説明

電子ペーパ表示装置

【課題】2つの表示部を有し、それぞれにデータを表示することで2つのデータの合成画像をユーザに見させることができる電子ペーパ表示装置を提供すること。
【解決手段】
入射光を透過させる透過状態と上記入射光を吸収する吸収状態とに画素の状態を切り替えることによって第1のデータを表示する透過型電子ペーパ111と、上記入射光が入射する面より遠い位置にて上記透過型電子ペーパに積層され、上記透過型電子ペーパを透過した上記入射光を反射させる反射状態と上記透過型電子ペーパを透過した上記入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによって第2のデータを表示する反射型電子ペーパ112とを有する電子ペーパ表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペーパ表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紙のように薄くて可搬性を持つ表示媒体である、電子ペーパに関する研究が進んでいる。電子ペーパは、2枚の基板間に電界を与えることで画像を表示するものであり、一度画像を表示させた後は、各画素に電圧をかけなくても長期間同じ画像を表示し続けることが可能な表示媒体である。
【0003】
電子ペーパは、同じ画像であれば電力なしで半永久的に表示させることが可能であって、表示する画像の書き換え時のみ微量の電力を使用するだけであるため、省電力な表示媒体として注目されている。
【0004】
一方、従来より暗記学習をする際に、覚えたい部分を目隠しして部分的に読めない状態と、読める状態との切り替えが出来るようにし、学習に利用するということがなされていた。
【0005】
例えば、従来は目隠し部分を赤色のマーカーと緑色の下敷きなどを用いて、赤色のマーカーで塗りつぶした部分に緑色の下敷きを重ねることによって、マーキング部分の文字が読み取れない状態を作り出していた。
【0006】
しかし、このように、マーカーと下敷きを用いる方法では、書類に対して書き込みをしなければいけないため、マーキングできない書類については使用できないという欠点があった。
【0007】
そこで、電子ペーパを用いて書面の文字列の一部を目隠しできるような装置が提案されている。
【0008】
例えば、特許文献1は、スキャナで読み込んだ書類と、記憶装置に記憶されたマスク情報及び/又はタッチパネルで指定されたマスク情報とを表示することで、読み込んだ書類に対して目隠しをすることができる電子マスク装置および電子マスク装置システムを開示している。
【0009】
また例えば、特許文献2は、電子ペーパを用いた、可搬性のよい電子書籍に、学習支援機能が付加された電子教科書を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−349771号公報
【特許文献2】特開2007−34047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1や特許文献2に開示された装置およびシステムにおいては、マスク情報と書面の情報とを1つの表示部に表示していた。そのため、マスク情報を消して書面の情報を再び表示したい場合には、マスクされた部分の表示を一度消去し、元の書面のデータから当該部分のデータを取得して再描画しなければならなかった。
【0012】
例えば暗記学習に用いる場合などには、暗記した情報が正しいかどうか確認するためにマスクを解除して、マスクされていた部分の書面情報を見るといった動作が頻繁に行われる。しかし、上記のような装置ではその度にマスク部分の書面情報を取得して再描画しなければならないといった問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、2つの表示部を用いて、一方のデータを書き換えることなくもう一方のデータの表示と非表示とを切り替えることが可能な、新規かつ改良された電子ペーパ表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、入射光を透過させる透過状態と上記入射光を吸収する吸収状態とに画素の状態を切り替えることによって第1のデータを表示する透過型電子ペーパと、上記入射光が入射する面より遠い位置にて上記透過型電子ペーパに積層され、上記透過型電子ペーパを透過した上記入射光を反射させる反射状態と上記透過型電子ペーパを透過した上記入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによって第2のデータを表示する反射型電子ペーパとを有する電子ペーパ表示装置が提供される。
【0015】
係る構成によると、表示部を2つ有するため2つのデータをそれぞれ別の表示部に表示することが出来るため、一方のデータの表示と非表示との切り替えを、もう一方のデータには手を加えることなく切り替えることができるようになる。
【0016】
電子ペーパは表示する内容を書き換えない限り、表示に電力を必要としないため、一方のデータの表示と非表示とを切り替えても、その部分の表示をするための電力だけでよく、もう一方のデータの表示には電力がかからないため省電力である。
【0017】
上記第1のデータは書類情報であり、上記第2のデータは上記書類情報の少なくとも一部を隠すためのマスクであってもよい。
【0018】
この場合、ユーザは書類情報にマスクをかけた状態のデータを見ることができるようになり、書類情報を書き換えることなくマスクの表示と非表示とを切り替えることが出来るようになる。
【0019】
また、上記透過型電子ペーパと上記反射型電子ペーパとにそれぞれ表示される内容を制御する表示制御部をさらに備え、上記表示制御部は、上記反射型電子ペーパの第2のデータの表示と非表示との切り替えを制御するものであってもよい。
【0020】
上記マスクの位置情報を記憶するメモリ部をさらに備え、上記表示制御部は、上記メモリ部に記憶されたマスクの位置情報に応じて上記反射型電子ペーパの所定の位置の画素を吸収状態にすることによって上記マスクを表示するものであってもよい。
【0021】
係る構成により、上記表示制御部はメモリ部に記憶されたマスクの位置情報を取り出して上記反射型電子ペーパに表示させることが出来る。ここでマスクの位置情報とはユーザが指定した位置を読み取って記憶するものであってもよいし、表示する書類情報などに予め記憶されたものをメモリ部に読み込むものであってもよい。
【0022】
また、上記透過型電子ペーパの入射光が入射する面にて上記透過型電子ペーパに密着して積層されるタッチパネルをさらに有するものであってもよい。
【0023】
係る構成により、ユーザの指示をタッチパネルを介して読み取り、電子ペーパ表示装置内に取り込むことができるようになる。
【0024】
また、上記反射型電子ペーパの上記透過型電子ペーパと接する面の裏面にて上記反射型電子ペーパに密着して積層されるスキャナをさらに有するものであってもよい。
【0025】
係る構成により、表示部に表示させるデータを自ら読み取って取り込むことができるようになり、例えば外部のサーバやPCなどと通信するための通信部や、外部記憶メディアからデータを取り込むためのI/Fを有する必要がなく、さらに構成を単純化することが出来るようになる。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明によれば、2つの表示部を用いて、一方のデータを書き換えることなくもう一方のデータの表示と非表示とを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の機能構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の積層構造を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示方法を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示部の状態と表示の関係を示す表である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク消去処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク操作メニュー例を示す説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク情報の保持方法例を示す説明図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第1の変形例の機能構成図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第1の変形例の積層構造を示す説明図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第2の変形例の機能構成図である。
【図12】従来の電子ペーパ表示装置を用いた表示例を示す説明図である。
【図13】従来の電子ペーパ表示装置のマスク消去処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0029】
なお、以下で説明する本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置は、表示部が2層構造で形成されており、2つのデータをそれぞれ別の表示部に表示することによって、一方のデータの表示と非表示を切り替える際にもう一方のデータには手を加えることなく切り替えをすることが出来る。
【0030】
この電子ペーパ表示装置について理解が容易になるように以下では次の順序で説明する。
1.電子ペーパ表示装置の構成
2.電子ペーパ表示装置の表示方法
3.マスク操作の一例
4.マスクデータ保持方法の一例
5.電子ペーパ表示装置の効果の例
6.電子ペーパ表示装置の第1の変形例の構成
7.電子ペーパ表示装置の第1の変形例の効果の例
8.電子ペーパ表示装置の第2の変形例の構成
【0031】
<1.電子ペーパ表示装置の構成>
まず、図1と図2とを用いて本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の構成について説明をする。図1は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の機能構成図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の積層構造を示す説明図である。
【0032】
本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置は、ユーザに対して、例えば文字やグラフや画像などからなる書類情報の一部を目隠しするためのマスクをかけた状態に見せることが出来る。
【0033】
従来は表示部を1つしか有していなかったため、書類情報に一部マスクをかけた状態の1つのデータを作り、そのデータを表示していた。そのため、マスクの表示と非表示とを切り替える度に書類情報の一部または全体を読み込み、表示するデータを書き換える必要があった。
【0034】
そこで、本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置では、表示部を2つ有し、書類情報とマスクとをそれぞれ別の表示部に表示することによって、書類情報を書き換えることなく、マスクの表示と非表示とを切り替えることを可能にするものである。
【0035】
本実施形態に係る電子ペーパ表示装置は、表示部11と表示制御部12とメモリ部13とタッチパネル14と通信部15とを主に有する。
【0036】
(表示部)
表示部11は、ユーザに対して情報を表示するディスプレイである。本実施形態においては、透過型電子ペーパ111と反射型電子ペーパ112(いずれも図2を参照)の2層の構造を有することによって、書類情報とマスクとを別の表示部に表示する。この構造により、書類情報自体を書き換えることなくマスクの表示と非表示の切り替えにより書類情報の一部を表示したり目隠ししたりすることが出来る。
【0037】
電子ペーパは一度画像を表示させた後は各画素に電圧をかけなくても表示し続けることが出来る。よって、同じ画像を表示している限りは表示に電力を必要としない。
【0038】
透過型電子ペーパ111は、データを表示する第1の表示部である。入射光を透過させる透過状態と、入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによってデータを表示するものであって、例えばゲストホスト液晶や、電気泳動式のうち電子ペーパの面に平行な方向に電圧をかけるタイプのものなどを適用することが出来る。
【0039】
透過型電子ペーパ111は、入射光が入射する面から遠い位置においてタッチパネル14に積層され、書類情報を表示する。
【0040】
反射型電子ペーパ112は、データを表示する第2の表示部である。入射光を反射させる反射状態と、入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによってデータを表示する機能を有する。
【0041】
本実施形態において反射型電子ペーパ112は、入射光が入射する面から遠い位置において透過型電子ペーパ111に積層され、透過型電子ペーパ111を透過した光を入射光として透過型電子ペーパ111に表示された書類情報の一部を隠すためのマスクを表示する。
【0042】
このように透過型電子ペーパ111と反射型電子ペーパ112を積層させて用いることによって、ユーザは透過型電子ペーパ111に表示された書類情報に対して反射型電子ペーパ112に表示されたマスクがかけられた状態のデータを見ることが出来る。
【0043】
(表示制御部)
表示制御部12は、表示部11に各種の情報を表示させる機能部である。透過型電子ペーパ111と反射型電子ペーパ112とにそれぞれ表示させる内容を制御する機能を有する。例えば通信部15から取得したファイルデータを表示部11の透過型電子ペーパ111に表示させたり、例えば表示制御部12は、メモリ部に記憶されたマスクの位置情報に応じて反射型電子ペーパにマスクを表示させたりする。
【0044】
また、表示制御部12は、タッチパネル14から入力されたマスクの位置情報をメモリ部13に記憶させるマスク登録処理を行う。また、表示制御部12は、メモリに蓄積されたマスクの位置情報の一部もしくは全てを呼び出して反射型電子ペーパ112に表示させたり、表示されたマスクの一部もしくは全てを消去したりする機能を有する。
【0045】
なお、以上に説明した表示制御部12の各機能は実際には電子ペーパ表示装置内のCPU(図示せず。)がこれらの機能を実現する処理手順を記録したプログラムを記憶したROMやRAMなど(いずれも図示せず。)の記憶媒体からプログラムを読み出し、そのプログラムを解釈して実行することにより実現される。例えばCPUは、ROMに記憶されているプログラムに基づいて、RAMを作業領域として動作してもよい。
【0046】
(メモリ部)
メモリ部13は、データやプログラムなどを記憶しておくための記憶装置である。本実施形態においてメモリ部13は、マスクの位置情報を記憶する。マスクの位置情報は、透過型電子ペーパ111に表示された書類情報に予め紐付けて記憶されたものを読み込む形であってもよいし、タッチパネルから入力された情報を読み込んで記憶するものであってもよい。
【0047】
(タッチパネル)
タッチパネル14は、指や専用のペンなどで画面に触れることで操作を入力する装置である。タッチパネル14は、接触した位置を検知して画面上の位置を指定し、電子ペーパ表示装置100に対して指示を与える。
【0048】
本実施形態においてタッチパネル14は、電子ペーパ表示装置100の入射光に最も近い位置において、透過型電子ペーパ111に積層される。
【0049】
タッチパネル14は、例えば接触センサや圧力センサなどを用いて実現される。接触センサとしては、例えばマトリクススイッチ・抵抗膜方式のスイッチ・表面弾性波方式のスイッチなどを有するタッチセンサ・タッチパネル・タッチスクリーン・タッチパッドなどが挙げられる。圧力センサとしては、例えば圧電素子・圧力−電気抵抗変換素子・感圧抵抗体素子(FSR:Force Sensing Resistor)・ソリッドステートリレー(SSR:Solid State Relay)を利用した圧力センサなどが挙げられる。
【0050】
(通信部)
通信部15は、電子ペーパ表示装置100と例えばサーバ200やPC(Personal Computer)300や他の電子ペーパ400などとをネットワークで接続するためのネットワークインタフェースである。
【0051】
ここで用いるネットワークは有線無線を問わず、例えば電話回線網、衛星通信網、インターネットなどの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)等の専用回線網を含んでも良い。
【0052】
通信部15によって接続されたサーバ200やPC300や他の電子ペーパ400から例えば透過型電子ペーパ111に表示する書類情報を取得することが出来る。また、本実施形態においてはマスクの位置情報をメモリ部13に記憶することとしたが、マスクの位置情報も通信部15を介して取得するものとしてもよい。
【0053】
以上、本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置100の構成と機能について説明してきた。次に、上記で説明した2層構造の表示部11の構成により実現できる表示の方法について詳しく説明する。
【0054】
<2.電子ペーパ表示装置の表示方法>
[表示原理]
まず、図2と図3と図4とを用いて本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置100の表示部11の表示方法について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示方法を示す説明図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示部の状態と表示の関係を示す表である。
【0055】
本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100のユーザから見た画面表示の例であるユーザ画面30は、透過型電子ペーパ111に表示された書類情報31と反射型電子ペーパ112に表示されたマスクデータ32とを合わせることによって実現される。
【0056】
まず透過型電子ペーパ111は、前述の通り入射光を透過させる透過状態と、入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによってデータを表示する。例えば表示させる書類情報31の文字の部分の画素314を吸収状態にし、背景部分の画素312を透過状態にすることによって反射光を使って書類情報31を表示する。
【0057】
例えば具体的に透過型電子ペーパ111にゲストホスト液晶を用いた場合を考える。ゲストホスト液晶はスメクティック液晶をホストに黒色素をゲストとしてドロップレットに分散したもので、ホメオトロピック配向の場合は色素も垂直に配向するためほとんど光を吸収せずに透過する。一方フォーカルコニック配向の場合は入射光は黒色素に吸収される。
【0058】
このような透過状態と吸収状態とを用いることによって書類情報31を表示することが出来る。この場合には書類情報31の文字の部分の画素314をフォーカルコニック配向に、背景部分の画素312をホメオトロピック配向にすることにより反射光を使って書類情報を表示する。
【0059】
上記反射光とは、ここでは反射型電子ペーパ112の入射光を反射させる作用によって実現されている。
【0060】
次に反射型電子ペーパ112は、入射光を反射させる反射状態と、入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによってデータを表示する。反射型電子ペーパ112は、通常は反射状態であって入射光を全部反射する。よって、マスク表示に用いる場合には、マスク部分の画素324を吸収状態にして入射光を吸収する。
【0061】
反射型電子ペーパ112の入射光は、透過型電子ペーパ111を透過した入射光である。透過型電子ペーパ111を透過して反射型電子ペーパ112に入射した光のうち、吸収状態の箇所(マスク部分)に入射した光は吸収され、反射状態の箇所(背景部分)に入射した光は反射する。
【0062】
このような2枚の電子ペーパを組み合わせた本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100は、透過型電子ペーパ111において光が吸収された部分と、透過型電子ペーパ111を透過し、反射型電子ペーパ112で反射された光と、透過型電子ペーパ111を透過し、反射型電子ペーパ112で光が吸収された部分とを用いて、ユーザから見た場合にマスクされた書類情報を仮想的に表示したものである。
【0063】
すなわち、従来のようにマスクされた書類情報のデータそのものがあるわけではなく、光の反射と吸収との組合せによって仮想的に書類情報の一部がマスクされたように見せている。
【0064】
透過型電子ペーパ111の透過状態と吸収状態、反射型電子ペーパ112の反射状態と吸収状態の組合せには、図4で示したA〜Dの4つのパターンがある。尚、図4においては、透過型電子ペーパ111の状態と、反射型電子ペーパ112の状態との組合せによるユーザ画面30の表示状態を示したものである。ユーザ画面30の表示状態は説明を簡易にするため白黒ディスプレイの例を用いて表記した。
【0065】
ユーザ画面30は、背景部分302とマスク部分304と文字部分306とを有する。背景部分302は、パターンAのように透過型電子ペーパ111が透過状態の箇所と反射型電子ペーパ112が反射状態の箇所が合わさった部分である。文字部分306は、パターンC,Dのように透過型電子ペーパ111が吸収状態の箇所である。透過型電子ペーパ111が吸収状態である時には、その箇所において反射型電子ペーパ112に光が入射しないので、反射型電子ペーパ112が反射状態であるか吸収状態であるかに関わらず、ユーザ画面30は黒表示となる。
【0066】
次にユーザ画面のマスク部分304は、パターンBあるいはDの箇所が見えている部分である。つまり、マスク部分304には、入射光が透過型電子ペーパ111の透過状態の箇所を透過し、反射型電子ペーパ112の吸収状態(マスクが表示された箇所)の箇所で吸収されて黒表示となっている部分Bと、入射光が透過型電子ペーパ111が吸収状態(文字部分)の箇所で吸収されて黒表示となっている部分Dとを有している。
【0067】
このような表示方法を用いるためには入射光の側から見て、透過型電子ペーパ111、反射型電子ペーパ112の順番に積層されていることが重要である。
【0068】
〔表示例〕
(本実施形態の一例)
次に、図5を用いて本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100の表示の一例について説明する。図5は本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置の表示例を示す説明図である。
【0069】
図5に示したように、書類情報のみが表示された状態50aからマスクを表示する操作を行い書類情報にマスクがかかった状態50bを経て、表示されたマスクのうち、選択された一部のみを消去する50cの場合について考える。
【0070】
50a,50b,50cはいずれもユーザが見た表示部11の状態を示すものである。例えば51aは50aの状態の時の透過型電子ペーパの実際の表示の状態を示したものであり、52aは50aの状態の時の反射型電子ペーパの実際の表示の状態を示したものである。換言すると、51aの表示と52aの表示を重ね合わせて見るとユーザからは50aのように見える。
【0071】
図5に示したように、ユーザから見た表示の状態が50a,50b,50cと変化しても、透過型電子ペーパ111の表示は51a,51b,51cと変化しない。電子ペーパは一度画像を表示させた後は各画素に電圧をかけなくても表示し続けることが出来る。よって、この間透過型電子ペーパ111は表示に関して電力を必要としない。
【0072】
一方、反射型電子ペーパ112は、書類情報のみを表示する時には全体を反射状態にされる(52a)。そしてマスク表示の操作が行われた場合には、所定のマスクの位置情報が取り出され、マスクを表示する箇所を吸収状態にされる(52b)。
【0073】
また、表示したマスクを消去する場合には、マスク部分の画素は反射状態に変化させられる(52c)。
【0074】
(従来の電子ペーパ表示装置の一例)
上記で説明した本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置の特徴の理解を助けるために、以下従来例について図12を用いて説明する。図12は、従来の電子ペーパ表示装置を用いた表示例を示す説明図である。
【0075】
書類情報のみが表示された状態90aからマスクを表示する操作を行い書類情報にマスクがかかった状態90bを経て、表示されたマスクのうち、選択された一部のみを消去する90dの場合について考える。従来例の場合には、表示部が1つしかないため、表示しているデータとユーザが見ている画面の表示とは一致する。
【0076】
まず、書類情報が表示された状態90aから、ユーザがマスク表示操作を行った場合、マスク情報が読み込まれ、書類情報とマスク情報とを重ね合わせたデータが作られる。その時のデータを表示した状態が90bである。この状態から、マスクのうちひとつだけ消去する操作が行われたとする。
【0077】
この時、選択されたマスク部分の画素は、一度反射状態に変えられる(90c)。そして、該当部分の書類情報が読み込まれる(90d)。
【0078】
〔マスク表示・非表示切り替え〕
(本実施形態の一例)
上記では、マスクを個別に選んで消去する方法について説明した。本願の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置は、このような個別消去に加えて表示しているマスク全てを消去することも出来るものとする。これらマスク消去動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク消去処理のフローチャートである。
【0079】
まず、ユーザは表示された全マスクを消去するか個別に消去するマスクを選択して消去するかを選択する(S100)。個別に消去する場合には、次にユーザは消去するマスクを選択する(S102)。本実施形態においては、タッチパネルを用いてマスクの選択を行うものとする。しかし、マスクの選択方法はこれに限られず例えば十字キーと選択ボタンなどの入力部を設けて実現されてもよい。
【0080】
次に選択されたマスクの部分において、反射型電子ペーパの画素を反射状態に変える(S104)。全マスクを消去する場合には、マスクを選択するステップはなく、反射型電子ペーパに表示された全マスク部分の画素が反射状態に変えられるだけである(S106)。
【0081】
(表示切替時の電圧印加)
尚、表示部11において表示される画像を変更する際には実際は各画素に電圧がかけられることによって制御されている。反射型電子ペーパ112のマスクの表示と非表示とを切り替える際には、反射型電子ペーパ112の全画素に対して電圧をかけてもよいし、該当するマスク部分の画素にだけ部分的に電圧をかけるのでもよい。
【0082】
通常用いられる電子ペーパにおいて、表示する画像が変更される際には、全画素に対して同じ電圧が加えられ、一度表示を揃えてから変更する場合が多い。表示される画像のうちの一部のみが変更される場合においても、一度表示を揃える場合があるのは、表示される画像の画質向上のためである。
【0083】
特に、パッシブマトリクス方式の電子ペーパにおいては、流す電流が大きくなった場合に、近傍の画素に対しても影響を及ぼしてしまうことがある。これを防ぐために例えば一度全画素を初期化してから表示をし直したり、全画素に対して電圧をかけたりすることがある。
【0084】
一方、アクティブマトリクス方式の電子ペーパは、個々の画素をアクティブ素子で制御している。よって、表示される画像のうちの一部のみが変更される場合には、変更のある画素のみに電圧を加えることが容易である。
【0085】
本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100においては、書類情報とマスクとが別の表示部に表示されている。書類情報とマスクを同じ表示部に表示している場合には、上記の通り電圧をかける一部分に隣接する画素に対して電圧が加わってしまった場合には画質低下に対する影響が大きい。
【0086】
しかし、本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100においては、マスクは書類情報とは別に反射型電子ペーパ112に表示されている。マスクは単純な形状をしていることが多く、上記で説明したような境界部における画質低下の影響も比較的低いと思われる。よって、アクティブマトリクス方式の液晶を用いた場合でもパッシブマトリクス方式の液晶を用いた場合であっても、マスク部分だけに電圧をかけて表示と非表示を切り替えてもよい。
【0087】
マスク部分だけに電圧をかけてマスクの表示と非表示とを切り替えることによって、より省電力な電子ペーパ表示装置を実現することが出来る。
【0088】
(従来例)
次に、従来の電子ペーパ表示装置を用いた場合のマスク消去処理について図13を用いて説明する。図13は、従来の電子ペーパ表示装置のマスク消去処理動作を示すフローチャートである。
【0089】
まず、ユーザは表示された全マスクを消去するか個別に消去するマスクを選択して消去するかを選択する(S200)。個別に消去する場合には、次にユーザは消去するマスクを選択する(S202)。次に選択されたマスクの部分の画素を初期化する(S204)。次に選択されたマスク部分の書類情報を再読み込みし(S206)、マスク部分の画素で書類情報を再表示する(S208)。
【0090】
全マスクを消去する場合には、マスクを選択するステップはなく、全画素を初期化し(S210),書類情報を全て再読み込みし(S212)、読み込んだ書類情報を再表示する(S214)。
【0091】
(従来例と本発明の比較)
上記において説明した通り、本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置と従来例における電子ペーパ表示装置においては、マスクの表示と非表示とを切り替える際に本実施形態に係る電子ペーパ表示装置の方が簡易な手段で実現出来る。
【0092】
特にマスクを消去する際に、従来例においては一度該当部分を初期化し、該当部分の書類情報を再読み込みし、表示するという動作が必要なのに対して、本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置においては、該当部分の画素の状態を変化させるだけという簡易な方法である。
【0093】
この際、本願の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置において書類情報は透過型電子ペーパ111に表示したままであるため、別途保存しておく必要がない。
【0094】
<3.マスク操作の一例>
【0095】
次に、本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100のマスク操作方法の一例について図7を用いて説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク操作メニュー例を示す説明図である。
【0096】
本発明の一実施形態に係る電子ペーパ表示装置100はマスク操作をする際に例えばマスク登録71、マスク登録完了72、マスク呼び出し全部73、マスク呼び出し個別74、マスク消去全部75、マスク消去個別76のメニューを設けることが出来る。
【0097】
これらのメニューは、例えば電子ペーパ表示装置100の表示部上に表示してタッチパネル14を介して操作できるようにしてもよいし、電子ペーパ表示装置100にボタンとして備えられたものであってもよくその実施の形態は限定されるものではない。
【0098】
〔マスク登録〕
マスク登録71のメニューを選ぶと、この後のタッチパネル14に対する操作をマスク領域の指定であると認識される。マスク領域の指定は例えば矩形領域の最も左上の点と、最も右下の点の2点をタッチすることで指定する。マスク領域が二行以上にまたがる場合には、左上の点と右下の点の指定を複数回繰り返す。データは、表示制御部12を介して、メモリ部13に蓄積される。
【0099】
上記の登録操作が終わった後にマスク登録完了72のメニューを選ぶと、上記の登録動作が完了される。
【0100】
〔マスク呼び出し〕
マスク呼び出し全部73のメニューを選択すると、メモリ部に蓄積されているマスクのデータを全て呼び出してマスクの表示を行う。
【0101】
また、マスク呼び出し個別74のメニューを選択した場合には、マスクを個別に呼び出して表示することが出来る。例えば、メモリ部に蓄積されているマスクのデータをマスク呼び出し個別74のメニューを選択する度にひとつずつ順番に呼び出して表示してもよい。
【0102】
また、マスク呼び出し個別74のメニューを選択した場合の動作は上記に限られず、例えば表示可能なマスクデータの候補から、タッチパネル14を介して選択したもののみを表示するようにしてもよい。
【0103】
〔マスク消去〕
マスク消去全部75のメニューが選択された場合には、表示されているマスクの全てを消去する。すなわち、反射型電子ペーパ112の表示を全て反射状態にする。
【0104】
また、マスク消去個別76のメニューが選択された場合には、表示されているマスクを個別に消去することが出来る。例えば、マスク消去個別76のメニューが選択される度に表示されているマスクをひとつずつ消去するようにしてもよい。
【0105】
また、マスク消去個別76のメニューが選択されると、表示されたマスクのうち、タッチパネル14を介して指定したものを消去するようにしてもよい。
【0106】
<4.マスクデータ保持方法の一例>
次に、マスクデータの保持方法の一例について説明をする。図8は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置のマスク情報の保持方法例を示す説明図である。
【0107】
図8に示すマスク領域1−1は、最も左上の点(x1、y1)81と最も右下の点(x2、y2)82とをタッチすることによって指定することが出来る。このマスクの情報は図8に表すテーブルの形で保存される。各マスクは登録する順番によって番号が振られる。また、1つのマスクが2行以上にまたがるときには、複数組のマスクデータとなるが、例えば2行にまたがった場合、(1−1,1−2)と番号を振ることで、1つのマスクデータであることを示すようにしてもよい。
【0108】
<5.電子ペーパ表示装置の効果の例>
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置は、書類情報とマスク情報とをそれぞれ別の電子ペーパに表示する。よって、書類情報を書き換えることなく、マスク情報の表示・非表示を切り替えることが可能となる。
【0109】
透過型電子ペーパに表示された書類情報は、別の書類を表示するなどの操作を行うまでは書き換えられることがない。よって、同じ書類を表示している限りは、表示に電力がかからない。
【0110】
また、マスクの表示・非表示の切り替えは、反射型電子ペーパの黒表示と白表示を切り替えるだけという簡易な手段で実現できる。
【0111】
従来の表示部を1つしか有さない電子ペーパにおいては、マスクの表示・非表示の切り替え時にその都度書類情報を読み込む必要があったのに比べ、処理が単純で応答性もよく、省電力である。
【0112】
また、透過型電子ペーパに表示された書類情報は、書き換える必要がないため、例えば他のメモリや記憶部などに記憶しておく必要がない。
【0113】
<6.電子ペーパ表示装置の第1の変形例の構成>
次に、本実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第1の変形例の構成について図9と図10とを用いて説明する。図9は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第1の変形例の機能構成図であり、図10は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第1の変形例の積層構造を示す説明図である。
【0114】
第1の変形例は、書類情報を取得する手段としてスキャナ16を有する点が異なる構成となっている。その他の構成要素は図1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0115】
スキャナ16は、本実施形態に係る電子ペーパ表示装置100内部に書類データを取り込むためのデータ取得部である。スキャナ16は入射光が入射する面から一番遠い位置において反射型電子ペーパ112に積層される。
【0116】
スキャナ16は、紙や本などのデータを電子ペーパ表示装置100内に取り込む機能を有する。これによって外部の機器と通信しなくても自ら書類情報を取り込むことができるようになる。
【0117】
<7.電子ペーパ表示装置の第1の変形例の効果の例>
上記のように、電子ペーパ表示装置100にスキャナ16を設けることによって、本や紙などにしかない書類も電子ペーパ表示装置100に表示させることができ、表示させた書類に対してマスクをかけることが出来る。
【0118】
また、マスクをかけるときには元の書類情報を書き換える必要がないため、スキャンした書類情報を一度表示してしまえば書類情報を保持しておく必要がない。
【0119】
また、スキャナ16を使って書類情報を取得することができるため通信部15を有する必要がなくさらに構成を単純化し、また軽量化することが出来る。もちろんスキャナ16に加えて通信部15を有する構成としてもよい。
【0120】
<8.電子ペーパ表示装置の第2の変形例の構成>
次に、本実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第2の変形例の構成について図11を用いて説明する。図11は、本発明の第1実施形態に係る電子ペーパ表示装置の第2の変形例の機能構成図である。
【0121】
第2の変形例は、書類情報を取得する手段としてデータ取得I/F(InterFace)17を有する点が異なる構成となっている。その他の構成要素は図1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0122】
データ取得I/F17は、外部記憶メディア500と接続可能なI/Fであって、この構成により外部記憶メディア500に記憶された書類情報などを電子ペーパ表示装置100に取り込むことが出来る。
【0123】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0124】
例えば、上記実施形態では、書類情報を取得する手段として通信部15を有する構成とスキャナ16を有する構成とデータ取得I/F17を有する構成とをそれぞれ記載したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、これらの取得部を複数同じ電子ペーパ表示装置内に有する構成であってもよい。
【0125】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0126】
11 表示部
12 表示制御部
13 メモリ部
14 タッチパネル
111 透過型電子ペーパ
112 反射型電子ペーパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光を透過させる透過状態と前記入射光を吸収する吸収状態とに画素の状態を切り替えることによって第1のデータを表示する透過型電子ペーパと、
前記入射光が入射する面より遠い位置にて前記透過型電子ペーパに積層され、前記透過型電子ペーパを透過した前記入射光を反射させる反射状態と前記透過型電子ペーパを透過した前記入射光を吸収する吸収状態とを切り替えることによって第2のデータを表示する反射型電子ペーパと、
を備える電子ペーパ表示装置。
【請求項2】
前記第1のデータは書類情報であり、前記第2のデータは前記書類情報の少なくとも一部を隠すためのマスクである請求項1に記載の電子ペーパ表示装置。
【請求項3】
前記透過型電子ペーパと前記反射型電子ペーパとにそれぞれ表示される内容を制御する表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記反射型電子ペーパの第2のデータの表示と非表示との切り替えを制御する請求項1または2に記載の電子ペーパ表示装置。
【請求項4】
前記マスクの位置情報を記憶するメモリ部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記メモリ部に記憶されたマスクの位置情報に応じて前記反射型電子ペーパの所定の位置の画素を吸収状態にすることによって前記マスクを表示する、請求項3に記載の電子ペーパ表示装置。
【請求項5】
前記透過型電子ペーパの入射光が入射する面にて前記透過型電子ペーパに密着して積層されるタッチパネルをさらに備える請求項1〜4のいずれかに記載の電子ペーパ表示装置。
【請求項6】
前記反射型電子ペーパの前記透過型電子ペーパと接する面の裏面にて前記反射型電子ペーパに密着して積層されるスキャナをさらに備える請求項1〜5のいずれかに記載の電子ペーパ表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−169928(P2010−169928A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−12800(P2009−12800)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】