5−チオキシロピラノース誘導体と治療におけるその使用
【課題】5−チオキシロピラノース誘導体と治療におけるその使用。
【解決手段】新規の5−チオキシロース化合物、好ましくは5−チオキシロピラノース型誘導体、その調製方法、及び、主に血栓症、心臓疾患又は血栓塞栓症の予防又は治療を目的とした医薬品の活性物質としてのその使用に関する。
【解決手段】新規の5−チオキシロース化合物、好ましくは5−チオキシロピラノース型誘導体、その調製方法、及び、主に血栓症、心臓疾患又は血栓塞栓症の予防又は治療を目的とした医薬品の活性物質としてのその使用に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規の5−チオキシロース化合物、好ましくは5−チオキシロピラノース型誘導体、その調製方法、及び、特に血栓症の治療又は予防を目的とする医薬品の活性物質としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
D−キシロース誘導体は、例えば、特許文献1〜3又は非特許文献1に既に開示されている。これらの文献に記載の化合物は、ヒトの静脈血栓症のリスクを低減するのに有用である。これらの化合物の作用メカニズムは、グリコサミノグリカンに対する効果であると考えられる(非特許文献2又は非特許文献3参照)。特許文献4には、静脈血栓症の治療において活性を示すピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシドが開示されている。
【0003】
さらに、血管が再狭窄することにより、経腔的冠動脈血管形成術の有利な効果は損なわれ、動脈内腔の新たな閉塞が引き起こされる可能性があることが知られている。従って、該再狭窄を防ぐことができる化合物は、アテローム性動脈硬化症の外科手術後の良好な経過を維持するために最も有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許第051023号明細書
【特許文献2】米国特許第4877808号明細書
【特許文献3】欧州特許第421829号明細書
【特許文献4】国際公開第2005/030785号パンフレット
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】J.Med.Chem.Vol.36,No.7,pp.898−903
【非特許文献2】J.Biol.Chem.,Vol.270,No.6,pp.2662−68
【非特許文献3】Thromb.Haemost.,1999,81,pp.945−950
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
経口投与した場合に、動脈血栓症又は静脈血栓症の発現を抑制する優れた薬理学的結果(概ね、ほぼ100%)が得られ、良好な効能を示す化合物が今回新たに見出された。該化合物が本発明の主題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る新規化合物は、
a)式Iの化合物:
【0008】
【化1】
〔式中、
・ペンタピラノシル基は5−チオ−β−D−キシロピラノシル基であり、
・Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0009】
【化2】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基又はトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕、
b)その付加塩、
c)その代謝物
から選択されることを特徴とする。
【0010】
本発明はまた、薬理活性物質として使用するための式Iの化合物に関する。
【0011】
特に、本発明は、式Iの化合物及びそれらの非毒性塩から選択される少なくとも1つの物質の、血栓症、特に静脈血栓症の予防又は治療を目的とした、ヒト又は動物の治療に用いられる医薬品の調製における使用に関する。本発明に係る化合物はまた、経腔的冠動脈形成術後の再狭窄の予防を目的とする医薬品の活性物質としても有用である。本発明に係る化合物は、グリコサミノグリカンが関係する作用機序に応じて活性であるので、グリコサミノグリカンが関与する他の任意の疾病の治療又は予防を目的とする医薬品の活性物質としても有用であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0012】
式I中の「C1−C4アルキル基」とは、1〜4個の炭素原子を有する、直鎖若しくは分枝鎖の飽和炭化水素鎖、又は、部分的に環構造であるか、若しくは全体が環構造の飽和炭化水素鎖(この環部分は3若しくは4個の炭素原子を有する)を指すと解される。C1−C4アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基等が挙げられる。
【0013】
「ハロゲン」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を指すと解すべきであり、好ましくはフッ素原子又は塩素原子を指すものとする。
【0014】
「C2−C6アシル基」はR−CO−基(Rは、1〜5個の炭素原子を有する、上記で定義されたようなアルキル基)を指すと解される。C2−C6アシル基の具体例としては、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基又はヘキサノイル基、及び、その同族体等が挙げられる。該同族体は、分枝鎖状であってもよい。
【0015】
「C1−C4アルコキシ基」とは、RO−基(Rは、上記で定義されたような、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基)を指すと解される。C1−C4アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、1,1−ジメチルエトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基又はシクロプロピルメトキシ基等が挙げられる。
【0016】
「付加塩」とは、式Iの化合物を無機酸又は有機酸と反応させて得られる付加塩を指すと解される。上記付加塩は薬学的に許容される付加塩であることが好ましい。式Iの化合物又はその塩の水和物又は溶媒和物も本発明の一部を構成する。
【0017】
塩基性の式Iの化合物を塩にするのに適した無機酸の中では、塩化水素酸、塩化臭素酸、リン酸及び硫酸が好ましい。塩基性の式Iの化合物を塩にするのに適した有機酸の中では、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸及びトリフルオロ酢酸が好ましい。
【0018】
「活性代謝物」とは、生物学的媒体内で、式Iの化合物から生成されるものであって、本出願に記載されている式Iの化合物と同様の性質の薬理活性を有する化合物であると解される。式Iの化合物は、例えば、水酸化反応によって代謝され、式Iの化合物と同様の性質の薬理活性を保持する新たな化合物(代謝物)となってもよい。
【0019】
R1とR2が結びついて、6個の炭素原子を含む芳香環を形成する場合、Aで表される縮合二環式基の具体例としては、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンズイソオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、キノリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、インドリル基、ベンゾチアゾリル基又はインダゾリル基が挙げられる。
【0020】
本発明に係る化合物の中では、チオキシロシド基がピリジン環の3位にある化合物がとりわけ特に好ましい。
【0021】
また、本発明に係る化合物の中では、Rが水素原子又は−COCH3基である化合物も好ましい。
【0022】
本発明の枠内において好ましい他の化合物としては、以下のうち少なくとも一つの条件に沿う上記式Iの化合物が挙げられる。その条件とは、
・Aが、無置換の、又は、上記で定義されたR1、R2及びR3のいずれかによって置換されたピリジニル基であること、
・R’及びR’’が各々、水素原子、ハロゲン原子又はメチル基であること、
である。
【0023】
本発明に係る式Iの化合物は、当業者に公知のグリコシル化法によって調製できる。具体的には、
a)ルイス酸存在下で、過アセチル化糖を芳香族ヒドロキシ複素環と縮合させる、Helferich法(文献“The Carbohydrate,Chemistry and Biochemistry”,2nd edition,Academic Press,New York−London,1972,Volume IA,pp.292−294に記載)、
b)シアン化水銀、銀イミダゾレート又はトリフルオロメタンスルホン酸銀などのプロトン受容体存在下で、ハロゲン化したアシロースをフェノール性ヒドロキシル基と縮合させる、Koenigs−Knorr法(同上、pp.295−299)、
c)トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル又は三フッ化ホウ素エーテラートなどのルイス酸存在下で、オシルトリクロロアセトイミダートと芳香族ヒドロキシ複素環とを縮合させる、Schmidt法
が挙げられる。
【0024】
式Iの化合物は上述の工程に基づく方法で調製されるのが好ましい。
【0025】
第一の概略的なプロセスによれば、以下の工程:
a)式IIのピリジノール:
【0026】
【化3】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0027】
【化4】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕を、
下記式の5−チオキシロピラノース誘導体:
【0028】
【化5】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素であり、RはC2−C6アシル基、好ましくはアセチル基である)と、アセトニトリル又はトルエンなどの非プロトン性溶媒中で、無水媒体中の銀塩(特に酸化銀又は銀イミダゾレート)又は亜鉛塩(特にその酸化物又は塩化物)存在下、反応温度25℃〜110℃で、1時間〜10時間反応させることにより、式Iの化合物:
【0029】
【化6】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、上記で得た式Iの化合物をアンモニアのメタノール溶液と反応させることにより、脱アシル化反応させてアシル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物
【化7】
(式中、R1及びR2は上記と同じ意味のままである)を得る工程;
c)所望により、上記で得た式I又は式Iaの化合物の1つを、当業者に公知の方法で酸と反応させることにより、対応する付加塩を得る工程
が行われる。
【0030】
上述の工程b)の代わりとして、反応温度0℃〜30℃で、0.5時間〜2時間、メタノール中、金属アルコキシド、好ましくはナトリウムメトキシドを触媒量で作用させることで、アシル基を水素原子に置換し、式Iの化合物(式中、RはC2−C6アシル基)から式Iaの化合物を得ることもできる。
【0031】
第二のプロセスによれば、式Iの化合物は以下の工程により得ることができる。すなわち、下記式のテトラ−O−アセチル−5−チオキシロピラノース:
【0032】
【化8】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【0033】
【化9】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0034】
【化10】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕と、
ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中、四塩化スズなどのルイス酸型触媒の存在下、反応温度20℃〜60℃で、1時間〜2時間反応させることにより、下記式Ibの化合物:
【0035】
【化11】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る。
【0036】
式Ibの化合物は、上記プロセスで述べた手順に従って引き続き反応させて、無置換のピラノシル化合物、及び/又は、酸との塩を得ることができる。
【0037】
第三のプロセスによれば、式Iの化合物は以下の工程により得ることができる。すなわち、下記式のチオキシロース誘導体:
【0038】
【化12】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【0039】
【化13】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0040】
【化14】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)である〕と、
ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどの触媒の存在下、反応温度−25℃〜室温で、1時間〜5時間反応させることにより、式Ibのチオキシロピラノシド:
【0041】
【化15】
(式中、A、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る。
【0042】
このようにして得た式Ibの化合物は引き続き上述のように反応させて、無置換のピラノシル化合物、及び/又は、酸塩を得ることができる。
【0043】
本発明に係る式Iの化合物は、2つの芳香環を鈴木カップリング反応させることで、グリコシル化ピリジンのハロゲン化誘導体から調製することもできる。
【0044】
概略的なプロセスによれば、
a)下記式の化合物:
【0045】
【化16】
〔式中、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Rは水素原子又はC2−C6アシル基である〕
を、下記式のヘテロアリールボロン酸又はヘテロアリールボロン酸アルキル:
【0046】
【化17】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、
・Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)と、
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム・ジクロロメタン錯体などのパラジウム触媒、樹脂固定化パラジウム触媒又はヘルマン触媒(Hermann’s catalyst)の存在下、かつ、メタノール又はグリコールエーテルなどの極性溶媒の存在下、かつ、フッ化セシウム又は炭酸ナトリウム又は他の無機塩基の存在下で、さらに所望により塩化リチウムを加えて、電子レンジ又は従来の加熱方法により、反応温度70℃〜150℃で、5分間〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【0047】
【化18】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われる。
【0048】
この種の化合物を得るための別の類似のプロセスとしては、下記式のグリコシル化ピリジンボロン酸又はグリコシル化ピリジニルボロン酸エステル:
【0049】
【化19】
(式中、Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)
を、下記式のハロゲン化ヘテロアリール:
【0050】
【化20】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成する)と、
上記と同じ条件下で反応させることにより、下記式の化合物:
【0051】
【化21】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
がある。
【0052】
概して、β−D−5−チオキシロピラノース誘導体を得るのが目的であるときには、2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−α−D−キシロピラノシルブロミド又はテトラ−O−アセチル−5−チオ−α―D−キシロピラノースを用いることが好ましい。
【0053】
上述のグリコシル化反応を行った場合、通常、α及びβ配置の異性体の混合物が得られるので、β配置の異性体の比率を高くするには、通常、操作条件を最適化する必要がある。同じ理由で、純粋なβ異性体を得るために、再結晶化又はクロマトグラフィのいずれかによる精製が必要な場合がある。
【実施例】
【0054】
以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、決して本発明の範囲を限定するものではない。融点は、Koflerベンチ又は毛細管で測定した。核磁気共鳴スペクトル値の特徴は、TMSを基準として算出された化学シフト、シグナルに関連するプロトンの数及びシグナルの形状(s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線)により示してある。測定周波数と使用した溶媒は化合物ごとに示してある。
【0055】
以下の略号を用いている。
mM=ミリモル(10−3mol)
DMSO=ジメチルスルホキシド
THF=テトラヒドロフラン
CHCl3=クロロホルム
DME=ジメトキシエタン
「ピナコラートボリル」基=下記式の基:
【0056】
【化22】
【0057】
調製例I:
5,6−ジクロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
塩化亜鉛5.1g(37.5mM)を減圧下で溶解させ、その溶解物を不活性雰囲気下で冷却する。そこへ、トルエン12ml、アセトニトリル12ml、4Åモレキュラーシーブ3g、及び5,6−ジクロロ−3−ピリジノール2.45g(15mM)を添加する。混合物の温度を90℃に調整し、トリエチルアミン3.78g(37.5mM)と2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−α−D−キシロピラノシルブロミド5.86g(16.5mM)とを添加する。反応媒体を90℃で20分間攪拌し、冷却後、濾過して無機塩を取り除き、その無機塩を酢酸エチルで洗滌する。集めた有機相を0.5N水酸化ナトリウム溶液で洗滌し、0.1N塩酸を用いてpHを3にする。続いて、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮する。生成物をエチルエーテルから結晶化して、所望の生成物を収率50%で、薄茶色の固体として得る。
M.p.=128℃
[α]D27=−92° (c=0.23;CHCl3)
【0058】
調製例II:
4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=153℃
[α]D30=−69° (c=0.31;DMSO)
【0059】
調製例III:
2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=156℃
[α]D24=−78° (c=0.40;CH3OH)
【0060】
調製例IV:
6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率43%)。
M.p.=145℃
[α]D29=−20° (c=0.52;DMSO)
【0061】
調製例V:
2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ヨード−6−メチル−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率81%)。
M.p.=187℃
[α]D30=−88° (c=0.28;DMSO)
【0062】
調製例VI:
2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−クロロ−4−メチル−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=144℃
[α]D30=+45° (c=0.37;DMSO)
【0063】
調製例VII:
2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−4−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率37%)。
M.p.=162℃(エーテルから再結晶化)
[α]D29=−11° (c=0.48;DMSO)
【0064】
調製例VIII:
5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率39%)。
M.p.=120〜122℃(イソプロパノールから再結晶化)
【0065】
調製例IX:
5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を薄茶色の粉末として得る(収率55%)。
M.p.=174℃
[α]D20=−20° (c=0.23;DMSO)
【0066】
調製例X:
2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=188℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−34° (c=0.39;DMSO)
【0067】
調製例XI:
6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率43%)。
M.p.=158〜162℃(エタノールから再結晶化)
[α]D27=−21° (c=0.33;DMSO)
【0068】
調製例XII:
2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=234℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−10° (c=0.49;DMSO)
【0069】
調製例XIII:
6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−クロロ−2−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=127℃
[α]D29=−72° (c=0.33;CHCl3)
【0070】
調製例XIV:
5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率38%)。
M.p.=143〜147℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D24=−35° (c=0.15;DMSO)
【0071】
調製例XV:
2−シアノ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
2−シアノ−3−ピリジノール1.7g(14.17mM)をアセトニトリル80mlに溶解させた溶液を調製し、遮光下で酸化銀4.3g(18.3mM)と13Xモレキュラーシーブ3gとを添加する。混合物を50℃で10分間攪拌し、2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシルブロミド6.5g(18.3mM)を添加し、その反応混合物を50℃で18時間攪拌しながら保持する。続いて、その混合物を室温まで冷却し、濾過助剤を通じて濾過する。濾液を酢酸エチルで希釈し、水、N水酸化ナトリウム溶液、水の順で洗滌し、pHを中性にする。そして、最後に硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。エチルエーテルを添加し、残留油分を結晶化する。所望の生成物0.89gを、ベージュ色の結晶として得る(収率16%)。
1H NMR(300MHz;CDCl3)δ:8.43(m,1H),7.53(m,2H),5.49(t,1H),5.30(d,1H),5.19(m,2H),3.18(m,1H),2.76(m,1H),2.10(m,9H)。
生成物には、微量のα誘導体が含まれ、そのアノマープロトンはδ=5.76のシグナルとδ=5.63のシグナルを示す。
【0072】
実施例1:
6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
水3mlに炭酸ナトリウム0.354g(3.34mM)を溶解させた溶液、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.18g(0.223mM)及び2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸0.68g(4.46mM)を、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド1g(2.23mM)を10mlのDMEに溶解させた溶液に添加する。電子レンジを用いて、反応混合物を120℃で20分間加熱し、その後、冷却する。そこに水を添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行う。有機相を1M炭酸ナトリウム溶液で洗滌後、水で洗滌し、pHを中性にする。そして、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:トルエン/アセトン 90/10;v/v)により精製し、収率70%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=176℃
[α]D29=+5° (c=0.30;DMSO)
【0073】
実施例2:
6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1で得られた6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.3g(0.63mM)をアンモニアのメタノール溶液(7M)4mlに溶解させた溶液を室温で4時間攪拌する。続いて、反応混合物を減圧下で濃縮し、留去後の残留物をエーテルから結晶化する。収率81%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=127℃
[α]D29=−45° (c=0.26;DMSO)
【0074】
実施例3:
4−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIで得られた2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率27%)。
M.p.=143℃
[α]D33=+29° (c=0.43;DMSO)
【0075】
実施例4:
4−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例3で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率=40%)。
M.p.=98℃
[α]D29=+66° (c=0.20;DMSO)
【0076】
実施例5:
2−(3−フラニル)−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率42%)。
M.p.=117℃
[α]D25=−73° (c=0.10;DMSO)
【0077】
実施例6:
2−(3−フラニル)−6−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例5で得られた生成物から出発して、所望の生成物を乳白色の固体として得る(収率81%)。
M.p.=162℃
[α]D29=−117° (c=0.10;DMSO)
【0078】
実施例7:
2−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−メチル−2−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=128℃
[α]D32=−68° (c=0.27;DMSO)
【0079】
実施例8:
2−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例7で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率83%)。
M.p.=191℃
[α]D30=−103° (c=0.28;DMSO)
【0080】
実施例9:
2−クロロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例3と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率34%)。
M.p.=155℃
[α]D36=−38° (c=0.13;DMSO)
【0081】
実施例10:
2−クロロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例9で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率35%)。
M.p.=180℃
[α]D35=−51° (c=0.11;DMSO)
【0082】
実施例11:
2−フルオロ−5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をベージュ色の泡状体として得る(収率53%)。
M.p.=143〜144℃
[α]D30=+8° (c=0.26;DMSO)
【0083】
実施例12:
2−フルオロ−5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例11で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の泡状体として得る(収率59%)。
M.p.=98〜102℃
[α]D30=−61° (c=0.28;DMSO)
【0084】
実施例13:
2−クロロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=221℃
[α]D30=−44° (c=0.20;DMSO)
【0085】
実施例14:
2−クロロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例13で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率60%)。
M.p.=102℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−53° (c=0.16;DMSO)
【0086】
実施例15:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率27%)。
M.p.=227℃(エタノールから再結晶化)
[α]D30=−38° (c=0.61;DMSO)
【0087】
実施例16:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例15で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率80%)。
M.p.=153℃(エタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−28° (c=0.48;DMSO)
【0088】
実施例17:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率37%)。
M.p.=226℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D32=−34° (c=0.31;DMSO)
【0089】
実施例18:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例17で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率27%)。
M.p.=195℃(イソプロパノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D32=−41° (c=0.18;DMSO)
【0090】
実施例19:
2−クロロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率43%)。
M.p.=226℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D32=−23° (c=0.26;DMSO)
【0091】
実施例20:
2−クロロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例19で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の針状物として得る(収率27%)。
M.p.=199℃(エタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D32=−33° (c=0.33;DMSO)
【0092】
実施例21:
2−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例11と同様の操作を行うことにより、調製例XIIで得られた2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率47%)。
M.p.=164℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D30=−2° (c=0.14;DMSO)
【0093】
実施例22:
2−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例21で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率34%)。
M.p.=196℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−40° (c=0.38;DMSO)
【0094】
実施例23:
2−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例11と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率13%)。
M.p.=179℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−31° (c=0.30;DMSO)
【0095】
実施例24:
2−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例23で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率47%)。
M.p.=186℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−36° (c=0.17;DMSO)
【0096】
実施例25:
5−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=162℃
[α]D29=−16° (c=0.36;DMSO)
【0097】
実施例26:
5−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例25で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=215℃
[α]D29=−47° (c=0.35;DMSO)
【0098】
実施例27:
5−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=172℃
[α]D29=−9° (c=0.24;DMSO)
【0099】
実施例28:
5−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例27で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=189℃
[α]D30=−47° (c=0.34;DMSO)
【0100】
実施例29:
5−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=194℃
[α]D29=−17° (c=0.30;DMSO)
【0101】
実施例30:
5−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例29で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=211℃
[α]D30=−46° (c=0.45;DMSO)
【0102】
実施例31:
5−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率63%)。
M.p.=167℃
[α]D29=−13° (c=0.27;DMSO)
【0103】
実施例32:
5−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例31で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=209℃
[α]D29=−90° (c=0.22;DMSO)
【0104】
実施例33:
6−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−メチル−2−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率74%)。
M.p.=134℃
[α]D29=+22° (c=0.23;DMSO)
【0105】
実施例34:
6−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例33で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の微小固体として得る(収率71%)。
M.p.=168℃
[α]D30=−38° (c=0.30;DMSO)
【0106】
実施例35:
6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メチル−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率62%)。
M.p.=181℃
[α]D29=+15° (c=0.21;DMSO)
【0107】
実施例36:
6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例35で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率48%)。
M.p.=228℃
[α]D29=−46° (c=0.31;DMSO)
【0108】
実施例37:
6−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=204℃
[α]D29=+5° (c=0.22;DMSO)
【0109】
実施例38:
6−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例37で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率62%)。
M.p.=170℃(水から再結晶化)
[α]D30=−32° (c=0.34;DMSO)
【0110】
実施例39:
6−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率43%)。
M.p.=180℃
[α]D29=−8° (c=0.42;DMSO)
【0111】
実施例40:
6−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例39で得られた生成物0.394g(0.82mM)、メタノール25ml、及びナトリウムメトキシドの8%メタノール溶液0.025mlを混合する。混合物を室温で40分間攪拌し、得られた沈殿物を濾過し、減圧下40℃で乾燥させる。所望の生成物を収率93%で、灰白色の粉末として得る。
M.p.=203℃
[α]D28=−51° (c=0.30;DMSO)
【0112】
実施例41:
5−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iで得られた5,6−ジクロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.633g(1.45mM)、4−ピリジンボロン酸0.214g(1.74mM)、フッ化セシウム0.595g(3.9mM)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.118g(0.145mM)をDME6ml中で混合する。電子レンジを用いて、得られた混合物を125℃で90分間加熱する。冷却した混合物を濾過し、メタノールで洗滌する。集めた有機相を減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィにより精製する。このとき、ジクロロメタンと酢酸エチルの混合物(80/20と50/50;v/v)を用いて溶出を行う。収率20%で、所望の生成物を薄茶色の固体として得る。
M.p.=153℃
[α]D27=−52° (c=0.10;CHCl3)
【0113】
実施例42:
5−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41で得られた生成物0.315g(0.656mM)、メタノール20ml、及びナトリウムメトキシドの8%メタノール溶液0.02mlを混合する。混合物を室温で40分間攪拌し、得られた沈殿物を濾過し、減圧下50℃で乾燥させる。収率82%で、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る。
M.p.=226℃
[α]D28=−49° (c=0.15;DMSO)
【0114】
実施例43:
5−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=165℃
[α]D29=−28° (c=0.23;DMSO)
【0115】
実施例44:
5−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例43で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の粉末として得る(収率55%)。
M.p.=192℃
[α]D29=−54° (c=0.12;DMSO)
【0116】
実施例45:
6−(4−ピリジニル)−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIIIで得られた6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=137℃
[α]D28=−41° (c=0.32;CHCl3)
【0117】
実施例46:
6−(4−ピリジニル)−2−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例45で得られた生成物から出発して、所望の生成物を緑がかった色の粉末として得る(収率98%)。
M.p.=178℃
[α]D29=−23° (c=0.28;DMSO)
【0118】
実施例47:
6−(3−ピリジニル)−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIIIで得られた6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと、3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=141℃
[α]D29=−31° (c=0.26;CHCl3)
【0119】
実施例48:
6−(3−ピリジニル)−2−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例47で得られた生成物から出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率99%)。
M.p.=179℃
[α]D29=−44° (c=0.22;DMSO)
【0120】
実施例49:
5−(5−フルオロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド2.5g(5.59mM)、DME9ml、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.136g(0.166mM)、ビス(ピナコラート)ジボラン2.12g(8.34mM)及び酢酸カリウム1.64g(16.7mM)の混合物を、電子レンジを用いて、不活性雰囲気下110℃で30分間加熱する。冷却後、反応媒体を濾過し、その濾液に、2−ブロモ−5−フルオロピリジン0.52g(2.97mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.24g(0.29mM)及び1M炭酸カリウム水溶液4.45mlを添加する。得られた混合物を再度、電子レンジを用いて120℃で20分間加熱する。その媒体を冷却後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。有機相を重炭酸ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌する。その後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィを用いて精製する。このとき、トルエンとアセトンの混合物(80/20;v/v)を用いて溶出を行う。得られた生成物をエーテルで摩砕し、濾過する。収率71%で、所望の生成物を白色の結晶として得る。
M.p.=164〜166℃
[α]D22=−16° (c=0.23;DMSO)
【0121】
実施例50:
5−(5−フルオロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例49で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率69%)。
M.p.=166〜190℃(水から再結晶化)
[α]D22=−85° (c=0.59;DMSO)
【0122】
実施例51:
2−フルオロ−5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例49と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ブロモピリジンとから出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=67〜68℃
[α]D33=−8° (c=1.90;DMSO)
【0123】
実施例52:
2−フルオロ−5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例51で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=215〜216℃
[α]D33=−70° (c=0.62;DMSO)
【0124】
実施例53:
5−(3−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例49と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−クロロ−3−メチルピリジンとから出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率15%)。
M.p.=153〜174℃(エーテルから再結晶化)
[α]D23=−21° (c=0.17;DMSO)
【0125】
実施例54:
5−(3−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例53で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の綿状物として得る(収率50%)。
M.p.=194〜214℃
[α]D23=−58° (c=0.20;DMSO)
【0126】
実施例55:
5−(3−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−3−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率17%)。
M.p.=148〜150℃(エーテルから再結晶化)
[α]D32=−22° (c=0.25;DMSO)
【0127】
実施例56:
5−(3−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例55で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率67%)。
M.p.=162〜175℃
[α]D32=−44° (c=0.32;DMSO)
【0128】
実施例57:
5−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2,4−ジメチルチアゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0129】
実施例58:
5−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例57で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=150℃
[α]D30=−61° (c=0.10;DMSO)
【0130】
実施例59:
5−[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0131】
実施例60:
5−[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例59で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=210℃
[α]D29=−60° (c=0.24;DMSO)
【0132】
実施例61:
5−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0133】
実施例62:
5−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例61で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率6%)。
M.p.=234℃
[α]D29=−76° (c=0.21;DMSO)
【0134】
実施例63:
5−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ヨード−5−メチルイソオキサゾールから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=127℃
[α]D28=−28° (c=0.22;DMSO)
【0135】
実施例64:
5−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例63で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=209℃
[α]D28=−87° (c=0.19;DMSO)
【0136】
実施例65:
5−ピラジニル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、ヨードピラジンから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率13%)。
M.p.=145℃
[α]D29=−11° (c=0.22;DMSO)
【0137】
実施例66:
5−ピラジニル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例65で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=197℃
[α]D29=−68° (c=0.20;DMSO)
【0138】
実施例67:
5−(2−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモピリミジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0139】
実施例68:
5−(2−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例67で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率31%)。
M.p.=201℃
[α]D29=−69° (c=0.23;DMSO)
【0140】
実施例69:
5−(2−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモチアゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0141】
実施例70:
5−(2−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例69で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率26%)。
M.p.=204℃
[α]D29=−93° (c=0.20;DMSO)
【0142】
実施例71:
5−[1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0143】
実施例72:
5−[1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例71で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率25%)。
M.p.=213℃
[α]D29=−83° (c=0.32;DMSO)
【0144】
実施例73:
5−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=105〜108℃
[α]D30=−21° (c=0.30;DMSO)
【0145】
実施例74:
5−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例73で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率68%)。
M.p.=204℃
[α]D30=−76° (c=0.34;DMSO)
【0146】
実施例75:
5−(3−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−クロロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=175℃
[α]D25=−22° (c=0.25;DMSO)
【0147】
実施例76:
5−(3−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例75で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率88%)。
M.p.=208℃
[α]D25=−72° (c=0.24;DMSO)
【0148】
実施例77:
6−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=74℃
[α]D29=+10° (c=0.44;DMSO)
【0149】
実施例78:
6−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例77で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=167℃
[α]D28=−27° (c=0.23;DMSO)
【0150】
実施例79:
2−(3−フラニル)−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIで得られた2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=164℃
[α]D33=+61° (c=0.23;DMSO)
【0151】
実施例80:
2−(3−フラニル)−4−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例79で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率59%)。
M.p.=95℃
[α]D29=+83° (c=0.18;DMSO)
【0152】
実施例81:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例79と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0153】
実施例82:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例81で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=70〜110℃
[α]D25=+115° (c=0.10;DMSO)
【0154】
実施例83:
4−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIで得られた4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=159℃
[α]D32=−72° (c=0.25;DMSO)
【0155】
実施例84:
4−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例83で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=212℃
[α]D30=−53° (c=0.35;DMSO)
【0156】
実施例85:
2−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ベンゾフランボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0157】
実施例86:
2−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例85で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率15%)。
M.p.=215℃
[α]D32=−68° (c=0.26;DMSO)
【0158】
実施例87:
4−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例83と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率36%)。
M.p.=167℃
[α]D31=−77° (c=0.37;DMSO)
【0159】
実施例88:
4−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例87で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率64%)。
M.p.=231℃
[α]D32=−112° (c=0.28;DMSO)
【0160】
実施例89:
4−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例83と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=185℃
[α]D31=−114° (c=0.47;DMSO)
【0161】
実施例90:
4−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例89で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率84%)。
M.p.=212℃
[α]D32=−54° (c=0.26;DMSO)
【0162】
実施例91:
5−(2−ベンゾチエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−ベンゾチオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=168℃
[α]D30=+7° (c=0.36;DMSO)
【0163】
実施例92:
5−(2−ベンゾチエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例91で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=235℃
[α]D32=−50° (c=0.32;DMSO)
【0164】
実施例93:
2−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率51%)。
M.p.=166℃
[α]D32=−112° (c=0.20;DMSO)
【0165】
実施例94:
2−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例93で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率80%)。
M.p.=130℃
[α]D30=−90° (c=0.46;DMSO)
【0166】
実施例95:
5−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、5−メチル−2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=124℃
[α]D30=+1° (c=0.40;DMSO)
【0167】
実施例96:
5−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例95で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=188℃
[α]D30=−75° (c=0.40;DMSO)
【0168】
実施例97:
6−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ベンゾフランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=179℃
[α]D30=+13° (c=0.31;DMSO)
【0169】
実施例98:
6−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例97で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=195℃
[α]D30=−24° (c=0.28;DMSO)
【0170】
実施例99:
6−(3−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率66%)。
M.p.=158℃
[α]D35=−9° (c=0.30;DMSO)
【0171】
実施例100:
6−(3−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例99で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率98%)。
M.p.=154℃
[α]D30=−50° (c=0.28;DMSO)
【0172】
実施例101:
2−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=160℃
[α]D28=−60° (c=0.51;DMSO)
【0173】
実施例102:
2−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例101で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=184℃
[α]D34=−108° (c=0.30;DMSO)
【0174】
実施例103:
6−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率64%)。
M.p.=133℃
[α]D30=+16° (c=0.30;DMSO)
【0175】
実施例104:
6−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例103で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡い桃色の固体として得る(収率92%)。
M.p.=146℃
[α]D30=−53° (c=0.30;DMSO)
【0176】
実施例105:
2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=161℃
[α]28D=−82° (c=0.30;DMSO)
【0177】
実施例106:
2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例105で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率97%)。
M.p.=129℃
[α]D30=−56° (c=0.40;DMSO)
【0178】
実施例107:
6−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率68%)。
M.p.=172℃
[α]D33=−6° (c=0.40;DMSO)
【0179】
実施例108:
6−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例107で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率80%)。
M.p.=134℃
[α]D30=−40° (c=0.38;DMSO)
【0180】
実施例109:
5−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の泡状体として得る(収率61%)。
M.p.=184℃
[α]D25=−10° (c=0.28;DMSO)
【0181】
実施例110:
5−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例109で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=215℃
[α]D30=−68° (c=0.25;DMSO)
【0182】
実施例111:
2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を黄土色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=70℃
[α]D24=−70° (c=0.35;DMSO)
【0183】
実施例112:
2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例111で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄土色の固体として得る(収率89%)。
M.p.=80℃
[α]D30=−40° (c=0.44;DMSO)
【0184】
実施例113:
2−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率20%)。
M.p.=185℃
[α]D25=−99° (c=0.28;DMSO)
【0185】
実施例114:
2−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例113で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=128℃
[α]D24=−74° (c=0.30;DMSO)
【0186】
実施例115:
5−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−ベンゾフランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=125℃
[α]D29=+8° (c=0.40;DMSO)
【0187】
実施例116:
5−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例115で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=210℃
[α]D24=−44° (c=0.30;DMSO)
【0188】
実施例117:
6−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=187℃
[α]D29=+3° (c=0.25;DMSO)
【0189】
実施例118:
6−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例117で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率85%)。
M.p.=132℃
[α]D29=−29° (c=0.27;DMSO)
【0190】
実施例119:
6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=196℃
[α]D26=+4° (c=0.27;DMSO)
【0191】
実施例120:
6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例119で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡い桃色の固体として得る(収率99%)。
M.p.=152℃
[α]D28=−40° (c=0.30;DMSO)
【0192】
実施例121:
6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=189℃
[α]D29=+4° (c=0.40;DMSO)
【0193】
実施例122:
6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例121で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率82%)。
M.p.=248℃
[α]D26=−35° (c=0.34;DMSO)
【0194】
実施例123:
5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=138℃
[α]D27=−14° (c=0.35;DMSO)
【0195】
実施例124:
5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例123で得られた生成物0.41g(0.92mM)を、THF6mlと水6mlの混合物に添加する。媒体を氷浴を用いて冷却し、その媒体に水酸化リチウム(一水和物)0.385g(9.18mM)を添加し、得られた混合物を90分間攪拌する。減圧下で、反応媒体をある程度まで濃縮し、得られた水相を1N塩酸でpH5〜6にする。沈殿物を濾過、乾燥させる。このようにして、収率88%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=213℃
[α]D27=−48° (c=0.40;DMSO)
【0196】
実施例125:
5−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=127℃
[α]D27=−20° (c=0.29;DMSO)
【0197】
実施例126:
5−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例125で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率93%)。
M.p.=170℃
[α]D27=−72° (c=0.31;DMSO)
【0198】
実施例127:
5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率63%)。
M.p.=149℃
[α]D23=−23° (c=0.25;DMSO)
【0199】
実施例128:
5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例127で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=203℃
[α]D23=−80° (c=0.43;DMSO)
【0200】
実施例129:
2−(4−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIIで得られた2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率53%)。
M.p.=185℃
[α]D29=−27° (c=0.13;DMSO)
【0201】
実施例130:
2−(4−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例129で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率42%)。
M.p.=170℃
[α]D29=−49° (c=0.10;DMSO)
【0202】
実施例131:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例129と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率51%)。
M.p.=151℃
[α]D29=−34° (c=0.15;DMSO)
【0203】
実施例132:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例131で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率94%)。
M.p.=171℃
[α]D29=−66° (c=0.26;DMSO)
【0204】
実施例133:
2−(3−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例129と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率22%)。
M.p.=185℃(イソプロパノールから再結晶化)
[α]D31=−21° (c=0.24;DMSO)
【0205】
実施例134:
2−(3−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例133で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率66%)。
M.p.=197℃(水から再結晶化)
[α]D29=−83° (c=0.10;DMSO)
【0206】
実施例135:
5−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=166℃
[α]D27=+6° (c=0.25;DMSO)
【0207】
実施例136:
5−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例135で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率78%)。
M.p.=205℃
[α]D30=−68° (c=0.40;DMSO)
【0208】
実施例137:
5−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
3−ブロモ−5−メトキシピリジン1g(5.32mM)、DME10ml、ビス(ピナコラート)ジボラン2.02g(7.98mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.13g(0.16mM)及び酢酸カリウム1.56g(15.96mM)の混合物を、電子レンジを用いて、アルゴン雰囲気下110℃で30分間加熱する。混合物を冷却、濾過し、その濾液に、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド1.59g(3.55mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.29g(0.355mM)、及び5mlの水に溶解した炭酸ナトリウム0.564g(5.32mM)を添加する。その反応混合物を、電子レンジを用いて120℃で20分間加熱する。続いて、媒体を冷却してから水を添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行う。有機相を重炭酸ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:トルエン/イソプロパノール 90/10;v/v)により精製し、得られた生成物をエーテル存在下で摩砕し、濾過する。収率28%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=181℃
[α]D28=−7° (c=0.26;DMSO)
【0209】
実施例138:
5−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例137で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=193℃
[α]D27=−71° (c=0.40;DMSO)
【0210】
実施例139:
6−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
THF5mlに4−ヨード−5−メチルイソオキサゾール0.208g(1mM)を溶解させた溶液をアルゴン雰囲気下で調製し、ヨウ化第一銅0.019g(0.1mM)と60%の油中水素化ナトリウム0.060g(1.5mM)とを添加する。反応混合物を室温で5分間攪拌し、ビス(ピナコラート)ジボラン0.192g(1.5mM)を添加する。続いて、反応混合物を室温で1時間攪拌後、飽和重炭酸ナトリウム溶液4mlを添加し、酢酸エチルで抽出を行う。有機相を水で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。5−メチル−4−イソオキサゾールボロン酸のピナコールエステル[1H NMR(250MHz;d6−DMSO)δ=8.44(s,1H),2.55(s,3H),12.27(s,12H)]を、収率81%で白色の固体として得る。この化合物を、実施例1と同様の方法で、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと再度反応させる。このようにして、所望の化合物を白色の固体として得る(収率43%)。
M.p.=165℃
[α]D30=−4° (c=0.31;DMSO)
【0211】
実施例140:
6−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例139で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=184℃
[α]D30=−69° (c=0.25;DMSO)
【0212】
実施例141:
6−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メチルピリジンと調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率38%)。
M.p.=189〜190℃
[α]D25=+9° (c=0.20;DMSO)
【0213】
実施例142:
6−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例141で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=165〜166℃
[α]D30=−44° (c=0.25;DMSO)
【0214】
実施例143:
5−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メチルピリジンから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=180〜182℃
[α]D25=−17° (c=0.24;DMSO)
【0215】
実施例144:
5−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例143で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率83%)。
M.p.=119〜120℃
[α]D25=−73° (c=0.27;DMSO)
【0216】
実施例145:
5−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−クロロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=199℃
[α]D29=−23° (c=0.29;DMSO)
【0217】
実施例146:
5−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例145で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率73%)。
M.p.=185〜187℃
[α]D29=−23° (c=0.27;DMSO)
【0218】
実施例147:
5−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−シアノ−3−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を薄紫色の固体として得る(収率22%)。
M.p.=142〜151℃
[α]D29=−14° (c=0.26;DMSO)
【0219】
実施例148:
5−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例147で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=197〜203℃
[α]D29=−68° (c=0.34;DMSO)
【0220】
実施例149:
6−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フルオロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率22%)。
M.p.=197〜198℃
[α]D29=+1° (c=0.22;DMSO)
【0221】
実施例150:
6−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例149で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=207〜217℃
[α]D29=−56° (c=0.21;DMSO)
【0222】
実施例151:
5−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−3−(ピナコラートボリル)ピリジン(2−メチル−3−ピリジニル トリフルオロメタンスルホネートから得る)とから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=152〜153℃
[α]D29=−21° (c=0.24;DMSO)
【0223】
実施例152:
5−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例151で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率85%)。
M.p.=204〜207℃
[α]D29=−81° (c=0.21;DMSO)
【0224】
実施例153:
5−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フルオロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=175〜176℃
[α]D29=−21° (c=0.30;DMSO)
【0225】
実施例154:
5−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例153で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=160〜171℃
[α]D29=−72° (c=0.25;DMSO)
【0226】
実施例155:
6−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メトキシピリジンと調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率48%)。
M.p.=155℃
[α]D29=+1° (c=0.47;DMSO)
【0227】
実施例156:
6−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例155で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率93%)。
M.p.=193℃
[α]D28=−31° (c=0.42;DMSO)
【0228】
実施例157:
5−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1,3,5−トリメチル−4−(ピナコラートボリル)ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率60%)。
M.p.=166℃
[α]D29=−26° (c=0.19;DMSO)
【0229】
実施例158:
5−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例157で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率48%)。
M.p.=174℃
[α]D29=−82° (c=0.27;DMSO)
【0230】
実施例159:
5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−(ピナコラートボリル)ピラゾールとから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=95℃(エーテルから結晶化)
[α]D29=−22° (c=0.24;DMSO)
【0231】
実施例160:
5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例159で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=227℃
[α]D28=−86° (c=0.28;DMSO)
【0232】
実施例161:
6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−シアノ−3−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=247℃
[α]D29=+15° (c=0.20;DMSO)
【0233】
実施例162:
6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例161で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=167℃
[α]D27=−43° (c=0.30;DMSO)
【0234】
実施例163:
6−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1,3,5−トリメチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率54%)。
M.p.=156℃
[α]D28=0° (c=0.24;DMSO)
【0235】
実施例164:
6−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例163で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率57%)。
M.p.=132℃
[α]D28=−41° (c=0.29;DMSO)
【0236】
実施例165:
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=183℃
[α]D28=+7° (c=0.18;DMSO)
【0237】
実施例166:
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例165で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率65%)。
[α]D28=−50° (c=0.20;DMSO)
【0238】
実施例167:
6−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=154℃
[α]D28=−1° (c=0.26;DMSO)
【0239】
実施例168:
6−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例167で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=210℃
[α]D28=−47° (c=0.24;DMSO)
【0240】
実施例169:
5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をクリーム色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=167〜169℃
[α]D27=−18° (c=0.23;DMSO)
【0241】
実施例170:
5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例124と同様の操作を行うことにより、実施例169で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率47%)。
M.p.=210〜212℃
[α]D24=−47° (c=0.14;DMSO)
【0242】
実施例171:
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率58%)。
M.p.=68℃
[α]D29=−19° (c=0.20;DMSO)
【0243】
実施例172:
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例171で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=216℃
[α]D29=−74° (c=0.25;DMSO)
【0244】
実施例173:
6−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2,4−ジメチル−5−(ピナコラートボリル)チアゾールとから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率21%)。
M.p.=174〜177℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D32=+9° (c=0.43;DMSO)
【0245】
実施例174:
6−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例173で得られた生成物から出発して、所望の生成物をクリーム色の結晶として得る(収率92%)。
M.p.=175℃
[α]D32=−53° (c=0.41;DMSO)
【0246】
実施例175:
6−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−3−(ピナコラートボリル)ピリジン(2−メチル−3−ピリジニル トリフルオロメタンスルホネートから得る)とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率11%)。
M.p.=198〜200℃
[α]D29=−3° (c=0.21;DMSO)
【0247】
実施例176:
6−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例175で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=167〜168℃
[α]D32=−26° (c=0.32;DMSO)
【0248】
実施例177:
5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.2g(0.45mM)、5−ピリミジンボロン酸66mg(0.53mM)、炭酸ベンジルトリエチルアンモニウムでグラフトした樹脂0.281g(0.90mM)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体36mg(0.044mM)を、DME3ml及びメタノール2mlの混合液中に混合する。電子レンジを用いて、反応混合物を30分間120℃で加熱する。濾過して、固体残渣をメタノールで洗滌した後、得られた溶液を減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:ジクロロメタン/メタノール 70/30;v/v)により精製し、続いて、その生成物をイソプロパノールから再結晶化する。このようにして、収率50%で、所望の生成物をパール桃色の結晶として得る。
M.p.=213〜217℃
[α]D30=−4° (c=0.10;DMSO)
【0249】
実施例178:
5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例177で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率67%)。
M.p.=196℃
[α]D30=−96° (c=0.17;DMSO)
【0250】
実施例179:
5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率33%)
M.p.=129〜131℃
[α]D30=−36° (c=0.10;DMSO)
【0251】
実施例180:
5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例179で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率70%)。
M.p.=222〜223℃
[α]D24=−51° (c=0.10;DMSO)
【0252】
実施例181:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例179と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を桃色の泡状体として得る(収率49%)。
M.p.=68〜72℃
[α]D27=−92° (c=0.24;DMSO)
【0253】
実施例182:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例181で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰白色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=112℃
[α]D27=−53° (c=0.24;DMSO)
【0254】
実施例183:
5−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率52%)。
M.p.=169〜170℃(イソプロパノールから再結晶化)
[α]D24=−37° (c=0.17;DMSO)
【0255】
実施例184:
5−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例183で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=193〜196℃
[α]D31=−81° (c=0.11;DMSO)
【0256】
実施例185:
5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=122〜125℃
[α]D31=−29° (c=0.11;DMSO)
【0257】
実施例186:
5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例185で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率76%)。
M.p.=208℃(メタノールから再結晶化)
[α]D28=−92° (c=0.32;DMSO)
【0258】
実施例187:
6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例183と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=153℃
[α]D26=−7° (c=0.19;DMSO)
【0259】
実施例188:
6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例187で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率88%)。
M.p.=181℃(水から再結晶化)
[α]D27=−48° (c=0.17;DMSO)
【0260】
実施例189:
6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=215℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D28=−2° (c=0.18;DMSO)
【0261】
実施例190:
6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例189で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率77%)。
M.p.=188℃
[α]D27=−45° (c=0.19;DMSO)
【0262】
実施例191:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=172℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D28=−13° (c=0.14;DMSO)
【0263】
実施例192:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例191で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿毛状固体として得る(収率52%)。
M.p.=138℃
[α]D27=−43° (c=0.10;DMSO)
【0264】
実施例193:
6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率30%)。
M.p.=185℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D28=+3° (c=0.43;DMSO)
【0265】
実施例194:
6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例193で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率98%)。
M.p.=143〜156℃
[α]D28=−56° (c=0.26;DMSO)
【0266】
実施例195:
2−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=142〜144℃
[α]D30=−9° (c=0.25;DMSO)
【0267】
実施例196:
2−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例195で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=145〜146℃
[α]D30=+8° (c=0.24;DMSO)
【0268】
実施例197:
2−フルオロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例195と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率35%)。
M.p.=135〜136℃
[α]D30=−22° (c=0.28;DMSO)
【0269】
実施例198:
2−フルオロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例197で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率71%)。
M.p.=158〜159℃
[α]D30=−72° (c=0.30;DMSO)
【0270】
実施例199:
5−(3−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、3−チエニルボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率25%)。
M.p.=175℃
[α]D27=+6° (c=0.25;DMSO)
【0271】
実施例200:
5−(3−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例199で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=212℃
[α]D27=−113° (c=0.10;DMSO)
【0272】
実施例201:
6−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、2−クロロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率21%)。
M.p.=226℃
[α]D29=+12° (c=0.20;DMSO)
【0273】
実施例202:
6−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例201で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率62%)。
M.p.=179℃(水から再結晶化)
[α]D29=−36° (c=0.13;DMSO)
【0274】
実施例203:
4−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例IIで得られた4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=150〜155℃
[α]D25=−38° (c=0.10;DMSO)
【0275】
実施例204:
4−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例203で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率62%)。
M.p.=175〜179℃
[α]D31=−159° (c=0.10;DMSO)
【0276】
実施例205:
6−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を黄土色の粉末として得る(収率42%)。
M.p.=92〜102℃
[α]D26=−82° (c=0.10;DMSO)
【0277】
実施例206:
6−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例205で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率72%)。
M.p.=160〜170℃
[α]D25=−19° (c=0.18;DMSO)
【0278】
実施例207:
6−メチル−2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例205と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡い桃色の粉末として得る(収率54%)。
M.p.=140〜144℃
[α]D34=−54° (c=0.11;DMSO)
【0279】
実施例208:
6−メチル−2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例207で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率95%)。
M.p.=196〜200℃
[α]D25=−35° (c=0.10;DMSO)
【0280】
実施例209:
6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=179℃
[α]D30=+1° (c=0.82;DMSO)
【0281】
実施例210:
6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例124と同様の操作を行うことにより、実施例209で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=219℃
[α]D32=−49° (c=0.28;DMSO)
【0282】
実施例211:
2−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例181と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物をクリーム色の固体として得る(収率48%)。
M.p.=205℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−76° (c=0.61;DMSO)
【0283】
実施例212:
2−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例211で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率36%)。
M.p.=195℃(メタノールとエチルエーテルとの混合物から再結晶化)
[α]D30=−38° (c=0.27;DMSO)
【0284】
実施例213:
5−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.421g(1mM)をDME4mlに溶解させた溶液を調製する。6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸0.211g(1.5mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.082g(0.1mM)、次いで1M炭酸カリウム溶液1.5ml(1.5mM)を添加する。電子レンジを用いて、反応媒体を120℃で30分間加熱する。冷却して、沈降分離した後、有機相を抜き取り、酢酸エチルを添加して抽出を完了する。集めた有機相から溶媒を減圧下で留去し、留去後の残留物をジクロロメタン4mlに溶解する。そして、水、1M炭酸カリウム溶液、水の順で洗滌する。有機相を疎水性膜を通して濾過し、窒素気流下で溶媒を留去する。所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0285】
実施例214:
5−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例213で得られた生成物から出発して、収率75%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=184℃
[α]D33=−54° (c=0.10;DMSO)
【0286】
実施例215:
5−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、6−メチル−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0287】
実施例216:
5−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例215で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率58%)。
M.p.=184℃
[α]D33=−54° (c=0.24;DMSO)
【0288】
実施例217:
5−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−5−ピリミジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0289】
実施例218:
5−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例217で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=215℃
[α]D30=−75° (c=0.10;DMSO)
【0290】
実施例219:
5−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、2−メチル−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0291】
実施例220:
5−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例219で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=143℃
[α]D30=−27° (c=0.10;DMSO)
【0292】
実施例221:
5−フルオロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0293】
実施例222:
5−フルオロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例221で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=141℃
[α]D30=−35° (c=0.10;DMSO)
【0294】
実施例223:
5−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0295】
実施例224:
5−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例223で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=206℃
[α]D30=−46° (c=0.10;DMSO)
【0296】
実施例225:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0297】
実施例226:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−5−フルオロ−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例225で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=177℃
[α]D30=−48° (c=0.12;DMSO)
【0298】
実施例227:
6−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−5−ピリミジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0299】
実施例228:
6−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例227で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率20%)。
M.p.=134℃
[α]D26=−53° (c=0.10;DMSO)
【0300】
実施例229:
5−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0301】
実施例230:
5−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例229で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率19%)。
M.p.=192℃
[α]D33=−34° (c=0.12;DMSO)
【0302】
実施例231:
5−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.448g(1mM)をDME2mlに溶解させた溶液を用いて、実施例49にて説明した方法に従ってボロネートを調製する。次に、反応媒体を濾過し、DMEを用いて洗滌する。得られた溶液に、2,3−ジクロロピリジン0.422g(1.66mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.020g(0.025mM)、次いで、1M炭酸カリウム溶液1.5ml(1.5mM)を添加する。電子レンジを用いて、反応媒体を120℃で30分間加熱する。冷却して、沈降分離した後、有機相を抜き取り、酢酸エチルを添加して抽出を完了する。集めた有機相から減圧下で溶媒を留去し、留去後の残留物をジクロロメタン4mlに溶解する。そして、水、1M炭酸カリウム溶液、水の順で洗滌する。有機相を疎水性膜を通して濾過し、窒素気流下で溶媒を留去する。所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0303】
実施例232:
5−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例231で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=193℃
[α]D30=−46° (c=0.18;DMSO)
【0304】
実施例233:
5−(5−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−5−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0305】
実施例234:
5−(5−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例233で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=199℃
[α]D29=−64° (c=0.18;DMSO)
【0306】
実施例235:
5−(4−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−4−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0307】
実施例236:
5−(4−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例235で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=166℃
[α]D29=−80° (c=0.10;DMSO)
【0308】
実施例237:
5−(6−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−6−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0309】
実施例238:
5−(6−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例237で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率49%)。
M.p.=188℃
[α]D29=−68° (c=0.30;DMSO)
【0310】
実施例239:
6−メチル−2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.3g(0.59mM)、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸0.1g(0.71mM)、炭酸セシウム0.384g(1.17mM)、及び、ポリスチレン樹脂にグラフトされたテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.327gを、DME5ml及びメタノール3.5mlの混合液中に混合する。電子レンジを用いて、混合物を120℃で30分間加熱する。続いて、反応混合物を濾過し、固体残渣をメタノールで洗滌し、濾液は減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィによって精製する。このとき、溶出はジクロロメタンとメタノールの混合物(80/20;v/v)を用いて行う。このようにして、収率70%で、所望の生成物を白色の粉末として得る。
M.p.=70〜84℃
[α]D31=−64° (c=0.11;DMSO)
【0311】
実施例240:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率14%)。
M.p.=199℃
[α]D32=−54° (c=0.26;DMSO)
【0312】
実施例241:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例VIIで得られた2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率25%)。
M.p.=143〜147℃(水から再結晶化)
[α]D27=−77° (c=0.22;DMSO)
【0313】
実施例242:
5−(4−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率23%)。
M.p.=154℃
[α]D29=−49° (c=0.30;DMSO)
【0314】
実施例243:
6−(4−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率37%)。
M.p.=207℃
[α]D27=−11° (c=0.25;DMSO)
【0315】
実施例244:
5−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=120℃(水から再結晶化)
[α]D29=−77° (c=0.17;DMSO)
【0316】
実施例245:
6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率23%)。
M.p.=214℃(水から再結晶化)
[α]D28=−51° (c=0.52;DMSO)
【0317】
実施例246:
6−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=203〜205℃
[α]D30=+8° (c=0.31;DMSO)
【0318】
実施例247:
6−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例246で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=171〜172℃
[α]D30=−167° (c=0.24;DMSO)
【0319】
実施例248:
5−(4−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−4−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率9%)。
M.p.=165℃
[α]D30=−9° (c=0.27;DMSO)
【0320】
実施例249:
5−(4−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例248で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=201℃
[α]D26=−75° (c=0.23;DMSO)
【0321】
実施例250:
2,6−ジ(4−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率15%)。
M.p.=169℃
[α]D26=−35° (c=0.45;DMSO)
【0322】
実施例251:
2,6−ジ(4−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例250で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=209℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D26=−19° (c=0.14;DMSO)
【0323】
実施例252:
2−(5−テトラゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例XVで得られた2−シアノ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.682g(1.73mM)及びアジドトリメチルスズ1.24g(6.05mM)をトルエン10mlに添加した混合物を調製し、この混合物を70℃で7日間攪拌する。その反応媒体を冷却後、水と酢酸エチルの混合物に注ぎいれ、N塩酸を加えてpH1に調整する。水相を抽出し、希水酸化ナトリウム溶液を加えてpH5に調整し、酢酸エチルで抽出する。この有機相を分離し、水で洗滌後、硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧下で濃縮する。得られた粗生成物をシリカゲル上でのクロマトグラフィにより精製する。このとき、溶出はジクロロメタンとメタノールの混合物(95/5;v/v)を用いて行う。こうして、所望の化合物を白色の泡状体として得る(収率30%)
M.p.=119〜127℃
[α]D25=−147° (c=0.28;CH2Cl2)
【0324】
実施例253:
2−(5−テトラゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例252で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率42%)。
M.p.=170℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D22=−153° (c=0.24;DMSO)
【0325】
実施例254:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例XIIで得られた2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0326】
実施例255:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−2−フルオロ−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例254で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率56%)。
M.p.=101〜104℃
[α]D32=−42° (c=0.12;DMSO)
【0327】
実施例256:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0328】
実施例257:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例256で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=186〜190℃
[α]D32=−33° (c=0.12;DMSO)
【0329】
実施例258:
2−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0330】
実施例259:
2−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例258で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率33%)。
M.p.=177〜179℃
[α]D32=−106° (c=0.45;DMSO)
【0331】
実施例260:
2−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0332】
実施例261:
2−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例260で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=141〜144℃
[α]D32=−38° (c=0.26;DMSO)
【0333】
実施例262:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0334】
実施例263:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例262で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=179〜182℃
[α]D32=−37° (c=0.10;DMSO)
【0335】
実施例264:
2−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0336】
実施例265:
2−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例264で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率38%)。
M.p.=183〜185℃
[α]D32=−23° (c=0.13;DMSO)
【0337】
実施例266:
2−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、6−メチル−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0338】
実施例267:
2−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例266で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率36%)。
M.p.=189〜190℃
[α]D32=−20° (c=0.10;DMSO)
【0339】
実施例268:
2−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−メチル−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0340】
実施例269:
2−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例268で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率24%)。
M.p.=159〜162℃
[α]D32=−23° (c=0.10;DMSO)
【0341】
実施例270:
2−フルオロ−6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−シアノ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0342】
実施例271:
2−フルオロ−6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例270で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率37%)。
M.p.=158〜162℃
[α]D32=−19° (c=0.14;DMSO)
【0343】
実施例272:
5−フルオロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0344】
実施例273:
5−フルオロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例272で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率58%)。
M.p.=179℃
[α]D32=−33° (c=0.10;DMSO)
【0345】
実施例274:
5−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例272と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0346】
実施例275:
5−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例274で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=209〜212℃
[α]D27=−68° (c=0.10;DMSO)
【0347】
実施例276:
2−クロロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例259と同様の操作を行うことにより、調製例XIVで得られた5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率48%)。
M.p.=72〜90℃
[α]D25=−44° (c=0.21;DMSO)
【0348】
実施例277:
2−クロロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例276で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率81%)。
M.p.=174〜189℃
[α]D25=60° (c=0.22;DMSO)
【0349】
実施例278:
2−クロロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例276と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率38%)。
M.p.=70〜90℃
[α]D24=−26° (c=0.22;DMSO)
【0350】
実施例279:
2−クロロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例278で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率84%)。
M.p.=176〜197℃
[α]D30=−51° (c=0.15;DMSO)
【0351】
実施例280:
2−クロロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例259と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率37%)。
M.p.=168℃
[α]D36=−41° (c=0.11;DMSO)
【0352】
実施例281:
2−クロロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例280で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=100℃
[α]D26=31° (c=0.11;DMSO)
【0353】
実施例282:
2−フルオロ−5−(2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ブロモピリジンとから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0354】
実施例283:
2−フルオロ−5−(2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例282で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=145〜146℃
【0355】
実施例284:
2−フルオロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137の最初の部分と同様の操作を行うことにより、5−ブロモピリミジンから5−(ピナコラートボリル)ピリミジンを調製し、すぐに同じ反応器で、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと、実施例177の調製における条件と同様な条件下で反応させる。このようにして、所望の生成物を黄色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=96〜97℃
[α]D30=−11° (c=0.24;DMSO)
【0356】
実施例285:
2−フルオロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例284で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率60%)。
M.p.=204〜205℃
【0357】
上述の実施例で説明した式Iの化合物の構造は、以下の表にまとめて示す。
【0358】
【化23】
式中、Aは
【0359】
【化24】
【0360】
【表1−1】
【0361】
【表1−2】
【0362】
【表1−3】
【0363】
【表1−4】
【0364】
【表1−5】
【0365】
【表1−6】
【0366】
【表1−7】
【0367】
【表1−8】
【0368】
【表1−9】
上記表内の各語の意味は以下の通りである。
・N位はピリジン環の窒素原子に対するチオキシロシド基の位置を表す。
・A位はピリジン環の窒素原子に対する複素環Aの位置を表す。
・Xは複素環Aの第一ヘテロ原子の性質、及び、複素環Aとピリジン環との結合部に対する第一へテロ原子の位置を表す。
・sb・・・単結合を表す。
・R1、R2、R3置換基について、数字は、ヘテロ原子Xに対する、複素環A上の置換基の位置を示す。
例えば、化合物No.226は、下記式の化合物である。
【0369】
【化25】
【0370】
ラット体内で静脈血栓を形成させるテストを行い、本発明に係る化合物の抗血栓活性を調べた。
【0371】
静脈血栓を、Thromb.Haemost.,1992,67(1),176−179に記載のプロトコルに従って誘発させた。下記に記載の手順に従い、経口での活性について調べた。
【0372】
10匹ずつに組分けされたオスのウィスターラットを使って、実験を行う。ラットはそれぞれ重さ250〜280gで非絶食状態である。試験化合物は、0.5%メチルセルロース水溶液に溶解又は懸濁させて、経口投与(挿管法)する。化合物の濃度は経口での溶液の吸収率が10ml/kgとなるように算出する。化合物の投与から時間T経過後に血栓形成を誘発し、形成された血栓を取り出して計量する。血栓症を誘発するために、Wessler(J.Applied Physiol.,1959,943−946)が開示した方法に従い、凝固亢進状態で静脈うっ滞を引き起こす。この際、活性化因子X(Xa)の溶液〔Biogenic社(モンペリエ)〕を投与量7.5nKat/kgで、凝固亢進剤として用いる。凝固亢進剤の注射後ちょうど10秒で、静脈うっ滞が引き起こされる。投与後の試験化合物の活性を、さまざまな投与量で測定する。化合物投与後2時間で、血栓形成が誘発される。例として、本発明の化合物数例について、上記のテストの結果を以下の表に示す(活性は、化合物不在下で形成された血栓の重さと比較して、本発明の化合物存在下で確認された血栓形成の阻害百分率で示す)。
【0373】
【表2】
【0374】
これらの結果から、本発明に係る化合物が経口投与されると優れた抗血栓活性を示すことが分かる。
【0375】
以上のように、本発明の主題は、本発明に係る式(I)の化合物、並びに、医薬品として使用するのに薬学的に許容される、該化合物の、酸との塩、溶媒和物、及び水和物である。式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つは、特に動静脈の循環障害の治療又は予防を目的とする抗血栓薬、とりわけ、静脈において影響を受けやすい特定の血液学的パラメーターの正常化又は心臓の機能不全を補うことを目的とする抗血栓薬を調製するために使用することができる。また、式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つは、動脈若しくは冠動脈の経腔的血管形成術後の再狭窄の予防、又は、例えば股関節形成や膝関節形成等の外科的処置後に発症するおそれのある血栓塞栓性病変の治療若しくは予防を目的とする医薬品を調製するためにも使用することができる。本発明に係る化合物は更に、脳卒中や心臓発作の予防を目的とする医薬品の活性物質としても使用することができる。
【0376】
以上のように、本発明の別の主題は、式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つを含有する医薬組成物である。これらの医薬組成物は通常、適当な賦形剤を含む。この賦形剤は、所望の薬剤形態及び所望の投与方法、具体的には、経口用なのか注射用なのか、に沿って選択される。
【0377】
これらの医薬組成物は、当業者に周知の従来の方法で調製する。例えば、本発明の化合物は生理学的に許容される賦形剤と共に処方し、そのまま使用可能な注射用剤形、使用時に調製する注射用剤形、又は、経口投与用の硬ゼラチンカプセルやタブレットなどの固形剤形に製剤する。
【0378】
例えば、注射用剤形は、好ましくは、本発明の化合物と可溶性賦形剤を、使用時に注射用水を添加して等張液を得るのに必要十分な量含む、濾過及び滅菌を施した溶液を凍結乾燥することで調製される。得られた溶液を、1回の皮下注射又は筋肉注射で投与することもできるし、緩徐投与(slow infusion)することもできる。経口投与できる剤形としては、微粉砕された、より好ましくは超微粉砕された本発明に係る化合物と当業者に公知の賦形剤とを含む硬ゼラチンカプセルが好ましい。該賦形剤の例としては、ラクトース、α化でんぷん、及びステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。
【0379】
所望の治療又は予防効果を得るために、本発明に係る化合物の少なくとも1種を、単位用量あたり10〜500mg含有することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は新規の5−チオキシロース化合物、好ましくは5−チオキシロピラノース型誘導体、その調製方法、及び、特に血栓症の治療又は予防を目的とする医薬品の活性物質としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
D−キシロース誘導体は、例えば、特許文献1〜3又は非特許文献1に既に開示されている。これらの文献に記載の化合物は、ヒトの静脈血栓症のリスクを低減するのに有用である。これらの化合物の作用メカニズムは、グリコサミノグリカンに対する効果であると考えられる(非特許文献2又は非特許文献3参照)。特許文献4には、静脈血栓症の治療において活性を示すピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシドが開示されている。
【0003】
さらに、血管が再狭窄することにより、経腔的冠動脈血管形成術の有利な効果は損なわれ、動脈内腔の新たな閉塞が引き起こされる可能性があることが知られている。従って、該再狭窄を防ぐことができる化合物は、アテローム性動脈硬化症の外科手術後の良好な経過を維持するために最も有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許第051023号明細書
【特許文献2】米国特許第4877808号明細書
【特許文献3】欧州特許第421829号明細書
【特許文献4】国際公開第2005/030785号パンフレット
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】J.Med.Chem.Vol.36,No.7,pp.898−903
【非特許文献2】J.Biol.Chem.,Vol.270,No.6,pp.2662−68
【非特許文献3】Thromb.Haemost.,1999,81,pp.945−950
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
経口投与した場合に、動脈血栓症又は静脈血栓症の発現を抑制する優れた薬理学的結果(概ね、ほぼ100%)が得られ、良好な効能を示す化合物が今回新たに見出された。該化合物が本発明の主題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る新規化合物は、
a)式Iの化合物:
【0008】
【化1】
〔式中、
・ペンタピラノシル基は5−チオ−β−D−キシロピラノシル基であり、
・Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0009】
【化2】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基又はトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕、
b)その付加塩、
c)その代謝物
から選択されることを特徴とする。
【0010】
本発明はまた、薬理活性物質として使用するための式Iの化合物に関する。
【0011】
特に、本発明は、式Iの化合物及びそれらの非毒性塩から選択される少なくとも1つの物質の、血栓症、特に静脈血栓症の予防又は治療を目的とした、ヒト又は動物の治療に用いられる医薬品の調製における使用に関する。本発明に係る化合物はまた、経腔的冠動脈形成術後の再狭窄の予防を目的とする医薬品の活性物質としても有用である。本発明に係る化合物は、グリコサミノグリカンが関係する作用機序に応じて活性であるので、グリコサミノグリカンが関与する他の任意の疾病の治療又は予防を目的とする医薬品の活性物質としても有用であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0012】
式I中の「C1−C4アルキル基」とは、1〜4個の炭素原子を有する、直鎖若しくは分枝鎖の飽和炭化水素鎖、又は、部分的に環構造であるか、若しくは全体が環構造の飽和炭化水素鎖(この環部分は3若しくは4個の炭素原子を有する)を指すと解される。C1−C4アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基等が挙げられる。
【0013】
「ハロゲン」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を指すと解すべきであり、好ましくはフッ素原子又は塩素原子を指すものとする。
【0014】
「C2−C6アシル基」はR−CO−基(Rは、1〜5個の炭素原子を有する、上記で定義されたようなアルキル基)を指すと解される。C2−C6アシル基の具体例としては、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基又はヘキサノイル基、及び、その同族体等が挙げられる。該同族体は、分枝鎖状であってもよい。
【0015】
「C1−C4アルコキシ基」とは、RO−基(Rは、上記で定義されたような、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基)を指すと解される。C1−C4アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、1,1−ジメチルエトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基又はシクロプロピルメトキシ基等が挙げられる。
【0016】
「付加塩」とは、式Iの化合物を無機酸又は有機酸と反応させて得られる付加塩を指すと解される。上記付加塩は薬学的に許容される付加塩であることが好ましい。式Iの化合物又はその塩の水和物又は溶媒和物も本発明の一部を構成する。
【0017】
塩基性の式Iの化合物を塩にするのに適した無機酸の中では、塩化水素酸、塩化臭素酸、リン酸及び硫酸が好ましい。塩基性の式Iの化合物を塩にするのに適した有機酸の中では、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸及びトリフルオロ酢酸が好ましい。
【0018】
「活性代謝物」とは、生物学的媒体内で、式Iの化合物から生成されるものであって、本出願に記載されている式Iの化合物と同様の性質の薬理活性を有する化合物であると解される。式Iの化合物は、例えば、水酸化反応によって代謝され、式Iの化合物と同様の性質の薬理活性を保持する新たな化合物(代謝物)となってもよい。
【0019】
R1とR2が結びついて、6個の炭素原子を含む芳香環を形成する場合、Aで表される縮合二環式基の具体例としては、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンズイソオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、キノリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、インドリル基、ベンゾチアゾリル基又はインダゾリル基が挙げられる。
【0020】
本発明に係る化合物の中では、チオキシロシド基がピリジン環の3位にある化合物がとりわけ特に好ましい。
【0021】
また、本発明に係る化合物の中では、Rが水素原子又は−COCH3基である化合物も好ましい。
【0022】
本発明の枠内において好ましい他の化合物としては、以下のうち少なくとも一つの条件に沿う上記式Iの化合物が挙げられる。その条件とは、
・Aが、無置換の、又は、上記で定義されたR1、R2及びR3のいずれかによって置換されたピリジニル基であること、
・R’及びR’’が各々、水素原子、ハロゲン原子又はメチル基であること、
である。
【0023】
本発明に係る式Iの化合物は、当業者に公知のグリコシル化法によって調製できる。具体的には、
a)ルイス酸存在下で、過アセチル化糖を芳香族ヒドロキシ複素環と縮合させる、Helferich法(文献“The Carbohydrate,Chemistry and Biochemistry”,2nd edition,Academic Press,New York−London,1972,Volume IA,pp.292−294に記載)、
b)シアン化水銀、銀イミダゾレート又はトリフルオロメタンスルホン酸銀などのプロトン受容体存在下で、ハロゲン化したアシロースをフェノール性ヒドロキシル基と縮合させる、Koenigs−Knorr法(同上、pp.295−299)、
c)トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル又は三フッ化ホウ素エーテラートなどのルイス酸存在下で、オシルトリクロロアセトイミダートと芳香族ヒドロキシ複素環とを縮合させる、Schmidt法
が挙げられる。
【0024】
式Iの化合物は上述の工程に基づく方法で調製されるのが好ましい。
【0025】
第一の概略的なプロセスによれば、以下の工程:
a)式IIのピリジノール:
【0026】
【化3】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0027】
【化4】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕を、
下記式の5−チオキシロピラノース誘導体:
【0028】
【化5】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素であり、RはC2−C6アシル基、好ましくはアセチル基である)と、アセトニトリル又はトルエンなどの非プロトン性溶媒中で、無水媒体中の銀塩(特に酸化銀又は銀イミダゾレート)又は亜鉛塩(特にその酸化物又は塩化物)存在下、反応温度25℃〜110℃で、1時間〜10時間反応させることにより、式Iの化合物:
【0029】
【化6】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、上記で得た式Iの化合物をアンモニアのメタノール溶液と反応させることにより、脱アシル化反応させてアシル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物
【化7】
(式中、R1及びR2は上記と同じ意味のままである)を得る工程;
c)所望により、上記で得た式I又は式Iaの化合物の1つを、当業者に公知の方法で酸と反応させることにより、対応する付加塩を得る工程
が行われる。
【0030】
上述の工程b)の代わりとして、反応温度0℃〜30℃で、0.5時間〜2時間、メタノール中、金属アルコキシド、好ましくはナトリウムメトキシドを触媒量で作用させることで、アシル基を水素原子に置換し、式Iの化合物(式中、RはC2−C6アシル基)から式Iaの化合物を得ることもできる。
【0031】
第二のプロセスによれば、式Iの化合物は以下の工程により得ることができる。すなわち、下記式のテトラ−O−アセチル−5−チオキシロピラノース:
【0032】
【化8】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【0033】
【化9】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0034】
【化10】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕と、
ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中、四塩化スズなどのルイス酸型触媒の存在下、反応温度20℃〜60℃で、1時間〜2時間反応させることにより、下記式Ibの化合物:
【0035】
【化11】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る。
【0036】
式Ibの化合物は、上記プロセスで述べた手順に従って引き続き反応させて、無置換のピラノシル化合物、及び/又は、酸との塩を得ることができる。
【0037】
第三のプロセスによれば、式Iの化合物は以下の工程により得ることができる。すなわち、下記式のチオキシロース誘導体:
【0038】
【化12】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【0039】
【化13】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【0040】
【化14】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)である〕と、
ジクロロメタンなどの非プロトン性溶媒中、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどの触媒の存在下、反応温度−25℃〜室温で、1時間〜5時間反応させることにより、式Ibのチオキシロピラノシド:
【0041】
【化15】
(式中、A、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る。
【0042】
このようにして得た式Ibの化合物は引き続き上述のように反応させて、無置換のピラノシル化合物、及び/又は、酸塩を得ることができる。
【0043】
本発明に係る式Iの化合物は、2つの芳香環を鈴木カップリング反応させることで、グリコシル化ピリジンのハロゲン化誘導体から調製することもできる。
【0044】
概略的なプロセスによれば、
a)下記式の化合物:
【0045】
【化16】
〔式中、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Rは水素原子又はC2−C6アシル基である〕
を、下記式のヘテロアリールボロン酸又はヘテロアリールボロン酸アルキル:
【0046】
【化17】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、
・Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)と、
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム・ジクロロメタン錯体などのパラジウム触媒、樹脂固定化パラジウム触媒又はヘルマン触媒(Hermann’s catalyst)の存在下、かつ、メタノール又はグリコールエーテルなどの極性溶媒の存在下、かつ、フッ化セシウム又は炭酸ナトリウム又は他の無機塩基の存在下で、さらに所望により塩化リチウムを加えて、電子レンジ又は従来の加熱方法により、反応温度70℃〜150℃で、5分間〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【0047】
【化18】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われる。
【0048】
この種の化合物を得るための別の類似のプロセスとしては、下記式のグリコシル化ピリジンボロン酸又はグリコシル化ピリジニルボロン酸エステル:
【0049】
【化19】
(式中、Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)
を、下記式のハロゲン化ヘテロアリール:
【0050】
【化20】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成する)と、
上記と同じ条件下で反応させることにより、下記式の化合物:
【0051】
【化21】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
がある。
【0052】
概して、β−D−5−チオキシロピラノース誘導体を得るのが目的であるときには、2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−α−D−キシロピラノシルブロミド又はテトラ−O−アセチル−5−チオ−α―D−キシロピラノースを用いることが好ましい。
【0053】
上述のグリコシル化反応を行った場合、通常、α及びβ配置の異性体の混合物が得られるので、β配置の異性体の比率を高くするには、通常、操作条件を最適化する必要がある。同じ理由で、純粋なβ異性体を得るために、再結晶化又はクロマトグラフィのいずれかによる精製が必要な場合がある。
【実施例】
【0054】
以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、決して本発明の範囲を限定するものではない。融点は、Koflerベンチ又は毛細管で測定した。核磁気共鳴スペクトル値の特徴は、TMSを基準として算出された化学シフト、シグナルに関連するプロトンの数及びシグナルの形状(s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線)により示してある。測定周波数と使用した溶媒は化合物ごとに示してある。
【0055】
以下の略号を用いている。
mM=ミリモル(10−3mol)
DMSO=ジメチルスルホキシド
THF=テトラヒドロフラン
CHCl3=クロロホルム
DME=ジメトキシエタン
「ピナコラートボリル」基=下記式の基:
【0056】
【化22】
【0057】
調製例I:
5,6−ジクロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
塩化亜鉛5.1g(37.5mM)を減圧下で溶解させ、その溶解物を不活性雰囲気下で冷却する。そこへ、トルエン12ml、アセトニトリル12ml、4Åモレキュラーシーブ3g、及び5,6−ジクロロ−3−ピリジノール2.45g(15mM)を添加する。混合物の温度を90℃に調整し、トリエチルアミン3.78g(37.5mM)と2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−α−D−キシロピラノシルブロミド5.86g(16.5mM)とを添加する。反応媒体を90℃で20分間攪拌し、冷却後、濾過して無機塩を取り除き、その無機塩を酢酸エチルで洗滌する。集めた有機相を0.5N水酸化ナトリウム溶液で洗滌し、0.1N塩酸を用いてpHを3にする。続いて、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗滌し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮する。生成物をエチルエーテルから結晶化して、所望の生成物を収率50%で、薄茶色の固体として得る。
M.p.=128℃
[α]D27=−92° (c=0.23;CHCl3)
【0058】
調製例II:
4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=153℃
[α]D30=−69° (c=0.31;DMSO)
【0059】
調製例III:
2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=156℃
[α]D24=−78° (c=0.40;CH3OH)
【0060】
調製例IV:
6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率43%)。
M.p.=145℃
[α]D29=−20° (c=0.52;DMSO)
【0061】
調製例V:
2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ヨード−6−メチル−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率81%)。
M.p.=187℃
[α]D30=−88° (c=0.28;DMSO)
【0062】
調製例VI:
2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−クロロ−4−メチル−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=144℃
[α]D30=+45° (c=0.37;DMSO)
【0063】
調製例VII:
2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−4−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率37%)。
M.p.=162℃(エーテルから再結晶化)
[α]D29=−11° (c=0.48;DMSO)
【0064】
調製例VIII:
5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率39%)。
M.p.=120〜122℃(イソプロパノールから再結晶化)
【0065】
調製例IX:
5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を薄茶色の粉末として得る(収率55%)。
M.p.=174℃
[α]D20=−20° (c=0.23;DMSO)
【0066】
調製例X:
2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=188℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−34° (c=0.39;DMSO)
【0067】
調製例XI:
6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率43%)。
M.p.=158〜162℃(エタノールから再結晶化)
[α]D27=−21° (c=0.33;DMSO)
【0068】
調製例XII:
2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=234℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−10° (c=0.49;DMSO)
【0069】
調製例XIII:
6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、6−クロロ−2−ピリジノールから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=127℃
[α]D29=−72° (c=0.33;CHCl3)
【0070】
調製例XIV:
5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iと同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジノールから出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率38%)。
M.p.=143〜147℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D24=−35° (c=0.15;DMSO)
【0071】
調製例XV:
2−シアノ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
2−シアノ−3−ピリジノール1.7g(14.17mM)をアセトニトリル80mlに溶解させた溶液を調製し、遮光下で酸化銀4.3g(18.3mM)と13Xモレキュラーシーブ3gとを添加する。混合物を50℃で10分間攪拌し、2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシルブロミド6.5g(18.3mM)を添加し、その反応混合物を50℃で18時間攪拌しながら保持する。続いて、その混合物を室温まで冷却し、濾過助剤を通じて濾過する。濾液を酢酸エチルで希釈し、水、N水酸化ナトリウム溶液、水の順で洗滌し、pHを中性にする。そして、最後に硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。エチルエーテルを添加し、残留油分を結晶化する。所望の生成物0.89gを、ベージュ色の結晶として得る(収率16%)。
1H NMR(300MHz;CDCl3)δ:8.43(m,1H),7.53(m,2H),5.49(t,1H),5.30(d,1H),5.19(m,2H),3.18(m,1H),2.76(m,1H),2.10(m,9H)。
生成物には、微量のα誘導体が含まれ、そのアノマープロトンはδ=5.76のシグナルとδ=5.63のシグナルを示す。
【0072】
実施例1:
6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
水3mlに炭酸ナトリウム0.354g(3.34mM)を溶解させた溶液、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.18g(0.223mM)及び2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸0.68g(4.46mM)を、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド1g(2.23mM)を10mlのDMEに溶解させた溶液に添加する。電子レンジを用いて、反応混合物を120℃で20分間加熱し、その後、冷却する。そこに水を添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行う。有機相を1M炭酸ナトリウム溶液で洗滌後、水で洗滌し、pHを中性にする。そして、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:トルエン/アセトン 90/10;v/v)により精製し、収率70%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=176℃
[α]D29=+5° (c=0.30;DMSO)
【0073】
実施例2:
6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1で得られた6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.3g(0.63mM)をアンモニアのメタノール溶液(7M)4mlに溶解させた溶液を室温で4時間攪拌する。続いて、反応混合物を減圧下で濃縮し、留去後の残留物をエーテルから結晶化する。収率81%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=127℃
[α]D29=−45° (c=0.26;DMSO)
【0074】
実施例3:
4−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIで得られた2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率27%)。
M.p.=143℃
[α]D33=+29° (c=0.43;DMSO)
【0075】
実施例4:
4−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例3で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率=40%)。
M.p.=98℃
[α]D29=+66° (c=0.20;DMSO)
【0076】
実施例5:
2−(3−フラニル)−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率42%)。
M.p.=117℃
[α]D25=−73° (c=0.10;DMSO)
【0077】
実施例6:
2−(3−フラニル)−6−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例5で得られた生成物から出発して、所望の生成物を乳白色の固体として得る(収率81%)。
M.p.=162℃
[α]D29=−117° (c=0.10;DMSO)
【0078】
実施例7:
2−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−メチル−2−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=128℃
[α]D32=−68° (c=0.27;DMSO)
【0079】
実施例8:
2−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例7で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率83%)。
M.p.=191℃
[α]D30=−103° (c=0.28;DMSO)
【0080】
実施例9:
2−クロロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例3と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率34%)。
M.p.=155℃
[α]D36=−38° (c=0.13;DMSO)
【0081】
実施例10:
2−クロロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例9で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率35%)。
M.p.=180℃
[α]D35=−51° (c=0.11;DMSO)
【0082】
実施例11:
2−フルオロ−5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をベージュ色の泡状体として得る(収率53%)。
M.p.=143〜144℃
[α]D30=+8° (c=0.26;DMSO)
【0083】
実施例12:
2−フルオロ−5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例11で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の泡状体として得る(収率59%)。
M.p.=98〜102℃
[α]D30=−61° (c=0.28;DMSO)
【0084】
実施例13:
2−クロロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=221℃
[α]D30=−44° (c=0.20;DMSO)
【0085】
実施例14:
2−クロロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例13で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率60%)。
M.p.=102℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−53° (c=0.16;DMSO)
【0086】
実施例15:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率27%)。
M.p.=227℃(エタノールから再結晶化)
[α]D30=−38° (c=0.61;DMSO)
【0087】
実施例16:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例15で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率80%)。
M.p.=153℃(エタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−28° (c=0.48;DMSO)
【0088】
実施例17:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率37%)。
M.p.=226℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D32=−34° (c=0.31;DMSO)
【0089】
実施例18:
2−クロロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例17で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率27%)。
M.p.=195℃(イソプロパノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D32=−41° (c=0.18;DMSO)
【0090】
実施例19:
2−クロロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率43%)。
M.p.=226℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D32=−23° (c=0.26;DMSO)
【0091】
実施例20:
2−クロロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例19で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の針状物として得る(収率27%)。
M.p.=199℃(エタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D32=−33° (c=0.33;DMSO)
【0092】
実施例21:
2−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例11と同様の操作を行うことにより、調製例XIIで得られた2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率47%)。
M.p.=164℃(水とアセトニトリルとの混合物から再結晶化)
[α]D30=−2° (c=0.14;DMSO)
【0093】
実施例22:
2−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例21で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率34%)。
M.p.=196℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−40° (c=0.38;DMSO)
【0094】
実施例23:
2−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例11と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率13%)。
M.p.=179℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−31° (c=0.30;DMSO)
【0095】
実施例24:
2−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例23で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率47%)。
M.p.=186℃(メタノールと水との混合物から再結晶化)
[α]D30=−36° (c=0.17;DMSO)
【0096】
実施例25:
5−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=162℃
[α]D29=−16° (c=0.36;DMSO)
【0097】
実施例26:
5−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例25で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=215℃
[α]D29=−47° (c=0.35;DMSO)
【0098】
実施例27:
5−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=172℃
[α]D29=−9° (c=0.24;DMSO)
【0099】
実施例28:
5−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例27で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=189℃
[α]D30=−47° (c=0.34;DMSO)
【0100】
実施例29:
5−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=194℃
[α]D29=−17° (c=0.30;DMSO)
【0101】
実施例30:
5−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例29で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=211℃
[α]D30=−46° (c=0.45;DMSO)
【0102】
実施例31:
5−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率63%)。
M.p.=167℃
[α]D29=−13° (c=0.27;DMSO)
【0103】
実施例32:
5−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例31で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=209℃
[α]D29=−90° (c=0.22;DMSO)
【0104】
実施例33:
6−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−メチル−2−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率74%)。
M.p.=134℃
[α]D29=+22° (c=0.23;DMSO)
【0105】
実施例34:
6−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例33で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の微小固体として得る(収率71%)。
M.p.=168℃
[α]D30=−38° (c=0.30;DMSO)
【0106】
実施例35:
6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メチル−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率62%)。
M.p.=181℃
[α]D29=+15° (c=0.21;DMSO)
【0107】
実施例36:
6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例35で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率48%)。
M.p.=228℃
[α]D29=−46° (c=0.31;DMSO)
【0108】
実施例37:
6−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=204℃
[α]D29=+5° (c=0.22;DMSO)
【0109】
実施例38:
6−(6−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例37で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率62%)。
M.p.=170℃(水から再結晶化)
[α]D30=−32° (c=0.34;DMSO)
【0110】
実施例39:
6−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率43%)。
M.p.=180℃
[α]D29=−8° (c=0.42;DMSO)
【0111】
実施例40:
6−(2−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例39で得られた生成物0.394g(0.82mM)、メタノール25ml、及びナトリウムメトキシドの8%メタノール溶液0.025mlを混合する。混合物を室温で40分間攪拌し、得られた沈殿物を濾過し、減圧下40℃で乾燥させる。所望の生成物を収率93%で、灰白色の粉末として得る。
M.p.=203℃
[α]D28=−51° (c=0.30;DMSO)
【0112】
実施例41:
5−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Iで得られた5,6−ジクロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.633g(1.45mM)、4−ピリジンボロン酸0.214g(1.74mM)、フッ化セシウム0.595g(3.9mM)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.118g(0.145mM)をDME6ml中で混合する。電子レンジを用いて、得られた混合物を125℃で90分間加熱する。冷却した混合物を濾過し、メタノールで洗滌する。集めた有機相を減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィにより精製する。このとき、ジクロロメタンと酢酸エチルの混合物(80/20と50/50;v/v)を用いて溶出を行う。収率20%で、所望の生成物を薄茶色の固体として得る。
M.p.=153℃
[α]D27=−52° (c=0.10;CHCl3)
【0113】
実施例42:
5−クロロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41で得られた生成物0.315g(0.656mM)、メタノール20ml、及びナトリウムメトキシドの8%メタノール溶液0.02mlを混合する。混合物を室温で40分間攪拌し、得られた沈殿物を濾過し、減圧下50℃で乾燥させる。収率82%で、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る。
M.p.=226℃
[α]D28=−49° (c=0.15;DMSO)
【0114】
実施例43:
5−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=165℃
[α]D29=−28° (c=0.23;DMSO)
【0115】
実施例44:
5−フルオロ−6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例43で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の粉末として得る(収率55%)。
M.p.=192℃
[α]D29=−54° (c=0.12;DMSO)
【0116】
実施例45:
6−(4−ピリジニル)−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIIIで得られた6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=137℃
[α]D28=−41° (c=0.32;CHCl3)
【0117】
実施例46:
6−(4−ピリジニル)−2−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例45で得られた生成物から出発して、所望の生成物を緑がかった色の粉末として得る(収率98%)。
M.p.=178℃
[α]D29=−23° (c=0.28;DMSO)
【0118】
実施例47:
6−(3−ピリジニル)−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例41と同様の操作を行うことにより、調製例XIIIで得られた6−クロロ−2−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと、3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=141℃
[α]D29=−31° (c=0.26;CHCl3)
【0119】
実施例48:
6−(3−ピリジニル)−2−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例47で得られた生成物から出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率99%)。
M.p.=179℃
[α]D29=−44° (c=0.22;DMSO)
【0120】
実施例49:
5−(5−フルオロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド2.5g(5.59mM)、DME9ml、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.136g(0.166mM)、ビス(ピナコラート)ジボラン2.12g(8.34mM)及び酢酸カリウム1.64g(16.7mM)の混合物を、電子レンジを用いて、不活性雰囲気下110℃で30分間加熱する。冷却後、反応媒体を濾過し、その濾液に、2−ブロモ−5−フルオロピリジン0.52g(2.97mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.24g(0.29mM)及び1M炭酸カリウム水溶液4.45mlを添加する。得られた混合物を再度、電子レンジを用いて120℃で20分間加熱する。その媒体を冷却後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。有機相を重炭酸ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌する。その後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィを用いて精製する。このとき、トルエンとアセトンの混合物(80/20;v/v)を用いて溶出を行う。得られた生成物をエーテルで摩砕し、濾過する。収率71%で、所望の生成物を白色の結晶として得る。
M.p.=164〜166℃
[α]D22=−16° (c=0.23;DMSO)
【0121】
実施例50:
5−(5−フルオロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例49で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率69%)。
M.p.=166〜190℃(水から再結晶化)
[α]D22=−85° (c=0.59;DMSO)
【0122】
実施例51:
2−フルオロ−5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例49と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ブロモピリジンとから出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=67〜68℃
[α]D33=−8° (c=1.90;DMSO)
【0123】
実施例52:
2−フルオロ−5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例51で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=215〜216℃
[α]D33=−70° (c=0.62;DMSO)
【0124】
実施例53:
5−(3−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例49と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−クロロ−3−メチルピリジンとから出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率15%)。
M.p.=153〜174℃(エーテルから再結晶化)
[α]D23=−21° (c=0.17;DMSO)
【0125】
実施例54:
5−(3−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例53で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の綿状物として得る(収率50%)。
M.p.=194〜214℃
[α]D23=−58° (c=0.20;DMSO)
【0126】
実施例55:
5−(3−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−3−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率17%)。
M.p.=148〜150℃(エーテルから再結晶化)
[α]D32=−22° (c=0.25;DMSO)
【0127】
実施例56:
5−(3−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例55で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率67%)。
M.p.=162〜175℃
[α]D32=−44° (c=0.32;DMSO)
【0128】
実施例57:
5−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−2,4−ジメチルチアゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0129】
実施例58:
5−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例57で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=150℃
[α]D30=−61° (c=0.10;DMSO)
【0130】
実施例59:
5−[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0131】
実施例60:
5−[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例59で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=210℃
[α]D29=−60° (c=0.24;DMSO)
【0132】
実施例61:
5−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ブロモ−5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0133】
実施例62:
5−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例61で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率6%)。
M.p.=234℃
[α]D29=−76° (c=0.21;DMSO)
【0134】
実施例63:
5−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、4−ヨード−5−メチルイソオキサゾールから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=127℃
[α]D28=−28° (c=0.22;DMSO)
【0135】
実施例64:
5−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例63で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=209℃
[α]D28=−87° (c=0.19;DMSO)
【0136】
実施例65:
5−ピラジニル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、ヨードピラジンから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率13%)。
M.p.=145℃
[α]D29=−11° (c=0.22;DMSO)
【0137】
実施例66:
5−ピラジニル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例65で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=197℃
[α]D29=−68° (c=0.20;DMSO)
【0138】
実施例67:
5−(2−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモピリミジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0139】
実施例68:
5−(2−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例67で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率31%)。
M.p.=201℃
[α]D29=−69° (c=0.23;DMSO)
【0140】
実施例69:
5−(2−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、2−ブロモチアゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0141】
実施例70:
5−(2−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例69で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率26%)。
M.p.=204℃
[α]D29=−93° (c=0.20;DMSO)
【0142】
実施例71:
5−[1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例53と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0143】
実施例72:
5−[1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例71で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率25%)。
M.p.=213℃
[α]D29=−83° (c=0.32;DMSO)
【0144】
実施例73:
5−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−クロロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=105〜108℃
[α]D30=−21° (c=0.30;DMSO)
【0145】
実施例74:
5−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例73で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率68%)。
M.p.=204℃
[α]D30=−76° (c=0.34;DMSO)
【0146】
実施例75:
5−(3−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−クロロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=175℃
[α]D25=−22° (c=0.25;DMSO)
【0147】
実施例76:
5−(3−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例75で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率88%)。
M.p.=208℃
[α]D25=−72° (c=0.24;DMSO)
【0148】
実施例77:
6−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=74℃
[α]D29=+10° (c=0.44;DMSO)
【0149】
実施例78:
6−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例77で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=167℃
[α]D28=−27° (c=0.23;DMSO)
【0150】
実施例79:
2−(3−フラニル)−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIで得られた2−クロロ−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=164℃
[α]D33=+61° (c=0.23;DMSO)
【0151】
実施例80:
2−(3−フラニル)−4−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例79で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿状物として得る(収率59%)。
M.p.=95℃
[α]D29=+83° (c=0.18;DMSO)
【0152】
実施例81:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例79と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0153】
実施例82:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−メチル−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例81で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=70〜110℃
[α]D25=+115° (c=0.10;DMSO)
【0154】
実施例83:
4−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIで得られた4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=159℃
[α]D32=−72° (c=0.25;DMSO)
【0155】
実施例84:
4−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例83で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=212℃
[α]D30=−53° (c=0.35;DMSO)
【0156】
実施例85:
2−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ベンゾフランボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0157】
実施例86:
2−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例85で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率15%)。
M.p.=215℃
[α]D32=−68° (c=0.26;DMSO)
【0158】
実施例87:
4−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例83と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率36%)。
M.p.=167℃
[α]D31=−77° (c=0.37;DMSO)
【0159】
実施例88:
4−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例87で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率64%)。
M.p.=231℃
[α]D32=−112° (c=0.28;DMSO)
【0160】
実施例89:
4−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例83と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=185℃
[α]D31=−114° (c=0.47;DMSO)
【0161】
実施例90:
4−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例89で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率84%)。
M.p.=212℃
[α]D32=−54° (c=0.26;DMSO)
【0162】
実施例91:
5−(2−ベンゾチエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−ベンゾチオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=168℃
[α]D30=+7° (c=0.36;DMSO)
【0163】
実施例92:
5−(2−ベンゾチエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例91で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=235℃
[α]D32=−50° (c=0.32;DMSO)
【0164】
実施例93:
2−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率51%)。
M.p.=166℃
[α]D32=−112° (c=0.20;DMSO)
【0165】
実施例94:
2−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例93で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率80%)。
M.p.=130℃
[α]D30=−90° (c=0.46;DMSO)
【0166】
実施例95:
5−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、5−メチル−2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=124℃
[α]D30=+1° (c=0.40;DMSO)
【0167】
実施例96:
5−(5−メチル−2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例95で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率55%)。
M.p.=188℃
[α]D30=−75° (c=0.40;DMSO)
【0168】
実施例97:
6−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ベンゾフランボロン酸とから出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=179℃
[α]D30=+13° (c=0.31;DMSO)
【0169】
実施例98:
6−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例97で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=195℃
[α]D30=−24° (c=0.28;DMSO)
【0170】
実施例99:
6−(3−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率66%)。
M.p.=158℃
[α]D35=−9° (c=0.30;DMSO)
【0171】
実施例100:
6−(3−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例99で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率98%)。
M.p.=154℃
[α]D30=−50° (c=0.28;DMSO)
【0172】
実施例101:
2−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=160℃
[α]D28=−60° (c=0.51;DMSO)
【0173】
実施例102:
2−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例101で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=184℃
[α]D34=−108° (c=0.30;DMSO)
【0174】
実施例103:
6−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率64%)。
M.p.=133℃
[α]D30=+16° (c=0.30;DMSO)
【0175】
実施例104:
6−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例103で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡い桃色の固体として得る(収率92%)。
M.p.=146℃
[α]D30=−53° (c=0.30;DMSO)
【0176】
実施例105:
2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=161℃
[α]28D=−82° (c=0.30;DMSO)
【0177】
実施例106:
2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例105で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率97%)。
M.p.=129℃
[α]D30=−56° (c=0.40;DMSO)
【0178】
実施例107:
6−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率68%)。
M.p.=172℃
[α]D33=−6° (c=0.40;DMSO)
【0179】
実施例108:
6−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例107で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率80%)。
M.p.=134℃
[α]D30=−40° (c=0.38;DMSO)
【0180】
実施例109:
5−(2−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の泡状体として得る(収率61%)。
M.p.=184℃
[α]D25=−10° (c=0.28;DMSO)
【0181】
実施例110:
5−(2−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例109で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=215℃
[α]D30=−68° (c=0.25;DMSO)
【0182】
実施例111:
2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を黄土色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=70℃
[α]D24=−70° (c=0.35;DMSO)
【0183】
実施例112:
2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例111で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄土色の固体として得る(収率89%)。
M.p.=80℃
[α]D30=−40° (c=0.44;DMSO)
【0184】
実施例113:
2−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例85と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率20%)。
M.p.=185℃
[α]D25=−99° (c=0.28;DMSO)
【0185】
実施例114:
2−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例113で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率91%)。
M.p.=128℃
[α]D24=−74° (c=0.30;DMSO)
【0186】
実施例115:
5−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−ベンゾフランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=125℃
[α]D29=+8° (c=0.40;DMSO)
【0187】
実施例116:
5−(2−ベンゾフラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例115で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率86%)。
M.p.=210℃
[α]D24=−44° (c=0.30;DMSO)
【0188】
実施例117:
6−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=187℃
[α]D29=+3° (c=0.25;DMSO)
【0189】
実施例118:
6−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例117で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率85%)。
M.p.=132℃
[α]D29=−29° (c=0.27;DMSO)
【0190】
実施例119:
6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=196℃
[α]D26=+4° (c=0.27;DMSO)
【0191】
実施例120:
6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例119で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡い桃色の固体として得る(収率99%)。
M.p.=152℃
[α]D28=−40° (c=0.30;DMSO)
【0192】
実施例121:
6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例97と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=189℃
[α]D29=+4° (c=0.40;DMSO)
【0193】
実施例122:
6−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例121で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率82%)。
M.p.=248℃
[α]D26=−35° (c=0.34;DMSO)
【0194】
実施例123:
5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を灰白色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=138℃
[α]D27=−14° (c=0.35;DMSO)
【0195】
実施例124:
5−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例123で得られた生成物0.41g(0.92mM)を、THF6mlと水6mlの混合物に添加する。媒体を氷浴を用いて冷却し、その媒体に水酸化リチウム(一水和物)0.385g(9.18mM)を添加し、得られた混合物を90分間攪拌する。減圧下で、反応媒体をある程度まで濃縮し、得られた水相を1N塩酸でpH5〜6にする。沈殿物を濾過、乾燥させる。このようにして、収率88%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=213℃
[α]D27=−48° (c=0.40;DMSO)
【0196】
実施例125:
5−(3−フラニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−フランボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=127℃
[α]D27=−20° (c=0.29;DMSO)
【0197】
実施例126:
5−(3−フラニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例125で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率93%)。
M.p.=170℃
[α]D27=−72° (c=0.31;DMSO)
【0198】
実施例127:
5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率63%)。
M.p.=149℃
[α]D23=−23° (c=0.25;DMSO)
【0199】
実施例128:
5−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例127で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=203℃
[α]D23=−80° (c=0.43;DMSO)
【0200】
実施例129:
2−(4−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例VIIで得られた2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率53%)。
M.p.=185℃
[α]D29=−27° (c=0.13;DMSO)
【0201】
実施例130:
2−(4−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例129で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率42%)。
M.p.=170℃
[α]D29=−49° (c=0.10;DMSO)
【0202】
実施例131:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例129と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率51%)。
M.p.=151℃
[α]D29=−34° (c=0.15;DMSO)
【0203】
実施例132:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例131で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率94%)。
M.p.=171℃
[α]D29=−66° (c=0.26;DMSO)
【0204】
実施例133:
2−(3−ピリジニル)−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例129と同様の操作を行うことにより、3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率22%)。
M.p.=185℃(イソプロパノールから再結晶化)
[α]D31=−21° (c=0.24;DMSO)
【0205】
実施例134:
2−(3−ピリジニル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例133で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率66%)。
M.p.=197℃(水から再結晶化)
[α]D29=−83° (c=0.10;DMSO)
【0206】
実施例135:
5−(2−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例73と同様の操作を行うことにより、2−チオフェンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率57%)。
M.p.=166℃
[α]D27=+6° (c=0.25;DMSO)
【0207】
実施例136:
5−(2−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例135で得られた生成物から出発して、所望の生成物を淡褐色の固体として得る(収率78%)。
M.p.=205℃
[α]D30=−68° (c=0.40;DMSO)
【0208】
実施例137:
5−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
3−ブロモ−5−メトキシピリジン1g(5.32mM)、DME10ml、ビス(ピナコラート)ジボラン2.02g(7.98mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.13g(0.16mM)及び酢酸カリウム1.56g(15.96mM)の混合物を、電子レンジを用いて、アルゴン雰囲気下110℃で30分間加熱する。混合物を冷却、濾過し、その濾液に、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド1.59g(3.55mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.29g(0.355mM)、及び5mlの水に溶解した炭酸ナトリウム0.564g(5.32mM)を添加する。その反応混合物を、電子レンジを用いて120℃で20分間加熱する。続いて、媒体を冷却してから水を添加し、酢酸エチルを用いて抽出を行う。有機相を重炭酸ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:トルエン/イソプロパノール 90/10;v/v)により精製し、得られた生成物をエーテル存在下で摩砕し、濾過する。収率28%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=181℃
[α]D28=−7° (c=0.26;DMSO)
【0209】
実施例138:
5−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例137で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=193℃
[α]D27=−71° (c=0.40;DMSO)
【0210】
実施例139:
6−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
THF5mlに4−ヨード−5−メチルイソオキサゾール0.208g(1mM)を溶解させた溶液をアルゴン雰囲気下で調製し、ヨウ化第一銅0.019g(0.1mM)と60%の油中水素化ナトリウム0.060g(1.5mM)とを添加する。反応混合物を室温で5分間攪拌し、ビス(ピナコラート)ジボラン0.192g(1.5mM)を添加する。続いて、反応混合物を室温で1時間攪拌後、飽和重炭酸ナトリウム溶液4mlを添加し、酢酸エチルで抽出を行う。有機相を水で洗滌し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。5−メチル−4−イソオキサゾールボロン酸のピナコールエステル[1H NMR(250MHz;d6−DMSO)δ=8.44(s,1H),2.55(s,3H),12.27(s,12H)]を、収率81%で白色の固体として得る。この化合物を、実施例1と同様の方法で、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと再度反応させる。このようにして、所望の化合物を白色の固体として得る(収率43%)。
M.p.=165℃
[α]D30=−4° (c=0.31;DMSO)
【0211】
実施例140:
6−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例139で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=184℃
[α]D30=−69° (c=0.25;DMSO)
【0212】
実施例141:
6−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メチルピリジンと調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率38%)。
M.p.=189〜190℃
[α]D25=+9° (c=0.20;DMSO)
【0213】
実施例142:
6−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例141で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=165〜166℃
[α]D30=−44° (c=0.25;DMSO)
【0214】
実施例143:
5−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メチルピリジンから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=180〜182℃
[α]D25=−17° (c=0.24;DMSO)
【0215】
実施例144:
5−(5−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例143で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率83%)。
M.p.=119〜120℃
[α]D25=−73° (c=0.27;DMSO)
【0216】
実施例145:
5−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−クロロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=199℃
[α]D29=−23° (c=0.29;DMSO)
【0217】
実施例146:
5−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例145で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率73%)。
M.p.=185〜187℃
[α]D29=−23° (c=0.27;DMSO)
【0218】
実施例147:
5−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−シアノ−3−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を薄紫色の固体として得る(収率22%)。
M.p.=142〜151℃
[α]D29=−14° (c=0.26;DMSO)
【0219】
実施例148:
5−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例147で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=197〜203℃
[α]D29=−68° (c=0.34;DMSO)
【0220】
実施例149:
6−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フルオロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率22%)。
M.p.=197〜198℃
[α]D29=+1° (c=0.22;DMSO)
【0221】
実施例150:
6−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例149で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率66%)。
M.p.=207〜217℃
[α]D29=−56° (c=0.21;DMSO)
【0222】
実施例151:
5−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−3−(ピナコラートボリル)ピリジン(2−メチル−3−ピリジニル トリフルオロメタンスルホネートから得る)とから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=152〜153℃
[α]D29=−21° (c=0.24;DMSO)
【0223】
実施例152:
5−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例151で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率85%)。
M.p.=204〜207℃
[α]D29=−81° (c=0.21;DMSO)
【0224】
実施例153:
5−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−フルオロ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率26%)。
M.p.=175〜176℃
[α]D29=−21° (c=0.30;DMSO)
【0225】
実施例154:
5−(5−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例153で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=160〜171℃
[α]D29=−72° (c=0.25;DMSO)
【0226】
実施例155:
6−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−5−メトキシピリジンと調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率48%)。
M.p.=155℃
[α]D29=+1° (c=0.47;DMSO)
【0227】
実施例156:
6−(5−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例155で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率93%)。
M.p.=193℃
[α]D28=−31° (c=0.42;DMSO)
【0228】
実施例157:
5−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1,3,5−トリメチル−4−(ピナコラートボリル)ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率60%)。
M.p.=166℃
[α]D29=−26° (c=0.19;DMSO)
【0229】
実施例158:
5−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例157で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率48%)。
M.p.=174℃
[α]D29=−82° (c=0.27;DMSO)
【0230】
実施例159:
5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−(ピナコラートボリル)ピラゾールとから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率45%)。
M.p.=95℃(エーテルから結晶化)
[α]D29=−22° (c=0.24;DMSO)
【0231】
実施例160:
5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例159で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率41%)。
M.p.=227℃
[α]D28=−86° (c=0.28;DMSO)
【0232】
実施例161:
6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−シアノ−3−(ピナコラートボリル)ピリジンとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=247℃
[α]D29=+15° (c=0.20;DMSO)
【0233】
実施例162:
6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例161で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=167℃
[α]D27=−43° (c=0.30;DMSO)
【0234】
実施例163:
6−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1,3,5−トリメチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率54%)。
M.p.=156℃
[α]D28=0° (c=0.24;DMSO)
【0235】
実施例164:
6−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例163で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率57%)。
M.p.=132℃
[α]D28=−41° (c=0.29;DMSO)
【0236】
実施例165:
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=183℃
[α]D28=+7° (c=0.18;DMSO)
【0237】
実施例166:
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例165で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率65%)。
[α]D28=−50° (c=0.20;DMSO)
【0238】
実施例167:
6−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=154℃
[α]D28=−1° (c=0.26;DMSO)
【0239】
実施例168:
6−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例167で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=210℃
[α]D28=−47° (c=0.24;DMSO)
【0240】
実施例169:
5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をクリーム色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=167〜169℃
[α]D27=−18° (c=0.23;DMSO)
【0241】
実施例170:
5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例124と同様の操作を行うことにより、実施例169で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率47%)。
M.p.=210〜212℃
[α]D24=−47° (c=0.14;DMSO)
【0242】
実施例171:
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールとから出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率58%)。
M.p.=68℃
[α]D29=−19° (c=0.20;DMSO)
【0243】
実施例172:
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例171で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率72%)。
M.p.=216℃
[α]D29=−74° (c=0.25;DMSO)
【0244】
実施例173:
6−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2,4−ジメチル−5−(ピナコラートボリル)チアゾールとから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率21%)。
M.p.=174〜177℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D32=+9° (c=0.43;DMSO)
【0245】
実施例174:
6−(2,4−ジメチル−5−チアゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例173で得られた生成物から出発して、所望の生成物をクリーム色の結晶として得る(収率92%)。
M.p.=175℃
[α]D32=−53° (c=0.41;DMSO)
【0246】
実施例175:
6−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−3−(ピナコラートボリル)ピリジン(2−メチル−3−ピリジニル トリフルオロメタンスルホネートから得る)とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率11%)。
M.p.=198〜200℃
[α]D29=−3° (c=0.21;DMSO)
【0247】
実施例176:
6−(2−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例175で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=167〜168℃
[α]D32=−26° (c=0.32;DMSO)
【0248】
実施例177:
5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.2g(0.45mM)、5−ピリミジンボロン酸66mg(0.53mM)、炭酸ベンジルトリエチルアンモニウムでグラフトした樹脂0.281g(0.90mM)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体36mg(0.044mM)を、DME3ml及びメタノール2mlの混合液中に混合する。電子レンジを用いて、反応混合物を30分間120℃で加熱する。濾過して、固体残渣をメタノールで洗滌した後、得られた溶液を減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィ(溶出液:ジクロロメタン/メタノール 70/30;v/v)により精製し、続いて、その生成物をイソプロパノールから再結晶化する。このようにして、収率50%で、所望の生成物をパール桃色の結晶として得る。
M.p.=213〜217℃
[α]D30=−4° (c=0.10;DMSO)
【0249】
実施例178:
5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例177で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率67%)。
M.p.=196℃
[α]D30=−96° (c=0.17;DMSO)
【0250】
実施例179:
5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率33%)
M.p.=129〜131℃
[α]D30=−36° (c=0.10;DMSO)
【0251】
実施例180:
5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例179で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率70%)。
M.p.=222〜223℃
[α]D24=−51° (c=0.10;DMSO)
【0252】
実施例181:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例179と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を桃色の泡状体として得る(収率49%)。
M.p.=68〜72℃
[α]D27=−92° (c=0.24;DMSO)
【0253】
実施例182:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例181で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰白色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=112℃
[α]D27=−53° (c=0.24;DMSO)
【0254】
実施例183:
5−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の結晶として得る(収率52%)。
M.p.=169〜170℃(イソプロパノールから再結晶化)
[α]D24=−37° (c=0.17;DMSO)
【0255】
実施例184:
5−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例183で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=193〜196℃
[α]D31=−81° (c=0.11;DMSO)
【0256】
実施例185:
5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率70%)。
M.p.=122〜125℃
[α]D31=−29° (c=0.11;DMSO)
【0257】
実施例186:
5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例185で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率76%)。
M.p.=208℃(メタノールから再結晶化)
[α]D28=−92° (c=0.32;DMSO)
【0258】
実施例187:
6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例183と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物をクリーム色の粉末として得る(収率38%)。
M.p.=153℃
[α]D26=−7° (c=0.19;DMSO)
【0259】
実施例188:
6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例187で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率88%)。
M.p.=181℃(水から再結晶化)
[α]D27=−48° (c=0.17;DMSO)
【0260】
実施例189:
6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率39%)。
M.p.=215℃(エチルエーテルから結晶化)
[α]D28=−2° (c=0.18;DMSO)
【0261】
実施例190:
6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例189で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率77%)。
M.p.=188℃
[α]D27=−45° (c=0.19;DMSO)
【0262】
実施例191:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率21%)。
M.p.=172℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D28=−13° (c=0.14;DMSO)
【0263】
実施例192:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例191で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の綿毛状固体として得る(収率52%)。
M.p.=138℃
[α]D27=−43° (c=0.10;DMSO)
【0264】
実施例193:
6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率30%)。
M.p.=185℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D28=+3° (c=0.43;DMSO)
【0265】
実施例194:
6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例193で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率98%)。
M.p.=143〜156℃
[α]D28=−56° (c=0.26;DMSO)
【0266】
実施例195:
2−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=142〜144℃
[α]D30=−9° (c=0.25;DMSO)
【0267】
実施例196:
2−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例195で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率65%)。
M.p.=145〜146℃
[α]D30=+8° (c=0.24;DMSO)
【0268】
実施例197:
2−フルオロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例195と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の固体として得る(収率35%)。
M.p.=135〜136℃
[α]D30=−22° (c=0.28;DMSO)
【0269】
実施例198:
2−フルオロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例197で得られた生成物から出発して、所望の生成物を灰色の固体として得る(収率71%)。
M.p.=158〜159℃
[α]D30=−72° (c=0.30;DMSO)
【0270】
実施例199:
5−(3−チエニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、3−チエニルボロン酸から出発して、所望の生成物をベージュ色の固体として得る(収率25%)。
M.p.=175℃
[α]D27=+6° (c=0.25;DMSO)
【0271】
実施例200:
5−(3−チエニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例199で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率32%)。
M.p.=212℃
[α]D27=−113° (c=0.10;DMSO)
【0272】
実施例201:
6−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、2−クロロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率21%)。
M.p.=226℃
[α]D29=+12° (c=0.20;DMSO)
【0273】
実施例202:
6−(2−クロロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例201で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率62%)。
M.p.=179℃(水から再結晶化)
[α]D29=−36° (c=0.13;DMSO)
【0274】
実施例203:
4−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例IIで得られた4−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=150〜155℃
[α]D25=−38° (c=0.10;DMSO)
【0275】
実施例204:
4−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例203で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率62%)。
M.p.=175〜179℃
[α]D31=−159° (c=0.10;DMSO)
【0276】
実施例205:
6−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例177と同様の操作を行うことにより、調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を黄土色の粉末として得る(収率42%)。
M.p.=92〜102℃
[α]D26=−82° (c=0.10;DMSO)
【0277】
実施例206:
6−メチル−2−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例205で得られた生成物から出発して、所望の生成物を黄色の粉末として得る(収率72%)。
M.p.=160〜170℃
[α]D25=−19° (c=0.18;DMSO)
【0278】
実施例207:
6−メチル−2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例205と同様の操作を行うことにより、4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を淡い桃色の粉末として得る(収率54%)。
M.p.=140〜144℃
[α]D34=−54° (c=0.11;DMSO)
【0279】
実施例208:
6−メチル−2−(4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例207で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率95%)。
M.p.=196〜200℃
[α]D25=−35° (c=0.10;DMSO)
【0280】
実施例209:
6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例187と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率30%)。
M.p.=179℃
[α]D30=+1° (c=0.82;DMSO)
【0281】
実施例210:
6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例124と同様の操作を行うことにより、実施例209で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率56%)。
M.p.=219℃
[α]D32=−49° (c=0.28;DMSO)
【0282】
実施例211:
2−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例181と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物をクリーム色の固体として得る(収率48%)。
M.p.=205℃(エチルエーテルから再結晶化)
[α]D30=−76° (c=0.61;DMSO)
【0283】
実施例212:
2−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例211で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率36%)。
M.p.=195℃(メタノールとエチルエーテルとの混合物から再結晶化)
[α]D30=−38° (c=0.27;DMSO)
【0284】
実施例213:
5−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.421g(1mM)をDME4mlに溶解させた溶液を調製する。6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸0.211g(1.5mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.082g(0.1mM)、次いで1M炭酸カリウム溶液1.5ml(1.5mM)を添加する。電子レンジを用いて、反応媒体を120℃で30分間加熱する。冷却して、沈降分離した後、有機相を抜き取り、酢酸エチルを添加して抽出を完了する。集めた有機相から溶媒を減圧下で留去し、留去後の残留物をジクロロメタン4mlに溶解する。そして、水、1M炭酸カリウム溶液、水の順で洗滌する。有機相を疎水性膜を通して濾過し、窒素気流下で溶媒を留去する。所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0285】
実施例214:
5−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例213で得られた生成物から出発して、収率75%で、所望の生成物を白色の固体として得る。
M.p.=184℃
[α]D33=−54° (c=0.10;DMSO)
【0286】
実施例215:
5−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、6−メチル−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0287】
実施例216:
5−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例215で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率58%)。
M.p.=184℃
[α]D33=−54° (c=0.24;DMSO)
【0288】
実施例217:
5−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−5−ピリミジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0289】
実施例218:
5−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例217で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率46%)。
M.p.=215℃
[α]D30=−75° (c=0.10;DMSO)
【0290】
実施例219:
5−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、2−メチル−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0291】
実施例220:
5−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例219で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率31%)。
M.p.=143℃
[α]D30=−27° (c=0.10;DMSO)
【0292】
実施例221:
5−フルオロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0293】
実施例222:
5−フルオロ−6−(2−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例221で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率77%)。
M.p.=141℃
[α]D30=−35° (c=0.10;DMSO)
【0294】
実施例223:
5−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0295】
実施例224:
5−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例223で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率41%)。
M.p.=206℃
[α]D30=−46° (c=0.10;DMSO)
【0296】
実施例225:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0297】
実施例226:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−5−フルオロ−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例225で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=177℃
[α]D30=−48° (c=0.12;DMSO)
【0298】
実施例227:
6−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メトキシ−5−ピリミジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0299】
実施例228:
6−(2−メトキシ−5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例227で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率20%)。
M.p.=134℃
[α]D26=−53° (c=0.10;DMSO)
【0300】
実施例229:
5−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0301】
実施例230:
5−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例229で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率19%)。
M.p.=192℃
[α]D33=−34° (c=0.12;DMSO)
【0302】
実施例231:
5−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.448g(1mM)をDME2mlに溶解させた溶液を用いて、実施例49にて説明した方法に従ってボロネートを調製する。次に、反応媒体を濾過し、DMEを用いて洗滌する。得られた溶液に、2,3−ジクロロピリジン0.422g(1.66mM)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)・ジクロロメタン錯体0.020g(0.025mM)、次いで、1M炭酸カリウム溶液1.5ml(1.5mM)を添加する。電子レンジを用いて、反応媒体を120℃で30分間加熱する。冷却して、沈降分離した後、有機相を抜き取り、酢酸エチルを添加して抽出を完了する。集めた有機相から減圧下で溶媒を留去し、留去後の残留物をジクロロメタン4mlに溶解する。そして、水、1M炭酸カリウム溶液、水の順で洗滌する。有機相を疎水性膜を通して濾過し、窒素気流下で溶媒を留去する。所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0303】
実施例232:
5−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例231で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率50%)。
M.p.=193℃
[α]D30=−46° (c=0.18;DMSO)
【0304】
実施例233:
5−(5−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−5−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0305】
実施例234:
5−(5−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例233で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率33%)。
M.p.=199℃
[α]D29=−64° (c=0.18;DMSO)
【0306】
実施例235:
5−(4−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−4−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0307】
実施例236:
5−(4−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例235で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=166℃
[α]D29=−80° (c=0.10;DMSO)
【0308】
実施例237:
5−(6−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、2−ブロモ−6−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0309】
実施例238:
5−(6−メチル−2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例237で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率49%)。
M.p.=188℃
[α]D29=−68° (c=0.30;DMSO)
【0310】
実施例239:
6−メチル−2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例Vで得られた2−ヨード−6−メチル−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.3g(0.59mM)、3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸0.1g(0.71mM)、炭酸セシウム0.384g(1.17mM)、及び、ポリスチレン樹脂にグラフトされたテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.327gを、DME5ml及びメタノール3.5mlの混合液中に混合する。電子レンジを用いて、混合物を120℃で30分間加熱する。続いて、反応混合物を濾過し、固体残渣をメタノールで洗滌し、濾液は減圧下で濃縮する。留去後の残留物をシリカカラム上でのクロマトグラフィによって精製する。このとき、溶出はジクロロメタンとメタノールの混合物(80/20;v/v)を用いて行う。このようにして、収率70%で、所望の生成物を白色の粉末として得る。
M.p.=70〜84℃
[α]D31=−64° (c=0.11;DMSO)
【0311】
実施例240:
2−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IIIで得られた2−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率14%)。
M.p.=199℃
[α]D32=−54° (c=0.26;DMSO)
【0312】
実施例241:
2−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−4−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例VIIで得られた2−ブロモ−4−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の結晶として得る(収率25%)。
M.p.=143〜147℃(水から再結晶化)
[α]D27=−77° (c=0.22;DMSO)
【0313】
実施例242:
5−(4−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率23%)。
M.p.=154℃
[α]D29=−49° (c=0.30;DMSO)
【0314】
実施例243:
6−(4−メトキシ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと4−メトキシ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率37%)。
M.p.=207℃
[α]D27=−11° (c=0.25;DMSO)
【0315】
実施例244:
5−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IXで得られた5−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=120℃(水から再結晶化)
[α]D29=−77° (c=0.17;DMSO)
【0316】
実施例245:
6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例239と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−メチル−4−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率23%)。
M.p.=214℃(水から再結晶化)
[α]D28=−51° (c=0.52;DMSO)
【0317】
実施例246:
6−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例IVで得られた6−ブロモ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと5−クロロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=203〜205℃
[α]D30=+8° (c=0.31;DMSO)
【0318】
実施例247:
6−(5−クロロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例246で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率28%)。
M.p.=171〜172℃
[α]D30=−167° (c=0.24;DMSO)
【0319】
実施例248:
5−(4−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137と同様の操作を行うことにより、3−ブロモ−4−メチルピリジンから出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率9%)。
M.p.=165℃
[α]D30=−9° (c=0.27;DMSO)
【0320】
実施例249:
5−(4−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例248で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率49%)。
M.p.=201℃
[α]D26=−75° (c=0.23;DMSO)
【0321】
実施例250:
2,6−ジ(4−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例1と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率15%)。
M.p.=169℃
[α]D26=−35° (c=0.45;DMSO)
【0322】
実施例251:
2,6−ジ(4−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例250で得られた生成物から出発して、所望の生成物をベージュ色の粉末として得る(収率30%)。
M.p.=209℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D26=−19° (c=0.14;DMSO)
【0323】
実施例252:
2−(5−テトラゾリル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
調製例XVで得られた2−シアノ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド0.682g(1.73mM)及びアジドトリメチルスズ1.24g(6.05mM)をトルエン10mlに添加した混合物を調製し、この混合物を70℃で7日間攪拌する。その反応媒体を冷却後、水と酢酸エチルの混合物に注ぎいれ、N塩酸を加えてpH1に調整する。水相を抽出し、希水酸化ナトリウム溶液を加えてpH5に調整し、酢酸エチルで抽出する。この有機相を分離し、水で洗滌後、硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧下で濃縮する。得られた粗生成物をシリカゲル上でのクロマトグラフィにより精製する。このとき、溶出はジクロロメタンとメタノールの混合物(95/5;v/v)を用いて行う。こうして、所望の化合物を白色の泡状体として得る(収率30%)
M.p.=119〜127℃
[α]D25=−147° (c=0.28;CH2Cl2)
【0324】
実施例253:
2−(5−テトラゾリル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例42と同様の操作を行うことにより、実施例252で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率42%)。
M.p.=170℃(エタノールと水の混合物から再結晶化)
[α]D22=−153° (c=0.24;DMSO)
【0325】
実施例254:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例XIIで得られた2−フルオロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3,5−ジメチル−4−イソオキサゾールボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0326】
実施例255:
6−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−2−フルオロ−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例254で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率56%)。
M.p.=101〜104℃
[α]D32=−42° (c=0.12;DMSO)
【0327】
実施例256:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0328】
実施例257:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例256で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=186〜190℃
[α]D32=−33° (c=0.12;DMSO)
【0329】
実施例258:
2−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、5−ピリミジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0330】
実施例259:
2−フルオロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例258で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率33%)。
M.p.=177〜179℃
[α]D32=−106° (c=0.45;DMSO)
【0331】
実施例260:
2−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0332】
実施例261:
2−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例260で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率65%)。
M.p.=141〜144℃
[α]D32=−38° (c=0.26;DMSO)
【0333】
実施例262:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0334】
実施例263:
2−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例262で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=179〜182℃
[α]D32=−37° (c=0.10;DMSO)
【0335】
実施例264:
2−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、1−メチル−4−(ピナコラートボリル)−1H−ピラゾールから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0336】
実施例265:
2−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例264で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率38%)。
M.p.=183〜185℃
[α]D32=−23° (c=0.13;DMSO)
【0337】
実施例266:
2−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、6−メチル−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0338】
実施例267:
2−フルオロ−6−(6−メチル−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例266で得られた生成物から出発して、所望の生成物を桃色の粉末として得る(収率36%)。
M.p.=189〜190℃
[α]D32=−20° (c=0.10;DMSO)
【0339】
実施例268:
2−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−メチル−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0340】
実施例269:
2−フルオロ−6−(2−メチル−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例268で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率24%)。
M.p.=159〜162℃
[α]D32=−23° (c=0.10;DMSO)
【0341】
実施例270:
2−フルオロ−6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例254と同様の操作を行うことにより、2−シアノ−5−(ピナコラートボリル)ピリジンから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0342】
実施例271:
2−フルオロ−6−(6−シアノ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例270で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率37%)。
M.p.=158〜162℃
[α]D32=−19° (c=0.14;DMSO)
【0343】
実施例272:
5−フルオロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例213と同様の操作を行うことにより、調製例XIで得られた6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと3−ピリジンボロン酸とから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0344】
実施例273:
5−フルオロ−6−(3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例272で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率58%)。
M.p.=179℃
[α]D32=−33° (c=0.10;DMSO)
【0345】
実施例274:
5−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例272と同様の操作を行うことにより、2−フルオロ−4−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0346】
実施例275:
5−フルオロ−6−(2−フルオロ−4−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例274で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率53%)。
M.p.=209〜212℃
[α]D27=−68° (c=0.10;DMSO)
【0347】
実施例276:
2−クロロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例259と同様の操作を行うことにより、調製例XIVで得られた5−ブロモ−2−クロロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率48%)。
M.p.=72〜90℃
[α]D25=−44° (c=0.21;DMSO)
【0348】
実施例277:
2−クロロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例276で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率81%)。
M.p.=174〜189℃
[α]D25=60° (c=0.22;DMSO)
【0349】
実施例278:
2−クロロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例276と同様の操作を行うことにより、6−フルオロ−3−ピリジンボロン酸から出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率38%)。
M.p.=70〜90℃
[α]D24=−26° (c=0.22;DMSO)
【0350】
実施例279:
2−クロロ−5−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例278で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の薄片として得る(収率84%)。
M.p.=176〜197℃
[α]D30=−51° (c=0.15;DMSO)
【0351】
実施例280:
2−クロロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例259と同様の操作を行うことにより、調製例Xで得られた2−クロロ−6−ヨード−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドから出発して、所望の生成物を白色の泡状体として得る(収率37%)。
M.p.=168℃
[α]D36=−41° (c=0.11;DMSO)
【0352】
実施例281:
2−クロロ−6−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例280で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の粉末として得る(収率20%)。
M.p.=100℃
[α]D26=31° (c=0.11;DMSO)
【0353】
実施例282:
2−フルオロ−5−(2−ピリジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例231と同様の操作を行うことにより、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと2−ブロモピリジンとから出発して、所望の生成物を得て、そのまま脱アセチル化工程で使用する。
【0354】
実施例283:
2−フルオロ−5−(2−ピリジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例282で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率79%)。
M.p.=145〜146℃
【0355】
実施例284:
2−フルオロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例137の最初の部分と同様の操作を行うことにより、5−ブロモピリミジンから5−(ピナコラートボリル)ピリミジンを調製し、すぐに同じ反応器で、調製例VIIIで得られた5−ブロモ−2−フルオロ−3−ピリジニル 2,3,4−トリ−O−アセチル−5−チオ−β−D−キシロピラノシドと、実施例177の調製における条件と同様な条件下で反応させる。このようにして、所望の生成物を黄色の固体として得る(収率40%)。
M.p.=96〜97℃
[α]D30=−11° (c=0.24;DMSO)
【0356】
実施例285:
2−フルオロ−5−(5−ピリミジニル)−3−ピリジニル 5−チオ−β−D−キシロピラノシド
実施例2と同様の操作を行うことにより、実施例284で得られた生成物から出発して、所望の生成物を白色の固体として得る(収率60%)。
M.p.=204〜205℃
【0357】
上述の実施例で説明した式Iの化合物の構造は、以下の表にまとめて示す。
【0358】
【化23】
式中、Aは
【0359】
【化24】
【0360】
【表1−1】
【0361】
【表1−2】
【0362】
【表1−3】
【0363】
【表1−4】
【0364】
【表1−5】
【0365】
【表1−6】
【0366】
【表1−7】
【0367】
【表1−8】
【0368】
【表1−9】
上記表内の各語の意味は以下の通りである。
・N位はピリジン環の窒素原子に対するチオキシロシド基の位置を表す。
・A位はピリジン環の窒素原子に対する複素環Aの位置を表す。
・Xは複素環Aの第一ヘテロ原子の性質、及び、複素環Aとピリジン環との結合部に対する第一へテロ原子の位置を表す。
・sb・・・単結合を表す。
・R1、R2、R3置換基について、数字は、ヘテロ原子Xに対する、複素環A上の置換基の位置を示す。
例えば、化合物No.226は、下記式の化合物である。
【0369】
【化25】
【0370】
ラット体内で静脈血栓を形成させるテストを行い、本発明に係る化合物の抗血栓活性を調べた。
【0371】
静脈血栓を、Thromb.Haemost.,1992,67(1),176−179に記載のプロトコルに従って誘発させた。下記に記載の手順に従い、経口での活性について調べた。
【0372】
10匹ずつに組分けされたオスのウィスターラットを使って、実験を行う。ラットはそれぞれ重さ250〜280gで非絶食状態である。試験化合物は、0.5%メチルセルロース水溶液に溶解又は懸濁させて、経口投与(挿管法)する。化合物の濃度は経口での溶液の吸収率が10ml/kgとなるように算出する。化合物の投与から時間T経過後に血栓形成を誘発し、形成された血栓を取り出して計量する。血栓症を誘発するために、Wessler(J.Applied Physiol.,1959,943−946)が開示した方法に従い、凝固亢進状態で静脈うっ滞を引き起こす。この際、活性化因子X(Xa)の溶液〔Biogenic社(モンペリエ)〕を投与量7.5nKat/kgで、凝固亢進剤として用いる。凝固亢進剤の注射後ちょうど10秒で、静脈うっ滞が引き起こされる。投与後の試験化合物の活性を、さまざまな投与量で測定する。化合物投与後2時間で、血栓形成が誘発される。例として、本発明の化合物数例について、上記のテストの結果を以下の表に示す(活性は、化合物不在下で形成された血栓の重さと比較して、本発明の化合物存在下で確認された血栓形成の阻害百分率で示す)。
【0373】
【表2】
【0374】
これらの結果から、本発明に係る化合物が経口投与されると優れた抗血栓活性を示すことが分かる。
【0375】
以上のように、本発明の主題は、本発明に係る式(I)の化合物、並びに、医薬品として使用するのに薬学的に許容される、該化合物の、酸との塩、溶媒和物、及び水和物である。式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つは、特に動静脈の循環障害の治療又は予防を目的とする抗血栓薬、とりわけ、静脈において影響を受けやすい特定の血液学的パラメーターの正常化又は心臓の機能不全を補うことを目的とする抗血栓薬を調製するために使用することができる。また、式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つは、動脈若しくは冠動脈の経腔的血管形成術後の再狭窄の予防、又は、例えば股関節形成や膝関節形成等の外科的処置後に発症するおそれのある血栓塞栓性病変の治療若しくは予防を目的とする医薬品を調製するためにも使用することができる。本発明に係る化合物は更に、脳卒中や心臓発作の予防を目的とする医薬品の活性物質としても使用することができる。
【0376】
以上のように、本発明の別の主題は、式(I)の化合物、又は、薬学的に許容される該化合物の塩、溶媒和物若しくは水和物の1つを含有する医薬組成物である。これらの医薬組成物は通常、適当な賦形剤を含む。この賦形剤は、所望の薬剤形態及び所望の投与方法、具体的には、経口用なのか注射用なのか、に沿って選択される。
【0377】
これらの医薬組成物は、当業者に周知の従来の方法で調製する。例えば、本発明の化合物は生理学的に許容される賦形剤と共に処方し、そのまま使用可能な注射用剤形、使用時に調製する注射用剤形、又は、経口投与用の硬ゼラチンカプセルやタブレットなどの固形剤形に製剤する。
【0378】
例えば、注射用剤形は、好ましくは、本発明の化合物と可溶性賦形剤を、使用時に注射用水を添加して等張液を得るのに必要十分な量含む、濾過及び滅菌を施した溶液を凍結乾燥することで調製される。得られた溶液を、1回の皮下注射又は筋肉注射で投与することもできるし、緩徐投与(slow infusion)することもできる。経口投与できる剤形としては、微粉砕された、より好ましくは超微粉砕された本発明に係る化合物と当業者に公知の賦形剤とを含む硬ゼラチンカプセルが好ましい。該賦形剤の例としては、ラクトース、α化でんぷん、及びステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。
【0379】
所望の治療又は予防効果を得るために、本発明に係る化合物の少なくとも1種を、単位用量あたり10〜500mg含有することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)式Iの化合物:
【化1】
〔式中、
・ペンタピラノシル基は5−チオ−β−D−キシロピラノシル基であり、
・Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香族複素環:
【化2】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕、
b)その付加塩、
c)その代謝物
から選択されることを特徴とする、新規のチオキシロース化合物。
【請求項2】
5−チオ−β−D−キシロピラノシル基がピリジン環の3位に位置することを特徴とする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R’及びR’’は各々、水素原子、ハロゲン原子又はメチル基であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Aはピリジニル環であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Rは水素原子であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
RはCOCH3基であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)式IIのピリジノール:
【化3】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【化4】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕を、
下記式の5−チオキシロピラノース誘導体:
【化5】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素であり、RはC2−C6アシル基である)と、非プロトン性溶媒中で、無水媒体中の銀塩又は亜鉛塩存在下、反応温度25℃〜110℃で、1時間〜10時間反応させることにより、式Iの化合物:
【化6】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、前記で得た式Iの化合物をアンモニアのメタノール溶液と反応させることにより、脱アシル化反応させてアシル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物:
【化7】
(式中、R1及びR2は前記と同じ意味のままである)を得る工程;
c)所望により、前記で得た式I又は式Iaの化合物の1つを、当業者に公知の方法で酸と反応させることにより、対応する付加塩を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項8】
反応温度0℃〜30℃で、0.5時間〜2時間、メタノール中、金属アルコキシド、好ましくはナトリウムメトキシドを触媒量で作用させることで、工程(b)を行い、式Iの化合物(式中、RはC2−C6アシル基)から式Iaの化合物を得ることを特徴とする、請求項7記載の化合物の製造方法。
【請求項9】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式のテトラアセチルチオキシロース:
【化8】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【化9】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【化10】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)である〕と、
非プロトン性溶媒中、ルイス酸型触媒の存在下、反応温度20℃〜60℃で、1時間〜2時間反応させることにより、式Ibの化合物:
【化11】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、前述の方法を用いてアセチル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項10】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式の化合物:
【化12】
〔式中、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Rは水素原子又はC2−C6アシル基である〕
を、下記式のヘテロアリールボロン酸又はヘテロアリールボロン酸アルキル:
【化13】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基であり、
・Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基であり、さらに、下記組み合わせ:
【化14】
は「ピナコラートボリル」基でもありうる)と、
パラジウム触媒、極性溶媒、及び、フッ化セシウム若しくは炭酸ナトリウムの存在下、反応温度70℃〜150℃で、5分〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【化15】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項11】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式のグリコシル化ピリジンボロン酸又はグリコシル化ピリジニルボロン酸エステル:
【化16】
(式中、Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)
を、下記式のハロゲン化ヘテロアリール:
【化17】
〔式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である〕と、
パラジウム触媒、メタノールなどの極性プロトン性溶媒、及び、フッ化セシウム若しくは炭酸ナトリウムの存在下、反応温度70℃〜150℃で、5分間〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【化18】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項12】
薬理活性物質として使用するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の、血栓症、特に静脈血栓症の予防又は治療を目的とする医薬品の調製のための使用。
【請求項14】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の、心不全の予防又は治療を目的とする医薬品の調製のための使用。
【請求項15】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の、血管形成術後の再狭窄の予防又は血栓塞栓性病変の予防を目的とする医薬品の調製のための使用。
【請求項1】
a)式Iの化合物:
【化1】
〔式中、
・ペンタピラノシル基は5−チオ−β−D−キシロピラノシル基であり、
・Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基又は6−フルオロ−3−ピリジニル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香族複素環:
【化2】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕、
b)その付加塩、
c)その代謝物
から選択されることを特徴とする、新規のチオキシロース化合物。
【請求項2】
5−チオ−β−D−キシロピラノシル基がピリジン環の3位に位置することを特徴とする、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R’及びR’’は各々、水素原子、ハロゲン原子又はメチル基であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Aはピリジニル環であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Rは水素原子であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
RはCOCH3基であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)式IIのピリジノール:
【化3】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【化4】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)
である〕を、
下記式の5−チオキシロピラノース誘導体:
【化5】
(式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素であり、RはC2−C6アシル基である)と、非プロトン性溶媒中で、無水媒体中の銀塩又は亜鉛塩存在下、反応温度25℃〜110℃で、1時間〜10時間反応させることにより、式Iの化合物:
【化6】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、前記で得た式Iの化合物をアンモニアのメタノール溶液と反応させることにより、脱アシル化反応させてアシル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物:
【化7】
(式中、R1及びR2は前記と同じ意味のままである)を得る工程;
c)所望により、前記で得た式I又は式Iaの化合物の1つを、当業者に公知の方法で酸と反応させることにより、対応する付加塩を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項8】
反応温度0℃〜30℃で、0.5時間〜2時間、メタノール中、金属アルコキシド、好ましくはナトリウムメトキシドを触媒量で作用させることで、工程(b)を行い、式Iの化合物(式中、RはC2−C6アシル基)から式Iaの化合物を得ることを特徴とする、請求項7記載の化合物の製造方法。
【請求項9】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式のテトラアセチルチオキシロース:
【化8】
(式中、Acはアセチル基)を、式IIの化合物:
【化9】
〔式中、
・R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であり、
・Aは下記式の5又は6員環の芳香環:
【化10】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である)である〕と、
非プロトン性溶媒中、ルイス酸型触媒の存在下、反応温度20℃〜60℃で、1時間〜2時間反応させることにより、式Ibの化合物:
【化11】
(式中、A、R、R’及びR’’は出発化合物と同じ意味のままである)を得る工程;
b)所望により、前述の方法を用いてアセチル基を水素原子に置換し、式Iaの化合物を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項10】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式の化合物:
【化12】
〔式中、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Rは水素原子又はC2−C6アシル基である〕
を、下記式のヘテロアリールボロン酸又はヘテロアリールボロン酸アルキル:
【化13】
(式中、
・Xは窒素原子、酸素原子又は硫黄原子であり、
・Yは炭素原子又は単結合であり、
・Z1、Z2及びZ3は各々独立して、炭素原子又は窒素原子であり、
・R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、
・R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基であり、
・Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基であり、さらに、下記組み合わせ:
【化14】
は「ピナコラートボリル」基でもありうる)と、
パラジウム触媒、極性溶媒、及び、フッ化セシウム若しくは炭酸ナトリウムの存在下、反応温度70℃〜150℃で、5分〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【化15】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項11】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、
a)下記式のグリコシル化ピリジンボロン酸又はグリコシル化ピリジニルボロン酸エステル:
【化16】
(式中、Rは水素原子又はC2−C6アシル基であり、R’及びR’’は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(臭素とヨウ素は除く)又はC1−C4アルキル基であり、Alkは水素原子又はC1−C4アルキル基である)
を、下記式のハロゲン化ヘテロアリール:
【化17】
〔式中、Halはハロゲン、好ましくは臭素又はヨウ素であり、R1、R2及びR3は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基若しくはトリフルオロメチル基であるか;又は、R1及びR2は、自らが結合している複素環の原子と共に、6個の炭素原子を含む芳香環を形成し、よってこの場合は、Aは縮合二環式基であり、特にベンゾフラニル基若しくはベンゾチエニル基である〕と、
パラジウム触媒、メタノールなどの極性プロトン性溶媒、及び、フッ化セシウム若しくは炭酸ナトリウムの存在下、反応温度70℃〜150℃で、5分間〜72時間反応させることにより、下記式の化合物:
【化18】
(式中、R、R1、R2、R3、R’、R’’、X、Y、Z1、Z2及びZ3は出発物質と同じ意味のままである)を得る工程
が行われることを特徴とする製造方法。
【請求項12】
薬理活性物質として使用するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の、血栓症、特に静脈血栓症の予防又は治療を目的とする医薬品の調製のための使用。
【請求項14】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の、心不全の予防又は治療を目的とする医薬品の調製のための使用。
【請求項15】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物の、血管形成術後の再狭窄の予防又は血栓塞栓性病変の予防を目的とする医薬品の調製のための使用。
【公表番号】特表2010−504947(P2010−504947A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−529740(P2009−529740)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【国際出願番号】PCT/FR2007/052005
【国際公開番号】WO2008/037922
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(596160894)ラボラトワール フルニエ エス・アー (16)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【国際出願番号】PCT/FR2007/052005
【国際公開番号】WO2008/037922
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(596160894)ラボラトワール フルニエ エス・アー (16)
【Fターム(参考)】
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