説明

遊技用システム

【課題】遊技者が、自己の個人遊技データを自己の携帯端末に取得できるようにすること。
【解決手段】携帯端末5の電子マネー額を使用して対応する遊技機2おいて遊技媒体を貸与する遊技用装置3は、貸与において取得した端末識別情報が前回の貸与において取得した端末識別情報と異なる場合には、遊技情報の集計を新たに開始する一方、取得した端末識別情報が同一のときには、集計した遊技情報を受付けた携帯端末5に送信し、前記集計を開始した後に遊技終了を検知したときには、未送信の最終遊技情報を該携帯端末5に送信するための処理を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が携行可能な携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末とデータ通信可能とされるとともに、遊技機に対応して設けられた遊技用装置を少なくとも含み、該遊技機における遊技者自身の遊技情報を自身が携行する携帯端末に取得することのできる遊技用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者が携行する携帯端末、例えば、携帯電話機に遊技情報を取得するシステムとしては、遊技機に対応して設けられた呼び出しランプ装置に、該対応する遊技機における営業開始時点からの大当り回数やスタート回数等の遊技情報(台データ)がシンボル化された二次元バーコードを表示して、該表示された二次元バーコードを携帯電話機のCCDカメラにて読み取ることで、該二次元バーコードにシンボル化されている遊技情報(台データ)を携帯電話機に取得することのできるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−185604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあって携帯電話機(携帯端末)を携行する遊技者は、所望する遊技機の営業開始時点からの大当り回数やスタート回数等の遊技情報(台データ)を携帯電話機(携帯端末)に取得することはできるものの、遊技者にあっては、他の遊技者の遊技による遊技情報(台データ)を含まない、自身の遊技のみに伴う遊技情報(台データ)、つまり個人遊技データを携帯電話機(携帯端末)に取得したいという要望があるが、特許文献1のシステムでは、営業開始時点から遊技を開始する等の未だ誰も遊技を実施していない場合を除いて、自身の個人遊技データを携帯電話機(携帯端末)に取得することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技者が、自身の個人遊技データを自身が携行する携帯端末に取得することのできる遊技用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技用システムは、
遊技者が携行可能な携帯端末(携帯電話機5)を受付けて、該受付けた携帯端末に記憶されている電子マネー額(JG電子マネー額)を使用して遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(第2貸出処理)を行うとともに、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられた遊技用装置(カードユニット3)を少なくとも含む遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
対応する遊技機における遊技により発生する遊技情報を集計する遊技情報集計手段(制御ユニット328;台データ・遊技情報送信処理・遊技情報テーブル)と、
前記貸与処理において受付けた前記携帯端末から当該携帯端末を個々に識別可能な端末識別情報(会員ID・チップID)を取得する端末識別情報取得手段(制御ユニット328;通常処理、Sb7・Sb8)と、
該端末識別情報取得手段にて取得した端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶手段(受付情報テーブル)と、
前記端末識別情報取得手段により取得した端末識別情報が、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている前回の貸与処理において取得した端末識別情報と一致するか否かを判定する判定手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh1)と、
該判定手段による判定結果が一致しないとの判定結果であることを条件に、前記遊技情報集計手段における遊技情報の集計を新たに開始する一方、前記判定手段による判定結果が一致するとの判定結果であることを条件に、少なくとも前記遊技情報集計手段にて集計した遊技情報を前記受付けた携帯端末に送信する遊技情報処理手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh6、Sh13、Sh16)と、
該遊技情報処理手段により遊技情報の集計を開始した後、対応する遊技機における遊技終了を検知する遊技終了検知手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh14)と、
該遊技終了検知手段にて遊技終了を検知したことを条件に、前記遊技情報処理手段により遊技情報を送信してから該遊技終了の検知時点までにおいて前記遊技情報集計手段にて集計した遊技情報を少なくとも含む、前記遊技情報処理手段にて未送信の最終遊技情報を、該遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報の携帯端末に送信するための処理を実施する最終遊技情報送信処理手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh14)と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、遊技開始の検知により集計が開始された遊技情報並びに最終遊技情報が携帯端末に送信されるようになるので、遊技者が、自身の個人遊技データを自身が携行する携帯端末に取得することができる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の遊技用システムは、請求項1に記載の遊技用システムであって、
遊技場内に設置された複数の各遊技用装置(カードユニット3)にデータ通信可能に接続された管理装置(管理コンピュータ110)を有し、
前記遊技終了検知手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh14)は、前記判定手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh1)における判定結果が一致しないとの判定結果であることに基づいて遊技終了を検知し、
前記最終遊技情報送信処理手段(制御ユニット328)は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段(受付情報テーブル)に記憶されている端末識別情報(会員ID・チップID)と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理(Sh14)と、前記端末識別情報取得手段(Sb8)により新たに受付けた携帯端末(携帯電話機5)から取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信処理(Sh26)とを実施し、
前記管理装置は、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶するとともに、前記最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の遊技用装置に対して返信し、
前記最終遊技情報送信処理手段(制御ユニット328)は、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、新たに受付けた携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信処理(第2貸出処理、Sh12、Sh13)をさらに実施することを特徴としている。
この特徴によれば、遊技終了時に遊技者から遊技終了操作を受付ける等の手間をかけることなく、該遊技を実施していた遊技機以外の他の遊技機に対応する遊技用装置において最終遊技情報を携帯端末に取得することができる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の遊技用システムは、請求項1または2に記載の遊技用システムであって、
遊技により獲得された獲得遊技媒体を計数する獲得遊技媒体計数装置(玉計数装置20)と、該獲得遊技媒体計数装置並びに前記遊技用装置(カードユニット3)にデータ通信可能に接続され、各遊技者の獲得遊技媒体数(貯玉)を管理する管理装置(管理コンピュータ110)とを有し、
前記獲得遊技媒体計数装置は、獲得遊技媒体の計数に伴って受付けた携帯端末(携帯電話機5)から取得した端末識別情報(会員ID・チップID)と、計数した獲得遊技媒体数(パチンコ玉数)とを含む管理要求(貯玉管理要求)を前記管理装置に対して送信する管理要求送信手段(制御部210、Sk6、Sk7)と、該受付けた携帯端末から取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求(第2貯玉管理要求)を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信手段(制御部210、Sk2、Sk7)とを備え、
前記最終遊技情報送信処理手段(制御ユニット328)は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理(第2貸出処理、Sh14)を少なくとも実施し、
前記管理装置は、前記管理要求の受信に基づいて、該受信した管理要求に含まれる端末識別情報と獲得遊技媒体数とを対応付けて記憶して管理し、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶するとともに、前記最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の獲得遊技媒体計数装置に対して返信し、
前記獲得遊技媒体計数装置は、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、該最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報の携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信手段(制御部210、Sk3、Sk8)を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、遊技終了時に遊技者から遊技終了操作を受付ける等の手間をかけることなく、獲得遊技媒体計数装置において最終遊技情報を携帯端末に取得することができる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の遊技用システムは、請求項1または2に記載の遊技用システムであって、
遊技により獲得された獲得遊技媒体を景品交換に使用させるための景品交換処理を行う景品交換用装置(景品交換用POS端末40)と、少なくとも該景品交換用装置並びに前記遊技用装置(カードユニット3)にデータ通信可能に接続され、前記端末識別情報(会員ID・チップID)に対応付けて遊技により獲得された獲得遊技媒体数(貯玉)を管理する管理装置(管理コンピュータ110)とを有し、
前記景品交換用装置は、前記景品交換処理において受付けた携帯端末(携帯電話機5)から当該携帯端末の端末識別情報(会員ID・チップID)を取得し、該取得した端末識別情報を含む獲得遊技媒体数送信要求(貯玉送信要求)を前記管理装置に対して送信するとともに、該取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求(貯玉送信要求)を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信手段(Sp1)を備え、
前記最終遊技情報送信処理手段は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理を少なくとも実施し、
前記管理装置は、前記獲得遊技媒体数送信要求(貯玉送信要求)の受信に基づいて、該受信した獲得遊技媒体数送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて管理している獲得遊技媒体数(貯玉数)を、該受信した獲得遊技媒体数送信要求の送信元の景品交換用装置に対して返信するとともに、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶し、前記最終遊技情報送信要求(貯玉送信要求)の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の景品交換用装置に対して返信し、
前記景品交換用装置は、前記獲得遊技媒体数送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた獲得遊技媒体数(貯玉数)の範囲内において、景品交換に必要な遊技媒体数を該獲得遊技媒体数から決済するための処理(Sp6;貯玉決済要求送信処理)を行うとともに、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、該最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報の携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信手段(制御部410、Sp10)を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、遊技終了時に遊技者から遊技終了操作を受付ける等の手間をかけることなく、景品交換用装置において最終遊技情報を携帯端末に取得することができる。
【0010】
本発明の請求項5に記載の遊技用システムは、
遊技者が携行可能な携帯端末とのデータ通信手段(外部カードリーダライタ330)と備えるとともに、遊技機に対応して設けられた遊技用装置を少なくとも含む遊技用システムであって、
前記遊技機における遊技により発生する遊技情報を集計する遊技情報集計手段(制御ユニット328;台データ・遊技情報送信処理・遊技情報テーブル)を有し、
前記遊技用装置は、
対応する遊技機における遊技開始を検知して、前記遊技情報集計手段による対応する遊技機の遊技情報の集計を新たに開始させる遊技開始検知手段(制御ユニット328;第2貸出処理、Sh16)と、
遊技者から遊技を終了する旨の操作並びに前記携帯端末を受付けたことに基づいて(Sb8+)、前記遊技情報集計手段により集計されている遊技情報を、前記受付けた携帯端末に送信する遊技情報送信手段(制御ユニット328、通常処理、Sb16)と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、遊技開始の検知により集計が開始されてから遊技終了操作がなされるまでの遊技情報が携帯端末に送信されるようになるので、遊技者が、自身の個人遊技データを自身が携行する携帯端末に取得することができる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の遊技用システムは、請求項5に記載の遊技用システムであって、
遊技者から遊技の開始操作並びに遊技の終了操作を受付ける前記携帯端末を含み、
前記携帯端末は、遊技の開始操作を受付けたときに遊技開始情報(遊技開始通知を含む特定取引要求)を、遊技の終了操作を受付けたときに遊技終了情報(遊技終了通知)を前記遊技用装置(カードユニット3)に送信し、
前記遊技開始検知手段(制御ユニット328)は、前記遊技開始情報の受信(Sh1’)に基づいて遊技開始を検知(図31のSh16)し、
前記遊技情報送信手段(制御ユニット328)は、前記遊技終了情報の受信に基づいて、該遊技終了情報の受信に伴って受付けた携帯端末に対して前記遊技情報を送信する(Sb16)ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技用装置側に遊技の開始操作並びに遊技の終了操作を受付けるための操作受付け部を設ける必要がない。
【0012】
本発明の請求項7に記載の遊技用システムは、請求項5に記載の遊技用システムであって、
前記遊技用装置(カードユニット3)は、前記データ通信手段(外部カードリーダライタ330)により電子マネー額が記憶された前記携帯端末(携帯電話機5)を受付けて、該受付けた携帯端末に記憶されている電子マネー額(JG電子マネー額)を使用して遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための貸与処理(第2貸出処理)を実施するとともに、該貸与処理において受付けた携帯端末から当該携帯端末を個々に識別可能な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段(制御ユニット328;通常処理、Sb7・Sb8)と、該端末識別情報取得手段にて取得した端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶手段(受付情報テーブル)とを備え、
前記遊技開始検知手段(制御ユニット328)は、前記携帯端末の新たな受付けに基づく貸与処理において前記端末識別情報取得手段により取得した端末識別情報が、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている前回の貸与処理において取得した端末識別情報と一致しないこと(Sh1)に基づいて遊技開始を検知する(Sh16)ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者による遊技開始操作の手間を省くことができる。
【0013】
本発明の請求項8に記載の遊技用システムは、請求項1〜7のいずれかに記載の遊技用システムであって、
携行する遊技者が、前記遊技情報に基づく遊技状況を目視にて容易に確認できるようにするための遊技状況表示(スランプグラフ)を行うための特定プログラム(JGアプリ)が記憶された前記携帯端末(携帯電話機5)を含み、
前記携帯端末は、受信した前記遊技情報(送信データ)を前記特定プログラムに基づいて前記遊技状況表示用データ(グラフ表示データ)に加工するデータ加工処理を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、前記遊技情報のデータの容量が大きくなってしまうことにより、これら遊技情報の送信時間が長くなってしまうことを回避することができるので、送信失敗等の可能性を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例1】
【0015】
本実施例1は、請求項1〜3、並びに請求項8に対応しており、図1は、本実施例の遊技場システムの構成を示すシステムブロック図であり、本実施例の遊技用システムは、該図1に示すように、遊技場内に設置された複数の遊技機であるパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられ、当該遊技場において会員登録した会員遊技者に対して発行され、該会員遊技者を個々に識別可能な会員IDが記憶されるとともに、遊技場において遊技に使用可能な遊技用価値となる遊技用残額が記憶されたプリペイド機能を備えるICカードから成る会員カードや、会員登録を実施していない通常の遊技者(ビジター遊技者)が利用するプリペイドカードを受付けて、これら会員カードやプリペイドカードに記憶されている遊技用残額を対応して設けられているパチンコ機2におけるパチンコ玉の貸し出しに使用させるための第1貸出処理や、遊技者が携行可能な携帯端末である携帯電話機5に記憶されている電子マネー額(JG電子マネー額)を使用して、対応して設けられているパチンコ機2におけるパチンコ玉の貸し出しを行うための第2貸出処理を実施する本発明の遊技用装置となるカードユニット3と、これらカードユニット3にデータ通信可能に接続され、該接続されている各カードユニット3の管理や、当該遊技場におけるビジターカードや会員カードに残存する遊技用残額等の管理や、会員やビジターが所有する貯玉(獲得遊技媒体数)や会員情報等の管理を行う本発明における管理装置となる管理コンピュータ110と、パチンコ機2にて獲得された遊技媒体であるパチンコ玉の計数を行う本発明の獲得遊技媒体計数装置となる玉計数装置20と、遊技者の貯玉を景品交換に使用させる景品交換処理を行う本発明の景品交換用装置となる景品交換用POS端末40と、各パチンコ機2の台データ等を管理するホールコンピュータ130と、を有している。
【0016】
尚、遊技場の管理コンピュータ110は、各遊技場において使用されるビジターカードや会員カードの管理を実施するカード管理会社に設置されている集中管理装置となる管理サーバ14に接続されており、これら管理コンピュータ110において収集、管理された各種売上や各プリペイドカードや会員カードに残存する遊技用残額等の情報が管理サーバ14において集中管理されている。
【0017】
これら遊技場内に設置された管理コンピュータ110や、ホールコンピュータ130、カードユニット3、玉計数装置20、景品交換用POS端末40は、通信ケーブルを介して双方向のデータ通信可能に接続され、これら各接続装置にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されていて、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されており、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
【0018】
また、カード管理会社には、前記管理サーバ14に加えてサーバコンピュータ16が設置されており、該サーバコンピュータ16は、カード管理会社が提供するJG電子マネー額にチャージするJG電子マネーチャージアプリケーションプログラム(以下JGチャージアプリと略称する)や、該JG電子マネー額の使用額を含む遊技履歴等を表示させるための本発明における特定プログラムとなるJGアプリケーションプログラム(以下JGアプリと略称する)を携帯電話機5に配信する機能を備えているとともに、図示しない金融機関のサーバコンピュータとも接続されており、該金融機関のサーバコンピュータとの間において、JG電子マネー額にチャージする金額の決済処理を実施できるようになっている。
【0019】
次に、本実施例に用いた携帯電話機5について説明すると、携帯電話機5は、通常の無線による音声通話機能やインターネット等の接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、近接距離での無線通信機能を有する非接触ICカード機能を提供するための非接触ICチップ100を内蔵しており、該非接触ICチップ100に記憶されている各電子マネーサービス提供会社A、B…の電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるとともに、カード管理会社が提供するJG電子マネーのJG電子マネー額を遊技場に設置されているカードユニット3における第2貸出処理に使用できるお財布機能を備えている。
【0020】
この本実施例に用いた携帯電話機5の構成について、図2(a)に基づいてより詳細に説明する。図2(a)において、音声入力部51は、マイク65からのアナログ音声信号をディジタル信号に変換するための部位であり、マイクアンプ、フィルタ、A/D変換器、等で構成される。音声出力部52は、受信したディジタル音声信号に基づいてスピーカ66またはイヤレシーバ67を駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ、等で構成される。ディジタル信号処理部53は、ディジタル音声信号のエンコード、および、ディジタル音声信号へのデコードを行うための部位であり、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波、畳み込み復号化、等の各種専用回路で構成される。
【0021】
また、RF入出力部54は、電話機用アンテナ62を介して携帯電話会社の基地局7(図1参照)と高周波電波の送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器、アンテナ共用器等で構成される。
【0022】
前記音声入力部51から入力されてディジタル音声信号に変換された入力音声は、ディジタル信号処理部53により、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、D/A変換などの処理を行い、その処理により生成した送信ベースバンド信号をRF入出力部54へ送る。そして、該RF入出力部54内の直交変調器は、該送信ベースバンド信号により局部発振信号を変調して送信高周波信号を生成し、さらにその送信高周波信号を増幅した後にアンテナ共用器を通じて電話機用アンテナ62から基地局7に送信する。
【0023】
アンテナ共用器は、送信高周波信号と受信高周波信号とで1本の電話機用アンテナ62を共用するためのものであり、直交変調器により変調された後に増幅された送信高周波信号を電話機用アンテナ62へ送出する機能とともに、該電話機用アンテナ62からの受信高周波信号をRF入出力部54内のIF復調器へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
【0024】
電話機用アンテナ62は、基地局7との間で無線による高周波信号の送受信を行う。すなわち、前記直交変調器からアンテナ共用器を介して送られてきた送信高周波信号は、当該電話機用アンテナ62から基地局7へ送信される。一方、基地局7から送信されてきた高周波信号は、当該電話機用アンテナ62にて受信された後、アンテナ共用器を介してIF復調器へ送られる。そして、該IF復調器並びにゲインアンプは、送られてきた受信高周波信号を増幅し、さらに復調処理を行って得られた受信ベースバンド信号をディジタル信号処理部53へ送る。
【0025】
この受信ベースバンド信号は、該ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施して受信音声ディジタル信号として音声出力部52へ送ることで、該音声出力部52にてD/A変換により受信した通話音声信号が生成、増幅されてスピーカ66またはイヤレシーバ67から出力されることで、無線通話機能が提供される。
【0026】
尚、受信された信号が通話による音声データではなくて電子メールやインターネット上のWebサーバから配信されるウェブページやプログラムデータ等のデータ信号である場合、ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施したデータ信号(パケットデータ)が制御部55に出力されることで、受信データに基づくページやメールが表示部56に表示され、これらページにおける操作内容データ等や送信メールのデータ信号(パケットデータ)が、前述したディジタル音声信号に代えてディジタル信号処理部53に送られることで、音声データと同様にこれら操作内容データ等や各サーバコンピュータ15、16からのダウンロードデータや送信メールのデータ信号が電話機用アンテナ62から基地局7へ送信されることでインターネット接続機能や電子メール機能が形成されている。
【0027】
また、制御部55は、携帯電話機5としての各種機能を、各種のプログラムを実行することで実現するための部位であり、これら各種のプログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU;Central Processing Unit)等で構成されており、この制御部55には、図2(a)に示すように、各種の情報を表示するための表示部56や、所有者(遊技者)が各種の情報を入力するための操作部57や、制御部55にて実行される各種の機能を提供するための各種プログラムや設定データ等を記憶するためのメモリ部60や、その時点の時間情報や日付や曜日等のカレンダ情報(日付情報)等を出力するリアルタイムクロック(RTC)61や、外部のデータ処理装置との間でシリアルデータ通信などを行うための外部I/F(インターフェース)部58や、バッテリ電源を元に各ブロックに必要な動作電力を供給するための電源部59や、電話やメールの着信や表示部56への表示等を振動により報知するためのバイブレータ部63や、電話やメールの着信を知らせたり、充電時のインジケータとして使用される発光ダイオード(以下、LED)部64が接続され、これら各部の動作制御を制御部55が実施できるようになっており、例えば、操作部57から入力される操作信号に応じた処理、表示装置56への表示信号処理、LED部64やバイブレータ部63を動作させるための動作制御信号の生成、メモリ部60の書き込み或いは読み出しなどの各種制御や信号処理を行う。
【0028】
メモリ部60は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などからなる。ROMは、当該携帯電話機5の基本的な機能を実現するためのプログラムや初期設定値や当該携帯電話機5に固有に付与された端末IDが保存(記憶)されている。RAMは、制御部55(CPU)が作業領域として使用し、制御部55(CPU)のプログラム実行中において必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、他の各部と送受信するデータを一時的に記憶するために使用される。
【0029】
メモリ部60を構成するEEPROMは、不揮発性メモリであって、非接触ICチップ100に記憶されている各電子マネーサービス提供会社の電子マネー額をチャージするための電子マネーアプリケーションプログラムや、カード管理会社のJG電子マネー額にチャージするJGチャージアプリ、並びに該JG電子マネー額の使用金額等を含む遊技履歴や残額を確認するための特定プログラムであるJGアプリや、電子メールの送受信やブラウザ機能等を提供する各種のアプリケーションプログラム、電話番号や電子メールアドレス及びそれに対応した氏名、名称などの情報からなる電話帳データ、送受信された電子メールデータ、スケジュール帳データ、発着信の通信履歴データ、メモ帳データ、所有者(遊技者)によりカスタマイズされた設定データ、並びにJG電子マネー額を使用した遊技履歴が記憶される遊技履歴情報等の各種のデータを記憶する。
【0030】
また、本実施例の遊技履歴情報には、図2(b)に示すように、JG電子マネー額を使用した遊技を行った日付に対応付けて、該遊技を行った遊技場の遊技場ID、該遊技場の遊技場名、該遊技を行ったパチンコ機2の台番号、該遊技の遊技情報データに付与された遊技情報データ名とが対応付けて記憶されており、日付は、該遊技情報データの最も低いバーションのデータを最初に受信した日付が記憶され、遊技場IDや台番号は、該遊技情報データに付与された遊技情報データ名から特定されて記憶されるとともに、遊技場名は、遊技場IDに基づいてサーバコンピュータ16から取得して記憶される。
【0031】
外部I/F部58は、通信インターフェース回路、コネクタ、等で構成され、電源部59はバッテリへの充電回路、過電流過電圧保護回路、等で構成される。表示部56はユーザに対して後述するメインメニュー画面(図23(b))等の各種画面やスランプグラフ(図23(e))等を表示出力する部位であり、LCDドライバ、LCD表示デバイス、等で構成される。
【0032】
操作部57は、電話番号やアルファベット、仮名文字、記号、絵文字等の入力に使用されるボタンや、画面上でカーソルを移動させたりメニュー項目の選択等に使用される回転機能及びプッシュボタン機能を備えたジョグダイヤル等の操作子、電話の発着信、電源オン/オフなど、ユーザにより操作される各種のキーやボタン、ダイヤルからなる。尚、カーソル操作やメニュー項目の選択等に使用される操作子はジョグダイヤルに限定されないことは言うまでもない。
【0033】
また、本実施例の制御部55は、図2(a)に示すように、携帯電話機5に内蔵されている前記非接触ICチップ100に接続されており、該非接触ICチップ100に記憶されている各種データにアクセスしたり、更には、該非接触ICチップ100を介して、該非接触ICチップ100が有する近接距離での無線通信機能にて通信可能な遊技場に設置された前述のカードユニット3や玉計数装置20、景品交換用POS端末40のリーダ/ライタや、自動改札機やPOS端末等のリーダ/ライタとのデータ通信を実施できるようになっている。
【0034】
本実施例に用いた非接触ICチップ100としては、実用化されているモバイルFeliCa ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができ、その構成は、図2(a)に示すように、主に、アナログ部102と、ディジタル制御部103と、各社の電子マネー額を記憶するメモリ104と、接続インターフェース105とで構成されており、該アナログ部102にはアンテナ部101が接続され、これらアンテナ部101は、例えば携帯電話機5の筐体内部に配設される。
【0035】
アンテナ部101は、カードユニット3に設けられている後述の外部リーダ/ライタ330や、玉計数装置20の外部リーダ/ライタ214や、景品交換用POS端末40の共用リーダ/ライタ430との間で電磁波による非接触データの送受信を行う。つまり、アンテナ部101により、遊技用装置であるカードユニット3、遊技媒体計数装置である玉計数装置20、景品交換用装置である景品交換用POS端末40とのデータ通信を行うためのデータ通信手段が構成されている。アナログ部102は、検波、変復調、クロック抽出など、アンテナ部101から送受信されるアナログ信号の処理を行う。
【0036】
また、非接触ICチップ100は、例えば、リーダ/ライタ214,330,430からの質問信号に対する応答信号に応じて自身のアンテナ間の負荷を変化させることによって、リーダ/ライタ214,330,430側の受信回路に現れる信号に振幅変調をかけて通信を行うことができる。但し、これら非接触データ通信の方式自体はこれに限定されるものではなく、これらの振幅変調による方式以外のものを使用するようにしても良い。
【0037】
ディジタル制御部103は、送受信データの処理やその他、非接触ICチップ100内の動作やメモリ104の記憶データへのアクセスを統括的にコントロールする。ディジタル制御部103は、アドレス可能なメモリ104をローカルに接続しており、該メモリ104の記憶領域内に各電子マネーサービス提供会社A,B…に割り当てられた記憶領域やカード管理会社が提供するJG電子マネーに割り当てられた記憶領域に、電子マネー額となる残額データ等の各種データや利用履歴データや設定データ、会員登録情報等を格納したり、ディジタル制御部103が実行するアクセス権管理や認証処理等のプログラム・コードをロードしたり、制御部55において実行中の各アプリケーションの作業データや出力データを保存するために使用することができ、これらのメモリ104は、共通領域とフリー領域とに分かれており、共通領域に関しては、該共通領域の管理機関であるチップ管理会社に設置されているサーバコンピュータ15(図1参照)により管理されていて、該共通領域に記憶される各提供会社から提供されるアプリケーションや種々のデータを記憶する記憶領域や、該記憶領域に記憶されている各種のデータへのアクセス権がチップ管理会社により管理されることで、各サービス提供者の記憶領域におけるデータのセキュリティが確保されるようになっている。
【0038】
接続インターフェース105は、遊技場に設置されたカードユニット3、玉計数装置20、景品交換用POS端末40のリーダ/ライタ214,330,430との間の非接触通信インターフェースとは相違するインターフェース・プロトコルにより、ディジタル制御部103が制御部55と接続するための機能モジュールである。つまり、メモリ104に記憶されている各種のデータは、ディジタル制御部103並びに接続インターフェース105を経由して、制御部55に転送されるので、制御部55にて実施される各アプリケーションのメモリ104へのアクセスがディジタル制御部103にて一元的に管理される。
【0039】
図3には、メモリ104のメモリ領域における共通領域の構成例を示している。同図に示す例では、当該非接触ICチップ100に固有に付与された本発明の端末識別情報となるチップIDを記憶するシステム領域と、2つの電子マネーサービス提供会社である電子マネーサービス会社A社の記憶領域104aと、電子マネーサービス会社B社の記憶領域104bとが設けられているとともに、前記カード管理会社が提供するJG電子マネーの記憶領域104cが設けられている状況を示している。
【0040】
これら各電子マネーサービス提供会社やカード管理会社の記憶領域には、電子マネー額である残金データや、会員番号、会員登録情報等の種々のデータや、これら残金データの照会や更新を可能とするためのアクセス権が許諾されたアプリケーションのアプリID等を含むアクセス権データが記憶されており、これらアクセス権が前記チップ管理会社のサーバコンピュータ15にて管理されることで、JG電子マネーの残金データへのアクセスをJGアプリに対して許諾する内容のアクセス権データが記憶されている場合には、制御部55にて実施されるJGアプリが、ディジタル制御部103にJG電子マネーの残金への照会アクセス要求を出力した場合に、該ディジタル制御部103が該アクセス権データの内容に基づいて、JG電子マネーの残金へのアクセスを許諾して、該残金データを読み出して制御部55に出力することで、JGアプリはアクセス権が設定されているカード管理会社が提供するJG電子マネーの残金を把握できるようになっている一方、他の電子マネーサービス会社の電子マネーアプリケーションにJG電子マネーの残金データへのアクセスを許諾する内容のアクセス権データが記憶されていない場合には、ディジタル制御部103が該アクセス権データの内容に基づいて、JG電子マネーの残金へのアクセスを許諾しないことにより、他の電子マネーアプリケーションによるJG電子マネーの使用やアクセスが禁止される。
【0041】
また、本実施例のカード管理会社の領域には、図3に示すように、JG電子マネー額を使用したカードユニット3の装置IDと該カードユニット3において使用したJG電子マネー額の使用額が対応付けられた利用履歴データが記憶されている。
【0042】
また、本実施例のカード管理会社の領域に記憶される会員登録情報は、携帯電話機5の所有者が会員となっている遊技場の遊技場IDと、本発明における端末識別情報となる該遊技場における会員IDとが対応付けて記憶されている。
【0043】
ここで、本実施例に用いたお財布機能を有する携帯電話機5を所持する所有者(遊技者)がJG電子マネーをカードユニット3において使用するためには、予め、JG電子マネーをチャージするためのアプリケーションプログラムであるJGチャージアプリやJGアプリをダウンロードしてメモリ部60に記憶しておくとともに、携帯電話機5の非接触ICチップ100のメモリ104における共通領域に、JG電子マネー額の残額やアクセス権データ等の各種データを記憶させておく必要があることから、これらJG電子マネー額の残額やアクセス権データ等の各種データが記憶される流れについて、以下に図8及び図9に基づいて説明する。
【0044】
まず、所有者(遊技者)は、所有する携帯電話機5にてJG電子マネーを使用できるようにするために、ステップ1(図8)としてインターネット網9を介して前述のカード管理会社のサーバコンピュータ16にアクセスして、図9(a)に示す画面を表示させる。
【0045】
そして所有者(遊技者)は、「アプリのダウンロードはこちら」を選択入力することで、図9(b)に示す画面が表示されて、ステップ2(図8)として該サーバコンピュータ16からJGチャージアプリ並びにJGアプリがダウンロードされる。ダウンロード後に所有者(遊技者)はJGチャージアプリを起動する。尚、これらダウンロードされたアプリケーションプログラム等のダウンロードデータは、メモリ部60のEEPROM内に記憶される。尚、カード管理会社のサーバコンピュータ16のURLアドレスは、遊技場内等に掲示されたURLアドレスやURLアドレスデータがシンボル化された2次元バーコード等により提供される。
【0046】
該起動によりJGチャージアプリが制御部55によりメモリ部60から読み出されて実行され、該JGチャージアプリに基づいて制御部55は、図9(c)に示す画面を表示させる。この画面において携帯電話機5の所有者(遊技者)から、JG電子マネーにチャージする金額の決済を行う口座(例えば、インターネット専業バンクの口座等)に関する口座情報、並びに、名字、名前、性別、年齢、誕生日等の属性情報を受付けると、図9(d)に示す画面が表示されるとともに、ステップ3(図8)として該受付けた口座情報及び属性情報と、該携帯電話機5の端末IDや非接触ICチップ100に固有に付与されているチップID等の情報をサーバコンピュータ16に送信する。
【0047】
携帯電話機5は、ステップ4(図8)としてカード管理会社における会員番号の発行を受けた後、ステップ5(図8)として前記チップ管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスして、該発行を受けた会員番号や残金データ等のメモリ104における共通領域への登録要求、具体的には当該カード管理会社に固有に付与された企業ID等を含むリモート発行要求を送信する。
【0048】
このリモート発行要求に基づき該チップ管理会社のサーバコンピュータ15において、携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100とサーバコンピュータ15の暗号鍵やチップID等による相互認証が実施された後、ステップ6(図8)として該管理会社のサーバコンピュータ15により当該カード管理会社への共通領域における領域の割り当て、並びに会員番号や残金データの初期値等が書き込み記憶されるリモート発行処理が実施されることで、該カード管理会社のJG電子マネー額を使用できるようになり、携帯電話機5には図9(e)に示す画面が表示される。尚、このリモート発行処理においては、各チップIDに対応付けて、記憶領域104cが割り当てられた該カード管理会社の企業IDや、割り当てた領域の容量やアドレスの情報等が、チップ管理会社のサーバコンピュータ15に記憶/管理されることで、どの非接触ICチップ100にどのような企業の記憶領域が割り当てられているかが管理されるようになっている。
【0049】
そして、これらJG電子マネー額の新規記憶時においては、JG電子マネー額の残金は「0」であるので、これらの登録の後、JGチャージアプリを起動してサーバコンピュータ16にアクセスして、希望する金額を残金にチャージしておく。尚、これらチャージする金額は、会員番号の取得時において送信した口座から自動的に引き落とされて決済される。
【0050】
次いで、本実施例に用いたカードユニット3について説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
【0051】
この本実施例のカードユニット3の前面には、図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、電子マネー報知部331、電子マネー通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
【0052】
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図5参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0053】
この本実施例に使用されるプリペイドカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有するICカードを使用しており、これらプリペイドカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、プリペイドカードにはJGVCで始まるカードIDが、会員カードには、JGKC始まる会員カードIDが予め記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、カードユニット3において遊技用残額を特定可能な遊技用残額データ等の各種データが記憶されている。
【0054】
この本実施例のプリペイドカードは、後述する入金処理によって入金された遊技用残額がカードユニット3に残存する状態において後述する返却ボタンを操作することで、該遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが書き込み記憶されて発行されるとともに、遊技場内に設置された図示しない発行機にても発行される。
【0055】
また、会員カードは、会員登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入した登録申し込み用紙を、該遊技場の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して付与される会員ID(本実施例ではAで始まるID)が発行される会員カードに記憶されるとともに、該会員IDに対応付けて、該登録申し込み者の属性情報が管理コンピュータ110並びに管理サーバ14に登録された後、該登録申し込み者に各遊技場において引き渡されるようになっている。
【0056】
尚、お財布機能を有する携帯電話機5を所持している遊技者も会員登録する場合には、前述の登録申し込み用紙を、該遊技場の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して付与される会員ID(KAで始まるID)と該遊技場の遊技場IDが携帯電話機5に搭載されているメモリ104(非接触ICチップ100)の会員登録情報に対応付けて追加記憶されるとともに、該会員IDに対応付けて、該登録申し込み者の属性情報が管理コンピュータ110並びに管理サーバ14に登録されて管理される。
【0057】
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
【0058】
図5は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前記カード挿入口309に連設される内部カードリーダライタ327と、前記電子マネー通信部332の内部位置に設けられ、JG電子マネー額が記憶された携帯電話機5との近距離非接触通信を実施するための外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
【0059】
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機2と直接接続されているとともに、該パチンコ機2並びに該パチンコ機2から排出されるアウト玉を計数するためのアウト玉計数器26に接続された中継端末4に接続されており、対応するパチンコ機2から大当り状態中において出力される大当り中信号、
大当りする確率の高い確変状態中において出力される確変中信号、所定数(例えば10玉)の賞球が払い出される毎にパルス出力される賞球信号、特別図柄の変動表示が終了した時点においてパルス出力される始動信号、並びに所定数(例えば10玉)のアウト玉が計数される毎にアウト玉計数器26からパルス出力される打込信号が、該中継端末4を介して入力されるようになっており、これら入力される各信号に基づいて、制御ユニット328において対応するパチンコ機2の営業開始時点からの遊技情報(台データ)を集計できるようになっている。尚、中継端末4は、図5に示すように、ホールコンピュータ130にも接続されており、パチンコ機2やアウト玉計数器26からの出力信号の状態等のステータスデータが該中継端末4からホールコンピュータ130に送信されることで、該ホールコンピュータ130においても各パチンコ機2の遊技情報を集計できるようになっている。
【0060】
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、図5に示すように受付け会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
【0061】
この本実施例の受付情報テーブルには、図6(a)に示すように、受付けているカードのID(会員カードの場合には会員ID、プリペイドカードの場合にはカードID)、或いは、受付けている携帯電話のID(会員遊技者の携帯電話機5であれば会員ID、非会員の遊技者の携帯電話機5であればチップID)に対応付けて、遊技場残額(カードのみ)、貯玉数、暗証番号、該暗証番号の照合済みデータ、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所から成る会員情報(会員のみ)が記憶される。
【0062】
また、本実施例の台データテーブルには、図6(b)に示すように、対応するパチンコ機2の営業開始時点からの当日の遊技情報である台データ、具体的には、営業開始時点からの始動信号の入力回数の合計である総始動回数、営業開始時点からの大当り中信号が入力状態となった回数の合計である総大当り回数、営業開始時点からの確変中信号が入力状態となった回数の合計である総確変回数、営業開始時点からの打込信号の入力回数に10を乗じた数である総打込玉数、営業開始時点からの賞球信号の入力回数に10を乗じた数である総賞球玉数、総打込玉数から総賞球玉数を減じた数である差玉数、営業開始時点若しくは前回の大当り終了時点から次の大当り発生時までの始動回数である大当り間始動回数(TS1、TS2…)、並びに営業開始時点から遊技に使用された金額の合計である総使用額が記憶される。
【0063】
また、本実施例の遊技情報テーブルには、受付情報テーブルに記憶されている受付IDと異なる会員ID若しくはチップIDの会員カードの受付け或いは携帯電話機5の受付けにより遊技開始が判定されたことに基づいて、当該遊技者の個人遊技データが時系列に記憶されて、集計されるようになっており、具体的には、図6(c)に示すように、個人遊技データに固有となるように生成されて付与された生成データ名に対応付けて、所定時間(本実施例では3分、または、大当り中信号の入力時点)毎に、遊技開始時点からの大当り回数(括弧内は総大当り回数)、遊技開始時点または前回の大当り終了時点からのスタート回数である大当り間スタート回数TS(括弧内は台データテーブルの大当り間スタート回数TS)、その時点の差玉数、遊技開始時点からの合計使用額とが記憶されるようになっている。尚、図示しないが、遊技情報テーブルとともに、RAM328bには、該遊技情報テーブルにおける遊技情報の集計開始の契機となった遊技開始判定時点の台データも記憶されるようになっており、該遊技情報テーブルに記憶される各時点における台データと遊技開始判定時点の台データとを比較することで、遊技開始時間からの個人遊技情報を特定できるようになっている。
【0064】
また、本実施例の最終遊技情報には、後述する最終遊技情報送信要求に含まれる会員IDまたはチップIDが格納される対象IDに対応付けて、該最終遊技情報送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきた最終遊技情報のデータ名が記憶されるようになっており、該対象IDに記憶されている会員IDまたはチップIDの特定取引要求を受信した場合において、対応して記憶されているデータ名の最終遊技情報が、当該受付けた携帯電話機5に対して送信される。
【0065】
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにプリペイドカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、遊技用残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、その内方側端部位置に、発行に使用するプリペイドカード(回収したカードを含む)貯留する図示しない貯留部を有しており、該貯留部に貯留されたカードを発行可能とされている。
【0066】
また、外部カードリーダライタ330は、該電子マネー通信部332に近接された電子マネー額が記憶されたお財布機能を備える携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100との間において、JG電子マネー額の使用や遊技終了等の各種操作に関する非接触データ通信を実施する。つまり、該外部カードリーダライタ330によって携帯電話機5とのデータ通信を行うためのデータ通信手段が形成されている。
【0067】
表示制御基板329には、前記した表示部312を成す液晶表示器313、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
【0068】
これら表示制御基板329に接続されている電子部品のうち透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、透明タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。尚、これら透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)の操作等を検知するための割込監視処理(図21参照)、並びに該検知された操作内容に応じた表示処理等の各種処理は、後述する図13に示すSb1の起動処理の後、Sb2以降の通常処理と平行して実施可能とするために、該通常処理を実施する処理タスクとは個別の処理タスクに基づいて実施される。
【0069】
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された表示データに基づく各種画面等を、表示部312を構成する液晶表示器313に表示する制御を行う。
【0070】
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
【0071】
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0072】
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードやプリペイドカードの遊技用残額を表示する図示しない残額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際や残額表示器に表示されている遊技用残額が記憶されたプリペイドカードを発行させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
【0073】
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や透明タッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による貨幣識別情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられた多機能LED301aや電子マネー報知部331内に設けられた報知LED331a等の各LED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやプリペイドカードに対して管理コンピュータ110と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図14)や、プリペイドカードまたはRAM328bに記憶された遊技用残額データから特定される遊技用残額を使用した玉貸を行う第1貸出処理(図15)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやプリペイドカードの返却またはRAM328bの遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを発行する返却・発行処理(図17)や、受付け中の会員カードやプリペイドカードまたはRAM328bへの貨幣投入による入金を行う入金処理(図16)や、貯玉数を用いた再プレイ処理(図18や)、携帯電話機5の受付けにより該携帯電話機5に記憶されているJG電子マネー額を使用した玉貸を行う第2貸出処理(図19、図20)等の各種処理を実行する。
【0074】
更に、制御ユニット328は、図21に示すSw1〜Sw3の各割込状況の発生を検知したことに基づいて、図示しないメインメニューを表示部312に表示してメニュー内容の選択操作を受付けて、当該受付けたメニューに応じた表示内容を表示するメインメニュー受付け処理(Sw4)や、台データテーブルや遊技情報テーブルにおいて集計した対応するパチンコ機2の台データや遊技中の遊技者のスランプグラフを表示部312に表示する台データ表示処理(Sw5)や、中継端末4からの各種信号の入力に応じて台データテーブルや遊技情報テーブルの遊技情報を更新する台データ・遊技情報送信処理(Sw6)の各種処理を実行する。
【0075】
つまり、本実施例の台データ・遊技情報送信処理において、対応するパチンコ機2における遊技により発生する遊技情報が遊技情報テーブルに集計されるようになっており、遊技情報テーブルが記憶されたRAM328bを有するとともに、該台データ・遊技情報送信処理を実施する制御ユニット328によって本発明における遊技情報集計手段が形成されている。
【0076】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において第1貸出処理や第2貸出処理、並びに再プレイ処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介して管理コンピュータ110とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
【0077】
次いで、本実施例に用いた管理コンピュータ110について説明すると、本実施例の管理コンピュータ110は、図7(a)に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス111に、該管理コンピュータ110が実施する各種処理等を処理プログラムに基づいて行うCPU112、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM113、現在の時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)114、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置115、キーボードやマウス等から成る入力装置116、各種情報を表示出力する表示装置117、各種情報を印刷出力するプリンタ装置118と、遊技場内に設置された各カードユニット3や、玉計数装置20、景品交換用POS端末40、並びにカード管理会社に設置されている管理サーバ14とのデータ通信を行う通信部119が接続された通常のコンピュータである。
【0078】
記憶装置115には、図7(a)に示すように、該管理コンピュータ110が実施する各処理内容が記述された処理プログラムに加えて、図7(b)に示す会員情報テーブルや、図7(c)に示す貯玉管理テーブル、図7(d)に示す最終遊技情報テーブル、並びに当該遊技場において使用される会員カードとプリペイドカードのカードIDに対応付けて、当該カードに残存する遊技用残額が管理されるカード管理テーブルが記憶されており、管理コンピュータ110は、カードユニット3にて受付けられた会員カード並びにプリペイドカードのカードIDから、当該会員カード並びにプリペイドカードに残存する遊技用残額を特定できるようになっている。
【0079】
この、本実施例の会員情報テーブルには、図7(b)に示すように、管理コンピュータ110が設置された該遊技場において会員登録した会員(カード会員並びに携帯会員)に付与された会員ID(前述したようにカード会員の会員IDはAから始まるIDが、携帯会員の会員IDはKAから始まるIDが付与されている)に対応付けて、当該会員が所有する貯玉数や、該貯玉数を使用する場合の本人確認に使用される暗証番号や、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所、メールアドレス、カード会員或いは携帯会員の種別からなる会員情報が記憶されている。
【0080】
また、本実施例の貯玉管理テーブルには、図7(c)に示すように、玉計数装置20から送信される後述する貯玉管理要求に含まれるIDに対応付けて、該IDが記憶された媒体の種別(カードまたは携帯)と、受信した貯玉管理要求に含まれる計数したパチンコ玉数(貯玉数)記憶されている。
【0081】
また、本実施例の最終遊技情報テーブルには、図7(d)に示すように、カードユニット3から送信される後述する最終遊技情報登録要求に含まれるID(会員ID又はチップID)に対応付けて、受信した最終遊技情報登録要求に含まれる最終遊技情報のデータ名が記憶されている。
【0082】
次に、本実施例に用いた遊技媒体計数装置である玉計数装置20について説明すると、本実施例の玉計数装置20は、遊技場内の所定位置、例えば、パチンコ機2が並列設置されている遊技島の端部位置等に設けられており、図10(a)に示すように、上方に開放され、玉取込口202に向けて傾斜された底部を有する四角状の投入部201を備えた箱状の外観を有していて、その後方側に傾斜配置された操作パネル208には、各種の情報が表示出力されるとともに表示画面上において各種の入力操作が可能とされた表示入力部203と、携帯電話機5を保持するためのホルダ204を有する携帯受付け部205と、会員カードが挿入並びに遊技者がお財布機能を有する携帯電話若しくは会員カードを所持しないビジター遊技者である場合に発行する貯玉カードを発行可能とされたカード挿入口206とが設けられているとともに、装置の前方側部位置には、貯玉の実施する旨の確認操作を遊技者から受付けるための貯玉ボタン207が設けられている。
【0083】
また、この玉計数装置20は、図10(b)に示されるような構成とされており、前記投入部201から取り込まれたパチンコ玉を計数する計数ユニット213と、前記携帯受付け部205の内部に設けられて、該携帯受付け部205の保持された携帯電話機5の非接触ICチップ100との近距離非接触通信を実施するための外部リーダライタ214と、前記カード挿入口206に連設されて、該カード挿入口206から挿入される会員カードや該カード挿入口206から発行する貯玉カードに記録されている各種のデータの読み出し並びに書き込みを行う内部リーダライタ219と、前記表示入力部203を構成する液晶パネル215並びに該液晶パネル215の表示制御を行う表示制御部216と、前記液晶パネル215の上面に設けられて入力操作の操作位置を検知するための透明タッチパネル217並びに該透明タッチパネル217の動作制御を行うタッチパネル制御部218と、前記貯玉ボタン207と、後述する制御部210が実施する制御プログラム等を記憶するメモリ211と、前記管理コンピュータ110とのデータ通信を実施する通信部212と、これら各部の制御や後述する貯玉管理要求の送信処理や、最終遊技情報を含む受付完了通知の送信処理等の各種処理を前記メモリ211に記憶されている制御プログラムに基づき実施する制御部210とから構成されている。
【0084】
そして、本実施例の玉計数装置20においては、遊技により獲得したパチンコ玉を前記投入部201に投入することで、該投入したパチンコ玉の玉数が計数ユニット213に計数されて表示入力部203に逐次表示され、全てのパチンコ玉の計数後において貯玉ボタン207を操作するか、或いは、携帯電話機5を携帯受付け部205に受付けさせることで、該表示入力部203に表示された玉数が、管理コンピュータ110において、該受付けた携帯電話機5の会員ID或いはチップID、若しくは、挿入中の会員カードの会員ID或いは発行する貯玉カードのカードIDに対応付けて管理される。
【0085】
次に、本実施例に用いた遊技媒体計数装置である景品交換用POS端末40について説明すると、本実施例の景品交換用POS端末40は、例えば、遊技場内の景品交換カウンタ等に店員が操作可能に設けられており、図11(a)に示すように、端末本体41と、遊技者が操作可能とするために端末本体41と別体とされた客用ユニット42とから構成されている。
【0086】
本実施例の端末本体41には、図11(a)に示すように、景品の交換に必要な玉数等の情報等が表示されるメニューパネル401や、特殊景品等の多く交換される景品の指定や数量等を入力するための操作キーから成る入力操作部404と、入力操作部404からの入力内容等が表示される表示部402と、景品交換の明細等が印字されたレシートを発行するレシート発行部403が設けられている。
【0087】
また、客用ユニット42は、端末本体41に接続ケーブル420を介して接続された長四角箱状とされたユニットであり、その上面には、遊技者から暗証番号等の入力を受付けるためのテンキー等から成る入力部423と、該入力された暗証番号や案内メッセージが表示される表示部422と、これら表示部422並びに入力部423の入力状況が第三者に目視されないようにするための目隠し部421と、遊技者が携行するお財布機能を有する携帯電話機5を受付けるための携帯受付け部424とが設けられているとともに、その前方側面部には、会員カードまたは貯玉カードが挿入されるカード挿入口425が設けられている。
【0088】
本実施例の景品交換用POS端末40を成す端末本体41は、図11(b)に示されるような構成とされており、レシート発行部403内に設けられて発行するレシートの印字を行うレシートプリンタ409と、前記メニューパネル401を構成する液晶パネル413並びに該液晶パネル413の表示制御を行う表示制御部414と、前記液晶パネル413の上面に設けられて入力操作の操作位置を検知するための透明タッチパネル415並びに該透明タッチパネル415の動作制御を行うタッチパネル制御部416と、前記表示部402を構成する液晶パネル417並びに該液晶パネル417の表示制御を行う表示制御部418と、前記入力操作部404と、後述する制御部410が実施する制御プログラム等を記憶するメモリ411と、前記管理コンピュータ110とのデータ通信を実施する通信部412と、前記客用ユニット42とのデータの授受を行うための接続インターフェース(I/F)408と、これら各部の制御や後述する貯玉送信要求送信処理や、貯玉決済要求送信処理や、最終遊技情報を含む受付完了通知の送信処理等の各種処理を前記メモリ411に記憶されている制御プログラムに基づき実施する制御部410とから構成されている。
【0089】
また、本実施例の景品交換用POS端末40を成す客用ユニット42の構成は、図11(b)に示すように、前記入力部423に加えて、前記表示部422を構成する液晶パネル427並びに該液晶パネル427の表示制御を行う表示制御部428と、前記携帯受付け部424の内部に前記カード挿入口425に連設して設けられ、前記携帯受付け部424に近接された携帯電話機5の非接触ICチップ100との近距離非接触通信を実施するとともに、カード挿入口425から挿入される会員カードや貯玉カードに記録されている各種のデータの読み出し並びに書き込みを行う共用リーダライタ430と、該客用ユニット42を端末本体41に接続するための接続インターフェース(I/F)426とが設けられており、これら客用ユニット42に設けられている各部は、接続インターフェース(I/F)408、426を介して端末本体41の制御部410に接続されることで、該制御部410によってその動作が制御されるようになっている。
【0090】
そして、本実施例の景品交換用POS端末40においては、携帯電話機5を携帯受付け部424に近接させること、或いは会員カード若しくは貯玉カードをカード挿入口425に挿入することで、これら携帯電話機5から取得した会員ID又はチップIDや、会員カードから読み出した会員ID又は貯玉カードから読み出したカードIDに対応して管理コンピュータ110にて管理されている貯玉数がメニューパネル401に表示され、該表示された貯玉数の範囲内の玉数を、景品交換に使用できるようになっている。尚、この際、遊技者が会員である場合には、客用ユニット42において暗証番号の受付けが実施され、携帯電話機5から取得した会員ID若しくは会員カードから読み出した会員IDに対応して管理コンピュータ110に記憶されている暗証番号との照合による本人確認が実施されて、本人と確認されたときに、貯玉の景品交換への使用が許諾されるようになっている。
【0091】
次に、本実施例の遊技用システムを構成する各装置の動作状況について、図12〜図23に基づいて以下に説明すると、まず、図13は、本実施例のカードユニット3に搭載された制御ユニット328が実施する通常処理の処理内容を示すフロー図であり、制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各部の接続状況の確認や、管理コンピュータ110への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実施する。
【0092】
そして、該起動処理の実施後においてSb2〜Sb8の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302または硬貨投入口303からの現金の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイスイッチ319の操作、並びに携帯電話機5の受付け、を検知する待機状態となる。
【0093】
尚、本実施例においては、会員カード或いはプリペイドカードの受付け中並びにカードを受付け中で無くても遊技用残額が存在する場合には携帯電話機5の受付けを不能とするために、巡回実施されるSb2〜Sb8のステップ中に、図13に示すように、カードを受付け中あるいは遊技用残額が存在するか否かを判定するSb6+のステップを有していることで、カード受付け中でなく、かつ遊技用残額がない場合においては、Sb2〜Sb8のステップが巡回実施されることで、Sb7のステップにおいて当該遊技場の遊技場IDを含むポーリングが、外部リーダ/ライタ330から送信されて、Sb8のステップにおいて該送信されたポーリングに応じて携帯電話機5の非接触ICチップ100からの特定取引要求の受信の有無が検知されるようになっている一方、カード受付け中においてはSb2〜Sb6+のステップのみが巡回実施され、Sb7のステップによるポーリングの送信が実施されないことにより、当該ポーリングの受信による携帯電話機5からの特定取引要求の送信、つまり、該特定取引要求の受信による携帯電話機5の受付けが実施されないようになっている。
【0094】
これらの待機状態において、ビジター遊技者が、例えば他のカードユニット3或いは図示しないカード発行機にて発行されたプリペイドカード、または会員遊技者が会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該プリペイドカードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb9に進み、図14のカード受付け処理を実施する。
【0095】
このSb9におけるカード受付け処理においては、図14に示すように、まず、既に内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sc0)、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、Sc10のステップに進んで、内部カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたプリペイドカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、Sc1のステップに進んで、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはプリペイドカードの取り込み指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを内部カードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)と遊技用残額データ等を読み出す。
【0096】
そして、Sc2のステップに進んで、受付情報テーブルに携帯電話機5に該当するKAで始まる会員ID又はCHIDで始まるチップIDの記憶が存在するか否かを判定し、会員ID又はチップIDの記憶が存在しない場合にはSc3のステップに進む一方、会員ID又はチップIDの記憶が存在する場合にはSc2+のステップに進んで、遊技終了検知と判定して、図6(d)に示すように、その時点において遊技情報テーブルに記憶されている生成データ名を先頭に有するとともに、遊技情報テーブルに記憶されている各時間における遊技情報(時間、大当り回数、TS、差玉数、合計使用額)から成る単位時間データが時系列に配列された所定のフォーマット構成とされた送信データを生成し、該生成した送信データと該会員ID又はチップIDとを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信する最終遊技情報登録要求送信処理を実施した後、受付情報テーブル並びに遊技情報テーブルをリセットしてSc3のステップに進む。
【0097】
このようにカードユニット3から送信された最終遊技情報登録要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる送信データ列を記憶するとともに、該最終遊技情報登録要求に含まれるIDと送信データ列の先頭部に付与されているデータ名とを、最終遊技情報テーブルに対応付けて記憶する。
【0098】
Sc3のステップにおいて制御ユニット328は、Sc1にて受付けた会員カード又はプリペイドカードから読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データと装置IDとを含む認証要求を管理コンピュータ110に送信し、管理コンピュータ110からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
【0099】
この認証要求の受信に応じて管理コンピュータ110は、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、遊技用残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
【0100】
管理コンピュータ110から返信された認証結果が「認証NG」である場合には、Sc4からSc10のステップに進んで、受付けた会員カード或いはプリペイドカードの排出指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、Sc4からSc5のステップに進んで、受付けた会員カードから読み出した会員IDと遊技用残額、又はプリペイドカードから読み出したカードIDと遊技用残額とを、受付情報テーブルの受付IDと遊技用残額の各項目に格納するとともに、格納した遊技用残額を、残額表示器に表示する(Sc6)。
【0101】
そして、Sc7のステップに進んで、受付情報テーブルに格納したIDが会員IDであるか否かを判定して、会員IDではない場合、つまり受付けたカードがプリペイドカードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb6+の待機状態に戻る一方、会員IDである場合には、Sc8に進んで、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の会員情報を管理コンピュータ110から取得する会員情報取得処理を実施するとともに、Sc9に進んで、遊技情報テーブルをリセットして、該リセットした遊技情報テーブルにおける当該会員の遊技情報の集計を開始した後、該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb6+の待機状態に戻る。尚、これら遊技情報テーブルにて集計された会員カードを携行する会員の個人遊技情報は、Sw5のステップにおける台データ表示処理におけるスランプグラフ表示において使用される。
【0102】
この本実施例の会員情報取得処理においては、具体的には、受付情報テーブルに格納した会員IDと装置IDとを含む会員情報要求を管理コンピュータ110に送信することで、管理コンピュータ110において、会員情報テーブルに当該会員情報要求に含まれる会員IDに対応付けて記憶されている貯玉数、暗証番号、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を含む会員情報が抽出されて、該カードユニット3に会員情報データとして返信される。そして、該会員情報データの返信に応じて制御ユニット328は、受信した会員情報データに含まれる貯玉数、暗証番号、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を、図6(a)に示すように、受付情報テーブルの対応する各項目に格納するとともに、暗証番号の照合済みデータに未照合である旨となる「0」を記憶する。
【0103】
そして、このSb2〜Sb6+の待機状態において、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb10のステップに進み、図15の第1貸出処理を実施する。
【0104】
この第1貸出処理においては、図15に示すように、まず、挿入された会員カード或いはプリペイドカードから読み出して受付情報テーブルに記憶した、或いは後述する入金処理にて受付情報テーブルの遊技用残額に記憶した金額が、本実施例における使用単位額となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sd1)、遊技用残額が105円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、遊技用残額が105円以上である場合にはSd2のステップに進み、遊技用残額が本実施例において第1貸出処理の第1使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である第1税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されている遊技用残額とは、受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている金額を示す。
【0105】
遊技用残額が第1税込使用額である525円以上である場合には、Sd2からSd3のステップに進んで、使用金額玉貸処理を実施する一方、第1税込使用額である525円未満である場合には、Sd2からSd8のステップに進んで、表示金額玉貸処理を実施する。
【0106】
このSd3のステップにおける使用金額玉貸処理においては、第1使用金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0107】
そして、Sd4のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、税込使用額である525円を減算更新するとともに、受付情報テーブルの遊技用残額並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、第1税込使用額である525円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd5)、管理コンピュータ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードID(カード受付け時のみ)と、第1税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して(Sd6)、管理コンピュータ110のカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている遊技用残額から第1税込使用額を減算更新させる。
【0108】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb6+(Sb8)の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0109】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収して該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0110】
一方、Sd8のステップにおける表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されている遊技用残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円に対応する消費税額である5円の合計額である税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、遊技用残額が475円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する420円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、420円から消費税額である20円を除いた税なし金額である400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0111】
そして、Sd9のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した税込みの金額である420円を減算更新するとともに、受付情報テーブルの遊技用残額データ、並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、該税込みの金額である420円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd10)、管理コンピュータ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、管理コンピュータ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードID(カード受付け時のみ)と、該税込みの金額である420円とを含む貸出完了通知を送信して(Sd11)、管理コンピュータ110にて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額から該税込みの金額を減算更新させる。
【0112】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb6+(Sb8)の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0113】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb6+の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収した後、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0114】
また、前記したSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302または硬貨投入口303から現金を投入した場合には、該現金の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb11のステップに進み、図16の入金処理を実施する。
【0115】
この入金処理においては、図16に示すように、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定する。尚、特定した投入金額が硬貨による金額、具体的には500円硬貨や100円硬貨の投入による1000円未満の金額である場合には、さらに硬貨が追加投入されることが考えられるので、貨幣識別情報の入力から所定時間、例えば5秒が経過するまで、さらなる貨幣識別情報の入力待ち状態となり、複数の貨幣識別情報が入力された場合には、各貨幣識別情報から特定される識別金額の総額を投入金額として特定する(Sg0)。
【0116】
そして、Sg1のステップに進み、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合には、Sg2のステップに進んで、受付情報テーブルの受付IDに携帯に該当する会員ID或いはチップIDが格納されているか否かを判定する。
【0117】
該Sg2のステップにおける判定において、受付情報テーブルに携帯電話機5に該当するKAで始まる会員ID又はCHIDで始まるチップIDが格納されていない場合にはSg3のステップに進む一方、携帯に該当する会員ID或いはチップIDが格納されている場合には、Sg2+のステップに進み、遊技終了検知と判定して、前述のSc2+の場合と同様に、図6(d)に示す所定のフォーマット構成とされた送信データを生成し、該生成した送信データと該会員ID又はチップIDとを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信する最終遊技情報登録要求送信処理を実施した後、受付情報テーブル並びに遊技情報テーブルをリセットしてSg3のステップに進む。
【0118】
このようにカードユニット3から送信された最終遊技情報登録要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる送信データ列を記憶するとともに、該最終遊技情報登録要求に含まれるIDと送信データ列の先頭部に付与されているデータ名とを、最終遊技情報テーブルに対応付けて記憶する。
【0119】
そしてSg3のステップにおいて制御ユニット328は、Sg1のステップにて特定した投入金額を、受付情報テーブルの遊技用残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知を管理コンピュータ110に送信して、該管理コンピュータ110においてユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して管理されている本日総入金額に入金金額を加算更新させてSg5のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額を、受付情報テーブルの遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb6+の待機状態に戻る。
【0120】
一方、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合には、Sg1からSg6のステップに進んで、Sg0のステップにて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに受付情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知を管理コンピュータ110に送信して、該管理コンピュータ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該入金金額を加算更新させてSg5のステップに進む。
【0121】
そして、Sg5のステップにおいては、残額表示器に表示されている遊技用残額を、受付情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb6+の待機状態に戻る。
【0122】
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前の遊技用残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前の遊技用残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、遊技用残額が不必要に大きくなることで、該大きな遊技用残額のプリペイドカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
【0123】
また、前述したSb2〜Sb6+(Sb8)の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタンの操作有りと判断してSb12に進み、図17の返却・発行処理を実施する。
【0124】
この返却・発行処理においては、図17に示すように、まず、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sf1)、存在する場合には、排出指示を内部カードリーダライタ327に出力することで、該内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、排出させて返却するとともに(Sf6)、該返却したカードが会員カードであるか否かを、受付情報テーブルの受付けIDに会員IDが記憶されているか否かにより判定し(Sf6+)、会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータ110に送信して、会員カードIDから特定される会員カードが返却されたことを管理コンピュータ110に通知するとともに(Sf7)、受付情報テーブル並びに遊技情報テーブルをリセットした後(Sf8)、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0125】
一方、返却するカードがプリペイドカードである場合には、Sf6+からSf9のステップに進み、該返却したプリペイドカードのカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータ110に送信して、カードIDから特定されるプリペイドカードが返却されたことを管理コンピュータ110に通知するとともに、受付情報テーブルをリセットした後(Sf10)、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0126】
一方、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合には、Sf1からSf2のステップに進み、受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額が存在するか否かを判定し、遊技用残額が存在しない場合、つまり、遊技用残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、遊技用残額が存在する、つまり0円ではない場合には、Sf3のステップに進み、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているプリペイドカードを、内部カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するプリペイドカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データを該プリペイドカードに書き込んで、遊技用残額データを更新した後、当該プリペイドカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器に表示されている遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを遊技者に対して発行する(Sf4)。尚、Sf3のステップにおいて、貯留部に貯留されているプリペイドカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、プリペイドカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたプリペイドカードを発行に使用する。
【0127】
そして、Sf5のステップに進み、受付情報テーブルをリセットするとともに、当該カードユニット3の装置IDと、Sf3のステップにおいて、発行するプリペイドカードから読み出したカードIDと、該プリペイドカードに書き込み記憶した遊技用残額データを含む発行通知を、管理コンピュータ110に送信することにより、該管理コンピュータ110にて、該発行されたプリペイドカードのカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額が発行されたプリペイドカードに記憶されている遊技用残額に更新されることで、該プリペイドカードを他のカードユニット3や図示しない精算装置にて使用できるようになる。
【0128】
尚、本実施例では、前述の第1使用処理において、会員カード或いはプリペイドカードに記憶された遊技用残額データを遊技用残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時に遊技用残額データを更新することなく会員カードやプリペイドカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用残額が玉貸に使用される毎に会員カードやプリペイドカードの遊技用残額データを更新せずに、受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にて受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データをプリペイドカードの遊技用残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
【0129】
また、前述したSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態において、遊技者が再プレイスイッチ319の操作を実施した場合には、遊技者による再プレイスイッチ319の操作を検知するための信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイスイッチ319の操作有りと判断してSb13に進み、図18の再プレイ処理を実施する。
【0130】
この再プレイ処理においては、図18に示すように、まず、遊技者が会員であるか否かを、受付情報テーブルに貯玉数を含む会員情報が記憶されているか否かに基づいて判定し(Se0)、遊技者が会員でない場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、遊技者が会員である場合にはSe1のステップに進み、受付け会員情報の照合済みの項目に、照合済みを示す「1」が登録されているか否かを判定し、「1」が登録されている場合にはSe5のステップに進み、「1」が登録されていない場合にはSe2のステップに進んで、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
【0131】
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と、受付け会員情報の暗証番号の項目に格納されている暗証番号とが一致するか否かを照合し、双方の暗証番号が一致しない場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、双方の暗証番号が一致する場合にはSe3からSe4のステップに進んで、照合済みを示す「1」を受付情報テーブルの照合済みの項目に格納した後、Se5のステップに進む。
【0132】
このSe5のステップにおいては、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯玉数を報知する。
【0133】
そして、Se6のステップに進んで、該貯玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在しない場合には、Se12のステップに進んで、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在する場合には、Se7のステップに進んで、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を点灯して再プレイスイッチ319の操作が有効であることを会員遊技者に報知するとともに、表示部312に再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージを表示した後、再プレイスイッチ319の操作待ち状態となる。
【0134】
そして、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る一方、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が有った場合には、Se8からSe9のステップに進んで、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を消灯した後、Se10のステップにおける再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0135】
そして、Se11のステップに進んで、該カードユニット3の装置IDと、受付情報テーブルに記憶されている受付ID(会員ID)とを含む再プレイ完了通知を管理コンピュータ110に対して送信することで、該管理コンピュータ110の会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8(Sb6+)の待機状態に戻る。
【0136】
次に、Sb7以降の処理を、携帯電話機5の非接触ICチップ100側で実施される図12に示す電子マネー使用処理とともに説明する。具体的には、遊技者が携帯電話機5をカードユニット3の電子マネー通信部332(外部カードリーダライタ330)に近接させることにより、携帯電話機5の非接触ICチップ100が、Sb7で送信される当該遊技場の遊技場IDを含むポーリングを受信し、非接触ICチップ100により電子マネー使用処理が実施される。
【0137】
このようにして送信された遊技場IDを含むポーリングはS1のステップにおいて検知されてS2のステップに進み、非接触ICチップ100は、メモリ104の記憶領域104cに記憶されている会員登録情報に該受信したポーリングに含まれる遊技場IDが記憶されているか否かを判定し、記憶が存在しない場合にはS11のステップに進んで、メモリ104のシステム領域に記憶されているチップIDと記憶領域104cに記憶されている残額に基づくJG電子マネー額とを含む特定取引要求を送信する一方、会員登録情報に該受信したポーリングに含まれる遊技場IDが記憶されている場合には、S2からS3のステップに進み、該遊技場IDに対応付けて会員登録情報に記憶されている会員ID、すなわち、当該遊技場における該遊技者の会員IDを特定し、該特定した会員IDと記憶領域104cに記憶されている残額に基づくJG電子マネー額とを含む特定取引要求を送信した後(S4)、S5のステップに進んで、特定取引情報の受信待ち状態に移行する。
【0138】
このようにして非接触ICチップ100(携帯電話機5)から送信されたJG電子マネー額を含む特定取引要求を外部カードリーダライタ330が受信した場合には、該受信した特定取引要求が外部カードリーダライタ330から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、該送信された特定取引要求を受信するとともに、Sb8のステップにおいて特定取引要求の受信有りと判断してSb14のステップに進み、図19並びに図20に示す第2貸出処理を実施する。
【0139】
つまり、本実施例の制御ユニット328は、通常処理におけるSb7にて遊技場IDを含むポーリングを送信することで、第2貸出処理へ移行するための本発明の貸与処理を構成する通常処理のSb8のステップにて受付けた携帯電話機5から、端末識別情報となる会員ID或いはチップIDを含む特定取引要求を受信することで、これら端末識別情報となる会員ID或いはチップIDを取得しており、該通常処理におけるSb7並びにSb8によって、本発明における端末識別情報取得手段が形成されている。
【0140】
この本実施例の第2貸出処理においては、図19に示すように、まず、受信した特定取引要求に含まれるID(会員IDまたはチップID)が、受付情報テーブルの受付IDに記憶されているIDに一致するか否か、すなわち、同じ携帯電話機5を電子マネー通信部332において受付けたか否かを判定し、IDが一致する場合、つまり、前回において受付けた携帯電話機5と同一である携帯電話機5を受付けた場合にはSh2のステップに進む一方、IDが一致しない場合、つまり、前回において受付けた携帯電話機5と新たに受付けた携帯電話機5とが異なる場合には、図20に示すSh14のステップに進む。
【0141】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh1のステップにおいて、該第2貸出処理に伴って受付けた携帯電話機5から受信(取得)した特定取引要求に含まれるID(会員ID又はチップID)が、本発明の端末識別情報記憶手段となる受付情報テーブルの受付IDに記憶されている前回の第2貸出処理において取得したIDと一致するか否かを判定しており、該第2貸出処理のSh1のステップを実施する制御ユニット328によって、本発明における判定手段が形成されている。
【0142】
IDが一致する場合にて進むSh2のステップにおいては、遊技情報テーブルに記憶されている時系列の個人遊技情報(データ)に基づいて、図6(d)に示す所定のフォーマット構成とされた送信データを生成するとともに、遊技情報テーブルの生成データ名をバージョン(最下位のV以下の2桁値)を1つ上位とした(1つバーション値が上がった)生成データ名に更新して、該遊技情報テーブルの時間、大当り回数、TS、差玉数、合計使用額をリセットした後、Sh3に進んで、受信した特定取引要求に含まれるJG電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し、該税込単位額となる105円未満である場合にはSh10のステップに進む一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sh4のステップに進んで、JG電子マネー額からの使用額を特定する使用額特定処理を実施する。
【0143】
具体的に、本実施例の使用額特定処理においては、まず、受信したJG電子マネー額が第2貸出処理の第2使用金額として設定されている1000円と該第2使用金額に相当する消費税額である50円(税率5%)との合計額である第2税込使用額である1050円以上であるか否かを判定し、該判定において、電子マネー額が第2税込使用額である1050円以上である場合には、該第2税込使用額である1050円を使用額として特定し、電子マネー額が第2税込使用額である1050円以上でない場合には、電子マネー額の内、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、電子マネー額が700円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる6倍に該当する630円を使用額として特定する。
【0144】
そして、このように使用額特定処理にて使用額と特定した後、Sh5のステップに進んで、受信した特定取引要求に含まれるID(会員IDまたはチップID)が、最終遊技情報に記憶されているIDと一致するか否かを判定する。
【0145】
そして、最終遊技情報に記憶されているIDと一致する場合には、Sh13のステップに進んで、使用額特定処理にて特定した使用額と、当該カードユニット3の装置IDと、Sh2において生成した送信データ(個人遊技情報)と、最終遊技情報に記憶されているデータ名の最終遊技情報とを含む特定取引情報を、非接触ICチップ100(携帯電話機5)に返信(送信)するとともに、該送信した最終遊技情報をRAM328bから削除した後、Sh7のステップに進んで、減算完了通知の受信待ち状態に移行する。
【0146】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh13のステップにおいて、Sh26のステップにおける最終遊技情報送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきて記憶されている最終遊技情報を含む特定取引情報を、新たに受付けた携帯電話機5に対して送信する処理、すなわち最終遊技情報送信処理を実施しており、該Sh13のステップを実施する制御ユニット328によって本発明の最終遊技情報送信処理手段が形成されている。
【0147】
また、最終遊技情報に記憶されているIDが一致しない場合(最終遊技情報が削除されて記憶されていない場合を含む)には、Sh6のステップに進んで、使用額特定処理にて特定した使用額と、当該カードユニット3の装置IDと、Sh2において生成した送信データ(個人遊技情報)とを含む特定取引情報を、非接触ICチップ100(携帯電話機5)に返信(送信)した後、Sh7のステップに進んで、減算完了通知の受信待ち状態に移行する。
【0148】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh6並びにSh13のステップにおいて、本発明の判定手段となるSh1のステップにおける判定結果が一致するとの判定結果であることを条件に、遊技情報テーブル(遊技情報集計手段)にて集計した遊技情報(送信データ)を、特定取引要求の受信に際して受付けた携帯電話機5に送信しており、該第2貸出処理のSh6並びにSh13のステップを実施する制御ユニット328によって本発明における遊技情報処理手段が構成されている。
【0149】
このようにして送信された特定取引情報の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS6のステップに進み、受信した特定取引情報が遊技情報、具体的には、送信データや最終遊技情報を含むか否かを判定し、遊技情報を含まない場合にはS7のステップに進む一方、遊技情報を含む場合にはS15のステップに進んで、受信した遊技情報(送信データ)や最終遊技情報を一時記憶した後、S7のステップに進む。
【0150】
そして、S7のステップにおいて受信した特定取引情報に含まれる使用額を記憶領域104cに記憶されているJG電子マネー額から減算更新した後、S8のステップに進んで、受信した装置IDに対応付けて減算した使用額を利用履歴データに記憶し、該減算が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に返信(送信)するとともに(S9)、S10のステップに進み、一時記憶した遊技情報(送信データや最終遊技情報)があれば、該遊技情報(送信データや最終遊技情報)を制御部55に対して、JGアプリの起動要求とともに出力する。
【0151】
尚、これら起動要求とともに出力された遊技情報(送信データや最終遊技情報)は、制御部55によって実施されるJGアプリに基づいて、該送信データや最終遊技情報のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと統合され、該送信データや最終遊技情報のデータ名に対応付けて遊技履歴情報に記憶され、下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されていない場合には、これら送信データが新たに、その時点の日付に対応付けて遊技履歴情報に追加記憶される。
【0152】
そして、S9のステップにおいて返信(送信)された減算完了通知の受信は、Sh7のステップにおいて検知されてSh8のステップに進み、特定取引情報として送信した使用額に相当するパチンコ玉数、すなわち使用額から消費税額を除いた税抜き金額を4円にて除した玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh9のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、使用額と、使用したJG電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知を管理コンピュータ110に送信して、該管理コンピュータ110において該装置IDに対応する本日総使用金額に使用額を加算更新させた後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0153】
一方、受信した特定取引要求に含まれるJG電子マネー額が、税込単位額となる105円未満である場合には、Sh3からSh10のステップに進み、受信した特定取引要求に含まれるID(会員IDまたはチップID)が、最終遊技情報に記憶されているIDと一致するか否かを判定する。
【0154】
そして、最終遊技情報に記憶されているIDと一致する場合には、Sh12のステップに進んで、Sh2において生成した送信データ(個人遊技情報)と、最終遊技情報に記憶されているデータ名の最終遊技情報とを含む残額エラーを、非接触ICチップ100(携帯電話機5)に返信(送信)するとともに、該送信した最終遊技情報をRAM328bから削除した後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、最終遊技情報に記憶されているIDが一致しない場合には、Sh11のステップに進んで、Sh2において生成した送信データ(個人遊技情報)を含む残額エラーを、非接触ICチップ100(携帯電話機5)に返信(送信)した後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0155】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh12のステップにおいて、Sh26のステップにおける最終遊技情報送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきて記憶されている最終遊技情報を含む残額エラーを、新たに受付けた携帯電話機5に対して送信する処理、すなわち最終遊技情報送信処理を実施しており、該Sh12のステップを実施する制御ユニット328によって本発明の最終遊技情報送信処理手段が形成されている。
【0156】
このようにして送信された残額エラーの受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS12のステップに進み、受信した残額エラーが遊技情報、具体的には、送信データや最終遊技情報を含むか否かを判定し、遊技情報を含まない場合には、受信したのが残額エラーであるので、S12からS14−並びにS14のステップに進んで、残額エラーを制御部55に出力した後、該電子マネー使用処理を終了する一方、遊技情報を含む場合には、受信したのが残額エラーであるので、S12からS12+並びにS13のステップに進んで、受信した遊技情報(送信データ)や最終遊技情報と残額エラーとを、JGアプリの起動要求とともに制御部55に対して出力する。
【0157】
尚、これら残額エラーの出力に応じて制御部55は、起動要求により起動されたJGアプリに基づいて、残額が不足していることをメッセージ表示にて報知して、JG電子マネー額のチャージを促すとともに、非接触ICチップ100から出力されてきた該送信データや最終遊技情報のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと該送信データや最終遊技情報を統合した後、該送信データや最終遊技情報のデータ名(高次のバーションのデータ名)に対応付けて遊技履歴情報に記憶する一方、下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されていない場合には、これら送信データを新たに、その時点の日付に対応付けて遊技履歴情報に追加記憶する。
【0158】
次に、Sh1においてIDが一致しない場合にて進むSh14のステップにおいては、図20に示すように、まず、遊技終了検知と判定して、図6(d)に示すように、その時点において遊技情報テーブルに記憶されている生成データ名を先頭に有するとともに、遊技情報テーブルに記憶されている各時間における遊技情報(時間、大当り回数、TS、差玉数、合計使用額)から成る単位時間データが時系列に配列された所定のフォーマット構成とされた送信データを生成し、該生成した送信データと、受付情報テーブルの受付IDに格納されている会員ID又はチップID、つまり、前回において受付けた携帯電話機5の会員ID又はチップIDとを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信する最終遊技情報登録要求送信処理を実施する。
【0159】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh14のステップにおいて、本発明の判定手段となるSh1のステップにおける判定結果が一致しないとの判定結果であることに基づいて、遊技情報処理手段となる後述のSh16において遊技情報の集計を開始した遊技の遊技終了を検知しており、該Sh14のステップを実施する制御ユニット328によって本発明における遊技終了検知手段が形成されている。
【0160】
また、該Sh14のステップにおいては、前記Sh6、Sh11、Sh12、Sh13のいずれかにおいて遊技情報テーブルに集計されている遊技情報(送信データ)を送信してから該遊技終了の検知時点までにおいて該遊技情報テーブルにて集計した遊技情報を少なくとも含む、前記Sh6、Sh11、Sh12、Sh13のいずれかにおいて携帯電話機5に未送信の最終遊技情報を、該遊技終了の検知時点において受付情報テーブルの受付ID(端末識別情報記憶手段)に記憶されているIDの携帯電話機5に送信するための処理となる、遊技終了の検知時点において受付情報テーブルの受付IDに記憶されているIDと最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理を実施しており、該Sh14のステップを実施する制御ユニット328によって本発明における最終遊技情報送信処理手段が構成されている。
【0161】
そして、Sh14+のステップに進み、その時点において最終遊技情報にIDと最終遊技情報データ名の記憶が存在する場合には、該最終遊技情報に記憶されているIDと最終遊技情報データ名の最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信した後、該送信した最終遊技情報を消去する。
【0162】
このようにカードユニット3から送信された最終遊技情報登録要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる最終遊技情報(送信データ列)を記憶するとともに、該最終遊技情報登録要求に含まれるIDと最終遊技情報(送信データ列)の先頭部に付与されているデータ名とを、最終遊技情報テーブルに対応付けて記憶する。
【0163】
つまり、本実施例の管理コンピュータ110は、最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれるID(端末識別情報)と最終遊技情報とを対応付けて記憶する。
【0164】
次いで、Sh15のステップに進み、受付情報テーブルをリセットした後、該受信した特定取引要求に含まれるID(会員ID又はチップID)を、受付IDの項目に格納する。
【0165】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh15のステップにおいて、該第2貸出処理に伴って受付けた携帯電話機5から受信(取得)した特定取引要求に含まれるID(会員ID又はチップID)を、受付情報テーブルの受付IDの項目に格納しており、該受付情報テーブルによって本発明における端末識別情報記憶手段が形成されている。
【0166】
そして、Sh16に進んで、Sh1におけるIDの不一致に基づき新たな遊技開始検知と判定して、その時点において台データテーブルに集計されている対応するパチンコ機2の台データを遊技開始時の開始時台データとして記憶するとともに、遊技情報テーブルをリセットする。そして、当該遊技場の遊技場IDと、対応するパチンコ機2の台番号と、その当日の日付と、当日の遊技者の累計値(リセットする前の遊技情報テーブルに記憶されていたデータ名の遊技者の累計値(バーション名の上位3桁)に1を加算した値、リセットする前にデータ名の記憶が無ければ001)と新規であるので最下位のバージョン名となるV01とから成るデータ名を生成して、リセット後の遊技情報テーブルの生成データ名に格納するとともに、時間の項目にはその時点の時間、大当り回数の項目には0(括弧内には台データの大当り回数)、TSの項目には0(括弧内には、台データのTS)、差玉数の項目には台データの差玉数、合計使用額には0を格納して、所定時間(3分)毎の遊技情報テーブルへの記憶による個人遊技情報の集計を開始する。
【0167】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh16のステップにおいて、本発明における判定手段を成すSh1の判定における判定結果が一致しないとの判定結果であることを条件に、本発明の遊技情報集計手段となる遊技情報テーブルにおける遊技情報の集計を新たに開始しており、該第2貸出処理のSh16のステップを実施する制御ユニット328によって本発明における遊技情報処理手段が構成されている。
【0168】
そして、Sh17のステップに進み、受信した特定取引要求に含まれるJG電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し、該税込単位額となる105円未満である場合にはSh25のステップに進むことで、残額エラーを返信(送信)した後、Sh26のステップに進む一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sh18のステップに進んで、JG電子マネー額からの使用額を特定する前述のSh4と同一の使用額特定処理を実施する。
【0169】
そしてSh19に進み、Sh18の使用額特定処理にて特定した使用額と、当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を、非接触ICチップ100(携帯電話機5)に返信(送信)した後、Sh20のステップに進んで、減算完了通知の受信待ち状態に移行する。
【0170】
このようにして送信された特定取引情報の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知され、受信した特定取引情報が遊技情報を含まないので、S6からS7のステップに進んで、受信した特定取引情報に含まれる使用額が記憶領域104cに記憶されているJG電子マネー額から減算更新されるとともに、受信した装置IDに対応付けて減算した使用額が利用履歴データに記憶された後(S8)、該減算が完了した旨の減算完了通知がカードユニット3に返信(送信)される(S9)。
【0171】
該返信された減算完了通知の受信は、Sh20にて検知されてSh21のステップに進み、特定取引情報として送信した使用額に相当するパチンコ玉数、すなわち使用額から消費税額を除いた税抜き金額を4円にて除した玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh22のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、使用額と、使用したJG電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知を管理コンピュータ110に送信して、該管理コンピュータ110において該装置IDに対応して管理されている本日総使用金額に使用額を加算更新させた後、Sh23に進んで、Sh15にて受付情報テーブルの受付IDに記憶したIDが、会員ID、すなわちKAで始まるIDであるか否かを判定し、会員IDでない場合にはSh26に進む一方、会員IDである場合には、Sh24に進んで、受付けた携帯電話機5を所有する会員遊技者の会員情報を管理コンピュータ110から取得する会員情報取得処理を実施した後、Sh26に進む。
【0172】
このSh24のステップの会員情報取得処理においては、具体的には、受付情報テーブルに格納した会員IDと装置IDとを含む会員情報要求を管理コンピュータ110に送信することで、管理コンピュータ110において、会員情報テーブルに当該会員情報要求に含まれる会員IDに対応付けて記憶されている貯玉数、暗証番号、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を含む会員情報が抽出されて、該カードユニット3に会員情報データとして返信される。そして、該会員情報データの返信に応じて制御ユニット328は、受信した会員情報データに含まれる貯玉数、暗証番号、所有ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を、図6(a)に示すように、受付情報テーブルの対応する各項目に格納するとともに、暗証番号の照合済みデータに未照合である旨となる「0」を記憶する。
【0173】
そしてSh26のステップにおいては、受信した特定取引要求に含まれるID、すなわち、Sh15において受付情報テーブルの受付IDに記憶されている会員ID又はチップIDと、当該カードユニット3の装置IDとを含む最終遊技情報送信要求を管理コンピュータ110に対して送信した後、Sh27のステップに進み、最終遊技情報の受信待ち状態に移行する。
【0174】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施する第2貸出処理のSh26のステップにおいて、本発明の端末識別情報取得手段となるSb8のステップにおいて新たに受付けた携帯電話機5から取得した特定取引要求に含まれるID(会員ID又はチップID)を含む最終遊技情報送信要求を管理コンピュータ110に対して送信する最終遊技情報送信要求送信処理を実施しており、該第2貸出処理のSh26のステップを実施する制御ユニット328によって本発明における最終遊技情報送信処理手段が形成されている。
【0175】
このようにして送信された最終遊技情報を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報に含まれるIDが、図7(d)に示す最終遊技情報テーブルに記憶されているか否かを判定し、該IDが記憶されている場合には、そのIDに対応付けて記憶されているデータ名の最終遊技情報データから成る最終遊技情報を、最終遊技情報送信要求に含まれる装置IDのカードユニット3、つまり、最終遊技情報送信要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。
【0176】
つまり、本実施例の管理コンピュータ110は、最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれるID(端末識別情報)に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元のカードユニット3(遊技用装置)に対して返信する。
【0177】
これら管理コンピュータ110から返信(送信)された最終遊技情報の受信は、Sh27のステップにて検知されてSh28のステップに進み、制御ユニット328は、受信した最終遊技情報を成す送信データをRAM328bに記憶するとともに、該受信した特定取引要求に含まれるID、すなわち、Sh15において受付情報テーブルの受付IDに記憶されている会員ID又はチップIDと、該受信した最終遊技情報(送信データ)の先頭に付与されているデータ名とを対応付けて記憶した後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0178】
尚、これら管理コンピュータ110から送信されて当該カードユニット3に記憶された最終遊技情報は、該IDの携帯電話機5、すなわち、同一の携帯電話機5が再度受付けられることにより、前述のSh13或いはSh12において携帯電話機5に送信されることになる一方、同一ではない携帯電話機5が次に受付けられた場合には、Sh14+において、該最終遊技情報を含む最終遊技情報登録要求が管理コンピュータ110に送信されることにより、該最終遊技情報が再度、管理コンピュータ110において管理されるようになる。
【0179】
すなわち、以上に示す処理が実施されることにより、本実施例1のカードユニット3においては、異なるIDの携帯電話機5の受付けにより集計が開始された個人遊技情報が、該携帯電話機5のJG電子マネー額を該カードユニット3において使用する毎に、その時点までに遊技情報テーブルにて集計されていた個人遊技情報が送信データとして該携帯電話機5に特定取引情報とともに送信されるとともに、最後にJG電子マネー額を使用した後において集計された個人遊技情報である最終遊技情報は、遊技者が遊技を終えて、他のパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3において携帯電話機5のJG電子マネー額を2回以上使用することで、該最終遊技情報が携帯電話機5に送信されて、該最終遊技情報以前の遊技情報と該最終遊技情報が統合されて遊技履歴情報に記憶されることになる。
【0180】
また、これら最終遊技情報は、同日において他のカードユニット3にて送信されるばかりではなく、例えば、次の日において同一若しくは異なるカードユニット3において携帯電話機5のJG電子マネー額を使用した場合においても、携帯電話機5に送信されるようになる。
【0181】
また、遊技を終了する遊技者は、他のカードユニット3において携帯電話機5のJG電子マネー額を使用するとは限らず、例えば、大当り等により、多くのパチンコ玉を獲得した遊技者は、他のパチンコ機2に移動して遊技を行うことなく、その日の遊技を終了する場合が多いと考えられることから、これら多くのパチンコ玉を獲得した遊技者の個人遊技情報であって、該遊技者にとって勝ったデータを含むことになる最終遊技情報を、迅速に該遊技者の携帯電話機5に送信できるようにするために、本実施例では、遊技者が遊技において獲得したパチンコ玉を計数するための玉計数装置20においても、これら最終遊技情報を携帯電話機5に送信するようにしており、これら最終遊技情報が玉計数装置20において携帯電話機5に送信される流れについて、図22に基づき以下に説明する。
【0182】
まず、玉計数装置20は、待機状態において内部リーダライタ219より、当該遊技場の遊技場IDを含むポーリングを随時送信しており、携帯受付け部205に携帯電話機5が保持された場合には、携帯電話機5に搭載されている非接触ICチップ100において図12に示す、前述した電子マネー使用処理が実施されていることで、該ポーリングの受信により、当該遊技場の会員ID又はチップIDを含む特定取引要求が玉計数装置20に返信(送信)される。
【0183】
この特定取引要求の受信に応じて玉計数装置20の制御部210は、その時点において既に計数ユニット213による計数が完了しているかを、表示入力部203に逐次表示している玉数の変化の有無により判定し(Sk1)、玉数の変化が無い状態で計数が完了している場合(0である場合を除く)、つまり、パチンコ玉を先に投入した後に携帯電話機5を携帯受付け部205に近接させて受付けさせた場合にはBに進む一方、玉数の変化が有る状態で計数が未だ完了していない状態、つまり、先に携帯電話機5を携帯受付け部205に保持させた後にパチンコ玉を投入した場合、或いは、パチンコ玉の投入後の計数中に携帯電話機5を携帯受付け部205に保持させた場合には、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと、当該玉計数装置20の装置IDとを含む最終遊技情報送信要求を管理コンピュータ110に送信する最終遊技情報送信要求送信処理を実施する(Sk2)。
【0184】
つまり、本実施例の玉計数装置20の制御部210は、Sk2の最終遊技情報送信要求送信処理において、パチンコ玉の計数に伴って受付けた携帯電話機5から取得した端末識別情報である、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDを含む最終遊技情報送信要求を管理コンピュータ110に送信しており、該Sk2の最終遊技情報送信要求送信処理を実施する制御部210によって、本発明における最終遊技情報送信要求送信手段が構成されている。
【0185】
この最終遊技情報送信要求送信処理にて送信された最終遊技情報送信要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれるIDが、図7(d)に示す最終遊技情報テーブルに記憶されているか否かを判定し、該IDが記憶されている場合には、そのIDに対応付けて記憶されているデータ名を先頭部に有する最終遊技情報(送信データ)を、最終遊技情報送信要求に含まれる装置IDの玉計数装置20、つまり、最終遊技情報送信要求の送信元の玉計数装置20に対して返信(送信)する最終遊技情報送信処理を行う。
【0186】
つまり、本実施例の管理コンピュータ110は、最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれるID(端末識別情報)に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の玉計数装置20に対して返信する。
【0187】
そして、このようにして返信された最終遊技情報を制御部210は、受付完了通知とともに携帯電話機5に対して送信する(Sk3)。
【0188】
つまり、Sk3のステップにおいて制御部210は、最終遊技情報送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきた最終遊技情報を、該最終遊技情報送信要求に含まれるID(端末識別情報)の携帯電話機5に対して受付完了通知とともに送信しており、該Sk3のステップを実施する制御部210によって、本発明における最終遊技情報送信手段が形成されている。
【0189】
該送信された受付完了通知の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS12のステップに進み、最終遊技情報を含む受付完了通知であることから、S12からS12+並びにS13+のステップに進むことで、受信した最終遊技情報が、JGアプリの起動要求とともに制御部55に対して出力される。
【0190】
尚、これら最終遊技情報の出力に応じて制御部55は、起動要求により起動されたJGアプリに基づいて遊技履歴情報更新処理を実施する。具体的には、該最終遊技情報のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと該最終遊技情報を統合した後、該統合した遊技履歴のデータを最終遊技情報のデータ名(高次のバーションのデータ名)に対応付けて遊技履歴情報に記憶することにより、最終遊技情報が遊技履歴のデータに反映されるようになる。
【0191】
そして、前記受付完了通知を送信した後、制御部210は、計数ユニット213によるパチンコ玉の計数が計数中であるか否かを判定し(Sk4)、計数中でなくなったことを玉数の変化が無い状態となったことにより検知した場合には、貯玉ボタン207の操作受付け待ち状態に移行し(Sk5)、貯玉ボタン207の操作が遊技者によりなされたことに基づいて、第1貯玉管理要求送信処理を実施する(Sk6)。
【0192】
この第1貯玉管理要求送信処理において制御部210は、具体的には、計数したパチンコ玉数と、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDとを含む貯玉管理要求を管理コンピュータ110に対して送信する。
【0193】
つまり、本実施例の玉計数装置20の制御部210は、パチンコ玉の計数に伴って受付けた携帯電話機5から取得した端末識別情報である、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと、計数したパチンコ玉数とを含む貯玉管理要求を管理コンピュータ110に対して送信するSk6の第1貯玉管理要求送信処理を実施しており、該Sk6の第1貯玉管理要求送信処理を実施する制御部210によって、本発明における管理要求送信手段が形成されている。
【0194】
そして、該貯玉管理要求の受信に応じて管理コンピュータ110においては、受信した貯玉管理要求に含まれるIDが会員IDである場合には、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯玉数に、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数を加算更新する一方、受信した貯玉管理要求に含まれるIDがチップIDである場合には、該チップIDと、チップIDから特定される種別である「携帯」と、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数とを、貯玉管理テーブルに対応付けて記憶する貯玉管理処理を実施する。
【0195】
つまり、本実施例の管理コンピュータ110は、貯玉管理要求の受信に基づいて、該受信した貯玉管理要求に含まれるID(端末識別情報)とパチンコ玉数とを対応付けて記憶して管理している。
【0196】
このようにすることで、遊技者が携帯電話機5を前述の景品交換用POS端末40の携帯受付け部424に近接させることで、該近接された携帯電話機5から取得された会員ID又はチップIDに対応付けて会員情報テーブルまたは貯玉管理テーブルに管理されている貯玉数が、景品交換用POS端末40に表示され、該表示された貯玉数の範囲内の玉数を、景品交換に使用することができるようになる。
【0197】
一方、Sk1のステップにおける判定において、計数が完了しているとの判定である場合には、第2貯玉管理要求送信処理を実施する(Sk7)。
【0198】
この第2貯玉管理要求送信処理において制御部210は、具体的には、計数したパチンコ玉数と、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと、当該玉計数装置20の装置IDと、最終遊技情報の送信を要求する旨の最終遊技情報送信要求とを含む第2貯玉管理要求を管理コンピュータ110に送信する。
【0199】
つまり、本実施例の玉計数装置20の制御部210は、パチンコ玉の計数に伴って受付けた携帯電話機5から取得した端末識別情報である、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと、計数したパチンコ玉数とを含む貯玉管理要求を管理コンピュータ110に対して送信するSk7の第2貯玉管理要求送信処理を実施しており、該Sk7の第2貯玉管理要求送信処理を実施する制御部210によって、本発明における管理要求送信手段が形成されている。
【0200】
また、本実施例の玉計数装置20の制御部210は、Sk7の第2貯玉管理要求送信処理において、パチンコ玉の計数に伴って受付けた携帯電話機5から取得した端末識別情報である、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと、最終遊技情報送信要求とを含む第2貯玉管理要求を管理コンピュータ110に送信しており、該Sk7の第2貯玉管理要求送信処理を実施する制御部210によって、本発明における最終遊技情報送信要求送信手段が構成されている。
【0201】
この第2貯玉管理要求送信処理にて送信された第2貯玉管理要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した第2貯玉管理要求に含まれるIDが、図7(d)に示す最終遊技情報テーブルに記憶されているか否かを判定し、該IDが記憶されている場合には、そのIDに対応付けて記憶されているデータ名の送信データから成る最終遊技情報を、第2貯玉管理要求に含まれる装置IDの玉計数装置20、つまり、該第2貯玉管理要求の送信元の玉計数装置20に対して返信する一方、受信した第2貯玉管理要求に含まれるIDが会員IDである場合には、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯玉数に、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数を加算更新する一方、受信した貯玉管理要求に含まれるIDがチップIDである場合には、該チップIDと、チップIDから特定される種別である「携帯」と、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数とを、貯玉管理テーブルに対応付けて記憶する貯玉管理処理を実施する。
【0202】
つまり、本実施例の管理コンピュータ110は、第2貯玉管理要求の受信に基づいて、該受信した第2貯玉管理要求に含まれるID(端末識別情報)に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した第2貯玉管理要求の送信元の玉計数装置20に対して返信する。
【0203】
また、本実施例の管理コンピュータ110は、第2貯玉管理要求の受信に基づいて、該受信した第2貯玉管理要求に含まれるID(端末識別情報)とパチンコ玉数とを対応付けて記憶して管理する。
【0204】
そして、このようにして返信された最終遊技情報を制御部210は、受付完了通知とともに携帯電話機5に対して送信する(Sk8)。
【0205】
つまり、Sk8のステップにおいて制御部210は、第2貯玉管理要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきた最終遊技情報を、該第2貯玉管理要求に含まれるID(端末識別情報)の携帯電話機5に対して受付完了通知とともに送信しており、該Sk8のステップを実施する制御部210によって、本発明における最終遊技情報送信手段が形成されている。
【0206】
このようにして送信された受付完了通知の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS12のステップに進み、最終遊技情報を含む受付完了通知であることから、S12からS12+並びにS13+のステップに進むことで、受信した最終遊技情報が、JGアプリの起動要求とともに制御部55に対して出力される。
【0207】
尚、これら最終遊技情報の出力に応じて制御部55は、起動要求により起動されたJGアプリに基づいて遊技履歴情報更新処理を実施する。具体的には、該最終遊技情報(送信データ)のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと該最終遊技情報(送信データ)とを統合した後、該統合後の遊技履歴のデータを該最終遊技情報のデータ名(高次のバーションのデータ名)に対応付けて遊技履歴情報に記憶することにより、最終遊技情報が遊技履歴の該当データに反映されるようになる。
【0208】
このようにして、最終遊技情報が反映された遊技履歴情報を遊技者が携帯電話機5において確認するには、図23(a)に示すように、所定操作を実施して起動可能なアプリケーション一覧を表示部56に表示し、該一覧表示された中から、「JGアプリ」を選択して該JGアプリを起動して、図23(b)に示すJGアプリのトップメニューを表示部56に表示させる。
【0209】
このトップメニューには、図23(b)に示すように、「1、利用可能額確認」、「2、遊技履歴確認」、「3、履歴データ編集」、「4、アプリ終了」の各項目が選択可能に設けられており、前記JGアプリは、以下に示すように、「1、利用可能額確認」の項目が選択されたことに応じてメモリ104cのカード会社の記憶領域に記憶されている残額に基づくJG電子マネー額を表示する処理(残額確認機能)、「2、遊技履歴確認」の項目が選択されたことに応じて、以下に示すように、各遊技場における遊技履歴(遊技情報)を表示する処理や、遊技履歴(遊技情報)をデータ加工する加工処理と、該加工した遊技状況(スランプグラフ)を表示する処理(遊技履歴表示機能)、「3、履歴データ編集」の項目が選択されたことに応じて、図2(b)に示す遊技履歴情報を選択可能に一覧表示し、削除対象とする遊技履歴が選択されたときには遊技履歴を削除する処理(遊技履歴編集機能)、「4、アプリ終了」の項目が選択されたことに応じて、該起動しているJGアプリを終了する処理(終了機能)、の各処理を制御部55に実行させるための特定プログラムである。
【0210】
そして、該トップメニューの中から、「遊技履歴確認」のメニューを選択することで、図23(c)に示すように、図2(b)の遊技履歴情報に記憶されている各遊技履歴の遊技場IDに対応する遊技場名の一覧を含む遊技場選択画面が表示部56に表示される。尚、遊技履歴情報に記憶されている遊技場IDの内、遊技場名の記憶がないものは、該遊技場選択画面の表示に際して、遊技場IDから特定される遊技場名が、該JGアプリによってサーバコンピュータ16から取得されて遊技場選択画面に表示されるとともに、遊技履歴情報における該遊技場IDに対応する遊技場名に格納される。
【0211】
この遊技場選択画面において遊技者は、確認したい遊技場を選択すると、該遊技場の遊技場IDを含む遊技履歴が全て遊技履歴情報から抽出されて、抽出された遊技履歴の遊技情報データ名から特定される各データ(送信データ)中の最も遅い時間が格納されている単位時間データに記憶されている使用金額や大当り回数に基づいて、図23(d)に示すように、日付、台番号、使用金額、大当り回数の各データが、日付の新しい順に一覧表示される。
【0212】
そして、この図23(d)の遊技履歴画面の下部位置には、「詳細」の選択入力部が設けられており、一覧表示された各遊技履歴の中から、詳細内容を確認したい遊技履歴を選択して反転表示させた後、「詳細」の選択入力部を選択入力することにより、制御部55は、JGアプリに基づいて、該選択された遊技履歴の遊技情報データをメモリ部60から読み出すとともに、該読み出した遊技情報データに含まれる各単位時間データを、図23(e)に示すスランプグラフを表示するためのデータ容量の大きなグラフ表示データに加工するデータ加工処理を実施し、該データ加工処理にて加工されたグラフ表示データに基づいて、図23(e)に示すスランプグラフ画面を表示部56に表示することにより、遊技者は、その遊技履歴における遊技の遊技状況である勝ち負けの基準となる差玉の推移や、大当りの回数や、大当り間の長さ等を、目視によって容易に把握することができる。
【0213】
つまり、本実施例の携帯電話機5は、受信した遊技情報(送信データ)が統合された遊技履歴を本発明における特定プログラムとなるJGアプリに基づいて、遊技状況表示となるスランプグラフを表示するためのデータ容量の大きなグラフ表示データ(遊技状況表示用データ)に加工するデータ加工処理を実施する。
【0214】
すなわち、本実施例の特定プログラムとなるJGアプリにおける残額確認機能は、制御部55が、メモリ104cのカード会社の記憶領域に記憶されている残額を特定するステップと、該特定した残額を表示部56に表示するステップを実施することにより形成され、遊技履歴表示機能は、制御部55が、遊技履歴情報に記憶されている各遊技履歴の遊技場名を特定するステップと、該特定した遊技場名一覧を含む遊技場選択画面を表示部56に表示するステップと、該遊技場選択画面に表示された遊技場名の内から遊技場の選択を受付けるステップと、選択された遊技場名の遊技場IDに対応して遊技履歴情報に記憶されている全ての遊技履歴を抽出して一覧表示するステップと、該一覧表示された当該遊技場の遊技履歴の中から表示対象とする遊技履歴の選択を受付けるステップと、該受付けた遊技履歴の遊技情報を表示部56に表示するステップと、該遊技情報の遊技状況表示を受付けるステップと、該遊技状況表示の受付けに基づいて該選択された遊技情報の遊技情報データを遊技状況表示(スランプグラフ)を表示するためのデータ容量の大きなグラフ表示データに加工するデータ加工処理ステップと、該データ加工処理ステップにて加工されたグラフ表示データに基づいて、遊技状況表示(スランプグラフ)を表示部56に表示するステップを実施することにより形成され、遊技履歴編集機能は、制御部55が、遊技履歴情報に記憶されている全ての遊技履歴を抽出して一覧表示するステップと、該一覧表示された遊技履歴の中から削除対象とする遊技履歴の選択を受付けるステップと、選択された遊技履歴を遊技履歴情報から削除するステップとを実施することにより形成され、終了機能は、制御部55が、起動しているJGアプリを終了するステップを実施することにより形成されている。
【0215】
以上のように本実施例1によれば、受付情報テーブルの受付IDに記憶されている前回受付けたIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに基づいて、該受付IDに記憶されている前回受付けたIDの携帯電話機5を所持する遊技者の遊技終了が自動的に検知され、最終遊技情報が管理コンピュータ110にて各カードユニット3によって取得可能に管理されるようになるので、遊技終了時に遊技者から遊技終了操作を受付ける等の手間をかけることなく、該遊技を実施していたパチンコ機2以外の他のパチンコ機2に対応するカードユニット3において最終遊技情報を携帯電話機5に取得することができる。
【0216】
また、本実施例1によれば、カードユニット3における遊技終了の検知に基づいて最終遊技情報が管理コンピュータ110にて管理され、該最終遊技情報が本発明における獲得遊技媒体計数装置となる玉計数装置20において携帯電話機5に送信されるようになるので、遊技者は、遊技終了のための何らかの操作を行うことなく、玉計数装置20において最終遊技情報を携帯電話機5に取得することができる。
【実施例2】
【0217】
次に、実施例2に係る遊技用システムに関して、図24〜図25を参照して説明する。尚、本実施例2は、請求項4に対応しており、その特徴としては、前記実施例1においては、最終遊技情報を玉計数装置20において携帯電話機5に送信するようにしているのに対し、本実施例2においては、景品交換用POS端末40において携帯電話機5に送信するようになっており、その他のシステム構成等は、前記実施例1の遊技用システムと同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例1からの変更点となる本実施例2の特徴部分について以下に説明する。
【0218】
まず、本実施例2の玉計数装置20においては、前述の実施例1における図22に示す処理に代えて、図24に示す処理が実施される。
【0219】
具体的に本実施例2の玉計数装置20は、実施例1の場合と同様に、待機状態において内部リーダライタ219より、当該遊技場の遊技場IDを含むポーリングを随時送信しており、携帯受付け部205に携帯電話機5が保持された場合には、携帯電話機5に搭載されている非接触ICチップ100において図12に示す、前述した電子マネー使用処理が実施されていることで、該ポーリングの受信により、当該遊技場の会員ID又はチップIDを含む特定取引要求が玉計数装置20に返信(送信)される。
【0220】
この特定取引要求の受信に応じて玉計数装置20の制御部210は、携帯電話機5に対して遊技情報等を含まない受付完了通知を返信するとともに、その時点において既に計数ユニット213による計数が完了しているかを、表示入力部203に逐次表示している玉数の変化の有無により判定する(Sm1)。
【0221】
該送信された受付完了通知の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS12のステップに進み、遊技情報を含まない受付完了通知であることから、S12からS14−のステップに移行し、該S14−のステップにて「No」と判定されることで、制御部55に対して何も出力されることなく、該電子マネー使用処理が終了される。
【0222】
制御部210は、玉数の変化が無い状態で計数が完了している場合(0である場合を除く)、つまり、パチンコ玉を先に投入した後に携帯電話機5を携帯受付け部205に近接させて受付けさせた場合には、Sm1からSm4の貯玉管理要求送信処理に移行する一方、玉数の変化が有る状態で計数が未だ完了していない状態、つまり、先に携帯電話機5を携帯受付け部205に保持させた後にパチンコ玉を投入した場合、或いは、パチンコ玉の投入後の計数中に携帯電話機5を携帯受付け部205に保持させた場合には、Sm1からSm2のステップであるパチンコ玉の計数の終了待ち状態に移行する。
【0223】
そして、計数中でなくなったことを玉数の変化が無い状態となったことにより検知した場合には、貯玉ボタン207の操作受付け待ち状態に移行し(Sm3)、貯玉ボタン207の操作が遊技者によりなされたことに基づいて、Sm4の貯玉管理要求送信処理に移行する。
【0224】
この本実施例2の貯玉管理要求送信処理において制御部210は、具体的には、計数したパチンコ玉数と、受付けた携帯電話機5から受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDとを含む貯玉管理要求を管理コンピュータ110に対して送信する。
【0225】
そして、該貯玉管理要求の受信に応じて管理コンピュータ110においては、受信した貯玉管理要求に含まれるIDが会員IDである場合には、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯玉数に、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数を加算更新する一方、受信した貯玉管理要求に含まれるIDがチップIDである場合には、該チップIDと、チップIDから特定される種別である「携帯」と、受信した貯玉管理要求に含まれるパチンコ玉数とを、貯玉管理テーブルに対応付けて記憶する貯玉管理処理を実施する。
【0226】
このようにして管理コンピュータ110において管理されている貯玉を使用して景品交換用POS端末40において景品との交換を、携帯電話機5を用いて実施する景品交換処理の流れについて図25に基づいて以下に説明すると、まず、遊技者は、携帯電話機5を携帯受付け部424に近接させて、該携帯電話機5を景品交換用POS端末40に受付けさせる。
【0227】
景品交換用POS端末40は、カードユニット3と同様に、待機状態において共用リーダ/ライタ430より、当該遊技場の遊技場IDを含むポーリングを随時送信しており、携帯受付け部424に携帯電話機5が近接された場合には、携帯電話機5に搭載されている非接触ICチップ100において図12に示す、前述した電子マネー使用処理が実施されていることで、該ポーリングの受信により、当該遊技場の会員ID又はチップIDを含む特定取引要求が景品交換用POS端末40(客用ユニット42)に返信(送信)される。
【0228】
この特定取引要求の受信に応じて景品交換用POS端末40の制御部410は、携帯電話機5に対して遊技情報等を含まない受付完了通知を返信するとともに、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDと装置IDとを含む貯玉送信要求を管理コンピュータ110に送信する貯玉送信要求送信処理を実施する(Sp1)。
【0229】
つまり、Sp1において本実施例の景品交換用POS端末40の制御部410は、該景品交換処理において受付けた携帯電話機5から当該携帯電話機5の会員ID又はチップIDを、これら会員ID又はチップIDを含む特定取引要求を受信することにより取得し、該取得した会員ID又はチップIDを含む最終遊技情報送信要求となる貯玉送信要求を管理コンピュータ110に対して送信しており、該Sp1のステップを実施する制御部410によって、本発明における最終遊技情報送信要求送信手段が形成されている。
【0230】
尚、本実施例では、貯玉送信要求と最終遊技情報送信要求とを同時に送信することから、貯玉送信要求を最終遊技情報送信要求として使用するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯玉送信要求と、最終遊技情報送信要求を個別に管理コンピュータ110に送信するようにしても良い。
【0231】
この貯玉送信要求の受信に応じて管理コンピュータ110においては、貯玉情報・最終遊技情報送信処理が実施される。具体的には、受信した貯玉送信要求に会員IDが含まれる場合には、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯玉数と暗証番号とを特定して貯玉情報として抽出するとともに、該会員IDが、図7(d)に示す最終遊技情報テーブルに記憶されているか否かを判定し、該会員IDが記憶されている場合には、その会員IDに対応付けて記憶されているデータ名を先頭部に有する最終遊技情報(送信データ)を、前記にて抽出した貯玉情報とともに、貯玉送信要求に含まれる装置IDの景品交換用POS端末40、つまり、貯玉送信要求の送信元の景品交換用POS端末40に対して返信(送信)する一方、受信した貯玉送信要求にチップIDが含まれる場合には、該チップIDに対応して貯玉管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定して貯玉情報として抽出するとともに、該チップIDが、図7(d)に示す最終遊技情報テーブルに記憶されているか否かを判定し、該チップIDが記憶されている場合には、そのチップIDに対応付けて記憶されているデータ名を先頭部に有する最終遊技情報(送信データ)を、前記にて抽出した貯玉情報とともに、貯玉送信要求に含まれる装置IDの景品交換用POS端末40、つまり、貯玉送信要求の送信元の景品交換用POS端末40に対して返信(送信)する。尚、最終遊技情報テーブルに貯玉送信要求に含まれる会員IDまたはチップIDが記憶されていない場合には、貯玉情報のみが貯玉送信要求の送信元の景品交換用POS端末40に対して返信(送信)される。
【0232】
つまり、本実施例2の管理コンピュータ110は、貯玉送信要求の受信に基づいて、該受信した貯玉送信要求に含まれる会員ID又はチップIDに対応付けて管理している貯玉情報を、該受信した貯玉送信要求の送信元の景品交換用POS端末40に対して返信するとともに、前記最終遊技情報送信要求となる貯玉送信要求の受信に基づいて、該受信した貯玉送信要求に含まれる会員ID又はチップIDに対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した貯玉送信要求の送信元の景品交換用POS端末40に対して返信する。
【0233】
この貯玉情報の受信に応じて制御部410は、該貯玉情報と同時に最終遊技情報を受信したかを判定し、最終遊技情報を受信した場合には、該受信した最終遊技情報と受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDとを対応付けて一時記憶するとともに、受信した貯玉情報に含まれる貯玉数と、特定取引要求に含まれるIDが会員IDであれば「会員」を、チップIDであれば「非会員」を、表示部402に表示する。
【0234】
この表示部402に貯玉数、並びに「会員」または「非会員」を表示した後、制御部410は、操作者(店員)から、景品交換に使用する貯玉数や、交換する景品の種別と数量とを受付ける景品交換内容受付け処理を実施する。尚、操作者(店員)は、表示部402に表示された貯玉数の数を遊技者に伝えるとともに、景品交換内容、つまり、景品交換に使用する貯玉数や、交換する景品の種別と数量とを遊技者から申し受けて、メニューパネル401や入力操作部404から入力した後、表示部402に表示された入力内容を読み上げて遊技者に確認した後、入力操作部404に設けられている「決済」の操作キーを入力操作する。
【0235】
この「決済」キーの入力操作に基づいて制御部410は、受信した特定取引要求に含まれるIDが会員ID又はチップIDのいずれであるか、つまり、表示部402に「会員」または「非会員」のいずれを表示しているかを判定し、チップIDであって「非会員」を表示している場合にはSp6の貯玉決済要求送信処理に移行する一方、会員IDであって「会員」を表示している場合には、表示部402並びに表示部422に「暗証番号を入力してください」のメッセージを表示した後、暗証番号の入力操作待ち状態に移行する(Sp4)。
【0236】
これら暗証番号の入力を促すメッセージ表示により、遊技者が入力部423から暗証番号を入力した場合にはSp4からSp5のステップに移行して、入力された暗証番号と、受信した貯玉情報に含まれる暗証番号とが一致するか否かを判定し、一致する場合にはSp6の貯玉決済要求送信処理に移行する一方、一致しない場合には、暗証番号エラーを報知して当該景品交換処理を終了する。
【0237】
このSp6の貯玉決済要求送信処理においては、景品交換内容受付け処理にて受付けた景品交換内容における、景品交換に使用する玉数と、受信した特定取引要求に含まれる会員ID又はチップIDとを含む貯玉決済要求を管理コンピュータ110に対して送信する。
【0238】
つまり、本実施例の景品交換用POS端末40は、貯玉送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきた貯玉情報に含まれる貯玉数の範囲内において、景品交換に必要な玉数を該貯玉数から決済するための処理となる、Sp6の貯玉決済要求送信処理を実施する。
【0239】
この貯玉決済要求の受信応じて管理コンピュータ110においては、貯玉決済処理が実施される。具体的には、貯玉決済要求に含まれるIDが会員IDである場合には、該会員IDに対応付けて会員情報テーブルにおいて管理している貯玉数から、該貯玉決済要求に含まれる景品交換に使用する玉数を減算更新するとともに、貯玉決済要求に含まれるIDがチップIDである場合には、該チップIDの登録を貯玉管理テーブルから削除する。
【0240】
そして、制御部410は、貯玉送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されてきた最終遊技情報の記憶が存在するか否かを判定し(Sp7)、最終遊技情報の一時記憶が存在しない場合には該景品交換処理を終了する一方、最終遊技情報の一時記憶が存在する場合には、該最終遊技情報を携帯電話機5に送信するための再受付けを促すためのメッセージを、表示部402並びに表示部422に表示する。
【0241】
この表示に基づいて遊技者が、携帯電話機5を携帯受付け部424に再度近接させて、該携帯電話機5を景品交換用POS端末40に受付けさせる。
【0242】
この再受付けにおいても、はじめの受付け時と同様に、共用リーダ/ライタ430から送信されたポーリングの受信が、非接触ICチップ100が実施している図12に示す電子マネー使用処理のS1にて検知されることにより、当該遊技場の会員ID又はチップIDを含む特定取引要求が景品交換用POS端末40(客用ユニット42)に返信(送信)される。
【0243】
この特定取引要求の受信に応じて制御部410は、該受信した特定取引要求に含まれるIDが、一時記憶している最終遊技情報に対応するIDと一致するか否かを判定し(Sp9)、一致する場合には、一時記憶している該最終遊技情報を受付完了通知とともに、該特定取引要求の送信元の携帯電話機5(非接触ICチップ100)に送信した後、該送信した最終遊技情報の一時記憶を消去する(Sp10)。
【0244】
つまり、Sp10において本実施例の景品交換用POS端末40の制御部410は、貯玉送信要求の送信に応じて管理コンピュータ110から返信されて一時記憶している最終遊技情報を、該貯玉送信要求に含まれる会員ID又はチップIDの携帯電話機5に対して受付完了通知とともに送信しており、該Sp10のステップを実施する制御部410によって、本発明の最終遊技情報送信手段が形成されている。
【0245】
そして、該送信された受付完了通知の受信は、非接触ICチップ100(携帯電話機5)が実施している電子マネー使用処理(図12)のS5において検知されてS12のステップに進み、最終遊技情報を含む受付完了通知であることから、S12からS12+並びにS13+のステップに進むことで、受信した最終遊技情報が、JGアプリの起動要求とともに制御部55に対して出力される。
【0246】
尚、これら最終遊技情報の出力に応じて制御部55は、起動要求により起動されたJGアプリに基づいて遊技履歴情報更新処理を実施する。具体的には、該最終遊技情報のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと該最終遊技情報を統合した後、該最終遊技情報のデータ名(高次のバーションのデータ名)に対応付けて遊技履歴情報に記憶することにより、最終遊技情報が遊技履歴のデータに反映されるようになる。
【0247】
一方、Sp9のステップにおける判定において、IDが一致しない場合にはSp11のステップに移行して、一時記憶している会員ID又はチップIDと最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信した後、該送信した最終遊技情報の一時記憶を消去する。
【0248】
このように景品交換用POS端末40から送信された最終遊技情報登録要求を受信した管理コンピュータ110は、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる最終遊技情報を記憶するとともに、該最終遊技情報登録要求に含まれるIDと該最終遊技情報(送信データ列)の先頭部に付与されているデータ名とを、最終遊技情報テーブルに対応付けて記憶することで、他のカードユニット3または景品交換用POS端末40にて当該IDの携帯電話機5が再度受付けられたときに、該携帯電話機5に該最終遊技情報が送信されるようになる。
【0249】
以上のように本実施例2によれば、カードユニット3における遊技終了の検知に基づいて最終遊技情報が管理コンピュータ110にて管理され、該最終遊技情報が本発明における景品交換用装置となる景品交換用POS端末40において携帯電話機5に送信されるようになるので、遊技終了時に遊技者から遊技終了操作を受付ける等の手間をかけることなく、景品交換用POS端末40において最終遊技情報を携帯電話機5に取得することができる。
【実施例3】
【0250】
次に、実施例3に係る遊技用システムに関して、図26〜図29を参照して説明する。尚、本実施例3は、請求項5並びに請求項7に対応しており、その特徴としては、前記実施例1においては、前回受付けた携帯電話機5のIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに基づいて、新たに受付けたIDの携帯電話機5を所持する遊技者の遊技開始と判定するとともに、前回受付けたIDの携帯電話機5を所持する遊技者の遊技終了と判定しているのに対し、本実施例2においては、遊技開始の判定は、実施例1と同様に、前回受付けた携帯電話機5のIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに基づいて実施するものの、遊技終了の判定は、前記異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに加えて、遊技終了操作を携帯電話機5にて遊技者から受付けて、該遊技終了操作に基づく遊技終了通知の受信により遊技終了を検知するようになっており、その他のシステム構成等は、前記実施例1の遊技用システムと同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例1からの変更点となる本実施例3の特徴部分について以下に説明する。
【0251】
尚、本実施例3においても、実施例1と同様に遊技開始に関しては、第2貸出処理のSh1のステップにおいて、前回受付けた携帯電話機5のIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたと判定されることにより、実施例1と同様に第2貸出処理のSh16のステップにおいて遊技開始が検知されるようになっている。
【0252】
つまり、第2貸出処理のSh1並びにSh16を実施することにより制御ユニット328は、携帯電話機5の新たな受付けに基づく第2貸出処理(貸与処理)において、該受付けた携帯電話機5から取得したID(端末識別情報)が、受付情報テーブルの受付IDに記憶されている前回の第2貸出処理(貸与処理)において取得したID(端末識別情報)と一致しないことに基づいて遊技開始を検知しており、該第2貸出処理のSh1並びにSh16を実施する制御ユニット328によって本発明の遊技開始検知手段が形成されている。
【0253】
本実施例3において遊技を終了する場合の流れについて、図26〜図29に基づいて説明すると、まず、遊技者が遊技を終了したい場合には、JGアプリを起動して図26(a)に示すトップメニューを、自身の携帯電話機5の表示部56に表示させて、該トップメニューの中から遊技終了を選択する。
【0254】
尚、本実施例3のトップメニューには、図26(a)に示すように、「1、利用可能額確認」、「2、遊技履歴確認」、「3、履歴データ編集」、「4、遊技終了」、「5、アプリ終了」の各項目が選択可能に設けられており、本実施例のJGアプリは、「1、利用可能額確認」の項目が選択されたことに応じてメモリ104cのカード会社の記憶領域に記憶されている残額に基づくJG電子マネー額を表示する処理(残額確認機能)、「2、遊技履歴確認」の項目が選択されたことに応じて、以下に示すように、各遊技場における遊技履歴(遊技情報)を表示する処理や、遊技履歴(遊技情報)をデータ加工する加工処理と、該加工した遊技状況(スランプグラフ)を表示する処理(遊技履歴表示機能)、「3、履歴データ編集」の項目が選択されたことに応じて、図2(b)に示す遊技履歴情報を選択可能に一覧表示し、削除対象とする遊技履歴が選択されたときには遊技履歴を削除する処理(遊技履歴編集機能)、「4、遊技終了」の項目が選択されたことに応じて、後述する遊技終了通知フラグのセット要求を非接触ICチップ100に出力する処理(遊技終了通知フラグセット要求出力機能)、「5、アプリ終了」の項目が選択されたことに応じて、該起動しているJGアプリを終了する処理(終了機能)、の各処理を制御部55に実行させるための特定プログラムである。
【0255】
この遊技終了メニューの選択操作に基づいて制御部55は、JGアプリに基づいて、非接触ICチップ100に対して遊技終了通知フラグのセット要求を出力してメモリ104のシステム領域に遊技終了通知フラグをセットさせた後、図26(b)に示す、携帯電話機5を電子マネー通信部332に翳すことを促すメッセージを表示部56に表示する。
【0256】
このメッセージ表示に応じて遊技者が、携帯電話機5を電子マネー通信部332に翳すと、本実施例3の非接触ICチップ100が実施する図27に示す電子マネー使用処理におけるS1+において遊技終了通知フラグのセット有りと判定されて、図28のS16以降の処理が実施される。
【0257】
具体的には、メモリ104の記憶領域104cに記憶されている会員登録情報に該受信したポーリングに含まれる遊技場IDが記憶されているか否かを判定し(S16)、記憶が存在しない場合にはS19のステップに進んで、メモリ104のシステム領域に記憶されているチップIDを含む遊技終了通知を送信する一方、会員登録情報に該受信したポーリングに含まれる遊技場IDが記憶されている場合には、S16からS17のステップに進み、該遊技場IDに対応付けて会員登録情報に記憶されている会員ID、すなわち、当該遊技場における該遊技者の会員IDを特定し、該特定した会員IDを含む遊技終了通知を送信した後(S18)、S20のステップに進んで、遊技情報の受信待ち状態に移行する。
【0258】
尚、これら遊技終了通知を送信したことは、非接触ICチップ100から制御部55に対して所定の通知データが出力されることにより通知され、該通知に基づいて制御部55は、図26(c)に示す「遊技情報を受信中」のメッセージを表示する。
【0259】
このようにS18またはS19のステップにて送信された遊技終了通知は、本実施例3のカードユニット3の制御部328が実施している図29に示す通常処理におけるSb8+のステップにおいて検出されて、Sb15のステップに進み、受信した遊技終了通知に含まれるIDが、受付情報テーブルの受付IDに記憶されているIDと一致するか否かを判定し、IDが一致しない場合には、Sb2〜Sb8+のステップを巡回実施する待機状態に移行する一方、IDが一致する場合においてはSb16のステップに進み、該遊技終了通知の受信に基づいて遊技終了検知と判定し、その時点において遊技情報テーブルに記憶されているデータに基づいて、図6(d)に示す所定のフォーマット構成とされた送信データ(遊技情報)を生成するとともに、該生成した送信データ(遊技情報)を携帯電話機5に送信した後、Sb17のステップに進んで、受付情報テーブル並びに遊技情報テーブルをリセットしてSb2〜Sb8+の待機状態に戻る。
【0260】
つまり、本実施例3の制御ユニット328は、Sb8+のステップにおいて遊技終了通知の受信を検知したことによって、該遊技終了情報の受信に伴って受付けた携帯電話機5に対して、遊技情報テーブルにおいて集計されている遊技情報を、Sb16のステップにおいて送信しており、該Sb16のステップを実施する制御ユニット328によって本発明の遊技情報送信手段が形成されている。尚、本実施例のように携帯電話機5において終了操作を予め受付けておき、該携帯電話機5を電子マネー通信部332に翳した(近接させた)時に遊技終了通知の受信して該携帯電話機5を受付けるようにする場合においては、単に、カードユニット3側において受付けても良い遊技終了操作を、携帯電話機5側においてJGアプリに基づいて受付けるようにして、遊技終了通知を送信するようにしているので、これら遊技終了通知の受信が遊技終了操作の受付けに該当することになるので、この場合において、本発明の請求項5における「遊技者から遊技を終了する旨の終了操作並びに前記携帯電話機5を受付けたこと」には、遊技終了通知の受信による終了操作の受付けと携帯電話機5の受付けとが一体となることになる。
【0261】
このようにして送信された送信データ(遊技情報)の受信は、非接触ICチップ100が実施する図28に示す電子マネー使用処理のS20において検知されてS21のステップに進み、受信した遊技情報を制御部55に対して出力する。
【0262】
この遊技情報の出力に応じて制御部55は、図26(d)に示すように、遊技履歴の更新中であることを報知するメッセージを表示部56に表示するとともに、非接触ICチップ100から出力されてきた送信データ(遊技情報)のデータ名の下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されている場合には、該下位バージョンの遊技履歴のデータと該送信データとを統合した後、該統合後の遊技履歴のデータを該送信データのデータ名(高次のバーションのデータ名)に対応付けて遊技履歴情報に記憶する一方、下位バージョンの遊技履歴が遊技履歴情報に記憶されていない場合には、これら送信データを新たに、その時点の日付に対応付けて遊技履歴情報に追加記憶して遊技履歴情報を更新した後、通常のトップメニューを表示部56に表示する。
【0263】
このようにして更新された遊技履歴情報は、該表示されたトップメニュー(図26(a))における遊技履歴確認のメニューを選択することにより、遊技者は、実施例1の場合と同様に確認することができる。
【0264】
以上のように本実施例3によれば、受付情報テーブルの受付IDに記憶されている前回受付けたIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに基づいて、新たに受付けたIDの携帯電話機5を所持する遊技者の遊技開始が自動的に検知されて、個人遊技情報の集計が開始されるようになるので、後述する実施例4の場合のように、遊技開始操作を遊技者より受付ける場合に比較して、遊技者による遊技開始操作の手間を省くことができる。
【実施例4】
【0265】
次に、実施例4に係る遊技用システムに関して、図30〜図31を参照して説明する。尚、本実施例4は、請求項5並びに請求項6に対応しており、その特徴としては、前記実施例3においては、遊技開始に関しては、異なるIDの携帯電話機5を受付けたことに基づいて遊技開始を検知しているのに対し、本実施例4においては、実施例3における遊技終了の検知と同様に、遊技開始に関しても、遊技者の遊技開始操作を携帯電話機5にて受付けて、該遊技開始操作に基づく遊技開始通知の受信により遊技開始を検知するようになっており、その他のシステム構成等は、前記実施例3の遊技用システムと同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例3からの変更点となる本実施例4の特徴部分について以下に説明する。
【0266】
つまり、本実施例4の携帯電話機5は、実施例3のように、遊技の終了操作を受付けることに加えて、遊技の開始操作を受付ける携帯電話機5であり、実施例3の場合と同様に、遊技の終了操作を受付けた場合には、遊技終了情報となる遊技終了通知を送信する機能を備えている。
【0267】
本実施例4において遊技を開始する場合の流れについて、図30〜図31に基づいて説明すると、まず、遊技者が遊技を開始したい場合には、JGアプリを起動して図30(a)に示すトップメニューを、自身の携帯電話機5の表示部56に表示させて、該トップメニューの中から遊技開始を選択する。
【0268】
尚、本実施例4のトップメニューには、図30(a)に一部省略して示すように、「1、利用可能額確認」、「2、遊技履歴確認」、「3、履歴データ編集」、「4、遊技開始」、「5、遊技終了」、「6、アプリ終了」の各項目が選択可能に設けられており、本実施例のJGアプリは、「1、利用可能額確認」の項目が選択されたことに応じてメモリ104cのカード会社の記憶領域に記憶されている残額に基づくJG電子マネー額を表示する処理(残額確認機能)、「2、遊技履歴確認」の項目が選択されたことに応じて、以下に示すように、各遊技場における遊技履歴(遊技情報)を表示する処理や、遊技履歴(遊技情報)をデータ加工する加工処理と、該加工した遊技状況(スランプグラフ)を表示する処理(遊技履歴表示機能)、「3、履歴データ編集」の項目が選択されたことに応じて、図2(b)に示す遊技履歴情報を選択可能に一覧表示し、削除対象とする遊技履歴が選択されたときには遊技履歴を削除する処理(遊技履歴編集機能)、「4、遊技開始」の項目が選択されたことに応じて、後述する遊技開始通知フラグのセット要求を非接触ICチップ100に出力する処理(遊技開始通知フラグセット要求出力機能)、「5、遊技終了」の項目が選択されたことに応じて、後述する遊技終了通知フラグのセット要求を非接触ICチップ100に出力する処理(遊技終了通知フラグセット要求出力機能)、「6、アプリ終了」の項目が選択されたことに応じて、該起動しているJGアプリを終了する処理(終了機能)、の各処理を制御部55に実行させるための特定プログラムである。
【0269】
この遊技開始メニューの選択操作に基づいて制御部55は、JGアプリに基づいて、非接触ICチップ100に対して遊技開始通知フラグのセット要求を出力してメモリ104のシステム領域に、前述の実施例3における遊技終了通知フラグと同様に、遊技開始通知フラグをセットさせた後、図30(b)に示す、携帯電話機5を電子マネー通信部332に翳すことを促すメッセージを表示部56に表示する。
【0270】
このメッセージ表示に応じて遊技者が、携帯電話機5を電子マネー通信部332に翳すと、ポーリングを受信し、S1+の判定に加えて、遊技開始通知フラグがあるか否かの判定ステップ(図示略)を実行し、該遊技開始通知フラグがセットされていると判定されたことに基づいて、本実施例4の非接触ICチップ100からカードユニット3に対して、遊技開始情報となる遊技開始通知を含む特定取引要求が送信される。
【0271】
つまり、本実施例の携帯電話機5は、遊技の開始操作となる遊技開始メニューの選択操作を受付けたときに遊技開始情報となる遊技開始通知を含む特定取引要求をカードユニット3に送信する。
【0272】
尚、これら遊技開始通知を含む特定取引要求を送信したことは、非接触ICチップ100から制御部55に対して所定の通知データが出力されることにより通知され、該通知に基づいて制御部55は、図30(c)に示す「処理中」のメッセージを表示する。
【0273】
このようにして送信された遊技開始通知を含む特定取引要求の受信は、カードユニット3の制御部328が実施している通常処理におけるSb8において検知されることで、図31に示す、本実施例4の第2貸出処理が実施される。
【0274】
本実施例4の第2貸出処理においては、遊技開始通知を含まない特定取引要求を受信した場合には、実施例1における前述のSh2に進むことで、該Sh2以降の処理が実施される一方、遊技開始通知を含む特定取引要求を受信した場合には、Sh1’からSh15のステップに進むことで、図31に示すSh15〜Sh28の各ステップ(前述の実施例1の図20におけるSh15〜Sh28の処理と同じ)における処理が実施され、Sh16において、Sh1’における遊技開始通知を含む特定取引要求の受信に基づき新たな遊技開始検知と判定して、その時点において台データテーブルに集計されている対応するパチンコ機2の台データを遊技開始時の開始時台データとして記憶するとともに、遊技情報テーブルをリセットした後、データ名を新たに生成して、リセット後の遊技情報テーブルの生成データ名に格納し、時間の項目にはその時点の時間、大当り回数の項目には0(括弧内には台データの大当り回数)、TSの項目には0(括弧内には、台データのTS)、差玉数の項目には台データの差玉数、合計使用額には0を格納して、所定時間(3分)毎の遊技情報テーブルへの記憶による個人遊技情報の集計を開始する。
【0275】
つまり、本実施例の制御ユニット328は、Sh1’並びにSh16のステップを実施することで、遊技開始情報となる遊技開始通知を含む特定取引要求の受信に基づいて遊技開始を検知して、遊技情報の集計を開始しており、該Sh1’並びにSh16のステップを実施する制御ユニット328により本発明の遊技開始検知手段が形成されている。
【0276】
そして、Sh19のステップにおいて使用額を含む特定取引情報が送信されることに基づいて非接触ICチップ100は、電子マネー使用処理(図27参照)におけるS5において該特定取引情報の受信を検知して、受信した特定取引情報が遊技情報を含まないことからS6並びにS7のステップに進み、電子マネー額から受信した特定取引情報に含まれる使用額を減算更新するとともに、受信した特定取引情報に含まれる装置IDに対応付けて使用額を利用履歴データに記憶した後(S8)、該減算が完了した旨の減算完了通知をカードユニット3に返信(送信)するとともに、減算更新後の電子マネー額と使用額と遊技開始通知の送信が完了した旨とを制御部55に出力する。
【0277】
この出力を受けて、制御部55は、図30(d)に示すように、使用額と減算更新後の電子マネー額とを表示部56に表示することで、遊技開始に伴う電子マネー額を使用した玉貸が良好に実施されたことを遊技者に報知する。
【0278】
以上のように本実施例4によれば、遊技開始操作、並びに遊技終了操作を携帯電話機5にて受付けているので、カードユニット3側(遊技用装置側)に遊技開始操作並びに遊技終了操作を受付けるための操作受付け部を設ける必要がなく、これら操作受付け部を設けるためにカードユニット3の構成が複雑化することを回避できる。
【0279】
また、前記各実施例によれば、遊技開始の検知により集計が開始され、遊技終了が検知されるまで、若しくは遊技終了操作がなされるまでの遊技情報(最終遊技情報)が携帯端末に送信されるようになるので、遊技者が、自身の漏れのない個人遊技データを自身が携行する携帯電話機5に取得することができる。又、特定取引要求に遊技開始通知を含めることで、2度翳す(近接させる)必要がなく、遊技者の手間を省くことができる。
【0280】
また、前記各実施例によれば、本発明における遊技状況表示となるスランプグラフを表示するためのデータ加工処理を、携帯電話機5側において実施することで、受信した遊技情報である所定フォーマットの送信データをスランプグラフのデータに加工するようにしており、このようにすることで、遊技情報(送信データ)の容量が大きくなってしまうことにより、これら遊技情報(送信データ)の送信時間が長くなってしまうことを回避することができるので、送信失敗等の可能性を低減できる。
【0281】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0282】
例えば、前記実施例3並びに実施例4では、遊技の開始並びに遊技の終了を、遊技の開始操作および遊技の終了操作に加えて、前回受付けた携帯電話機5のIDと異なるIDの携帯電話機5を受付けたことや、携帯電話機5の受付けの後にカードを受付けたこと、並びに携帯電話機5の受付けの後に現金を受付けたことに基づいても検知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技開始並びに遊技終了の検知を、遊技開始通知並びに遊技終了通知の受信によってのみ検知するようにしても良く、この場合にあっては、実施例3に示すように、携帯電話機5を遊技終了通知の受信時に受付けることとなるので、該携帯電話機5に未送信の遊技情報である最終遊技情報が発生しないことになるので、これら最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信する処理となる、Sc2、Sc2+のステップを有しないカード受付け処理、Sg2、Sg2+のステップを有しない入金処理、並びに図32に示す第2貸出処理を実施すれば良い。
【0283】
つまり、図32に示す第2貸出処理においては、最終遊技情報登録要求を管理コンピュータ110に送信する処理となるSh14、Sh14+のステップ、最終遊技情報を管理コンピュータ110から取得する処理となるSh26〜Sh28のステップ、並びにこれら最終遊技情報の記憶の有無を判定して、最終遊技情報を受付けた携帯電話機5に対して送信する処理となるSh10、Sh12、Sh5、Sh13のステップを有しない第2貸出処理である。
【0284】
また、前記実施例では、遊技情報(送信データ)を、受付情報テーブルの受付IDに記憶されているIDと同じIDの携帯電話機5を受付けたとき、すなわち、前回と同じ携帯電話機5を受付けたときに、その時点までに遊技情報テーブルに集計されている個人遊技情報を逐次、携帯電話機5に送信し、携帯電話機5側において、遊技履歴を統合するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図32に示す、Sh6’において、その時点までに遊技情報テーブルに集計されている個人遊技情報である送信データを含まない特定取引情報を送信する場合と同様に、その時点までに集計されている個人遊技情報を逐次送信せずに、遊技終了の検知時点において、遊技開始の検知時点から遊技情報テーブルに集計されている個人遊技情報(送信データ)を、一括して携帯電話機5に送信するようにしても良い。
【0285】
また、前記実施例3並びに実施例4では、遊技終了操作や遊技開始操作を携帯電話機5において受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの操作を遊技用装置であるカードユニット3側に遊技終了操作や遊技開始操作を受付けるための操作受付け部を設けて、カードユニット3側において遊技終了操作や遊技開始操作を受付けるようにしても良い。
【0286】
また、前記各実施例では、遊技情報(最終遊技情報)として図6(d)に示す送信データフォーマットの構成とされた、比較的データ容量の少ない未加工データを携帯電話機5に送信し、該携帯電話機5側においてスランプグラフを表示するためのグラフ表示データに加工するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述のように、遊技開始から遊技終了までの遊技情報をまとめて一度に送信する場合等にあっては、これら送信するデータとして、データ加工したグラフ表示データを携帯電話機5に送信するようにしても良い。
【0287】
また、前記各実施例のカードユニット3においては、異なるIDの携帯電話機5の受付けがあったときには、該受付けにおいて最終遊技情報を受付けた携帯電話機5に送信することなく、該携帯電話機5に該当する最終遊技情報を管理コンピュータ110から取得するのみとし、次に該携帯電話機5を再度受付けた時に、予め管理コンピュータ110から取得しておいた最終遊技情報を携帯電話機5に送信するようにしており、このようにすることは、異なるIDの携帯電話機5を受付けに伴って最終遊技情報を送信する場合において携帯電話機5の受付け時間が、最終遊技情報を管理コンピュータ110から取得する時間を含む、比較的長い時間となることによる不都合の発生を回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、玉計数装置20の携帯受付け部205のように、ホルダ204を電子マネー通信部332に有する場合等のように、電子マネー通信部332に継続して携帯電話機5が受付けられている場合においては、異なるIDの携帯電話機5を受付けに伴って最終遊技情報を管理コンピュータ110から取得して送信するようにしても良い。
【0288】
また、前記各実施例では、遊技場IDを含むポーリングをカードユニット3、玉計数装置20、景品交換用POS端末40から送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらポーリングとして遊技場IDを含まないポーリングを送信し、これら遊技場IDを、ポーリングとは個別に携帯電話機5に送信するようにしても良い。尚、この場合に、カードユニット3は、携帯電話機5からの減算完了通知の受信後に、最終遊技情報を当該携帯電話機5に送信するようにすれば良い。
【0289】
さらに、これらポーリングと遊技場IDとを個別に携帯電話機5に送信する場合には、これらを同一のリーダ/ライタ214,330,430からではなく、個別の通信部、例えば、ポーリングはリーダ/ライタ214,330,430から送信し、遊技場IDを赤外線通信部等の別個の通信部にて送信するようにしても良い。
【0290】
また、前記各実施例では、携帯端末として通話機能を備える携帯電話機5を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯端末としては、請求項5に対応する実施例3並びに実施例4にあっては、カードユニット3とのデータ通信機能のみを有する通信ユニットを装着したPDA(Personal Digital Assistants)端末であっても良い。
【0291】
また、前記各実施例では、カードユニット3や玉計数装置20、景品交換用POS端末40とのデータ通信を、非接触ICチップ100を介した、無線による近距離非接触通信にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、請求項5に対応する実施例3並びに実施例4にあってこれら通信方法としては、非接触ICチップ100に依らない、無線以外の通信方法、例えば赤外線や有線のデータ通信方式を用いたものであっても良い。
【0292】
また、前記各実施例では、非接触ICチップ100を携帯電話機5に内蔵する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話機5に着脱可能とされたこれら非接触ICチップ100を有する非接触ICカードを、携帯電話機5に装着したものとしても良い。
【0293】
また、前記各実施例では、JG電子マネーの残額を含む特定取引要求をカードユニット3に送信して、カードユニット3側において、JG電子マネー額の残額が最小単位玉貸額や単位玉貸額と比較することで、第2貸出処理に使用する金額(使用額)を特定するとともに、該特定した使用額を含む特定取引情報を該カードユニット3から受信して電子マネー額から減算更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3側から、最小単位玉貸額や単位玉貸額を受信して非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)や制御部55において、これら受信した最小単位玉貸額や単位玉貸額とJG電子マネー額の残額とを比較して、電子マネー玉貸処理に使用する金額を特定して、該特定した使用額をカードユニット3に送信することで、該使用額に相当するパチンコ玉の玉貸がカードユニット3において実施されるようにしても良いし、更には、これら最小単位玉貸額や単位玉貸額が全てのカードユニット3において一律とされており、これら一律とされた最小単位玉貸額や単位玉貸額が非接触ICチップ100のメモリ104におけるJG電子マネーの記憶領域104cに設定データとして記憶されている場合であれば、これらの最小単位玉貸額や単位玉貸額をカードユニット3から受信することなく、記憶されている最小単位玉貸額や単位玉貸額とJG電子マネー額の残額とから、第2貸出処理に使用する金額を特定して、該特定した使用額をカードユニット3に送信するようにしても良い。
【0294】
また、前記各実施例では、使用額を含む特定取引情報を該カードユニット3から受信して電子マネー額から減算更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述したように、単位玉貸額が全てのカードユニット3において一律、例えば1000円とされている場合においては、該単位玉貸額を非接触ICチップ100のメモリ104におけるJG電子マネーの記憶領域104cに設定データとして記憶しておき、該単位玉貸額を非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)にて特定できる場合であれば、使用額を含まない特定取引情報をカードユニット3から受信したことに基づいて、前記設定データにて特定される単位玉貸額を電子マネー額から減算更新するか、或いは、電子マネー額の残額が単位玉貸額に満たない場合には、カードユニット3に残額エラーを返信するようにすれば良い。
【0295】
また、前記各実施例では、携帯端末となる携帯電話機5の識別情報として会員IDやチップIDを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員IDやチップIDに代えて、端末IDとしても良いし、該携帯端末に割り当てられた電子メールアドレスを識別情報として使用しても良い。
【0296】
また、前記各実施例においては、カードユニット3が対応する遊技機としてパチンコ機2を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技機を遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンとし、遊技用装置を、電子マネー額を使用してメダルを直接に払い出すか或いは対応するスロットマシンから払い出させるか、或いは、スロットマシンのクレジットへの加算をするメダル貸出装置としても良い。
【0297】
また、前記各実施例においては、JGチャージアプリとJGアプリとを個別のアプリケーションプログラムとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらJGチャージアプリとJGアプリの全機能を備える1つのアプリケーションプログラムとしても良い。つまり、前記サーバコンピュータ16に対してチャージ要求を送信するステップと、該チャージ要求の送信に応じてサーバコンピュータ15から返信されるチャージ額を非接触ICチップ100の記憶領域104cに記憶されているその時点の残額に加算更新するためのステップを制御部55が実行するためのプログラムを、前記した各実施例における各機能を備えるJGアプリに加えた1つのアプリケーションプログラム(特定プログラム)としても良い。また、該1つのアプリケーションプログラム(特定プログラム)に、カードユニット3からのポーリングを受信したことに基づいて、前記各実施例において非接触ICチップ100のディジタル制御部103が実施している特定取引要求を送信する処理に該当するステップや、減算完了通知を送信する処理に該当するステップを、制御部55が実施するように加えても良い。更には、これらの提供機能を任意に組み合わせた任意の数のアプリケーションプログラムとしても良い。
【0298】
また、前記各実施例においては、カードユニット3が対応するパチンコ機2における遊技者による遊技により発生する個人遊技情報を、該カードユニット3において遊技情報テーブルにて集計するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、請求項5に対応する実施例3並びに実施例4にあって、例えば、遊技終了操作に基づく遊技終了の検知時点において、遊技開始の検知時点から遊技情報テーブルに集計されている個人遊技情報(送信データ)を一括して携帯電話機5に送信する場合においては、遊技開始を検知をホールコンピュータ130に通知して個人遊技情報の集計を開始させるとともに、遊技終了時点までに集計された個人遊技情報を該ホールコンピュータ130から取得して、携帯電話機5に送信するようにしても良い。
【0299】
前記各実施例においては、最終遊技情報をカードユニット3や玉計数器20、景品交換用POS端末40から携帯電話機5に直接送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、最終遊技情報に対応するIDが、会員IDである場合あって、該会員IDに対応して会員情報テーブルに電子メールアドレスの登録のある会員であれば、これら最終遊技情報を、例えば、その当日の営業終了時等において、電子メールにて送信するようにしても良い。
【0300】
前記各実施例においては、遊技終了の検知を、異なるIDの携帯電話機5の受付けや、カードの受付け、現金受付けにより判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの判定に加えて、さらに、打込信号の入力が所定時間に渡ってないときに、遊技終了と判定しても良い。
【0301】
また、前記実施例1では、新たな携帯電話機5の1回目の受付けで、最終遊技情報を管理コンピュータ110から取得し、2回目の受付けで該取得した最終遊技情報を携帯電話機5に送信することから、最終遊技情報送信要求を特定取引情報の送信後において最終遊技情報送信要求を管理コンピュータ110に送信することで、迅速に特定取引情報を返信できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら最終遊技情報登録要求と最終遊技情報送信要求とを、特定取引情報の送信の前後に拘わらず、同時に管理コンピュータ110に送信するようにしても良い。
【0302】
また、前記実施例1では、2回目の第2貸出処理を伴う受付けにおいて最終遊技情報を携帯電話機5に送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なるIDの携帯電話機5の受付け時における1回目の第2貸出処理後において、カードユニット3の表示部312に、例えば「もう一度、携帯電話を翳してください。※玉貸はおこなわれません。遊技情報を送信します。」等の表示を実施し、該表示後に同一のIDの携帯電話機5を受付けた場合に、第2貸出処理を実施することなく、最終遊技情報(送信データ)のみを送信するようにしても良い。
【0303】
尚、本発明の請求項3における「獲得遊技媒体の計数に伴って受付ける」とは、前記実施例1に示すように、計数前、計数中、計数後のいずれをも含む概念である。つまり、貯玉管理要求に、会員ID又はチップIDと計数したパチンコ玉数を含めるためには、携帯電話機5を受付ける必要がある。すなわち、貯玉管理要求に会員ID又はチップIDを含めるために携帯電話機5を受付けることが「伴って受付ける」ことに該当し、その受付けタイミングは、、計数前、計数中、計数後のいずれであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0304】
【図1】本発明の実施例1における遊技用システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例1に用いた携帯電話機5の構成を示すブロック図であり、(b)は、本発明の実施例1に用いた遊技履歴情報を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に用いた携帯電話機5に使用された非接触ICチップ100におけるメモリ領域の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例1において用いたカードユニットとパチンコ機を示す正面図である。
【図5】本発明の実施例1において用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における受付情報テーブルを示す図であり、(b)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における台データテーブルを示す図であり、(c)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における遊技情報テーブルを示す図であり、(d)は、本発明の実施例に用いた送信データフォーマットの構成を示す図であり、(e)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における最終遊技情報を示す図である。
【図7】(a)は、本発明の実施例において用いた管理コンピュータ110の構成を示すブロック図であり、(b)は、会員情報テーブルを示す図であり、(c)は、貯玉管理テーブルを示す図であり、(d)は、最終遊技情報テーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施例1において用いた携帯電話機5におけるアプリケーションのダウンロードに関する処理状況を示す図である。
【図9】(a)〜(e)は、本発明の実施例1において用いた携帯電話機5におけるアプリケーションのダウンロード時において、携帯電話機5の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図10】(a)は、本発明の実施例1において用いた玉計数装置20の外観斜視図であり、(b)は、玉計数装置20の構成を示すブロック図である。
【図11】(a)は、本発明の実施例1において用いた景品交換用POS端末40の外観斜視図であり、(b)は、景品交換用POS端末40の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施例1の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理の処理内容を示すフロー図である。
【図13】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける処理内容を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおけるカード受付け処理の処理内容を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける第1貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける入金処理の処理内容を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける返却・発行処理の処理内容を示すフロー図である。
【図18】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける再プレイ処理の処理内容を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図20】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図21】本発明の実施例1に用いたカードユニットにおける割込監視処理の処理内容を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施例1に用いた玉計数装置20における処理状況を示すフロー図である。
【図23】(a)〜(e)は、本発明の実施例1において用いた携帯電話機5においてJGアプリを起動させた際の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図24】本発明の実施例2に用いた玉計数装置20における処理状況を示すフロー図である。
【図25】本発明の実施例2に用いた景品交換用POS端末40における処理状況を示すフロー図である。
【図26】(a)〜(d)は、本発明の実施例2において用いた携帯電話機5においてJGアプリを起動させた際の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図27】本発明の実施例3の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理の処理内容を示すフロー図である。
【図28】本発明の実施例3の非接触ICチップ100における電子マネー使用処理の処理内容を示すフロー図である。
【図29】本発明の実施例3に用いたカードユニットにおける処理内容を示すフロー図である。
【図30】(a)〜(d)は、本発明の実施例4において用いた携帯電話機5においてJGアプリを起動させた際の表示部56に表示される表示内容を示す図である。
【図31】本発明の実施例4に用いたカードユニットにおける第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図32】その他の形態の第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0305】
3 カードユニット
5 携帯電話機
14 管理サーバ
20 玉計数装置
40 景品交換用POS端末
55 制御部
100 非接触ICチップ
104 メモリ
110 管理コンピュータ
210 制御部
214 外部リーダ/ライタ
309 カード挿入口
312 表示部
327 内部カードリーダライタ
328 制御ユニット
330 外部カードリーダライタ
332 電子マネー通信部
410 制御部
430 共用リーダ/ライタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が携行可能な携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末に記憶されている電子マネー額を使用して遊技媒体を貸与するための貸与処理を行うとともに、遊技機に対応して設けられた遊技用装置を少なくとも含む遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
対応する遊技機における遊技により発生する遊技情報を集計する遊技情報集計手段と、
前記貸与処理において受付けた前記携帯端末から当該携帯端末を個々に識別可能な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
該端末識別情報取得手段にて取得した端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶手段と、
前記端末識別情報取得手段により取得した端末識別情報が、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている前回の貸与処理において取得した端末識別情報と一致するか否かを判定する判定手段と、
該判定手段による判定結果が一致しないとの判定結果であることを条件に、前記遊技情報集計手段における遊技情報の集計を新たに開始する一方、前記判定手段による判定結果が一致するとの判定結果であることを条件に、少なくとも前記遊技情報集計手段にて集計した遊技情報を前記受付けた携帯端末に送信する遊技情報処理手段と、
該遊技情報処理手段により遊技情報の集計を開始した後、対応する遊技機における遊技終了を検知する遊技終了検知手段と、
該遊技終了検知手段にて遊技終了を検知したことを条件に、前記遊技情報処理手段により遊技情報を送信してから該遊技終了の検知時点までにおいて前記遊技情報集計手段にて集計した遊技情報を少なくとも含む、前記遊技情報処理手段にて未送信の最終遊技情報を、該遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報の携帯端末に送信するための処理を実施する最終遊技情報送信処理手段と、
を備えることを特徴とする遊技用システム。
【請求項2】
遊技場内に設置された複数の各遊技用装置にデータ通信可能に接続された管理装置を有し、
前記遊技終了検知手段は、前記判定手段における判定結果が一致しないとの判定結果であることに基づいて遊技終了を検知し、
前記最終遊技情報送信処理手段は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理と、前記端末識別情報取得手段により新たに受付けた携帯端末から取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信処理とを実施し、
前記管理装置は、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶するとともに、前記最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の遊技用装置に対して返信し、
前記最終遊技情報送信処理手段は、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、新たに受付けた携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信処理をさらに実施することを特徴とする請求項1に記載の遊技用システム。
【請求項3】
遊技により獲得された獲得遊技媒体を計数する獲得遊技媒体計数装置と、該獲得遊技媒体計数装置並びに前記遊技用装置にデータ通信可能に接続され、各遊技者の獲得遊技媒体数を管理する管理装置とを有し、
前記獲得遊技媒体計数装置は、獲得遊技媒体の計数に伴って受付けた携帯端末から取得した端末識別情報と、計数した獲得遊技媒体数とを含む管理要求を前記管理装置に対して送信する管理要求送信手段と、該受付けた携帯端末から取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信手段とを備え、
前記最終遊技情報送信処理手段は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理を少なくとも実施し、
前記管理装置は、前記管理要求の受信に基づいて、該受信した管理要求に含まれる端末識別情報と獲得遊技媒体数とを対応付けて記憶して管理し、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶するとともに、前記最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の獲得遊技媒体計数装置に対して返信し、
前記獲得遊技媒体計数装置は、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、該最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報の携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技用システム。
【請求項4】
遊技により獲得された獲得遊技媒体を景品交換に使用させるための景品交換処理を行う景品交換用装置と、少なくとも該景品交換用装置並びに前記遊技用装置にデータ通信可能に接続され、前記端末識別情報に対応付けて遊技により獲得された獲得遊技媒体数を管理する管理装置とを有し、
前記景品交換用装置は、前記景品交換処理において受付けた携帯端末から当該携帯端末の端末識別情報を取得し、該取得した端末識別情報を含む獲得遊技媒体数送信要求を前記管理装置に対して送信するとともに、該取得した端末識別情報を含む最終遊技情報送信要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報送信要求送信手段を備え、
前記最終遊技情報送信処理手段は、遊技終了の検知時点において前記端末識別情報記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記最終遊技情報とを含む最終遊技情報登録要求を前記管理装置に対して送信する最終遊技情報登録要求送信処理を少なくとも実施し、
前記管理装置は、前記獲得遊技媒体数送信要求の受信に基づいて、該受信した獲得遊技媒体数送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて管理している獲得遊技媒体数を、該受信した獲得遊技媒体数送信要求の送信元の景品交換用装置に対して返信するとともに、前記最終遊技情報登録要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報登録要求に含まれる端末識別情報と最終遊技情報とを対応付けて記憶し、前記最終遊技情報送信要求の受信に基づいて、該受信した最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報に対応付けて記憶している最終遊技情報を、該受信した最終遊技情報送信要求の送信元の景品交換用装置に対して返信し、
前記景品交換用装置は、前記獲得遊技媒体数送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた獲得遊技媒体数の範囲内において、景品交換に必要な遊技媒体数を該獲得遊技媒体数から決済するための処理を行うとともに、前記最終遊技情報送信要求の送信に応じて前記管理装置から返信されてきた最終遊技情報を、該最終遊技情報送信要求に含まれる端末識別情報の携帯端末に対して送信する最終遊技情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技用システム。
【請求項5】
遊技者が携行可能な携帯端末とのデータ通信手段と備えるとともに、遊技機に対応して設けられた遊技用装置を少なくとも含む遊技用システムであって、
前記遊技機における遊技により発生する遊技情報を集計する遊技情報集計手段を有し、
前記遊技用装置は、
対応する遊技機における遊技開始を検知して、前記遊技情報集計手段による対応する遊技機の遊技情報の集計を新たに開始させる遊技開始検知手段と、
遊技者から遊技を終了する旨の操作並びに前記携帯端末を受付けたことに基づいて、前記遊技情報集計手段により集計されている遊技情報を、前記受付けた携帯端末に送信する遊技情報送信手段と、
を備えることを特徴とする遊技用システム。
【請求項6】
遊技者から遊技の開始操作並びに遊技の終了操作を受付ける前記携帯端末を含み、
前記携帯端末は、遊技の開始操作を受付けたときに遊技開始情報を、遊技の終了操作を受付けたときに遊技終了情報を前記遊技用装置に送信し、
前記遊技開始検知手段は、前記遊技開始情報の受信に基づいて遊技開始を検知し、
前記遊技情報送信手段は、前記遊技終了情報の受信に基づいて、該遊技終了情報の受信に伴って受付けた携帯端末に対して前記遊技情報を送信することを特徴とする請求項5に記載の遊技用システム。
【請求項7】
前記遊技用装置は、前記データ通信手段により電子マネー額が記憶された前記携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末に記憶されている電子マネー額を使用して遊技媒体を貸与するための貸与処理を実施するとともに、該貸与処理において受付けた携帯端末から当該携帯端末を個々に識別可能な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、該端末識別情報取得手段にて取得した端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶手段とを備え、
前記遊技開始検知手段は、前記携帯端末の新たな受付けに基づく貸与処理において前記端末識別情報取得手段により取得した端末識別情報が、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている前回の貸与処理において取得した端末識別情報と一致しないことに基づいて遊技開始を検知することを特徴とする請求項5に記載の遊技用システム。
【請求項8】
携行する遊技者が、前記遊技情報に基づく遊技状況を目視にて容易に確認できるようにするための遊技状況表示を行うための特定プログラムが記憶された前記携帯端末を含み、
前記携帯端末は、受信した前記遊技情報を前記特定プログラムに基づいて前記遊技状況表示用データに加工するデータ加工処理を実施することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技用システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2007−260217(P2007−260217A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−90646(P2006−90646)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】