説明

電装基板の取り付け構造及びそれを備えた画像形成装置

【課題】複数の電装基板を大きな面積を占めることなく、また各電装基板の特性を損なうことなく取り付けることを可能とし、電装基板の交換をしやすくする。
【解決手段】電子部品を配置した電装基板111、112が夫々着脱可能に装着される金属製の複数のフレーム101、102を備え、該フレーム101、102を積層して取り付ける構造である。第Nフレーム102に装着される第N電装基板112を収容するとともに第Nフレーム102に着脱可能に取り付けられる金属製のカバーケース117を備え、第Nフレーム102は、第(N−1)フレーム101に装着される第(N−1)電装基板111に対面するように、第N取り付け部122にて第(N−1)フレーム101に着脱可能に取り付けられ、第N取り付け部122は、第Nフレーム102に取り付けた前記カバーケース117の外側に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品が配置された複数の電装基板を着脱可能に搭載する電装基板の取り付け構造及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置などの画像形成装置には、画像形成処理を実行するため、またこの実行に用いられる駆動部材を作動させるための制御部が設けられている。制御部には種々のICなどの電子部品を有する回路を形成した電装基板が用いられ、電装基板がフレームに実装されている。
【0003】
例えば特許文献1では、フレーム上に機械制御用の電装基板と画像処理用の電装基板を並べて装着し、機械制御用の電装基板には外部機器のインターフェース用の電装基板を接続し、それらの基板をカバーケースで覆っている。一方、画像処理用の電装基板には画像データ蓄積用のハードディスクを接続し、それの基板等を別のカバーケースで覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−85944号公報(段落[0019]、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した先行技術では、フレーム上に二つの電装基板を並べて実装しているために、画像形成装置の装置本体を構成する一つの面に上記のフレームを取り付けると、装置本体の構成面をフレームが占める面積が大きくなり、該面に他の構成部材を取り付ける自由度を制約し、また、装置が大型化するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の電装基板を大きな面積を占めることなく、また各電装基板の特性を損なうことなく取り付けることを可能とし、更に、メンテナンス作業や組立作業での電装基板の交換をしやすくした電装基板の取り付け構造及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために電装基板の取り付け構造における第1の本発明は、電子部品を配置した電装基板が着脱可能に装着される金属製の複数のフレームを備え、該フレームを積層して取り付ける構造であって、最も上側のフレームを第Nフレーム、第Nフレームの下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム(Nは2以上の整数)とすると、前記第Nフレームに装着される第N電装基板を収容するとともに前記第Nフレームに着脱可能に取り付けられる金属製のカバーケースを備え、前記第Nフレームは、前記第(N−1)フレームに装着される第(N−1)電装基板に対面するように、第N取り付け部にて前記(N−1)フレームに着脱可能に取り付けられ、前記第N取り付け部は、前記第Nフレームに取り付けた前記カバーケースの外側に設けられることを特徴としている。
【0008】
また、第2の発明では、上記の電装基板の取り付け構造において、前記第Nフレームの下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム、前記第(N−1)フレームの下側に配置されるフレームを第(N−2)フレーム(Nは3以上の整数)とすると、前記第(N−1)フレームは、前記第(N−2)フレームに装着される第(N−2)電装基板に対面するように、第(N−1)取り付け部にて前記(N−2)フレームに着脱可能に取り付けられ、前記第(N−1)取り付け部は前記第N取り付け部の前記第(N−1)フレームへの取り付け位置の外側に設けられることを特徴としている。
【0009】
また、第3の発明では、上記の電装基板の取り付け構造において、前記第N及び第(N−1)電装基板を電気的に接続する接続ケーブルを備え、前記カバーケースは前記接続ケーブルの近傍位置に開閉可能な蓋部材を備えることを特徴としている。
【0010】
また、第4の発明では、上記の電装基板の取り付け構造において、前記第(N−1)電装基板に電気的に接続されるサブ電装基板を備え、前記サブ電装基板は前記第N取り付け部に重ならない位置で且つ前記カバーケースの外側の位置で前記第Nフレームに装着されることを特徴としている。
【0011】
また、第5の発明では、上記の電装基板の取り付け構造において、最も下側に配置される底部フレームは上側面を開放した箱状に形成され、前記底部フレームの上側に配置されるフレームは前記底部フレーム内に収容されることを特徴としている。
【0012】
また、第6の発明では、上記の電装基板の取り付け構造において、前記取り付け部はネジで構成されることを特徴としている。
【0013】
また、第7の発明では、上記の構成の電装基板の取り付け構造が搭載された画像形成装置である。
【発明の効果】
【0014】
第1の発明によれば、電装基板を装着した複数のフレームが積層されて取り付けられるので、装置本体を構成する一つの面に対して大きな面積を占めることなく電装基板を取り付けることができる。また、第Nフレームに装着した第N電装基板はカバー部材に収容されるので、第N電装基板への電磁障害が抑制され、また、第(N−1)フレームに装着した第(N−1)電装基板は第Nフレームに対面するので、第(N−1)電装基板への電磁障害が抑制される。更に、第(N−1)電装基板を交換するときには、カバーケースや第N電装基板を取り外すことなく、第N取り付け部にて第Nフレームを直接に取り外せるので、第(N−1)電装基板の取替えに要する時間が短くなり、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0015】
また、第2の発明によれば、第(N−2)フレームに装着した第(N−2)電装基板は第(N−1)フレームに対面するので、第(N−2)電装基板への電磁障害が抑制される。また、第(N−2)電装基板を交換するときには、カバーケースや第Nフレームを取り外すことなく、第(N−1)取り付け部にて第(N−1)フレームを直接に取り外せるので、第(N−2)電装基板の取替えに要する時間が短くなり、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0016】
また、第3に記載の発明によれば、第(N−1)電装基板を交換するときには、カバーケースの蓋部材を開けて、その開口にて接続ケーブルを第N電装基板から外し、更に第Nフレームを取り外す。次に、第(N−1)電装基板から接続ケーブルを外し、第(N−1)電装基板を取り替える。従って、カバーケースを第Nフレームから取り外すことなく接続ケーブルの取り外しを行なうことができ、メンテナンス作業や組立作業での電装基板の交換の作業性が向上する。
【0017】
また、第4に記載の発明によれば、例えば、画像形成部の駆動制御ソフトウエアの取替えや画像形成装置が備えていない機能等を追加する場合には、取り替えるソフトウエアをサブ電装基板から入力し、また機能追加に応じて増設する回路基板をサブ電装基板に接続することが可能であり、フレームやカバーケースを取り外すことなく装置の機能の変更、追加を行なわれるために、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0018】
また、第5に記載の発明によれば、各フレームに装着した電装基板が箱状の底フレーム内に収容されるので、更に電装基板への電磁障害が抑制される。
【0019】
また、第6に記載の発明によれば、各フレームはネジにて確実に取り付けられ簡単に取り外せる。
【0020】
また、第7に記載の発明によれば、複数の電装基板を大きな面積を占めることなく取り付けられて、各電装基板の特性を損なうことなく取り付けることを可能とし、メンテナンスや組立作業での電装基板の交換をしやすくした電装基板の取り付け構造を備える画像形成装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電装基板の取り付け構造を備える画像形成装置の概略構成を示す図
【図2】第1実施形態に係る電装基板の取り付け構造を備える画像形成装置を示す斜視図
【図3】第1実施形態に係るカバーケースを取り外した状態の電装基板の取り付け構造を示す斜視図
【図4】第1実施形態に係る第2フレームを取り外した状態の電装基板の取り付け構造を示す斜視図
【図5】第1実施形態に係る電装基板の取り付け構造を模式的に示す断面図
【図6】第2実施形態に係る電装基板の取り付け構造を模式的に示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
【0023】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるタンデム型カラー複写機を概略的に示す図である。画像形成装置1は、用紙11を収容する給紙部10と、給紙部10の上方に配設される四つの露光ユニット33a〜33dと、露光ユニット33a〜33dの上方に配設される画像形成部30a〜30dと、画像形成部30a〜30dの右方に配設される定着部40と、給紙部10の右方に配設される用紙搬送部20と、画像形成装置1の上部に用紙11を排出する排出部50とを備えている。
【0024】
給紙部10は、用紙11を収容する複数の給紙カセット13を備えており、給紙ローラ21の回転動作により、複数の給紙カセット13のうち選択された給紙カセット13から用紙11を1枚ずつ確実に用紙搬送部20に送り出す。用紙搬送部20は搬送ローラ対及び搬送ガイド等を備え、給紙カセット13から送り出された用紙11を画像形成部30a〜30dに向けて搬送する。
【0025】
画像形成部30a〜30dはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応させて配設される。画像形成部30a〜30dは感光体31a〜31dを有し、感光体31a〜31dの回転方向の周囲にその上流側から順に、帯電器32a〜32dと、現像器34a〜34dと、転写ローラ35a〜35dと、クリーナー36a〜36dが配設されている。
【0026】
感光体31a〜31dは感光層を形成する感光材料としてアモルファスシリコン感光体が用いられる。尚、感光層は有機感光体(OPC感光体)でもよい。現像器34a〜34dは感光体31a〜31dの左方に配設され感光体31a〜31dにトナーを供給し、帯電器32a〜32dは感光体31a〜31d表面を一様に帯電させる。図示しない除電器は、現像器34a〜34dの感光体回転方向下流側であって感光体31a〜31dの表面に対向して配置され、感光体31a〜31d表面に現像後に残った電荷を除電する。
【0027】
露光ユニット33a〜33dは、画像読み取り部(図略)から入力された原稿画像データに基づいて、各感光体31a〜31d表面に図1の破線で示すようにレーザ光を照射するものであり、現像器34a〜34dの下方に配設される。露光ユニット33a〜33dには、レーザ光源、ポリゴンミラー、反射ミラー及びレンズが設けられる。レーザ光源から出射されたレーザ光が、ポリゴンミラー、反射ミラー及びレンズを介して、帯電器32a〜32dの感光体回転方向下流側から、感光体31a〜31dの表面に照射される。露光ユニット33a〜33dから照射されたレーザ光により、各感光体31a〜31d表面には静電潜像が形成され、この静電潜像が各現像器34a〜34dによりトナー像に現像される。
【0028】
現像器34a〜34dのトナーが消費されると、画像形成部30a〜30dの上方に配設されたトナータンク42a〜42dから、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーが現像器34a〜34dに補給される。
【0029】
無端状の中間転写ベルト38は、駆動ローラ61と従動ローラ62との間に張架される。この中間転写ベルト38の下方には、各感光体31a〜31dが搬送方向(図1の矢印方向)に沿って隣り合って配列され、感光体31a〜31dは中間転写ベルト38に接触するように対向している。各1次転写ローラ35a〜35dは、中間転写ベルト38を挟んで各感光体31a〜31dと対向して中間転写ベルト38に接触するよう配置される。また、各1次転写ローラ35a〜35dは、上下方向に移動可能であって、必要に応じて中間転写ベルト38を介して各感光体31a〜31dに圧接して1次転写ニップ部を形成し、また離間する。この1次転写ニップ部において、中間転写ベルト38の回転にともない所定のタイミングで各感光体31a〜31dのトナー像が中間転写ベルト38に順次転写される。これにより、中間転写ベルト38表面にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたトナー像が形成される。ベルトクリーニング37が転写後に中間転写ベルト38に残存するトナーを清掃する。
【0030】
2次転写ローラ39は、中間転写ベルト38を挟んで駆動ローラ61と対向し、中間転写ベルト38に圧接する。2次転写ローラ39と中間転写ベルト38との圧接部が2次転写ニップ部を形成し、この2次転写ニップ部において、中間転写ベルト38表面のトナー像を用紙11に転写する。
【0031】
定着部40は、画像形成部30a〜30dにてトナー像が転写された用紙11を加熱及び加圧して用紙11にトナー像を溶融定着させる。定着部40を通過した用紙11は、用紙搬送路15を介して排出部50へ排出される。
【0032】
図2は、上記の画像形成装置の背面側を示す斜視図であり、装置本体の背面の外観パネルを取り外し本発明の電装基板取り付け構造100を示すものである。また、図3はカバーケースを取り外した電装基板取り付け構造を示し、更に、図4は第2フレームを取り外した電装基板取り付け構造を示す斜視図である。尚、図2〜4では電装基板取り付け構造100を構成する電装基板及びフレームは破線で示している。
【0033】
電装基板取り付け構造100は、フレームと電装基板とを積み重ねて構成されるものであり、第1フレームである後面フレーム101(図2、図4参照)と、第2フレーム102(図2、図3参照)と、第1電装基板であるエンジン基板111(図4参照)と、第2電装基板であるコントローラ基板112(図3参照)と、サブ電装基板115(図2、図3参照)、及びカバーケース117(図2参照)を備えている。
【0034】
後面フレーム101は、鉄等の金属板からなる画像形成装置1の装置本体を構成するものであり、装置の種々の構成部材とともにエンジン基板111が装着される(図4参照)。
【0035】
エンジン基板111は、画像形成部の駆動制御を行なう電子部品を備えた回路基板であり、電磁波の影響を受けると誤作動するおそれがある電子部品が配置されている。
【0036】
図3に示すように、第2フレーム102は、略矩形状をした鉄等の金属板からなり、エンジン基板111を覆うようにして後面フレーム101に取り付けられる。第2フレーム102の上面には、比較的表面積が大きいコントローラ基板112と、比較的表面積が小さいサブ電装基板115とが並んで装着されている。
【0037】
コントローラ基板112は、画像形成や用紙搬送に関する情報が入力され、それらの情報を処理し、処理した情報を出力するプロセスコンピュータや記憶素子等の電子部品を備える回路基板であり、図示しないフラットケーブルでエンジン基板111に電気的に接続されている。このコントローラ基板112は電磁波の影響を受けるとエンジン基板111より更に誤作動するおそれがある。
【0038】
サブ電装基板115は、図示しない外部コネクタ端子を有し、この外部コネクタ端子にて、画像形成部の駆動制御ソフトウエアの取替えや本来画像形成装置1が備えていない機能等を追加することを可能にする回路基板である。例えば、出荷時には複写機としての機能のみを備えていたが、画像読み取り部にファクシミリ機能を複合させる場合や、メモリーの追加等の機能追加に応じて増設する回路基板をサブ電装基板115に接続する。サブ電装基板115は図示しないフラットケーブルによってエンジン基板111に電気的に接続され、またコントローラ基板112にも接続され、サブ電装基板115を介して外部からの情報がエンジン基板111とコントローラ基板112とに伝送される。
【0039】
図2に示すように、サブ電装基板115は第2フレーム102上で露出しているが、コントローラ基板112はカバーケース117内に収容されている。
【0040】
カバーケース117は、鉄等の金属板にて一面を開放した矩形の箱状に形成され、コントローラ基板112を内部に収容した状態で第2フレーム102の上面に取り付けられる。
【0041】
次に、基板111、112、115と第2フレーム102及びカバーケース117の配置及び取り付けの構成を図5に基づいて詳しく説明する。図5は電装基板取り付け構造100を模式的に示す断面図である。
【0042】
エンジン基板111は、後面フレーム101に対して隙間を有して、複数の基板ネジ125にて後面フレーム101上に着脱可能に取り付けられる。尚、後面フレーム101とエンジン基板111との間には、図示しない間隔ワッシャーが介装され、エンジン基板111は間隔ワッシャーにて後面フレーム101に対して所定の隙間を形成している。他の基板112、115も同様に間隔ワッシャーにて所定の隙間が形成される。
【0043】
第2フレーム102は、エンジン基板111の上面に対面するように配置され、第2取り付け部である複数の第2ネジ122にして後面フレーム101に着脱可能に取り付けられる。エンジン基板111とその基板111に配置される電子部品が第2フレーム102に接触しないように、第2フレーム102と後面フレーム101との間で第2ネジ122に間隔ワッシャーが介装され、所定の隙間が形成される。
【0044】
第2フレーム102の上面には、サブ電装基板115が第2フレーム102に対して隙間を有して、複数の基板ネジ127にて第2フレーム102に着脱可能に取り付けられる。
【0045】
また、第2フレーム102の上面には、コントローラ基板112が、第2フレーム102に対して隙間を有して、複数の基板ネジ126にて第2フレーム102に着脱可能に取り付けられる。コントローラ基板112は第2フレーム102を介してエンジン基板111に対向する位置に配置される。
【0046】
コントローラ基板112はフラットケーブル131にてエンジン基板111に電気的に接続される。フラットケーブル131は第2フレーム102に形成した孔102aを通り図5の上下方向に延び、コントローラ基板112及びエンジン基板111の各コネクタ(図略)に取り外し自在に接続される。
【0047】
カバーケース117は、コントローラ基板112に配置される電子部品が接触することがないスペースを有してコントローラ基板112を収容する。複数のケース取り付けネジ123が第2ネジ122に重ならない位置に配置され、このケース取り付けネジ123にて、カバーケース117のフランジ部が第2フレーム102に着脱可能に取り付けられる。
【0048】
カバーケース117には開口117aが形成され、更に、その開口117aを開閉可能とする板状の蓋部材132が設けられる。蓋部材132はネジ(図略)にてカバーケース117に取り付けられ、そのネジを外すと開口117aが開放される。尚、蓋部材132をヒンジにて揺動自在にカバーケース117に支持してもよい。その開口117aはフラットケーブル131の近傍位置に配置され、蓋部材132を開いて、その開口117aを介してコントローラ基板112に接続されているフラットケーブル131をコネクタから外すことが可能である。
【0049】
メンテナンス作業や組立作業にてコントローラ基板112を交換するには、ケース取り付けネジ123を第2フレーム102から外し、次に、カバーケース117を第2フレーム102から外す。更に、フラットケーブル131及びサブ電装基板115に接続されているフラットケーブル(図略)とをコントローラ基板112から外し、次に、基板ネジ126をコントローラ基板112から外す。別のコントローラ基板112を用意し、取り外す作業と逆の手順にて別のコントローラ基板112を第2フレーム102に装着し、フラットケーブル131を接続し、最後にカバーケース117を第2フレーム102に取り付ける。
【0050】
次に、エンジン基板111を交換するには、まず、エンジン基板111とサブ電装基板115を接続しているフラットケーブル(図略)をサブ電装基板115から外す。次に、カバーケース117の蓋部材132を開けて開口117aを介してエンジン基板111に接続されているフラットケーブル131をコントローラ基板112から外す。次に、第2ネジ122を後面フレーム101から外し、次に、コントローラ基板112及びサブ電装基板115が装着された状態にある第2フレーム102を後面フレーム101から取り外す。次にエンジン基板111からフラットケーブル131を外し、基板ネジ125をエンジン基板111から外す。別のエンジン基板111を用意し、取り外す作業と逆の手順にて別のエンジン基板111を後面フレーム101に装着し、フラットケーブル131をエンジン基板111に接続し、最後に第2フレーム102を後面フレーム101に取り付ける。
【0051】
次に、画像形成部の駆動制御ソフトウエア等の取替えや画像形成装置1が備えていない機能を追加するには、サブ電装基板115の外部コネクタ端子(図略)から取り替える駆動制御ソフトウエアを入力し、また、機能追加に応じて増設する回路基板を外部コネクタ端子(図略)に接続して所定の作業を行なうと、サブ電装基板115に接続されるエンジン基板111、コントローラ基板112は機能の変更、追加が行なわれることになる。
【0052】
上記第1実施形態によれば、電子部品を配置した電装基板111、112が夫々着脱可能に装着される金属製の複数のフレーム101、102を備え、該フレーム101、102を積層して取り付ける構造である。最も上側のフレームを第Nフレーム102(N=2)、第Nフレーム102の下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム101とする。第Nフレーム102に装着される第N電装基板112を収容するとともに第Nフレーム102に着脱可能に取り付けられる金属製のカバーケース117を備え、第Nフレーム102は、第(N−1)フレーム101に装着される第(N−1)電装基板111に対面するように、第N取り付け部(第2ネジ)122にて第(N−1)フレーム101に着脱可能に取り付けられ、第N取り付け部122は、第Nフレーム102に取り付けた前記カバーケース117の外側に設けられることを特徴としている。
【0053】
この構成によると、電装基板111、112が夫々装着された第(N−1)及び第Nフレーム101、102が積層されて取り付けられるので、画像形成装置1の装置本体を構成する一つの面に対して大きな面積を占めることなく電装基板を取り付けることができる。
【0054】
また、この構成によると、第Nフレーム102に装着した第N電装基板112はカバー部材117に収容されるので、第N電装基板112への電磁障害が抑制され、また、第(N−1)フレーム101に装着した第(N−1)電装基板111は第Nフレーム102に対面するので、第(N−1)電装基板111への電磁障害が抑制される。
【0055】
また、この構成によると、第(N−1)電装基板111を交換するときには、カバーケース117や第N電装基板112を取り外すことなく、第N取り付け部122にて第Nフレーム102を直接に取り外せるので、第(N−1)電装基板111の取替えに要する時間が短くなり、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0056】
また、上記第1実施形態によれば、第N及び第(N−1)電装基板112、111を電気的に接続するフラットケーブル(接続ケーブル)131を備え、カバーケース117はフラットケーブル131の近傍位置に開閉可能な蓋部材132を備える。
【0057】
この構成によると、第(N−1)電装基板111を交換するときには、カバーケース117の蓋部材132を開けて、その開口にてフラットケーブル131を第N電装基板112から外し、更に、第Nフレーム102を取り外す。次に、第(N−1)電装基板111からフラットケーブル131を外し、第(N−1)電装基板111を取り替える。従って、カバーケース117を第Nフレーム102から取り外すことなくフラットケーブル131の取り外しを行なうことができ、メンテナンス作業や組立作業での第(N−1)電装基板111の交換の作業性が向上する。
【0058】
また、上記第1実施形態によれば、第(N−1)電装基板111に電気的に接続されるサブ電装基板115を備え、サブ電装基板115は第N取り付け部122に重ならない位置で且つカバーケース117の外側の位置で第Nフレーム102に装着される。
【0059】
この構成によると、画像形成部の駆動制御ソフトウエアの取替えや画像形成装置1が備えていない機能等を追加する場合には、取り替えるソフトウエアをサブ電装基板115の外部コネクタ端子から入力し、また機能追加に応じて増設する回路基板をサブ電装基板115の外部コネクタ端子に接続することが可能であり、第Nフレーム102やカバーケース117を取り外すことなく装置の機能の変更、追加を行なえるために、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0060】
(第2実施形態)
図6は第2実施形態に係る電装基板の取り付け構造を模式的に示す断面図である。第2実施形態はフレームを三つ積層した構成であり、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
【0061】
電装基板取り付け構造200は、画像形成装置1の装置本体1aに取り付けられ、第1フレームである底部フレーム201と、第2フレーム202と、第3フレーム203と、第1電装基板211と、第2電装基板212と、第3電装基板213と、サブ電装基板215、及びカバーケース217を備えている。
【0062】
底部フレーム201は、鉄等の金属板にて上側を開放した矩形の箱状に形成され、その箱内には第2フレーム202及び第3フレーム203が収容されている。また、底部フレーム201は画像形成装置1の装置本体1aに図示しないネジにて着脱可能に取り付けられる。
【0063】
第1電装基板211は、画像形成部の駆動制御を行なう電子部品を備えた回路基板であり、電磁波の影響を受けると誤作動するおそれがある電子部品が配置されている。また、第1電装基板211は、底部フレーム201に対して隙間を有して、複数の基板ネジ225にて底部フレーム201上に着脱可能に取り付けられる。尚、底部フレーム201と第1電装基板211との間には、図示しない間隔ワッシャーが底部フレーム201と第1電装基板211との間に介装され、間隔ワッシャーにて第1電装基板211は底部フレーム201に対して所定の隙間を形成されている。他の基板212、213、215も同様に間隔ワッシャーにて所定の隙間が形成される。
【0064】
第2フレーム202は、略矩形状をした鉄等の金属板からなり、底部フレーム201内で第1電装基板211の上面に対面するように配置される。また、第2フレーム202は、第2取り付け部である複数の第2ネジ222にして底部フレーム201に着脱可能に取り付けられる。第1電装基板211とその基板211に配置される電子部品が第2フレーム202に接触しないように、第2フレーム202と底部フレーム201との間で第2ネジ222に間隔ワッシャーが介装され、所定の隙間が形成される。
【0065】
第2フレーム202の上面には、第2電装基板212が、第2フレーム202に対して隙間を有して、複数の基板ネジ226にて第2フレーム202に着脱可能に取り付けられる。第2電装基板212は第2フレーム202を介して第1電装基板211に対向する位置に配置される。
【0066】
第2電装基板212は、第1電装基板211と同様に画像形成部の駆動制御を行なう電子部品を備えた回路基板であり、電磁波の影響を受けると誤作動するおそれがある電子部品が配置されている。
【0067】
第3フレーム203は、略矩形状をした鉄等の金属板からなり、底部フレーム201内で第2電装基板212の上面に対面するように配置される。また、第3フレーム203は、第3取り付け部である複数の第3ネジ223にして第2フレーム202に着脱可能に取り付けられる。このとき、第2電装基板212とその基板212に配置される電子部品が第3フレーム203に接触しないように、第3フレーム203と第2フレーム202との間で所定の隙間が形成される。
【0068】
第3フレーム203の表面積(図6の紙面に対して垂直方向の面積)は、第2フレーム202の表面積より小さく、更に、第3フレーム203の端面は複数の第2ネジ222が配置される位置に対して内側に位置するように配置される。つまり、第2フレーム202を取り付ける複数の第2ネジ222は、第3フレーム203を取り付ける複数の第3ネジ223の第2フレーム202への取り付け位置の外側に設けられることになる。
【0069】
第3フレーム203の上面には、サブ電装基板215と第3電装基板213が並べて配置される。サブ電装基板215は第3フレーム203に対して隙間を有して複数の基板ネジ228にて第3フレーム203に着脱可能に取り付けられ、また、第3電装基板213は第3フレーム203に対して隙間を有して複数の基板ネジ228にて第3フレーム203に着脱可能に取り付けられる。第3電装基板213は第3フレーム203を介して第2電装基板212に対向する位置に配置される。
【0070】
第3電装基板213は、画像形成や用紙搬送に関する情報が入力され、それらの情報を処理し、処理した情報を駆動制御するために出力するプロセスコンピュータや記憶素子等電子部品を備える回路基板であり、第2電装基板212に図示しないフラットケーブルで電気的に接続されている。この第3電装基板213は電磁波の影響を受けると第1及び第2電装基板211、212より更に誤作動するおそれがある。
【0071】
サブ電装基板215は、図示しない外部コネクタ端子を有し、この外部コネクタ端子にて、画像形成部の駆動制御ソフトウエアの取替えや本来画像形成装置1が備えていない機能等を追加することを可能にする回路基板である。例えば、出荷時には複写機としての機能のみを備えていたが、画像読み取り部にファクシミリ機能を複合させる場合や、メモリーの追加等の機能追加に応じて増設する回路基板をサブ電装基板215に接続する。サブ電装基板215は図示しないフラットケーブルによって第1〜第3電装基板211〜213に電気的に接続され、サブ電装基板215を介して外部からの情報が第1〜第3電装基板211〜213に伝送される。
【0072】
第1〜第3電装基板211〜213は比較的に表面積が大きく、サブ電装基板215は第1〜第3電装基板211〜213に比べると表面積が小さい。
【0073】
カバーケース217は、鉄等の金属板にて一面を開放した矩形の箱状に形成され、第3電装基板213に配置される電子部品が接触することがないスペースを有して第3電装基板213を収容する。複数のケース取り付けネジ224が第3ネジ223に重ならない位置に配置され、このケース取り付けネジ224にて、カバーケース217のフランジ部が第3フレーム203に着脱可能に取り付けられる。
【0074】
メンテナンス作業や組立作業にて第3電装基板213を交換するには、ケース取り付けネジ224を第3フレーム203から外し、次に、カバーケース217を第3フレーム203から外す。更に、フラットケーブル(図略)を第3電装基板213から外し、次に基板ネジ227を第3電装基板213から外す。別の第3電装基板213を用意し、取り外す作業と逆の手順にて別の第3電装基板213を第3フレーム203に装着し、フラットケーブル(図略)を接続し、最後にカバーケース217を第3フレーム203に取り付ける。
【0075】
次に、第2電装基板212を交換するには、まず、第3ネジ223を第3フレーム203から外し、次に、第3電装基板213及びサブ電装基板215が装着した状態にある第3フレーム203を第2フレーム202から取り外す。次に、第2電装基板212に接続されているフラットケーブル(図略)を外し、基板ネジ226を第2電装基板212から外す。別の第2電装基板212を用意し、取り外す作業と逆の手順にて別の第2電装基板212を装着し、フラットケーブル(図略)を第2電装基板212に接続し、最後に第3フレーム203を第2フレーム202に取り付ける。
【0076】
次に、第1電装基板211を交換するには、まず、第2ネジ222を第2フレーム202から外し、次に、第2電装基板212が装着され、第3フレーム203が取り付いた状態にある第2フレーム202を底部フレーム201から取り外す。次に、第1電装基板211に接続されているフラットケーブル(図略)を外し、基板ネジ225を第1電装基板211から外す。別の第1電装基板211を用意し、取り外す作業と逆の手順にて別の第1電装基板211を底部フレーム201に装着し、フラットケーブル(図略)を第1電装基板211に接続し、最後に第2フレーム202を底部フレーム201に取り付ける。
【0077】
次に、画像形成部の駆動制御ソフトウエア等の取替えや画像形成装置1が備えていない機能を追加するには、サブ電装基板215の外部コネクタ端子(図略)から取り替える駆動制御ソフトウエアを入力し、また、機能追加に応じて増設する回路基板を外部コネクタ端子(図略)に接続して所定の作業を行なうと、サブ電装基板215に接続される第1〜第3電装基板211〜213は機能の変更、追加が行なわれることになる。
【0078】
上記第2実施形態によれば、電子部品を配置した電装基板211〜213が夫々着脱可能に装着される金属製の複数のフレーム201〜203を備え、該フレーム201〜203を積層して取り付ける構造である。最も上側のフレームを第Nフレーム203(N=3)、第Nフレーム203の下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム202、更に第(N−1)フレーム202の下側に配置されるフレームを第(N−2)フレーム201とする。第Nフレーム203に装着される第N電装基板213を収容するとともに第Nフレーム203に着脱可能に取り付けられる金属製のカバーケース217を備え、第Nフレーム203は、第(N−1)フレーム202に装着される第(N−1)電装基板212に対面するように、第N取り付け部223にて第(N−1)フレーム202に着脱可能に取り付けられ、第N取り付け部223は、第Nフレーム203に取り付けた前記カバーケース217の外側に設けられる。
【0079】
更に、第(N−1)フレーム202は、第(N−2)フレーム201に装着される第(N−2)電装基板211に対面するように、第(N−1)取り付け部222にて(N−2)フレーム201に着脱可能に取り付けられ、第(N−1)取り付け部222は第N取り付け部223の第(N−1)フレーム202への取り付け位置の外側に設けられる。
【0080】
この構成によると、電装基板211〜213を夫々装着した第(N−2)〜第Nフレーム201〜203が積層されて取り付けられるので、画像形成装置1の装置本体を構成する一つの面に対して大きな面積を占めることなく電装基板を取り付けることができる。
【0081】
また、この構成によると、第Nフレーム203に装着した第N電装基板213はカバーケース217に収容されるので、第N電装基板213への電磁障害が抑制され、また、第(N−1)電装基板212は第Nフレーム203と第(N−1)フレーム202との間に配置されるので、第(N−1)電装基板212への電磁障害が抑制される。更に、第(N−2)電装基板211は第(N−1)フレーム202と第(N−2)フレーム201との間に配置されるので、第(N−2)電装基板211への電磁障害が抑制される。
【0082】
また、この構成によると、第(N−1)電装基板212を交換するときには、カバーケース217や第N電装基板213を取り外すことなく、第N取り付け部223にて第Nフレーム203を直接に取り外せるので、第(N−1)電装基板212の取替えに要する時間が短くなり、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0083】
また、この構成によると、第(N−2)電装基板211を交換するときには、カバーケース217や第Nフレーム203を取り外すことなく、第(N−1)取り付け部222にて第(N−1)フレーム202を直接に取り外せるので、第(N−2)電装基板211の取替えに要する時間が短くなり、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0084】
また、上記第2実施形態によれば、第(N−1)電装基板212に電気的に接続されるサブ電装基板215を備え、サブ電装基板215は第N取り付け部223に重ならない位置で且つカバーケース217の外側の位置で第Nフレーム203に装着される。
【0085】
この構成によると、画像形成部の駆動制御ソフトウエアの取替えや画像形成装置1が備えていない機能等を追加する場合には、取り替えるソフトウエアをサブ電装基板215の外部コネクタ端子から入力し、また機能追加に応じて増設する回路基板をサブ電装基板215の外部コネクタ端子に接続することが可能であり、第N及び第(N−1)フレーム203、202やカバーケース217を取り外すことなく装置の機能の変更、追加を行なえるために、メンテナンス作業や組立作業での作業性が向上する。
【0086】
また、上記第2実施形態によれば、最も下側に配置される底部フレーム(第(N−2)フレーム、201)は上側面を開放した箱状に形成され、底部フレーム201の上側に配置される第(N−1)、第Nフレーム202、203は底部フレーム201内に収容される。
【0087】
この構成によると、第(N−2)電装基板211、及び第(N−1)フレーム202に装着した第(N−1)電装基板212は箱状の底部フレーム201内に収容されるので、更に第(N−2)及び第(N−1)電装基板211、212への電磁障害が抑制される。
【0088】
尚、上記第1実施形態では、二つのフレーム(N=2)を積層した構成を示し、また上記第2実施形態では、三つのフレーム(N=3)を積層した構成を示したが、本発明はこれに限らず、Nを4以上として更に積層する構成としてもよい。この場合も上記実施形態と同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、電子部品が配置された複数の電装基板を着脱可能に搭載する電装基板の取り付け構造及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0090】
1 画像形成装置
100、200 電装基板取り付け構造
101 後面フレーム(第1フレーム、第(N−1)フレーム)
102 第2フレーム(第Nフレーム)
102a 孔
111 エンジン基板(第1電装基板、第(N−1)電装基板)
112 コントローラ基板(第2電装基板、第N電装基板)
115 サブ電装基板
117 カバーケース
117a 開口
122 第2ネジ(第2取り付け部、第N取り付け部)
123 ケース取り付けネジ
125〜127 基板ネジ
131 フラットケーブル(接続ケーブル)
132 蓋部材
201 底部フレーム(第1フレーム、第(N−2)フレーム)
202 第2フレーム(第(N−1)フレーム)
203 第3フレーム(第Nフレーム)
211 第1電装基板(第(N−2)電装基板)
212 第2電装基板(第(N−1)電装基板)
213 第3電装基板(第N電装基板)
215 サブ電装基板
217 カバーケース
222 第2ネジ(第2取り付け部、第(N−1)取り付け部)
223 第3ネジ(第3取り付け部、第N取り付け部)
224 ケース取り付けネジ
225〜228 基板ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を配置した電装基板が着脱可能に装着される金属製の複数のフレームを備え、該フレームを積層して取り付ける構造であって、最も上側のフレームを第Nフレーム、第Nフレームの下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム(Nは2以上の整数)とすると、
前記第Nフレームに装着される第N電装基板を収容するとともに前記第Nフレームに着脱可能に取り付けられる金属製のカバーケースを備え、
前記第Nフレームは、前記第(N−1)フレームに装着される第(N−1)電装基板に対面するように、第N取り付け部にて前記(N−1)フレームに着脱可能に取り付けられ、
前記第N取り付け部は、前記第Nフレームに取り付けた前記カバーケースの外側に設けられることを特徴とする電装基板の取り付け構造。
【請求項2】
前記第Nフレームの下側に配置されるフレームを第(N−1)フレーム、前記第(N−1)フレームの下側に配置されるフレームを第(N−2)フレーム(Nは3以上の整数)とすると、
前記第(N−1)フレームは、前記第(N−2)フレームに装着される第(N−2)電装基板に対面するように、第(N−1)取り付け部にて前記(N−2)フレームに着脱可能に取り付けられ、
前記第(N−1)取り付け部は、前記第N取り付け部の前記第(N−1)フレームへの取り付け位置の外側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電装基板の取り付け構造。
【請求項3】
前記第N及び第(N−1)電装基板を電気的に接続する接続ケーブルを備え、前記カバーケースは前記接続ケーブルの近傍位置に開閉可能な蓋部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の電装基板の取り付け構造。
【請求項4】
前記第(N−1)電装基板に電気的に接続されるサブ電装基板を備え、前記サブ電装基板は前記第N取り付け部に重ならない位置で且つ前記カバーケースの外側の位置で前記第Nフレームに装着されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電装基板の取り付け構造。
【請求項5】
最も下側に配置される底部フレームは上側面を開放した箱状に形成され、前記底部フレームの上側に配置されるフレームは前記底部フレーム内に収容されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電装基板の取り付け構造
【請求項6】
前記取り付け部はネジで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電装基板の取り付け構造
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電装基板の取り付け構造が搭載された画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−253021(P2011−253021A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126396(P2010−126396)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】