説明

飲食物処理システムの乾燥機

【課題】バルブ排出装置及びこれを備えた飲食物処理システムの乾燥機を開示する。
【解決手段】この乾燥機は投入口と排出口を備えたドラム部を含む。前記ドラム部の内部空間には、前記ドラム部内に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕する回転ブレードと前記回転ブレードを支持する回転軸とを含む撹拌スクリューが回転可能に配設される。前記ドラム部の一側面には、前記撹拌スクリューを回転駆動させるために動力を提供する動力供給部が備えられる。前記ドラム部の胴体外面には、電源印加の際に前記ドラム部の内部空間に高熱を提供して生ごみを乾燥させるヒーター部材が備えられる。前記排出口の下面には、前記排出口の開閉を調節する排出装置が設置される。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明はバルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機に係り、より詳しくは乾燥完了した生ごみを容易にカットして外部に排出することができ、排出された生ごみが均一に分散されるようにするバルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機に関する。
〔背景技術〕
一般に、生ごみを処理する方法として、発酵処理方式、焼却処理方式、飼料及び肥料(堆肥)として再活用する方式、地中に埋め込む方式などがあるが、前述したような方式は大規模の施設を必要とするだけでなく、収集、運搬または貯蔵に伴う悪臭や不便さなどの多様な副作用と環境汚染という深刻な社会問題を引き起こす。
【0002】
したがって、生ごみによる環境汚染を減らし、これを再活用することができる方法が急に要求されている。
【0003】
一方、現在の国内の総世帯数は1千万世帯を突破したにもかかわらず、環境汚染に関連した生ごみ処理に対する対策及び結果はいまだ十分でない実情である。その主な原因としては、家庭主婦の資源浪費及び環境汚染に対する認識不足であろう。
【0004】
したがって、生ごみの発生抑制及び再活用を効率よく実施するためには、このような問題点を解決することができる家庭用飲食物処理システムの開発が切実に要求されている。
【0005】
一般に、家庭の流し台に連結されて生ごみを処理する装置は、脱水、切断及び乾燥などの一連の過程によって生ごみの水分を除去するとともに体積を減らすことでその排出量を大幅減少させることができるものである。
【0006】
従来の流し台に付着されて生ごみを処理する装置及び個別フリースタンディングタイプの生ごみ処理装置は、生ごみが投入される投入口、生ごみを圧縮して脱水しながら細かく切断する脱水/切断部、脱水及び切断された生ごみを一側に移動させる移送部、モーターによって一方向に回転する回転ブレードによって、脱水及び切断された生ごみを均一に撹拌して分散させ、高熱によって水分を除去して生ごみを乾燥する乾燥機、及び乾燥された生ごみが排出されて貯蔵される排出箱を含む。
【0007】
一方、乾燥機の内部において高熱によって残留水分がすっかり除去された生ごみは乾燥機の底面に貫設された排出口を通じて全量排出され、生ごみが全量排出された乾燥機には脱水/切断部で脱水及び切断された新たな生ごみが連続的に続いて投入され、生ごみに対する乾燥作業が再び行われる。
【0008】
しかし、乾燥機内に投入される生ごみに澱粉や水分が多量で含有された場合、回転ブレードによって撹拌されて粉砕される生ごみの粘度が高いため、生ごみが排出口の周辺に積もって排出口を塞ぐことができる。
【0009】
特に、積もった飲食物が腐敗して乾燥機の周辺を汚染させ、飲食物処理システムの乾燥機が損傷することができるという問題点がある。
〔発明の開示〕
〔技術的課題〕
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、乾燥完了した生ごみを容易にカットして外部に排出することができ、排出された生ごみを均一に分散させて排出させるようにするバルブ排出装置及び上記バルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機を提供することをその目的とする。
〔技術的解決手段〕
前記のような目的を達成するために、本発明は、飲食物処理システムに使用される生ごみ排出装置であって、飲食物処理システムの排出口に備えられ、排出口を開閉させるバルブ部材;前記バルブ部材を開閉するために、前記バルブ部材に動力を供給する動力供給装置;及び、前記動力供給装置と前記バルブ部材との間に備えられ、前記動力供給装置から供給される動力を前記バルブ部材に伝達する動力伝達部材を含む、飲食物処理システムの生ごみ排出装置を提供する。
【0010】
前記動力伝達部材は転がり接触部材または軸部材である。
【0011】
前記転がり接触部材はギアである。
【0012】
前記バルブ部材は軸バルブ部材を含む。
【0013】
前記バルブ部材は伝達された動力によって回転される。
【0014】
前記バルブ部材は前記動力伝達部材に対して垂直方向または水平方向に回転される。
【0015】
前記動力供給装置はモーターである。
【0016】
前記生ごみ排出装置は、前記バルブ部材の位置を感知するセンサー部材をさらに含む。
【0017】
前記目的を達成するために、本発明は、生ごみが投入される投入口と乾燥した生ごみが排出される排出口を備えたドラム部;前記ドラム部の内部空間に回転可能に配置され、前記ドラム部内に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕する回転ブレードと前記回転ブレードを支持する回転軸とを含む撹拌スクリュー;前記ドラム部の一側面に備えられ、前記撹拌スクリューを回転駆動させるために動力を提供する動力供給部;前記ドラム部の胴体外面に備えられ、電源印加の際に前記ドラム部の内部空間に高熱を提供して生ごみを乾燥させるヒーター部材;及び、前記排出口の下面に設置され、前記排出口の開閉を調節する排出装置を含んでなる、飲食物処理システムの乾燥機を提供する。
【0018】
前記乾燥機は、前記動力供給部と前記撹拌スクリューが連結された前記ドラム部の内壁面に備えられ、半径方向に多数の粉砕ブレードが斜めに備えられた円形粉砕板と前記粉砕板の上部に備えられたアーチ形の粉砕板支持部とを含んでなる粉砕部をさらに含む。
【0019】
前記粉砕板支持部は、前記粉砕板を取り囲むように備えられた円形板部材と前記板部材の外面に半径方向に備えられたリブ部材を含んでなる。
【0020】
前記回転ブレードはフック状を有し、端部が互いに対面し、前記多数の回転ブレードの間に離隔空間が形成されている。
【0021】
前記回転ブレードは前記回転軸の円周上に着脱可能に備えられる。
【0022】
前記排出装置は、飲食物処理システムの排出口に備えられ、排出口を開閉するバルブ部材;前記バルブ部材を開閉するために、前記バルブ部材に動力を供給する動力供給装置;及び、前記動力供給装置と前記バルブ部材との間に備えられ、前記動力供給装置から供給される動力を前記バルブ部材に伝達する動力伝達部材を含んでなる。
【0023】
前記動力伝達部材は転がり接触部材または軸部材である。
【0024】
前記転がり接触部材はギアである。
【0025】
前記バルブ部材は軸バルブ部材を含む。
【0026】
前記バルブ部材は前記動力伝達部材に対して垂直方向または水平方向に回転される。
【0027】
前記動力供給装置はモーターである。
【0028】
前記軸バルブ部材は、断面円形の棒状支持軸の一側部と前記支持軸より大きい直径を有する断面半円形の棒状バルブ部の一側部が連結され、前記支持軸の他側部に突出部が一面に形成されたカム部材が嵌合される。
【0029】
前記バルブ部はテフロン(登録商標)材で焼結成形される。
【0030】
前記バルブ部はテフロン(登録商標)でコートされる。
【0031】
前記バルブ部の厚さは1〜3mmである。
【0032】
前記乾燥機は、前記軸バルブ部材の両側部にブッシング部材をさらに含む。
【0033】
前記動力伝達部材は、動力供給装置の駆動軸上に装着された駆動ギアと前記駆動ギアと噛み合って作動する一つ以上の被動ギアとを含んでなり、前記支持軸の一端部に形成されたギア挿入部が前記被動ギアの中央に挿入され、前記軸バルブ部材は前記駆動ギアと前記被動ギアの回転によって時計方向または反時計方向に回転される。
【0034】
前記乾燥機は、前記カム部材の回転の際、前記カム部材の突出部との接触圧力を感知するセンサーと前記センサーを支持するブラケットとを含んでなるセンサー部をさらに含む。
〔有利な効果〕
本発明によれば、バルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機は、乾燥完了した生ごみを容易にカットして外部に排出することができるので、生ごみの蓄積を防いで腐敗を防止して乾燥機周辺の汚染を防止し、乾燥機の損傷を防止することができる。さらに、排出された生ごみが均一に分散されて排出されるようにして、一側に偏る現象を防ぐことができる。
〔発明を実施するための最良の様態〕
本発明の前記のような目的、特徴及び他の利点は添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明することでより明らかになるであろう。以下、添付図面に基づき、本発明の一実施例によるバルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機を詳細に説明する。
【0035】
図1は本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の正面上方斜視図、図2は図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の後面上方斜視図、図3は図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の下方斜視図、図4は図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の側面図である。
【0036】
図1ないし図4を参照すれば、本発明の一実施例によるバルブ排出装置を備えた飲食物処理システムの乾燥機100は、脱水された生ごみが投入される投入口112と乾燥された生ごみが排出される軸方向楕円形排出口114を備えた円筒形のドラム部110、ドラム部100の内部空間に回転可能に配置され、ドラム部110内に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕する多数の回転ブレード123と前記回転ブレード123を支持する回転軸125からなる撹拌スクリュー120、ドラム部110の一側面に備えられ、撹拌スクリュー120が回転駆動されるように動力を提供する動力供給部130、ドラム部110の胴体の外面に備えられ、電源印加の際、ドラム部110の内部空間に高熱を提供して生ごみを乾燥させるヒーター部材140、及び軸方向楕円形の排出口114の下面に設けられ、ドラム部110の内部の乾燥状態によって軸方向楕円形排出口114の開閉を調節するバルブ排出装置180を含んでなる。
【0037】
本発明の飲食物処理システムの乾燥機100は、乾燥空間の底面に完全乾燥した生ごみを一部残留させ、これを連続して投入される生ごみと混合して乾燥空間内部の全体生ごみの粘度を低めることができる。
【0038】
ドラム部110は、胴体の外部上面に形成された投入口112と胴体の外側面の底部に形成された軸方向楕円形の排出口114(図7参照)をそれぞれ備え、投入された生ごみが一定量満たされるように一定大きさの内部空間を有する中空円筒形収容部材である。
【0039】
ドラム部は外観が六面体または球形、あるいはその他の形態であることができ、排出口も半径方向楕円形、あるいは方向に関係ない円形または多角形であることができる。
【0040】
投入口112は、流し台(図示せず)に連結されたホッパーを通じて、脱水及び切断された生ごみが投入されるように、水平に配置されるドラム部110の胴体上面に一定大きさに形成される。もちろん、個別的なフリースタンディングタイプの飲食物処理システムにおいても、ドラム部110の上面に形成できる。
【0041】
軸方向楕円形の排出口114(図7参照)は、ドラム部110の内部空間で高温の熱源によって水分が除去されて完全に乾燥した生ごみが排出されるように、ドラム部110の胴体外部の側面底部に備えられる。
【0042】
ドラム部110は熱伝達率の高い金属から鋳造方式で製造されることが好ましい。主にステンレススチール材を使用する。
【0043】
撹拌スクリュー120は、投入口112を通じてドラム部110の内部空間に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕することができるように、ドラム部110の内部空間に順方向または逆方向に回転可能に配置される。
【0044】
また、撹拌スクリュー120はドラム部の形状によってドラム部の軸方向または半径方向に備えられることができ、方向に関係なく粉砕効率を高めるように備えられることができる。
【0045】
撹拌スクリュー120は複数または単数の回転ブレード123が棒状の回転軸125の外面に装着される回転部材であり、回転軸125の一端は前方キャップ150に備えられた動力供給部130に連結され、他端は後方キャップ155の軸孔(図示せず)に設置されて支持される。
【0046】
この場合、ドラム部110の内面と撹拌スクリュー120の回転ブレード123の外側端との間には、回転ブレード123が干渉なしに回転するように、一定大きさの間隔が形成される。
【0047】
回転ブレード123はフック状に形成され、端部が曲がっており、ドラム部110の内部空間に回転可能に配置され、ドラム部110内に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕する。回転ブレード123は回転軸125に備えられる。
【0048】
また、回転ブレードは回転軸を中心に放射状に備えられる。
【0049】
多数の回転ブレード123の間には離隔空間が形成され、回転ブレード123のフック状の先端部が見合うように備えられる。離隔空間は、単一構造に連結された回転ブレード123の中央部分を除去することで形成され、これにより回転ブレード123の先端部がフック状に形成される。
【0050】
回転ブレード123は回転軸125の円周上に着脱可能に備えられる。したがって、回転ブレード123が破損されるか曲がると、回転ブレード123を取り替えることで撹拌スクリュー120を長期間使用することができる。
【0051】
このような回転ブレード123を備えた撹拌スクリュー120を使用すれば、回転ブレード123の回転の際、生ごみの蓄積を防止することができ、動力供給部130に過負荷がかからないようにすることができる。
【0052】
すなわち、回転ブレード123の間に飲食物の一部が抜け出ることにより蓄積がなく、回転ブレード123のフック状端部によって飲食物が乾燥機の内部に引かれ、よって動力供給部130に過負荷がかかる危険が低くなる。
【0053】
動力供給部130はドラム部110の内部空間に配置された撹拌スクリュー120を順方向または逆方向に回転駆動させる駆動源の役割をする。動力供給部130としてモーターを用いることができる。
【0054】
後方キャップ155の下側には、後方キャップ155の下端を取り囲んで乾燥機100の全体を支持する支持ブラケット166が備えられる。乾燥機100を飲食物処理システムの本体内部に結合するために、支持ブラケット166に形成された一定サイズの孔に結合部材(図示せず)を装着することができるようにする。
【0055】
ヒーター部材140はドラム部110の外面に備えられ、電源印加の際、ドラム部110の内部空間である乾燥空間に高熱を提供することで、内部空間に投入された生ごみに含まれた水分を除去して完全に乾燥させる。
【0056】
このようなヒーター部材140はドラム部110の外面に付着される熱伝導性に優れた伝熱板でなり、電源供給部142に電気的に連結される。ヒーター部材140としてシースヒーターを使用することができる。
【0057】
図5は本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の粉砕部160の斜視図である。
【0058】
図1ないし図5を参照すれば、ドラム部110の投入口112を通じて内部空間に投入された後、ヒーター部材140から提供される熱源によって水分がすっかり除去されるように乾燥した生ごみは撹拌スクリュー120によって撹拌されながら粉砕され、排出口114(図7参照)側に移動される。
【0059】
また、排出口114(図7参照)を通じて大部分の生ごみは排出箱(図示せず)に排出されるが、乾燥しなかった生ごみまたは乾燥した生ごみの一部はドラム部110の内面に付着して残留する。特に、撹拌スクリュー120が逆方向に回転して生ごみが粉砕部160によって粉砕される場合、生ごみの一部が粉砕部の周辺に付着して固着することができる。また、これにより、撹拌スクリュー120を回転駆動させる動力供給部130に過負荷がかかることがある。
【0060】
前記問題点を解決するために、粉砕部160の構造を変形して適用することができる。
【0061】
本発明による粉砕部160は、生ごみを直接粉砕する粉砕板162とこれを支持する粉砕板支持部165とからなる。
【0062】
動力供給部130及び撹拌スクリュー120が連結されたドラム部110の内壁面には半径方向に多数の粉砕ブレード161が斜めに備えられた円形粉砕板162が設置され、粉砕板162の上部にはアーチ形の粉砕板支持部165が設置される。
【0063】
撹拌スクリュー120によって移送される生ごみは円形粉砕板162によって半径方向に粉砕される。
【0064】
粉砕板支持部165はアーチ形に形成されているので、撹拌スクリュー120が回転する場合、撹拌スクリュー120の回転ブレード123の外側端と接しないことが分かる。
【0065】
粉砕板支持部165は、粉砕板162を取り囲むようになった円形板部材163と、板部材163の外面に半径方向に備えられたリブ部材164とからなる。
【0066】
リブ部材164が半径方向に板部材163を支持しているため、多量の生ごみが固着しても板部材163の形状が変わることを防止することができる。
【0067】
また、粉砕板支持部165を備えることで、粉砕板162に向かう生ごみの量を調節することができるので、粉砕部160または撹拌スクリュー120の損傷を防止するとともに粉砕部160に詰まった生ごみが固着することを防止することができ、動力供給部130の過負荷も防止することができる。
【0068】
飲食物処理システムの乾燥機100の下端には、排出口114(図7参照)から排出される生ごみを収集する排出箱(図示せず)が備えられる。
【0069】
図6は本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の排出口周辺の斜視図、図7は本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の下方分解斜視図、図8は本発明の一実施例によるバルブ排出装置の分解斜視図である。
【0070】
図6ないし図8に示すように、本発明の一実施例によるバルブ排出装置は、排出口114の下面に設けられ、ドラム部110の内部乾燥状態によって排出口114の開閉を調節する。
【0071】
図6ないし図8を参照すれば、断面円形の棒状支持軸181の一側部と支持軸181より大きい直径を有する断面半円形の棒状バルブ部182の一側部が連結され、支持軸181の他側部に突出部187が一面に形成されたカム部材188が嵌合される軸バルブ部材189、バルブ部182の曲面部を取り囲むように収容空間197が形成され、収容空間197の内側面に締結部199が備えられた断面半円形の環状バルブカバー部196、及び支持軸181とバルブ部182を収容するように両側に半円形の凹溝191が形成され、中央に飲食物処理システムの乾燥機の排出口114に対応する開口部192が形成された固定カバー部190を含む。
【0072】
バルブ排出装置に使用されるバルブ部材としては、軸バルブ部材のほかにも、球形バルブ部材、板バルブ部材などの多様な形状のバルブ部材が利用可能である。もちろん、バルブ部材の形状によって排出口及びバルブカバー部の形状も変わり、動力伝達部材の設置位置や作動方法が変わる。
【0073】
軸バルブ部材189のバルブ部182はテフロン材で焼結形成されるかコートされることができ、バルブ部182の厚さは1〜3mmである。
【0074】
また、バルブカバー部196は、軸バルブ部材189のバルブ部182をコートせずに別の部品でバルブ部182を覆って保護する役目をする。コートする場合は易しく離れ落ちるので、これを克服するためにバルブカバー部が使用される。
また、バルブカバー部196の収容空間197の内側面に備えられた締結部199には多数の孔が形成されているので、バルブカバー部196をバルブ部182に結合したとき、軸バルブ部材189のバルブ部182に貫設された固定孔186と締結部199の孔が連結され、これにボルトのような締結部材でバルブカバー部196とバルブ部182を固定させることができる。
【0075】
軸バルブ部材189の両側部にはブッシング部材結合部183が備えられているので、ブッシング部材184をさらに設置することができる。ブッシング部材184は、軸バルブ部材189全体が回転する場合、排出口支持部116との摩擦による支持軸181とバルブ部182の損傷を防止するために使用される。ブッシング部材184は主に黄銅で形成できるが、他の材料でも形成できる。
【0076】
バルブ排出装置の側面には、動力供給装置171、動力供給装置171の駆動軸172上に装着された駆動ギア173、駆動ギア173と噛み合って作動する第1被動ギア174、及び第1被動ギア174に連動する第2被動ギア176からなる動力伝達部材が備えられる。動力供給装置171としては、主にモーターが使用される。
【0077】
もちろん、動力伝達部材として、動力供給装置に直接連結された軸部材が利用可能である。
【0078】
図6及び図7を参照すれば、支持軸181の一端部に形成されたギア挿入部185が第2被動ギア176の中央孔に挿入され、軸バルブ部材189は駆動ギア173と第1または第2被動ギア174、176の回転によって時計方向または反時計方向に回転される。
【0079】
この場合、排出口114(図7参照)を開閉するバルブ部182の動きは駆動ギア173の作動によって変わる。すなわち、駆動ギア173の回転方向と回転角度によってバルブ部182の回転方向と回転角度が決定される。もちろん、回転角度は駆動ギア173と被動ギア174、176のギア比によって変わるが、これは使用者が適宜選択して調節することができる。
【0080】
この際、駆動ギア173の回転方向と回転角度を決定するための装置が必要である。このために、カム部材188の回転の際、カム部材188の突出部187との接触圧力を感知するマイクロセンサー177とマイクロセンサー177を支持するブラケット178とからなるセンサー部179をさらに含むことができる。マイクロセンサー177でない他の種類のセンサーも利用可能である。
【0081】
最も理想的なバルブ部182の開放動作は、バルブ部182がおよそ110°程度時計方向に回転することである。このために、カム部材188の一面に形成された突出部187による圧力を感知するように、カム部材188の側面にマイクロセンサー177を備える。すなわち、一定角度だけカム部材188が回転する場合、突出部187がマイクロセンサー177を加圧すると、マイクロセンサー177は接触信号を制御部に送信して軸バルブ部材189の作動を中止させる。また、乾燥した生ごみが排出口114を通じて外部にすっかり排出された後には、バルブ部182を時計方向にさらに回転させて排出口114を閉鎖することができる(およそ250°時計方向に回転)。
【0082】
また、バルブ部185の周辺に多くの飲食物が詰まった場合、軸バルブ部材183が作動しなければ、マイクロセンサー177は一定時間が経ってもカム部材188による外部圧力を感知することができなくなる。この場合、制御部(図示せず)によってバルブ部182は飲食物が詰まっていない方向に作動して飲食物を除去した後、正常の作動が可能であろう。
【0083】
ブラケット部178はドラム部110の後方キャップ155の下部に備えられ、マイクロセンサー177を支持する役目をする。このために、ブラケット部174にはリブ部材を備えることができ、マイクロセンサー177がリブ部材の間に結合される。
【0084】
バルブ排出装置の作動過程を図6ないし図9に基づいて説明すれば次のようである。バルブ排出装置の作動は、飲食物処理システムの乾燥機100の内部で生ごみが乾燥処理された場合、制御部(図示せず)の信号による。普段にはバルブ排出装置のバルブ部182が排出口114を閉鎖しているが、生ごみが乾燥処理されれば、制御部はバルブ部182を作動させて一定角度だけ回転させる(図9)。すなわち、軸バルブ部材189のバルブ部182は半円柱形を持っているので、排出口114の周辺部に平行に位置すれば排出口114を閉鎖するが、一定角度だけ回転すれば排出口114を開放することになる。
【0085】
この場合、軸バルブ部材189に動力を供給するために、動力供給装置171によって作動する駆動ギア173及び被動ギア174、176が備えられ、第2被動ギア176の回転によって作動するカム部材188の突出部187による圧力を測定するためにマイクロセンサー177が備えられる。マイクロセンサー177はカム部材188の突出部187による外部圧力を感知し、制御部(図示せず)は感知された信号によって駆動ギア172に適切な動力を供給するようにする。
【0086】
排出口114が開放されたとき、撹拌スクリュー120の回転動作によって移動された生ごみは排出口114を通じて外部に排出される。この場合、バルブ部182は両端部が鋭利に形成されるので、乾燥完了した生ごみを容易にカットして外部に排出することができる。これにより、生ごみの蓄積を防ぐことで、腐敗を防止して乾燥機周辺の汚染を防ぐことができ、乾燥機の損傷を防止することができる。
【0087】
また、撹拌スクリュー120の回転ブレード123は軸バルブ部材189のバルブ部182から一定間隔で離れているので、撹拌スクリュー120の回転の際、回転ブレード123は軸バルブ部材189のバルブ部182と接触しないので、摩擦による損傷のおそれはない。
【0088】
以上、本発明の好適な実施例を例示の目的で説明したが、当業者であれば添付の特許請求範囲に開示する本発明の範囲及び精神から離脱することなしに多様な修正、付加及び置換が可能であることが分かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の正面上方斜視図である。
【図2】図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の後面上方斜視図である。
【図3】図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の下方斜視図である。
【図4】図1に示す飲食物処理システムの乾燥機100の側面図である。
【図5】本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の粉砕部160の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の排出口周辺の斜視図である。
【図7】本発明の一実施例による飲食物処理システムの乾燥機100の下方分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施例によるバルブ排出装置の分解斜視図である。
【図9】排出口114が開放された状態のバルブ排出装置の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ごみが投入される投入口と乾燥した生ごみが排出される排出口を備えたドラム部;
前記ドラム部の内部空間に回転可能に配置され、前記ドラム部内に投入された生ごみを撹拌しながら粉砕する回転ブレードと前記回転ブレードを支持する回転軸とを含む撹拌スクリュー;
前記ドラム部の一側面に備えられ、前記撹拌スクリューを回転駆動させるために動力を提供する動力供給部;
前記ドラム部の胴体外面に備えられ、電源印加の際に前記ドラム部の内部空間に高熱を提供して生ごみを乾燥させるヒーター部材;及び、
前記排出口の下面に設置され、前記排出口の開閉を調節する排出装置を含んでなり、
前記排出装置は、外部から動力を供給され、前記排出口を開閉させ、かつ、前記乾燥した生ごみを外側に排出するように、前記排出装置は前記撹拌スクリューの回転軸に対して平行に回転することを特徴とする、飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項2】
前記排出装置は、回転動作によって前記乾燥した生ごみを切断することができることを特徴とする請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項3】
前記動力供給部と前記撹拌スクリューが連結された前記ドラム部の内壁面に備えられ、半径方向に多数の粉砕ブレードが斜めに備えられた円形粉砕板と前記粉砕板の上部に備えられたアーチ形の粉砕板支持部とを含んでなる粉砕部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項4】
前記粉砕板支持部は、前記粉砕板を取り囲むように備えられた円形板部材と前記板部材の外面に半径方向に備えられたリブ部材を含んでなることを特徴とする、請求項3に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項5】
前記回転ブレードはフック状を有し、端部が互いに対面し、前記多数の回転ブレードの間に離隔空間が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項6】
前記回転ブレードは前記回転軸の円周上に着脱可能に備えられることを特徴とする、請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項7】
前記排出装置は、
飲食物処理システムの排出口に備えられ、排出口を開閉するバルブ部材;
前記バルブ部材を開閉するために、前記バルブ部材に動力を供給する動力供給装置;及び、
前記動力供給装置と前記バルブ部材との間に備えられ、前記動力供給装置から供給される動力を前記バルブ部材に伝達する動力伝達部材を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項8】
前記動力伝達部材は転がり接触部材または軸部材であることを特徴とする、請求項7に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項9】
前記転がり接触部材はギアであることを特徴とする、請求項8に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項10】
前記バルブ部材は軸形状の軸バルブ部材を含み、
前記軸バルブ部材は、時計回りまたは反時計回りに回転され、かつ、前記排出口を開閉するために1つの方向に長く形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項11】
前記バルブ部材は前記動力伝達部材の軸に対して垂直方向または水平方向に回転されることを特徴とする、請求項7に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項12】
前記動力供給装置はモーターであることを特徴とする、請求項7に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項13】
前記軸バルブ部材は、断面円形の棒状支持軸の一側部と前記支持軸より大きい直径を有する断面半円形の棒状バルブ部の一側部が連結され、前記支持軸の他側部に突出部が一面に形成されたカム部材が嵌合されることを特徴とする、請求項10に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項14】
前記バルブ部はテフロン材で焼結成形されたことを特徴とする、請求項13に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項15】
前記バルブ部はテフロンでコートされたことを特徴とする、請求項13に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項16】
前記バルブ部の厚さは1〜3mmであることを特徴とする、請求項14に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項17】
前記バルブ部の曲面部を取り囲むように収容空間が形成され、前記収容空間の内側面には締結部が備えられた断面半円形の環状バルブカバー部;及び、
前記支持軸と前記バルブ部を収容するように両側に半円形の凹溝が備えられ、中央に前記排出口に対する開口部が形成された固定カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項18】
前記バルブカバー部はテフロン材で焼結成形されたことを特徴とする、請求項17に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項19】
前記バルブカバー部はテフロンでコートされたことを特徴とする、請求項17に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項20】
前記バルブカバー部の厚さは1〜3mmであることを特徴とする、請求項18に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項21】
前記軸バルブ部材の両側部にブッシング部材をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項22】
前記動力伝達部材は、動力供給装置の駆動軸上に装着された駆動ギアと前記駆動ギアと噛み合って作動する一つ以上の被動ギアとを含んでなり、
前記支持軸の一端部に形成されたギア挿入部が前記被動ギアの中央に挿入され、前記軸バルブ部材は前記駆動ギアと前記被動ギアの回転によって時計方向または反時計方向に回転されることを特徴とする、請求項13に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項23】
前記カム部材の回転の際、前記カム部材の突出部との接触圧力を感知するセンサーと前記センサーを支持するブラケットとを含んでなるセンサー部をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項24】
前記排出装置は、
飲食物処理システムの前記排出口に備えられ、前記排出口を開閉するバルブ部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の飲食物処理システムの乾燥機。
【請求項25】
前記排出装置は、
前記排出口の下面に付着された排出口支持部をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の飲食物処理システムの乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−193948(P2012−193948A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−81494(P2012−81494)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【分割の表示】特願2011−500683(P2011−500683)の分割
【原出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(508179431)ウンジン コーウェイ カンパニー リミテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】WOONGJIN COWAY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】658,Yugu−ri,Yugu−eup,Gongju−si,Chungcheongnam−do 314−895,Republic of Korea
【Fターム(参考)】