説明

部品の取外方法および情報処理システム

【課題】製品を構成する部品の取外しの際に、部品種類の正誤と取外順序の正誤を判断可能とする部品取外方法およびこれを実施する情報処理システムを提供する。
【解決手段】部品情報記憶手段から部品情報を非接触で読み取り、前記読み取った部品情報のうちの部品種類と取外部品情報記憶手段に記憶されている該当部品の部品種類を比較して当該部品の部品種類の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の部品種類が一致した場合に、前記取外部品情報記憶手段に記憶されている当該部品の取外順序と取外順序記憶手段に記憶されている取外順序とを比較して取外順序の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の取外順序が一致した場合に、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成して出力し、前記取外順序記憶手段に記憶されている取外順序を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造ラインにおいて部品を取外す際、組み付けられた複数の部品の各々に取り付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグから部品情報を非接触で取得し、取外す部品の部品種類の正誤と取外順序の正誤を判断可能とする部品取外方法およびこれを実施する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両等の製造製品は、、多数且つ多種類の部品が複雑に組付けられて構成されている。一方、近年では顧客の要望が多様化しているため、車両の種類が多数存在する他、同一型式の車両に対しても多数のオプションを選択可能に構成されている。よって、同一型式の車両であっても、製造時点において、各発注者(顧客)の仕様(注文部品表)に応じたオプション部品を取り付けて製造する必要があるため、その生産管理は複雑になっている。このため、効率良く且つ品質の良い製品(車両)を生産するために各種の生産管理システムが提案されている。例えば、部品取付後に部品間の親子関係の正誤判断を行い、誤っていることを検出した場合に警告を発するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−35327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術には、部品取付時において部品間の親子関係の正誤判断を行うことが記載されているが、車両等の製造現場ではその正誤判断のみでは解決出来ない、以下の課題がある。先ず、ある部品に不良が見つかった場合、その不良部品を使用する全ての製品に対しその不良部品の交換が必要となる。その際、部品の取外作業が発生するが、部品が複雑に取り付けられているため不良部品の取外しに多大な時間を要することとなり、作業費、納期および品質にも影響を与える可能性がある。よって、部品取外時において、部品の正誤を判断する仕組みと、部品の取外順序の正誤を判断する仕組みが望まれる。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、製品を構成する部品の取外しの際に、部品種類の正誤と取外順序の正誤を判断可能とする部品取外方法およびこれを実施する情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理システムにおいて、製品を構成する各部品には、部品情報が記憶されたRFIDタグが取り付けられている。例えば、作業員が、タグ情報読取機能を有する端末を取外し対象部品に取り付けられているRFIDタグに近づけると、端末が部品情報を読み取る。端末は、読み取った部品情報を情報処理装置に送信する。情報処理装置は、受信した部品情報のうちの部品種類と取外部品情報記憶手段に記憶されている該当部品の部品種類を比較して当該部品の部品種類の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の部品種類が一致した場合に、前記取外部品情報記憶手段に記憶されている当該部品の取外順序と取外順序記憶手段に記憶されている取外順序とを比較して取外順序の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の取外順序が一致した場合に、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成して出力し、前記取外順序記憶手段に記憶されている前記取外順序を更新する。
【0007】
また、情報処理装置は、前記部品種類の正誤の判断処理の結果、前記双方の部品種類が一致しなかった場合、または前記取外順序の正誤の判断処理の結果、前記双方の取外順序が一致しなかった場合、それぞれその旨を示すメッセージ(警告メッセージ)を作成して出力する。
【0008】
端末は、受信したメッセージを表示部に表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、部品種類の正誤と取外順序の正誤を判断可能とする部品取外方法およびこれを実施する部品取外システムを提供することができる。これにより、複雑に組み付けられた部品の部品情報を容易に読み取ることができ、取外対象部品に関する取外し作業を正確且つ迅速に実施することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。生産管理システムに基づいて製造されている製品(例えば、車両)に対して取外す部品が存在した場合、その部品の取外し作業時に、指示通りに部品を取外しているかどうかの検査を行う必要がある。本実施の形態では、この検査工程に本発明を適用した場合の部品取外方法およびこれを実施する情報処理システムを例にとり説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用する情報処理システム1全体の構成例を示す図である。図1に示すように、車体10は、バケット、アーム、ブーム等の複数の部品2から構成される。各部品2には、RFIDタグ(以下、ICタグと称する。)が取り付けられている。情報処理システム1は、このICタグ3と、このICタグの情報を読み取る機能(リーダ)や情報処理装置5と情報の送受信を行う通信機能、情報を表示する機能等を有する端末(例えば、PDA端末)4と、端末4と情報の送受信を行う機能や部品種類を判断する機能、部品取外順序を判断する機能、記憶部に記憶されている部品取外順序を更新する機能、上記判断結果を端末4に送信する機能等を有する情報処理装置5を含んで構成される。
【0012】
作業員は、車体10に対して、故障部品等を取外す必要が生じた場合、決められた場所で取外し対象の部品2の取外し作業を行う。その際、作業員は、情報処理システム1を用いて、車体10に対して正しい種類の部品を正しい順序で取外しするための確認を行う。次に、作業員は、端末4を取外し対象部品2に取り付けられているICタグ3に近づけ、端末4にICタグ3の情報を読み取らせる。端末4は、読み取ったICタグ情報を情報処理装置5に送信する。
【0013】
情報処理装置5は、受信した部品情報のうちの部品種類と取外部品情報記憶手段に記憶されている該当部品の部品種類を比較して当該部品の部品種類の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の部品種類が一致した場合に、前記取外部品情報記憶手段に記憶されている当該部品の取外順序と取外順序記憶手段に記憶されている取外順序とを比較して取外順序の正誤を判断し、該判断の結果、前記双方の取外順序が一致した場合に、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成して出力し、前記取外順序記憶手段に記憶されている前記取外順序を更新する。
【0014】
また、情報処理装置は、前記部品種類の正誤の判断処理の結果、前記双方の部品種類が一致しなかった場合、または前記取外順序の正誤の判断処理の結果、前記双方の取外順序が一致しなかった場合、それぞれその旨を示すメッセージ(警告メッセージ)を作成して出力する。
【0015】
端末は、受信したメッセージを表示部に表示する。
【0016】
図2は、ICタグ3に記憶されている情報(ICタグ情報)の例を示す図である。図2に示すように、ICタグ3には、機種20と、部品名21と、部品種類22と、製造番号23と、ロット番号24と、製造元25を示す情報が記憶されている。
【0017】
図3は、端末4のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、端末4は、制御部(CPU等)30と、ICタグ情報読取部31と、端末4内において各種制御を行う制御プログラム320を記憶する記憶部32と、情報を入力する入力部33と、情報処理装置5と情報の送受信を行う通信部34と、情報を表示する表示部35と、を少なくとも有する。
【0018】
図4は、情報処理装置5のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、情報処理装置5は、制御部(CPU等)40と、制御部40が実行するプログラム(410〜415)とプログラム実行時に使用する各種テーブル(416〜418)を記憶する記憶部41と、情報を入力する入力部42と、情報を表示する表示部43と、端末4と情報の送受信を行う通信部44と、を少なくとも有する。記憶部41に記憶されているプログラムは、タグ情報受信機能410、ICタグ情報格納機能411、部品種類判断機能412、部品の取外順序判断機能413、部品の取外順序更新機能414、メッセージ作成・送信機能415等を有するプログラムである。尚、上記機能はハードウェアにより実現しても良い。また、記憶部410に記憶されている各種テーブルは、部品情報を記憶する部品情報テーブル416、取外し対象部品の情報を記憶する取外部品情報テーブル417、部品の取外順序を記憶する取外順序テーブル418である。
【0019】
ここで、上記プログラムの各機能について説明する。ICタグ情報受信機能410は、端末4から送信されたタグ情報(部品情報)を受信する。
【0020】
ICタグ情報格納機能411は、ICタグ情報受信機能410により受信したICタグ情報を部品情報テーブル416に格納する。
【0021】
部品種類判断機能412は、部品情報テーブル416から部品情報のうちの部品名および部品種類を示す情報を読み出し、読み出した部品名および部品種類を示す情報をキーに取外部品情報テーブル417を検索し、該当部品の部品種類が上記検索キーの部品種類と一致するかどうかを判断する。判断の結果、双方の部品種類が一致しなかった場合、メッセージ作成・送信機能415が、部品種類が違っている旨のメッセージ(警告メッセージ)を作成し、これを端末4に送信する制御を行う。
【0022】
取外順序判断機能413は、取外部品情報テーブル417から上記該当部品の取外順序を示す情報を読み出し、また、取外順序テーブル418から取外順序を示す情報を読み出し、双方の取外順序が一致するかどうかを判断する。判断の結果、双方の取外順序が一致した場合、メッセージ作成・送信機能415が、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成し、これを端末4に送信する制御を行う。また、判断の結果、双方の取外順序が一致しなかった場合、メッセージ作成・送信機能415が、取外順序が違っている旨のメッセージ(警告メッセージ)を作成し、これを端末4に送信する制御を行う。
【0023】
取外順序更新機能414は、取外順序判断機能413による処理の結果、取外部品情報テーブル417に記憶されている取外順序と取外順序テーブル418に記憶されている取外順序が一致した場合に、取外順序テーブル418に記憶されている取外順序を示す情報に1を追加し更新する。
【0024】
図5は、端末1が有するタグ情報読取部31およびICタグ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0025】
ICタグ3は、アンテナ、コンデンサおよびそれ以外の回路が一つに納められたICチップを有し、電波やマイクロ波等の電磁波によりタグ情報読取部31との間で通信を行うように構成されている。このICチップは、CPU300、CPU300が実行する制御プログラム310とICタグ情報311が記憶されている記憶部301と、インタフェース部302と、が内部バスを介して接続されて構成されている。ICタグ3のインタフェース部302は、受信信号を復調する復調部320と、受信信号を変調する変調部321と、電圧レギュレータ322を有する。電圧レギュレータ322は、ICタグ情報読取部31から送信された電波により励起した電流を安定化して、各部に駆動用の直流電源として供給するように構成されている。このように、ICタグ3は、主に電波(電磁波)を使い、非接触でこのICタグ3の記憶部301に記憶されているICタグ情報311の読み書きを行うことが可能に構成されている。このICタグ3はタグ情報読取部31から照射された電磁波を用いて起電して動作するため電池等の電源が不要であり、また、1つのICチップで構成することにより非常に小型にすることができるため、各種部品に取り付けることが可能である。
【0026】
一方、ICタグ情報読取部31は、アンテナ330と、このアンテナ330に接続された変調部331および復調部332を有しており、通信部34(図3)を介して情報処理装置5と情報の送受信を行う。例えば、情報処理装置5から、ICタグ3に記憶されたICタグ情報311を取得するための指示信号がICタグ情報読取部31に送信されると、通信部34からこの指示信号が変調部331において変調されてアンテナ330から発射される。
【0027】
この変調信号(電波)がICタグ3のアンテナ303およびコンデンサ304で構成される共振回路で受信され、その後、その受信信号がインタフェース部302に出力される。インタフェース部302は、受信信号を復調部321で元の指示信号に復調する。次に、CPU300は、復調部320からの指示信号を受信すると、記憶部301に格納されている制御プログラム310を実行し、記憶部301からICタグ情報311を読み出し、これを変調部321に出力する。そして、変調部321でICタグ情報311が変調され、その変調信号(電波)がアンテナ303から出力される。次に、タグ情報読取部31のアンテナ330でICタグ3からの電波を受信し、その後、受信信号が復調部332で復調され、その復調された情報(ICタグ情報311)が通信部34を介して情報処理装置5に送信される。
【0028】
図6は、部品情報テーブル416の構成を示す図である。部品情報テーブル416には、検査工程で端末4により読み取られた各部品のICタグ情報が記憶されている。図6に示すように、部品情報テーブル416には、機種4160と、部品名4161と、部品種類4162と、製造番号4163と、ロット番号4164と、製造元4165とを示す情報が、それぞれ対応付けて記憶されている。
【0029】
図7は、取外部品情報テーブル417の構成を示す図である。取外部品情報テーブル417には、あらかじめ取外し対象部品の情報が記憶されており、図7に示すように、取外順序4170と、部品名4171と、部品種類4172とを示す情報が、それぞれ対応付けられて記憶されている。
【0030】
図8は、取外順序テーブル418の構成を示す図である。図8に示すように、取外順序テーブル418には、部品の取外順序を示す情報が記憶されている。本実施の形態では、取順序を示す情報は、初期値として「001」があらかじめ記憶されており、上述のように、取外順序更新機能414により、取外順序判断機能413による処理の結果、取外部品情報テーブル417に記憶されている取外順序と取外順序テーブル418に記憶されている取外順序が一致した場合に、取外順序テーブル418に記憶されている取外順序を示す情報に1が追加され更新される。この取外順序を示す情報は、検査工程において部品を取外す度に1づつ増えていく。
【0031】
図9は、情報処理装置5における処理を示すフローチャートである。尚、情報処理装置5において、本来、制御部40が記憶部に記憶されているプログラムを実行するが、ここでは説明の便宜上、プログラムの各機能を主体として説明する。先ず、端末4からICタグ情報が送信されると、ICタグ情報受信機能410が、そのICタグ情報(図2)を受信する(ステップS100)。
【0032】
次に、ICタグ情報格納機能41が、ICタグ情報受信機能410により受信したICタグ情報を部品情報テーブル416に格納する(ステップ101)。
【0033】
次に、部品種類判断機能412が、部品情報テーブル416から部品名および部品種類を示す情報(それぞれ4161、4162)を読み出し、読み出した部品名4161および部品種類4162を示す情報をキーに取外部品情報テーブル417を検索し、該当部品4171の部品種類4172が上記検索キーの部品種類4162と一致するかどうかを判断する(ステップ102)。判断の結果、上記双方の部品種類が一致しなかった場合、すなわち、部品情報テーブル416に記憶されている部品種類4162と取外部品情報テーブル417に記憶されている部品種類4172が一致しなかった場合は、メッセージ作成・送信機能415が、部品種類が違っている旨のメッセージ(警告メッセージ)を作成し、これを端末4に送信する制御を行う(ステップ106)。この場合の端末4の表示部35に表示される画面例を図11に示す。
【0034】
また、ステップ102において、判断の結果、部品情報テーブル416に記憶されている部品種類4162と取外部品情報テーブル417に記憶されている部品種類4172が一致した場合、次に、取外順序判断機能413が、取外部品情報テーブル417から上記該当部品の取外順序4170を示す情報を読み出し、また、取外順序テーブル418から取外順序4180を示す情報を読み出し、双方の取外順序が一致するかどうかを判断する。判断の結果、双方の取外順序が一致した場合、すなわち、取外部品情報テーブル417に記憶されている取外順序4170と取外順序テーブル418に記憶されている取外順序4180が一致した場合は、メッセージ作成・送信機能415が、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成し、これを端末4に送信する制御を行う(ステップ104)。端末4は、表示部35にこの受信メッセージを表示する。作業者は、このメッセージを確認後、該当部品の取外し作業を行う。
【0035】
また、ステップ103において、判断の結果、取外部品情報テーブル417に記憶されている取外順序4170と取外順序テーブル418に記憶されている取外順序4180が一致しなかった場合、メッセージ作成・送信機能415が、取外順序が違っている旨のメッセージ(警告メッセージ)を作成し、これを端末4に送信する制御を行う(ステップ106)。
【0036】
ステップ104の処理の後、取外順序更新機能414が、取外順序テーブル418に記憶されている取外順序4180を示す情報に1を追加し更新する(ステップ105)。例えば、図8に示すように、初期値として取外順序が「001」の場合、図10に示すように、更新後の取外順序は「002」となる。このように、取外順序テーブル418に記憶されている取外順序4180を示す情報は、部品を取外す度に1づつ増え更新されていく。 図11は、端末4の表示部35に表示される画面例を示す図である。例えば、作業者が、端末4の入力部33から作番(仕様)及び取外対象部品名を入力すると、図11に示すように、表示部35に入力内容1000、取外順序1001と、正誤判断結果1002が表示される。
【0037】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、部品種類の正誤と取外順序の正誤を判断可能とする部品取外方法およびこれを実施する部品取外システムを提供することができる。これにより、複雑に組み付けられた部品の部品情報を容易に読み取ることができ、取外対象部品に関する取外し作業を正確且つ迅速に実施することができる。また、これにより、QCD(品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery))への貢献が期待できる。
【0038】
また、上記の実施の形態では、完成品の部品の取外方法について説明したが、完成品を構成する半完成品の部品の取外方法にも上記実施の形態を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適用する情報処理システム1全体の構成例を示す図である。
【図2】ICタグ3に記憶されている情報(ICタグ情報)の例を示す図である。
【図3】端末4のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理装置5のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、端末1が具備するタグ情報読取部31およびICタグ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】部品情報テーブル416の構成を示す図である。
【図7】取外部品情報テーブル417の構成を示す図である。
【図8】取外順序テーブル418の構成を示す図である。
【図9】情報処理装置5における処理を示すフローチャートである。
【図10】更新後の取外順序テーブル418の例を示す図である。
【図11】端末4の表示部35に表示される画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
2・・・部品、3・・・ICタグ、4・・・端末、5・・・情報処理装置、30・・・端末4の制御部(CPU)、31・・・端末4のタグ情報読取部、32・・・端末4の記憶部、33・・・端末4の入力部33、34・・・端末4の通信部、35・・・端末4の表示部、40・・・情報処理装置5の制御部(CPU)、41・・・情報処理装置5の記憶部、42・・・情報処理装置5の入力部、43・・・情報処理装置5の表示部、44・・・情報処理装置44の通信部、300・・・ICタグ3のCPU300、301・・・ICタグ3の記憶部、302・・・ICタグのインタフェース部、303・・・ICタグ3のアンテナ、320・・・ICタグ3の変調部、321・・・ICタグ3の復調部、322・・・電圧レギュレータ、330・・・タグ情報読取部33のアンテナ、331・・・タグ情報読取部33の変調部、332・・・タグ情報読取部33の復調部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品情報記憶手段から部品情報を非接触で読み取り、
前記読み取った部品情報のうちの部品種類と取外部品情報記憶手段に記憶されている該当部品の部品種類を比較して当該部品の部品種類の正誤を判断し、
該判断の結果、前記双方の部品種類が一致した場合に、前記取外部品情報記憶手段に記憶されている当該部品の取外順序と取外順序記憶手段に記憶されている取外順序とを比較して取外順序の正誤を判断し、
該判断の結果、前記双方の取外順序が一致した場合に、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成して出力し、
前記取外順序記憶手段に記憶されている前記取外順序を更新する
ことを有することを特徴とする部品取外方法。
【請求項2】
前記部品種類の正誤の判断処理の結果、前記双方の部品種類が一致しなかった場合、または前記取外順序の正誤の判断処理の結果、前記双方の取外順序が一致しなかった場合、それぞれその旨を示すメッセージを作成して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の部品取外方法。
【請求項3】
製品を構成する部品の各々に取り付けられ、部品情報を記憶する部品情報記憶手段と、
前記部品情報記憶手段から前記部品情報を非接触で読み取る部品情報読取手段と、
前記部品情報読取手段により読み取られた部品情報を記憶する部品情報記憶手段と、
前記部品の取外順序および部品種類を記憶する取外部品情報記憶手段と、
前記部品の取外順序を記憶する取外順序記憶手段と、
前記部品情報記憶手段に記憶されている前記部品情報のうちの部品種類と前記取外部品情報記憶手段に記憶されている部品種類とを比較して該当部品の部品種類の正誤を判断する部品種類判断手段と、
前記部品種類判断手段による判断の結果、前記双方の部品種類が一致した場合に、前記取外部品情報記憶手段に記憶されている当該部品の取外順序と前記取外順序記憶手段に記憶されている取外順序とを比較して取外順序の正誤を判断する取外順序判断手段と、
前記取外順序判断手段による判断の結果、前記双方の取外順序が一致した場合に、部品の取外しが可能である旨のメッセージを作成して出力するメッセージ出力手段と、
前記取外順序記憶手段に記憶されている前記取外順序を更新する取外順序更新手段と、を有する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記メッセージ出力手段は、前記部品種類判断手段による判断の結果、前記双方の部品種類が一致しなかった場合、または前記取外順序判断手段による判断の結果、前記双方の取外順序が一致しなかった場合、それぞれその旨を示すメッセージを作成して出力することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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