説明

高血糖症および関連障害の処置のための、ヒトGタンパク質共役レセプターおよびそのモジュレーター

本発明は、1以上の候補化合物がGタンパク質共役レセプター(GPCR)のモジュレーターか血中グルコース濃度のモジュレーターか否かを同定する方法に関する。特定の実施形態では、このGPCRはヒトのGPCRである。本発明はまた、このGPCRのモジュレーターを用いる方法に関する。好ましいモジュレーターはアゴニストである。本発明のアゴニストは、血中グルコース濃度を低下させるための治療剤、特定の代謝障害(例えば、インスリン抵抗性、グルコース寛容減損、および糖尿病)を予防または処置するための治療剤、および上昇した血中グルコース濃度の合併症(例えば、アテローム性動脈硬化症、心臓病、発作、高血圧症および末梢脈管疾患)を予防または処置するための治療剤として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の候補化合物をRUP43 GPCRのモジュレーターと同定する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該レセプターは、Gタンパク質と共役し;該方法は、工程:
(a)候補化合物を該レセプターと接触させる工程;および
(b)該レセプターの機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、該候補化合物がRUP43 GPCRのモジュレーターであることを示す、方法。
【請求項2】
前記GPR131アミノ酸配列が:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RUP43 GPCRが組換え体である、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記接触させる工程が、前記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞または前記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含み、該宿主細胞は、該RUP43 GPCRをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記接触させる工程が、前記RUP43 GPCRの公知のアゴニストの存在下で実施される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記接触させる工程が、化合物1、化合物2、または化合物3の存在下で実施される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
1以上の候補化合物を哺乳動物における血中グルコース濃度のモジュレーターと同定する方法であって、工程:
(a)候補化合物を、GPR131アミノ酸配列を含むGPCRと接触させる工程であって、ここで該レセプターがGタンパク質と共役する、工程;および
(b)該レセプターの機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプターの機能性における変化は、該候補化合物が、哺乳動物における血中グルコース濃度のモジュレーターであることを示す、方法。
【請求項8】
前記GPR131アミノ酸配列が:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記RUP43 GPCRが組換え体である、請求項7または請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記接触させる工程が、前記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞または前記RUP43 GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含み、該宿主細胞は、該RUP43 GPCRをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記接触させる工程が、前記RUP43 GPCRの公知のアゴニストの存在下で実施される、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記接触させる工程が、化合物1、化合物2、および化合物3の存在下で実施される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
レセプター機能性の上昇は、前記候補化合物が、哺乳動物における血中グルコース濃度を低下させる化合物であることを示す、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記決定する工程が、サイクリックAMP(cAMP)、サイクリックGMP(cGMP)、イソシトール(isositol)三リン酸(IP3)、ジアシルグリセロール(DAG)およびCa2+からなる群より選択されるセカンドメッセンジャーのレベルの測定を通してである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
cAMPの細胞内レベルが上昇している、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記決定する工程が、メラニン保有細胞アッセイの使用を通して、または前記RUP43 GPCRを含む膜へのGTPγS結合の測定を通してである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
RUP43 GPCRのモジュレーターを作製するためのプロセスであって、工程:
(a)請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って該モジュレーターを同定する工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを合成する工程
を包含する、プロセス。
【請求項18】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法によって同定された、モジュレーター。
【請求項19】
前記モジュレーターが、アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストおよびアンタゴニストからなる群より選択される、請求項18に記載のモジュレーターまたは請求項17に記載のプロセス。
【請求項20】
前記モジュレーターがアゴニストである、請求項18に記載のモジュレーターまたは請求項17に記載のプロセス。
【請求項21】
前記アゴニストが部分アゴニストである、請求項20に記載のアゴニスト。
【請求項22】
前記モジュレーターが、前記RUP43 GPCRの機能性を上昇させる、請求項18に記載のモジュレーターまたは請求項17に記載のプロセス。
【請求項23】
前記モジュレーターが、cAMPの細胞内レベルを上昇させる、請求項18に記載のモジュレーターまたは請求項17に記載のプロセス。
【請求項24】
式(II)
【化1】

の化合物またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで、:
は、HまたはC1−6アルキルであり;
は、2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール−3−イル基である;または
およびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル基を形成し;そして
10およびR11は、各々独立して、Hまたはハロゲンである、化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項25】
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製する方法であって、
キャリアとRUP43 GPCRのモジュレーターを混合する工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
【請求項26】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該方法は、該レセプターと該レセプターのモジュレーターとを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項27】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中グルコース濃度を低下させるためであり、該方法は、該レセプターを該レセプターの治療有効量のモジュレーターと接触させる工程を包含する、方法。
【請求項28】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物における代謝障害を予防または処置するためであり、該方法は、該レセプターを、治療有効量の該レセプターのモジュレーターと接触させる工程を包含し、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項29】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためであり、該方法は、該レセプターを、治療有効量の該レセプターのモジュレーターと接触させる工程を包含し、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項30】
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中グルコース濃度の低下方法であって、該方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを該レセプターと接触させる工程を包含し、該レセプターが、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
【請求項31】
代謝障害を予防または処置する必要のある哺乳動物における代謝障害を予防または処置する方法であって、該方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを該レセプターと接触させる工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項32】
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要する哺乳動物における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、該方法は、治療有効量のRUP43 GPCRのモジュレーターを該レセプターと接触させる工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項33】
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、該方法は、該低下を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供または投与する工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
【請求項34】
代謝障害を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供または投与する工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項35】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物にRUP43 GPCRのモジュレーターを提供または投与する工程を包含し、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項36】
前記哺乳動物がヒトである、請求項27〜35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記モジュレーターが、請求項18〜23のいずれか1項による、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記RUP43 GPCRのモジュレーターが、該RUP43 GPCRのアゴニストである、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記モジュレーターが、請求項24に記載の化合物である、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項27〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項27〜40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項27〜40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、該方法は、該低下を必要とする哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供または投与する工程を包含する、方法。
【請求項44】
代謝障害を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供または投与する工程を包含し、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項45】
前記代謝障害が糖尿病である、請求項34に記載の方法。
【請求項46】
前記代謝障害がグルコース寛容減損である、請求項34に記載の方法。
【請求項47】
前記代謝障害がインスリン抵抗性である、請求項34に記載の方法。
【請求項48】
前記代謝障害が高インスリン血症である、請求項34に記載の方法。
【請求項49】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物にGPR131 GPCRのアゴニストを提供または投与する工程を包含し、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項50】
前記哺乳動物がヒトである、請求項27〜35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物であって、該組成物は、RUP43 GPCRのモジュレーターを含むか、RUP43 GPCRのモジュレーターから本質的になるか、またはRUP43 GPCRのモジュレーターからなり、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、組成物。
【請求項52】
RUP43 GPCRのモジュレーターを含む薬学的組成物であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列および薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項53】
前記モジュレーターが、請求項18〜23のいずれか1項による、請求項52に記載の薬学的組成物。
【請求項54】
前記RUP43 GPCRのモジュレーターが、該RUP43 GPCRのアゴニストである、請求項52に記載の薬学的組成物。
【請求項55】
前記モジュレーターが、請求項24に記載の化合物である、請求項52に記載の薬学的組成物。
【請求項56】
前記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項52に記載の薬学的組成物。
【請求項57】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項52〜56のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項58】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項52〜56のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項59】
哺乳動物における血中グルコースを低下させる方法であって、該方法は、該低下を必要とする哺乳動物に請求項52〜58のいずれか1項に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含する、方法。
【請求項60】
代謝障害を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物に請求項52〜58のいずれか1項に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含し、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項61】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物に請求項52〜58のいずれか1項に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含し、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項62】
前記哺乳動物がヒトである、請求項59〜61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、モジュレーター。
【請求項64】
治療によってヒトまたは動物体の血中グルコース濃度を低下させる方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、モジュレーター。
【請求項65】
治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、モジュレーター。
【請求項66】
治療によってヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法において使用するための、RUP43 GPCRのモジュレーターであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、モジュレーター。
【請求項67】
前記動物が哺乳動物である、請求項63〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記モジュレーターが、請求項18〜23のいずれか1項による、請求項63〜67のいずれか1項に記載のモジュレーター。
【請求項69】
前記RUP43 GPCRのモジュレーターが、該RUP43 GPCRのアゴニストである、請求項63〜67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記モジュレーターが、請求項24に記載の化合物である、請求項63〜67のいずれか1項に記載のモジュレーター。
【請求項71】
前記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項63〜67のいずれか1項に記載のモジュレーター。
【請求項72】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項63〜71のいずれか1項に記載のモジュレーター。
【請求項73】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項63〜71のいずれか1項に記載のモジュレーター。
【請求項74】
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、方法。
【請求項75】
代謝障害を予防または処置するための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項76】
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用する方法であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項77】
前記モジュレーターが、請求項18〜23のいずれか1項による、請求項74〜76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記RUP43 GPCRのモジュレーターが、該RUP43 GPCRのアゴニストである、請求項74〜76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記モジュレーターが、請求項24に記載の化合物である、請求項74〜76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記モジュレーターが、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項74〜76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項74〜80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項74〜80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該プロセスは、工程:
(a)該レセプターのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程;および
(b)該レセプターを、(a)において同定されたモジュレーターと接触させる工程
を包含する、プロセス。
【請求項84】
薬学的組成物または生理学的に受容可能な組成物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)キャリアと(a)で同定されたモジュレーターとを混合する工程
を包含する、プロセス。
【請求項85】
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中グルコース濃度を低下させるためであり、該プロセスは、工程:
(a)該レセプターのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程;および
(b)該レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触させる工程
を包含する、プロセス。
【請求項86】
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物において代謝障害を予防または処置するためであり、該プロセスは、工程:
(a)該レセプターのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程;および
(b)該レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触させる工程
を包含し;ここで、該代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項87】
RUP43 GPCRの活性を調節するためのプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためであり、該プロセスは、工程:
(a)該レセプターのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程;および
(b)該レセプターを、(a)において同定された治療有効量のモジュレーターと接触させる工程
を包含し;ここで、該合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項88】
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物において血中グルコース濃度を低下させるためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを、該レセプターと接触させる工程
を包含する、プロセス。
【請求項89】
代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物において代謝障害を予防または処置するためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを該レセプターと接触させる工程
を包含し;ここで、該代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項90】
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定された治療有効量のモジュレーターを該レセプターと接触させる工程
を包含し;ここで、該合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項91】
哺乳動物において血中グルコースを低下させるためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、該低下を必要とする哺乳動物に提供または投与する工程
を包含する、プロセス。
【請求項92】
代謝障害を予防または処置するためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、該予防または処置を必要とする哺乳動物に提供または投与する工程
を包含し;ここで、該代謝障害は、以下:
(i)糖尿病;
(ii)グルコース寛容減損;
(iii)インスリン抵抗性;および
(iv)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項93】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためのプロセスであって、該プロセスは、工程:
(a)RUP43 GPCRのモジュレーターを、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法に従って同定する工程であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、工程;および
(b)(a)において同定されたモジュレーターを、該予防または処置を必要とする哺乳動物に提供または投与する工程
を包含し;該合併症は、以下:
(i)症候群X;
(ii)アテローム性動脈硬化症;
(iii)アテローム性疾患;
(iv)心臓病;
(v)高血圧症;
(vi)発作;
(vii)ニューロパシー;
(viii)網膜症;
(ix)腎症;および
(x)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項94】
前記哺乳動物がヒトである、請求項85〜93のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項95】
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用するプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該プロセスは、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施することにより該モジュレーターを同定する工程を包含する、プロセス。
【請求項96】
代謝障害を予防または処置するための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用するプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該プロセスは、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施することにより該モジュレーターを同定する工程を包含し;該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項97】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するための医薬の調製のためにRUP43 GPCRのモジュレーターを使用するプロセスであって、該レセプターは、GPR131アミノ酸配列を含み、該プロセスは、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施することにより該モジュレーターを同定する工程を包含し;該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、プロセス。
【請求項98】
前記モジュレーターが、請求項18〜23のいずれか1項による、請求項85〜97のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項99】
前記RUP43 GPCRのモジュレーターが該RUP43 GPCRのアゴニストである、請求項85〜97のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項100】
前記モジュレーターが請求項24に記載の化合物である、請求項85〜97のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項101】
前記モジュレーターが化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項85〜97のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項102】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項85〜101のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項103】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項85〜101のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項104】
薬学的組成物を調製する方法であって、請求項24に記載の化合物と薬学的に受容可能なキャリアとを混合する工程を包含する、方法。
【請求項105】
前記化合物が化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
薬学的組成物であって、請求項24に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項107】
前記化合物が化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項106に記載の薬学的組成物。
【請求項108】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該方法は、該レセプターを請求項24に記載の化合物または請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項109】
RUP43 GPCRの活性を調節する方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物における血中グルコース濃度を低下させるためであり、該方法は、該レセプターを、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項110】
RUP43 GPCRの活性を調節する方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物における代謝障害を予防または処置するためであり、該方法は、該レセプターを、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含し、該代謝性障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項111】
RUP43 GPCRを調節する方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該調節は、上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するためであり、該方法は、該レセプターを治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物と接触させる工程を包含し、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項112】
血中グルコース濃度の低下を必要とする哺乳動物において血中グルコース濃度を低下させる方法であって、該方法は、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接触させる工程を包含し、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含む、方法。
【請求項113】
代謝障害の予防または処置を必要とする哺乳動物において代謝障害を予防または処置する方法であって、該方法は、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接触させる工程を包含し、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項114】
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置を必要とする哺乳動物において上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法であって、該方法は、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物をRUP43 GPCRと接触させる工程を包含し、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項115】
血中グルコース濃度を低下させる方法であって、該方法は、該低下を必要とする哺乳動物に、治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含する、方法。
【請求項116】
代謝障害を予防または治療する方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物に治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物を提供または投与する工程を包含し、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項117】
上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置するための方法であって、該方法は、該予防または処置を必要とする哺乳動物に治療有効量の請求項24に記載の化合物または治療有効量の請求項106もしくは請求項107に記載の薬学的組成物を投与または提供する工程を包含し、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項118】
前記哺乳動物がヒトである、請求項109〜117のいずれか1項に記載の方法。
【請求項119】
前記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項108〜118のいずれか1項に記載の方法。
【請求項120】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた脂肪細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項108〜119のいずれか1項に記載の方法。
【請求項121】
前記モジュレーターが、哺乳動物から得られた骨格筋細胞によるグルコース取り込みを増加させる化合物である、請求項108〜119のいずれか1項に記載の方法。
【請求項122】
治療によるヒトまたは動物体の処置方法において使用するための、請求項24に記載の化合物。
【請求項123】
治療によってヒトまたは動物体における血中グルコース濃度を低下させる方法において使用するための、請求項24に記載の化合物。
【請求項124】
治療によってヒトまたは動物体における代謝障害を予防または処置する方法において使用するための、請求項24に記載の化合物であって、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、化合物。
【請求項125】
治療によってヒトまたは動物体における上昇した血中グルコース濃度の合併症を予防または処置する方法において使用するための、請求項24に記載の化合物であって、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、化合物。
【請求項126】
前記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項122〜125のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項127】
前記動物が哺乳動物である、請求項122〜126のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項128】
血中グルコース濃度を低下させるための医薬の調製のために請求項24に記載の化合物を使用する方法。
【請求項129】
代謝障害の予防または処置のための医薬の調製のために請求項24に記載の化合物を使用する方法であって、該代謝障害は、以下:
(a)糖尿病;
(b)グルコース寛容減損;
(c)インスリン抵抗性;および
(d)高インスリン血症
からなる群より選択される、方法。
【請求項130】
上昇した血中グルコース濃度の合併症の予防または処置のための医薬の調製のために請求項24に記載の化合物を使用する方法であって、該合併症は、以下:
(a)症候群X;
(b)アテローム性動脈硬化症;
(c)アテローム性疾患;
(d)心臓病;
(e)高血圧症;
(f)発作;
(g)ニューロパシー;
(h)網膜症;
(i)腎症;および
(j)末梢脈管疾患
からなる群より選択される、方法。
【請求項131】
前記化合物が、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項128〜130のいずれか1項に記載の方法。
【請求項132】
1以上の候補化合物を、RUP43 GPCRに結合する化合物と同定する方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該方法は、工程:
(a)該レセプターを、該候補化合物の存在下または非存在下で、該レセプターの検出可能に標識された既知のリガンドと接触させる工程;および
(b)該標識された既知のリガンドの該レセプターに対する結合が、該候補化合物の存在下で阻害されるか否かを決定する工程
を包含し;該阻害は、該候補化合物が、該RUP43 GPCRに結合する化合物であることを示す、方法。
【請求項133】
請求項1に記載の方法であって、前記GPR131アミノ酸配列は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、方法。
【請求項134】
前記接触させる工程が、前記GPCRを発現する宿主細胞または前記GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含む、請求項132または請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記宿主細胞が、該レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記既知のリガンドが、化合物1、化合物2、または化合物3である、請求項132〜135のいずれか1項に記載の方法。
【請求項137】
RUP43 GPCRに結合するリガンドを検出するための方法であって、該レセプターはGPR131アミノ酸配列を含み、該方法は、工程:
(a)試験リガンドを、該レセプターと該試験リガンドとの間の相互作用を許容する条件下で、該レセプターを発現する宿主細胞または該レセプターを発現する宿主細胞の膜と接触させる工程;および
(b)該レセプターに結合したリガンドを検出する工程
を包含する、方法。
【請求項138】
請求項137に記載の方法であって、前記GPR131アミノ酸配列は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸配列;
(b)配列番号2のアミノ酸2−330;
(c)前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;
(d)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号3のプライマーおよび配列番号4のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(e)配列番号6のアミノ酸配列;
(f)核酸配列を含むポリヌクレオチドによってコードされるGタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列であって、該核酸配列は、ヒトDNAサンプルについて、配列番号7のプライマーおよび配列番号8のプライマーを用いてPCRを行うことを含むプロセスによって入手可能である、アミノ酸配列;
(g)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸配列;
(h)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されている、配列番号2のアミノ酸2−330;
(i)配列番号2のアミノ酸223位のアラニンがリジンに置換されており、ただし、前記RUP43 Gタンパク質共役レセプターが配列番号2のアミノ酸1位のメチオニン残基を含まない、配列番号2のアミノ酸2−330;および
(j)ストリンジェントな条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされる、Gタンパク質共役レセプターのアミノ酸配列
からなる群より選択される、方法。
【請求項139】
前記接触させる工程が、前記GPCRを発現する宿主細胞または前記GPCRを発現する宿主細胞の膜と接触させることを含む、請求項137または請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記宿主細胞が、該レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含み、該宿主細胞が、該レセプターをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、請求項139に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【公表番号】特表2007−532135(P2007−532135A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508478(P2007−508478)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/012447
【国際公開番号】WO2005/116653
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(504381423)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】