説明

E1活性化酵素の阻害剤

本発明は、E1活性化酵素を阻害する化合物、この化合物を含む薬学的組成物、およびこの化合物を使用する方法に関する。この化合物は、障害、特に細胞増殖性障害(癌、炎症性障害および神経変性障害、および感染に関連する炎症および悪液質を含む)を処置するのに有用である。本発明は、E1型活性化酵素(特にNAE)の有効な阻害剤である化合物を提供する。本発明の化合物は、一般式I−Aを有する化合物であるか、またはそれらの薬学的に受容可能な塩である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I−A):
【化1】

の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
環Aは以下:
【化2】

からなる群から選択され;
環Aの1個の環窒素原子が場合により酸化されており;
Xは、−CH−、−CHF−、−CF−、−NH−、または−O−であり;
Yは、−O−、−S−、または−C(R)(R)−であり;
各Rは独立して、水素、ハロ、−CN、−OH、−O−(C1〜4脂肪族)、−NH、−NH−(C1〜4脂肪族)、−N(C1〜4脂肪族)、−SH、−S−(C1〜4脂肪族)、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であり;
は、水素、−OR、−SR、−N(R、または場合により置換された脂肪族、アリール、またはヘテロアリール基であり;
は、水素、ハロ、−OR、−SR、−N(R、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であり;
は、水素、フルオロ、−N(R、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であり、Rは、水素、フルオロ、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であるか、またはRおよびRはともに=Oまたは=C(Rを形成し;
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、−NR、−R、−SH、−SCH、−S−R10、−OH、−OCH、または−O−R11であり;
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、−N(R、−CN、−O−(C1〜4脂肪族)、−OH、−SR、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であり;
3aは、水素、フルオロ、−CN、−N、ヒドロキシ、−OR21、−NH、−NH(R21)、−N(H)CO21、−N(H)C(O)R21、−CON(H)R21、−C(O)R、−OC(O)N(H)R21、−OC(O)R21、−OC(O)OR21、−C1〜4フルオロ脂肪族、または−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5x、または−C(O)N(R4x)(R4y)からなる群から独立して選択される1個または2個の置換基で場合により置換される−C1〜4脂肪族からなる群から選択され;
3bは、水素、フルオロ、C1〜4脂肪族、およびC1〜4フルオロ脂肪族からなる群から選択され;
3cは、水素、フルオロ、−CN、−N、ヒドロキシ、−OR21、−NH、−NH(R21)、−N(H)CO21、−N(H)C(O)R21、−CON(H)R21、−OC(O)N(H)R21、−OC(O)R21、−OC(O)OR21、−C1〜4フルオロ脂肪族、または−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5x、または−C(O)N(R4x)(R4y)からなる群から独立して選択される1個または2個の置換基で場合により置換される−C1〜4脂肪族からなる群から選択され;
3dは、水素、フルオロ、C1〜4脂肪族、およびC1〜4フルオロ脂肪族からなる群から選択され;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜4脂肪族、またはC1〜4フルオロ脂肪族であるか;または2個のRは、これらが結合している炭素原子とともに3〜6員環の炭素環を形成するか;または1個のRは、Rおよびその間に存在する炭素原子とともに3〜6員環のスピロ環式環を形成するか;または2個のRはともに=Oを形成し;
は水素またはC1〜4脂肪族であるか;またはRは、1個のRおよびその間に存在する炭素原子とともに3〜6員環のスピロ環式環を形成し;
5’は水素またはC1〜4脂肪族であり;
各Rは独立して水素またはC1〜4脂肪族であり;
は、場合により置換されたC1〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
は水素またはC1〜4脂肪族であり;
は、−V−Z−R12a、−V−Z−R12b、−R12c、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基は炭素原子に結合しており;
10は、非置換C2〜10脂肪族、置換C1〜10脂肪族、または場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり;
11は、非置換C2〜10脂肪族、置換C1〜10脂肪族、または場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり;
4xは、水素、C1〜4アルキル、C1〜4フルオロアルキル、またはC6〜10アラ(C1〜4)アルキルであって、これらのアリール部分は場合により置換されていてもよく;
4yは、水素、C1〜4アルキル、C1〜4フルオロアルキル、C6〜10アラ(C1〜4)アルキルであって、これらのアリール部分は場合により置換されていてもよく、または場合により置換された5員環または6員環のアリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル環であるか;または
4xおよびR4yは、これらが結合している窒素原子とともに場合によって置換されている4〜8員環のヘテロシクリル環を形成し、さらに、該窒素原子の他に、N、O、およびSから独立して選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各R5xは独立して、水素、C1〜4アルキル、C1〜4フルオロアルキル、または場合により置換されたC6〜10アリールまたはC6〜10アラ(C1〜4)アルキルであり;
Vは、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−C(NR13)=N−、−C(=N(R13))−N(R13)−、−C(OR11)=N−、−CON(R13)−、−N(R13)C(O)−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)S(O)−、−N(R13)SO−N(R13)−、−N(R13)CO−、−SON(R13)−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−OC(O)N(R13)−、−N(R13)−N(R13)−であり;
Zは、場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R13)=C(R13)−、−C≡C−、−O−、−S−、−N(R13)−、−N(R13)CO−、−N(R13)CO−、−C(O)N(R13)−、−C(O)−、−C(O)−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)N(R13)−、−OC(O)N(R13)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R13)S(O)−、−S(O)N(R13)−で場合により中断され;
12aは、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族基であり;
12bは、ハロ、−NO、−CN、−OR14、−SR15、−N(R16、−N(R16)C(O)R15、−N(R16)C(O)N(R16、−N(R16)CO14、−O−CO−R14、−OC(O)N(R16、−OC(O)R14、−N(R16)−N(R16、−N(R16)−OR15、−N(R16)S(O)15、または−N(R16)SO−N(R16、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−C(R14)=N−OR14、−CO14、−C(O)−C(O)R14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(=NR16)−N(R16、または−C(=NR16)−OR14であり;
12cは、−NO、−CN、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(O)R15、−N(R16)C(O)N(R16、−O−CO−R14−、−OC(O)N(R16、−OC(O)R14、−CO14、−C(O)−C(O)R14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−N(R16)−N(R16、−N(R16)−OR15、−N(R16)S(O)15、または−N(R16)SO−N(R16であり;
各R13は独立して、水素であるか、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
各R14は独立して、水素であるか、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
各R15は独立して、場合により置換された脂肪族またはアリール基であり;
各R16は独立して、場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であるか;または同じ窒素原子上の2個のR16は該窒素原子とともに場合により置換された5〜8員環のヘテロシクリル環を形成し、さらに、該窒素原子の他に、N、O、およびSからなる群から選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各R21は独立して、場合により置換されたC1〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
mは1、2、または3であり;
但し、
環AがA−iであり、Xが−O−であり、Yが−O−または−CH−であり、Rが水素またはクロロであり、R3aがヒドロキシルまたは−OCOR21であり、R3bが水素であり、R3cがヒドロキシルまたは−OCOR21であり、R3dが水素であり、RおよびRがそれぞれ水素であり、mが1である場合、Rは、ブロモ、フルオロ、−NR、−R、−SR10、または−OR11であり、Rは、置換脂肪族、または場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、環状脂肪族、ヘテロシクリル、(環状脂肪族)アルキル、または(ヘテロシクリル)アルキルであり、Rは非置換イミダゾール以外である、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項2】
以下:
(a)Xは−O−である;
(b)Yは−O−または−CH−である;
(c)R3aは−OHである;
(d)R3bおよびR3dはそれぞれ独立して水素またはC1〜4脂肪族である;
(e)R3cは、水素、フルオロ、または−ORである;
(f)RおよびR5’はそれぞれ水素である;
(g)各Rは水素である;
(h)各Rは水素である;
(i)Rは水素である;
(j)Rは水素である;
(k)Rは、水素、ハロ、またはC1〜4脂肪族である
の1つ以上の特徴によって特徴付けられる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(I):
【化3】

の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
Xは、−CH−、−NH−、または−O−であり;
Yは−O−または−CH−であり;
Qは=N−または=CH−であり;
は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、−NR、−R、−S−R10、または−O−R11であり;
は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、−N(R、−CN、−O−(C1〜4脂肪族)、−OH、−SR、または場合により置換されたC1〜4脂肪族基であり;
3aは、水素、ヒドロキシ、−NH、−C1〜4脂肪族、フルオロ、−CN、−C1〜4フルオロ脂肪族、−OR21、−NH(R21)、−N(H)CO21、−N(H)C(O)R21、−CON(H)R21、−OC(O)N(H)R21、−OC(O)R21、および−OC(O)OR21からなる群から選択され;
3bは、水素、フルオロ、C1〜4脂肪族、およびC1〜4フルオロ脂肪族からなる群から選択され;
3cは、水素、ヒドロキシ、−NH、−C1〜4脂肪族、フルオロ、−CN、−C1〜4フルオロ脂肪族、−OR21、−NH(R21)、−N(H)CO21、−N(H)C(O)R21、−CON(H)R21、−OC(O)N(H)R21、−OC(O)R21、および−OC(O)OR21からなる群から選択され;
3dは、水素、フルオロ、C1〜4脂肪族、およびC1〜4フルオロ脂肪族からなる群から選択され;
各Rは独立して、水素またはC1〜4脂肪族であるか;または2個のRは、これらが結合している炭素原子とともに3〜6員環の炭素環を形成するか;または1個のRは、Rおよびその間に存在する炭素原子とともに3〜6員環のスピロ環式環を形成するか;
は水素またはC1〜4脂肪族であるか;またはRは、1個のRおよびその間に存在する炭素原子とともに3〜6員環のスピロ環式環を形成し;
各Rは独立して水素またはC1〜4脂肪族であり;
は、場合により置換されたC1〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
は水素またはC1〜4脂肪族であり;
は、−V−Z−R12a、−V−Z−R12b、−R12c、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基は炭素原子に結合しており;
10は、場合により置換されたC2〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり;
11は、場合により置換されたC2〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり;
Vは、−S(O)−、−S(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−C(NR13)=N−、−C(=N(R13))−N(R13)−、−C(OR11)=N−、−CON(R13)−、−N(R13)C(O)−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)S(O)−、−N(R13)SO−N(R13)−、−N(R13)CO−、−SON(R13)−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−OC(O)N(R13)−、−N(R13)−N(R13)−であり;
Zは、場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R13)=C(R13)−、−C≡C−、−O−、−S−、−N(R13)−、−N(R13)CO−、−N(R13)CO−、−C(O)N(R13)−、−C(O)−、−C(O)−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)N(R13)−、−OC(O)N(R13)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R13)S(O)−、−S(O)N(R13)−で場合により中断され;
12aは、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族基であり;
12bは、ハロ、−NO、−CN、−OR14、−SR15、−N(R16、−N(R16)C(O)R15、−N(R16)C(O)N(R16、−N(R16)CO14、−O−CO−R14、−OC(O)N(R16、−OC(O)R14、−N(R16)−N(R16、−N(R16)S(O)15、または−N(R16)SO−N(R16、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−C(R14)=N−OR14、−CO14、−C(O)−C(O)R14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(=NR16)−N(R16、または−C(=NR16)−OR14であり;
12cは、−NO、−CN、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(O)R15、−N(R16)C(O)N(R16、−O−CO−R14−、−OC(O)N(R16、−OC(O)R14、−CO14、−C(O)−C(O)R14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−N(R16)−N(R16、−N(R16)S(O)15、または−N(R16)SO−N(R16であり;
各R13は独立して、水素であるか、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
各R14は独立して、水素であるか、または場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
各R15は独立して、場合により置換された脂肪族またはアリール基であり;
各R16は独立して、場合により置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であるか;または同じ窒素原子上の2個のR16は該窒素原子とともに場合により置換された5〜8員環のヘテロシクリル環を形成し、さらに、該窒素原子の他に、N、O、およびSからなる群から選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各R21は独立して、場合により置換されたC1〜10脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル基であり;
但し、
Xが−O−であり、Yが−O−または−CH−であり、Qが=N−であり、Rが水素またはクロロであり、R3aがヒドロキシルまたは−OCOR21であり、R3bが水素であり、R3cがヒドロキシルまたは−OCOR21であり、R3dが水素であり、RおよびRがそれぞれ水素である場合、Rは、ブロモ、フルオロ、−NR、−R、−SR10、または−OR11であり、Rは、置換脂肪族、または場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、環状脂肪族、ヘテロシクリル、(環状脂肪族)アルキル、または(ヘテロシクリル)アルキルである、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項4】
以下(a)〜(f):
(a)R3aは、水素、ヒドロキシ、メトキシ、C1〜4脂肪族、C1〜4フルオロ脂肪族、およびフルオロからなる群から選択される;
(b)R3bは水素である;
(c)R3cは、水素またはヒドロキシである;
(d)R3dは水素である;
(e)各Rは水素である;
(f)Rは水素である
の1つ以上の特徴によって特徴付けられる、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
式(II−A)または(II−B)
【化4】

の請求項4に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項6】
式(III−A)または(III−B)
【化5】

の請求項4に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項7】
式(IV−A)または(IV−B)
【化6】

の請求項4に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項8】
式(V):
【化7】

の請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
環Bは、場合により置換された5員環または6員環のアリール環またはヘテロアリール環であり、0〜3個の環窒素原子を有しており、場合により酸素および硫黄から選択される1個のさらなる環ヘテロ原子を有しており;
環Bの置換可能な環炭素原子は、C1〜6脂肪族、C1〜6フルオロ脂肪族、ハロ、−Ra17、−Rb17、−Z17−Ra17、および−Z17−Rb17からなる群から独立して選択される0〜2個の置換基で置換されているか、または2個の隣接する置換基は、これらの間に存在する環原子とともに、場合により置換された5員環または6員環の縮合芳香族環または縮合非芳香族環を形成し、O、N、およびSからなる群から選択される0〜3個の環ヘテロ原子を有し;
17は、場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R14)=C(R14)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R15)−、−N(R15)−、−N(R15)C(O)−、−NR15C(O)N(R15)−、−N(R15)CO−、−N(R15)SO−、−C(O)N(R15)−、−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、または−OC(O)N(R15)−で場合により中断され、ここで、Z17またはその一部分は場合により3〜7員環の一部分を形成し;
各Ra17は独立して、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族環であり;
各Rb17は独立して、−NO、−CN、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−OR14、−SR15、−S(O)R15、−SO15、−SON(R16、−N(R16、−NR16C(O)R14、−NR16C(O)N(R16、−NR16CO14、−O−CO14、−OC(O)N(R16、−O−C(O)R14、−CO14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(O)N(R16)C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(=NR16)−N(R16、−N(R16)SO15、−N(R16)SON(R16である、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項9】
環Bが、ハロ、−OH、−O(C1〜3アルキル)、−CN、−N(R、−C(O)(C1〜3アルキル)、−COH、−CO(C1〜3アルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C1〜3アルキル)、−C1〜3脂肪族、−C1〜3フルオロ脂肪族、−O(C1〜3フルオロ脂肪族)、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択される0〜2個の置換基で置換されているフェニル環である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が、C1〜10脂肪族、−Z−R12a、−Z−R12b、−L−Z−R12a、−L−Z−R12b、−L−R12aまたは−L−R12dであり;
Lが、−C(R13)=C(R13)−または−C≡C−であり;
12dが、−NO、−CN、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−CO14、−C(O)R14、または−C(O)N(R16)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
が、−V−R12a、−V−Z−R12a、−V−Z−R12b、または−Z−V−R12aである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
式(VI):
【化8】

によって特徴付けられる請求項10に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
は、−Z−、−L−、−V−、−V−Z−、または−Z−V−であり;
環Cは、場合により置換された5員環または6員環のアリール、環状脂肪族、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル環であり、0〜3個の環窒素原子を有しており、場合により酸素および硫黄から選択される1個のさらなる環ヘテロ原子を有しており;
環Cの置換可能な環炭素原子は、C1〜6脂肪族、C1〜6フルオロ脂肪族、ハロ、−Ra12、−Rb12、−Z12−Ra12、および−Z12−Rb12からなる群から独立して選択される0〜2個の置換基で置換されているか、または環Cの2個の隣接する置換基は、これらの間に存在する環原子とともに、場合により置換された5員環または6員環の縮合芳香族環または縮合非芳香族環を形成し、O、N、およびSからなる群から選択される0〜3個の環ヘテロ原子を有し;
12は、場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R14)=C(R14)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R15)−、−N(R15)−、−N(R15)C(O)−、−NR15C(O)N(R15)−、−N(R15)CO−、−N(R15)SO−、−C(O)N(R15)−、−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、または−OC(O)N(R15)−で場合により中断され、ここで、Z12またはその一部分は場合により3〜7員環の一部分を形成し;
各Ra12は独立して、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族環であり;
各Rb12は独立して、−NO、−CN、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−OR14、−SR15、−S(O)R15、−SO15、−SON(R16、−N(R16、−NR16C(O)R14、−NR16C(O)N(R16、−NR16CO14、−O−CO14、−OC(O)N(R16、−O−C(O)R14、−CO14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(O)N(R16)C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(=NR16)−N(R16、−N(R16)SO15、−N(R16)SON(R16であり、いくつかの実施形態では、各Rb12は独立して、−CN、−N(R、−NRC(O)R、−NR−C(O)N(R、−NRCO、−C(O)N(R、−CO、または−ORである、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項13】
Zは、1個または2個のRまたはRで場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり;
各Rは独立して、−ハロ、−OH、−O(C1〜4アルキル)、−O(C1〜4ハロアルキル)、−CN、−N(R、−C(O)(C1〜4アルキル)、−COH、−CO(C1〜4アルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C1〜4アルキル)、または場合により置換されたアリールからなる群から選択され;
各Rは独立して、Rまたは場合により置換されたアリールまたはヘテロアリール基で場合により置換されたC1〜3脂肪族であるか;または同じ炭素原子上の2個のRは、これらが結合している炭素原子とともに3〜6員環の環状脂肪族環を形成し;
環Cは、場合により置換されたフェニル環または場合により置換されたC3〜6環状脂肪族環である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が−NRであり、化合物が式(VII):
【化9】

であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
は水素またはC1〜4脂肪族であり;
環Dは、場合により置換された単環式または二環式のアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族環である、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項15】
環Dのそれぞれの置換可能な飽和環炭素原子は、置換されていないか、または=O、=S、=C(R14、=N−N(R16、=N−OR14、=N−NHC(O)R14、=N−NHCO15、=N−NHSO15、=N−R14、または−Rで置換されており;
環Dのそれぞれの置換可能な不飽和炭素原子は、置換されていないか、または−Rで置換され;
各Rは独立して、C1〜6脂肪族、C1〜6フルオロ脂肪族、ハロ、−Ra7、−Rb7、−Z−Ra7、および−Z−Rb7からなる群から選択され;
は、場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R14)=C(R14)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R15)−、−N(R15)−、−N(R15)C(O)−、−NR15C(O)N(R15)−、−N(R15)CO−、−N(R15)SO−、−C(O)N(R15)−、−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、または−OC(O)N(R15)−で場合により中断され、ここで、Zまたはその一部分は、場合により3〜7員環の一部を形成し;
各Ra7は独立して、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族環であり;
各Rb7は独立して、−NO、−CN、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−OR14、−SR15、−S(O)R15、−SO15、−SON(R16、−N(R16、−NR16C(O)R14、−NR16C(O)N(R16、−NR16CO14、−O−CO14、−OC(O)N(R16、−O−C(O)R14、−CO14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(O)N(R16)C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(=NR16)−N(R16、−N(R16)SO15、−N(R16)SON(R16である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
環Dが、場合により置換されたフェニル、ナフチル、またはインダニル環である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
環Dは、以下:
【化10】

からなる群から選択され;
式中、各R8pは独立して、=O、フルオロ、−OR5x、または−OR5x、−N(R4x)(R4y)、−CO5x、または−C(O)−N(R4x)(R4y)で場合により置換されるC1〜4脂肪族またはC1〜4フルオロ脂肪族からなる群から選択され、但し、R8pは、環酸素原子に隣接した位置にある場合には−OR5x以外であり;
sは、0、1、または2であり;
tは、0、1、または2である、請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
は、−O−R11、−S−R10、または−NRであり;
、R10、およびR11はそれぞれ独立して、−Z18、−Z19、または−Z20であり;
は場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R13)=C(R13)−、−C≡C−、−O−、−S−、−N(R13)−、−N(R13)CO−、−N(R13)CO−、−C(O)N(R13)−、−C(O)−、−C(O)−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)N(R13)−、−OC(O)N(R13)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R13)S(O)−、−S(O)N(R13)−で場合により中断され;
は場合により置換されたC2〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R13)=C(R13)−、−C≡C−、−O−、−S−、−N(R13)−、−N(R13)CO−、−N(R13)CO−、−C(O)N(R13)−、−C(O)−、−C(O)−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、−N(R13)C(O)N(R13)−、−N(R13)N(R13)−、−OC(O)N(R13)−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R13)S(O)−、−S(O)N(R13)−で場合により中断され;
18は、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族基であり;
19は、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−S(O)R15、−SO15、−SO−N(R16、−C(R14)=N−OR14、−CO14、−C(O)−C(O)R14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(=NR16)−N(R16、または−C(=NR16)−OR14であり;
20は、ハロ、−NO、−CN、−OR14、SR15−、−N(R16、−N(R16)C(O)R15、−N(R16)C(O)N(R16、−N(R16)CO14、−O−CO−R14−、−OC(O)N(R16、−OC(O)R14、−N(R16)−N(R16、−N(R16)S(O)15、または−N(R16)SO−N(R16であり;
は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
は、−F、−OH、C1〜3脂肪族および場合により置換されたアリールからなる群から選択される1個または2個の基で場合により置換されたC1〜4アルキレン鎖であり;
は、−F、−OH、C1〜3脂肪族および場合により置換されたアリールからなる群から選択される1個または2個の基で場合により置換されたC2〜4アルキレン鎖である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
式(VIII):
【化11】

によって特徴付けられる、請求項19に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって、式中:
は、−O−、−S−、または−N(R)−であり;
環Eは、単環式または二環式のアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族基であり;
環Eのそれぞれの置換可能な環窒素原子は、置換されていないか、または−C(O)R14、−C(O)N(R16、−CO14、−SO15、−SON(R16で置換されているか、または場合により置換された脂肪族で置換されており;
環Eの置換可能な環炭素原子は、C1〜6脂肪族、C1〜6フルオロ脂肪族、ハロ、−Ra18、−Rb18、−Z18−Ra18、および−Z18−Rb18からなる群から独立して選択される0〜4個の置換基で置換され;
18は場合により置換されたC1〜6アルキレン鎖であり、ここで、該アルキレン鎖は、−C(R14)=C(R14)−、−C≡C−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−SON(R15)−、−N(R15)−、−N(R15)C(O)−、−NR15C(O)N(R15)−、−N(R15)CO−、−N(R15)SO−、−C(O)N(R15)−、−C(O)−、−CO−、−OC(O)−、−OC(O)O−、または−OC(O)N(R15)−で場合により中断され、ここで、Z18またはその一部分は、場合により3〜7員環の一部を形成し;
各Ra18は独立して、場合により置換されたアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または環状脂肪族環であり;
各Rb18は独立して、−NO、−CN、−C(R14)=C(R14、−C≡C−R14、−OR14、−SR15、−S(O)R15、−SO15、−SON(R16、−N(R16、−NR16C(O)R14、−NR16C(O)N(R16、−NR16CO14、−O−CO14、−OC(O)N(R16、−O−C(O)R14、−CO14、−C(O)R14、−C(O)N(R16、−C(O)N(R16)C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−N(R16、−C(=NR16)−OR14、−C(R14)=N−OR14、−N(R16)C(=NR16)−N(R16、−N(R16)SO15、−N(R16)SON(R16である、化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩。
【請求項21】
環Eが、場合により置換されたC3〜6環状脂肪族、フェニル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾイル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、およびテトラヒドロピリミジニル環である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
環Eが、場合により置換されたフェニル、ナフチル、インダニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピロリジニル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラジニル、モルホリニル、ベンゾチオフェニル、またはベンゾジオキソリル環である、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
請求項1に記載の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩と薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的組成物。
【請求項24】
サンプルと請求項1に記載の1つ以上の化合物とを接触させる工程を含む、サンプル中のE1酵素活性を低下させる方法。
【請求項25】
E1酵素がNAE、UAE、およびSAEからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
E1酵素がNAEである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
被検体の障害を処置または緩和する方法であって、有効量の請求項1に記載の1つ以上の化合物を処置を必要とする被検体に投与する工程を含み、該障害が、癌、炎症性障害、神経変性障害、感染に関連する炎症、および悪液質からなる群から選択される、方法。
【請求項28】
前記障害が癌である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記癌が、肺癌、結腸直腸癌、卵巣癌、または血液癌である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記障害が免疫応答または血管細胞増殖障害である、請求項27に記載の方法。

【公表番号】特表2008−530027(P2008−530027A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−554355(P2007−554355)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/004637
【国際公開番号】WO2006/084281
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(500287639)ミレニアム・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (98)
【氏名又は名称原語表記】MILLENNIUM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】