説明

(1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−3−イル)オキサジアゾール誘導体、この調製方法および治療剤におけるこの使用

本発明は、式(I)を有する化合物(式(I)において、Rは式(II)の中から選択される複素環基を表し、Rは(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し、Rは置換または非置換のフェニル基を表し、Rは置換または非置換のフェニル基を表す。)ならびにこの水和物または溶媒和物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、(1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−3−イル)オキサジアゾール誘導体、この調製および治療剤におけるこの適用である。
【背景技術】
【0002】
CBカンナビノイド受容体に対する親和性を有するジフェニルピラゾール誘導体が、特に、EP0576357、EP0656354およびUS5624941の特許、ならびに、特許出願WO2005/000820に開示されている。
【0003】
2−(1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール誘導体がJ.Org.Chem.USSR、1989、25(5)、935−940に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
今回、CBカンナビノイド受容体に対するアンタゴニスト性質を有する新規な(1,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−3−イル)オキサジアゾール誘導体が見出されている。
【0005】
本発明の主題は、式(I)に対応する化合物である。
【0006】
【化19】

[式中、
は、
【0007】
【化20】

から選ばれる複素環基を表し;
1aは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくははトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR基;
−NRCOR基;
−COOR基;
−CONR1011基;
−S−R12基;
−S(O)13基(式中、mは1または2である。);
−O−R14
を表し;
1bは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516基;
−NRCOR
を表し;
1cは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくははトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516基;
−NRCOR
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
およびRはそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;そうでなければ、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
は水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
は(C−C)アルキル基を表し;
は(C−C)アルキル基を表し;
10およびR11はそれぞれが独立して水素原子、(C−C)アルキル基またはベンジル基を表し;そうでなければ、
10およびR11は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
12は水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基、(C−C)シクロアルキルメチル基、ベンジル基またはフェネチル基を表し;
13は(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基、(C−C)シクロアルキルメチル基、ベンジル基またはフェネチル基を表し;
14は(C−C)アルキル基またはフェニル基(このフェニル基は置換されていなくまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されている。)を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
【0008】
式(I)の化合物は1つ以上の不斉炭素原子を含むことができる。従って、式(I)の化合物はエナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在することができる。これらのエナンチオマー、ジアステレオマーならびにこれらの混合物(ラセミ混合物を含む。)は本発明の一部を形成する。
【0009】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態で、すなわち、1個以上の水分子との会合体または結合体、または、溶媒との会合体または結合体の形態で存在することができる。このような水和物および溶媒和物もまた本発明の一部を形成する。
【0010】
用語「ハロゲン原子」は、臭素原子、塩素原子、フッ素原子またはヨウ素原子を意味することが理解される。
【0011】
用語「(C−C)アルキル」または用語「(C−C)アルキル」、用語「(C−C)アルキル」もしくは用語「(C−C)アルキル」のそれぞれは、1個から3個の炭素原子を含む直鎖アルキル基または分枝状アルキル基または1個から4個の炭素原子を含む直鎖アルキル基もしくは分枝状アルキル基、1個から5個の炭素原子を含む直鎖アルキル基もしくは分枝状アルキル基または1個から7個の炭素原子を含む直鎖アルキル基もしくは分枝状アルキル基のそれぞれを意味することが理解される(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基またはヘプチル基)。
【0012】
用語「(C−C)アルコキシ」は、1個から4個の炭素原子を含む直鎖アルコキシ基または分枝状アルコキシ基を意味することが理解される(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基またはtert−ブトキシ基)。
【0013】
用語「(C−C)シクロアルキル」は、3個から7個の炭素原子の環状アルキル基を意味することが理解される(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはシクロヘプチル基)。
【0014】
非芳香族C−C12炭素環基は、単環式の基、または、縮合多環基、架橋多環基またはスピロ多環基を含む。単環式の基には、シクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルが含まれる。縮合型、架橋型またはスピロ型の二環式または三環式の基には、例えば、ノルボルニル基、ボルニル基、イソボルニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、スピロ[5.5]ウンデシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基またはビシクロ[3.1.1]ヘプチル基が含まれる。
【0015】
下記の化合物が、本発明の主題である式(I)の化合物の中から選択される。
が、基:
【0016】
【化21】

を表し、置換基R1a、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが式(I)の化合物について定義される通りである式(IA)の化合物;
が、基:
【0017】
【化22】

を表し、置換基R1b、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが式(I)の化合物について定義される通りである式(IB)の化合物;
が、基:
【0018】
【化23】

を表し、置換基R1c、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが式(I)の化合物について定義される通りである式(IC)の化合物。
【0019】
本発明によれば、
が、
【0020】
【化24】

を表し;
1aが、
・置換されていないまたはフェニル基によって置換されている(C−C)アルキル基(このフェニル基自体は置換されていなくまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されている。);
・置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
・置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されるフェニル基;
・−NR基;
・−NRCOR
を表し;
が(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
が、置換でされていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
が、置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
およびRが、それぞれが独立して、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;そうでなければ、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
が水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
が(C−C)アルキル基を表し;
nが0、1または2を表し;
Alkが(C−C)アルキル基を表す、
式(I)の、塩基形態での化合物および水和物形態または溶媒和物形態での化合物が好ましい。
【0021】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、第1の群の化合物は、
が、
【0022】
【化25】

から選ばれる複素環基を表し;
1aが、
・メチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、3−フェニルプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−プロピルブチル基、1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル基、2−フェニルエチル基、2−(3−フルオロフェニル)エチル基、2−(3−クロロフェニル)エチル基、ベンジル基、3−(4−メトキシフェニル)プロピル基、4−フェニルブチル基、2−フェノキシエチル基、(2−チエニル)メチル基、2−(2−チエニル)エチル基または3−(2−チエニル)プロピル基;
・シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基または1−アダマンチル基;
・3−(トリフロロメチル)フェニル基;
・アミノ基、ジメチルアミノ基またはピペリド−1−イル基;
・アセチルアミノ基またはピバロイルアミノ基;
・エトキシカルボニル基;
・tert−ブチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基またはピペリド−1−イルカルボニル基;
・メルカプト基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、(1−エチルプロピル)チオ基、(シクロプロピルメチル)チオ基、ベンジルチオ基または2−フェニルエチルチオ基;
・ベンジルスルフィニル基、(2−フェニルエチル)スルフィニル基、イソプロピルスルホニル基、(1−エチルプロピル)スルホニル基、(シクロプロピルメチル)スルホニル基、ベンジルスルホニル基または(2−フェニルエチル)スルホニル基
を表し;
1bがイソプロピル基またはtert−ブチル基を表し;
1cがtert−ブチル基、2−フェニルエチル基または2−(2−チエニル)エチル基を表し;
がメチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す、
化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物から構成される。
【0023】
本発明の主題である式(IA)の化合物の中で、別の一群の化合物は、
が、基:
【0024】
【化26】

を表し;
1aが、
・メチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、3−フェニルプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−プロピルブチル基、1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル基、2−フェニルエチル基、2−(3−フルオロフェニル)エチル基、2−(3−クロロフェニル)エチル基、ベンジル基、3−(4−メトキシフェニル)プロピル基、4−フェニルブチル基、2−フェノキシエチル基、(2−チエニル)メチル基、2−(2−チエニル)エチル基または3−(2−チエニル)プロピル基;
・シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基または1−アダマンチル基;
・3−(トリフロロメチル)フェニル基;
・アミノ基、ジメチルアミノ基またはピペリド−1−イル基;
・アセチルアミノ基またはピバロイルアミノ基;
・エトキシカルボニル基;
・tert−ブチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基またはピペリド−1−イルカルボニル基;
・メルカプト基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、(1−エチルプロピル)チオ基、(シクロプロピルメチル)チオ基、ベンジルチオ基または2−フェニルエチルチオ基;
・ベンジルスルフィニル基、(2−フェニルエチル)スルフィニル基、イソプロピルスルホニル基、(1−エチルプロピル)スルホニル基、(シクロプロピルメチル)スルホニル基、ベンジルスルホニル基または(2−フェニルエチル)スルホニル基
を表し;
がメチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す、
化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物から構成される。
【0025】
本発明の主題である式(IB)の化合物の中で、別の一群の化合物は、
が、基:
【0026】
【化27】

を表し;
1bがイソプロピル基またはtert−ブチル基を表し;
がメチル基を表し;
が4−クロロフェニル基を表し;
が2,4−ジクロロフェニル基を表す、
化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物から構成される。
【0027】
本発明の主題である式(IC)の化合物の中で、別の一群の化合物は、
が、基:
【0028】
【化28】

を表し;
1cがtert−ブチル基、2−フェニルエチル基または2−(2−チエニル)エチル基を表し;
がメチル基を表し;
は4−クロロフェニル基を表し;
が2,4−ジクロロフェニル基を表す、
化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物から構成される。
【0029】
式(I)の化合物の中でも、
が、基:
【0030】
【化29】

を表し;
1aが、
・メチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、3−フェニルプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−プロピルブチル基または1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル基;
・シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基または1−アダマンチル基;
・3−(トリフロロメチル)フェニル基;
・アミノ基またはジメチルアミノ基;
・アセチルアミノ基またはピバロイルアミノ基;
・ピペリド−1−イル基
を表し;
がメチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す、
式(I)の化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物を挙げることができる。
【0031】
本発明の主題である式(I)の化合物の中でも、下記の化合物およびこれらの水和物またはこれらの溶媒和物を特に挙げることができる。
【0032】
2−(tert−ブチル)−5−[1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−(tert−ブチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソブチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1−エチルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロヘキシル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−(1−アダマンチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
1−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ピペリジン;
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン;
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]アセトアミド;
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−2,2−ジメチルプロパンアミド;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1−プロピルブチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1,1−ジメチルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロブチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−N,N−ジメチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−プロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
3−(5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−3−(5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−3−(5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(2−フェニルエチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[2−(2−チエニル)エチル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(イソブチルチオ)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[(シクロプロピルメチル)チオ]−1,3,4−オキサジアゾール;
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
3−(tert−ブチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(tert−ブチル)−3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール;
3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(2−フェニルエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[2−(2−チエニル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール。
【0033】
下記において、用語「保護基Pg」は、一方で、反応性官能基(例えば、ヒドロキシル基またはアミン基など)を合成時に保護し、他方で、無傷の反応性官能基を合成終了時に再生することを可能にする基を意味することが理解される。保護基ならびに保護方法および脱保護方法の様々な例が、「Protective Groups in Organic Synthesis」(Green et al.、第2版(John Wiley&Sons Inc.、New York)、1991年)に示されている。
【0034】
用語「脱離基」は、下記では、電子対の離脱とともに、異方性結合を切ることによって分子から容易に切断され得る基を意味することが理解される。従って、このような基は、例えば、置換反応の期間中に別の基によって容易に置換され得る。このような脱離基には、例えば、ハロゲンまたは活性化されたヒドロキシル基(例えば、メタンスルホナート基、ベンゼンスルホナート基、p−トルエンスルホナート基、トリフラート基およびアセタート基)がある。脱離基の様々な例、および、これらの調製のための参考文献の様々な例が、「Advances in Organic Chemistry」(J.March、第3版、Wiley Intersciences、1985、p.310−316)に示されている。
【0035】
本発明によれば、式(I)の化合物を下記のプロセスに従って調製することが可能である。
【0036】
本発明によれば、R
【0037】
【化30】

である式(I)の化合物は、下記の式の化合物:
【0038】
【化31】

(式中、R1a、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を環化することを特徴とする方法に従って調製することができる。
【0039】
この環化反応は、一般に、触媒量の酸(例えば、4−トルエンスルホン酸)の存在下、溶媒(例えば、トルエン)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において、および、形成された水を共沸蒸留によって除きながら行われる。
【0040】
この方法の代わりの形態によれば、環化は、式(II)の化合物を、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下、溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において反応させることによって行われる。
【0041】
この方法の別の代わりの形態によれば、環化は、J.Org.Chem.USSR、1989、25(5)、935−940に記載されている方法に従ってオキシ塩化リンの存在下で行われる。
【0042】
具体的には、R1aが−NHである式(I)の化合物は、下記の式の化合物:
【0043】
【化32】

(式中、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を、溶媒(例えば、エタノールなど)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において臭化シアンと反応させ、その後、塩基性媒体において加水分解することによって調製することができる。
【0044】
同様に、具体的に、R1aがNRである式(I)の化合物は、式(III)の化合物を、下記の式の化合物:
【0045】
【化33】

(式中、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りであり、Halはハロゲン原子を表す。)
と、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下、溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において反応させることによって調製することができる。
【0046】
同様に、具体的に、R1aがNRCORである式(I)の化合物は、R1a=NHRである式(I)の化合物を、下記の式の酸またはこの酸の機能的な誘導体:
HOOC−R (V)
(式中、Rは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
と反応させることによって調製することができる。
【0047】
式(V)の酸そのものが使用されるとき、この調製は、ペプチド化学で使用されるカップリング剤(例えば、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファートまたは(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファートまたは2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)の存在下において、塩基(例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたは4−ジメチルアミノピリジン)の存在下、溶媒(ジクロロメタン、ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルアミドまたはテトラヒドロフラン)中で、−10℃と溶媒の還流温度との間での温度において行われる。
【0048】
酸(V)の機能的な誘導体として、酸クロリド、無水物、混合無水物、アルキル基が直鎖または分枝状であるC−Cアルキルエステル、および、活性化エステル(例えば、p−ニトロフェニルエステル)を使用することができる。
【0049】
従って、このような酸の塩化物(これは、チオニルクロリドまたはオキサリルクロリドを式(V)の酸と反応させることによって得られる。)もまた、式(I:R1a=NHR)の化合物と、溶媒(例えば、塩素化溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはクロロホルム)、エーテル(例えば、テトラヒドロフランまたはジオキサン)またはアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド))中で、不活性雰囲気下、0℃と室温との間での温度において、第三級アミン(例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンまたはピリジンなど)の存在下で反応させることができる。
【0050】
代わりの形態は、エチルクロロホルマートを塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で式(V)の酸と反応させることによって式(V)の酸の混合無水物を調製すること、および、このような混合無水物を、式(I:R1a=NHR)の化合物と、溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、不活性雰囲気下、周囲温度において、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で反応させることにある。
【0051】
同様に、具体的に、R1aが−CONR1011である式(I)の化合物は、R1a=−COOEtである式(I)の化合物を、下記の式のアミン:
HNR1011 (IX)
(式中、R10およびR11は式(I)の化合物について定義されている通りである。)
と、溶媒(例えば、ジオキサン)中で、溶媒の還流温度で反応させることによって調製することができる。
【0052】
同様に、具体的に、R1aが−SHである式(I)の化合物は、式(III)の化合物を、二硫化炭素と、塩基(例えば、水酸カリウム)の存在下、溶媒(例えば、エタノールまたはピリジン)中で、溶媒の還流温度で反応させることによって調製することができる。
【0053】
同様に、具体的に、R1aが−SR12(ただし、R12≠H)である式(I)の化合物は、R1aが−SR12である化合物を、下記の式の化合物:
Hal−R12 (X)
(式中、R12は式(I)の化合物について定義される通りであり、Halはハロゲン原子を表す。)
と、塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下、溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において反応させることによって調製することができる。
【0054】
同様に、具体的に、R1aが−S(O)13である式(I)の化合物は、R1aが−SR12である式(I)の対応する化合物を酸化剤(例えば、3−クロロ過安息香酸)と溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で周囲温度において反応させることによって調製することができる。使用される酸の量を変化させることによって、スルフィニル誘導体(R1a=−SO−R13)またはスルホニル誘導体(R1a=−SO−R13)のいずれかが得られる。
【0055】
最後に、具体的に、R1aが−OR14である式(I)の化合物は、J.Heterocycl.Chem.、1973、10、989−991に記載されている方法を使用して調製される。
【0056】
本発明によれば、R
【0057】
【化34】

である式(I)の化合物は、下記の式の化合物:
【0058】
【化35】

(式中、R1b、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を環化することを特徴とする方法に従って調製することができる。
【0059】
この環化反応は、一般に、溶媒(例えば、n−ブタノール)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において行われる。
【0060】
具体的に、R1bが−NR1516であり、R15および/またはR16が(C−C)アルキルを表す式(I)の化合物は、R1bが−NHである式(I)の化合物を、(C−C)アルキルハライドと、塩基(例えば、水素化ナトリウム)の存在下、溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において反応させることによって調製することができる。同様に、R1bが−NRCORである式(I)の化合物は、塩基(例えば、ピリジンまたはトリエチルアミン)の存在下、溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはN,N−ジメチルホルムアミド)中での、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度における式RCOHal(式中、Halはハロゲン原子を表す。)の化合物との反応によって調製される。
【0061】
本発明によれば、R
【0062】
【化36】

である式(I)の化合物は、下記の式の化合物:
【0063】
【化37】

(式中、R1c、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を環化することを特徴とする方法に従って調製することができる。
【0064】
この環化反応は、一般に、溶媒(例えば、n−ブタノール)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において行われる。
【0065】
このようにして得られる式(I)の化合物は、続いて、反応液媒体から分離することができ、従来の方法に従って、例えば、結晶化またはクロマトグラフィーによって精製することができる。
【0066】
式(II)の化合物は、下記の式の化合物:
【0067】
【化38】

(式中、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を、下記の式の酸またはこの酸の機能的な誘導体:
HOOC−R1a (VI)
(式中、R1aは式(I)の化合物について定義されている通りである)
と、式(V)の化合物の反応について上記で定義されているような操作条件のもとで反応させることによって調製される。
【0068】
式(III)の化合物は、下記の式の化合物:
【0069】
【化39】

(式中、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りであり、Zはヒドロキシル基または(C−C)アルコキシ基を表す。)
から調製される。
【0070】
ZがOHであるとき、式(VII)の酸そのものまたはこの酸の機能的な誘導体は、下記の式の化合物:
N−NH−Pg (VIII)
(式中、PgはN保護基(例えば、tert−ブチルオキシカルボニル)を表す。)
と、式(V)の化合物について上記で記載された条件のもとで反応させられ、得られた中間体化合物は従来の方法に従って脱保護される。
【0071】
Zが(C−C)アルコキシであるとき、式(VII)のエステルは、ヒドラジンと、溶媒(例えば、エタノールなど)中で、周囲温度と溶媒の還流温度との間での温度において反応させられる。
【0072】
式(IV)の化合物は市販されているかまたは文献に記載されているかもしくはそうでなければ文献に記載されている方法もしくは当業者に知られている方法に従って、例えば対応するアミンとのホスゲンの反応などに従って調製することができる。
【0073】
式(V)および式(VI)の化合物は知られている。
【0074】
式(VII)の化合物は知られているかまたは知られている方法に従って、例えば、EP0656354、EP0576357、WO00/46209およびWO2005/000820に開示されている方法に従って調製される。
【0075】
式(VIII)、式(IX)および式(X)の化合物は市販されているかまたは文献に記載されているかもしくはそうでなければ文献に記載される方法もしくは当業者に知られている方法に従って調製することができる。
【0076】
式(XI)の化合物は、式(VII)の酸(Z=OH)またはこの酸の機能的な誘導体を、下記の式の化合物:
【0077】
【化40】

(式中、R1bは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
と、式(V)の化合物の反応について上記で定義された操作条件のもとで反応させることによって調製される。
【0078】
式(XII)の化合物は、下記の式の化合物:
【0079】
【化41】

(式中、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を、下記の式の酸またはこの酸の機能的な誘導体:
HOOC−R1c (XV)
(式中、R1cは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
と、式(V)の化合物の反応について上記で定義された操作条件のもとで反応させることによって調製される。
【0080】
式(XIII)の化合物は知られているかまたは知られている方法(例えば、ヒドロキシルアミンを式R1bCN(XVI)の化合物と溶媒(例えば、エタノール)中での溶媒の還流温度における反応)に従って調製される。
【0081】
式(XIV)の化合物は、ヒドロキシルアミンを、下記の式の化合物:
【0082】
【化42】

(式中、R、RおよびRは式(I)の化合物について定義されている通りである。)
と反応させることによって調製される。
【0083】
式(XV)および式(XVI)の化合物は知られている。
【0084】
式(XVII)の化合物は、EP0576357に開示される方法に従って調製される。
【0085】
本発明の別の主題は、本発明の態様の別の態様によれば、式(II)、式(XI)および式(XII)のいくつかの新規な化合物である。これらの化合物は、式(I)の化合物の合成における中間体として有用である。
【0086】
述べたように、本発明の主題は下記の式の化合物である。
【0087】
【化43】

[式中、
1aは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR基;
−COOR
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
およびRはそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;そうでなければ、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
は(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
【0088】
具体的には、
が、メチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す
式(II)の化合物が好ましい。
【0089】
述べたように、本発明の主題は下記の式の化合物である。
【0090】
【化44】

[式中、
1bは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
【0091】
具体的には、
がメチル基を表し;
が4−クロロフェニル基を表し;
が2,4−ジクロロフェニル基を表す
式(XI)の化合物が好ましい。
【0092】
述べたように、本発明の主題は下記の式の化合物である。
【0093】
【化45】

[式中、
1cは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
【0094】
具体的には、
がメチル基を表し;
が4−クロロフェニル基を表し;
が2,4−ジクロロフェニル基を表す
式(XII)の化合物が好ましい。
【0095】
下記の実施例では、本発明によるいくつかの化合物の調製が記載される。これらの実施例は限定的でなく、本発明を例示するためにだけ役立つ。これらの実施例において付与される化合物の番号は、下記の表2、表3および表4において示される番号を参照し、これらの表には、本発明による少数の化合物の化学構造および物理的性質が例示される。
【0096】
下記の略号が調製および実施例において使用される。
エーテル :ジエチルエーテル
イソプロピルエーテル:ジイソプロピルエーテル
EtOH :エタノール
MeOH :メタノール
DMSO :ジメチルスルホキシド
DMF :N,N−ジメチルホルムアミド
THF :テトラヒドロフラン
DCM :ジクロロメタン
AcOEt :酢酸エチル
DIPEA :ジイソプロピルエチルアミン
TFA :トリフルオロ酢酸
2Nエーテル性塩酸:ジエチルエーテルにおける塩酸の2N溶液
PyBOP :(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート
HOBT :1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
M.p. :融点
AT :周囲温度
B.p. :沸点
HPLC :高速液体クロマトグラフィー
SilicaH :Merck(Darmstadt)によって販売されている60Hシリカゲル
pH=2の緩衝剤溶液:1リットルの水における16.66gのKHSOおよび32.32gのKSOの溶液。
【0097】
核磁気共鳴スペクトルはd−DMSOにおいて200MHzで記録される。下記の略号が、スペクトルを解釈する際に使用される。s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、qt:五重線、m:分離されないピーク、mt:多重線、bs:幅広い一重線、sd:分裂した二重線、spt:七重線。
【0098】
本発明による化合物はLC/UV/MS(液体クロマトグラフィー/UV検出/質量分析)組合せによって分析される。分子ピーク(MH)および分単位での保持時間(rt)が測定される。
【0099】
使用される装置(これはAgilentによって販売されている。)は、Agilentダイオードアレイ検出器およびMSD Quad四重極質量分析計を備えるHP 1100クロマトグラフからなる。
【0100】
方法:
Symmetry C18カラム(2.1×50mm、3.5μm)が30℃で使用される。0.4ml/分の流速。
【0101】
溶出液は下記のように構成される。
・溶媒A:0.005%トリフルオロ酢酸(TFA)/水、pH3.15;
・溶媒B:0.005%TFA/アセトニトリル。
グラジエント:
【0102】
【表1】

【0103】
UV検出はλ=210nMで行われ、質量検出は、分析された化合物のプロトン化から生じるイオン(MH)を観測するために正のエレクトロスプレー(ESI)モードで行われる。
【0104】
(調製)
1.式(VII)の化合物の調製:
調製1.1
エチル1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
【0105】
【化46】

【0106】
A)エチル4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソ−4−オキシドブタ−3−エノアートのリチウム塩
THFおよびエーテル500ml中のヘキサメチルジシラザンのリチウム塩の1M溶液125mlを、窒素雰囲気下において−78℃に冷却し、エーテル100ml中の4−クロロプロピオフェノン21gの溶液を滴下して加え、混合物を45分間撹拌したままにする。続いて、シュウ酸ジエチル19.2mlを素早く加え、混合物を16時間撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。形成された沈殿物をろ過し、エーテルにより洗浄し、真空下で乾燥する。予想された化合物12.6gを得る。
【0107】
B)エチル1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
2−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩6.5gを、EtOH100ml中の前段階で得られた化合物10gの溶液に加え、混合物をATで一晩撹拌したままにする。形成された沈殿物をろ過し、EtOH、次いでエーテルにより洗浄し、真空下で乾燥する。この沈殿物を50mlの酢酸に溶解し、4時間にわたって加熱還流する。ATに冷却した後、反応混合物を氷冷した水400mlに注ぎ、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物4gを得る。
【0108】
調製1.2
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
【0109】
【化48】

この化合物は、EP0656354Bに開示されている手順に従って調製される。
【0110】
調製1.3
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
【0111】
【化50】

この化合物は、WO00/46209に開示されている手順に従って調製される。
【0112】
調製1.4
エチル5−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
【0113】
【化52】

この化合物は、WO2005/000820に開示されている手順に従って調製される。
【0114】
調製1.5
エチル5−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
【0115】
【化54】

この化合物は、WO2005/000820に開示されている手順に従って調製される。
【0116】
2.式(III)の化合物の調製:
調製2.1
1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
【0117】
【化56】

【0118】
エタノール30ml中の、調製1.1で得られた化合物1gおよびヒドラジン水和物5mlの混合物を、3時間加熱還流する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、エーテルで抽出し、有機相を水により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物0.79gを得る。
【0119】
調製2.2
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
【0120】
【化58】

【0121】
A)5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニルクロリド
チオニルクロリド2.9mlを、1,2−ジクロロエタン50ml中調製1.2で得られた化合物5gの懸濁物に加え、その後、混合物を60℃で2時間加熱し、反応混合物を真空下で濃縮する。予想された化合物5.25gを得、この化合物をそのまま使用する。
【0122】
B)tert−ブチル2−[[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]ヒドラジンカルボキシラート
DCM50ml中の、tert−ブチルヒドラジンカルボキシラート1.82gおよびトリエチルアミン2.4mlの混合物を0℃に冷却し、DCM50ml中の段階Aで得られた化合物5.24gの溶液を加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を、水、pH=2の緩衝剤溶液、次いで、飽和NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、ペンタンを加え、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物6.2gを得る。
【0123】
C)5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
2Nエーテル性塩酸20mlを、MeOH100ml中段階Bで得られた化合物6.2gの溶液に加え、その後、混合物を40℃で3時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を10%NaHCO溶液により2回洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をペンタンに溶解し、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物4.09gを得る。
【0124】
調製2.3
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
【0125】
【化60】

【0126】
A)5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボニルクロリド
チオニルクロリド5.6mlを、1,2−ジクロロエタン100ml中調製1.3で得られた化合物10gの懸濁物に加え、その後、混合物を80℃で2時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、予想された化合物10.5gを得て、この化合物をそのまま使用する。
【0127】
B)tert−ブチル2−[[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]ヒドラジンカルボキシラート
DCM100ml中の、tert−ブチルヒドラジンカルボキシラート3.2gおよびトリエチルアミン3.9mlの混合物を0℃に冷却し、DCM100ml中の段階Aで得られた化合物10.5gの溶液を滴下して加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を、水、pH=2の緩衝剤溶液、次いで、飽和NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物12.7gを得る。
【0128】
C)5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
2Nエーテル性塩酸40mlを、MeOH200ml中段階Bで得られた化合物12.7gの溶液に加え、その後、混合物を40℃で3時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を10%NaHCO溶液により2回洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物8.3gを、エーテル/ペンタン混合物からの結晶化の後に得る。
【0129】
調製2.4
5−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
【0130】
【化62】

【0131】
EtOH200ml中の、調製1.4で得られた化合物6.5gおよびヒドラジン水和物35mlの混合物を60℃に加熱し、その後撹拌したままにし、この間に温度をATに戻す。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水/エーテル混合物に溶解し、形成された沈殿物をろ過し、水、次いでエーテルにより洗浄する。予想された化合物5.3gを、真空下において60℃で乾燥した後に得る。
【0132】
調製2.5
5−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
【0133】
【化64】

【0134】
EtOH150ml中の、調製1.5で得られた化合物4.9gおよびヒドラジン水和物25mlの混合物を60℃に加熱し、その後撹拌したままにし、この間に温度をATに戻す。形成された結晶性生成物をろ過し、EtOH、次いでイソプロピルエーテルにより洗浄する。予想された化合物2.99gを得る。
【0135】
3.式(II)の化合物の調製:
調製3.1
1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−N’−(2,2−ジメチルプロパノイル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
ピバロイルクロリド0.16mlを、DCM10ml中の調製2.1で得られた化合物0.4gおよびトリエチルアミン0.23mlの溶液にATにて加え、混合物を30分間撹拌したままにする。反応混合物を、水、1NのHCl溶液、次いで、飽和NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物0.43gを得る。
【0136】
調製3.3
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−(2,2−ジメチルプロパノイル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM15ml中の、調製2.2で得られた化合物0.7gおよびトリエチルアミン0.3mlの溶液を0℃に冷却し、ピバロイルクロリド0.22mlを加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を、水、次いで、飽和NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、形成された結晶性生成物をろ過し、イソプロピルエーテル、次いで、ペンタンにより洗浄する。予想された化合物0.77gを得る。
【0137】
調製3.5
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N’−(3−メチルブタノイル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM10ml中の、調製2.2で得られた化合物0.5g、イソ吉草酸0.13g、トリエチルアミン0.35mlおよびPyBOP0.79gの混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を、水、1NのHCl溶液、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.52gをイソプロピルエーテルからの結晶化の後に得る。
【0138】
調製3.7
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N’−(4−フェニルブタノイル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM10ml中の、調製2.2で得られた化合物0.64g、4−フェニル酪酸0.27g、トリエチルアミン0.56mlおよびPyBOP1.01gの混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を、水、1NのHCl溶液、水、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.76gをイソプロピルエーテルからの結晶化の後に得る。
【0139】
調製3.11
N’−アセチル−5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM15ml中の、調製2.3で得られた化合物0.8gおよびトリエチルアミン0.29mlの溶液を0℃に冷却し、アセチルクロリド0.13mlを加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を水および10%NaHCOにより洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.85gを得る。
【0140】
調製3.14
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−N’−(2−プロピルペンタノイル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM20ml中の、調製2.3で得られた化合物0.7g、2−プロピルペンタン酸0.23g、トリエチルアミン0.54mlおよびPyBOP0.96gの混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を、水、1NのHCl溶液、水、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、ヘプタン/AcOEt(80/20;v/v)混合物により行う。予想された化合物0.88gを得て、この化合物をイソプロピルエーテル/ペンタン混合物から結晶化する。
【0141】
調製3.21
N’−ブチリル−5−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM10ml中の、調製2.4で得られた化合物0.5gおよびトリエチルアミン0.31mlの混合物を0℃に冷却し、ブチリルクロリド0.19mlを加え、混合物を45分間撹拌したままにする。反応混合物を、水、1NのHCl溶液、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.55gを得る。
【0142】
調製3.24
5−(4−クロロフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−(4−フェニルブタノイル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM15ml中の、調製2.4で得られた化合物0.5g、4−フェニル酪酸0.21g、トリエチルアミン0.43mlおよびPyBOP0.76gの混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水/エーテル混合物に溶解し、形成された結晶性生成物をろ過し、水、次いで、エーテルにより洗浄する。予想された化合物0.54gを真空下での乾燥の後に得る。
【0143】
調製3.26
5−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−イソブチリル−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
イソブチリルクロリド0.19mlを、DCM15ml中の調製2.5で得られた化合物0.5gおよびトリエチルアミン0.23mlの溶液にATで滴下して加える。反応混合物を、水、1NのHCl溶液、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.55gを得る。
【0144】
調製3.28
5−(4−ブロモフェニル)−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−(4−フェニルブタノイル)−1H−ピラゾール−3−カルボヒドラジド
DCM15ml中の、調製2.5で得られた化合物0.5g、4−フェニル酪酸0.19g、トリエチルアミン0.32mlおよびPyBOP0.7gの混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物をこの体積の半分に真空下で濃縮し、形成された結晶性生成物をろ過し、DCM、次いで、エーテルにより洗浄する。予想された化合物0.46gを得る。
【0145】
調製3.39
エチル[2−[[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]ヒドラジノ](オキソ)アセタート
DCM100ml中の、調製2.2で得られた化合物10g、トリエチルアミン2.2mlの混合物を−20℃に冷却し、エトキサリルクロリド3.1mlを滴下して加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物をDCMで抽出し、有機相を水により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物12.5gを得る。
【0146】
調製3.42
エチル[2−[[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]ヒドラジノ](オキソ)アセタート
DCM50ml中の、調製2.3で得られた化合物3gおよびトリエチルアミン1.1mlの混合物を−20℃に冷却し、エトキサリルクロリド0.81mlを滴下して加え、混合物を撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。
【0147】
反応混合物をDCMで抽出し、有機相を水により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物3.7gを得る。
【0148】
下記の表1に示される式(II)の化合物は、上記の調製3に記載されている手順に従うことによって調製される。
【0149】
【表2】







【0150】
(a)調製2.1で得られた化合物および対応する酸クロリドから調製3.1に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0151】
(b)調製2.2で得られた化合物および対応する酸クロリドから調製3.3に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0152】
(c)調製2.2で得られた化合物および対応する酸から調製3.5に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0153】
(d)調製2.3で得られた化合物および対応する酸クロリドから調製3.11に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0154】
(e)調製2.3で得られた化合物および対応する酸から調製3.14に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0155】
(f)調製2.4で得られた化合物および対応する酸クロリドから調製3.21に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0156】
(g)調製2.5で得られた化合物および対応する酸クロリドから調製3.26に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0157】
(h)調製2.5で得られた化合物および対応する酸から調製3.28に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0158】
4.式(XIII)の化合物の調製:
調製4.1
N’−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパンイミドアミド
ピバロニトリル5g、ヒドロキシルアミンの水中50%溶液12mlおよびエタノール50mlとの混合物を、48時間加熱還流する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をトルエンに溶解し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をペンタンに溶解し、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物6.16gを得る。
【0159】
5.式(XI)の化合物の調製:
調製5.1
N’−[[[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]オキシ]−2−メチルプロパンイミドアミド
DCM10ml中の、N’−ヒドロキシ−2−メチルプロパンイミドアミド0.282gおよびトリエチルアミン0.44mlの混合物を0℃に冷却し、DCM10ml中の調製2.2(段階A)からの化合物1.05gの溶液を滴下して加え、混合物をATで1時間撹拌したままにする。反応混合物を水により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をDCMに溶解し、イソプロピルエーテルを加え、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物1.15gを得る。
【0160】
調製5.2
N’−[[[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]オキシ]−2,2−ジメチルプロパンイミドアミド
DCM10ml中の、調製4.1からの化合物0.32gおよびトリエチルアミン0.44mlの混合物を0℃に冷却し、DCM10ml中の調製2.2(段階A)からの化合物1.05gの溶液を滴下して加え、混合物をATで2時間撹拌したままにする。反応混合物を水により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物1.19gを得る。
【0161】
6.式(XIV)の化合物の調製:
調製6.1
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド
A)5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
1,2−ジクロロエタン100ml中の、調製1.2からの化合物10gおよびSOCl5mlの混合物を60℃で1時間加熱し、その後、反応混合物を真空下で濃縮する。このようにして得られた酸クロリドをDCM100ml中に取上げ、この溶液を、−10℃に事前に冷却された、MeOH中アンモニアの2M溶液40mlに滴下して加え、混合物を一晩撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をAcOEtで抽出し、有機相を水により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させて50mlの体積にし、形成された沈殿物をろ過し、イソプロピルエーテルにより洗浄する。予想された化合物9gを得る。
【0162】
B)5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
無水トリフルオロ酢酸2.25mlを、THF100ml中の、前段階からの化合物5gおよびピリジン2.2mlの混合物に加え、混合物をATで20分間撹拌したままにする。5mlの水を加え、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を、水、1NのHCl溶液、次いで、10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、(80/20;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物3.25gをペンタンからの結晶化の後に得る。
【0163】
C)5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−ヒドロキシ−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド
前段階からの化合物1g、ヒドロキシルアミンの50%水溶液0.52mlおよびエタノール10mlの混合物を、5分間、加熱還流する。ATに冷却した後、形成された結晶性生成物をろ過し、エタノール、次いで、ペンタンにより洗浄する。予想された化合物0.997gを得る。
【0164】
7.式(XII)の化合物の調製:
調製7.1
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N’−[(2,2−ジメチルプロパノイル)オキシ]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド
2,2−ジメチルプロパノイルクロリド0.16mlを、DCM10ml中の、調製6.1からの化合物0.5gおよびトリエチルアミン0.21mlの混合物に滴下して加え、混合物をATで30分間撹拌したままにする。反応混合物を水により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテルに溶解し、ペンタンを加え、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物0.56gを得る。
【0165】
調製7.2
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N’−[(3−フェニルプロパノイル)オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド
3−フェニルプロパノイルクロリド0.19mlを、DCM10ml中の、調製6.1からの化合物0.48gおよびトリエチルアミン0.2mlの混合物に滴下して加え、混合物をATで30分間撹拌したままにする。反応混合物を水により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.64gを得る。
【0166】
調製7.3
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N’−[[3−(2−チエニル)プロパノイル]オキシ]−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド
HOBT0.168gおよび次いでN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド0.19mlを、DCM10ml中の調製6.1からの化合物0.4gおよび3−(2−チエニル)プロパン酸0.158gの混合物に加え、この混合物をATで一晩撹拌したままにする。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を、10%NaHCO溶液、水、次いで、0.5MのKHSO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.53gを得る。
【実施例1】
【0167】
化合物No.1
2−tert−ブチル−5−[1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール
トルエン10ml中の、調製3.1で得られた化合物0.43gおよび4−トルエンスルホン酸一水和物0.07gの混合物を、形成された水をディーン・スターク装置を使用して除きながら、一晩加熱還流する。エーテルを反応混合物に加え、有機相を飽和NaHCO溶液により洗浄し、形成された結晶性生成物をろ過し、水、次いでエーテルにより洗浄する。ろ過母液を静置することによって分離させた後、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物および上記で単離された結晶性生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、(70/30;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。得られた生成物をイソプロピルエーテル中に取上げ、形成された沈殿物をろ過する。予想された化合物0.29gを得る。
【実施例2】
【0168】
化合物No.3
2−tert−ブチル−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール
トルエン15ml中の、調製3.3で得られた化合物0.5gおよび4−トルエンスルホン酸一水和物0.06gの混合物を、形成された水をディーン・スターク装置を使用して除きながら、18時間加熱還流する。反応混合物を10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(85/15;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.31gをペンタンからの結晶化の後に得る。
【実施例3】
【0169】
化合物No.10
1−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ピペリジン
DCM10ml中の、調製3.10で得られた化合物0.42g、4−トルエンスルホニルクロリド0.16gおよびトリエチルアミン1.2mlの混合物を、5日間、窒素雰囲気下において撹拌したままにする。反応混合物を水により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(60/40;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.21gをイソプロピルエーテル/ペンタン混合物からの結晶化の後に得る。
【実施例4】
【0170】
化合物11
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン
エタノール20ml中の、調製2.2で得られた化合物2.3gおよび臭化シアン0.62gの混合物を、3時間加熱還流する。続いて、水30mlを反応混合物に加え、その後、0.52gのNaHCOを加え、形成された沈殿物をろ過し、水、次いでエーテルにより洗浄する。予想された化合物1.4gをエタノールからの結晶化の後に得る。
【実施例5】
【0171】
化合物No.12
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]アセトアミド
0.42mlの無水酢酸を、ピリジン4ml中の化合物No.11 0.4gの混合物に加え、その後、この混合物を60℃で3時間加熱する。反応混合物を水/1N HCl混合物に注ぎ、形成された沈殿物をろ過し、水により洗浄する。沈殿物をエーテルに溶解し、形成された結晶性生成物をろ過する。予想された化合物0.13gを得る。
【実施例6】
【0172】
化合物No.13
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−2,2−ジメチルプロパンアミド
無水ピバル酸0.5mlを、ピリジン4ml中の化合物No.11 0.4gの混合物に加え、その後、この混合物を60℃で3時間加熱する。続いて、無水ピバル酸0.5mlを再び加え、混合物を120℃で一晩加熱する。反応混合物を氷の上に注ぎ、濃HCl溶液の添加によってpH=1に酸性化し、エーテルで抽出し、形成された結晶性生成物をろ過し、水、次いでエーテルにより洗浄する。結晶性生成物をDCMに溶解し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.37gをイソプロピルエーテルからの結晶化の後に得る。
【実施例7】
【0173】
化合物No.14
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール
トルエン20ml中の、調製3.11で得られた化合物0.85gおよび4−トルエンスルホン酸一水和物0.07gの混合物を、形成された水をディーン・スターク装置を使用して除きながら、一晩加熱還流する。ATに冷却した後、反応混合物を10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt(75/25;v/v)混合物により行う。予想された化合物0.265gを、イソプロピルエーテルからの結晶化、次いで、EtOH/ペンタン混合物からの再結晶の後に得る。
【実施例8】
【0174】
化合物No.24
5−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−N,N−ジメチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン
DCM10ml中のジクロロメチレンジメチルアンモニウムクロリド0.25gの溶液を窒素雰囲気下において−20℃に冷却し、調製2.3で得られた化合物0.5gを加え、混合物を10分間撹拌したままにし、その後、トリエチルアミン1mlを加え、混合物を一晩撹拌したままにし、この間に温度をATに上昇させる。反応混合物を、水、次いで10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(50/50;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.325gをペンタンからの結晶化の後に得る。
【実施例9】
【0175】
化合物No.25
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−プロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
トルエン10ml中の、調製3.21で得られた化合物0.55gおよび4−トルエンスルホン酸一水和物0.07gの混合物を、形成された水をディーン・スターク装置を使用して除きながら、一晩加熱還流する。ATに冷却した後、反応混合物をエーテルの添加によって希釈し、有機相を10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、(70/30;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.36gをイソプロピルエーテルからの沈殿化の後に得る。
【実施例10】
【0176】
化合物No.30
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
トルエン15ml中の、調製3.26で得られた化合物0.55gおよび4−トルエンスルホン酸一水和物0.09gの混合物を、形成された水をディーン・スターク装置を使用して除きながら、3時間加熱還流する。反応混合物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(80/20;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.37gをイソプロピルエーテルからの沈殿化の後に得る。
【実施例11】
【0177】
化合物No.39
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(2−フェノキシエチル)−1,3,4−オキサジアゾール
調製3.35からの化合物0.34gおよびPOClの混合物3mlを100℃で1時間30分加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を氷冷した10%NaHCO溶液に溶解し、エーテルで抽出し、有機相を水より洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、(80/20;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.11gをエーテル/イソプロピルエーテル混合物からの結晶化の後に得る。
【実施例12】
【0178】
化合物No.43
エチル5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシラート
調製3.39からの化合物12.5gおよびPOCl100mlの混合物を100℃で一晩加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を100mlのEtOHに溶解し、0℃に冷却し、形成された沈殿物をろ過し、EtOH、次いで、ペンタンにより洗浄する。予想された化合物7.98gを得る。
【実施例13】
【0179】
化合物No.44
N−tert−ブチル−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキサミド
ジオキサン3ml中の、化合物No.43 0.5gおよびtert−ブチルアミン5mlの混合物をATで5時間撹拌したままにし、その後、60℃で48時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで、(80/20;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.32gを得る。
【実施例14】
【0180】
化合物No.48
エチル5−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシラート
調製3.42からの化合物3.7gおよびPOCl25mlの混合物を100℃で一晩加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機相を10%NaHCO溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をEtOHに溶解し、形成された結晶性生成物をろ過し、EtOH、次いで、イソプロピルエーテルにより洗浄する。予想された化合物2.34gを得る。
【実施例15】
【0181】
化合物No.49
5−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−N,N−ジエチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキサミド
ジオキサン5ml中の、化合物No.48 0.5gおよびジエチルアミン0.24mlの混合物を、4日間ATで撹拌したままにする。ジエチルアミン1mlを加え、混合物を24時間にわたって加熱還流する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(80/20;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.34gをエーテルからの沈殿化の後に得る。
【実施例16】
【0182】
化合物No.53
5−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−チオール
EtOH60ml中の、調製2.3からの化合物3g、KOHペレット0.44gおよび二硫化炭素1.2mlの混合物を、24時間加熱還流する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水に溶解し、エーテルを加え、混合物を10分間撹拌したままにし、形成された結晶性生成物をろ過し、水、次いでイソプロピルエーテルにより洗浄する。予想された化合物2.99gを得る。
【実施例17】
【0183】
化合物No.54
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(イソプロピルチオ)−1,3,4−オキサジアゾール
DMF6ml中の、化合物No.53 0.62g、KCO0.26gおよび2−ブロモプロパン0.18mlの混合物をATで一晩撹拌したままにする。2−ブロモプロパン0.18mlおよびKCO0.2gを再び加え、混合物をATで48時間撹拌したままにする。反応混合物を水50mlに注ぎ、AcOEtで抽出し、有機相を水により洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。予想された化合物0.45gをイソプロピルエーテルからの結晶化の後に得る。
【実施例18】
【0184】
化合物No.55
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(イソプロピルスルホニル)−1,3,4−オキサジアゾール
DCM5ml中の、化合物No.54 0.3gおよび3−クロロ過安息香酸0.39gの混合物を24時間拌したままにする。反応混合物を10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をエタノールに溶解し、混合物を撹拌したままにし、形成された沈殿物をろ過し、エタノール、次いでペンタンにより洗浄する。予想された化合物0.23gを得る。
【実施例19】
【0185】
化合物No.62
2−(ベンジルスルフィニル)−5−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール
DCM10ml中の、化合物No.61 0.4gおよび3−クロロ過安息香酸0.21gの混合物をATで1時間30分撹拌したままにする。反応混合物を10%NaHCO溶液により洗浄し、有機相をMgSOで乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(70/30;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.28gをエタノールからの結晶化の後に得る。
【0186】
本発明による化合物の少数の例の化学構造および物理的性質が下記の表に例示される。
【0187】
【表3】











【0188】
(a)調製3で得られた対応する化合物から実施例1に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0189】
(b)調製3で得られた対応する化合物から実施例2に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0190】
(c)調製3で得られた対応する化合物から実施例7に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0191】
(d)調製3で得られた対応する化合物から実施例9に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0192】
(e)調製3で得られた対応する化合物から実施例10に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0193】
(f)化合物No.43および対応するアミンから実施例13に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0194】
(g)化合物No.48および対応するアミンから実施例15に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0195】
(h)化合物No.53および対応するハロゲン化誘導体から実施例17に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0196】
(i)対応するチオ化合物から実施例18に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0197】
(j)対応するチオ化合物から実施例19に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0198】
(k)実施例16に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0199】
(l)化合物No.67および対応するハロゲン化誘導体から実施例17に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0200】
化合物No.3:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):1.42,s,9H;2.33,s,3H;7.29,d,2H;7.49,d,2H;7.60,sd,1H;7.75−7.85,m,2H。
【0201】
化合物No.7:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):2.05,qt,2H;2.34,s,3H;2.70,t,2H;2.95,t,2H;7.10−7.35,m,7H;7.40−7.85,m,5H。
【0202】
化合物No.16:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):1.13,t,3H;1.41,s,9H;2.74,q,2H;7.24,d,2H;7.55−7.70,m,3H;7.76−7.86,m,2H。
【0203】
化合物No.34:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):2.32,s,3H;3.09,t,2H;3.28,t,2H;7.13−7.36,m,7H;7.50,d,2H;7.61,sd,1H;7.77,d,1H;7.82,d,1H。
【0204】
化合物No.47:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):1.12,t,3H;2.75,q,2H;3.23,mt,4H;6.93,mt,2H;7.23,d,2H;7.32,mt,1H;7.52−7.67,m,3H;7.72−7.81,m,2H。
【0205】
化合物No.56:H NMR:d−DMSO;δ(ppm):1.00,d,6H;1.12,t,3H;2.03,spt,1H;2.73,q,2H;3.22,d,2H;7.24,d,2H;7.53−7.69,m,3H;7.73−7.85,m,2H。
【0206】
化合物No.59:H NMR:d−DMSO(250MHz);δ(ppm):0.36,mt,2H;0.58,mt,2H;1.12,t,3H;1.24,mt,1H;2.74,q,2H;3.27,d,2H;7.24,d,2H;7.53−7.69,m,3H;7.73−7.85,m,2H。
【実施例20】
【0207】
化合物No.70
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール
n−ブタノール20ml中の調製5.1からの化合物1.15gの混合物を一晩、加熱還流する。ATに冷却した後、形成された結晶性生成物をろ過し、ペンタンにより洗浄する。予想された化合物0.77gを得る。
【0208】
本発明による化合物の少数の例の化学構造および物理的性質が下記の表に例示される。
【0209】
【表4】

【0210】
(a)実施例20に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0211】
化合物No.71:H NMR:d−DMSO(250MHz);1.38,s,9H;2.35,s,3H;7.30,d,2H;7.50,d,2H;7.62,sd,1H;7.75−7.85,m,2H。
【実施例21】
【0212】
化合物No.72
5−(tert−ブチル)−3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール
n−ブタノール10ml中調製7.1からの化合物0.4gの混合物を一晩加熱還流する。ATに冷却した後、形成された結晶性生成物をろ過する。この結晶性生成物をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、溶出を、ヘプタン、次いで(90/10;v/v)までのヘプタン/AcOEt混合物のグラジエントにより行う。予想された化合物0.2gを得る。
【0213】
本発明による化合物の少数の例の化学構造および物理的性質が下記の表に例示される。
【0214】
【表5】

【0215】
(a)実施例21に記載されている手順に従って調製された化合物。
【0216】
化合物No.72:H NMR:d−DMSO(250MHz);1.44,s,9H;2.83,s,3H;7.29,d,2H;7.49,d,2H;7.60,sd,1H;7.76,d,1H;7.81,d,1H。
【0217】
式(I)の化合物は、CBカンナビノイド受容体に対する非常に良好なインビトロ親和性(IC50≦5×10−7M)を、M.Rinaldi−Carmona et al.(FEBS Letters、1994、350、240−244)によって記載されている実験条件のもとで有する。
【0218】
式(I)の化合物のアンタゴニスト性質が、M.Bouaboula et al.、J.Biol.Chem.、1995、270、13973−13980;M.Rinaldi−Carmona et al.、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996、278、871−878;および、M.Bouaboula et al.、J.Biol.Chem.、1997、272、22330−22339に記載されているようなアデニル酸シクラーゼの阻害のモデルで得られた結果によって明らかにされた。
【0219】
式(I)の化合物の毒性は医薬品としてのこの使用と適合し得る。
【0220】
従って、本発明の態様の別の態様によれば、本発明の主題は、式(I)の化合物または式(I)の化合物の溶媒和物または水和物を含む医薬品である。
【0221】
従って、本発明による化合物は、CBカンナビノイド受容体が関与する疾患の処置または防止においてヒトまたは動物で使用することができる。
【0222】
例えば、また、言外の限定を伴うことなく、式(I)の化合物は、向精神性医薬品として、具体的には、不安、うつ病、気分障害、不眠症、せん妄障害、強迫性障害、全般的な精神病、統合失調症または多動性小児(MBD)における注意欠陥・過活動障害(ADHD)を含む精神医学的障害の処置において、また、向精神性物質の使用に関連した障害の処置において、具体的には、物質の乱用および/または物質の依存症(アルコール依存症およびニコチン依存症を含む)の場合において、有用である。
【0223】
本発明による式(I)の化合物は、片頭痛、ストレス、精神身体的起源の病気、パニック発作、てんかん、運動障害(具体的には、ジスキネジーまたはパーキンソン病)、震えおよびジストニーを処置する際の医薬品として使用することができる。
【0224】
本発明による式(I)の化合物はまた、記憶障害、認知障害の処置における医薬品として、具体的には、老人性認知症またはアルツハイマー病の処置における医薬品として、また、注意障害または意識障害の処置における医薬品として使用することができる。さらに、(I)の化合物は、虚血、頭部外傷の処置および神経変性疾患(舞踏病、ハンティングトン舞踏病またはトゥレット症候群を含む)の処置において神経保護剤として有用であり得る。
【0225】
本発明による式(I)の化合物は、痛み(炎症性起源の神経障害痛、急性末梢痛または慢性痛)の処置における医薬品として使用することができる。
【0226】
本発明による式(I)の化合物は、食欲障害、欲求障害(糖、炭水化物、薬物、アルコールまたは食欲をそそるいずれかの物質について)および/または摂食行動障害の処置における医薬品として、具体的には、肥満または過食症の処置において、ならびに、II型糖尿病またはインスリン非依存性糖尿病の処置において、また、メタボリック症候群の異脂肪血症の処置において使用することができる。従って、本発明による式(I)の化合物は、肥満および肥満に付随する危険性(具体的には、心臓血管の危険性)の処置において有用である。さらに、本発明による式(I)の化合物は、胃腸障害、下痢、潰瘍、嘔吐、膀胱および泌尿器の障害、内分泌腺起源の障害、心臓血管障害、低血圧症、出血性ショック、敗血症性ショック、慢性的肝硬変、肝臓脂肪症、脂肪性肝炎、喘息、レイノー症候群、緑内障、生殖障害、早期妊娠中断、炎症性現象、免疫系の疾患(具体的には、自己免疫疾患および神経炎症性障害、例えば、リウマチ様関節炎、反応性関節炎、脱髄をもたらす疾患、多発性硬化症)、感染性疾患およびウイルス性疾患(例えば、脳炎)または卒中の処置における医薬品として、抗ガン化学療法のための医薬品として、ギラン・バレー症候群の処置における医薬品として、骨粗鬆症の処置における医薬品として使用することができる。
【0227】
本発明によれば、式(I)の化合物は、精神病性障害、具体的には、統合失調症または多動性小児(MBD)における注意欠陥・過活動障害(ADHD)の処置において、食欲障害および肥満の処置において、記憶障害および認知障害の処置において、または、アルコール依存症またはニコチン依存症の処置において、すなわち、アルコールからの離脱およびタバコからの離脱のための処置において、非常に特に有用である。
【0228】
本発明の態様の1つによれば、本発明は、上記で示された障害および疾患の処置における、式(I)の化合物の使用およびこの溶媒和物または水和物の使用に関する。
【0229】
本発明の態様の別の態様によれば、本発明は、有効成分として本発明による化合物を含む医薬組成物に関する。本発明の医薬組成物は、本発明による少なくとも1つの化合物または前記化合物の1つの溶媒和物または水和物の効果的な用量と、少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤とを含む。
【0230】
前記賦形剤は、当業者に知られている通常の賦形剤から、所望される製剤形態および投与方法に従って選ばれる。
【0231】
本発明による医薬組成物は、式(I)の化合物に加えて、上記で示された障害および疾患の処置において有用である1つ(または2つ以上)の他の有効成分を含むことができる。
【0232】
従って、本発明の別の主題はまた、本発明による式(I)の化合物を、下記の治療剤カテゴリーの1つから選ばれる1つ(または2つ以上)の有効成分との組合せで含む医薬組成物である。
・アンギオテンシンII AT受容体アンタゴニスト(単独でまたは利尿剤との組合せで);
・変換酵素阻害剤(単独でまたは利尿剤またはカルシウムアンタゴニストとの組合せで);
・カルシウムアンタゴニスト;
・β遮断剤(単独でまたは利尿剤またはカルシウムアンタゴニストとの組合せで);
・抗高脂肪血症剤または抗高コレステロール血症剤;
・抗糖尿病剤;
・別の肥満防止剤;
・ニコチンアゴニストまたは部分ニコチンアゴニスト;
・抗うつ剤または抗精神病剤;
・抗新生物剤または抗増殖剤;
・オピオイドアンタゴニスト;
および、
・アルコール症の処置または離脱の症状の処置において有用な薬剤;
・骨粗鬆症の処置において有用な薬剤;
・非ステロイド系抗炎症剤またはステロイド系抗炎症剤;
・抗感染症剤;
・鎮痛剤。
【0233】
用語「アンギオテンシンII AT受容体アンタゴニスト」は、カンデサルタンシレキシチル、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタンカリウム、オルメサルタンメドキソミル、テルミサルタンまたはバルサルタンなどの化合物を意味することが理解され、これらの化合物のそれぞれがそれ自体、利尿剤(例えば、ヒドロクロロチアジドなど)と組み合わせることが可能である。
【0234】
用語「変換酵素阻害剤」は、アラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、エナラプリラト、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリルまたはゾフェノプリルなどの化合物を意味することが理解され、これらの化合物のそれぞれがそれ自体、利尿剤(例えば、ヒドロクロロチアジドまたはインダパミドなど)とまたはカルシウムアンタゴニスト(例えば、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピンまたはベラパミル)と組み合わせることが可能である。
【0235】
用語「カルシウムアンタゴニスト」は、アムロジピン、アラニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シルニジピン、ジルチアゼム、エホニジピンハイドロクロリドエタノール、ファスジル、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、塩酸レルカニジピン、マニジピン、塩酸ミベフラジル、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、テロジリンまたはベラパミルなどの化合物を意味することが理解される。
【0236】
用語「β遮断剤」は、アセブトロール、アルプレノロール、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、ブフノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブニトロロール、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、クロラノロール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、ランジオロール、レボブノロール、レボモプロロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロパノロール、サルメテロール、ソタロール、タリノロール、テルタトロール、チリソロール、チモロール、エクサモテロールまたはキシベノロールなどの化合物を意味することが理解される。
【0237】
用語「抗高脂肪血症剤」または用語「抗高コレステロール血症剤」は、フィブラート系薬剤から選ばれる化合物、例えば、アルフィブラート、ベクロブラート、ベザフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、エトフィブラートまたはフェノフィブラートなど;スタチン系薬剤(HMG−CoAレダクターゼ阻害剤)から選ばれる化合物、例えば、アトルバスタチン、フルバスタチンナトリウム、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチンまたはシムバスタチン;または、アシピモクス、アルミニウムニコチナート、アザコステロール、コレスチラミン、デキストロチロキシン、メグルトール、ニセリトロール、ニコクロナート、ニコチン酸、β−シトステロールまたはチアデノールなどの化合物を意味することが理解される。
【0238】
用語「抗糖尿病剤」は、下記のカテゴリーのいずれかに属する化合物を意味することが理解される。スルホニルウレア系薬剤、ビグアニジン系薬剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジンジオン系薬剤またはメチグリニド系薬剤(例えば、アカルボース、アセトヘキシミド、カルブタミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブゾール、グリミジン、メタヘキサミド、メトホルミン、ミグリトール、ネテグリニド、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン、トラザミド、トルブタミド、トログリタゾンまたはボグリボース)ならびにインスリンおよびインスリンアナログ。
【0239】
用語「他の肥満防止剤」は、アンフェプラモン、ベンフルオレクス、ベンズフェタミン、インダノレクス、マジンドール、メフェノレクス、メタンフェタミン、D−ノルシュードエフェドリンまたはシブトラミンなどの化合物、リパーゼ阻害剤(オルリスタット、セチリスタット)、PPARアゴニスト、ドーパミンアゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、セロトニン受容体阻害剤、β−3アゴニスト、CCK−Aアゴニスト、NPY阻害剤、MC4受容体アゴニストまたはボンベシンアゴニストを意味することが理解される。
【0240】
用語「オピオイドアンタゴニスト」は、ナルトレキソン、ナロキソンまたはナルメフェンなどの化合物を意味することが理解される。
【0241】
用語「アルコール症の処置または離脱の症状の処置において有用な薬剤」は、アカムプロサート、ベンゾジアゼピン系薬剤、β遮断剤、クロニジンまたはカルバマゼピンを意味することが理解される。
【0242】
用語「骨粗鬆症の処置において有用な薬剤」は、例えば、ビスホスホナート系薬剤(例えば、エチドロナート、クロドロナート、チルドロナートまたはリセドロナート)を意味することが理解される。
【0243】
経口投与、舌下投与、皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、局所投与、局在性投与、気管内投与、鼻腔内投与、経皮投与または直腸投与のための本発明の医薬組成物において、上記式(I)の有効成分または場合により使用されるこの塩、溶媒和物もしくは水和物は、上記の障害または疾患の予防または処置のために、動物およびヒトに、従来の医薬用賦形剤との混合物として単位投与形態物で投与することができる。
【0244】
適切な単位投与形態物には、経口用の形態物(例えば、錠剤、ソフトゼラチンカプセルまたはハードゼラチンカプセル、粉末剤、顆粒、および、経口用の溶液または懸濁物など)、舌下投与形態物、口内投与形態物、気管内投与形態物、眼内投与形態物または鼻腔内投与形態物、吸入による投与のための形態物、局所投与形態物、経皮投与形態物、皮下投与形態物、筋肉内投与形態物または静脈内投与形態物、直腸投与形態物ならびにインプラントが含まれる。局所適用のために、本発明による化合物は、クリーム、ゲル、軟膏またはローションで使用することができる。
【0245】
例として、錠剤での本発明による化合物の単位投与形態物は下記の成分を含むことができる。
【0246】
【表6】

【0247】
経口投与では、1日あたり投与される有効成分の用量は、1回以上服用される場合、0.01mg/kgから100mg/kg(好ましくは0.02mg/kgから50mg/kg)に達し得る。
【0248】
特定の場合には、より大きい投薬量または少ない投薬量が適切であることがあり得るが、このような投薬量は本発明の範囲から逸脱しない。通常の実施によれば、それぞれの患者に対して適切である投薬量は、投与方法ならびに前記患者の体重および応答に従って医師によって決定される。
【0249】
本発明はまた、本発明の態様の別の態様によれば、本発明による化合物またはこの医薬的に許容される塩または水和物または溶媒和物の1つの効果的な用量を患者に投与することを含む、上記で示された病状を処置するための方法に関連する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に対応する化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【化1】

[式中、
は、
【化2】

から選ばれる複素環基を表し;
1aは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくははトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR基;
−NRCOR基;
−COOR基;
−CONR1011基;
−S−R12基;
−S(O)13基(式中、mは1または2である。);
−O−R14
を表し;
1bは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516基;
−NRCOR
を表し;
1cは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメトキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくははトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516基;
−NRCOR
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
およびRはそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;そうでなければ、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
は水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
は(C−C)アルキル基を表し;
は(C−C)アルキル基を表し;
10およびR11はそれぞれが独立して水素原子、(C−C)アルキル基またはベンジル基を表し;そうでなければ、
10およびR11は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
12は水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基、(C−C)シクロアルキルメチル基、ベンジル基またはフェネチル基を表し;
13は(C−C)アルキル基、(C−C)シクロアルキル基、(C−C)シクロアルキルメチル基、ベンジル基またはフェネチル基を表し;
14は(C−C)アルキル基またはフェニル基(このフェニル基は置換されていなくまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されている。)を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
【請求項2】
が基
【化3】

を表し、置換基R1a、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが請求項1における式(I)の化合物について定義される通りである、式(IA)の請求項1に記載の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項3】
が基
【化4】

を表し、置換基R1b、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが請求項1における式(I)の化合物について定義される通りである、式(IB)の請求項1に記載の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項4】
が基
【化5】

を表し、置換基R1c、置換基R、置換基Rおよび置換基Rが請求項1における式(I)の化合物について定義される通りである、式(IC)の請求項1に記載の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項5】
が、
【化6】

から選ばれる複素環基を表し;
1aが、
メチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、3−フェニルプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−プロピルブチル基、1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル基、2−フェニルエチル基、2−(3−フルオロフェニル)エチル基、2−(3−クロロフェニル)エチル基、ベンジル基、3−(4−メトキシフェニル)プロピル基、4−フェニルブチル基、2−フェノキシエチル基、(2−チエニル)メチル基、2−(2−チエニル)エチル基または3−(2−チエニル)プロピル基;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基または1−アダマンチル基;
3−(トリフロロメチル)フェニル基;
アミノ基、ジメチルアミノ基またはピペリド−1−イル基;
アセチルアミノ基またはピバロイルアミノ基;
エトキシカルボニル基;
tert−ブチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基またはピペリド−1−イルカルボニル基;
メルカプト基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、(1−エチルプロピル)チオ基、(シクロプロピルメチル)チオ基、ベンジルチオ基または2−フェニルエチルチオ基;
ベンジルスルフィニル基、(2−フェニルエチル)スルフィニル基、イソプロピルスルホニル基、(1−エチルプロピル)スルホニル基、(シクロプロピルメチル)スルホニル基、ベンジルスルホニル基または(2−フェニルエチル)スルホニル基
を表し;
1bがイソプロピル基またはtert−ブチル基を表し;
1cが、tert−ブチル基、2−フェニルエチル基または2−(2−チエニル)エチル基を表し;
がメチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す、
式(I)の請求項1に記載の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項6】
が基
【化7】

を表し;
1aが、
メチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、3−フェニルプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−プロピルブチル基、1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル基、2−フェニルエチル基、2−(3−フルオロフェニル)エチル基、2−(3−クロロフェニル)エチル基、ベンジル基、3−(4−メトキシフェニル)プロピル基、4−フェニルブチル基、2−フェノキシエチル基、(2−チエニル)メチル基、2−(2−チエニル)エチル基または3−(2−チエニル)プロピル基;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基または1−アダマンチル基;
3−(トリフロロメチル)フェニル基;
アミノ基、ジメチルアミノ基またはピペリド−1−イル基;
アセチルアミノ基またはピバロイルアミノ基;
エトキシカルボニル基;
tert−ブチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基またはピペリド−1−イルカルボニル基;
メルカプト基、イソプロピルチオ基、イソブチルチオ基、(1−エチルプロピル)チオ基、(シクロプロピルメチル)チオ基、ベンジルチオ基または2−フェニルエチルチオ基;
ベンジルスルフィニル基、(2−フェニルエチル)スルフィニル基、イソプロピルスルホニル基、(1−エチルプロピル)スルホニル基、(シクロプロピルメチル)スルホニル基、ベンジルスルホニル基または(2−フェニルエチル)スルホニル基
を表し;
がメチル基、エチル基またはシアノ基を表し;
が4−ブロモフェニル基または4−クロロフェニル基を表し;
が2−クロロフェニル基または2,4−ジクロロフェニル基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項7】
が基
【化8】

を表し;
1bがイソプロピル基またはtert−ブチル基を表し;
がメチル基を表し;
が4−クロロフェニル基を表し;
が2,4−ジクロロフェニル基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項8】
が基
【化9】

を表し;
1cがtert−ブチル基、2−フェニルエチル基または2−(2−チエニル)エチル基を表し;
がメチル基を表し;
が4−クロロフェニル基を表し;
が24−ジクロロフェニル基を表す、
請求項1に記載の式(I)の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項9】
2−(tert−ブチル)−5−[1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[1−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−(tert−ブチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソブチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1−エチルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロヘキシル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−(1−アダマンチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール;
1−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ピペリジン;
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン;
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]アセトアミド;
N−[5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−2,2−ジメチルプロパンアミド;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1−プロピルブチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(1,1−ジメチルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−シクロブチル−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−N,N−ジメチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミン;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−プロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
3−(5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−クロロフェニル)−3−(5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−3−(5−(tert−ブチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(5−(3−フェニルプロピル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル;
2−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(2−フェニルエチル)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[2−(2−チエニル)エチル]−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(イソブチルチオ)−1,3,4−オキサジアゾール;
2−[5−(4−ブロモフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[(シクロプロピルメチル)チオ]−1,3,4−オキサジアゾール;
5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
3−(tert−ブチル)−5−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(tert−ブチル)−3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール;
3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−(2−フェニルエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]−5−[2−(2−チエニル)エチル]−1,2,4−オキサジアゾール;
から選ばれる請求項1に記載の式(I)の化合物およびこの水和物またはこの溶媒和物。
【請求項10】

【化10】

である請求項1に記載の式(I)の化合物を調製するための方法であり、

【化11】

(式中、R1a、R、RおよびRは請求項1に記載の式(I)の化合物について定義されている通りである。)
の化合物を環化することを特徴とする前記方法。
【請求項11】

【化12】

である請求項1に記載の式(I)の化合物を調製するための方法であり、

【化13】

(式中、R1b、R、RおよびRは請求項1に記載の式(I)の化合物について定義されている通りである。)
の化合物を環化することを特徴とする前記方法。
【請求項12】

【化14】

である請求項1に記載の式(I)の化合物を調製するための方法であり、

【化15】

(式中、R1c、R、RおよびRは請求項1に記載の式(I)の化合物について定義されている通りである。)
を環化することを特徴とする前記方法。
【請求項13】

【化16】

[式中、
1aは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR基;
−COOR
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
およびRはそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;そうでなければ、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を構成し;
は(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
の化合物。
【請求項14】

【化17】

[式中、
1bは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。)
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
の化合物。
【請求項15】

【化18】

[式中、
1cは、
(C−C)アルキル基(この(C−C)アルキル基は置換されていなくまたは
a)1つ以上のハロゲン原子、
b)(C−C)アルコキシ基またはフェノキシ基、
c)置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基、
d)チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、フリル基またはピラゾリル基から選ばれる芳香族複素環基
により置換されている。);
置換されていないまたは(C−C)アルキル基によって1回以上置換されている非芳香族C−C12炭素環基;
置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基もしくはトリフルオロメトキシ基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基;
−NR1516
を表し;
は(C−C)アルキル基またはシアノ基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
は置換されていないまたはハロゲン原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基もしくはS(O)Alk基から独立して選ばれる置換基によって一置換、二置換もしくは三置換されているフェニル基を表し;
15およびR16はそれぞれが独立して水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
nは0、1または2を表し;
Alkは(C−C)アルキル基を表す。]
の化合物。
【請求項16】
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする医薬品。
【請求項17】
請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物および少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項18】
食欲障害、胃腸障害、炎症性現象、免疫系の疾患、精神病性障害、アルコール依存症またはニコチン依存症の処置および防止のために意図された医薬品の調製における、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2008−530188(P2008−530188A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−555667(P2007−555667)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【国際出願番号】PCT/FR2006/000368
【国際公開番号】WO2006/087480
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】