説明

遊技台

【課題】コストを抑制しつつ、リール帯を効果的に斑無く照明できる遊技台を提供する。
【解決手段】スロットマシンのリール表示窓から見えるリール帯211の後方に配置した照明装置220Aは、点光源として第1〜第4LED231〜234を備える照明基板230Aを収納する基板ケース240Aにリフレクタ部241を形成し、リフレクタ部241の前面開口を単焦点のフレネルレンズよりなる光学部材250Aで塞ぎ、第1〜第4LED231〜234からの直接光と併せてリフレクタ部241の反射面で反射した反射光を光学部材250Aに入射させ、光学部材250Aにより屈折されてリール帯211の裏面に照射される光の照度がほぼ均一となるように設定することで、上部絵柄照明領域211a,中部絵柄照明領域211b,下部絵柄照明領域211cを斑無く均一に照らす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の絵柄が施されたリールを効果的に照明できるスロットマシンやパチンコ機等の遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スロットマシンなどの遊技台では、複数種類の絵柄が施されたリールの内面側から照らして、停止時の絵柄を遊技者に視認し易くしている。リール自体は円環状であるが、表示窓を通して遊技台の前方から遊技者が視認できるのは、縦方向に3絵柄が見える程度の領域(照明領域)であり、各絵柄の視認性を高めるように、リール帯の内面側よりLED等の光源を使って照らすようになっている。
【0003】
一般的には、一枚の基板にLED等の発光源を分散配置した照明基板から照射された光をリール帯の内面から外面へ透過させるようになっているが、光源が配置された照明基板は平坦であるため、照明基板上に配置された各光源からリール帯内面までの距離が異なってしまい、光源の配設位置を工夫しただけでは、リール帯における照明領域の照度を均一にすることは困難である。そこで、リールの絵柄毎にLEDを設け、LEDの光を拡散する光拡散シートと更にその光拡散を促進するマットシートを用いたバックライトユニットを備えるスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−198878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明においては、光の斑を抑制して均一にするため、光拡散シートに加えてマットシートが必要となるため、コストアップになるという問題があった。
【0006】
以上のような問題点に鑑み、本発明は、コストを抑制しつつ、リール帯を効果的に斑無く照明できる遊技台の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、円環状に形成された透光性のリール帯の内側に配置され、前記リール帯方向に向けて光を照射する光源と、前記リール帯と前記光源との距離に応じて照度を調整する照度調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技台において、前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、前記照度調整手段は、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、前記光源の数を異ならせることにより、各区画照射領域の照度を均一にし、前記リール帯の内面を略均一に照射するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技台において、前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、前記照度調整手段は、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、前記光源の光度を異ならせることにより、各区画照射領域の照度を均一にし、前記リール帯の内面を略均一に照射するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技台において、前記照度調整手段は、前記光源から前記リール帯の照射領域へ直接照射されない光を受けて、前記リール帯の照射領域に向けて反射させる反射面を有する反射部材を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の遊技台において、前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、前記照度調整手段は、各光源毎に対応させて設けた反射部材に、反射量を調節する反射量調節部を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載の遊技台において、前記リール帯までの距離が遠い光源に対応させて設ける前記反射部材には、反射率を高めた反射量調節部を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る発明は、前記請求項5に記載の遊技台において、前記リール帯までの距離が近い光源に対応させて設ける前記反射部材には、光を拡散反射させることでリール帯への反射率を低減させた反射量調節部を設けたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る発明は、前記請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の遊技台において、前記照度調整手段は、前記光源と前記リール帯との間に配置され、前記光源からの光を同一方向に屈折させる光学部材を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る発明は、前記請求項8に記載の遊技台において、前記光学部材は、各光源に対応した複数のレンズ部毎に焦点を備え、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、レンズ部の焦点距離を異ならせるようにしたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項10に係る発明は、前記請求項9に記載の遊技台において、前記光学部材は、前記リール帯までの距離が近い光源に対応するレンズ部には、光の透過率を低減させる透過率低減部を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、請求項11に係る発明は、前記請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の遊技台において、前記光学部材はフレネルレンズであることを特徴とする。
【0018】
また、請求項12に係る発明は、前記請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の遊技台において、前記光源は、前記リール帯の裏面側へ向けて光が放射状に拡散する点光源であることを特徴とする。
【0019】
また、請求項13に係る発明は、前記請求項1〜請求項12の何れか1項記載の遊技台であって、複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射される複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された絵柄の組合せが、前記抽選手段により内部当選した入賞役の絵柄組合せであるか否かにより当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項14に係る発明は、前記請求項1〜請求項12の何れか1項記載の遊技台であって、所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球することにより、所定の特典を与え、前記遊技盤には、複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射されるリールを、所定条件に基づいて回転・停止させるリール回転装置、を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、低コストにて、リール帯を効果的に斑無く照明できる遊技台を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明に係る遊技台の全体構成について説明しておく。
【0023】
〈全体の構成〉
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観を示す斜視図である。図1に示すように、スロットマシン100の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄(「7」、「Bar」、「ベル」、「リプレイ」等の文字や記号:図示省略)を配列した円筒状のリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、本体101bの内部で回転できるように構成されている。
【0024】
前面扉101aには、リール表示窓113が設けられており、リール110〜112を正面から眺めると、これに施された絵柄がリール表示窓113から縦方向に3つ見えるようになっている。つまり、全リール110〜112が停止した場合、遊技者は、3×3の合計9個の絵柄を見ることができる。これらのリール110〜112が回転し、停止することにより、様々な絵柄の組み合せがリール表示窓113に表示されることになる。なお、本実施形態では、3個のリールを備えるものとしたが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0025】
各リール110〜112の裏側には、リール表示窓113上に表示される個々の絵柄を照らすためのバックライト(図示せず)が配置されている。本実施形態に係るスロットマシン100においては、バックライトとして一枚の照明基板を用いた照明装置(後に詳述)を用い、複数の絵柄を効果的に照明するようにした。
【0026】
入賞ライン表示ランプ120は、遊技毎に有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、スロットマシン100に投入された遊技媒体(本実施形態ではメダルを想定する。)の枚数によって変化する。例えば、図1に示すように5本の入賞ライン114を有する場合、メダルを1枚投入したときは中段の水平入賞ライン、2枚投入したときは、上段の水平入賞ラインおよび下段の水平入賞ラインを加えた3つの入賞ライン、3枚投入したときは更に2本の斜めの入賞ラインを加えた5ラインが有効となり、有効な入賞ライン114上に揃った絵柄の組み合せにより入賞が判断されることとなる。勿論、入賞ラインの数は5本に限定されるものではない。
【0027】
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、入賞役である再遊技に入賞したとき(例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイの再遊技絵柄の組み合せが入賞ライン114上に揃ったとき)、遊技者へ次の遊技が再遊技であることを知らせるランプである。再遊技の場合、次遊技において遊技媒体であるメダルの投入が免除される。
【0028】
告知ランプ123は、特別な入賞役(例えば、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB))に内部当選した状態にあることを遊技者に報知するランプである。メダル投入ランプ124は、遊技開始にあたって遊技者にメダルの投入が必要であることを報知するランプである。
【0029】
メダル投入枚数表示ランプ125は、遊技者が投入したメダル枚数を表示するランプである。本実施形態では、1回の遊技に最大3枚までメダル投入できるので、縦に配置した3つのランプを用いてメダル投入枚数を表示している。無論、ランプで表示する他に7セグメント表示器等で直接メダル投入枚数を表示しても良い。
【0030】
払出枚数表示器126は、メダルの払い出しのある何らかの入賞役に入賞したとき、遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する表示器である。遊技回数表示器127は、ビッグボーナスゲーム中の一般ゲームの回数等を表示する表示器である。貯留枚数表示器128は、電子的に貯留(クレジット)しているメダルの枚数を表示する表示器である。演出用ランプ129は、遊技の興趣を高めるための演出に使用されるランプである。
【0031】
メダル投入ボタン131、132は、貯留されたメダルをスロットマシン100へ電子的に投入するための投入ボタンであり、いわゆるベットボタンと呼ばれているものである。本実施形態では、3枚メダル投入ボタン131(最大枚数のメダルを投入できる、いわゆるマックスベットボタン)と、1回押下するごとに1枚のメダルを投入する1枚メダル投入ボタン132とを有し、これらのボタンのいずれかを押下することにより遊技に必要な1〜3枚のメダルがスロットマシン100へ電子的に投入される。2枚のメダルを投入する場合は、1枚メダル投入ボタン131を2回押下することとなる。投入されたメダル枚数分は、現在の貯留枚数から減算されて残枚数が貯留枚数表示器128に表示される。
【0032】
メダル投入口ブロック133は、遊技を開始するに当たって遊技者が直接メダルを投入するための開口を有する。メダルを直接投入した際に、メダル投入口直下にあるメダルセレクターユニット(図示せず)内にメダルが詰まってしまった場合は、メダルキャンセルスイッチ133aを操作することによってメダルの詰まりを解消させる。スタートレバー135は、遊技の開始操作として、リール110〜112の回転を開始させるレバー型のスイッチである。
【0033】
停止ボタンユニット136には、3つの停止ボタン(左停止ボタン136a,中停止ボタン136b,右停止ボタン136c)が設けられている。各停止ボタンは、押下することによって対応するリール110〜112を停止させるボタン型のスイッチである。具体的には、左停止ボタン136aを操作することによって左リール110が、中停止ボタン136bを操作することによって中リール111が、右停止ボタン136cを操作することによって右リール112がそれぞれ停止する。
【0034】
各停止ボタンの内部にはランプ(図示せず)が設けられており、スタートレバー135が操作された後、リール110〜112の停止操作が可能な状態になると全ランプが点灯し、遊技者に停止操作が可能になったことを報知する。各停止ボタンのランプは各停止ボタンが押下される毎に消灯する。無論、停止操作可能な状態とその他の状態とでランプの発光色を変化させるように構成することもできる。
【0035】
精算ボタン138は、遊技者が獲得したメダルを精算して排出する精算処理を行う場合に押下されるボタンである。なお、精算ボタン138は、遊技者がメダル投入口ブロック133から投入したメダルのうち所定枚数(例えば3枚)以上のメダルまたは入賞により獲得したメダルを最大50枚まで貯留するか否かを切り換える場合にも使用され、例えば、一回精算ボタン138が押下されて精算処理が行われると、非貯留モードが設定され、もう一度精算ボタン138が押下されると、貯留モードが設定される。ここに、メダルの貯留とは、メダルを直接払い出さずに、電子的にその枚数を後述する制御部に一時記憶しておくことを意味する。
【0036】
キー孔139は、扉開閉用のキーを差し込む孔で、キーを差し込んで時計方向に回すとロックが解除され、スロットマシン100の前面扉101aを開けることができる。メダル排出口165は、メダルを排出するための開口であり、入賞時に払い出されるメダルはここから排出される。排出されたメダルは、受皿160に溜まるようになっている。
【0037】
上部ランプ190、サイドランプ151,152、中央ランプ153,154、腰部ランプ155,156、下部ランプ157,158は、遊技を盛り上げるための演出用のランプであり、遊技状態に応じて点灯/消灯/点滅する。また、図示を省略したタイトルパネルランプ146によりタイトルパネル140を照明する。本実施形態では、受皿160を透光性材料で構成し、受皿取り付け面からランプ光を入射させることで上記演出用のランプと同様の効果を発揮させるように構成している。また、受皿160には、着脱可能に構成した灰皿ユニット170が設けられている。
【0038】
また、スロットマシンの上部(リール表示窓113の上方)中央部には、遊技に関する各種の情報(ゲームを盛り上げるためキャラクタ等を登場させるゲーム画面、スロットマシンの内部で異常が発生した場合にエラーの内容を表示するエラー画面など)を表示することができるLCD180が設けられており、このLCD180を用いて、各種スイッチ類(例えば、3枚メダル投入ボタン131や1枚メダル投入ボタン132,スタートレバー135,停止ボタン136a〜136c,精算ボタン138等)に生じた動作不良に関する情報も報知する。
【0039】
〈リール回転装置の構成〉
図2は、スロットマシン100の左リール110,中リール111,右リール112を構成するリール回転装置200の外観斜視図で、リール回転装置200は、概略、3つのリール駆動ユニット210と、これらを収納するケース部材201とで構成される。なお、左リール110,中リール111,右リール112の各リール駆動ユニット210は、リール帯211に印刷される絵柄の配列が異なるだけで、同一の部品で構成されており、各リール駆動ユニット210は、それぞれ個別にケース部材201内に着脱可能に収納固定されている。
【0040】
〈リールユニットの構成〉
図3(a)は、リール駆動ユニット210の斜視図であり、図3(b)は、リール帯211を取り外した状態の斜視図である。本図に示すように、リール駆動ユニット210は、取付ベース212へ回転可能に軸支されたリール枠213の外周部にリール帯211を取り付け、駆動源であるモータ等の回転駆動力によりリール枠213を直接あるいは間接的に回転させることで、リール帯211が回転し、絵柄が移動表示させるものである。
【0041】
リール枠213に一端縁が接着されたリール帯211の反対側には、リール帯211の補強を目的として補強リム214が接着される。また、リール枠213の適所には検知片215を設けてあり、リール枠213が1回転する毎に、非接触式のセンサ216によって検出され、センサ216の検出信号からリール回転基準位置を知ることができる。なお、センサ216はセンサホルダ217を介して取付ベース212の内側面に固定してある。
【0042】
さらに、リール駆動ユニット210の取付ベース212の内側面には、照明装置220を設けてあり、リール表示窓113にリール帯211が臨む部位の後方から光を照射する。リール帯211は内面側から照射された照明装置220の光が前方へ透過可能な透光性であり、少なくとも、リール表示窓113から前方に臨む複数の絵柄(例えば、上部絵柄、中部絵柄、下部絵柄の3絵柄)を高い視認性で照射するべく、各絵柄に対応する部位を照射領域とし、これらの照明領域裏面を照明装置220は略均一に照射できるよう構成する。なお、リール表示窓113は、遊技者からの視認性がよいように、上縁部が下縁部よりも後方へ傾斜するように形成してあるので、照明装置220も、この傾斜に対応するように、水平方向よりも若干上向きとなるように取り付ける。
【0043】
〈照明装置の第1構成例〉
図4は、第1構成例に係る照明装置220Aの概略構造を示す斜視図、図5は、第1構成例に係る照明装置220Aの分解斜視図である。照明装置220Aは、複数の発光源として第1LED231,第2LED232,第3LED233,第4LED234を片面に配置した照明基板230Aを、リフレクタ部241を有する基板ケース240Aの裏面側より収納し、基板ケース240Aの前面開口を光学部材250Aで閉塞したものである。
【0044】
基板ケース240Aのリフレクタ部241は、上下方向に設けた第1導光部241a,第2導光部241bとこれら第1,第2導光部241a,241bの前面側(光学部材250Aが臨む側)に形成した第3導光部241cより構成し、第1導光部241aには照明基板230Aにおける第1LED231と第2LED232を臨ませ、第2導光部241bには照明基板230Aにおける第3LED233と第4LED234を臨ませ、第1〜第4LED231〜234から照射された光は、光学部材250Aの裏面側より直接入射する直接入射光と、基板ケース240Aのリフレクタ部241で反射されて光学部材250Aの裏面側へ入射する間接入射光とが生じ、これら直接入射光および間接入射光が光学部材250Aを透過すると、その光学特性に応じて光学部材250Aの前面側よりリール帯211の裏面側に照射されることとなる。
【0045】
すなわち、本構成例の照明装置220Aにおいては、リール帯211の照明領域(リール表示窓113から前方に臨む3つの絵柄に対応する領域)と照明基板230Aに設けた第1〜第4LED231〜234との距離に応じて照度を調整する照度調整手段としての機能を、基板ケース240Aのリフレクタ部241と光学部材250Aによって実現するのである。以下、基板ケース240Aと光学部材250Aにつき詳述する。
【0046】
図6(a)は、照明基板230Aを収納した基板ケース240Aの正面図、図6(b)は、図6(a)におけるB−B線の矢視断面図、図6(c)は、図6(a)におけるC−C線の矢視断面図、図6(d)は、単焦点のフレネルレンズより構成した光学部材250Aの正面図である。
【0047】
基板ケース240Aにおけるリフレクタ部241は、光源たる第1〜第4LED231〜234からリール帯211の照射領域へ直接照射されない光を受けて、リール帯211の照射領域に向けて反射させる反射面を有する反射部材より構成する。なお、以下の説明では、リールユニット210に組み付けられた照明装置220Aがリール帯211に臨む方向を前側とし、重力方向を上下、照明装置220Aを正面から見たときの左側と右側を各々左右とする。
【0048】
第1リフレクタ部241aは、第1,第2LED231,232の適宜上方位置より前方に向けて上昇傾斜する第1上壁242aと、該第1上壁242aにおける左右端部に各々連なって下方に延出すると共に前方に向かって拡開する傾斜状の第1左壁242bおよび第2右壁242cと、第1,第2LED231,232の適宜下方位置より前方に向けて下降傾斜する上側区画壁242dによって構成される。なお、上側区画壁242dの前側突出量は、第1左右壁242b,242cよりも若干抑制してある。そして、第1上壁242a,第1左壁242b,第1右壁242c,上側区画壁242dは、第1,第2LED231,232からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0049】
第2リフレクタ部241bは、第3,第4LED233,234の適宜上方位置より前方に向けて上昇傾斜する下側区画壁242eと、第1左右壁242b,242cと、第3,第4LED233,234の適宜下方位置より前方に向けて下降傾斜すると共に第1左右壁242b,242cの各下端部に連なる第1下壁242fによって構成される。なお、下側区画壁242eの前端部は、上側区画壁242dの前端と連なる。そして、下側区画壁242e,第1左壁242b,第1右壁242c,第1下壁242fは、第3,第4LED231,232からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0050】
第3リフレクタ部241cは、第1,第2リフレクタ部241a,241bよりも前方に形成されるもので、第1上壁242a,第1左壁242b,第1右壁242c,第1下壁242fの前端縁に連なる略ロ形状の離隔部242gを介して第1上壁242aより隔たった上方位置より前方に向けて上昇傾斜する第2上壁242hと、離隔部242gを介して第1左壁242bより隔たった左側位置より前方に向けて左側へ傾斜する第2左壁242iと、離隔部242gを介して第1右壁242cより隔たった右側位置より前方に向けて右側へ傾斜する第2右壁242jと、離隔部242gを介して第1下壁242fより隔たった下方位置より前方に向けて下降傾斜する第2下壁242kによって構成される。これら第2上壁242h,第2左壁242i,第2右壁242j,第2下壁242kは、第1〜第4LED231〜234からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0051】
上記のように構成した反射部材の前面側に配置される光学部材250Aは、単焦点のフレネルレンズであり、図6(d)に示す光学部材250Aにおいては、同心円の中心を前後に通る中心光軸上に焦点があり、第1〜第4LED231〜234は何れも焦点から外れた位置に配置することで、第1〜第4LED231〜234からの直接光および反射光が光学部材250Aを透過すると、リール帯211裏面を照らす照度がほぼ均一となり、所要の照明領域を斑無く照らすことができるのである。
【0052】
ここで、フレネルレンズの光学特性について図7に基づき説明する。図7(a)は、フレネルレンズの中心光軸上の焦点Oに点光源を配置した状態を示し、点光源より拡散放射された光は、フレネルレンズを通ると、中心光軸に平行となるように屈折される。図7(b)のように、点光源を中心光軸上でフレネルレンズに近づける(焦点Oよりも近い位置におく)と、フレネルレンズを透過した光は拡散する。なお、点光源を中心光軸上でフレネルレンズから遠ざける(焦点Oよりも遠い位置におく)と、フレネルレンズを透過した光は中心光軸上の一点に向かって収束する。
【0053】
また、図7(c)のように、フレネルレンズから焦点距離だけ隔たった面内で点光源を中心光軸からずらして配置すると、フレネルレンズを透過した光は、中心光軸と角度を成す平行光となる。そして、図7(d)に示すように、点光源をフレネルレンズに近づけると共に中心光軸からずらして配置した状態においては、フレネルレンズを透過した光は、拡散するように曲げられ、しかも、拡散の中心は中心光軸と角度を成す。
【0054】
上述した照明装置220Aにおける第1〜第4LED231〜234は、この図7(d)の配置と同様に、光学部材250Aの焦点よりも短い位置で且つ中心光軸からずらして配置するものとしたので、第1〜第4LED231〜234からの直接光が光学部材250Aに入射すると、焦点Oと各点光源との位置関係に応じた拡散光がリール帯211の内面に照射されることとなる。
【0055】
すなわち、各点光源(第1〜第4LED231〜234)と光学部材250Aの焦点との配置関係を適切に設定すれば、リール帯211の内面を略均等に照射できる光調整手段としての機能を光学部材250Aのみによって実現できるのである。
【0056】
しかしながら、単焦点のフレネルレンズ構成の光学部材250Aと、この光学部材250Aと略平行に配置される照明基板230Aの前面側に配設位置が限定される第1〜第4LED231〜234によって、リール帯211内面を照射しようとすると、照度が足りずに斑が生じてしまう部位を無くせない場合もある。このような低照度斑の部位に対して、反射部材による反射光を照射することで、照明斑を効果的に無くすことができる。
【0057】
例えば、図8(a)に示すように、点光源から近距離Xだけ離れた領域近傍で、反射光が一定方向に揃う第1疑似パラボラ面P1を想定する。第1疑似パラボラ面P1により反射された反射光はフレネルレンズへ斜めに入射することとなるが、フレネルレンズを透過した光は中心光軸に平行となるように屈折し、リール帯211内面へ照射されるものとする。すなわち、点光源の配設位置から比較的近い位置に生じた低照度の照明斑に対しては、第1間接照明光L1が生ずるように反射部材を設計すればよいのである。
【0058】
一方、図8(b)に示すように、点光源から遠距離Yだけ離れた領域近傍で、反射光が一定方向に揃う第2疑似パラボラ面P2を想定する。第2疑似パラボラ面P2により反射された反射光はフレネルレンズへ斜めに入射することとなるが、フレネルレンズを透過した光は中心光軸に平行となるように屈折し、リール帯211内面へ照射されるものとする。すなわち、点光源の配設位置から比較的離れた位置に生じた低照度の照明斑に対しては、第2間接照明光L2が生ずるように反射部材を設計すればよいのである。
【0059】
そして、第1間接照明光L1と第2間接照明光L2を生ぜしめる場合には、図8(c)に示すように、点光源から近距離Xだけ離れた領域で反射させる第1疑似パラボラ面P1と点光源から遠距離Yだけ離れた領域で反射させる第2疑似パラボラ面P2とを離隔部Sを介して連設すればよい。なお、離隔部Sは、少なくとも点光源からの光が照射されなければよいので、フレネルレンズと平行な形状とする必要はなく、傾斜状の離隔部S′としても良い。しかし、点光源が若干フレネルレンズに近い位置に配置されたときに離隔部S′が反射面になってしまうようなケースが考えられるので、安全のためには離隔部Sのようにフレネルレンズと平行な形状としておくことが望ましい。
【0060】
また、第1間接照明光L1や第2間接照明光L2は、必ずしも向きを揃えてフレネルレンズへ入射させる必要はなく、多少のブレが生じてもリール帯211の内面に生じた低照度の照明斑を補完して、全体として均一の照度に見えればよいので、高精度なパラボラ状の曲面に形成する必要はなく、図8(d)に示すように、平坦面に形成した第1簡略反射面P1′および第2簡略反射面P2′を用いても良い。また、反射部材の加工上の問題から十分な反射光が得られなかったり、余剰の反射光が生ずる場合には、反射量を調節する反射量調節部を設ければよい。この反射量調節部としては、反射率の高い塗料を塗布して反射量を高めるように構成したり、反射面に微小な凹凸加工(いわゆるシボ加工)を施して光を拡散反射させることでリール帯211への反射率を低減させるように構成したりでき、不足する反射光あるいは余剰の反射光を調節する機能を反射量調節部として反射部材に形成できるので、設計上の自由度も高い。
【0061】
なお、各点光源(第1〜第4LED231〜234)と反射部材(第1〜第3リフレクタ部241a〜241c)との配置関係および反射部材による反射光の照射位置を適切に設定すれば、リール帯211と光源との距離に応じて照度を調整できる照度調整手段としての機能を基板ケース240Aのみによって実現することも可能である。
【0062】
図9は、照明装置220Aによるリール帯211内面への光照射を直接光と間接光に分けて説明したものである。第1〜第4LED231〜234は、光学部材250Aの焦点からずれた位置で焦点距離よりも短くなるように配置してあるので、図9(a1),(b1)に示すように、光学部材250Aを透過した直接光は拡散して、リール帯211の照明領域(第1区画照射領域としての上部絵柄照明領域211a,第2区画照射領域としての中部絵柄照明領域211b,第3区画照射領域としての下部絵柄照明領域211cが上下方向に連続する領域)を照射する。このとき。第1〜第4LED231〜234からの直接光によって生ずる照明斑は、図9(b1),(b2)に示すように、第1上壁242a,上側区画壁242d,下側区画壁242e,第1下壁242f,第1左壁242b,第1右壁242c,第2左壁242i,第2右壁242jによって反射された反射光が光学部材250Aを透過してリール帯211の内面を照射することで解消される。
【0063】
なお、反射部材が備える複数の異なる傾斜形状の反射面は、光源からの光が到達し得る傾斜状の第1反射部(第1上壁242a,第1左壁242b,第1右壁242c,第1下壁242f)と第2反射部(第2上壁242h,第1左壁242i,第1右壁242j,第1下壁242k)を、光源からの光が到達し得ない離隔部242gを介して設けた形状としたが、照明斑の発生する領域が3箇所以上に離散している場合には、夫々離隔部を介して第3反射部,第4反射部、…を設ければ良い。
【0064】
以上説明したように、照明装置220Aを備えるリールユニット210においては、高価な高輝度LEDを用いないで、廉価な標準的輝度のLEDを複数の点光源として使用でき、また、廉価で量産性の良いフレネルレンズを光学部材250Aとして使用できるので、低コストにてリール帯211を効果的に斑無く照明することが可能となる。
【0065】
なお、照度調整手段として用いる光学部材は、フレネルレンズに限定されるものではなく、一般的な光学レンズ(平凸レンズ、両凸レンズ、メニスカス凸レンズ、平凹レンズ、両凹レンズ、メニスカス凹レンズ)を用いても良い。
【0066】
また、フレネルレンズを光学部材250Aとする場合、平坦な面をリール帯211に対向させ、フレネル構造(同心円状プリズムよりなる光屈折機能)を設けた面を光源に向けて基板ケース240Aに取り付けておけば、フレネル構造の微小な凹凸にホコリが溜まり難くなるし、照明装置220Aの外面が平坦であることから清掃作業が容易になるという利点がある。さらに、照度調整手段として板状のレンズ部材を用いる場合、通常のフレネルレンズのように光軸の周方向へ均等に光を拡散させるものに限らず、直線状のフレネル形状を設けた板状レンズ部材を用いれば、一定方向へ選択的に光を拡散させることができるし、直線状のフレネル形状が互いに直交するよう両面に設けた板状レンズ部材を用いれば、光軸の周方向へ均等に光を拡散させることができ、これらを組み合わせて用いれば、一層変化に富んだ光屈折機能を実現できる。
【0067】
また、光源として用いるLEDは単色光のものに限らず、多色発光(例えば、RGBの3発光要素を備え、赤色光,緑色光,青色光,混色による白色光の4色発光)が可能なLEDを用いても良い。多色発光LEDを用いれば、どの色で発光させた場合も同じ位置の点光源と看做すことができるので、直接光のみによってリール帯211内面を照射したときに照明斑が生ずる部位も同じとなり、照度調整手段(リフレクタ部241を備える基板ケース240A単独、光学部材250A単独、或いは基板ケース240Aと光学部材250Aとの協働)による照明斑の解消が可能である。
【0068】
〈制御ブロック〉
次に、上述した照明装置220Aを備えるスロットマシン100における制御手段として機能する各制御部を詳細に説明する。図10は主制御部300の詳細を示すもので、図11は副制御部400の詳細を示すものである。
【0069】
〈主制御部の構成〉
まず、図10を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
【0070】
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
【0071】
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。
【0072】
タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
【0073】
また、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。
【0074】
また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル受付センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、MAXベットボタンセンサ323、ONEベットボタンセンサ324、精算ボタンセンサ325、リセットスイッチ326、メダル払出センサ327の状態を検出し、各センサを監視している。
【0075】
メダル受付センサ320は、メダル投入ブロック133のメダル投入口に連なるメダル通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、遊技者によるスタートレバー130の操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン136a〜136cに設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0076】
MAXベットボタンセンサ323はMAXベットボタン131が操作されたことを検出し、ONEベットボタンセンサ322はONEベットボタン132が操作されたことを検出し、夫々の検出出力は、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入した枚数の特定に供される。たとえば、CPU310は、ONEベットボタン132に対応するONEベットボタンセンサ324がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、MAXベットボタン131に対応するMAXベットボタンセンサ323がHレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、MAXベットボタン131が押された際に、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
【0077】
精算ボタンスイッチ325は、精算ボタン138が操作されたことを検出し、これを受けたCPU310は、ホッパモータを駆動させてメダル払出装置(ホッパ)から貯留メダルを払い出す。リセットスイッチ326は、エラー等の復旧後に操作されると、RAM313の特定エリアをクリアして通常稼働状態に復帰させるものである。メダル払出センサ327は、メダル払出装置によって払い出されたメダルを検出し、適正数の払出制御を行うためのものである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0078】
CPU310には、さらに、入力インタフェース361、出力インタフェース370,371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
【0079】
入力インタフェース361には、インデックスセンサ328が接続されている。インデックスセンサ328は、具体的には、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ328を通過するたびにHレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
【0080】
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部330と、メダル払出装置(バケットにたまっているメダルをメダル払出口165から払い出すための装置。図示せず。)のホッパモータを駆動するためのホッパモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、演出用ランプ129等)と、払出枚数表示器126と、遊技回数表示器127と、貯留枚数表示器128が接続されている。
【0081】
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。なお、乱数発生回路317は、例えば2つの乱数カウンタ(水晶発振器311のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントするカウンタ、および水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜16777215までの値をインクリメントするカウンタ)を備える。
【0082】
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
【0083】
〈副制御部の構成〉
次に、図11を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
【0084】
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
【0085】
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0086】
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
【0087】
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110〜112の絵柄を背面より照明するための照明装置220、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ421等が接続されている。
【0088】
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。
【0089】
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
【0090】
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、各種演出用のランプへ信号を出力するための出力インタフェース470、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、液晶画面制御部500からの信号を入力するための入力インタフェース471、時計IC424、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472が接続されている。
【0091】
時計IC424が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定情報を店の係員等が確認できるようになっている。
【0092】
更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信したデータに応じて上部ランプ190、サイドランプ151,152、腰部ランプ155,156、下部ランプ157,158、リールパネルランプ145、タイトルパネルランプ146、払出口ストロボ147、受皿ランプ148を制御する。
【0093】
タイトルパネルランプ146は、タイトルパネル140を照明するランプである。払出口ストロボ147は、メダル排出口165の内側に設置されたストロボタイプのランプである。受皿ランプ148は、透光性材料で構成したメダル受皿160を受皿取り付け面から照明するランプである。
【0094】
なお、CPU410は、液晶画面制御部500への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。逆に、CPU410は、入力インタフェース471を介して液晶画面制御部500からの信号を受信する。すなわち、CPU410は、デマルチプレクサ419と入力インタフェース471を介して液晶画面制御部500と双方向通信を行う。この液晶画面制御部500は、LCD180への表示制御を行う装置である。
【0095】
上述した主制御部300および副制御部400を備えるスロットマシン100は、「複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射される複数のリール」と、「前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチ」と、「前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチ」と、「予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段」と、「停止時の前記複数のリールにより表示された絵柄の組合せが、前記抽選手段により内部当選した入賞役の絵柄組合せであるか否かにより当該入賞役への入賞を判定する判定手段」と、を備えた遊技台として機能する。
【0096】
〈照明装置の第2構成例〉
図12は、第2構成例に係る照明装置220Bの概略構造を示す斜視図、図13は、第2構成例に係る照明装置220Bの分解斜視図である。照明装置220Bは、複数の発光源として上部絵柄照明用の第1LED231,中部絵柄照明用の第2LED232および第3LED233,下部絵柄照明用の第4LED234を片面に配置した照明基板230Bを、リフレクタ部243を有する基板ケース240Bの裏面側より収納し、基板ケース240Bの前面開口を光学部材250Bで閉塞したものである。
【0097】
このように、リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域(例えば、第1区画照明領域に描かれた上部絵柄、第2区画照明領域に描かれた中部絵柄、第3区画照明領域に描かれた下部絵柄)に各々対応させて個別に光源を設け、リール帯211と光源との距離が近い上部絵柄と下部絵柄には、1つの光源として第1LED231と第4LED234を各々対応させて設け、リール帯211と光源との距離が遠い中部絵柄には、2つの光源として第2,第3LED232,233を対応させて設ける構成とすれば、上下部絵柄の照度と比較して中部絵柄が照度不足となることを防ぎ、3つの区画照明領域の総体である照明領域をほぼ均一な照度で照らすことが可能となる。すなわち、リール帯211の各区画照射領域と光源との距離に応じて、光源の数を異ならせることで照度調整手段と成し、各区画照射領域の照度を均一にし、リール帯211の内面を略均一に照射するのである。
【0098】
なお、光源である第1〜第4LED231〜234に、同じ光度の製品を用いた場合、中部絵柄の方が上下部絵柄よりも明るくなってしまうこともあり、2つの光源を用いて得られる中部絵柄の照度が、上下部絵柄の照度と同じになるような光度のLEDを選定する方策も考えられるが、2種類のLEDを組み込まなければならないために、装置としての生産性が悪くなり、コストアップにもつながる。そこで、本構成例の照明装置220Bにおいては、上下部絵柄用の各光源と同じ光度の光源2つを中部絵柄用としても、上下部絵柄の照度と不均衡が生じないように調整する照度調整手段として、リフレクタ部243Bの反射構造と、光学部材250Bの光屈折機能を採用した。以下、これらについて説明する。
【0099】
基板ケース240Bのリフレクタ部243は、上下方向に設けた上部絵柄照明用の第1導光部2431,中部絵柄照明用の第2導光部2432,下部絵柄照明用の第3導光部2433より構成し、第1導光部2431には照明基板230Bにおける第1LED231を臨ませ、第2導光部2432には照明基板230Bにおけると第2LED232および第3LED233を臨ませ、第3導光部2433には照明基板230Bにおける第4LED234を臨ませ、第1〜第4LED231〜234から照射された光は、光学部材250Bの裏面側より直接入射する直接入射光と、基板ケース240のリフレクタ部243で反射されて光学部材250Bの裏面側へ入射する間接入射光とが生じ、これら直接入射光および間接入射光が光学部材250Bを透過すると、その光学特性に応じて光学部材250Bの前面側よりリール帯211の裏面側に照射されることとなる。
【0100】
すなわち、本構成例の照明装置220Bにおいては、照明基板230Bに設けた第1〜第4LED231〜234からの照明光をリール帯211の照明領域(リール表示窓113から前方に臨む3つの部絵柄に対応する領域)へ向わせるように光の角度を変えて、リール帯211の内面を照らす照度を調整する照度調整手段としての機能を、基板ケース240Bのリフレクタ部243と光学部材250Bによって実現するのである。
【0101】
なお、前述した第1構成例の照明装置220Aと異なり、第2構成例の照明装置220Bにおいては、光学部材250Bとして上下方向に3分割された第1レンズ部251,第2レンズ部252,第3レンズ部253に各々焦点を有する3焦点のフレネルレンズを用い、リール帯211における第1区画照明領域である上部絵柄照明領域を第1レンズ部251よりの照射光で、第2区画照明領域である中部絵柄照明領域を第2レンズ部252よりの照射光で、第3区画照明領域である下部絵柄照明領域を第3レンズ部253よりの照射光で、各々個別に照らす構成を採用した。以下、基板ケース240Bと光学部材250Bにつき詳述する。
【0102】
図14(a)は、照明装置230Bの正面図、図14(b)は、照明基板230Bを収納した基板ケース240Bの正面図、図14(c)は、図14(a)におけるC−C線の矢視断面図、図6(d)は、図14(a)におけるD−D線の矢視断面図である。
【0103】
基板ケース240Bにおけるリフレクタ部243は、光源たる第1〜第4LED231〜234からリール帯211の照射領域へ直接照射されない光を受けて、リール帯211の照射領域に向けて反射させる反射面を有する反射部材より構成する。
【0104】
第1リフレクタ部2431は、第1LED231からの照射光を受けて光学部材250Bの第1レンズ部251へ反射光を向わせるもので、点光源である第1LED231の照射方向を囲むように前方へ拡開する擂り鉢状の第1反射部2431aと、該第1反射部2431aの前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲する円環状の第1離隔部2431bと、該第1離隔部2431bの外周より前方へ拡開する擂り鉢状の第2反射部2431cと、該第2反射部2431cの前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲して略四角形状に広がる第2離隔部2431dと、該第2離隔部2431dの上縁に連なり前方に向って上昇傾斜する上壁2434aと、該上壁2434aにおける左端部および第2離隔部2431dの左端部に各々連なって下方に延出すると共に前方に向って拡開する傾斜状の左壁2434bと、前記上壁2434aにおける右端部および第2離隔部2431dの右端部に各々連なって下方に延出すると共に前方に向って拡開する傾斜状の右壁2434cと、前記第2離隔部2431dの下縁より前方に突出する第1区画壁2435aの上面によって構成される。そして、第1反射部2431a,第2反射部2431c,上壁2434a,左壁2434b,右壁2434c,第1区画壁2435aは、第1LED231からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0105】
第2リフレクタ部2432は、第2,第3LED232,233からの照射光を受けて光学部材250Bの第2レンズ部252へ反射光を向わせるもので、この第2レンズ部252によって照射する中部絵柄照明領域は、照明基板230Bに設ける点光源からの距離が、上述した第1レンズ部251によって照射する上部絵柄照明領域や後述する第3レンズ部253によって照射する下部絵柄照明領域までの距離よりも遠いため、前述したように、2つの点光源を近接させて設けることにより、第2レンズ部252よりリール帯212の内面へ照射する光量を上げるものとした。
【0106】
具体的には、点光源である第2LED232の照射方向を囲むように前方へ拡開する半擂り鉢状の第1左反射部2432a1と、第3LED233の照射方向を囲むように前方へ拡開する半擂り鉢状の第1右反射部2432a2と、これら第1左右反射部2432a1,2432a2の略8の字状の前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲する略8の字状の第1離隔部2432bと、該第1離隔部2432bの外周左半分より前方へ拡開する半擂り鉢状の第2左反射部2432c1と、第1離隔部2432bの外周右半分より前方へ拡開する半擂り鉢状の第2右反射部2432c1と、これら第2左右反射部2432c1,2432c2の略8の字状前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲して略四角形状に広がる第2離隔部2432dと、該第2離隔部2432dの上縁に連なる第1区画壁2435aの下面と、第2離隔部2432dの下縁より前方に突出する第2区画壁2435bの上面によって構成される。そして、第1左反射部2432a,第1右反射部2432a2,第2左反射部2432c1,第2右反射部2432c2,第1区画壁2435a,第2区画壁2435bは、第2LED232或いは第3LED233からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0107】
なお、照明基板230Bから中部絵柄照明領域までの照度低下分を補正できる高輝度のLEDを1つだけ用いる場合には、上述した第1リフレクタ2431と類似の反射面構造を採用すれば良い。
【0108】
第3リフレクタ部2433は、第4LED234からの照射光を受けて光学部材250Bの第3レンズ部253へ反射光を向わせるもので、前述した第1リフレクタ部2431を上下方向で反転させた形状である。具体的には、点光源である第4LED234の照射方向を囲むように前方へ拡開する擂り鉢状の第1反射部2433aと、該第1反射部2433aの前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲する円環状の第1離隔部2433bと、該第1離隔部2433bの外周より前方へ拡開する擂り鉢状の第2反射部2433cと、該第2反射部2433cの前側端縁より光学部材250Aと略平行な向きに屈曲して略四角形状に広がる第2離隔部2433dと、該第2離隔部2433dの上縁に連なる第2区画壁2435bと、第2離隔部2433dの左側部に連なり前方に向って拡開する傾斜状の左壁2434bと、第2離隔部2433dの右側部に連なり前方に向って拡開する傾斜状の右壁2434cと、第2離隔部2433dの下縁および左右壁2434b,2434cの下縁に連なり前方に向って下降傾斜する下壁2434dによって構成される。そして、第1反射部2433a,第2反射部2433c,第2区画壁2435b,左壁2434b,右壁2434c,下壁2434dは、第4LED234からの光が到達し得る傾斜状の反射部を含む反射面として機能するように、適宜な反射率を実現できる素材を用いて形成したり、表面塗装や鏡面加工等の表面処理を行う。
【0109】
上記のように構成した照明装置220Bにおいては、図15に示すように、基板ケース240Bにおける第1リフレクタ部2431と光学部材250Bにおける第1レンズ部251とが協働することで、リール帯211の上部絵柄照明領域211aを斑無く照明するための光調整手段として機能し、基板ケース240Bにおける第2リフレクタ部2432と光学部材250Bにおける第2レンズ部252とが協働することで、リール帯211の中部絵柄照明領域211bを斑無く照明するための光調整手段として機能し、基板ケース240Bにおける第3リフレクタ部2433と光学部材250Bにおける第3レンズ部253とが協働することで、リール帯211の中部絵柄照明領域211cを斑無く照明するための光調整手段として機能する。
【0110】
なお、光学部材250Bにおける第1レンズ部251と第3レンズ部253の光学特性は略同一としてあるが、第2レンズ部251の光学特性は異なる。図16(a)に示すように、第1レンズ部251(或いは第3レンズ部253)の焦点O1までの焦点までの距離よりも、図16(b)に示すように、第2レンズ部252の焦点O2までの距離を長く設定してあるので、光学部材250Bと照明基板230Bとの離隔距離を第1,第3レンズ部251,253の焦点距離よりも近距離に配置したとき、第1,第4LED231,234より拡散光として第1,第3レンズ部251,253に入射した光が第1,第3レンズ部251,253を透過して広がる度合いよりも、第2,第3LED232,233より拡散光として第2レンズ部252に入射した光が第2レンズ部252を透過して広がる度合いの方が大きくなる。
【0111】
これに加えて、図17(a1)に示すように、第1LED231より第1レンズ部251に直接照射された直接光によってリール帯211の内面を照射したときに生ずる照明斑は、図17(a2)に示すように、第1LED231より第1リフレクタ部2431の反射面に反射した反射光が第1レンズ部251を透過してリール帯211の内面へ照射されることで補完され、略均一な照明を実現できる。また、図17(b1)に示すように、第2,第3LED232,233より第2レンズ部252に直接照射された直接光によってリール帯211の内面を照射したときに生ずる照明斑は、図17(b2)に示すように、第2,第3LED232,233より第2リフレクタ部2432の反射面に反射した反射光が第2レンズ部252を透過してリール帯211の内面へ照射されることで補完され、略均一な照明を実現できる。なお、第4LED234より第3レンズ部253に直接照射された直接光によってリール帯211の内面を照射したときに生ずる照明斑は、第4LED234より第3リフレクタ部2433の反射面に反射した反射光が第3レンズ部253を透過してリール帯211の内面へ照射されることで補完され、略均一な照明を実現できる。
【0112】
〈照明装置の第3構成例〉
次に、第3構成例の照明装置220Cを示す。図18(a)は、照明基板230Cを基板ケース240Cに収納して前面側の光学部材250Cを外した状態の斜視図であり、図18(b)は、光学部材250Cにの正面図である。
【0113】
本構成例に係る照明装置220Cは、前述した第2構成例の照明装置220Bと類似した構成で、第1LED231からの照射光を第1リフレクタ部2441および第1レンズ部251よりなる照度調整手段によって上部絵柄照明領域へ斑無く照射し、第4LED234からの照射光を第3リフレクタ部2443および第3レンズ部253よりなる照度調整手段によって下部絵柄照明領域へ斑無く照射するものであるが、中部絵柄照明領域については、個別の焦点を有する第2左レンズ部252aと第2右レンズ部252bによって、各々第2LED232からの直接光および第2リフレクタ部2442による反射光、第3LED233からの直接光および第2リフレクタ部2442による反射光を透過させることによって、斑無く照明するものである。このように、焦点位置を細かく分割しておくと、照明斑の解消をきめ細かく実現することができる。
【0114】
〈照明装置の第4構成例〉
図19は、第4構成例の照明装置220Dを示す。図19(a)は、照明装置220Dの外観斜視図であり、図19(b)は、照明装置220Dの正面図であり、図19(c)は、リール帯211の内側に配置した照明装置220Dによって上部絵柄照明領域211a,中部絵柄照明領域211b,下部絵柄照明領域211cを照明する状態の説明図である。
【0115】
本構成例の照明装置220Dは、照明基板230Dの前面側に基板ケース240Dを配設することによって、上部LED235aよりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導く上部導光室2451、中部LED235bよりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導く中部導光室2452,下部LED235cよりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導く下部導光室2453を形成したものであり、各絵柄照明領域211a〜211cの照度は、各々対応する発光源の光度に依存する構成である。
【0116】
そこで、本構成例の照明装置220Dにおいては、上部絵柄照明領域211aと上部LED235aとの距離は、下部絵柄照明領域211cと下部LED235cとの距離にほぼ等しいが、中部絵柄照明領域211bと中部LED235bとの距離はこれらよりも遠くなるため、上下部LED235a,235cの光度よりも適宜高い光度のLEDを中部LED235bとして用いることで照度調整手段と成し、中部絵柄照明領域211bの照度低下を補い、リール帯211の照明領域を略均一に照射するのである。
【0117】
なお、本構成例における照明装置220Dにおいては、各絵柄照明領域211a〜211cを照らす照度が各LED235a〜235cの光度に依拠するので、各導光室2451〜2453の内面に特別な反射構造などを設ける必要はないが、光反射率を高める処理を施したり、逆にシボ構造による反射低減処理を施したりしても良い。また、光学部材を設けて、照射光の収束・拡散あるいは照射される向きを変え、各絵柄照明領域211a〜211cに対する照度を調整するようにしても良い。
【0118】
〈照明装置の第5構成例〉
図20は、第5構成例の照明装置220Eを示す。図20(a)は、照明装置220Eの正面図、図20(b)は、図20(a)におけるB−B線の矢視断面図、図20(c)は、図20(a)におけるC−C線の矢視断面図である。
【0119】
本構成例の照明装置220Eは、照明基板230Eの前面側に基板ケース240Eを配設することによって、上部LED236aよりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導く上部導光室2461、中部LED236bよりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導くと共に、四側壁に当たった反射光も中部絵柄照明領域211bへ導く中部反射導光室2462,下部LED236cよりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導く下部導光室2463を形成したものであり、各絵柄照明領域211a〜211cを照らす各LED236a〜236cとして、同じ光度のLEDを用いる。
【0120】
そこで、本構成例の照明装置220Eにおいては、中部反射導光室2462の少なくとも四側壁には、反射率を高めるメタリック塗料の薄膜あるいは薄板よりなる反射量調節部260を形成することで照度調整手段と成し、中部LED236bより照射された光は、リール帯211の裏面へ照射される直接光に加えて、中部反射導光室2462の側壁に形成した反射量調節部260に当たって高い反射率でリール帯211裏面へ向う反射光が付加されるようにした。
【0121】
これにより、上下部絵柄照明領域211a,211cと上下部LED236a,236cとの距離に比べて、中部絵柄照明領域211bと中部LED236bとの距離が遠くても、中部LED236bからの照射光は直接光と反射光とが効率良く中部絵柄照明領域211bへ導かれるために照度が高められ、上下部LED236a,236cによる上下部絵柄照明領域211a,211cの照度と、中部LED236bによる中部絵柄照明領域211bの照度を同等に調整することが可能となり、リール帯211の照明領域を略均一に照射できるのである。
【0122】
なお、照度調整手段として機能する反射量調節部260は、中部LED236bからの照射光が主に当たる範囲として、中部反射導光室2462の四側壁に設ければ十分であるが、二次反射,三次反射…と繰り返される過程で、少ないながら照明基板230の前面に当たる光束も生ずるので、本構成例においては、照明基板230の前面にも反射量調節部260を形成し、中部絵柄照明領域211bの照度を一層効果的に高めることが出来るようにした。また、光学部材を設けて、照射光の収束・拡散あるいは照射される向きを変え、各絵柄照明領域211a〜211cに対する照度を調整するようにしても良い。
【0123】
〈照明装置の第6構成例〉
図21は、第6構成例の照明装置220Fを示す。図21(a)は、照明装置220Fの正面図、図21(b)は、図21(a)におけるB−B線の矢視断面図、図21(c)は、図21(a)におけるC−C線の矢視断面図である。
【0124】
本構成例の照明装置220Fは、照明基板230Fの前面側に基板ケース240Fを配設することによって、上部LED236aよりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導くと共に、四側壁に当たった光を乱反射により拡散させる上部拡散導光室2471、中部LED236bよりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導く中部導光室2472,下部LED236cよりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導くと共に、四側壁に当たった光を乱反射により拡散させる下部拡散導光室2473を形成したものである。各絵柄照明領域211a〜211cを照らす各LED236a〜236cは、前述した第5構成例の照明装置220Eと同様に、同じ光度のLEDを用いる。
【0125】
そこで、本構成例の照明装置220Fにおいては、上部拡散導光室2471および下部拡散導光室2473の少なくとも四側壁には、反射率を低減させる微小な凹凸(例えば、シボ加工)を生ぜしめた反射量調節部270を形成することで照度調整手段と成し、上下部LED236a,236cより照射されて四側壁に当たった光は、反射量調節部270で乱反射することにより、上下部拡散導光室2471,2473内で拡散・減衰し、リール帯211の裏面へ照射される光量を低減させるのである。
【0126】
一方、上下部絵柄照明領域211a,211cと上下部LED236a,236cとの距離に比べて、中部絵柄照明領域211bと中部LED236bとの距離が遠くても、中部LED236bからの照射光が中部導光室2472の四側壁に当たって反射した反射光は、反射条件に応じた光量でリール帯211の裏面へ照射されるので、直接光と反射光とが中部絵柄照明領域211bへ導かれる。よって、上下部LED236a,236cによる上下部絵柄照明領域211a,211cの照度と、中部LED236bによる中部絵柄照明領域211bの照度を同等に調整することが可能となり、リール帯211の照明領域を略均一に照射できるのである。
【0127】
なお、照度調整手段として機能する反射量調節部270は、上下部LED236a,236cからの照射光が主に当たる範囲として、上下部拡散導光室2471,2473の四側壁に設ければ必要十分であるが、乱反射した光束が照明基板230の前面に当たってリール帯211の裏面へ向うように反射されることもあるので、本構成例においては、照明基板230の前面にも反射量調節部270を形成し、上下部絵柄照明領域211a,211cの照度を効果的に低減させ、中部LED236bによる中部絵柄照明領域211bと同程度の照度まで低減できるようにした。また、光学部材を設けて、照射光の収束・拡散あるいは照射される向きを変え、各絵柄照明領域211a〜211cに対する照度を調整するようにしても良い。
【0128】
〈照明装置の第7構成例〉
図22は、第7構成例の照明装置220Gを示す。図22(a)は、照明基板230Gと基板ケース240Gと光学部材250Gからなる照明装置220Gの外観斜視図であり、図22(b)は、光学部材250Gを取り外した状態の斜視図である。
【0129】
本構成例の照明装置220Gは、照明基板230Gの前面側に基板ケース240Gを配設することによって、上部LED236aよりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導く上部導光室2451、中部LED236bよりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導く中部導光室2452,下部LED236cよりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導く下部導光室2453を形成し、全導光室2451〜2453の前面側を光学部材250Gにより閉塞したものである。各絵柄照明領域211a〜211cを照らす各LED236a〜236cは、前述した第5,第6構成例の照明装置220E,220Fと同様に、同じ光度のLEDを用いる。
【0130】
ここで、光学部材250Gは、前述した3焦点のフレネルレンズ構成とし、第1レンズ部251,第2レンズ部252,第3レンズ部253が、各々上部導光室2451,中部導光室2452,下部導光室2453の前面に各々対応するような配置で、第1レンズ部251と第3レンズ部253の一面(フレネル構造を形成していない面)には、反射率を低減させる微小な凹凸(例えば、シボ加工)を生ぜしめた反射量調節部270を形成することで照度調整手段と成し、上下部LED236a,236cより照射されて光学部材250Gの第1,第3レンズ部251,253に至った光は、反射量調節部270で乱反射することにより拡散し、リール帯211の裏面へ照射される光量を低減させるのである。
【0131】
一方、上下部絵柄照明領域211a,211cと上下部LED236a,236cとの距離に比べて、中部絵柄照明領域211bと中部LED236bとの距離が遠くても、中部導光室2452の前面に対応する第2レンズ部252には反射量調節部270を形成していないので、中部LED252より照射された光は減衰することなく第2レンズ部252を透過し、適宜な光量でリール帯211の裏面へ照射される。よって、上下部LED236a,236cによる上下部絵柄照明領域211a,211cの照度と、中部LED236bによる中部絵柄照明領域211bの照度を同等に調整することが可能となり、リール帯211の照明領域を略均一に照射できるのである。
【0132】
なお、照度調整手段として機能する反射量調節部270は、光学部材250Gの第1,第3レンズ部251,253に設けるだけでなく、前述した第6構成例の照明装置220Fのように、上下部導光室2451,2453の四側壁や照明基板230Gの前面にも形成することで、照度を一層効果的に低下させるようにしても良い。
【0133】
〈照明装置の第8構成例〉
図23は、第8構成例の照明装置220Hを示す。図23(a)は、照明基板230Hと基板ケース240Hと光学部材250Hからなる照明装置220Hの外観斜視図であり、図23(b)は、光学部材250Hを取り外した状態の斜視図である。
【0134】
本構成例の照明装置220Hは、照明基板230Hの前面側に基板ケース240Hを配設することによって、第1LED231よりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導く上部導光室2451、近接配置した第2LED232および第2LED233よりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導く中部導光室2452,第4LED234よりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導く下部導光室2453を形成し、全導光室2451〜2453の前面側を光学部材250Hにより閉塞したものである。各絵柄照明領域211a〜211cを照らす第1〜第4LED231〜234は、前述した第1〜第4構成例の照明装置220A〜220Dと同様に、同じ光度のLEDを用いる。
【0135】
ここで、光学部材250Hは、前述した3焦点のフレネルレンズ構成とし、第1レンズ部251,第2レンズ部252,第3レンズ部253が、各々上部導光室2451,中部導光室2452,下部導光室2453の前面に各々対応するような配置で、第2レンズ部252の一面(フレネル構造を形成していない面)には、反射率を低減させる微小な凹凸(例えば、シボ加工)を生ぜしめた反射量調節部270を形成することで照度調整手段と成し、第2,第3LED232,233より照射されて光学部材250Hの第2レンズ部252に至った光は、反射量調節部270で乱反射することにより拡散し、リール帯211の裏面へ照射される光量を低減させるのである。
【0136】
すなわち、上下部絵柄照明領域211a,211cと第1,第4LED231,234との距離に比べて、中部絵柄照明領域211bと第2,第3LED232,233との距離が遠いことを考慮して、2つの光源を使うことで光量を高くしたことにより、上下部絵柄照明領域211a,211cの照度よりも中部絵柄照明領域211bの照度が高くなり過ぎても、中部導光室2452の前面に対応する第2レンズ部252に反射量調節部270を形成してあるので、第2,第3LED232,233より照射された光は適宜減衰されて第2レンズ部252を透過し、抑制された光量でリール帯211の裏面へ照射される。よって、第1,第4LED231,234による上下部絵柄照明領域211a,211cの照度と、第2,第3LED232,233による中部絵柄照明領域211bの照度を同等に調整することが可能となり、リール帯211の照明領域を略均一に照射できるのである。
【0137】
なお、照度調整手段として機能する反射量調節部270は、光学部材250Hの第2レンズ部252に設けるだけでなく、前述した第6構成例の照明装置220Fのように、中部導光室2452の四側壁や照明基板230Hの前面にも形成することで、照度を一層効果的に低下させるようにしても良い。
【0138】
〈照明装置の第9構成例〉
図24は、第9構成例の照明装置220Iを示す。図24(a)は、照明基板230Iと基板ケース240Iと光学部材250Iからなる照明装置220Iの外観斜視図であり、図24(b)は、光学部材250Iの正面図であり、図24(c)は、リール帯211の内側に配置した照明装置220Iによって上部絵柄照明領域211a,中部絵柄照明領域211b,下部絵柄照明領域211cを照明する状態の説明図である。
【0139】
本構成例の照明装置220Iは、照明基板230Iの前面側に基板ケース240Iを配設することによって、上部LED236aよりの照射光を上部絵柄照明領域211aへ導く上部導光室2451、中部LED236bよりの照射光を中部絵柄照明領域211bへ導く中部導光室2452,下部LED236cよりの照射光を下部絵柄照明領域211cへ導く下部導光室2453を形成し、全導光室2451〜2453の前面側を光学部材250Iにより閉塞したものである。各絵柄照明領域211a〜211cを照らす各LED236a〜236cは、前述した第5〜第7構成例の照明装置220E〜220Gと同様に、同じ光度のLEDを用いる。
【0140】
ここで、光学部材250Iは、前述した単焦点のフレネルレンズ構成とし、その中心光軸上の焦点距離より短い位置に中部LED236bを配置することで、中部LED236bより照射されて光学部材250Iを透過した光が全周方向へ均等に拡散するようにし、ちょうど中部絵柄照明領域211bの全域を照らすように調整しておく。一方、光学部材250Iと平行な照明基板230Iの前面側で中部LED236bよりも適宜上方に配置される上部LED236aより照射された光は、光学部材250Iを透過して拡散するが、その拡散方向は中心光軸側(下方向き)に偏るので、上部LED236aより照射された光は、上部絵柄照明領域211aの全域に加えて、中部絵柄照明領域211bの上部にも及ぶ。同様に、光学部材250Iと平行な照明基板230Iの前面側で中部LED236bよりも適宜下方に配置される下部LED236cより照射された光は、光学部材250Iを透過して拡散するが、その拡散方向は中心光軸側(上方向き)に偏るので、下部LED236cより照射された光は、下部絵柄照明領域211cの全域に加えて、中部絵柄照明領域211bの下部にも及ぶ。
【0141】
すなわち、本構成例においては光学部材250Iを照度調整手段と成し、上下部絵柄照明領域211a,211cと上下部LED236a,236cとの距離に比べて、中部絵柄照明領域211bと中部LED236bとの距離が遠いために、上下部絵柄照明領域211a,211cの照度よりも中部絵柄照明領域211bの照度が低くなるが、上部LED236aおよび下部LED236cから照射された光の一部を中部絵柄照明領域211bの照射に充てることで、上下部LED236a,236cによる上下部絵柄照明領域211a,211cの照度と、中部LED236bによる中部絵柄照明領域211bの照度を同等に調整して、リール帯211の照明領域を略均一に照射できるようにした。しかも、各LED236a〜236cによる照射領域の調整を、単焦点のフレネルレンズで構成した光学部材250Iによって実現できるので、低コストで生産性が高いという利点もある。
【0142】
なお、照度調整手段として更に、中部LED236bから光学部材250Iを透過する光量を高める反射量調節部260を中部導光室2452の四側壁および照明基板230Iの前面に形成したり、上下部LED236a,236cから光学部材250Iを透過する光量を抑制する反射量調節部270を上下部導光室2451,2453の四側壁および照明基板230Iの前面、或いは光学部材250Iの一面に形成しても良い。
【0143】
〈他の遊技台への適用例〉
本発明に係る遊技台は、スロットマシン100に限定されるものではなく、パチンコ機、パロット機等、遊技台の前面から視認されるリールの絵柄をリールの内面側より照明する構造を採用していれば、どの遊技台にも適用可能である。図20に示す遊技台としてのパチンコ機600は、前述したスロットマシン100と同様に、照明装置220を有するリールユニット210を3つ備えたリール回転装置200と同様な構成を備え、左リール610,中リール611,右リール612が臨むリール表示窓613が設けられている。
【0144】
また、パチンコ機600は、遊技者が遊技球であるパチンコ玉の打ち出しを行なうため、ハンドル621と、ハンドル621に対する操作により打ち出されるパチンコ玉が導入される受皿622と、パチンコ玉が打ち出される円形の遊技領域623と、を備える。遊技領域623には不図示の釘が配設され、遊技領域623の上部から落下するパチンコ玉は釘に衝突して方向を変えながら遊技領域623の下部へ落下する。遊技領域623には入賞口624が配設されており、入賞口624へパチンコ玉が入球すると予め定めた特典が遊技者に付与される。
【0145】
この特典は、例えば、大当たりの抽選の実行で、大当たりの抽選で当選すると、遊技者には多数のパチンコ玉が払出されるチャンスが与えられる。この抽選結果の表示をリール610,611,612の回転・停止制御で行い、停止した絵柄の組合せから、大当たりもしくは外れであることを遊技者は判断できる。なお、抽選結果の表示は別の表示手段により行い、この表示手段による表示動作を、より視覚的効果の高い演出で遊技者に見せるように、リール610,611,612の表示動作として見せるようにしても構わない。何れにしても、表示窓613より遊技者が視認できるリール610,611,612を前述した照明装置220により照らすことができれば、停止絵柄に対応する絵柄表示領域を略均一に照明し、リール610,611,612の絵柄を効果的に遊技者に見せることが可能となる。
【0146】
図21は、上述したパチンコ機600の制御部700の機能ブロック図である。制御部700は、CPU等の処理手段711、乱数を発生する乱数発生手段712、記憶内容を書き換え可能なRAM等の第1記憶手段713a、及び、記憶内容が固定的に保持されるROM等の第2記憶手段713bを有する。この制御部700は、リール610,611,612の内面を照射する照明装置720への点灯・消灯制御を行い、入賞口624に設けられてパチンコ玉の入球を検出するセンサ730からの検出信号を受ける。また、制御部700は、その他のデバイス740(ランプ、パチンコ玉の払い出し装置等)に対する制御も行う。
【0147】
処理手段711は、大当たりの抽選の実行条件が成立したか否かを判定する実行条件判定手段として機能する。大当たりの抽選の実行条件は、例えば、センサ730により入賞口624へパチンコ玉が入球したことが検出された時に成立する。そして、処理手段711は、大当たりの抽選の実行条件が成立すると乱数発生手段から乱数値を取得し、第1記憶手段713aに記憶する。
【0148】
乱数値は大当たりの抽選の実行条件の成立毎に予め定めた記憶上限回数を上限として順次記憶される。例えば、4回分の抽選結果が記憶される。4回分の乱数値が記憶されている場合、新たな乱数値は破棄される。そして、処理手段711は、第1記憶手段713aに乱数値が記憶されていることを条件として、当該乱数値に基づき大当たりの抽選処理を行う抽選手段として機能する。なお、第1記憶手段713aに複数回分の乱数値が記憶されている場合には、最も古いものから順番に選択する。
【0149】
抽選結果が大当たりの場合は、大当たりに対応した識別情報(リール610,611,612の絵柄の組合せで、例えば、「777」等)が表示されると、ボーナスゲームが開始されて遊技者には多数のパチンコ玉が払出されるチャンスが与えられる。
【0150】
上述した制御部700を備えるパチンコ機600は、「所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球することにより、所定の特典を与え、前記遊技盤には、複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射されるリールを、所定条件に基づいて回転・停止させるリール回転装置、を設けた遊技台」として機能する。
【図面の簡単な説明】
【0151】
【図1】遊技台の一例であるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】リール回転装置の外観斜視図である。
【図3】(a)はリールユニットの外観斜視図である。(b)はリール帯を外したリールユニットの外観斜視図である。
【図4】第1構成例に係る照明装置の斜視図である。
【図5】第1構成例に係る照明装置の分解斜視図である。
【図6】(a)は第1構成例に係る照明装置の正面図である。(b)は図6(a)におけるB−B線の矢視断面図である。(c)は図6(a)におけるC−C線の矢視断面図である。(d)は光学部材の正面図である。
【図7】フレネルレンズの光学特性についての説明図である。
【図8】反射部材による反射特性についての説明図である。
【図9】第1構成例に係る照明装置によるリール帯の照明状態説明図である。
【図10】スロットマシンにおける主制御部の機能ブロック図である。
【図11】スロットマシンにおける副制御部の機能ブロック図である。
【図12】第2構成例に係る照明装置の斜視図である。
【図13】第2構成例に係る照明装置の分解斜視図である。
【図14】(a)は第2構成例に係る照明装置の正面図である。(b)は光学部材を取り外した第2構成例に係る照明装置の正面図である。(c)は図14(a)におけるC−C線の矢視断面図である。(d)は図14(a)におけるD−D線の矢視断面図である。
【図15】第2構成例に係る照明装置によるリール帯の照明状態説明図である。
【図16】第2構成例に係る照明装置に用いる光学部材の光学特性説明図である。
【図17】(a1),(a2)は図15におけるA−A線の矢視断面におけるリール帯の照明状態説明図である。(b1),(b2)は図15におけるB−B線の矢視断面におけるリール帯の照明状態説明図である。
【図18】(a)は第3構成例に係る照明装置の斜視図である。(b)は光学部材の正面図である。
【図19】(a)は第4構成例に係る照明装置220の外観斜視図である。(b)は照明装置の正面図である。(c)はリール帯の内側に配置した照明装置によって各区画照明領域を照明する状態の説明図である。
【図20】(a)は第5構成例に係る照明装置の正面図である。(b)は図20(a)におけるB−B線の矢視断面図である。(c)は図20(a)におけるC−C線の矢視断面図である。
【図21】(a)は第6構成例に係る照明装置の正面図である。(b)は図21(a)におけるB−B線の矢視断面図である。(c)は図21(a)におけるC−C線の矢視断面図である。
【図22】(a)は第7構成例に係る照明装置の外観斜視図である。(b)は光学部材を取り外した状態の斜視図である。
【図23】(a)は第8構成例に係る照明装置の外観斜視図である。(b)は光学部材250Hを取り外した状態の斜視図である。
【図24】(a)は第9構成例に係る照明装置の外観斜視図である。(b)は光学部材の正面図である。(c)はリール帯の内側に配置した照明装置によって各区画照明領域を照明する状態の説明図である。
【図25】遊技台の一例であるパチンコ機の外観を示す斜視図である。
【図26】パチンコ機における制御部の機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0152】
100 スロットマシン
200 リール回転装置
210 リールユニット
211 リール帯
221a 上部絵柄照明領域
221b 中部絵柄照明領域
221c 下部絵柄照明領域
220A 照明装置(第1構成例)
230A 照明基板
231〜234 第1〜第4LED
240A 基板ケース
241 リフレクタ部
250 光学部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円環状に形成された透光性のリール帯の内側に配置され、前記リール帯方向に向けて光を照射する光源と、
前記リール帯と前記光源との距離に応じて照度を調整する照度調整手段と、
を備えることを特徴とする遊技台。
【請求項2】
前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、
前記照度調整手段は、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、前記光源の数を異ならせることにより、各区画照射領域の照度を均一にし、前記リール帯の内面を略均一に照射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
【請求項3】
前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、
前記照度調整手段は、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、前記光源の光度を異ならせることにより、各区画照射領域の照度を均一にし、前記リール帯の内面を略均一に照射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
【請求項4】
前記照度調整手段は、前記光源から前記リール帯の照射領域へ直接照射されない光を受けて、前記リール帯の照射領域に向けて反射させる反射面を有する反射部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
【請求項5】
前記光源は、前記リール帯における照射領域を構成する複数の区画照射領域に各々対応させて、個別に設けるものとし、
前記照度調整手段は、各光源毎に対応させて設けた反射部材に、反射量を調節する反射量調節部を備えることを特徴とする請求項4に記載の遊技台。
【請求項6】
前記リール帯までの距離が遠い光源に対応させて設ける前記反射部材には、反射率を高めた反射量調節部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
【請求項7】
前記リール帯までの距離が近い光源に対応させて設ける前記反射部材には、光を拡散反射させることでリール帯への反射率を低減させた反射量調節部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
【請求項8】
前記照度調整手段は、前記光源と前記リール帯との間に配置され、前記光源からの光を同一方向に屈折させる光学部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の遊技台。
【請求項9】
前記光学部材は、各光源に対応した複数のレンズ部毎に焦点を備え、前記リール帯の各区画照射領域と前記光源との距離に応じて、レンズ部の焦点距離を異ならせるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の遊技台。
【請求項10】
前記光学部材は、前記リール帯までの距離が近い光源に対応するレンズ部には、光の透過率を低減させる透過率低減部を設けたことを特徴とする請求項9に記載の遊技台。
【請求項11】
前記光学部材はフレネルレンズであることを特徴とする請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の遊技台。
【請求項12】
前記光源は、前記リール帯の裏面側へ向けて光が放射状に拡散する点光源であることを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の遊技台。
【請求項13】
請求項1〜請求項12の何れか1項記載の遊技台であって、
複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、
予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
停止時の前記複数のリールにより表示された絵柄の組合せが、前記抽選手段により内部当選した入賞役の絵柄組合せであるか否かにより当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技台。
【請求項14】
請求項1〜請求項12の何れか1項記載の遊技台であって、
所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球することにより、所定の特典を与え、
前記遊技盤には、
複数種類の絵柄が施され、前記光源と前記光学部材とにより内面側より照射されるリールを、所定条件に基づいて回転・停止させるリール回転装置、
を設けたことを特徴とする遊技台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−119101(P2009−119101A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−297638(P2007−297638)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】