説明

食品包装装置

【課題】 内包する成形食品の形状と包装部材の腰の強さの影響を極力低減することで成形食品を圧潰変形なく確実に自動包装できるようにする。
【解決手段】 成形食品Pを載せて搬送路を巡回移動可能とした食品搬送機構4を形成する搬送駒11に形成した成形食品押上用の孔部12に突き上げ機構部21の突き上げヘッド22を貫通して、上方に配してある包装部材Qと共に成形食品Pを包装機構部1に上昇移送する。包装機構部1は、突き上げヘッド22の突き上げ移動により成形食品Pの上面側から左右前後面にかけて包装部材Qを角折りする開口枠状の折り込み型24を備え、当該折り込み型24壁面側には包装部材Qの外側対向面を負圧によって保持する吸着機構部25を付設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寿司、おにぎり等の食品においてシャリを自動的に握り成形するための米飯成形機、さらには寿司ロボット、おにぎりロボット、サンドイッチロボット等に使用可能とした食品成形機に係り、特に食品成形装置により、例えば酢等で味付けしたシャリを所定の大きさと形状に自動成形された握り寿司等を例えば透明フィルムシート状の包装部材によって折り込みながら自動包装するための自動化された食品包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ターンテーブルの周回方向に沿って形成された複数の成形孔のうちの一つに対向すべく、当該ターンテーブルの上方に米飯成形装置が配置され、ターンテーブルの間欠回転に対応して一定ずつ供給された定量シャリを各成形孔順に成形するものとしてある。例えば、本件出願人自身によって出願された特許文献1に開示されているように、駆動用スプロケットにより無端環状に連結されたシャリを載せるための各搬送用板をガイド枠とガイド板に沿って平面略楕円形状に間欠回転される機構を備えたものがある。そして、搬送用板から移載装置によって食品包装装置の突き上げ機構部に引き渡されてから透明フィルムシート状の包装部材によって角折状に自動包装されるものとしてある。このとき、従来では、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さと折り込み機構とにより成り行きで折り線が決定されるものであった。
【特許文献1】特開平8−131103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の食品包装装置では、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さに加えて折り込みスライド機構部により成り行きで折り線が決定されるため、例えば寿司、おにぎり、サンドイッチ等の軟質な成形食品の包装部材による角折包装に際し、当該成形食品を圧潰変形させてしまい、製品としての外観を損なう等の虞れもある。
【0004】
また、前記した従来の食品包装装置における食品搬送機構では、搬送用板自体に角折包装用の突き上げ機構部を貫通させる形状の孔を穿設した場合、食品の成形機能や搬送機能が維持することが困難なものとなってしまう問題がある。
【0005】
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑みなされたもので、例えば寿司、おにぎり、サンドイッチ等の軟質な成形食品の折り込みスライド機構部での包装部材による角折包装に際し、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さの影響を極力低減することができ、これによって当該成形食品を圧潰変形させることなく確実且つ短時間に自動包装することができる食品包装装置、および角折包装用の突き上げ機構部により、成形食品を搬送駒から包装機構部に直接移送させることで、食品の成形機能や搬送機能を容易に維持することができる食品包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1では、食品搬送機構上に載せられた成形食品の下方より突き上げ機構部で上方に配してある包装部材と共に当該成形食品を包装機構部に上昇移送させる食品包装装置であって、包装機構部は、突き上げ機構部の突き上げ移動により成形食品の上面側から左右前後面にかけて包装部材を角折りさせる開口枠状の折り込み型を備え、当該折り込み型壁面側には包装部材の外側対向面を負圧によって保持する吸着機構部を付設して成ることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2では、包装機構部は、前記吸着機構部によって包装部材を保持した状態で成形食品を折り込み包装可能とするよう当該折り込み型の下部開口側で横折包装用および一方側底折包装用の折り込み板をスライド移動可能として成る折り込みスライド機構部を含むものとする。
【0008】
さらに、請求項3では、包装機構部は、折り込み包装後の成形食品を折り込み型位置から包装部材シール部に移送させることで他方側底折包装を可能にした押出スライド部材を含むものとする。
【0009】
さらにまた、請求項4では、包装機構部は、包装部材シール後の成形食品を包装部材シール部位置から排出させる排出爪部を含むものとする。
【0010】
加えて、請求項5では、突き上げ機構部は、成形食品を載せて搬送路を巡回移動可能とした複数の搬送駒を備えた食品搬送機構上の各搬送駒に形成された成形食品押上用の孔部に貫通させて、上方に配してある包装部材と共に成形食品を包装機構部に上昇移送させる突き上げヘッドを備えているものとする。
【0011】
以上のように構成された本発明に係る食品包装装置にあって、吸着機構部は、包装部材の外側対向面を負圧によって保持させ、折り込みスライド機構部における折り込み板のスライド移動による成形食品の底面側の角折状の折り込み包装を容易にさせる。
【0012】
また、食品搬送を形成する各搬送駒の孔部は、該孔部を介しての突き上げ機構部における突き上げヘッドの突き上げ移動により搬送駒上の成形食品を、当該搬送駒上方に配してある包装部材と共に包装機構部の折り込み型内に上昇移送させ、これにより包装部材を、成形食品の上面側から左右前後にかけて角折りさせる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、例えば寿司、おにぎり、サンドイッチ等の軟質な成形食品の折り込みスライド機構部での包装部材による角折包装に際し、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さの影響を極力低減することができ、これによって当該成形食品を圧潰変形させることなく確実に自動包装することができる。
【0014】
また、角折包装用の突き上げ機構部により、成形食品を食品搬送機構を形成する搬送駒から包装機構部に直接移送させることで、食品の成形機能や搬送機能を容易に維持することができる。
【0015】
すなわち、これは本発明が、包装機構部は、突き上げ機構部における突き上げヘッドの突き上げ移動により成形食品の上面側から左右前後面にかけて包装部材を角折りさせる開口枠状の折り込み型を備え、当該折り込み型壁面側には包装部材の外側対向面を負圧によって保持する吸着機構部を付設して成るからであり、これにより、成形食品の上面側から左右前後面にかけての包装部材による角折包装に際し、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さの影響を極力低減することができ、成形食品を圧潰変形させて製品としての外観を損なうようなことなく確実に角折状態となるように自動包装することができる。
【0016】
また、包装機構部は、前記吸着機構部によって包装部材を保持した状態で成形食品を折り込み包装可能とするよう当該折り込み型の下部開口側で横折包装用および一方側底折包装用の折り込み板をスライド移動可能として成る折り込みスライド機構部と、折り込み包装後の成形食品を折り込み型位置から包装部材シール部に移送させることで他方側底折包装を可能にした押出スライド部材と、包装部材シール後の成形食品を包装部材シール部位置から排出させる排出爪部とを含むので、成形食品の底面側における横折包装および底折包装に際し、内包される成形食品の形状と包装部材の腰の強さの影響を極力低減することができ、成形食品を圧潰変形させて製品としての外観を損なうようなことなく確実に角折状態となるように自動包装することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、本発明に係る食品包装装置における包装機構部であり、該包装機構部1は、図1に示すように、例えばシャリやおにぎり等の成形食品Pを搬送駒11に載せて巡回移動させるものとした後述する食品搬送機構4の搬送路に沿って、その上側に設置された複数の成形食品送り用ローラを備えた投入用ホッパー付きの食品供給機構2と、上型、下型、左右挟持型それぞれを備えた食品成形機構3とに対し互いに隣接した状態で設置されている。
【0018】
食品搬送機構4は、図4(b)に示すように、架台上に設置された平面略楕円形状のガイドレールに沿って平面略楕円形状の搬送路を巡回移動可能にし且つ磁石5を備え、送り機構部によって一定ピッチで駆動させるようにした搬送リンク機構部7と、搬送リンク機構部7上に設置された遮蔽固定板13と、遮蔽固定板13上に載置され且つ搬送リンク機構部7の磁石5によって磁気結合された状態で平面略楕円形状の搬送路を巡回移動可能とすべく磁石6を備えた複数の搬送駒11とから概ね構成されている。
【0019】
食品搬送機構4において、搬送駒11は、遮蔽固定板13の上に載せられて、搬送リンク機構部7の磁石5によって磁気結合された状態で成形食品Pを平面略楕円形状の搬送路に沿って巡回移動させるためのものである。すなわち、搬送リンク機構部7のリンク体に対応して縦長六角形状に形成され、その中央には、食品成形機構3における略H型形状の下型、および包装機構部1における突き上げ機構部21の平面略H型形状の突き上げヘッド22を貫通させるための略H型形状の孔部12が穿孔形成されている。
【0020】
包装機構部1は、図2、図3、図4(b)に示すように、平面略H型形状を呈し且つ四つの先端部にはそれぞれアングル枠状の保持枠が立設されて成る突き上げヘッド22を昇降移動可能にした突き上げ機構部21を食品搬送機構4の下方側に設け、食品搬送機構4の上方側には、矩形枠状に形成され且つ角部が成形食品Pの側面に対向するように配した包装部材Qの台座23と、台座23上方に設置した矩形開口枠状の折り込み型24とを備えてある。この包装部材Qとしては、熱シール可能な透明フイルムシート材によって形成されている。
【0021】
そして、図5に示すように、成形食品Pを載せて食品搬送機構4の搬送路を巡回移動可能とした搬送駒11に形成されている成形食品押上用の略H型形状の孔部12に突き上げ機構部21の突き上げヘッド22を貫通させて、上方に配してある包装部材Qと共に成形食品Pを折り込み型24内に上昇移送させることで成形食品Pの上面側から左右前後側面にかけて包装部材Qの角端部側から角度90°に角折りさせるものとしてある。
【0022】
また、折り込み型24の互いに対向する壁面側には、包装部材Qの外側対向面を負圧によって保持するための吸着機構部25を付設し、折り込み型24の上部開口側においては、平面略コ字位置に配置された包装部材Qの横折包装用および一方側底折包装用の折り込み板26a、26b、26cをそれぞれスライド移動可能として成る折り込みスライド機構部26を設けてあり、前記吸着機構部25によって包装部材Qを保持した状態で折り込みスライド機構部26により成形食品Pを折り込み包装可能とするようにしてある。
【0023】
すなわち、吸着機構部25は、図2、図4(b)に示すように、折り込み型24の互いに対向する壁面の上側に設けられた矩形筐体状の一対のノズル筐体25aによって形成され、両ノズル筐体25aに接続されている分岐チューブ25bを介して真空ポンプ25cに接続されている。そして、ノズル筐体25aの側面に中央の溝条を介して形成された上下一対の吸引口25dを、突き上げ機構部21の突き上げヘッド22に載って包装部材Qと共に折り込み型24内に突き上げられて成形食品P側面を角折包装した状態の包装部材Qの左右側面に対向するようにしてある。
【0024】
また、包装部材Qの横折包装用の折り込みスライド機構部26は、折り込み型24の左右側から折り込み開口側へ向けて一対のノズル筐体25aの下側で水平スライド可能とした一対の折り込み板26a、26bによって形成され、この折り込み板26a、26bの先端側は次第に幅狭となることで、突き上げ機構部21における略H型形状の突き上げヘッド22の左右側から内側へ向けて次第に幅狭となる凹部22aに互いに合致対応するようにしてある。
【0025】
また、包装部材Qの一方側底折包装用の折り込みスライド機構部26は、一対のノズル筐体25aに挟まれた折り込み型24の上部開口側で一端側から水平スライド可能とした折り込み板26cによって形成され、この折り込み板26cは、成形食品P側面を角折包装した状態の包装部材Qの一方側の角部に対向するように配置されている。
【0026】
さらに、折り込み型24には、折り込み包装後の成形食品Pを折り込み型24位置から包装部材Qのシール部27位置に移送させると同時に、他方側底折包装を可能にした押出スライド部材28を備えている。
【0027】
すなわち、この押出スライド部材28は、図3、図7乃至図11に示すように、吸着機構部25のノズル筐体25aに沿って前後方向に移動可能とした左右一対の可動アーム片28aと、該可動アーム片28aの前方側に約90度回動可能に枢着されたフック状の排出爪部28bとによって全体形状が略コ字枠状となって形成されており、包装された成形食品Pを上側から咬持して、折り込み包装後の成形食品Pを折り込み型24位置から包装部材Qのシール部27位置に移送させた際に、折り込み型24の開口縁端部によって成形食品Pの側面を角折包装した状態の包装部材Qの他方側の角部を底面側に折り込むことができるようにしてある。
【0028】
そして、この押出スライド部材28が後退した時は、排出爪部28bがアーム片28aから前方側に略水平位置まで押上げられて、成形食品Pを解放させると共に、押出スライド部材28を再度前進させることで排出爪部28b前側面によって成形食品Pを押し出して包装部材Qシール部位置から排出させるようにしてある。また、包装部材Qのシール部27は、折り込み型24の幅方向と平行に配置された例えば5つのシールヘッド27aが下方側から上方に突き出されるように昇降自在となっている。
【0029】
図1、図12および図13に示す29は、昇降自在の押え部材であって、包装部材Qがシール部27のシールヘッド27aによって下方より上方へ突き上げられているとき、成形食品Pを上方から降下押圧してシール機能を確実ならしめる。図1に示す30は、成形食品排出シュートである。
【0030】
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明すると、先ず、成形食品Pを載せて食品搬送機構4の搬送路を巡回移動する搬送駒11の定位置停止状態において、図5に示すように、成形食品押上用の略H型形状の孔部12に突き上げ機構部21の突き上げヘッド22を貫通させて、台座23上方に配してある包装部材Qと共に成形食品Pを折り込み型24内に上昇移送させる。このとき、包装された成形食品Pは押出スライド部材28によって咬持された状態で、成形食品Pの上面側から左右前後側面にかけて包装部材Qの角端部側から角度90°に角折りされる。こうして成形食品Pは搬送駒11から包装機構部1の折り込み型24内に直接移送させられる。
【0031】
そして、図6に示すように、真空ポンプを作動させて吸着機構部25におけるノズル筐体25aの吸引口25dからの負圧によって包装部材Qの外側対向面を保持し、折り込み型24の下部開口側における折り込みスライド機構部26の横折包装用の折り込み板26a、26bを互いに近接する方向にスライド移動させることで包装部材Qは横折り込みされてから、突き上げ機構部21の突き上げヘッド22が下降移動される。このとき、折り込み板26a、26bは先端が次第に幅狭となるよう形成されているため、略H型形状の突き上げヘッド22両端の凹部22aを通過することになる。したがって、突き上げヘッド22の下降移動に際して、折り込み板26a、26bが障害となることはない。
【0032】
次いで、図7に示すように、折り込みスライド機構部26の一方側底折包装用の折り込み板26cを、一対のノズル筐体25aに挟まれた折り込み型24の下部開口側で一端側から水平スライドさせることで包装部材Qの一方側の角部が成形食品Pの底面側に折り込まれる。このとき、包装部材Qの外側対向面は、ノズル筐体25aの吸引口25dからの負圧によって常に保持されている。
【0033】
その後、図8に示すように、真空ポンプを停止させて吸着機構部25におけるノズル筐体25aの吸引口25dによる包装部材Qの吸着を停止させると同時に、折り込みスライド機構部26の横折包装用の折り込み板26a、26bを互いに後方へ退避させる。
【0034】
そして、図9に示すように、押出スライド部材28を吸着機構部25のノズル筐体25aに沿って前後方向に移動させることで、折り込み包装後の成形食品Pを折り込み型位置から包装部材Qのシール部27に移送させる。このとき、折り込み型24の開口縁端部によって成形食品P側面で角折包装した状態の包装部材Qの他方側の角部が成形食品Pの底面側に折り込まれる。
【0035】
図10に示すように、この押出スライド部材28が後退し、直角に折り込まれている排出爪部28bがアーム片28aから前方側に略水平となるまで押上げられて成形食品Pを解放させ、シール部27において、折り込み型24の幅方向と平行に配置された複数のシールヘッド27aが下方側から上方に突き出されて、熱圧着によって底面で折り込み状態となっている包装部材Qがシールされる。このとき、同時に図1、図12および図13に示す押え部材29が降下して成形食品Pを上面より押圧している。
【0036】
そして、図11に示すように、押出スライド部材28を再度前進させることで排出爪部28b前側面によって成形食品Pを押し出してシール部27位置から前方側へ排出させる。このように成形食品Pの底面側における横折包装および底折包装に際し、吸着機構部25の負圧による包装部材Qの吸着により、成形食品Pの形状と包装部材Qの腰の強さの影響を極力低減することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における食品成形装置の概略を示す斜視図である。
【図2】同じく食品包装装置の概略を示す斜視図である。
【図3】同じく食品包装装置の概略を示す平面図である。
【図4】食品包装装置の動作説明を示し、(a)は搬送駒の定位置停止状態を示す一部切欠平面図、(b)は(a)中のA−A断面図である。
【図5】食品包装装置における突き上げ機構部の動作説明を示し、(a)は突き上げ機構部の包装部材までの上昇途中を示す平面図、(b)はその側面図、(c)は突き上げ機構部が折り込み型内に突入した状態を示す平面図、(d)はその側面図である。
【図6】同じく食品包装装置における吸着機構部と折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)は吸着機構部によって包装部材を吸着保持した状態を示す平面図、(b)はその側面図、(c)は突き上げ機構部が下降してから折り込みスライド機構部における左右一対の横折り込み板を互いに閉塞する方向にスライド移動させた状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図7】同じく食品包装装置における吸着機構部と折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)は折り込みスライド機構部における前後方向の一方側にある底折り込み板を閉塞方向にスライド移動させた状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図8】同じく食品包装装置における吸着機構部と折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)は吸着機構部の吸着動作が停止して、折り込みスライド機構部における左右一対の横折り込み板を開放する方向にスライド移動させた状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図9】同じく食品包装装置における折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)は包装部材によって内包された成型食品を折り込み型位置から排出させることで、包装部材の一端側を底部に折り込ませた状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図10】同じく食品包装装置における折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)はシールヘッドを上昇させて底部で包装部材をシールした状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図11】同じく食品包装装置における折り込みスライド機構部の動作説明を示し、(a)は包装製品を折り込みスライド機構部から取り出した状態を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図12】同じく押え部材の付いた食品包装装置の概略を示す側面図である。
【図13】同じく押え部材の付いた食品包装装置の概略を示す正面図である。
【符号の説明】
【0038】
P 成形食品
Q 包装部材
1 包装機構部
2 食品供給機構
3 食品成形機構
4 食品搬送機構
5、6 磁石
7 搬送リンク機構部
11 搬送駒
12 孔部
13 遮蔽固定板
21 突き上げ機構部
22 突き上げヘッド
23 台座
24 折り込み型
25 吸着機構部
26 折り込みスライド機構部
27 シール部
27a シールヘッド
28 押出スライド部材
29 押え部材
30 成形食品排出シュート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品搬送機構上に載せられた成形食品の下方より突き上げ機構部で上方に配してある包装部材と共に当該成形食品を包装機構部に上昇移送させる食品包装装置であって、包装機構部は、突き上げ機構部の突き上げ移動により成形食品の上面側から左右前後面にかけて包装部材を角折りさせる開口枠状の折り込み型を備え、当該折り込み型壁面側には包装部材の外側対向面を負圧によって保持する吸着機構部を付設して成ることを特徴とする食品包装装置。
【請求項2】
包装機構部は、前記吸着機構部によって包装部材を保持した状態で成形食品を折り込み包装可能とするよう当該折り込み型の下部開口側で横折包装用および一方側底折包装用の折り込み板をスライド移動可能として成る折り込みスライド機構部を含む請求項1記載の食品包装装置。
【請求項3】
包装機構部は、折り込み包装後の成形食品を折り込み型位置から包装部材シール部に移送させることで他方側底折包装を可能にした押出スライド部材を含む請求項1または2記載の食品包装装置。
【請求項4】
包装機構部は、包装部材シール後の成形食品を包装部材シール部位置から排出させる排出爪部を含む請求項1乃至3のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項5】
突き上げ機構部は、成形食品を載せて搬送路を巡回移動可能とした複数の搬送駒を備えた食品搬送機構上の各搬送駒に形成された成形食品押上用の孔部に貫通させて、上方に配してある包装部材と共に成形食品を包装機構部に上昇移送させる突き上げヘッドを備えている請求項1記載の食品包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−321551(P2006−321551A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−148207(P2005−148207)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【出願人】(591094262)鈴茂器工株式会社 (74)
【Fターム(参考)】