説明

電動グリッパ装置

【課題】微妙かつ応答性の速い部品取り替え制御が可能であるとともに、製作が容易で、しかも、装置全体の力学的な安定性が高い電動グリッパ装置を提供する。
【解決手段】門形フレーム4の両側の垂直枠部4a・4b間に、中空体であるグリッパ旋回台5を軸支し、この中空のグリッパ旋回台内に第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bのモータを設置する一方、これら第1及び第2の電動グリッパの開閉する把持部材68a・68bを、グリッパ旋回台の第1の外面と第2の外面とに、レール63と共に分けて装着し、このグリッパ旋回台を門形フレームに搭載された垂直旋回用モータ13にて垂直旋回させることにより、第1電動グリッパの把持部材と第2電動グリッパの把持部材とを、門形フレームに対して下向きとなる第1の位置と、これよりも上向きとなる第2の位置とに位置交換できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を組み立てる組立ライン(組立システムや組立ロボット等)において、部品を把持するために使用される電動グリッパ装置、特に、部品取り替えを容易にするため2組の把持機構を備えた電動グリッパ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロータリアクチュエータと組み合わせた空気圧駆動式のチャック装置が開示されている。
このチャック装置では、ロータリアクチュエータの回転軸に連結されるボディに、この回転軸を中心として2つのシリンダを放射状にかつ互いに直交して設け、各シリンダにおいて、それぞれのピストンの推力を動力伝達機構によって一対のフィンガに伝達し、これらフィンガを開閉させる。また、ロータリアクチュエータでボディを回転させて、2組のフィンガの向き(位置)を反転するようになっている。
【0003】
しかし、このチャック装置は空気圧駆動式であるため、微妙な制御ができないとか、制御の応答性が遅いとか、同じボディに2つのシリンダを放射状に設けるため、その加工が難しいとか、このようなボディをロータリアクチュエータの回転軸に連結して、ロータリアクチュエータに片持ち保持するため、装置全体の力学的な安定性が悪い等の問題がある。
【特許文献1】特開平9−155780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、電動式とすることで微妙かつ応答性の速い部品取り替え制御が可能であるとともに、製作が容易で、しかも、装置全体の力学的な安定性が高い電動グリッパ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明の電動グリッパ装置は、門形フレームの両側の垂直枠部に、中空体であるグリッパ旋回台を、垂直旋回自在に両側を軸支するとともに、これを垂直旋回させる垂直旋回用モータを門形フレームに搭載し、このグリッパ旋回台の内部には、第1電動グリッパ用モータと第2電動グリッパ用モータとを設置し、このグリッパ旋回台の第1の外面には、第1電動グリッパ用モータにて開閉される第1電動グリッパの把持部材を装着するとともに、これを案内するレールを設け、第1の外面と所定角度をもつ第2の外面には、第2電動グリッパ用モータにて開閉される第2電動グリッパの把持部材を装着するとともに、これを案内するレールを設け、グリッパ旋回台を垂直旋回させることにより、第1電動グリッパの把持部材と第2電動グリッパの把持部材とを、門形フレームに対して下向きとなる第1の位置と、これよりも上向きとなる第2の位置とに位置交換できるようにしたことを特徴とする。
【0006】
これに従属する請求項2に係る発明は、電動グリッパの構造を特定するもので、第1電動グリッパ及び第2電動グリッパのそれぞれが、グリッパ旋回台の内部に設置されたモータと、グリッパ旋回台内で該モータにて回転される駆動歯車と、この駆動歯車とは別にグリッパ旋回台内で回転自在に軸支された1つのカム部材と、グリッパ旋回台の外面に設けられたレールに沿って直線摺動する複数の把持部材とで構成され、1つのカム部材に、複数の把持部材のそれぞれのカムフォロアを摺動自在に嵌合させる複数のカム溝が螺旋状に形成され、また、該カム部材が駆動歯車とで減速機構を構成する従動歯車を兼ねるように、該カム部材の外周に、駆動歯車と噛み合う歯が形成され、1つのカム部材が駆動歯車に従動して減速回転すると、複数の把持部材の各カムフォロアが1つのカム部材の各カム溝に沿って摺動し、複数の把持部材がレールに沿って同時に直線摺動するようになっている。
【0007】
請求項3に係る発明は、電動グリッパの構造が請求項2に係る発明の場合とは別の形態で、第1電動グリッパ及び第2電動グリッパのそれぞれが、グリッパ旋回台の内部に設置されたモータと、グリッパ旋回台内で該モータにて回転される駆動歯車と、この駆動歯車とは別にグリッパ旋回台内で回転自在に軸支された一対のカム部材と、グリッパ旋回台の外面に設けられたレールに沿って直線摺動する一対の把持部材とで構成され、一対のカム部材のそれぞれに、一対の把持部材のそれぞれのカムフォロアを摺動自在に嵌合させるカム溝が螺旋状に形成され、また、該カム部材が駆動歯車とで減速機構を構成する従動歯車を兼ねるように、各カム部材の外周に、駆動歯車と噛み合う歯が形成され、一対のカム部材が駆動歯車に従動して同時に減速回転すると、一対の把持部材の各カムフォロアが一対のカム部材の各カム溝に沿って摺動し、一対の把持部材がレールに沿って同時に直線摺動するようになっている。
【0008】
請求項4に係る発明は、電動グリッパを採用したことから、そのメンテナンスの利便性を図るために、グリッパ旋回台を断面三角形として、その第3の外面に、第1電動グリッパ及び第2電動グリッパへグリッパ旋回台内を通じて潤滑油を給油する給油口を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に係る発明は、門形フレームを用いることから、それによる作業スペースへの影響を少なくするため、門形フレームの両側の垂直枠部の一部であって、把持部材の第2の位置に相当する部分に、逃げ凹部を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項6に係る発明は、門形フレームを有効利用するため、門形フレームの上枠部を中空として、その内部に垂直旋回用モータを設置するとともに、門形フレームの両側の垂直枠部も中空として、その一方の垂直枠部の内部には、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を設け、他方の垂直枠部の内部には、垂直旋回用モータからの回転を減速してグリッパ旋回台に伝達する減速伝達機構を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項7に係る発明は、電動グリッパへの電気配線を簡便にするため、グリッパ旋回台を門形フレームの一方の垂直枠部に軸受けする軸を中空とし、その中に、2つ割りした配線スリーブを回転自在に嵌め、この配線スリーブ中に、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を挿通させたことを特徴とする。
【0012】
請求項8に係る発明は、全体を水平旋回できるようにするため、門形フレームを、水平旋回用モータにて回転される垂直軸により架台に水平旋回自在に垂設したことを特徴とする。
【0013】
請求項9に係る発明は、架台とこれに対して水平旋回する門形フレームとの間における電気配線を、門形フレームが水平旋回しても支障がないようにするため、門形フレームを垂設した垂直軸を中空として、その中に配線スリーブを上下摺動及び回転自在に嵌装し、架台からの電気配線をこの配線スリーブ中に挿通させて門形フレームの上枠部内へ挿入したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る本発明の電動グリッパ装置によれば、門形フレームの両側の垂直枠部間に、中空体であるグリッパ旋回台を軸支し、この中空のグリッパ旋回台内に第1及び第2の電動グリッパのモータを設置する一方、これら第1及び第2の電動グリッパの開閉する把持部材を、グリッパ旋回台の第1の外面と第2の外面とに、レールと共に分けて装着し、このグリッパ旋回台を門形フレームに搭載された垂直旋回用モータにて垂直旋回させることにより、第1電動グリッパの把持部材と第2電動グリッパの把持部材とを、門形フレームに対して下向きとなる第1の位置と、これよりも上向きとなる第2の位置とに位置交換できるようにしたので、電動式とすることで微妙かつ応答性の速い部品取り替え制御が可能であるとともに、製作が容易である。グリッパ旋回台は、その両側を門形フレームの両側の垂直枠部に軸支され、第1及び第2の電動グリッパのモータはこのグリッパ旋回台内に設置されているので、装置全体の力学的な安定性が高い。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、第1及び第2の電動グリッパのそれぞれにおいて、複数の把持部材のための複数のカム溝を1つのカム部材に形成し、このカム部材を、モータにて回転される駆動歯車に対する従動歯車として減速するので、把持部材のストロークを充分に確保できるに加え、精密な既製の減速機を用いなくとも、単純な構造で減速比も大きく確保できる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、第1及び第2の電動グリッパのそれぞれにおいて、一対の把持部材のためのカム溝を一対のカム部材のそれぞれに形成し、これらカム部材を、モータにて回転される駆動歯車に対する従動歯車として減速するので、把持部材のストロークを充分に確保できるに加え、精密な既製の減速機を用いなくとも、単純な構造で減速比も大きく確保できる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、グリッパ旋回台を断面三角形として、その第3の外面に、第1電動グリッパ及び第2電動グリッパへグリッパ旋回台内を通じて潤滑油を給油する給油口を設けたので、グリッパ旋回台の外面を有効利用でき、また、稼働率が高いとこれら電動グリッパへの給油を頻繁に行わなければならないが、そのメンテナンスが容易になる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、門形フレームの両側の垂直枠部の一部であって、把持部材の第2の位置に相当する部分に、逃げ凹部を形成したので、グリッパ旋回台を門形フレームの両側の垂直枠部間に軸支した場合、把持部材が下向きとなる第1の位置では、把持部材にとって門形フレームの両側の垂直枠部は邪魔にはならないが、上向きとなる第2の位置では、把持部材にとって邪魔になるところ、門形フレームの両側の垂直枠部に逃げ凹部があれば、それを回避できる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、門形フレームの上枠部及び両側の垂直枠部を中空として、上枠部の内部には、グリッパ旋回台を垂直旋回させる垂直旋回用モータ、一方の垂直枠部の内部には、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を設け、他方の垂直枠部の内部には、垂直旋回用モータからの回転を減速してグリッパ旋回台に伝達する減速伝達機構を設けたので、門形フレームを有効利用できるとともに、グリッパ旋回台を垂直旋回させる垂直旋回機構と、第1及び第2の電動グリッパのための電気配線を門形フレームで保護できる。
【0020】
請求項7に係る発明によれば、グリッパ旋回台を門形フレームの一方の垂直枠部に軸受けする軸を中空とし、その中に、2つ割りした配線スリーブを嵌め、この配線スリーブ中に、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を挿通させたので、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータが垂直旋回するグリッパ旋回台に内蔵されていても、これらモータへの電気配線を支障なく簡便に行えるとともに、中空軸が回転しても電気配線には無理な力がかからず、電気配線の安全性を確保できる。
【0021】
請求項8に係る発明によれば、門形フレームを、水平旋回用モータにて回転される垂直軸により架台に水平旋回自在に垂設したので、門形フレームを水平旋回することにより、第1及び第2電動グリッパの水平方向の向きを自由に変えることができる。
【0022】
請求項9に係る発明によれば、門形フレームを垂設した垂直軸を中空として、その中に配線スリーブを上下摺動及び回転自在に嵌装し、架台からの電気配線をこの配線スリーブ中に挿通させて門形フレームの上枠部内へ挿入したので、電気配線を挿通させた配線スリーブが、垂直軸に対して上下摺動及び回転することにより、門形フレームが水平旋回しても電気配線には無理な力がかからず、電気配線の安全性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0024】
本発明による電動グリッパ装置は、図1〜図3に示すように、箱形の架台1の底部1aの中央に軸受ボックス2を垂直に固定し、図4に示すように、この軸受ボックス2内に回転自在に軸受けされた垂直軸3により門形フレーム4を架台1に水平旋回自在に垂設し、この門形フレーム4の左右両側の垂直枠部4a・4b間に、断面三角形の中空体であるグリッパ旋回台5を垂直旋回自在に軸支し、このグリッパ旋回台5に、第1及び第2の一対の電動グリッパ6A・6Bを組み込んだもので、実施例1と実施例2とはその組み込んだ電動グリッパの構造のみが異なり、その他は共通である。
【0025】
架台1の支持構造は図示していないが、架台1は、架設されたレールに沿って水平走行する走行体に上下動するように吊持されており、電動グリッパ装置の全体は上下動されるとともに、水平移動されるようになっている。
【0026】
架台1の上部1bには、外側上部から電気配線(ケーブル配線)するための複数の配線口1cが形成されているとともに、図4及び図5に示すように、架台1の内部には、その電気配線7の途中を係留する係留具8が設けられている。
【0027】
軸受ボックス2の外側面には、水平旋回用モータ9が水平に取り付けられ、そのモータ軸に固定されたウォーム10を、垂直軸3の外面に固定されたウォームホイール11と、軸受ボックス2内で噛み合わせてあることにより、門形フレーム4は水平旋回用モータ9にて水平旋回される。
【0028】
垂直軸3は円筒形(中空)で、その中に、樹脂製で上端に鍔12aを有する配線スリーブ12(図6にその単体を示す)が上下摺動及び回転自在に嵌装されている。
【0029】
門形フレーム4は、その両側の垂直枠部4a・4bが中空であるとともに、上枠部4cも中空で、上枠部4cの内部は配線スリーブ12を通じて架台1の内部と連通している。そして、上記のように架台1の外側からその内部に配線した電気配線(ケーブル)7を、配線スリーブ12中に挿通させて門形フレーム4の上枠部4c内に引き入れてある。
【0030】
門形フレーム4の上枠部4c内には、グリッパ旋回台5を垂直旋回させる垂直旋回用モータ13が水平に設置されている。このモータ13の回転は、門形フレーム4の片側の垂直枠部4b内に設けられた減速機構14を介して、グリッパ旋回台5の片側からこれに伝達される。
【0031】
すなわち、図4及び図7に示すように、モータ13のモータ軸(横軸)に固定された傘歯車15を、縦軸であるハイポイド軸16の上端に固定された傘歯車17と垂直枠部4b内で噛み合わせ、このハイポイド軸16の下端に設けられたハイポイドピニオン18を、グリッパ旋回台5の片側の軸(横軸)19に固定されたハイポイドギア20と垂直枠部4b内で噛み合わせてある。ハイポイド軸16は垂直枠部4b内で垂直に軸受けされ、グリッパ旋回台5の片側の軸19は垂直枠部4bに水平に軸受けされている。
【0032】
一方、門形フレーム4の反対側の垂直枠部4a内には、図4及び図8に示すように、門形フレーム4の上枠部4c内に引き入れた電気配線(ケーブル)7の一部が配線され、その一部の電気配線、つまり、第1及び第2の一対の電動グリッパ6A・6Bのための電気配線7aは、グリッパ旋回台5の反対側の軸(横軸)21が中空であることにより、その中を挿通させてグリッパ旋回台5の内部へ引き入れてある。この中空軸21は垂直枠部4aに水平に軸受けされ、その中には、2つ割りした2組の樹脂製配線スリーブ22A・22Bが、互いに反対向きにして回転自在にかつ着脱自在に嵌められており、電気配線7aはこれらの配線スリーブ22A・22B中を挿通している。各組の配線スリーブ22A・22Bは、図15に示すように、鍔付きの一対の半円形スリーブ分割片22・22を組み合わせ、その鍔に形成したOリング溝22aにOリング22b(図8)を嵌めて円筒形を保持するようにしたものである。
【0033】
次に、グリッパ旋回台5に組み込まれた第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bについて説明する。
グリッパ旋回台5は、第1、第2、第3の3枚の面板5a・5b・5cを三角形枠5dの三面にそれぞれ固定した断面三角形の中空体で、これら3枚の面板5a・5b・5cは互いに120度の角度があり、第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bは、グリッパ旋回台5の第1の面板5aと第2の面板5bとに分けて組み付けられているが、実質的には同じ構造であるので、第1の電動グリッパ6Aについて説明する。図9〜図14にその構造を示す。
【0034】
実施例1における電動グリッパ6Aでは、円形板である一枚のカム部材51を用いている。このカム部材51の下面には、図14に示すように、一対のカム溝52a・52bが、カム部材51の中心に近い点対称の2点を起点として、どこでも中心を基準とした点対称の二重の渦巻き状(180度の位相差をもった二重渦巻き)となるように、しかも、それぞれがアルキメデスの渦巻き曲線に沿って中心Oに近づくことなく形成されている。これらカム溝52a・52bは、上下に貫通することなく同じ深さで形成されている。また、カム部材51の周面には、それ自身が減速のための従動歯車にもなるように、歯53が全周に形成されている。
【0035】
このカム部材51は、図9及び図10に示すように、グリッパ旋回台5の第1の面板5aの内面上において、ベアリング台板54に設けられたベアリング(ボールベアリング)55に中心を軸支され、面板5aの内面上に設置された電動グリッパ用モータであるステッピングモータ56からの回転(正転及び逆転)を減速して伝達される。
【0036】
すなわち、カム部材51は、面板5aの内面に形成された円形凹所57内に配置して、その上からベアリング台板54で覆われている。ベアリング55には、凹所57内まで延びるカム軸58が軸受けされている。カム部材51は、その中心孔59にカム軸58の下端部を嵌合させてカム軸58に固定されている。
【0037】
ステッピングモータ56のモータ軸60には駆動歯車61が固定されている。この駆動歯車61は、凹所57の突出凹部62内に位置してカム部材51の歯53と噛み合っている。駆動歯車61は、従動歯車でもあるカム部材51に比べてはるかに小径であるため、カム部材51には、ステッピングモータ56からの回転が高い減速比をもって伝達される。
【0038】
一方、面板5aの外面には、2本の棒状レール63・63が平行に付設され、これらレール63・63にスライドガイド64をそれぞれ嵌合させることにより、一対の矩形スライダ65a・65bが、これらレール63・63に沿って直線摺動するように装着されている。一対のスライダ65a・65bにはピン状のカムフォロア66a・66bが植設されている。これらカムフォロア66a・66bは、面板5aの同一線上に設けられた案内溝67a・67bをそれぞれ貫通して、カム部材51の一対のカム溝52a・52bにそれぞれ摺動自在に嵌合している。一対のスライダ65a・65bのそれぞれに把持爪等を取り付けることで、ワークを把持する一対の把持部材68a・68bとなる。なお、スライダ65a・65b自体に把持部を設ければ、スライダ65a・65b自体が把持部材にもなる。
【0039】
電動グリッパ6Aは、グリッパ旋回台5の第1の面板5aにこのように組み付けられているため、ステッピングモータ56からカム部材51まではグリッパ旋回台5内、レール63・63から一対の把持部材68a・68bまではグリッパ旋回台5外に配設されていることになる。
【0040】
グリッパ旋回台5内でステッピングモータ56が回転すると、その回転が駆動歯車61によりカム部材51を従動歯車としてこれに高い減速比で伝達される。カム部材51が例えば反時計方向に回転すると、その一対のカム溝52a・52bも同時に反時計方向に回転するので、一対のカムフォロア66a・66bが案内溝67a・67bに沿って互いに接近するように駆動され、一対のスライダ65a・65bが平行なレール63・63に沿って互いに接近摺動し、一対の把持部材68a・68bが閉じる。
【0041】
一対のカム溝52a・52bは、カム部材51の回転中心に最も近い一端から、最も遠い他端へとアルキメデスの渦巻き曲線に沿って形成されているので、カム部材51の回転角と一対のスライダ65a・65b(把持部材68a・68b)の位置関係が線形となり、ステッピングモータ56の回転トルクによって生ずる一対のスライダ65a・65bの推力が回転角によって変化せず、一対の把持部材68a・68bがどの位置であっても一定の推力でワークを把持する。
【0042】
カム部材51が逆に時計方向に回転すると、その一対のカム溝52a・52bも同時に時計方向に回転するので、一対のカムフォロア66a・66bが案内溝67a・67bに沿って互いに離隔するように駆動され、一対のスライダ65a・65bが平行なレール63・63に沿って互いに離隔摺動し、一対の把持部材68a・68bが開く。
【0043】
第2の電動グリッパ6Bは、グリッパ旋回台5の第2の面板5bに同様に組み付けられているが、その構造及び動作は第1の電動グリッパ6Aと同じである。ただし、両者のステッピングモータ56は、グリッパ旋回台5内でその軸線方向に食い違う位置関係になっているとともに、グリッパ旋回台5の外面でも、両者のレール63は同様に食い違う位置関係になっている。
【0044】
グリッパ旋回台5の第3の面板5cには、第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bの駆動部分にグリッパ旋回台5内から潤滑油を給油するための給油部が設けられている。
【0045】
すなわち、第3の面板5cには、各電動グリッパ6A・6Bについて複数ずつの配管継手69が植設されている。各配管継手69は、面板5cの内外を貫通し、その外側に突出した部分は閉栓された給油口となっており、また、内側に突出した部分には、グリッパ旋回台5内に配管した可撓性の給油チューブ(図示せず)の基端が接続され、この給油チューブの先端は、上記ベアリング台板54に植設された配管継手70(図9)に接続されており、面板5cの外面に突出した給油口を開栓してここから潤滑油を注入することにより、第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bの駆動部分に給油チューブを通じて潤滑油を供給できるようになっている。
【0046】
このように第1の面板5aに第1の電動グリッパ6A、第2の面板5bに第2の電動グリッパ6B、第3の面板5cに給油部を組み付けたグリッパ旋回台5は、垂直旋回用モータ13によって垂直旋回され、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bと第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bとを、第1と第2の2つの位置に位置交換できるようになっている。
【0047】
その第1の位置は、把持部材68a・68bが門形フレーム4に対して下向き(真下に向く)となる位置、第2の位置は、第1の位置から120度だけ上側に回転して把持部材68a・68bが門形フレーム4に対して斜め上向きとなる位置である。第2の位置での把持部材68a・68bに対して、その全ての部分が門形フレーム4の両側の垂直枠部4a・4b間の領域内に入らないように、これら垂直枠部4a・4bには、余裕をもった大きさの逃げ凹部4dが形成されている。
【0048】
なお、門形フレーム4の両側の垂直枠部4a・4bの側面には、図4に鎖線で示すように、把持部材68a・68bで把持されるワーク(図示せず)を非接触で検知するワーク検知センサ(近接スイッチ等)71が付設され、これへの電気配線は各垂直枠部4a・4b内から引き出されている。
【0049】
次に、このように構成された実施例1の電動グリッパ装置の動作例について図16を参照して説明する。
同図(1)に示すように、電動グリッパ装置は、交換しようとする新ワークW1を、例えば第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bにて把持した状態で交換対象の旧ワークW2へ向けて下降される。このとき、グリッパ旋回台5は、第1の電動グリッパ6Aの無把持となっている把持部材68a・68bを真下に向けるのではなく、これらが少し傾いた状態(例えば25度の傾き)に設定される。
【0050】
同図(2)に示すように、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bが旧ワークW2の至近高さに来るまで電動グリッパ装置全体が下降すると、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bが真下に向くまでグリッパ旋回台5が旋回(25度だけ旋回)される。
【0051】
同図(3)に示すように、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bが旧ワークW2の高さになるまで電動グリッパ装置全体が下降すると、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bが閉じて旧ワークW2が把持される。
【0052】
同図(4)に示すように、旧ワークW2の元の高さ位置を避けるため、電動グリッパ装置全体が所要高さまで上昇される。
【0053】
同図(5)に示すように、その上昇後、グリッパ旋回台5が120度だけ旋回されて、第1の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bと第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bとが位置交換され、新ワークW1を把持している第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bが真下に向く。
【0054】
同図(6)に示すように、電動グリッパ装置が下降され、第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bに把持されている新ワークW1が部品交換箇所に供給される。
【0055】
同図(7)に示すように、第2の電動グリッパ6Bの把持部材68a・68bが開いて新ワークW1を解放後、電動グリッパ装置全体が所要高さまで上昇される。
【0056】
同図(8)に示すように、グリッパ旋回台5が145度(120度+25度)だけ逆方向に旋回される。
【0057】
同図(9)に示すように、電動グリッパ装置全体が旧ワークW2を他所へ搬送させるため、大きく上昇される。
門形フレーム4は、第1及び第2の電動グリッパ6Aの把持部材68a・68bの水平方向の向きを変える必要があるときに、水平旋回用モータ9にて水平旋回される。
【実施例2】
【0058】
次に、実施例2の電動グリッパ装置は、第1及び第2の電動グリッパ6A・6Bの構造が実施例1のものと異なるだけで、その他は実施例1と同じで、しかも、実施例2でも2つの電動グリッパ6A・6Bは実質的には同じ構造であるので、その一方の電動グリッパ6Aについて実施例1のものと異なるところだけを説明する。図17〜図19にその構造を示す。
【0059】
実施例2における電動グリッパ6Aは、平歯車でもある一対のカム部材51a・51bを用い、これらをグリッパ旋回台5の第1の面板5a上において個別に軸支し、そのそれぞれにカム溝52a・52bを設け、各カム溝52a・52bの曲線形状を、その一端が各カム部材51a・51bの回転中心に近いところから始まって回転中心に近づくことなく遠ざかり、他端が回転中心より最も遠いところで終わるアルキメデスの渦巻き曲線としている。
【0060】
各カム部材51a・51bは、グリッパ旋回台5の第1の面板5aの内面上において、各ベアリング台板54a・54bに設けられた各ベアリング55a・55bにそれぞれ軸支され、面板5aの内面上に設置された共通のステッピングモータ56からの回転(正転及び逆転)を減速して伝達される。
【0061】
すなわち、カム部材51a・51bは、面板5aの内面に形成された凹所57内に配置して、その上からそれぞれのベアリング台板54a・54bで覆われている。各ベアリング55a・55bには、凹所57内まで延びるカム軸58a・58bがそれぞれ軸受けされている。各カム部材51a・51bは、その中心孔に各カム軸58a・58bの下端部を嵌合させて各カム軸58a・58bに固定され、両カム部材51a・51bのカム溝52a・52bは図18に示すように互いに180度の位相差となっている。
【0062】
ステッピングモータ56のモータ軸60には駆動歯車61が固定されている。この駆動歯車61は、凹所57内に位置して両カム部材51a・51bの歯と噛み合っている。駆動歯車61は、従動歯車でもあるカム部材51a・51bに比べてはるかに小径であるため、両カム部材51a・51bには、ステッピングモータ56からの回転が高い減速比をもって同時に伝達される。
【0063】
一方、面板5aの外面には、図19に示すように、2本の棒状レール63・63が平行に付設され、これらレール63・63の間に、一対の矩形スライダ65a・65bが直線摺動するように装着されている。一対のスライダ65a・65bにはピン状のカムフォロア66a・66bがそれぞれ植設されている。これらカムフォロア66a・66bは、面板5aの同一線上に設けられた案内溝67a・67bをそれぞれ貫通して、各カム部材51a・51bのカム溝52a・52bにそれぞれ摺動自在に嵌合している。一対のスライダ65a・65bは、そのそれぞれに把持爪等を取り付けることで、ワークを把持する一対の把持部材となる。
【0064】
電動グリッパ6Aは、グリッパ旋回台5の第1の面板5aにこのように組み付けられているため、ステッピングモータ56からカム部材51a・51bまではグリッパ旋回台5内、レール63・63から一対の把持部材68a・68bまではグリッパ旋回台5外に配設されていることになる。
【0065】
グリッパ旋回台5内でステッピングモータ56が回転すると、その回転が駆動歯車61により両カム部材51a・51bを従動歯車として同時に伝達される。これらカム部材51a・51bが例えば反時計方向に回転すると、それらのカム溝52a・52bも同時に反時計方向に回転するので、カムフォロア66a・66bが案内溝67a・67bに沿って互いに接近するように駆動され、一対のスライダ65a・65bが平行なレール63・63に沿って互いに接近摺動し、一対の把持部材が閉じる。
【0066】
これとは逆に、カム部材51a・51bが時計方向に回転すると、それらのカム溝52a・52bも同時に時計方向に回転するので、カムフォロア66a・66bが案内溝67a・67bに沿って互いに離隔するように駆動され、一対のスライダ65a・65bが平行なレール63・63に沿って互いに離隔摺動し、一対の把持部材が開く。
【0067】
なお、実施例1及び実施例2のいずれの場合も、把持部材68a・68bは、把持するワークに応じた把持爪等をスライダ65a・65bに取り付けるもので、その数を3つ以上とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施例1の電動グリッパ装置全体の斜視図である。
【図2】同上において、第1及び第2の電動グリッパのスライダに取り付ける把持爪等を省略した状態の斜視図である。
【図3】全体の右側面図である。
【図4】全体の縦断正面図である。
【図5】架台と軸受ボックスと門形フレームの上枠部のそれぞれの内部を示す拡大縦断正面図である。
【図6】配線スリーブの断面図である。
【図7】門形フレームの片側の垂直枠部の内部を示す拡大縦断正面図である。
【図8】その反対側の垂直枠部の内部を示す拡大縦断正面図である。
【図9】グリッパ旋回台に対する組み込み構造を示す断面図である。
【図10】第1の電動グリッパの断面図である。
【図11】その外面図である。
【図12】図9とは直交する方向の断面図である。
【図13】第1の電動グリッパの内面図である。
【図14】それにおけるカム部材の平面図である。
【図15】グリッパ旋回台の中空軸に嵌める配線スリーブを示し、(A)はそのスリーブ分割片の側面図、(B)は円筒形に組み合わせた状態の正面図である。
【図16】実施例1の動作例を(1)〜(9)の順に示す動作説明図である。
【図17】実施例2における第1の電動グリッパの縦断面図である。
【図18】同電動グリッパの一対のカム部材と駆動歯車との関係を示す平面図である。
【図19】同電動グリッパの一対のスライダとレールの関係を示す外面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 架台
1a 底部
1b 上部
1c 配線口
2 軸受ボックス
3 垂直軸
4 門形フレーム
4a・4b 垂直枠部
4c 上枠部
4d 逃げ凹部
5 グリッパ旋回台
5a・5b・5c 面板
5d 三角形枠
6A・6B 第1及び第2電動グリッパ
7・7a 電気配線
8 係留具
9 水平旋回用モータ
10 ウォーム
11 ウォームホイール
12 配線スリーブ
12a 鍔
13 垂直旋回用モータ
14 減速機構
15 傘歯車
16 ハイポイド軸
17 傘歯車
18 ハイポイドピニオン
19 軸
20 ハイポイドギア
21 軸
22A・22B 配線スリーブ
22a Oリング溝
22b Oリング
51・51a・51b カム部材
52a・52b カム溝
53 歯
54・54a・54b ベアリング台板
55・55a・55b ベアリング
56 ステッピングモータ(電動グリッパ用モータ)
57 凹所
58・58a・58b カム軸
59 中心孔
60 モータ軸
61 駆動歯車
62 突出凹部
63 レール
64 スライドガイド
65a・65b スライダ
66a・66b カムフォロア
67a・67b 案内溝
68a・68b 把持部材
69・70 配管継手
71 ワーク検知センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
門形フレームの両側の垂直枠部に、中空体であるグリッパ旋回台を、垂直旋回自在に両側を軸支するとともに、これを垂直旋回させる垂直旋回用モータを門形フレームに搭載し、このグリッパ旋回台の内部には、第1電動グリッパ用モータと第2電動グリッパ用モータとを設置し、このグリッパ旋回台の第1の外面には、前記第1電動グリッパ用モータにて開閉される第1電動グリッパの把持部材を装着するとともに、これを案内するレールを設け、前記第1の外面と所定角度をもつ第2の外面には、前記第2電動グリッパ用モータにて開閉される第2電動グリッパの把持部材を装着するとともに、これを案内するレールを設け、グリッパ旋回台を垂直旋回させることにより、第1電動グリッパの把持部材と第2電動グリッパの把持部材とを、前記門形フレームに対して下向きとなる第1の位置と、これよりも上向きとなる第2の位置とに位置交換できるようにしたことを特徴とする電動グリッパ装置。
【請求項2】
第1電動グリッパ及び第2電動グリッパのそれぞれが、グリッパ旋回台の内部に設置されたモータと、グリッパ旋回台内で該モータにて回転される駆動歯車と、この駆動歯車とは別にグリッパ旋回台内で回転自在に軸支された1つのカム部材と、グリッパ旋回台の外面に設けられたレールに沿って直線摺動する複数の把持部材とで構成され、前記1つのカム部材に、前記複数の把持部材のそれぞれのカムフォロアを摺動自在に嵌合させる複数のカム溝が螺旋状に形成され、また、該カム部材が前記駆動歯車とで減速機構を構成する従動歯車を兼ねるように、該カム部材の外周に、駆動歯車と噛み合う歯が形成され、1つのカム部材が駆動歯車に従動して減速回転すると、複数の把持部材の各カムフォロアが1つのカム部材の各カム溝に沿って摺動し、複数の把持部材がレールに沿って同時に直線摺動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の電動グリッパ装置。
【請求項3】
第1電動グリッパ及び第2電動グリッパのそれぞれが、グリッパ旋回台の内部に設置されたモータと、グリッパ旋回台内で該モータにて回転される駆動歯車と、この駆動歯車とは別にグリッパ旋回台内で回転自在に軸支された一対のカム部材と、グリッパ旋回台の外面に設けられたレールに沿って直線摺動する一対の把持部材とで構成され、前記一対のカム部材のそれぞれに、前記一対の把持部材のそれぞれのカムフォロアを摺動自在に嵌合させるカム溝が螺旋状に形成され、また、該カム部材が前記駆動歯車とで減速機構を構成する従動歯車を兼ねるように、各カム部材の外周に、駆動歯車と噛み合う歯が形成され、一対のカム部材が駆動歯車に従動して同時に減速回転すると、一対の把持部材の各カムフォロアが一対のカム部材の各カム溝に沿って摺動し、一対の把持部材がレールに沿って同時に直線摺動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の電動グリッパ装置。
【請求項4】
グリッパ旋回台を断面三角形として、その第3の外面に、第1電動グリッパ及び第2電動グリッパへグリッパ旋回台内を通じて潤滑油を給油する給油口を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電動グリッパ装置。
【請求項5】
門形フレームの両側の垂直枠部の一部であって、把持部材の第2の位置に相当する部分に、逃げ凹部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の電動グリッパ装置。
【請求項6】
門形フレームの上枠部を中空として、その内部に垂直旋回用モータを設置するとともに、門形フレームの両側の垂直枠部も中空として、その一方の垂直枠部の内部には、第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を設け、他方の垂直枠部の内部には、垂直旋回用モータからの回転を減速してグリッパ旋回台に伝達する減速伝達機構を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の電動グリッパ装置。
【請求項7】
グリッパ旋回台を門形フレームの一方の垂直枠部に軸受けする軸を中空とし、その中に、2つ割りした配線スリーブを回転自在に嵌め、この配線スリーブ中に第1電動グリッパ用モータ及び第2電動グリッパ用モータのための電気配線を挿通させたことを特徴とする請求項6に記載の電動グリッパ装置。
【請求項8】
門形フレームを、水平旋回用モータにて回転される垂直軸により架台に水平旋回自在に垂設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電動グリッパ装置。
【請求項9】
門形フレームを垂設した垂直軸を中空として、その中に配線スリーブを上下摺動及び回転自在に嵌装し、架台からの電気配線をこの配線スリーブ中に挿通させて門形フレームの上枠部内へ挿入したことを特徴とする請求項8に記載の電動グリッパ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−184027(P2009−184027A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23678(P2008−23678)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(591139574)株式会社CNK (25)
【出願人】(000204240)株式会社TAIYO (63)
【Fターム(参考)】