説明

電動過給機

【課題】吸気流路が複雑でなく流路抵抗も小さく、電力変換装置に対する冷却効率が高い電動過給機を提供する。
【解決手段】コンプレッサインペラ21と、このコンプレッサインペラ21を駆動する電動機3と、バッテリ5の電力を変換して電動機3へ供給する電力変換装置4を備え、コンプレッサインペラ21を納めるコンプレッサハウジング22と、電動機3を納める電動機ハウジング33とを一体に構成すると共に、電動機3によりコンプレッサインペラ21を回転させ、コンプレッサハウジング22内部で吸入空気を圧縮して過給する電動過給機1において、電力変換装置4は、コンプレッサハウジング22内部を通過する空気で冷却されるようにコンプレッサハウジング22の外面に接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バッテリの電力を変換して電動機へ供給する電力変換装置を備えた電動過給機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の低燃費を目的とし、内燃機関の出力を増加させるために電動機で駆動する過給機を設ける技術が知られている。
特許文献1には、吸気通路上に、電動過給機(電動コンプレッサ)の出口が内燃機関の排気ガスで駆動されるターボチャージャーのコンプレッサ入口に連結される構成が示されている。本構成によれば電力により自由に過給できる電動過給機を備えることで、内燃機関の加速性を高め、内燃機関の背圧を低下させ、未燃焼燃料を少なくすることが可能である。一方、バッテリの電力を変換して電動過給機の電動機へ供給する電力変換装置は、10万rpmを超える超高速で制御する必要があることや、一般に自動車のバッテリ電圧は14Vと低電圧のため大電流が必要となる。このような高回転/大電流状態での連続運転時においては、バッテリからの直流電力をスイッチングする半導体素子の損失や配線抵抗による損失が大きくなることで電力変換装置の温度が上昇し、これらの部品が破損したり劣化が早まったりする可能性がある。
【0003】
このような電力変換装置の温度上昇対策として、例えば特許文献2には内燃機関の給気を過給する電動過給機において、給気流路を電動機及び電力変換装置の発熱部を通過した後コンプレッサに至る直列流路と、電動機及び電力変換装置をバイパスしてコンプレッサに至る第一のバイパス流路と、電動機、電力変換装置及びコンプレッサをバイパスして内燃機関に至る第二のバイパス流路とで構成し、直列流路と第一のバイパス流路と第二のバイパス流路のいずれかを通るように切換え可能にしたものが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2000−500544号公報
【特許文献2】特開2003−215075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献2に関しては、電力変換装置の冷却は可能になるものの吸気流路が複雑になるという問題や、吸気流路内に電力変換装置及び電動機が配設されるため、内燃機関の吸気抵抗が大幅に増加するという問題がある。
【0006】
この発明は、上記の点に鑑み、吸気流路が複雑でなく流路抵抗も小さく、電力変換装置に対する冷却効率が高い電動過給機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、コンプレッサインペラと、このコンプレッサインペラを駆動する電動機と、バッテリの電力を変換して前記電動機へ供給する電力変換装置を備え、前記コンプレッサインペラを納めるコンプレッサハウジングと、前記電動機を納める電動機ハウジングとを一体に構成すると共に、前記電動機により前記コンプレッサインペラを回転させ、前記コンプレッサハウジング内部で吸入空気を圧縮して過給する電動過給機において、前記電力変換装置は、前記コンプレッサハウジング内部を通過する空気で冷却されるように前記コンプレッサハウジングの外面に接合されているものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の電動過給機によれば、電力変換装置がコンプレッサハウジング内部を通過する空気で冷却されるようにコンプレッサハウジングの外面に接合されているので、電力変換装置で発生した熱をコンプレッサハウジング内に放熱できるため、吸気経路を複雑にすることなく電力変換装置の冷却を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1に係る全体構成を示す概略断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る電動過給機を示す模式断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る電動過給機を示す模式断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係る電動過給機を示す模式断面図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係る電動過給機を示す概略側面図である。
【図6】この発明の実施の形態5に係る電動過給機の模式断面図である。
【図7】この発明の実施の形態6に係る電動過給機の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る全体構成を示す概略断面図である。
本実施形態で説明するエンジン1は、多気筒エンジンであるが、ここではそのうちの一気筒のみを断面図として図1に示している。エンジン100は、インジェクタ101によってシリンダ105内に燃料を噴射するタイプのエンジンである。後述する電動機3によるコンプレッサインペラ21やターボチャージャコンプレッサインペラ111により多くの吸入空気を過給して、高出力化だけでなく低燃費化をも実現し得るものである。
【0011】
なお、適用されるエンジンはシリンダ内に燃料を噴射する直墳エンジンだけでなく、スロットルバルブ後の吸気通路108に燃料を噴射するポート噴射エンジンであってもよい。
【0012】
エンジン100において、吸入空気はまずエアクリーナ115でゴミや塵などを取り除かれたあと、電動過給機1の上流通路114に通じる。電動過給機1のコンプレッサインペラ21で圧縮された空気は下流通路116からターボチャージャコンプレッサインペラ111を介してインタークーラ通路109に通じる。
【0013】
インタークーラ113は過給による圧力上昇に伴って温度が上昇した吸入空気の温度を下げ充填効率を向上させる。更にスロットルバルブ117を通じ過給された空気はシリンダ105に吸入される。
【0014】
吸入弁102が開き過給された空気がシリンダ105内に充填され、インジェクタ101によって噴射された燃料と共に点火プラグ103により点火され燃焼される。これによりエンジン100のピストン106が往復運動し、クランク107が回転する。燃えた空気は排気弁104より排気ガスとして排出される。この排気ガスにより排気タービン112が駆動される。また排気ガスを浄化する排気浄化触媒110が取り付けられている。
【0015】
電動過給機1は、コンプレッサインペラ21と、このコンプレッサインペラ21を駆動する電動機3と、バッテリ5の電力を変換して電動機3へ供給する電力変換装置4を備え、電動機3によりコンプレッサインペラ21を回転させ、吸入空気を圧縮して過給する。
【0016】
電力変換装置4はエンジン回転数・スロットルポジション・吸入圧・吸入空気量などの
指令値を受け電動機3を駆動する。ここでスロットルポジションとはドライバのアクセル操作を反映させるものであり、例えば電子ストットルのない車両などではアクセル開度で代用してもよい。吸入圧に関しては例えばスロットルバルブ後の吸気通路108内に圧力センサなどを設け吸入圧を得ることが可能である。吸入空気量に関しては例えばエアクリーナ115の後方などにエアーフローセンサなどを設けることにより検出が可能である。
【0017】
図2はこの発明の実施の形態1に係る電動過給機1を示す模式断面図である。
電動機3は容量や必要トルクなどの条件に応じてDCブラシレスモータや誘導電動機、同期電動機が使用される。電力変換装置4は、バッテリ5から配線54を通じて得られる供給電力を変換し、配線43を通じて電動機3へ供給する。
【0018】
電動過給機1の軸23は軸受け24により保持する。コンプレッサハウジング22は、コンプレッサインペラ21と軸受け24を囲うハウジングとし、電動機ハウジング33は固定子32及び回転子31を囲うハウジングとし、固定子32は電動機ハウジング33に固定する。コンプレッサハウジング22と電動機ハウジング33は一体に構成されている。
【0019】
電力変換装置4から出力した交流電力は、配線43を通じて電動機3の固定子32に供給され、回転磁界を発生させて回転子31を回転し、回転子31と軸23を介して結合したコンプレッサインペラ21を回転する。
なお、本構造では固定子巻線型の電動機について説明しているが、回転子巻線型の電動機の場合は、電力変換装置の出力を回転子に供給する。このとき電動過給機1に必要な電流は大きい(例えば14Vバッテリの場合200A以上)ため、電力変換装置4における半導体
素子などの電子部品は相当の発熱がある。
【0020】
電力変換装置4に搭載する半導体モジュール41はIGBTやMOSFETなどの半導体素子を1個、もしくは複数個内蔵しており、インバータ回路における上下アームに相当する2個を内蔵しているモジュールを使用する場合、半導体モジュール41の入力端子は、バッテリのプラス側を接続するP端子411、アース側を接続するN端子(P端子の背面のため図示しない)、制御基板にて生成された上アーム側のゲート信号を接続するG1端子412、下アーム側のゲート信号を接続するG2端子413を有し、出力端子はモータへの出力を接続するM端子414を有する。電力系の端子であるP端子とN端子、M端子の接続は、TIGやレーザなどを用いた溶接でもよく、ねじ止めやはんだ接合でもよい。信号系であるG1端子412とG2端子413の接続は、はんだ接合でもよく、コネクタやプレスフィット接続でもよい。
【0021】
半導体モジュール41は介在物42を介してコンプレッサハウジング22に接合する。ここで、半導体モジュール41の接合面が電極の場合で、コンプレッサハウジング22を導電部材として使用する場合は、介在物42ははんだや銀ペーストなどの熱伝導性と導電性を備えた部材がよく、絶縁性を確保したい場合は、介在物42は熱伝導性グリースや接着剤、あるいは絶縁基板などの熱伝導性と絶縁性を備えた部材がよい。
半導体モジュール41の接合面を回路パターン上に接合する場合は、回路パターンに介在物を介してコンプレッサハウジング22に接合する。半導体素子をモジュール化せずに使用する場合は、半導体素子に介在物、あるいは回路パターンと介在物を介してコンプレッサハウジング22に接合する。半導体モジュール41以外の、例えばコンデンサなどの発熱する電子部品についても同様に介在物、あるいは回路パターンと介在物を介してコンプレッサハウジング22に接合するとよい。
【0022】
電力変換装置4は半導体素子を搭載した半導体モジュール41やコンデンサなどの電子部品や、半導体素子を駆動する制御信号の生成回路や保護回路を備えた制御基板44をケ
ース45内に備え、バッテリの直流電力を電動機3が必要とする交流電力に変換する。ケース45の材質は樹脂でもよいが、放熱性を高めるためにアルミなどの高熱伝導性の材質の方が好ましい。
ここで、半導体モジュール41やコンデンサなどの発熱する電子部品は放熱性を優先して電力変換装置4の最下部に搭載するため、半導体モジュール41やコンデンサなどの電子部品をコンプレッサハウジング22に接合することは、電力変換装置4をコンプレッサハウジング22に接合するということに等しい。このように電力変換装置4をコンプレッサハウジング22に接合することにより、発熱する電子部品はコンプレッサハウジング22内を通過する空気を利用して冷却することができる。
なお、発熱する電子部品とコンプレッサハウジング22との間の密着性を向上して熱抵抗を小さくするために、電力変換装置4をコンプレッサハウジング22にねじ止めするか、バンドやクランプなどを用いて電力変換装置4とコンプレッサハウジング22を挟み込むとよい。
【0023】
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、コンプレッサインペラ21と、このコンプレッサインペラ21を駆動する電動機3と、バッテリ5の電力を変換して電動機3へ供給する電力変換装置4を備え、コンプレッサインペラ21を納めるコンプレッサハウジング22と、電動機3を納める電動機ハウジング33とを一体に構成すると共に、電動機3によりコンプレッサインペラ21を回転させ、コンプレッサハウジング22内部で吸入空気を圧縮して過給する電動過給機1において、電力変換装置4は、コンプレッサハウジング22内部を通過する空気で冷却されるようにコンプレッサハウジング22の外面に接合されているので、電力変換装置4で発生した熱をコンプレッサハウジング22内に放熱できるため、吸気経路を複雑にすることなく電力変換装置4の冷却を効率的に行うことができる。
【0024】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る電動過給機1を示す模式断面図である。
発熱する電子部品の温度上昇が急峻な場合、熱容量を大きくし時定数を大きくするために、実施の形態1の電動過給機1において、電力変換装置4とコンプレッサハウジング22との間に蓄熱部材60を設けたものである。
蓄熱部材60はアルミや銅などの高熱伝導率の部材がよい。また、蓄熱部材60とコンプレッサハウジング22との接合は、前述のように半導体モジュール41をコンプレッサハウジング22と接合する方法と同様に接合する。
なお、蓄熱部材60はコンプレッサハウジング22の厚みを厚くしてコンプレッサハウジング22と一体物として設けた方が、組立が簡易であるため好ましい。
【0025】
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3に係る電動過給機1を示す模式断面図である。
実施の形態1,2における電力変換装置4の半導体モジュール41などの電子部品はコンプレッサハウジング22に低熱接合できればよく、図4に示すような位置に配置するとよい。
図4(a)は半導体モジュール41をコンプレッサハウジング22の軸受け部に接合しており、図4(b)は半導体モジュール41をコンプレッサハウジング22の空気圧縮部の側面に接合しており、図4(c)は半導体モジュール41をコンプレッサハウジング22の電動機3とは逆側の面に接合している。
また、蓄熱部材を備える場合で、図4(a)〜(c)の場合は介在物42とコンプレッサハウジング22との間に蓄熱部材を配置すればよく、図4(d)のようにコンプレッサハウジング22の電動機側の面に蓄熱部材60を接合し、軸23の半径方向に半導体モジュール41を接合する。
【0026】
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4に係る電動過給機1を示す概略側面図である。
図5(a)は、図2及び図3において電動機側の軸方向から見た図である。中心付近の点線で示した円はコンプレッサハウジング22の軸受け部を示しており、電力変換装置4はコンプレッサハウジング22と電動機ハウジング33との間で、軸受け部より外側に配置されている。
電動機3が三相電動機の場合で、半導体モジュール41が1相分、つまり上下アーム分の半導体素子を搭載している場合、電力変換装置4に半導体モジュール41は3個搭載される。半導体モジュール41を3個横に並べて搭載できるように電力変換装置4のケース45を設けると、ケース45は図に示した長方形になる。
ケース45は長方形以外にも、制御基板や電子部品や配線などの配置に応じた形でよく、コンプレッサハウジング22の半径方向の中心を越える場合は、図5(b)に示すようにU字型でもよい。
また、放熱性を向上させるため、図5(c)に示すように、各半導体モジュールをコンプレッサハウジング22の半径方向に角度をつけて配置する方が好ましい。この場合、電動機3の三相各相の配線が半径方向に120度ずれていることが多く、これらの配線に対応するように半導体モジュール41を配置することにより、電動機3と半導体モジュール41間の配線が短くなり、低損失、低インダクタンス化になるという利点もある。
図4(a)〜(d)の場合も、半導体モジュール41を横に並べるか、半径方向に角度をつけて配置するとよい。
【0027】
なお、コンプレッサインペラ21と回転子31の高回転に耐えるため、軸受け24の軸方向長さは長くなり、コンプレッサインペラ21と回転子31との間に大きな隙間が生じるので、この隙間に電力変換装置4を配置することにより、電動過給機1を小型化できる。
【0028】
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5に係る電動過給機1を示す模式断面図である。
実施の形態1〜4において、放熱性をさらに向上させるためには、放熱面積を拡大する手段があり、その方法としてフィンを設けるとよい。
図6(a)はフィン70としてストレートフィンをコンプレッサハウジング22内に放射状に配置しており、空気が通過する部分に直接フィン70を配置するため、放熱性が向上する。この場合、吸気抵抗が増加するため、放熱性と吸気能力のバランスを考慮して配置する。
図6(b)はフィン70をコンプレッサハウジング22の空気圧縮部の側面に外周に渡って設けており、図6(c)はフィン70をコンプレッサハウジング22の電動機3側の面に設けている。
図6(a)〜(c)はフィン70をコンプレッサハウジング22に放射状に設けた例であり、図6(d)〜(g)はフィン70を電力変換装置4のケース45に設けた例であり、図6(d)は図4(a)、図6(e)は図4(b)、図6(f)は図4(c)、図6(g)は図2,図3及び図4(d)に対応している。
なお、フィン70は蓄熱部材60に設けてもよい。
【0029】
なお、フィン70は蓄熱部材60に設けてもよい。また、フィン70は図に示したストレートフィン以外にも、ピンフィンや波状フィンなどのフィンでもよい。また、フィン70の配置として、放射状や外周に渡って、と記述したが、放熱性を考慮して、半導体素子などの発熱する電子部品の近傍のみに配置しても放熱性は向上する。
【0030】
実施の形態6.
図7はこの発明の実施の形態6に係る電動過給機1を示す模式断面図である。
実施の形態1〜5において、放熱面積を拡大する方法として、図7に示すように、車体の金属フレーム80を利用してもよい。
図7(a)はコンプレッサハウジング22の空気圧縮部の側面を車体の金属フレーム80に接合しており、図7(b)は電力変換装置4を車体の金属フレーム80に接合している。これらの接合は熱伝導性部材であるシリコーングリースや接着剤、熱伝導シートなどを用いることが好ましい。
【0031】
以上のような構成により、電動過給機1の電力変換装置4における半導体素子などの電子部品をコンプレッサハウジング22に接合し、それらの発熱をコンプレッサハウジング22内を通過する空気で冷却することにより、吸気抵抗を増加することなく放熱することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 電動過給機
21 コンプレッサインペラ
22 コンプレッサハウジング
23 軸
24 軸受け
3 電動機
31 回転子
32 固定子
33 電動機ハウジング
4 電力変換装置
41 半導体モジュール
42 介在物
43 配線
44 制御基板
45 ケース
5 バッテリ
54 配線
60 蓄熱部材
70 フィン
80 車体の金属フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンプレッサインペラと、このコンプレッサインペラを駆動する電動機と、バッテリの電力を変換して前記電動機へ供給する電力変換装置を備え、前記コンプレッサインペラを納めるコンプレッサハウジングと、前記電動機を納める電動機ハウジングとを一体に構成すると共に、前記電動機により前記コンプレッサインペラを回転させ、前記コンプレッサハウジング内部で吸入空気を圧縮して過給する電動過給機において、
前記電力変換装置は、前記コンプレッサハウジング内部を通過する空気で冷却されるように前記コンプレッサハウジングの外面に接合されていることを特徴とする電動過給機。
【請求項2】
前記電力変換装置は、蓄熱部材を介して前記コンプレッサハウジングの外面に接合されていることを特徴とする請求項1記載の電動過給機。
【請求項3】
前記電力変換装置は、半導体モジュールを含み、該半導体モジュールが前記コンプレッサハウジングの軸受け部、空気圧縮部または前記電動機とは逆側の面に接合されていることを特徴とする請求項1または2記載の電動過給機。
【請求項4】
前記電力変換装置は、前記電動機ハウジングと前記コンプレッサハウジングとの間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電動過給機。
【請求項5】
前記コンプレッサハウジングあるいは電力変換装置に放熱用フィンを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電動過給機。
【請求項6】
前記コンプレッサハウジングあるいは電力変換装置を車体の金属フレームに接合したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の電動過給機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−62777(P2012−62777A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205535(P2010−205535)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】