配送センター
【課題】配送センターについて、設備コストの大きな増大を招くことなく、配送作業における集品・出荷作業の大幅な自動化を可能とする。
【解決手段】配送センターは、仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚16を集品コンベア15に沿って設置して構成される自動集品ライン13を備えている。その商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)17−1〜17−4を集品コンベア15に沿って列状に配列することで形成されて、棚ユニットには、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出す、自動払い出し機能を与えられている。
【解決手段】配送センターは、仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚16を集品コンベア15に沿って設置して構成される自動集品ライン13を備えている。その商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)17−1〜17−4を集品コンベア15に沿って列状に配列することで形成されて、棚ユニットには、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出す、自動払い出し機能を与えられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メーカと小売商の間などでの商品の配送のために設けられる配送センターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来における配送センター(物流センター)の代表的な1つの例では、メーカなどから仕入れる多種多様な商品を配送のための出荷まで種類ごとに保管するために長い列状にして設けられた商品保管棚と、それに沿って設けられた集品コンベアからなる設備構造を備えている。そして、個別の配送先(小売商など)からの発注に応じて商品を仕分けて集品しながら出荷する作業は、集品コンベアで搬送されて来る出荷用のバケットなどに作業員が必要な商品を商品保管棚から取り出して格納することで集品するという人手作業により専ら行われている。
【0003】
また他の代表的な例の1つでは、商品保管棚や集品コンベアの他にコンベヤ式やパン式の仕分け装置を設置した設備構造とし、出荷頻度の大きい売れ筋商品について仕分け装置による自動仕分けで集品を行う部分自動化方式が取り入れられている。
【0004】
なお配送センターにおける商品の入出荷に関しては例えば特許文献1に開示の手法が知られている。また商品の展示販売などに関して特許文献2や特許文献3に開示の手法が知られている。
【0005】
【特許文献1】特開平7−237715号公報
【特許文献2】特開2000−175790号公報
【特許文献3】特開平9−30613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の例のように従来の配送センターは、集品・出荷作業の多くを人手に頼るというように、多くの人員を必要とするシステム構成となっている。これは、配送センターにおける作業員の多くがいわゆるパートタイマであって現状では人件費が比較的安いことから、設備の自動化によるコストメリットが十分に得られないということが主な理由になっている。しかし、多くの人手に頼ることは、配送の合理化や効率化という点、さらには誤出荷や欠品を生じやすいなどの点で好ましいことでない。また多くの人手に頼ることは、今後に見込まれる人件費の上昇を前提にすると、コスト的にも望ましくない状況をもたらすことが予想される。こうしたことから今後における配送センターについては、きるだけ自動化を進めることが望まれ、特に設備コストをできるだけ抑えての自動化が強く望まれる。
【0007】
本発明は、このような事情を背景になされたものであり、設備コストの大きな増大を招くことなく、配送作業、特に配送における集品・出荷作業の大幅な自動化を可能とする配送センターの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的のために本発明では、仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚を備えている配送センターにおいて、前記商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の棚ユニットを列状に配列することで形成され、前記棚ユニットは、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされていることを特徴としている。
【0009】
また本発明では上記のような配送センターについて、前記棚ユニットは、無人搬送車などで牽引することにより搬送・移動できるようにし、その搬送・移動機能を利用して、前記配列の状態を変更する並べ替えを随時行えるようにしている。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、棚ユニットを配列することで商品保管棚を形成するようにするとともに、その棚ユニットに商品出荷時の集品に際して商品を自動的に払い出す自動的払い出し機能を与えるようにしている。このため売れ筋であるか否かにかかわりなく全ての商品について集品・出荷作業を自動化することが可能となる。また設備構造として、従来の配送センターにおける商品保管棚とそれほど大きな違いがなく、設備コストの大きな増大を招かずに済む。したがって本発明によれば、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に示すのは、本発明による配送センターが介在する商品販売管理システムの一例についての全体構成である。本例の商品販売管理システムは、小売商などの個別配送先1、商品販売の事務を管理する管理センター2、メーカなどから多種多様な商品を仕入れて保管し、それらを個別配送先1からの発注に応じて仕分けながら集品して出荷する配送センター3、トラック4で配送センター3への商品の輸送や配送センター3からの商品の輸送を行う輸送業者5、および商品の販売管理に関する情報の通信に用いられるインターネットなどの通信網6を含む構成とされている。
【0012】
図2〜図4に一実施形態による配送センターの構成を模式化して示す。図2は、配送センターにおける商品の流れについての全体的な機能構成を示し、図3は、配送センターにおける集品・出荷作業に係わる部分の機能構成を示し、図4は、配送センターにおける設備の構成を一つの自動集品ラインについて示している。
【0013】
配送センターは、入荷ステーション10と出荷ステーション11の間の集品エリア12に、図4に示すような複数の自動集品ライン13(13‐1、13‐2、…13‐N)を設置し、また図3に示すように、自動集品ライン13などを制御する制御装置14を設けた構成とされている。
【0014】
自動集品ライン13は、集品コンベア15と、これに沿って設置された長い商品保管棚16からなる。商品保管棚16は、仕入れた商品を種類ごとに集めて保管するためのもので、複数の可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)17(17‐1、17‐2、…17‐n)を集品コンベア15に沿って配列することで構成される。可搬式自動集品棚ユニット17は、図4に示すように、商品を一定数量保管できるようにした棚構造とされるとともに、保管している商品を出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされている。その自動払い出し機能は、例えば自動販売機におけるそれと同様なメカニズムを用いて構成される。すなわち自動販売機式の自動払い出し機能とする場合、可搬式自動集品棚ユニット17は、整然と保管している同一種類の商品を後述する集品データに基づいて必要数量だけ下方の払い出し口17d(図4)に向けて順次送り出し、その払い出し口17dから払い出すように構成される。また可搬式自動集品棚ユニット17は、その下部にキャスタなどの走行輪18が取り付けられており、無人搬送車21(あるいは人手)で牽引することで配送センター内を自由に搬送・移動できるようにされている。そしてこの搬送・移動機能により、入荷ステーション10と自動集品ライン13の間で自在に搬送・移動することができ、また集品コンベア15に沿った配列を随時、自由に変えることができる。
【0015】
制御装置14は、コンピュータを用いた管理端末22と通信制御用のコントローラ23からなり、自動集品ライン13における集品・出荷作業やそれに関連する可搬式自動集品棚ユニット17の配列状態の制御を行い、また商品の入荷時における可搬式自動集品棚ユニット17の搬送・移動制御などを行う。
【0016】
こうした配送センターにおける配送作業について以下に説明する。まず、入荷した商品を自動集品ライン13に収めるまでの作業について説明する。入荷ステーション10にはトラック4にて商品が搬入される。その入荷商品についての情報は、予め管理センター2から配送センターの制御装置14に与えられている。制御装置14は、入荷ステーション10に商品が入荷すると、商品の入荷情報に基づいて、可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、…17‐nのなかから入荷商品の保管に必要なものを入荷ステーション10に搬送させる指令を発する。これを受けて無人搬送車21が対象の可搬式自動集品棚ユニット、例えば可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3を入荷ステーション10に搬送する。それからこれらの可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3に入荷商品を格納する。商品の格納は、制御装置14からの指令情報に基づくなどして商品の種類ごとで整理するようにして行われる。
【0017】
商品の格納が終了した可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3は、互いに連結された状態で無人搬送車21により自動集品ライン13へ搬送される。自動集品ライン13に搬送された可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3は、制御装置14からの指令にしたがった配列で無人搬送車21により集品コンベア15に沿って配列される。
【0018】
可搬式自動集品棚ユニット17の配列は所定の基準に基づいてなされる。その基準の例としては、複数の自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nそれぞれの稼働率の均一化がある。すなわち出荷頻度の高い売れ筋商品が複数の自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nのそれぞれに均等に保管される状態とすることで、自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nそれぞれの稼働率がほぼ同じになるようにする、という配列基準である。こうした配列基準による場合には、季節変動などにより売れ筋商品が変わった場合に、それに応じて可搬式自動集品棚ユニット17の配列を変更する。図2では、n個の可搬式自動集品棚ユニット17が17‐1、17‐2、17‐3、17‐4、17‐5、17‐6、17‐7、17‐8、…17‐nの順で配列されている配列状態を配列変更で、図2中に点線の楕円で囲った部分に示す例のような17‐1、17‐5、17‐n、17‐4、17‐2、17‐6、17‐7、17‐8、…17‐3、の順に変更する場合の例を示している。このように、搬送機能を利用して可搬式自動集品棚ユニット17の配列を変更することにより複数の自動集品ライン13の稼働率の均一化などを図れるようにすることで、配送センターの機能性などをより一層高めることができる。
【0019】
次に、商品の集品・出荷作業について説明する。個別配送先1から管理センター2が商品を受注すると、その受注データがインターネット6を経由して管理センター2から制御装置14に送られてくる(図3)。制御装置14においては、受注データをコントローラ23が受信し、その受注データに基づいて管理端末22が集品データ24を作成する。ここで、集品データ24は、出荷先や集品する商品の種類、数量などを記述したデータである。制御装置14で作成された集品データ24は、LANなどのセンター内通信網25を介して自動集品ライン13や可搬式自動集品棚ユニット17に送られる。
【0020】
自動集品ライン13では、受信した集品データ24を基に出荷のための集品作業が行われる。その集品作業は、集品コンベア15で搬送される商品出荷用のバケット26に、可搬式自動集品棚ユニット17から自動的に払い出される商品を格納することで行われる。具体的には、集品データ24に対応するデータを表示する、例えばバーコードやICタグなどの集品データ表示手段27が付されたバケット26が集品コンベア15で搬送されてくる。可搬式自動集品棚ユニット17は、バケット26の集品データ表示手段27を読み取り、その保管商品が当該バケット26における集品対象であるか否かを判断し、集品対象であった場合には、その前でバケット26を停止させる。そして可搬式自動集品棚ユニット17は、集品対象の商品を必要な数量だけバケット26に自動的に払い出して格納する。ここで、バケット26へ商品の格納に際しては人手によるサポートを行うようにする場合もある。こうした作業を順に繰り返してバケット26に集品対象の商品が全て格納されるとバケット26を図2の出荷ステーション11に送り出す。出荷ステーション11では、バケット26をトラック4に積み込んで出荷がなされる。以上のような一連の集品・出荷作業でなされる可搬式自動集品棚ユニット17による商品の払い出しやバケット26への商品の格納などに関する作業データは、制御装置14に送られ、通信網6を経由して管理センター2に送信される。
【0021】
以上のような配送センターは、可搬式自動集品棚ユニット17における商品の自動的払い出し機能により、売れ筋であるか否かにかかわりなく全ての商品について集品・出荷作業を自動化することが可能となる。また商品保管棚16は、設備構造として、従来の配送センターにおける商品保管棚とそれほど大きな違いがなく、設備コストの大きな増大を招かずに済む。したがって以上のような配送センターによれば、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化が可能となる。
【0022】
以下では、図1の商品販売管理システムでなされる商品販売業務について説明する。まず、商品販売業務の関係者(図1における個別配送先1、管理センター2、配送センター3、輸送業者5)がそれぞれの業務を実行する上で必要となる設備機器の構成と同関係者がそれぞれ保有するデータの構成について説明する。
【0023】
図5に示すように、設備機器として、個別配送先は、発注処理などを行うためのデータ処理装置を有し、管理センターは、個別配送先からの受注や配送センターへの発注(出荷指示)などを行うためのデータ処理装置、および後述するような各種データファイルを管理するデータ管理サーバを有し、配送センターは、上述の制御装置、後述するような各種データファイルを管理するデータ管理サーバ、および自動集品ラインを有し、輸送業者は、出荷指示受信発送などを行うためのデータ処理装置を有する。
【0024】
図6に示すように、保有データとして、管理センターは、個別配送先を登録する個別配送先データファイル50a、商品について種類などのデータを登録する商品データファイル50b、および配送センターにおける在庫情報を登録する在庫データファイル50cを有し、個別配送先は、管理センターにおける商品データファイル50bから提供されるデータを登録する商品データファイル51aを有し、配送センターは、在庫情報を登録する在庫データファイル52a、管理センターにおける商品データファイル50bに対応する商品データファイル52b、配送情報を登録する配送情報データファイル52c、出荷時における検品・発送に関するデータを登録する検品・発送データファイル52d、および可搬式自動集品棚ユニットの並べ替えに関するデータを登録する可搬式自動集品棚ユニットデータファイル52eを有し、輸送業者は、トラックの配車に関するデータを登録する配車データファイル53aを有する。
【0025】
ここで、商品販売業務の関係者が保有する上述のデータ処理装置や制御装置には、業務の遂行に関して、図7〜図10に示す例のような入出力画面が表示される。図7は、管理センターについての入出力画面として、個別配送先から発注データを受信する個別配送先データ受信画面54a、および個別配送先の状況を把握するための個別状態確認画面54bの例を示し、図8は、配送センターについての入出力画面として、輸送業者による配車計画策定後の荷揃えデータを表示する荷揃え情報画面55a、管理センターと共通画面で個別配送先状態を確認する個別状態確認画面55b、集品・出荷についての指示を行うための出荷指示画面55c、および可搬式自動集品棚ユニットの並べ替えを管理する棚ユニット情報画面55dの例を示し、図9は、輸送業者についての入出力画面として、トラックの配車管理のための荷揃え情報画面56a(これは配送センターにおける荷揃え情報画面55aに対応する)の例を示し、図10は、個別配送先についての入出力画面として、管理センターにおける個別配送先データ受信画面54aに対応する個別配送先データ表示画面57aの例を示している。
【0026】
次に、商品販売業務について説明する。図11に、商品販売業務の関係者の相関関係の概略を示し、図12に同相関関係の詳細を示す。また図13に、商品販売業務における処理の流れを示す。
【0027】
管理センターは、個別配送先に図6の商品データファイル50bのデータを提供する。個別配送先は、このデータを図6の商品データファイル51aにダウンロードして保存し、必要時にこのデータを参照して発注を行う。個別配送先の発注データは管理センターに送信される。
【0028】
個別配送先からの発注データを受信した管理センターは、配送センターに発注データを送信して発注処理をする。管理センターからの発注データは配送センターにおいて受注データとして受信される。受注データを受信した配送センターは、その受注データに基づいて上述のような集品・出荷作業を行う。
【0029】
出荷には輸送業者によるトラックの手配が伴う。輸送業者には、配送センターから出荷・発送指示データが送信される。輸送業者は、この出荷・発送指示データに基づいて配車計画を策定する。配車計画では、使用するトラックやルート設定、さらにトラックが配送センターに到着する時刻の決定などが行われる。輸送業者は、配車計画を終えたら図9の例のような入出力画面における荷揃えデータを作成し、その荷揃えデータを配送センターに送信し、この荷揃えデータにしたがってトラックを手配する。輸送業者が手配したトラックが配送センターに到着すると、出荷商品を格納したバケットをトラックに積み込み、それから出荷検品を行った後、個別配送先へ発送される。商品が個別配送先へ発送されると、管理センターが料金計算を行うとともにポイント付加を行い、その結果が個別配送先に連絡されることで一応の完了となる。なお、この時点では個別配送先からの料金の集金が残るが、その集金は一般に行われている方式で行われることになる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明では、配送センターについて、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化を可能とするものであり、物流分野において有効性の高いものとして広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】一実施形態による配送センターが介在する商品販売管理システムの全体構成を示す図である。
【図2】配送センターにおける商品の流れの全体的な機能構成を示す図である。
【図3】配送センターにおける集品・出荷作業の機能構成を示す図である。
【図4】配送センターにおける自動集品ラインの構成を示す図である。
【図5】配送センターが介在する商品販売業務の関係者がそれぞれの業務を実行する上で必要となる設備機器の設置構成を示す図である。
【図6】配送センターが介在する商品販売業務の関係者がそれぞれ保有するデータの構成を示す図である。
【図7】管理センターにおいて商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図8】配送センターにおいて商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図9】輸送業者において商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図10】個別配送先において商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図11】商品販売業務の関係者の相関関係の概略を示す図である。
【図12】商品販売業務の関係者の相関関係の詳細を示す図である。
【図13】商品販売業務における処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0032】
16 商品保管棚
17 可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)
21 無人搬送車
【技術分野】
【0001】
本発明は、メーカと小売商の間などでの商品の配送のために設けられる配送センターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来における配送センター(物流センター)の代表的な1つの例では、メーカなどから仕入れる多種多様な商品を配送のための出荷まで種類ごとに保管するために長い列状にして設けられた商品保管棚と、それに沿って設けられた集品コンベアからなる設備構造を備えている。そして、個別の配送先(小売商など)からの発注に応じて商品を仕分けて集品しながら出荷する作業は、集品コンベアで搬送されて来る出荷用のバケットなどに作業員が必要な商品を商品保管棚から取り出して格納することで集品するという人手作業により専ら行われている。
【0003】
また他の代表的な例の1つでは、商品保管棚や集品コンベアの他にコンベヤ式やパン式の仕分け装置を設置した設備構造とし、出荷頻度の大きい売れ筋商品について仕分け装置による自動仕分けで集品を行う部分自動化方式が取り入れられている。
【0004】
なお配送センターにおける商品の入出荷に関しては例えば特許文献1に開示の手法が知られている。また商品の展示販売などに関して特許文献2や特許文献3に開示の手法が知られている。
【0005】
【特許文献1】特開平7−237715号公報
【特許文献2】特開2000−175790号公報
【特許文献3】特開平9−30613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の例のように従来の配送センターは、集品・出荷作業の多くを人手に頼るというように、多くの人員を必要とするシステム構成となっている。これは、配送センターにおける作業員の多くがいわゆるパートタイマであって現状では人件費が比較的安いことから、設備の自動化によるコストメリットが十分に得られないということが主な理由になっている。しかし、多くの人手に頼ることは、配送の合理化や効率化という点、さらには誤出荷や欠品を生じやすいなどの点で好ましいことでない。また多くの人手に頼ることは、今後に見込まれる人件費の上昇を前提にすると、コスト的にも望ましくない状況をもたらすことが予想される。こうしたことから今後における配送センターについては、きるだけ自動化を進めることが望まれ、特に設備コストをできるだけ抑えての自動化が強く望まれる。
【0007】
本発明は、このような事情を背景になされたものであり、設備コストの大きな増大を招くことなく、配送作業、特に配送における集品・出荷作業の大幅な自動化を可能とする配送センターの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的のために本発明では、仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚を備えている配送センターにおいて、前記商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の棚ユニットを列状に配列することで形成され、前記棚ユニットは、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされていることを特徴としている。
【0009】
また本発明では上記のような配送センターについて、前記棚ユニットは、無人搬送車などで牽引することにより搬送・移動できるようにし、その搬送・移動機能を利用して、前記配列の状態を変更する並べ替えを随時行えるようにしている。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、棚ユニットを配列することで商品保管棚を形成するようにするとともに、その棚ユニットに商品出荷時の集品に際して商品を自動的に払い出す自動的払い出し機能を与えるようにしている。このため売れ筋であるか否かにかかわりなく全ての商品について集品・出荷作業を自動化することが可能となる。また設備構造として、従来の配送センターにおける商品保管棚とそれほど大きな違いがなく、設備コストの大きな増大を招かずに済む。したがって本発明によれば、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に示すのは、本発明による配送センターが介在する商品販売管理システムの一例についての全体構成である。本例の商品販売管理システムは、小売商などの個別配送先1、商品販売の事務を管理する管理センター2、メーカなどから多種多様な商品を仕入れて保管し、それらを個別配送先1からの発注に応じて仕分けながら集品して出荷する配送センター3、トラック4で配送センター3への商品の輸送や配送センター3からの商品の輸送を行う輸送業者5、および商品の販売管理に関する情報の通信に用いられるインターネットなどの通信網6を含む構成とされている。
【0012】
図2〜図4に一実施形態による配送センターの構成を模式化して示す。図2は、配送センターにおける商品の流れについての全体的な機能構成を示し、図3は、配送センターにおける集品・出荷作業に係わる部分の機能構成を示し、図4は、配送センターにおける設備の構成を一つの自動集品ラインについて示している。
【0013】
配送センターは、入荷ステーション10と出荷ステーション11の間の集品エリア12に、図4に示すような複数の自動集品ライン13(13‐1、13‐2、…13‐N)を設置し、また図3に示すように、自動集品ライン13などを制御する制御装置14を設けた構成とされている。
【0014】
自動集品ライン13は、集品コンベア15と、これに沿って設置された長い商品保管棚16からなる。商品保管棚16は、仕入れた商品を種類ごとに集めて保管するためのもので、複数の可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)17(17‐1、17‐2、…17‐n)を集品コンベア15に沿って配列することで構成される。可搬式自動集品棚ユニット17は、図4に示すように、商品を一定数量保管できるようにした棚構造とされるとともに、保管している商品を出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされている。その自動払い出し機能は、例えば自動販売機におけるそれと同様なメカニズムを用いて構成される。すなわち自動販売機式の自動払い出し機能とする場合、可搬式自動集品棚ユニット17は、整然と保管している同一種類の商品を後述する集品データに基づいて必要数量だけ下方の払い出し口17d(図4)に向けて順次送り出し、その払い出し口17dから払い出すように構成される。また可搬式自動集品棚ユニット17は、その下部にキャスタなどの走行輪18が取り付けられており、無人搬送車21(あるいは人手)で牽引することで配送センター内を自由に搬送・移動できるようにされている。そしてこの搬送・移動機能により、入荷ステーション10と自動集品ライン13の間で自在に搬送・移動することができ、また集品コンベア15に沿った配列を随時、自由に変えることができる。
【0015】
制御装置14は、コンピュータを用いた管理端末22と通信制御用のコントローラ23からなり、自動集品ライン13における集品・出荷作業やそれに関連する可搬式自動集品棚ユニット17の配列状態の制御を行い、また商品の入荷時における可搬式自動集品棚ユニット17の搬送・移動制御などを行う。
【0016】
こうした配送センターにおける配送作業について以下に説明する。まず、入荷した商品を自動集品ライン13に収めるまでの作業について説明する。入荷ステーション10にはトラック4にて商品が搬入される。その入荷商品についての情報は、予め管理センター2から配送センターの制御装置14に与えられている。制御装置14は、入荷ステーション10に商品が入荷すると、商品の入荷情報に基づいて、可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、…17‐nのなかから入荷商品の保管に必要なものを入荷ステーション10に搬送させる指令を発する。これを受けて無人搬送車21が対象の可搬式自動集品棚ユニット、例えば可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3を入荷ステーション10に搬送する。それからこれらの可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3に入荷商品を格納する。商品の格納は、制御装置14からの指令情報に基づくなどして商品の種類ごとで整理するようにして行われる。
【0017】
商品の格納が終了した可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3は、互いに連結された状態で無人搬送車21により自動集品ライン13へ搬送される。自動集品ライン13に搬送された可搬式自動集品棚ユニット17‐1、17‐2、17‐3は、制御装置14からの指令にしたがった配列で無人搬送車21により集品コンベア15に沿って配列される。
【0018】
可搬式自動集品棚ユニット17の配列は所定の基準に基づいてなされる。その基準の例としては、複数の自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nそれぞれの稼働率の均一化がある。すなわち出荷頻度の高い売れ筋商品が複数の自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nのそれぞれに均等に保管される状態とすることで、自動集品ライン13‐1、13‐2、…13‐Nそれぞれの稼働率がほぼ同じになるようにする、という配列基準である。こうした配列基準による場合には、季節変動などにより売れ筋商品が変わった場合に、それに応じて可搬式自動集品棚ユニット17の配列を変更する。図2では、n個の可搬式自動集品棚ユニット17が17‐1、17‐2、17‐3、17‐4、17‐5、17‐6、17‐7、17‐8、…17‐nの順で配列されている配列状態を配列変更で、図2中に点線の楕円で囲った部分に示す例のような17‐1、17‐5、17‐n、17‐4、17‐2、17‐6、17‐7、17‐8、…17‐3、の順に変更する場合の例を示している。このように、搬送機能を利用して可搬式自動集品棚ユニット17の配列を変更することにより複数の自動集品ライン13の稼働率の均一化などを図れるようにすることで、配送センターの機能性などをより一層高めることができる。
【0019】
次に、商品の集品・出荷作業について説明する。個別配送先1から管理センター2が商品を受注すると、その受注データがインターネット6を経由して管理センター2から制御装置14に送られてくる(図3)。制御装置14においては、受注データをコントローラ23が受信し、その受注データに基づいて管理端末22が集品データ24を作成する。ここで、集品データ24は、出荷先や集品する商品の種類、数量などを記述したデータである。制御装置14で作成された集品データ24は、LANなどのセンター内通信網25を介して自動集品ライン13や可搬式自動集品棚ユニット17に送られる。
【0020】
自動集品ライン13では、受信した集品データ24を基に出荷のための集品作業が行われる。その集品作業は、集品コンベア15で搬送される商品出荷用のバケット26に、可搬式自動集品棚ユニット17から自動的に払い出される商品を格納することで行われる。具体的には、集品データ24に対応するデータを表示する、例えばバーコードやICタグなどの集品データ表示手段27が付されたバケット26が集品コンベア15で搬送されてくる。可搬式自動集品棚ユニット17は、バケット26の集品データ表示手段27を読み取り、その保管商品が当該バケット26における集品対象であるか否かを判断し、集品対象であった場合には、その前でバケット26を停止させる。そして可搬式自動集品棚ユニット17は、集品対象の商品を必要な数量だけバケット26に自動的に払い出して格納する。ここで、バケット26へ商品の格納に際しては人手によるサポートを行うようにする場合もある。こうした作業を順に繰り返してバケット26に集品対象の商品が全て格納されるとバケット26を図2の出荷ステーション11に送り出す。出荷ステーション11では、バケット26をトラック4に積み込んで出荷がなされる。以上のような一連の集品・出荷作業でなされる可搬式自動集品棚ユニット17による商品の払い出しやバケット26への商品の格納などに関する作業データは、制御装置14に送られ、通信網6を経由して管理センター2に送信される。
【0021】
以上のような配送センターは、可搬式自動集品棚ユニット17における商品の自動的払い出し機能により、売れ筋であるか否かにかかわりなく全ての商品について集品・出荷作業を自動化することが可能となる。また商品保管棚16は、設備構造として、従来の配送センターにおける商品保管棚とそれほど大きな違いがなく、設備コストの大きな増大を招かずに済む。したがって以上のような配送センターによれば、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化が可能となる。
【0022】
以下では、図1の商品販売管理システムでなされる商品販売業務について説明する。まず、商品販売業務の関係者(図1における個別配送先1、管理センター2、配送センター3、輸送業者5)がそれぞれの業務を実行する上で必要となる設備機器の構成と同関係者がそれぞれ保有するデータの構成について説明する。
【0023】
図5に示すように、設備機器として、個別配送先は、発注処理などを行うためのデータ処理装置を有し、管理センターは、個別配送先からの受注や配送センターへの発注(出荷指示)などを行うためのデータ処理装置、および後述するような各種データファイルを管理するデータ管理サーバを有し、配送センターは、上述の制御装置、後述するような各種データファイルを管理するデータ管理サーバ、および自動集品ラインを有し、輸送業者は、出荷指示受信発送などを行うためのデータ処理装置を有する。
【0024】
図6に示すように、保有データとして、管理センターは、個別配送先を登録する個別配送先データファイル50a、商品について種類などのデータを登録する商品データファイル50b、および配送センターにおける在庫情報を登録する在庫データファイル50cを有し、個別配送先は、管理センターにおける商品データファイル50bから提供されるデータを登録する商品データファイル51aを有し、配送センターは、在庫情報を登録する在庫データファイル52a、管理センターにおける商品データファイル50bに対応する商品データファイル52b、配送情報を登録する配送情報データファイル52c、出荷時における検品・発送に関するデータを登録する検品・発送データファイル52d、および可搬式自動集品棚ユニットの並べ替えに関するデータを登録する可搬式自動集品棚ユニットデータファイル52eを有し、輸送業者は、トラックの配車に関するデータを登録する配車データファイル53aを有する。
【0025】
ここで、商品販売業務の関係者が保有する上述のデータ処理装置や制御装置には、業務の遂行に関して、図7〜図10に示す例のような入出力画面が表示される。図7は、管理センターについての入出力画面として、個別配送先から発注データを受信する個別配送先データ受信画面54a、および個別配送先の状況を把握するための個別状態確認画面54bの例を示し、図8は、配送センターについての入出力画面として、輸送業者による配車計画策定後の荷揃えデータを表示する荷揃え情報画面55a、管理センターと共通画面で個別配送先状態を確認する個別状態確認画面55b、集品・出荷についての指示を行うための出荷指示画面55c、および可搬式自動集品棚ユニットの並べ替えを管理する棚ユニット情報画面55dの例を示し、図9は、輸送業者についての入出力画面として、トラックの配車管理のための荷揃え情報画面56a(これは配送センターにおける荷揃え情報画面55aに対応する)の例を示し、図10は、個別配送先についての入出力画面として、管理センターにおける個別配送先データ受信画面54aに対応する個別配送先データ表示画面57aの例を示している。
【0026】
次に、商品販売業務について説明する。図11に、商品販売業務の関係者の相関関係の概略を示し、図12に同相関関係の詳細を示す。また図13に、商品販売業務における処理の流れを示す。
【0027】
管理センターは、個別配送先に図6の商品データファイル50bのデータを提供する。個別配送先は、このデータを図6の商品データファイル51aにダウンロードして保存し、必要時にこのデータを参照して発注を行う。個別配送先の発注データは管理センターに送信される。
【0028】
個別配送先からの発注データを受信した管理センターは、配送センターに発注データを送信して発注処理をする。管理センターからの発注データは配送センターにおいて受注データとして受信される。受注データを受信した配送センターは、その受注データに基づいて上述のような集品・出荷作業を行う。
【0029】
出荷には輸送業者によるトラックの手配が伴う。輸送業者には、配送センターから出荷・発送指示データが送信される。輸送業者は、この出荷・発送指示データに基づいて配車計画を策定する。配車計画では、使用するトラックやルート設定、さらにトラックが配送センターに到着する時刻の決定などが行われる。輸送業者は、配車計画を終えたら図9の例のような入出力画面における荷揃えデータを作成し、その荷揃えデータを配送センターに送信し、この荷揃えデータにしたがってトラックを手配する。輸送業者が手配したトラックが配送センターに到着すると、出荷商品を格納したバケットをトラックに積み込み、それから出荷検品を行った後、個別配送先へ発送される。商品が個別配送先へ発送されると、管理センターが料金計算を行うとともにポイント付加を行い、その結果が個別配送先に連絡されることで一応の完了となる。なお、この時点では個別配送先からの料金の集金が残るが、その集金は一般に行われている方式で行われることになる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明では、配送センターについて、設備コストの大きな増大を招くことなく、集品・出荷作業の大幅な自動化を可能とするものであり、物流分野において有効性の高いものとして広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】一実施形態による配送センターが介在する商品販売管理システムの全体構成を示す図である。
【図2】配送センターにおける商品の流れの全体的な機能構成を示す図である。
【図3】配送センターにおける集品・出荷作業の機能構成を示す図である。
【図4】配送センターにおける自動集品ラインの構成を示す図である。
【図5】配送センターが介在する商品販売業務の関係者がそれぞれの業務を実行する上で必要となる設備機器の設置構成を示す図である。
【図6】配送センターが介在する商品販売業務の関係者がそれぞれ保有するデータの構成を示す図である。
【図7】管理センターにおいて商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図8】配送センターにおいて商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図9】輸送業者において商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図10】個別配送先において商品販売業務の遂行に関して表示される入出力画面の例を示す図である。
【図11】商品販売業務の関係者の相関関係の概略を示す図である。
【図12】商品販売業務の関係者の相関関係の詳細を示す図である。
【図13】商品販売業務における処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0032】
16 商品保管棚
17 可搬式自動集品棚ユニット(棚ユニット)
21 無人搬送車
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚を備えている配送センターにおいて、
前記商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の棚ユニットを列状に配列することで形成され、前記棚ユニットは、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされていることを特徴とする配送センター。
【請求項2】
前記棚ユニットは、無人搬送車などで牽引することにより搬送・移動できるようにされており、その搬送・移動機能を利用して、前記配列の状態を変更する並べ替えを随時行えるようにされている請求項1に記載の配送センター。
【請求項1】
仕入れた商品を配送のために出荷するまで保管できるようにされた商品保管棚を備えている配送センターにおいて、
前記商品保管棚は、それぞれ商品を一定数量保管できるようにされた複数の棚ユニットを列状に配列することで形成され、前記棚ユニットは、保管している商品の出荷時の集品に際して自動的に払い出すことができるようにされていることを特徴とする配送センター。
【請求項2】
前記棚ユニットは、無人搬送車などで牽引することにより搬送・移動できるようにされており、その搬送・移動機能を利用して、前記配列の状態を変更する並べ替えを随時行えるようにされている請求項1に記載の配送センター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−341963(P2006−341963A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169717(P2005−169717)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】
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