、このCPU71に各種処理を実行させるためのプログラムや固定データが予め格納されるROM72と、CPU71による演算結果を一時記憶するためのRAM73と、各種データを書き換え可能に記憶するための子機側記憶部としてのEEPROM74と、バッテリー67に接続され、このバッテリー67を充電するための充電回路75と、アンテナに接続され、親機10との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線送受信部65と、スピーカー56に接続され、このスピーカー56から音を出力させるためのメロディ・音声発生部66と、前述した表示パネル53と、各種操作ボタン54(a、b、c、d)等からなる操作部64と、それらを相互に接続するシステムバス70とを備えている。
【0053】
さらに、無線送受信部65には、通話をするための送話器61と、受話器62とが接続されている。また、充電回路75には、充電台80を介して外部の交流電源90が接続可能なように構成されている。
【0054】
このように構成されたコードレス親子電話機1において、親機10は、電話回線100を介して外部の相手側通信端末との間で外線通話が可能であるとともに、子機50との間で内線通話が可能である。そして、ユーザは、親機10及び子機50に所定の入力操作を行うことにより、親機10に子機50を登録したり(つまり、相互に内線通話を可能にしたり)、或いは子機50の登録を解除したりすることができる。以下に、その登録或いは登録解除の際に親機10及び子機50において実行される処理について詳しく説明する。
【0055】
まず、図5は、親機10のCPU31が実行する子機50の登録及び登録解除処理(以下、増設処理と言う)を表すフローチャートである。
通常の状態では、親機10は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており、この親機10が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。なお、待機状態では、図6(a)に例示するように、日付、曜日、及び時間等の情報が表示パネル13に表示される。
【0056】
この増設処理においては、まず、S110にて、親機10における子機50の登録状況、言い換えると、親機10において、子機50を登録する際に用いられる登録用番号(本実施例では、1〜4の整数)のうち、どの登録用番号が子機50に対して割り当てられているか、つまり使用されているかを、EEPROM34より読み出す。次に、S111へ移行し、EEPROM34より読み出した子機50の登録状況に関する情報に基づいて、親機10に現在登録されている子機50の台数Lを算出する。なお、ここで、算出結果は一旦RAM33に記憶される。
【0057】
そして、続くS120にて、図6(b1)或いは(b2)に例示するように、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示させる。つまり、表示パネル13において、現在の動作モードを表すモード名である「子機増設モード」を表示させるとともに、その下に、登録済みの子機50に対応する使用済みの登録用番号の一覧を表示させる。
【0058】
なお、図6(b1)は、子機50の登録台数Lが1の場合(登録用番号1のみが登録番号として使用済みの場合)であり、項目名である「登録子機」とともに、その横に「1」を表示させる。また、図6(b2)は、子機50の登録台数Lが2の場合(登録用番号1及び2が登録番号として使用済みの場合)であり、項目名である「登録子機」とともに、その横に「1」及び「2」を表示させる。そして、未使用の登録用番号に関しては、その登録用番号を表示させるのではなく簡易的に横線で表示させ、これによりさらに子機50を追加して登録可能であることをユーザが認識できるようになっている。
【0059】
次に、S121へ移行し、ユーザにより、操作を中止する停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S121にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS122へ移行し、子機50の登録を解除するフローへ移行するための消去ボタン14cが押されたか否かを判定する。ここで、消去ボタン14cが押されていないと判定すると、次に、S123へ移行する。
【0060】
S123では、子機50の登録を行うフローへ移行するための確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS121へ戻る。一方、S123にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次にS130へ移行する。
【0061】
S130では、S111で算出した登録済みの子機50の台数Lを表す数字に1を足したもの、すなわち未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号を、新たに登録する子機50に割り当てる登録用番号(登録子機番号とも言う)Mとして算出する。そして、次に、S131へ移行し、図6(c)に例示するように、その登録用番号Mを表示パネル13に表示させる。なお、図6(c)は既に登録されている子機50が1台の場合(つまり、L=1の場合)の表示内容を表しており、この場合には、子機50の「登録番号」として使用される登録用番号である「2」を表示させる。
【0062】
なお、S130にて、新たに子機50に割り当てる登録用番号Mを、例えばM=1と仮決定し、この仮決定した番号1がすでに登録番号として使用されていれば、さらにMに1を足した番号、つまりM=2として順次仮決定していくようにし、仮決定した登録用番号が未使用であればそれを登録用番号Mとして算出するようにしてもよい。このようにすると、例えば1及び3が登録番号として使用されている時は、2(未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号)が登録用番号Mとして選択されることになる。
【0063】
次に、S132へ移行し、ユーザにより、停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS120へ戻る。一方、S132にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次に、S133へ移行し、子機50の登録を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS132へ戻る。一方、S133にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S140へ移行する。
【0064】
S140では、登録用番号を記憶することを命令する登録コマンドを子機50に送信する。なお、登録コマンドには、S130にて算出した登録用番号Mを表す情報が付加される。
【0065】
次に、S141へ移行し、応答コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この応答コマンドは、後述する図7のS940で、登録コマンドに応答して子機50から送信されるものである。ここで、応答コマンドを受信していないと判定すると、次に、S160へ移行し、図6(e)に例示するように、登録が失敗した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。一方、S141にて、応答コマンドを受信したと判定すると、次に、S150へ移行する。
【0066】
S150では、応答コマンドを受信したことを表す確認コマンドを、子機50に送信する。そして、次にS151へ移行し、新たに子機50に割り当てた登録用番号を使用済みの登録用番号、つまり登録番号としてEEPROM34に更新記憶させる。そして、続くS152にて、図6(d)に例示するように、その登録番号とともに登録が完了した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。
【0067】
また、S122にて、ユーザにより消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS170へ移行し、S111にて算出した登録済みの子機50の台数Lを表す数字、すなわち、使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)のうちの最大の登録用番号を、登録を解除する登録番号Nとして算出する。言い換えると、登録済みの子機50の中で登録番号が最大のものを、登録解除の対象とする。そして、次にS171へ移行し、図6(f)に例示するように、その登録番号を表示パネル13に表示させる。なお、図6(f)は、既に登録されてい子機50が2台の場合(つまり、L=2の場合)の表示内容を表しており、この場合には、登録を解除する「削除番号」として、登録番号の「2」を表示させる。
【0068】
次に、S172にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS120へ戻る。一方、S172にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS173へ移行し、子機50の登録解除を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS172へ戻る。一方、S173にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S180へ移行する。
【0069】
S180では、登録を解除する子機50に対応する登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させる。そして、続くS181にて、図6(g)に例示するように、その登録用番号とともに登録解除が完了した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。
【0070】
次に、図7は、子機50のCPU71が実行する増設処理を表すフローチャートである。
通常の状態では、子機50は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており、この子機50が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。なお、待機状態では、図8(a)に例示するように、その子機50の登録番号、曜日、時間、及び充電中である旨を表すメッセージ等の情報が表示パネル13に表示される。
【0071】
この増設処理においては、まずS910にて、図8(b)に例示するように、表示パネル53に子機50の動作モードが増設モードである旨のメッセージを表示させる。
次に、S911へ移行し、ユーザにより、操作を中止させる停止ボタン54cが押されたか否かを判定する。停止ボタン54cが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S911にて、ユーザにより停止ボタン54cが押されていないと判定すると、次にS912へ移行する。
【0072】
S912では、登録コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この登録コマンドは、前述した図5のS140で親機10より送信されるものであり、登録コマンドが指定する登録用番号を、その子機50の登録番号として記憶するよう子機50に命令するものである。S912にて、登録コマンドを受信していないと判定すると、次に、S913へ移行し、子機50が前述したように増設モードに設定されてから、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S913にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS911へ戻る。
【0073】
また、S912にて、登録コマンドを受信したと判定すると、次に、S920へ移行し、図8(c)に例示するように、ユーザにその子機50の登録用番号を入力させるための番号入力案内を表示パネル53に表示させる。つまり、動作モードが増設モードである旨のメッセージと、登録用番号(登録コマンドが指定する登録用番号)の入力を促すメッセージを表示させる。
【0074】
次に、S921へ移行し、ユーザによりダイヤルボタン54aが押されたか否か、つまり番号が入力された否かを判定する。ダイヤルボタン54aが押されていないと判定すると、次にS922へ移行し、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S922にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS921へ戻る。
【0075】
また、S921にて、ユーザによりダイヤルボタン54aが押されたと判定すると、次にS930へ移行する。
S930では、S921にてユーザがダイヤルボタン54aを押すことにより入力された番号が、親機10より登録コマンドとともに送信された登録用番号と一致するか否かを判定する。一致しないと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S930にて、番号が一致すると判定すると、次にS940へ移行し、親機10に応答コマンドを送信する。
【0076】
続くS941では、確認コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この確認コマンドは、前述した図5のS150で、親機10より送信されるものである。この確認コマンドを受信していないと判定すると、次にS942へ移行し、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S942にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS941へ戻る。
【0077】
また、S941にて、確認コマンドを受信したと判定すると、次にS950へ移行し、親機10より送信された登録用番号を、その子機50の登録番号としてEEPROM74に更新記憶させる。すなわち、子機50を親機10に対して登録することになる。
【0078】
次に、S960へ移行し、図8(d)に例示するように、登録が完了した旨のメッセージと登録番号とを表示パネル53に表示させる。その後、当該増設処理を終了する。
なお、本実施形態では、図5の処理のうち、S120が請求項1の表示制御手段に相当し、S130が請求項2の選択手段に相当し、S131が請求項3の報知手段に相当し、S132及びS133が請求項3の決定手段に相当し、S151が請求項1の親機側登録手段に相当し、S170が請求項6の選択手段に相当し、S171が請求項8の報知手段に相当し、S172及びS173が請求項8の決定手段に相当し、S180が請求項5の削除手段に相当している。また、図7の処理のうち、S950が請求項4及び請求項12の子機側登録手段に相当している。
【0079】
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50を登録する際には、未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号を、その子機50に割り当てる登録用番号として自動的に選択する。また、親機10は、子機50の登録を解除する際には、登録済みの子機50のうち、登録番号が最大の子機50を、登録解除の対象として自動的に選択する(言い換えると、登録番号の中から最大のものを自動的に選択する)。
【0080】
よって、ユーザが子機50の登録の際に使用済みの登録用番号を入力してしまったり、或いは登録解除の際に未使用の登録用番号を入力してしまったりするというような入力ミスの発生を防止することができる。また、子機50の登録の際には未使用の登録用番号のうち最小のものが選択され、登録解除の際には最大の登録番号が選択されるので、ユーザにとっては分かりやすく使い勝手がよい。
【0081】
また、本実施形態では、親機10は、上記のように親機10が自動で選択した登録用番号或いは登録番号を採用するか否かを、ユーザの選択に基づき決定する。よって、ユーザは親機10によって選択されたそれらの番号をキャンセルすることもでき、ユーザにとっては使い勝手がよい。また、ユーザは親機10が選択した登録用番号或いは登録番号を採用するか否かを選択するだけでよく、登録用番号或いは登録番号を選択する必要がないので、簡単に子機50を登録或いは登録解除できる。
【0082】
また、本実施形態では、親機10は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示する。よって、ユーザにとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のコードレス親子電話機1について説明する。第2実施形態のコードレス親子電話機は、第1実施形態と比較すると、ハードの構成は同じであり、以下の説明において同一の符号を使用する。また、子機50のCPU71が実行する増設処理も同一である(以降の実施形態についても同様とする)。
【0083】
本実施形態では、親機10のCPU10は、図5の増設処理に代えて図9の増設処理を実行する。
以下、この増設処理を、図9のフローチャートに沿って説明する。
【0084】
通常の状態では、親機10は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており(図6(a)参照)、親機10が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。
【0085】
この増設処理においては、まず、S210にて、親機10における子機50の登録状況、言い換えると、親機10において、子機50を登録する際に用いられる登録用番号のうち、どの登録用番号が子機50に対して割り当てられているか、つまり使用されているかを、EEPROM34より読み出す。
【0086】
そして、図10に例示するように、次にS220へ移行し、子機50の登録状況、言い換えると、何れの登録用番号が使用されているかを表示パネル13に表示させる。次に、S221へ移行し、使用する登録用番号をユーザに選択させるためのカーソルを図10のように表示パネル13に表示させる。なお、ここでは、未使用の登録用番号については、簡易的に横線で表示させ、これによりさらに子機50を追加して登録可能であることをユーザが認識できるようになっている。
【0087】
より具体的には、表示パネル13において、現在の動作モードを表すモード名である「子機増設モード」を表示させるとともに、その下に、項目名である「登録子機」を表示させる。また、項目名の横に使用済みの登録用番号と、未使用の登録番号に対応した横線を表示させ、さらに使用済みの登録用番号の下にはカーソルとしての横線を表示させる。なお、ユーザは、選択ボタン14eを操作することにより、このカーソルを、数字と横線で表される登録用番号の間で横方向に移動させることができる。例えば、ユーザが右方向の矢印を表す選択ボタン14eを押せば、カーソルは右に1つ移動し、また左方向の矢印を表す選択ボタン14eを押せば、カーソルは左に1つ移動する。
【0088】
次に、S222にて、ユーザにより操作を中止させる停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S222にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS223へ移行する。
【0089】
S223では、ユーザにより、子機50の登録解除処理へ移行するための消去ボタン14cが押されたか否かを判定する。消去ボタン14cが押されていないと判定すると、次にS224へ移行し、カーソルを移動させるための選択ボタン14eが押されたか否かを判定する。選択ボタン14eが押されたと判定すると、次にS226へ移行し、表示パネル13において表示されるカーソルの位置を、前述したようなユーザによる選択ボタン14eの操作に基づいて移動させる。
【0090】
一方、S224にて、ユーザにより選択ボタン14eが押されていないと判定すると、次にS225へ移行し、ユーザにより、前述したカーソルで指定される登録用番号を子機50の登録番号として使用することを確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS221へ戻る。一方、S225にて、確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S230へ移行する。
【0091】
S230では、カーソルの位置、言い換えると、S224及びS225におけるユーザの操作に基づいて、登録番号として使用する登録用番号を算出する。そして、次にS231へ移行し、その登録用番号を表示パネル13に表示させる(図6(c)参照)。
【0092】
続くS240では、子機50に、子機50を親機10に対して登録する処理を実行させる命令である登録コマンドを送信する。
次に、S241へ移行するが、S241〜S260の処理は、図5のS141〜S160の処理と同一のため、説明を省略する。
【0093】
また、S223にて、ユーザにより消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS270へ移行し、前述したカーソルの位置に基づいて、登録を解除する登録番号(使用済みの登録用番号)を算出する。そして、次にS271へ移行し、その登録番号を表示パネル13に表示させる(図6(f)参照)。
【0094】
次に、S280では、S270で算出した登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させるとともに、続くS281にて、登録解除が完了した旨を表示パネル13に表示させる(図6(g)参照)。その後、再びS210へ戻る。
【0095】
なお、本実施形態では、図9の処理のうち、S220及びS252が請求項9或いは請求項13の表示制御手段に相当し、S222〜S230が請求項9の選択手段に相当し、S222〜S270が請求項13の選択手段に相当し、S251が請求項9の親機側登録手段に相当し、S280が請求項13の削除手段に相当している。
【0096】
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50を登録する際には、子機50に割り当てる登録用番号を、表示パネル13に表示された登録用番号の中からユーザのカーソル操作に基づいて選択する。また、親機10は、子機50の登録を解除する際には、解除する子機50に対応する登録番号を、表示パネル13に表示された登録番号の中からユーザのカーソル操作に基づいて選択する。
【0097】
よって、ユーザが子機50の登録の際に使用済みの登録用番号を入力してしまったり、或いは登録解除の際に未使用の登録用番号を入力してしまったりするというような入力ミスの発生を防止することができる。また、ユーザは自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0098】
また、ユーザは、子機50の登録の際にあえて使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)を入力する(カーソル操作で選択する)ことで、新たに登録しようとする子機50を既に使用している子機50と置き換えて登録することが簡単にできる。
【0099】
また、本実施形態では、親機10は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示する。よって、ユーザにとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
[第3実施例]
次に、第3実施形態のコードレス親子電話機1について説明する。
【0100】
本第3実施形態では、親機10のCPU10は、図9の増設処理に代えて図11の増設処理を実行するが、図9におけるS210〜S260の処理は同一であり、以下異なる部分についてのみ図11のフローチャートに沿って説明する。
【0101】
この増設処理において、S223で、ユーザにより、子機50の登録解除処理へ移行するための消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS374へと移行する。
S374では、親機10に対して登録されている全ての子機50に対して通信を試みる。
【0102】
そして、次に、S375へ移行し、その通信に対して応答しない子機50があるか否かを判定する。応答しない子機50がないと判定すると、再びS220へ戻る。一方、S375にて、応答しない子機50があると判定すると、次に、S370へ移行する。
【0103】
S370では、応答しない子機50のうち、登録番号が最大である子機50を登録解除の対象とする。つまり、応答しない子機50に対応する登録番号(使用済みの登録用番号)のうち、最大の登録番号を登録解除の対象とする。そして、続くS371にて、その登録番号を表示パネル13に表示させる(図6(f)参照)。
【0104】
次に、S372へ移行し、ユーザにより、操作を中止させる停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS220へ戻る。一方、S372において、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次に、S373へ移行する。
【0105】
S373では、ユーザにより、登録解除する登録番号を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS372へ戻る。一方、S373にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S380へ移行する。
【0106】
S380では、登録を解除する登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させるとともに、続くS381にて、登録解除が完了した旨を表示パネル13に表示させる(図6(g)参照)。その後、再びS210へ戻る。
【0107】
なお、本実施形態では、図11の処理のうち、S374及びS375が請求項7の検出手段に相当し、S380が請求項5の削除手段に相当している。
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50の登録を解除する際には、通信のできない子機50を検出し、その子機50を登録解除の対象とする。なお、通信ができない場合として、子機50の故障等がある。
【0108】
よって、本実施形態のコードレス親子電話機1によれば、通信ができない、つまり使用できない子機50を簡単に登録解除することができるので使い勝手がよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の形態を採ることができる。
【0109】
例えば、上記実施形態では、登録用番号を表示パネル13に表示する際には、数字及び横線で表示して使用済みであるか未使用であるかを識別可能にしていたが、例えば全ての登録用番号を数字で表示し、色や大きさ、或いは項目名等で識別可能な構成としてもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、親機10から子機50に登録コマンドとともに使用する登録用番号を送信し、子機50側でその登録用番号がダイヤルボタン54a等を介して入力されることで、子機50側でその登録用番号がその子機50の登録番号として記憶されるように構成されているが、ダイヤルボタン54a等の各種操作ボタンを介しての入力は登録用番号に限らず、ユーザが任意に定めた情報の入力、例えば親機10側で入力したキー情報(ダイヤルボタン14a等の各種操作ボタンを介して入力した情報)としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】第1実施形態のコードレス親子電話機1を表す外観図である。
【図2】第1実施形態のコードレス親子電話機1を構成する子機50及び充電台80を表す外観図である。
【図3】第1実施形態の親機10の構成を表すブロック図である。
【図4】第1実施形態の子機50の構成を表すブロック図である。
【図5】第1実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の表示パネル13に表示される表示画像を表す説明図である。
【図7】第1実施形態の子機50のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図8】第1実施形態の表示パネル53に表示される表示画像を表す説明図である。
【図9】第2実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図10】第2実施形態の表示パネル13に表示される表示画像を表す説明図である。
【図11】第3実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
1…コードレス親子電話機、10…親機、11…親機本体ケース、12…ハンドセット、13…表示パネル、14a…ダイヤルボタン、14b…再生ボタン、14c…消去ボタン、14d…停止ボタン、14e…選択ボタン、14f…確定ボタン、15…アンテナ、16…スピーカー、21…送話器、22…受話器、24…操作部、25…無線送受信部、26…メロディ・音声発生部、27…読取部、28…記録部、30…システムバス、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…EEPROM、35…MODEM、36…NCU、50…子機、51…子機本体ケース、53…表示パネル、54a…ダイヤルボタン、54b…外線通話ボタン、54c…停止ボタン、54d…選択ボタン、55…充電用端子、56…スピーカー、61…送話器、62…受話器、64…操作部、65…無線送受信部、66…メロディ・音声発生部、67…バッテリー、70…システムバス、71…CPU、72…ROM、73…RAM、74…EEPROM、75…充電回路、80…充電台、81…充電台本体、81a…載置用凹部、82…充電用端子、90…交流電源、100…電話回線
【技術分野】
【0001】
本発明は、親機と、それに接続可能な子機とを備える通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、親機と子機とからなる通信装置として代表的なものに、いわゆるコードレス親子電話機がある。このコードレス親子電話機では、公衆電話回線に接続される親機と、この親機と無線にて接続されることにより親機と同様に通話することのできる子機が付属されており、新たに子機を増設する場合、親機及び増設する子機に対して所定の入力操作を行うことによって、増設される子機を親機に登録することができる(例えば特許文献1等参照)。
【0003】
ところで、増設される子機を親機に登録する場合、使用者により、親機及び子機が例えばともに増設モードといったような特殊モードに切り替えられると、親機から子機に登録コマンドが送信される。そして、その登録コマンドを受信した子機は、使用者から登録番号の入力を受け付ける入力待機状態となり、使用者より登録番号が入力されると、その登録番号を自機の登録番号として記憶する。また、親機側では、その登録番号がその子機の登録番号として記憶される。以上により、子機が増設されることになる。
【特許文献1】特開平1ー218223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の方法では、ユーザが子機の登録番号を直接入力する必要があることから、子機を登録する際に、ユーザが既に使用されている登録番号を入力してしまったり、或いは登録番号として使用できない全く関係のない番号を入力してしまったりという、様々な入力ミスが発生するという問題があった。このような入力ミスがあると、ユーザは、子機の登録操作に手間取ってしまう。
【0005】
一方、子機の登録を解除する場合にも、ユーザが未使用の登録番号を入力してしまったり、或いは全く関係のない番号を入力してしまったりという、様々な入力ミスが発生することが考えられ、その場合ユーザは、解除操作に手間取ってしまう。
【0006】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、入力ミスを防止して、確実かつ簡単に子機を親機に登録したり、或いは登録された子機を解除したりすることのできる通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
係る目的を達成するためのなされた請求項1に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
使用者により特定の操作がなされると、前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0008】
この請求項1に記載の通信装置によれば、子機を登録する際には、親機が子機に割り当てる登録用番号を自動的に選択してその子機の登録番号とする。
よって、使用者が登録用番号として使用できない全く関係ない番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は、登録用番号を選択する手間が省けるので、簡単に子機を登録することができる。
【0009】
また、この請求項1に記載の通信装置によれば、親機は、複数の登録用番号のうち、どの登録用番号が使用されているか表す情報を表示手段に表示する。
よって、使用者は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機の登録状況を簡単に把握することができ、使い勝手がよい。
【0010】
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記子機の登録番号として使用されていない未使用の登録用番号であって、且つ、番号が最小の登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0011】
この請求項2に記載の通信装置によれば、親機は、未使用の登録用番号のうち、番号が最小のものを自動的に選択して登録する子機の登録番号とするので、ユーザにとっては分かりやすく使い勝手がよい。
【0012】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通信装置において、前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記親機側登録手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の通信装置によれば、使用者は、親機が自動的に選択した登録用番号を確認した上で実際に使用するか否かを決めることができる(換言すれば、自動的に選択された登録用番号が気に入らなければ、キャンセルすることができる)ので、使用者にとっては使い勝手がよい。
【0014】
次に、請求項4に記載の子機は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする。
【0015】
よって、この請求項4に記載の発明によれば、例えば登録され得る子機が複数存在していても、使用者は、使用者が登録させるべく操作した子機を選択的に登録することができる。
【0016】
次に、請求項5に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0017】
この請求項5に記載の通信装置によれば、子機の登録を解除する際には、親機が登録済みの子機に割り当てられている使用済みの登録用番号のうちの1つを自動で選択する。
よって、使用者が未使用の登録用番号を入力してしまったり、或いは登録用番号でない全く関係のない番号を入力してしまったりする、というような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は、登録番号(使用済みの登録用番号)を選択する手間が省けるので、簡単に子機の登録を解除することができる。
【0018】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号であって、且つ、番号が最大の登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0019】
この請求項6に記載の通信装置によれば、親機は、子機に割り当てられている使用済みの登録用番号のうち、最大の登録用番号を選択するので、使用者にとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
【0020】
次に、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の通信装置において、前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号が登録番号として使用されている子機のうち、前記親機と通信できない子機を検出する検出手段を備えると共に、その検出手段により検出された子機に対応した登録用番号を選択すること、
を特徴とする。
【0021】
この請求項7に記載の通信装置によれば、親機は、この親機と通信ができない子機に対応する登録番号を選択することから、通信ができない、つまり使用できない子機の登録を解除することになる。
【0022】
よって、より合理的に子機の登録を解除することができ、使い勝手がよい。
次に、請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の通信装置において、前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録番号について前記削除手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0023】
この請求項8に記載の通信装置によれば、使用者は、親機が自動的に選択した使用済みの登録用番号の登録を解除するか否かを決めることができる(換言すれば、自動的に選択された子機に対する登録の解除が気に入らなければ、キャンセルすることができる)ので、使用者にとっては使い勝手がよい。
【0024】
次に、請求項9に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
情報を表示するための表示手段と、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の一覧を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示された前記登録用番号の一覧の中から、使用者の入力に基づいて1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0025】
この請求項9に記載の通信装置によれば、親機は、子機を登録する際に子機の登録番号の候補である登録用番号の一覧を表示手段に表示し、その中から使用者の入力に基づいて使用する登録用番号を選択する。
【0026】
よって、使用者が登録番号として使用できない全く関係のない番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0027】
次に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の通信装置において、前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されていない未使用の登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする。
【0028】
この請求項10に記載の通信装置によれば、親機は、使用者の入力に基づいて未使用の登録用番号の中の1つを子機の登録番号として選択する。
よって、使用者が既に使用されている登録用番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。
【0029】
次に、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の通信装置において、前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする。
【0030】
この請求項11に記載の通信装置によれば、親機は、使用者の入力に基づいて登録番号として既に使用されている登録用番号の中の1つを、新たに子機に割り当てる登録用番号として選択する。このような構成によると、使用者が子機の登録の際にあえて使用済みの登録用番号を選択したい場合、例えば、新たに登録しようとする子機を、既に使用している子機と置き換えて登録したいという場合に、その操作が簡単にできるので、使い勝手がよい。
【0031】
次に、請求項12に記載の子機は、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする。
【0032】
よって、この請求項12に記載の発明によれば、例えば登録され得る子機が複数存在していても、使用者は、使用者が登録させるべく操作した子機を選択的に登録することができる。
【0033】
次に、請求項13に記載の通信装置は、親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
複数の前記登録用番号のうち、前記子機の登録番号として使用されている1つの登録用番号を、使用者の入力に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする。
【0034】
この請求項13に記載の通信装置によれば、親機は、子機の登録を解除する際に使用者の入力に基づいて、使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)の中から登録を解除する登録番号を選択する。
【0035】
よって、使用者が未使用の登録用番号を入力してしまうというような入力ミスの発生を防止することができる。また、使用者は自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0036】
次に、請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13の何れか1項に記載の通信装置を構成する親機である。この親機を通信装置に用いれば、請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13について述べた効果を得ることができる。
【0037】
次に、請求項15に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項1又は請求項2に記載の選択手段、親機側登録手段、及び表示制御手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項1又は請求項2の通信装置における親機を得ることができる。
【0038】
次に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の制御プログラムにおいて、コンピュータを、更に請求項3に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項3の通信装置における親機を得ることができる。
【0039】
次に、請求項17に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項4に記載の子機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項4の通信装置における子機を得ることができる。
【0040】
次に、請求項18に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の選択手段、及び削除手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項5〜請求項7の通信装置における親機を得ることができる。
【0041】
次に、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の制御プログラムにおいて、コンピュータを、更に請求項8に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項8の通信装置における親機を得ることができる。
【0042】
次に、請求項20に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の表示制御手段、選択手段、及び親機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項9〜請求項11の通信装置における親機を得ることができる。
【0043】
次に、請求項21に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項12に記載の子機側登録手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項12の通信装置における子機を得ることができる。
【0044】
次に、請求項22に記載の制御プログラムは、コンピュータを、請求項13に記載の表示制御手段、選択手段、及び削除手段として機能させることを特徴とする。この制御プログラムを用いれば、請求項13の通信装置における親機を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1はコードレス親子電話機1の外観を表す斜視図、図2(a)は子機50の背面を表す斜視図、図2(b)は充電台の斜視図である。
【0046】
コードレス親子電話機1は、図1に示すように、電話回線100(図3参照)に接続される親機10と、無線回線で親機10と通信を行う子機50と、外部の交流電源90(図4参照)に接続され、子機50を着脱可能に載置し、載置された子機50を所定の電圧で充電するための充電台80とから構成されている。
【0047】
これらのうち親機10には、その親機本体ケース11の側部に、親機10本体から取り外した状態で使用する送受話器であるハンドセット12が取り付けられている。さらに、親機本体ケース11の上面には、各種情報を表示するための表示手段としての表示パネル13と、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン14a、留守番電話メッセージ等を再生するときに操作される再生ボタン14b、留守番電話メッセージや入力した電話番号等を消去するときに操作される消去ボタン14c、操作を途中で終了するときに操作される停止ボタン14d、表示パネル13に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン14e、及び入力した電話番号等を確定させるときに操作される確定ボタン14fなどの各種操作ボタンが備えられている。
【0048】
なお、表示パネル13は、表示画面をその背面から照らすバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
また、子機50には、ハンドセットの形状をした子機本体ケース51の表面上に、各種情報を表示するための表示パネル53と、相手側の電話番号を入力するためのダイヤルボタン54a、外線通話を開始するときに操作される外線通話ボタン54b、通話を終了するときや操作を途中で終了するときに操作される停止ボタン54c、及び表示パネル53に表示されるメニュー画面等で選択するときに操作される選択ボタン54dなどの各種操作ボタンと、子機50全体に電源を供給するバッテリー67(図4参照)を充電台80から充電するための充電用端子55(図2(a)参照)とが備えられている。
【0049】
なお、表示パネル53は、表示画面をその背面から照らすバックライト付の液晶ディスプレイ(LCD)である。
また、充電台80は、図2(b)に示すように、子機50を着脱可能に載置する載置用凹部81aが形成された充電台本体81と、載置用凹部81a内に設けられ、子機50が載置用凹部81a内に載置されると子機50の充電用端子55に接触する充電用端子82とから構成されている。
【0050】
次に、図3は、親機10の構成を表すブロック図である。
図3に示すように、親機10は、各種プログラムに従い動作するCPU31と、このCPU31に各種処理を実行させるためのプログラムや固定データが予め格納されるROM32と、CPU31による演算結果を一時記憶するためのRAM33と、各種データを書き換え可能に記憶するための親機側記憶部としてのEEPROM34と、親機10を電話回線100と接続するためのMODEM35と、電話回線100とMODEM35との間において伝送される音声信号を入出力するNCU36と、アンテナ15に接続され、子機50との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線送受信部25と、スピーカー16に接続され、このスピーカー16から音を出力させるためのメロディ・音声発生部26と、前述した表示パネル13と、各種操作ボタン14(a、b、c、d、e、f)等からなる操作部24と、画像データ等を読み取るための読取部27と、この読み取った画像データ等を用紙等に記録するための記録部28と、それらを相互に接続するシステムバス30とを備えている。
【0051】
さらに、無線送受信部25及びNCU36には、通話をするための送話器21と、受話器22とからなるハンドセット12が接続されている。
次に、図4は、子機50の構成を表すブロック図である。
【0052】
図4に示すように、子機50は、各種プログラムに従い動作するCPU71と、このCPU71に各種処理を実行させるためのプログラムや固定データが予め格納されるROM72と、CPU71による演算結果を一時記憶するためのRAM73と、各種データを書き換え可能に記憶するための子機側記憶部としてのEEPROM74と、バッテリー67に接続され、このバッテリー67を充電するための充電回路75と、アンテナに接続され、親機10との間で音声信号を含めた各種信号を無線通信により送受信する無線送受信部65と、スピーカー56に接続され、このスピーカー56から音を出力させるためのメロディ・音声発生部66と、前述した表示パネル53と、各種操作ボタン54(a、b、c、d)等からなる操作部64と、それらを相互に接続するシステムバス70とを備えている。
【0053】
さらに、無線送受信部65には、通話をするための送話器61と、受話器62とが接続されている。また、充電回路75には、充電台80を介して外部の交流電源90が接続可能なように構成されている。
【0054】
このように構成されたコードレス親子電話機1において、親機10は、電話回線100を介して外部の相手側通信端末との間で外線通話が可能であるとともに、子機50との間で内線通話が可能である。そして、ユーザは、親機10及び子機50に所定の入力操作を行うことにより、親機10に子機50を登録したり(つまり、相互に内線通話を可能にしたり)、或いは子機50の登録を解除したりすることができる。以下に、その登録或いは登録解除の際に親機10及び子機50において実行される処理について詳しく説明する。
【0055】
まず、図5は、親機10のCPU31が実行する子機50の登録及び登録解除処理(以下、増設処理と言う)を表すフローチャートである。
通常の状態では、親機10は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており、この親機10が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。なお、待機状態では、図6(a)に例示するように、日付、曜日、及び時間等の情報が表示パネル13に表示される。
【0056】
この増設処理においては、まず、S110にて、親機10における子機50の登録状況、言い換えると、親機10において、子機50を登録する際に用いられる登録用番号(本実施例では、1〜4の整数)のうち、どの登録用番号が子機50に対して割り当てられているか、つまり使用されているかを、EEPROM34より読み出す。次に、S111へ移行し、EEPROM34より読み出した子機50の登録状況に関する情報に基づいて、親機10に現在登録されている子機50の台数Lを算出する。なお、ここで、算出結果は一旦RAM33に記憶される。
【0057】
そして、続くS120にて、図6(b1)或いは(b2)に例示するように、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示させる。つまり、表示パネル13において、現在の動作モードを表すモード名である「子機増設モード」を表示させるとともに、その下に、登録済みの子機50に対応する使用済みの登録用番号の一覧を表示させる。
【0058】
なお、図6(b1)は、子機50の登録台数Lが1の場合(登録用番号1のみが登録番号として使用済みの場合)であり、項目名である「登録子機」とともに、その横に「1」を表示させる。また、図6(b2)は、子機50の登録台数Lが2の場合(登録用番号1及び2が登録番号として使用済みの場合)であり、項目名である「登録子機」とともに、その横に「1」及び「2」を表示させる。そして、未使用の登録用番号に関しては、その登録用番号を表示させるのではなく簡易的に横線で表示させ、これによりさらに子機50を追加して登録可能であることをユーザが認識できるようになっている。
【0059】
次に、S121へ移行し、ユーザにより、操作を中止する停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S121にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS122へ移行し、子機50の登録を解除するフローへ移行するための消去ボタン14cが押されたか否かを判定する。ここで、消去ボタン14cが押されていないと判定すると、次に、S123へ移行する。
【0060】
S123では、子機50の登録を行うフローへ移行するための確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS121へ戻る。一方、S123にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次にS130へ移行する。
【0061】
S130では、S111で算出した登録済みの子機50の台数Lを表す数字に1を足したもの、すなわち未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号を、新たに登録する子機50に割り当てる登録用番号(登録子機番号とも言う)Mとして算出する。そして、次に、S131へ移行し、図6(c)に例示するように、その登録用番号Mを表示パネル13に表示させる。なお、図6(c)は既に登録されている子機50が1台の場合(つまり、L=1の場合)の表示内容を表しており、この場合には、子機50の「登録番号」として使用される登録用番号である「2」を表示させる。
【0062】
なお、S130にて、新たに子機50に割り当てる登録用番号Mを、例えばM=1と仮決定し、この仮決定した番号1がすでに登録番号として使用されていれば、さらにMに1を足した番号、つまりM=2として順次仮決定していくようにし、仮決定した登録用番号が未使用であればそれを登録用番号Mとして算出するようにしてもよい。このようにすると、例えば1及び3が登録番号として使用されている時は、2(未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号)が登録用番号Mとして選択されることになる。
【0063】
次に、S132へ移行し、ユーザにより、停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS120へ戻る。一方、S132にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次に、S133へ移行し、子機50の登録を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS132へ戻る。一方、S133にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S140へ移行する。
【0064】
S140では、登録用番号を記憶することを命令する登録コマンドを子機50に送信する。なお、登録コマンドには、S130にて算出した登録用番号Mを表す情報が付加される。
【0065】
次に、S141へ移行し、応答コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この応答コマンドは、後述する図7のS940で、登録コマンドに応答して子機50から送信されるものである。ここで、応答コマンドを受信していないと判定すると、次に、S160へ移行し、図6(e)に例示するように、登録が失敗した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。一方、S141にて、応答コマンドを受信したと判定すると、次に、S150へ移行する。
【0066】
S150では、応答コマンドを受信したことを表す確認コマンドを、子機50に送信する。そして、次にS151へ移行し、新たに子機50に割り当てた登録用番号を使用済みの登録用番号、つまり登録番号としてEEPROM34に更新記憶させる。そして、続くS152にて、図6(d)に例示するように、その登録番号とともに登録が完了した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。
【0067】
また、S122にて、ユーザにより消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS170へ移行し、S111にて算出した登録済みの子機50の台数Lを表す数字、すなわち、使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)のうちの最大の登録用番号を、登録を解除する登録番号Nとして算出する。言い換えると、登録済みの子機50の中で登録番号が最大のものを、登録解除の対象とする。そして、次にS171へ移行し、図6(f)に例示するように、その登録番号を表示パネル13に表示させる。なお、図6(f)は、既に登録されてい子機50が2台の場合(つまり、L=2の場合)の表示内容を表しており、この場合には、登録を解除する「削除番号」として、登録番号の「2」を表示させる。
【0068】
次に、S172にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS120へ戻る。一方、S172にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS173へ移行し、子機50の登録解除を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS172へ戻る。一方、S173にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S180へ移行する。
【0069】
S180では、登録を解除する子機50に対応する登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させる。そして、続くS181にて、図6(g)に例示するように、その登録用番号とともに登録解除が完了した旨のメッセージを表示パネル13に表示させる。その後、再びS110へ戻る。
【0070】
次に、図7は、子機50のCPU71が実行する増設処理を表すフローチャートである。
通常の状態では、子機50は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており、この子機50が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。なお、待機状態では、図8(a)に例示するように、その子機50の登録番号、曜日、時間、及び充電中である旨を表すメッセージ等の情報が表示パネル13に表示される。
【0071】
この増設処理においては、まずS910にて、図8(b)に例示するように、表示パネル53に子機50の動作モードが増設モードである旨のメッセージを表示させる。
次に、S911へ移行し、ユーザにより、操作を中止させる停止ボタン54cが押されたか否かを判定する。停止ボタン54cが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S911にて、ユーザにより停止ボタン54cが押されていないと判定すると、次にS912へ移行する。
【0072】
S912では、登録コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この登録コマンドは、前述した図5のS140で親機10より送信されるものであり、登録コマンドが指定する登録用番号を、その子機50の登録番号として記憶するよう子機50に命令するものである。S912にて、登録コマンドを受信していないと判定すると、次に、S913へ移行し、子機50が前述したように増設モードに設定されてから、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S913にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS911へ戻る。
【0073】
また、S912にて、登録コマンドを受信したと判定すると、次に、S920へ移行し、図8(c)に例示するように、ユーザにその子機50の登録用番号を入力させるための番号入力案内を表示パネル53に表示させる。つまり、動作モードが増設モードである旨のメッセージと、登録用番号(登録コマンドが指定する登録用番号)の入力を促すメッセージを表示させる。
【0074】
次に、S921へ移行し、ユーザによりダイヤルボタン54aが押されたか否か、つまり番号が入力された否かを判定する。ダイヤルボタン54aが押されていないと判定すると、次にS922へ移行し、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S922にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS921へ戻る。
【0075】
また、S921にて、ユーザによりダイヤルボタン54aが押されたと判定すると、次にS930へ移行する。
S930では、S921にてユーザがダイヤルボタン54aを押すことにより入力された番号が、親機10より登録コマンドとともに送信された登録用番号と一致するか否かを判定する。一致しないと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S930にて、番号が一致すると判定すると、次にS940へ移行し、親機10に応答コマンドを送信する。
【0076】
続くS941では、確認コマンドを受信したか否かを判定する。なお、この確認コマンドは、前述した図5のS150で、親機10より送信されるものである。この確認コマンドを受信していないと判定すると、次にS942へ移行し、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間経過したと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S942にて、所定時間経過していないと判定すると、再びS941へ戻る。
【0077】
また、S941にて、確認コマンドを受信したと判定すると、次にS950へ移行し、親機10より送信された登録用番号を、その子機50の登録番号としてEEPROM74に更新記憶させる。すなわち、子機50を親機10に対して登録することになる。
【0078】
次に、S960へ移行し、図8(d)に例示するように、登録が完了した旨のメッセージと登録番号とを表示パネル53に表示させる。その後、当該増設処理を終了する。
なお、本実施形態では、図5の処理のうち、S120が請求項1の表示制御手段に相当し、S130が請求項2の選択手段に相当し、S131が請求項3の報知手段に相当し、S132及びS133が請求項3の決定手段に相当し、S151が請求項1の親機側登録手段に相当し、S170が請求項6の選択手段に相当し、S171が請求項8の報知手段に相当し、S172及びS173が請求項8の決定手段に相当し、S180が請求項5の削除手段に相当している。また、図7の処理のうち、S950が請求項4及び請求項12の子機側登録手段に相当している。
【0079】
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50を登録する際には、未使用の登録用番号のうち最小の登録用番号を、その子機50に割り当てる登録用番号として自動的に選択する。また、親機10は、子機50の登録を解除する際には、登録済みの子機50のうち、登録番号が最大の子機50を、登録解除の対象として自動的に選択する(言い換えると、登録番号の中から最大のものを自動的に選択する)。
【0080】
よって、ユーザが子機50の登録の際に使用済みの登録用番号を入力してしまったり、或いは登録解除の際に未使用の登録用番号を入力してしまったりするというような入力ミスの発生を防止することができる。また、子機50の登録の際には未使用の登録用番号のうち最小のものが選択され、登録解除の際には最大の登録番号が選択されるので、ユーザにとっては分かりやすく使い勝手がよい。
【0081】
また、本実施形態では、親機10は、上記のように親機10が自動で選択した登録用番号或いは登録番号を採用するか否かを、ユーザの選択に基づき決定する。よって、ユーザは親機10によって選択されたそれらの番号をキャンセルすることもでき、ユーザにとっては使い勝手がよい。また、ユーザは親機10が選択した登録用番号或いは登録番号を採用するか否かを選択するだけでよく、登録用番号或いは登録番号を選択する必要がないので、簡単に子機50を登録或いは登録解除できる。
【0082】
また、本実施形態では、親機10は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示する。よって、ユーザにとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のコードレス親子電話機1について説明する。第2実施形態のコードレス親子電話機は、第1実施形態と比較すると、ハードの構成は同じであり、以下の説明において同一の符号を使用する。また、子機50のCPU71が実行する増設処理も同一である(以降の実施形態についても同様とする)。
【0083】
本実施形態では、親機10のCPU10は、図5の増設処理に代えて図9の増設処理を実行する。
以下、この増設処理を、図9のフローチャートに沿って説明する。
【0084】
通常の状態では、親機10は、発信先の電話番号の入力等を受け付ける待機状態となっており(図6(a)参照)、親機10が、ユーザにより、前述した各種操作ボタンのうちモードを切り替えるボタンが操作され増設モードに設定されると、この増設処理が開始される。
【0085】
この増設処理においては、まず、S210にて、親機10における子機50の登録状況、言い換えると、親機10において、子機50を登録する際に用いられる登録用番号のうち、どの登録用番号が子機50に対して割り当てられているか、つまり使用されているかを、EEPROM34より読み出す。
【0086】
そして、図10に例示するように、次にS220へ移行し、子機50の登録状況、言い換えると、何れの登録用番号が使用されているかを表示パネル13に表示させる。次に、S221へ移行し、使用する登録用番号をユーザに選択させるためのカーソルを図10のように表示パネル13に表示させる。なお、ここでは、未使用の登録用番号については、簡易的に横線で表示させ、これによりさらに子機50を追加して登録可能であることをユーザが認識できるようになっている。
【0087】
より具体的には、表示パネル13において、現在の動作モードを表すモード名である「子機増設モード」を表示させるとともに、その下に、項目名である「登録子機」を表示させる。また、項目名の横に使用済みの登録用番号と、未使用の登録番号に対応した横線を表示させ、さらに使用済みの登録用番号の下にはカーソルとしての横線を表示させる。なお、ユーザは、選択ボタン14eを操作することにより、このカーソルを、数字と横線で表される登録用番号の間で横方向に移動させることができる。例えば、ユーザが右方向の矢印を表す選択ボタン14eを押せば、カーソルは右に1つ移動し、また左方向の矢印を表す選択ボタン14eを押せば、カーソルは左に1つ移動する。
【0088】
次に、S222にて、ユーザにより操作を中止させる停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、そのまま当該増設処理を終了する。一方、S222にて、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次にS223へ移行する。
【0089】
S223では、ユーザにより、子機50の登録解除処理へ移行するための消去ボタン14cが押されたか否かを判定する。消去ボタン14cが押されていないと判定すると、次にS224へ移行し、カーソルを移動させるための選択ボタン14eが押されたか否かを判定する。選択ボタン14eが押されたと判定すると、次にS226へ移行し、表示パネル13において表示されるカーソルの位置を、前述したようなユーザによる選択ボタン14eの操作に基づいて移動させる。
【0090】
一方、S224にて、ユーザにより選択ボタン14eが押されていないと判定すると、次にS225へ移行し、ユーザにより、前述したカーソルで指定される登録用番号を子機50の登録番号として使用することを確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS221へ戻る。一方、S225にて、確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S230へ移行する。
【0091】
S230では、カーソルの位置、言い換えると、S224及びS225におけるユーザの操作に基づいて、登録番号として使用する登録用番号を算出する。そして、次にS231へ移行し、その登録用番号を表示パネル13に表示させる(図6(c)参照)。
【0092】
続くS240では、子機50に、子機50を親機10に対して登録する処理を実行させる命令である登録コマンドを送信する。
次に、S241へ移行するが、S241〜S260の処理は、図5のS141〜S160の処理と同一のため、説明を省略する。
【0093】
また、S223にて、ユーザにより消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS270へ移行し、前述したカーソルの位置に基づいて、登録を解除する登録番号(使用済みの登録用番号)を算出する。そして、次にS271へ移行し、その登録番号を表示パネル13に表示させる(図6(f)参照)。
【0094】
次に、S280では、S270で算出した登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させるとともに、続くS281にて、登録解除が完了した旨を表示パネル13に表示させる(図6(g)参照)。その後、再びS210へ戻る。
【0095】
なお、本実施形態では、図9の処理のうち、S220及びS252が請求項9或いは請求項13の表示制御手段に相当し、S222〜S230が請求項9の選択手段に相当し、S222〜S270が請求項13の選択手段に相当し、S251が請求項9の親機側登録手段に相当し、S280が請求項13の削除手段に相当している。
【0096】
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50を登録する際には、子機50に割り当てる登録用番号を、表示パネル13に表示された登録用番号の中からユーザのカーソル操作に基づいて選択する。また、親機10は、子機50の登録を解除する際には、解除する子機50に対応する登録番号を、表示パネル13に表示された登録番号の中からユーザのカーソル操作に基づいて選択する。
【0097】
よって、ユーザが子機50の登録の際に使用済みの登録用番号を入力してしまったり、或いは登録解除の際に未使用の登録用番号を入力してしまったりするというような入力ミスの発生を防止することができる。また、ユーザは自分の好きな番号を選択できるので使い勝手がよい。
【0098】
また、ユーザは、子機50の登録の際にあえて使用済みの登録用番号(つまり、登録番号)を入力する(カーソル操作で選択する)ことで、新たに登録しようとする子機50を既に使用している子機50と置き換えて登録することが簡単にできる。
【0099】
また、本実施形態では、親機10は、登録用番号の使用状況、言い換えると、子機50の登録状況を表示パネル13に一覧表示する。よって、ユーザにとっては分かりやすく、使い勝手がよい。
[第3実施例]
次に、第3実施形態のコードレス親子電話機1について説明する。
【0100】
本第3実施形態では、親機10のCPU10は、図9の増設処理に代えて図11の増設処理を実行するが、図9におけるS210〜S260の処理は同一であり、以下異なる部分についてのみ図11のフローチャートに沿って説明する。
【0101】
この増設処理において、S223で、ユーザにより、子機50の登録解除処理へ移行するための消去ボタン14cが押されたと判定すると、次にS374へと移行する。
S374では、親機10に対して登録されている全ての子機50に対して通信を試みる。
【0102】
そして、次に、S375へ移行し、その通信に対して応答しない子機50があるか否かを判定する。応答しない子機50がないと判定すると、再びS220へ戻る。一方、S375にて、応答しない子機50があると判定すると、次に、S370へ移行する。
【0103】
S370では、応答しない子機50のうち、登録番号が最大である子機50を登録解除の対象とする。つまり、応答しない子機50に対応する登録番号(使用済みの登録用番号)のうち、最大の登録番号を登録解除の対象とする。そして、続くS371にて、その登録番号を表示パネル13に表示させる(図6(f)参照)。
【0104】
次に、S372へ移行し、ユーザにより、操作を中止させる停止ボタン14dが押されたか否かを判定する。停止ボタン14dが押されたと判定すると、再びS220へ戻る。一方、S372において、ユーザにより停止ボタン14dが押されていないと判定すると、次に、S373へ移行する。
【0105】
S373では、ユーザにより、登録解除する登録番号を確定させる確定ボタン14fが押されたか否かを判定する。確定ボタン14fが押されていないと判定すると、再びS372へ戻る。一方、S373にて、ユーザにより確定ボタン14fが押されたと判定すると、次に、S380へ移行する。
【0106】
S380では、登録を解除する登録番号を、未使用の登録用番号としてEEPROM34に更新記憶させるとともに、続くS381にて、登録解除が完了した旨を表示パネル13に表示させる(図6(g)参照)。その後、再びS210へ戻る。
【0107】
なお、本実施形態では、図11の処理のうち、S374及びS375が請求項7の検出手段に相当し、S380が請求項5の削除手段に相当している。
以上説明したように、本実施形態のコードレス親子電話機1では、親機10は、子機50の登録を解除する際には、通信のできない子機50を検出し、その子機50を登録解除の対象とする。なお、通信ができない場合として、子機50の故障等がある。
【0108】
よって、本実施形態のコードレス親子電話機1によれば、通信ができない、つまり使用できない子機50を簡単に登録解除することができるので使い勝手がよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の形態を採ることができる。
【0109】
例えば、上記実施形態では、登録用番号を表示パネル13に表示する際には、数字及び横線で表示して使用済みであるか未使用であるかを識別可能にしていたが、例えば全ての登録用番号を数字で表示し、色や大きさ、或いは項目名等で識別可能な構成としてもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、親機10から子機50に登録コマンドとともに使用する登録用番号を送信し、子機50側でその登録用番号がダイヤルボタン54a等を介して入力されることで、子機50側でその登録用番号がその子機50の登録番号として記憶されるように構成されているが、ダイヤルボタン54a等の各種操作ボタンを介しての入力は登録用番号に限らず、ユーザが任意に定めた情報の入力、例えば親機10側で入力したキー情報(ダイヤルボタン14a等の各種操作ボタンを介して入力した情報)としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】第1実施形態のコードレス親子電話機1を表す外観図である。
【図2】第1実施形態のコードレス親子電話機1を構成する子機50及び充電台80を表す外観図である。
【図3】第1実施形態の親機10の構成を表すブロック図である。
【図4】第1実施形態の子機50の構成を表すブロック図である。
【図5】第1実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図6】第1実施形態の表示パネル13に表示される表示画像を表す説明図である。
【図7】第1実施形態の子機50のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図8】第1実施形態の表示パネル53に表示される表示画像を表す説明図である。
【図9】第2実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【図10】第2実施形態の表示パネル13に表示される表示画像を表す説明図である。
【図11】第3実施形態の親機10のCPUが実行する増設処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
1…コードレス親子電話機、10…親機、11…親機本体ケース、12…ハンドセット、13…表示パネル、14a…ダイヤルボタン、14b…再生ボタン、14c…消去ボタン、14d…停止ボタン、14e…選択ボタン、14f…確定ボタン、15…アンテナ、16…スピーカー、21…送話器、22…受話器、24…操作部、25…無線送受信部、26…メロディ・音声発生部、27…読取部、28…記録部、30…システムバス、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…EEPROM、35…MODEM、36…NCU、50…子機、51…子機本体ケース、53…表示パネル、54a…ダイヤルボタン、54b…外線通話ボタン、54c…停止ボタン、54d…選択ボタン、55…充電用端子、56…スピーカー、61…送話器、62…受話器、64…操作部、65…無線送受信部、66…メロディ・音声発生部、67…バッテリー、70…システムバス、71…CPU、72…ROM、73…RAM、74…EEPROM、75…充電回路、80…充電台、81…充電台本体、81a…載置用凹部、82…充電用端子、90…交流電源、100…電話回線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
使用者により特定の操作がなされると、前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記子機の登録番号として使用されていない未使用の登録用番号であって、且つ、番号が最小の登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通信装置において、
前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記親機側登録手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする子機。
【請求項5】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号であって、且つ、番号が最大の登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項7】
請求項5に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号が登録番号として使用されている子機のうち、前記親機と通信できない子機を検出する検出手段を備えると共に、その検出手段により検出された子機に対応した登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項8】
請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の通信装置において、
前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記削除手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項9】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
情報を表示するための表示手段と、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の一覧を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示された前記登録用番号の一覧の中から、使用者の入力に基づいて1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段とを備えていること、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
請求項9に記載の通信装置において、
前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されていない未使用の登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする通信装置。
【請求項11】
請求項9に記載の通信装置において、
前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする通信装置。
【請求項12】
請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする子機。
【請求項13】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
複数の前記登録用番号のうち、前記子機の登録番号として使用されている1つの登録用番号を、使用者の入力に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項14】
請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13の何れか1項に記載の通信装置を構成する親機。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1又は請求項2に記載の選択手段、親機側登録手段、及び表示制御手段として機能させる制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の制御プログラムにおいて、
コンピュータを、更に請求項3に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする制御プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、請求項4に記載の子機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項18】
コンピュータを、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の選択手段、及び削除手段として機能させる制御プログラム。
【請求項19】
請求項18に記載の制御プログラムにおいて、
コンピュータを、更に請求項8に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする制御プログラム。
【請求項20】
コンピュータを、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の表示制御手段、選択手段、及び親機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項21】
コンピュータを、請求項12に記載の子機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項22】
コンピュータを、請求項13に記載の表示制御手段、選択手段、及び削除手段として機能させる制御プログラム。
【請求項1】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
使用者により特定の操作がなされると、前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記子機の登録番号として使用されていない未使用の登録用番号であって、且つ、番号が最小の登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通信装置において、
前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記親機側登録手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする子機。
【請求項5】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の中から、特定の規則に従い1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号であって、且つ、番号が最大の登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項7】
請求項5に記載の通信装置において、
前記選択手段は、前記使用済みの登録用番号が登録番号として使用されている子機のうち、前記親機と通信できない子機を検出する検出手段を備えると共に、その検出手段により検出された子機に対応した登録用番号を選択すること、
を特徴とする通信装置。
【請求項8】
請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の通信装置において、
前記親機は、
前記選択手段により選択された登録用番号(以下、選択登録用番号という)を使用者に報知する報知手段と、
前記選択登録用番号を採用するか否かを使用者の入力に基づき決定し、採用すると決定した場合に、その選択登録用番号について前記削除手段が作動するのを許可する決定手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項9】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
情報を表示するための表示手段と、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号の一覧を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示された前記登録用番号の一覧の中から、使用者の入力に基づいて1つの登録用番号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号を、前記子機へ送信すると共に、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、当該親機に備えられた親機側記憶部に記憶させる親機側登録手段とを備えていること、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
請求項9に記載の通信装置において、
前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されていない未使用の登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする通信装置。
【請求項11】
請求項9に記載の通信装置において、
前記表示制御手段は、複数の前記登録用番号のうち、前記親機側記憶部に子機の登録番号として使用されている旨の情報が記憶されている使用済みの登録用番号の一覧を、前記表示手段に表示させること、
を特徴とする通信装置。
【請求項12】
請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の通信装置における子機であって、
使用者により特定の操作がなされると、前記親機側登録手段により送信された登録用番号を、自機の登録番号として、その子機に備えられた子機側記憶部に記憶させる子機側登録手段を備えていること、
を特徴とする子機。
【請求項13】
親機と、該親機と無線にて接続可能な子機と、を備えた通信装置において、
前記親機は、
前記子機に対して割り当てるために予め用意された複数の登録用番号について、その登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を記憶する親機側記憶部と、
情報を表示するための表示手段と、
前記親機側記憶部に記憶されている情報に基づいて、複数の前記登録用番号のうち、何れが前記子機の登録番号として使用されているかを表す情報を、前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
複数の前記登録用番号のうち、前記子機の登録番号として使用されている1つの登録用番号を、使用者の入力に基づいて選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された登録用番号が前記子機の登録番号として使用されている旨の情報を、前記親機側記憶部から削除する削除手段とを備えていること、
を特徴とする通信装置。
【請求項14】
請求項1〜請求項3、請求項5〜請求項11、及び請求項13の何れか1項に記載の通信装置を構成する親機。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1又は請求項2に記載の選択手段、親機側登録手段、及び表示制御手段として機能させる制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の制御プログラムにおいて、
コンピュータを、更に請求項3に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする制御プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、請求項4に記載の子機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項18】
コンピュータを、請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の選択手段、及び削除手段として機能させる制御プログラム。
【請求項19】
請求項18に記載の制御プログラムにおいて、
コンピュータを、更に請求項8に記載の報知手段及び決定手段としても機能させること、を特徴とする制御プログラム。
【請求項20】
コンピュータを、請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の表示制御手段、選択手段、及び親機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項21】
コンピュータを、請求項12に記載の子機側登録手段として機能させる制御プログラム。
【請求項22】
コンピュータを、請求項13に記載の表示制御手段、選択手段、及び削除手段として機能させる制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−211150(P2006−211150A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−18700(P2005−18700)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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