説明

通信装置、通信システム、通信方法

【課題】ネットワーク上のノードにキャッシュメモリを設け、より効率的にトラフィックを低減してコアネットワークにかかる負荷を軽減することができる通信装置を提供する。
【解決手段】移動機から取得を要求された要求データを特定する識別情報を抽出する要求データ抽出部、識別情報に基づいて、要求データがメモリ部に保存されているか否かを判断するキャッシュマッチング部、要求データがメモリ部に蓄積されている場合には要求データをメモリ部から取得し、要求データがメモリに蓄積されていない場合には要求データの取得を要求すると共に取得された要求データをメモリ部に蓄積するデータ取得・保存部、取得された要求データを送信する通信部を含むキャッシュメモリ105を、TOF装置104を介してRNC101、SGSN102、GGSN103に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信の通信装置、通信システム、通信方法に係り、特に、移動機のネットワークを介した通信の通信装置、通信システム、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介して移動機が送受信できるデータのデータ量が急速に増加している。本明細書では、ネットワーク上を移動するデータ量をトラフィックと記す。トラフィックの増加により、ネットワークのデータ処理にかかる負荷を軽減することが求められている。
図15(a)は、既存の基本的な通信システムを示した図である。図示した通信システムは、移動機(UE:User Equipment)1と、基地局(図中、BTS(Base Transceiver Station)と記す)2と、無線通信制御ノード(図中RNCと記す(Radio Network Controller))3と、SGSN(Serving GPRS Support Node)4と、GGSN(Gateway GPRS Support Node)5と、インターネットやPDN(Packet Data Network等の外部ネットワーク6と、を含んでいる。
【0003】
図15(a)に示した通信システムにおいて、移動機数が増加すると、RNC3、SGSN4、GGSN5といったノードを接続するネットワークの接続制御を行う負荷が増大する。また、移動機数が増加すると各ノードがデータを処理する負荷も移動機数に乗じて増大する。ネットワーク及びノードの負荷は、階層的に集約していくため(例:BTS2はUE1を集約し、RNC3はBTS2を集約し、・・・、GGSN5はSGSN4を集約する)、外部ネットワークにおいて移動機1により近い箇所よりも、外部ネットワーク6により近い箇所において大きくなる。このため、SGSN4、GGSN5にかかるネットワークの負荷を軽減する様々な手法が提案されている。
【0004】
このような手法には、SGSN4、GGSN5を迂回させて無線通信制御ノード3からデータを外部ネットワーク6に直接送信するものがある。SGSN4、GGSN5を迂回させてデータを外部ネットワーク6に送信する技術を、以降、データオフロードとも記す。
データオフロードに関する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、ユーザデータの宛先等に基づいて、ユーザデータを構内LANへオフロードすることが記載されている。また、パケットまたはパケットフローをネットワーク上で振り分ける技術は、特許文献2に記載されている。特許文献2には、パケット等に適用可能な処理シーケンスを定義し、処理シーケンスにしたがって機能ユニットや処理装置へパケット等を配信するコア処理手段が記載されている。
【0005】
ただし、通信端末装置が移動するネットワークでは、移動機1の通信を処理するSGSN4が、移動機1の移動によって他のSGSNに切り替わる可能性がある。このため、GGSN5をデータオフロードすると、移動機1の発呼時に移動機1から送信された情報を移動後に引き継ぐことができなくなる。このため、図15(a)に示した通信システムでは、図15(b)のように、SGSN4だけをデータオフロードさせている。このため、図15(a)に示した通信システムに上記した特許文献1記載の発明を適用すると、コアネットワーク及びGGSN5にかかる処理の負荷を軽減することができなかった。
【0006】
コアネットワークの負荷を軽減する他の従来技術としては、ノードにキャッシュメモリを設けるものがある。このような構成は、例えば、非特許文献1に記載されている。非特許文献1に記載された技術では、移動機1によって要求されたデータをキャッシュメモリに蓄積(以下、キャッシュとも記す)する。
【0007】
そして、一度キャッシュされたデータが再度要求された場合、ネットワーク上のノードのいずれかが、このデータをキャッシュメモリから読みだして移動機1に提供することができる。このような非特許文献1記載の技術によれば、GGSN5が外部ネットワーク6にアクセスしてデータを取得する回数を低減し、コアネットワークの負荷を低減することができる。非特許文献1には、「…キャッシュにキャッシュ可能なトラフィッククラスのリダイレクションを担当するネットワーク要素と組み合わせる」ことが記載されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−258881号公報
【特許文献2】特表2008−524916号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】PeerApp、[UltraBand TM 5000 Product Overview 製品の概要]、[online][平成23年7月26日検索]、インターネット<URL: http://www.peerapp.com/Products/UltraBand5000.aspx>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、非特許文献1の内容では、キャッシュを具体的にどのようなネットワーク要素と組み合わせるかは検討されていない。このため、ネットワーク上のノードにキャッシュメモリを設ける技術では、トラフィック低減に関するより高い効果が得られる構成の検討が求められている。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上のノードにキャッシュメモリを設け、より効率的にトラフィックを低減してコアネットワークにかかる負荷を軽減することができる通信装置、通信システム、通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上の課題を解決するため、本発明の一態様の通信装置(例えば図1に示したキャッシュメモリ105)は、移動機(例えば図1に示した移動機106)から取得を要求されたデータである要求データを特定するための識別情報を抽出する要求データ抽出部(例えば図3に示した要求データ抽出部301)と、要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、要求データがメモリ(例えば図3に示したメモリ305)に保存されているか否かを判断するマッチング部(例えば図3に示したキャッシュマッチング部302)と、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていると判断された場合には、要求データをメモリから取得し、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから要求データを取得することを要求するデータ取得部(例えば図3に示した要求データ取得・保存部303)と、外部ネットワークから取得された要求データを、該要求データを要求した移動機に向けて送信する通信部(例えば図3に示した通信部304)と、外部ネットワークから取得された要求データを、メモリに蓄積する要求データ蓄積部(例えば図3に示した要求データ取得・保存部303)と、を含み、移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノード(例えば図1に示した無線通信制御ノード101)、該無線通信制御ノードと接続されて無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバ(例えば図1に示したSGSN102)、該通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバ(例えば図1に示したGGSN103b)のいずれか一つに接続されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様の通信装置は、通信制御サーバと接続される場合、通信制御サーバと、データオフロード装置(例えば図1に示したTOF(Traffic Offload Function)装置104)を介して接続されることを特徴とする。
また、本発明の一態様の通信装置は、通信制御サーバがSGSN(Serving GPRS Support Node)であり、ゲートウェイサーバがGGSN(Gateway GPRS Support Node)であることを特徴とする。
また、本発明の一態様の通信装置は、前記データオフロード装置が、前記通信制御サーバと一体的に構成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様の通信システムは、移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノード(例えば図1に示した無線通信制御ノード101)と、無線通信制御ノードと接続されて無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバ(例えば図1に示したSGSN102)と、通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバ(例えば図1に示したGGSN103b)と、移動機(例えば図1に示した移動機106)から取得を要求された要求データを特定するための識別情報を抽出する要求データ抽出部(例えば図3に示した要求データ抽出部301)と、要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、要求データがメモリに保存されているか否かを判断するマッチング部(例えば図3に示したキャッシュマッチング部302)と、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていると判断された場合には、要求データをメモリから取得し、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから要求データを取得することを要求するデータ取得部(例えば図3に示した要求データ取得・保存部303)と、外部ネットワークから取得された要求データを、該要求データを要求した移動機に向けて送信する通信部(例えば図3に示した通信部304)と、外部ネットワークから取得された要求データをメモリに蓄積する要求データ蓄積部(例えば図3に示した要求データ取得・保存部303)と、を備えた通信装置(例えば図1に示したキャッシュメモリ105)と、を含み、通信装置は、無線通信制御ノード、通信制御サーバ、ゲートウェイサーバの一つと接続されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様の通信方法は、移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノード、該無線通信制御ノードと接続されて無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバ、該通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバのいずれか一つに接続され、要求データ抽出部、マッチング部、データ取得部、通信部、要求データ蓄積部を含む通信装置において実行される通信方法であって、要求データ抽出部が、移動機から取得を要求された要求データを特定するための識別情報を抽出するステップと、マッチング部が、要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、要求データがメモリに保存されているか否かを判断するステップと、データ取得部が、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていると判断された場合には、要求データをメモリから取得し、マッチング部によって要求データがメモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから要求データを取得することを要求するステップと、通信部が、外部ネットワークから取得された要求データを該要求データを要求した移動機に向けて送信するステップと、要求データ蓄積部が、外部ネットワークから取得された要求データをメモリに蓄積するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ネットワーク上のノードにキャッシュメモリを設け、より効率的にトラフィックを低減してコアネットワーク及びノードにかかる負荷を軽減することができる通信装置、通信システム、通信方法を提供することができる。すなわち、通信装置を無線通信制御ノードと接続すれば、無線通信制御ノードから外部ネットワークまでのネットワーク及び、このネットワークに設けられるノードの負荷を軽減することができる。また、通信装置を通信制御サーバと接続すれば、通信制御サーバからゲートウェイサーバまでのネットワーク及び、このネットワークに設けられるノードの負荷を軽減し、キャッシュメモリにおけるヒット率を高めることができる。さらに、通信装置をゲートウェイサーバと接続すれば、ゲートウェイサーバから外部ネットワークまでのネットワーク及び、このネットワークに設けられるサーバの負荷を軽減し、キャッシュメモリにおけるヒット率をさらに高めることができる。
また、通信装置を、データオフロード装置を介して通信制御サーバと接続することにより、通信制御サーバが設けられるネットワーク及び通信制御サーバの処理にかかる負荷をいっそう低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態の通信システムを説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施形態の通信装置を説明するための図である。
【図3】本発明の第1実施形態の通信装置を説明するための機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明の第1実施形態の通信方法を説明するための他のシーケンス図である。
【図6】本発明の第2実施形態の通信システムを説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の第2実施形態の通信方法を説明するための他のシーケンス図である。
【図9】本発明の第3実施形態の通信システムを説明するための図である。
【図10】本発明の第3実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。
【図11】本発明の第3実施形態の通信方法を説明するための他のシーケンス図である。
【図12】本発明の第4実施形態の通信システムを説明するための図である。
【図13】本発明の第4実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。
【図14】本発明の第4実施形態の通信方法を説明するための他のシーケンス図である。
【図15】既存の基本的な通信システムを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第1実施形態ないし第3実施形態の通信装置、通信システム、通信方法を説明する。
[第1実施形態]
・通信システム
図1は、本発明の第1実施形態の通信システムを説明するための図である。第1実施形態の通信システムは、無線通信制御ノード(図中RNC(Radio Network Controller)と記す)101、SGSN(Serving GPRS Support Node)102、GGSN(Gateway GPRS Support Node)103a、103bを含んでいる。また、SGSN102には、TOF(Traffic Offload Function)装置104が接続されている。第1実施形態の通信システムでは、キャッシュメモリ105が、TOF装置104に設けられている。
また、第1実施形態の通信システムでは、移動機(図中UEと記す)106が基地局(図中BTSと記す)107と無線通信し、基地局107が無線通信制御ノード101と接続されている。
【0018】
無線通信制御ノード101は、複数の基地局107(図中では基地局107を1つだけ示す)と無線接続されている。そして、基地局107との間で送受信される信号の整理、基地局と移動機の回線の接続、移動機106のハンドオーバーの制御を行う。GGSN103a、103bは、インターネット、イントラネットと外部ネットワークとのゲートウェイ機能、ローミングのために他の外部ネットワークに接続する機能を有している。SGSN102は、無線通信制御ノード101が管理するサービス・エリア内のパケット・ルーティング機能を有している。
【0019】
なお、第1実施形態において、キャッシュメモリ105がTOF装置104に「設けられている」とは、キャッシュメモリ105がTOF装置104と一体的に構成されている場合と、キャッシュメモリ105とTOF装置104とが、互いに通信可能な別体として構成されている場合の両方を含む。
【0020】
外部ネットワーク(図中にLight Contents PDNと記す)110aは、比較的少量のデータを提供するネットワークであり、GGSN103aとGiインターフェースによって接続されている。外部ネットワーク(図中にHeavy Contents PDNと記す)110bは、外部ネットワーク110aよりも大量のデータを提供するネットワークであり、GGSN103bとGiインターフェースによって接続されている。外部ネットワーク110aとしては、例えばiモード(登録商標)に使用される外部ネットワークがある。外部ネットワーク110bとしては、World Wide Webのインターネット網が考えられる。外部ネットワーク110a、110bは、いずれもGPRS(General Packet Radio Service)ネットワークの回線網である。
【0021】
無線通信制御ノード101は、基地局107を複数制御する通信ノードである。無線通信制御ノード101は、移動機106が一の基地局107の通信制御範囲から他の基地局の通信制御範囲に移動する、ハンドオーバーの制御を行う。SGSN102は、ユーザの位置管理、セキュリティ管理、アクセス制御を行うノードである。GGSN103a、103bは、外部ネットワークとの相互接続点である。移動機の通信が開始すると、通信の情報はGGSN103a、103bに保存される。このため、移動機106がオーバーハンドした場合にも、移動先のSGSN102や無線通信制御ノード101は、ハンドオーバー前の情報を引き継いで通信を継続することができる。
【0022】
TOF装置104は、本来SGSN102で受信されるU−Planeによって送受信されるデータ(ユーザデータ)を受信し、ユーザデータを適切な経路に送り出し、あて先の外部ネットワークまで届ける処理(ルーティング)をする構成である。TOF装置104は、パケットの経路においてユーザデータにSGSN102を迂回させる、データオフロード装置である。SGSN102は、無線通信制御ノード101から送信されてきたデータのシグナル(GTP signaling)をモニタしてオフロードされるデータを選択する。そして、TOF装置104が、選択されたデータを、SGSN102を介することなくGGSN103bに送信する。このようなTOF装置104によれば、SGSN102からGGSN103a、あるいはGGSN103bに送信されるデータのトラフィックを低減することができる。
【0023】
キャッシュメモリ105は、移動機から要求され、外部ネットワーク110bから取得されたデータをキャッシュするメモリ部を含むキャッシュサーバである。キャッシュメモリ105にキャッシュされるデータとしては、移動機において動作するOS(Operating System)やアプリケーションプログラム(OS上で特定の目的のために動作するプログラム)、ビデオデータ等がある。OSとしては、例えば、移動機のOSをアップデートするものが考えられる。アプリケーションプログラムとしては、例えば、ゲームやツールとして動作するプログラムが考えられる。ビデオデータとしては、例えばYouTube(登録商標)からダウンロードされた動画像が考えられる。
【0024】
また、以上説明した構成同士を接続する直線のうち、s1の符号を付して示した直線は、RANAP(Radio Access. Network Application Part)プロトコルによって提供される呼制御やモビリティ等の管理信号用の回線示す。s2の符号を付して示した直線は、GTPシグナリング信号(GTP signaling)用の回線を示す。uの符号を付して示した直線はU−Plane用の回線を示す。gの符号を付して示した直線は、Giインターフェースである。これらの符号を複数付して示した直線は、符号が示す機能を持った複数の回線を示している。
【0025】
・通信装置
図2は、第1実施形態の通信装置を説明するための図である。図2に示したように、第1実施形態の通信装置は、TOF装置104の制御範囲で動作する。移動機(図2中、UEと記す)は、動画像データ等のコンテンツを図1に示した外部ネットワーク110bに対して要求するものとする。このとき、移動機は、要求に先だって、GGSN103bに対してC−Plane(制御データ)aを送信する。C−PlaneデータaによってPDP Context Setupが行われ、移動機、GGSN間にU−Planeのパスが構築される。
【0026】
次に、移動機は、取得を希望するコンテンツを特定する情報とともに、このコンテンツの取得を要求する信号をGGSN103bに送信する。信号が送信されるパスをU−Plane(UP Link)bとして示す。キャッシュメモリ105は、GGSN103bに送信された信号を取得し、要求されたコンテンツがキャッシュメモリ105にキャッシュされているか否かを判定する。
【0027】
要求されたコンテンツがキャッシュメモリ105にキャッシュされている場合、キャッシュメモリ105は、コンテンツ201を取得してTOF装置104に渡す。TOF装置104は、無線通信制御ノード101を介してコンテンツ201を移動機に送信する。TOF装置104によって送信されたコンテンツ201を含むデータが送信されるパスを、U−Plane(Down Link)cとして図2中に示す。
【0028】
また、要求されたコンテンツ201がキャッシュメモリ105にキャッシュされていない場合、キャッシュメモリ105は、TOF装置104にその旨を通知する。TOF装置104は、U−PlanebからGGSN103bにコンテンツを要求する信号を送信する。GGSN103bは、外部ネットワーク110bからコンテンツ201’を取得してTOF装置104に送信する。TOF装置104は、コンテンツ201’を受信し、受信されたコンテンツ201’を無線通信制御ノード101に送信するとともに、キャッシュメモリ105にキャッシュする。このとき、U−Plane(Down Link)cには、コンテンツ201’が含まれる。
【0029】
図3は、このような動作を実行するための第1実施形態の通信装置の機能ブロック図である。第1実施形態の通信装置は、キャッシュメモリ105に読み込まれているコンピュータプログラムを図示しないCPUが実行することによって実現される。このようなキャッシュメモリ105は、コンテンツ等をキャッシュするメモリ部と、メモリ部にキャッシュされたデータを管理し、必要に応じて取り出す機能と、他のノードと通信する機能とを含むキャッシュサーバである。
【0030】
通信装置は、要求データ抽出部301、キャッシュマッチング部302、要求データ取得・保存部303、メモリ部305、通信部304を含んでいる。要求データ抽出部301は、U−Planeデータbに含まれるコンテンツ201の取得先等から、要求されているコンテンツ201を特定する情報(以下、識別情報と記す)を特定する。そして、コンテンツ201の識別情報をキャッシュマッチング部302に渡す。キャッシュマッチング部302は、メモリ部305にキャッシュされているコンテンツの識別情報群にコンテンツ201の識別情報を比較する。
【0031】
比較の結果、コンテンツ201がメモリ部305にキャッシュされていた場合、キャッシュマッチング部302はコンテンツ201がキャッシュされていることを要求データ取得・保存部303に通知する。要求データ取得・保存部303は、メモリ部305からコンテンツ201を取得し、通信部304に渡す。通信部304は、コンテンツ201を、キャッシュメモリが接続されているSGSN102に送信する。
【0032】
また、コンテンツ201がメモリ部305にキャッシュされていない場合、キャッシュマッチング部302はコンテンツ201がキャッシュされていないことを要求データ取得・保存部303に通知する。要求データ取得・保存部303は、コンテンツ201がキャッシュメモリ105にキャッシュされていないことを通信部304に通知する。通信部304は、SGSN102に対し、要求されたコンテンツを取得するように通知する。
さらに、要求データ取得・保存部303は、SGSN102によって取得されたコンテンツをSGSN102から受け取る。そして、受け取ったコンテンツをメモリ部305にキャッシュする。
【0033】
・通信方法
次に、以上説明した構成によって実行される第1実施形態の通信方法について説明する。第1実施形態では、ユーザが、移動機106を使って動画サイトにアップロードされている動画像データを取得するように要求した例を挙げて通信方法を説明するものとする。
図4は、第1実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。移動機(UE)106は、PDP Context Setupを行い、U−Planeパスを構築する(ステップS401)。移動機106は、Access Point Name(以下、APNと記す)を指定して、動画像データを要求する信号(Get http://douga-saito.com、以下、要求信号と記す)を、無線通信制御ノード(図中、RNCと記す)101を介してTOF装置104に送信する(ステップS402)。
【0034】
TOF装置104は、移動機106によって送信された要求信号に含まれるパケットを、キャッシュメモリ105にリダイレクトする(ステップS403)。キャッシュメモリ105は、移動機106において要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされているか否かを判断する(ステップS404)。この結果、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていた場合(ステップS404:Yes)、この動画像データをメモリ部から取り出す。そして、メモリ部から取り出された(メモリ部にキャッシュされていた)動画像データを移動機106に送信する(ステップS405)。
【0035】
また、キャッシュメモリ105は、TOF装置104にアサインし、動画像データが取得できたことを示す応答信号を送信する(HTTP Res.200 OK)(ステップS406)。TOF装置104は、応答信号を移動機106に送信する(ステップS407)。
図5は、ステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合の処理を説明するためのフローチャートである。ステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合(ステップS404:No)、キャッシュメモリ105は、TOF装置104に動画像データを取得するように要求する(ステップS501)。TOF装置104は、GGSN103bに対し、動画サイトのAPN宛ての要求信号を送信する(ステップS502)。
【0036】
TOF装置104は、GGSN103bを介して動画サイトから移動機106宛ての応答信号と共に動画像データが受信されると(ステップS503)、キャッシュメモリ105に応答信号と動画像データを送信する(ステップS504)。キャッシュメモリ105は、動画像データをキャッシュして(ステップS505)、TOF装置104に応答信号を送信する(ステップS506)。TOF装置104は、移動機106に対して応答信号を送信する(ステップS507、S508)。そして、TOF装置104は、動画サイトから取得した動画像データを、無線制御装置を介して移動機106に向けて送信する(ステップS509)。
【0037】
以上説明した第1実施形態の通信装置は、キャッシュメモリ105をSGSN102と接続するTOF装置104に設けたため、SGSN102と外部ネットワークとの間のトラフィックを低減し、GGSN103bが外部ネットワークにアクセスする回数を低減し、GGSN103bの負荷を軽減することができる。また、複数の無線通信制御ノード101を介して要求される動画像データのコンテンツをキャッシュメモリ105にキャッシュすることができる。このため、キャッシュメモリ105に多数のコンテンツをキャッシュすることができ、キャッシュメモリ105のヒット率を高めることができる。
キャッシュメモリ105のヒット率が高まれば、GGSN103bに送信される要求信号の数を低減する効果が高まる。このため、第1実施形態は、GGSN103bにかかるコアネットワークとノードとの負荷を軽減するにあたって高い効果を得ることができる。
【0038】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の通信装置、通信システム、通信方法を説明する。第2実施形態においては、第1実施形態で説明した構成、あるいは事項と同様のものについては同様の符号を付して示し、説明の一部を略するものとする。
【0039】
・通信システム
図6は、第2実施形態の通信システムを説明するための図である。第2実施形態の通信システムは、第1実施形態で説明したキャッシュメモリ105が、無線通信制御ノード101に設けられていて、SGSN102にはTOF装置及びキャッシュメモリが設けられていない点で第1実施形態の通信システムと相違する。
第2実施形態の通信装置は、第1実施形態において説明した通信装置と同様の構成を有している。このため、第2実施形態においては、通信装置の図示及び説明を省くものとする。
【0040】
・通信方法
図7は、第2実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。移動機(図中UEと記す)106は、動画サイトのAPNを指定して、無線通信制御ノード(図中、RNCと記す)101に要求信号を送信する(ステップS701)。無線通信制御ノード101は、移動機106によって送信された要求信号に含まれるパケットを、キャッシュメモリ105にリダイレクトする(ステップS702)。キャッシュメモリ105は、移動機106において要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされているか否かを判断する(ステップS405)。この結果、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていた場合(ステップS404:Yes)、この動画像データをメモリ部から取り出す。そして、キャッシュされていた動画像データを移動機106に送信する(ステップS405)。
【0041】
キャッシュメモリ105は、無線通信制御ノード101にアサインし、動画像データが取得できたことを示す応答信号を送信する(ステップS703)。無線通信制御ノード101は、応答信号を移動機106に送信する(ステップS704)。
図8は、図7に示したステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合の処理を説明するためのフローチャートである。ステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合(ステップS404:No)、キャッシュメモリ105は、無線通信制御ノード101に動画像データを取得するように要求する(ステップS801)。無線通信制御ノード101は、GGSN103bに対し、動画サイトのAPN宛ての要求信号を送信する(ステップS802)。
【0042】
無線通信制御ノード101は、GGSN103bを介して動画サイトから移動機106宛ての応答信号と共に動画像データが受信されると(ステップS803)、キャッシュメモリ105に応答信号と動画像データを送信する(ステップS804)。キャッシュメモリ105は、動画像データをキャッシュして(ステップS505)、無線通信制御ノード101に応答信号を送信する(ステップS805)。無線通信制御ノード101は、動画サイトから取得した動画像データを、移動機106に向けて送信する(ステップS806)。そして、無線通信制御ノード101は、動画サイトから取得した動画像データを、移動機106に向けて送信する(ステップS807)。
【0043】
以上説明した第2実施形態の通信装置は、キャッシュメモリを無線通信制御ノード101に設けたため、SGSNとGGSNが設けられるネットワークのトラフィックも低減することができる。このため、コアネットワークや、SGSNやGGSNといったノードのコンテンツ取得にかかる処理の負荷を低減することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態の通信装置、通信システム、通信方法を説明する。第3実施形態においては、第1実施形態で説明した構成、あるいは事項と同様のものについては同様の符号を付して示し、説明の一部を略するものとする。
【0044】
・通信システム
図9は、第3実施形態の通信システムを説明するための図である。第3実施形態の通信システムは、第1実施形態で説明したキャッシュメモリ105が、DPI(Deep Packet Inspection)装置701を介してGGSN103bに設けられ、SGSN102にTOF装置及びキャッシュメモリが設けられていない点で第1実施形態の通信システムと相違する。DPI装置701は、GGSNが受信したパケット・データのペイロード(payload)を検査する構成である。
GGSN103bに設けられる第3実施形態の通信装置は、第1実施形態の通信装置と同様の構成を有している。このため、第3実施形態においては、通信装置の図示及び説明を省くものとする。
【0045】
・通信方法
図10は、第3実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。移動機106は、APNを指定して、GGSN103bに要求信号を送信する(ステップS121)。GGSN103bは、移動機106によって送信された要求信号をDPI装置701に送信する(ステップS122)。DPI装置701は、要求信号に含まれるパケットを、キャッシュメモリ105にリダイレクトする(ステップS123)。キャッシュメモリ105は、移動機106において要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされているか否かを判断する(ステップS404)。この結果、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていた場合(ステップS404:Yes)、この動画像データをメモリ部から取り出す。そして、キャッシュされていた動画像データを移動機に送信する(ステップS405)。
【0046】
キャッシュメモリ105は、DPI装置701にアサインし、動画像データが取得できたことを示す応答信号を送信する(ステップS124)。DPI装置701は、応答信号をGGSN103bに送信する(ステップS125)。GGSN103bは、DPI装置701から受信した応答信号を、さらに移動機106に向けて無線通信制御ノード101等を介して送信する(ステップS126)。
【0047】
図11は、図10に示したステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合の処理を説明するためのフローチャートである。ステップS404において、要求された動画像データがメモリ部にキャッシュされていないと判断された場合(ステップS404:No)、キャッシュメモリは、DPI装置に動画像データを取得するように要求する(ステップS131)。DPI装置は、外部ネットワーク110bに対し、動画サイトのAPN宛ての要求信号を送信する(ステップS132)。
【0048】
動画サイトから移動機に向けた応答信号と共に動画像データがDPI装置701に受信されると(ステップS133)、DPI装置701は、キャッシュメモリ105に応答信号と動画像データを送信する(ステップS134)。キャッシュメモリ105は、動画像データをキャッシュして(ステップS505)、DPI装置701に応答信号を送信する(ステップS135)。DPI装置701は、動画サイトから取得した動画像データを、GGSN103bに送信する(ステップS136)。GGSN103bは、応答信号を移動機106に向けて送信する(ステップS137)。また、動画像データを移動機106に向けて送信する(ステップS138)。
【0049】
以上説明した第3実施形態の通信装置は、キャッシュメモリを外部ネットワークの直前のGGSNに設けたため、第1実施形態、第2実施形態よりも多くの要求信号によって要求された動画像データをメモリ部にキャッシュしておくことができる。このため、第1実施形態、第2実施形態よりもキャッシュメモリにおけるヒット率を高めることができる。キャッシュメモリのヒット率が高まることにより、GGSNが外部ネットワークにアクセスして動画像データを取得する回数が低減する。このような第3実施形態は、コアネットワーク及び、GGSNの動画像データ取得にかかる負荷をより効果的に軽減することができる。
【0050】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態の通信装置、通信システム、通信方法を説明する。第4実施形態においては、第1実施形態で説明した構成、あるいは事項と同様のものについては同様の符号を付して示し、説明の一部を略するものとする。
【0051】
・通信システム
図12(a)は、第4実施形態の通信システムを説明するための図である。第4実施形態の通信システムは、図1に示した実施形態1の通信システムと、TOF装置の構成が相違する。すなわち、図12(a)に示したTOF装置124は、図12(b)に示したように、SGSN152、DPI装置155、GGSN153の機能を併せ持っている。このようなTOF装置154は、TOF装置154自身がGTPシグナリング信号をモニタすることができる。
【0052】
図13、図14は、第4実施形態の通信方法を説明するためのシーケンス図である。図13、図14に示したシーケンスは、図4、図5に示した実施形態1のシーケンスと、TOF装置154がSGSN102を介することなく無線通信制御ノード101と通信する点のみで実施形態1と相違する。このため、図13、図14では、図中に記した処理のうち、図4、図5で示した処理と同様の処理については同様の符号を付す。
このような第4実施形態によれば、TOF装置124が直接外部ネットワーク回線110bとデータを送受信することができる。このため、コアネットワークを構築するノードの点数を少なくすることができる。
【0053】
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上説明した通信装置、通信システム、通信方法は、移動機の通信にかかるネットワーク回線に適用される。
【符号の説明】
【0055】
101 無線通信制御ノード
102、152 SGSN
103a、103b、153 GGSN
104、154 TOF装置
105 キャッシュメモリ
110a、110b 外部ネットワーク
201 コンテンツ
301 要求データ抽出部
302 キャッシュマッチング部
303 要求データ取得・保存部
304 通信部
305 メモリ部
701、155 DPI装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動機から取得を要求されたデータである要求データを特定するための識別情報を抽出する要求データ抽出部と、
前記要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、前記要求データがメモリに保存されているか否かを判断するマッチング部と、
前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていると判断された場合には、前記要求データを前記メモリから取得し、前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから前記要求データを取得することを要求するデータ取得部と、
前記外部ネットワークから取得された前記要求データを、該要求データを要求した移動機に向けて送信する通信部と、
前記外部ネットワークから取得された前記要求データを、前記メモリに蓄積する要求データ蓄積部と、
を含み、
前記移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノード、該無線通信制御ノードと接続されて前記無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバ、該通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバのいずれか一つに接続されることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記通信制御サーバと接続される場合、前記通信制御サーバと、データオフロード装置を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記通信制御サーバがSGSN(Serving GPRS Support Node)であり、前記ゲートウェイサーバがGGSN(Gateway GPRS Support Node)であることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記データオフロード装置が、前記通信制御サーバと一体的に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
【請求項5】
移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノードと、
前記無線通信制御ノードと接続されて前記無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバと、
前記通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバと、
前記移動機から取得を要求された要求データを特定するための識別情報を抽出する要求データ抽出部と、前記要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、前記要求データがメモリに保存されているか否かを判断するマッチング部と、前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていると判断された場合には、前記要求データを前記メモリから取得し、前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから前記要求データを取得することを要求するデータ取得部と、前記外部ネットワークから取得された前記要求データを、該要求データを要求した移動機に向けて送信する通信部と、前記外部ネットワークから取得された前記要求データを前記メモリに蓄積する要求データ蓄積部と、を備えた通信装置と、
を含み、
前記通信装置は、前記無線通信制御ノード、前記通信制御サーバ、前記ゲートウェイサーバの一つと接続されることを特徴とする通信システム。
【請求項6】
移動機の無線通信を制御する無線通信制御ノード、該無線通信制御ノードと接続されて前記無線通信制御ノードの制御範囲のパケット・データをルーティングする通信制御サーバ、該通信制御サーバ及び外部ネットワークと接続されるゲートウェイサーバのいずれか一つに接続され、要求データ抽出部、マッチング部、データ取得部、通信部、要求データ蓄積部を含む通信装置において実行される通信方法であって、
前記要求データ抽出部が、前記移動機から取得を要求された要求データを特定するための識別情報を抽出するステップと、
前記マッチング部が、前記要求データ抽出部によって抽出された識別情報に基づいて、前記要求データがメモリに保存されているか否かを判断するステップと、
前記データ取得部が、前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていると判断された場合には、前記要求データを前記メモリから取得し、前記マッチング部によって前記要求データが前記メモリに蓄積されていないと判断された場合には、外部ネットワークから前記要求データを取得することを要求するステップと、
前記通信部が、前記外部ネットワークから取得された前記要求データを該要求データを要求した移動機に向けて送信するステップと、
前記要求データ蓄積部が、前記外部ネットワークから取得された前記要求データを前記メモリに蓄積するステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−46369(P2013−46369A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185011(P2011−185011)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】