説明

N−スルホニルカルボキシイミドアミドアポトーシス促進剤

式(I)を有する化合物は、アポトーシス促進剤である。該化合物の製造方法、該化合物を含む組成物、ならびに該化合物を用いた治療方法も開示される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アポトーシスを促進する上で有用な置換N−スルホニルカルボキシイミドアミド類、その化合物の製造方法、その化合物を含む組成物、ならびにその化合物を用いる治療方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アポトーシスは、細胞が自殺して、生物の適切な発達を行うか、あるいは生物の保全に対して脅威となる細胞を破壊する細胞死の形態である。形態的にはアポトーシスは、細胞質膜の膨潤、細胞質および核の収縮、食細胞によって飲み込まれる粒子への断片化を特徴とする。アポトーシスは正常な発達においては非常に重要な役割を果たすが、それの障害が癌、自己免疫障害、炎症疾患およびウィルス感染などの疾患の病因において重要な因子であると考えられる。逆に、アポトーシスの増加は、AIDSならびにパーキンソン病、卒中およびアルツハイマー病などの神経変性疾患に関連があるとされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
Bcl−Xは、健康な細胞においては、ミトコンドリアの外膜、小胞体および核外膜で発現されるタンパク質である。その機能は、特異的タンパク質/プロテアーゼ複合体に結合し、細胞アポトーシスを妨害するというものである。細胞内部に損傷が生じると、タンパク質/プロテアーゼ複合体が放出され、それによってアポトーシスのプロセスが開始される。癌細胞および他の病的状態の細胞に存在することが多いBcl−Xの過剰発現があると、アポトーシス信号の遮断が起こり、その細胞が増殖できるようになる。Bcl−Xを遮断することで、病的状態の細胞においてアポトーシスを誘発することができ、それが癌ならびにアポトーシスプロセスの障害によって生じる他の疾患の有効な治療法を提供することが可能であると考えられている。これらの知見ならびに現在の癌療法で小分子のBcl−X阻害薬が用いられていないことを考慮すると、Bclファミリーのタンパク質の阻害を介してアポトーシスを誘発することができる化合物が現在もなお必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
主要な実施形態において本発明は、下記式(I)の化合物またはその化合物の治療上許容される塩を提供する。
【0005】
【化2】

式中、
Aは、0〜3個の炭素原子が窒素、酸素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子によって置き換わっている5員、6員または7員の芳香族または非芳香族環であり;
は、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルコキシ、アルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルファニル、アルキニル、アリール、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールスルファニル、アリールスルファニルアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルキルオキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヒドロキシ、ニトロおよび−NRからなる群から選択され;
は、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、シクロアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルコキシからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルキルスルファニルアルキル、アリールオキシアルキル、アリールスルファニルアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルスルファニルアルキル、ヒドロキシアルキルおよび窒素保護基からなる群から選択されるか;または
およびRがそれらの結合している窒素原子と一体となって、イミダゾリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリル、チオモルホリニルおよびチオモルホリニルジオキシドからなる群から選択される環を形成しており;
15は、水素、アルコキシ、アルキルおよびハロからなる群から選択される。
【0006】
好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素である式(I)の化合物を提供する。
【0007】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRである式(I)の化合物を提供する。
【0008】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRであり、RおよびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルである式(I)の化合物を提供する。
【0009】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRであり、RおよびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルであり、Aがピペラジニルである式(I)の化合物を提供する。
【0010】
この実施形態を支持する化合物の例には、
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−フェニル−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;および
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
がある。
【0011】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRであり、RおよびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルであり、Aがフェニルである式(I)の化合物を提供する。
【0012】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRであり、RおよびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルであり、Aがフェニルであり、Rがピペリジニルである式(I)の化合物を提供する。
【0013】
この実施形態を支持する化合物の例には、
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−5−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)ペンチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;および
N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
がある。
【0014】
別の好ましい実施形態において本発明は、RおよびR15が水素であり、Rが−NRであり、RおよびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルであり、Aがフェニルであり、Rがピペラジニルである式(I)の化合物を提供する。
【0015】
この実施形態を支持する化合物の例には、
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−((((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;および
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
がある。
【0016】
別の実施形態において本発明は、治療上許容される担体との組み合わせで式(I)の化合物またはその化合物の治療上許容される塩を含む医薬組成物を開示する。
【0017】
別の実施形態において本発明は、処置が必要であると認められる哺乳動物でのアポトーシスの促進方法であって、その哺乳動物に治療上許容される量の式(I)の化合物またはその化合物の治療上許容される塩を投与する段階を有する方法を開示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の化合物は、アポトーシス介在疾患の治療に有用な置換N−スルホニルカルボキシイミドアミドを含む。
【0019】
本明細書で引用される全ての特許、特許出願および参考文献は、参照によってそれらの全内容が本明細書に組み込まれる。不一致がある場合、定義を含めて本開示が優先する。
【0020】
本明細書で使用される場合、下記の用語は以下に示す意味を有する。
【0021】
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する、直鎖もしくは分岐の炭化水素から誘導される炭素原子数1〜12個の直鎖もしくは分岐の基を指す。
【0022】
本明細書で使用される「アルケニレン」という用語は、不飽和の直鎖もしくは分岐の炭化水素から誘導される2〜6個の原子の基を指す。
【0023】
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を指す。
【0024】
本明細書で使用される「アルコキシアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルコキシアルキル基を指す。
【0025】
本明細書で使用される「アルコキシアルコキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルコキシアルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。
【0026】
本明細書で使用される「アルコキシアルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルコキシアルコキシ基を指す。
【0027】
本明細書で使用される「アルコキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルコキシ基アルキル基で置換されたを指す。
【0028】
本明細書で使用される「アルコキシアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルコキシアルキル基を指す。
【0029】
本明細書で使用される「アルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルコキシ基を指す。
【0030】
本明細書で使用される「アルコキシカルボニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0031】
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、直鎖もしくは分岐の飽和炭化水素から誘導される1から12個の炭素原子の基を指す。
【0032】
本明細書で使用される「アルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルキル基を指す。本発明のアルキルカルボニル基は、ヒドロキシおよび−NR(RおよびRは前記で定義の通りである。)からなる群から独立に選択される1個もしくは2個の基で置換されていても良い。
【0033】
本明細書で使用される「アルキルカルボニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルキルカルボニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0034】
本明細書で使用される「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルキルカルボニル基を指す。
【0035】
本明細書で使用される「アルキレン」という用語は、飽和直鎖もしくは分岐の炭化水素から誘導される2〜6個の原子の基を指す。
【0036】
本明細書で使用される「アルキリデン」という用語は、を指す。炭素−炭素二重結合の一つの炭素原子が、アルケニル基が結合している部分に属しているアルケニル基を指す。
【0037】
本明細書で使用される「アルキルスルファニル」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を指す。
【0038】
本明細書で使用される「アルキルスルファニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルキルスルファニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0039】
本明細書で使用される「アルキルスルホニル」という用語は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したアルキル基を指す。
【0040】
本明細書で使用される「アルキルスルホニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアルキルスルホニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0041】
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する炭素原子数1〜12個の直鎖もしくは分岐の基を指す。
【0042】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、フェニル基または二環式もしくは三環式縮合環系(それらの環のうちの1以上がフェニル基である。)を指す。二環式縮合環系は、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基または別のフェニル基に縮合したフェニル基からなる。三環式縮合環系は、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基または別のフェニル基に縮合した二環式縮合環系からなる。本発明のアリール基は、基中のいずれか置換可能な炭素原子を介して親分子部分に結合していることができる。アリール基の代表例には、アントラセニル、アズレニル、フルオレニル、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニルおよびテトラヒドロナフチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の好ましいアリール基にはフェニルなどがある。本発明のアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、第2のアリール基、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールスルファニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルアルケニル、ヘテロシクリルカルボニルアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NR、(NR)アルキル、(NR)カルボニル、(NR)カルボニルアルキル、(NR)スルホニル、オキソおよび−C(NH)NHからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く、前記第2のアリール基;前記アリールアルコキシ、アリールオキシおよびアリールスルファニルのアリール部分;前記ヘテロシクリル;および前記ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルアルケニルおよびヘテロシクリルカルボニルアルキルのヘテロシクリル部分は、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルホニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ニトロ、(NR)カルボニル、(NR)スルホニル、オキソおよび−C(NH)NHからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でさらに置換されていても良い。さらに、前記ヘテロシクリルならびに前記ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニルアルケニルおよびヘテロシクリルカルボニルアルキルのヘテロシクリル部分は、別のアリール基でさらに置換されていても良く、前記別のアリール基はアルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ヒドロキシおよびニトロからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていても良い。
【0043】
本明細書で使用される「アリールアルケニル」という用語は、1、2もしくは3個のアリール基によって置換されたアルケニル基を指す。
【0044】
本明細書で使用される「アリールアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアリールアルキル基を指す。
【0045】
本明細書で使用される「アリールアルコキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールアルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。
【0046】
本明細書で使用される「アリールアルコキシアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルコキシアルキル基を指す。
【0047】
本明細書で使用される「アリールアルコキシカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルコキシ基を指す。
【0048】
本明細書で使用される「アリールアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリール基で置換されたアルキル基を指す。そのアリールアルキルのアルキル部分は、1個もしくは2個の−NR基で置換されていても良い。
【0049】
本明細書で使用される「アリールアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルキル基を指す。
【0050】
本明細書で使用される「アリールアルキリデン」という用語は、アルキリデン基を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0051】
本明細書で使用される「アリールアルキルスルファニル」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に結合したアリールアルキル基を指す。
【0052】
本明細書で使用される「アリールアルキルスルファニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールアルキルスルファニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0053】
本明細書で使用される「アリールアルキルスルホニル」という用語は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルキル基を指す。
【0054】
本明細書で使用される「アリールカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0055】
本明細書で使用される「アリールオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0056】
本明細書で使用される「アリールオキシアルコキシ」という用語は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したアリールオキシ基を指す。
【0057】
本明細書で使用される「アリールオキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールオキシ基で置換されたアルキル基を指す。
【0058】
本明細書で使用される「アリールオキシアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールオキシアルキル基を指す。
【0059】
本明細書で使用される「アリールスルファニル」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0060】
本明細書で使用される「アリールスルファニルアルコキシ」という用語は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したアリールスルファニル基を指す。そのアリールスルファニルアルコキシのアルコキシ部分は、1個または2個の−NR基で置換されていても良い。
【0061】
本明細書で使用される「アリールスルファニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールスルファニル基で置換されたアルキル基を指す。そのアリールスルファニルアルキルのアルキル部分は、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アリールアルコキシ、アジド、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ヒドロキシ、−NR、(NR)アルコキシおよび(NR)カルボニルからなる群から独立に選択される1個もしくは2個の置換基でさらに置換されていても良い。
【0062】
本明細書で使用される「アリールスルフィニル」という用語は、スルフィニル基を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0063】
本明細書で使用される「アリールスルフィニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールスルフィニル基で置換されたアルキル基を指す。そのアリールスルフィニルアルキルのアルキル部分は、1個もしくは2個の−NR基でさらに置換されていても良い。
【0064】
本明細書で使用される「アリールスルホニル」という用語は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したアリール基を指す。
【0065】
本明細書で使用される「アリールスルホニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のアリールスルホニル基で置換されたアルキル基を指す。そのアリールスルホニルアルキルのアルキル部分は、1個もしくは2個の−NR基でさらに置換されていても良い。
【0066】
本明細書で使用される「アジド」という用語は、−Nを指す。
【0067】
本明細書で使用される「カルボニル」という用語は、−C(O)−を指す。
【0068】
本明細書で使用される「カルボキシ」という用語は、−COHを指す。
【0069】
本明細書で使用される「カルボキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のカルボキシ基で置換されたアルキル基を指す。
【0070】
本明細書で使用される「シアノ」という用語は、−CNを指す。
【0071】
本明細書で使用される「シアノアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のシアノ基で置換されたアルキル基を指す。
【0072】
本明細書で使用される「シクロアルケニル」という用語は、3〜14個の炭素原子および0個のヘテロ原子を有する非芳香族、部分不飽和単環式、二環式または三環式環系を指す。シクロアルケニル基の代表例には、シクロヘキセニル、オクタヒドロナフタレニルおよびノルボルニレニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。本発明のシクロアルケニル基は、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールスルファニル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよび(NR)アルキルからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;前記アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールスルファニルおよびアリールスルファニルアルキルのアリール部分は、アルコキシ、アルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキルおよびヒドロキシからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でさらに置換されていても良い。
【0073】
本明細書で使用される「シクロアルケニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のシクロアルケニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0074】
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、3〜14個の炭素原子および0個のヘテロ原子を有する飽和単環式、二環式または三環式炭化水素環系を指す。シクロアルキル基の代表例には、シクロプロピル、シクロペンチル、ビシクロ(3.1.1)ヘプチルおよびアダマンチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。本発明のシクロアルキル基は、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキリデン、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールアルキリデン、アリールオキシ、アリールスルファニル、アリールスルファニルアルキル、第2のシクロアルキル基、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルアルキリデン、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキリデン、ヒドロキシ、−NR、(NR)アルコキシ、(NR)アルキル、スピロ環およびスピロヘテロシクリルからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;前記アリール;前記アリールアルケニル、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールアルキリデン、アリールオキシ、アリールスルファニルおよびアリールスルファニルアルキルのアリール部分;前記第2のシクロアルキル基;前記(シクロアルキル)アルキルおよびシクロアルキルアルキリデンのシクロアルキル部分;前記ヘテロシクリル;および前記ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキルおよびヘテロシクリルアルキリデンのヘテロシクリル部分は、アルコキシ、アルキル、未置換アリール、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキルおよびヒドロキシからなる群から独立に選択される1、2もしくは3個の置換基でさらに置換されていても良い。
【0075】
本明細書で使用される「シクロアルキルアルコキシ」という用語は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を指す。
【0076】
本明細書で使用される「(シクロアルキル)アルキル」という用語は、1、2もしくは3個のシクロアルキル基で置換されたアルキル基を指す。
【0077】
本明細書で使用される「シクロアルキルアルキリデン」という用語は、アルキリデン基を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を指す。
【0078】
本明細書で使用される「シクロアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を指す。
【0079】
本明細書で使用される「シクロアルキルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を指す。
【0080】
本明細書で使用される「ジアルキルアミノ」という用語は、−N(R14(R14はアルキルである。)を指す。
【0081】
本明細書で使用される「ジアルキルアミノアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のジアルキルアミノ基で置換されたアルキル基を指す。
【0082】
本明細書で使用される「ジアルキルアミノカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したジアルキルアミノ基を指す。
【0083】
本明細書で使用される「ジアルキルアミノカルボニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のジアルキルアミノカルボニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0084】
本明細書で使用される「ホルミル」という用語は、−CHOを指す。
【0085】
本明細書で使用される「ホルミルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のホルミル基で置換されたアルキル基を指す。
【0086】
本明細書で使用される「ハロ」という用語は、F、Cl、BrまたはIを指す。
【0087】
本明細書で使用される「ハロアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したハロアルキル基を指す。
【0088】
本明細書で使用される「ハロアルキル」という用語は、1、2、3もしくは4個のハロゲン原子によって置換されたアルキル基を指す。
【0089】
本明細書で使用される「ハロアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したハロアルキル基を指す。
【0090】
本明細書で使用される「ヘテロアルケニレン」という用語は、窒素、酸素および硫黄からなる群から独立に選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を有し、残りの原子が炭素である2〜6個の原子の不飽和基を指す。本発明のヘテロアルキレン基は、鎖中の炭素原子またはヘテロ原子を介して親分子部分に結合していることができる。
【0091】
本明細書で使用される「ヘテロアルキレン」という用語は、窒素、酸素および硫黄からなる群から独立に選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を有し、残りの原子が炭素である2〜6個の原子の飽和基を指す。本発明のヘテロアルキレン基は、鎖中の炭素原子またはヘテロ原子を介して親分子部分に結合していることができる。
【0092】
本明細書で使用される「ヘテロシクリル」という用語は、窒素、酸素および硫黄からなる群から独立に選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を有する5員、6員もしくは7員環を指す。5員環は0〜2個の二重結合を有し、6員環および7員環は0〜3個の二重結合を有する。「ヘテロシクリル」という用語は、ヘテロシクリルがフェニル基、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基または別の単環式ヘテロシクリル基に縮合した二環式基ならびに二環式系がフェニル基、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基または別の単環式ヘテロシクリル基に縮合した三環式基も含む。本発明のヘテロシクリル基は、基中の炭素原子または窒素原子を介して親分子部分に結合していることができる。ヘテロシクリル基の例には、ベンゾチエニル、フリル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリジニル、ピロロピリジニル、ピロリル、チアゾリル、チエニルおよびチオモルホリニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。本発明のヘテロシクリル基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルファニルアルキル、アルキニル、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシアルキル、アリールアルコキシアルキルカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルキリデン、アリールアルキルスルホニル、アリールカルボニル、アリールオキシ、アリールオキシアルキルカルボニル、アリールスルファニル、アリールスルファニルアルキル、アリールスルホニル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルカルボニル、ホルミル、ホルミルアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、第2のヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、ヘテロシクリルアルキリデン、ヘテロシクリルカルボニル,ヘテロシクリルカルボニルアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NR、(NR)アルキル、(NR)アルキルカルボニル、(NR)カルボニル、(NR)カルボニルアルキル、(NR)スルホニル、オキソ、スピロ環、スピロヘテロシクリルおよび−C(NH)NHからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良く;前記アリール;前記アリールアルケニル、アリールアルコキシアルキル、アリールアルコキシアルキルカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルキリデン、アリールアルキルスルホニル、アリールカルボニル、アリールオキシ、アリールオキシアルキルカルボニル、アリールスルファニル、アリールスルファニルアルキルおよびアリールスルホニルのアリール部分;前記ヘテロシクリル;および前記ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、ヘテロシクリルアルキリデン、ヘテロシクリルカルボニルおよびヘテロシクリルカルボニルアルキルのヘテロシクリル部分は、アルコキシ,アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、別のアリール基、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルおよびニトロからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基でさらに置換されていても良く。前記別のアリール基は、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキルおよびニトロからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基でさらに置換されていても良い。さらに、前記ヘテロシクリルアルケニルはのアルケニル部分、1個もしくは2個の未置換アリール基でさらに置換されていても良い。
【0093】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルケニル」という用語は、1、2もしくは3個のヘテロシクリル基によって置換されたアルケニル基を指す。そのヘテロシクリルアルケニルのアルケニル部分は、1個もしくは2個のアリール基で置換されていても良い。
【0094】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルコキシ」という用語は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を指す。
【0095】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を指す。
【0096】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリルアルキル基を指す。
【0097】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルアルキリデン」という用語は、アルキリデン基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を指す。
【0098】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルカルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を指す。
【0099】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルカルボニルアルケニル」という用語は、1、2もしくは3個のヘテロシクリルカルボニル基で置換されたアルケニル基を指す。
【0100】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルカルボニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のヘテロシクリルカルボニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0101】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を指す。
【0102】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルスルファニル」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を指す。
【0103】
本明細書で使用される「ヘテロシクリルスルファニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のヘテロシクリルスルファニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0104】
本明細書で使用される「ヒドロキシ」という用語は、−OHを指す。
【0105】
本明細書で使用される「ヒドロキシアルキル」という用語は、1、2もしくは3個のヒドロキシ基で置換されたアルキル基を指す。
【0106】
本明細書で使用される「ニトロ」という用語は、−NOを指す。
【0107】
本明細書で使用される「窒素保護基」という用語は、合成手順時の望ましくない反応に対してアミノ基を保護するための基を指す。一般的なN−保護基には、アセチル、ベンゾイル、2−ブロモアセチル、4−ブロモベンゾイル、tert−ブチルアセチル、カルボキシアルデヒド、2−クロロアセチル、4−クロロベンゾイル、a−クロロブチリル、4−ニトロベンゾイル、o−ニトロフェノキシアセチル、フタリル、ピバロイル、プロピオニル、トリクロロアセチルおよびトリフルオロアセチルなどのアシル基;ベンゼンスルホニルおよびp−トルエンスルホニルなどのスルホニル基;ベンジルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニルなどのカーバメート形成基などが含まれる。
【0108】
本明細書で使用される「−NR」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に結合した2個の基RおよびRを指す。RおよびRは、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル,アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルカルボニル、ジアルキルアミノアルキル,ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニル、ヒドロキシアルキル、窒素保護基、−C(NH)NHおよび−C(O)(CHNR(nは0、1、2または3であり、RおよびRは前記で定義の通りである。)からなる群から独立に選択され;前記アリール;前記アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルおよびアリールスルホニルのアリール部分;前記シクロアルキル;前記(シクロアルキル)アルキルおよびシクロアルキルカルボニルのシクロアルキル部分;前記ヘテロシクリル;ならびに前記ヘテロシクリルアルキルおよびヘテロシクリルカルボニルのヘテロシクリル部分は、アルコキシ、アルキル、アルキルカルボニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシおよびニトロからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基で置換されていても良い。
【0109】
本明細書で使用される「(NR)アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合した(NR)アルキル基を指す。
【0110】
本明細書で使用される「(NR)アルキル」という用語は、1、2もしくは3個の−NR基で置換されたアルキル基を指す。
【0111】
本明細書で使用される「(NR)アルキルカルボニル」という用語は、アルキルカルボニル基を介して親分子部分に結合した−NR基を指す。
【0112】
本明細書で使用される「(NR)カルボニル」という用語は、カルボニル基を介して親分子部分に結合した−NR基を指す。
【0113】
本明細書で使用される「(NR)カルボニルアルキル」という用語は、1、2もしくは3個の(NR)カルボニル基で置換されたアルキル基を指す。
【0114】
本明細書で使用される「(NR)スルホニル」という用語は、スルホニル基を介して親分子部分に結合した−NR基を指す。
【0115】
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、(=O)を指す。
【0116】
本明細書で使用される「スピロ環」という用語は、アルケニレンまたはアルキレン基の両末端が親分子部分の同一炭素に結合していることで二環式基を形成しているアルケニレンもしくはアルキレン基を指す。本発明のスピロ環基は、アルキル、アリール、アリールアルコキシアルキル、アリールアルキルおよびアリールオキシアルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていても良い。
【0117】
本明細書で使用される「スピロヘテロシクリル」という用語は、ヘテロアルケニレンまたはヘテロアルキレン基の両末端が親分子部分の同一炭素に結合していることで二環式基を形成しているヘテロアルケニレンまたはヘテロアルキレン基を指す。本発明のスピロヘテロシクリル基は、アルキル、アリール、アリールアルコキシアルキル、アリールアルキルおよびアリールオキシアルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていても良い。
【0118】
本明細書で使用される「スルフィニル」という用語は、−S(O)−を指す。
【0119】
本明細書で使用される「スルホニル」という用語は、−SO−を指す。
【0120】
本明細書で使用される「治療上許容される塩」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、ヒトおよびそれより下等な動物の組織と接触しての使用に好適であって、不適当な毒性、刺激、アレルギー応答などを起こさず、妥当な利益/危険比を有する塩を指す。そのような塩は、本発明の化合物の最終的単離および精製の際にイン・サイツで製造することができるか、あるいは遊離塩基基を好適な有機酸と反応させることで別個に製造することができる。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプトン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホ酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などがある。代表的なアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩には、カルシウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩など、ならびにアンモニウム、ジメチルアミン、エチルアミン、メチルアミン、テトラエチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどの無毒性のアンモニウム、4級アンモニウムおよびアミンカチオンの塩などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0121】
塩基性付加塩は、金属カチオンの水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩などの好適な塩基と、あるいはアンモニアまたは有機1級、2級もしくは3級アミンとカルボキシ基を反応させることで、前記化合物の最終的な単離および精製の際に製造することができる。治療上許容される塩のカチオンには、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムなど、ならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、1−エフェナミンおよびN,N′−ジベンジルエチレンジアミンなどの無毒性の4級アミンカチオンなどがある。塩基付加塩の形成に有用な他の代表的な有機アミンには、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジンおよびピペラジンなどがある。
【0122】
本発明の化合物は、治療上許容されるプロドラッグとして存在することもできる。本明細書で使用される「治療上許容されるプロドラッグ」という用語は、患者の組織と接触しての使用に好適であって、不適当な毒性、刺激およびアレルギー応答を起こさず、妥当な利益/危険比を有し、所期の用途において有効であるプロドラッグまたは両性イオンを指す。本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、本発明のプロドラッグは、例えば血液中での加水分解によって急速に式(I)の親化合物にイン・ビボで変換される化合物を指す。
【0123】
本発明の化合物には、不斉中心が存在する。これらの中心は、キラル炭素原子周囲の置換基の立体配置に応じて、「R」または「S」の記号で呼ばれる。理解しておくべき点として、本発明はアポトーシスを誘発する能力を有する全ての立体化学異性体またはそれらの混合物を包含するものである。化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を有する市販の原料から合成的に製造することができるか、あるいはエナンチオマー生成物の混合物を製造し、次にジアステレオマー混合物への変換と次に分離もしくは再結晶、クロマトグラフィー法、あるいはキラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離などの分離によって得ることができる。特定の立体化学の原料化合物は、市販されているか当業界で公知の方法によって製造および分割することができる。
【0124】
治療方法によれば本発明の化合物は、単独で使用した場合、あるいは癌治療を目的として患者に対して従来行われている放射線療法および/または化学療法と併用した場合に、上記の腫瘍からの転移を予防する上で有用なものとなり得る。本発明の化合物を化学療法に用いる場合、特定の患者における具体的な治療上有効な用量レベルは、治療対象の障害およびその障害の重度;使用する特定の化合物の活性;使用する具体的な組成物;患者の年齢、体重、全身の健康状態、性別および食事;投与時刻;投与経路;使用される化合物の排泄速度;投与の期間;使用される化合物との併用でもしくは同時に使用される薬剤などの要素によって決まるものである。例えば固形腫瘍の治療に用いる場合に本発明の化合物は、α−インターフェロン、COMP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、メトトレキセートおよびプレドニゾン)、エトポシド、mBACOD(メトトレキセート、ブレオマイシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチンおよびデキサメタゾン)、PRO−MACE/MOPP(プレドニゾン、メトトレキセート(ロイコビン(leucovin)救済薬(rescue)と併用)、ドキソルビシン、シクロホスファミド、タキソール、エトポシド/メクロレタミン、ビンクリスチン、プレドニゾンおよびプロカルバジン)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、アンギオインヒビン類(angioinhibins)、TNP−470、ペントサンポリサルフェート、血小板因子4、アンギオスタンチン、LM−609、SU−101、CM−101、テクガラン(techgalan)、サリドマイド、SP−PGなどの化学療法剤とともに投与することができる。例えば腫瘍は、従来のように手術、放射線療法または化学療法によって治療してから、次に本発明の化合物を投与して、微小転移の休止を強化したり、残留する原発腫瘍の成長を安定化および阻害することができる。
【0125】
本発明の化合物は、担体、補助剤、希釈剤、媒体またはそれらの組み合わせを含む単位製剤で経口投与、非経口投与、浸透圧投与(経鼻噴霧剤)、直腸投与、膣投与または局所投与することができる。「非経口」という用語は、注入ならびに皮下注射、静脈注射、筋肉注射および胸骨内注射を包含するものである。
【0126】
本発明の化合物の非経口投与される水系もしくは油系懸濁液は、分散剤、湿展剤または懸濁剤を用いて製剤することができる。注射製剤は、希釈剤もしくは溶媒中の注射用液剤または懸濁液であることもできる。用いられる許容される希釈剤もしくは溶媒の中には、水、生理食塩水、リンゲル液、緩衝液、希酸もしくは希塩基、希アミノ酸溶液、モノグリセリド類、ジグリセリド類、オレイン酸などの脂肪酸ならびにモノグリセリド類もしくはジグリセリド類などの不揮発性油がある。
【0127】
非経口投与化合物の化学療法効果は、それの吸収を遅延させることで延長させることができる。特定の化合物の吸収を遅延させる一つの方法は、前記化合物の結晶、非晶質または他の形態での水不溶物の懸濁液を含む注射用デポー製剤を投与するというものである。その化合物の吸収速度は溶解速度によって決まり、それは物理状態によって決まる。特定の化合物の吸収を遅延させる別の方法は、油系溶液もしくは懸濁液として化合物を含む注射用デポー製剤を投与するというものである。特定の化合物の吸収を遅延させるさらに別の方法は、ポリラクチド−ポリグリコリド、ポリオルトエステルまたはポリ無水物などの生体分解性ポリマー内に取り込まれた化合物の微小カプセル基材を含む注射用デポー製剤を投与するというものである。ポリマーおよびポリマー組成物に対する薬剤の比率に応じて、薬剤放出の速度を制御することができる。
【0128】
経皮貼付剤も化合物の徐放を行うことができる。速度制御膜を用いたり、あるいはポリマー基材もしくはゲル内に化合物を捕捉することで、吸収速度を遅らせることができる。逆に、吸収促進剤を用いて吸収を増加させることができる。
【0129】
経口投与用固体製剤には、カプセル、錠剤、丸薬、粉剤および粒剤などがある。これらの固体製剤においては活性化合物は、ショ糖、乳糖、デンプン、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム類、ポリアミド粉末、打錠潤滑剤およびステアリン酸マグネシウムもしくは微結晶セルロースなどの打錠補助剤のような希釈剤を含むことができる。カプセル、錠剤および丸薬は緩衝剤を含んでいても良い。錠剤および丸薬は腸溶コーティングその他の徐放コーティングを施して製造することができる。粉剤および噴霧剤は、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末またはそれらの混合物などの賦形剤を含むこともできる。噴霧剤はさらに、クロロフルオロハイドロカーボンまたはそれの代替物などの通常の推進剤を含むことができる。
【0130】
経口投与用液体製剤には、水のような不活性希釈剤を含む乳濁液、微細乳濁液、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤などがある。これらの組成物は、湿展剤、乳化剤、懸濁剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含むこともできる。
【0131】
局所製剤には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉剤、液剤、噴霧剤、吸入剤および経皮貼付剤などがある。前記化合物を、担体および必要な保存剤もしくは緩衝剤と無菌条件下で混和する。これらの製剤は、動物性および植物性の脂肪、オイル、ロウ、パラフィン、デンプン、トラガカントガム、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール類、シリコーン類、ベントナイト類、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、あるいはこれらの混合物などの賦形剤を含むこともできる。直腸投与または膣投与用の坐剤は、それぞれ常温では固体であるが直腸もしくは膣では流体であるカカオバターまたはポリエチレングリコールなどの好適な非刺激性賦形剤と本発明の化合物を混和することで製造することができる。点眼剤、眼球軟膏、粉剤および液剤を含む眼科製剤も、本発明の範囲に含まれることが想到される。
【0132】
単回投与または分割投与で宿主に投与される本発明の化合物の総1日用量は、約0.1〜約200mg/kg体重の量、あるいは好ましくは約0.25〜約100mg/kg体重の量とすることができる。単一用量組成物は、これらの量を含むことができるか、あるいは1日用量を構成する複数の分割量を含むことができる。
【0133】
生理活性の測定
Bcl−X阻害のアッセイを、96ウェルマイクロタイタープレートで行った。本発明の化合物を、100μM〜1pMの濃度までDMSOで希釈し、プレートの各セルに入れた。計125μL/ウェルのアッセイ緩衝液(20mMリン酸緩衝液(pH7.4)、1mM EDTA、0.05%PEG−8000)、50nMのBcl−Xタンパク質(Science 1997, 275, 983-986に記載の手順に従って製造)、5nM蛍光標識BADペプチド(シンプレプ(Synpep、CA)から購入)および本発明の化合物のDMSO溶液の混合物を、2分間振盪し、LJLアナリスト(LJL Analyst; LJL Bio Systems, CA)に入れた。陰性対照(DMSO、5nM BADペプチド、アッセイ緩衝液)および陽性対照(DMSO、5nM BADペプチド、50nM Bcl−X、アッセイ緩衝液)を用いて、アッセイ範囲を決定した。連続蛍光灯(励起485mM、発光530mM)を用い、室温で偏光を測定した。阻害パーセントを、(1−((ウェル−陰性対照のウェルのmP値)/範囲))×100%によって求めた。マイクロソフト社エクセルを用いて、IC50を計算した。本発明の化合物は約0.010〜約10μMのIC50値を有することから、Bcl−Xの阻害およびアポトーシス介在疾患の治療において有用である。本発明の好ましい化合物は、約0.010〜約0.05μMのIC50値を有する。
【0134】
Bcl−2阻害のアッセイを、96ウェルマイクロタイタープレートで行った。本発明の化合物を、100μM〜1pMの濃度までDMSOで希釈し、プレートの各ウェルに入れた。計125μL/ウェルのアッセイ緩衝液(20mMリン酸緩衝液(pH7.4)、1mM EDTA、0.05%PF−68)、30nMのBcl−2タンパク質(PNAS 2001, 98, 3012-3017に記載の手順に従って製造)、5nM蛍光標識BAXペプチド(社内で製造)および本発明の化合物のDMSO溶液の混合物を、2分間振盪し、LJLアナリスト(LJL Bio Systems, CA)に入れた。陰性対照(DMSO、5nM BAXペプチド、アッセイ緩衝液)および陽性対照(DMSO、5nM BAXペプチド、30nM Bcl−2、アッセイ緩衝液)を用いて、アッセイ範囲を決定した。連続蛍光灯(励起485mM、発光530mM)を用い、室温で偏光を測定した。阻害パーセントを、(1−((ウェル−陰性対照のウェルのmP値)/範囲))×100%によって求めた。マイクロソフト社エクセルを用いて、IC50を計算した。本発明の化合物は約0.001〜約10μMのIC50値を有することから、Bcl−2の阻害およびアポトーシス介在疾患の治療において有用である。
【0135】
Bcl抗アポトーシスタンパク質の構造的および機能的類似性に基づくと、Bcl−XおよびBcl−2の阻害によるアポトーシス誘発以外に、本発明はBcl−w、Bcl−b、MCL−1および/またはA1/Bfl−1などのBclファミリーのタンパク質における他の抗アポトーシスタンパク質に対する作用によってアポトーシスを誘発することができると予想することは妥当である。
【実施例】
【0136】
合成方法
後述の図式および実施例の説明で用いた略称は、次の通りである。すなわち、THF:テトラヒドロフラン;DMSO:ジメチルスルホキシド;HMPA:ヘキサメチルホスホルアミド;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;nBuLi:n−ブチルリチウム;LiHMDS:リチウムヘキサメチルジシラジド;DME:1,2−ジメトキシエタン;PPh:トリフェニルホスフィン;およびOAc:アセテートである。
【0137】
本発明の化合物および方法については、本発明の化合物を製造することができる方法を説明する下記の合成図式を参照することで理解を深めることができる。本発明の化合物を形成する別の方法が、自己出願WO03/080586に記載されている。出発原料は、商業的入手先から得ることができるか、当業者には公知である確立された文献法によって製造することができる。下記に示す合成において適切な反応物および薬剤を変えることで、上記で定義の化合物が合成可能であることは、当業者には明らかであろう。基R、R、R、RおよびR15は、下記で別段の断りがない限り、上記で定義の通りである。R、R、R、R、R15、R、RおよびRの性質に応じて、選択的保護段階および脱保護段階ならびにそれら段階自体の順序を変えることで、下記に示す合成を良好に完了させることが可能であることは、当業者には容易に明らかであろう。
【0138】
本発明は、合成法または代謝法によって製造された場合の式(I)の化合物を包含するものである。代謝法による本発明の化合物の製造には、ヒトもしくは動物の身体で起こるもの(イン・ビボ)またはイン・ビトロで起こるプロセスなどがある。
【0139】
【化3】

図式1に示したように、式(2)の化合物(図式2および下記に挙げた実施例に記載の手順に従って製造することができる。)を、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下に、式(3)の化合物(式中、LGは適切な脱離基であり、適切に置換された芳香環をクロロスルホン酸で処理することで製造することができる。)と反応させて式(4)の化合物を得ることができ、それを求核剤RHと反応させて、式(I)の化合物を得ることができる。
【0140】
【化4】

図式2には、式(2)の化合物の合成を示してある。式(6)の化合物(2001年9月20日出願の自己出願米国特許出願09/957256に記載の手順に従って、または2002年10月14日出願の自己出願米国特許出願10/269739に記載の手順によって製造することができる。)を、塩化チオニル、オキサリルクロライドまたはカルボニルジイミダゾールなどの活性化剤で処理し、次にアンモニア水で処理することで、式(7)の化合物を得ることができる。式(7)の化合物をオキサリルクロライドもしくはオキシ塩化リンなどの脱水剤で処理して、式(8)のニトリルを得ることができる。あるいは、Pd(0)の存在下に適切なシアン化金属腫で処理することで、式(5)の化合物(Xは臭素、ヨウ素もしくは塩素である。)を、式(8)の化合物に変換することができる。エタノール中HClと次にアンモニアで処理することで、またはリチウムヘキサメチルジシラジドと次に酸水溶液で処理することで、式(8)のニトリルを式(2)の化合物に変換することができる。
【0141】
以下、ある種の好ましい実施形態との関連で本発明を説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。逆に本発明は、特許請求の範囲に含まれ得る全ての代替物、修正および均等物を包含するものである。従って、好ましい実施形態を含む以下の実施例は、本発明の好ましい実務を説明するものであって、実施例はある種の好ましい実施形態を説明することを目的としたものであり、それの手順および概念的側面についての最も有用かつ理解しやすい説明であると考えられるものを提供すべく示されていることは明らかである。
【0142】
本発明の化合物は、ACD/ケムスケッチ(ACD/ChemSketch)バージョン4.5(Advanced Chemistry Development, Inc., Toronto, ON, Canadaが開発)によって命名したか、あるいはACD命名法に一致するように思われる名称を与えた。
【0143】
(実施例1)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0144】
(実施例1A)
1−ベンジル−4−(2−フルオロベンジル)−4−ピペリジノール
Mg(3.50g、144mmol)のジエチルエーテル(75mL)懸濁液を、2−フルオロベンジルクロライド(19.0g、131mmol)で処理し、全てのMgが溶解するまで攪拌し、N−ベンジル4−ピペリドン(27.2g、144mmol)の比率(RAT10)THF/ジエチルエーテル(40mL)で処理し、TLC分析によって反応が完了するまで室温で攪拌した。混合物ををとの間で分配し酢酸エチルと飽和NHClの間で分配し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮して残留物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(ESI)m/e300(M+H)
【0145】
(実施例1B)
4−(2−フルオロベンジル)−4−ピペリジノール
実施例1A(39.0g、131mmol)の酢酸エチル(500mL)溶液を、Pd/C(3.90g)で処理し、TLC分析によって反応が完了するまで水素雰囲気下に(約0.41MPa(60psi))攪拌し、濾過した。濾液を濃縮し、残留物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(ESI)m/e210(M+H)
【0146】
(実施例1C)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)安息香酸エチル
実施例1B(13.75g、65.8mmol)のDMSO(20mL)溶液を、4−フルオロ安息香酸エチル(8.50g、51.0mmol)およびKCO(6.90g、50.0mmol)で処理し、加熱して110℃として終夜経過させた。懸濁液を濾過し、濾液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO)、濾過した。濾液の濃縮によって残留物を得て、それを、30%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(17.89g、76%)。MS(ESI)m/e358(M+H)
【0147】
(実施例1D)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)安息香酸エチル
実施例1C(17.89g、50.1mmol)のTHF(150mL)およびHMPA(33mL)溶液を、0℃にてNaH(60%分散品4.0g、100mmol)で処理し、30分間攪拌し、CHI(20mL、321mmol)で処理し、終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと飽和NHCl水溶液との間で分配した。有機層を水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO)、濾過した。濃縮液の濾過によって所望の生成物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(ESI)m/e372(M+H)
【0148】
(実施例1E)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)安息香酸
実施例1D(20.54g、55.4mmol)のジオキサン(100mL)溶液を1N NaOH(100mL、100mmol)で処理し、終夜攪拌し、1N HClで酸性とし、酢酸エチルで抽出し(3回)、脱水し(MgSO)、濾過した。濾液の濃縮によって残留物を得て、それを、溶離液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(xxg、xx%)。MS(ESI)m/e344(M+H)
【0149】
(実施例1F)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンズアミド
実施例1Eの塩化メチレン(20mL)溶液を、オキサリルクロライド(0.305mL、3.50mmol)およびDMF1滴で処理し、室温で6時間攪拌し、濃縮した。得られた残留物を塩化メチレン(20mL)に溶かし、冷却して0℃とし、NH水溶液(3mL)で処理し、6時間攪拌し、酢酸エチルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過した。濾液の濃縮によって所望の生成物を残留物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。MS。
【0150】
(実施例1G)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Fのアセトニトリル(20mL)溶液を0℃で、DMF(0.543mL、7.02mmol)およびオキサリルクロライド(0.561mL、6.43mmol)で処理し、5分間攪拌し、ピリジン(1.04mL、12.866mmol)で処理し、0℃でさらに50分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと飽和NaHCO水溶液との間で分配し、水層を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮して、所望の生成物を残留物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。MS(ESI)m/e325(M+H)
【0151】
(実施例1H)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Gのエタノール(20mL)溶液を0℃で、HClガス10分間で処理し、昇温させて室温とし、終夜攪拌した。反応混合物を濃縮して乾固させ、残留物をメタノール(20mL)に溶かし、得られた溶液をNHガスで10分間処理し、終夜攪拌し、濃縮して乾固させた。得られた残留物を、10%[2N NH/メタノール]/塩化メチレンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e342(M+H)
【0152】
(実施例1I)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1H(0.200g、0.587mmol)の塩化メチレン(5mL)溶液を、トリエチルアミン(0.245mL、1.76mmol)および4−フルオロ−3−ニトロベンゼンスルホニルクロライド(米国特許出願09/957256に記載の手順に従って製造、0.169g、0.704mmol)で処理し、終夜攪拌し、濃縮した。残留物を、40%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e543(M+H)
【0153】
(実施例1J)
ベンジル(1R)−3−(ジメチルアミノ)−1(ヒドロキシメチル)−3−オキソプロピルカーバメート
3−(S)−((カルボベンジルオキシ)アミノ)−γ−ブチロラクトン(マッガベーらの報告(McGarvey. G. J.; Williams, J. M.; Hiner, R. H.; Matsubara, Y.; Oh, T., J. Am. Chem. Soc., 1986, 108, 4943-4952)に記載の手順に従って製造、7.72g、32.8mmol)のTHF(100mL)溶液を、ジメチルアミンガスで飽和させ、室温で16時間攪拌し、濃縮した。残留物を、50%アセトン/ヘキサンを溶離液としてシリカゲル層で濾過して、所望の生成物を得た(9.16g、99%)。MS(CI)m/e281(M+H)
【0154】
(実施例1K)
ベンジル(1R)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソ−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピルカーバメート
実施例1J(8.45g、30.14mmol)のトルエン(15mL)溶液を、トリブチルホスフィン(9.76mL、39.20mmol)、ジフェニルジスルフィド(7.30g、39.20mmol)で処理し、加熱して80℃として16時間経過させた。反応混合物を濃縮し、0%から50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(10.62g、95%)。MS(CI)m/e373(M+H)
【0155】
(実施例1L)
(3R)−3−アミノ−N,N−ジメチル−4−(フェニルスルファニル)ブタンアミド
実施例1K(10.60g、28.46mmol)の(50mL)30%HBr/酢酸懸濁液を室温で終夜攪拌した。得られた均一反応混合物を濃縮し、水(200mL)および5%HCl(100mL)で希釈し、ジエチルエーテルで洗浄した(3回)。水相を固体NaCOでpH約8〜9に調節し、塩化メチレンで抽出した(5回)。合わせた有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た(6.54g、96%)。MS(CI)m/e239(M+H)
【0156】
(実施例1M)
N−((3R)−3−アミノ−4−(フェニルスルファニル)ブチル−N,N−ジメチルアミン
実施例1L(8.68g、36.5mmol)のTHF(200mL)溶液を、室温にてBH−ジメチルスルフィド(18.2mL、182.5mmol)で処理し、終夜攪拌し、メタノール(20mL)と次に2N HCl(50mL)をゆっくり加え、終夜攪拌し、濃縮した。得られた残留物を、5%[7N NH/CHOH]/塩化メチレンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(4.50g、55%)。MS(CI)m/e224(M+H)
【0157】
(実施例1N)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1I(0.072g、0.132mmol)の1:1DMSO/ジイソプロピルエチルアミン(2mL)溶液を、室温にて実施例1M(0.044g、0.199mmol)で処理し、終夜攪拌し、濃縮した。得られた残留物を、5%[2N NH/CHOH]/塩化メチレンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(0.072g、73%)。MS(ESI)m/e747(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.74(s、1H)、8.58(d、1H)、8.39(d、1H)、7.95(s、1H)、7.73(m、3H)、7.20(m、3H)、7.12(t、2H)、7.06(m、3H)、6.98(d、1H)、6.87(d、2H)、4.05(m、1H)、3.58(d、2H)、3.29(m、4H)、3.22(s、3H)、2.92(t、2H)、2.75(s、2H)、2.34(m、1H)、2.15(m、1H)、2.05(s、6H)、1.88(m、1H)、1.75(m、1H)、1.65(d、2H)、1.44(m、2H)。
【0158】
(実施例2)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0159】
(実施例2A)
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンズアミド
実施例1Fにおいて実施例1Eに代えて4−(4,4−ジメチルピペリジン−1−イル)安息香酸(2001年9月20日出願の自己出願米国特許出願09/957256に記載の手順に従って製造)を用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0160】
(実施例2B)
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Gにおいて実施例1Fに代えて実施例2Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e215(M+H)
【0161】
(実施例2C)
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例2Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e232(M+H)
【0162】
(実施例2D)
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例2Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e435(M+H)
【0163】
(実施例2E)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例2Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e639(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.76(s、1H)、8.60(d、1H)、8.43(d、1H)、7.98(s、1H)、7.78(d、2H)、7.28(m、2H)、7.14(m、3H)、7.04(d、1H)、6.93(d、2H)、4.11(m、1H)、3.35(m、6H)、2.40(m、1H)、2.24(m、1H)、2.12(s、6H)、1.94(m、1H)、1.80(m、1H)、1.38(m、4H)、0.95(s、6H)。
【0164】
(実施例3)
N−((4−(((1R)−5−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)ペンチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0165】
(実施例3A)
N−((5R)−5−アミノ−6−(フェニルスルファニル)ヘキシル)−N,N−ジメチルアミン
実施例1Mにおいて実施例1Lに代えて(5R)−5−アミノ−N,N−ジメチル−6−(フェニルスルファニル)ヘキサンアミドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e253(M+H)
【0166】
(実施例3B)
N−((4−(((1R)−5−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)ペンチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Lおよび実施例1Iに代えて、それぞれ実施例3Aおよび実施例2Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e667(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.84(s、1H)、8.42(d、1H)、8.23(d、1H)、7.98(s、1H)、7.80(d、2H)、7.25(m、2H)、7.12(m、3H)、6.94(d、2H)、4.08(m、1H)、3.59(m、2H)、3.11(m、2H)、2.92(m、2H)、2.66(s、6H)、1.37(m、4H)。
【0167】
(実施例4)
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Lおよび実施例1Iに代えて、それぞれ2−フェニルスルファニルエチルアミンおよび実施例2Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e568(M+H)H NMR(500MHz、CDOD)δ8.61(d、1H)、7.87(dd、1H)、7.76(d、2H)、7.35(d、2H)、7.18(t、2H)、7.13(t、1H)、7.01(d、1H)、6.92(d、2H)、5.48(s、1H)、4.06(t、1H)、3.65(t、2H)、3.65(t、2H)、3.36(m、4H)、3.25(t、2H)、1.48(m、4H)、1.00(s、6H)。
【0168】
(実施例5)
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0169】
(実施例5A)
4−(4−ベンジル−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
ベンジルマグネシウムクロライド溶液(2M THF溶液1.90mL、3.80mmol)を−78℃にて、4−(4−オキソ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル(文献(Synthesis 1981, 606-608)に記載の手順に従って製造、0.30g、1.51mmol)で処理し、終夜で昇温させて室温とした。反応混合物を酢酸エチルと飽和NHCl水溶液との間で分配し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(0.087g、20%)。MS(ESI)m/e293(M+H)
【0170】
(実施例5B)
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例5Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e(M+H)
【0171】
(実施例5C)
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例5Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e(M+H)
【0172】
(実施例5D)
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例5Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e(M+H)
【0173】
(実施例5E)
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニルスルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例5Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e731(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.76(s、1H)、8.60(d、1H)、8.43(d、1H)、7.98(s、1H)、7.78(m、3H)、7.27(m、4H)、7.16(m、5H)、7.04(d、1H)、6.92(d、2H)、4.11(m、1H)、3.62(d、1H)、3.36(m、2H)、3.28(s、3H)、3.01(m、2H)、2.78(s、2H)、2.40(m、1H)、2.22(m、1H)、2.11(s、6H)、1.93(m、1H)、1.82(m、1H)、1.67(d、2H)、1.48(m、2H)。
【0174】
(実施例6)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0175】
(実施例6A)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例5Aにおいてベンジルマグネシウムクロライドに代えてシクロヘキシルメチルマグネシウムブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e299(M+H)
【0176】
(実施例6B)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例6Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0177】
(実施例6C)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例6Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0178】
(実施例6D)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例6Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0179】
(実施例6E)
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例6Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e737(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.77(s、1H)、8.61(d、1H)、8.42(d、1H)、7.98(s、1H)、7.78(d、3H)、7.27(d、2H)、7.13(m、3H)、7.04(d、1H)、6.93(d、2H)、4.10(m、1H)、3.58(d、2H)、3.36(m、2H)、3.07(s、3H)、3.03(m、2H)、2.39(m、1H)、2.20(m、1H)、2.10(s、6H)、1.95(m、1H)、1.80(m、5H)、1.60(m、3H)、1.45(m、3H)、1.31(d、2H)、1.15(m、3H)、0.96(m、2H)。
【0180】
(実施例7)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0181】
(実施例7A)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例5Aにおいてベンジルマグネシウムクロライドに代えて2,4−ジフルオロベンジルマグネシウムブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e329(M+H)
【0182】
(実施例7B)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例7Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0183】
(実施例7C)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例7Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0184】
(実施例7D)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例7Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0185】
(実施例7E)
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例7Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e767(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.77(s、1H)、8.62(d、1H)、8.43(d、1H)、7.98(s、1H)、7.78(m、3H)、7.28(m、3H)、7.14(m、3H)、7.02(m、2H)、6.93(d、2H)、4.11(m、1H)、3.64(d、2H)、3.36(m、2H)、3.26(s、3H)、2.99(m、2H)、2.79(s、2H)、2.38(m、1H)、2.20(m、1H)、2.08(s、6H)、1.94(m、1H)、1.81(m、1H)、1.69(d、2H)、1.49(m、2H)。
【0186】
(実施例8)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−(フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0187】
(実施例8A)
4−(4−ヒドロキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例5Aにおいてベンジルマグネシウムクロライドに代えて2−メチルベンジルマグネシウムブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e307(M+H)
【0188】
(実施例8B)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例8Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0189】
(実施例8C)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例8Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0190】
(実施例8D)
N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例8Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0191】
(実施例8E)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Lにおいて実施例1Iに代えて実施例8Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e745(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.75(s、1H)、8.61(d、1H)、8.42(d、1H)、7.97(s、1H)、7.77(m、3H)、7.27(m、2H)、7.11(m、7H)、6.91(d、2H)、4.10(m、1H)、3.64(d、2H)、3.36(m、2H)、3.28(s、3H)、2.96(m、2H)、2.80(s、2H)、2.39(m、1H)、2.27(s、3H)、2.20(m、1H)、2.10(s、6H)、1.93(m、1H)、1.79(m、3H)、1.49(m、2H)。
【0192】
(実施例9)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0193】
(実施例9A)
4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
4−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド(0.737g、1.81mmol)のTHF(10mL)懸濁液を、0℃にてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液724μL、1.81mmol)で処理し、1−(4′−シアノフェニル)−4−オキソピペリジン(文献(Synthesis 1981, 606-608)に記載の手順に従って製造、0.300g、1.51mmol)で処理し、終夜にて徐々に昇温させて室温とした。反応混合物を酢酸エチルと飽和水溶液NHClとの間で分配し、水層を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、10%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(0.268g、61%)。MS(ESI)m/e292(M+H)
【0194】
(実施例9B)
4−(4−(4−フルオロベンジリデン′)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例9Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0195】
(実施例9C)
4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例9Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0196】
(実施例9D)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例9Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e717(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.78(s、1H)、8.61(d、1H)、8.44(d、1H)、8.00(d、1H)、7.80(m、3H)、7.27(m、4H)、7.15(m、5H)、7.05(d、1H)、6.97(d、2H)、6.37(s、1H)、4.11(m、1H)、3.51(m、2H)、3.43(m、2H)、3.36(m、2H)、2.50(m、2H)、2.39(m、3H)、2.21(m、1H)、2.11(s、6H)、1.94(m、1H)、1.80(m、1H)。
【0197】
(実施例10)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0198】
(実施例10A)
4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例9Aにおいて4−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムクロライドに代えて2−(トリフルオロメチル)ベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイド(文献(J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1995, 18, 2293-2308)に記載の手順に従って製造)を用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e343(M+H)
【0199】
(実施例10B)
4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例10Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0200】
(実施例10C)
N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例10Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0201】
(実施例10D)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例10Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e765(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.79(s、1H)、8.62(d、1H)、8.44(d、1H)、8.01(s、1H)、7.79(m、3H)、7.73(d、1H)、7.64(t、1H)、7.47(t、1H)、7.36(d、1H)、7.28(m、2H)、7.14(m、3H)、7.04(d、1H)、6.98(d、1H)、6.50(s、1H)、4.12(m、1H)、3.51(m、2H)、3.36(m、4H)、2.40(m、3H)、2.22(m、3H)、2.10(s、6H)、1.93(m、1H)、1.80(m、1H)。
【0202】
(実施例11)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0203】
(実施例11A)
4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例9Aにおいて4−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムクロライドに代えてチオフェン−3−イルメチルトリフェニルホスホニウムブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0204】
(実施例11B)
4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Hにおいて実施例1Gに代えて実施例11Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0205】
(実施例11C)
N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例11Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0206】
(実施例11D)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例11Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e705(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.78(s、1H)、8.61(d、1H)、8.43(d、1H)、7.99(s、1H)、7.81(d、2H)、7.78(d、1H)、7.51(dd、1H)、7.32(m、1H)、7.28(m、2H)、7.13(m、4H)、7.04(d、1H)、6.95(d、2H)、6.32(s、1H)、4.11(m、1H)、3.48(m、4H)、3.37(m、2H)、2.58(t、2H)、2.39(m、3H)、2.21(m、1H)、2.11(s、6H)、1.93(m、1H)、1.81(m、1H)。
【0207】
(実施例12)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0208】
(実施例12A)
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
4−ピペラジン−1−イルベンゾニトリル塩酸塩(1.30g、5.00mmol)および3,3−ジフェニルアクリルアルデヒド(1.56g、7.50mmol))の塩化メチレン(10mL)およびメタノール(10mL)懸濁液を、ジイソプロピルエチルアミンで中和してpH5とし、ポリマー担持水素化シアノホウ素(2.47mmol/g、6g、14.82mmol)で処理し、室温で24時間振盪し、濾過した。樹脂を1:1塩化メチレン/メタノールで洗浄し(10mLで3回)、合わせた濾液を濃縮した。濃縮物を、10%から50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(1.60g、84%)。MS(CI)m/e380(M+H)
【0209】
(実施例12B)
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例12A(0.515g、1.36mmol)の脱水テトラヒドロフラン(6mL)溶液にLiHMDS(1M、6.8mL、6.8mmol)を滴下し、16時間攪拌し、1N HCl(8mL)で反応停止し、濾過した。フィルターケーキを回収して、所望の生成物を得て(0.45g、71%)、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(CI)m/e397(M+H)
【0210】
(実施例12C)
N−((4−クロロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例12B(0.421g、0.897mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.50mL)の塩化メチレン(5mL)懸濁液を、4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホニルクロライド(0.252g、0.99mmol)で処理し、室温で24時間攪拌し、濃縮した。得られた残留物を、0%から10%勾配のメタノール/塩化メチレンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(0.33g、60%)。MS(ESI)m/e614(M−H)
【0211】
(実施例12D)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iに代えて実施例12Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e802(M−H)H NMR(500MHz、DMSO−d)δ10.32(brs、1H)、9.64(s、1H)、8.90(s、1H)、8.44(d、1H)、8.20(d、1H)、8.09(s、1H)、7.83(m、3H)、7.47(t、2H)、7.42(m、1H)、7.37(m、3H)、7.26(m、4H)、7.17(m、3H)、7.14(d、2H)、7.11(m、2H)、7.02(d、2H)、6.27(t、1H)、4.16(m、1H)、4.02(brs、1H)、3.85(d、2H)、3.54(brs、1H)、3.12(m、6H)、2.74(s、6H)、2.14(q、2H)。
【0212】
(実施例13)
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0213】
(実施例13A)
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−1−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
1−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジン(2002年10月14日出願の自己出願米国特許出願10/269739に記載の手順に従って製造、0.052g、0.181mmol)の塩化メチレン(5mL)溶液を、シアノチオイミノ炭酸ジメチル(0.026mg、0.181mmol)で処理し、加熱して40℃として終夜経過させ、濃縮した。粗取得物をそれ以上精製せずに用いた。MS。
【0214】
(実施例13B)
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13A(0.070g、0.181mmol)のメタノール(4.5mL)および水(0.5mL)溶液を、4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルチオ)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(2001年9月20日出願の自己出願米国特許出願09/957256に記載の手順に従って製造、0.069g、0.181mmol)およびNaOH(0.022g、0.543mmol)で処理し、加熱して50℃として終夜経過させた。溶液を塩化メチレンと飽和NaHCOとの間で分配した。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで3回抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、10%から100%勾配のアセトニトリル/0.1%TFA水溶液で溶離を行うC18逆相HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。MS。
【0215】
(実施例13C)
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13B(0.020g、0.026mmol)の2N HCl(1mL)およびCHOH(1mL)溶液を、加熱して50℃として終夜経過させ、濃縮した。得られた残留物を、10%から100%勾配のアセトニトリル/0.1%TFA水溶液で溶離を行うC18逆相HPLCによって精製して、所望の生成物を得た(0.0084g、42%)。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.44(m、1H)、7.74(m、1H)、7.22(m、10H)、6.97(m、1H)、4.12(m、1H)、3.45(m、10H)、3.30(s、3H)、3.25(m、1H)、3.13(s、6H)、2.74(m、2H)、2.56(m、3H)、2.32(m、3H)、1.52(m、10H)。
【0216】
(実施例14)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−フェニル−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0217】
(実施例14A)
N−シアノ−4−フェニル−1−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
実施例13Aにおいて1−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジンに代えて1−フェニルピペラジンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0218】
(実施例14B)
N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−フェニル−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Bにおいて実施例13Aに代えて実施例14Aを用いることで、所望の生成物を得た。MS。
【0219】
(実施例14C)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−フェニル−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Cにおいて実施例13Bに代えて実施例14Bを用いることで、所望の生成物を得た。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.47(d、1H)、7.76(dd、1H)、7.25(m、4H)、7.14(m、3H)、6.96(m、3H)、6.86(t、1H)、4.12(m、1H)、3.71(m、4H)、3.44(m、4H)、3.16(m、4H)、3.12(s、6H)、2.36(m、2H)。
【0220】
(実施例15)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0221】
(実施例15A)
8−(2−メチルベンジル)−1,4−ジオキサスピロ(4,5)デカン−8−オール
2−メチルベンジルクロライド(0.579g、4.12mmol)のTHF(20mL)溶液をMg(0.180g、7.50mmol)で処理し、全てのMgが溶解してしまうまで室温で攪拌した。混合物を冷却して0℃とし、1,4−シクロヘキサンジオンモノ−エチレンケタール(0.579g、4.12mmol)のTHF(50mL)溶液で処理し、昇温させて室温とし、終夜攪拌し、飽和NHCl(100mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を、6:1ヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(0.48g、44%)。MS(ESI)m/e262(M+H)
【0222】
(実施例15B)
8−メトキシ−8−(2−メチルベンジル)−1,4−ジオキサスピロ(4.5)デカン
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例15Aを用いることで、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e294(M+NH
【0223】
(実施例15C)
4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキサノン
実施例15B(0.51g、1.80mmol)のアセトン(10mL)溶液を水(5mL)およびp−トルエンスルホン酸1水和物(0.20g)で処理し、加熱還流し、終夜攪拌し、濃縮してアセトンを除去した。残った水溶液を酢酸エチルで抽出し(100mLで3回)、合わせた抽出液を、1N NaOH、水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た(0.42g、100%)。MS(ESI)m/e233(M+H)
【0224】
(実施例15D)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
実施例15C(0.42g、1.80mmol)および1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(0.391g、2.10mmol)のジクロロエタン(10mL)溶液を室温で、酢酸(500μL)および水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(10.89g、4.2mmol)で処理し、終夜攪拌し、酢酸エチル(300mL)で希釈し、1N NaOH、水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮して所望の生成物を得た(0.51g、70%)。MS(ESI)m/e403(M+H)
【0225】
(実施例15E)
1−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)ピペラジン
実施例15D(0.51g、1.26mmol)の塩化メチレン(5mL)溶液を室温で、2M HCl/ジエチルエーテル(5mL)で処理し、終夜攪拌し、濃縮して、所望の生成物を得た(0.38g、100%)。MS(ESI)m/e303(M+H)
【0226】
(実施例15F)
N−シアノ−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
実施例13Aにおいて1−(4−ベンジル−4メトキシシクロヘキシル)ピペラジンに代えて実施例15Eを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0227】
(実施例15G)
N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Bにおいて実施例13Aに代えて実施例15Fを用いることで、所望の生成物を得た。MS。
【0228】
(実施例15H)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Cにおいて実施例13Bに代えて施例15Gを用いることで、所望の生成物を得た。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.46(d、1H)、8.21(d、1H)、7.76(dd、1H)、7.29(m、2H)、7.12(m、6H)、6.97(d、1H)、4.13(m、1H)、3.37(m、12H)、3.15(m、8H)、2.85(m、2H)、2.34(m、5H)、1.30〜2.0(m、10H)。
【0229】
(実施例16)
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0230】
(実施例16A)
8−(2−クロロベンジル)−1,4−ジオキサスピロ(4,5)デカン−8−オール
実施例15Aにおいて2−メチルベンジルクロライドに代えて2−クロロベンジルブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e300(M+H)
【0231】
(実施例16B)
8−(2−クロロベンジル)−8−メトキシ−1,4−ジオキサスピロ(4.5)デカン
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例16Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e332(M+NH
【0232】
(実施例16C)
4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキサノン
実施例15Cにおいて実施例15Bに代えて実施例16Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e270(M+NH
【0233】
(実施例16D)
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
実施例15Dにおいて実施例15Cに代えて実施例16Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e423(M+H)
【0234】
(実施例16E)
1−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジン
実施例15Eにおいて実施例15Dに代えて実施例16Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e323(M+H)
【0235】
(実施例16F)
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−1−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
実施例13Aにおいて1−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジンに代えて実施例16Eを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0236】
(実施例16G)
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Bにおいて実施例13Aに代えて実施例16Fを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0237】
(実施例16H)
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Cにおいて実施例13Bに代えて実施例16Gを用いることで、所望の生成物を製造した。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.46(d、1H)、8.21(d、1H)、7.76(m、1H)、7.35(m、1H)、7.29(m、3H)、7.19(m、4H)、6.98(m、1H)、4.14(m、1H)、3.45(m、3H)、3.35(s、3H)、3.21(m、3H)、3.13(m、7H)、3.03(m、6H)、2.34(m、2H)、1.68(m、10H)。
【0238】
(実施例17)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0239】
(実施例17A)
8−(2−フルオロベンジル)−1,4−ジオキサスピロ(4,5)デカン−8−オール
実施例15Aにおいて2−メチルベンジルクロライドに代えて2−フルオロベンジルブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e284(M+NH
【0240】
(実施例17B)
8−(2−フルオロベンジル)−8−メトキシ−1,4−ジオキサスピロ(4.5)デカン
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例17Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e298(M+NH
【0241】
(実施例17C)
4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキサノン
実施例15Cにおいて実施例15Bに代えて実施例16Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e254(M+NH
【0242】
(実施例17D)
4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
実施例15Dにおいて実施例15Cに代えて実施例17Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e407(M+H)
【0243】
(実施例17E)
1−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジン
実施例15Eにおいて実施例15Dに代えて実施例17Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e307(M+H)
【0244】
(実施例17F)
N−シアノ−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−I−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
実施例13Aにおいて1−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジンに代えて実施例17Eを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0245】
(実施例17G)
N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Bにおいて実施例13Aに代えて実施例17Fを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0246】
(実施例17H)
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Cにおいて実施例13Bに代えて実施例17Gを用いることで、所望の生成物を製造した。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.48(m、1H)、8.22(d、1H)、7.77(m、1H)、7.30(m、2H)、7.20(m、4H)、7.03(m、3H)、4.14(m、1H)、3.45(m、6H)、3.34(s、3H)、3.24(m、5H)、3.13(s、6H)、2.86(d、2H)、2.32(m、2H)、1.73(m、10H)。
【0247】
(実施例18)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
【0248】
(実施例18A)
8−(2−ブロモベンジル)−1,4−ジオキサスピロ(4.5)デカン−8−オール
実施例15Aにおいて2−メチルベンジルクロライドに代えて2−ブロモベンジルブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e328(M+H)
【0249】
(実施例18B)
8−(2−ブロモベンジル)−8−メトキシ−1,4−ジオキサスピロ(4.5)デカン
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例18Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e360(M+NH
【0250】
(実施例18C)
4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキサノン
実施例15Cにおいて実施例15Bに代えて実施例18Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e315(M+NH
【0251】
(実施例18D)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
実施例15Dにおいて実施例15Cに代えて実施例18Cを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e468(M+H)
【0252】
(実施例18E)
1−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジン
実施例15Eにおいて実施例15Dに代えて実施例18Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e367(M+H)
【0253】
(実施例18F)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−1−ピペラジンカルボイミドチオ酸メチル
実施例13Aにおいて1−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)ピペラジンに代えて実施例18Eを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0254】
(実施例18G)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−シアノ−N′−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Bにおいて実施例13Aに代えて実施例18Fを用いることで、所望の生成物を製造した。MS。
【0255】
(実施例18H)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
実施例13Cにおいて実施例13Bに代えて実施例18Gを用いることで、所望の生成物を製造した。MS;H NMR(300MHz、CDOD)δ8.44(d、1H)、7.75(m、1H)、7.53(m、1H)、7.29(m、4H)、7.16(m、3H)、7.09(m、1H)、6.97(m、1H)、4.11(m、1H)、3.44(m、9H)、3.34(d、3H)、3.15(m、8H)、3.00(d、2H)、2.60(m、2H)、2.31(m、2H)、1.91(m、1H)、1.69(m、3H)、1.42(m、3H)。
【0256】
(実施例19)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Mおよび実施例1Iに代えて、それぞれ2−フェニルスルファニルエチルアミン(文献(Chem. Pharm. Bull 1995, 43, 2091-2094)に記載の手順に従って製造)および実施例8Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e672(M−H)H NMR(500MHz、CDCl)δ8.76(d、1H)、8.53(t、1H)、8.16(brs、1H)、7.93(dd、1H)、7.68(d、2H)、7.40(d、2H)、7.26(m、2H)、7.13(m、4H)、6.88(d、2H)、6.77(d、1H)、3.55(m、4H)、3.36(s、3H)、3.16(m、4H)、2.85(s、2H)、2.32(s、3H)、1.87(d、2H)、1.69(m、2H)。
【0257】
(実施例20)
N−((4−(1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Mおよび実施例1Iに代えて、それぞれ1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニル−エチルアミン(2001年9月20日出願の自己出願米国特許出願09/957256に記載の手順に従って製造)および実施例8Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e702(M+H)H NMR(500MHz、DMSO−d)δ8.79(s、1H)、8.45(s、1H)、8.39(d、1H)、8.00(s、1H)、7.79(d、2H)、7.75(dd、1H)、7.32(d、1H)、7.25(d、2H)、7.11(m、4H)、7.00(t、2H)、6.93(m、3H)、3.64(d、2H)、3.52(s、2H)、3.28(s、3H)、2.97(m、2H)、2.80(s、2H)、2.27(s、3H)、1.75(d、2H)、1.55(s、6H)、1.50(m、2H)。
【0258】
【化5】

(実施例21)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0259】
(実施例21A)
ベンジル(3R)−2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニルカーバメート
N−(ベンジルオキシカルボニル)−D−アスパラギン酸(14.7g、55.1mmol)の酢酸エチル(100mL)懸濁液を攪拌しながら、それに塩化チオニル(40mL、511mmol)を滴下し、得られた均一混合物を室温で16時間攪拌し、濃縮した。得られた固体を1:1ジエチルエーテル/ヘキサン(200mL)中で2時間磨砕し、濾過した。固体を脱水して、所望の生成物を得た(13.7g、99%)。
【0260】
(実施例21B)
ベンジル(3R)−5−オキソテトラヒドロ−3−フラニルカーバメート
NaBH(2.71g、71.5mmol)のTHF(50mL)懸濁液を冷却して0℃とし、実施例21A(16.21g、65.0mmol)のTHF(50mL)溶液を滴下し、昇温させて室温とし、2時間攪拌した。得られた混合物を濃HCl(13.1mL)およびエタノール(13.1mL)で処理し、12時間加熱還流し、放冷して室温とし、ブライン(100mL)に投入し、層を分離した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物をジエチルエーテル(50mL)で2時間磨砕し、終夜にて冷却し、固体を濾取して、所望の生成物を得た(7.81g、51%)。
【0261】
(実施例21C)
ベンジル(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−(4−モルホリニル)−3−オキソプロピルカーバメート
実施例21B(13.5g、57.4mmol)およびモルホリン(10.0mL、115mmol)のジオキサン(100mL)溶液を70℃で18時間攪拌した。溶液を濃縮し、10%メタノール/酢酸エチルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(6.0g、86%)。
【0262】
(実施例21D)
ベンジル(1R)−3−(4−モルホリニル)−3−オキソ−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピルカーバメート
実施例21C(16.5g、51.2mmol)、ジフェニルジスルフィド(14.5g、66.5mmol)およびトリブチルホスフィン(16.6mL、66.5mmol)のトルエン(250mL)溶液を加熱して80℃として24時間経過させ、濃縮し、50%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、約10%のトリブチルホスフィンオキサイド(18.0g混合物、約76%)を含む所望の生成物の混合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0263】
(実施例21E)
(1R)−3−(4−モルホリニル)−3−オキソ−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピルアミン
実施例21D(18.0g、約39mmol)の30%HBr/酢酸(250mL)溶液を室温で24時間攪拌し、濃縮して半量とし、1M HCl(300mL)に投入し、ジエチルエーテルで洗浄し(200mLで3回)、1M HCl(150mL)で抽出した。合わせた水層を冷却して0℃とし、固体KOHでpHを約12に調節し、塩化メチレンで抽出した(100mLで5回)。合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た(10.8g、98%)。
【0264】
(実施例21F)
(1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピルアミン
実施例21E(6.00g、21.4mmol)のTHF(80mL)溶液を加熱して55℃とし、1MボランのTHF溶液(85mL、85.0mmol)を1時間の期間をかけて滴下した。得られた反応混合物を55℃で18時間攪拌し、冷却して0℃とし、メタノール(10mL)を滴下し、追加のメタノール150mLで処理し、濃縮した。粗残留物をメタノール(70mL)に溶かし、メタノール性HCl(100mL)で処理し、24時間加熱還流した。混合物を放冷して室温とし、濃縮し、2M NaOH(200mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(250mLで3回)。合わせた抽出液を1M NaOHおよびブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、濾過し、濃縮し、5%トリエチルアミン/10%メタノール/10%アセトニトリル/酢酸エチルを溶離液とするシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た(3.45g、73%)。
【0265】
(実施例21G)
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Mおよび実施例1Iに代えて、それぞれ実施例21Fおよび実施例8Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e785(M−H)H NMR(500MHz、CDCl)δ8.65(d、1H)、8.21(d、1H)、8.12(br、1H)、7.83(dd、1H)、7.68(d、2H)、7.30(m、2H)、7.15(m、6H)、6.85(d、2H)、6.67(d、1H)、6.37(br、1H)、4.01(br、2H)、3.95(br、4H)、3.56(d、2H)、3.36(s、3H)、3.14(m、7H)、2.84(s、2H)、2.84(br、2H)、2.40(m、1H)、2.32(s、3H)、2.17(m、1H)、1.86(d、2H)、1.65(m、2H)。
【0266】
(実施例22)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル−1−ピペラジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0267】
(実施例22A)
4−(2−ブロモベンジル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル(5.51g、29.623mmol)のアセトニトリル(60mL)溶液を0℃で、ジイソプロピルエチルアミンおよび2−ブロモベンジルブロマイド(7.776g、31.105mmol)で処理し、昇温させて室温とし、2時間攪拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルとNaHCO水溶液との間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を、それ以上精製せずに次の段階で直接用いた。
【0268】
(実施例22B)
4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジンカルボン酸tert−ブチル
実施例22A(5.82g、16.394mmol)のDME(80mL)溶液を、4−クロロフェニルボロン酸(3.089g、19.673mmol)、CsF(7.476g、49.182mmol)および(PhP)Pd(OAc)(1.228g、1.639mmol)で処理し、4時間加熱還流し、濾過した。濾液をNaHCO水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、15%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e386、388(M+H)
【0269】
(実施例22C)
1−(4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)ピペラジン
実施例22B(1.00g、2.59mmol)のジオキサン(20mL)溶液を室温で、4N HClのジオキサン溶液(19.4mL、77.7mmol)で処理し、終夜攪拌した。溶媒を減圧下に除去した。残留物をさらに真空乾燥して、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
【0270】
(実施例22D)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
実施例22C(932mg、2.591mmol)のDMSO(13mL)溶液を、4−フルオロベンゾニトリル(408mg、3.368mmol)およびKCO(1.788g、12.955mmol)で処理し、130℃で4時間加熱し、濾過した。濾液を、NaHCO水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を脱水し(MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、20%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e388、390(M+H)
【0271】
(実施例22E)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例12Bにおいて実施例12Aに代えて実施例22Dを用いることで、所望の生成物を製造した。
【0272】
(実施例22F)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例22Eを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e608、610(M+H)
【0273】
(実施例22G)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例22Fおよび2−フェニルスルファニル−エチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(APCI)m/e741、743(M+H)H NMR(300MHz、CDCl)δ8.76(d、1H)、8.56(t、1H)、8.22(br、1H)、7.93(dd、1H)、7.77(m、1H)、7.68(d、2H)、7.45(m、4H)、7.26(m、7H)、6.77(dd、3H)、6.16(br、1H)、4.31(s、2H)、3.56(q、2H)、3.47(br、4H)、3.19(t、2H)、1.65(br、4H)。
【0274】
(実施例23)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例22Fおよび1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニルエチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(APCI)m/e769、771(M+H);H NMR(300MHz、CDCl)δ8.84(s、1H)、8.46(s、1H)、8.39(d、1H)、8.04(s、1H)、7.81(d、2H)、7.75(dd、1H)、7.50(m、4H)、7.36(m、3H)、7.25(m、3H)、6.97(m、5H)、3.52(s、2H)、3.33(m、6H)、2.39(m、4H)、1.55(s、6H)。
【0275】
(実施例24)
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例22Fおよび実施例21Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e852、854(M−H)H NMR(300MHz、CDCl)δ8.72(d、1H)、8.50(d、1H)、8.21(br、1H)、7.82(dd、1H)、7.69(d、2H)、7.49(m、1H)、7.28(m、11H)、6.81(d、2H)、6.71(d、1H)、6.08(br、1H)、4.00(br、1H)、3.67(s、4H)、3.41(s、2H)、3.26(t、4H)、3.12(t、2H)、2.43(m、10H)、2.14(m、1H)、1.77(m、1H)。
【0276】
(実施例25)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニルエチル)アミノ)フェニルスルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0277】
(実施例25A)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例5Aにおいてベンジルマグネシウムクロライドに代えて2−ブロモベンジルマグネシウムブロマイドを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e371、373(M+H)
【0278】
(実施例25B)
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例1Dにおいて実施例1Cに代えて実施例25Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e385、387(M+H)
【0279】
(実施例25C)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例22Bにおいて実施例22Aおよび4−クロロフェニルボロン酸に代えて、それぞれ実施例25Bおよびフェニルボロン酸を用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e383(M+H)
【0280】
(実施例25D)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例12Bにおいて実施例12Aに代えて実施例25Cを用いることで、所望の生成物を得た。
【0281】
(実施例25E)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例25Dを用いることで、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e603(M+H)
【0282】
(実施例25F)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例25Eおよび2−フェニルスルファニル−エチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e731(M−H)H NMR(500MHz、CDCl)δ8.75(d、1H)、8.53(t、1H)、8.15(br、1H)、7.93(dd、1H)、7.65(d、2H)、7.40(m、3H)、7.27(m、10H)、6.81(d、2H)、6.77(d、1H)、6.21(br、1H)、3.55(q、2H)、3.35(d、2H)、3.18(t、2H)、3.12(s、3H)、2.99(m、2H)、2.94(s、2H)、1.59(d、2H)、1.40(m、2H)。
【0283】
(実施例26)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例25Eおよび1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニルエチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e762(M−H)H NMR(500MHz、CDCl)δ8.65(d、1H)、8.18(br、1H)、7.81(dd、1H)、7.67(d、2H)、7.37(m、3H)、7.27(m、8H)、7.03(m、3H)、6.94(d、1H)、6.78(d、2H)、6.14(br、1H)、3.35(br、4H)、3.12(s、3H)、2.97(t、2H)、2.94(s、2H)、1.59(s、6H)、1.57(br、2H)、1.36(br、2H)。
【0284】
(実施例27)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例25Eおよび実施例21Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e847(M−H)H NMR(500MHz、CDCl)δ8.64(d、1H)、8.21(d、1H)、8.12(br、1H)、7.83(dd、1H)、7.67(d、2H)、7.39(t、2H)、7.29(m、8H)、7.20(m、3H)、6.85(d、2H)、6.67(d、1H)、6.38(br、1H)、3.99(br、6H)、3.35(d、2H)、3.15(m、8H)、3.02(m、2H)、2.94(s、2H)、2.82(br、2H)、2.40(m、1H)、2.18(m、1H)、1.60(d、2H)、1.41(m、2H)。
【0285】
(実施例28)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0286】
(実施例28A)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゾニトリル
実施例9Aにおいて4−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムクロライドに代えてビフェニル−2−イルメチルトリフェニル−ホスホニウムブロマイド(文献(J. Org. Chem., 2000, 65, 543-577)に記載の手順に従って製造)を用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e351(M+H)
【0287】
(実施例28B)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例12Bにおいて実施例12Aに代えて実施例28Aを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(DCI)m/e368(M+H)
【0288】
(実施例28C)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例28Bを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e571(M+H)
【0289】
(実施例28D)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例28Cおよび2−フェニルスルファニル−エチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e702(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.78(s、1H)、8.64(t、1H)、8.48(d、1H)、7.98(s、1H)、7.85(dd、1H)、7.77(d、2H)、7.33(m、11H)、7.28(m、2H)、7.15(m、6.92(d、2H)、6.17(s、1H)、3.63(m、2H)、3.40(t、2H)、3.26(t、2H)、3.21(t、2H)、2.25(t、4H)。
【0290】
(実施例29)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル−N′−((4−(1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例28Cおよび1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニルエチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e73)(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.80(s、1H),8.65(s、1H)、8.39(d、1H)、8.02(s、1H)、7.81(d、2H)、7.75(dd、1H),7.35(m、10H)、7.24(m、3H)、7.01(m、2H)、6.94(d、2H)、6.16(s、1H)、3.52(s、2H)、3.40(t、2H)、3.22(t、2H)、2.26(t、4H)、1.55(s、6H)。
【0291】
(実施例30)
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例28Cおよび実施例21Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e815(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.77(s、1H)、8.43(d、1H)、8.38(d、1H)、7.98(s、1H)、7.77(m、3H)、7.33(m、11H)、7.13(m、4H)、6.93(d、2H)、6.16(s、1H)、4.15(m、1H)、3.48(m、4H)、3.40(t、2H)、3.35(t、2H)、3.28(t、2H)、3.21(t、2H)、2.28(m、6H)、2.18(m、2H)、1.98(m、1H)、1.90(m、1H)。
【0292】
(実施例31)
N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例10Cおよび2−フェニルスルファニル−エチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e693(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.80(s、1H)、8.65(t、1H)、8.48(d、1H)、8.01(s、1H)、7.85(dd、1H)、7.79(d、2H)、7.72(d、7.63(m、1H)、7.47(m、1H)、7.35(m、3H)、7.26(m、2H)、7.15(m、6.97(d、2H)、6.50(s、1H)、3.64(m、2H)、3.51(t、2H)、3.38(t、2H)、3.26(t、2H)、2.42(t、2H)、2.24(t、2H)。
【0293】
(実施例32)
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例10Cおよび1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニルエチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e722(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.83(s、1H)、8.46(s、1H)、8.39(d、1H)、8.04(s、1H)、7.84(d、2H)、7.75(m、2H)、7.63(m、1H)、7.46(m、1H)、7.34(m、2H)、7.23(d、2H)、6.97(m、5H)、6.50(s、1H)、3.52(m、4H)、3.38(t、2H)、2.43(t、2H)、2.25(t、4H)、1.55(s、6H)。
【0294】
(実施例33)
N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例10Cおよび実施例21Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e806(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.79(s、1H)、8.43(d、1H)、8.38(d、1H)、8.00(s、1H)、7.77(m、4H)、7.63(m、1H)、7.47(m、1H)、7.36(m、1H)、7.27(m、2H)、7.13(m、4H)、6.97(d、2H)、6.49(s、1H)、4.15(m、1H)、3.49(m、6H),3.38(m、4H)、2.42(t、2H)、2.25(m、8H)、1.96(m、1H)、1.89(m、1H)。
【0295】
(実施例34)
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0296】
(実施例34A)
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((4−フルオロ−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Iにおいて実施例1Hに代えて実施例12Bを用いることで、所望の生成物を得た。MS(ESI)m/e600(M+H)
【0297】
(実施例34B)
4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例34Aおよび2−フェニルスルファニル−エチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e731(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.78(s、1H)、8.64(t、1H)、8.48(d、1H)、8.01(s、1H)、7.85(dd、1H)、7.75(d、2H)、7.40〜7.10(m、16H)、6.97(d、2H)、6.18(t、1H)、3.64(m、2H)、3.27(m、6H)、3.01(d、2H)、2.44(t、4H)。
【0298】
(実施例35)
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例34Aおよび1,1−ジメチル−2−フェニルスルファニルエチルアミンを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e759(M−H);H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.83(s、1H)、8.45(s、1H)、8.39(d、1H)、8.04(s、1H)、7.81(d、2H)、7.75(dd、1H)、7.43〜7.20(m、12H)、7.13(d、2H)、6.97(m、4H)、6.19(t、1H)、3.51(s、2H)、3.30(m、4H)、3.01(d、2H)、2.45(t、4H)、1.55(s、6H)。
【0299】
(実施例36)
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
実施例1Nにおいて実施例1Iおよび実施例1Mに代えて、それぞれ実施例34Aおよび実施例21Dを用いることで、所望の生成物を製造した。MS(ESI)m/e844(M−H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.79(s、1H)、8.43(d、1H)、8.38(d、1H)、8.00(s、1H)、7.77(m、3H)、7.45〜7.10(m、16H)、6.92(d、2H)、6.19(t、1H)、4.15(m、1H)、3.47(m、4H)、3.38(m、2H)、3.29(m、4H)、3.01(d、2H)、2.45(m、4H)、2.31(m、4H)、2.18(m、2H)、1.96(m、1H)、1.81(m、1H)。
【0300】
実施例および図式に記載の手順に従って、下記の化合物を製造することができる。
【0301】
【化6】

式中、Rは下記構造:
【0302】
【化7】

のうちのいずれかであり;
【0303】
【化8】

は、下記構造:
【0304】
【化9】

のうちのいずれかであり;
は、下記構造:
【0305】
【化10】




のうちのいずれかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物または該化合物の治療上許容される塩。
【化1】

[式中、
Aは、0ないし3個の炭素原子が窒素、酸素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子によって置き換わっている5員、6員または7員の芳香族または非芳香族環であり;
は、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルキル、ニトロおよび−NRからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルコキシ、アルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルファニル、アルキニル、アリール、アリールアルコキシ、アリールオキシ、アリールオキシアルコキシ、アリールスルファニル、アリールスルファニルアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルキルオキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヒドロキシ、ニトロおよび−NRからなる群から選択され;
は、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、シクロアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルコキシからなる群から選択され;
およびRは独立に、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールアルキルスルファニルアルキル、アリールオキシアルキル、アリールスルファニルアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルスルファニルアルキル、ヒドロキシアルキルおよび窒素保護基からなる群から選択されるか;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、イミダゾリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリル、チオモルホリニルおよびチオモルホリニルジオキシドからなる群から選択される環を形成しており;および
15は、水素、アルコキシ、アルキルおよびハロからなる群から選択される。]
【請求項2】
およびR15が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が−NRである請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
およびRのうちの一方が水素であり、他方がアリールスルファニルアルキルである請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Aがピペラジニルである請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
4−(4−ベンジル−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−フェニル−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(2−クロロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド;および
4−(4−(2−ブロモベンジル)−4−メトキシシクロヘキシル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジンカルボキシイミドアミド
からなる群から選択される請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Aがフェニルである請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
がピペリジニルである請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−フルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−5−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)ペンチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4,4−ジメチル−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−ベンジル−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(シクロヘキシルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(4−フルオロベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3−チエニルメチレン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−メトキシ−4−(2−メチルベンジル)−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチル)−4−メトキシ−1−ピペリジニル)−N−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(1,1′−ビフェニル−2−イルメチレン)−1−ピペリジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;および
N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−1−ピペリジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
からなる群から選択される請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
がピペラジニルである請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
N−((4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−((4′−クロロ−1,1′−ビフェニル−2−イル)メチル)−1−ピペラジニル)−N−((4−((((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((3−ニトロ−4−((2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)フェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;
N′−((4−((1,1−ジメチル−2−(フェニルスルファニル)エチル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)−4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド;および
4−(4−(3,3−ジフェニル−2−プロペニル)−1−ピペラジニル)−N′−((4−(((1R)−3−(4−モルホリニル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロフェニル)スルホニル)ベンゼンカルボキシイミドアミド
からなる群から選択される請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
治療上許容される担体との組み合わせで請求項1に記載の化合物または該化合物の治療上許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項13】
哺乳動物に治療上許容される量の請求項1に記載の化合物または該化合物の治療上許容される塩を投与する段階を有する、処置が必要であると認められる哺乳動物でのアポトーシスの促進方法。

【公表番号】特表2008−502601(P2008−502601A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515136(P2007−515136)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/016311
【国際公開番号】WO2005/117543
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】