説明

電子機器

【課題】ハードディスク装置に加わる衝撃や振動を十分に緩和しつつ小型化を図る上で有利な電子機器を提供する。
【解決手段】ハードディスクケース45に装着されたダンパー54は、第1の部材70と第2の部材72とを備えている。第2の部材72は第1の部材70を覆うように形成されている。第1の部材70の一対の対向壁部7402の互いに対向する面と反対に位置する外面7402A、および、外面7402Aの延長上に位置する底壁部7404の外面7404Aにそれぞれ第2の部材72の部分72Aが位置し、かつ、それら第2の部材72の部分72Aは、ハードディスクケース45の厚さ方向に変位する際に追従して変形するように、一対の対向壁部7402の外面7402Aおよび底壁部7404の外面7404Aにそれぞれ一体に接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハードディスク装置を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年ではハードディスク装置が組み込まれたビデオカメラなどの電子機器が提供されている。
この種の電子機器では、ハードディスク装置に強い衝撃や振動が加わると内部の磁気ディスクや磁気ヘッドが互いに衝突して破損するおそれがあるため、ハードディスク装置を衝撃や振動を緩和するダンパーを介して保持する必要がある。
このようなダンパーとして、例えば、容器本体と、容器本体に固着されてその開口を封止する弾性封止部材と、容器本体と弾性封止部材との間に充填された粘性液体とを備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004-44810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、上述したビデオカメラなどのように携帯して使用される電子機器はそのコンパクト化が要求されることから、ハードディスク装置に加わる衝撃や振動を十分に緩和しつつ占有スペースが小さいダンパーが望まれている。しかしながら、上記のような従来のダンパーでは粘性液体を用いていることから設計の自由度が少なく小型化を図るにも限界があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ハードディスク装置に加わる衝撃や振動を十分に緩和しつつ小型化を図る上で有利な電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明は、扁平な板状のハードディスクケースに収容されたハードディスク装置と、前記ハードディスクケースの周囲に装着されたダンパーと、前記ダンパーが装着された状態で前記ハードディスク装置が収容されるハードディスク用収容部と、前記ハードディスク用収容部内において前記ハードディスクケースの厚さ方向から前記ダンパーの部分を挟持する挟持部とを備える電子機器であって、前記ダンパーは、硬質の合成樹脂からなり前記ハードディスクケースの縁部を保持する保持溝が形成された第1の部材と、弾性材料からなり前記保持溝を露出させた状態で前記第1の部材を覆う第2の部材とを備え、前記保持溝は、互いに対向し前記ハードディスクケースの縁部で前記ハードディスクケースの厚さ方向の両面に当接される一対の対向壁部と、前記一対の対向壁部の奥部を連結する底壁部を含んで形成され、前記一対の対向壁部の互いに対向する面と反対に位置する外面にそれぞれ前記第2の部材の部分が位置し、かつ、それら第2の部材の部分は、前記一対の対向壁部が前記ハードディスクケースの厚さ方向に変位する際に追従して変形するように前記外面にそれぞれ一体に接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、衝撃や振動によりハードディスク装置がハードディスクケースの厚さ方向に変位すると、ダンパーの第2の部材の部分が圧縮されることによって衝撃や振動の緩和がなされると同時に、第2の部材の部分が伸張されることによっても衝撃や振動の緩和がなされることになり、ハードディスク装置に対する衝撃や振動の緩和が効果的になされるとともに、ハードディスク装置の変位量が抑制されるので、電子機器の小型化を図る上でも有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態では、電子機器が撮像装置である場合について説明する。
図1、図2は撮像装置10の斜視図、図3は撮像装置10の分解斜視図、図4は撮像装置10の右側面図、図5は撮像装置10の左側面図、図6は撮像装置10の正面図、図7は撮像装置10の後面図、図8は撮像装置10の平面図、図9は撮像装置10の底面図である。
【0007】
図1、図2に示すように、撮像装置10はビデオカメラであり、動画、静止画、音声などのデータをハードディスク装置44(図3、図10参照)を用いて記録および再生するものである。
撮像装置10は外装を構成するケース12を有し、ケース12は、左右方向の幅よりも大きな寸法の前後方向の長さおよび上下方向の高さを有している。なお、本明細書において左右は、撮像装置10を後方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
ケース12は、前方を向いた前面12Aと、後方を向いた後面12Bと、上方を向いた上面12Cと、下方を向いた底面12Dと、左側方を向いた左側面12Eと、右側方を向いた右側面12Fとを有している。
ケース12の上部の前部には、撮影光学系14が組み込まれた鏡筒16が前後に延在し、その前部がケース12の前面12Aに臨むように設けられている。撮影光学系14はズームレンズを有し、ズーム率が連続的に可変できるように構成されている。
鏡筒16の後端には撮影光学系14によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子18(図10参照)が設けられている。
図1、図2に示すように、ケース12の左側部には、撮像素子18によって撮像された被写体像などを表示するための例えば液晶表示装置からなるディスプレイパネル20が開閉可能に設けられ、このディスプレイパネル20は閉じられた際にケース12の左側面12Eに重ね合わされる。なお、ケース12の左側面12Eにはスピーカ22が設けられている。
図1に示すように、ケース12の上面12Cの前部には、ビデオライトやフラッシュライトなどのアクセサリーを着脱可能に装着するホットシュー24が設けられている。
図2、図7、図9に示すように、ケース12の後面12Bには、バッテリー38を装着するためのバッテリー装着部40が設けられている。
図2、図9に示すように、ケース12の底面12Dにはマルチコネクタ42が設けられており、マルチコネクタ42は、図10に示すように、撮像装置10をクレードル200に載置した際にクレードル200側のマルチコネクタ202に接合されるものである。
図6に示すように、ケース12の前面12Aの下部には、音声を収音するためのマイクロフォン26が設けられている。
【0008】
図1、図2に示すように、撮像装置10には、撮影にまつわる種々の機能を実行するための操作スイッチとして、電源用操作スイッチ28、静止画撮影用操作スイッチ30、ズーム用操作スイッチ32、モード切り換え用操作スイッチ34、動画撮影用操作スイッチ36などが設けられている。
電源用操作スイッチ28、静止画撮影用操作スイッチ30、ズーム用操作スイッチ32、モード切り換え用操作スイッチ34は、ケース12の上面12Cに設けられている。
動画撮影用操作スイッチ36は、ケース12の後面12Bの上下方向の中間で右側面12F寄りの箇所に設けられている。
電源用操作スイッチ28は、撮像装置10の電源のオン、オフを行うためのものである。
静止画撮影用操作スイッチ30は、撮像素子18による静止画の撮影を行うためのものである。
ズーム用操作スイッチ32は、撮影光学系14のズーム率を変化させるためのものである。
モード切り換え用操作スイッチ34は、静止画撮影モードと動画撮影モードとを切り換えるためのものである。
動画撮影用操作スイッチ36は、動画撮影のスタートとストップを行うためのものである。
【0009】
図10は撮像装置10の制御系の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、撮像装置10には、映像信号用増幅部1002、画像データ処理部1004、音声信号用増幅部1006、音声データ処理部1008、ディスプレイドライブ部1010、スピーカードライブ部1012、バッファメモリ1014、メモリ制御部1016、メモリカード制御部1018、インターフェース部1020、A/V信号生成部1022、駆動電圧部1024、制御部1026、インターフェース部1028、記録再生部1030、ハードディスク装置44、バス46、USBインターフェース部47などが設けられている。
画像データ処理部1004、音声データ処理部1008、ディスプレイドライブ部1010、スピーカードライブ部1012、メモリ制御部1016、メモリカード制御部1018、インターフェース部1020、インターフェース部1028、記録再生部1030はバス46に接続されている。
【0010】
撮像素子18で生成された撮像信号は映像信号用増幅部1002で増幅され、画像データ処理部1004に供給される。
画像データ処理部1004は、撮像信号に所定の信号処理を行うことで、動画データおよび静止画データを生成し、記録再生部1030に供給される。
マイクロフォン26で収音された音声信号は音声信号用増幅部1006で増幅され、音声データ処理部1008によって所定の信号処理がなされ音声データとして記録再生部1030に供給される。
【0011】
記録再生部1030は、画像データ処理部1004から供給された動画データおよび静止画データや音声データ処理部1008から供給された音声データを制御部1026の制御にしたがって記録再生部1030に供給し、記録再生部1030は動画データおよび静止画データや音声データをハードディスク装置44に記録する。
また、記録再生部1030は、画像データ処理部1004から供給された動画データおよび静止画データや音声データ処理部1008から供給された音声データをメモリカード制御部1018を介してメモリカード用スロット1019に装着された記録媒体としてのメモリカード2に記録する。
また、記録再生部1030は、画像データ処理部1004から供給された動画データおよび静止画データを、ディスプレイドライブ部1010を介してディスプレイパネル20に供給して画像の表示を行わせる。
また、記録再生部1030は、メモリカード制御部1018を介してメモリカード2から供給される動画データおよび静止画データを、ディスプレイドライブ部1010を介してディスプレイパネル20に供給して画像の表示を行わせるとともに、メモリカード制御部1018を介してメモリカード2から供給されるから供給される音声データをスピーカードライブ部1012を介してスピーカ22に供給して音声の出力を行わせる。
また、記録再生部1030は、ハードディスク装置44から再生された動画データおよび静止画データを、ディスプレイドライブ部1010を介してディスプレイパネル20に供給して画像の表示を行わせるとともに、ハードディスク装置44から再生された音声データをスピーカードライブ部1012を介してスピーカ22に供給して音声の出力を行わせる。
バッファメモリ1014は、メモリ制御回路1016、バス46を介して画像データあるいは音声データを含むデータがリード、ライトされるものである。
【0012】
制御部1026は、電源用操作スイッチ28の操作によって撮像装置10の電源のオン、オフを行う。
また、制御部1026は、静止画撮影用操作スイッチ30の操作に基づいて画像データ処理部1004および記録再生部1030に指令を与えることにより、画像データ処理部1004から供給される静止画データを記録再生部1030に供給することで静止画データをハードディスク装置44に記録させる。
また、制御部1026は、ズーム用操作スイッチ32の操作に基づいて図略のズーム駆動部に指令を与えることにより、撮影光学系14のズームレンズを移動させることにより、撮影光学系14のズーム率を変化させる。
また、制御部1026は、モード切り換え用操作スイッチ34の動作に基づいて画像データ処理部1004に指令を与えることにより、画像データ処理部1004によって動画データを生成させる動画撮影モードと、画像データ処理部1004によって静止画データを生成させる静止画撮影モードとを切り換える。
なお、動画撮影モードでは、画像データ処理部1004で生成された動画データが記録再生部1030を介してハードディスク装置44またはメモリカード2に記録され、静止画撮影モードでは、画像データ処理部1004で生成された静止画データが記録再生部1030を介してハードディスク装置44またはメモリカード2に記録される。
また、制御部1026は、動画撮影用操作スイッチ36の操作に基づいて動画データの記録の開始、記録の停止を行わせる。すなわち、制御部1026は、動画撮影用操作スイッチ36の操作に基づいて画像データ処理部1004および記録再生部1030に指令を与えることにより、画像データ処理部1004から記録再生部1030に供給される動画データをハードディスク装置44に記録させる動作を開始させ、あるいは、その動作を停止させる。本実施の形態では、制御部1026は、マイクロコンピュータ(汎用のマイクロプロセッサあるいはDSPを含む)によって構成されている。
また、本例では、映像信号用増幅部1002、画像データ処理部1004、制御部1026、記録再生部1030などによって画像データをハードディスク装置44に記録する信号処理部が構成されている。
【0013】
また、A/V信号生成部1022は、記録再生部1030、あるいは、メモリカード制御部1018からインターフェース部1020を介して供給される動画(静止画)データ、音声データを所定の映像信号、音声信号に変換して出力するものである。
また、駆動電圧部1024は、バッテリー38から供給される電力を所定の電圧、電流に調整して撮像装置10の各部に供給し、あるいは、外部電源入力端子1025を介して外部の電源装置から供給される電力を所定の電圧、電流に調整して撮像装置10の各部に供給する。また、外部の電源装置から供給される電力によってバッテリー38の充電を行う。
USBインターフェース部47は、バス46とマルチコネクタ42との間に設けられ、制御部1026の指令に基づいて、マルチコネクタ42およびクレードル200を介して、バス46と外部機器との間でのUSBによるデータ通信を行うものである。
すなわち、撮像装置10はクレードル200に載置されることで外部機器との間で通信を行うように構成されている。
【0014】
クレードル200は、撮像装置10が載置される置き台であり、パーソナルコンピュータ4のバスがケーブルを介して接続されるデータ通信コネクタ210、テレビジョン装置6の映像入力端子および音声入力端子がA/Vケーブルを介して接続されるA/Vコネクタ212、外部電源8が接続される外部電源端子214などを有している。
それら各コネクタ210、212、214はマルチコネクタ202に電気的に接続されている。
したがって、撮像装置10がクレードル200に載置されマルチコネクタ42、202が接続された状態で、A/V信号生成部1022から出力された映像信号、音声信号は、クレードル200のA/Vコネクタ212に接続された外部のテレビジョン装置6に供給される。
また、撮像装置10がクレードル200に載置されマルチコネクタ42、202が接続された状態で、クレードル200の外部電源端子214に接続された外部電源8からの電力がマルチコネクタ202、42を介して駆動電圧部1024に供給されることにより、駆動電圧部1024は前記供給された電力を所定の電圧、電流に調整して撮像装置10の各部に供給撮像装置10の各部に供給し、あるいは、バッテリー38の充電を行う。
【0015】
また、撮像装置10がクレードル200に載置されマルチコネクタ42、202が接続された状態で、USBインターフェース部47は、クレードル200のデータ通信コネクタ210に接続されたパーソナルコンピュータ4のバスに接続され、したがって、制御部1026とパーソナルコンピュータ4がデータ通信可能な状態となる。
また、クレードル200には、一端がグランドに接続され他端がマルチコネクタ202の端子242に接続された1または2以上のスイッチ220が設けられている。
スイッチ220の他端に接続されたマルチコネクタ202の端子242に対応する撮像装置10のマルチコネクタ42の端子4202は制御部1026に接続されている。
したがって、撮像装置10がクレードル200に載置されマルチコネクタ42、202が接続された状態で、スイッチ220を操作すると、端子242、4202を介してLレベルの信号が制御部1026で検出される。
制御部1026は前記Lレベルの信号の検出に基づいて、USBインターフェース部47を制御することにより、USBインターフェース部47を介した撮像装置10(電子機器)とパーソナルコンピュータ4(外部機器)との間でのUSBによる所定のデータ通信を実行させる。
所定のデータ通信は、例えば、記録媒体としてのハードディスク装置44に記録されている画像データおよび音声データを、パーソナルコンピュータ4に転送する動作であり、言い換えると、データのバックアップ動作である。
パーソナルコンピュータ4は、転送されたデータをそのパーソナルコンピュータ4のハードディスク装置にバックアップする。
あるいは、パーソナルコンピュータ4はそれに設けられている光ディスク装置により、転送されたデータをDVD−Rなどの光ディスクに書き込むことでバックアップする。
このように操作スイッチ220を操作するだけで、撮像装置10で記録された画像データや音声データをパーソナルコンピュータ4のハードディスク装置や光ディスクに簡単にバックアップすることができ、撮像装置10のハードディスク装置44の故障などによるデータの消失に対応することができ有利となる。
【0016】
次にハードディスク装置44およびその収容構造について詳細に説明する。
図11は図4の要部のAA線断面図、図12は図4の要部のBB線断面図である。
図13は撮像装置10の右側面図である。
図14乃至図16は図13のAA線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
図17乃至図19は図13のBB線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
図20乃至図23はカバー52の装着動作の説明図である。
【0017】
ケース12の右側面12Fにはハードディスク用収容部50が設けられ、ハードディスク用収容部50を開閉するカバー52が設けられ、カバー52でハードディスク用収容部50を閉塞した状態で、カバー52の外面は右側面12Fの一部(本実施の形態では大半の部分)を構成している。
図3に示すように、ハードディスク装置44は、ハードディスクケース45の内部に磁気ディスク、磁気ヘッドなどが組み込まれて構成され、ハードディスクケース45は縦横の寸法よりも小さい厚さを有する扁平な矩形板状を呈し、その周囲には2つのダンパー54が装着されている。
ハードディスク用収容部50は、ハードディスクケース45の縦、横、厚さよりも大きな寸法の縦、横、深さで形成され、本実施の形態では、ダンパー54が装着された状態のハードディスクケース45を収容できる寸法の縦、横、深さで形成されている。
ハードディスク用収容部50は、その深さ方向の一方の面が矩形状の開口56とされ、ハードディスク装置44はダンパー54が装着された状態のまま開口56からハードディスク用収容部50の深さ方向に沿って装脱される。
【0018】
図3に示すように、開口56を縁取る4つの縁のうちの1つの縁を含むケース12の部分に、本実施の形態では上縁を含むケース12の部分に、第1ケース側合わせ部58が設けられている。
また、開口56を縁取る4つの縁のうちの1つの縁に対向する別の1つの縁を含むケース12の部分に、本実施の形態では下縁を含むケース12の部分に、第2ケース側合わせ部60が設けられている。
図3、図11、図12に示すように、第1ケース側合わせ部58には、第1係合溝5802と、第2係合溝5804とが設けられている。
第1係合溝5802は、開口56を上部を縁取る上縁の延在方向の中央部に設けられ、図12に示すように、ハードディスク用収容部50の深さ方向と平行する方向の深さを有して前記上縁の延在方向に沿って延在し、ケース12の外側方に開放状に形成されている。
図3に示すように、第2係合溝5804は、開口56の上部を縁取る上縁の延在方向において第1係合溝5802を挟む箇所に位置するように2つ設けられている。
各第2係合溝5804は、図11に示すように、ハードディスク用収容部50の深さ方向と直交する方向の深さ(開口56の上縁の延在方向と直交する方向でハードディスク収容部50に向かう方向の深さ)を有して前記上縁の延在方向に沿って延在している。
図11、図12に示すように、第2ケース側合わせ部60には、下方を向いた平坦な外面部6002が形成され、この外面部6002には、複数のねじ孔(不図示)が形成されている。
また、本実施の形態では、開口56の前部を縁取る前縁よりも前方のケース12の箇所と、開口56の後部を縁取る後縁より後方のケース12の箇所にはそれぞれねじ孔(不図示)が形成されている。
【0019】
図3に示すように、開口56はカバー52によって開閉され、カバー52は、本体板部62と、第1カバー側合わせ部64と、第2カバー側合わせ部66とを備えている。
本体板部62は、開口56を閉塞する大きさの矩形を呈している。
図1に示すように、本体板部62の前部と後部にはそれぞれねじ挿通孔6210が形成されている。
図11、図12に示すように、第1カバー側合わせ部64は、本体板部62の上辺に湾曲部63を介して連結され、第1カバー側合わせ部64は本体板部62に対して交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に突出している。
湾曲部63の内面および外面は、本体板部62で開口56が閉塞され第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされ、第2カバー側合わせ部66が第2ケース側合わせ部60に重ね合わされた状態でハードディスク用収容部50の外方に凸状の湾曲面で形成されている。
図16、図19に示すように、第1カバー側合わせ部64は、本体板部62と直交する方向で本体板部62の上辺の全長にわたって延在する第1板部6402を含んで構成され、言い換えると、第1カバー側合わせ部64は、湾曲部63を介して本体板部62と直交する第1板部6402を有している。
第1カバー側合わせ部64に(第1板部6402に)、1つの第1係合凸部6410と2つの第2係合凸部6412が設けられている。
第1係合凸部6410は、本体板部62で開口56が閉塞され第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされ、第2カバー側合わせ部66が第2ケース側合わせ部60に重ね合わされた状態でハードディスク用収容部50の深さ方向に平行して突出し第1板部6402の延在方向に沿って延在している。
各第2係合凸部6412は、第1板部6402の延在方向において第1係合凸部6410を挟んだ箇所にそれぞれ設けられている。
各第2係合凸部6412は、ハードディスク用収容部50の深さ方向と直交する方向(第1板部6402の延在方向と直交する方向でハードディスク用収容部50に向かう方向)に突出し第1板部6402の延在方向に沿って延在している。
【0020】
そして、図19に示すように、第1係合凸部6410は、本体板部62で開口56が閉塞され第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされた状態で第1係合溝5802に係合し、第1係合凸部6410と第1係合溝5802とが係合することで、ハードディスク用収容部50の深さ方向と直交する方向へのカバー52の移動(本体板部62の上辺の延在方向と直交する方向でハードディスク用収容部50に離間接近する方向へのカバー52の移動)、すなわち、本実施の形態ではカバー52の上下方向の移動が阻止されるように形成されている。
また、図16に示すように、2つの第2係合凸部6412は、本体板部62で開口56が閉塞され第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされた状態で対応する第2係合溝5804にそれぞれ係合し、第2係合凸部6412と第2係合溝5804とが係合することで、ハードディスク用収容部50の深さ方向と平行する方向へのカバー52の移動、すなわち、本実施の形態ではカバー52の左右方向の移動が阻止されるように形成されている。
【0021】
図11、図12に示すように、第2カバー側合わせ部66は、本体板部62に湾曲部65を介して連結され、本体板部62に対して交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に突出している。
湾曲部65の内面および外面は、本体板部62で開口56が閉塞され第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされ、第2カバー側合わせ部66が第2ケース側合わせ部60に重ね合わされた状態でハードディスク用収容部50の外方に凸状の湾曲面で形成されている。
図11、図12に示すように、第2カバー側合わせ部66は、本体板部62と直交する方向で本体板部62の下辺の全長にわたって延在する第2板部6602を含んで構成されている。
第1カバー側合わせ部64と第2カバー側合わせ部66は対向し、すなわち、第1板部6402と第2板部6602とは対向している。
図11、図12に示すように、第2カバー側合わせ部66が第2ケース側合わせ部60に臨む箇所には、第2ケース側合わせ部60の外面部6002に当接可能な平坦な内面部6610が形成されている。
この内面部6610を含む第2板部6602の箇所には、図20に示すように、前記複数のねじ孔(不図示)と同軸上に複数のねじ挿通孔6010が設けられている。
【0022】
図14乃至図23に示すように、本体板部62で開口56が閉塞され、第1、第2係合凸部6410、6412がそれぞれ第1、第2係合溝5802、5804に挿入され、外面部6002と内面部6610が当接されることで、第1カバー側合わせ部64が第1ケース側合わせ部58に重ね合わされるとともに、第2カバー側合わせ部66が第2ケース側合わせ部60に重ね合わされる。
そして、この状態で、図23に示すように、ねじ挿通孔6010を通り前記ねじ孔に螺合するねじ6012が締結され、また、ねじ挿通孔6210を通り前記ケース12のねじ孔にねじ6212が締結され、それらねじ6012、6022によりカバー52がケース12に取着される。
このようにカバー52がケース12に取着された状態で、図11、図12に示すように、第1カバー側合わせ部64の外面は、ケース12の上面12Cと連続する仮想面上を延在し、また、第2カバー側合わせ部66の外面は、ケース12の底面12Dと連続する仮想面上を延在しており、したがって、カバー52は、ケース12の右側面12Fの一部のみならず、ケース12の上面12Cと底面12Dの一部も構成している。
また、図11、図12に示すように、ダンパー54の第1カバー側合わせ部64寄りに位置する箇所、本実施の形態では、ハードディスクケース45の上辺に装着されたダンパー54は、本体板部62がハードディスク用収容部50に臨む内面で第1カバー側合わせ部64寄りに位置する箇所とハードディスク用収容部50の底部とにより挟持されている。また、ダンパー54の第2カバー側合わせ部66寄りに位置する箇所、本実施の形態では、ハードディスクケース45の下辺に装着されたダンパー54は、本体板部62がハードディスク用収容部50に臨む内面で第2カバー側合わせ部66寄りに位置する箇所とハードディスク用収容部50の底部とにより挟持されている。そして、ハードディスク装置44は上述のようにダンパー54が挟持されることでハードディスク用収容部50内に保持され収容されている。なお、このようなダンパー54の構成やその挟持構造については詳細に後述する。
【0023】
また、ケース12の右側面12Fの外側方を通るようにグリップベルト(不図示)が設けられ、本実施の形態ではカバー52の外側方を通るようにグリップベルトが設けられ、グリップベルトの前後端はケース12の前面12Aと後面12Bにそれぞれ取着されており、カバー52と前記グリップベルトとの間に右手の平の挿入空間が形成されている。したがって、撮像装置10の使用者は、カバー52と前記グリップベルトの間に右手のひらを挿入し、カバー52およびこのカバー52の上下に位置する箇所を掴んで撮影することになる。
【0024】
上述のような構成によれば、カバー52の第1、第2係合凸部6410、6412がそれぞれケース12の第1、第2係合溝5802、5804に係合され、外面部6002と内面部6610が当接されることでカバー52のケース12に取り付けられるため、従来のヒンジやロック機構を用いる構造に比較してカバー52を取り付けるために必要な部品点数を新たに設けることなくカバー52の上下方向および左右方向の移動を阻止でき、したがって、組み立て工数の削減、コストの削減、小型化を図る上で有利となる。
また、カバー52の第1、第2係合凸部6410、6412がそれぞれケース12の第1、第2係合溝5802、5804に係合されることで、カバー52の上下方向および左右方向の双方の移動が阻止される。
特に、上述のように、カバー52がケース12の右側面12Fを構成し、撮像装置10の使用時に把持される箇所となっている場合には、手で把持した際にカバー52のがたつきが確実に防止され、撮像装置10の操作性の向上を図る上で有利となる。
また、上述のように、第2係合凸部6412および第2係合溝5804を、開口56を縁取る上縁の延在方向において第1係合凸部6410および第1係合溝5802を挟む箇所に2つ設けた場合には、カバー52の左右方向への移動を確実に阻止でき、カバー52の部分を手で把持した際にカバー52のがたつきがより確実に防止され、撮像装置10の操作性の向上を図る上でより有利となっている。
【0025】
また、ハードディスク用収容部50がケース12の側面に設けられ、このハードディスク収容部50を開閉するカバー52が設けられているので、ハードディスク装置44の組み込みを、組み立て工程の最終段階で行うことが可能となる。したがって、強い衝撃や振動が加わるとハードディスク装置44の内部の磁気ディスクや磁気ヘッドが互いに衝突して破損するなどのおそれがあるものの、本例によればハードディスク装置44を最終段階で組み込むことから上述のおそれを解消する上で有利となる。
また、ハードディスク用収容部50がケース12の側面に設けられ、このハードディスク収容部50を開閉するカバー52が設けられているので、電子機器からハードディスク装置44のみを簡単に装脱でき、したがって、販売後にハードディスク装置44をより大きなデータ容量のハードディスク装置44に交換する場合や、あるいは、ハードディスク装置44を修理(メンテナンス)する場合などに、それらのハードディスク装置44の交換作業や修理を簡単に行えるという効果も奏される。
また、ハードディスク装置44がハードディスク用収容部50を介してケース12の右側面12Fに設けられているので、撮像素子18やディスプレイパネル20などの熱を発する熱源を、ハードディスク装置44から離れた例えば左側面寄りの箇所に配置でき、このように配置することでハードディスク装置44の動作の安定性を高め寿命を延ばす上で有利となる。
【0026】
次に本発明の要旨であるダンパー54の構成について詳細に説明する。
図24は第1の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図、図25(A)、(B)はダンパー54の動作説明図、図26はダンパー54とハードディスクケース45の周囲箇所の構成を示す拡大断面図、図27は比較例のダンパーの動作説明図である。
【0027】
図24、図25に示すように、ダンパー54は、ハードディスクケース45の1辺でその両側の2つの角部を含んだ部分と、前記1辺に対向する1辺でその両側の2つの角部を含んだ部分とに装着され、したがって、ダンパー54はハードディスクケース45の縁部の延在方向に間隔をおいて複数装着されており、本実施の形態では2つ設けられている。
まず、ダンパー54が装着されるハードディスクケース45の周囲の箇所から説明すると、図26に示すように、ハードディスクケース45の周囲を構成する縁部4502は、その縁部4502の内側のハードディスクケース部分の厚さ方向の中間部から、縁部4502の内側のハードディスクケース部分の厚さよりも小さい寸法の厚さで薄板状に突出して形成されている。縁部4502の基部で縁部4502の厚さ方向の両側には、その縁部4502の内側のハードディスクケース部分の側面4504が位置している。
【0028】
図24、図25に示すように、ダンパー54は、第1の部材70と第2の部材72とを備えている。
第1の部材70は、硬質の合成樹脂からなりハードディスクケース45の縁部4502(ハードディスクケース45の1辺でその両側の2つの角部を含んだ部分)を保持する保持溝74を備えている。
第1の部材70は、互いに対向しハードディスクケース45の縁部4502の厚さ方向の両面に当接される一対の対向壁部7402と、一対の対向壁部7402の奥部を連結する底壁部7404を含んで形成され、それら一対の対向壁部7402と底壁部7404は直線状に延在し、したがって、第1の部材70は細長形状を呈している。
本実施の形態では、保持溝74は、一対の対向壁部7402と底壁部7404とにより構成され、保持溝74は第1の部材70の長手方向に延在し、ハードディスクケース45の1辺をその全長にわたって保持する長さを有している。
【0029】
第2の部材72は、弾性材料からなり保持溝74を露出させた状態で第1の部材70を覆うように形成されている。
第2の部材72は、直線状に延在して第1の部材70を覆う本体部76と、本体部76の両側からそれぞれ突出された2つの脚部78とを備えている。
したがって、ダンパー54は、一対の対向壁部7402が対向する方向に沿った厚さを有し、本体部76は、保持溝74がダンパー54の厚さ方向の中央に位置するように設けられている。
なお、第1の部材70を構成する硬質の合成樹脂としては、例えば、ABS樹脂、あるいは、ポリアセタール(POM)などを採用することができる。また、第2の部材72を構成する弾性材料としては、例えば、エラストマー、ゴムなどを用いた衝撃吸収用ゲル材、スポンジ材などを採用することができる。
このように互いに異なる材料の第1の部材70と第2の部材72とからなるダンパー54は、本実施の形態では二色成形により成形されている。
そして、図26に示すように、一対の対向壁部7402の互いに対向する面と反対に位置する外面7402A、および、外面7402Aの延長上に位置する底壁部7404の外面7404Aにそれぞれ第2の部材72の部分72Aが位置し、かつ、それら第2の部材72の部分72Aは、ハードディスクケース45の厚さ方向に変位する際に追従して変形するように、一対の対向壁部7402の外面7402Aおよび底壁部7404の外面7404Aにそれぞれ一体に接合されている。
さらに、外面7404Aに直交する底壁部7404の外面7404Bも第2の部材72の部分に接合され、したがって、保持溝74を除く第1の部材70の外面全域が第2の部材72の部分に接合されている。
【0030】
図3に示すように、ハードディスク用収容部50は、ハードディスクケース45の縦横の辺に臨む4つの側部5002と、ハードディスクケース45の厚さ方向の一方の面に臨む底部5004と、ハードディスクケース45の厚さ方向の他方の面を開放させる開口56とを備えている。
そして、ハードディスクケース45の2つの辺にダンパー54が装着されたハードディスク装置44が、ハードディスクケース45の厚さ方向に沿って移動されることでハードディスク用収容部50に収容され、開口56がカバー52で閉塞される。
この状態で2つのダンパー54の第2の部材72の本体部76は、ハードディスク用収容部50の4つの側部5002のうちの互いに対向する2つの側部5002に弾接する。
また、2つのダンパー54の第2の部材72の脚部78は、ハードディスク用収容部50の4つの側部5002のうちの残りの2つの側部5002に弾接し、かつ、保持溝74に保持されていないハードディスクケース45の残りの互いに対向する辺に弾接している。
また、図26に示すように、ハードディスクケース45の縁部4502が保持溝74で保持された状態で、前記一対の対向壁部7402の先端7402Bは、ハードディスクケース部分の側面4504に当接している。
また、ハードディスクケース45の縁部4502が保持溝74で保持された状態で、縁部4502の先端4502Aは底壁部7404に当接している。
さらに、図25に示すように、2つのダンパー54は、ハードディスクケース45の厚さ方向からハードディスク用収容部50の底部5004とカバー52の内面により挟持され、このような状態でハードディスク装置44はハードディスク用収容部50内に保持されることになる。
なお、本実施の形態では、ダンパー54を挟持する挟持部がハードディスク用収容部50の底部5004とカバー52の内面で構成されている。
【0031】
図24において、符号7410、7210は、一対の対向壁部7402のうちの一方の対向壁部7402およびこの対向壁部7402を覆う第2の部材72の部分に形成された欠部を示し、この欠部は、ハードディスク用収容部50の底部5004に取着された導電性スポンジ挿入用のものである。
また、図24において、符号7412、7212は、一対の対向壁部7402のうちの他方の対向壁部7402およびこの対向壁部7402を覆う第2の部材72の部分に形成された欠部を示し、この欠部は、材料削減のためのものである。
【0032】
本実施の形態によれば、図25(A)に示すように、ケース12に衝撃や振動が加わっていない状態では、ハードディスク装置44は、ダンパー54によってハードディスク用収容部50の深さ方向のほぼ中央部に、また、上下前後方向のほぼ中央部に保持されている。
ここで、ケース12に対してハードディスクケース45の厚さ方向の衝撃あるいは振動が加わると、図25(B)に示すように、ハードディスク装置44が厚さ方向(矢印方向)に変位し、第1の部材70がハードディスク装置44とともに一体に変位し、第2の部材72の部分72Aは、ハードディスクケース45の厚さ方向の変位に追従して変形する。
その際、一対の対向壁部7402の外面7402Aのうちの一方の外面7402Aに臨む第2の部材72の部分72Aは圧縮され、これと同時に、他方の外面7402Aに臨む第2の部材72の部分72Aは伸張される。
したがって、第2の部材72の部分72Aが圧縮されることによって衝撃や振動の緩和がなされると同時に、第2の部材72の部分72Aが伸張されることによっても衝撃や振動の緩和がなされることになり、ハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和が効果的になされるとともに、ハードディスク装置44の変位量を抑制する上でも有利である。
そのため、ハードディスクケース45とカバー52の内面との間に確保する空間の寸法、および、ハードディスクケース45とハードディスク用収容部50の底部5004との間に確保する空間の寸法を縮小することができ、ケース12の小型化を図る上で有利となる。
特に、ハードディスク装置44では、ハードディスクケース45の内部でハードディスクケース45の厚さ方向において、磁気ディスクと磁気ヘッドとが対向する構造となっているため、ハードディスクケース45の厚さ方向における衝撃や振動を緩和することは極めて重要な問題の1つとなっており、したがって、本実施の形態によれば、極めて簡単な構成によりハードディスクケース45の厚さ方向における衝撃や振動の緩和を効果的に行えることから、ハードディスク装置44を配設するにあたって極めて有利となる。
また、本実施の形態では、二色成形によりダンパー54が形成されており、外面7404Aに直交する底壁部7404の外面7404Bも第2の部材72の部分に接合されているため、ハードディスク装置44の変位時に、この第2の部材72の部分のせん断作用により衝撃や振動の緩和がなされることになり、ハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和が効果的になされる。
【0033】
ここで、比較例について説明する。
図27は比較例のダンパー54´の動作説明図であり、図25と同一または相当する部分には同一の符号を付して説明する。
図27に示すように、比較例のダンパー54´では、一対の対向壁部7402の外面7402Aと第2の部材72の部分72Aとが接合されていない。
したがって、ハードディスク装置44が厚さ方向(矢印方向)に変位し、第1の部材70がハードディスク装置44とともに変位すると、一対の対向壁部7402の外面7402Aのうちの一方の外面7402Aに臨む第2の部材72の部分72Aは圧縮されるものの、他方の外面7402Aに臨む第2の部材72の部分72Aは伸張されず、外面7402Aと部分72Aとの間に隙間が形成される。
そのため、第2の部材72の部分72Aが圧縮されることによる衝撃や振動の緩和がなされるのみであるため、本実施の形態のダンパー54に比較してハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和効果が低下し、ハードディスク装置44の変位量が大きくなる。
したがって、本実施の形態のダンパー54は比較例に比べて衝撃や振動の緩和効果が大きく、ハードディスク装置44の変位量を抑制する上で有利であり、そのため、ケース12の小型化を図る上でも有利である。
【0034】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、ハードディスク装置44の変位量をより小さく抑えるようにしたものである。
図28は第2の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図、図29(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態と同一または同様の箇所、部材には同一の符号を付して説明する。
【0035】
第2の実施の形態では、図28、図29に示すように、一対の対向壁部7402の外面7402Aに、互いに対向する面と反対の方向に円柱状あるいは角柱状の凸部80が第2の部材72の部分72A内でそれぞれ突設されている。
各凸部80の先端面8002は一対の対向壁部7402と平行する平坦面で形成されている。
各凸部80の先端面8002に第2の部材72の部分72Bが位置してそれぞれ先端面8002に一体に接合されている。無論、各凸部80の周面も第2の部材72の部分に一体に接合されている。
【0036】
第2の実施の形態によれば、図29(A)に示すように、各凸部80の先端面8002に臨む第2の部材72の部分72Bは、凸部80が設けられていない対向壁部7402の外面7402Aに臨む第2の部材72の部分72Aに比較して厚さが小さい。
したがって、ケース12に対してハードディスクケース45の厚さ方向の衝撃あるいは振動が加わり、図29(B)に示すように、ハードディスク装置44が厚さ方向(矢印方向)に変位し、第2の部材72の部分72Aがハードディスクケース45の厚さ方向の変位に追従して変形する際、第1の実施の形態に比較して、各凸部80の先端面8002に臨む第2の部材72の部分72Bの厚さ方向の寸法が小さいため、部分72Bの圧縮量、伸張量が縮小され、したがって、ハードディスクケース45の厚さ方向の変位量が抑制される。
そのため、第2の実施の形態では、ハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和が効果的になされることは無論のこと、ハードディスク装置44の変位量を小さい値に抑制する上でより有利となる。
そのため、例えば、ハードディスクケース45とカバー52の内面との間に確保する空間の寸法、および、ハードディスクケース45とハードディスク用収容部50の底部5004との間に確保する空間の寸法を縮小することができ、ケース12の小型化を図る上でさらに有利となる。
【0037】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、ハードディスクケース45の可動範囲を制限することでハードディスクケース45とケース12(カバー52)との接触を確実に防止したものである。
図30は第3の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図、図31(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【0038】
第3の実施の形態では、図30、図31に示すように、一対の対向壁部7402の外面7402Aの一部の領域7402Cには第2の部材72が位置しておらず領域7402Cはハードディスク用収容部50内に露出している。
一対の対向壁部7402の外面7402Aの各領域7402Cに、一対の対向壁部7402の互いに対向する面と反対の方向に円柱状あるいは角柱状の凸部82がそれぞれ突設されている。
各凸部82の先端面8202は一対の対向壁部7402と平行する平坦面で形成され、各凸部82のうちハードディスク用収容部50側に臨む凸部82の先端面8202はハードディスク用収容部50の底部5004に対面し、カバー52側に臨む凸部82の先端面8202はカバー52の内面に対面している。
【0039】
第3の実施の形態によれば、ケース12に対してハードディスクケース45の厚さ方向の衝撃あるいは振動が加わり、ハードディスク装置44が厚さ方向に変位した場合、凸部82の先端面8202がハードディスク用収容部50の底部5004に当接するまでは、あるいは、凸部82の先端面8202がカバー52の内面に当接するまでは、第1の実施の形態と同様に、対向壁部7402の外面7402Aおよび底壁部7404の外面7404Aに位置する第2の部材72の部分72Aによって衝撃や振動が緩和される。
そして、図31(B)の矢印で示すように、ハードディスク装置44が厚さ方向に大きく変位した場合、ハードディスク用収容部50側の凸部82の先端面8202がハードディスク用収容部50の底部5004に当接することでハードディスクケース45の可動範囲を制限し、ハードディスクケース45の中央部分がハードディスク用収容部50の底部5004に衝突することが防止される。
また、ハードディスク装置44が図31(B)の矢印方向と反対方向に大きく変位した場合には、カバー52側の凸部82の先端面8202がカバー52の内面に当接することでハードディスクケース45の可動範囲を制限し、ハードディスクケース45の中央部分がカバー52の内面に衝突することが防止される。
そのため、第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和が効果的になされることは無論のこと、凸部82によってハードディスク装置44の変位量をより確実に抑制できるため、ハードディスクケース45とカバー52の内面との間に確保する空間の寸法、および、ハードディスクケース45とハードディスク用収容部50の底部5004との間に確保する空間の寸法を縮小することができ、ケース12の小型化を図る上でもより有利となる。
また、ハードディスクケース45の中央部分がハードディスク用収容部50の底部5004やカバー52の内面に直接衝突することを防止できるため、ハードディスク装置44の損傷の発生を回避し、衝撃や振動に対するハードディスク装置44の保護を図る上でより有利となる。
【0040】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、第3の実施の形態の変形例であり、ハードディスクケース45に加わる衝撃の緩和作用をより向上させたものである。
図32は第4の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図、図33(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【0041】
第4の実施の形態では、図32、図33に示すように、一対の対向壁部7402の外面7402Aの一部の領域7402Cには第2の部材72が位置しておらず領域7402Cはハードディスク用収容部50内に露出している。
一対の対向壁部7402の外面7402Aの各領域7402Cに、一対の対向壁部7402が対向する方向でかつ外面7402Aから離れる方向に凸部84がそれぞれ突設されると共に、各凸部84の先端に一対の対向壁部7402が対向する方向に弾性変形可能な弾性片86が設けられている。
本実施の形態では、凸部84、弾性片86は、第1の部材70と一体的に形成されている。
【0042】
第4の実施の形態によれば、ケース12に対してハードディスクケース45の厚さ方向の衝撃あるいは振動が加わり、ハードディスク装置44が厚さ方向に変位した場合、まず、弾性片86がハードディスク用収容部50の底部5004あるいはカバー52の内面に当接するまでは、第1の実施の形態と同様に、対向壁部7402の外面7402Aおよび底壁部7404の外面7404Aに位置する第2の部材72の部分72Aによって衝撃や振動が緩和される。
そして、ケース12に対してハードディスクケース45の厚さ方向の衝撃あるいは振動が加わり、図33(B)に示すように、ハードディスク装置44が厚さ方向(矢印方向)に大きく変位した場合、ハードディスク用収容部50側の弾性片86がハードディスク用収容部50の底部5004に当接し、弾性片86がハードディスクケース45の厚さ方向に沿って弾性変形する。弾性片86の弾性変形が所定のストロークを超えると、弾性片86は重ね合わされてあたかも剛体となり、凸部84の先端に位置してハードディスク用収容部50の底部5004に当接し、ハードディスクケース45の中央部分がハードディスク用収容部50の底部5004に衝突することが防止される。
また、ハードディスク装置44が図33(B)の矢印方向と反対方向に大きく変位した場合も同様である。
そのため、第4の実施の形態では、第3の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、ハードディスクケース45に加わる衝撃や振動を弾性片86の弾性力によっても緩和することができ、ハードディスク装置44に対する衝撃や振動の緩和効果を向上させる上でより有利となる。
【0043】
なお、外面7402A、7404Aと第2の部材72の部分とを接着剤により接合してもよいが、実施の形態のように、第1の部材70と第2の部材72とを二色成形で形成すると、このような接着作業を要せずコストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、電子機器が撮像装置10である場合について説明したが、本発明は撮像装置に限定されるものではなく、ハードディスク装置を有する様々な電子機器に広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】撮像装置10の斜視図である。
【図2】撮像装置10の斜視図である。
【図3】撮像装置10の分解斜視図である。
【図4】撮像装置10の右側面図である。
【図5】撮像装置10の左側面図である。
【図6】撮像装置10の正面図である。
【図7】撮像装置10の後面図である。
【図8】撮像装置10の平面図である。
【図9】撮像装置10の底面図である。
【図10】撮像装置10の制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】図4の要部のAA線断面図である。
【図12】図4の要部のBB線断面図である。
【図13】撮像装置10の右側面図である。
【図14】図13のAA線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図15】図13のAA線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図16】図13のAA線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図17】図13のBB線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図18】図13のBB線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図19】図13のBB線断面におけるカバー52の装着動作の説明図である。
【図20】カバー52の装着動作の説明図である。
【図21】カバー52の装着動作の説明図である。
【図22】カバー52の装着動作の説明図である。
【図23】カバー52の装着動作の説明図である。
【図24】第1の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図である。
【図25】(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【図26】ダンパー54とハードディスクケース45の周囲箇所の構成を示す拡大断面図である。
【図27】比較例のダンパーの動作説明図である。
【図28】第2の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図である。
【図29】(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【図30】第3の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図である。
【図31】(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【図32】第4の実施の形態におけるダンパー54の構成を示す斜視図である。
【図33】(A)、(B)はダンパー54の動作説明図である。
【符号の説明】
【0045】
10……撮像装置、12……ケース、44……ハードディスク装置、50……ハードディスク用収容部、52……カバー、54……ダンパー、70……第1の部材、72……第2の部材、72A……第2の部材の部分、74……保持溝、7402……対向壁部、7402A……外面、7404……底壁部、7404A……外面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平な板状のハードディスクケースに収容されたハードディスク装置と、前記ハードディスクケースの周囲に装着されたダンパーと、前記ダンパーが装着された状態で前記ハードディスク装置が収容されるハードディスク用収容部と、前記ハードディスク用収容部内において前記ハードディスクケースの厚さ方向から前記ダンパーの部分を挟持する挟持部とを備える電子機器であって、
前記ダンパーは、硬質の合成樹脂からなり前記ハードディスクケースの縁部を保持する保持溝が形成された第1の部材と、弾性材料からなり前記保持溝を露出させた状態で前記第1の部材を覆う第2の部材とを備え、
前記保持溝は、互いに対向し前記ハードディスクケースの縁部で前記ハードディスクケースの厚さ方向の両面に当接される一対の対向壁部と、前記一対の対向壁部の奥部を連結する底壁部を含んで形成され、
前記一対の対向壁部の互いに対向する面と反対に位置する外面にそれぞれ前記第2の部材の部分が位置し、かつ、それら第2の部材の部分は、前記一対の対向壁部が前記ハードディスクケースの厚さ方向に変位する際に追従して変形するように前記外面にそれぞれ一体に接合されている、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記一対の対向壁部の外面に、前記第2の部材の部分内で、前記一対の対向壁部が対向する方向でかつ前記外面から離れる方向に突出する凸部がそれぞれ突設され、
前記各凸部の先端面に前記第2の部材の部分が位置してそれぞれ前記先端面に一体に接合されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記一対の対向壁部の外面の一部の領域には前記第2の部材が位置しておらず前記領域は前記ハードディスク用収容部内に露出しており、
前記一対の対向壁部の外面の前記領域に、前記一対の対向壁部が対向する方向でかつ前記外面から離れる方向に突出する凸部がそれぞれ突設されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記一対の対向壁部の外面の一部の領域には前記第2の部材が位置しておらず前記領域は前記ハードディスク用収容部内に露出しており、
前記一対の対向壁部の外面の前記領域に、前記一対の対向壁部が対向する方向でかつ前記外面から離れる方向に凸部がそれぞれ突設されると共に、各凸部の先端に前記一対の対向壁部が対向する方向に弾性変形可能な弾性片が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記一対の対向壁部の互いに対向する面と反対に位置する外面の延長上に位置する前記底壁部の外面にそれぞれ前記第2の部材の部分が位置し、かつ、前記底壁部の外面は前記第2の部材の部分に一体に接合されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記ダンパーは、前記一対の対向壁部が対向する方向に沿った厚さを有し、
前記保持溝は、前記厚さ方向の中央に設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記ダンパーは、二色成形により成形されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記ハードディスクケースの周囲を構成する縁部は、その縁部の内側のハードディスクケース部分の厚さ方向の中間部から、前記縁部の内側のハードディスクケース部分の厚さよりも小さい寸法の厚さで薄板状に突出して形成され、
前記縁部の基部で前記縁部の厚さ方向の両側には、その縁部の内側のハードディスクケース部分の側面が位置しており、
前記ハードディスクケースの縁部が前記保持溝で保持された状態で、前記一対の対向壁部の先端は、前記ハードディスクケース部分の側面に当接している、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記ハードディスクケースの周囲を構成する縁部は、その縁部の内側のハードディスクケース部分の厚さ方向の中間部から、前記縁部の内側のハードディスクケース部分の厚さよりも小さい寸法の厚さで薄板状に突出して形成され、
前記縁部の基部で前記縁部の厚さ方向の両側には、その縁部の内側のハードディスクケース部分の側面が位置しており、
前記ハードディスクケースの縁部が前記保持溝で保持された状態で、前記縁部の先端は前記底壁部に当接している、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
前記ダンパーは複数設けられ、それぞれ前記ハードディスクケースの縁部の延在方向に間隔をおいて装着されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項11】
前記ハードディスク用収容部は、ハードディスクケースの縦横の辺に臨む4つの側部と、前記ハードディスクケースの厚さ方向の一方の面に臨む底部と、前記ハードディスクケースの厚さ方向の他方の面を開放させる開口とを備え、
前記開口を開閉するカバーが設けられ、
前記挟持部は、前記底部の部分と前記カバーの部分により構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項12】
前記ハードディスクケースは矩形板状を呈し、
前記ダンパーは2つ設けられ、
各ダンパーは、前記ハードディスクケースの互いに対向する辺の部分にそれぞれ装着され、
前記保持溝は、前記ハードディスクケースの辺をその全長にわたって保持する長さを有している、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項13】
前記ハードディスク用収容部は、ハードディスクケースの縦横の辺に臨む4つの側部と、前記ハードディスクケースの厚さ方向の一方の面に臨む底部と、前記ハードディスクケースの厚さ方向の他方の面を開放させる開口とを備え、
前記開口を開閉するカバーが設けられ、
前記挟持部は、前記底部の部分と前記カバーの部分により構成され、
前記ハードディスクケースは矩形板状を呈し、
前記ダンパーは2つ設けられ、
各ダンパーは、前記ハードディスクケースの互いに対向する辺の部分にそれぞれ装着され、
前記保持溝は、前記ハードディスクケースの辺をその全長にわたって保持する長さを有し、
前記第2の部材は、前記保持溝を露出させた状態で前記第1の部材を覆う細長の本体部と、前記本体部の長手方向両端からそれぞれ突設された2つの脚部とを有し、
前記2つのダンパーの本体部は、前記ハードディスク用収容部の4つの側部のうちの互いに対向する2つの側部に弾接し、
前記2つのダンパーの脚部は、前記ハードディスク用収容部の4つの側部のうちの残りの2つの側部に弾接し、かつ、前記保持溝に保持されていない前記ハードディスクケースの残りの互いに対向する辺に弾接している、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2007−328866(P2007−328866A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159678(P2006−159678)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】