説明

Edg−1受容体アゴニストとしてのオキサゾロピリミジン類

本発明は、式I
【化1】


(式中、A、R1、R2及びR3は特許請求の範囲に定義された通りである)のオキサゾロピリミジン化合物に関する。式Iの化合物は、Edg−1受容体の活性を調節し、そして特にこの受容体のアゴニストであり、そして例えばアテローム性動脈硬化症、心不全又は末梢動脈閉塞性疾患のような疾患の治療に有用である。さらに、本発明は、式Iの化合物の製造方法、それらの使用、特に医薬の活性成分としてのその使用、及びそれらを含む薬学的組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式I
【化1】

[式中、
Aは−(CR45a−CR67−(CR89b−であり、ここにおいてa及びbは互いに独立して0及び1から選ばれ;
1は(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cu2u−及びHet1−Cu2u−から選ばれ、ここにおいてuは0、1、2及び3から選ばれ;
2はフェニル、ナフチル、及びN、O及びSから選ばれる1、2又は3個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員〜10員単環式又は二環式複素環の残基から選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1個は、水素原子又は置換基R21を担持することができ、そしてフェニル、ナフチル及び芳香族複素環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R22によって置換され;
3はN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4員〜10員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R31を担持することができ、そして環硫黄原子の1又は2個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R32によって置換され;
4、R5、R8及びR9は互いに独立して水素、フッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれ;
6及びR7は互いに独立して水素、フッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれるか又は一緒になって(C2−C8)−アルカンジイルであり;
21は(C1−C4)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cv2v−から選ばれ、ここにおいてvは0、1及び2から選ばれ;
22はハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノスルホニル、R23、R23−O−、R23−NH−、R23−N(R23)−、R23−C(O)−NH−、R23−S(O)2−NH−、R23−C(O)−、R23−NH−C(O)−、R23−N(R23)−C(O)−、R23−NH−S(O)2−、R24、R24−O−及びR24−C(O)−から選ばれ;
23は、場合によりヒドロキシ、R25−S(O)m−、アミノ、ヒドロキシカルボニル、R25−O−C(O)−、アミノカルボニル、R24、R24−NH−、R24−C(O)−、R25−O−、R25−NH−、R25−N(R25)−、R25−C(O)−、R25−C(O)−NH−、R25−S(O)2−NH−、R25−NH−S(O)2−NH−、R25−NH−C(O)−及びR25−N(R25)−C(O)−から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換される(C1−C6)−アルキルであり;
24はN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和4員〜7員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R26を担持することができ、そして環硫黄原子の1個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R27によって置換され;
25は(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、フェニル及びHet2から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、(C1−C4)−アルキルオキシ、アミノ、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、アミノスルホニル、(C1−C4)−アルキルアミノスルホニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノスルホニル、フェニル、Het2及びHet3から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてR25中のすべてのフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され、そして数wは互いに独立して0、1及び2から選ばれ;
26は(C1−C4)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cx2x−から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル及び(C1−C4)−アルキルオキシカルボニルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてxは0、1及び2から選ばれ;
27はハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−Cy2y−、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、シアノ、ヒドロキシカルボニル−Cy2y−、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル−Cy2y−及びアミノカルボニル−Cy2y−から選ばれ、ここにおいて数yは互いに独立して0、1、2、3及び4から選ばれ;
31は(C1−C4)−アルキル、フェニル−Cq2q−、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルキルカルボニル及びR33−O−C(O)−から選ばれ、ここにおいてqは1、2及び3から選ばれ、そしてフェニルは、場合によりハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
32はハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、アミノ、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノ、(C1−C4)−アルキルカルボニルアミノ、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、ニトロ、シアノ、(C1−C4)−アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、R34−O−C(O)−、アミノカルボニル、(C1−C4)−アルキルアミノカルボニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1−C4)−アルキルアミノスルホニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノスルホニル、フェニル−Cr2r−及びHet2−Cr2r−から選ばれ、ここにおいて数rは互いに独立して0、1、2及び3から選ばれ、そしてフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され;
33及びR34は互いに独立して(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cs2s−及びフェニル−Ct2t−から選ばれ、ここにおいてsは0、1及び2から選ばれ、そしてtは1及び2から選ばれ;
Het1はN、O及びSから選ばれる1又は2個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含み、そして環炭素原子を介して結合される飽和4員〜7員単環式複素環の残基であり、ここにおいて複素環の残基は、場合によりフッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
Het2はN、O及びSから選ばれる1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員又は6員単環式複素環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は(C1−C4)−アルキル置換基を担持することができ;
Het3はN、O及びSから選ばれる1又は2個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和4員〜7員単環式複素環の残基であり、ここにおいて複素環の残基は、場合によりフッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
mは0、1及び2から選ばれ、ここにおいてすべての数mは互いに独立しており;
ここにおいてすべてのシクロアルキル基は、互いに独立して、そして他の任意の置換基と独立して、場合によりフッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
ここにおいてすべてのアルキル、アルカンジイル、Cq2q、Cr2r、Cs2s、Ct2t、Cu2u、Cv2v、Cw2w、Cx2x、Cy2y、アルケニル及びアルキニル基は、互いに独立して、そして他のすべての置換基と独立して、場合により1つ又はそれ以上のフッ素置換基によって置換される]
の化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項2】
Aが−(CR45a−CR67−であり、ここにおいてaは0及び1から選ばれる、請求項1に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項3】
1が(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cu2u−及びHet1−Cu2u−から選ばれ、ここにおいてuは0、1及び2から選ばれる、請求項1又は2に記載された、任意の立体異性体の形態の、又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項4】
2がフェニル、及びN、O及びSから選ばれる1又は2個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員〜6員単環式複素環の残基から選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は置換基R21を担持することができ、そしてフェニル及び芳香族複素環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R22によって置換される、請求項1〜3のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項5】
2がフラニル、チオフェニル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル及びピラジニルから選ばれ、それらはすべて、場合により1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基R22によって置換される、請求項1〜4のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項6】
2が、場合により1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基R22によって置換されるフェニルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項7】
3がフェニル、及びN、O及びSから選ばれる1又は2個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4員〜7員単環式環の残基から選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R31を担持することができ、そして環硫黄原子の1又は2個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そしてフェニル及び環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R32によって置換される、請求項1〜6のいずれか1項に記載された、その任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項8】
3がフェニル、モルホリニル、ピペリジニル、[1,4]オキサゼパニル、[1,2,3]トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、チオモルホリニル、イミダゾリル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、アゼチジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、ピラゾリル、チアゾリジニル、ピロリジニル及びピリジニルから選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R31を担持することができ、そして環硫黄原子は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして1つ又はそれ以上の環炭素原子は、場合により同一又は異なる置換基R32によって置換される、請求項1〜7のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項9】
3が、場合により1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基R32によって置換されるフェニルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項10】
31が(C1−C4)−アルキル、フェニル−Cq2q−、(C1−C4)−アルキルスルホニル及び(C1−C4)−アルキルカルボニルから選ばれ、ここにおいてqは1、2及び3から選ばれ、そしてフェニルは、場合によりハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
32はハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、アミノ、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノ、(C1−C4)−アルキルカルボニルアミノ、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、ニトロ、シアノ、(C1−C4)−アルキルカルボニル、アミノカルボニル、(C1−C4)−アルキルアミノカルボニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、(C1−C4)−アルキルアミノスルホニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノスルホニル、フェニル−Cr2r−及びHet2−Cr2r−から選ばれ、ここにおいて数rは互いに独立して0、1、2及び3から選ばれ、そしてフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換される、請求項1〜9のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項11】
Aが−CR67−であり;
1が(C1−C6)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cu2u−から選ばれ、ここにおいてuは0、1、2及び3から選ばれ;
2がフェニル、及びN、O及びSから選ばれる1、2又は3個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員又は6員単環式複素環の残基から選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は置換基R21を担持することができ、そしてフェニル及び芳香族複素環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R22によって置換され;
3がN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4〜7員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R31を担持することができ、そして環硫黄原子の1又は2個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R32によって置換され;
6及びR7が互いに独立して水素、フッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれるか又は一緒になって(C2−C8)−アルカンジイルであり;
21が(C1−C4)−アルキルであり;
22がハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、R23、R23−O−、R23−NH−、R23−N(R23)−、R23−C(O)−NH−、R23−S(O)2−NH−、R23−C(O)−、R23−NH−C(O)−、R23−N(R23)−C(O)−、R23−NH−S(O)2−、R24、R24−O−及びR24−C(O)−から選ばれ;
23が、場合によりヒドロキシ、R25−S(O)m−、ヒドロキシカルボニル、R25−O−C(O)−、R24、R24−C(O)−、R25−O−、R25−C(O)−、R25−C(O)−NH−、R25−S(O)2−NH−、R25−NH−S(O)2−NH−、R25−NH−C(O)−及びR25−N(R25)−C(O)−から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換される(C1−C6)−アルキルであり;
24がN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4員〜7員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は置換基R26を担持することができ、そして環硫黄原子の1個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R27によって置換され;
25が(C1−C6)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、フェニル及びHet2から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、ヒドロキシカルボニル及び(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、シアノ、アミノスルホニル、(C1−C4)−アルキルアミノスルホニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノスルホニル、フェニル及びHet2から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてR25中のすべてのフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され、そして数wは互いに独立して0、1及び2から選ばれ;
26が(C1−C4)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cx2x−から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル及び(C1−C4)−アルキルオキシカルボニルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてxは0、1及び2から選ばれ;
27がハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ−Cy2y−、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、シアノ、ヒドロキシカルボニル−Cy2y−、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル−Cy2y−及びアミノカルボニル−Cy2y−から選ばれ、ここにおいて数yは互いに独立して0、1、2、3及び4から選ばれ;
31が(C1−C4)−アルキル及びフェニル−Cq2q−から選ばれ、ここにおいてqは1及び2から選ばれ;
32がハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、アミノ、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノ、(C1−C4)−アルキルカルボニルアミノ、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、シアノ、フェニル−Cr2r−及びHet2−Cr2r−から選ばれ、ここにおいて数rは互いに独立して0、1及び2から選ばれ、そしてフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され;
Het2がN、O及びSから選ばれる1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員又は6員単環式複素環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は(C1−C4)−アルキル置換基を担持することができ;
mが0、1及び2から選ばれ、ここにおいてすべての数mは互いに独立しており;
ここにおいてすべてのシクロアルキル基は、互いに独立して、そして任意の他の置換基と独立して、場合によりフッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
ここにおいてすべてのアルキル、アルカンジイル、Cq2q、Cr2r、Cu2u、Cw2w、Cx2x及びCy2y基は、互いに独立して、そして任意の他の置換基と独立して、場合により1つ又はそれ以上のフッ素置換基によって置換される、
請求項1〜4、7及び8のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項12】
Aが−CR67−であり;
1が(C1−C6)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cu2u−から選ばれ、ここにおいてuは0、1、2及び3から選ばれ;
2がフェニル、及びN、O及びSから選ばれる1、2又は3個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員又は6員単環式複素環の残基から選ばれ、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は置換基R21を担持することができ、そしてフェニル及び芳香族複素環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R22によって置換され;
3がN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4〜7員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1又は2個は水素原子又は置換基R31を担持することができ、そして環硫黄原子の1又は2個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R32によって置換され;
6及びR7が互いに独立して水素、フッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれるか又は一緒になって(C2−C8)−アルカンジイルであり;
21が(C1−C4)−アルキルであり;
22がハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、R23、R23−O−、R23−NH−、R23−N(R23)−、R23−C(O)−NH−、R23−S(O)2−NH−、R23−C(O)−、R23−NH−C(O)−、R23−N(R23)−C(O)−、R23−NH−S(O)2−、R24、R24−O−及びR24−C(O)−から選ばれ;
23が、場合によりR25−S(O)m−、ヒドロキシカルボニル、R25−O−C(O)−、R24、R24−C(O)−、R25−O−、R25−C(O)−、R25−C(O)−NH−、R25−S(O)2−NH−、R25−NH−S(O)2−NH−、R25−NH−C(O)−及びR25−N(R25)−C(O)−から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換される(C1−C6)−アルキルであり;
24がN、O及びSから選ばれる0、1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の4員〜7員単環式又は二環式環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は置換基R26を担持することができ、そして環硫黄原子の1個は1又は2個のオキソ基を担持することができ、そして環の残基は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子において同一又は異なる置換基R27によって置換され;
25が(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、フェニル及びHet2から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合により(C1−C4)−アルキルオキシ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、シアノ、ヒドロキシカルボニル及び(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、アミノスルホニル、(C1−C4)−アルキルアミノスルホニル、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノスルホニル、フェニル及びHet2から選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてR25中のすべてのフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル−Cw2w−、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され、そして数wは互いに独立して0、1及び2から選ばれ;
26が(C1−C4)−アルキル及び(C3−C7)−シクロアルキル−Cx2x−から選ばれ、ここにおいてアルキル及びシクロアルキルは、場合により(C1−C4)−アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル及び(C1−C4)−アルキルオキシカルボニルから選ばれる1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され、そしてxは0、1及び2から選ばれ;
27がハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、シアノ、ヒドロキシカルボニル−Cy2y−、(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル−Cy2y−及びアミノカルボニル−Cy2y−から選ばれ、ここにおいて数yは互いに独立して0、1、2、3及び4から選ばれ;
31が(C1−C4)−アルキル及びフェニル−Cq2q−から選ばれ、ここにおいてqは1及び2から選ばれ;
32がハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C3−C7)−シクロアルキル、ヒドロキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルキルオキシ−(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ、オキソ、(C1−C4)−アルキル−S(O)m−、アミノ、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ((C1−C4)−アルキル)アミノ、(C1−C4)−アルキルカルボニルアミノ、(C1−C4)−アルキルスルホニルアミノ、シアノ、フェニル−Cr2r−及びHet2−Cr2r−から選ばれ、ここにおいて数rは互いに独立して0、1及び2から選ばれ、そしてフェニル及びHet2は、場合により1つ又はそれ以上の環炭素原子においてハロゲン、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキルオキシ及びシアノから選ばれる同一又は異なる置換基によって置換され;
Het2がN、O及びSから選ばれる1、2、3又は4個の同一又は異なる環ヘテロ原子を含む芳香族5員又は6員単環式複素環の残基であり、ここにおいて環窒素原子の1個は水素原子又は(C1−C4)−アルキル置換基を担持することができ;
mが0、1及び2から選ばれ、ここにおいてすべての数mは互いに独立しており;
ここにおいてすべてのシクロアルキル基は、互いに独立して、そして任意の他の置換基と独立して、フッ素及び(C1−C4)−アルキルから選ばれる、場合により1つ又はそれ以上の同一又は異なる置換基によって置換され;
ここにおいてすべてのアルキル、アルカンジイル、Cq2q、Cr2r、Cu2u、Cw2w、Cx2x及びCy2y基は、互いに独立して、そして任意の他の置換基と独立して、場合により1つ又はそれ以上のフッ素置換基によって置換される、
請求項1〜4、7及び8のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項13】
2−(3−フルオロ−フェニル)−5−モルホリン−4−イルメチル−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、
3−(5−モルホリン−4−イルメチル−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)−フェノール、
2−(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−5−[1,4]オキサゼパン−4−イルメチル−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、
2−(2−クロロ−ピリジン−4−イル)−5−モルホリン−4−イルメチル−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、
5−シクロヘキシルメチル−7−プロポキシ−2−m−トリル−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、
5−(1−フェニル−エチル)−7−プロポキシ−2−m−トリル−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン、
3−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−プロパン−1,2−ジオール、
1−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−エトキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−3−ジエチルアミノ−プロパン−2−オール、
1−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−エトキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−3−モルホリン−4−イル−プロパン−2−オール、
1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボン酸(3−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−エトキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド、
N−(3−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−アセトアミド、
4−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−酪酸、
(2−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−アセチルアミノ)−酢酸、
3−(3−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−2−ヒドロキシプロピルアミノ)−プロピオン酸、
(S)−1−(2−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−プロポキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−アセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸、
1−(5−tert−ブチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−スルホニル)−3−{4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−エトキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2,6−ジメチル−フェノキシ}−プロパン−2−オール、及び
4−[5−(4−クロロ−ベンジル)−7−エトキシ−オキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル]−2−フルオロ−フェノール
から選ばれる請求項1〜4、7及び8のいずれか1項に記載された、任意の立体異性体の形態の又は立体異性体の形態の任意の比率の混合物の、式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項14】
式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させることを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物の製造方法であって、
【化2】

ここにおいて式II及びIIIの化合物中の基A、R1、R2及びR3は式Iの化合物に定義された通りであり、そしてさらに官能基は、保護された形態又は前駆体基の形態で存在していてもよく、そして式IIIの化合物中の基L1はハロゲン又はスルホニルオキシ基である、上記製造方法。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれか1項に記載された少なくとも1つの式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物、及び薬学的に許容しうる担体を含む薬学的組成物。
【請求項16】
医薬として使用するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物。
【請求項17】
心臓血管疾患、冠動脈性心疾患、冠動脈疾患、安定若しくは不安定狭心症、プリンツメタル型狭心症、急性冠動脈症候群、心筋梗塞、心不全、心不全、心虚血及び/又は再灌流障害、脳卒中、血栓症、アテローム性動脈硬化症、内皮細胞機能不全、末梢動脈閉塞性疾患、再狭窄、血管症、PTCA後の内皮損傷、高血圧、血管透過性障害、浮腫、創傷治癒障害、敗血症、糖尿病、糖尿病合併症、糖尿病性心筋症、網膜症、腎疾患、腎症、呼吸器疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、多発性硬化症、神経変性疾患、CNS損傷若しくはがんを治療するため、血管新生、動脈新生若しくは血管発生を調節するため、又は細胞保護、腎臓保護若しくは心臓保護のための薬剤を製造するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物の使用。
【請求項18】
細胞、組織又は器官の培養、処理又は保存における添加剤としての、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物の使用。
【請求項19】
Edg−1受容体に関連する疾患を治療する薬剤を製造するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又はその生理学的に許容しうる塩、又はそれらの任意の生理学的に許容しうる溶媒和物の使用。

【公表番号】特表2011−527994(P2011−527994A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517773(P2011−517773)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/004770
【国際公開番号】WO2010/006704
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】