電子機器
【課題】電池蓋に防水部材を一体化させて、電池蓋の防水構造の薄型化を実現する。
【解決手段】筐体1に開口して設けられ、電池2を収納する電池収納部11と、電池収納部11の開口を覆う電池蓋3と、筐体1の電池収納部11の開口周囲に設けられる嵌合部12と、嵌合部12に嵌合する防水部材4と、電池蓋3に一体的に設けられ、防水部材4が取り付けられる取付補助部31と、を備える。
【解決手段】筐体1に開口して設けられ、電池2を収納する電池収納部11と、電池収納部11の開口を覆う電池蓋3と、筐体1の電池収納部11の開口周囲に設けられる嵌合部12と、嵌合部12に嵌合する防水部材4と、電池蓋3に一体的に設けられ、防水部材4が取り付けられる取付補助部31と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池蓋の防水構造と、その電池蓋の防水構造を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電子機器において、筐体の電池を収納する電池ポケットの外囲を取り囲むパッキン溝に防水パッキンを固定させ、電池蓋に設けられた防水リブで防水パッキンを圧接させて、電池蓋で防水を図って電池ポケットを覆うようにした構造が特許文献1に開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−25940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示されたものでは、防水パッキンを固定させるための取り付け作業が必要であり、面倒であった。
【0005】
このため、周囲に防水パッキンがインサート成形により一体化された防水蓋を、両面接着テープで電池蓋の内面に固定する構造が考えられるが、その場合、防水蓋と両面接着テープ分の厚みが増えてしまう。
【0006】
本発明の課題は、電池蓋に防水部材を一体化させて、電池蓋の防水構造の薄型化を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、筐体に開口して設けられ、電池を収納する電池収納部と、前記電池収納部の開口を覆う電池蓋と、前記筐体の前記電池収納部の開口周囲に設けられる嵌合部と、前記嵌合部に嵌合する防水部材と、前記電池蓋に一体的に設けられ、前記防水部材が取り付けられる取付補助部と、を備える電池蓋の防水構造を特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電池蓋の防水構造であって、前記電池蓋は筐体に固定されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された突起であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋と別体の枠体で前記電池蓋に接着または溶着により固定されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電池蓋の防水構造であって、前記枠体は前記電池蓋に形成されたリブまたは凹みに位置決めされることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その両側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その片側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の電池蓋の防水構造であって、前記防水部材は前記電他蓋の内側を覆うように一体に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記電池と電池蓋は一体的に形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記嵌合部は溝であることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内に前記防水部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内の両側面に前記防水部材がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の電池蓋の防水構造であって、前記凹部内を覆って前記防水部材が一体に形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記防水部材は導電性弾性部材と非導電性弾性部材とを一体成形してなることを特徴とする。
【0021】
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造を備える電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、電池蓋に防水部材を一体化できるとともに、電池蓋の防水構造を薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、携帯電話を示した斜視図である。
【図2】図1の携帯電話の要部断面図である。
【図3】図2の電池蓋と防水部材の分解斜視図である。
【図4】実施形態2を示すもので、電池蓋の断面図である。
【図5】実施形態3を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図6】実施形態4を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図7】実施形態5を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図8】実施形態6を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図9】実施形態7を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図(a)〜(d)である。
【図10】実施形態8を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図11】図10の電池蓋の斜視図である。
【図12】図11の電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図13】実施形態9を示すもので、電池蓋の要部斜視図である。
【図14】実施形態10を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図15】実施形態11を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成として携帯電話を示したもので、図2はその携帯電話の要部断面を示しており、1は筐体、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材である。図示例において、筐体1は、図示しない表示部筐体がヒンジ結合される操作部筐体である。
【0025】
図示のように、筐体1には、電池2を収納する電池収納部11が背面側に開口して形成されるとともに、この電池収納部11の開口周囲に沿って溝による嵌合部12が形成されている。
【0026】
そして、電池収納部11の開口を覆う電池蓋3の内面には、溝による嵌合部12に沿う突起によるリブ状の取付補助部31が一体に形成されていて、このリブ状の取付補助部31に沿って、図3に示すように、パッキンを形成する防水部材4が取り付けられている。この防水部材4はリブ状の取付補助部31の内周面及び外周面に連続して電池蓋3に一体成形されている。
【0027】
ここで、電池蓋3の材料としては、電池2の液漏れに対する腐食に強いこと、インサート成形に耐えられる耐熱性などの理由から、例えば耐熱ポリカーボネート(PC)が好ましい。なお、耐熱PCは塗装が施し難いため、高密着型の塗料によって外観処理を施す。また、防水部材4の材料としては、例えばシリコンラバーまたはエラストマが挙げられる。
【0028】
以上の電池蓋3は、その内面のリブ状の取付補助部31に一体のパッキンを形成する防水部材4を、図2に示すように、筐体1の電池収納部11の開口周囲に沿った溝による嵌合部12に圧入する。これにより、防水部材4は、溝による嵌合部12の内周面及び外周面に圧接状態となっている。
【0029】
そして、嵌合部12の外側において、例えば図3に示されるように、電池蓋3の一端側の左右一対の係止爪32を筐体1に係止するとともに、他端側の穴部に対応して筐体1に組み付けられるロックレバー16のロック爪(不図示)を係止してロックする。なお、筐体1に電池蓋3をネジ止めしてもよい。
【0030】
以上、実施形態の携帯電話によれば、電池蓋3に一体の取付補助部31に防水部材4を一体化できるとともに、防水蓋や両面接着テープが不要となることから、電池蓋3の防水構造を薄型化することができる。
【0031】
(実施形態2)
図4は実施形態2を示すもので、前述した実施形態1と同様、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0032】
実施形態2は、図示のように、電池蓋3の突起によるリブ状の取付補助部31に沿ってパッキンを形成する防水部材4とともに、リブ状の取付補助部31で囲まれた電池蓋3の内面に膜状部41をラバーにより一体成形したものである。
【0033】
このように、リブ状の取付補助部31で囲まれた電池蓋3の内面を、リブ状の取付補助部31に沿ってパッキンを形成する防水部材4と一体にラバーによる膜状部41で一層覆うことで、例えば前記電池2の液漏れをラバーによる膜状部41で塞ぎ止めることができる。
【0034】
従って、電池蓋3の樹脂材料としては、前記耐熱PCに限定されず、ラバーと密着または接着できる材料であれば選択可能となる。例えばポリアミドに強化繊維をブレンドした樹脂を用いれば剛性を大幅に上げることができるため、ラバーによる膜状部41を一層追加して樹脂部の肉厚が薄くなっても強度を上げることができる。また、ラバーの量が増えることで、リブ状の取付補助部31の一部にパッキンを形成する防水部材4を成形するよりも安定した材料の流動が可能になり、パッキンの形状精度向上にも効果が期待できる。
【0035】
(実施形態3)
図5は実施形態3を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、34は凸部、35は取付補助部である。
【0036】
実施形態3は、図示のように、電池蓋3の内面に、筐体1の溝による嵌合部12に沿うリブ状の凸部34を一体形成して、このリブ状の凸部34に沿って溝状の凹部による取付補助部35を形成し、この凹部による取付補助部35に埋めるようにして凸部34上にパッキンを形成する防水部材4を一体成形したものである。
【0037】
このように、電池蓋3に形成した凹部による取付補助部35に防水部材4を埋めて取り付けることで、パッキンの剥がれを抑止することができる。
【0038】
(実施形態4)
図6は実施形態4を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、36は凸部、37は取付補助部である。
【0039】
実施形態4は、図示のように、電池蓋3の内面に、筐体1の電池収納部11の周囲及びその周囲に沿った溝による嵌合部12に沿う幅広の凸部36を一体形成して、この幅広の凸部36に沿って溝状の凹部による取付補助部37を形成し、この凹部による取付補助部37の内周面と外周面とにパッキンを形成する防水部材4をそれぞれ一体成形したものである。
【0040】
以上の電池蓋3は、その内面の幅広の凸部36の凹部による取付補助部37の内周面及び外周面に一体の防水部材4を、図示のように、筐体1の電池収納部11の周囲及びその周囲に沿った溝による嵌合部12にそれぞれ圧入する。
【0041】
これにより、筐体1の電池収納部11とその周囲の溝による嵌合部12との間の隔壁部13が、電池蓋3の凹部による取付補助部37において、その内周側及び外周側の防水部材4により挟み込まれて嵌合した状態になる。すなわち、隔壁部13が凸部による嵌合部となる。
【0042】
(実施形態5)
図7は実施形態5を示すもので、前述した実施形態4と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、13は隔壁部、2は電池、3は電池蓋、36は凸部、37は取付補助部、4は防水部材であって、42は連続部である。
【0043】
実施形態5は、図示のように、実施形態4と同様の構成に加えて、電池蓋3の幅広の凸部36の凹部による取付補助部37において、その内周面及び外周面のパッキンを形成する防水部材4に連続する連続部42を一体成形したものである。これにより、凹部による取付補助部37が、防水部材4により覆われている。
【0044】
(実施形態6)
図8は実施形態6を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0045】
実施形態6は、図示のように、電池蓋3の周囲に突起による取付補助部31を形成して、この電池蓋3周囲の突起による取付補助部31の両側面及び端面に防水部材4を一体成形したものである。
【0046】
(実施形態7)
図9は実施形態7を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0047】
実施形態7は、図示のように、突起による取付補助部31の内周側または外周側の何れかに防水部材4を設けたものである。
【0048】
すなわち、図9(a)は、突起による取付補助部31の内周面にのみ防水部材4を一体成形したもので、図9(b)は、突起による取付補助部31の外周面にのみ防水部材4を一体成形したものである。また、図9(c)は、電池蓋3の周囲に形成した突起による取付補助部31の内周面にのみ防水部材4を一体成形したもので、図9(d)は、電池蓋3の周囲に形成した突起による取付補助部31の外周面にのみ防水部材4を一体成形したものである。
【0049】
(実施形態8)
図10は実施形態8を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材であって、14は嵌合部、38は上板部である。
【0050】
実施形態8は、図示のように、電池蓋3の突起による取付補助部31で囲まれた内部に電池2のセルを収納して、突起による取付補助部31上に上板部38を周囲で溶着することにより、電池2と電池蓋3を一体化したものである。この場合、突起による取付補助部31の外周面に一体成形された防水部材4は、筐体1の電池収納部11の周壁を兼ねた凸部による嵌合部14に圧接している。
【0051】
図11は電池蓋3の外観を示しており、図示のように、内面の一端部側に凹部39が形成されていて、この凹部39に電池2の接点端子部21が露出して設けられている。
【0052】
図12は電池蓋3の防水構造を示しており、図示のように、筐体1の電池収納部11の底面に露出する回路基板5に実装されたコネクタ6が、電池蓋3の凹部39に挿入されて、その電源端子61が電池2の接点端子部21に接続状態となっている。
【0053】
(実施形態9)
図13は実施形態9を示すもので、前述した実施形態8と同様、3は電池蓋、31は突起による取付補助部、38は上板部、4は防水部材であって、43は導電性弾性部材である。
【0054】
実施形態9は、図示のように、非導電性弾性部材であるシリコンラバーによる防水部材4に導電性弾性部材43を一体成形して、この導電性弾性部材43を、内蔵された電池2の接点端子部としたものである。これにより、実施形態8のような凹部39が不要となる。
【0055】
(実施形態10)
図14は実施形態10を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、7は取付補助部である。
【0056】
実施形態10は、図示のように、断面L字状をなす枠体による取付補助部7を電池蓋3の内面周囲に接着剤8で接着固定して、この枠体による取付補助部7の断面L字状をなす外周側起立部に防水部材4を一体成形したものである。
【0057】
このように、電池蓋3と別体の枠体による取付補助部7を用いて、電池蓋3に一体化してもよい。
【0058】
(実施形態11)
図15は実施形態11を示すもので、前述した実施形態10と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材、7は取付補助部である。
【0059】
実施形態11は、図示のように、電池蓋3の内周面に外周側とその内周側とに2本の離間したリブ9を形成して、そのリブ9間に断面L字状をなす枠体による取付補助部7を接着剤8で接着固定して、この枠体による取付補助部7の断面L字状をなす内周側起立部に防水部材4を一体成形したものである。図示例では、枠体による取付補助部7の断面L字状をなす内周側に、防水部材4が取り付けられる起立部が位置して、その起立部より外周側が接着代となっている。
【0060】
このように、電池蓋3の内周面に外周側とその内周側とに2本の離間したリブ9を形成しておくことで、枠体による取付補助部7を電池蓋3に接着する際の位置決めが簡単に行える。
【0061】
(変形例)
なお、実施形態10・11において、前述した実施形態2〜9と同様の構成を適用してもよい。また、電池蓋3に取付補助部7を、接着剤8に代えて、両面接着テープにより接着してもよく、超音波溶着してもよい。また、電池蓋3に取付補助部7を、リブ9に代えて、凹みを形成して位置決め固定してもよい。
【0062】
(他の変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などの電池、電池蓋を有する機器全てに用いることができる。
また、嵌合部は溝や凸部に限らずフック状のものでもよい。
さらに、取付補助部や防水部材の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0063】
1 筐体
11 電池収納部
12 溝による嵌合部
13 凸部による嵌合部
14 凸部による嵌合部
16 ロックレバー
2 電池
3 電池蓋
31 突起による取付補助部
35 凹部による取付補助部
37 凹部による取付補助部
4 防水部材
41 膜状部
43 導電性弾性部材
5 回路基板
6 コネクタ
7 枠体による取付補助部
8 接着剤
9 リブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池蓋の防水構造と、その電池蓋の防水構造を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電子機器において、筐体の電池を収納する電池ポケットの外囲を取り囲むパッキン溝に防水パッキンを固定させ、電池蓋に設けられた防水リブで防水パッキンを圧接させて、電池蓋で防水を図って電池ポケットを覆うようにした構造が特許文献1に開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−25940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示されたものでは、防水パッキンを固定させるための取り付け作業が必要であり、面倒であった。
【0005】
このため、周囲に防水パッキンがインサート成形により一体化された防水蓋を、両面接着テープで電池蓋の内面に固定する構造が考えられるが、その場合、防水蓋と両面接着テープ分の厚みが増えてしまう。
【0006】
本発明の課題は、電池蓋に防水部材を一体化させて、電池蓋の防水構造の薄型化を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、筐体に開口して設けられ、電池を収納する電池収納部と、前記電池収納部の開口を覆う電池蓋と、前記筐体の前記電池収納部の開口周囲に設けられる嵌合部と、前記嵌合部に嵌合する防水部材と、前記電池蓋に一体的に設けられ、前記防水部材が取り付けられる取付補助部と、を備える電池蓋の防水構造を特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電池蓋の防水構造であって、前記電池蓋は筐体に固定されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された突起であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋と別体の枠体で前記電池蓋に接着または溶着により固定されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電池蓋の防水構造であって、前記枠体は前記電池蓋に形成されたリブまたは凹みに位置決めされることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その両側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その片側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の電池蓋の防水構造であって、前記防水部材は前記電他蓋の内側を覆うように一体に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記電池と電池蓋は一体的に形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記嵌合部は溝であることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内に前記防水部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内の両側面に前記防水部材がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の電池蓋の防水構造であって、前記凹部内を覆って前記防水部材が一体に形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造であって、前記防水部材は導電性弾性部材と非導電性弾性部材とを一体成形してなることを特徴とする。
【0021】
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造を備える電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、電池蓋に防水部材を一体化できるとともに、電池蓋の防水構造を薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、携帯電話を示した斜視図である。
【図2】図1の携帯電話の要部断面図である。
【図3】図2の電池蓋と防水部材の分解斜視図である。
【図4】実施形態2を示すもので、電池蓋の断面図である。
【図5】実施形態3を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図6】実施形態4を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図7】実施形態5を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図8】実施形態6を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図9】実施形態7を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図(a)〜(d)である。
【図10】実施形態8を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図11】図10の電池蓋の斜視図である。
【図12】図11の電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図13】実施形態9を示すもので、電池蓋の要部斜視図である。
【図14】実施形態10を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【図15】実施形態11を示すもので、電池蓋の防水構造部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成として携帯電話を示したもので、図2はその携帯電話の要部断面を示しており、1は筐体、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材である。図示例において、筐体1は、図示しない表示部筐体がヒンジ結合される操作部筐体である。
【0025】
図示のように、筐体1には、電池2を収納する電池収納部11が背面側に開口して形成されるとともに、この電池収納部11の開口周囲に沿って溝による嵌合部12が形成されている。
【0026】
そして、電池収納部11の開口を覆う電池蓋3の内面には、溝による嵌合部12に沿う突起によるリブ状の取付補助部31が一体に形成されていて、このリブ状の取付補助部31に沿って、図3に示すように、パッキンを形成する防水部材4が取り付けられている。この防水部材4はリブ状の取付補助部31の内周面及び外周面に連続して電池蓋3に一体成形されている。
【0027】
ここで、電池蓋3の材料としては、電池2の液漏れに対する腐食に強いこと、インサート成形に耐えられる耐熱性などの理由から、例えば耐熱ポリカーボネート(PC)が好ましい。なお、耐熱PCは塗装が施し難いため、高密着型の塗料によって外観処理を施す。また、防水部材4の材料としては、例えばシリコンラバーまたはエラストマが挙げられる。
【0028】
以上の電池蓋3は、その内面のリブ状の取付補助部31に一体のパッキンを形成する防水部材4を、図2に示すように、筐体1の電池収納部11の開口周囲に沿った溝による嵌合部12に圧入する。これにより、防水部材4は、溝による嵌合部12の内周面及び外周面に圧接状態となっている。
【0029】
そして、嵌合部12の外側において、例えば図3に示されるように、電池蓋3の一端側の左右一対の係止爪32を筐体1に係止するとともに、他端側の穴部に対応して筐体1に組み付けられるロックレバー16のロック爪(不図示)を係止してロックする。なお、筐体1に電池蓋3をネジ止めしてもよい。
【0030】
以上、実施形態の携帯電話によれば、電池蓋3に一体の取付補助部31に防水部材4を一体化できるとともに、防水蓋や両面接着テープが不要となることから、電池蓋3の防水構造を薄型化することができる。
【0031】
(実施形態2)
図4は実施形態2を示すもので、前述した実施形態1と同様、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0032】
実施形態2は、図示のように、電池蓋3の突起によるリブ状の取付補助部31に沿ってパッキンを形成する防水部材4とともに、リブ状の取付補助部31で囲まれた電池蓋3の内面に膜状部41をラバーにより一体成形したものである。
【0033】
このように、リブ状の取付補助部31で囲まれた電池蓋3の内面を、リブ状の取付補助部31に沿ってパッキンを形成する防水部材4と一体にラバーによる膜状部41で一層覆うことで、例えば前記電池2の液漏れをラバーによる膜状部41で塞ぎ止めることができる。
【0034】
従って、電池蓋3の樹脂材料としては、前記耐熱PCに限定されず、ラバーと密着または接着できる材料であれば選択可能となる。例えばポリアミドに強化繊維をブレンドした樹脂を用いれば剛性を大幅に上げることができるため、ラバーによる膜状部41を一層追加して樹脂部の肉厚が薄くなっても強度を上げることができる。また、ラバーの量が増えることで、リブ状の取付補助部31の一部にパッキンを形成する防水部材4を成形するよりも安定した材料の流動が可能になり、パッキンの形状精度向上にも効果が期待できる。
【0035】
(実施形態3)
図5は実施形態3を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、34は凸部、35は取付補助部である。
【0036】
実施形態3は、図示のように、電池蓋3の内面に、筐体1の溝による嵌合部12に沿うリブ状の凸部34を一体形成して、このリブ状の凸部34に沿って溝状の凹部による取付補助部35を形成し、この凹部による取付補助部35に埋めるようにして凸部34上にパッキンを形成する防水部材4を一体成形したものである。
【0037】
このように、電池蓋3に形成した凹部による取付補助部35に防水部材4を埋めて取り付けることで、パッキンの剥がれを抑止することができる。
【0038】
(実施形態4)
図6は実施形態4を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、36は凸部、37は取付補助部である。
【0039】
実施形態4は、図示のように、電池蓋3の内面に、筐体1の電池収納部11の周囲及びその周囲に沿った溝による嵌合部12に沿う幅広の凸部36を一体形成して、この幅広の凸部36に沿って溝状の凹部による取付補助部37を形成し、この凹部による取付補助部37の内周面と外周面とにパッキンを形成する防水部材4をそれぞれ一体成形したものである。
【0040】
以上の電池蓋3は、その内面の幅広の凸部36の凹部による取付補助部37の内周面及び外周面に一体の防水部材4を、図示のように、筐体1の電池収納部11の周囲及びその周囲に沿った溝による嵌合部12にそれぞれ圧入する。
【0041】
これにより、筐体1の電池収納部11とその周囲の溝による嵌合部12との間の隔壁部13が、電池蓋3の凹部による取付補助部37において、その内周側及び外周側の防水部材4により挟み込まれて嵌合した状態になる。すなわち、隔壁部13が凸部による嵌合部となる。
【0042】
(実施形態5)
図7は実施形態5を示すもので、前述した実施形態4と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、13は隔壁部、2は電池、3は電池蓋、36は凸部、37は取付補助部、4は防水部材であって、42は連続部である。
【0043】
実施形態5は、図示のように、実施形態4と同様の構成に加えて、電池蓋3の幅広の凸部36の凹部による取付補助部37において、その内周面及び外周面のパッキンを形成する防水部材4に連続する連続部42を一体成形したものである。これにより、凹部による取付補助部37が、防水部材4により覆われている。
【0044】
(実施形態6)
図8は実施形態6を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0045】
実施形態6は、図示のように、電池蓋3の周囲に突起による取付補助部31を形成して、この電池蓋3周囲の突起による取付補助部31の両側面及び端面に防水部材4を一体成形したものである。
【0046】
(実施形態7)
図9は実施形態7を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材である。
【0047】
実施形態7は、図示のように、突起による取付補助部31の内周側または外周側の何れかに防水部材4を設けたものである。
【0048】
すなわち、図9(a)は、突起による取付補助部31の内周面にのみ防水部材4を一体成形したもので、図9(b)は、突起による取付補助部31の外周面にのみ防水部材4を一体成形したものである。また、図9(c)は、電池蓋3の周囲に形成した突起による取付補助部31の内周面にのみ防水部材4を一体成形したもので、図9(d)は、電池蓋3の周囲に形成した突起による取付補助部31の外周面にのみ防水部材4を一体成形したものである。
【0049】
(実施形態8)
図10は実施形態8を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、2は電池、3は電池蓋、31は取付補助部、4は防水部材であって、14は嵌合部、38は上板部である。
【0050】
実施形態8は、図示のように、電池蓋3の突起による取付補助部31で囲まれた内部に電池2のセルを収納して、突起による取付補助部31上に上板部38を周囲で溶着することにより、電池2と電池蓋3を一体化したものである。この場合、突起による取付補助部31の外周面に一体成形された防水部材4は、筐体1の電池収納部11の周壁を兼ねた凸部による嵌合部14に圧接している。
【0051】
図11は電池蓋3の外観を示しており、図示のように、内面の一端部側に凹部39が形成されていて、この凹部39に電池2の接点端子部21が露出して設けられている。
【0052】
図12は電池蓋3の防水構造を示しており、図示のように、筐体1の電池収納部11の底面に露出する回路基板5に実装されたコネクタ6が、電池蓋3の凹部39に挿入されて、その電源端子61が電池2の接点端子部21に接続状態となっている。
【0053】
(実施形態9)
図13は実施形態9を示すもので、前述した実施形態8と同様、3は電池蓋、31は突起による取付補助部、38は上板部、4は防水部材であって、43は導電性弾性部材である。
【0054】
実施形態9は、図示のように、非導電性弾性部材であるシリコンラバーによる防水部材4に導電性弾性部材43を一体成形して、この導電性弾性部材43を、内蔵された電池2の接点端子部としたものである。これにより、実施形態8のような凹部39が不要となる。
【0055】
(実施形態10)
図14は実施形態10を示すもので、前述した実施形態1と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材であって、7は取付補助部である。
【0056】
実施形態10は、図示のように、断面L字状をなす枠体による取付補助部7を電池蓋3の内面周囲に接着剤8で接着固定して、この枠体による取付補助部7の断面L字状をなす外周側起立部に防水部材4を一体成形したものである。
【0057】
このように、電池蓋3と別体の枠体による取付補助部7を用いて、電池蓋3に一体化してもよい。
【0058】
(実施形態11)
図15は実施形態11を示すもので、前述した実施形態10と同様、1は筐体、11は電池収納部、12は嵌合部、2は電池、3は電池蓋、4は防水部材、7は取付補助部である。
【0059】
実施形態11は、図示のように、電池蓋3の内周面に外周側とその内周側とに2本の離間したリブ9を形成して、そのリブ9間に断面L字状をなす枠体による取付補助部7を接着剤8で接着固定して、この枠体による取付補助部7の断面L字状をなす内周側起立部に防水部材4を一体成形したものである。図示例では、枠体による取付補助部7の断面L字状をなす内周側に、防水部材4が取り付けられる起立部が位置して、その起立部より外周側が接着代となっている。
【0060】
このように、電池蓋3の内周面に外周側とその内周側とに2本の離間したリブ9を形成しておくことで、枠体による取付補助部7を電池蓋3に接着する際の位置決めが簡単に行える。
【0061】
(変形例)
なお、実施形態10・11において、前述した実施形態2〜9と同様の構成を適用してもよい。また、電池蓋3に取付補助部7を、接着剤8に代えて、両面接着テープにより接着してもよく、超音波溶着してもよい。また、電池蓋3に取付補助部7を、リブ9に代えて、凹みを形成して位置決め固定してもよい。
【0062】
(他の変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などの電池、電池蓋を有する機器全てに用いることができる。
また、嵌合部は溝や凸部に限らずフック状のものでもよい。
さらに、取付補助部や防水部材の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0063】
1 筐体
11 電池収納部
12 溝による嵌合部
13 凸部による嵌合部
14 凸部による嵌合部
16 ロックレバー
2 電池
3 電池蓋
31 突起による取付補助部
35 凹部による取付補助部
37 凹部による取付補助部
4 防水部材
41 膜状部
43 導電性弾性部材
5 回路基板
6 コネクタ
7 枠体による取付補助部
8 接着剤
9 リブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に開口して設けられ、電池を収納する電池収納部と、
前記電池収納部の開口を覆う電池蓋と、
前記筐体の前記電池収納部の開口周囲に設けられる嵌合部と、
前記嵌合部に嵌合する防水部材と、
前記電池蓋に一体的に設けられ、前記防水部材が取り付けられる取付補助部と、を備えることを特徴とする電池蓋の防水構造。
【請求項2】
前記電池蓋は筐体に固定されることを特徴とする請求項1に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項3】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された突起であることを特徴とする請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項4】
前記取付補助部は前記電池蓋と別体の枠体で前記電池蓋に接着または溶着により固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項5】
前記枠体は前記電池蓋に形成されたリブまたは凹みに位置決めされることを特徴とする請求項4に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項6】
前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その両側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項7】
前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その片側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項8】
前記防水部材は前記電他蓋の内側を覆うように一体に形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項9】
前記電池と電池蓋は一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項10】
前記嵌合部は溝であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項11】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内に前記防水部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項12】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内の両側面に前記防水部材がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項13】
前記凹部内を覆って前記防水部材が一体に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項14】
前記防水部材は導電性弾性部材と非導電性弾性部材とを一体成形してなることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項1】
筐体に開口して設けられ、電池を収納する電池収納部と、
前記電池収納部の開口を覆う電池蓋と、
前記筐体の前記電池収納部の開口周囲に設けられる嵌合部と、
前記嵌合部に嵌合する防水部材と、
前記電池蓋に一体的に設けられ、前記防水部材が取り付けられる取付補助部と、を備えることを特徴とする電池蓋の防水構造。
【請求項2】
前記電池蓋は筐体に固定されることを特徴とする請求項1に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項3】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された突起であることを特徴とする請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項4】
前記取付補助部は前記電池蓋と別体の枠体で前記電池蓋に接着または溶着により固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項5】
前記枠体は前記電池蓋に形成されたリブまたは凹みに位置決めされることを特徴とする請求項4に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項6】
前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その両側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項7】
前記突起は前記電池蓋の周囲にあって、その片側面に前記防水部材が設けられていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項8】
前記防水部材は前記電他蓋の内側を覆うように一体に形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項9】
前記電池と電池蓋は一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項10】
前記嵌合部は溝であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項11】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内に前記防水部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項12】
前記取付補助部は前記電池蓋に一体成形された凹部を備え、その凹部内の両側面に前記防水部材がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項13】
前記凹部内を覆って前記防水部材が一体に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項14】
前記防水部材は導電性弾性部材と非導電性弾性部材とを一体成形してなることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の電池蓋の防水構造を備えることを特徴とする電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−182603(P2010−182603A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26912(P2009−26912)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【特許番号】特許第4424445号(P4424445)
【特許公報発行日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【特許番号】特許第4424445号(P4424445)
【特許公報発行日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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