説明

通話システム、携帯電話および呼び出し方法

【課題】着信者の状況より緊急な用件を逸する可能性を軽減する。
【解決手段】格納部32は、発信者携帯電話20の電話番号を格納する。通信部31は、発信信号を受信する。処理部34は、通信部31が受信した発信信号に格納部32内の電話番号があるか否かを判定する。報知部35は、処理部34がその電話番号がある判定すると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信者の状況を確認することが可能な通話システム、携帯電話および呼び出し方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の移動体通信では、携帯電話の背面液晶などに発信者の用件を表示することで、着信者が電話に応答する前に、着信者に発信者の用件を伝える方式がある。このような方式では、発信者は、用件を文字で入力しなければならず、特に緊急時などでは煩わしく感じることもあった。また、発信者は、着信者の状況を把握しないで発信するため、着信者にとってタイミングの悪いときに発信してしまうことがあった。
【0003】
特許文献1には、着信者の状況を把握することが可能な現在状況確認システムが記載されている。この現在状況確認システムでは、サーバに移動体端末所持者の現在状況に関する情報が登録される。また、他の移動体端末所持者は、自己の移動体端末を用いて、そのサーバにアクセスして、指定した移動体端末所持者の現在の状況に関する情報を閲覧する。
【0004】
これにより、発信者は、着信者の状況を把握することが可能になるので、着信者にとってタイミングの悪いときに発信してしまうことを軽減することが可能になる。
【特許文献1】特開2002−191070号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
着信者は、着信音が鳴ると困るような状況では、着信音を鳴らさないマナーモードなどの着信モードを携帯電話に設定することがある。このような着信モードが設定されると、着信者は、着信があっても、その着信に気づかなかったり、その場ではその着信に故意に応答しなかったりして、着信の応答が後回しにされることがある。したがって、着信者の状況よりも緊急な用件であっても、その用件を逸する可能性が高くなるという問題点があった。
【0006】
特許文献1では、着信者の状況を把握することが可能であるが、着信者の状況よりも緊急な用件が有った場合でも、着信者の携帯電話にマナーモードが設定されていると、その用件を逸する可能性がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記の課題である、着信者の状況より緊急な用件を逸する可能性が高くなるという課題を解決する通話システム、携帯電話および呼び出し方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の通信システムは、発信者携帯電話と、前記発信者携帯電話と接続可能な着信者携帯電話と、を含み、前記発信者携帯電話が前記着信者携帯電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能である通信システムであって、前記発信者携帯電話は、前記サーバから、前記着信者携帯電話の使用者の状況を受信する受信部と、前記受信部が受信した状況を表示する表示部と、操作部と、前記操作部に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する制御部と、を含み、前記着信者携帯電話は、着信を報知する着信モードを設定する設定部と、前記発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、他の電話からの発信信号を受信する受付部と、前記受付部が受信した発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する処理部と、前記処理部にて前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知し、前記処理部にて前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する報知部と、を含む。
【0009】
また、本発明の携帯電話は、着信を報知する着信モードを設定する設定部と、自電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能な発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、他の電話からの発信信号を受信する受付部と、前記受付部が受信した発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する処理部と、前記処理部にて前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知し、前記処理部にて前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する報知部と、を含む。
【0010】
また、本発明の呼び出し方法は、操作部を含む発信者携帯電話と、着信を報知する着信モードを設定する設定部と前記発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部とを含み前記発信者携帯電話と接続可能な着信者携帯電話と、を含み、前記発信者携帯電話が前記着信者携帯電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能である通信システムが行う呼び出し方法であって、前記発信者携帯電話が、前記サーバから、前記着信者携帯電話の使用者の状況を受信する受信ステップと、前記発信者携帯電話が、前記受信された状況を表示する表示ステップと、前記発信者携帯電話が、前記操作部に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する送信ステップと、を含み、前記着信者携帯電話が、他の電話から発信信号を受信する受付ステップと、前記着信者携帯電話が、前記受信された発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する判定ステップと、前記着信者携帯電話が、前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する所定報知ステップと、前記着信者携帯電話が、前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する設定報知ステップと、を含む。
【0011】
また、本発明の第二の呼び出し方法は、着信を報知する着信モードを設定する設定部と、自電話の使用者の状況を登録するサーバと接続可能な発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、を含む携帯電話が行う呼び出し方法であって、他の電話からの発信信号を受信する受付ステップと、前記受信された発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する判定ステップと、前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する所定報知ステップと、前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する設定報知ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、着信者の状況より緊急な用件を逸する可能性を軽減することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、各図面において、同じものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の通信システムを示したブロック図である。図1において、通信システムは、サーバ10と、発信者携帯電話20と、着信者携帯電話30とを含む。ここで、サーバ10は、発信者携帯電話20と相互に接続可能である。また、発信者携帯電話20は、着信者携帯電話30と相互に接続可能である。
【0015】
サーバ10は、着信者携帯電話30の使用者(以下、着信者と称する)の現在の状況を管理する。
【0016】
発信者携帯電話20は、サーバ10内の着信者の状況を表示可能な携帯電話である。
【0017】
図2は、発信者携帯電話20の構成例を示したブロック図である。図2において、発信者携帯電話20は、通信部21と、表示部22と、操作部23と、制御部24とを含む。
【0018】
通信部21は、サーバ10から着信者の状況を受信する受信部である。
【0019】
表示部22は、通信部21が受信した着信者の状況を表示する。
【0020】
操作部23は、自電話の使用者(以下、発信者と称する)にて操作される。
【0021】
制御部24は、操作部23に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する。なお、制御部24は、自電話の電話番号を予め保持している。
【0022】
図3は、着信者携帯電話30の構成例を示したブロック図である。図3において、着信者携帯電話30は、通信部31と、格納部32と、設定部33と、処理部34と、報知部35とを含む。
【0023】
通信部31は、他の電話からの発信信号を受信する受付部である。
【0024】
格納部32は、発信者携帯電話20の電話番号を格納する。
【0025】
設定部33は、着信を報知する着信モードを設定する。着信モードには、例えば、音声で着信を報知する通常モードや、バイブレーションで着信を報知するマナーモードや、着信の報知を行わないドライブモードおよびサイレントモードなどがある。
【0026】
処理部34は、通信部31が受信した発信信号に格納部32内の電話番号があるか否かを判定する。
【0027】
報知部35は、例えば、スピーカおよびバイブレータである。報知部35は、処理部34がその電話番号がある判定すると、予め定められた所定着信モードで着信を報知し、一方、処理部34がその電話番号がない判定すると、設定部33に設定された着信モードで着信を報知する。
【0028】
所定着信モードは、着信者が着信を気づき易い着信モードである。例えば、所定着信モードは、通常モードでもよいし、通常モードと異なる音声で着信を報知する緊急モードでもよい。
【0029】
次に動作を説明する。
【0030】
図4は、通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0031】
ステップS401では、サーバ10は、登録されている着信者の状況を送信する。発信者携帯電話20の通信部21は、サーバ10から、着信者の状況を受信すると、その着信者の状況を制御部24に送信する。制御部24は、その着信者の状況を受信すると、ステップ402を実行する。
【0032】
ステップS402では、制御部24は、その着信者の状況を表示部22に表示する。
【0033】
その後、発信者は、表示部22が表示した着信者の状況を確認し、その着信者の状況と、着信者への用件とを比べて、その用件が直ぐに連絡したほうがよい緊急な用件か否かを判断する。発信者は、その用件が緊急の用件であると、ステップS403を実行する。なお、発信者は、その用件が緊急の用件でないと、着信者への連絡を取り止める、または、着信者の状況が変更するまで待機する。
【0034】
ステップS403では、発信者は、操作部23に所定発信操作を行う。制御部24は、操作部23への所定発信操作を検知すると、ステップS404を実行する。
【0035】
ステップS404では、制御部24は、その発信信号を生成し、その発信信号を、通信部21を介して着信者携帯電話30の通信部31に送信する。通信部31は、その発信信号を受信すると、通信部31は、その発信信号を処理部34に送信する。処理部34は、その発信信号を受信すると、ステップS405を実行する。
【0036】
ステップS405では、処理部34は、格納部32内の電話番号を確認する。処理部34は、その発信信号にその確認した電話番号があるか否かを判定する。処理部34は、その電話番号があると、ステップS406を実行し、その電話番号がないと、ステップS407を実行する。
【0037】
ステップS406では、処理部34は、所定着信モードで報知部35を動作して、着信を報知する。例えば、所定着信モードが通常モードの場合、処理部34は、スピーカを動作して、通常モード用の音声で着信を報知する。また、所定着信モードが緊急モードの場合、処理部34は、スピーカを動作して、通常モード用の音声と異なる緊急モード用の音声で着信を報知する。なお、所定着信モードは処理部34に設定されている。
【0038】
ステップS407では、処理部34は、設定部33に設定されている着信モードを確認し、その着信モードで報知部35を動作して、着信を報知する。例えば、その設定されている着信モードがマナーモードの場合、処理部34は、バイブレータを動作して、バイブレーションで着信を報知する。
【0039】
次に効果を説明する。
【0040】
本実施形態によれば、通信部21は、サーバ10から着信者の状況を受信する。表示部22は、通信部21が受信した着信者の状況を表示する。制御部24は、操作部23に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する。格納部32は、発信者携帯電話20の電話番号を格納する。通信部31は、発信信号を受信する。処理部34は、通信部31が受信した発信信号に格納部32内の電話番号があるか否かを判定する。報知部35は、処理部34がその電話番号がある判定すると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する。
【0041】
この場合、着信者の状況が表示可能な発信者携帯電話20の電話番号が発信信号にあると、着信が所定着信モードで報知される。このため、発信者は、その着信者の状況より緊急な用件がある場合に発信者携帯電話20を用いて発信すれば、着信者携帯電話30にマナーモードが設定されていても、音声などで着信を報知することが可能になる。したがって、着信者の状況より緊急な用件を逸する可能性を軽減することが可能になる。
【0042】
次に第二の実施形態を説明する。第二の実施形態は、第一の実施形態をより詳細に示した実施形態である。
【0043】
図5は、サーバ10の構成例を示したブロック図である。図5において、サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、管理部13とを含む。
【0044】
なお、状況を公開する複数のメンバーがコミュニティを結成し、各メンバーの携帯電話をサーバ10に接続できるように設定する。サーバ10は、そのコミュニティのメンバーの専用のサーバである。
【0045】
ここで、コミュニティを結成する理由は、コミュニティが結成されないと、以下の問題点があるためである。第一の問題点は、不特定多数の人から自分の状況が確認されてしまい、プライバシーが守られない可能性があることである。第二の問題点は、発信者が、不特定多数の中から連絡を取りたい人の状況を探すと手間がかかることである。
【0046】
また、着信者の状況に関する状況登録ルールをコミュニティ内で統一することで、着信者および発信者が、着信者の状況の重要度等に認識のずれが生じないようにすることが望ましい。例えば、着信者の状況を、重要度の低い順に、Case1「同部門内の会議」、Case2「他部門を含んだ社内の会議」およびCase3「他社との会議」の3つに分類しておく。また、どのような用件がどの状況より重要または緊急かを決めておく。
【0047】
通信部11は、着信者携帯電話30から、着信者の状況と、着信者携帯電話30の識別子とを受信する。識別子は、例えば、着信者携帯電話30の電話番号または着信者の名前などである。なお、識別子は、電話番号または名前に限らず適宜変更可能である。
【0048】
また、通信部11は、発信者携帯電話20から、着信者の状況を取得する旨の取得要求を受信する。
【0049】
記憶部12は、着信者の状況を識別子ごとに対応付けたデータベースを登録する。
【0050】
管理部13は、通信部11が受信した着信者の状況および識別子を対応付けたレコードを記憶部12に登録する。
【0051】
また、管理部13は、通信部11が取得要求を受信すると、記憶部12内のデータベースを発信者携帯電話20に送信する。
【0052】
次に、発信者携帯電話20について説明する。
【0053】
制御部24は、操作部23に所定発信操作が行われると、発信信号と、着信者を緊急に呼び出す旨の緊急信号とを着信者携帯電話30に送信する。所定発信操作は、例えば、通話キーの押下とそれに続く所定キーの押下などである。所定発信操作は、例えば、通話キーの押下とそれに続く所定キーの押下などである。
【0054】
また、制御部24は、操作部23に特定取得操作が行われると、着信者の状況を取得する旨の取得要求をサーバ10に送信する。特定取得操作は、発信者が容易に行える操作であることが望ましい。例えば、特定取得操作は、操作部23の特定キー(例えば、通話キー)の長押しである。なお、特定取得操作は、特定キーの長押しに限らず適宜変更可能である。また、長押しは、所定時間以上、キーが押下されることである。
【0055】
次に、着信者携帯電話30について説明する。
【0056】
図6は、本実施形態の着信者携帯電話30の構成例を示したブロック図である。図6において、着信者携帯電話30は、図3で示した構成に加え、入力部36をさらに含む。
【0057】
入力部36は、着信者にて操作される。
【0058】
格納部32は、自電話の識別子を格納する。
【0059】
処理部34は、入力部36に状況登録操作が行われると、着信者の状況と、格納部32内の識別子とをサーバ10に登録する。
【0060】
具体的には、処理部34は、入力部36に状況登録操作が行われると、その状況登録操作に応じた着信者の状況と、格納部32内の識別子とをサーバ10に送信することで、その着信者の状況および識別子を登録する。
【0061】
状況登録操作は、着信者が容易に行える操作であることが望ましい。例えば、着信者の状況ごとに入力部36のキーを割り当て、そのキーの長押しが行われると、そのキーに割り当てられた状況と、格納部32内の識別子とをサーバ10に登録する。例えば、Case1ないし3のそれぞれに、テンキー7ないし9のいずれか一つが割り当てられる。
【0062】
また、処理部34は、入力部36に状況登録操作が行われると、所定着信モードでの着信の報知を許可する緊急呼び出しモードを設定部33に設定する。
【0063】
さらに、処理部34は、通信部31が発信信号および緊急信号を受信した場合、かつ、設定部33に緊急呼び出しモードが設定されている場合に、その発信信号に格納部32内の電話番号があるか否かを判定する。
【0064】
次に動作を説明する。
【0065】
図7は、本実施形態の通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。なお、着信者が会議に参加中に、発信者が着信者に連絡をとる場合を考える。
【0066】
図7において、ステップS1は、発信者が着信者に連絡する前の準備となる処理であり、ステップS2は、実際に発信者が着信者に連絡をとる際の処理である。なお、ステップS1は、ステップS3ないしS6を含み、ステップS2は、ステップS7ないしS11を含む。
【0067】
先ず、ステップS3では、着信者および発信者がコミュニティを結成する。
【0068】
その後、ステップS4では、着信者および発信者が状況登録ルールを決める。
【0069】
着信者は、その状況登録ルールに従って、着信者携帯電話30に、状況を登録するための設定を行う。例えば、着信者は、状況を登録するサーバ10の場所(例えば、URL)を着信者携帯電話30に登録し、テンキー7ないし9のそれぞれに、Case1ないし3のいずれか一つが割り当て、テンキー7ないし9のいずれかの長押しを行うことで状況を登録できるようにする。
【0070】
また、発信者は、その状況登録ルールに従って、発信者携帯電話20に、状況を取得するための設定を行う。例えば、発信者は、状況を取得するサーバ10の場所を発信者携帯電話20に登録して、通話キーの長押しを行うことで状況を取得できるようにする。
【0071】
そして、ステップS5では、着信者は、自分の状況に応じた状況登録操作を入力部36に行う。処理部34は、その状況登録操作を検知すると、ステップS6を実行する。
【0072】
ステップS6では、処理部32は、その状況登録操作に応じた着信者の状況と、格納部32内の識別子をサーバ3に登録する。
【0073】
具体的には、先ず、処理部34は、格納部32から識別子をし、その識別子と、その状況登録操作に応じた着信者の状況とを、通信部31を介してサーバ10の通信部11に送信する。
【0074】
続いて、通信部11は、その着信者の状況および識別子を受信すると、その着信者の状況および識別子を管理部13に送信する。管理部13は、その着信者の状況および識別子を受信すると、その着信者の状況および識別子を対応づけてレコードを生成し、そのレコードを記憶部12に登録する。
【0075】
ステップS7で発信者が着信者に連絡を取りたい連絡要因が発生したとする。
【0076】
その後、ステップS8では、発信者は、特定取得操作を操作部23に行う。
【0077】
制御部24は、その特定取得操作を検知すると、取得要求を、通信部21を介してサーバ10の通信部11に送信する。
【0078】
通信部11は、その取得要求を受信すると、取得要求を管理部13に送信する。管理部13は、その取得要求を受信すると、記憶部12からデータベースを取得し、そのデータベースを、通信部11を介して発信者携帯電話20の通信部21に送信する。
【0079】
通信部21は、そのデータベースを受信すると、そのデータベースを制御部24に送信する。制御部24は、そのデータベースを受信すると、そのデータベースを表示部22に表示する。その後、ステップS9が実行される。
【0080】
なお、管理部13は、データベースを送信すると、その後、定期的に、または、記憶部12内のデータベースが変更されるたびに、そのデータベースを発信者携帯電話20に送信するなどを行ってもよい。
【0081】
ステップS9では、発信者は、表示部22に表示されたデータベースから連絡を取りたい着信者の状況を確認する。発信者は、着信者への用件と着信者の状況とを、状況登録ルールに従って比較し、その用件がその状況に比べて緊急の用件が否かを判断する。
【0082】
発信者は、その用件が緊急の用件でないと、ステップS10を実行し、その用件が緊急の用件であると、ステップS11を実行する。
【0083】
ステップS10では、発信者は、着信者の状況が変化すると予測される時間だけ待ち、その後、ステップS8を実行する。
【0084】
ステップS11では、発信者は、操作部23に所定発信操作を行う。制御部24は、その所定発信操作を検知すると、発信信号および緊急信号を生成し、その発信信号および緊急信号を、通信部21を介して着信者携帯電話30の通信部31に送信する。
【0085】
通信部31は、その発信信号および緊急信号を受信すると、その発信信号および緊急信号を処理部34に送信する。
【0086】
処理部34は、その発信信号および緊急信号を受信すると、緊急呼び出しモードが設定部33に設定されているか否かを確認する。
【0087】
処理部34は、緊急呼び出しモードが設定されている場合、図4のステップS405を実行する。その後、ステップS406またはS407が実行される。
【0088】
一方、処理部34は、緊急呼び出しモードが設定されていない場合、ステップS407を実行する。
【0089】
なお、処理部34は、発信信号だけを受信した場合、ステップ407を実行する。
【0090】
次に効果を説明する。
【0091】
本実施形態によれば、処理部34は、入力部36に所定登録操作が行われると、その所定登録操作に応じた状況をサーバに登録し、設定部33に緊急呼び出しモードを設定する。また、処理部34は、通信部31が発信信号を受信すると、設定部33に緊急呼び出しモードが設定されている場合に、その発信信号に格納部32内の電話番号があるか否かを判定する。
【0092】
この場合、状況が登録されると、緊急呼び出しモードが設定される。また、緊急呼び出しモードが設定されている場合に、発信者携帯電話20の電話番号があるか否かが判定される。このため、発信者が着信者の状況を確認することが可能な場合に、所定着信モードで着信を報知することが可能になる。したがって、発信者が状況を確認していないときに、誤って所定着信モードで着信を報知することを軽減することが可能になる。
【0093】
また、本実施形態では、所定登録操作は、入力部36の状況が割り当てられたキーの長押しである。この場合、容易に着信者の状況を登録することが可能になる。
【0094】
また、本実施形態では、制御部24は、操作部23に所定発信操作が行われると、発信信号と緊急信号とを着信者携帯電話30に送信する。通信部31は、その発信信号および緊急信号を受信する。処理部34は、通信部31が発信信号および緊急信号を受信した場合に、その発信信号に電話番号があるか否かを判定する。
【0095】
この場合、所定発信操作が行われると、緊急信号が送信される。また、緊急信号が受信されると、発信信号に電話番号があるか否かが判定される。したがって、通常の発信操作と異なる所定発信操作が用いられれば、着信者の状況より重要でない用件の場合に、誤って所定着信モードで着信を報知することを軽減することが可能になる。
【0096】
また、制御部24は、操作部23の特定キーの長押しが行われると、取得要求をサーバ10に送信する。この場合、特定のキーの長押しが行われると、取得要求が送信され、その後、状況が受信される。このため、状況を容易に確認することが可能になる。
【0097】
次に第三の実施形態を説明する。
【0098】
図8は、本実施形態の着信者携帯電話30の構成を示したブロック図である。図8において、着信者携帯電話30は、図6で示した構成に加え、測位部37を含む。
【0099】
測位部37は、GPS(Global Positioning System)機能を有し、定期的に、自電話の現在の位置を示す位置情報を生成する。
【0100】
通信部31は、サーバ10から、状況を登録する旨のアラームを受信する。
【0101】
処理部34は、入力部36に所定登録操作が行われると、その所定登録操作に応じた状況と、そのときに測位部37が生成した位置情報と、格納部32内の識別子とをサーバ10に送信する。
【0102】
また、処理部34は、着信者の状況を送信すると、その後、一定時間間隔で、測位部37が生成した位置情報と、格納部32内の識別子とをサーバ10送信する。
【0103】
報知部35は、通信部31が受信したアラームを報知する。
【0104】
次にサーバ10について説明する。
【0105】
通信部11は、着信者携帯電話30から位置情報をさらに受信する。
【0106】
管理部13は、通信部11が着信者の状況、位置情報および識別子を受信すると、その着信者の状況、位置情報および識別子を対応付けたレコードを記憶部12に登録する。
【0107】
また、管理部13は、通信部11が位置情報および識別子を受信すると、その受信された位置情報が示す位置が、その識別子に対応する記憶部12内の位置情報が示す位置から変化しているか否かを判定する。
【0108】
管理部13は、その位置が変化していると、アラームを着信者携帯電話30に通知する。また、管理部13は、その記憶部12内の位置情報を、その受信された位置情報に更新する。
【0109】
次に動作を説明する。
【0110】
図9は、本実施形態の通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0111】
図7のステップS5で処理部34は、その状況登録操作を検知すると、ステップS901を実行する。
【0112】
ステップS901では、処理部34は、測位部37から位置情報を取得し、格納部32から識別子を取得する。処理部34は、その状況登録操作に応じた着信者の状況、位置情報および識別子を、通信部31を介してサーバ10の通信部11に送信する。
【0113】
通信部11は、その着信者の状況、位置情報および識別子を受信すると、その着信者の状況、位置情報および識別子を管理部13に送信する。管理部13は、その着信者の状況、位置情報および識別子を受信すると、その着信者の状況、位置情報および識別子を互いに対応付けて記憶部12に格納する。
【0114】
また、処理部34は、着信者の状況、位置情報および識別子を送信すると、ステップS902を実行する。
【0115】
ステップS902では、処理部34は、一定時間間隔で、測位部37から位置情報を取得する。処理部34は、格納部32から識別子を取得し、その識別子および位置情報を、通信部31を介してサーバ10の通信部11に送信する。
【0116】
通信部11は、その位置情報および識別子を受信すると、その位置情報および識別子を管理部13に送信する。管理部13は、その位置情報および識別子を受信すると、ステップS903を実行する。
【0117】
ステップS903では、管理部13は、その識別子に対応する記憶部12内の位置情報を確認する。管理部13は、その受信した位置情報が示す位置が、その確認した位置情報が示す位置から変化しているか否かを判定する。管理部13は、その受信した位置情報が示す位置が変化していると、ステップS904を実行し、その位置が変化していないと、処理を終了する。
【0118】
ステップS904では、管理部13は、その識別子に対応する記憶部12内の位置情報を、その受信した位置情報に更新する。また、管理部13は、アラームを生成し、そのアラームを、通信部11を介して着信者携帯電話30の通信部31に通知する。通信部31は、そのアラームを受信すると、ステップS905を実行する。
【0119】
ステップS905では、通信部31は、そのアラームを処理部34に送信する。処理部34は、そのアラームを受信すると、アラームを報知部35から報知し、処理を終了する。例えば、通信部31は、スピーカを動作させ、アラーム用の音声を出力する。
【0120】
次に効果を説明する。
【0121】
処理部34は、一定時間間隔で測位部37が生成した位置情報をサーバ10に送信する。サーバ10の通信部11は、その位置情報を受信する。管理部13は、通信部11が受信した位置情報が示す位置が、記憶部12内の位置情報が示す位置から変化していると、アラームを着信者携帯電話30に送信する。着信者携帯電話30の通信部31がアラームを受信すると、報知部35はそのアラームを報知する。
【0122】
この場合、着信者の状況が変化したときに、その変化後の状況を登録し忘れることを軽減することが可能になり、より高精度な状況の登録および確認を行うことが可能になる。
【0123】
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0124】
例えば、着信者を検知するセンサを、入退館ゲート、各デスクおよび会議室などに配備し、そのセンサとサーバ10とを接続する。サーバ10は、着信者を検知しているセンサが配備された位置情報を着信者の状況として登録する。これにより、着信者が着信者携帯電話30を用いて状況を登録する代わりに、入室や着席と同時に状況が登録されるようになる。ここで、配備されたセンサでは登録できない状況の場合、例えば、社外で行われている会議に出席している場合、着信者が着信者携帯電話30を用いてその状況を登録してもよい。
【0125】
また、状況を行き先掲示板に表示してもよい。この場合、複数の着信者の状況が簡単に把握でき、社内の連携や連絡などをスムーズに行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明の一実施形態の通信システムを示したブロック図である。
【図2】発信者携帯電話の構成例を示したブロック図である。
【図3】着信者携帯電話の構成例を示したブロック図である。
【図4】通信システムの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図5】サーバの構成例を示したブロック図である。
【図6】着信者携帯電話の他の構成例を示したブロック図である。
【図7】通信システムの他の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図8】着信者携帯電話の他の構成例を示したブロック図である。
【図9】通信システムの他の動作例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0127】
10 サーバ
11 通信部
12 記憶部
13 管理部
20 発信者携帯電話
21 通信部
22 表示部
23 操作部
24 制御部
30 着信者携帯電話
31 通信部
32 格納部
33 設定部
34 処理部
35 報知部
36 入力部
37 測位部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者携帯電話と、前記発信者携帯電話と接続可能な着信者携帯電話と、を含み、前記発信者携帯電話が前記着信者携帯電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能である通信システムであって、
前記発信者携帯電話は、
前記サーバから、前記着信者携帯電話の使用者の状況を受信する受信部と、
前記受信部が受信した状況を表示する表示部と、
操作部と、
前記操作部に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する制御部と、を含み、
前記着信者携帯電話は、
着信を報知する着信モードを設定する設定部と、
前記発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、
他の電話からの発信信号を受信する受付部と、
前記受付部が受信した発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する処理部と、
前記処理部にて前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知し、前記処理部にて前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する報知部と、を含む、通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
サーバを含み、
前記サーバは、
前記着信者携帯電話の位置を示す位置情報を登録する記憶部と、
前記着信者携帯電話から、前記位置情報を受信するサーバ受信部と、
前記サーバ受信部が受信した位置情報が示す位置が、前記記憶部内の位置情報が示す位置から変化していると、前記状況を登録する旨のアラームを前記着信者携帯電話に通知する管理部と、を含み、
前記着信者携帯電話は、前記位置情報を生成する生成部を含み、
前記処理部は、前記生成部が生成した位置情報を一定時間間隔で前記サーバに送信し、
前記受付部は、前記サーバから前記アラームを受信し、
前記報知部は、前記受付部が受信したアラームを報知する、通信システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の通信システムにおいて、
前記着信者携帯電話は、入力部を含み、
前記処理部は、前記入力部に所定登録操作が行われると、該所定登録操作に応じた状況を前記サーバに登録し、前記設定部に前記所定着信モードでの着信の報知を許可する緊急呼び出しモードを設定し、また、前記受付部が前記発信信号を受信すると、前記設定部に前記緊急呼び出しモードが設定されている場合に、該発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する、通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記入力部には、前記状況に応じてキーが割り当てられ、
前記所定登録操作は、前記状況が割り当てられたキーの長押しである、通信システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記制御部は、前記所定発信操作が行なわれると、前記発信信号と、前記着信者を緊急に呼び出す旨の緊急信号を前記着信者携帯電話に送信し、
前記受付部は、前記発信信号および前記緊急信号を受信し、
前記処理部は、前記受付部が前記発信信号および前記緊急信号を受信した場合に、前記電話番号があるか否かを判定する、通信システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記制御部は、前記操作部の特定キーの長押しが行われると、前記状況を取得する旨の取得要求を前記サーバに送信する、通信システム。
【請求項7】
着信を報知する着信モードを設定する設定部と、
自電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能な発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、
他の電話からの発信信号を受信する受付部と、
前記受付部が受信した発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する処理部と、
前記処理部にて前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知し、前記処理部にて前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する報知部と、を含む携帯電話。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯電話において、
前記サーバは、携帯電話の位置を示す位置情報が変化すると前記状況を登録する旨のアラームを該携帯電話に通知し、
自電話の位置を示す位置情報を生成する生成部を含み、
前記処理部は、前記生成部が生成した位置情報を一定時間間隔で前記サーバに送信し、
前記受付部は、前記サーバから前記アラームを受信し、
前記報知部は、前記受付部が受信したアラームを報知する、携帯電話。
【請求項9】
請求項7または8に記載の携帯電話において、
入力部を含み、
前記処理部は、前記入力部に所定登録操作が行われると、該所定登録操作に応じた状況を前記サーバに登録し、前記設定部に前記所定着信モードでの着信の報知を許可する緊急呼び出しモードを設定し、また、前記受付部が前記発信信号を受信すると、前記設定部に前記緊急呼び出しモードが設定されている場合に、該発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する、携帯電話。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯電話において、
前記入力部には、前記状況に応じてキーが割り当てられ、
前記所定登録操作は、前記状況が割り当てられたキーの長押しである、携帯電話。
【請求項11】
請求項7ないし10のいずれか1項に記載の携帯電話において、
前記受付部は、前記発信信号と、前記着信者を緊急に呼び出す旨の緊急信号とを受信し、
前記処理部は、前記受付部が前記発信信号および前記緊急信号を受信した場合に、前記電話番号があるか否かを判定する、携帯電話。
【請求項12】
操作部を含む発信者携帯電話と、着信を報知する着信モードを設定する設定部と前記発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部とを含み前記発信者携帯電話と接続可能な着信者携帯電話と、を含み、前記発信者携帯電話が前記着信者携帯電話の使用者の状況を管理するサーバと接続可能である通信システムが行う呼び出し方法であって、
前記発信者携帯電話が、前記サーバから、前記着信者携帯電話の使用者の状況を受信する受信ステップと、
前記発信者携帯電話が、前記受信された状況を表示する表示ステップと、
前記発信者携帯電話が、前記操作部に所定発信操作が行われると、自電話の電話番号を含む発信信号を送信する送信ステップと、を含み、
前記着信者携帯電話が、他の電話から発信信号を受信する受付ステップと、
前記着信者携帯電話が、前記受信された発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する判定ステップと、
前記着信者携帯電話が、前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する所定報知ステップと、
前記着信者携帯電話が、前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する設定報知ステップと、を含む呼び出し方法。
【請求項13】
請求項12に記載の呼び出し方法において、
前記通信システムは、前記着信者携帯電話の位置を示す位置情報を登録する記憶部を含むサーバを含み、
前記着信者携帯電話が、前記位置情報を生成する生成ステップと、
前記着信者携帯電話が、一定時間間隔で前記生成された位置情報を前記サーバに送信する位置送信ステップと、
前記サーバが、前記着信者携帯電話から、前記位置情報を受信する位置受信ステップと、
前記サーバが、前記受信された位置情報が示す位置が、前記記憶部内の位置情報が示す位置から変化していると、前記状況を登録する旨のアラームを前記着信者携帯電話に送信する管理ステップと、
前記着信者携帯電話が、前記サーバから前記アラームを受信するアラーム受信ステップと、
前記着信者携帯電話が、前記受信されたアラームを報知するアラームステップと、を含む呼び出し方法。
【請求項14】
着信を報知する着信モードを設定する設定部と、自電話の使用者の状況を登録するサーバと接続可能な発信者携帯電話の電話番号を格納する格納部と、を含む携帯電話が行う呼び出し方法であって、
他の電話からの発信信号を受信する受付ステップと、
前記受信された発信信号に前記格納部内の電話番号があるか否かを判定する判定ステップと、
前記電話番号があると判定されると、予め定められた所定着信モードで着信を報知する所定報知ステップと、
前記電話番号がないと判定されると、前記設定部に設定された着信モードで着信を報知する設定報知ステップと、を含む呼び出し方法。
【請求項15】
請求項14に記載の呼び出し方法において、
前記サーバは、前記着信者携帯電話の位置を示す位置情報が変化すると前記状況を登録する旨のアラームを該携帯電話に通知し、
自電話の位置情報を生成する生成ステップと、
前記生成された位置情報を、一定時間間隔で前記サーバに送信する位置送信ステップと、
前記サーバから前記アラームを受信するアラーム受信ステップと、
前記受信されたアラームを報知するアラームステップと、を含む呼び出し方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−27596(P2009−27596A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190711(P2007−190711)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】