説明

遊技機

【課題】 抽選手段の段階と特典の多寡に関連性を持たせて、抽選過程を遊技者が充分に楽しむことが出来る遊技機を提供する。
【解決手段】 異なる変化契機により流下球を受け入れ可能となる第1変動入球装置60及び第1回転振り分け装置70と、第2変動入球装置80及び第2回転振り分け装置90を備え、第2変動入球装置80よりも第1変動入球装置60の変化契機の発生確率を高くし、第1回転振り分け装置70よりも第2回転振り分け装置90での振り分け判定により獲得出来る利益度合いを大きくしたため、振り分け段階を経る毎に期待利益が増加し、遊技の興趣を向上させることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を発射する発射装置と、該発射装置によって発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域と、前記遊技領域を流下する遊技球(以下、流下球)を受け入れ可能な流下球受け入れ可能状態と前記流下球を受け入れ不能な流下球受け入れ不能状態とに変化可能であって、前記流下球を受け入れて該受け入れに基づいて前記受け入れた流下球のうちから振り分け口に流入しなかった非振り分け球を排出する排出口を具備してなる振り分け手段と、遊技の進行を統括制御する遊技制御手段を備えた遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機等の遊技機においては、例えば、それぞれに特定領域を設けた複数段階の抽選手段を備え、前記特定領域への入賞に基づく大当たり又は大当たりの権利によって遊技者に付与される特典が異なるように構成されるとともに、最終段階の抽選手段以外の抽選手段には次の段階の抽選手段へ移行する移行領域を設けた遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−25909
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1に記載された遊技機においては、複数の特定領域への入賞に基づく大当たり又は大当たりの権利によって遊技者に付与される特典が、単に異なるように構成されているため、抽選手段の段階と特典の多寡に関連が無かった。これにより、抽選手段の段階が徐々に進む場合や、前段階の抽選手段を飛ばしていきなり降順の抽選手段に移行する場合に、今ひとつ面白みを欠き、充分に興趣の向上が図られていなかった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、抽選手段の段階と特典の多寡に関連性を持たせて、抽選過程を遊技者が充分に楽しむことが出来る遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技球を発射する発射装置と、該発射装置によって発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域(遊技領域30a)と、前記遊技領域を流下する遊技球(以下、流下球)を受け入れ可能な流下球受け入れ可能状態(第1可動翼片63,第2可動翼片83の傾倒状態)と前記流下球を受け入れ不能な流下球受け入れ不能状態(第1可動翼片63,第2可動翼片83の起立状態)とに変化可能であって、前記流下球を受け入れて該受け入れに基づいて前記受け入れた流下球のうちから振り分け口(第1振り分け口71a、第2振り分け口91a)に流入しなかった非振り分け球を排出する排出口(第1回転体球出口74b、第2回転体球出口91b)を具備してなる振り分け手段と、遊技の進行を統括制御する遊技制御手段(主基板に搭載されたCPUの制御機能)を備えた遊技機(パチンコ機1)であって、前記振り分け手段は、先行振り分け口(第1振り分け口71a)を具備してなる先行振り分け手段(第1変動入球装置60、第1回転振り分け装置70)と、後続振り分け口(第2振り分け口91a)を具備してなる後続振り分け手段(第2変動入球装置80、第2回転振り分け装置90)とを備え、前記遊技制御手段は、前記先行振り分け手段が前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する先行変化契機(演出図柄表示部40に「777」以外の小当たり図柄、すなわち「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の内の何れかの確定表示)と、前記後続振り分け手段が前記先行変化契機とは異なるとともに前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する後続変化契機(演出図柄表示部40に「777」の小当たり図柄の確定表示)と、を生成するよう制御する変化契機制御手段(主基板に搭載されたCPUの制御機能であって、利益内容決定処理1のステップS11乃至ステップS14及びステップS21、利益内容決定処理2のステップS111乃至ステップS114及びステップS121、利益内容決定処理3のステップS211乃至ステップS214及びステップS221)を更に備え、前記先行振り分け手段が、前記流下球を受け入れて該流下球が前記振り分け口に流入するか否かに基づいて遊技者に対して先行利益(5ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御)を供与するか否かを判定する先行判定状態(利益内容決定処理1のステップS17、利益内容決定処理2のステップS117、利益内容決定処理3のステップS217)に移行するよう移行制御し、前記後続振り分け手段が、前記先行振り分け手段の前記排出口から排出される前記非振り分け球を受け入れ可能な受け入れ口(第2球誘導部材84)を備え、前記非振り分け球又は前記流下球を受け入れて、非振り分け球又は流下球が前記後続振り分け口に流入するか否かに基づいて遊技者に対して前記先行利益とは利益内容の異なる後続利益(15ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御)を供与するか否かを判定する後続判定状態(利益内容決定処理1のステップS20、利益内容決定処理2のステップS120、利益内容決定処理3のステップS220)に移行するよう移行制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明においては、前記利益内容は利益度合い(大当たり遊技状態のラウンド数)であって、前記後続利益の利益度合い(15ラウンド)は、前記先行利益の利益度合い(5ラウンド)よりも大きいことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明においては、所定の始動条件の成立(特別図柄始動口34への入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(「0」から「9」までの10種類の数字)の可変表示を行い表示結果を導出表示する可変表示装置(特別図柄表示部35、演出図柄表示部40)を備え、前記変化契機制御手段は、前記始動条件の成立後、可変表示の開始条件の成立に基づいて前記複数種類の識別情報を可変表示させた後に表示結果を導出表示させ、前記先行変化契機は前記可変表示の表示結果が第1特定表示結果(演出図柄表示部40に表示される「777」以外の小当たり図柄、すなわち「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の内の何れかの確定表示と、これに対応した特別図柄の確定表示)となったときであり、前記後続変化契機は前記可変表示の表示結果が第2特定表示結果(演出図柄表示部40に表示される「777」の小当たり図柄と、これに対応した特別図柄の確定表示)となったときであって、前記先行利益は、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な先行特定遊技状態(5ラウンド大当たり遊技状態)への移行制御であり、前記後続利益は、前記先行特定遊技状態よりも遊技者にとって更に有利な後続特定遊技状態(15ラウンド大当たり遊技状態)への移行制御であって、前記可変表示の結果が第1特定表示結果となる確率(9/10)が、第2特定表示結果となる確率(1/10)よりも高いことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明においては、前記先行振り分け手段は、先行可動翼片(第1可動翼片63)を備え該先行可動翼片が閉塞状態(起立状態)と開放状態(傾倒状態)に変化することにより前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する先行変動入球装置(第1変動入球装置60)と、該先行変動入球装置に対応するとともに受け入れた遊技球を前記先行振り分け口に搬送可能な先行回転体(第1回転体72)を具備してなる先行回転振り分け装置(第1回転振り分け装置70)と、を備え、前記後続振り分け手段は、後続可動翼片(第2可動翼片83)を備え該後続可動翼片が閉塞状態(起立状態)と開放状態(傾倒状態)に変化することにより前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する後続変動入球装置(第2変動入球装置80)と、該後続変動入球装置に対応するとともに受け入れた遊技球を前記後続振り分け口に搬送可能な後続回転体(第2回転体92)を具備してなる後続回転振り分け装置(第2回転振り分け装置90)と、を備え、前記先行振り分け手段の前記排出口(第1回転体球出口74b)と前記後続振り分け手段の前記受け入れ口(第2球誘導部材84)とを連通する球連通路(球連通路51)を更に備え、前記球連通路は、前記遊技領域から前記流下球が流入可能であるとともに前記遊技領域へ遊技球が流出可能であることを特徴とする。

【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明においては、先行振り分け手段で振り分け口に振り分けられずに非振り分け球として当該先行振り分け手段から排出されても、後続振り分け手段の受け入れ口から受け入れられて再度、後続振り分け手段による振り分けの対象となることが可能となる。したがって、振り分けに対して複数回の挑戦(例えば、ダブルチャンス)が認められる可能性を有する構成に対して、遊技者は強く挑戦意欲を掻き立てられて興趣が向上すると共に、遊技者の期待感を長く持続させることが可能となる。
【0011】
また、先行利益とは利益内容が異なるように後続利益を設けているので、先行振り分け手段及び後続振り分け手段における振り分け結果に基づく期待利益に格差が生じ、それぞれの振り分け結果に対する遊技者の関心度に抑揚が生まれ、興趣の向上を図ることが出来る。
【0012】
さらに、変化契機制御手段によって、先行変化契機が生成されるか、後続変化契機が生成されるかによって、先行振り分け手段及び後続振り分け手段での振り分け機会を獲得するか、後続振り分け手段のみの振り分け機会を獲得するか、が選択制御されるため、遊技内容に変化がつき、興趣の向上を図ることが出来る。
【0013】
請求項2に係る発明においては、後続利益の利益度合いが先行利益の利益度合いより大きいため、先行振り分け手段から後続振り分け手段に段階が進むほど、遊技者の享受する期待利益が増加し、振り分け結果に対する遊技者の関心は段階的に高まり、興趣の向上が図れる。
【0014】
また、先行振り分け手段で振り分けられずに非振り分け球として排出され、一旦は落胆した遊技者の心理を、後続振り分け手段の振り分け結果に基づいて、より大きな利益を供与することで奮起させ、遊技者の心理を大きく揺動させることが出来る。
【0015】
更に、先行振り分け手段で振り分けられずに非振り分け球となることにより、機裏に取り込まれずに遊技者に視認可能な状態を継続するので、視認可能な状態の時間の長さと遊技者が期待できる利得の大きさが比例する。すなわち、先行振り分け手段で振り分けられずに長時間視認可能であるほど、期待利益が大きくなる。期待利益が段階的に大きくなりつつあることの報知手段や演出手段を備えずとも、非振り分け球として後続振り分け手段に排出することで、報知や演出を行うことが出来る。
【0016】
請求項3に係る発明においては、第1特定表示結果となる確率が、第2特定表示結果となる確率よりも高いため、先行振り分け手段による先行判定状態へ移行制御される確率が高くなる。これにより、同時に先行判定状態を経て後続判定状態に移行する割合も増し、先行振り分け手段を充分に活用することが可能となる。
【0017】
更に、先行変化契機及び後続変化契機を、可変表示装置の表示結果が第1特定表示結果となったときと第2特定表示結果となったときとしたため、遊技者に変化契機の生成、及びその種別報知を確実に行えるようになった。
【0018】
請求項4に係る発明においては、球連通路に遊技領域から流下球が飛び込んだり、球連通路から非振り分け球が遊技領域へ飛び出したりする可能性を有するようにしたため、先行振り分け手段の排出口から後続振り分け手段の受け入れ口への流入に関して、不確実性を高め、これにより、先行振り分け手段から後続振り分け手段への段階向上、すなわち獲得が期待できる利益のステップアップという遊技性に更に障壁を設けることで、遊技者に一層の挑戦意欲をわかせ、興趣の向上を図ることができる。
【0019】
また、先行振り分け手段が先行変動入球装置と先行回転振り分け装置を具備し、後続振り分け手段が後続変動入球装置と後続回転振り分け装置を具備したので、各々の手段において入球機能若しくは振り分け機能の何れか一方に不具合が生じた場合などには、全てを交換する必要はなく、対象となった装置のみを交換することで対処可能となる。
【0020】
また、振り分け結果によって所定の利得を遊技者に享受可能な後続振り分け手段に対して、遊技領域を流下して球連通路に流入した流下球が、該球連通路を介していきなり後続振り分け手段に臨む可能性を備えているので、遊技者は遊技球を発射し続けようとする。また、非振り分け球が球連通路から流出してしまい期待した利益を得られない場合のためにも、遊技者は遊技球を発射し続けようとする。このため遊技機の稼働が上がり、遊技店の利益が向上する。
【0021】
更に、先行振り分け手段と後続振り分け手段を球連通路によって連通させたので、限られた遊技領域において、先行振り分け手段と後続振り分け手段を適宜、自由に配置することが可能となる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明におけるいくつかの実施例について、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0023】
図1は、遊技球を用いて遊技する遊技機の一例としてのパチンコ機1を示す概略正面図である。但し、図1では便宜上、図2で示す遊技盤面上に形成された遊技領域内の構成を空白で示している。
【0024】
パチンコ機1は、縦長の長方形に形成された外枠2と、外枠2に対して開閉可能に取り付けられる内枠3とから構成される。さらに内枠3は複層で構成され、前面側の構成として、ガラスパネル4と球皿パネル5とを上下に備え、背面側の構成として図示しない遊技盤収納枠、及び、同じく図示しないが遊技球の払い出しに係る機構部品等が取り付けられた機構板を備えている。更に図示しない背面側の構成として、遊技制御用CPU等が搭載されて遊技の進行を統括制御する遊技制御手段としての主基板、後述する特別図柄表示部35や演出図柄表示部40等を表示制御する表示制御手段としての図柄制御基板、賞球払出装置の球払出制御を行う払出制御用CPU等が搭載された払出制御手段としての払出制御基板、各種ランプ・LED等に信号を送るための発光制御手段としてのランプ制御基板、後述するスピーカ8、8の音声制御を行う音声制御手段としての音声制御基板、及び後述する発射装置を制御するための発射制御手段としての発射制御基板、を備えるものである。
【0025】
ガラスパネル4は、略楕円形の開口窓部6が形成されており、開口窓部6の背面には着脱自在に2枚のガラスが取り付けられている。また、開口窓部6の周囲は合成樹脂製の装飾部7で囲まれ、装飾部7の内部には演出LEDやスピーカ8、8が配置されている。球皿パネル5の中央には発射される遊技球を貯留する球皿9が設けられており、右下位置には、図示しない発射装置の発射力を調整するための発射ハンドル10が設けられている。
【0026】
図2は、遊技盤面上に形成された遊技領域30a内の構成の一例を示している。略矩形に形成された遊技盤30の盤面上には、先述した発射装置により発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域30aが、略楕円形に形成されている。該遊技領域30aには、流下する遊技球が通過することにより普通図柄の始動契機を生成する普通図柄作動ゲート31、普通図柄の変動及び確定表示を行う普通図柄表示部32、普通図柄が当たり図柄で確定表示されたときに遊技球が入球し易い状態に変化する普通電動役物33、普通図柄の保留個数を表示する普通図柄保留LED38、流下する遊技球が流入することにより特別図柄の始動契機を生成する特別図柄始動口34、特別図柄の変動及び確定表示を行う特別図柄表示部35,該特別図柄表示部35の表示に対応した演出図柄の変動及び確定表示を行う演出図柄表示部40、特別図柄の保留個数を表示する特別図柄保留LED39、そして後述する大当たり遊技状態において開閉作動する特別大入賞口36、が設けられている。
【0027】
ここで、特別図柄表示部35及び演出図柄表示部40について更に説明する。先述のとおり、演出図柄表示部40は、特別図柄表示部35の表示図柄に対応した演出図柄を表示する。本実施例では、特別図柄表示部35の表示領域は、左、中、右の3つの領域に区画され、各々の領域に、識別可能な複数の図柄として「0」から「9」までの10種類の数字が変動して停止する態様で表示されるように構成されている。そして、左、中、右の3つの領域に同じ数字が確定表示された場合、すなわち「000」や「777」が確定表示された場合には、小当たり遊技状態に移行する。小当たり遊技状態については、後で詳述する。
【0028】
このように、本実施例の特別図柄表示部35及び演出図柄表示部40は、本発明の可変表示装置である。すなわち、演出図柄表示部40は、所定の始動条件の成立として特別図柄始動口34への入賞があった場合、各々が識別可能な複数種類の識別情報としての「0」から「9」までの10種類の数字の可変表示を、左、中、右の3つの領域で行い、表示結果の導出として3つの領域に同じ数字を確定表示するものであって、先述のとおり、これは特別図柄表示部35の所定の表示態様に対応したものである。
【0029】
更に、遊技領域30aの左右方向中央には、上部から下方に向かって、第1変動入球装置60、第1回転振り分け装置70、第2変動入球装置80、第2回転振り分け装置90、が配設されている。第1変動入球装置60、第1回転振り分け装置70は、本発明の先行振り分け手段を構成し、第2変動入球装置80、第2回転振り分け装置90は、本発明の後続振り分け手段を構成する。更に、当該、先行振り分け手段と後続振り分け手段は何れも、本発明の振り分け手段を構成するものである。先行振り分け手段及び後続振り分け手段は、本発明の要部であるため後で詳述する。
【0030】
図3は、本実施例の先行振り分け手段及び後続振り分け手段の構成を説明する概略説明図である。先述のとおり、本発明の要部構成について、図3を参照して説明する。
【0031】
先ず、本発明の先行変動入球装置としての第1変動入球装置60について説明する。第1変動入球装置60は、略逆扇形状に形成され該第1変動入球装置60を遊技盤30に取り付けるための第1取付板61と、該第1取付板61の前方に位置して略菱形状に形成される第1前飾り板62とを備える。また、第1取付板61と第1前飾り板62との間に形成される空間には、本発明の先行可動翼片としての左右一対の第1可動翼片63が各々起立状態と傾倒状態に支軸によって回動自在に枢設されている。第1取付板61の上部には、断面三角形状に形成された第1球遮蔽部材64が、前方に向かって突設される。該第1球遮蔽部材64は、第1可動翼片63が起立状態にあるとき、一対の第1可動翼片63の上部間隙から遊技領域30aを流下する遊技球が流入不能となる大きさ及び位置で設けられている。また、第1可動翼片63が傾倒状態にあるとき、遊技球が流入可能な大きさの第1球入口65が形成される。さらに、一対の第1可動翼片63の間隙には、一端部が第1球入口65に連通すると共に、他端部が第1変動入球装置60の下方に向かって開設された第1球出口66と連通する第1球流下路68が設けられ、該第1球流下路68の第1球出口66の近傍には、第1変動入球装置60に流入してきた遊技球を検出可能な第1入球検出SW67が設けられている。
【0032】
第1変動入球装置60について、更に詳述する。第1変動入球装置60の第1可動翼片63は、図示しないソレノイドによって起立状態と傾倒状態とに変化可能となっている。当該ソレノイドは、特別図柄始動口34への始動入賞に基づいて実行される小当たり判定によって小当たりとすると決定された場合、所定の駆動態様で駆動するように先述した主基板に実装されているCPUが統括制御する。すなわち、第1変動入球装置60は通常遊技状態において、先述の小当たり遊技状態の内、演出図柄表示部40に「777」以外の小当たり図柄が確定表示されたとき、第1可動翼片63は、遊技領域30aを流下する遊技球(流下球)を受け入れ不能な起立状態から、流下球を受け入れ可能な傾倒状態に変化するように、ソレノイドを介して主基板に搭載されたCPUにより駆動制御されるものである。なお、起立状態は本発明の流下球受け入れ不能状態であり、傾倒状態は本発明の流下球受け入れ可能状態である。また、上記した演出図柄表示部40に「777」以外の小当たり図柄、すなわち「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の内の何れかの確定表示が、本発明の先行変化契機である。そして、本実施例では特別図柄の表示態様に対応した上記9種類の演出図柄(小当たり図柄)の確定表示が、本発明の第1特定表示結果である。
【0033】
次に、本発明の先行回転振り分け装置としての第1回転振り分け装置70について説明する。第1回転振り分け装置70は、第1回転体取付板71と、本発明の先行回転体としての第1回転体72と、第1回転体カバー74と、第1回転体駆動モータ75と、を備える。
【0034】
第1回転体取付板71は、略円盤形状に形成されるとともに該第1回転振り分け装置70を遊技盤30に取り付けるよう構成される。第1回転体72は、断面略円形状に形成されるとともに、遊技球の直径寸法よりやや大きな寸法で前後の厚みが形成されている。また、側面部には、断面略U字形状の深さの異なる第1回転体凹部A72aと第1回転体凹部B72bを備え、更に第1回転体駆動モータ75の回転軸が回転駆動力を伝達可能に挿入される軸受け部を背面部から後方に向かって備える。第1回転体カバー74は、第1回転体72の前面及び側面に近接して包囲するように形成され且つ図示しない固着手段によって第1回転体取付板71に固着される。また、第1回転体カバー74の上部には、上方に向かって開口して遊技球を受入可能な第1回転体球入口74aを備え、さらに第1回転体カバー74の下部には、下方に向かって開口して遊技球(非振り分け球)を排出可能な第1回転体球出口74bを備える。すなわち、第1回転体球出口74bは、本発明の排出口である。また、第1回転体球出口74bには、通過する遊技球を検知可能な第1非振り分け球検出SW79が内蔵されている。第1回転体駆動モータ75は、第1回転体72を前方視時計回転方向に一定速度(例えば、6rpm)で回転するよう構成されている。
【0035】
更に詳述すると、第1回転体取付板71の右斜め上部には、本発明の振り分け口であるとともに遊技球を振り分ける円形の第1振り分け口71aが開設され、該第1振り分け口71aで振り分けられた振り分け球を検出する第1振り分け球検出SW73を備える。また、第1振り分け口71aは、第1回転体凹部A72aに対応して設けられている。すなわち、第1回転体凹部A72aに流入して保持された遊技球は、第1振り分け口71aに流入して、振り分け球として振り分けられた後、第1振り分け球検出SW73にて検出される。一方、第1回転体凹部B72bに流入して保持された遊技球は、第1振り分け口71aに流入しないで、非振り分け球として第1回転体球出口74bから排出される。本実施例では、第1回転体72の前方視3等分した角度位置に、2つの第1回転体凹部A72aと、1つの第1回転体凹部B72bが設けられている。
【0036】
本実施例では、遊技球が第1振り分け口71aに振り分けられて第1振り分け球検出SW73で検出されると、該検出による検出信号に基づいて、主基板に搭載されたCPUの制御作用により5ラウンドの大当たり遊技状態に通常遊技状態から移行制御される。5ラウンドの大当たり遊技状態は、特別大入賞口36の開閉扉を一定時間(例えば28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまで開放(以下、この1開放を1ラウンドとする)し、その開放を5回すなわち5ラウンドだけ反復継続することによって、多くの賞球を払い出すことで通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態である。
【0037】
次に、本実施例の球連通路41について説明する。球連通路41は、図示した4本の遊技釘と遊技盤30と図示しないガラス板によって形成される遊技球の流下領域であって、上端部が第1回転体球出口74bに連通し、下端部が後述する第2球誘導部材84の開口部に連通して、第1回転体球出口74bから排出される非振り分け球を第2変動入球装置80へ誘導可能とするものである。尚、本実施例では、遊技領域30aを流下する遊技球(流下球)が球連通路41に流入不能且つ球連通路41を流下する非振り分け球が球連通路41外へ流出することのないように、4本の遊技釘が第1回転振り分け装置70及び第2変動入球装置80に対して、適宜間隔をおいて植設されている。
【0038】
次に、本発明の後続変動入球装置としての第2変動入球装置80について説明する。第2変動入球装置80は、略逆扇形状に形成され該第2変動入球装置80を遊技盤30に取り付けるための第2取付板81と、該第2取付板81の前方に位置して略菱形状に形成される第2前飾り板82とを備える。また、第2取付板81と第2前飾り板82との間に形成される空間には、本発明の後続可動翼片としての左右一対の第2可動翼片83が各々起立状態と傾倒状態に支軸によって回動自在に枢設されている。第2取付板81の上部には、上方視略コの字形状に形成された第2球誘導部材84が、前方に向かって突設される。該第2球誘導部材84には、誘導された球を検出可能な第2誘導球検出SW89が内蔵されている。さらに第2球誘導部材84は、第2可動翼片83が起立状態にあるとき、一対の第2可動翼片83の上方、すなわち先述した球連通路41を流下してくる遊技球を該第2変動入球装置80に誘導するよう構成されており且つ、遊技領域30aを流下する遊技球が流入不能となる大きさ及び位置で設けられている。また、第2可動翼片83が傾倒状態にあるとき、遊技球が流入可能な大きさの第2球入口85が形成される。さらに、一対の第2可動翼片83の間隙には、一端部が第2球入口85に連通すると共に、他端部が第2変動入球装置80の下方に向かって開設された第2球出口86と連通する第2球流下路88が設けられ、該第2球流下路88の第2球出口86近傍には、第2変動入球装置80に流入してきた遊技球を検出可能な第2入球検出SW87が設けられている。第2球誘導部材84は、本発明における後続振り分け手段の受け入れ口である。
【0039】
第2変動入球装置80について、更に詳述する。先述した第1変動入球装置60と同様に、第2変動入球装置80の第2可動翼片83は、図示しないソレノイドによって起立状態と傾倒状態とに変化可能となっている。当該ソレノイドは、特別図柄始動口34への始動入賞に基づいて実行される小当たり判定によって小当たりとすると決定された場合、所定の駆動態様で駆動するように先述した主基板に実装されているCPUが統括制御する。すなわち、第2変動入球装置80は通常遊技状態において、先述の小当たり遊技状態の内、演出図柄表示部40に「777」の小当たり図柄が確定表示されたときにのみ、第2可動翼片83は、遊技領域30aを流下する遊技球(流下球)を受け入れ不能な起立状態から、流下球を受け入れ可能な傾倒状態に変化するように、ソレノイドを介して主基板に搭載されたCPUにより駆動制御されるものである。起立状態は本発明の流下球受け入れ不能状態であり、傾倒位置は本発明の流下球受け入れ可能状態である。また、上記した演出図柄表示部40に「777」の小当たり図柄の確定表示が、本発明の後続変化契機である。そして、本実施例では特別図柄の表示態様に対応した上記「777」の演出図柄(小当たり図柄)の確定表示が、本発明の第2特定表示結果である。
【0040】
このように、後続変化契機は先行変化契機とは異なる契機であって、当該後続変化契機と先行変化契機とを生成するように制御する主基板に搭載されたCPUの機能は、本発明の変化契機制御手段である。
【0041】
次に、本発明の後続回転振り分け装置としての第2回転振り分け装置90について説明する。第2回転振り分け装置90は、第2回転体取付板91と、本発明の後続回転体としての第2回転体92と、第2回転体カバー94と、第2回転体駆動モータ95と、を備える。
【0042】
第2回転体取付板91は、略円盤形状に形成されるとともに該第2回転振り分け装置90を遊技盤30に取り付けるよう構成される。第2回転体92は、断面略円形状に形成されるとともに、遊技球の直径寸法よりやや大きな寸法で前後の厚みが形成されている。また、側面部には、断面略U字形状の深さの異なる第2回転体凹部A92aと第2回転体凹部B92bを備え、更に第2回転体駆動モータ95の回転軸が回転駆動力を伝達可能に挿入される軸受け部を背面部から後方に向かって備える。第2回転体カバー94は、第2回転体92の前面及び側面に近接して包囲するように形成され且つ図示しない固着手段によって第2回転体取付板91に固着される。また、第2回転体カバー94の上部には、上方に向かって開口して遊技球を受入可能な第2回転体球入口94aを備える。さらに第2回転体取付板91の下部には、後方に向かって開口して遊技球(非振り分け球)を遊技盤30の裏面側に排出可能な第2回転体球出口91bを備える。第2回転体駆動モータ95は、第2回転体92を前方視時計回転方向に一定速度(例えば、20rpm)で回転するよう構成されている。
【0043】
更に詳述すると、第2回転体取付板91の右斜め上部には、本発明の振り分け口であって、遊技球を振り分ける円形の第2振り分け口91aが開設され、該第2振り分け口91aで振り分けられた振り分け球を検出する第2振り分け球検出SW93を備える。また、第2振り分け口91aは、第2回転体凹部A92aに対応して設けられている。すなわち、第2回転体凹部A92aに流入して保持された遊技球は、第2振り分け口91aに流入して、振り分け球として振り分けられた後、第2振り分け球検出SW93にて検出される。一方、第2回転体凹部B92bに流入して保持された遊技球は、第2振り分け口91aに流入しないで、非振り分け球として第2回転体球出口91bから排出される。すなわち、第2回転体球出口91bは、本発明の排出口である。第2回転体球出口91bの後方下部には、第2回転体球出口91bから排出された遊技球を検出可能な第2非振り分け球検出SW99が設けられている。本実施例では、第2回転体92の前方視3等分した角度位置に、1つの第2回転体凹部A92aと、2つの第2回転体凹部B92bが設けられている。
【0044】
本実施例では、遊技球が第2振り分け口91aに振り分けられて第2振り分け球検出SW93で検出されると、該検出による検出信号に基づいて、主基板に搭載されたCPUの制御作用により10ラウンドの大当たり遊技状態に通常遊技状態から移行制御される。10ラウンドの大当たり遊技状態は、特別大入賞口36の開閉扉を一定時間(例えば28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまで開放(以下、この1開放を1ラウンドとする)し、その開放を10回すなわち10ラウンドだけ反復継続することによって、多くの賞球を払い出すことで先述した5ラウンドの大当たり遊技状態よりも更に遊技者に有利な遊技状態である。
【0045】
更に本実施例では、遊技球が第2振り分け口91aに振り分けられずに、非振り分け球として第2回転体球出口91bから排出されて第2非振り分け球検出SW99で検出されると、該検出による検出信号に基づいて、主基板に搭載されたCPUの制御作用により15ラウンドの大当たり遊技状態に通常遊技状態から移行制御される。15ラウンドの大当たり遊技状態は、特別大入賞口36の開閉扉を一定時間(例えば28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまで開放(以下、この1開放を1ラウンドとする)し、その開放を15回すなわち15ラウンドだけ反復継続することによって、多くの賞球を払い出すことで先述した10ラウンドの大当たり遊技状態よりも更に遊技者に有利な遊技状態である。
【0046】
次に図2及び図3を参照して、以上のように構成される本実施例の要部に関し、その作用を説明する。図2に示す特別図柄始動口34に遊技球が入賞すると、該入賞に基づき生成された入賞検出信号が主基板に送信される。主基板は、該入賞検出信号を受信したタイミングで当たり判定用乱数を抽出し、抽出した当たり判定用乱数と予め決められた当たり判定値が一致するか否かに基づいて「小当たり」とするか否かを判定する。本実施例では、小当たりと判定される確率は、1/100に設定されている。小当たりとすると判定した場合、更に確定表示する小当たり図柄としての特別図柄(演出図柄)を決定し、決定した小当たり図柄が、第1特定表示結果すなわち「0」から「9」までの数字の内で「7」以外の数字の三つ揃い(例えば、「555」)であるか、若しくは第2特定表示結果すなわち「7」の数字の三つ揃い(例えば、「777」)であるかを判定する。そして、第1特定表示結果である場合は、第1変動入球装置60が1秒間だけ開放作動し、第2特定表示結果である場合は、第2変動入球装置80が1秒間だけ開放作動する。
【0047】
なお、本実施例では、上記した「0」から「9」までの数字が選択される割合は同率に設定されているため、「777」以外の図柄が選択されて第1変動入球装置60が開放作動する確率は9/10となり、「777」の図柄が選択されて第2変動入球装置80が開放作動する確率は1/10となる。すなわち、可変表示の結果が、第1特定表示結果としての「777」以外の図柄が選択される確率が、第2特定表示結果としての「777」の図柄が選択される確率よりも高い割合で設定されている。したがって、特別図柄始動口34への入賞に基づいて変動して確定表示する特別図柄の表示結果によって開放制御される変動入球装置は、第1変動入球装置60の方が第2変動入球装置80よりも選択され易く構成されている。
【0048】
因みに、第1変動入球装置60に入球した遊技球は、第1回転振り分け装置70、第2変動入球装置80、乃至第2回転振り分け装置90へ変位可能である。これにより、本実施例のように第1変動入球装置60が選択され易く構成した場合、遊技領域30aに設けられたより多くの構成要素を遊技に使用可能とすることが出来る。一方、第2変動入球装置80が選択され難く構成したことにより、変動入球装置の選択のバリエーションが増すとともに、通常遊技状態からいきなり獲得が期待される利益の高い判定状態に移行が可能となる。これにより、遊技状態が急変するため、遊技者は遊技状態から目が離せず、注目度を高めることが可能となる。
【0049】
先ず、図3を参照して、第1変動入球装置60の作用について説明する。第1変動入球装置60は、通常遊技状態において、一対の第1可動翼片63,63を起立状態に位置制御し、更に第1可動翼片63,63の上方を第1球遮蔽部材64が遮蔽することにより、遊技領域30aを流下する遊技球(流下球)を受け入れ不能な流下球受け入れ不能状態に制御されている。また、先述したように、始動入賞に基づいて当たり判定が実行され、「7」以外の数字の三つ揃い(第1特定表示結果)で小当たり図柄が確定表示されると、主基板によって図示しないソレノイドが駆動制御されて、第1可動翼片63,63が1秒間だけ傾倒状態となることで、第1変動入球装置60を流下球受け入れ可能状態に移行制御し、再び現状復帰する。流下球受け入れ可能状態において第1球入口65から受け入れた流下球は、第1球流下路68を流下して、第1入球検出SW67に検出され、次いで第1球出口66から直下に位置する第1回転体球入口74aに向けて排出される。
【0050】
次に、第1回転振り分け装置70の作用について説明する。第1回転振り分け装置70は、第1変動入球装置60から排出された遊技球を第1回転体球入口74aから受け入れる。受け入れた遊技球は、その底部を、回転する第1回転体72の側面部によって支持される。支持された遊技球は、回転に伴い初めて巡ってくる第1回転体凹部A72a若しくは第1回転体凹部B72bの内の何れかが第1回転体球入口74aに連通することにより、その底部に落下して保持される。遊技球が第1回転体凹部A72aに保持された場合、第1振り分け口71aに流入して振り分け球として第1振り分け球検出SW73で検出され、先述したように該検出に基づいて5ラウンドの大当たり遊技状態に移行制御される。一方、遊技球が第1回転体凹部B72bに保持された場合、第1振り分け口71aに流入せずに非振り分け球として第1非振り分け球検出SW79で検出され、第1回転体球出口74bから下方に向けて排出される。
【0051】
なお、本実施例の第1回転体72は、前方視均等な割り出し角度位置に、2カ所の第1回転体凹部A72aと、1カ所の第1回転体凹部B72bを備えている。これにより、第1回転振り分け装置70に受け入れられた遊技球は、2/3の確率で第1振り分け口71aに振り分けられ、1/3の確率で非振り分け球として排出される。これにより、先行判定状態から後続判定状態への移行を困難にして遊技者の挑戦意欲を増すことで遊技の興趣を向上させることが可能となっている。
【0052】
本実施例では、上記した第1球出口66から排出される遊技球は全て第1回転振り分け装置70に流入するよう構成されている。したがって、第1入球検出SW67にて検出されたこと、すなわち第1変動入球装置60に遊技球を受け入れたことを契機として、第1振り分け口71aに振り分けられることで5ラウンドの大当たり遊技状態に移行制御されるか否かを振り分け判定する先行判定状態に移行するように制御される。そして、本実施例の上記した先行特定遊技状態としての5ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御が、本発明の先行利益である。
【0053】
本実施例の球連通路41は、第1回転体球出口74bから排出される非振り分け球を第2変動入球装置80へ誘導可能とするものであって、本発明の先行振り分け手段から排出された非振り分け球を後続振り分け手段が受け入れ可能なように誘導するよう作用するものである。
【0054】
次いで、第2変動入球装置80の作用について説明する。第2変動入球装置80は、通常遊技状態において、一対の第2可動翼片83,83を起立状態に位置制御することにより、遊技領域30aを流下する遊技球(流下球)を受け入れ不能な流下球受け入れ不能状態に制御されている。また、当該流下球受け入れ不能状態においても、第2可動翼片83,83の上方に設けられた第2球誘導部材84によって、球連通路41を流下してきた遊技球は第2変動入球装置80内に誘導され、当該誘導されたことを第2誘導球検出SW89により検出する。更に、先述したように、始動入賞に基づいて当たり判定が実行され、「7」の数字の三つ揃い(第2特定表示結果)で小当たり図柄が確定表示されると、主基板によって図示しないソレノイドが駆動制御されて、第2可動翼片83,83が1秒間だけ傾倒状態となることで、第2変動入球装置80を流下球受け入れ可能状態に移行制御し、再び現状復帰する。球連通路41を介して第1回転振り分け装置70から受け入れた非振り分け球及び流下球受け入れ可能状態において第2球入口85から受け入れた流下球は、第2球流下路88を流下して、第2入球検出SW87に検出され、次いで第2球出口86から直下に位置する第2回転体球入口94aに向けて排出される。
【0055】
次に、第2回転振り分け装置90の作用について説明する。第2回転振り分け装置90は、第2変動入球装置80から排出された遊技球を第2回転体球入口94aから受け入れる。受け入れた遊技球は、その底部を、回転する第2回転体92の側面部によって支持される。支持された遊技球は、回転に伴い初めて巡ってくる第2回転体凹部A92a若しくは第2回転体凹部B92bの内の何れかが第2回転体球入口94aに連通することにより、その底部に落下して保持される。遊技球が第2回転体凹部A92aに保持された場合、第2振り分け口91aに流入して振り分け球として第2振り分け球検出SW93で検出され、先述したように該検出に基づいて10ラウンドの大当たり遊技状態に移行制御される。一方、遊技球が第2回転体凹部B92bに保持された場合、第2回転体球出口91bから後方すなわち機内に向けて排出され、非振り分け球として第2非振り分け球検出SW99で検出される。
【0056】
なお、本実施例の第2回転体92は、前方視均等な割り出し角度位置に、1カ所の第2回転体凹部A92aと、2カ所の第2回転体凹部B92bを備えている。これにより、第2回転振り分け装置90に受け入れられた遊技球は、1/3の確率で第2振り分け口91aに振り分けられ、2/3の確率で非振り分け球として排出される。これにより、後続判定状態となれば、比較的高い割合で最も遊技者に有利な15ラウンドの大当たり遊技状態を獲得可能となるように構成されている。したがって、選択確率の低い「777」の小当たり図柄を選択して直接に後続判定状態へ移行した場合、10ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御よりも高い確率で15ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御が選択されるよう構成されるので、遊技者を過度に落胆させることがない。また、先行判定状態から後続判定状態への困難な移行を完遂すれば、高い確率で15ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御が選択されるので、遊技者に適度な安堵感を与え、遊技の興趣を向上させることが可能となっている。
【0057】
本実施例では、上記した第2球出口86から排出される遊技球は全て第2回転振り分け装置90に流入するよう構成されている。したがって、第2入球検出SW87にて検出されたこと、すなわち第2変動入球装置80に遊技球を受け入れたことを契機として、第2振り分け口91aに振り分けられるか否かで、10ラウンドの大当たり遊技状態に移行制御されるか、15ラウンドの大当たり遊技状態に移行制御されるかを振り分け判定する先行判定状態に移行するように制御される。そして、本実施例の上記した後続特定遊技状態としての15ラウンドの大当たり遊技状態への移行制御が、本発明の後続利益である。さらに当該後続利益である15ラウンドの大当たり遊技状態が遊技者に供与する利益の多寡すなわち度合いは、先述した先行利益である5ラウンドの大当たり遊技状態が遊技者に供与する利益の度合いよりも大きいものである。
【0058】
次に、本発明の遊技の流れを、図4乃至図6を参照して説明する。図4は、本発明の利益内容決定処理1を説明する作用フロー図であり、図5は低利得決定処理を説明する作用フロー図であり、図6は高利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【0059】
先ず、本実施例の利益内容決定処理1は、本発明の要部を用いて利益度合いの異なる複数種類の大当たり遊技状態の何れを選択するかを決定する処理である。図4に示すように、小当たり遊技状態及び大当たり遊技状態の発生していない通常遊技状態において、特別図柄始動口34への入賞の有無を常時監視している(ステップS10)。具体的には、主基板に搭載されたCPUが、特別図柄始動口34に内蔵された図示しない検出SWにより生成後に送信された検出信号を受信したか否かを判定する処理を反復継続する。特別図柄始動口34への入賞が発生すると、主基板に搭載されたCPUは先述したように、当該入賞に基づいて小当たりとするか否か、更に確定表示する図柄をどの図柄とするか、等を判定する小当たり判定処理を実行する(ステップS11)。小当たり判定処理が終了すると、この判定結果が小当たりとすると判定したか否かを判別する処理を実行する(ステップS12)。当該判別処理の結果が、小当たりとしないと判別した場合、演出図柄表示部40にハズレ図柄(例えば、「123」)を表示(ステップS28)した後、利益内容決定処理1を終了する。一方、当該判別処理(ステップS12)の結果が、小当たりとすると判別した場合、次いで、特別図柄表示部35に表示される特別図柄に対応した演出図柄表示部40の演出図柄(この場合、小当たりが決定されているので、確定表示を予定されている小当たり図柄)が、「777」であるか否かを判別する(ステップS13)。当該判別の結果が、「777」ではない場合、「777」以外の演出図柄(例えば、「333」)を表示するとともに図示しないタイマ1(本実施例のタイマ1は小当たり遊技状態になったものの第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS14)。次いで、第1変動入球装置60の第1可動翼片63を1秒間だけ起立状態から傾倒状態へ変化させて開放した後、復帰させる(ステップS15)。当該開放によって第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられたか否かを判別するため、第1入球検出SW67が検出信号を生成したか否かを判別する(ステップS16)。第1入球検出SW67からの検出信号が確認されない場合、タイマ1がタイムアップしたか否かの判別を実行する(ステップS25)。タイマ1がタイムアップした場合には、今回の小当たり遊技状態において遊技球が第1変動入球装置60に受け入れられなかったものと判断して利益内容決定処理1を終了し、タイムアップしていないと判断した場合は再度ステップS16を実行する。ステップS16において、第1入球検出SW67からの検出信号が確認された場合、本発明の先行判定状態としての低利得入賞決定処理モジュール(ステップS17)に移行制御される。
【0060】
図5を参照して、低利得入賞決定処理について説明する。上記したように、第1入球検出SW67からの検出信号が確認されると、図示しないタイマ2(本実施例のタイマ2は第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられた後で第1回転振り分け装置70に向けて排出されたにもかかわらず、正常に処理されなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では10秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS40)。次いで、第1振り分け球検出SW73が検出したか、すなわち遊技球が第1振り分け口71aに振り分けられたか否かを判別する(ステップS41)。第1振り分け球検出SW73が検出しない場合、第1非振り分け球検出SW79が検出したか、すなわち遊技球が第1回転体球出口74bから非振り分け球として排出されたか否かを判別する(ステップS42)。ステップS42で非検出と判別された場合、タイマ2がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS44)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS45)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS41を実行する。ステップS41において、第1振り分け球検出SW73が検出したと判別された場合、通常遊技状態よりも遊技者に有利な5ラウンド大当たり遊技状態へ移行制御される(ステップS43)。また、ステップS42において、第1非振り分け球検出SW79が検出したと判別した場合、今回第1回転振り分け装置70に受け入れられた遊技球は、第1振り分け口71aに振り分けられずに非振り分け球として排出され、本発明の先行判定状態としての低利得入賞決定処理が終了する。
【0061】
再び図4を参照して説明する。低利得入賞決定処理モジュールのステップS42において、第1非振り分け球検出SW79が検出したと判別した場合、図示しないタイマ3(本実施例のタイマ3は第1回転振り分け装置70から排出されたにも関わらず第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられない異状な場合を検出するための構成であって、本実施例では2秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS18)。次いで、排出された遊技球が球連通路41を介して第2変動入球装置80に受け入れられたか否かを、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されたか否かによって判別する(ステップS19)。ステップS19において、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認された場合、本発明の後続判定状態としての高利得入賞決定処理モジュール(ステップS20)に移行制御される。また、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されない場合、タイマ3がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS26)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS27)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS19を実行する。
【0062】
図6を参照して、高利得入賞決定処理について説明する。上記したように、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されると、又は後述する第2入球検出SW87からの検出信号が確認(ステップS23 図4参照)されると、図示しないタイマ5(本実施例のタイマ5は第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられた後で第2回転振り分け装置90に向けて排出されたにもかかわらず、正常に処理されなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS50)。次いで、第2振り分け球検出SW93が検出したか、すなわち遊技球が第2振り分け口91aに振り分けられたか否かを判別する(ステップS51)。第2振り分け球検出SW93が検出しない場合、第2非振り分け球検出SW99が検出したか、すなわち遊技球が第2回転体球出口91bから非振り分け球として排出されたか否かを判別する(ステップS52)。ステップS52で非検出と判別された場合、タイマ5がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS55)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS56)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS51を実行する。ステップS51において、第2振り分け球検出SW93が検出したと判別された場合、通常遊技状態よりも、また上記した5ラウンド大当たり遊技状態よりも、遊技者に有利な10ラウンド大当たり遊技状態へ移行制御される(ステップS54)。また、ステップS52において、第2非振り分け球検出SW99が検出したと判別した場合、今回第2回転振り分け装置90に受け入れられた遊技球は、第2振り分け口91aに振り分けられずに非振り分け球として排出され、通常遊技状態、5ラウンド大当たり遊技状態、10ラウンド大当たり遊技状態よりも、遊技者に有利な15ラウンド大当たり遊技状態へ移行制御される(ステップS53)。そして本発明の後続判定状態としての高利得入賞決定処理が終了する。
【0063】
再び図4を参照して説明する。先述したステップS13において、判別の結果が、「777」である場合、「777」の演出図柄を表示するとともに図示しないタイマ4(本実施例のタイマ4は小当たり遊技状態になったものの第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS21)。次いで、第2変動入球装置80の第2可動翼片83を1秒間だけ起立状態から傾倒状態へ変化させて開放した後、復帰させる(ステップS22)。当該開放によって第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられたか否かを判別するため、第2入球検出SW87が検出信号を生成したか否かを判別する(ステップS23)。第2入球検出SW87からの検出信号が確認されない場合、タイマ4がタイムアップしたか否かの判別を実行する(ステップS24)。タイマ4がタイムアップした場合には、今回の小当たり遊技状態において遊技球が第2変動入球装置80に受け入れられなかったものと判断して利益内容決定処理1を終了し、タイムアップしていないと判断した場合は再度ステップS23を実行する。ステップS23において、第2入球検出SW87からの検出信号が確認された場合、本発明の後続判定状態としての高利得入賞決定処理モジュール(ステップS20)に移行制御される。すなわち、本実施例のステップS14からステップS19を経由せずに直接に本発明の後続判定状態としての高利得入賞決定処理に移行制御される。換言すれば、「777」の小当たり図柄が演出図柄として選択されると、本発明の先行判定状態としての低利得入賞決定処理を経由せずに、直接に後続判定状態としての高利得入賞決定処理へと移行制御するものである。
【0064】
すなわち、本実施例1における利益内容決定処理1の、ステップS11乃至ステップS14及びステップS21は、本発明の変化契機制御手段である。また、ステップS17は、本発明の先行判定状態であり、ステップS20は、本発明の後続判定状態である。
【実施例2】
【0065】
続いて、本発明の他の実施例として、実施例2を図7乃至図10を参照して説明する。図7は、実施例2の先行振り分け手段、後続振り分け手段及び球連通路の構成を説明する概略説明図である。図8は、実施例2の球連通路の作用を説明する概略拡大説明図である。図9は、実施例2の利益内容決定処理2を説明する作用フロー図であり、図10は、実施例2の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。なお、本実施例の構成は、実施例1の構成と殆ど同じであるので、同様の構成については同じ符号を付して、以下、適宜説明を割愛した。
【0066】
図7に示すように、本実施例も実施例1と同様、遊技領域30aの左右方向中央には、上部から下方に向かって、第1変動入球装置60、第1回転振り分け装置70、第2変動入球装置80、第2回転振り分け装置90、が配設されている。そして、第1回転振り分け装置70と第2変動入球装置80との間隙には、球連通路51と該球連通路51の略中央には断面略三角形状に形成された薄板状のシャッタ52が設けられている。
【0067】
球連通路51は、図示した2本の遊技釘と遊技盤30と図示しないガラス板によって形成される遊技球の流下領域であって、上端部が第1回転体球出口74bに連通し、下端部が第2球誘導部材84の開口部に連通して、第1回転体球出口74bから排出される非振り分け球を第2変動入球装置80へ誘導可能とするものである。尚、本実施例では実施例1とは異なり、図8に示すように遊技領域30aを流下する遊技球B(流下球)54が球連通路51に流入可能且つ球連通路51を流下する遊技球A(非振り分け球)53が球連通路51外へ流出することがあり得るように、2本の遊技釘が第1回転振り分け装置70及び第2変動入球装置80に対して、適宜間隔をおいて植設されている。
【0068】
シャッタ52は、植設された遊技釘の上方近傍に、遊技盤30に設けられた挿通角穴に挿通されて前後方向に変位可能に設けられている。シャッタ52は、図示しないソレノイドの駆動によって、遊技領域30a前方空間に対する進出及び待避を行うように構成されている。薄板状に形成されるシャッタ52は、前記進出時において、2本の遊技釘の上方を遊技球が流入不能に遮蔽する。また、断面略三角形状に形成されることにより、当該シャッタ52の上部に載った遊技球を滞留させることなく遊技領域30aの下流に向かって放流可能な構成となっている。さらに、シャッタ52は通常は進出状態を維持し、後述する待避タイミングで一時的に待避し、すぐに復帰するよう駆動制御される。
【0069】
実施例2の概略の作用について、先ず図8を参照して説明する。図8(A)に示すように、本実施例の球連通路51は、遊技領域30aを流下してきた遊技球B(流下球)54が流入可能であり、同時に第1回転振り分け装置70から排出された遊技球A(非振り分け球)53が流出可能に構成されている。図8には、第1回転振り分け装置70から排出されて球連通路51を第2変動入球装置80に向けて流下しようとする遊技球A(非振り分け球)53に、遊技領域30aを流下してきた遊技球B(流下球)54が衝突してこれを球連通路51外にはじき出す状態が示されている。この際、シャッタ52は待避して第2変動入球装置80への流入を可能としている。このように、本実施例では、第1回転振り分け装置70から排出された遊技球が必ず第2変動入球装置80に受け入れられるとは限らない構成であるとともに、シャッタ52の所定の待避タイミングであれば、遊技球B(流下球)54でも第2変動入球装置80に受け入れられる可能性を有する構成となっている。図8(B)には、第1回転振り分け装置70から排出された遊技球A(非振り分け球)53が、第2変動入球装置80に受け入れられた後、シャッタ52が進出して、遊技領域30aを流下してきた遊技球B(流下球)54が第2変動入球装置80に受け入れられてしまうのを防止する状態が示されている。
【0070】
次に、本実施例のより具体的な作用を、図9及び図10を参照して説明する。本実施例においても先述した実施例1と同様に利益内容決定処理2が実行される。図9に示す低利得入賞決定処理のモジュール(ステップS117)を説明する図10において、非振り分け球の第1回転振り分け装置70からの排出を検出する第1非振り分け球検出SW79が検出信号を生成すると、当該検出信号を受信した主基板は、通常は進出状態を維持しているシャッタ52を0.5秒間だけ待避させた後、再度進出させて復帰させ(ステップS146)、低利得入賞決定処理のモジュールを終了する。
【0071】
実施例2は、上記のような球連通路51及びシャッタ52を備えたことにより、第1回転振り分け装置70から第2変動入球装置80への非振り分け球の移動を不確実な状態とすることで、遊技者に不安感や安堵感を与え、遊技の興趣を向上させる。
【0072】
すなわち、本実施例2における利益内容決定処理2の、ステップS111乃至ステップS114及びステップS121は、本発明の変化契機制御手段である。また、ステップS117は、本発明の先行判定状態であり、ステップS120は、本発明の後続判定状態である。
【実施例3】
【0073】
続いて、更に本発明の他の実施例として、実施例3を図11乃至図14を参照して説明する。図11は、実施例3の先行振り分け手段、後続振り分け手段及び球連通路の構成を説明する概略説明図である。図12は、実施例3の利益内容決定処理3を説明する作用フロー図であり、図13は、実施例3の高利得決定処理を説明する作用フロー図であり、図14は、実施例3の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。なお、本実施例の構成は、実施例1の構成と殆ど同じであるので、同様の構成については同じ符号を付して、以下、適宜説明を割愛した。
【0074】
図11に示すように、本実施例も実施例1と同様、遊技領域30aの左右方向中央には、上部から下方に向かって、第1変動入球装置60、第1回転振り分け装置70、第2変動入球装置80、第2回転振り分け装置90、が配設されている。本実施例が実施例1と相異する点は、第2回転振り分け装置90の第2回転体凹部A92aが2カ所設けられ、第2回転体凹部B92bが1カ所設けられている点である。これにより、実施例3の第2回転振り分け装置90に受け入れられた遊技球は、2/3の割合で第2振り分け口91aに振り分けられ、比較的高い確率で振り分け球として第2振り分け球検出SW93に検出されることとなる。
【0075】
また、本実施例では、第1回転振り分け装置70及び第2回転振り分け装置90での振り分け結果に基づいて遊技者に供与される利益の利益度合いが、実施例1とは異なる。この点は、後述する遊技の流れにおいて説明する。
【0076】
先ず、本実施例の利益内容決定処理3は、本発明の要部を用いて利益度合いの異なる複数種類の大当たり遊技状態の何れを選択するかを決定する処理である。図12に示すように、小当たり遊技状態及び大当たり遊技状態の発生していない通常遊技状態において、特別図柄始動口34への入賞の有無を常時監視している(ステップS210)。具体的には、主基板に搭載されたCPUが、特別図柄始動口34に内蔵された図示しない検出SWにより生成後に送信された検出信号を受信したか否かを判定する処理を反復継続する。特別図柄始動口34への入賞が発生すると、主基板に搭載されたCPUは先述したように、当該入賞に基づいて小当たりとするか否か、更に確定表示する図柄をどの図柄とするか、等を判定する小当たり判定処理を実行する(ステップS211)。小当たり判定処理が終了すると、この判定結果が小当たりとすると判定したか否かを判別する処理を実行する(ステップS212)。当該判別処理の結果が、小当たりとしないと判別した場合、演出図柄表示部40にハズレ図柄(例えば、「123」)を表示(ステップS228)した後、利益内容決定処理3を終了する。一方、当該判別処理(ステップS212)の結果が、小当たりとすると判別した場合、次いで、特別図柄表示部35に表示される特別図柄に対応した演出図柄表示部40の演出図柄(この場合、小当たりが決定されているので、確定表示を予定されている小当たり図柄)が、「777」であるか否かを判別する(ステップS213)。当該判別の結果が、「777」である場合、「777」の演出図柄を表示するとともに図示しないタイマ1(本実施例のタイマ1は小当たり遊技状態になったものの第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS214)。次いで、第1変動入球装置60の第1可動翼片63を1秒間だけ起立状態から傾倒状態へ変化させて開放した後、復帰させる(ステップS215)。当該開放によって第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられたか否かを判別するため、第1入球検出SW67が検出信号を生成したか否かを判別する(ステップS216)。第1入球検出SW67からの検出信号が確認されない場合、タイマ1がタイムアップしたか否かの判別を実行する(ステップS225)。タイマ1がタイムアップした場合には、今回の小当たり遊技状態において遊技球が第1変動入球装置60に受け入れられなかったものと判断して利益内容決定処理3を終了し、タイムアップしていないと判断した場合は再度ステップS216を実行する。ステップS216において、第1入球検出SW67からの検出信号が確認された場合、本発明の先行判定状態としての高利得入賞決定処理モジュール(ステップS217)に移行制御される。
【0077】
図13を参照して、高利得入賞決定処理について説明する。上記したように、第1入球検出SW67からの検出信号が確認されると、図示しないタイマ2(本実施例のタイマ2は第1変動入球装置60に遊技球が受け入れられた後で第1回転振り分け装置70に向けて排出されたにもかかわらず、正常に処理されなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では10秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS240)。次いで、第1振り分け球検出SW73が検出したか、すなわち遊技球が第1振り分け口71aに振り分けられたか否かを判別する(ステップS241)。第1振り分け球検出SW73が検出しない場合、第1非振り分け球検出SW79が検出したか、すなわち遊技球が第1回転体球出口74bから非振り分け球として排出されたか否かを判別する(ステップS242)。ステップS242で非検出と判別された場合、タイマ2がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS244)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS245)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS241を実行する。ステップS241において、第1振り分け球検出SW73が検出したと判別された場合、通常遊技状態よりも遊技者に有利な15ラウンド大当たり遊技状態へ移行制御される(ステップS243)。また、ステップS242において、第1非振り分け球検出SW79が検出したと判別した場合、今回第1回転振り分け装置70に受け入れられた遊技球は、第1振り分け口71aに振り分けられずに非振り分け球として排出され、本発明の先行判定状態としての高利得入賞決定処理が終了する。
【0078】
再び図12を参照して説明する。高利得入賞決定処理モジュールのステップS242において、第1非振り分け球検出SW79が検出したと判別した場合、図示しないタイマ3(本実施例のタイマ3は第1回転振り分け装置70から排出されたにも関わらず第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられない異状な場合を検出するための構成であって、本実施例では2秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS218)。次いで、排出された遊技球が球連通路41を介して第2変動入球装置80に受け入れられたか否かを、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されたか否かによって判別する(ステップS219)。ステップS219において、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認された場合、本発明の後続判定状態としての低利得入賞決定処理モジュール(ステップS220)に移行制御される。また、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されない場合、タイマ3がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS226)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS227)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS219を実行する。
【0079】
図14を参照して、低利得入賞決定処理について説明する。上記したように、第2誘導球検出SW89からの検出信号が確認されると、又は後述する第2入球検出SW87からの検出信号が確認(ステップS223 図12参照)されると、図示しないタイマ5(本実施例のタイマ5は第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられた後で第2回転振り分け装置90に向けて排出されたにもかかわらず、正常に処理されなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS250)。次いで、第2振り分け球検出SW93が検出したか、すなわち遊技球が第2振り分け口91aに振り分けられたか否かを判別する(ステップS251)。第2振り分け球検出SW93が検出しない場合、第2非振り分け球検出SW99が検出したか、すなわち遊技球が第2回転体球出口91bから非振り分け球として排出されたか否かを判別する(ステップS252)。ステップS252で非検出と判別された場合、タイマ5がタイムアップしたか否かを判別し(ステップS255)、タイムアップした場合には何らかの異状が発生したものと判断して異状処理(ステップS256)に移行し、未だタイムアップしていないと判断した場合には再度ステップS251を実行する。ステップS251において、第2振り分け球検出SW93が検出したと判別された場合、通常遊技状態よりも有利であるが、また上記した15ラウンド大当たり遊技状態よりも利益度合いの低い、7ラウンド大当たり遊技状態へ移行制御される(ステップS254)。また、ステップS252において、第2非振り分け球検出SW99が検出したと判別した場合、今回第2回転振り分け装置90に受け入れられた遊技球は、第2振り分け口91aに振り分けられずに非振り分け球として排出され、何れの大当たり遊技状態にも発展せずにアウト球となったことを、演出図柄表示部40における表示やスピーカ8,8からの音声によって、遊技者に報知する報知処理を実行(ステップS253)する。そして本発明の後続判定状態としての低利得入賞決定処理が終了する。
【0080】
再び図12を参照して説明する。先述したステップS213において、判別の結果が、「777」でないと判別された場合、「777」以外の演出図柄(例えば、「333」)を表示するとともに図示しないタイマ4(本実施例のタイマ4は小当たり遊技状態になったものの第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられなかった場合を検出するための構成であって、本実施例では3秒でタイムアップするよう設定されている)をリセットした後で、スタートする(ステップS221)。次いで、第2変動入球装置80の第2可動翼片83を1秒間だけ起立状態から傾倒状態へ変化させて開放した後、復帰させる(ステップS222)。当該開放によって第2変動入球装置80に遊技球が受け入れられたか否かを判別するため、第2入球検出SW87が検出信号を生成したか否かを判別する(ステップS223)。第2入球検出SW87からの検出信号が確認されない場合、タイマ4がタイムアップしたか否かの判別を実行する(ステップS224)。タイマ4がタイムアップした場合には、今回の小当たり遊技状態において遊技球が第2変動入球装置80に受け入れられなかったものと判断して利益内容決定処理3を終了し、タイムアップしていないと判断した場合は再度ステップS223を実行する。ステップS223において、第2入球検出SW87からの検出信号が確認された場合、本発明の後続判定状態としての低利得入賞決定処理モジュール(ステップS220)に移行制御される。すなわち、本実施例のステップS214からステップS219を経由せずに直接に本発明の後続判定状態としての低利得入賞決定処理に移行制御される。換言すれば、「777」以外の小当たり図柄が演出図柄として選択されると、本発明の先行判定状態としての高利得入賞決定処理を経由せずに、直接に後続判定状態としての低利得入賞決定処理へと移行制御するものである。
【0081】
すなわち、本実施例3における利益内容決定処理3の、ステップS211乃至ステップS214及びステップS221は、本発明の変化契機制御手段である。また、ステップS217は、本発明の先行判定状態であり、ステップS220は、本発明の後続判定状態である。
【0082】
このように、本実施例では、後続判定状態としての低利得入賞決定処理における振り分け判定で獲得可能な後続利益は7ラウンド大当たり遊技状態への移行制御であって、先行判定状態としての高利得入賞決定処理における振り分け判定で獲得可能な先行利益である7ラウンド大当たり遊技状態への移行制御とは利益内容の異なるものである。
【0083】
以上のように、実施例3は、小当たり判定において選択される確率の低い「777」の演出図柄を確定表示する小当たりで当選した場合は、第1回転体振り分け装置70における振り分けで15ラウンド大当たり遊技状態の獲得を逃したとしても、第2回転体振り分け装置90における振り分けによって7ラウンド大当たり遊技状態を獲得する可能性を有する。すなわち、特定の図柄を確定表示する当たりで当選した場合、さらなる利益獲得に向けて複数回の挑戦が可能となる遊技性を備えている。
【0084】
なお、実施例3では、球連通路41の構成を実施例1と同様の構成として説明したが、これを実施例2に示した構成、すなわち流下球が流入可能であって非振り分け球が流出可能な球連通路とする構成及び第2変動入球装置への流入を阻止するシャッタを備えた構成を、具備したものでも良い。このように構成することにより、遊技性に変化が生じ、より遊技の興趣が向上する。
【0085】
以上説明した実施例においては、先行振り分け手段及び後続振り分け手段のそれぞれを構成する変動入球装置と回転振り分け装置が、全て遊技領域の略中央において縦に列設された構成を説明したが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、それぞれの構成要素が遊技領域に点在するといった構成であっても、本発明の技術思想を逸脱しない範囲であれば問題なく、そのような構成であってもよい。

【産業上の利用可能性】
【0086】
パチンコ機等の遊技球を用いて遊技を行う遊技機に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機の概略正面図である。
【図2】実施例1の遊技領域30a内の構成を説明する遊技盤の概略正面図である。
【図3】実施例1の先行振り分け手段及び後続振り分け手段の構成を説明する概略説明図である。
【図4】実施例1の利益内容決定処理1を説明する作用フロー図である。
【図5】実施例1の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【図6】実施例1の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【図7】実施例2の先行振り分け手段、後続振り分け手段及び球連通路の構成を説明する概略説明図である。
【図8】実施例2の球連通路の作用を説明する概略拡大説明図である。
【図9】実施例2の利益内容決定処理2を説明する作用フロー図である。
【図10】実施例2の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【図11】実施例3の先行振り分け手段、後続振り分け手段及び球連通路の構成を説明する概略説明図である。
【図12】実施例3の利益内容決定処理3を説明する作用フロー図である。
【図13】実施例3の高利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【図14】実施例3の低利得決定処理を説明する作用フロー図である。
【符号の説明】
【0088】
1 パチンコ機(遊技機)
2 外枠
3 内枠
4 ガラスパネル
5 球皿パネル
6 開口窓部
7 装飾部
8 スピーカ
9 球皿
10 発射ハンドル
30 遊技盤(遊技盤)
30a 遊技領域(遊技領域)
31 普通図柄作動ゲート
32 普通図柄表示部
33 普通電動役物
34 特別図柄始動口
35 特別図柄表示部(可変表示装置)
36 特別大入賞口
38 普通図柄保留LED
39 特別図柄保留LED
40 演出図柄表示部(可変表示装置)
41 球連通路
51 球連通路(球連通路)
52 シャッタ
53 遊技球A(非振り分け球)
54 遊技球B(流下球)
60 第1変動入球装置(先行振り分け手段、変動入球装置、先行変動入球装置)
61 第1取付板
62 第1前飾り板
63 第1可動翼片(先行可動翼片)
64 第1球遮蔽部材
65 第1球入口
66 第1球出口
67 第1入球検出SW
68 第1球流下路
70 第1回転振り分け装置(先行振り分け手段、回転振り分け装置、先行回転振り分け装置)
71 第1回転体取付板
71a 第1振り分け口(振り分け口、先行振り分け口)
72 第1回転体(先行回転体)
72a 第1回転体凹部A
72b 第1回転体凹部B
73 第1振り分け球検出SW
74 第1回転体カバー
74a 第1回転体球入口
74b 第1回転体球出口(排出口)
75 第1回転体駆動モータ
79 第1非振り分け球検出SW
80 第2変動入球装置(後続振り分け手段、変動入球装置、後続変動入球装置)
81 第2取付板
82 第2前飾り板
83 第2可動翼片(後続可動翼片)
84 第2球誘導部材(受け入れ口)
85 第2球入口
86 第2球出口
87 第2入球検出SW
88 第2球流下路
89 第2誘導球検出SW
90 第2回転振り分け装置(後続振り分け手段、回転振り分け装置、後続回転振り分け装置)
91 第2回転体取付板
91a 第2振り分け口(振り分け口、後続振り分け口)
91b 第2回転体球出口(排出口)
92 第2回転体(後続回転体)
92a 第2回転体凹部A
92b 第2回転体凹部B
93 第2振り分け球検出SW
94 第2回転体カバー
94a 第2回転体球入口
95 第2回転体駆動モータ
99 第2非振り分け球検出SW


【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を発射する発射装置と、
該発射装置によって発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域と、
前記遊技領域を流下する遊技球(以下、流下球)を受け入れ可能な流下球受け入れ可能状態と前記流下球を受け入れ不能な流下球受け入れ不能状態とに変化可能であって、前記流下球を受け入れて該受け入れに基づいて前記受け入れた流下球のうちから振り分け口に流入しなかった非振り分け球を排出する排出口を具備してなる振り分け手段と、
遊技の進行を統括制御する遊技制御手段を備えた遊技機であって、
前記振り分け手段は、先行振り分け口を具備してなる先行振り分け手段と、後続振り分け口を具備してなる後続振り分け手段とを備え、
前記遊技制御手段は、
前記先行振り分け手段が前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する先行変化契機と、前記後続振り分け手段が前記先行変化契機とは異なるとともに前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する後続変化契機と、を生成するよう制御する変化契機制御手段を更に備え、
前記先行振り分け手段が、前記流下球を受け入れて該流下球が前記先行振り分け口に流入するか否かに基づいて遊技者に対して先行利益を供与するか否かを判定する先行判定状態に移行するよう移行制御し、
前記後続振り分け手段が、前記先行振り分け手段の前記排出口から排出される前記非振り分け球を受け入れ可能な受け入れ口を備え、前記非振り分け球又は前記流下球を受け入れて、非振り分け球又は流下球が前記後続振り分け口に流入するか否かに基づいて遊技者に対して前記先行利益とは利益内容の異なる後続利益を供与するか否かを判定する後続判定状態に移行するよう移行制御することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記利益内容は利益度合いであって、前記後続利益の利益度合いは、前記先行利益の利益度合いよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
所定の始動条件の成立に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行い表示結果を導出表示する可変表示装置を備え、
前記変化契機制御手段は、
前記始動条件の成立後、可変表示の開始条件の成立に基づいて前記複数種類の識別情報を可変表示させた後に表示結果を導出表示させ、
前記先行変化契機は前記可変表示の表示結果が第1特定表示結果となったときであり、前記後続変化契機は前記可変表示の表示結果が第2特定表示結果となったときであって、
前記先行利益は、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な先行特定遊技状態への移行制御であり、前記後続利益は、前記先行特定遊技状態よりも遊技者にとって更に有利な後続特定遊技状態への移行制御であって、
前記可変表示の結果が第1特定表示結果となる確率が、第2特定表示結果となる確率よりも高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記先行振り分け手段は、
先行可動翼片を備え該先行可動翼片が閉塞状態と開放状態に変化することにより前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する先行変動入球装置と、該先行変動入球装置に対応するとともに受け入れた遊技球を前記先行振り分け口に搬送可能な先行回転体を具備してなる先行回転振り分け装置と、を備え、
前記後続振り分け手段は、
後続可動翼片を備え該後続可動翼片が閉塞状態と開放状態に変化することにより前記流下球受け入れ不能状態から前記流下球受け入れ可能状態に変化する後続変動入球装置と、該後続変動入球装置に対応するとともに受け入れた遊技球を前記後続振り分け口に搬送可能な後続回転体を具備してなる後続回転振り分け装置と、を備え、
前記先行振り分け手段の前記排出口と前記後続振り分け手段の前記受け入れ口とを連通する球連通路を更に備え、
前記球連通路は、
前記遊技領域から前記流下球が流入可能であるとともに前記遊技領域へ遊技球が流出可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の遊技機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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