説明

LED一灯型、交通信号機

【課題】三灯式を一灯式とし、一つの円形発光表示部に、三色それぞれの高輝度LEDを組み合わせ、三色のうち必要な色を発光させることにより、形状が簡素化し軽量化した交通信号機を提供する。
【解決手段】三灯式信号を一灯式とし、一つの発光表示部に、三色それぞれの高輝度LEDを一組として組み合わせ、4、5、6の中から必要な色のみを時間調節可能にて、発光や点滅の作動出来る機能を以て構成する。加えて、矢印や記号などの表示用には、一つの発光部に数種類の表示記号を発光点滅可能とし、交通信号機としての発光表示の器具数を、必要最小限に留める。更に加えて、緊急災害発生時や歩行者待ち時間などの表示にも対応可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、一つの発光表示部内に、数色の高輝度LEDを組み合わせ配置し、必要な色や記号を発光表示出来る表示装置、及び交通信号に関するものである。
【背景技術】
従来の表示装置や交通信号機は、多くの電力を必要とするため、近年、省電力長寿命のLED使用へと移行化が進みつつある事は望ましい事で有るが、
三灯用は、三つの円形発光部を以て構成する為に生じる制作費に加え、矢印や記号の器具の増加に伴い、装置自体の重量や風雪に耐える為の構造による装置の肥大化が顕著である。この点に着目し、設備資材や装置費用などの軽減化を図りつつ、景観の美化に寄与するものである。
【発明の開示】
本発明は、交通信号機の意味する表示を、最小限の器材や資材を以て、的確に発光表示する事にある。
【発明が解決しようとする課題】
従来よりの交通信号機も、次第にLED使用へと移行化が進み、省電力化は、地球温暖化問題に関わる地球温室効果ガス削減に貢献しつつあるが、LEDの持つ特性の一つである、低発熱量、高速応答性、耐衝撃性、更には小型軽量の利点を生かしきっていない。加えて、年々交通事情の複雑化により、交通信号機も表示内容の複雑化に応じ、表示機器の数の増加に伴う器具の肥大化も顕著になり、器具本体及び補持具の必要資材や重量の増加は、自然環境問題に逆行しており、町並みの景観を損ねている。本発明はこれらの問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決する為の手段】
従来の三灯式信号を一灯式とし、一つの円形発光表示部に、三色それぞれの高輝度LEDを一組の単位として規則正しく組み合わせ、三色のうち必要な色を、時間調節可能にて、発光や点滅の作動出来る機能を以て構成する。
加えて、矢印や記号などの表示用には、数種類の矢印や記号を表示発光点滅可能とし、交通信号機としての円形発光部を、必要最小限に留めた事である。結果、安全運転に貢献出来ると共に、横断歩行者や自転車走行者に対しても、待ち時間等の表示等も容易であり。更に加えて、緊急災害発生時等の表示にも対応可能とする事である。
【発明の効果】
1 交通信号機の発光材料に、高輝度LEDを全面的に使用する事により、既存光源の白熱電球と比較して、長寿命、低発熱量、高速応答性、耐衝撃性、小型軽量などの特長を有効に生かせて、メンテナンスの経費が大きく削減出来る。
2 LEDの全面使用により、高発光効率の特性による、省電力化が極めて有効且つ効果的であり、地球自然環境保護の問題に対しても、日本全国の交通信号機の光源が、全て従来の電球式からLEDに交換した場合、年間約8.3億kwhの節電と言われる程、極めて有効である。
3 従来の三灯式交通信号機は、アメリカで1918年、日本では1930年の昭和5年に初めて設置されたと言われ、今日まで改良を重ね現在に至るが、近年、従来より使用の白熱電球をLEDに切り替え始めたものの、LEDの持つ優れた特性を生かし切るには至ってない点に工夫を加えた。
4 直径5mmなど小半径のLEDゆえ出来る、信号色である三色の組み合わせを一つの単位として、一つの円形発光部に配置が可能であり、結果、必要とする信号色が、一つの円形発光部のみで表示出来る構造とした事である。
5 交通信号機は、必要とする色や記号の発光表示こそ絶対不可欠の要素であり、必ずしも三色それぞれの発光装置部は必要なく、その為の器具資材や、重量の嵩む機材の補持具にも、相当の資材を要していた点を改め、形状の簡素化と軽量化に役立てた事である。
6 形状の簡素化に伴い、豪雪への対処、風雨への対応も、単純な構造ゆえ、視認性を損なう事なく、形成が容易となる。
7 形状の簡素化により、又小型になる為、観光施設や文化施設等への景観を損ねる事なく、町並みの美観を保護する。
8 歩行者用灯器や矢印信号灯器など、記号表示の表現も、一つの表示発光板に、三色など色の変化や記号の変化や、時間経過の表示や点滅等をあらかじめ設定する事により、容易に且つ認識性の高い表示が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】

【図面の簡単な説明】
図1 の部分説明
【符号の説明】
▲1▼ 高輝度LED各色組み合わせ設置部
▲2▼ 円形発光部枠
▲3▼ 標識基盤
▲4▼ 赤色LED
▲5▼ 黄色LED
▲6▼ 緑色LED
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通信号機に必要な色を発光する高輝度LEDなどの発光器具を、一つの発光表示板内に、基本となる三色を表示出来るよう規則ある配列をもって配置し、一灯式にて、目的の色を発光表示する交通信号機。
及び、点滅や流れなど、目的に応じた色数を以て、数種類の矢印や記号を表示する標識表示装置。

【公開番号】特開2009−301519(P2009−301519A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179587(P2008−179587)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(505221177)
【Fターム(参考)】