説明

非接触給電装置

【課題】 コアケーシングの位置決めをロボット等により自動で行う場合、コアケーシングの位置決めをさほど正確に行わなくても、また、位置決め用アクチュエータやセンサを必要とすることなしに、分割コア断面の位置決めを正確に行うことができる非接触給電装置を提供する。
【解決手段】 2つの分割コア1より成る給電トランス19の一方のコアを組み込んだ1次コアケーシング13と、もう一方のコアを組み込んだ2次コアケーシング14と、1次コアケーシング13を組み込んだ1次側給電ユニット22と、2次コアケーシング14を組み込んだ2次側給電ユニット23とを備えた非接触給電装置において、給電トランス19を形成する際の位置決め用構造体として、1次コアケーシング13に台形状の板11を設け、かつ、2次コアケーシング14に板11をはめ込むための台形状の溝12を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力を非接触で供給する非接触給電装置に係り、特に、その給電ユニットにおける1次側及び2次側コアケーシングの位置決め構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
非接触給電装置は、分割コアにより構成された給電トランスを介して電力を非接触で供給する装置であるが、電力伝達特性を最適にするためには、分割コアの断面を正確に位置決めする必要があるという一般的な技術課題がある。
この技術課題を解決するために、従来の非接触給電装置は分割コアのケーシングに位置決めピン及び位置決め孔を設け、位置決めピンを位置決め孔にはめ込むことにより、分割コア断面の位置決めを行っている(例えば、特許文献1参照)。
また、分割コアそのものをケーシングの凸部、凹部に収納し、凸部を凹部にはめ込むことにより、分割コア断面の位置決めを行っているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
図18は、従来例1における分割コア1のコアケーシング2に位置決めピン3、及び位置決め孔4を設けた例であり、図19は従来例2を示したもので、分割コア1そのものを、コアケーシング2の凸部、凹部に収納した例である。
このように従来の非接触給電装置は、分割コアのケーシングに位置決めピン及び位置決め孔を設け、位置決めピンを位置決め孔にはめ込む方法や、分割コアを、ケーシングの凸部、凹部に収納し、凸部と凹部をはめ込む方法により分割コア断面の位置決めを行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−115126号公報(3頁、図2)
【特許文献2】特開2007−151264号公報(8頁、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の位置決め方法は、人手を介して行う場合には容易に実施できるが、例えば図11に示すように、ロボット5に搭載されているバッテリ6を給電ユニット7により自動で充電するような場合を考えると、ロボット5によりコアケーシング2の位置決めを行う必要がある。従来の方法では、例えば図18に示す従来例1の場合を考えると、位置決めピン3を位置決め孔4に正確に合わせる必要があり、正確な位置決めが要求される。また、場合によっては、ロボット5あるいは給電ユニット7に、コアケーシング2の位置決め用アクチュエータや、位置決め用のセンサの追加が必要となることが考えられる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、コアケーシングの位置決めをロボット等により自動で行う場合、コアケーシングの位置決めをさほど正確に行わなくても、また、位置決め用アクチュエータやセンサを必要とすることなしに、分割コア断面の位置決めを正確に行うことができる非接触給電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、2つの分割コアより成る給電トランスの一方のコアを組み込んだ1次コアケーシングと、前記給電トランスのもう一方のコアを組み込んだ2次コアケーシングと、前記1次コアケーシングを組み込んだ1次側給電ユニットと、前記2次コアケーシングを組み込んだ2次側給電ユニットと、を備えた非接触給電装置において、
前記給電トランスを形成する際の位置決め用構造体として、前記1次コアケーシングに台形状の板を設け、かつ、前記2次コアケーシングに前記板をはめ込むための台形状の溝を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の非接触給電装置において、前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシングが、2組の前記板または前記溝を備えており、前記1次コアケーシングが2組の前記板を有する場合には、前記2次コアケーシングは2組の前記溝を有し、または、前記1次コアケーシングが2組の前記溝を有する場合には、前記2次コアケーシングは2組の前記板を有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の非接触給電装置において、2組の前記板のうち、1つは前記分割コアの断面方向から見て垂直方向に配置され、もう1方は水平方向に配置されており、かつ、2組の前記溝のうち、1つは前記垂直方向に配置され、もう1方は前記水平方向に配置されており、前記垂直方向に配置されている前記板と前記溝が対を構成し、かつ前記水平方向に配置されている前記板と前記溝が対を構成して配置されており、前記板と前記溝が互いに結合可能であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の非接触給電装置において、前記水平方向と前記垂直方向に配置した前記板及び前記溝を、それぞれ複数列に渡って配置したことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の非接触給電装置において、複数列の前記板の間に受光素子を配置し、複数列の前記溝の間に赤外LEDを配置し、前記板によって、隣接する前記受光素子と前記赤外LEDとの相互干渉を防止する仕切り板を兼ねることを特徴とするものである。
【0008】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の非接触給電装置において、前記水平方向の板の板厚方向の幅をt1とし、前記水平方向の溝の前記板厚方向の幅をT1としたとき、下式
T1<t1+2j×tan(σm)
ここで、j:前記水平方向の溝及び前記垂直方向の溝の横幅方向に引かれた中心線の交点を中心Oとしたとき、該中心Oから前記水平方向の溝の前記中心Oから遠ざかる方向の端面までの長さ。
σm:前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシング相互間の最大ねじれ角(設計値)。
なる条件を満足することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の非接触給電装置において、前記垂直方向の板の板厚方向の幅をt2とし、前記垂直方向の溝の前記板厚方向の幅をT2としたとき、下式
T2<t2+2k×tan(σm)
ここで、k:前記水平方向の溝及び前記垂直方向の溝の横幅方向に引かれた中心線の交点を中心Oとしたとき、該中心Oから前記垂直方向の溝の前記中心Oから遠ざかる方向の端面までの長さ。
σm:前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシング相互間の最大ねじれ角(設計値)。
なる条件を満足することを特徴とするものである。
【0009】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の非接触給電装置において、前記板の寸法が、下式
E1(α)+E2(α)+f<b/2
2E1(β)+2E2(β)+2(c+d)×sinβ+t×cosβ<T
2E1(γ)+2E2(γ)+2a×sinγ+t×cosγ<T
ここで、E1(α)、E1(β)、E1(γ)
:それぞれ、ねじれ角α、β、γ方向の位置決め誤差。
E2(α)、E2(β)、E2(γ)
:それぞれ、ねじれ角α、β、γ方向の組み立て誤差。
a:前記板の台形部の上辺の長さ
b:前記板の台形部の底辺の長さ
c:前記板の台形底辺部の長方形を形成する部分の高さ
d:前記板の台形部の上辺から底辺までの高さ
f:前記板を垂直に配置してその側面方向から見たときに、その左端面の上下方向の中心点を基準とて回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角αの方向としたとき、前記板の台形の回転方向の上辺と斜辺の交点から垂直に下ろした線の長さ
ねじれ角α
:前記板を垂直に配置してその側面方向から見たときに、その左端面の上下方向の中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角αと呼ぶ。
ねじれ角β
:前記板を垂直に配置してその上面向から見たときに、その左端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角βと呼ぶ。
ねじれ角γ
:前記板を垂直に配置してその正面方向(対となる前記溝にはめ込む方向)から見たとき、台形の上辺の下端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角γと呼ぶ。
なる条件を満足することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1〜請求項4に記載の発明によると、コア断面方向から見て垂直、水平方向、さらに前後方向(コアギャップ)の位置決めが正確にできるので、1次コアケーシングと2次コアケーシングに組み込まれた各々のコアの断面の位置決めを正確に行うことができる。
請求項5に記載の発明によると、1次コアケーシングと2次コアケーシングに組み込まれた各々のコアの断面の位置決めを正確に行うことができると同時に、非接触給電装置を制御するための電圧、電流等の2次側回路信号を非接触で伝達する赤外LED及び受光素子の、コア断面方向から見て垂直、水平方向、さらに前後方向(赤外LEDと受光素子の間隔)の位置決めを正確に行うことができる。さらに複数組の赤外LED及び受光素子相互間の干渉を防止することができる。
請求項6、請求項7に記載の発明によると、水平方向の溝の板厚方向の幅、及び垂直方向の溝の板厚方向の幅の上限値を求めることができる。
請求項8に記載の発明によると、水平方向の板の寸法、及び、垂直方向の板の寸法の制約条件を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次及び2次コアケーシングを分割コアの断面方向から見た図
【図2】本発明の第1実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次及び2次コアケーシングを分割コアの側面方向から見た図
【図3】図2においてコアケーシングはめ込み後の1次及び2次コアケーシングを示した図
【図4】図2に示す1次及び2次コアケーシングを分割コアの上面方向から見た図
【図5】図4においてコアケーシングはめ込み後の1次及び2次コアケーシングを示した図
【図6】本発明の第2実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次及び2次コアケーシングを分割コアの断面方向から見た図
【図7】本発明の第2実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次及び2次コアケーシングを分割コアの側面方向から見た図
【図8】図7においてコアケーシングはめ込み後の1次及び2次コアケーシングを示した図
【図9】図7に示す1次及び2次コアケーシングを分割コアの上面方向から見た図
【図10】図9においてコアケーシングはめ込み後の1次及び2次コアケーシングを示した図
【図11】ロボットによる自動給電の一例を示す図
【図12】非接触給電システムの全体構成図
【図13】本発明の第1実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次及び2次コアケーシングの台形状の板を台形状の溝にはめ込む際の動作を示す図
【図14】本発明の第3実施例における台形状の板11aを溝12aに結合する際の、板11aがねじれ角α、β、γ方向に傾いている場合の各ねじれ角による結合誤差の影響を説明する図
【図15】本発明の第3実施例における給電ユニットの1次及び2次コアケーシング相互間のねじれの有無による台形状の板11a、11bと溝12a、12bの結合時の配置関係を示す図
【図16】本発明の第3実施例における給電ユニットの1次及び2次コアケーシング相互間のねじれ誤差の影響を説明する図
【図17】本発明の第3実施例における台形状の板と溝の相互関係とねじれ角α、β、γの定義を示す図
【図18】従来例1の非接触給電装置における給電ユニットの分割コアケーシング部の位置決め構造を示す図(側面図)
【図19】従来例2の非接触給電装置における給電ユニットの分割コアケーシング部の位置決め構造を示す図(側面図)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の第1実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13及び2次コアケーシング14を分割コア1の断面方向から見た図である。1次コアケーシング13には、分割コア1と台形状の板11aと11bを、垂直方向及び水平方向にそれぞれ配置している。2次コアケーシング14には、1次コアケーシング13の分割コア1及び台形状の板11aと11bとに向き合うように、分割コア1と台形状の溝12aと12bを、垂直方向及び水平方向にそれぞれ配置している。
なお、図1における分割コア1の図は、C−C形分割コアをコアの断面方向から見た図である。また、分割コア1に巻回されているコイルについては煩雑を避けるため省略している。
本発明が従来技術と異なる部分は、1次コアケーシング13に台形状の板11aと11bを、垂直方向及び水平方向に平行になるようにそれぞれ配置し、2次コアケーシング14に台形状の溝12aと12bを、垂直方向及び水平方向に平行になるようにそれぞれ配置した部分である。
【0014】
ここで、台形状の板11aと11bを台形状の溝12aと12bにはめ込む際の作用と、台形状の板11aと11bの板厚の幅tよりも台形状の溝12aと12bの板厚方向の幅Tの方を広くしている理由について、図13により説明する。図13は、1次コアケーシング13と2次コアケーシング14を、分割コア1の側面方向から見た図である。同図の(a)〜(c)は、垂直方向の台形状の板11aを台形状の溝12aにはめ込む際の動きを示し、(d)〜(f)は、水平方向の台形状の板11bを台形状の溝12bにはめ込む際の動きを示す。
今、1次コアケーシング13の垂直方向の位置が、2次コアケーシング14に対して上方向にずれているとする。台形状の板11aと11bを台形状の溝12aと12bにはめ込む前の、垂直方向の台形状の板11aと台形状の溝12aの位置関係を図13(a)に、水平方向の台形状の板11bと台形状の溝12bの位置関係を図13(d)にそれぞれ示す。
次に、1次コアケーシング13を右方向に動かし、台形状の板11aと11bが台形状の溝12aと12bに半分程度はめ込まれた状態の垂直方向の台形状の板11aと台形状の溝12aの位置関係を図13(b)に、水平方向の台形状の板11bと台形状の溝12bの位置関係を図13(e)にそれぞれ示す。この状態では、図13(b)より、垂直方向の台形状の板11aと台形状の溝12aは、台形の斜辺の一部が接触した状態になっており、図13(e)より、水平方向の台形状の板11bと台形状の溝12bは、上方にずれた状態で半分程度はめ込まれている。
1次コアケーシング13をさらに右方向に動かし、台形状の板11aと11bが台形状の溝12aと12bに完全にはめ込まれた状態の垂直方向の台形状の板11aと台形状の溝12aの位置関係を図13(c)に、水平方向の台形状の板11bと台形状の溝12bの位置関係を図13(f)にそれぞれ示す。この状態では、図13(c)より、垂直方向の台形状の板11aと台形状の溝12aは、台形の上辺と斜辺が接触した状態になっており、垂直方向の位置が確定する。このとき水平方向の台形状の板11bは、台形状の溝12bのほぼ中心に位置する状態ではめ込まれている。
【0015】
以上、図13に基づいて説明したように、1次コアケーシング13の垂直方向の位置が、2次コアケーシング14に対して上方向にずれている場合は、垂直方向の台形状の板11aが台形状の溝12aにはめ込まれることにより垂直方向の位置が確定する。1次コアケーシング13の垂直方向の位置が、2次コアケーシング14に対して下方向にずれている場合も同様である。
また、水平方向の台形状の溝12bの幅Tは、台形状の板11bの幅tよりも広くする必要がある。これは上下方向の位置ずれを考慮したものであり、このようにしないと、上下方向の位置ずれの際に、水平方向の台形状の板11bを、台形状の溝12bにはめ込むことができないためである。
また、1次コアケーシング13の水平方向の位置が、2次コアケーシング14に対して左右にずれている場合も同様に考えることができる。図での説明は省略するが、この場合は、水平方向の台形状の板11bが台形状の溝12bにはめ込まれることにより水平方向の位置が確定する。また、垂直方向の台形状の溝12aの幅Tに関しても同様に、台形状の板11aの幅tよりも広くする必要がある。
なお、溝の幅T及び台形状の溝の形状は、板の幅tに対して、1次コアケーシング13と2次コアケーシング14を結合する際の各種誤差を考慮して決める必要があるが、この誤差の影響については後述する。
【0016】
図2は、図1に示したはめ込み前の非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13と2次コアケーシング14を、分割コア1の側面方向から見た図である。また、図3は、図2において1次コアケーシング13と2次コアケーシング14をはめ込んだ後の図を示したものである。
図2、図3から分かるように、垂直方向の台形状の板11aが台形状の溝12aにはめ込まれることにより垂直方向の位置が確定し、分割コア1の垂直方向の位置が正確に位置決めされている。
図4は、図2に示すはめ込み前の非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13と2次コアケーシング14を、分割コア1の上面方向から見た図である。また、図5は、図4において1次コアケーシング13と2次コアケーシング14をはめ込んだ後の図を示したものである。
図4、図5から分かるように、水平方向の台形状の板11bが台形状の溝12bにはめ込まれることにより水平方向の位置が確定し、分割コア1の水平方向の位置が正確に位置決めされている。
【0017】
以上説明したように、本発明により、1次コアケーシング13と2次コアケーシング14の各々の分割コアの垂直方向、水平方向の位置を正確に位置決めすることが可能となる。さらに、図3、図5に示すように、分割コア1のコアギャップも同時に正確に確保することが可能となる。
なお、上述の説明において、1次コアケーシング13と2次コアケーシング14の結合動作として、1次コアケーシング13の方を移動して2次コアケーシング14にはめ込むという動作で説明したが、これとは逆に、2次コアケーシング14の方を移動して1次コアケーシング13にはめ込むという方法でも良い。また、1次コアケーシング13と2次コアケーシング14の両方を同時に動かしても良い。
また、実際に図11に示すようなロボットによる自動給電を行う際は、1次コアケーシング13、あるいは2次コアケーシング14が上下左右の自由度を持つようにする必要があり、例えば図11のロボット5のアーム21に柔軟性を持たせる等の措置が必要となる。
【実施例2】
【0018】
ここでは、図12に示す非接触給電システムにおいて、非接触給電装置を制御することを考える。図12の非接触給電システムの動作を以下に説明する。
1次側給電ユニット22の1次側パワー回路16に、AC電源8から電力が供給され、1次コアケーシング13及び2次コアケーシング14から成る給電トランス19を介して、2次側給電ユニット23の2次側パワー回路18を経て、負荷装置20に電力が供給される。2次側パワー回路18は、負荷装置20に電力を供給すると同時に、2次側信号検出回路17に、電圧、電流等の2次側回路信号を供給する。2次側信号検出回路17は、2次側回路信号を高周波制御信号SIG1、SIG2に変換する。高周波制御信号SIG1、SIG2は、2次コアケーシング14の赤外LED10及び1次コアケーシング13の受光素子9を経て1次側制御回路15に伝達され、1次側パワー回路16を制御する。
図12の非接触給電システムは、制御信号の非接触での伝達手段として、光方式を採用し、複数の赤外LED10及び受光素子9を使用しているが、複数の赤外LED及び受光素子を同時に使用する場合は、赤外LED及び受光素子が互いに干渉しないようにする必要がある。ここでは、赤外LED及び受光素子の非干渉化の方法として、仕切り板を設けることとする。
また、高周波制御信号SIG1、SIG2を正確に赤外LED10及び受光素子9を介して1次側制御回路15に伝達するには、赤外LED10と受光素子9の位置、及びその間隔を正確に位置決めする必要がある。そのための方法として、赤外LED10と受光素子9の非干渉化を目的とした仕切り板を、前述の図1に示したコア断面の正確な位置決めを目的とした台形状の板11a、11b及び台形状の溝12a、12bと共用することを考える。
【0019】
図6は、本発明の第2実施例における非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13a及び2次コアケーシング14aを分割コア1の断面方向から見た図である。
1次コアケーシング13aには、分割コア1と複数の台形状の板11cと11dを垂直方向及び水平方向にそれぞれ配置し、複数の台形状の板11c、11dの間に複数の受光素子9を配置する。
また、2次コアケーシング14aには、1次コアケーシング13aの分割コア1及び複数の台形状の板11cと11dとに向き合うように、分割コア1と複数の台形状の溝12cと12dを、垂直方向及び水平方向にそれぞれ配置し、複数の台形状の溝12c、12dの間に複数の赤外LED10を配置する。
図7は、図6に示したはめ込み前の非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13aと2次コアケーシング14aを、分割コア1の側面方向から見た図である。また、図8は、図7において1次コアケーシング13aと2次コアケーシング14aをはめ込んだ後の図を示したものである。
図7、図8から分かるように、複数の垂直方向の台形状の板11cが複数の台形状の溝12cにはめ込まれることにより垂直方向の位置が確定し、分割コア1の垂直方向の位置が正確に位置決めされていると同時に、赤外LED10及び受光素子9の垂直方向の位置が正確に位置決めされている。
【0020】
図9は、図7に示すはめ込み前の非接触給電装置の給電ユニット部の1次コアケーシング13aと2次コアケーシング14aを、分割コア1の上面方向から見た図である。また、図10は、図9において1次コアケーシング13aと2次コアケーシング14aをはめ込んだ後の図を示したものである。
図9、図10から分かるように、複数の水平方向の台形状の板11dが複数の台形状の溝12dにはめ込まれることにより水平方向の位置が確定し、分割コア1の水平方向の位置が正確に位置決めされていると同時に、赤外LED10及び受光素子9の水平方向の位置が正確に位置決めされている。
以上説明したように、本発明により、1次コアケーシング13aと2次コアケーシング14aの各々の分割コアの垂直方向、水平方向の位置を正確に位置決めすることが可能であると同時に、赤外LED10及び受光素子9の垂直方向、水平方向の位置を正確に位置決めすることが可能となる。また、図8、図10に示すように、分割コア1のコアギャップ、及び赤外LED10と受光素子9との間隔も正確に確保することが可能となる。
【実施例3】
【0021】
次に、台形状の溝の幅Tや台形状の溝の形状を具体的に決める際の誤差Eの影響について詳細に説明する。この誤差Eは、位置決め装置の性能に依存する位置決め誤差E1、給電トランスとしての組み立て精度に依存する組み立て誤差E2、さらに、図11に示すロボットによる自動給電を行うような場合、給電ユニット7を支えるロボット5のアーム21のたわみによるねじれや給電ユニット7と周辺装置の剛性に依存するねじれ誤差E3等が考えられ、トータル的な誤差はこれらの和となる。
位置決め誤差E1は、位置決め装置の性能にもよるが、最大10mm程度あることが想定される。組み立て誤差E2は、各部品の製作精度も含めて、2〜3mm以下に抑えることは十分可能であると考えられる。
また、ねじれ誤差E3に関しては、先ず、垂直方向の台形状の溝12aに対する垂直方向の台形状の板11aのねじれ誤差を考える。垂直方向の台形状の溝12aに対する垂直方向の台形状の板11aのねじれ角α、β、γを次のように定義する(図17を参照)。
すなわち、垂直方向の台形状の板11aを側面方向から見たときに、その左端面の上下方向の中心点を基準とて回転する方向をねじれ角α(図14(a)参照)、同様に、板11aを上面方向から見たときに、その左端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向をねじれ角β(図14(c)参照)、そして、板11aを溝12aにはめ込む方向(正面方向)より見た台形の上辺の下端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向をねじれ角γ(図14(e)参照)と呼ぶ。
【0022】
最初に、垂直方向の台形状の板11aが、ねじれ角α方向に角度αで傾いている場合のねじれ誤差E3(α)について説明する。この場合の、垂直方向の台形状の板11aを台形状の溝12aにはめ込む前の、板11aと溝12aの側面方向から見た位置関係を図14(a)に示す。また、同図(b)に、板11aの各部分の長さと角度を示す。板11aの台形の上辺の長さa、底辺の長さb、底辺部の長方形を形成する部分の高さをc、また、台形の底辺部を底辺1とし、幅c隔てた長方形の長さbの部分を底辺2と呼称すると、底辺1から上辺への垂直方向の高さdが与えられたとき、底辺2の中心と、台形の上辺と斜辺の交点を直線で結んだ長さをeとし、底辺2の垂線と長さeで作る角度をΦとすると、角度Φ=tan-1((a/2)/(c+d))、長さe=(c+d)/(cosΦ)となる。さらに、図14(a)より、底辺2の中心点を基準として台形状の板11aが反時計方向にαだけ回転して傾いているものとすると、回転方向の上辺と斜辺の交点から垂直に下ろした線の長さfは、長さf=e・sin(α+Φ)となり、ねじれ誤差E3(α)は、
E3(α)=f−a/2 (1)
となる。ここで、垂直方向の台形状の板11aを、台形状の溝12aにはめ込むことが可能となるためには、E1(α)、E2(α)をそれぞれα方向の位置決め誤差、組み立て誤差としたとき、E1(α)+E2(α)+E3(α)+a/2<b/2となる必要があり、E3(α)=f−a/2より、
E1(α)+E2(α)+f<b/2 (2)
を満足する必要がある。なお、図14(a)に示されている位置関係の例では、f>b/2となっているので、板11aを、溝12aにはめ込むことはできない。
【0023】
次に、台形状の板11aが、上述した底辺2の板厚の幅tの中心点を基準として、ねじれ角β方向に角度βで傾いている場合のねじれ誤差E3(β)について説明する。この場合の、垂直方向の台形状の板11aを台形状の溝12aにはめ込む前の、板11aと溝12aの上面方向から見た位置関係を図14(c)に示す。同図(c)の板11aの部分を拡大した図を同図(d)に示す。
図14(d)より、台形の上辺の板厚の幅t方向の中心点から垂直に下ろした長さgは、g=(c+d)・sinβ、また、同中心点からの上方向の高さhは、h=(t/2)・cosβであり、ねじれ角βによるねじれ誤差E3(β)は、
E3(β)=g+h−t/2
=(c+d)・sinβ+(t/2)・cosβ−t/2 (3)
となる。ここで、垂直方向の台形状の板11aを、台形状の溝12aにはめ込むことが可能となるためには、E1(β)、E2(β)をそれぞれβ方向の位置決め誤差、組み立て誤差としたとき
E1(β)+E2(β)+E3(β)+t/2
=E1(β)+E2(β)+(c+d)・sinβ+(t/2)・cosβ−t/2+t/2
=E1(β)+E2(β)+(c+d)・sinβ+(t/2)・cosβ<T/2
従って、
2E1(β)+2E2(β)+2(c+d)・sinβ+t・cosβ<T (4)
を満足する必要がある。
【0024】
次に、ねじれ角γ方向に角度γで傾いている場合のねじれ誤差E3(γ)について説明する。この場合の、垂直方向の台形状の板11aを台形状の溝12aにはめ込む前の、板11a(台形上辺部)と溝12aの正面方向から見た位置関係を図14(e)に示す。同図(e)の板11aの部分を拡大した図を同図(f)に示す。
図14(f)より、板11aの台形の上辺aと下側の斜辺が交わる部分の板厚の幅tの中心点を基準として、ねじれ角γを表わすと、台形の上辺aと上側の斜辺が交わる部分の板厚の幅tの中心点から下ろした長さpは、p=a・sinγ、また、同中心点から反対方向に下ろした長さqは、q=(t/2)・cosγであり、ねじれ角γによるねじれ誤差E3(γ)は、
E3(γ)=p+q−t/2
=a・sinγ+(t/2)・cosγ−t/2 (5)
となる。ここで、垂直方向の台形状の板11aを、台形状の溝12aにはめ込むことが可能となるためには、E1(γ)、E2(γ)をそれぞれγ方向の位置決め誤差、組み立て誤差としたとき
E1(γ)+E2(γ)+E3(γ)+t/2
=E1(γ)+E2(γ)+a・sinγ+(t/2)・cosγ−t/2+t/2
=E1(γ)+E2(γ)+a・sinγ+(t/2)・cosγ<T/2
従って、
2E1(γ)+2E2(γ)+2a・sinγ+t・cosγ<T (6)
を満足する必要がある。
以上の説明は、垂直方向の台形状の板11aを、台形状の溝12aにはめ込む場合を示したものであるが、水平方向の台形状の板11bを、台形状の溝12bにはめ込む場合も同様に考えることができる。
【0025】
また、板の幅tに対して溝の幅Tが大きすぎると、板がねじれた状態で溝に取り付いてしまう場合があるので、Tはコアケーシングの寸法が許す限り大きくするということは出来ない。すなわち、溝の幅Tにはどの程度の寸法にすべきかという上限値が存在する。この溝の幅Tの上限値について以下に説明する。
図15は給電ユニットの1次及び2次コアケーシング相互間のねじれの有無による台形状の板11a、11bと溝12a、12bの結合時の配置関係を示したものである。同図(a)は、ねじれが無く取り付いた場合の台形状の板11a、11b、及び台形状の溝12a、12bの配置を示す。溝12a、12bの幅T方向のほぼ中心に板11a、11bがはめ込まれている。また、同図(b)は、板11a、11bがねじれた状態で溝12a、12bに取り付いた場合の配置を示す。この場合、板11a、11bが溝12a、12bの幅T方向のほぼ中心の位置にはめ込まれていない。
図16(a)は、ねじれの中心Oと最大ねじれ角σ、ねじれの中心Oから溝12bの右端面までの長さj、及び、ねじれの中心Oから溝12aの下端面までの長さkを、図15(b)に書き加えた図を示したものである。ねじれの中心Oは、概略、溝12aの横幅方向の中心線と、溝12bの横幅方向の中心線の交点であると言える。厳密には、ねじれの中心Oを中心として板11a、11bが回転すると、板11aの上端面と板11bの左端面が、それぞれ溝12aの上端面、及び溝12bの左端面とわずかにずれる。そのために、ねじれの中心Oが、溝12aの横幅方向の中心線と、溝12bの横幅方向の中心線の交点からわずかにずれることになるが、ねじれ角が小さい場合(0°〜5°程度)板11aの上端面と板11bの左端面が、それぞれ溝12aの上端面、及び溝12bの左端面とほぼ重なるので、このずれは無視して良い。なお、図16(a)は、最大ねじれ角σ=2°の例である。
【0026】
次に、溝の幅Tの上限値について、図16(b)に基づいて説明する。同図(b)は、同図(a)に示す板11bと溝12bを拡大したものである。板11bと溝12bの幅をそれぞれt1、T1とする。
図16(b)より、最大ねじれ角σは、σ≒tan-1((T1/2−t1/2)/j)で表される。このときの給電ユニットの1次及び2次コアケーシング相互間の最大ねじれ角(設計値)をσmとして
σ≒tan-1((T1/2−t1/2)/j)<σm
が成立するとして、T1の上限値に関する制約条件を求める。
ここで、σ>0、σm>0とし、両辺のtanをとって、
tan(tan-1((T1/2−t1/2)/j))
=(T1/2−t1/2)/j<tanσm
より、T1の上限値に関する制約条件として
T1<t1+2j・tanσm (7)
が得られる。
図による説明は省略するが、板11bと溝12bの場合と同様に、板11aと溝12aに関しても、幅をそれぞれt2、T2とすると、T2の上限値に関する制約条件は、
T2<t2+2k・tanσm (8)
となる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
バッテリを搭載した自立移動型のロボットや搬送装置等の移動体、さらに電気自動車への非接触給電装置に本発明を適用することができる。本発明によって、比較的簡単に給電ユニット部の給電トランスの位置決めを行うことができるので、効率の向上と共に位置決め機能部の低コスト化が可能となる。
【符号の説明】
【0028】
1 分割コア
2 コアケーシング
3 位置決めピン
4 位置決め孔
5 ロボット
6 バッテリ
7 給電ユニット
8 AC電源
9 受光素子
10 赤外LED
11a,11b,11c,11d 台形状の板
12a,12b,12c,12d 台形状の溝
13 1次コアケーシング
14 2次コアケーシング
15 1次側制御回路
16 1次側パワー回路
17 2次側信号検出回路
18 2次側パワー回路
19 給電トランス
20 負荷装置
21 アーム
22 1次側給電ユニット
23 2次側給電ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの分割コアより成る給電トランスの一方のコアを組み込んだ1次コアケーシングと、前記給電トランスのもう一方のコアを組み込んだ2次コアケーシングと、前記1次コアケーシングを組み込んだ1次側給電ユニットと、前記2次コアケーシングを組み込んだ2次側給電ユニットと、を備えた非接触給電装置において、
前記給電トランスを形成する際の位置決め用構造体として、前記1次コアケーシングに台形状の板を設け、かつ、前記2次コアケーシングに前記板をはめ込むための台形状の溝を設けたことを特徴とする非接触給電装置。
【請求項2】
前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシングは、2組の前記板または前記溝を備えており、前記1次コアケーシングが2組の前記板を有する場合には、前記2次コアケーシングは2組の前記溝を有し、または、前記1次コアケーシングが2組の前記溝を有する場合には、前記2次コアケーシングは2組の前記板を有することを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
【請求項3】
2組の前記板のうち、1つは前記分割コアの断面方向から見て垂直方向に配置され、もう1方は水平方向に配置されており、かつ、2組の前記溝のうち、1つは前記垂直方向に配置され、もう1方は前記水平方向に配置されており、前記垂直方向に配置されている前記板と前記溝が対を構成し、かつ前記水平方向に配置されている前記板と前記溝が対を構成して配置されており、前記板と前記溝が互いに結合可能であることを特徴とする請求項2に記載の非接触給電装置。
【請求項4】
前記水平方向と前記垂直方向に配置した前記板及び前記溝を、それぞれ複数列に渡って配置したことを特徴とする請求項3に記載の非接触給電装置。
【請求項5】
複数列の前記板の間に受光素子を配置し、複数列の前記溝の間に赤外LEDを配置し、前記板によって、隣接する前記受光素子と前記赤外LEDとの相互干渉を防止する仕切り板を兼ねることを特徴とする請求項4に記載の非接触給電装置。
【請求項6】
前記水平方向の板の板厚方向の幅をt1とし、前記水平方向の溝の前記板厚方向の幅をT1としたとき、下式
T1<t1+2j×tan(σm)
ここで、j:前記水平方向の溝及び前記垂直方向の溝の横幅方向に引かれた中心線の交点を中心Oとしたとき、該中心Oから前記水平方向の溝の前記中心Oから遠ざかる方向の端面までの長さ。
σm:前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシング相互間の最大ねじれ角(設計値)。
なる条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の非接触給電装置。
【請求項7】
前記垂直方向の板の板厚方向の幅をt2とし、前記垂直方向の溝の前記板厚方向の幅をT2としたとき、下式
T2<t2+2k×tan(σm)
ここで、k:前記水平方向の溝及び前記垂直方向の溝の横幅方向に引かれた中心線の交点を中心Oとしたとき、該中心Oから前記垂直方向の溝の前記中心Oから遠ざかる方向の端面までの長さ。
σm:前記1次コアケーシングと前記2次コアケーシング相互間の最大ねじれ角(設計値)。
なる条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の非接触給電装置。
【請求項8】
前記板の寸法は、下式
E1(α)+E2(α)+f<b/2
2E1(β)+2E2(β)+2(c+d)×sinβ+t×cosβ<T
2E1(γ)+2E2(γ)+2a×sinγ+t×cosγ<T
ここで、E1(α)、E1(β)、E1(γ)
:それぞれ、ねじれ角α、β、γ方向の位置決め誤差。
E2(α)、E2(β)、E2(γ)
:それぞれ、ねじれ角α、β、γ方向の組み立て誤差。
a:前記板の台形部の上辺の長さ
b:前記板の台形部の底辺の長さ
c:前記板の台形底辺部の長方形を形成する部分の高さ
d:前記板の台形部の上辺から底辺までの高さ
f:前記板を垂直に配置してその側面方向から見たときに、その左端面の上下方向の中心点を基準とて回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角αの方向としたとき、前記板の台形の回転方向の上辺と斜辺の交点から垂直に下ろした線の長さ
ねじれ角α
:前記板を垂直に配置してその側面方向から見たときに、その左端面の上下方向の中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角αと呼ぶ。
ねじれ角β
:前記板を垂直に配置してその上面向から見たときに、その左端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角βと呼ぶ。
ねじれ角γ
:前記板を垂直に配置してその正面方向(対となる前記溝にはめ込む方向)から見たとき、台形の上辺の下端面の板厚の幅tの中心点を基準として回転する方向を、対となる前記溝にはめ込む方向からのねじれ角γと呼ぶ。
なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の非接触給電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−213372(P2010−213372A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53410(P2009−53410)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】