説明

通気開口部付カートン

ブランクから形成されたカートンの内部と形成されたカートンの外部との間で空気交換を行なうために、少なくとも1つの終端フラップ(64、74)に少なくとも1つの開口(66、68、70、72)を設けるブランク(10)および/またはカートンが提供される。ブランクおよび/またはカートンは、終端フラップ、隣接した終端フラップ、ブランクもしくはカートンの両方の端部における終端フラップ、カートンの出口端部、非出口端部、またはその両方における終端フラップに2つ以上の開口を含むことができる。空気を交換する方法も示されている。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2006年5月4日付けで出願された米国仮出願第60/797,508、名称「通気開口部付カートン」の利益を主張し、その全体の内容は、参照することにより本願に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は概して、通気開口または開口部等の機能を備えたキャリアまたはカートンに関する。
【背景技術】
【0003】
物品を保持、運搬または分配する目的で使用される板紙カートン等のカートンは公知である。これらのカートンは、通常は、望ましい機能や特性を達成するために、選択された一部の領域が切り込まれ、ミシン目を付けられ、折り目を付けられた板紙カートンブランクを折り曲げることで形成および組み立てられる。これらの機能には、切取線、ハンドル、開口機能、ディスペンサ、およびその他の特性が含まれる。そのような開口機能は、例えば、トップパネル、サイドパネル、または他のパネル、あるいは、カートンの端部に形成することができる。
【0004】
板紙カートンブランクからキャリアまたはカートンを組み立てる際、典型的にはブランクの対向する端部を糊やその他の接着剤により互いに取り付け、例えばキャリアのボトムパネルを形成する。終端フラップは、一部または全てのパネルの側部に含められ、内側に折り曲げられてカートンの端部を閉め、その中の飲料容器等の物品を封じ込める。これらの終端フラップは、開口機能または分配機能を含有してもよく、またはカートンを運搬するためのハンドルを含むことができる。
【発明の開示】
【0005】
本発明は概して、パネルまたは端壁に形成される通気機能を備えたカートンに関する。これらの通気開口部は、例えば封じ込まれたカートンの一方の端部に、若しくは封じ込まれたカートンの両方の端部に形成され、端部からパネルに重なって、若しくは2つ以上の隣接したパネルを通して重なって、または1つのパネルに形成された開口部であってもよい。通気開口部は、任意の端部パネルに形成された単一の開口部、または任意の端部もしくはパネルに形成された複数の開口部、またはそれらの組合せであってもよい。一般に、通気開口部は、カートン内の製品を「冷凍」、「急速冷凍」、「加熱」させるために、または一般に、そのような開口を含まない完全密封のカートンとは対照的に温度交換を維持し促進するための、カートンの内部と外部との間で空気を交換させる開口または開口部を提供する。そのような開口は、加速的な温度交換を提供することができる。
【0006】
通気開口部は、長円、楕円、円形、正方形、三角形、長方形、四辺形、弓形部分を有するもの、星型のもの、またはいかなる商標もしくはその他のデザイン、商標もしくはその他の文章、または他のいかなる形状もしくはデザイン等のいかなる形状であってもよい。例えば、本明細書で詳述されるカートンは、出口端部の一部を形成する終端フラップを通してエンボス加工または切り込まれた、例えばDannon(登録商標)等の製造者の名前を記載したヨーグルト製品を収納する円形容器を封じこむようにしてもよい。Dannon(登録商標)という単語の全てまたは一部を形成する開口部は、どちらの端部でも、いかなる終端フラップにも、またはいかなるパネルにも形成することができる。他の例として、本明細書で詳述されるカートンが、中に飲料を含有する円形の缶を保持する大きさに成形されている場合、終端パネルフラップの1つを通してCoca Cola(登録商標)とエンボス加工または切り込まれてもよい。例えば製品の製造者を識別するための任意の大きさまたはデザインもしくは文字の開口を、パネルまたは終端フラップにおける開口として含める場合、一般に開口部は、容器に開口部を形成するために使用される切取線に沿って、および/またはその間に、および/またはそれに実質的に隣接して形成することができる。開口部または開口または文字開口部は、切取線を、開口、穴、または開口部により、離間する不連続または非連続的切取線に分離するために、サイドパネル終端フラップにあってもよい。出口端部の第1のサイドパネル終端フラップにおける長円または楕円形開口が図示されており、1つの開口が切取線に沿って示されている。切取線は、第1サイドパネル終端フラップから第1のサイドパネル内に入り、そこを横切って延在し、またトップパネル内に入り、そこを横切って延在し、また第2のサイドパネル内に入り、そこを横切って延在し、そして第2のサイドパネルの終端フラップ内に続いている。切取線は、第1のサイドパネル終端フラップの周縁領域に向かって、開口の他方側に続いているように示されている。
【0007】
本発明は、カートンから物品を分配するために形成された開口機能等、他のカートン機能と組み合わせることができる。図示される開口部は、一般に、カートンの上部に形成され、各サイドパネルのセクションおよび出口端部の一部を含むことができる。開口部は一般に、残りのカートン部分および取り外し可能または蝶番状のディスペンサフラップ部分を形成するための切取線を分離することにより形成される。開口部が形成された後に残るサイドパネル終端フラップ部分は、分配前に物品を中に維持するための維持機能を封入された(封じ込まれた)カートンに提供する。
【0008】
形成されたカートンから分配するために、典型的にはフィンガーフラップ(本明細書では図のトップパネルに示されている)をまず使用することにより、ディスペンサフラップは切取線に沿って分離されて開口部を形成する。トップパネル、サイドパネル、およびサイドパネル終端フラップの一部における切取線に沿って開口部が形成される。一般にトップパネル終端フラップは、切取線で分離することにより開口部が形成される際、その全体が取り外される。ボトムパネル終端フラップ、および開口部の形成により取り外されなかったサイドパネル終端フラップの残りの部分は残留し、意図される分配の前にカートン内の物品を維持する維持機能の一部または全体を形成する。
【0009】
本発明は、例えば、食品や飲料等の製品を含有する物品の分配に使用することができる。これらの物品は、缶、ボトル、およびPET容器等の飲料容器、ならびに食料品のパッケージに使用されるもの等の円筒形、直方体、平行六面体、またはその他任意の形状のその他の容器をも含むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
より完全な理解のために、以下の詳細な説明および添付の図面を参照されたい(図面全体にわたり、同様の参照数字は対応する部分を指している)。
【0011】
特定の形状に切り取られ、特定の領域に折り目、切込、切断、またはミシン目が施された、板紙ブランク等のカートンブランクが特に示されている。カートンブランクは、クリースライン(折り目)または折り線の間に細長いパネルを画定し、またパネルのそれぞれの端部にフラップを含む。カートンブランクは、折り曲げられて完全に組み立てられるとスリーブを形成し、終端フラップが閉じられたときに、組み立てられたカートンが正面または前方端部、後方端部、ならびに、上壁、底壁、前壁、後壁、および第1および第2の側壁を有するようになる。
【0012】
例示目的で、円筒形容器に食料品を含有するような大きさに採寸された板紙カートンが開示される。図1乃至図10に示される実施形態のカートンは、15個の物品を互い違いの交互構成で、または互い違いにしない非交互構成で保持するような大きさであるが、示されたブランクおよびカートンは、いかなる特定の大きさまたは寸法にも限定されるべきではない。例えば、図11に示される24個の物品を保持するような大きさのもの、または他の個数(例えば6、8、10、21、30またはそれより多数)の物品を保持できるもの等の他の大きさのもの等、他の配置の物品を保持するような大きさおよび形状のブランクおよびカートンも、満足に機能する。物品に容易にアクセスできるようにする開口機能、物品をカートンの前方端部に位置付ける傾斜機能、ハンドル機能等を含む様々な独自の機能を含むブランクおよびカートンも本発明の範囲に含まれる。
【0013】
同様に、例示目的で、ブランクおよびカートンは、斜線ではない線(すなわちあるパネルには垂直であり、且つあるパネルには平行な線)および斜線で形成可能な開口部を有するように示される。しかしながら、ブランクおよびカートンは、開口機能、または開口機能により形成される開口部のいかなる特定の大きさ、寸法、向きにも限定されるべきではない。例として、例えばトップパネルからサイドパネルを通して、相対するパネルを通って延在し、エンドパネルまで延在する斜線ではない線および/または斜線で形成された開口機能を備えたブランクおよびカートンも満足に機能する。さらに、例示目的で、本明細書で示されるブランクおよびカートンは、ボトル、缶、または物品が、形成されたカートンから転がり出るのを防止するための効果的な障壁を設ける端壁配置を含む。
【0014】
図2乃至図10に示されるように、図1のブランクから形成されるカートンは、出口端部に開口機能を含み、2つの対向するサイドパネル終端フラップに2個ずつ形成された4個の楕円開口を示す。しかしながら、当業者には、ブランクおよびカートンが、いかなる様式でも、1つのみの開口機能の使用またはサイドパネル終端フラップに示される開口の数に限定されるべきではないことが理解されるであろう。さらに、ブランクおよびカートンは、いかなる様式でも、サイドパネル終端フラップにおける開口の方向または配置に限定されるべきではなく、したがっていかなるサイドパネル、トップパネル、ボトムパネル、終端フラップ、またはそれらの任意の組合せに対するものであってもよい。また、当業者には、中に格納、封入、または分配される容器または製品の数、構成、および大きさに依存して、カートンが様々な大きさとなり得ることが理解されるであろう。
【0015】
図1はカートンに形成することができるブランクを示す。ブランクは一般に、折り目または折り線に沿って折り曲げ、ボトムフラップを重ね合わせて他のボトムフラップと接着するか、トップフラップを重ね合わせて他のトップフラップと接着するか、または接着フラップを重ね合わせてボトムパネル、トップパネル、もしくはサイドパネルに接着してカートンスリーブを形成することにより、カートンに形成される。図1に示されるカートンブランクは、このようにして折り曲げて図2乃至図10に示されるカートンを形成することができる。一般に、フラップを互いに固定してスリーブを形成するために接着剤またはコンパウンド等の固定手段が適用される。カートンがスリーブに形成されると、ボトルや缶等の物品をスリーブ内に置くことができ、両方の端部にある終端フラップを閉じることができる。終端フラップもまた、典型的には、非出口端部で糊または他の手段により互いに保持され、出口端部の終端フラップは、トップパネル終端フラップに固定され、サイドパネル終端フラップは切取線の上の部分のみにくる。分配端部のサイドパネル終端フラップもまた、ボトムパネル終端フラップに取り付けることができる。
【0016】
図1は、折り線14によりトップパネル16に接続される第1のサイドパネル12を含むブランク10を示す。トップパネル16は、折り線18により第2のサイドパネル20に接続されている。第2のサイドパネル20は、折り線22によりボトムパネル24に接続されている。ボトムパネル24は、折り線26により固定フラップ28に接続されている。1つの考えられる状況において、一般に、固定フラップ28には糊が塗布され、上向きに折り曲げられて第1のサイドパネル12に接続されるか、または下側部分に糊が塗布されて第1のサイドパネル12上に重なり合う。このように、固定フラップ28または第1のサイドパネル12には、固定フラップを第1のサイドパネル12に固定するための最初の糊が塗布される。
【0017】
終端フラップは一般に、パネル12、16、20、24の周縁部に沿って 配置され、横折り線21および71に沿って分かれて配置される。具体的には、ボトムパネル24は、折り線21に沿ってボトムパネル終端フラップ30および34に接続され、第2のサイドパネル20は、折り線21に沿って第2のサイドパネル終端フラップ42および46に接続され、トップパネル終端フラップ54は、折り線21に沿ってトップパネル16に接続され、第1のサイドパネル終端フラップ60および64は、折り線21に沿って第1のサイドパネル12に接続される。ブランク10の反対側では、第1サイドパネル終端フラップ74は、折り線71に沿って第1のサイドパネル12に接続され、トップパネル終端フラップ76および80は、折り線71に沿ってトップパネル16に接続され、第2のサイドパネル終端フラップ88は、折り線71に沿って第2のサイドパネル20に接続され、ボトムパネル終端フラップ96および98は、折り線71に沿ってボトムパネル24に接続される。
【0018】
ボトムパネル終端フラップ30および34は、折り線32に沿って接続される。ボトムパネル終端フラップ34は、折り線36によりガセットパネル38に接続され、ガセットパネル38は、折り線40に沿って第2のサイドパネル終端フラップ42に接続される。第2のサイドパネル終端フラップ46は、折り線48に沿ってガセットパネル50に接続される。ガセットパネル50は、折り線52に沿ってトップパネル終端フラップ54に接続される。トップパネル終端フラップ54は、折り線56に沿ってトップパネル終端フラップ58に接続される。第1のサイドパネル終端フラップ60は、切取線62に沿って第1のサイドパネル終端フラップ64に接続される。トップパネル終端フラップ76は、折り線78に沿ってトップパネル終端フラップ80に接続される。トップパネル終端フラップ80は、折り線82に沿ってガセットパネル84に接続される。ガセットパネル84は、折り線86に沿って第2のサイドパネル終端フラップ88に接続される。第2のサイドパネル終端フラップ88は、折り線90に沿ってガセットパネル92に接続される。ガセットパネル92は、折り線94に沿ってボトムパネル終端フラップ96に接続される。ボトムパネル終端フラップ96は、折り線97に沿ってボトムパネル終端フラップ98に接続される。
【0019】
一般にガセットパネル38、50、84、および92は、構築プロセスの際に係合し、それぞれの折り線とともに、それぞれの終端フラップを内側に折り曲げ、閉じた端部を形成することを可能にするが、これは一般に、ブランク10から形成されたスリーブに製品が挿入されてから行われる。その目的のため、開口35、55、85、および95は、ガセットパネルの折り曲げをより容易にすることを可能とするために、それぞれの折り線の間のガセットパネルに形成される。具体的には、開口35は、ボトムパネル24、ボトムパネル終端フラップ34、ガセットパネル38、第2のサイドパネル終端フラップ42、および第2のサイドパネル20の間に形成される。開口55は、トップパネル16、トップパネル終端フラップ54、ガセットパネル50、第2のサイドパネル終端フラップ46、および第2のサイドパネル20の間に形成される。開口85は、トップパネル16、トップパネル終端フラップ80、ガセットパネル84、第2のサイドパネル終端フラップ88、および第2のサイドパネル20の間に形成される。開口95は、第2のサイドパネル20、第2のサイドパネル終端フラップ88、ガセットパネル92、ボトムパネル終端フラップ96、およびボトムパネル24の間に形成される。あるいは、ガセットパネル38、50、84、92、および/または関連した開口35、55、85、95は省略されてもよい。
【0020】
ディスペンサフラップ100は、ブランクの一部に形成することができ、完全に構築されたスリーブまたはカートンにおける開口の形成を可能にする、連続した、または一連の実質的に連続した、または一連の実質的に整列した切取線、ミシン目、カットライン、スコアライン、カットスコアライン、またはその他あらゆる種類の切取線より成るように示されている。一般に、ディスペンサフラップ100は、そのような切取線で、またはそのような切取線に沿って切り離して開口を形成することができるか、部分的に切り離され、閉じたカートンに対して蝶番状となる、再び閉じることが可能なフラップとして機能することができるか、あるいは、カートンの残りの部分から完全に取り外すことができる。図1に示されるように、ディスペンサフラップ100は、第2のサイドパネル終端フラップ42および第2のサイドパネル終端フラップ46との間に切取線44を含む。少なくとも部分的にディスペンサフラップ100を画定する切取線は、切取線102として、切取線44から折り線21を横切って第2のサイドパネル20へと続き、次いで第2のサイドパネル20内で方向転換し、切取線104として折り線18に至りそれを横切る。図1に示されるように、切取線102から切取線104への方向転換は、略90度の向きとして示されるが、そのような切取線および向きは、そのような構成に限定されるべきではない。ディスペンサフラップ100を画定する切取線は、切取線106としてトップパネル16内に続くが、これは、トップパネル16において、折り線71の方向へもしくはそれに向かうように凸状に出っ張る弓形構成を有するように示される。切取線106は続いてトップパネル16を横切り折り線14に至りそれを横切り、切取線108として続く。ディスペンサフラップ100を画定する切取線は、切取線110として第1のサイドパネル12において同様に折り線21に向かって方向転換し(同様の構成で示されるがこれに限定されない)、これを横切り、第1のサイドパネル終端フラップに至り、第1のサイドパネル終端フラップの周縁部に延在する切取線62として、第1のサイドパネル終端フラップ60を第1のサイドパネル終端フラップ64から「分離」する。一般に、切取線62は、第1のサイドパネル終端フラップ60および64の一部に形成された開口66により、または開口66において分離される。
【0021】
ディスペンサフラップ100は、切取線44、102、104、106、108、110、および62により画定される、ブランク内またはそれに沿った部分またはパネル若しくはサブパネルを含んでもよい。具体的には、サブパネル112は、第2のサイドパネル20の一部として形成され、サブパネル114は、トップパネル16の一部として形成され、第2のサブパネル116は、第1のサイドパネル12の一部として形成され、第2のサイドパネル終端フラップ46は、第2のサイドパネル終端フラップ42に隣接して形成され、第1のサイドパネル終端フラップ60は、第1のサイドパネル終端フラップ64に隣接して形成される。
【0022】
ディスペンサフラップ100は、いかなる既知の様式によっても切取線に沿って分離することができるが、切り離しは、典型的にはまずフィンガーフラップ118で開始し、これは切取線106と隣接して形成され、切取線106の付近の周縁部を有して示され、また反対部分において折り線120および122を境界としているように示されている。一般に、折り線120および122は、ブランク10において形成される実質的に同心の弓形として示され、カートンからのディスペンサフラップ100の取り外しまたは分離を開始するために切取線106がトップパネル16において分離されると、フィンガーフラップ118の使用開始を容易にする。
【0023】
ブランク10はまた、第1のサイドパネル終端フラップ60、64、および74に開口66、68、70、72を含む。これらの開口66、68、70、および72は楕円形構成で示されているが、いかなる様式でもそのような開口の大きさ、数、向き、または位置に限定されるべきではない。一般に、開口66は、切取線62の互いからの分離部分、第1のサイドパネル終端フラップ60の一部、および第1のサイドパネル終端フラップ64の一部として示されている。開口66および68は、略平行な向きで示されている。また、開口70および72も略平行な向きで示され、第1のサイドパネル終端フラップ74の一部に形成される。さらに、ブランク10において、開口66および72が折り線14に関して開口68および70と平行であるように示されている。
【0024】
ディスペンサフラップ100を用いて開口部を形成するために、一般に、ユーザは指または他の物をフィンガーフラップ118または他の開口開始機能部に挿入する。開口部へのアクセスおよび開口開始機能部へのアクセスの代替の構成が本明細書において企図され包含される。
【0025】
図2は、カートンまたはスリーブに形成されている図1のブランク10を示す。対応するサイドパネル終端フラップ42および88を備える第2のサイドパネル20が図2に示されている。図3は、サイドパネル終端フラップ60および64に開口66および68を備え、サイドパネル終端フラップ74に開口70および72を備えた、図2の形成されたカートンまたはスリーブのもう一つの側部を示す。
【0026】
図4は、サイドパネル終端フラップを閉じることにより形成される出口端部を示す。図4に示されるように、サイドパネル終端フラップ42および46は内側に閉じられ、ガセットパネル50およびトップパネル終端フラップ54は開口55に補助されて折り線52を中心に折り曲げられ、ガセットパネル38およびボトムパネル終端フラップ34は開口35に補助されて折り線36を中心に折り曲げられる。これらのフラップおよびパネルは、ガセットパネル50およびトップパネル終端フラップ54、ならびにガセットパネル38およびボトムパネル終端フラップ34が隣接するまで内側に折り曲げられる。一般に、ブランク10の製造中またはそれを折り曲げる前に、出口端部を閉じるときに互いに固定するために、ガセットパネル50またはトップパネル終端フラップ54上、およびガセットパネル38またはボトムパネル終端フラップ34上に、糊または他の接着剤が付けられる。トップパネル終端フラップ58およびボトムパネル終端フラップ30は、出口端部を閉じる前に互いの方向に折り曲げられる。終端フラップの部分は、他の終端フラップのそれぞれの他の部分に接着して、分配が必要となるまで、カートン内に封入された容器を維持するための維持機能を形成することができる。
【0027】
図5は、出口端部の全てのフラップおよびパネルが閉じられて封じ込まれたカートンを示す。図4から終端フラップの閉鎖を進めた後、第1のサイドパネル終端フラップ60および64は、第2のサイドパネル終端フラップ42および46、トップパネル終端フラップ54および58、ならびにボトムパネル終端フラップ30および34の上に閉じられて、カートンの出口端部が完全に封じ込まれている。非出口端部の終端フラップは、出口端部の終端フラップと実質的に同じ様式で閉じられ、ガセットパネル84および92、ならびにトップ終端フラップ76および80ならびにボトムパネル終端フラップ96および98は、ガセットとの相互作用により閉じることができる。また、カートンの内部からカートンの外部への空気交換をするための開口部を設けるために、出口端部の開口66および68により提供されたのと実質的に同様の様式で、非出口端部は通気開口70および72を終端フラップ74に含むことができる。任意に、非出口端部に形成されたものと同様あるいは異なる、第2のディスペンサフラップにより形成された第2の開口領域を備えた第2の出口端部となるように、非出口端部は修正されてもよい。そのような第2の出口端部は、上で詳述した出口端部と同様の様式で機能してもよい。
【0028】
図6は、出口端部において、開口66および68を通してカートンの中を通して、非出口端部の開口70および72を通して見た、図5のカートンの正面図を示す。図7は、トップパネル16において使用されるフィンガーフラップ118を示す。フィンガーフラップ118は、切取線106ならびに折り線120および122を境界として示されている。図8は、トップパネル16ならびに第1および第2のサイドパネル12および20における切取線に沿って切り離されている、取り外し可能な部分を示す。
【0029】
図9は、出口端部においてカートンに対して蝶番状となっているディスペンサフラップ100を示す。ディスペンサフラップを再び閉じてカートンを覆うかまたは再び閉じるために、ディスペンサフラップは蝶番式とされてもよい。あるいは、ディスペンサフラップ100は、図10に示されるように、第1のサイドパネル終端フラップ60および64における切取線62に沿って、また第2のサイドパネル終端フラップ42および46における切取線44に沿って、カートンの残りの部分から完全に取り外すことができる。
【0030】
図11は、カートンに形成することができる代替のブランクの実施形態を示す。ブランクは、一般に、折り目または折り線に沿って折り曲げて、ボトムフラップを重ね合わせて他のボトムフラップと接着するか、トップフラップを重ね合わせて他のトップフラップと接着するか、または接着フラップを重ね合わせてボトムパネル、トップパネル、もしくはサイドパネルに接着してカートンスリーブを形成することにより、カートンに形成される。一般に、フラップを互いに固定してスリーブを形成するために接着剤またはコンパウンド等の固定手段が適用される。カートンがスリーブに形成されると、ボトルや缶等の物品をスリーブ内に置くことができ、両方の端部にある終端フラップを閉じることができる。終端フラップもまた、典型的には、非出口端部で糊または他の手段により互いに保持され、出口端部の終端フラップは、トップパネル終端フラップに固定され、サイドパネル終端フラップは切取線の上の部分のみにくる。分配端部のサイドパネル終端フラップもまた、ボトムパネル終端フラップに取り付けることができる。
【0031】
図11は、折り線214によりトップパネル216に接続される第1のサイドパネル212を含むブランク210を示す。トップパネル216は、折り線218により第2のサイドパネル220に接続される。第2のサイドパネル220は、折り線222によりボトムパネル224に接続される。ボトムパネル224は、折り線226により固定フラップ228に接続される。1つの考えられる状況において、一般に、固定フラップ228には糊が塗布され、上向きに折り曲げられて第1のサイドパネル212に接続されるか、または下側部分に糊が塗布されて第1のサイドパネル212上に重なり合う。このように、固定フラップ228または第1のサイドパネル212に、固定フラップを第1のサイドパネル212に固定するための最初の糊が塗布される。
【0032】
終端フラップは一般に、パネル212、216、220、224の周縁部に沿って配置され、また横折り線221および271に沿って分かれて配置される。具体的には、ボトムパネル224は、折り線221に沿ってボトムパネル終端フラップ230および234に接続され、第2のサイドパネル220は、折り線221に沿って第2のサイドパネル終端フラップ242および246に接続され、トップパネル終端フラップ254は、折り線221に沿ってトップパネル216に接続され、第1のサイドパネル終端フラップ260および264は、折り線221に沿って第1のサイドパネル212に接続される。ブランク210の反対側では、第1サイドパネル終端フラップ274は、折り線271に沿って第1のサイドパネル212に接続され、トップパネル終端フラップ276および280は、折り線271に沿ってトップパネル216に接続され、第2のサイドパネル終端フラップ288は、折り線271に沿って第2のサイドパネル220に接続され、ボトムパネル終端フラップ296および298は、折り線271に沿ってボトムパネル224に接続される。
【0033】
ボトムパネル終端フラップ230および234は、折り線232に沿って接続される。ボトムパネル終端フラップ234は、折り線236によりガセットパネル238に接続され、ガセットパネル238は、折り線240に沿って第2のサイドパネル終端フラップ242に接続される。第2のサイドパネル終端フラップ246は、折り線248に沿ってガセットパネル250に接続される。ガセットパネル250は、折り線252に沿ってトップパネル終端フラップ254に接続される。トップパネル終端フラップ254は、折り線256に沿ってトップパネル終端フラップ258に接続される。第1のサイドパネル終端フラップ260は、切取線262に沿って第1のサイドパネル終端フラップ264に接続される。トップパネル終端フラップ276は、折り線278に沿ってトップパネル終端フラップ280に接続される。トップパネル終端フラップ280は、折り線282に沿ってガセットパネル284に接続される。ガセットパネル284は、折り線286に沿って第2のサイドパネル終端フラップ288に接続される。第2のサイドパネル終端フラップ288は、折り線290に沿ってガセットパネル292に接続される。ガセットパネル292は、折り線294に沿ってボトムパネル終端フラップ296に接続される。ボトムパネル終端フラップ296は、折り線297に沿ってボトムパネル終端フラップ298に接続される。
【0034】
一般にガセットパネル238、250、284、および292は、構築プロセスの際に係合し、それぞれの折り線とともに、それぞれの終端フラップを内側に折り曲げ、閉じた端部を形成することを可能にするが、これは一般に、ブランク210から形成されたスリーブに製品が挿入されてから行われる。この目的のため、開口235、255、285、および295は、ガセットパネルの折り曲げをより容易にするために、それぞれの折り線の間のガセットパネルに形成される。具体的には、開口235は、ボトムパネル224、ボトムパネル終端フラップ234、ガセットパネル238、第2のサイドパネル終端フラップ242、および第2のサイドパネル220の間に形成される。開口255は、トップパネル216、トップパネル終端フラップ254、ガセットパネル250、第2のサイドパネル終端フラップ246、および第2のサイドパネル220の間に形成される。開口285は、トップパネル216、トップパネル終端フラップ280、ガセットパネル284、第2のサイドパネル終端フラップ288、および第2のサイドパネル220の間に形成される。開口295は、第2のサイドパネル220、第2のサイドパネル終端フラップ288、ガセットパネル292、ボトムパネル終端フラップ296、およびボトムパネル224の間に形成される。あるいは、ガセットパネル238、250、284、292、および/または関連した開口235、255、285、295は省略されてもよい。
【0035】
ディスペンサフラップ300は、ブランクの一部に形成することができ、完全に構築されたスリーブまたはカートンにおける開口の形成を可能にする、連続した、または一連の実質的に連続した、または一連の実質的に整列した切取線、ミシン目、カットライン、スコアライン、カットスコアライン、またはその他のいかなる種類の切取線より成るように示されている。一般に、ディスペンサフラップ300は、そのような切取線で、またはそのような切取線に沿って切り離して開口を形成することができるか、部分的に切り離され閉じたカートンに対して蝶番状となる、再び閉じることが可能なフラップとして機能することができるか、あるいは、カートンの残りの部分から完全に取り外すことができる。ディスペンサフラップ300は、第2のサイドパネル終端フラップ242および第2のサイドパネル終端フラップ246との間の切取線244を含む。少なくとも部分的にディスペンサフラップ300を画定する切取線は、切取線302として、切取線244から折り線221を横切り第2のサイドパネル220へと続き、次いで第2のサイドパネル220内で方向転換し、切取線304として折り線218に至りそれを横切る。切取線302から切取線304への方向転換は、略90度の向きとして示されるが、そのような切取線および向きは、そのような構成に限定されるべきではない。ディスペンサフラップ300を画定する切取線は、切取線306としてトップパネル216内に続くが、これは、トップパネル216において、折り線271の方向へもしくはそれに向かうように凸状に出っ張る弓形構成を有するように示される。切取線306は続いてトップパネル216を横切り折り線214に至りそれを横切り、切取線308として続く。ディスペンサフラップ300を画定する切取線は、切取線310として第1のサイドパネル212において同様に折り線221に向かって方向転換し(同様の構成で示されるがこれに限定されない)、これを横切り、第1のサイドパネル終端フラップに至り、第1のサイドパネル終端フラップの周縁部に延在する切取線262として、第1のサイドパネル終端フラップ260を第1のサイドパネル終端フラップ264から「分離」する。一般に、切取線262は、第1のサイドパネル終端フラップ260および264の一部に形成された開口266により、または開口266において分離される。
【0036】
ディスペンサフラップ300は、切取線244、302、304、306、308、310、および262により画定される、ブランク内またはそれに沿った部分またはパネル若しくはサブパネルを含んでもよい。具体的には、サブパネル312は、第2のサイドパネル220の一部として形成され、サブパネル314は、トップパネル216の一部として形成され、第2のサブパネル316は、第1のサイドパネル212の一部として形成され、第2のサイドパネル終端フラップ246は、第2のサイドパネル終端フラップ242に隣接して形成され、第1のサイドパネル終端フラップ260は、第1のサイドパネル終端フラップ264に隣接して形成される。
【0037】
ディスペンサフラップ300は、いかなる既知の様式によっても切取線に沿って分離することができるが、切り離しは、典型的にはまずフィンガーフラップ318で開始し、これは切取線306と隣接して形成され、切取線306の付近の周縁部を有して示され、また反対部分は折り線320および322を境界としているように示されている。一般に、折り線320および322は、ブランク210において形成される実質的に同心の弓形として示され、カートンからのディスペンサフラップ300の取り外しまたは分離を開始するために切取線306がトップパネル216において分離されると、フィンガーフラップ318の使用開始を容易にする。
【0038】
ブランク210はまた、第1のサイドパネル終端フラップ260、264、および274に開口266、268、270、272を含む。これらの開口266、268、270、および272は楕円形構成で示されているが、いかなる様式でもそのような開口の大きさ、数、向き、または位置に限定されるべきではない。一般に、開口266は、切取線262の分離部分、第1のサイドパネル終端フラップ260の一部、および第1のサイドパネル終端フラップ264の一部として示されている。開口266および268は、略平行な向きで示されている。また、開口270および272も略平行な向きで示され、第1のサイドパネル終端フラップ274の一部に形成される。さらに、ブランク210において、開口266および272が折り線214に関して開口268および270と平行であるように示されている。
【0039】
ディスペンサフラップ300を用いて開口部を形成するために、一般に、ユーザは指または他の物をフィンガーフラップ118または他の開口開始機能部に挿入する。開口部へのアクセスおよび開口開始機能部へのアクセスの代替の構成が本明細書において企図され包含される。
【0040】
一般的な慣行に従い、本明細書で説明された図面の様々な特徴は必ずしも正しい縮尺で描かれたものではない。図面の様々な特徴および要素の寸法は拡大または縮小される場合がある。図1および図11で提供される寸法は例示的な寸法であり、様々な容器の形態または種類、広範な容器の種類または大きさ、単一のカートン内に封入される広範な容器の種類または大きさ(例えば、単一の封入されたカートン内の大きいおよび小さい、低いおよび高い容器)等に対応するために改変されてもよい。
【0041】
本発明のブランクまたはカートンは、例えばコーティングされた板紙および同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクまたはカートンの内部および/または外部をクレーコーティングによりコーティングすることができる。次いでクレーコーティング上に、製品、広告、価格コード、および他の情報または画像が印刷されてもよい。ブランクまたはカートンは、ブランクまたはカートンに印刷されたあらゆる情報を保護するためにニスでコーティングされてもよい。また、ブランクまたはカートンは、ブランクまたはカートンのどちらか一方側または両側において、例えば湿気防止層でコーティングされてもよい。
【0042】
さらに、ブランクまたはカートンは、通常の紙よりも重く、硬いキャリパの板紙で構成されてもよい。また、ブランクまたはカートンは、ボール紙、硬化紙、または少なくとも概して上記のように運搬用包装が機能することを可能にするための適した性質を有するあらゆる他の材料など、他の材料から構成することもできる。ブランクまたはカートンは、選択されたパネルまたはパネルセクションで、1つ以上のシート状材料でラミネート加工、またはコーティングすることもできる。
【0043】
本明細書で詳述される折り線または切取線は、必ずしも直線である必要はないが、例えばそれに沿って折り曲げることを容易にするもの等、弱化形態のあらゆる実質的な線形であってもよい。本発明の範囲を狭める目的ではないが、より具体的には、折り線および切取線は、鈍い刻み刃で形成された線のような刻み線であって、所望の弱化線に沿って材料に破砕部分を作製するもの、所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在する切り込み、および/または所望の弱化線に沿って材料内に部分的に延在するおよび/または材料を通り抜けて完全に延在する一連の切り込み、およびこれらの機能の様々な組合せを含む。切り込みが折り線を作製するために使用される状況において、一般的に、切り込みは妥当な使用者が、折り線を切取線と誤って見なすような、過剰に広範囲にあってはならない。
【0044】
本発明のブランクまたはカートンは、糊によって互いに接着された1つまたは複数のパネルを有するものとして説明されてもよい。「糊」という用語は、カートンパネルを定位置に固定するために一般的に使用される接着剤の全ての様式を網羅することを意図する。
【0045】
本発明者らが最適な態様と見なす構成および方法論に関して、ブランクおよびカートンを説明してきた。示された実施形態は、例としてのみ提示されたものであり、ブランクまたはカートンの範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例示され説明された実施形態に対する追加、削除、修正を本発明の精神および範囲から逸脱しない範囲で当業者が行なうことができ、それは、請求項によって包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】一実施形態に従いカートンに形成可能なブランクの平面図である。
【図2】スリーブとして形成された図1のブランクを示す図である。
【図3】図2のスリーブの反対側から見た図であり、終端フラップにおける開口を示す図である。
【図4】ガセットフラップが閉じた状態の出口端部を示す図である。
【図5】カートンの閉じた出口端部の斜視図である。
【図6】出口端部および非出口端部に通気開口を備えた図5のカートンの正面図である。
【図7】トップパネルにおいて使用されているフィンガーフラップを示す図である。
【図8】切取線に沿って切り離されている取り外し可能部分を示す図である。
【図9】カートンに対して蝶番状となっている取り外し可能部分を示す図である。
【図10】カートンから完全に取り外された取り外し可能部分を示す図である。
【図11】カートンに形成可能なブランクの代替の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップパネル、ボトムパネル、第1のサイドパネル、および第2のサイドパネルと、
前記第1のサイドパネルの周縁部における第1のサイドパネル終端フラップと、
前記第2のサイドパネルの周縁部における第2のサイドパネル終端フラップと、
前記第1のサイドパネル終端フラップまたは前記第2のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口と、を備えるカートン。
【請求項2】
少なくとも部分的に切取線により画定されるディスペンサフラップをさらに備える、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記切取線は、前記第1のサイドパネル、前記第1のサイドパネル終端フラップ、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記第2のサイドパネル終端フラップの一部を含む、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記トップパネルにフィンガーフラップを含む、請求項2に記載のカートン。
【請求項5】
前記フィンガーフラップは、前記トップパネルにおける切取線に沿って配置される、請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記切取線は、前記第1のサイドパネル終端フラップを横切り前記開口まで延在し、次いで前記第1のサイドパネル終端フラップを横切り前記第1のサイドパネル終端フラップの周縁部まで続いている、請求項2に記載のカートン。
【請求項7】
前記切取線は、前記第2のサイドパネル終端フラップを横切り前記開口に延在し、次いで前記第2のサイドパネル終端フラップを横切り周縁部へ続いている、請求項2に記載のカートン。
【請求項8】
前記第1のサイドパネル終端フラップおよび前記第2のサイドパネル終端フラップは、前記カートンの第1の端部に存在し、前記カートンは、前記第1のサイドパネル終端フラップに対向する、前記第1のサイドパネルの第2の端部における第3のサイドパネル終端フラップと、前記第2のサイドパネル終端フラップに対向する、前記第2のサイドパネルの第2の端部における第4のサイドパネル終端フラップとをさらに備える、請求項1に記載のカートン。
【請求項9】
前記第3のサイドパネル終端フラップまたは前記第4のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口をさらに備える、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
第1の折り線によりトップパネルに接続される第1のサイドパネルと、
第2の折り線により第2のサイドパネルに接続される前記トップパネルと、
第3の折り線によりボトムパネルに接続される前記第2のサイドパネルと、
前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記ボトムパネルの第1の周縁部における第1の横方向の折り線と、
前記第1のサイドパネルの前記第1の周縁部における第1のサイドパネル終端フラップと、
前記第2のサイドパネルの前記第1の周縁部における第2のサイドパネル終端フラップと、
前記第1のサイドパネル終端フラップまたは前記第2のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口と、を備えるブランク。
【請求項11】
第4の折り線により前記ボトムパネルに接続された接着パネルをさらに備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
第4の折り線により前記第1のサイドパネルに接続された接着パネルをさらに備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項13】
前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記ボトムパネルの第2の周縁部における第2の横方向の折り線をさらに備え、前記第2の周縁部は、前記第1の周縁部に対向する前記ブランクの端部上に配置される、請求項10に記載のブランク。
【請求項14】
前記第1のサイドパネルの前記第2の周縁部における第3のサイドパネル終端フラップと、
前記第2のサイドパネルの前記第2の周縁部における第4のサイドパネル終端フラップと、
前記第3のサイドパネル終端フラップまたは前記第4のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口とをさらに備える、請求項13に記載のブランク。
【請求項15】
少なくとも部分的に切取線により画定されるディスペンサフラップをさらに備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項16】
前記切取線は、前記第1のサイドパネル、前記第1のサイドパネル終端フラップ、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記第2のサイドパネル終端フラップの一部を含む、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記トップパネルにフィンガーフラップを含む、請求項15に記載のブランク。
【請求項18】
前記フィンガーフラップは、前記トップパネルの前記切取線に沿って配置される、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
前記切取線は、前記第1のサイドパネル終端フラップを横切り前記開口まで延在し、次いで前記第1のサイドパネル終端フラップを横切り前記第1のサイドパネル終端フラップの周縁部へ続く、請求項15に記載のブランク。
【請求項20】
前記切取線は、前記第2のサイドパネル終端フラップを横切り前記開口に延在し、次いで前記第2のサイドパネル終端フラップを横切り周縁部へ続いている、請求項15に記載のブランク。
【請求項21】
少なくとも1つの前記開口が、前記第1のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも第1の開口と、前記第2サイドパネル終端フラップに形成された少なくとも第2の開口とを含む、請求項10に記載のブランク。
【請求項22】
第1の折り線によりトップパネルに接続される第1のサイドパネルと、第2の折り線により第2のサイドパネルに接続される前記トップパネルと、第3の折り線によりボトムパネルに接続される前記第2のサイドパネルと、前記第1のサイドパネル、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記ボトムパネルの第1の周縁部における第1の横方向の折り線と、前記第1のサイドパネルの前記第1の周縁部における第1のサイドパネル終端フラップと、前記第2のサイドパネルの前記第1の周縁部における第2のサイドパネル終端フラップと、前記第1のサイドパネル終端フラップまたは前記第2のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口とを備えるブランクを、カートンに形成する方法であって、
前記ブランクを前記カートンに折り曲げるステップと、
前記カートンに容器を充填するステップと、
前記第1のサイドパネル終端フラップおよび前記第2のサイドパネル終端フラップを閉じ、前記カートン内の前記容器を少なくとも部分的に囲うステップとを含み、前記開口は、前記カートン内の前記容器に通気させ、前記カートンの外部と前記カートンの内部との間で空気を交換させる、方法。
【請求項23】
前記ブランクは、少なくとも部分的に切取線で画定されるディスペンサフラップをさらに備え、前記切取線は、前記第1のサイドパネル、前記第1のサイドパネル終端フラップ、前記トップパネル、前記第2のサイドパネル、および前記第2のサイドパネル終端フラップの一部を含み、前記方法は、
前記ディスペンサフラップを前記切取線に沿って分離し、前記カートンに開口部を形成するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ブランクは、前記トップパネルにおける切取線に沿って配置されたフィンガーフラップをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
トップパネル、ボトムパネル、第1のサイドパネル、および第2のサイドパネルと、前記第1のサイドパネルの周縁部における第1のサイドパネル終端フラップと、前記第2のサイドパネルの周縁部における第2のサイドパネル終端フラップと、前記第1のサイドパネル終端フラップまたは前記第2のサイドパネル終端フラップに形成された少なくとも1つの開口とを備える、封入されたカートン内の空気を交換する方法であって、
前記少なくとも1つの開口を通して、前記カートンの内部と前記カートンの外部との間で空気を交換させるステップを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−535273(P2009−535273A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−509722(P2009−509722)
【出願日】平成19年5月3日(2007.5.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/010773
【国際公開番号】WO2007/130538
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】