説明

電力変換装置

【課題】本発明の目的は、半導体素子の温度をより正確に検出することが出来る電力変換装置を提供することである。
【解決手段】 電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子1と、この半導体素子1が取付けられる半導体素子取付けベースと、この半導体素子取付けベースの反半導体素子側の側面と接続される受熱ブロック2と、この受熱ブロック2の反半導体素子側の側面22に接続され、前記半導体素子1を冷却する放熱部4と、前記半導体素子1の半導体素子チップの直近の受熱ブロック2に、温度を検知する温度センサ8とを備えたことを特徴とする電力変換装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電力変換装置について、図を参照し詳細に説明する。図22は、従来の電力変換装置の側面図である。図23は、従来の電力変換装置のA矢視図である。図24は従来の電力変換装置のB―B断面図である。図25は、従来の電力変換装置の温度検出グラフで、縦軸は温度を表し、横軸は時間を表している。
【0003】
従来の電力変換装置は、発熱体である半導体素子1を受熱ブロック2の一側面である半導体素子取付け面3に取付けられる。半導体素子1からの発熱は、受熱ブロック2を介し放熱部4に伝熱される。半導体素子1から放熱部4へ伝熱された熱は、冷却風によって、冷却される。
【0004】
このように構成された電力変換装置装置において、半導体素子1の放熱面である半導体素子取付ベース7の外周部近傍の受熱ブロック2には、温度センサ8が取り付けられる。温度センサ8は、半導体素子1の温度上昇を検知し、その検知信号を制御ユニット9に伝送する。制御ユニット9は、ゲートアンプ10へ半導体素子1のスイッチング周波数の低減または、電流入出力端子11への電流量低減またはスイッチング停止の指令を出力する。
【0005】
このように構成された電力変換装置は、半導体素子1の温度が所定値を超えた場合に、ゲートアンプ10へ半導体素子のスイッチング周波数の低減又は、電流入出力端子11への電流低減又はスイッチング停止の指令を出力し、半導体素子1の温度上昇を防止することが出来るので、半導体素子1の温度異常による破壊を事前に保護することができる(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−200866号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、温度センサ8の取付位置が、受熱ブロック2の半導体素子取付ベース7の外周部近傍であるため、半導体チップ12の真裏の位置にある半導体素子取り付けベース7の一点から温度センサー8と接する受熱ブロック2の一点迄の距離15が長くなってしまう。そのため、半導体素子1の温度16と温度センサ8により検知される温度17と間には温度差18が生じ、実際の半導体素子1の温度上昇に温度センサ8での温度が追随しないため、半導体素子1の温度が所定値を超えてから一定時間後にしか、半導体素子1の温度が所定値を超えたということを検知が出来なかった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、半導体素子の温度をより正確に検出することが出来る電力変換装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される受熱ブロックと、前記半導体素子取付けベースが接続される前記受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、前記半導体素子の略真裏の位置にある前記受熱ブロックの一部に、温度を検知する温度センサとを備えたことによって達成できる。
【0009】
上記課題は、電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される受熱ブロックと、前記半導体素子取付けベースが接続される前記受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、温度を検知する温度センサと、前記半導体素子の半導体素子チップの略真裏の位置にある前記受熱ブロックにその一端が埋め込まれ、他端には、前記温度センサが接続され、前記受熱ブロックよりも熱伝導性の良い材料で構成された棒材とを備えたことによって達成できる。
【0010】
上記課題は、電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される板板と、前記半導体素子取付けベースが接続される前記板板の側面の反対側の側面と接続され、前記板板よりも熱伝導性の低い材料で構成された受熱ブロックと、前記板板と接続される受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、前記板板に設けられ、温度を検知する温度センサとを備えたことによって達成できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、半導体素子の温度をより正確に検出することが出来る電力変換装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(第1の実施の形態)
本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置について、図を参照し詳細に説明する。図1は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置の側面図である。図2は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置のC矢視図である。図3は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置のD−D断面図である。図4は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置のE−E断面図である。図5は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置の温度検出グラフである。図6は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置の変形例の側面図である。図7は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置の変形例のF矢視図である。図8は、本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置の変形例のG−G断面図である。尚、図22乃至図25に記載したものと構造上同一のものについては、同符号を付して説明を省略する。
【0013】
本発明に基づく第1の実施の形態の電力変換装置において、温度センサ8は、半導体チップ12の略真裏に位置する受熱部2の放熱部取り付け面22の一部に取付けられる。受熱ブロック2には、温度センサ8の信号線23を半導体素子1側から引き込むための貫通穴24が設けられている。尚、貫通穴24には防水シールを充填し、防水処置も施されている。
【0014】
このように構成された電力変換装置は、半導体チップ12の略真裏に位置する受熱ブロック2のの一部に温度センサ8が取り付けられているので、半導体チップ12の真裏の位置にある半導体素子取り付けベース7の一部13から温度センサー8と接する受熱ブロック2の一部14a迄の距離15aが短くなる。そのため、半導体素子1の温度16と温度センサ8により検知される温度17aと間の温度差18aが小さくなる(図4参照)。そのため、素子温度上昇に追随した値を温度センサ8が検知することができる。
【0015】
このように構成された電力変換装置は、従来の電力変換装置と比較し、半導体素子1の温度16と温度センサ8により検知が出来る温度17aとの温度差を小さくすることができ、半導体素子1の温度上昇を正確に検知し且つ検知速度を速くして半導体素子1の温度異常による破壊から事前に保護する制御の信頼性を向上した電力変換装置を実現することができる。
【0016】
又、本実施の形態に基づく電力変換装置では、受熱ブロック2の放熱部取付面23に温度センサ8を取り付けているが、図6乃至図8に示すように半導体素子取付面3の半導体取付けベース直近部21に温度センサ8取付け、半導体素子取付ベース7の温度を直接測定できるように半導体素子取付ベース7外周部より直線状の溝25を設け、その溝25に温度センサ8を取付けても同様の効果を得ることができる。
【0017】
尚、上記図6乃至図8に示した電力変換装置の構成の場合、温度センサ3が直接半導体素子取付ベース7側に触れていなくても同様な効果を得ることができる。
【0018】
また、温度センサ8は、複数の半導体素子チップ12の中で最も温度が高いと考えられる半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2に取付けられることが好ましい。また、温度が高いと考えられる複数の半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2に各々温度センサ8を取付け、複数の温度センサ8から検知される温度の平均を、半導体チップ12の温度として使用しても良いし、複数の温度センサ出力を比較し、温度センサの故障を検知するようにするのようにするのも、信頼性の向上につながるので好ましい。
【0019】
(第2の実施の形態)
本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置について、図を参照し詳細に説明する。図9は、本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置の側面図である。図10は、本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置のH矢視図である。図11は、本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置のI−I断面図である。図12は、本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置のJ−J断面図である。尚、図1乃至図8に記載したものと構造上同一のものについては、同符号を付して説明を省略する。
【0020】
本発明に基づく第2の実施の形態の電力変換装置は、温度センサ8を、半導体チップ12の略真裏に相当する放熱部4の一部に温度センサ8を取付けたことを特徴としている。
【0021】
このように構成された電力変換装置は、半導体素子1の温度が受熱ブロック2及び放熱部4を介して検知できるように温度センサ8を取付けてあり、半導体チップ12の略真裏の位置にある受熱ブロック2の一部13から温度センサ8の取り付けられている放熱部4の一部14cまでの距離15cが短くなる。そのため、半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2の一部13の温度16と温度センサ8により検知することが出来る温度17aとの温度差18aが小さくなり、素子温度上昇に追随した値を温度センサ8が検知することができる。
【0022】
このように構成された電力変換装置は、従来の電力変換装置装置と比較し、半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2の一部13の温度16と温度センサ8により検知することが出来る温度17aとの温度差を小さくすることができ、半導体素子1の温度上昇を正確に検知し且つ検知速度を速くして半導体素子1の温度異常による破壊から事前に保護する制御の信頼性を向上した電力変換装置を実現することができる。
【0023】
尚、半導体取付けベース7と接続される放熱部4が、例えば冷却風6送風方向に対し直交する平面での放熱部4断面形状がくし型となるフィン26タイプの放熱部4の場合、このフィン26の放熱部取付面近傍に温度センサ8を取付けるのが好ましい。
【0024】
(第3の実施の形態)
本発明に基づく第3の実施の形態の電力変換装置について、図を参照し詳細に説明する。図13は、本発明に基づく第3の実施の形態の電力変換装置の側面図である。図14は、本発明に基づく第3の実施の形態の電力変換装置のK矢視図である。図15は、本発明に基づく第3の実施の形態の電力変換装置のL−L断面図である。尚、図1乃至図12に記載したものと構造上同一のものについては、同符号を付して説明を省略する。
【0025】
本発明に基づく第3の実施の形態の電力変換装置では、受熱ブロック2に直線状の溝25を設け、その溝25に受熱ブロック3の材料より熱伝導率の優れた材料でできた棒材27(例えばマイクロヒートパイプやカーボン繊維で構成されその繊維方向が棒材27の長手方向と平行している棒材等)を挿入し、半導体素子取付けベース7外周部に棒材27の端部28が出るようにしてある。半導体素子取付けベース7外周部に出たその棒材27の端部に、温度センサ8を取り付けている。
【0026】
このように構成された電力変換装置は、半導体取付けベース直近部21内の受熱ブロック2の温度を、熱伝導率の優れた棒材27を介して検知できるように温度センサ8を取付けてあるので、半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2の一部13の温度16と温度センサ8により検知することが出来る温度17aと間の温度差18aが小さくなる。そのため、素子温度上昇に追随した値を温度センサ8が検知することができる。
【0027】
このように構成された電力変換装置において、半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2の一部13に受熱ブロック2の材料より熱伝導率の優れた材料でできた棒材27を設け、半導体チップからの熱を棒材27を介して温度センサ8に伝熱するため、温度センサ8を従来装置同様に半導体素子取付ベース7の外形の外周部近傍に配置しても従来装置と比較して本実施例の方が半導体素子チップ12略真裏の受熱ブロック2の一部13の温度16と温度センサにより検知することが出来る温度17aの温度差18aを小さくすることができる。
【0028】
このように構成された電力変換装置は、半導体素子1の温度上昇を正確に検知し且つ検知速度を速くして半導体素子1の温度異常による破壊から事前に保護する制御の信頼性を向上した電力変換装置を実現することができる。
【0029】
尚、本実施の形態の電力変換装置の説明において、温度センサ8は、棒材27と接続しているが、受熱ブロック2よりも熱伝導性の優れた材料で構成されていれば良いので、例えば、角材や板形状の物でも良い。
【0030】
(第4の実施の形態)
本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置について、図を参照し詳細に説明する。図16は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置の側面図である。図17は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置のM矢視図である。図18は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置のN−N断面図である。図19は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置の変形例の側面図である。図20は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置の変形例のO矢視図である。図21は、本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置の変形例のP−P断面図である。尚、図1乃至図15に記載したものと構造上同一のものについては、同符号を付して説明を省略する。
【0031】
本発明に基づく第4の実施の形態の電力変換装置では、半導体素子取付ベース7と受熱ブロック2の半導体素子取付け面3との間に受熱ブロック2の材料より熱伝導率の優れた材料でできている板材29を入れる。板材29は、半導体素子1の取付けネジ30で半導体素子1と同時に受熱ブロック2の半導体素子取付け面3に取付けられる。この板材29には、半導体チップ12の略真裏に位置する部位14eから半導体素子取付ベース7の外周部にかけて直線状に溝25aが設けられている。半導体チップ2の略真裏に位置する部位14eには、温度センサ8を取り付けられている。
【0032】
このように構成された電力変換装置は、板材29に直線状の溝25aを設け温度センサ8を取り付けているが、この板材29の外形が半導体素子取付ベース7より大きい外形の場合、温度センサ8を従来装置同様に半導体素子取付ベース7の外形の外周部近傍のこの板材29aに配置しても、熱伝導率の優れた材料でできた板材29aを介して温度センサ8に伝えるため、従来の電力変換装置よりも正確な温度検出が可能となる。
【0033】
このように構成された電力変換装置において、半導体素子チップ12の略真裏の受熱ブロック2の温度上昇を受熱ブロック2の材料より熱伝導率の優れた材料でできた板材29で伝熱して温度センサ8に伝えるため、温度センサ8を従来装置同様に半導体素子取付ベース7の外周部近傍に配置しても従来装置と比較して本実施の形態の電力変換装置の方が
温度センサ8は、正確に半導体素子1の温度を検知することが出来る。
【0034】
このように構成された電力変換装置は、半導体素子1の温度上昇を正確に検知し且つ検知速度を速くして半導体素子1の温度異常による破壊から事前に保護する制御の信頼性を向上した電力変換装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】第1の実施の形態の電力変換装置の構成図(側面図)
【図2】第1の実施の形態の電力変換装置の構成図(図1のC矢視図)
【図3】第1の実施の形態の電力変換装置の構成図(図2のD−D断面図)
【図4】第1の実施の形態の電力変換装置の構成図(図2のE−E断面図)
【図5】第1の実施の形態の電力変換装置の構成図(概略温度上昇カーブ)
【図6】第1の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(側面図)
【図7】第1の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(図6のF矢視図)
【図8】第1の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(図7のG−G断面図)
【図9】第2の実施の形態の電力変換装置の構成図(側面図)
【図10】第2の実施の形態の電力変換装置の構成図(図9のH矢視図)
【図11】第2の実施の形態の電力変換装置の構成図(図10のI−I断面図)
【図12】第2の実施の形態の電力変換装置の構成図(図10のJ−J断面図)
【図13】第3の実施の形態の電力変換装置の構成図(側面図)
【図14】第3の実施の形態の電力変換装置の構成図(図13のK矢視図)
【図15】第3の実施の形態の電力変換装置の構成図(図14のL−L断面図)
【図16】第4の実施の形態の電力変換装置の構成図(側面図)
【図17】第4の実施の形態の電力変換装置の構成図(図16のM矢視図)
【図18】第4の実施の形態の電力変換装置の構成図(図17のN−N断面図)
【図19】第4の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(側面図)
【図20】第4の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(図19のO矢視図)
【図21】第4の実施の形態の電力変換装置の変形例の構成図(図20のP−P断面図)
【図22】従来の電力変換装置の構成図(側面図)
【図23】従来の電力変換装置の構成図(図22のA矢視図)
【図24】従来の電力変換装置の構成図(図23のB−B断面図)
【図25】従来の電力変換装置の構成図(概略温度上昇カーブ)
【符号の説明】
【0036】
1…半導体素子
2…受熱ブロック
3…半導体素子取付面
4…放熱部
5…開放部
6…冷却風
7…半導体素子取付ベース
8…温度センサ
9…制御ユニット
10…ゲートアンプ
11…電流入出力端子
12…半導体素子チップ
13…半導体素子チップ直近の受熱ブロック部
14、14a〜e…温度センサ直近部
15、15a〜e…距離
16…半導体素子チップ直近の受熱ブロック部の温度
17、17a…温度センサ直近部温度
18、18a…温度差
19、19a…時間差
20…輪郭線
21…半導体取付けベース直近部
22…放熱部取付面
23…信号線
24…貫通穴
25、25a…溝
26…フィン
27…棒材
28…端部
29、29a…板材
30…取付ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、
この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、
前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される受熱ブロックと、
前記半導体素子取付けベースが接続される前記受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、
前記半導体素子の略真裏の位置にある前記受熱ブロックの一部に、温度を検知する温度センサとを備えたことを特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
前記請求項1記載の電力変換装置において、
前記温度センサは、前記受熱ブロック内に埋め込まれることを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、
この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、
前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される受熱ブロックと、
前記半導体素子取付けベースが接続される前記受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、
温度を検知する温度センサと、
前記半導体素子の半導体素子チップの略真裏の位置にある前記受熱ブロックにその一端が埋め込まれ、他端には、前記温度センサが接続され、前記受熱ブロックよりも熱伝導性の良い材料で構成された棒材とを備えたことを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
電流入出力端子と半導体素子チップから構成される半導体素子と、
この半導体素子が取付けられる半導体素子取付けベースと、
前記半導体素子が取付けられる前記半導体素子取付けベースの側面の反対側の側面と接続される板板と、
前記半導体素子取付けベースが接続される前記板板の側面の反対側の側面と接続され、前記板板よりも熱伝導性の低い材料で構成された受熱ブロックと、
前記板板と接続される受熱ブロックの側面の反対側の側面に接続され、前記半導体素子を冷却する放熱部と、
前記板板に設けられ、温度を検知する温度センサとを備えたことを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
前記請求項1乃至請求項4記載の電力変換装置において、
前記温度センサーは、前記半導体チップの略真裏の位置に相当する受熱ブロックの一部に取付けられることを特徴とする電力変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−32369(P2006−32369A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204026(P2004−204026)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】