説明

9−β−アノマー性ヌクレオシド類似体の調製方法

9−β−アノマー性ヌクレオシド類似体の位置選択的及び立体選択的合成を十分に増進させるための方法を説明する。6−置換プリン塩基への糖部分の導入は、9−β−D−又はL−プリンヌクレオシド類似体のみが得られるように実施された。糖部分のこの位置選択的及び立体選択的導入により、実質上7位―位置異性体の形成なしに高収率でヌクレオシド類似体、特に2’−デオキシ、3’−デオキシ、2’−デオキシ2’−β−フルオロ及び2’,3’−ジデオキシ−2’−β−フルオロプリンヌクレオシド類似体を合成できるようになる。該化合物は薬剤又は薬剤に対する中間体である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、9−β−アノマー性ヌクレオシド類似体の調製方法に関する。詳細には、本発明は、2’−デオキシ、3’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−β−フルオロ及び2’,3’−ジデオキシ−2’−フルオロプリンヌクレオシド類似体の調製に関する。該方法は、6位の保護基により7位−位置異性体の形成を防止する。
【背景技術】
【0002】
2−デオキシ−β−D−又はL−リボフラノシル(2−デオキシ−β−D−又はL−エリトロ−ペントフラノシル)、3−デオキシ−β−D−又はL−リボフラノシル(3−デオキシ−β−D−又はL−エリトロ−ペントフラノシル)、2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−アラビノフラノシル(2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−トレオ−ペントフラノシル)、2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−アラビノフラノシル(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−トレオ−ペントフラノシル)或いはβ−D−又はL−アラビノフラノシル部分をアグリコン部分中に導入する従来のグリコシル化法は、常にアノマー混合物及び位置異性体を与え、その結果、所望するヌクレオシドの収率が極めて低くなる。これらの困難を考慮し、フェノキシチオカルボニル化を利用する4ステップでのデオキシ化法が開発され、2’−デオキシヌクレオシド(J.A.C.S.、1983年、105巻、4059頁)、又は2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノシルヌクレオシド(J.Med.Chem.、1990年、33巻、978頁)が得られた。アデノシンから出発し、エポキシドの開環が後に続く2’,3’−無水アデノシン経路を経由して、3’−アデノシン(コルジセピン)も作られた(Synthesis.、1985年、1108頁)。
【0003】
しかし、これらの方法は、すべて、前もって形成されたヌクレオシドを入手可能であることを必要とせず、また、さらなる求核置換に最も有用なものであるハロ複素環(好ましくは2−ハロ)の存在下でも適用できるように十分改善された方法ではない。その後、Robins他は、2’−デオキシヌクレオシドを合成するための立体特異的ナトリウム塩グリコシル化法を開発した(J.A.C.S.、1984年、106巻、6379頁)。この方法により、α−アノマー性ヌクレオシドの形成問題は排除されるが、位置異性体の問題(N−9及びN−7)は解決されずに残っている。さらに、極めて類似した2つの位置異性体の間での厄介なシリカゲルカラム精製は、2’−デオキシヌクレオシドの大規模調製では受け入れ難い。ナトリウム塩グリコシル化法は、2’−F−アラ(ara)−ddAの合成に対しても試みられたが(J.Med.Chem.、1994年、37巻、821頁)、やはり、異性体の分離及び適切な大規模法は解決されずに残っている。また、Marquez他は、プリン又は6−クロロプリンを2’−β−フルオロ−ブロモ糖とカップリングさせ、予想した4種のヌクレオシド異性体を得たこと、及びシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる時間のかかる反応混合物の精製を報告している(J.Med.Chem.、1990年、33巻、978頁、及び1991年、34巻、1647頁)。さらに、アデノシン型ヌクレオシド(プリン部分に6−アミノ基を有する)を合成する場合には、高められた温度及び圧力で6−クロロでブロックしたプリンヌクレオシドをメタノール性アンモニアと処理し、6−アミノプリンヌクレオシドを得るのも選択される方法である。この変換は、鋼製ボンベ又は密閉管中において高められた温度で反応を実施する必要のあることが多い。従って、目標とする生物活性ヌクレオシドに対しより簡単化された方法を提供する、より適切で適応性のある手法が必要とされている。
【0004】
関連技術:Robins他、米国特許第4,760,137号;Ikehara,M.他、J.Amer.Chem.Soc.、87巻、3頁(1965年);Communications to the Editor、85巻、2344頁(1963年);Cook他、米国特許第5,459,255号;Furukawa,Y.他、Chem.Pharm.Bull.、16巻(6号)、1076〜1080頁(1968年)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、9−β−アノマー性ヌクレオシド類似体の新規な調製方法を提供することである。詳細には、本発明の目的は、該類似体を高収率で製造する比較的経済的な方法を提供することである。本発明のこれら及びその他の目的は、以下の説明から次第に明らかになろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、次式の保護された9―置換プリンヌクレオシド(I)
【化1】


[式中、アシルは1〜14個の炭素原子を含み、非反応性基である]の製造方法であって、次式のアニオン性6−置換プリン塩(II)
【化2】


[式中、ZはNa又はKである]を非反応性溶媒中でO−保護活性化糖と、本質的に7位−類似体の形成なしに(II)が(I)を生成するように反応させることを含む製造方法に関する。
【0007】
本発明は、詳細には、次式の保護された9−置換プリンヌクレオシド(I)
【化3】


[式中、xは4〜12であり、Yは非妨害部分であり、好ましくはH、Cl、F、Br、OCH、NH、HNR(Rは非反応性基である)からなる群から選択される]の製造方法であって、
(a)次式のアニオン性6−置換プリン塩(II)
【化4】


[式中、ZはNa又はKである]を、
(b)非反応性溶媒中でO−保護活性化糖と、本質的に7位−類似体の形成なしに(II)が(I)を生成するように反応させることを含む製造方法に関する。Rは、好ましくは、置換されることのできる1〜20個の炭素原子を含み、アルコキシ、アルキル、カルボキシル、複素環及びアリール基が含まれる。Xは、好ましくは5である。活性化糖は、好ましくはペンタフラノース、2−デオキシペントフラノース及び保護されたOH基を有する置換2−デオキシペンタフラノースからなる群から選択される。溶媒は、好ましくは無水テトラヒドロフランである。(II)は、好ましくは、次式の化合物(III)を
【化5】


塩基、特にカリウム又はナトリウムヘキサメチルジサラジド(disalazide)(KHMDS)と反応させることによって製造される。化合物(III)は、好ましくはアデニンを次式の無水物
【化6】


[式中、xは4〜12である。xは好ましくは5〜9である]と反応させることによって調製される。糖は、好ましくは1−ハロ糖である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、従来方法の困難及び欠点を克服するものであり、2’−デオキシアデノシン類、3’−デオキシアデノシン類、2’−β−F−2’−デオキシアデノシン類2’β−F−2’,3’−ジデオキシアデノシン類及び2−F−アラ−A化合物、及びアラ−Aを含む9−β−D−又はL−プリンヌクレオシドの製造方法であって、次の一般式、
【化7】


を有するプリン化合物のカリウム塩を、1−クロロ−2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−α−D−又はL−エリトロペンタフラノース、1−クロロ−3−デオキシ−2,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−又はL−エリトロペンタフラノース、2−デオキシ−2−フルオロ−3,5−ジ−O−ベンゾイル−α−D−又はL−アラビノフラノシルブロミド、2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−5−O−p−トルオイル−α−D−又はL−アラビノフラノシルクロリド、及び2,3,5−トリ−O−ベンジル−α−D−又はL−アラビノフラノシルブロミドでグリコシル化すること、得られる一般式5
【化8】


[式中、YはH,Cl又はFである]を有する9−(2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−β−D−又はL−エリトロペントフラノシル)プリン、一般式6
【化9】


[式中、YはH,Cl又はFである]を有する9−(3−デオキシ−2,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−又はL−エリトロペントフラノシル)プリン、一般式7
【化10】


[式中、YはH,Cl又はFである]を有する9−(2−デオキシ−2−フルオロ−3,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−又はL−アラビノフラノシル)プリン、一般式8
【化11】


[式中、YはH,Cl又はFである]を有する9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−5−O−p−トルオイル−β−D−アラビノフラノシル)プリン、一般式9
【化12】


を有する2−フルオロ−9−(2,3,5−トリ−O−ベンジル−β−D−アラビノフラノシル)プリンをそれぞれ単離すること、及び、上記のサンプルをナトリウムメトキシドを用いる脱ブロック条件下に曝し、対応する目的のヌクレオシド、式10
【化13】


[式中、Y=Hは10a、Y=Clは10bである]を有する2’−デオキシアデノシン、式11
【化14】


[式中、Y=Hは11a、Y=Clは11bである]を有する3’−デオキシアデノシン、式12
【化15】


[式中、Y=Hは12a、Y=Clは12bである]を有する9−(2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−アラビノフラノシル)アデニン、一般式13
【化16】


[式中、Y=Hは13a、Y=Clは13bである]を有する9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−アラビノフラノシル)アデニン、及び保護ベンジル基を除去した後に式14
【化17】


を有する2−フルオロ−9−β−D−又はL−アラビノフラノシルアデニン(フルダラビン)をそれぞれ得ることを含む製造方法に関わる。
【0009】
ヘプタノイルアミドプリン(、Y=1;、Y=Cl;、Y=F)は、対応する6−アミノプリンをN−メチルイミダゾール中でヘプタン酸無水物と処理することによって調製した。プリン化合物のカリウム塩は、プリン塩基のテトラヒドロフラン懸濁液を−35℃で有機塩基であるカリウムビス(トリメチルシリル)アミドで処理し、続いて反応混合物を室温まで温めることによってin situで形成した。グリコシル化は、外界温度又は還流温度で完結するまで、通常は14時間以内で実施した。グリコシル化段階においてN−9でのみグリコシル化された生成物を得るための位置特異性、及びβ−ヌクレオシド生成物を高収率で得ることは、いずれも予想できなかった。対応する6−へプタノイルアミドプリンは、該プリン塩基の有機溶媒への溶解性を高めたのみならず、N−9でグリコシル化された生成物の形成を促進し、公表されているほとんどの方法とは異なって、N−7でグリコシル化された生成物は実質上極めて少量も観察されなかった。ほとんどの場合、所望のN−9でβにグリコシル化された生成物の形成は、速く、かつ、認めうるほどのアノマー化なしに選択的に起こった。N−9でβにグリコシル化された生成物は、任意の適当な方法、好ましくは再結晶によって、又はシリカゲルカラム精製によって反応混合物から単離される。保護基の脱ブロックは、ブロックされたヌクレオシドを還流温度で当技術分野で周知のナトリウムメトキシド−メタノールで処理することによって完遂され、目的のヌクレオシドが得られる。当技術分野で広く知られているように、アリール(RO)低級アルキルオキシド又はアルコール中のアンモニアも脱ブロックを引き起こす。糖保護基の除去、それに続き付随的に起こるアグリコン部分中のへプタノイルアミド基の加水分解は、両方とも、ブロックされたヌクレオシドをナトリウムメトキシドで処理することによって達成され、対応する6−アミノプリンヌクレオシドが得られた。本方法の生成物、2’−デオキシアデノシン10a及び2−クロロ−2’−デオキシアデノシン(クラドリビン)10bは有用な細胞障害剤であり、また2’−デオキシアデノシン類似体(Cancer Res.、1982年、42巻、3911頁、及び欧州特許出願第351795号)、3’−デオキシアデノシン(コルジセピン)11a、抗腫瘍活性を有するヌクレオシド抗体(Suhadolnik,R.J.、「Nucleoside Antibiotics」ニューヨーク、Wiley−Interscience社)及び2−クロロ−3’−デオキシアデノシン11b(クラドリビンの直接類似体、有用な細胞障害剤)、2’−F−2’−デオキシ−アラ−アデノシン12a及び2−クロロ−2’−F−2’−デオキシ−アラ−アデノシン12b(クロファラビン、種々のヒト細胞系に対する細胞障害剤、ネズミ白血病L1210及びマウスのP388白血病、J.Med.Chem.、1992年、35巻、397頁)、2’−F−ジデオキシ−アラ−アデノシン13a(抗HIV剤として、H.Med.Chem.、1990年、33巻、978頁)及び2−クロロ−2’−F−ジデオキシ−アラ−アデノシン13b、及び2−フルオロ−アラ−アデノシン14(フルダラビン、リン酸フルダラビン合成用の前駆体、難治性慢性リンパ性白血病治療用FDA承認製品)の製造にとって有用である。
【0010】
実験
6−へプタノイルアミドプリン(1)
アデニン(40.0g、296.3ミリモル)をN−メチルイミダゾール(100ml)中に懸濁させた。窒素雰囲気下で機械的に撹拌されている混合物にヘプタン酸無水物(125ml、476.2ミリモル)を添加し、混合物を130℃で加熱して澄明溶液を得た。この溶液を130℃で30分間温め、撹拌しながら90℃まで冷却した。90℃で撹拌されている溶液にメタノール(700ml)を徐々に添加し、混合物を40℃で5分間撹拌した。分離した固体を濾過して集め、80℃/0.3mmHgで3時間乾燥し、粗生成物を得た。この材料を沸騰エタノール(700ml)から結晶化させ、51.0g(70%)の標題物を得た。

【0011】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン(2)
2−クロロアデニン(10.0g、59ミリモル)をN−メチルイミダゾール(25ml)及びヘプタン酸無水物(30ml、114.2ミリモル)と共に、6−ヘプタノイルアミドプリンについて記載したものと同様の方法で、130℃で加熱し、12.0g(72%)の2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリンを得た。

【実施例1】
【0012】
6−ヘプタノイルアミド−9−(2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−β−D−エリトロ−ペントフラノシル)−プリン
1.ヘプタノイルアミドプリン(4.94g、20ミリモル)を無水THF(55ml)に懸濁した。混合物を機械的に撹拌し、窒素雰囲気下で−35℃まで冷却した。−35℃で撹拌されている混合物に0.5M KHMDSトルエン溶液(40ml、20ミリミル)を5分間に渡って滴加した。混合物を45分間撹拌し、次いで、徐々に室温まで温め、そして室温で30分間撹拌した。撹拌されている混合物に乾燥粉末化した1−クロロ−2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−α−D−エリトロペントフラノース(8.58g、22ミリモル)を10分に渡って分割して添加し、混合物を外界温度で3時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、残留物を塩化メチレン(150ml)に溶かした。有機層を水(1×100ml)、5%NaHCO溶液(1×50ml)、塩水(1×50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させて粗残留物を得た。この材料を、溶媒として酢酸エチル:ヘキサン(4:6、v/v)を使用するシリカゲルカラム(3.5×40cm)で精製した。標題の9−β−Dヌクレオシドを単離し、エーテル:石油エーテル(3:1)から結晶化させ、7.6g(64%)の生成物を得た。

【0013】
6−アミノ−9−(2−デオキシ−β−D−エリトロペントフラノシル)プリン(2’−デオキシアデノシン)10a
2.6−ヘプタノイルアミド−9−ペントフラノシルプリン(1aの生成物、5.99g、10ミリモル)の無水メタノール(50ml)溶液に、45℃で25%CHONa−CHOH(1.6ml、7ミリモル)を一度に添加し、撹拌しながら溶液を45℃で10分間保持し、続いて室温で1時間撹拌した。溶液を撹拌しながら1時間冷却(氷浴)した。分離した固体を濾過して集め、メタノール(1×10ml)で洗浄した。最後に、固体を水から結晶化させ、1.83g(73%)の生成物10aを得た。融点188〜190℃(文献値、融点187〜189℃、標題の2−デオキシアデノシン生成物のその他すべての物理化学的特性は文献に報告されている2−デオキシアデノシンと同一である。
【実施例2】
【0014】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−(2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−β−D−エリトロペントフラノシル)プリン
a.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン(2.81g、10ミリモル)を無水THF(28ml)に懸濁した。窒素雰囲気下−30℃で機械的に混合されている混合物に、0.5M KHMDSトルエン溶液(20ml、10ミリモル)を添加し、混合物を−30℃で30分間撹拌した。混合物を室温まで温め、そして室温で30分間撹拌し、続いて1−クロロ−2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−α−D−エリトロペントフラノース(3.90g、10ミリモル)を5分間に渡って分割して添加した。溶液を外界温度で2時間撹拌した。溶液を真空で濃縮し、残留物を塩化メチレン(100ml)に溶かした。有機層を水(1×50ml)、5%NaHCO溶液(1×40ml)、塩水(1×40ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸散させて残留物を得た。この材料を、溶媒として酢酸エチル:ヘキサン(3:7、v/v)を使用するシリカゲルカラム(2.5×35cm)で精製した。純粋な分画を貯め、一緒にして溶媒を蒸発させて泡状物を得た。この材料を無水エーテルに懸濁し、30分間穏やかに還流させ、そして室温まで冷却した。分離した固体を濾過して集め、3.80g(60%)の標題化合物を得た。

【0015】
2−クロロ−6−アミノ−9−(2−デオキシ−β−D−エリトロ−ペントフラノシル)プリン(クラドリビン)10b
b.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−ペントフラノシルプリン(2aの生成物、3.60g、5.68ミリモル)の無水メタノール(30ml)溶液に、窒素雰囲気下、50℃で25%CHONa−CHOH(1.0ml、4.375ミリモル)を一度に添加した。混合物は直ちに澄明な溶液になり、溶液を還流温度で20分間温め、続いて室温で30分撹拌した。混合物をさらに10℃で30分間撹拌し、分離した固体を濾過して集め、冷メタノール(1×10ml)で洗浄し、気流乾燥した。この材料は1%エタノール水から結晶化され、純粋の10b(1.16g、72%)を与えた。融点217〜20℃(軟化)、凝固して290℃未満で融解しない[文献値、融点210〜15℃(軟化)次いで凝固して褐色に変化する]。

【実施例3】
【0016】
6−ヘプタノイルアミド−9−(3−デオキシ−2,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−エリトロペントフラノシル)プリン
1.反応混合物を還流温度で6時間温めたこと以外は実施例1に記載したものと同様にして、6−ヘプタノイルアミドプリン(2.47g、10ミリモル)を2,5−ジ−O−ベンゾイル−3−デオキシ−β−D−又はL−エリトロ−ペントフラノシルクロリド(3.60g、10ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルカラム精製の後に2.07g(37%)の標題化合物を得た。融点72〜74℃。

【0017】
6−アミノ−9−(3−デオキシ−β−D−エリトロペントフラノシル)プリン(3’−デオキシアデノシン、コルジセピン)11a
2.6−ヘプタノイルアミド−9−(3−デオキシ)ペントフラノシルプリン(3aの生成物、1.8g、3.15ミリモル)を、実施例1に対して記載したものと同様にして、ナトリウムメトキシド−メタノールで脱ブロックし、3−でオキシアデノシンを得た。粗生成物を沸騰水から結晶化させて、純粋な3−でオキシアデノシン11a(0.59g、75%)を得た。融点224〜225℃。[文献値、融点224〜225℃、標題の3−デオキシアデノシン生成物の他のすべての物理化学的特性は文献に報告されているものと同一である]。
【実施例4】
【0018】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−(3−デオキシ−2,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−エリトロ−ペントフラノシル)プリン
a.反応混合物を還流温度で4時間温めたこと以外は実施例2に記載したものと同様にして、2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン2(2.0g、7ミリモル)を2,5−ジ−O−ベンゾイル−3−デオキシ−β−D−エリトロ−ペントフラノシルクロリド(2.55g、7.1ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルカラム精製の後に1.76g(41%)の標題化合物を得た。

【0019】
2−クロロ−6−アミノ−9−(3−デオキシ−β−D−エリトロ−ペントフラノシル)プリン(2−クロロ−3’−デオキシアデノシン)11b
b.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−3−デオキシ−ペントフラノシルプリン(4aの生成物、1.7g、2.8ミリモル)を、実施例2に対して記載したものと同様に、ナトリウムメトキシド−メタノールで処理して2−クロロ−3’−デオキシアデノシン11b(0.572、72%)を得た。

【実施例5】
【0020】
6−ヘプタノイルアミド−9−(2’−デオキシ−2’−フルオロ−3,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン
a.6−ヘプタノイルアミドプリン(2.47g、10ミリモル)を、実施例3に対して記載したものと同様にして、3,5−ジ−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D又はL−アラビノフラノシルブロミド(4.44g、10ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルクロマト精製の後に標題のブロックされたヌクレオシド3.04g(51%)を得た。

【0021】
6−アミノ−9−(2’−デオキシ−2’−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン12a(2’−デオキシ−2’−β−フルオロアデノシン)
b.6−ヘプタノイルアミド−9−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−又はL−アラビノフラノシルプリン(5aの生成物、2.72g、4.5ミリモル)を、実施例1に対して記載したものと同様に、ナトリウムメトキシド−メタノールで処理して、2’−デオキシ−2’−β−フルオロアデノシン12a(1.01g、81%)を得た。

【実施例6】
【0022】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−(2−デオキシ−2−フルオロ−3,5−ジ−O−ベンゾイル−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン
a.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン(5.0g、17.8ミリモル)を、実施例4に対して記載したものと同様にして、3,5−ジ−O−ベンゾイル−2−デオキシ−2−フルオロ−α−D又はL−アラビノフラノシルブロミド(7.86g、17.85ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルクロマト精製の後に標題のブロックされたヌクレオシド6.0g(54%)を脱ブロックに適した泡状物として得た。泡状物の僅かな部分をエタノールから再結晶させ、白色固体を得た。融点85℃で軟化し、95〜98℃で融解する。

【0023】
2−クロロ−9−(2’−デオキシ−2’−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(クロファラビン)12b
b.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミンド−9−(2−デオキシ−2−フルオロ)−β−D−アラビノフラノシルプリン(6aの生成物、14.3g、22.91ミリモル)の懸濁液を、実施例2に対して記載したものと同様に、ナトリウムメトキシド−メタノールで処理し、粗クロファラビンを得た。この材料を沸騰95%エタノール水から2回結晶化させて純粋なクロファラビン12b(5.01g、60%)を得た。

【実施例7】
【0024】
6−ヘプタノイルアミド−9−(2’,3’−ジデオキシ−2’−フルオロ−5−O−p−トルオイル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
a.6−ヘプタノイルアミドプリン(2.47g、10ミリモル)を、実施例3に対して記載したものと同様に、2,3−ジデオキシ−2−β−フルオロ−5−O−p−トルオイル−クロリド(2.9g、10ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルクロマト精製の後に標題のブロックされたヌクレオシドを得た。ブロックされたヌクレオシドをメタノールから再結晶し、2.08g(43%)の生成物を得た。

【0025】
9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(2’−F−ddアラ−A、13a)
b.6−ヘプタノイルアミド−2’−3’−ジデオキシ−2’−フルオロ−5−O−トルオイルプリン(7aの生成物、1.90g、3.93ミリモル)の懸濁液を、実施例1に対して記載したものと同様に、ナトリウムメトキシド−メタノールで処理し、粗2’−F−dd−アラ−Aを得た。この材料を20%エタノール水から結晶化して純粋F−dd−アラ−A 13a(0.81g、81%)を得た。

【実施例8】
【0026】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−(2’,3’−ジデオキシ−2’−フルオロ−5−O−p−トルオイル−β−D−アラビノフラノシル)プリン
a.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン(5.62g、20ミリモル)を、実施例4に対して記載したものと同様に、2’,3’−ジデオキシ−2’−β−フルオロ−5−O−p−トルオイルクロリド(5.8g、20ミリモル)とカップリングさせ、シリカゲルクロマト精製の後に標題のブロックされたヌクレオシドを得て、メタノールから再結晶し、2.49g(24.3%)の生成物を得た。

【0027】
2−クロロ−9−(2,3−ジデオキシ−2−フルオロ−β−D−トレオ−ペントフラノシル)アデニン(2−クロロ−2’−F−ddアラA)13b
b.2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−2’,3’−ジデオキシ−2’−フルオロ−5−O−トルオイルプリン(8aの生成物、2.07g、4ミリモル)の懸濁液を、実施例2に対して記載したものと同様に、ナトリウムメトキシド−メタノールで処理し、粗生成物を得た。これを5%メタノール水から結晶化して純粋な生成物13b(0.96g、84%)を得た。

【実施例9】
【0028】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミドプリン(2)
6−アミノ−2−クロロプリン(2.37g、14ミリモル)を乾燥キシレン(5mL)に懸濁し、懸濁液に窒素雰囲気下で磁気撹拌しながらヘプタン酸無水物(4.0mL、15.26ミリモル)を添加した。混合物を還流温度で2時間温め、真空(高真空、60℃湯浴)で半固体物になるまで濃縮した。残留物に新しいヘプタン酸無水物(4.0mL、15.26ミリモル)を添加し、撹拌しながら混合物をオイルバス中(210℃)で加熱した。この時点で、澄明橙色の溶液が観察された(内温205〜207℃)。澄明液を撹拌しながら氷浴(2〜5℃)中で急速に冷却した。混合物(内温55℃)にメタノール(30mL)を添加し、さらに30分間撹拌を継続した(氷浴)。濾過によって集められ分離された固体を、メタノール(1×10mL)、続いてジエチルエーテル(2×20mL)で洗浄した。固体を70℃/0.3mmHgで3時間乾燥し、灰白色固体として3.01g(76%)のを得た。mp269〜270℃。R 0.82(20%メタノール−塩化メチレン)。

【0029】
2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル)−α−D−リボフラノシルクロリド
2−デオキシ−D−リボース(24.2g、0.2モル)を無水メタノール(486mL)に溶解した。1%メタノール性HCL(54mL、メタノール中に無水HClを吹き込んで調製)を添加し、容器を密閉し、15分間密閉状態に置きメチルグリコシドを形成した。炭酸銀(10.0g)を添加した。混合物を十分に振とうし、次いで濾過した。濾液を真空(アスピレータ、30℃)でオイルまで濃縮した。乾燥ピリジンを添加し(2×10mL)、溶液を真空で濃縮し、次いで30℃/0.3mmHgの高真空下に1時間保ち粗メチルグリコシド(約36g)を得た。グリコシドを乾燥ピリジン(160mL)に溶解し、溶液を3〜5℃まで冷却した(氷水浴)。温度を20℃未満に維持しながら、p−トルオイルクロリド(68g、0.44モル)を滴加した。添加終了後、混合物を1夜室温に保持した。翌日、氷冷水(600mL)を添加し、混合物をエーテル(2×400mL)で抽出した。一緒にしたエーテル抽出液を引き続き水(2×200mL)、希硫酸(2.5N、2×300mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×400mL)で洗浄し、乾燥した(MgSO)。混合物を濾過し、濾液を30℃で真空下に(アスピレータ、次いで0.3mmHgで1時間)濃縮し、黄色シロップとして1−O−メチル−3,5−ジ−(p−トルオイル)−2−デオキシ−D−リボフラノシド(約90g)を得た。シロップを氷酢酸(60mL)に溶解し、次いでHClガスで飽和した酢酸(160mL)に添加した。温度を10℃に維持しながら、溶液中に無水HClを10分間通した(溶液は濃い結晶性ペーストに変化した)。混合物を無水エーテル(100mL)で希釈し、そして濾過し、得られた固体をトルエン(500mL)から再結晶し、真空デシケータ中、ソーダ石灰及びP上で乾燥して純粋な生成物44.0g(51%)を得た。融点117〜119℃。
【0030】
2−クロロ−6−ヘプタノイルアミド−9−(2−デオキシ−3,5−ジ−O−p−トルオイル−β−D−エリトロペントフラノシル)プリン(5)
アミド(3.94g、14ミリモル)を乾燥アセトニトリル(60mL)に懸濁し、混合物を窒素雰囲気下で40℃まで温めた。水素化ナトリウム(60%油性、0.56g、14ミリモル)を5分間に渡って分割して添加し、得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した。混合物に、乾燥粉末化α−クロロ糖(6.0g、15.4ミリモル)を、撹拌しながら10分間に渡って分割して添加した。撹拌を2時間30分継続した。反応混合物を真空で(アスピレータ、40℃湯浴)濃縮し、残留物を塩化メチレン(200mL)と水(50mL)の間に分配させた。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出した(2×75mL)。一緒にした有機抽出液を1%希塩酸(1×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム溶液(1×100mL)及び塩水(1×100mL)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)、濾過し、そして半固体物にまで濃縮(アスピレータ、40℃湯浴)した。残留物をさらに1時間乾燥し(高真空、35℃湯浴)固体を得た。ブロックされたヌクレオシド)の収率を最大にするためには、この段階で残留塩化メチレンを除去することが必須である。固体を沸騰ジエチルエーテル(1×70mL)と一緒にして粉砕し、次いで、混合物を室温で30分間撹拌した。分離した固体を濾過して集め4.0gの固体を得た(気流乾燥、10分)。この材料をさらに沸騰エーテル(1×25mL)と一緒にして10分間粉砕し、室温まで冷却し、濾過して固体を集め、次いで50℃/0.3mmHgで2時間乾燥して3.64g(41%)の化合物を得た。融点128〜130℃。R 0.55(40%酢酸エチル−ヘキサン)。

【0031】
2−クロロ−2’−デオキシアデノシン(10b)
ブロックされたヌクレオシド(3.60g、5.68ミリモル)を無水メタノール(30mL)に懸濁し、撹拌しながら50℃(内温)まで温めた。撹拌されている懸濁液にナトリウムメトキシド(25wt%メタノール溶液、1.0mL、4.375ミリモル、pH約10.5)を添加すると、得られた澄明溶液は、室温で20分間撹拌した後に曇りを生じた。溶液を氷冷浴中(5〜10℃)で窒素雰囲気下にさらに30分間撹拌した。濾過して固体を集め、冷メタノール(1×10mL)で洗浄し、気流乾燥して1.28gを得た。
材料を沸騰エタノール(20mL)と一緒にして粉砕し、混合物を室温で15分間撹拌した。濾過して固体を集め、70℃/0.3mmHgで3時間乾燥して1.164g(72%)の2−クロロ−2’−デオキシアデノシンを得た。融点220℃(210〜215℃で軟化)。R 0.31(20%メタノール−塩化メチレン)。
【0032】
本発明は、以下の長所を備えている。
1.6−アミノプリン(「アデニン誘導体」)に対し、そのプリン塩基に対して適切な溶解性及びかさばりを付与する保護基を使用することによって、有機溶媒に可溶で、かつ、N位が障害され、活性化糖とカップリングさせて9−β−プリンヌクレオシドを合成する際にその位置での反応を最小にするような保護された塩基を与える。
2.保護されたプリン塩基を適当な塩基及び溶媒と一緒に使用することによって、保護されたプリンを活性化糖にカップリングさせてヌクレオシドを形成する際のα−異性体の形成を最小にする。
3.双極性、非プロトン溶媒中で有機可溶性金属塩基を使用することによって、有機可溶性プリン塩基誘導体を活性化糖とカップリングさせてヌクレオシドを形成する。
4.溶媒テトラヒドロフラン中で6−ヘプタノイルアミドプリン塩基及びカリウムヘキサメチルジシラジドを使用することによって、その塩基を活性化糖にカップリングさせてヌクレオシドを形成する。
5.クラドリビン、クロファラビン、フルオロジデオキシアデノシン(FddA)、フルダラビン、及びコルジセピンの合成。
【0033】
以上の説明は本発明を単に例示するものであり、本発明は以下に添付の特許請求の範囲によってのみ制約されるものであることを意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式の保護された9−置換プリンヌクレオシド(I)
【化1】


[式中、アシルは1〜14個の炭素原子を含み、Yは非反応性基である]の製造方法であって、
次式のアニオン性6−置換プリン塩(II)
【化2】


[式中、ZはNa又はKである]を非反応性溶媒中でO−保護活性化糖と、本質的に7位−類似体の形成なしに(II)が(I)を生成するように反応させることを含む、
製造方法。
【請求項2】
次式の保護された9−置換プリンヌクレオシド(I)
【化3】


[式中、xは4〜12であり、YはH、Cl、F、Br、OCH、NH及びNHR(Rは非反応性基である)からなる群から選択される]の製造方法であって、
(a)次式のアニオン性6−置換プリン(II)
【化4】


[式中、ZはNa又はKである]を、
(b)O−保護活性化糖と、非反応性溶媒中で本質的に7位−類似体の形成なしに(II)が(I)を生成するように反応させることを含む、
製造方法。
【請求項3】
xが5である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記活性化糖がペンタフラノース、2−デオキシペントフラノース、及び保護されたOH基を有する置換2−デオキシペンタフラノースからなる群から選択される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記溶媒が無水テトラヒドロフランである、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
(II)が、次式の化合物(III)
【化5】


を塩基と反応させることによって製造される、請求項2又は4に記載の方法。
【請求項7】
化合物(III)がY−アデニンを次式の無水物
【化6】


[式中、xは4〜12である]と反応させることによって調製される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
xが5〜9である、請求項2記載の方法。
【請求項9】
前記活性化糖が1−ハロ糖である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
(II)が、次式の化合物III
【化7】


をカリウムヘキサメチルジシラジド(KHMDS)と反応させることによって製造される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項11】
前記のOが保護された糖Iを脱保護し、及び前記アシル基を加水分解して6−アミノプリンヌクレオシドを製造する、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−クロロ−2’−F−2’−デオキシ−アラ−アデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−クロロ−2’−F−ジデオキシ−アラ−アデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2’−F−ジデオキシ−アラ−アデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−フルオロ−アラ−アデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−デオキシアデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−クロロ−2’−デオキシアデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項18】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが3’−デオキシアデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項19】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2−クロロ−3’−デオキシアデノシンである、請求項11記載の方法。
【請求項20】
前記6−アミノプリンヌクレオシドが2’−F−2’−デオキシ−アラ−アデノシンである、請求項11記載の方法。

【公表番号】特表2006−500375(P2006−500375A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−530829(P2004−530829)
【出願日】平成15年7月15日(2003.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2003/022163
【国際公開番号】WO2004/018490
【国際公開日】平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願人】(591130401)アシュ スチーブンス,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】