説明

鋼製部材へのライニングプレートの固定構造

【課題】鋼製容器等の塔槽類などを構成する鋼板等の鋼製部材に直接溶融溶接できないチタン等からなるライニングプレートを密封状態で固定することができる鋼製部材へのライニングプレートの固定構造を提供する。
【解決手段】胴板1上に金属からなるライニングプレート5を固定する固定構造であって、胴板1上に配置されたライニングプレート5に開口部6が設けられ、この開口部6に鋼製の孔付きの座金7が胴板1にライニングプレート5を押え付けるように嵌合され、この座金7の貫通孔71の内周面と胴板1の表面とが溶接されることにより、胴板1にライニングプレート5が固定され、ライニングプレート5上にこのライニングプレート5と同じ金属からなる蓋部材8が座金7を覆うように配置され、この蓋部材8の外周縁部とライニングプレート5の表面とがシール溶接されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼製容器等の塔槽類などを構成する鋼板等の鋼製部材にチタン等からなるライニングプレートを固定する固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
石油精製装置の常圧蒸留装置や減圧蒸留装置の主蒸留塔などの塔槽類では、長年の使用により胴板等の鋼板が腐食により減肉した場合、更新や補修をする必要がある。
そして、胴板等の鋼板をチタンクラッド鋼等のクラッド鋼に代えて更新すると、胴板等を腐食に強いものにすることができる。
しかし、このクラッド鋼による更新は、現場の工事期間が長くなるとともに、コストが非常に高くなるという問題がある。
【0003】
また、胴板等の鋼板の内面にチタン等のライニングプレートを固定する補修を行うことにより、胴板等を腐食に強いものにすることができる。
従来、鋼板にチタンライニングプレートを固定する場合には、例えば、次のようにしている。
すなわち、例えば、図4に示すように、鋼板aのネジ穴bにチタンライニングプレートcの貫通孔を通してチタン製のトラスビスdを締め込み、トラスビスdの頭部の外周縁とチタンライニングプレートcの表面とをTIG溶接によりシーム溶接(密封溶接)する。
また、図5に示すように、鋼板aのネジ穴bに、チタンライニングプレートcのすり鉢状の貫通孔を通してチタン製の皿ビスeをその頭部がチタンライニングプレートcの貫通孔の略下半分に嵌合するように締め込み、皿ビスeの頭部の上側のチタンライニングプレートcの貫通孔の部分をTIG溶接により溶接金属で充填する。
【0004】
また、図6に示すように、鋼板aおよびチタンライニングプレートcのボルト孔を貫通するチタン製の六角ボルトfとナットgとにより、鋼板aとチタンライニングプレートc
とを締結し、六角ボルトfの頭部の外周縁とチタンライニングプレートcの表面とをTIG溶接によりシーム溶接する。
また、図7に示すように、鋼板aおよびチタンライニングプレートcのボルト孔を貫通する鋼製の六角ボルトhとナットiとにより、鋼板aとチタンライニングプレートc
とを締結し、六角ボルトfの頭部を覆うチタン製のキャップjを配置し、このキャップJの外周縁とチタンライニングプレートcの表面とをTIG溶接によりシーム溶接する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようにビスd、eやボルトf、hを用いて鋼板にチタンライニングプレートを固定すると、鋼板aにネジ孔bやボルト孔の加工を施す必要があるので、鋼板aの板厚が薄い場合や液の漏洩が懸念される場合には採用することができない。また、減肉した鋼板aの補修の場合に強度面の問題があるとともに、作業性の面から現場施工に適していない。また、チタンライニングプレートcの貫通孔と鋼板aのネジ穴bまたはチタンライニングプレートcのボルト孔と鋼板aのボルト孔とを合わせるために、これらの位置精度を高くする必要があるが、現場施工では難しい。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、鋼製容器等の塔槽類などを構成する鋼板等の鋼製部材に直接溶融溶接(融接)できないチタン等からなるライニングプレートを密封状態で固定することができる鋼製部材へのライニングプレートの固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造は、鋼製部材上に金属からなるライニングプレートを固定する固定構造であって、
前記鋼製部材上に配置された前記ライニングプレートに開口部が設けられ、この開口部に鋼製の孔付きの座金が前記鋼製部材に前記ライニングプレートを押え付けるように嵌合され、この座金の前記孔の内周面と前記鋼製部材の表面とが溶接されることにより、前記鋼製部材に前記ライニングプレートが固定され、
前記ライニングプレート上にこのライニングプレートと同じ金属からなる蓋部材が前記座金を覆うように配置され、この蓋部材の外周縁部と前記ライニングプレートの表面とがシール溶接されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明においては、鋼製の孔付き座金と、ライニングプレートと同じ金属からなる蓋部材を用いることにより、鋼製部材に加工を施すことなく、密封状態で鋼製部材の表面にライニングプレートを固定することができる。したがって、鋼製部材の板厚が薄い場合や液の漏洩が懸念される場合にもこの固定構造を用いることができるとともに、現場施工にも容易に用いることができる。
【0009】
請求項2に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造は、請求項1に記載の発明において、前記ライニングプレートの前記開口部の内周面にテーパ面が形成されるとともに、前記座金の外周面にテーパ面が形成され、これらのテーパ面が接することにより、前記鋼製部材に前記ライニングプレートが押え付けられることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、ライニングプレートの開口部の内周面および座金の外周面にそれぞれテーパ面を形成するという簡単な構成により、座金のテーパ面で鋼製部材の表面にライニングプレートを押え付けることができる。
【0011】
請求項3に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記座金には前記ライニングプレートの表面を押え付ける鍔部が設けられている。
【0012】
請求項3に記載の発明においては、座金にライニングプレートの表面を押え付ける鍔部を設けるという簡単な構成で、座金の鍔部で鋼製部材の表面にライニングプレートを押え付けることができる。
【0013】
請求項4に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記鋼製部材は、塔槽類を構成する鋼板であることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明においては、塔槽類を構成する鋼板と直接溶融溶接できないチタン等の金属からなるライニングプレートを、孔付き座金と、ライニングプレートと同じ金属からなる蓋部材を用いることにより、鋼製部材に加工を施すことなく、密封状態で鋼製部材の表面に固定することができるので、ライニングプレートの表面から腐食性の強い液体等の流体が鋼板に接触するのを防止することができる。
【0015】
請求項5に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記ライニングプレートは、チタン、タンタルまたはジルコニウムからなることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明においては、チタン、タンタルまたはジルコニウムからなるライニングプレートを用いることにより、鋼製部材の表面を耐食性あるいは強度等に優れたものにすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、鋼製部材に直接溶融溶接(融接)できないチタン等の金属からなるライニングプレートを、鋼製の孔付き座金と、ライニングプレートと同じ金属からなる蓋部材を用いることにより、鋼製部材に加工を施すことなく、密封状態で鋼製部材の表面に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係る主蒸留塔を示す断面図である。
【図2】図1の丸円部Aの拡大斜視図である。
【図3】図1の丸円部Aの拡大断面図である。
【図4】従来の鋼板へのチタンライニングプレートの固定構造を示す図であって、チタン製ビスを用いた固定構造の断面図である。
【図5】同、チタン製皿ビスを用いた固定構造の断面図である。
【図6】同、チタン製ボルトを用いた固定構造の断面図である。
【図7】同、鋼製ボルトを用いた固定構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態は、本発明を石油精製装置の常圧蒸留装置や減圧蒸留装置の主蒸留塔を補修あるいは改良する場合に適用したものである。
本発明の実施の形態に係る主蒸留塔(塔槽類)Tは、横断面形状が円筒形の大型の塔(蒸留塔)であり、その胴部の直径は例えばおよそ4〜10m程度のものである。胴部の上側には鏡部が設けられ、鏡部の上端部中央にはノズル部が設けられている。胴部の円筒状の胴板(鋼製部材)1、鏡部のドーム状の鏡板(鋼製部材)2およびノズル部の円筒状のノズル板(鋼製部材)3はそれぞれ、鋼板で形成されている。
【0020】
本実施の形態は、本発明を胴板1の上端部から鏡板2さらにノズル板3の上下方向中央部にわたって補修あるいは改良する場合に適用したものである。
すなわち、炭素鋼またはステンレス鋼等の鋼板からなる胴板1の内面の上端部、鏡板2の内面全部およびノズル板3の上下方向下部の内面には、チタンからなるライニングプレート5が固定されている。ライニングプレート5の厚さは例えばおよそ2〜3mmである。さらに具体的に説明すると、ライニングプレート5は、複数個が周方向に並べられて、後述するように、各ライニングプレート5が鏡板2に密封状態で固定されるとともに、隣接するライニングプレート5どうしがチタンの溶加材(チタン溶加材)を用いたTIG溶接によりシール溶接(密封溶接)されて互いに密封状態で固定され、これにより上下方向に一定の高さを有する筒状ライニングプレート部分51が形成されている。この筒状ライニングプレート部分51が上下方向に複数個重ねて配置され、隣接する筒状ライニングプレート部分51どうしがチタンの溶加材を用いたTIG溶接によりシール溶接により互いに密封状態で固定されている。
【0021】
胴板1においては、ライニングプレート5は、筒状ライニングプレート部分51を周方向に略均等に複数個に分割した場合に得られる形状である方形の円弧板状(正面視において方形でかつ平面視において円弧形の板状)に形成されている。胴板1の筒状ライニングプレート部分51と、鏡板2の下端部を形成する筒状ライニングプレート部分51とは、チタンの溶加材を用いたTIG溶接によりシール溶接(密封溶接)により互いに密封状態で固定されている。
また、鏡板2においては、ライニングプレート5は、筒状ライニングプレート部分51を周方向に略均等に複数個に分割した場合に得られる形状の円弧板状に形成されている。この部分のライニングプレート5は、下方に向かうにつれて次第に幅広い形状になっている。
また、ノズル板3においては、ライニングプレート5は、筒状ライニングプレート部分51を周方向に略均等に複数個に分割した場合に得られる形状である方形の円弧板状(正面視において方形でかつ平面視において円弧形の板状)に形成されている。
【0022】
次に、鋼板からなる胴板1へのチタンからなるライニングプレート5の固定構造を説明する。なお、鏡板2およびノズル板3へのライニングプレート5の固定構造も同様である。
図2および図3に示すように、胴板1の内面に配置されたライニングプレート5には、複数個の開口部6が設けられている。開口部6は、すり鉢状に形成されており、その内周面は、胴板1から離れるにつれて漸次径が大きくなるテーパ面となっている。
【0023】
各開口部6にはそれぞれ、中央部に貫通孔71を有する孔付きの座金7が嵌合されている。この座金7は、炭素鋼またはステンレス鋼等の鋼製の部材であって、円錐筒状の嵌合部72とこの嵌合部72の大径側の一端部に一体的に設けられた円環板状の鍔部73とからなるものである。嵌合部72の外周面は、開口部6のテーパ面に嵌合するテーパ面に形成されており、ライニングプレート5の開口部6内に嵌合部72全部が嵌まっている。鍔部73において、嵌合部72から径方向の外側に突出している部分のライニングプレートと対向している面は、ライニングプレート5の表面に接している。
【0024】
座金7の貫通孔71の内周面と胴板1の内面(表面)とが、炭素鋼またはステンレス鋼等の溶加材(溶接材料)を用いてTIG溶接により溶接されることにより、座金7と胴板1の内面とが互いに固定されている。この溶接による溶接金属は、座金7の貫通孔71内の略全部に充填されている。このようにして座金7が胴板1の内面に固定されていると、ライニングプレート5の開口部6のテーパ面である内周面が、座金7の嵌合部72のテーパ面である外周面によって押え付けられるので、胴板1の内面上にライニングプレート5が固定されることになる。また、ライニングプレート5は、鍔部73の嵌合部72のテーパ面側の突出している面は、ライニングプレート5の表面に接しているので、この面によってライニングプレート5の表面が押え付けられ、このことによっても胴板1の内面上にライニングプレート5が固定されている。
【0025】
ライニングプレート5の表面には、座金7の鍔部73の周囲に、扁平な有底円筒状の蓋部材8が鍔部73を覆うように配置されており、この蓋部8の外周面の先端縁部とライニングプレート5の表面とが、チタンの溶加材を用いたTIG溶接によりシーム溶接(密封溶接されている。
なお、図1において、蓋部材8は、一部のライニングプレート5にのみに図示し、その他のライニングプレート5では省略してある。蓋部材8は例えば千鳥状におよそ200〜250mmピッチで設けられている。開口部6の径、座金7の鍔部73の外径および蓋部材8の外径はそれぞれ、例えばおよそ25mm、38mmおよび45mm程度である。
【0026】
このように、胴板1にライニングプレート5を押え付けるようにして、ライニングプレート5の開口部6に嵌合された座金7と、胴板1の表面とが溶接されることにより、胴板1の表面にライニングプレート5が固定され、そして座金7を覆う蓋部材8とライニングプレート5の表面とがシール溶接されている。これにより、ライニングプレート5の表面を固定する部分から、腐食性の強い液体等の流体が鋼材からなる胴板1に接触するのを防止されている。
【0027】
本実施の形態にあっては、鋼製の孔付き座金7と、ライニングプレート5と同じ金属からなる蓋部材8を用いることにより、胴板1、鏡板2あるいはノズル板3に加工を施すことなく、密封状態で胴板1、鏡板2あるいはノズル板3の表面にライニングプレート5を固定することができる。したがって、胴板1等の板厚が薄い場合や液の漏洩が懸念される場合にもこの固定構造を用いることができ、また現場施工にも容易に適用することができる。
【0028】
また、ライニングプレート5の開口部6の内周面および座金7の嵌合部72の外周面にそれぞれテーパ面を形成するとともに、座金7に鍔部73を設けるという簡単な構成により、座金7の嵌合部72のテーパ面および鍔部73で胴板1、鏡板2あるいはノズル板3の表面にライニングプレート5を押え付けることができる。
【0029】
なお、前述の実施の形態では、孔付き座金7に鍔部73を設けたが、鍔部73を設けずに、嵌合部72だけとしてもよい。さらに、嵌合部72の外周面およびライニングプレート5の開口部6の内周面のテーパ面は、周方向全部に形成されている必要はなく、周方向の一部に形成されていてもよく、またこれらのテーパ面は、高さ方向の全部に形成されている必要がなく、一部に形成されていてもよい。要するに、座金の一部で鋼製部材の表面にライニングプレートを押え付けるようにしてもよい。また、嵌合部72の外周面およびライニングプレート5の開口部6の内周面をテーパ面にして嵌合させることなく、鍔部73を設けただけでもよい。さらに、鍔部73は、環状に設けずに、周方向に一部が欠落していてもよい。要するに、ライニングプレート5の開口部6に孔付き座金が嵌合され、この座金の貫通孔内周面と胴板1等の鋼製部材の表面とが溶接されて固定されている際に、座金が鋼製部材の表面にライニングプレートを押え付けるようになっていればよい。
【0030】
また、前述の実施の形態では、座金7の貫通孔71の内周面と胴板1の表面とが、溶接金属が座金7の貫通孔71内の略全部に充填されるように溶接されているが、座金7の貫通孔71の内周面の少なくとも一部と胴板1の表面とが溶接されればよい。要するに、座金7が胴板(鋼製部材)1の表面に固定されればよい。また、貫通孔71の形状は、四角柱など他の形状でもよく、個数は複数個でもよい。
【0031】
また、前述の実施の形態では、ライニングプレート5としてチタンからなるものを用いたが、本発明はこれに限らず、鋼材と直接溶融溶接できないタンタルまたはジルコニウムなどの他の金属からなるライニングプレートを用いることもできる。
【0032】
また、前述の実施の形態では、本発明を主蒸留塔の鋼板からなる胴板1、鏡板2、ノズル板3に直接溶融溶接できない金属からなるライニングプレート7を設ける場合に適用したが、本発明はこれに限らず、他の鋼製部材に直接溶融溶接できない金属からなるライニングプレートを設ける場合にも適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
T 主蒸留塔(塔槽類)
1 胴板(鋼板、鋼製部材)
2 鏡板(鋼板、鋼製部材)
3 ノズル板(鋼板、鋼製部材)
5 ライニングプレート
6 開口部
7 座金
71 貫通孔
72 嵌合部
73 鍔部
8 蓋部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼製部材上に金属からなるライニングプレートを固定する固定構造であって、
前記鋼製部材上に配置された前記ライニングプレートに開口部が設けられ、この開口部に鋼製の孔付きの座金が前記鋼製部材に前記ライニングプレートを押え付けるように嵌合され、この座金の前記孔の内周面と前記鋼製部材の表面とが溶接されることにより、前記鋼製部材に前記ライニングプレートが固定され、
前記ライニングプレート上にこのライニングプレートと同じ金属からなる蓋部材が前記座金を覆うように配置され、この蓋部材の外周縁部と前記ライニングプレートの表面とがシール溶接されていることを特徴とする鋼製部材へのライニングプレートの固定構造。
【請求項2】
前記ライニングプレートの前記開口部の内周面にテーパ面が形成されるとともに、前記座金の外周面にテーパ面が形成され、これらのテーパ面が接することにより、前記鋼製部材に前記ライニングプレートが押え付けられることを特徴とする請求項1に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造。
【請求項3】
前記座金には前記ライニングプレートの表面を押え付ける鍔部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造。
【請求項4】
前記鋼製部材は、塔槽類を構成する鋼板であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造。
【請求項5】
前記ライニングプレートは、チタン、タンタルまたはジルコニウムからなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鋼製部材へのライニングプレートの固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−6034(P2012−6034A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−143390(P2010−143390)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(000003285)千代田化工建設株式会社 (162)
【Fターム(参考)】