説明

電磁エネルギ処置デバイスのコード化された出力アタッチメント

電磁エネルギ出力用デバイスに取付ける出力アタッチメントは、カラー、トポグラフィ、またはカラーとトポグラフィの組合せを使用してコード化される。取外し可能で、交換可能な出力アタッチメントは、特定の外科または他の切断処置を遂行する目的で交換することができる。ユーザに与える指示は、出力アタッチメントの取替えを迅速且つ信頼できるように行わせるために、カラーまたは他のコード化されたインディケータによって注意を引くようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には電磁エネルギ処置デバイスに関し、特定的には医療応用に使用される電磁エネルギデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
歯科及び医療応用に使用されるレーザデバイスは、特定の医療または歯科処置に専用のハンドピース及びアタッチメントを使用することが多い。例えば、レーザは、歯科カリエス除去のような第1の処置の実施を容易にするために第1の型の光導波管を通して光エネルギを出力し、歯を白くするような第2の処置の実施を容易にするために第2の光導波管を通して光エネルギを出力するように構成することができる。他の場合には、レーザパワーをデリバリシステムへ供給することができるレーザパワー源を含むレーザベースユニットをさまざまなハンドピース及び導波管に結合し、レーザエネルギを処置サイトへ送給することができる。パワー設定に関係する補助機能、照明に対する要望、水または空気を噴霧する必要性、その他の要求は、特定の処置計画の詳細に依存してハンドピース毎に変化させることができる。
【0003】
医療または歯科における意図された処置に適切にマッチしていないハンドピースまたは導波管を無意識に、または偶発的に使用してしまうと、患者の苦痛、処置した組織への修復不能な損傷、無駄な時間等々を含む望ましくない結果がもたらされ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って従来技術においては、レーザデリバリデバイスと、意図された処置技術とを適切にマッチさせることを確実に保証できる方法及び装置に対する要望が存在している。更に、特定の医療または歯科応用へのハンドピース及び光導波管のマッチングを容易にすることができる手順及びデバイスに対する要望も存在している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、種々の出力アタッチメントの特性、互換性、及び処置適合性の1つまたはそれ以上に関する情報をユーザへ提供することができる本発明の方法及び装置を使用してこれらの要望に対処する。出力アタッチメントは、レーザのような電磁エネルギ出力用デバイスに接続可能であるという共通の特色を有することができる。これらの特性、互換性、及び処置適合性は「しるし」によって、または本発明によれば、出力アタッチメント、電磁エネルギ出力用デバイスのハンドピースの出力端、及び電磁エネルギ出力用ベースユニットのディスプレイの1つまたはそれ以上の上に配置されるコードによって、ユーザに伝えることができる。
【0006】
本発明の実施の形態は、電磁エネルギを供給する電磁エネルギ出力用ベースユニット、及び電磁エネルギ出力用ベースユニットから電磁エネルギを受け、複数の出力アタッチメントの1つまたはそれ以上を受け入れるようになっているハンドピースを備えた電磁エネルギ出力用デバイスを含むことができる。本実施の形態は更に、前記ハンドピースに結合することができる複数の出力アタッチメントを含み、結合された出力アタッチメントは前記ハンドピースから電磁エネルギを受け、その電磁エネルギを目標サイトへ送給することができる。電磁エネルギ出力用デバイスの一実施の形態においては、複数の出力アタッチメントの各々は、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上によって、複数の出力アタッチメントの別の出力アタッチメントから識別することができる。複数の出力アタッチメントの各々は、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上に従ってコード化される。
【0007】
本発明の別の実施の形態は、電磁エネルギ出力用デバイスに取付けられる交換可能なアタッチメントを記述するコードを含み、このコードは、アタッチメントのリスト、及びアタッチメントと1:1に対応させて配置されている色のリストを含む。アタッチメントは、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上によって識別することができる。1:1の対応は、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上に従って選択される。
【0008】
本発明の一実施の形態は、電磁エネルギ出力用デバイスに取付けられる交換可能な出力アタッチメントをコード化する方法を提供することができる。この方法の一例は、出力アタッチメントのリストを作成するステップを含み、リスト内のアタッチメントの1つは、物理的に認識可能な特性によってリスト内の別の出力アタッチメントから識別される。この実施の形態は更に、色のリストを作成するステップと、それらの色を出力アタッチメントに1:1に対応させて配置するステップとを含むことができる。
【0009】
本発明の別の実施の形態は、電磁エネルギ出力用デバイスを動作させる方法を提供する。本方法は、少なくとも1つのコード化された指示(インストラクション)を受けるステップと、前記コード化された指示に従って出力アタッチメントを電磁エネルギ出力用デバイスに接続するステップとを含む。
【0010】
以下に説明する如何なる特色も、または特色の組合せも、このような何等かの組合せに含まれる特色が、文脈、本明細書、及び当分野に精通する者の知識から明らかなように相互に矛盾しないことを条件として、本発明の範囲内に含まれる。本発明を要約化する目的から、本発明のある面、長所、及び新規特色を説明することにする。勿論、必ずしもこれらの面、長所、または特色の全てが本発明の特定の実施の形態内に実現されているものではないことを理解されたい。本発明の付加的な長所及び面は、以下の詳細な説明から明白になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明の現在では好ましい実施の形態を詳細に説明する。これらの実施の形態を示している添付図面においては、同一の、または類似の部品に対して、可能な限り同一の、または類似の番号を付してある。添付図面は簡易化されており、また精密に縮尺されてはいないことを理解されたい。以下の説明では、便宜上及び明瞭化だけの目的から、トップ、ボトム、左、右、上方、下方、上、下、下側、後方、及び前方のような方向用語を添付図面に関連して使用するが、これらの方向用語が本発明の範囲を如何様にも限定するものではないことを理解されたい。
【0012】
以下に、図示されたある実施の形態に関して説明するが、これらの実施の形態は単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではないことを理解されたい。以下の実施の形態に関する詳細な説明は、特許請求の範囲に記載されている本発明の思想及び範囲内に入り得る実施の形態の全ての変更、代替、及び等価をカバーすることを意図してなされるものである。以下に説明するプロセスステップ及び構造が、電磁エネルギ出力用デバイスの動作の完全なプロセスの流れをカバーしているものではないことを理解されたい。本発明は当分野において普通に使用されている種々の技術と共に実施することができ、本発明を理解し易くするために必要に応じて一般的に実施されているプロセスステップを含んでいる。本発明は、一般的に、電磁エネルギデバイスの分野に適用性を有している。しかしながら図示の目的から、以下に医療用電磁エネルギ出力用デバイス、及び外科機能を遂行するための医療用電磁エネルギ出力用デバイスの動作方法に関連して説明することにする。
【0013】
本発明の一面によれば、電磁エネルギ出力用ハンドピースに結合するための複数の出力アタッチメントが設けられている。出力アタッチメントは、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上が出力アタッチメント毎に異なることができる。一実施の形態によれば、出力アタッチメントは、出力アタッチメントの特性(例えば、物理的に認識できる特性、または機能特性)に従ってカラーコード化されている(即ち、あるカラーパターンに従ってコード化されている)。別の実施の形態によれば、出力アタッチメントは、出力アタッチメント毎に変化する特性(例えば、物理的に認識できる特性の変化、または機能特性の変化)を表すためにトポグラフィコード化(即ち、トポグラフィ・パターンコード化)されている。更に別の実施の形態においては、出力アタッチメントはカラーパターン及びトポグラフィパターンに従ってコード化されている。
【0014】
出力アタッチメントの物理的に認識可能な特性は、例えば、出力アタッチメントの導波管の直径からなることができる。機能特性は、例えば、交換するまでに出力アタッチメントの導波管が受けるパルスの所定の、または推奨パルス数のようなレーティング(定格)からなることができる。
【0015】
カラーコードは、所与の出力アタッチメント上で変化することがない色(例えば、無地のカラーパッチ)からなることができる。カラーコードは、出力アタッチメントの異なる特性に従って異なる出力アタッチメントに関連付けることができる。カラーコードはパターン化することができ、その場合、コードは所与の出力アタッチメント上で変化する色(例えば、無地ではない色、または色の組合せ)からなることができる。更に、色は、異なる特性を有する異なる出力アタッチメントを異なる特性によって弁別するように選択することができる。
【0016】
トポグラフィコードは、表面の触覚的な及び/または視覚的な乱れからなることができる。代表的な実施の形態においては、トポグラフィコードは、異なる出力アタッチメント毎に変化する種々の表面の乱れまたは表面の乱れのパターンからなる。異なる出力アタッチメントのトポグラフィコードの間の差は、出力アタッチメントの特性の間の差に対応させることも、またはこれらの差を表すこともできる。トポグラフィコードは、例えば、出力アタッチメントの異なる特性の間の触覚的な及び視覚的な差の1つまたはそれ以上を与える非英数字的な表面の乱れからなることができる。非英数字的な表面の乱れは、所与の出力アタッチメント上で互いに他方に対して、または変化する特性を有する出力アタッチメントの間で互いに他方に対して異なる寸法及び/または向きを有する、例えば、凸形状(例えば、ストライプまたは円)、凹形状、または他のフィーチャもしくはフィーチャのパターンからなることができる。トポグラフィコードは更に、例えば、出力アタッチメントの変化する特性をユーザに区別させる機械的には読取ることができない表面乱れからなることができる。機械可読コードは、例えば、バーコード及び英数字からなることができる。一実施の形態においては、出力アタッチメントの変化する特性の間を区別するのを容易にするために、表面の乱れまたはそれらのパターン(例えば、英数字的な表面の乱れからなることができ、また種々の出力アタッチメントの間で異なることも、または異ならないこともできる)は、色またはそれらのパターンと組合せることができる。一実施の形態においては、1つまたはそれ以上のトポグラフィコードを限定する高さ及び/または深さを変化させることができる。1組のトポグラフィコードにおいては、1つまたはそれ以上のコードは1つまたはそれ以上のディメンションに沿って変化させることができ、一方、その組の他のコード(単一の出力アタッチメント上の、または1組の出力アタッチメントの間の)は変化させない。変更された実施の形態においては、出力アタッチメントの異なる特性を表すために、表面の乱れを色の差と組合せることができる。
【0017】
特に、図1を参照する。図1は、電磁エネルギを処置サイトへ転送することができる電磁エネルギ処置デバイスのデリバリシステムを示している。図示実施の形態は、電磁エネルギ出力用ハンドピース20を備え、出力用ハンドピース20は連結要素25を使用して電磁エネルギ出力ベースユニット30に接続される。電磁エネルギ出力用ハンドピース20は、細長い部分22及びハンドピースチップ45を含むことができる。近端(即ち、相対的に電磁エネルギ出力用ベースユニット30に近い方の端)部分21及び先端(即ち、相対的に電磁エネルギ出力用ベースユニット30から遠い方の端)部分50は、それぞれ電磁エネルギ出力用ハンドピース20の近端及び先端領域に配置することができる。先端部分50は、それから突き出ているファイバチップ55を有し、ファイバチップ55の詳細は図2に示されている。
【0018】
連結要素25は、第1の端26及び第2の端27を含むことができる。図1に示す第1の端26は、電磁エネルギ出力用ベースユニット30のレセプタクル32に結合されている。第2の端27は、図示実施の形態においては電磁エネルギ出力用ハンドピース20の近端部分21に結合されている。連結要素25は、導管35、及び導管35と電磁エネルギ出力用ベースユニット30とを結合するコネクタ40を更に含むことができる。導管35は、光ファイバ、空気配管、水配管等(図示してない)の1つまたはそれ以上からなることができる。
【0019】
本発明の実施の形態は、出力アタッチメントを特色としている。各出力アタッチメントは導波管に結合されているハウジングを含み、このハウジング及び類似ハウジングは、それらが取付けられているそれぞれの導波管の1つまたはそれ以上の異なる特性に従ってカラーコード化またはトポグラフィコード化することができる。例えば、ハウジングは、それぞれのハウジングによって保持される出力導波管の特定の特性(例えば、寸法)の異なる大きさを表すようにカラーコード化することができる。
【0020】
さらなる実施の形態によれば、図2に示す出力アタッチメント100の場合、ハウジングは電磁エネルギ出力ハンドピース20(図1)の先端部分50によって支持されるスリーブ105を含み、導波管がファイバチップ55を構成することができる。典型的な出力アタッチメントは、例えば、スリーブ105、及びスリーブ105によって保持されるファイバチップ55の両者を含むことができ、例えば、スリーブ105は対応するファイバチップ55の特性を表すためにカラーコード化されている。図示実施の形態のスリーブ105は、溝110を含んでいる。この溝110は、チップ取外し工具を使用してスリーブ105を電磁エネルギ出力用ハンドピース20の先端50から抜き出すのに使用することができる。ファイバチップ55の近くのスリーブ105内に空洞130を形成させることができる。この空洞130はファイバチップ55の位置を確保するように働く糊を受入れることができる。図示実施の形態のスリーブ105は複数のリング状突起115を更に含み、これらの突起115は電磁エネルギ出力用ハンドピース20の先端50の内面と接触するようになっている。
【0021】
スリーブ105は更に、先端部分50の凹み52内にスナップインするロック用の肩125を有する複数の“ばね部材”120を含むことができる。図3は、図2に示したスリーブ105とファイバチップ55とを組合せた断面図であって、ロック用肩125、及びばね部材の間に配置されるギャップ130を示している。図には、ファイバチップ55の断面も示されている。一実施の形態によれば、図2のスリーブ105をチップ石突きと呼ぶことができる。
【0022】
電磁エネルギ出力用ハンドピース20の先端50の一実施の形態は、複数の混合チャンバ(図2にはそれらの1つだけが断面で示されている)を含む。混合チャンバは、空気取入口413及び水取入口414を通して空気及び水を電磁エネルギ出力ハンドピース20から受けることができる。図10及び10aを参照して後述するように、空気及び水を混合チャンバで混合し、流体出力415を通して排出させ、それによって例えば微粒化された流体粒子を生成することができる。
【0023】
図4は、本発明の一例による出力アタッチメント100の概要図である。図2に示すファイバチップ55及びスリーブ105(即ち、チップ石突き)の側面図である図4は、図2及び3のファイバチップ55、溝110、リング状突起115、ばね部材120、及びロック用肩を更に示している。
【0024】
別の出力アタッチメント100の実施の形態は、例えば、図5に示すようなチップ構造150を含むことができる。図5のチップ構造150には、スリーブ105及びファイバ55が破線で示されている。別の実施の形態によれば、ファイバチップ55は、例えば、導波管430(図13及び14参照)、または他の構造またはアタッチメントを含むことができる。例えば、スリーブ105、ファイバチップ55の1つまたはそれ以上の上にカラーコードを配置(例えば、それらと一体に形成)し、空洞130内に糊を配置することができる。
【0025】
1つの特定の実施の形態においては、ハウジングの特性(例えば、寸法)は同一または実質的に同一であり、一方導波管の特性(例えば、寸法)は変化するが、導波管が取付けられているそれぞれのハウジングの色またはトポグラフィを変化させることによって導波管の特性の変化を反映させている。例えば、ハウジング(例えば、スリーブ105)の直径は同一または実質的に同一であることができるが、導波管(例えば、ファイバチップ55)の直径は変化させることができる。これらの導波管が取り付けられているそれぞれのハウジングのカラーコードを変化させて導波管の変化を反映させることができる。
【0026】
出力アタッチメントにカラーコードを使用することによって、例えば、意図していない型またはサイズの導波管(例えば、ファイバチップ55)の誤用、またはある導波管の不適切な応用への誤用さえも減少もしくは排除することができる。スリーブのカラーコード化に加えて、もしくはそれの代替として、ファイバサイズを表すためにファイバチップをカラーコード化することができる。この特色は、例えば外科処置において、例えば看護師または外科医が小さい物体に示されている数値寸法を相関させる必要性を排除することができ、それによって潜在的に手術時間及びコストを節約し、更に、多分便宜性及び信頼性を増加させることができる。
【0027】
各スリーブ105は、例えば、スリーブによって保持されるファイバチップの直径に従って着色されたプラスチックで形成することができる。以下の表1は、ファイバチップの直径に関連付けてスリーブを着色できる色の集まりを示している。表1に示唆されているように、色はファイバチップ直径と1:1に対応させて配置され、それによって電磁エネルギデバイス(例えば、電磁エネルギ出力用ハンドピース20(図1))に取付けられる1組の交換可能なアタッチメントを記述できるコードが形成されている。この例においては、第1のスリーブは紫のカラーコードからなることができ、これは取付けられたファイバチップが100μmの直径を有していることを表している。一方、第2のスリーブは白のカラーコードからなることができ、これは取付けられたファイバチップが150μmの直径を有していることを表している。この例で続ければ、第3のスリーブは黄のカラーコードからなり、これは取付けられたファイバチップが200μmの直径を有していることを表している。第4のスリーブは赤のカラーコードを構成しており、これは250μmの直径のファイバチップに対応している。第5のスリーブは青のカラーコードを構成し、これは取付けられたファイバチップが300μmの直径を有していることを指示している。第6のスリーブは緑のカラーコードを構成し、これは取付けられたファイバチップが350μmの直径を有していることを表している。第7のスリーブは黒のカラーコードを構成し、これは取付けられたファイバチップが400μmの直径を有していることを指示している。この例の第8のスリーブはマゼンタのカラーコードを構成し、これは取付けられたファイバチップの直径600μmに対応している。
【0028】
表1

【0029】
図6は、User Manual for a Waterlase(登録商標)All-Tissue Laser for Dentistry(以下、ウォータレーズ(登録商標)ユーザマニュアルという)に詳細記述されている電磁エネルギ出力用デバイスを使用して遂行することができる手術例を示すフロー図である。ウォータレーズ(登録商標)ユーザマニュアルの付録Cに記載されている根管臨床プロトコルのステップ1−8から要約した図6のフロー図は、異種のファイバチップの組合せの使用を含んでいる。ファイバチップは、一般的に、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上が互いに異なっている。本発明の一面によれば、全体的に、または部分的に異なるファイバチップ(及び/またはそれらに関する情報)の1つまたはそれ以上の組合せを、ユーザ指示として格納または供給することができる。これらの指示によってユーザは処置中に、もしくは処置の間に、異種のファイバチップに切り替えることができ、それによって1つまたは複数の処置を高速及び高信頼性の1つまたはそれ以上で容易に達成することができる。例えば、異なる型の出力アタッチメント(例えば、チップ)を必要とする処置を組合せなければならないような比較的複雑な手術の効率及び精度を増加させることができる。
【0030】
手術は、ウォータレーズ(登録商標)レーザのようなカッターを、ある手術処置にはある型のチップと共に、また他の手術処置には他の型のチップと共に使用して実施することができる。以下に説明する根管表面変更手術以外に例を挙げれば(ほんの数例に過ぎないが)、準備された歯腔表面の変更、歯齦線の、またはその下の歯根表面の変更、及び歯根端切除(apicoectomy)処置を含むことができる。
【0031】
引用したマニュアルの付録Cに記載されている根管臨床プロトコルのステップ1−8は、ユーザが例えば直径600μmのファイバチップ、直径200μmのファイバチップ、直径320μmのファイバチップ、及び直径400μmのファイバチップを用いて進めることによって遂行することができる。引用したマニュアルに詳述されているステップ1−8のための手術パラメータ(例えば、パワー、パルス繰り返し周波数、パルス当たりのエネルギ、水パーセンテージ及び/または空気パーセンテージ、及び別のオプションとして、パルス幅)を手動で入力することも、または2005年8月12日付米国出願第11 / 203,400号“DUAL PULSE-WIDTH MEDICAL LASER WITH PRESETS”に開示されているプリセットを使用して呼出すこともできる。
【0032】
更に、ユーザが前記処置の一部または実質的に全てのステップ(例えば、ステップ1−8)で進行するシーケンスを、電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)内にプログラムすることができる。代表的な実施の形態においては、ユーザは電磁エネルギ出力用ベースユニット30のモニタまたは他の視覚ユーザインタフェース上に供給される情報によって、前記ステップを進めるように促される。
【0033】
本発明の一面によれば、モニタはユーザに、いろいろな時点に使用可能な出力チップを表す視覚指示カラーコードまたはトポグラフィコードによって、所与の手術または処理中のさまざまな時点に種々の出力アタッチメントを使用することを指示することができる。例えば、各カラーコードは、文章、色付きの文章、モニタ上のカラーパッチ、または別の例として、モニタの背景色によって指示することができる。カラーコードまたはトポグラフィコード表示は、単一のディスプレイに供給することも、またはディスプレイの進行につれて順次に供給することもできる。一例によれば、ユーザは、所与の手術または処置を行うように促される。
【0034】
例えば、図6のステップ210−280に要約したウォータレーズ(登録商標)ユーザマニュアルの付録Cに記載されている根管臨床プロトコルのステップ1−8の一部または全てを実施する場合、例えば電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)上の最初の表示は、ステップ210に示すように、エナメル質及び象牙質を切断するのに適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)で、600μmファイバチップを使用して歯髄腔へアクセスする準備をするようにユーザに指示することができる。ステップ220においては、最初のまたはその次の表示によって、適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)で、同一のファイバチップを使用して病気の/壊死性歯髄の冠部分を除去するようにユーザに指示することができる。ステップ230においては、同一のまたは次の表示によって、適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)を使用し、200μmファイバチップを使用して初期計測を遂行するようにユーザに指示することができる。ステップ240においては、同一のまたはその次の表示によって、200μmファイバチップを使用してレーザ根管拡大を遂行するようにユーザに指示することができる。ステップ250においては、類似の1つまたは複数の表示によって、200μmファイバチップを使用して作業長を測定するようにユーザに指示することができ、またステップ260においては、200μmファイバチップを使用して根管を拡大するように指示することができる。ステップ270においては、同一のまたはその次の表示によって、300μmファイバチップを使用して根管を拡大するようにユーザに指示することができる。ステップ280においては、同一のまたはその次の表示によって、400μmファイバチップを使用して根管を拡大するようにユーザに指示することができる。ここまでの全ての表示は更に、適切な手術パラメータ設定(例えば、パワー、パルス幅、パルス繰り返し周波数のための手動またはプリセット値、及び水及び空気の設定)を使用するようにユーザに指示することができる。明らかに、種々の出力アタッチメントを使用して図6に示した諸ステップを遂行するためには、各ステップにおいて適切な出力アタッチメントを間違いなく取付けるようにユーザに特別な努力または正確さを要求する。典型的な出力アタッチメントが極めて小型であることを考えると、各ステップにおいて正しい出力アタッチメントを使用するように特別な注意を払わなければならない。
【0035】
図7に、出力アタッチメントを識別する際の、例えばサイズの小ささ、及び生じ得る曖昧さに対処する本発明の方法の一例をフロー図で示す。例示した実施の形態によれば、ステップ310においては、最初の表示によって、エナメル質及び象牙質を切断するのに適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)で、マゼンタ(600μm)ファイバチップを使用して歯髄腔へアクセスする準備をするようにユーザに指示することができる。ステップ320においては、同一のまたはその次の表示によって、適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)で、マゼンタ(600μm)ファイバチップを使用して病気の/壊死性歯髄の冠部分を除去するようにユーザに指示することができる。ステップ330においては、別のまたは同一の表示によって、適切な手術パラメータの設定(手動またはプリセット)を使用し、黄(200μm)ファイバチップを使用して初期計測を遂行するようにユーザに指示することができる。同様に、ステップ340においては、同一のまたはその次の表示によって、黄(200μm)ファイバチップを使用してレーザ根管拡大を遂行するようにユーザに指示することができる。ステップ350においては、その次のまたは同一の表示によって、黄(200μm)ファイバチップを使用して作業長を測定するようにユーザに指示することができる。ステップ360においては黄(200μm)ファイバチップを使用して根管を拡大するように指示することができ、またステップ370においては青(300μm)ファイバチップを使用して根管を拡大するようにユーザに指示することができる。同一のまたはその次の表示によって、黒(400μm)ファイバチップを使用して根管を拡大するようにユーザに指示することができる。上述した表示が、適切な(手動またはプリセット)設定を使用して指定された諸ステップを遂行するようにユーザに指示できることを理解されたい。
【0036】
ユーザが所与の処置のステップ(例えば、ステップ310−380)の一部、または実質的に全てを進めるに当たって1つより多くの表示を使用する場合には、例えば、電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)がユーザの動作を検出すると、各表示を次の表示に進めることができる。ユーザの動作は、例えば、1つまたはそれ以上のキーまたはアイコンをユーザが選択すること、または、例えば、直前のプロセスまたはステップで使用した出力アタッチメント(例えば、ファイバチップ)を取外すこと(この取外しは、電磁エネルギ出力用ベースユニット30によって検出される)からなることができる。一実施の形態によれば、この検出は、電磁エネルギ出力用ハンドピース20(図1)の先端50内のセンサ(図示してない)を使用して達成することができる。更に、電磁エネルギ出力用ベースユニット30は、電磁エネルギ出力用ハンドピース20と共に、電磁エネルギ出力用ハンドピース20に接続された出力アタッチメントのカラーコード、またはトポグラフィコード(例えば、スリーブまたはファイバチップの色)を感知するように構成することができる。この感知は、例えば、出力アタッチメントが設定または実施中の手順に適切であることを容易にする、または保証するのを援助することができる。
【0037】
ある実施の形態における出力アタッチメントは、二重コードを含むことができる。これは、二重コードを含む出力アタッチメントに関する情報だけではなく、電磁エネルギ出力用ハンドピースまたは別の出力アタッチメントに関する情報をもユーザに与える。例えば、複数の出力アタッチメントを順次に使用するような場合、第1の出力アタッチメントの近端側半分または近端は第1の色からなることができ、第1の出力アタッチメントの先端側半分または先端は第2の色からなることができ、この第2の色はその次に使用される第2の出力アタッチメントの色と一致させることができる。この色の進行は、付加的な出力アタッチメントを通して伝えて行くことができる。
【0038】
変形実施の形態においては、表示される情報(及び/またはユーザ動作)の何れか、または全ては、付加的に、または代替として、例えばワイヤレスイヤホン(及び/またはスピーカ)を介してオーディオの形状で電磁エネルギ出力用ベースユニットから供給することができる。
【0039】
本発明の1つの広い面によれば、少なくとも2つの異なるカラーコードまたはトポグラフィコードを使用して、それぞれの出力アタッチメントによって保持される導波管の少なくとも2つの異なる特性を弁別する視覚または触覚情報を与えることができる。一実施の形態においては、少なくとも2つの異なるカラーコード(例えば、無地の色、または色の組合せ)を使用して、それぞれの出力アタッチメントによって保持される導波管の少なくとも2つの異なる特性(例えば、寸法)を視覚的に弁別することができる。例えば、少なくとも2つの色(例えば、紫及び白)を出力アタッチメント上に使用して、それぞれの出力アタッチメントによって保持される導波管の少なくとも2つの異なる寸法(例えば、100μm及び150μm)の間を弁別することができる。別の実施の形態においては、少なくとも2つの異なるトポグラフィコード(例えば、表面の乱れ、パターン、またはフィーチャ)を使用して、それぞれの出力アタッチメントによって保持される異なる特性を有する少なくとも2つの異なる導波管を弁別する触覚的及び/または視覚的情報を与えることができる。例えば、出力アタッチメント上に少なくとも2つの表面(例えば、滑らかな表面及びテクスチャ付き表面)を使用して、それぞれの出力アタッチメントによって保持される導波管の少なくとも2つの異なる寸法(例えば、100μm及び150μm)を弁別することができる。異なるカラーコードまたはトポグラフィコード(または、カラーコード及びトポグラフィコードの組合せ)の数は、出力アタッチメントの異なる特性の数に対応、もしくは等しくすることができる。この配列は1:1の対応を定義し、それによって異なる各出力アタッチメントは、独特なカラーコードまたはトポグラフィコード(または、カラーコード及びトポグラフィコードの組合せ)によって識別することができる。上例においては、少なくとも2つのアイテムは更に、例えば表1に示したコードに従って複数のアイテムであることができる。
【0040】
ある実施の形態においては、異なる出力アタッチメントの代わりに、もしくはそれらに加えて、異なるハンドピースを使用する。カラーコード及び/またはトポグラフィコードは、異なる出力アタッチメント及び/または異なる電磁エネルギ出力用ハンドピースの1つまたはそれ以上の上に配置することができる。例えば、異なる出力アタッチメントの異なる特性は、異なる電磁エネルギ出力用ハンドピースを有する出力アタッチメントの互換性からなることができる。1つの変形として、低コスト電磁エネルギ出力用ハンドピースが第1の所定の組の出力アタッチメントを構成し、高エンド電磁エネルギ出力用ハンドピースが第2の所定の組の出力アタッチメントを構成することができる。第2の所定の組の出力アタッチメントは、例えば、第1の所定の組の出力アタッチメントの全てを含むことができる。一実施の形態の例として、コードは、2005年7月13日付米国特許出願第11 / 181,373号“FIBER TIP DETECTOR APPARATUS”に開示されているようにして実現することができる。この出願によれば、異なる電磁エネルギ出力用ハンドピースは異なる出力アタッチメントを受入れるようにプログラムされている。本発明のコードは、出力アタッチメントをどの電磁エネルギ出力用ハンドピースと共に使用することができるかを、容易にユーザに指示することができる。これらのコードは、出力アタッチメントに一部または全部の上に、及び電磁エネルギ出力用ハンドピースの一部または全部の上に配置することができる。出力アタッチメント及びそれらとマッチングした電磁エネルギ出力用ハンドピースの若干または全ての上にコードが配置されているような実施の形態においては、それらのコードは、互換性を表すためにマッチングしている出力アタッチメントと電磁エネルギ出力用ハンドピースとの間で類似していても、または同一であっても差し支えない。一実施の形態として、ある出力アタッチメントは、あるコード化されていない電磁エネルギ出力用ハンドピースとの互換性を指示するためにコード化しないことができる。別の実施の形態として、ある出力アタッチメントは、あるコード化されていない、及び/またはコード化された電磁エネルギ出力用ハンドピースとの互換性を表すために、コード化しないことができる。他の出力アタッチメントは、あるコード化されていない、及び/またはコード化された電磁エネルギ出力用ハンドピースとの互換性を表すためにコード化することができる。一実施の形態においては、出力アタッチメント上のコードは、互換性を表すために電磁エネルギ出力用ハンドピース上のコードと同一の色を有することができる。出力アタッチメント及び/または電磁エネルギ出力用ハンドピース上のコードの色及び/またはコードの形状、向き、または位置が、両者の間の互換性を表すことができる。例えば、ある出力アタッチメント上に配置された単一のカラーストライプは、その出力アタッチメントと、単一のカラーストライプ(例えば、同一の、類似の、または異なる色)を有する電磁エネルギ出力用ハンドピースとの互換性を表すことができる。また、出力アタッチメント上に配置された二重のカラーストライプは、その出力アタッチメントと、二重カラーストライプ(例えば、同一の、類似の、または異なる色)を有する電磁エネルギ出力用ハンドピースとの互換性を表すことができる。上述したように、ストライプの数及び/または色の他に、ストライプの異なる厚み及び/または間隔、または他の形状も互換性を表すために使用することができる。
【0041】
互換性特性に関して以上に説明した種々の例は、付加的に、または代替として、出力アタッチメント及び/または電磁エネルギ出力用ハンドピースの他の特性を明示するために、例えば以下に説明するような付加的な実施の形態内に全てを、または部分的に実施することができる。他の実施の形態においては、カラーコードまたはトポグラフィコードを使用して保守または関連問題を指示することができる(例えば、出力アタッチメントが所定の量を使用したことをパルスカウンタが伝送したパルスの数から決定した場合、電磁エネルギ出力用ハンドピースは出力アタッチメントに赤のような色を塗って交換を推奨することを指示することができる)。他の実施の形態においては、カラーコードまたはトポグラフィコードを使用して処置の型を指示することができる。例えば、第1のグループまたは型の出力アタッチメント(例えば、種々のファイバチップ55(図2))は、カラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができ、第2のグループまたは型の出力アタッチメント(例えば、チップ構造150(図5))は、異なるカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができる(または、有していないこともできる)。例えば、根管処置用ファイバチップは、全て共通のカラーコードを有することができる。
【0042】
他の実施の形態においては、カラーコードまたはトポグラフィコードを使用して手術または目標組織の型を示すことができる。例えば、第1のグループまたは型の出力アタッチメントは、硬組織処置に対する適合性を表すカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができる。第2の型の出力アタッチメントは、軟組織処置に対する適合性を表す異なるカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができ(もしくは、何も有していないこともでき)、及び/または出力アタッチメントは、硬及び軟組織処置に対する適合性を表すカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができる。更に他の実施の形態においては、電磁エネルギ出力用ハウジングの手術パラメータ適合性を示すために、カラーコードまたはトポグラフィコードを使用することができる。例えば、第1のグループまたは型の出力アタッチメントは長パルス処置に対する適合性を表すカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができ、第2の型の出力アタッチメントは短パルス処置に対する適合性を表す異なるカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができる(もしくは、何も有していないこともできる)。他の出力アタッチメントは、長及び短パルス処置に対する適合性を表すカラーコード及び/またはトポグラフィコードを有することができる。2005年8月12日付米国特許出願第11 / 203,400号“DUAL PULSE-WIDTH MEDICAL LASER WITH PRESET”には、本発明のコード及び関連構造と組合せることができる長パルス及び短パルス構造及び方法が開示されている。
【0043】
図8は、本発明によるコードを作成する方法の実施の形態を示すフロー図である。図示実施の形態は、ステップ500において、出力アタッチメントのリストを作成する。一例として、出力アタッチメントのリストは、表1の直径の列にリストされている直径を有するファイバチップアタッチメントの集まりに対応させることができる。この実施の形態は更に、ステップ505において色のリストを作成する。色のリストの例は、例えば、表1の色の列内に示されている紫、白、・・・、マゼンタを含むことができる。図8によれば、ステップ510において、これらの色は出力アタッチメントと1:1に対応させて配置することができる。表1は、これらの配置例を示しており、紫色は100μmの直径を有する出力アタッチメントに対応して配置され、白色は150μmの直径を有する出力アタッチメントに対応して配置されている等々である。実際には、所与の直径を有する各出力アタッチメントは、表1のような表内に与えられている直径に対応する色に従って着色することができる。カラーコーディングは、例えば、図4に示されている出力アタッチメント100のスリーブ105を着色することによって遂行することができる。
【0044】
一実施の形態においては、本発明は、2005年7月20日付米国特許出願第11 / 186,619号“CONTRA-ANGLE ROTATING HANDPIECE HAVING TACTILE-FEEDBACK TIP FERRULE”と共に使用するための識別コネクタに関連する。2005年7月27日付米国特許出願第11 / 192,334号“IDENTIFICATION CONNECTOR FOR A MEDICAL LASER HANDPIECE”に開示されている識別コネクタの実施の形態は、図1の形状を取ることができる。
【0045】
図9は、図1に示す導管35の別の実施の形態の概要図である。図示実施の形態の導管35は、4つの近端部材、即ち第1の近端部材36、第2の近端部材37、第3の近端部材38、及び第4の近端部材39を含んでいる。第1、第2、及び第3の近端部材36、37、及び38は、1つまたはそれ以上の光伝送器、または例えば導管35の中空内部の断面積よりも小さい断面積を有する他の管状の、または細長い構造を収容するように構成された中空内部を有することができる。第1、第2、及び第3の近端部材36、37、及び38は、各近端部材の中空内部が細長いボディ22(図1)の中空内部と通ずるように配列することができる。この配列は、電磁エネルギ出力用ハンドピース20の近端部分21から先端部分50まで延びる実質的に連続した光伝導路を提供することができる。第3の近端部材38は、電磁エネルギ出力用ハンドピース20からフィードバック(例えば、反射または散乱光)を受けることができ、またそのフィードバックを電磁エネルギ出力用ベースユニット30へ伝送することができる(後述)。
【0046】
第4の近端部材39は、例えば、エルビウム、クロム、イットリウムスカンジウムガリウムガーネット(Er,Cr:YSGG)ソリッドステートレーザから導出された電磁放射を受けることができる。このレーザは、約20Hzの繰り返し周波数、及び約150マイクロ秒のパルス幅で、ほぼ2.78μmの波長を有する電磁エネルギを、約6Wの平均パワーで生成することができる。更に、電磁放射は、約655nmの波長と、連続波(CW)モードで伝送される約1mWの平均パワーを有する光のような、照準用ビームを更に含むことができる。第4の近端部材39は、電磁エネルギ出力用ベースユニット30から受けた電磁放射を電磁エネルギ出力用ハンドピース20へ伝送することができる。図の実施の形態には4つの近端部材が設けられているように示されているが、付加的な実施の形態においては、例えば、電磁エネルギ出力ベースユニット30によって提供される複数の光伝導器に従ってより多くの、またはより少ない数の近端部材を設けることができる。更に、図示実施の形態は実質的に等直径の第1及び第2の近端部材36及び37を含み、第3の近端部材38は第1及び第2の近端部材36及び37の直径の何れよりも小さい直径を有しているが、変形実施の形態によれば、他の直径も企図することができる。
【0047】
図10は、ハンドピースチップ45(図1参照)の部分断面図である。外面46によって包囲されている図示実施の形態は、電磁エネルギ出力用ユニット30から電磁エネルギ、照明光、励振光等を受けることができる。典型的には、電磁エネルギ及び光は、図12に示すファイバ400及び405のようなファイバ導波管を通して伝送される。一実施の形態によれば、治療用電磁エネルギ401が受けられ(例えば、第4の近端部材39(図9)を通して)、内部導波管400によって運ばれ、第1の鏡420に向かって導かれ、そこで反射した治療用電磁エネルギはファイバチップ55に向かって導かれる。照明光のような別の電磁エネルギも、例えば近端部材36及び/または37(図9)からハンドピース45によって受けられ、ファイバ405(図12)によって運ばれ、第2の鏡425に向かって導かれる。第2の鏡425は光を1つまたはそれ以上の導波管430に向かって導き、導波管430は例えば目標領域を照明するために光を目標領域へ導くことができる。ある実施の形態においては、第1及び第2の鏡420及び425は、放物面、トロイダル面、または平坦面からなることができる。図10には、冷却用空気の経路445も簡易断面図で示されている。
【0048】
図9の11−11’矢視断面図である図11の実施の形態に示すように、近端部材36(並びに、近端部材37)は、単一の光放出組立体または導波管として限定されるように、互いに実質的に融合させた3本の光ファイバ405からなることができる。変形実施の形態においては、3本の光ファイバ405は、他の手段によって結合することも、または結合しないこともできる。別の実施の形態によれば、図12の断面図(図10のハンドピースチップ45の12−12’矢視断面図である)に示すように、近端部材36及び/または37は6本の光ファイバ405を含み、これらの光ファイバ405は電磁エネルギ導波管400を取り囲むことができる。近端部材38は、これも図12に断面で示すように6本の比較的細いファイバ410を含むことができる。ファイバ410に対応するファイバのような1本またはそれ以上の付加的な導波管を外面46内に配置し、例えば、目標表面からのフィードバック光を受けるように構成することができる。フィードバック光は、後に詳述するように、例えばファイバチップ55から受けた散乱光435(図10)からなることができる。散乱光435(例えば、フィードバック光)は、例えば第3の近端部材38(図9)によって電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)へ伝送することができる。ファイバ410は、図12では互いに分離されているものとして示されているが、別の実施の形態においては2本またはそれ以上のファイバ410を互いに融合、またはそれ以外に結合させることができる。ファイバ405及び410は、押出し等のような普通の技術を使用して、プラスチックで製造することができる。
【0049】
図13は、図10のハンドピースチップ45の12−12’矢視断面で示す別の実施の形態の図である。図13に示されている治療用電磁エネルギ導波管400は、照明用導波管(例えば、ファイバ405)及びフィードバック用導波管(例えば、ファイバ410)によって取り囲まれており、またこれらの導波管は全て外面46内に配置されている。図12で説明した手法と類似の手法で、照明用導波管(例えば、ファイバ405)は近端部材36によって電磁エネルギ出力用ベースユニットから光エネルギを受け、その光を電磁エネルギ出力用ハンドピース20の先端部分50へ導くことができる。フィードバック用導波管(例えば、ファイバ410)はファイバチップ55(図10)から光エネルギを受け、その光を電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)へ伝送することができる。例えば前記2005年7月27日付米国特許出願第11 / 192,334号“IDENTIFICATION CONNECTOR FOR A MEDICAL LASER HANDPIECE”に記載されている他の実施の形態においては、電磁エネルギ出力用ベースユニット30は、噴霧用空気、噴霧用水、及び/または冷却用空気を電磁エネルギ出力用ハンドピース20に付加的に供給することができる。
【0050】
図14は、図10のハンドピースチップ45の別の実施の形態の14−14’矢視断面図である。この実施の形態は、スリーブ105によって取囲まれているファイバチップ55と、オプションとして、このファイバチップ55を定位置に保持するためにファイバチップ55の周囲の空洞を充填している糊とを示している。導波管430は照明ファイバ405から照明を受け、その照明を目標へ導くことができる。ある実施の形態においては、ハンドピースチップ45内に流体出力415が配置されている。流体出力415は、例えば空気及び/または水を運ぶことができる。照明ファイバ405(図13参照)から励振される照明は、鏡425(図10参照)によって導波管430(図13及び14参照)内へ反射される。この照明の一部分は鏡425によってファイバチップ55内へも反射し得るが、ファイバチップ55は、主として、治療用電磁エネルギ放出ファイバ400(図13参照)から比較的高いエネルギを受ける。この比較的高いエネルギは、本例のように治療用ビームと照準用ビーム電磁放射とからなる。代表的な実施の形態においては、導波管430を出た照明用ファイバからの光は、目標表面、より精密に言えば歯のような個々の場所を目視して調べるのを容易にするために、強度が可変の白光である。例えば、歯腔は、複数の波長の光の援助の下に詳細に調べて処置することができる。
【0051】
ハンドピースチップ45内で噴霧用空気及び噴霧用水を混合するためのチャンバの実施の形態を図10aに示す。図示のように、混合チャンバは、例えばコネクタ40(図1)内の噴霧用空気接続に接続されそれから空気を受ける配管(図示してない)に接続された空気取入口413を含んでいる。同様に、水取入口414を、コネクタ40(図1)内の噴霧用水接続に接続されそれから水を受ける配管(図示してない)に接続することができる。直径約250μmの円形断面を有することができる空気取入口413及び水取入口414は、典型的な実施の形態においては例えば約110°であることができる角度412で結合されている。混合は、空気取入口413と水取入口414との結合の近傍において行うことができ、水及び空気の噴霧(例えば、微粒化)混合体416は流体出力415から噴出させることができる。図14に示す実施の形態には、3つの流体出力415が示されている。これらの流体出力は、例えば、2005年1月24日付米国特許出願第11 / 042,824号“ELECTROMAGNETICALLY INDUCED TREATMENT DEVICES AND METHODS”に記載されている流体出力の何れかに対応する、その一部からなる、または実質的にその全てからなることができる。他の実施の形態においては、本発明に適合させ得るように前記暫定特許出願に記載されている構造を変更することができる。流体出力415は、図10、10a、及び14に示すように、直径が約350μmの円形断面を有することができる。
【0052】
例えば、治療用及び照準用ビームを伝送する光構成要素の完全性を監視するために、照準用ビームの散乱を検出し、分析することができる。例えば、典型的な実施の形態においては、照準用ビームがフィードバック用ファイバ410内へ反射して戻ることは極めて少ないかまたは皆無であるが、もし何れかの構成要素(例えば、鏡420またはファイバチップ55のような)が破損すれば、照準用ビーム光(ある実施の形態においては、赤であることができる)の散乱が発生し得る。散乱光435(図10)はフィードバック用ファイバ410内へ導くことができ、フィードバック用ファイバ410は散乱した光を電磁エネルギ出力用ベースユニット30(図1)へ運ぶことができる。電磁エネルギ出力用ベースユニット30において光は光検出器によって検出され、光検出器へ供給される放射に対応する電気信号を形成することができる。散乱した照準用ビーム光が所定のしきい値を超えたことを検出した場合、電磁エネルギ出力用ベースユニット30または他の構造をトリガさせてエラーまたはエラーの可能性を表示させることができる。フィードバック用ファイバ410から検出された散乱光435の大きさ、及び/または種々のフィードバック用ファイバ410の中の、またはそれらの間の検出された散乱光の相対的な大きさを自動的に分析し、及び/または所定の光構成要素故障基準と比較して、潜在的な光構成要素の問題の型及び重大さに関してユーザに付加的な情報を与えることができる。これらの計算の全ては、ファイバチップ55の色(型)に基づくことができる。フィードバックを電磁エネルギ出力用ベースユニット(例えば、青色)のモニタに供給し、上述した指示またはパラメータの1つまたはそれ以上を表示させることができる。
【0053】
一実施の形態においては、導波管430及びスリーブ105は、例えば、金属製のハウジング440内に収容(例えば、支持)されている。一実施の形態によれば、ハウジング440の内部は中実であり、内部には、例えばスリーブ105及び/または導波管430を受入れ、流体出力415を限定するための空洞が配置されている。他の実施の形態においては、ハウジング440及び/または内部は、透明プラスチック、サファイア、または石英のような透明材料からなり、従って、オプションとして導波管430を省くことができる。従って、ある実施の形態においては、導波管430を配置または限定しなくても内部の透明材料を通して光を伝送することができるので、内部はスリーブ105及び流体出力415のためだけの空洞を備えていればよい。
【0054】
図13の実施の形態は、6本の照明用(及び/または、例えば2005年8月12日付米国特許出願第11 / 203,399号に開示されているような、カリエス検出を含むある実施の形態における“励振”)ファイバ405、及び3本のフィードバック用ファイバ410によって取囲まれた電磁エネルギ放出用ファイバ400を示している。他の実施の形態においては、より多数の、またはより少数の、または異なる寸法または間隔の照明用ファイバ405(及び/または、導波管430)及び/またはフィードバック用ファイバ410を使用することができる。本発明の一面によれば、例えば1本の(または、ある実施の形態においては2本の)照明用ファイバ405及び/または導波管430だけを使用することによって生じ得るシャドウイングを回避するために、2本またはそれ以上の、好ましくは3本またはそれ以上のファイバ及び/または導波管を使用することができる。
【0055】
代表的な実施の形態においては、流体出力は約0°、120°、及び240°に、即ち、約120°間隔で位置決めされている。別の実施の形態においては、6本の照明ファイバ405及び3本のフィードバックファイバ410(図13)が、鏡425を介して9本の導波管430(図14)と光学的に整列し、例えば1:1の基準で結合されている。例えば、もし9つの要素(即ち図12においては、6本の照明用ファイバ405及び3本のフィードバック用ファイバ410)がほぼ等間隔に約0°、40°、80°、120°、160°、200°、240°、280°、及び320°に配置されていれば、9本の導波管430もほぼ等間隔に、約0°、40°、80°、120°、160°、200°、240°、280°、及び320°に配置することができる。例えば、導波管430が比較的密接している3つのグループ内に配列され、各グループが2つの流体出力の間に配置されているような別の実施の形態においては、導波管430は、例えば、約0°、35°、70°、120°、155°、190°、240°、275°、及び310°に配置することができる。1つのこのような実施の形態においては、導波管430は同様に、約0°、35°、70°、120°、155°、190°、240°、275°、及び310°に配置することができる。更に、このような実施の形態においては、流体出力は、導波管の間の約95°、215°、及び335°に配置することができる。
【0056】
図12及び13の断面図は、先端から鏡420及び425上に放射を出力する対応構造を説明するために、代替として(もしくは付加的に)、図10の12−12’矢視断面をそのまま鏡420及び425により近付けて(または、直近に配置して)対応させることができる。照明用ファイバ405及びフィードバック用ファイバ410の直径は異なることも(図12の断面図参照)、または同一または実質的に同一(図13の断面図参照)であることもできる。一実施の形態においては、図13の照明用ファイバ405及びフィードバック用ファイバ410は直径が約1mmのプラスチック構造からなり、図14の導波管430は直径が約0.9mmのサファイア構造からなっている。
【0057】
本明細書は、BioLase Technology Inc.に譲渡された以下の特許に開示されている対応または関連構造及び方法の全てを参照として採入れている。この採入れは、以下の特許内の対応、または関連構造(及び、その変更)を含み、これらは本明細書、以下の特許の明細書、及び当業者の知識及び判断に従って、(i)本発明と共に動作可能であり、(ii)本発明と共に動作可能になるように当業者によって変更可能であり、及び/または(iii)本発明と共に、または本発明の何れかの部分と組合せて実現/使用可能である。
米国特許第5,741,247号、 米国特許第5,785,521号、 米国特許第5,968,037号、
米国特許第6,086,367号、 米国特許第6,231,567号、 米国特許第6,254,597号、
米国特許第6,288,499号、 米国特許第6,350,123号、 米国特許第6,389,193号、
米国特許第6,544,256号、 米国特許第6,561,803号、 米国特許第6,567,582号、
米国特許第6,610,053号、 米国特許第6,616,447号、 米国特許第6,616,451号、
米国特許第6,669,685号、 米国特許第6,744,790号、及び米国特許第6,821,272号。
例えば、出力光のエネルギ分布は、レーザのような電磁エネルギ源の処置効果または切断効果を最適化または最大化するために有用であり得る。電磁エネルギ出力は、例えば、目標表面上の流体(例えば、流体粒子の微粒化分布)内へ導くことができる。電磁エネルギを目標表面上の流体粒子の微粒化分布内へ導く装置は、前述した米国特許第5,574,247号に開示されている。レーザは大量のエネルギを、水からなることができる流体(例えば、微粒化流体粒子)内へ伝えて、流体(例えば、流体粒子)を膨張させ、目標表面に破壊的(例えば、機械的)切断力を加えることができる。
【0058】
以上に説明した方法及び装置は、
Waterlace(登録商標)ユーザマニュアル、
2005年7月13日付米国特許出願第11 / 181,373号“FIBER TIP DETECTOR APPRATUS”、
2005年7月20日付米国特許出願第11 / 186,619号“CONTRA-ANGLE ROTATING HANDPIECE HAVING TACTILE-FEEDBACK TIP FERRULE”、
2005年7月27日付米国特許出願第11 / 191,594号“DUAL PULSE-WIDTH MEDICAL LASER”、
2005年7月27日付米国特許出願第11 / 192,329号“MEDICAL LASER HAVING CONTROLLED-TEMPERATURE AND STERILIZED FLUID OUTPUT”、
2005年7月27日付米国特許出願第11 / 192,334号“IDENTIFICATION CONNECTOR FOR A MEDICAL LASER HANDPIECE”、
2005年8月12日付米国特許出願第11 / 203,677号“LASER HANDPIECE ARCHITECTURE AND METHOD”、
2005年8月12日付米国特許出願第11 / 203,399号“CARIES DETECTION USING TIMING DIFFERENTAILS BETWEEN EXCITATION AND RETURN PULSES”、及び
2005年8月12日付米国特許出願第11 / 203,400号“DUAL PULSE-WIDTH MEDICAL LASER WITH PRESETS”
に開示されているデバイス及び方法と共に動作させ得ることを意図している。
【0059】
以上の説明から、当業者には、本発明の方法及び装置が電磁エネルギ出力用デバイス、特に、複数の異なる出力アタッチメントを取付けることができる電磁エネルギ出力用デバイスの操作を容易にし得ることが理解されたであろう。本発明を種々の特定の例及び実施の形態に関連して説明したが、本発明がそれに限定されるものではなく、種々に実現できることを理解されたい。以上の説明から、当業者ならば、開示した実施の形態に対する多くの変化、組合せ、及び変更を、相互に排他的にならないように実現することができよう。更に、以上の説明から、当業者には、他の組合せ、省略、置換、及び変更が明白であろう。従って、本発明は上述した実施の形態によって限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定されるものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】電磁エネルギを処置サイトへ転送することができるデリバリシステムの概要図である。
【図2】電磁エネルギ出力用ハンドピースの先端部分の断面図であって、スリーブ及びファイバチップを示している。
【図3】図2に示すスリーブ及びファイバチップによって形成される組合せの断面図である。
【図4】本発明による出力アタッチメントの概要図である。
【図5】チップ構造の概要図である。
【図6】電磁エネルギ出力用デバイスを使用して遂行することができる手術の例を記述するフロー図である。
【図7】従来技術の限界に対処または打破することができる本発明の方法を使用する図6の手術を示すフロー図である。
【図8】本発明によるコードを作成する方法の実施を示すフロー図である。
【図9】図1に示す導管の実施の形態の概要図である。
【図10】ハンドピースチップの部分除去図である。
【図10a】図10のハンドピースの詳細を示す概要図であって、空気及び水を噴霧するための混合チャンバを示している。
【図11】近端部材の図9の11−11’矢視断面図である。
【図12】ハンドピースチップの図10の12−12’矢視断面図である。
【図13】ハンドピースチップの別の実施の形態の図10の12−12’矢視断面図である。
【図14】ハンドピースチップの別の実施の形態の図10の14−14’矢視断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁エネルギ出力用デバイスであって、
電磁エネルギを供給するように構成されている電磁エネルギ出力用ベースユニットと、
前記電磁エネルギ出力用ベースユニットに結合され、前記電磁エネルギ出力用ベースユニットから電磁エネルギを受けるように構成されている電磁エネルギ出力用ハンドピースと、
前記電磁エネルギ出力用ハンドピースに交換可能に結合されるように構成されている複数の出力アタッチメントと、
を備え、
結合された1つの出力アタッチメントは前記電磁エネルギ出力用ハンドピースから電磁エネルギを受けてその電磁エネルギを目標サイトへ送給するようになっており、前記複数の出力アタッチメントの複数の部材は、物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上に従ってコード化されている前記物理的に認識可能な特性及び前記機能特性の1つまたはそれ以上によって互いに弁別可能にされている、
ことを特徴とする電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項2】
前記複数の出力アタッチメントの部材は、物理的に認識可能な特性に従ってコード化されており、
前記物理的に認識可能な特性は、出力アタッチメントの直径からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項3】
前記複数の出力アタッチメントの部材は、導波管からなることを特徴とする請求項2に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項4】
前記複数の出力アタッチメントの部材は、機能特性に従ってコード化されており、
前記機能特性は、出力アタッチメントのレーティングからなる、
ことを特徴とする請求項2に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項5】
前記複数の出力アタッチメントの部材は、導波管からなることを特徴とする請求項4に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項6】
前記レーティングは、前記出力アタッチメントの導波管が交換されるまでに受ける電磁エネルギパルスの推奨数からなることを特徴とする請求項5に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項7】
前記電磁エネルギ出力用デバイスは、
色のリスト及びトポグラフィのリストの1つまたはそれ以上と1:1に対応させて配置され、それによって物理的に認識可能なカラーコード及び物理的に認識可能なトポグラフィコードの1つまたはそれ以上を限定する物理的に認識可能な特性のリストと、
色のリスト及びトポグラフィのリストの1つまたはそれ以上と1:1に対応させて配置され、それによって機能カラーコード及び機能トポグラフィコードの1つまたはそれ以上を限定する機能特性のリストと、
の1つまたはそれ以上を備えている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項8】
前記物理的に認識可能なカラーコードは色のリストと1:1に対応させて配置された導波管直径のリストからなり、
前記物理的に認識可能なトポグラフィコードはトポグラフィのリストと1:1に対応させて配置された導波管直径のリストからなり、
前記機能カラーコードは色のリストと1:1に対応させて配置されたレーティングのリストからなり、
前記機能トポグラフィコードはトポグラフィのリストと1:1に対応させて配置されたレーティングのリストからなる、
ことを特徴とする請求項7に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項9】
前記導波管直径のリストは、100μm値、150μm値、200μm値、250μm値、300μm値、350μm値、400μm値、及び600μm値の1つまたはそれ以上からなり、
前記色のリストは、紫色、白色、黄色、赤色、青色、緑色、黒、及びマゼンタ色の1つまたはそれ以上からなる、
ことを特徴とする請求項8に記載の電磁エネルギ出力用デバイス。
【請求項10】
電磁エネルギ出力用デバイスに取付けられる交換可能な出力アタッチメントを記述するコードであって、
物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上によって弁別可能な出力アタッチメントのリストと、
カラーコードのリストと、
を備え、
前記カラーコードは物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上に従って前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置されている、
ことを特徴とするコード。
【請求項11】
前記物理的に認識可能な特性は、導波管直径からなることを特徴とする請求項10に記載のコード。
【請求項12】
前記機能特性は、前記出力アタッチメントの導波管が交換されるまでに受ける電磁エネルギパルスの推奨数からなることを特徴とする請求項10に記載のコード。
【請求項13】
トポグラフィのリストを更に備え、
前記トポグラフィは、機能特性に従って前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置される、
ことを特徴とする請求項10に記載のコード。
【請求項14】
トポグラフィのリストを更に備え、
前記トポグラフィは、物理的に認識可能な特性に従って前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置される、
ことを特徴とする請求項10に記載のコード。
【請求項15】
前記物理的に認識可能な特性は、導波管直径からなることを特徴とする請求項14に記載のコード。
【請求項16】
電磁エネルギ出力用デバイスに取付けられる交換可能な出力アタッチメントをコード化する方法であって、
出力アタッチメントのリストを作成するステップを含み、前記リスト内の1つの出力アタッチメントは物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上によって前記リスト内の別の出力アタッチメントから弁別可能であり、
前記方法は更に、
カラーコード及びトポグラフィコードの1つまたはそれ以上を規定するアイテムのリストを作成するステップと、
前記アイテムを、前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記出力アタッチメントのリストを作成するステップは、前記出力アタッチメントの導波管の直径によって互いに弁別可能な出力アタッチメントのリストを作成するステップからなることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記アイテムを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップは、100μm、150μm、200μm、250μm、300μm、350μm、400μm、及び600μmからなる導波管の直径値のリストから選択された導波管の直径を有する出力アタッチメントを、紫、白、黄、赤、青、緑、黒、及びマゼンタからなるカラーのリストから選択されたカラーコードと1:1に対応させて配置することからなることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記アイテムを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップは、異なる導波管直径を有する出力アタッチメントを異なるカラーコードと1:1に対応させて配置することからなることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記アイテムを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップは、ある導波管レーティングを有する出力アタッチメントをある導波管直径と1:1に対応させて配置することからなることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記アイテムを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップは、異なる導波管レーティングを有する複数の出力アタッチメントを複数の異なる導波管直径と1:1に対応させて配置することからなることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記アイテムのリストを作成するステップはトポグラフィのリストを作成するステップによって遂行され、前記配置するステップは前記トポグラフィを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップによって遂行されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記アイテムのリストを作成するステップはカラーコードのリストを作成するステップによって遂行され、前記配置するステップは前記カラーコードを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップによって遂行されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記出力アタッチメントのリストを作成するステップは出力アタッチメントのリストを作成するステップによって遂行され、前記リスト内の1つの出力アタッチメントは機能特性によって前記リスト内の別の出力アタッチメントから弁別可能であり、
前記アイテムのリストを作成するステップは、カラーコードのリストを作成するステップによって遂行され、
前記配置するステップは、前記カラーコードを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップによって遂行される、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記出力アタッチメントのリストを作成するステップは出力アタッチメントのリストを作成するステップによって遂行され、前記リスト内の1つの出力アタッチメントは機能特性によって前記リスト内の別の出力アタッチメントから弁別可能であり、
前記アイテムのリストを作成するステップは、トポグラフィのリストを作成するステップによって遂行され、
前記配置するステップは、前記トポグラフィを前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置するステップによって遂行される、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項26】
電磁エネルギ出力用デバイスを動作させる方法であって、
前記電磁エネルギ出力用デバイスのディスプレイ及びスピーカの1つまたはそれ以上によって少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップと、
前記コード化された指示に従って出力アタッチメントを前記電磁エネルギ出力用デバイスに接続するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
前記コード化された指示を受けるステップは、出力アタッチメントのカラーコード及び前記出力アタッチメントのトポグラフィコードの1つまたはそれ以上による指示を受けるステップからなることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップは、コード化された指示のシーケンスを受けるステップからなることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップは、第1のカラーコード及び第2のカラーコードによってコード化されている出力アタッチメントによって指示を受けるステップからなることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップは、
少なくとも第1のカラーコード及び第2のカラーコードを有する出力アタッチメントによって第1の指示を受けるステップと、
少なくとも前記第2のカラーコード及び第3のカラーコードを有する出力アタッチメントによって第2の指示を受けるステップと、
からなることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップは、カラーコード及びトポグラフィコードを有する出力アタッチメントによってコード化された指示を受けるステップからなることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのコード化された指示を受けるステップは、出力アタッチメントの少なくとも2つのカラーコードによってコード化された指示を受けるステップからなり、前記少なくとも2つのカラーコードは1つのパターンを形成していることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記出力アタッチメントの少なくとも2つのカラーコードによってコード化された指示を受けるステップは、前記少なくとも2つのカラーコードが1つのストライプ型パターンを形成するようにコード化された指示を受けるステップからなることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
電磁エネルギ出力用デバイスに取付けられる交換可能な出力アタッチメントを記述するコードであって、
物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上によって弁別可能な出力アタッチメントのリストと、
トポグラフィのリストと、
からなり、
前記トポグラフィは、前記物理的に認識可能な特性及び機能特性の1つまたはそれ以上に従って前記出力アタッチメントと1:1に対応させて配置されている、
ことを特徴とするコード。
【請求項35】
前記物理的に認識可能な特性は、導波管の直径からなることを特徴とする請求項34に記載のコード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図10a】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−513146(P2008−513146A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532598(P2007−532598)
【出願日】平成17年9月19日(2005.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/033530
【国際公開番号】WO2006/032057
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(506236462)バイオレーズ テクノロジー インコーポレイテッド (10)
【Fターム(参考)】