説明

電気部品ユニットの包装装置及びその主仕切り体

【課題】電気部品ユニットが損傷しないような収容姿勢でもって、外箱内の区画された収容室へ収容保持できるようにすること、及び収容室から電気部品ユニットを容易に取り出すことができる収容状態を確保できる梱包装置を提供する。
【解決手段】外箱内を複数の収容室に区画する主仕切り体は、底壁とこの底壁の左右側に二重壁の左右立壁が段ボールの折り曲げにて一体形成され、左右立壁間を前後方向に複数の収容室に区画するよう左右立壁に亘る区画壁を備え、左右立壁の二重壁の内側壁には、収容室ごとに電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットを形成し、電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、左右立壁の上部から電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気回路部品が取り付けられたプリント配線基板を所定のケースに収容した電気部品ユニットの包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技制御に必要な電気部品の実装された回路基板が、内部を透視可能な制御筐体に格納された構成の遊技制御装置121と、制御取り付け構造体122とからなる遊技制御ユニット114が、構造基盤135と一体に、遊技制御梱包装置に複数に区画形成された収容室12へ入れられた状態の梱包装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、遊技制御梱包装置は外箱1と仕切構造体11とからなり、遊技制御ユニット114と構造基盤135とが収容室12に収容され、仕切構造体11の一対の支持片47、50の折り曲げによって、遊技制御装置121を押すことにより、遊技制御ユニット114が収容室12に移動しないように固定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−001592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のものは、上記のように、遊技制御梱包装置の区画された収容室12に収容されるものは、遊技制御ユニット114と構造基盤135のセットであり、これらを収容室12に収容した状態で、遊技制御梱包装置の仕切構造体11の一対の支持片47、50を折り曲げにより、遊技制御ユニット114が収容室12に移動しないように固定されるため、遊技制御ユニット114を収容室12に収容するだけでは、安定収容状態とはならず、仕切構造体11の一対の支持片47、50の折り曲げ作業を行なわなければならない、面倒な作業を伴う。
【0006】
本発明は、このような点に鑑み、電気回路部品が取り付けられたプリント配線基板を所定のケースに取り付けた電気部品ユニットを包装する包装装置において、特許文献1のような煩雑な構成及び作業を伴うことなく、対象とする電気部品ユニットを段ボールで構成した包装箱の区画された収容室へ安定に収容できると共に、開梱時に電気部品ユニットの取出しが容易に行なえる包装装置及びその中に電気部品ユニットを収容支持する主仕切り体を提供するものである。
【0007】
また、本発明は、電気部品ユニットが、プリント配線基板を取り付けた外装ケースが可撓性の透明な帯電防止用の保護袋に収容された形態である場合にも、上記同様に、段ボールで構成した包装箱の区画された収容室へ安定に収容できると共に、開梱時に電気部品ユニットの取出しが容易に行なえる包装装置及びその中に電気部品ユニットを収容支持する主仕切り体を提供するものである。
【0008】
本発明に係る電気部品ユニットの一つとして、電気機器のコントロール基板があり、その一つとして電子レンジのコントロール基板等がある。この電気機器のコントロール基板は、複数の電気部品がプリント配線基板に取り付けられ、このプリント配線基板が所定の外装ケースに取り付けられて電気部品ユニットを構成している。本発明は、この電気部品ユニットの包装に適する包装装置及びその中に電気部品ユニットを収容支持する主仕切り体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、且つ前記左右立壁に亘る区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画形成され、前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成され、前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【0010】
第2発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体に形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【0011】
第3発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、前記外箱の左右内側面に沿うよう前記底壁の左右側に位置する二重壁構成の左右立壁と、前記底壁の前後側において前記二重壁構成の左右立壁の内側壁に左右両端部が組み合わされる前後立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【0012】
第4発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、且つ前記左右立壁に亘る区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画形成され、前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成され、前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【0013】
第5発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体に形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【0014】
第6発明は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、前記外箱の左右内側面に沿うよう前記底壁の左右側に位置する二重壁構成の左右立壁と、前記底壁の前後側において前記二重壁構成の左右立壁の内側壁に左右両端部が組み合わされる前後立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【0015】
第7発明は、第1発明乃至第6発明のいずれかにおいて、
前記電気部品ユニット支持スリットは、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように二つの前記電気部品ユニットが重ね合わされた並列状態でその左右端部が上方から挿入される幅を有すると共に、前記フラップ(舌片)は、前記重ね合わされた並列状態の電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に形成されたことを特徴とする。
【0016】
第8発明は、第1発明乃至第7発明のいずれかにおいて、前記電気部品ユニットは、電気回路部品が取り付けられた横長矩形状の平板状のプリント配線基板(その一つが電子レンジのコントロール基板等である)が横長矩形状の外装ケースに取り付けられた形態であることを特徴とする。
【0017】
第9発明は、第8発明において、前記電気部品ユニットは、前記プリント配線基板を取り付けた外装ケースが可撓性の透明な帯電防止用の保護袋に収容された形態であり、前記電気部品ユニット支持スリットは、前記保護袋の左右端部が前記外装ケースの左右端部と共に上方から挿入されるように前記左右立壁の二重壁の上面に開口したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
第1発明または第4発明は、二重壁構成の左右立壁の内側壁に、電気部品ユニットが立った収容状態となるように電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成された構成において、フラップ(舌片)は、左右立壁の上部から電気部品ユニット支持スリットへ臨むため、このスリットとフラップ(舌片)は、左右立壁の外側に露出せず、主仕切り体を外箱内に収容する際に、電気部品ユニットの左右端部が邪魔になることがない。また、フラップ(舌片)は、左右立壁の上部から電気部品ユニット支持スリットへ臨むため、電気部品ユニットをこのスリットへ挿入するときに邪魔にならず、挿入がスムースとなる。更に、電気部品ユニットをスリットへ挿入した状態で、電気部品ユニットの左右端部がこのフラップ(舌片)によって左右方向の移動が抑制され、開梱にて電気部品ユニットを取り出す際にも、電気部品ユニットの左右端部がこのフラップ(舌片)をガイドとして上方へ引き出せるものとなる。このため、フラップ(舌片)が存在しない場合は、運搬中において電気部品ユニットが左右方向へ移動することにより、電気部品ユニットの左右端部がスリットの奥深く進入して左右立壁の上部に下側へ潜り込み、電気部品ユニットを引き上げる時、電気部品ユニットの左右端部が左右立壁の上部に当接して引き出しが阻止される事態を招くが、本発明ではそのようなこともなく、電気部品ユニットを取り出し易い梱包となる。
【0019】
第2発明または第5発明は、複数の収容室に区画する区画壁を支持する区画壁支持スリットが、左右立壁の二重壁の内側壁に形成されるため、区画壁の左右端部が左右立壁の外側に露出せず、主仕切り体を外箱内に収容する際に、区画壁の左右端部が邪魔になることがなく、第1発明と同様の効果を奏することできる。
【0020】
第3発明または第6発明は、段ボールの折り曲げにて、底壁と、底壁の左右両側に二重壁構成の左右立壁と、底壁の前後側に前後立壁が一体形成され、二重壁構成の左右立壁の内側壁に前後立壁の左右両端部が組み合わされることにより、左右立壁と前後立壁が一体化されて強固な主仕切り体となり、主仕切り体を外箱内に収容する際の主仕切り体の形状保持が得られるものとなり、第2発明と同様の効果を奏することできる。
【0021】
第7発明は、第1発明乃至第6発明の効果に加えて、二つの電気部品ユニットが重ね合わされた並列状態での収容ができることにより、一個ずつの収容に比して安定した収容となると共に、電気部品ユニット支持スリットの幅も広くなり、それに伴ってフラップ(舌片)の幅も広くできるため、フラップ(舌片)による電気部品ユニットの取り出しのし易さと左右移動抑制の効果が良好に発揮されるものとなる。
【0022】
第8発明は、第1発明乃至第7発明の効果に加えて、電気部品ユニットは、電気回路部品が取り付けられた横長矩形状の平板状のプリント配線基板(その一つが電子レンジのコントロール基板等である)が横長矩形状の外装ケースに取り付けられた形態であるため、プリント配線基板の安定保持状態での梱包が達成でき、主仕切り体への収容及び取り出しが安定する。
【0023】
第9発明は、第8の効果に加えて、保護袋に収容された形態の電気部品ユニットの左右端部は、保護袋と共に左右立壁の二重壁の上面に開口した電気部品ユニット支持スリットから挿入できるため、保護袋に収容された形態の電気部品ユニットの主仕切り体への収容がし易く、包装作業が容易となる。また、保護袋は、帯電防止用のポリエチレン製袋のように帯電防止作用であるため、主仕切り体への収容時に発生することが憂慮される静電気によって内部の電気回路素子が悪影響を受けないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る保護袋に入った状態の電気部品ユニットの正面側斜視図である。
【図2】本発明に係る保護袋に入った状態の電気部品ユニット裏面側斜視図である。
【図3】本発明に係る包装装置の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る梱包装置の主仕切り体の基体を形成するための平板状の段ボール板の平面図である。
【図5】本発明に係る梱包装置の主仕切り体の基体の上面斜視図である。
【図6】図5のP−P断面図である。
【図7】図5のQ−Q断面図である。
【図8】(イ)(ロ)(ハ)は本発明に係る梱包装置の主仕切り体の基体に区画壁を組み合わせる説明図である。
【図9】本発明に係る梱包装置の主仕切り体へ収容する電気部品ユニットの関係を示す説明斜視図である。
【図10】本発明に係る包装装置の組み立て順序の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る電気部品ユニットの包装装置は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、上面開口を塞ぐ開閉蓋付きの立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、前記左右立壁間を前後方向に複数の収容室に区画するように前記左右立壁に亘る区画壁を備え、前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成され、前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したものであり、以下に本発明の実施例を記載する。
【実施例1】
【0026】
本発明に係る電気部品ユニット1は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなすものであり、所要の電気回路部品が取り付けられた横長矩形状の平板状のプリント配線基板2が、所定厚さの横長矩形状の外装ケース5に保持された形態のものと、このプリント配線基板2が外装ケース5に保持された状態であって、輸送時の保護等のために可撓性の保護袋7に収容された形態とがある。
【0027】
プリント配線基板2の一つとして、電気機器のコントロール基板があり、その一つとして電子レンジのコントロール基板がある。この電気機器のコントロール基板は、複数の電気回路部品がプリント配線基板2に取り付けられた構成である。その中で、電子レンジのコントロール基板は、マグネトロンへの通電や、調理物を載せるターンテーブルの駆動モータへの通電等の制御をするために、複数の電気回路部品がプリント配線基板2に取り付けられた構成であり、このプリント配線基板2が所定の外装ケース5に収容されてコントロール基板ユニット、即ち、本発明に係る電気部品ユニット1を構成する。本発明に係る電気部品ユニット1は、電子レンジのコントロール基板ユニットに限らず、その他の種々の電気機器のコントロール基板ユニットであってもよいが、以下に示す実施形態では、プリント配線基板2は、電子レンジのコントロール基板の場合を示している。
【0028】
図1及び図2に示すように、本発明に係る電気部品ユニット1の基本形態は、所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなすように、横長矩形状の平板状のプリント配線基板2が横長矩形状の外装ケース5に収容状態に取り付けられた形態であり、これが可撓性の保護袋7に収容された形態を示している。図1及び図2には、本発明に係る電気部品ユニット1の一つの実施形態として、電子レンジのコントロール基板ユニット1を示しており、電子レンジのプリント配線基板2は、左右方向に長い横長矩形状をなし、その表側に電気部品として、発光ダイオードで8字状に形成した4桁の発光表示部3やその他の電気回路部品(図示せず)が取り付けられ、プリント配線基板2の裏側には、電子レンジの制御動作をするための電解コンデンサC0、トランスTR、リレー4A及び4B、更には他の回路と接続するためのコネクタCN等が取り付けられている。
【0029】
そして、外装ケース5は、左右方向に長い横長矩形状の透明性の合成樹脂製であり、プリント配線基板2の平面積よりも大きな平面積(図では表側から視た面積)を有する大きさであり、表側壁5Aの裏側の上下部には、プリント配線基板2の収容領域を画成する上下フランジ5B、5Cを形成し、表側壁5Aに形成した窓5Dに発光表示部3が臨み、表側壁5Aの裏側にプリント配線基板2を取り囲むように配置した複数の弾性保持片5Rを備え、この弾性保持片5Rによってプリント配線基板2が、表側壁5Aの裏側に表側壁5Aに略並行に保持されている。電気部品ユニット1を電子レンジなどの所要の電気機器へ取り付けるために、外装ケース5は、左右両端部に取り付けフランジ6を形成している。実施例の外装ケース5は、電子レンジなどの所要の場所へ取り付けるために、取り付けフランジ6の上端部が上フランジ5Bよりも若干上方へ突出する長さであり、取り付けフランジ6の下端部には下フランジ5Cよりも若干下方へ延出する係止片6Aを形成しており、電気部品ユニット1を電子レンジの所定の場所へ組み込む関係から、係止片6Aを電子レンジの所定の箇所へ係止した状態で、取り付けフランジ6の上部の孔6Bを通してネジにて所定の箇所へ固定する構成である。
【0030】
本発明に係る電気部品ユニット1の一つとして、輸送時の保護のために横長の可撓性の保護袋7に収容された横長形態を構成する。このため、本発明に係る電気部品ユニット1は、保護袋7に収容されていない形態のものと、保護袋7に収容された形態のもの(以下、これを包装電気部品ユニット1Aと称する)が存在する。本発明は、このいずれの形態についても、好ましい包装(梱包)ができるようにするものである。保護袋7は、内部の電気部品ユニット1の包装状態を目視できるようにするために、透明な可撓性の合成樹脂製袋で形成されており、帯電防止用のポリエチレン製袋で構成している。
【0031】
以下に、上記コントロール基板2を含む本発明に係る電気部品ユニット1が、段ボール製の包装装置10の複数の区画された収容室11に収納される梱包(包装)について記載する。この場合、電気部品ユニット1は、保護袋7に収容されない状態のものでもよく、また電気部品ユニット1が保護袋7に収容された包装電気部品ユニット1Aのいずれでもよい。更に、この電気部品ユニット1または包装電気部品ユニット1Aは、前記収容室11に1個ずつ収容される梱包(包装)でもよい。また、二つの電気部品ユニット1が、前記収容室11に重ね合わせに収容される梱包(包装)、または、二つの包装電気部品ユニット1Aが、前記収容室11に重ね合わせに収容される梱包(包装)のいずれでもよい。
【0032】
以下に記載する本発明に係る包装装置10の実施態様では、電気部品ユニット1が保護袋7に収容された包装電気部品ユニット1Aであり、二つの包装電気部品ユニット1Aが、その表側(図1のように発光表示部3が見える前面側)が向き合うように重ね合わせた状態で、段ボール製の包装装置10の中の区画された複数の収容室11にそれぞれ収納される梱包装置を示している。
【0033】
図3には包装装置10の分解斜視図を示している。包装装置10は、上面開口12Pを塞ぐ前後左右の開閉蓋10A〜10Dを一体に形成した立体形状(図3に示すものは直方体形状)の外箱12と、外箱12内に複数の収容室11を形成するよう外箱12内に収容される主仕切り体13を備える。主仕切り体13は、図4等に示すように、外箱12の前後壁12A、12Bの内側面に対向する前後立壁13A、13Bと、外箱12の左右側壁12C、12Dの内側面に沿う左右立壁13C、13Dと、外箱12の平坦状の内底面10Eに沿う平坦状の底壁13Eが一体になるように、段ボール板13Pの折り曲げにて形成され、前後立壁13A、13B間において左右立壁13C、13Dに亘る区画壁13Fを備え、この区画壁13Fによって、左右立壁13C、13D間を前後方向に略同じ間隔で複数の収容室11に区画する構成である。
【0034】
以下、この主仕切り体13の実施形態について記載する。
【0035】
図4に示すように、所定形状の主仕切り体13を形成するために一枚の平板状の段ボール板13Pが用いられる。この段ボール板13Pの前後側には、前後立壁13A、13Bの形成部分を形成するために、左右方向に直線状の折り線L1が形成されている。また、この段ボール板13Pの左右両側の左右立壁13C、13Dの形成部分は、左右両端部13CT、13DTから所定寸法だけ内側に寄った位置には、左右両端部13CT、13DTに並行に前後方向の折り線L2が形成され、この折り線L2の内側には、一対の並行な折り線L3、L4が折り線L2に並行に形成され、更に並行に内側には折り線L5が形成されている。
【0036】
この折り線L5、L5間が底壁13Eとなる部分である。そして、折り線L2とL4の間隔が折り線L3とL5の間隔に略等しく、折り線L3とL4間がそれぞれ左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3を形成し、折り線L2とL4間がそれぞれ左右立壁13C、13Dの内側壁13C2、13D2を形成し、折り線L3とL5間がそれぞれ左右立壁13C、13Dの外側壁13C1、13D1を形成する。このように左立壁13Cは、上壁13C3で繋がった外側壁13C1と内側壁13C2の二重壁構成であり、また右立壁13Dは、上壁13D3で繋がった外側壁13D1と内側壁13D2の二重壁構成である。
【0037】
左右立壁13C、13Dの下部を補強壁構成とするために、左右両端部13CT、13DTから折り線L2の間には、折り線L2に並行に折り線L6、L7が形成されている。これによって、折り線L2とL6間がそれぞれ左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3に対向する下壁13C4、13D4を形成し、折り線L6とL7間がそれぞれ下壁13C4、13D4と底壁13Eの間に位置する補強底壁13C5、13D5を形成する。また、折り線L7と左右両端部13CT、13DTとの間は、それぞれ補強底壁13C5、13D5の上側へ重なった状態で、左右両端部13CT、13DTがそれぞれ左右立壁13C、13Dの内側壁13C2、13D2の内側面に当接する補強底壁13C6、13D6を形成する。この構成によって、後述のように左右立壁13C、13Dの下部が補強され、左右立壁13C、13D全体が安定した立ち壁状態を保持できるため、電気部品ユニット1または包装電気部品ユニット1Aが、左右立壁13C、13Dによって保持された状態を安定に維持できるものとなる。
【0038】
また、二重壁構成の左右立壁13C、13Dのそれぞれの内側壁13C2、13D2には、包装電気部品ユニット1Aの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリット13Qが、所定ピッチH1でもって前後方向に等間隔に形成されている。このピッチH1は、電気部品ユニット支持スリット13Qが後述の収容室11の前後の中央部に位置するように定められている。電気部品ユニット支持スリット13Qは、後述のように、一つまたは二つの電気部品ユニット1または包装電気部品ユニット1Aが、図3、図9等に示すように収容室11へ上方から立った状態で挿入されるように、左右立壁13C、13Dのそれぞれの上壁13C3、13D3の中間部から内側部分(内側寄りの部分)と内側壁13C2、13D2に連続して縦方向に形成される。
【0039】
この実施態様では、二つの包装電気部品ユニット1Aが、その表側同士を重ね合わせにして収容される場合であるため、電気部品ユニット支持スリット13Qの前後方向の幅Mは、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部の厚さと同等、またはその厚さよりも若干大きい幅である。
【0040】
段ボール板13Pは、図4に示すように、左右立壁13C、13Dの形成部分には、前後に位置する電気部品ユニット支持スリット13Q、13Qの間の中央部に対応する位置に、後述のように区画壁13Fを挿入支持する縦方向の区画壁支持スリット16が、前記所定ピッチH1と同じピッチで前後方向に等間隔に形成されている。区画壁13Fが上方から立った状態で挿入されるように、折り線L3から折り線L2とL4の中間まで延びたスリットに形成され、これによって、後述のように、区画壁支持スリット16は、左右立壁13C、13Dのそれぞれの上壁13C3、13D3を横切って内側壁13C2、13D2に中間部に至る長さ縦方向に形成される。
【0041】
また、前後立壁13A、13Bの形成部分と左右立壁13C、13Dの形成部分の交差する4箇所には、折り線L1とL5の交差部から45度の角度で切り込みW2が形成され、切り込みW2によって前後立壁13A、13Bの形成部分と左右立壁13C、13Dの形成部分が切り離される。また、折り線L1とL5の交差部の4箇所には、前後立壁13A、13Bの左右端部分に、折り線L5の延長方向またはその若干内側位置に折り線L8が形成されている。更に、前後立壁13A、13Bの形成部分の左右端部と、左右立壁13C、13Dの形成部分の前後端部には、それぞれ嵌合し合うスリット13X及び13Yが形成されている。
【0042】
この構成において、段ボール板13Pは、以下に記載のように、各折り線での折り曲げによって、外箱12の前後壁12A、12Bの内側面に沿う前後立壁13A、13Bと、外箱12の左右側壁12C、12Dの内側面に沿う中空の左右立壁13C、13Dと、外箱12の平坦状の内底面に沿う平坦状の底壁13Eが一体になるように主仕切り体13が形成される。
【0043】
以下、主仕切り体13の形成を具体的に説明する。図4において、折り線L7にて補強底壁13C6を補強底壁13C5の裏側(図4の紙面の裏側)へ位置するように外側へ折り曲げ、同様に折り線L7にて補強底壁13D6を補強底壁13D5の裏側(図4の紙面の裏側)へ位置するように外側へ折り曲げる。また、折り線L6にて補強底壁13C5、13C6が下壁13C4及び内側壁13C2の裏側(図4の紙面の裏側)へ位置するように外側へ折り曲げ、同様に折り線L6にて補強底壁13D5、13D6が下壁13D4及び内側壁13D2の下側(図4の紙面の裏側)へ位置するように外側へ折り曲げる。この状態で、左右両側を折り線L2、L3、L4、L5に沿って内側へ若干折り曲げた状態で、下壁13C4が補強底壁13C5の上に載る状態へ向けて折り線L2及びL6を更に深く折り曲げつつ、折り線L3、L4、L5で略直角となるように折り曲げる。このとき、左右両端部13Tも折り線L8に沿って略直角に外側へ折り曲げると共に、折り線L1に沿って前後立壁13A、13B部分を略直角へ向けて内側へ折り曲げる。これらの折り曲げに伴って、4隅の部分でスリット13X及び13Yを嵌合し、前後立壁13A、13Bの左右両端部13Tが左右立壁13C、13Dの内部中空部分PPに進入し、外側壁13C1、13D1に沿う状態となる。
【0044】
これによって、折り線L1、L1間、及び折り線L5、L5間に底壁13Eが形成される。更に、折り線L1、L1の間隔を存して底壁13Eの前後端部に直立した前後立壁13A、13Bが形成されると共に、底壁13Eの左右端部に所定間隔を存して直立した左右立壁13C、13Dが形成される。更に、補強底壁13C5、13D5が底壁13Eの上に重なり、下壁13C4及び13D4はそれぞれ補強底壁13C5、13D5の上に重なった状態で、左右立壁13C、13Dの内部中空部分PPの底壁となる。そして、4隅の部分でスリット13X及び13Yが嵌合することによって、左右立壁13C、13Dと前後立壁13A、13Bとが組み合わされて一体化され、両者が立ち壁状態を安定的に保持する。更に、折り線L7にて補強底壁13C6が補強底壁13C5の上に重なるように折り曲げることにより、左端部13CTが左立壁13Cの内側壁13C2の内側面に当接し、右端部13DTが右立壁13Dの内側壁13D2の内側面に当接する。これによって、内側壁13C2及び内側壁13D2の安定保持がされる。
【0045】
この状態で、左右立壁13C、13Dにそれぞれ形成された区画壁支持スリット16が、一対一で向き合う状態となり、且つ、左右立壁13C、13Dにそれぞれ形成された電気部品ユニット支持スリット13Qが、一対一で向き合う状態となる。
【0046】
このような折り曲げによって、図5に示すように、左立壁13Cは、内側壁13C2と外側壁13C1の間に、幅T1の空間PPが形成された二重壁構成となり、同様に、右立壁13Dは、内側壁13D2と外側壁13D1の間に、幅T1の空間PPが形成された中空の二重壁構成となる。この状態で、前後立壁13A、13Bの各左右両端部13Tが、左右立壁13C、13Dの外側壁13C1、13D1の内側に沿う。また、前後立壁13A、13Bの各左右両端部の折り線L8とスリット13Xとの幅M3が、左右立壁13C、13Dの内部中空PPの幅T1に略等しい幅を有するため、この幅M3の部分が、左右立壁13C、13Dの内部中空PP内に位置して、左右立壁13C、13Dの内部中空PPの前後端部を塞ぐ閉塞部13Hとなる。
【0047】
そして、折り線L2、L6間の部分が、空間PPの底部に位置して、それぞれ左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3に対向する下壁13C4、13D4を形成し、折り線L6とL7間がそれぞれ下壁13C4、13D4と底壁13Eの間に挟まれる補強底壁13C5、13D5を形成する。更に、左右端部13CT、13DTが左右立壁13C、13Dの内側壁13C2、13D2の内側面に当接することによって、左右立壁13C、13Dの安定保持がされる。
【0048】
上記において、電気部品ユニット支持スリット13Qには、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部が当接または近接する位置に、左右立壁13C、13Dの上部から電気部品ユニット支持スリット13Qへ臨むフラップ(または舌片という)13Zを形成している。具体的には、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3の中間部から電気部品ユニット支持スリット13Qの奥側部分へ垂下するように、上壁13C3、13D3に連続してフラップ(または舌片)13Zが形成されている。
【0049】
フラップ(または舌片)13Zは、上記のように各折り線での段ボール板13Pの折り曲げ工程の最初または途中で、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3に対して、図4の紙面側へ折り線L9にて略直角に折り曲げられる状態である。このため、図5に示すように、上記のように折り曲げによって左右立壁13C、13Dが形成された状態で、フラップ(または舌片)13Zは、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3の中間部から電気部品ユニット支持スリット13Qの奥側部分、即ち、空間PP内へ垂下する。
【0050】
また、補強底壁13C5、13D5の部分には、図4に示すように、各電気部品ユニット支持スリット13Qに対応した位置に、電気部品ユニット支持スリット13Qの前後方向幅Mと同等または若干小さい前後方向幅M1を有する前後方向に長い矩形状孔13Sが形成されている。このため、上記のように折り曲げによって左右立壁13C、13D、及び下壁13C4、13D4、及び補強底壁13C5、13D5の形成、更には補強底壁13C6、13D6が形成されることによって、電気部品ユニット支持スリット13Qの底部に矩形状孔13Sが位置する状態となる。
【0051】
このような構成によって、図5に示すように主仕切り体13の基体13Kが形成される。この基体13Kにおける左右立壁13C、13Dの区画壁支持スリット16部分の縦断面構成は、図6に示している。また、この基体13Kにおける左右立壁13C、13Dの電気部品ユニット支持スリット13Q部分の縦断面構成は、図7に示している。
【0052】
一方、区画壁13Fは、図8(イ)に示すように、左右方向の長さが左右立壁13C、13Dに係止されるように、左右立壁13C、13Dに亘る左右方向の長さを有しており、区画壁13Fの下端は、その左右両端部に、それぞれ補強底壁13C5、13D5の上に重なる補強底壁13C6、13D6の上面及び下壁13C4、13D4にそれぞれ当接する脚部13F2を形成し、この左右の脚部13F2間が底壁13Eに当接する保持部13F1を形成している。脚部13F2には、下端から所定長さT2でもって係合スリット17Xが形成され、この係合スリット17Xの外側に係合フラップ18Fが形成される。
【0053】
後述のように区画壁13Fを基体13Kに取り付けたとき、区画壁13Fの下端の保持部13F1及び脚部13F2が、それぞれ基体13Kの底壁13E及び補強底壁13C6、13D6に当接して、基体13Kに対して区画壁13F2が安定になるようにするために、この係合スリット17Xの長さT2は、区画壁支持スリット16が左右立壁13C、13Dの内側壁の中間部で終わる下端部と基体13Kの補強底壁13C6、13D6までの長さT2と略同じにしている。
【0054】
このような構成において、基体13Kに対し区画壁13Fを取り付けることにより、図8(ハ)に示すように主仕切り体13が形成される。図8に示すように基体13Kに対する区画壁13Fの取り付け順序は、基体13Kの左右立壁13C、13Dの上面に開口した区画壁支持スリット16の部分へ区画壁13Fの係合フラップ18Fを対応させた状態で、係合スリット17Xと区画壁支持スリット16が嵌合するように区画壁13Fを基体13Kに対し押し込む。これによって係合フラップ18Fが左右立壁13C、13D内の空間PPへ進入しつつ、区画壁13Fの下端の保持部13F1が基体13Kの底壁13Eに当接し、且つ、左右の脚部13F2が補強底壁13C6、13D6に当接する。この状態で、係合フラップ18Fの下端が下壁13C4、13D4に当接する。
【0055】
この状態で、区画壁13Fの上端が左右立壁13C、13Dの上面の高さ以下の高さ(好ましくは、区画壁13Fの上端が左右立壁13C、13Dの上面と同等またはそれよりも若干低い高さ)となる。これによって基体13Kに対して区画壁13Fが安定した組み合わせ状態となり、前後立壁13A、13Bと左右立壁13C、13Dとの間に、前後方向に略等間隔の収容室11が形成された主仕切り体13が形成される。
【0056】
なお、区画壁支持スリット16への区画壁13Fの挿入をし易くし、且つ、挿入した状態を安定保持するために、各区画壁支持スリット16は、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3に位置する挿入開口幅(折り線L3、L4間に形成された部分の前後方向の挿入開口幅)は、左右立壁13C、13Dの内側壁13C2、13D2に形成した前後方向の挿入開口幅よりも広く形成している。
【0057】
このように形成された主仕切り体13には、重ね合わせ状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部が、電気部品ユニット支持スリット13Qへ上方からフラップ(または舌片)13Zに沿う状態で挿入され、収容室11ごとに重ね合わせ状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが立った収容状態となる。この状態を図9に示す。この状態で、外装ケース5の左右両端部の下方へ延びた係止片6Aが矩形状孔13Sに進入し、且つ、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの左右両端部の下部となる下フランジ5Cが、補強底壁13C6、13D6に載る状態で安定保持される。このため、矩形状孔13Sは、係止片6Aが電気部品ユニット支持スリット13Qの底部に当接しないための逃がし孔として機能する。
【0058】
重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが収容室11ごとに収容保持された状態で、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの外装ケース5の上面となる上フランジ5Bは、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から上方へ突出しない状態である。但し、図示の形態では、左右端部の取り付けフランジ6の上端は、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から若干上方へ突出する状態である。
【0059】
このように重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが収容室11ごとに収容保持された状態において、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部が、左右立壁13C、13Dのフラップ(または舌片という)13Zに当接または近接した状態となるため、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが、左右方向への移動が抑制される。
【0060】
もし、運搬される際に振動を受けて、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの左右両端部が、左右立壁13C、13Dの上壁13C3または13D3の下側へ潜り込むこととなれば、開梱して包装電気部品ユニット1Aを収容室11から上方へ取り出すとき、上壁13C3または13D3によってその取出しが阻止されるため、包装電気部品ユニット1Aを収容室11内で左右に動かしてこの阻止が外れる状態において、包装電気部品ユニット1Aを収容室11から上方へ取り出すことになり、取り出し作業に手間取ることとなる。
【0061】
図示の形態では、左右端部の取り付けフランジ6の上端が左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から若干上方へ突出する状態であるが、フランジ6の上端が左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から上方へ突出しない形態とすることもでき、また、係止片6Aも外装ケース5の左右両端部の下方へ突出しない形態とすることもできる。取り付けフランジ6の上方への突出が少ない形態の場合や、突出しない形態の場合、運搬される際に振動を受けることにより、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの左右両端部が、左右立壁13C、13Dの上壁13C3または13D3の下側へ潜り込み易くなる。
【0062】
しかし、本発明では、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aの左右両端部が、フラップ(または舌片という)13Zによって、左右立壁13C、13Dの上壁13C3または13D3の下側へ潜り込むことが防止されるため、このような問題はなく、開梱して包装電気部品ユニット1Aを収容室11から上方へスムースに取り出すことができるものとなる。
【0063】
外箱12内に主仕切り体13を収容する梱包の順序を図10に基づき説明する。上記のように重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが収容室11に収容保持された状態の主仕切り体13は、その一つが上面開口12Pから外箱12内に収容される。または、包装電気部品ユニット1Aを収容室11に収容保持する前に、空の主仕切り体13の一つを上面開口12Pから外箱12に収容し、この空の主仕切り体13の収容室11に、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aを収容保持するようにしてもよい。
【0064】
先ず、包装電気部品ユニット1Aが収容室11に収容保持された状態または空の主仕切り体13を外箱12内に収容する。この収容された最下段の主仕切り体13は、その平坦状の底壁13Eが外箱12の平坦状の内底面10Eに載置される。この最下段の主仕切り体13は収容室11に包装電気部品ユニット1Aを収容保持した状態とし、その上に、平板状の段ボール製の仕切り板20を載せる。仕切り板20の大きさは、主仕切り体13の平面積と同等または略同じであるため、最下段の主仕切り体13に収容された包装電気部品ユニット1Aの全体が仕切り板20によって覆われる。
【0065】
この場合、仕切り板20には、中間部に前後方向に並行な矩形状の窓20Aが形成され、その窓20Aの外側の左右端部寄りに、前後方向に一列に並ぶ矩形状の孔20Bが形成されている。各孔20Bは各電気部品ユニット支持スリット13Qに一対一で対応するように、孔20Bのピッチは電気部品ユニット支持スリット13QのピッチH1と同等である。また、左右の窓20Aは、前後2箇所に連結部20Cを残して他の周囲が切り込みによって切り抜かれた状態で、連結部20Cをヒンジ部としてその切抜き部分20Dを裏側(下側)へ折り曲げ重ね合わせた二重壁になっており、孔20Bは、この二重壁部分を貫通して形成されている。
【0066】
上記のように、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが収容室11ごとに収容保持された状態で、包装電気部品ユニット1Aの外装ケース5の上面となる上フランジ5Bは、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から上方へ突出しない状態であるが、左右端部の取り付けフランジ6の上端は、左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から若干上方へ突出する状態であるため、最下段の主仕切り体13の上面に仕切り板20を載せた状態で、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aのそれぞれの取り付けフランジ6の上端部は、孔20Bに進入する。この状態で取り付けフランジ6の上端は仕切り板20から上方へ突出しない状態となる。
【0067】
このように最下段の主仕切り体13の上面に仕切り板20を載せた後、次の主仕切り体13をこの仕切り板20の上に載せ、上記同様に、更にこの仕切り板20の上に次の主仕切り体13を載せる。このような関係によって、仕切り板20を介して複数段に主仕切り体13が積層され、最上段の主仕切り体13の上面が仕切り板20で覆われた状態となる。実施例の図3及び図10では、主仕切り体13が二段積層される構成を示している。
【0068】
このように外箱12内に積み重ねられた各主仕切り体13は、その前後立壁13A、13Bが外箱12の前後壁12A、12Bの内側面に若干の間隔を存して対峙する状態で沿い、左右立壁13C、13Dが外箱12の左右側壁12C、12Dの内側面に略当接する状態で沿うように、外箱12内に収容される。仕切り板20を介して外箱12内に所定段数積層された積層高さは、最上段の主仕切り体13の上面を覆う仕切り板20の厚さを含めて、略外箱12の内側の高さ(深さ)である。このため、図3及び図10に示すように、2段重ねの場合は、その積層高さと外箱12の内側高さ(深さ)が略同じ構成である。このように、複数段重ねの主仕切り体13が外箱12内に収容された状態で、外箱12の上面開口12Pを前後左右の開閉蓋10A〜10Dによって塞ぎ、必要に応じて開閉蓋10A〜10Dをテープ止めすることにより、所期の包装が完成する。
【0069】
なお、左右立壁13C、13Dの高さを高くして、左右端部の取り付けフランジ6の上端が左右立壁13C、13Dの上壁13C3、13D3から上方へ突出しないようにする場合は、仕切り板20は省略することもできる。
【0070】
上記の実施態様では、重ね合わせた状態の二つの包装電気部品ユニット1Aが、収容室11ごとに電気部品ユニット支持スリット13Qに収容保持されるものであるが、これに替わって、一つの包装電気部品ユニット1Aが、収容室11ごとに電気部品ユニット支持スリット13Qに上方から挿入され、収容室11ごとにこの一つの包装電気部品ユニット1Aが立った収容状態となる態様でもよい。その場合の電気部品ユニット支持スリット13Qの幅Mは、一つの包装電気部品ユニット1Aの取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部の厚さと同等、またはその厚さよりも若干大きい幅である。この場合も、主仕切り体13への一つの包装電気部品ユニット1Aの収容、仕切り板20との関係、更には外箱12内への主仕切り体13の積層については上記同様である。
【0071】
また、保護袋7に収容されない状態の1個の電気部品ユニット1、または保護袋7に収容されない状態の二つの電気部品ユニット1をその表側が重なり合う状態に組み合わせた一対が、収容室11ごとに電気部品ユニット支持スリット13Qに上方から挿入され、収容室11ごとにこの1個の電気部品ユニット1または組み合わせた一対の電気部品ユニット1が立った収容状態となる態様でもよい。この場合、1個の電気部品ユニット1がそれぞれ収容室11ごとに電気部品ユニット支持スリット13Qに立った収容状態で保持される態様では、電気部品ユニット支持スリット13Qの幅Mは、一つの電気部品ユニット1の取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部の厚さと同等、またはその厚さよりも若干大きい幅である。また、二つの電気部品ユニット1が重なり合う状態に組み合わせた一対が、収容室11ごとに電気部品ユニット支持スリット13Qに立った収容状態で保持される態様では、二つの電気部品ユニット1の取り付けフランジ6を含む外装ケース5の左右両端部の厚さと同等、またはその厚さよりも若干大きい幅である。このいずれの場合も、主仕切り体13への電気部品ユニット1の収容、仕切り板20との関係、更には外箱12内への主仕切り体13の積層については、上記包装電気部品ユニット1Aの場合と同様である。
【0072】
上記実施形態において、主仕切り体13は、段ボールの折り曲げにて前後立壁13A、13Bを一体形成しているため、左右立壁13C、13Dと前後立壁13A、13Bとが、4隅の部分でスリット13X及び13Yが嵌合し合うことによって、主仕切り体13の周囲の強度が確保され、主仕切り体13を所期の強度に保つことができる点で好ましい。しかし、初期の強度確保ができれば、この前後立壁13A、13Bの替わりに、区画壁13Fによって前後立壁を形成する構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、電気回路部品が取り付けられたプリント配線基板が保護ケースに収容された電気部品ユニットの梱包装置として、上記実施例に示した図示の形態に限らず、本発明の技術範囲において、種々の構成を包含するものである。
【符号の説明】
【0074】
1・・・・・電気部品ユニット
1A・・・・包装電気部品ユニット
2・・・・・プリント配線基板
3・・・・・発光表示部
4A、4B・・・・リレー
5・・・・・外装ケース
6・・・・・取り付けフランジ
7・・・・・保護袋
10・・・・包装装置
10A〜10D・・・外箱の開閉蓋
10E・・・外箱の内底面
11・・・・収容室
12・・・・外箱
12A、12B・・・外箱の前後壁
12C、12D・・・外箱の左右側壁
13・・・・主仕切り体
13A、13B・・・前後立壁
13C、13D・・・左右立壁
13E・・・底壁
13F・・・区画壁
13K・・・基体
13P・・・段ボール板
13Q・・・電気部品ユニット支持スリット
13X、13Y・・・スリット
13Z・・・フラップ(または舌片という)
16・・・・区画壁支持スリット
17X・・・係合スリット
20・・・・平板状の仕切り板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、且つ前記左右立壁に亘る区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画形成され、前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成され、前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項2】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体に形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項3】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットを段ボール製の立体形状の外箱内の収容室に収容支持するために、前記外箱内を複数の前記収容室に区画する主仕切り体であって、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、前記外箱の左右内側面に沿うよう前記底壁の左右側に位置する二重壁構成の左右立壁と、前記底壁の前後側において前記二重壁構成の左右立壁の内側壁に左右両端部が組み合わされる前後立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項4】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、且つ前記左右立壁に亘る区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画形成され、前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットが形成され、前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【請求項5】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、この底壁の左右側に前記外箱の左右内側面に沿う二重壁構成の左右立壁とが段ボールの折り曲げにて一体に形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【請求項6】
所定厚さで以って横長矩形状の板状形態をなす電気部品ユニットと、複数の区画された収容室が形成された段ボール製の包装箱を備え、前記包装箱は、立体形状の外箱と、前記外箱内を複数の収容室に区画するよう前記外箱内に収容される主仕切り体を備え、
前記主仕切り体は、平坦状の底壁と、前記外箱の左右内側面に沿うよう前記底壁の左右側に位置する二重壁構成の左右立壁と、前記底壁の前後側において前記二重壁構成の左右立壁の内側壁に左右両端部が組み合わされる前後立壁とが段ボールの折り曲げにて一体形成され、左右両端部が前後方向に所定間隔で前記左右立壁に支持される区画壁にて前記左右立壁間が前後方向に複数の収容室に区画され、
前記二重壁構成の左右立壁の内側壁には、前記区画壁の左右両端部が上方から挿入される区画壁支持スリットと、前記収容室ごとに前記電気部品ユニットが立った収容状態となるように前記電気部品ユニットの左右端部が上方から挿入される電気部品ユニット支持スリットとが形成され、
前記電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に、前記左右立壁の上部から前記電気部品ユニット支持スリットへ臨むフラップ(舌片)を形成したことを特徴とする電気部品ユニットの包装装置。
【請求項7】
前記電気部品ユニット支持スリットは、前記収容室ごとに二つの前記電気部品ユニットが重ね合わされた並列状態でその左右端部が上方から挿入される幅を有すると共に、前記フラップ(舌片)は、前記重ね合わされた並列状態の電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項8】
前記電気部品ユニット支持スリットは、前記収容室ごとに二つの前記電気部品ユニットが重ね合わされた並列状態でその左右端部が上方から挿入される幅を有すると共に、前記フラップ(舌片)は、前記重ね合わされた並列状態の電気部品ユニットの左右端部が当接または近接する位置に形成されたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の電気部品ユニットの包装装置。
【請求項9】
前記電気部品ユニットは、電気回路部品が取り付けられた横長矩形状の平板状のプリント配線基板が横長矩形状の外装ケースに取り付けられた形態であることを特徴とする請求項1、2、3及び7のいずれかに記載の電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項10】
前記電気部品ユニットは、電気回路部品が取り付けられた横長矩形状の平板状のプリント配線基板が横長矩形状の外装ケースに取り付けられた形態であることを特徴とする請求項4、5、6及び8のいずれかに記載の電気部品ユニットの包装装置。
【請求項11】
前記電気部品ユニットは、電気部品が取り付けられたプリント基板が左右端部に取り付けフランジを備えた外装ケースに保持されて可撓性の透明な帯電防止用の保護袋に収容された形態であり、前記電気部品ユニット支持スリットは前記保護袋の左右端部が前記取り付けフランジと共に上方から挿入されるように前記左右立壁の二重壁の上面に開口したことを特徴とする請求項9に記載の電気部品ユニット包装装置用主仕切り体。
【請求項12】
前記電気部品ユニットは、電気部品が取り付けられたプリント基板が左右端部に取り付けフランジを備えた外装ケースに保持されて可撓性の透明な帯電防止用の保護袋に収容された形態であり、前記電気部品ユニット支持スリットは前記保護袋の左右端部が前記取り付けフランジと共に上方から挿入されるように前記左右立壁の二重壁の上面に開口したことを特徴とする請求項10に記載の電気部品ユニットの包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−18531(P2013−18531A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155401(P2011−155401)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(302071092)テガ三洋工業株式会社 (244)
【Fターム(参考)】