説明

部品補給時の案内装置

【課題】部品の補給が必要になった場合に、補給部品の準備状態に応じた案内を行えるようにした部品補給時の案内装置を提供する。
【解決手段】フィーダ支持台31に装着すべきフィーダ33に部品が装填済みであるか否かを記憶する記憶手段を備え、部品の補給が必要になった場合に、当該補給部品がフィーダに既に装填済みであるか、未装填であるかを、記憶手段の記憶内容に基づいて判別し、補給部品がフィーダに既に装填済みである場合には、補給部品を装填したフィーダをフィーダ支持台に装着するように案内し、補給部品がフィーダに未装填である場合には、補給部品をフィーダに装填するように案内する案内手段47を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品の補給が必要になった場合に、補給部品がフィーダにセットされて補給準備が整っているか否かに応じた案内を行えるようにした部品補給時の案内装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収納した各パーツカセット(フィーダ)の位置に対応して表示器を取付け、表示器の点灯により実装機が必要とするパーツカセットを特定できるようにしたパーツカセット収納装置が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−134676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のものは、部品補給が必要な部品を搭載したフィーダを容易に特定することができるが、補給部品がフィーダに準備されていないときの対応については、何ら記載されていない。しかも、特許文献1に記載のものにおいては、通信システムおよび表示機能付きのパーツカセット収納装置を各実装機の近傍に配置する必要があった。
【0005】
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、部品の補給が必要になった場合に、補給部品の準備状態に応じた案内を行えるようにした部品補給時の案内装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、フィーダ支持台に装着すべきフィーダに部品が装填済みであるか否かを記憶する記憶手段を備え、部品の補給が必要になった場合に、当該補給部品が前記フィーダに既に装填済みであるか、未装填であるかを、前記記憶手段の記憶内容に基づいて判別し、前記補給部品が前記フィーダに既に装填済みである場合には、前記補給部品を装填した前記フィーダを前記フィーダ支持台に装着するように案内し、前記補給部品が前記フィーダに未装填である場合には、前記補給部品を前記フィーダに装填するように案内する案内手段を備えたことである。
【0007】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記フィーダに、当該フィーダの識別コードとは別に、前記フィーダを視覚によって識別できる表示を付与したことである。
【0008】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記表示は、複数のグループにグループ化されたグループマークからなっており、該グループマークと前記識別コードの内容が前記案内手段に案内されることに基づいて、特定のフィーダを識別できるようにしたことである。
【0009】
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2または請求項3において、前記表示を、記号あるいは色分けによって識別できるようにしたことである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、フィーダ支持台に装着すべきフィーダに部品が装填済みであるか否かを記憶する記憶手段を備え、部品の補給が必要になった場合に、当該補給部品がフィーダに既に装填済みであるか、未装填であるかを、記憶手段の記憶内容に基づいて判別し、補給部品がフィーダに既に装填済みである場合には、補給部品を装填したフィーダをフィーダ支持台に装着するように案内し、補給部品がフィーダに未装填である場合には、補給部品をフィーダに装填するように案内する案内手段を備えたので、補給部品の準備状態に応じた的確な案内を行うことができ、補給部品がフィーダに未装填である場合でも、部品実装機による実装作業の効率を低下させることがない。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、フィーダに、当該フィーダの識別コードとは別に、フィーダを視覚によって識別可能な表示を付与したので、特定のフィーダを視覚によって容易に識別することが可能となり、部品補給の効率を高めることができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、表示は、複数のグループにグループ化されたグループマークからなっており、グループマークと識別コードの内容が案内手段に案内されることに基づいて、特定のフィーダを識別できるようにしたので、フィーダの数が多い場合でも、作業者が探さなければならないフィーダの数を、グループマークによって大幅に削減することが可能となる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、表示を、記号あるいは色分けによって識別できるようにしたので、作業者は特定のフィーダを記号あるいは色によって容易に識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態を示す部品実装機の平面図である。
【図2】フィーダ支持台に装着されるフィーダを示す図である。
【図3】部品実装機を制御する制御装置を示す図である。
【図4】実施の形態に係る案内装置のシステム図である。
【図5】部品補給時の部品の準備状態を記憶した部品準備状況テーブルを示す図である。
【図6】部品補給を案内するフローチャートを示す図である。
【図7】モニタに案内する案内の内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、部品実装機10の全体平面図を示すもので、部品実装機10は、部品装着装置11と、フィーダ型部品供給装置12と、基板保持装置13と、基板搬送装置14を備えている。
【0016】
基板搬送装置14は、回路基板Sを搬送するベルトコンベヤ21を基台22上に有しており、回路基板Sをベルトコンベア21に沿って搬送して基板保持装置13上に搬入するとともに、基板保持装置13から搬出するものである。図1においては、基板搬送方向をX軸方向とし、基板搬送方向に直交する方向をY軸方向としている。基板保持装置13は、図示を省略するが、基板搬送装置14によって搬入された回路基板Sを下方から支持する基板支持装置と、回路基板Sを位置決めクランプするクランプ装置とを含む。
【0017】
部品装着装置11は、部品実装機10の基台22の上方位置にX軸方向に移動可能に支持されたX軸スライド23と、X軸スライド23上にY軸方向に移動可能に支持されたY軸スライド24と、Y軸スライド24上に取付けられた装着ヘッド25とを備えている。装着ヘッド25には、図示してないが、電子部品を吸着保持する吸着ノズルが設けられている。X軸スライド23およびY軸スライド24は、エンコーダ付サーボモータを駆動源とするX軸方向移動装置およびY軸方向移動装置によってそれぞれ移動され、装着ヘッド25をXY平面内の任意の位置へ移動できるようにしている。
【0018】
Y軸スライド24上には、CCDカメラからなる基板撮像装置26が設けられており、基板撮像装置26は、基板保持装置13上に位置決めされた回路基板Sに設けられた基板位置基準マークおよび基板IDマークを撮像し、基板位置基準情報および基板ID情報を取得するようになっている。そして、基板撮像装置26によって取得された基板位置基準情報に基づいて、装着ヘッド25を回路基板Sに対してXY方向に位置補正するとともに、基板撮像装置26によって取得された基板ID情報に基づいて、電子部品の実装作業を制御できるようになっている。
【0019】
また、基台22上には、CCDカメラからなる部品撮像装置27(図3参照)が設けられている。部品撮像装置27は、装着ヘッド25の吸着ノズルに吸着され電子部品を、部品供給装置12から回路基板S上に移動する途中で撮像して、吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着状態や、吸着ノズルの中心に対する電子部品の芯ずれ等を検出し、芯ずれ等に基づいて装着ヘッド25のXY方向の移動量等を補正し、電子部品が回路基板S上の定められた座標位置に定められた姿勢で装着できるようにしている。
【0020】
部品供給装置12は、フィーダ支持台31を有しており、フィーダ支持台31のスロット32(図2参照)に、複数のフィーダ33がX軸方向に並設されて着脱可能に装着されるようになっている。フィーダ支持台31に着脱可能に装着される各フィーダ33は、多数の電子部品を間隔を有して一列に収容したテープを巻回したリール34(図2参照)を着脱可能に取付けたテープフィーダからなっている。テープはフィーダ33に内蔵された図略のモータによって間歇的に送り出され、電子部品を順次所定の位置に供給する。
【0021】
なお、フィーダ33がフィーダ支持台31に装着されると、コネクタが接続されて、フィーダ支持台31からフィーダ33に電源が供給されるとともに、フィーダ33の制御部とフィーダ支持台31の制御部との間で必要な制御信号(部品要求信号、部品供給完了信号等)やフィーダ33のID等の管理情報が送信されるようになっている。
【0022】
フィーダ33には、図2に示すように、識別コードとしてのバーコード35が貼付されており、バーコード35は、フィーダ33のシリアルIDを表示する情報表示子として機能している。また、リール34には、識別コードとしてのバーコード36が貼付されており、バーコード36は、リール34に巻回されたテープに収容された電子部品のシリアルIDを表示する情報表示子として機能している。これらバーコード35、36は、バーコードリーダ37(図3参照)によって読取られ、これによりフィーダ33のシリアルID、およびリール34に収容された電子部品のシリアルIDが取得され、後述する制御装置のRAMに記憶される。
【0023】
なお、フィーダ33およびリール34に貼付されたバーコード35、36には、バーコードを数値化したバーコードナンバー(シリアルナンバー)が併記されており、このバーコードナンバーに基づいて作業者は特定のフィーダ33あるいはリール34を識別できるようなっている。
【0024】
複数のフィーダ33は複数のグループにグループ化され、フィーダ33には、図2に示すように、バーコード35とは別にグループマーク38が付与されている。グループマーク38は、視覚によって識別が可能な、例えば、アルファベット等の記号によって表示され、フィーダ33のグループをグループマーク(記号)38によって指定することにより、作業者は部品補給時に多数のフィーダ33の中から指定されたグループマーク38のフィーダ33を容易に探し出せるようにしている。なお、グループマーク38は、アルファベット等の記号のほか、色分けによってグループ化するようにしてもよい。
【0025】
部品実装機10は、図3に示す制御装置40を備えている。制御装置40は、CPU41、ROM42、RAM43およびそれらを接続するバス44を備えた制御コンピュータから構成されている。バス44には、入出力インタフェース45が接続され、入出力インタフェース45に、入出力装置46が接続されている。入出力装置46は、作業者に必要な案内(表示)を行うLCD等からなるモニタ47と、キーボードおよびマウス等を備えている。また、入出力インタフェース45には、駆動回路48、49を介してフィーダ33および装着ヘッド25の各モータが接続されているとともに、部品撮像装置27で撮像された画像を画像処理する画像処理装置50等が接続されている。
【0026】
制御装置40のROM42には、リール34に収容された電子部品のシリアルID毎に、電子部品の型番,寸法,収容された部品個数等のデータが保存されている。従って、リール34に貼付されたバーコード36がバーコードリーダ37により読み取られて電子部品のシリアルIDが取得されると、これら電子部品に関する情報を認識できるようになっている。一方、制御装置40のRAM43には、フィーダ33のシリアルIDと、このフィーダ33に装填された部品(リール34)のシリアルIDとの対応表が記憶されている。
【0027】
部品実装機10の制御装置40には、図4に示すように、外部コンピュータ51が接続されている。外部コンピュータ51は、本部品実装機10を含む複数の部品実装機および検査機を統括制御するものである。外部コンピュータ51も、CPU、ROM、RAM等を備え、ROMには、部品実装機10の実装作業を制御する実装制御プログラム等が記憶されており、RAMには、部品実装機10で使用する部品の準備状態が記憶されている。すなわち、外部コンピュータ51の記憶手段(RAM)には、各部品種を収容したリール34と、リール34を装着したフィーダ33との対応を表わす部品準備状況テーブルTP(図5参照)が記憶され、ある部品種の電子部品の補給が必要になった場合に、部品準備状況テーブルTPに基づいて当該部品が既にフィーダ33に装填されているか否かを認識できるようになっている。
【0028】
また、部品実装機10と離れた位置には、電子部品等を保管する部品保管庫52が設けられている。部品保管庫52には、部品実装機10で使用する各種電子部品を収容した多数のリール34、およびこれらリール34を装着可能な多数のフィーダ33が保管されている。電子部品を収容したリール34は、部品保管庫52で作業者によって、所定のフィーダ33にセット(装填)される。リール34をセットしたフィーダ33は、部品保管庫52のフィーダ保管棚53に整列されている。
【0029】
部品保管庫52において、フィーダ33にリール34がセットされるに際し、フィーダ33およびリール34に貼付された各バーコード35、36が、バーコードリーダ37によって読み取られる。各バーコード35、36が読み取られることによって、図5に示すような部品準備状況テーブルTPが作成され、外部コンピュータ51のRAMに記憶される。すなわち、リール34のバーコード36に基づいて、電子部品のシリアルIDが検索され、また、フィーダ33のバーコード35に基づいて、フィーダ33のシリアルIDと、それに付属されたグループマーク38が検索され、その対応表が部品準備状況テーブルTPに蓄積される。
【0030】
次に、部品補給時の案内を行うフローチャートを図6に基づいて説明する。部品実装機10の各フィーダ33に収容された電子部品は、装着ヘッド25に設けた吸着ノズルにより順次吸着されて基板保持装置13上に搬送され、回路基板Sの所定位置に実装される。各フィーダ33より電子部品が取り出される毎に部品の残数が管理され、あるフィーダ33において部品切れが近づくと、部品の補給案内が実行される。
【0031】
部品の補給案内は、まず、ステップ100において、部品実装機10より外部コンピュータ51に対し当該部品の準備状態が問い合わされる。これにより、外部コンピュータ51は、ステップ102において、部品補給が必要な部品種(以下においては、説明の便宜上PAの部品種とする)が既に準備済みであるか否かを、部品準備状況テーブルTPに基づいて判断する。すなわち、部品補給が必要な部品種PAが、既にフィーダ33に装填済みであるか、あるいは未だフィーダ33に装填されていないかどうかが、外部コンピュータ51のRAMに記憶された部品準備状況テーブルTPを参照して判断される。
【0032】
部品補給が必要な部品種PAが、既にフィーダ33に装填済みであれば、ステップ104において、準備済みのフィーダ33を部品実装機10のフィーダ支持台31に装着するよう、制御装置40のモニタ47に案内する。具体的には、図7(A)に示すように、部品補給が必要な部品種PAを装填したフィーダ33のバーコードナンバー(バーコードとともに表示された数桁の数値からなるフィーダシリアルナンバー)が指定され、グループマーク38とともにモニタ47に表示される。次のステップ106においては、作業者は、モニタ47の案内に基づいて、部品保管庫52に指定された特定のフィーダ33を探しに行き、探し出したフィーダ33をフィーダ支持台31まで持ち運ぶ。
【0033】
この場合、部品保管庫52のフィーダ保管棚53には、通常部品を装填した多数のフィーダ33が保管されているため、作業者は、まず、グループマーク38を基にフィーダ33を絞り込み、絞り込んだフィーダ33の中から、バーコードナンバーに基づいて所要のフィーダ33を探し出す。従って、多数のフィーダ33が保管されている場合でも、特定のフィーダ33を迅速かつ容易に選び出せるようになる。因みに、100個のフィーダ33が部品保管庫52に保管可能である場合、これらフィーダ33を10のグループにグループ分けすることにより、最大10個のフィーダ33の中から特定のフィーダ33を選び出せばよいことになる。
【0034】
指定されたフィーダ33が見つかると、作業者は、当該フィーダ33を部品実装機10まで運び、フィーダ支持台31の空きのスロット32に装着する。これにより、あるフィーダ33で部品種PAが部品切れとなっても、部品の供給を新たに装着したフィーダ33に切替えることにより、部品種PAを継続して回路基板Sに実装できるようになり、実装作業が中断されることがない。
【0035】
一方、部品補給が必要な部品種PAが、未だフィーダ33に装填されていないことが上記ステップ102で判別されると、ステップ108に進み、補給すべき部品種PAをフィーダ33に準備(装填)するよう、制御装置40のモニタ47に部品種名が案内される。具体的には、図7(B)に示すように、部品補給が必要な部品種名PAとこの部品種を収容したリール34のバーコードナンバー(バーコードとともに表示された数桁の数値からなる部品シリアルナンバー)がモニタ47に表示される。
【0036】
続くステップ110においては、作業者は、モニタ47の案内に基づいて、部品保管庫52に出かけ、補給すべき部品種PAを収容したリール34をそれに貼付されたバーコードナンバーに基づいて探し出し、当該リール34を空のフィーダ33に装着する。
【0037】
この際、リール34のバーコード36がバーコードリーダ37に読み取られるとともに、リール34を装着したフィーダ34のバーコード35がバーコードリーダ37に読み取られる。これによって、フィーダ33のシリアルIDとリール34に収容された部品のシリアルIDとが対応付けられ、外部コンピュータ51の部品準備状況テーブルTPに新たに記憶される。すなわち、部品種PA(リール34のリールナンバーPA−1)と、これを装填したフィーダ33のフィーダナンバーF−1と、フィーダ33のクループAからなる対応表が追加される。
【0038】
補給すべき部品種PAがフィーダ33にセットされると、当該フィーダ33は直ちに部品実装機10まで持ち運ばれ、フィーダ支持台31の空きのスロット32に装着される。
【0039】
上記した実施の形態によれば、部品の補給が必要になった場合に、当該補給部品がフィーダ33に既に装填済みであるか、未装填であるかを、部品準備状況テーブルTPに基づいて判別し、補給部品がフィーダ33に既に装填済みである場合には、補給部品を装填したフィーダ33をフィーダ支持台31に装着するようモニタ47に案内し、補給部品がフィーダ33に未装填である場合には、補給部品をフィーダ33に装填するようモニタ47に案内するようにしたので、補給部品の準備状態に応じた的確な案内を行うことができ、補給部品がフィーダ33に未装填である場合でも、部品実装機10による実装作業の効率を低下させることがない。
【0040】
また、上記した実施の形態によれば、フィーダ33を複数のグループにグループ化し、視覚によって識別できる記号や色分けによるグループマーク38をフィーダ33に付与したので、作業者は特定のフィーダ33を、グループマーク38と、フィーダ33付与されたバーコードナンバーに基づいて容易に識別することができるようになり、部品補給の効率を高めることが可能となる。
【0041】
上記した実施の形態においては、フィーダ33を複数のグループにグループ化し、記号や色分けによるグループマーク38を付与した例について述べたが、グループマーク38は、視覚によって識別できるものであればよく、記号や色分けに限定されるものではない。
【0042】
一方、本発明にとってグループ化自体必ずしも必要不可欠の要件ではない。例えば、使用するフィーダ33の数によっては、特にグループ化しなくても、例えば、アルファベット等の記号だけで、指定されたフィーダ33を探し出すことが可能である。また、使用するフィーダ33の数が少ない場合には、フィーダ33に貼付されたバーコード35のバーコードナンバーによって、指定されたフィーダ33を直接探し出すことも可能である。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係る部品補給時の案内装置は、部品を搭載したフィーダをフィーダ支持台に着脱可能に装着した部品実装機に用いるのに適している。
【符号の説明】
【0045】
10…部品実装機、11…部品装着装置、12…部品供給装置、25…装着ヘッド、31…フィーダ支持台、33…フィーダ、34…リール、35、36…バーコード、38…グループマーク、40…制御装置、47…モニタ、51…外部コンピュータ、52…部品保管庫、S…回路基板、TP…部品準備状況テーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を装填可能なフィーダを、部品供給装置のフィーダ支持台に着脱可能に装着した部品実装装置において、
前記フィーダ支持台に装着すべき前記フィーダに前記部品が装填済みであるか否かを記憶する記憶手段を備え、
前記部品の補給が必要になった場合に、当該補給部品が前記フィーダに既に装填済みであるか、未装填であるかを、前記記憶手段の記憶内容に基づいて判別し、前記補給部品が前記フィーダに既に装填済みである場合には、前記補給部品を装填した前記フィーダを前記フィーダ支持台に装着するように案内し、前記補給部品が前記フィーダに未装填である場合には、前記補給部品を前記フィーダに装填するように案内する案内手段を備えた、
ことを特徴とする部品補給時の案内装置。
【請求項2】
請求項1において、前記フィーダに、当該フィーダの識別コードとは別に、前記フィーダを視覚によって識別可能な表示を付与したことを特徴とする部品補給時の案内装置。
【請求項3】
請求項2において、前記表示は、複数のグループにグループ化されたグループマークからなっており、該グループマークと前記識別コードの内容が前記案内手段に案内されることに基づいて、特定のフィーダを識別できるようにしたことを特徴とする部品補給時の案内装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3において、前記表示を、記号あるいは色分けによって識別できるようにしたことを特徴とする部品補給時の案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−142519(P2012−142519A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1155(P2011−1155)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】