説明

避難支援装置および避難支援方法

【課題】集合住宅の住民が避難するときに通路が混雑することを回避すると共に住民のパニックを抑制する。
【解決手段】サービスゲートウェイ10は、集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース13と、通路状態情報に基づいて、住戸毎に集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する避難経路情報作成部16と、災害の発生を通報するための災害予報情報を受信する災害予報情報受信部17と、災害予報情報が受信されたなら、避難経路情報に基づいて、住戸毎に出口までの避難経路を住戸内にある通信装置の画面に表示させる表示制御部18とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害の発生時に避難経路を表示する避難支援装置および避難支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、地震などの災害発生後に、いつ、どこに、どのような経路で避難すればよいかを知らせるための情報などをわかりやすい情報として提供することを目的とした避難情報提供システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
詳細には、特許文献1に開示された避難情報提供システムは、利用者の位置情報を利用して、利用者に即した避難所までの避難経路マップを携帯電話機に表示させて提供することにより、利用者の避難行動をさらに円滑にさせている。
【特許文献1】特開2006−215942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、マンションの中にいる住民の避難行動を想定した場合、地震などの災害に遭遇したとき、住民がマンションの外に出るときに避難経路となる通路を通ると他の住民も同じ通路から避難することがあるため、その通路が混雑していて迅速に避難できなくなり、さらに、マンション内の通路が工事中などで通行不能であったとき、避難している住民がパニックに陥るという課題が残されていた。
【0005】
本発明は、従来の課題を解決するためになされたもので、集合住宅の住民が避難するときに通路が混雑することを回避すると共に住民のパニックを抑制することができる避難支援装置および避難支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の避難支援装置は、複数階の集合住宅内の各住戸からの避難を支援する避難支援装置であって、前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベースと、前記データベースから読み出した前記通路状態情報に基づいて、前記住戸毎に前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する避難経路情報作成部と、災害の発生を通報するための災害予報情報を受信する災害予報情報受信部と、前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて、前記住戸毎に前記出口までの避難経路を住戸内にある通信装置の画面に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の避難支援方法は、複数階の集合住宅内の各住戸からの避難を支援する避難支援方法であって、前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベースから読み出した前記通路状態情報に基づいて、前記住戸毎に前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を避難経路情報作成部が作成し、災害の発生を通報するための災害予報情報を災害予報情報受信部が受信し、前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、表示制御部が前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて、前記住戸毎に前記出口までの避難経路を住戸内にある通信装置の画面に表示させることを特徴とする。
【0008】
これらの本発明によれば、通路が使用可能か否かを示す通路状態情報に基づいて作成した住戸毎の避難経路をそれぞれの住戸内にある通信装置の画面に表示させるため、住民が避難するときの通路が混雑することを回避すると共に、避難経路の通路が使用不能ということがないため、住民のパニックを抑制することができる。
【0009】
また、別の本発明の避難支援装置は、複数階の集合住宅内の同一の住戸からの避難を支援する避難支援装置であって、前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース装置から通信により得た前記通路状態情報に基づいて、前記住戸から前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する避難経路情報作成部と、災害の発生を通報するための災害予報情報を受信する災害予報情報受信部と、前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて前記避難経路を、前記住戸内にある通信装置の画面に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、別の本発明の避難支援方法は、複数階の集合住宅内の同一の住戸からの避難を支援する避難支援方法であって、前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース装置から通信により得た前記通路状態情報に基づいて、前記住戸から前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を避難経路情報作成部が作成し、災害の発生を通報するための災害予報情報を災害予報情報受信部が受信し、前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、表示制御部が前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて前記避難経路を、前記住戸内にある通信装置の画面に表示させることを特徴とする。
【0011】
これらの本発明によれば、通路が使用可能か否かを示す通路状態情報に基づいて作成した避難経路を通信装置の画面に表示させるため、住民が避難するときの通路が混雑することを回避すると共に、避難経路の通路が使用不能ということがないため、住民のパニックを抑制することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、集合住宅の住民が避難するときに通路が混雑することを回避すると共に住民のパニックを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
(本発明の第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態で説明する集合住宅の正面図を図1(a)に示す。なお、本発明の実施の形態における集合住宅としては、マンションを例にとって説明する。また、本発明の第1の実施の形態で説明するマンションを上から観た図を図1(b)に示す。
【0015】
図1に示したマンションは、3階建てであり、1階に101号から104号の住戸があり、2階に201号から204号の住戸があり、3階に301号から304号の住戸がある。各住戸は、マンションの両脇にある非常階段KAと非常階段KBとの間にある。
【0016】
101号の住戸は、管理室として使用されており、管理室には、本発明の第1の実施の形態に係る避難支援装置が設置されている。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る避難支援装置のブロック図である。なお、避難支援装置としてサービスゲートウェイを例にとって説明する。
【0017】
サービスゲートウェイ10は、例えば、プログラムを実行するCPU等からなる制御部11、ROMやRAM等からなるメモリ12、マンション内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース13、LANなどのネットワークを介して情報を送受信するネットワークインタフェース14、キーボードやマウス等からなる入力部15によって構成され、避難支援方法を実行する。データベース13は、ハードディスク装置やメモリなどの記憶手段およびデータを管理するプログラムなどによって構成される。
【0018】
通路状態情報は、例えば、マンション内の通路が工事中であった場合に工事中の通路の箇所を示す情報など、マンション内の避難経路となる通路がなんらか要因で使用不能となっている状態の通路の箇所、または問題なく通行できる区間を示す情報である。
【0019】
また、サービスゲートウェイ10は、地震や火事などの災害が発生したときに、マンションの各住戸に設置してあるインターホン装置8それぞれにマンション内の避難経路などの情報を出力するようになっている。
【0020】
図2に示した避難経路情報作成部16、災害予報情報受信部17、および表示制御部18は、例えば、プログラムのモジュールであり、制御部11によって実行される。
【0021】
避難経路情報作成部16は、データベース13にある通路状態情報に基づいて、マンション内の住戸毎にマンションの外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する。避難経路情報は、対象の住戸から出口までの避難経路を示すものである。
【0022】
例えば、避難経路情報作成部16は、1つの非常階段に各住戸の避難経路が集中しないように分散して避難経路情報を作成する。例えば、図3に示すように、Xを階の序数とすると、X01号、X02号の住戸の避難経路情報は、非常階段KAを住人が通る避難経路を示すものとなり、X03号、X04号の住戸の避難経路情報は、非常階段KBを住人が通る避難経路を示すものとなる。また、奇数階の住戸の避難経路情報を、非常階段KAを住人が通る避難経路を示すものとし、偶数階の住戸の避難経路情報を、非常階段KBを住人が通る避難経路を示すものとしてもよい。避難経路の分散の方法については、上述したものに限定することはなく、迅速さおよび安全さが考慮された方法であればよい。
【0023】
また、図4に示すように、304号の住戸付近の通路で工事が行われている場合、工事が行われている箇所を示す通路状態情報はデータベース13に格納される。避難経路情報作成部16は、避難経路情報をデータベース13にある通路状態情報に基づいて作成するため、304号の住戸付近の箇所を通ることがないよう、避難経路情報を作成する。
【0024】
ここで、303号の住戸に着目すれば、工事が行われていない場合には、避難経路情報作成部16は、図3に示すように、303号の住人が非常階段KBを通る避難経路を示す避難経路情報を作成するが、図4に示したような箇所で工事が行われている場合には、図5に示すように、303号の住人が非常階段KAを通る避難経路を示す避難経路情報を作成する。
【0025】
災害予報情報受信部17は、災害の発生を通報するための災害予報情報をネットワークインタフェース14を介して図示していない地震速報サーバや火災検知器から受信する。災害予報情報には、地震や火事などの速報が含まれている。例えば、災害予報情報受信部17は、地震速報を受信することで、「地震○! あと○○秒後!」などの地震の予想震度や到着予想時刻を特定できる情報を受信することができる。
【0026】
表示制御部18は、避難経路情報作成部16によって作成された避難経路情報に基づいて、住戸毎に出口までの避難経路を、住戸内にあるインターホン装置8などの通信装置のの画面に表示させる。例えば、表示制御部18が表示させる映像は、図5に示したような避難経路を示す映像であり、即座に避難経路が判る内容であればよい。
【0027】
以上のように構成された本発明の第1の実施の形態に係るサービスゲートウェイ10の動作の一例について、図面を参照して説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態に係るサービスゲートウェイ10の動作を示すフローチャートである。
【0028】
なお、マンション内の通路に関する通路状態情報については、通行可能なものが予めデータベース13に格納されており、図3に示したような避難経路情報が作成されている。ここで、図4に示したようにマンション内に工事があったとする。
【0029】
まず、図6(a)のフローチャートについて説明する。管理人は、図4に示すように304号の住戸付近の通路で工事が行われている箇所を示す通路状態情報を入力部15を介して入力してデータベース13に格納する(S1)。すると、避難経路情報作成部16は、1つの住戸を選択し、選択した住戸からの避難経路を示す避難経路情報を、データベース13に格納された通路状態情報に基づいて作成する(S2)。
【0030】
引き続き、避難経路情報作成部16は、マンション内に未選択の住戸があるか否かを確認し(S3)、未選択の住戸の中から次の住戸を選択し、選択した住戸からの避難経路を示す避難経路情報をデータベース13に格納された通路状態情報に基づいて作成することを繰り返す。各住戸の避難経路情報については、図5に示すように303号の住人が非常階段KAを通る避難経路を示す避難経路情報が作成され、303号を除く住戸の避難経路情報については、図3に示したような避難経路を示す避難経路情報が作成される。
【0031】
次に、図6(b)のフローチャートについて説明する。災害予報情報受信部17が災害予報情報を受信した場合(S11)、表示制御部18は、1つの住戸を選択し、選択した住戸の避難経路情報をデータベース13から取得し(S12)、取得した避難経路情報に基づいて、その避難経路情報が示す避難経路を、選択している住戸のインターホン装置8の画面に表示させる(S13)。
【0032】
引き続き、表示制御部18は、マンション内に選択していない住戸があるか否かを確認し(S14)、未選択の住戸の中から次の住戸を選択し、選択した住戸の避難経路情報をデータベース13から取得して避難経路をインターホン装置8の画面に表示させることを繰り返す。
【0033】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係るサービスゲートウェイ10によれば、災害発生時に工事中やメンテナンスなどで使用できないことなどを示す通路状態情報に基づいて避難経路情報を作成し、避難経路情報に基づいて、住戸毎に出口までの避難経路を住戸内にあるインターホン装置8の画面などに表示させるため、住民が避難するときの通路が混雑することを回避すると共に、避難経路の通路が使用不能ということがないため、住民のパニックを抑制することができる。
【0034】
(本発明の第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態で説明する集合住宅の正面図を図7に示す。本発明の第2の実施の形態で説明するマンションを上から観た図は図1(b)と同様である。
【0035】
101号の住戸は、管理室として使用されており、管理室には、本発明の第1の実施の形態で説明したデータベース13と、図8に示すネットワークインタフェース14と同様のネットワークインタフェースを有するデータベース装置13Aが設置されている。また、各住戸には、図示していないが本発明の第2の実施の形態に係る避難支援装置がそれぞれ設置されている。
【0036】
以下、本発明の第2の実施の形態では、本発明の第1の実施の形態で説明した構成要素と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る避難支援装置のブロック図である。なお、避難支援装置としてサービスゲートウェイを例にとって説明する。
【0038】
サービスゲートウェイ20は、例えば、制御部11、メモリ12、データを格納するためのハードディスク装置19、ネットワークインタフェース14、入力部15によって構成される。なお、ネットワークインタフェース14は、管理室にあるデータベース装置13Aと通信可能に接続されている。
【0039】
図8に示した避難経路情報作成部26、災害予報情報受信部17、および表示制御部28は、例えば、プログラムのモジュールであり、制御部11によって実行される。
【0040】
避難経路情報作成部26は、この避難経路情報作成部26を含むサービスゲートウェイ20が設置された住戸からマンションの外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を、データベース装置13Aから通信により得た通路状態情報に基づいて作成する。なお、避難経路情報作成部26が避難経路情報を作成する方法は、避難経路情報作成部16で説明したものと同様の方法である。
【0041】
表示制御部28は、避難経路情報作成部26によって作成された避難経路情報に基づいて、この表示制御部28を含むサービスゲートウェイ20が設置された住戸から出口までの避難経路をその住戸にあるインターホン装置8などの通信装置の画面に表示させる。なお、表示制御部28が表示させる映像は、表示制御部18が表示させる映像と同様である。
【0042】
以上のように構成された本発明の第2の実施の形態に係るサービスゲートウェイ20の動作の一例について、図面を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態に係るサービスゲートウェイ20の動作を示すフローチャートである。
【0043】
なお、マンション内の通路に関する通路状態情報については、通行可能なものが予めデータベース装置13Aのデータベース13に格納されており、図3に示したような避難経路が作成されている。ここで、図4に示したようにマンション内で工事があったとする。
【0044】
まず、図9(a)のフローチャートについて説明する。管理人は、図4に示すように304号の住戸付近の通路で工事が行われている箇所を示す通路状態情報を入力してデータベース装置13Aのデータベース13に格納する。
【0045】
すると、避難経路情報作成部26は、データベース13に格納された通路状態情報をネットワークインタフェース14を介して受信し(S21)、この避難経路情報作成部26を含むサービスゲートウェイ20が設置された住戸からの避難経路を示す避難経路情報を、受信した通路状態情報に基づいて作成する(S22)。例えば、303号の住戸のサービスゲートウェイ20であれば、図5に示すように303号の住人が非常階段KAを通る避難経路を示す避難経路情報が作成される。なお、作成された避難経路情報は、ハードディスク装置19に格納される。
【0046】
次に、図9(b)のフローチャートについて説明する。災害予報情報受信部17が災害予報情報を受信した場合(S31)、表示制御部28は、避難経路情報作成部26が作成した避難経路情報をハードディスク装置19から取得し(S32)、取得した避難経路情報に基づいて、その避難経路情報が示す避難経路を、この表示制御部28を含むサービスゲートウェイ20が設置された住戸のインターホン装置8の画面に表示させる(S33)。
【0047】
なお、表示制御部28は、その住戸の住人が避難中に避難経路が確認できるように住戸の住人の携帯電話機に避難経路の映像情報を送信するようにしてもよい。
【0048】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係るサービスゲートウェイ20によれば、災害発生時に工事中やメンテナンスなどで使用できないことなどを示す通路状態情報に基づいて避難経路情報を作成し、その避難経路情報に基づいて避難経路をそのサービスゲートウェイが設置された住戸にあるインターホン装置8の画面に表示させるため、住民が避難するときの通路が混雑することを回避すると共に、避難経路の通路が使用不能ということがないため、住民のパニックを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施の形態で説明する集合住宅の模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る避難支援装置のブロック図である。
【図3】各住戸の避難経路を示す図である。
【図4】集合住宅の工事箇所を示す図である。
【図5】通路状態情報に基づいて作成された避難経路情報による避難経路を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態で説明する集合住宅の模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る避難支援装置のブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
8 インターホン装置
10、20 サービスゲートウェイ
11 制御部
12 メモリ
13 データベース
13A データベース装置
14 ネットワークインタフェース
15 入力部
16、26 避難経路情報作成部
17 災害予報情報受信部
18、28 表示制御部
19 ハードディスク装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数階の集合住宅内の各住戸からの避難を支援する避難支援装置であって、
前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベースと、
前記データベースから読み出した前記通路状態情報に基づいて、前記住戸毎に前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する避難経路情報作成部と、
災害の発生を通報するための災害予報情報を受信する災害予報情報受信部と、
前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて、前記住戸毎に前記出口までの避難経路を住戸内にある通信装置の画面に表示させる表示制御部と
を備えたことを特徴とする避難支援装置。
【請求項2】
複数階の集合住宅内の同一の住戸からの避難を支援する避難支援装置であって、
前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース装置から通信により得た前記通路状態情報に基づいて、前記住戸から前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を作成する避難経路情報作成部と、
災害の発生を通報するための災害予報情報を受信する災害予報情報受信部と、
前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて前記避難経路を、前記住戸内にある通信装置の画面に表示させる表示制御部と
を備えたことを特徴とする避難支援装置。
【請求項3】
複数階の集合住宅内の各住戸からの避難を支援する避難支援方法であって、
前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベースから読み出した前記通路状態情報に基づいて、前記住戸毎に前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を避難経路情報作成部が作成し、
災害の発生を通報するための災害予報情報を災害予報情報受信部が受信し、
前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、表示制御部が前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて、前記住戸毎に前記出口までの避難経路を住戸内にある通信装置の画面に表示させる
ことを特徴とする避難支援方法。
【請求項4】
複数階の集合住宅内の同一の住戸からの避難を支援する避難支援方法であって、
前記集合住宅内の通路が使用可能か否かを示す通路状態情報を格納するデータベース装置から通信により得た前記通路状態情報に基づいて、前記住戸から前記集合住宅の外に出る出口までの避難経路を示す避難経路情報を避難経路情報作成部が作成し、
災害の発生を通報するための災害予報情報を災害予報情報受信部が受信し、
前記災害予報情報受信部によって前記災害予報情報が受信されたなら、表示制御部が前記避難経路情報作成部によって作成された避難経路情報に基づいて前記避難経路を、前記住戸内にある通信装置の画面に表示させる
ことを特徴とする避難支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−287476(P2008−287476A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−131503(P2007−131503)
【出願日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】