説明

録画再生装置及びコンテンツ再生方法

【課題】蓄積された映像コンテンツの中から、ユーザの興味に合うものに簡易にアクセス可能な利便性が高い録画再生装置及びコンテンツ再生方法を提供する。
【解決手段】HDDレコーダ1は、録画番組保存部3と、メタデータ保存部5と、を備えており、コンピュータ11に接続されて用いられる。コンピュータ11は、Web情報と、メタデータに含まれる単語とを比較して一致した単語を表示し、表示した単語の中から選択された単語を、映像検索キーワードとしてHDDレコーダ1に送信する。HDDレコーダ1は、当該映像検索用キーワードに関連する映像コンテンツのメタデータを情報処理部に返信し、当該メタデータに基づいて情報処理部15で選択された映像コンテンツの選択情報を情報処理装置から受信して、選択情報に対応する映像コンテンツの再生を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画再生装置及びコンテンツ再生方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のHDDレコーダの大容量化に伴い、HDDレコーダに蓄積した番組の中から見たい番組及び見たいシーンをすばやく見つけて効率よく視聴することがますます重要となり、より簡単な検索機能へのニーズは今後ますます高くなると考えられる。例えば、あるHDDレコーダ製品では、録画タイトルのリスト表示において、番組タイトルと共に、サムネイル画像(静止画あるいは動画)を表示する機能や、タイトルリストをジャンル別、録画日付順などで並び替えを行う方法により、蓄積された番組を探しやすくする機能を搭載している。
【0003】
また、番組を構成する話題ごとに、その話題の開始/終了の時間情報や話題の意味するところのテキスト情報を対として記述したメタデータを利用する放送受信装置なども知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。このようなメタデータを利用すれば、検索用のキーワードを入力することにより、そのキーワードと合致する話題を含む番組を抽出し、自分の興味に関連する話題のシーンを探し出すといったことも可能になる。
【特許文献1】特開2005−72826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メタデータを利用してユーザの興味に合う番組を適切に検索させるためには、いろいろな検索用キーワードを考え入力する手間が発生する。また、検索用キーワードの選択を適切に行うことが出来ない限り、このような機能を十分に使いこなすことは難しい。
【0005】
そこで、本発明は、蓄積された映像コンテンツの中から、ユーザの興味に合うものに簡易にアクセス可能とする利便性が高い録画再生装置及びコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の録画再生装置は、映像コンテンツを保存する映像コンテンツ保存部と、映像コンテンツの内容に関する情報が含まれるメタ情報を保存するメタ情報保存部と、を備えており、Web情報を閲覧するためのWebブラウザと情報処理部とを有する情報処理装置に接続されて用いられる録画再生装置において、メタ情報保存部に保存されたメタ情報から当該メタ情報に含まれる単語を抽出し、抽出された抽出単語を情報処理部からの要求に応じて情報処理部に送信する抽出単語送信手段と、情報処理部から映像検索用キーワードを受信し、当該映像検索用キーワードに関連する映像コンテンツを検索して、検索された映像コンテンツのメタ情報を情報処理部に返信する検索メタ情報返信手段と、検索メタ情報返信手段からのメタ情報に基づいて情報処理部で選択された映像コンテンツを示す選択情報を、情報処理部から受信して、選択情報に対応する映像コンテンツの再生を行う再生手段と、を備え、情報処理部は、Webブラウザで取得されるWeb情報に含まれる単語と、抽出単語送信手段からの抽出単語とを比較して一致した単語を表示し、表示した単語の中から選択された単語を、映像検索用キーワードとして検索メタ情報返信手段に送信する、ことを特徴とする。
【0007】
また、検索メタ情報返信手段から返信するメタ情報には、映像コンテンツに関連するWeb情報を取得するためのURLの情報が含まれており、情報処理部は、再生手段による映像コンテンツの再生のときに、URLにリンクが設定された情報を表示し、ユーザの操作に応じて、URLに対応するWeb情報をWebブラウザに取得させることとしてもよい。
【0008】
また、本発明のコンテンツ再生方法は、映像コンテンツを保存する映像コンテンツ保存部と、映像コンテンツの内容に関する情報が含まれるメタ情報を保存するメタ情報保存部と、を備えた録画再生装置に蓄積された映像コンテンツを選択して再生させるコンテンツ再生方法において、WebブラウザでWeb情報を取得すると共に、メタ情報保存部に保存されたメタ情報から抽出された抽出単語を録画再生装置から受信し、Web情報に含まれる単語と抽出単語とを比較して一致した単語を表示する抽出単語表示ステップと、抽出単語表示ステップで表示された単語の中から、映像検索用キーワードを選択させ、当該映像検索用キーワードを録画再生装置に送信するキーワード送信ステップと、映像検索用キーワードに関連する映像コンテンツのメタ情報を録画再生装置から受信して表示し、表示されたメタ情報に基づいて再生すべき映像コンテンツを選択させるコンテンツ選択ステップと、コンテンツ選択ステップで選択された映像コンテンツを示す選択情報を録画再生装置に送信する選択情報送信ステップと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のコンテンツ再生方法は、録画再生装置から受信するメタ情報には、メタ情報には映像コンテンツに関連するWeb情報を取得するためのURLの情報が含まれており、コンテンツ選択ステップで選択された映像コンテンツに関するURLにリンクが設定された情報を表示するURL表示ステップと、ユーザの操作に応じて、URLに対応するWeb情報をWebブラウザに取得させるWeb情報取得ステップと、を更に備えることとしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の録画再生装置及びコンテンツ再生方法によれば、蓄積された映像コンテンツの中から、ユーザの興味に合うものに簡易にアクセス可能であり、利便性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る録画再生装置及びコンテンツ再生方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2に示すように、本発明の録画再生装置の一実施形態であるHDDレコーダ1は、パーソナルコンピュータ11に接続されている。そして、このHDDレコーダ1及びコンピュータ11の2つの機器によって家庭内ネットワークN1が構築されている。また、HDDレコーダ1及びコンピュータ11が、それぞれインターネットN2に接続されることで、家庭内ネットワークN1が全体としてインターネットN2に接続されている。またHDDレコーダ1には、AVケーブルを介してテレビ9が接続されている。
【0013】
HDDレコーダ1では、放送波で受信した番組(映像コンテンツ)がHDD33(図3参照)に録画され、録画番組保存部(映像コンテンツ保存部)3が形成される。更にHDDレコーダ1のHDD33には、録画番組に含まれるチャプタ(映像コンテンツ)毎の諸情報を含むメタデータが保存され、メタデータ保存部5が形成される。更に、HDDレコーダ1は、種々の情報処理を行う制御部7を備えている。
【0014】
図3に一例を示すように、上記メタデータには、番組タイトル名や話題の内容説明を示す文字情報が含まれている。なお、以下では、番組中の1つの「話題」毎に1つの「チャプタ」が割り当てられ、各チャプタ毎に1つのメタデータが対応するものとして説明する。メタデータの「関連情報」項目には、番組の当該チャプタの中で取り上げられた商品などの関連情報として、商品の情報(商品名、価格などの情報)や、店舗名、住所、電話番号、関連URLなどの情報が記述される。
【0015】
このようなメタデータを得るために、HDDレコーダ1は、受信可能な全放送局の各番組についてチャプタ単位のメタデータを、定期的にインターネットN2上のメタデータ提供サーバ51から受信する。なお、コンピュータ11がメタデータ提供サーバ51からのメタデータを取得して、HDDレコーダ1に送信するようにしてもよい。また、メタデータ提供サーバ51から得られるメタデータには、「抽出単語」項目(図3参照)のデータは含まれていないため、得られたメタデータの「チャプタ内容」項目のデータに対して、制御部7が単語抽出処理を行って適切な単語を抽出し、抽出された単語を「抽出単語」項目に保存するようにしている。この抽出処理には、例えば、形態素解析および意味クラス解析などが利用される。
【0016】
コンピュータ11は、機能的な構成要素として、Web情報を閲覧するためのWebブラウザ13及び種々の情報処理を行う情報処理部15を備えている。この情報処理部15は、インターネットN2上のWWWサーバ52との間の情報の授受を仲介するプロキシ部15aと、HDDレコーダ1との連携を図るための連携処理部15bとを有している。
【0017】
ここで、図4を参照し、HDDレコーダ1の具体的なハードウエア構成を説明する。HDDレコーダ1は、フロントエンド部21、デジタルTV用システムLSI22、デジタル入力部23、A/Dコンバータ24,25、ゴーストリダクション部26、三次元YC分離部27、LAN処理LSI28、コントローラLSI29、フラッシュメモリ30、SDRAM31、HDD(ハードディスクドライブ)33を備えている。
【0018】
フロントエンド部21は、デジタルチューナーモジュール21a、21b、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調部21c、QPSK(QuadraturePhase Shift Keying)復調部21dを備えている。システムLSI22は、送受信回路22a、MPEG2デコーダ22b、グラフィックエンジン22c、デジタルフォーマットコンバータ22d、及びCPU22fを備えている。
【0019】
上記構成において、地上デジタル放送波、BSデジタル放送波、及び110°CSデジタル放送波は、フロントエンド部21で復調される。また地上アナログ放送波及びDVD/VTR信号は、3次元YC分離部27等でデコードされる。これらの信号は、システムLSI22に入力され、送受信回路22aで、映像・音声・データに分離される。そして、映像に関しては、MPEG2デコーダ22bを介してグラフィックエンジン22cに映像情報が入力され、デジタルフォーマットコンバータ22dを通じて外部に接続されたテレビ9に出力される。
【0020】
このようなHDDレコーダ1において、前述の制御部7(図2参照)は、CPU22fが所定のプログラムを実行し、CPU22fの制御下で上記各部21〜33を動作させることにより実現される機能的な構成要素である。また、前述の録画番組保存部3及びメタデータ保存部5は、HDD33に蓄積される電子情報として実現される機能的な構成要素である。
【0021】
次に、図5を参照し、コンピュータ11の具体的なハードウエア構成を説明する。コンピュータ11は、CPU41、主記憶装置であるRAM42及びROM43、ハードディスク等の補助記憶装置45、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置46、ディスプレイ等の出力装置47、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール48などを備えている。
【0022】
前述のWebブラウザ13、プロキシ部15a、及び連携処理部15bといった機能的な構成要素は、このコンピュータ11のCPU41、RAM42等のハードウエア上にそれぞれ、Webブラウザプログラム、プロキシプログラム、及び連携処理プログラムといったコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU41の制御のもとで通信モジュール48、入力装置46、出力装置47を動作させるとともに、RAM42や補助記憶装置45におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0023】
続いて、上記HDDレコーダ1とコンピュータ11とが協働して行う処理について説明する。
【0024】
図6に示すように、ユーザがコンピュータ11を操作してWebブラウザ13を起動させ、興味があるWebサイトにアクセスしようとすると、Webブラウザ13は、Webページ要求をプロキシ部15aに送出する(S302)。そして、プロキシ部15aは、代理としてWebページ要求をWWWサーバ52に送信する(S202)。このとき、連携処理部15bは、メタデータ要求をHDDレコーダ1の制御部7に送信する(S402)。前述したように、HDDレコーダ1においては、事前にメタデータの「チャプタ内容」から単語が抽出され(S502)、「抽出単語」項目として保存されている。
【0025】
そして、HDDレコーダ1の制御部7は、上記メタデータ要求に応じて、メタデータ保存部5を参照し、「抽出単語」項目に登録されている抽出単語を含むメタデータを連携処理部15bに返信する(S504)。このように、制御部7は、連携処理部15bからの要求に応じて、抽出単語を返信する「抽出単語送信手段」として機能する。その後、連携処理部15bは、受信した抽出単語を一時的に貯留部(キャッシュ)15cに貯留する(S404)。
【0026】
上記WWWサーバ52は、プロキシ部15aからの上記Webページ要求に応じて、要求に係るWebページのHTML文書を返信する(S102)。プロキシ部15aは、受信したHTML文書をWebブラウザ13及び連携処理部15bに引き渡す(S204)。Webブラウザ13は、受信したHTML文書を解釈し、Webページ画面としてディスプレイに表示する(S304)。一方、連携処理部15bは、受信したHTML文書と、貯留部15cに貯留した抽出単語とを照合する(S406)。そして、連携処理部15bは、抽出単語の中でHTML文書に含まれる文字列に一致するものを探し出し、一致した単語のリストを、上記Webページとは別のウインドウで画面表示する(S408;抽出単語表示ステップ)。このような表示により、ユーザは、画面表示された単語のリストから、「検索用キーワード」として使用する単語を選択し、マウスクリックの操作により指定することができる。
【0027】
ユーザのクリックによる上記「検索用キーワード」の選択・指定がされると、連携処理部15bは、指定された「検索用キーワード」をHDDレコーダ1の制御部7に送信する(S410;キーワード送信ステップ)。そして、制御部7は、受信した「検索用キーワード」と、メタデータ保存部5のメタデータの「抽出単語」項目に含まれる単語とを照合し、「検索用キーワード」に一致する全部のメタデータを、連携処理部15bに返信する(S506)。このように、制御部7は、連携処理部15bからの検索用キーワードに関連する映像コンテンツを検索して、検索された映像コンテンツのメタデータを返信する「検索メタ情報返信手段」として機能する。そして、連携処理部15bは、図8に一例を示すように、受信したメタデータの「チャプタ内容」のリストを、ディスプレイに一覧表示する(S412)。ユーザは、画面の「検索結果」欄に一覧表示されたチャプタ内容を見て、マウスクリックの操作によって再生したいコンテンツを指定することができる(コンテンツ選択ステップ)。更に、ユーザは、画面上の各操作ボタン14a〜14dをマウスクリックすることで、再生の仕方を指定することもできる。
【0028】
上記一覧表示からの選択が行われると、連携処理部15bは、選択に係るメタデータの「番組ID」及び「チャプタID」(選択情報)を、制御部7に送信する(S414;選択情報送信ステップ)。そして、制御部7は、受信した「番組ID」及び「チャプタID」を基にして、再生すべき番組のチャプタを特定し(S508)、該当チャプタを録画番組保存部3から読み出して、このチャプタの映像をテレビ9(図1,図2参照)で頭出し再生する(S510)。このように、制御部7は、連携処理部15bで選択された映像コンテンツのIDに対応する映像コンテンツの再生を行う「再生手段」として機能する。
【0029】
次に、図7に示すように、連携処理部15bは、再生されているチャプタに係るメタデータの「関連情報」を、コンピュータ11のディスプレイに画面表示する(S416)。なお、この「関連情報」を画面表示した画面の一例は、図9に示している。前述したように、メタデータの「関連情報」には、当該チャプタの話題に関係する「関連URL」が含まれているので、画面上にもこの関連URL16aが表示されることになる(URL表示ステップ)。この関連URL16aの表示には、リンク設定がされており、画面上で関連URL16aがマウスクリックされると、連携処理部15bは、Webブラウザ13を起動する(S418)。そして、Webブラウザ13は、関連URL16aに係るWebページ要求をプロキシ部15aに送出する(S312;Web情報取得ステップ)。その後、HDDレコーダ1及びコンピュータ11では、前述したS202以降の処理が再び繰り返され、上記関連URLに対応するWebページ画面が表示される。
【0030】
以上説明したようなHDDレコーダ1及びコンピュータ11の一連の処理によれば、ユーザが、興味のあるWebサイトを閲覧しているだけで、当該Webサイトに登場する単語の中の一部が、自動的に検索用キーワードの候補として画面上にリストアップされることになる(S408)。従って、ユーザは、画面にリストアップされた単語の中から、適切な検索用キーワードを選択し簡単な操作により指定する(S410)ことができるので、ユーザは、検索用キーワードを考えたり入力したりする手間を省略することができる。
【0031】
そして、検索用キーワードが指定されると(S410)、当該検索用キーワードを含むチャプタの「チャプタ内容」が画面に一覧表示され(S412;図8参照)、ユーザは、一覧表示の中から興味のあるものを選択して再生させる(S510)ことができるので、ユーザは、HDDレコーダ1に蓄積された興味のある映像コンテンツに簡易にアクセスすることができる。すなわち、ユーザは、Webページの情報だけでなく、HDDレコーダ1内に関連する録画番組があれば、同時に関連映像も見ることができ、より充実した情報収集が可能となる。
【0032】
また、ユーザは、自分の興味に合致する映像シーンを、「早送り」などの機能で探す手間や、キーワードを入力する手間をかけずに、興味のある映像を簡単に探して見ることができる。そして、大量の録画番組がHDDレコーダ1内に存在する場合にも、従来のように興味に合致する映像シーンを探しきれずに見逃すといったことがほとんどなくなる。
【0033】
また、上記頭出し再生中には、コンピュータ11のディスプレイ上に、再生中の映像コンテンツに関連する関連URL16aが表示され(S418;図9参照)、当該関連URLへのリンクが張られている。従って、ユーザは、関連URL16aの表示をクリックするだけで、再生中の映像コンテンツに関連する新たなWebページを表示させることができる。
【0034】
図10に示すように、以上のような一連の流れを繰り返すことで、Web情報が取得され(S902)、閲覧中のWeb情報画面13aにおいてリンクが張られた検索用キーワード(例えば、”ABC”や”CDF”等)がクリックされると(S904)、検索用キーワードに関連する映像コンテンツがテレビ9で再生される(S906)。それと同時に映像コンテンツの関連URLがコンピュータ11に送られて(S908)リンクが張られた状態で表示され、関連URLのクリックにより、次のWeb情報13bが取得される(S910)。Web情報13bが表示されると、再び、リンクが張られた検索用キーワード(例えば、”GHI”等)をクリックする手順から繰り返すことができる。
【0035】
すなわち、このHDDレコーダ1及びコンピュータ11においては、Web情報取得→Web情報に関連する映像コンテンツ再生→映像コンテンツに関連するWeb情報取得→Web情報に関連する映像コンテンツ再生→・・・、といったような映像コンテンツに関連する情報の連鎖ができる。これにより、情報のリンクを辿って関連情報を収集する従来のWebサーフィン機能に、HDDレコーダ1に蓄積された映像シーン検索・再生機能を組み合わせて、Web情報と関連映像による付加価値が高い情報収集機能をユーザに提供することができる。
【0036】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記S408の処理においては、Webページを示すウインドウとは別のウインドウで一致した単語のリストを画面表示することとしているが、これに代えて、Webブラウザ13のウインドウに表示されるWebページ上にて、一致した単語の色を変える、若しくは、一致した単語の文字をドラッグ等により反転表示させ、マウスの右クリックで、HDDレコーダ1の映像コンテンツとリンクしたキーワードであることを示すと同時に、関連した映像コンテンツを呼び出す機能が選択できるメニューを表示させることとしてもよい。また、S510の処理における再生は、テレビ9ではなく、コンピュータ11のディスプレイ上で行ってもよい。この場合、家庭内ネットワークN1を介しDLNAにより、再生に係る映像データがHDDレコーダ1からコンピュータ11へ配信され、コンピュータ11の動画再生アプリケーションによって再生される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るHDDレコーダを含む家庭内ネットワークの一実施形態を示す図である。
【図2】図1の家庭内ネットワークに関する各機器の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】メタデータの一例を示す図である。
【図4】図1に示したHDDレコーダのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したパーソナルコンピュータのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示した家庭内ネットワークにおける各機器の処理を示すシーケンス図である。
【図7】図1に示した家庭内ネットワークにおける各機器の処理を示すシーケンス図である。
【図8】検索結果を一覧表示する画面の一例を示す図である。
【図9】再生中のコンテンツの関連情報を表示する画面の一例を示す図である。
【図10】図1の家庭内ネットワークにおける情報の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
1…HDDレコーダ(録画再生装置)、3…録画番組保存部(映像コンテンツ保存部)、5…メタデータ保存部、11…コンピュータ(情報処理装置)、13…Webブラウザ、15…情報処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツを保存する映像コンテンツ保存部と、前記映像コンテンツの内容に関する情報が含まれるメタ情報を保存するメタ情報保存部と、を備えており、Web情報を閲覧するためのWebブラウザと情報処理部とを有する情報処理装置に接続されて用いられる録画再生装置において、
前記メタ情報保存部に保存されたメタ情報から当該メタ情報に含まれる単語を抽出し、抽出された抽出単語を前記情報処理部からの要求に応じて前記情報処理部に送信する抽出単語送信手段と、
前記情報処理部から映像検索用キーワードを受信し、当該映像検索用キーワードに関連する映像コンテンツを検索して、検索された前記映像コンテンツのメタ情報を前記情報処理部に返信する検索メタ情報返信手段と、
前記検索メタ情報返信手段からのメタ情報に基づいて前記情報処理部で選択された前記映像コンテンツを示す選択情報を、前記情報処理部から受信して、前記選択情報に対応する映像コンテンツの再生を行う再生手段と、を備え、
前記情報処理部は、
前記Webブラウザで取得されるWeb情報に含まれる単語と、前記抽出単語送信手段からの前記抽出単語とを比較して一致した単語を表示し、表示した前記単語の中から選択された単語を、前記映像検索用キーワードとして前記検索メタ情報返信手段に送信する、
ことを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
前記検索メタ情報返信手段から返信する前記メタ情報には、前記映像コンテンツに関連するWeb情報を取得するためのURLの情報が含まれており、
前記情報処理部は、
前記再生手段による前記映像コンテンツの再生のときに、前記URLにリンクが設定された情報を表示し、
ユーザの操作に応じて、前記URLに対応するWeb情報を前記Webブラウザに取得させることを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項3】
映像コンテンツを保存する映像コンテンツ保存部と、前記映像コンテンツの内容に関する情報が含まれるメタ情報を保存するメタ情報保存部と、を備えた録画再生装置に蓄積された前記映像コンテンツを選択して再生させるコンテンツ再生方法において、
WebブラウザでWeb情報を取得すると共に、前記メタ情報保存部に保存されたメタ情報から抽出された抽出単語を前記録画再生装置から受信し、前記Web情報に含まれる単語と前記抽出単語とを比較して一致した単語を表示する抽出単語表示ステップと、
前記抽出単語表示ステップで表示された単語の中から、映像検索用キーワードを選択させ、当該映像検索用キーワードを前記録画再生装置に送信するキーワード送信ステップと、
前記映像検索用キーワードに関連する映像コンテンツの前記メタ情報を前記録画再生装置から受信して表示し、表示されたメタ情報に基づいて再生すべき映像コンテンツを選択させるコンテンツ選択ステップと、
前記コンテンツ選択ステップで選択された映像コンテンツを示す選択情報を前記録画再生装置に送信する選択情報送信ステップと、
を備えたことを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項4】
前記録画再生装置から受信する前記メタ情報には、前記メタ情報には前記映像コンテンツに関連するWeb情報を取得するためのURLの情報が含まれており、
前記コンテンツ選択ステップで選択された映像コンテンツに関する前記URLにリンクが設定された情報を表示するURL表示ステップと、
ユーザの操作に応じて、前記URLに対応するWeb情報を前記Webブラウザに取得させるWeb情報取得ステップと、
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−15365(P2009−15365A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−172971(P2007−172971)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】