説明

遺伝子工学操作されたLISTERIAおよびその使用方法

本発明は,異種抗原をコードする核酸を含むポリヌクレオチドを含有する細菌ならびに融合蛋白質パートナーを提供する。また,部位特異的組換えを媒介するベクターおよび除去可能な抗生物質耐性遺伝子を含むベクターを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)プロモーター;および
(b)プロモーターと動作可能なように連結されている核酸,
を含むポリヌクレオチドであって,ここで,核酸は,
(i)ActAの最初の59アミノ酸より長くActAの最初の380アミノ酸より短いアミノ酸配列を含む改変型ActA;および
(ii)異種抗原
を含む融合蛋白質をコードする,ことを特徴とするポリヌクレオチド。
【請求項2】
プロモーターはactAプロモーターである,請求項1記載のポリヌクレオチド。
【請求項3】
改変型ActAはActAの最初の265アミノ酸未満を含む,請求項1記載のポリヌクレオチド。
【請求項4】
改変型ActAはActAの少なくとも最初の85アミノ酸であってActAの最初の125アミノ酸未満を含む,請求項1記載のポリヌクレオチド。
【請求項5】
改変型ActAはActAのアミノ酸1−100から構成される,請求項4記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
プロモーターはactAプロモーターである,請求項5記載のポリヌクレオチド。
【請求項7】
異種抗原は非リステリアである,請求項1記載のポリヌクレオチド。
【請求項8】
異種抗原は,癌細胞,腫瘍,または感染性因子からのものであるかまたはこれに由来する,請求項1記載のポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項1記載のポリヌクレオチドを含むプラスミド。
【請求項10】
請求項1記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項11】
Listeria monocytogenesである,請求項10記載のListeria細菌。
【請求項12】
細胞から細胞への拡散,および/または非食細胞中への侵入について減弱化されている,請求項11記載のListeria細菌。
【請求項13】
actA欠失変異体またはactA挿入変異体である,請求項12記載のListeria細菌。
【請求項14】
プロモーターはactAプロモーターである,請求項13記載のListeria細菌。
【請求項15】
Listeria細菌はそのゲノム中にポリヌクレオチドを含む,請求項10記載のListeria細菌。
【請求項16】
ポリヌクレオチドは,ゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ここで,ポリヌクレオチドのインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする,請求項15記載のListeria細菌。
【請求項17】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項16記載のListeria細菌。
【請求項18】
融合蛋白質をコードする核酸は,ゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ここで,核酸のインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする,請求項15記載のListeria細菌。
【請求項19】
請求項10記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項20】
哺乳動物において異種抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,有効量の請求項10記載のListeria細菌,または該Listeria細菌を含む有効量の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項21】
ゲノムを含むListeria細菌であって,ゲノムは異種抗原をコードする核酸を含むポリヌクレオチドを含み,ここで,核酸はゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ポリヌクレオチドのインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とするListeria細菌。
【請求項22】
病原性遺伝子のすべてまたは一部が欠失している,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項23】
病原性遺伝子は欠失していない,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項24】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項25】
Listeria monocytogenesである,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項26】
異種抗原は,癌細胞,腫瘍,または感染性因子からのものであるかまたはこれに由来する,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項27】
さらに,第2の病原性遺伝子中にインテグレートされた第2の異種抗原をコードする第2の核酸を含む,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項28】
核酸は改変型ActAおよび異種抗原を含む融合蛋白質をコードする,請求項21記載のListeria細菌。
【請求項29】
請求項20記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項30】
哺乳動物において異種抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,有効量の請求項21記載のListeria細菌,または該Listeria細菌を含む有効量の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項31】
ワクチンにおいて用いるためのListeria細菌を製造する方法であって,Listeria細菌のゲノムの病原性遺伝子中にポリヌクレオチドをインテグレートさせ,ここで,ポリヌクレオチドは,異種抗原をコードする核酸を含み,ポリヌクレオチドのインテグレーションは
(a)病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b)病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする方法。
【請求項32】
ポリヌクレオチドは,相同組換えにより病原性遺伝子中にインテグレートされている,請求項31記載の方法。
【請求項33】
ポリヌクレオチドの病原性遺伝子中へのインテグレーションの間に病原性遺伝子のすべてまたは一部が欠失している,請求項31記載の方法。
【請求項34】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項31記載の方法。
【請求項35】
請求項31記載の方法により製造されるListeria細菌。
【請求項36】
異種抗原をコードする第2の核酸と動作可能なように連結されかつインフレームであるactA−N100をコードする第1の核酸を含むポリヌクレオチド。
【請求項37】
請求項36記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項38】
ポリヌクレオチドはゲノム性である,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項39】
ポリヌクレオチドは,actAまたはinlB中にインテグレートされている,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項40】
ポリヌクレオチドはプラスミド系である,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項41】
Listeria monocytogenesである,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項42】
異種抗原は,癌細胞,腫瘍,または感染性因子であるか,またはこれらに由来する,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項43】
異種抗原は,癌,腫瘍,または感染性因子と免疫学的に交差反応性であるか,またはこれらと少なくとも1つのエピトープを共有する,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項44】
ポリヌクレオチドはactAプロモーターと動作可能なように連結されている,請求項37記載のListeria細菌。
【請求項45】
請求項37記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項46】
癌または感染性因子からのまたはこれらに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,癌または感染性因子を有する哺乳動物に請求項37記載のListeria細菌を投与することを含み,ここで,異種抗原は,癌または感染性因子からのまたはこれらに由来する抗原と少なくとも1つのエピトープを共有するか,またはこれと免疫学的に交叉反応性である,ことを特徴とする方法。
【請求項47】
癌は,腫瘍または前癌性細胞を含む,請求項46記載の方法。
【請求項48】
感染性因子は,ウイルス,病原性細菌,または寄生虫生物を含む,請求項46記載の方法。
【請求項49】
改変型actAをコードする第1の核酸を含むポリヌクレオチドであって,ここで,改変型actAは,
a.actAのアミノ酸1−59;および
b.宿主細胞の細胞骨格のactA媒介性制御のための少なくとも1つのドメイン中の不活性化変異,ドメインの欠失またはドメインの前でのトランケーション
を含み,
ここで,第1の核酸は,異種抗原をコードする第2の核酸と動作可能なように連結されておりかつインフレームである,ことを特徴とするポリヌクレオチド。
【請求項50】
ドメインはコフィリンホモロジー領域(KKRR)(配列番号23)である,請求項49記載のポリヌクレオチド。
【請求項51】
ドメインはリン脂質コア結合ドメイン(KVFKKIKDAGKWVRDKI)(配列番号20)である,請求項49記載のポリヌクレオチド。
【請求項52】
少なくとも1つのドメインはActAの4つすべてのプロリンリッチドメイン(FPPPP,FPPPP,FPPPP,FPPIP)(配列番号21,配列番号22)を含む,請求項49記載のポリヌクレオチド。
【請求項53】
請求項49記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項54】
ポリヌクレオチドはゲノム性である,請求項53記載のListeria細菌。
【請求項55】
ポリヌクレオチドはゲノム性ではない,請求項53記載のListeria細菌。
【請求項56】
ポリヌクレオチドは,
a.actAプロモーター;または
b.actAプロモーターではない細菌プロモーター,
の1またはそれ以上と動作可能なように連結されている,請求項53記載のListeria細菌。
【請求項57】
Listeria monocytogenesである,請求項53記載のListeria細菌。
【請求項58】
請求項57記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項59】
癌または感染性因子からのまたはこれらに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,請求項53記載のListeria細菌を,癌または感染性因子を有する哺乳動物に投与することを含み,ここで,異種抗原は,癌または感染性因子からのまたはこれらに由来する抗原と少なくとも1つのエピトープを共有するかまたはこれと免疫学的に交叉反応性である,ことを特徴とする方法。
【請求項60】
癌は,腫瘍または前癌性細胞を含む,請求項59記載の方法。
【請求項61】
感染性因子は,ウイルス,病原性細菌,または寄生虫生物を含む,請求項59記載の方法。
【請求項62】
異種抗原は,癌細胞,腫瘍,または感染性因子であるかまたはこれらに由来する,請求項59記載の方法。
【請求項63】
ファージインテグラーゼをコードする第1の核酸,ファージ付着部位(attPP’部位)をコードする第2の核酸,および異種抗原または制御核酸をコードする第3の核酸を含むプラスミドであって,
a.それぞれの核酸はL.innocua 0071に由来することができ;
b.それぞれの核酸はL.innocua 1765に由来することができ;
c.それぞれの核酸はL.innocua 2601に由来することができ;
d.それぞれの核酸はL.monocytogenes f6854_2703に由来することができ;または
e.第1の核酸はphiC31インテグラーゼをコードしており,
ここで,プラスミドは,異種抗原をコードする核酸の,細菌のゲノム中のプラスミドのattPP’部位と適合性の細菌付着部位(attBB’部位)における部位特異的インテグレーションを媒介するのに有用である,
ことを特徴とするプラスミド。
【請求項64】
細菌のゲノムを改変する方法であって,細菌を請求項63記載のプラスミドでトランスフェクションし,そしてインテグレーションに適した条件下で,第3の核酸をインテグラーゼの触媒により細菌のゲノム中にインテグレーションさせる,ことを含む方法。
【請求項65】
a.細菌のゲノムと相同の第1の領域をコードする第1の核酸,
b.細菌のゲノムと相同の第2の領域をコードする第2の核酸,および
c.細菌付着部位(attBB’)を含む第3の核酸,
を含むプラスミドであって,
ここで,第3の核酸は,第1の核酸と第2の核酸に挟まれており,第1の核酸および第2の核酸は,互いに動作可能なように連結されており,かつ第3の核酸の細菌のゲノム中への相同インテグレーションを媒介することができる,
ことを特徴とするプラスミド。
【請求項66】
請求項65記載のプラスミドがインテグレーションすることにより改変されている細菌。
【請求項67】
細菌のゲノムが第1の核酸を挟む2つの動作可能なように連結された異種リコンビナーゼ結合部位を含むポリヌクレオチドを含む細菌であって,
ここで,2つの部位は:
a.2つのlox部位;または
b.2つのFrt部位,
であり,2つのlox部位に挟まれた核酸はCreリコンビナーゼにより切り出されることができ,および2つのFrt部位に挟まれた核酸はFLPリコンビナーゼにより切り出されることができる,
ことを特徴とする細菌。
【請求項68】
請求項67記載の第1の核酸を細菌のゲノムから切り出す方法であって,ゲノムをCreリコンビナーゼまたはFLPリコンビナーゼと接触させ,そして切り出しを許容するかまたは容易にする条件下でリコンビナーゼが第1の核酸の切り出しを触媒できるようにすることを含み,ここで,
a.第1の核酸は,lox部位により挟まれており,かつリコンビナーゼはCreリコンビナーゼであるか;または
b.第1の核酸はFrt部位により挟まれており,かつリコンビナーゼはFLPリコンビナーゼである,
ことを特徴とする方法。
【請求項69】
病原性遺伝子はprfA依存性遺伝子である,請求項18記載のListeria細菌。
【請求項70】
病原性遺伝子はprfA依存性遺伝子ではない,請求項18記載のListeria細菌。
【請求項71】
さらに,第1の核酸と動作可能なように連結されている第1のプロモーター,および第3の核酸と動作可能なように連結されている第2のプロモーターを含む,請求項63記載のプラスミド。
【請求項72】
インテグレーションは,成長または拡散を媒介するのに必要なゲノムの領域におけるものである,請求項66記載のListeria細菌。
【請求項73】
インテグレーションは,成長または拡散を媒介するのに必要ではないゲノムの領域におけるものである,請求項66記載のListeria細菌。
【請求項74】
各lox部位はloxP部位である,請求項67記載のListeria細菌。
【請求項75】
(a)プロモーター;および
(b)プロモーターと動作可能なように連結されている核酸配列,
を含むポリヌクレオチドであって,
核酸は,
(i)ActAの最初の59アミノ酸より多く,およびActAの最初の380アミノ酸より少ないアミノ酸配列を含む改変型ActA;および
(ii)メソセリンまたはメソセリンに由来する抗原
を含む融合蛋白質をコードすることを特徴とする,ポリヌクレオチド。
【請求項76】
メソセリンはヒトメソセリンである,請求項75記載のポリヌクレオチド。
【請求項77】
プロモーターはactAプロモーターである,請求項75記載のポリヌクレオチド。
【請求項78】
改変型ActAは,ActAの少なくとも最初の85アミノ酸およびActAの最初の125アミノ酸より少ないアミノ酸配列を含む,請求項75記載のポリヌクレオチド。
【請求項79】
改変型ActAは,ActAのアミノ酸1−100から構成される,請求項75記載のポリヌクレオチド。
【請求項80】
プロモーターはactAプロモーターである,請求項79記載のポリヌクレオチド。
【請求項81】
請求項75記載のポリヌクレオチドを含むプラスミド。
【請求項82】
請求項75記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項83】
Listeria monocytogenesである,請求項82記載のListeria細菌。
【請求項84】
actA欠失変異体またはactA挿入変異体である,請求項82記載のListeria細菌。
【請求項85】
Listeria細菌は,そのゲノム中にポリヌクレオチドを含む,請求項82記載のListeria細菌。
【請求項86】
ポリヌクレオチドはゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ここで,ポリヌクレオチドのインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする,請求項85記載のListeria細菌。
【請求項87】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項86記載のListeria細菌。
【請求項88】
融合蛋白質をコードする核酸はゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ここで,核酸のインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする,請求項85記載のListeria細菌。
【請求項89】
請求項82記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項90】
哺乳動物においてメソセリンまたはメソセリンに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,有効量の請求項82記載のListeria細菌,または該Listeria細菌を含む有効量の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項91】
ゲノムを含むListeria細菌であって,ここで,ゲノムはメソセリンまたはメソセリンに由来する抗原をコードする核酸を含むポリヌクレオチドを含み,ここで,ポリヌクレオチドはゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,ポリヌクレオチドのインテグレーションは,
(a) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とするListeria細菌。
【請求項92】
病原性遺伝子のすべてまたは一部が欠失している,請求項91記載のListeria細菌。
【請求項93】
病原性遺伝子のいずれも欠失していない,請求項91記載のListeria細菌。
【請求項94】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項91記載のListeria細菌。
【請求項95】
Listeria monocytogenesである,請求項91記載のListeria細菌。
【請求項96】
メソセリンはヒトメソセリンである,請求項91記載のListeria細菌。
【請求項97】
請求項91記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項98】
哺乳動物においてメソセリンまたはメソセリンに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,有効量の請求項91記載のListeria細菌,または該Listeria細菌を含む有効量の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項99】
ワクチンにおいて用いるためのListeria細菌を製造する方法であって,Listeria細菌のゲノムの病原性遺伝子中にポリヌクレオチドをインテグレートさせ,ここで,ポリヌクレオチドは,メソセリンまたはメソセリンに由来する抗原をコードする核酸を含み,ポリヌクレオチドのインテグレーションは,
(a)病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(b)病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる,
ことを特徴とする方法。
【請求項100】
請求項99記載の方法により製造されるListeria細菌。
【請求項101】
メソセリンまたはメソセリンに由来する抗原をコードする第2の核酸と動作可能なように連結されかつインフレームである,actA−N100をコードする第1の核酸を含むポリヌクレオチド。
【請求項102】
メソセリンはヒトメソセリンである,請求項101記載のポリヌクレオチド。
【請求項103】
請求項101記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項104】
ポリヌクレオチドはゲノム性である,請求項103記載のListeria細菌。
【請求項105】
ポリヌクレオチドはactA遺伝子またはinlB遺伝子中にインテグレートされている,請求項104記載のListeria細菌。
【請求項106】
ポリヌクレオチドはプラスミド系である,請求項103記載のListeria細菌。
【請求項107】
Listeria monocytogenesである,請求項103記載のListeria細菌。
【請求項108】
ポリヌクレオチドはactAプロモーターと動作可能なように連結されている,請求項103記載のListeria細菌。
【請求項109】
請求項103記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項110】
哺乳動物においてメソセリンまたはメソセリンに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,請求項103記載のListeria細菌を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項111】
改変型ActAをコードする第1の核酸を含むポリヌクレオチドであって,ここで,改変型ActAは,
a.ActAのアミノ酸1−59;および
b.宿主細胞細胞骨格のactA媒介性制御のための少なくとも1つのドメイン中の不活性化変異,ドメインの欠失またはドメインの前でのトランケーション
を含み,
ここで,第1の核酸は,メソセリンまたはメソセリンに由来する抗原をコードする第2の核酸と動作可能なように連結されかつインフレームである,
ことを特徴とするポリヌクレオチド。
【請求項112】
請求項111記載のポリヌクレオチドを含むListeria細菌。
【請求項113】
ポリヌクレオチドは,
a.actAプロモーター;または
b.actAプロモーターではない細菌プロモーター
の1またはそれ以上と動作可能なように連結されている,請求項111記載のListeria細菌。
【請求項114】
Listeria monocytogenesである,請求項111記載のListeria細菌。
【請求項115】
請求項111記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項116】
哺乳動物においてメソセリンまたはメソセリンに由来する抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,請求項111記載のListeria細菌を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項117】
病原性遺伝子はprfA依存性遺伝子である,請求項88記載のListeria細菌。
【請求項118】
病原性遺伝子はprfA依存性遺伝子ではない,請求項88記載のListeria細菌。
【請求項119】
メソセリンに由来する抗原は,そのシグナルペプチド領域,そのGPIアンカー領域,またはそのシグナルペプチドおよびGPIアンカー領域の両方を欠失したメソセリンである,請求項75,91,または111に記載のポリヌクレオチドまたは細菌。
【請求項120】
異種抗原は,PSCAまたはPSCAに由来する抗原である,請求項1−8,36,または149−152のいずれかに記載のポリヌクレオチド,または請求項21−28のいずれかに記載の細菌。
【請求項121】
PSCAに由来する抗原は,
(a) そのシグナルペプチド領域の一部または全部;
(b) そのGPIアンカー領域;または
(c) そのGPIアンカー領域およびそのシグナルペプチド領域の一部または全部,
を欠失しているPSCAである,請求項120記載のポリヌクレオチドまたは細菌。
【請求項122】
PSCAはヒトPSCAである,請求項120記載のポリヌクレオチドまたは細菌。
【請求項123】
ゲノムを含むListeria細菌であって,該ゲノムは,
(a) 第1の異種抗原をコードする第1の核酸を含む第1のポリヌクレオチドであって,第1のポリヌクレオチドはゲノムの病原性遺伝子中にインテグレートされており,およびListeria細菌は,
(i) 病原性遺伝子の発現を混乱させるか;または
(ii) 病原性遺伝子のコーディング配列を混乱させる;
ことにより減弱化されており,および
(b) 第2の異種抗原をコードする第2の核酸を含む第2のポリヌクレオチドであって,ここで,第2のポリヌクレオチドはゲノム中にインテグレートされている,
を含むことを特徴とするListeria細菌。
【請求項124】
病原性遺伝子はactAまたはinlBである,請求項123記載のListeria細菌。
【請求項125】
Listeria monocytogenesである,請求項123記載のListeria細菌。
【請求項126】
第1の異種抗原および第2の異種抗原は,癌細胞,腫瘍,または感染性因子から得られたものであるかまたはこれらに由来する,請求項123記載のListeria細菌。
【請求項127】
第1の異種抗原および/または第2の異種抗原は,メソセリン,メソセリンに由来する抗原,PSCA,またはPSCAに由来する抗原である,請求項126記載のListeria細菌。
【請求項128】
第1の核酸および/または第2の核酸は,改変型ActAおよび第1の異種抗原または第2の異種抗原を含む融合蛋白質をコードする,請求項123記載のListeria細菌。
【請求項129】
改変型ActAはActA−N100である,請求項128記載のListeria細菌。
【請求項130】
第1の核酸および/または第2の核酸は,シグナル配列および第1の異種抗原または第2の異種抗原を含む融合蛋白質をコードし,ここで,シグナル配列は,ActAシグナル配列,p60シグナル配列,LLOシグナル配列,BaPaシグナル配列,Llusp45シグナル配列,またはPhoDシグナル配列である,請求項123記載のListeria細菌。
【請求項131】
請求項123記載のListeria細菌を含むワクチン。
【請求項132】
哺乳動物において異種抗原に対する免疫応答を刺激する方法であって,有効量の請求項123記載のListeria細菌,または該Listeria細菌を含む有効量の組成物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項133】
ワクチンにおいて用いるためのListeria細菌を製造する方法であって,Listeria細菌のゲノムの病原性遺伝子中にポリヌクレオチドをインテグレートさせ,ここで,ポリヌクレオチドは,異種抗原をコードする核酸を含み,Listeria細菌は病原性遺伝子の変異により減弱化されるか減弱化されている,ことを特徴とする方法。
【請求項134】
請求項133記載の方法により製造されるListeria細菌。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46】
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【図47A】
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【図47B】
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【図48】
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【図49A】
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【図49B】
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【図50】
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【公表番号】特表2009−528065(P2009−528065A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557419(P2008−557419)
【出願日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2007/005457
【国際公開番号】WO2007/103225
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(508264025)アンザ セラピューティクス,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】