説明

N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製方法

エンドセリン媒介疾患の治療に有用な化合物であるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.関連出願
本出願は、米国仮特許出願第60/835,636号(2006年8月4日出願、発明の名称「PROCESSES FOR THE PREPARATION OF N-(2-ACETYL-4,6−DIMETHYLPHENYL)-3-{[(3,4
DIMETHYL-5-ISOXAZOLYL)AMINO]SULFONYL}-2-THIOPHENECARBOXAMIDE」)に基づいて優先権を主張するものであり、同仮出願の内容は全てこの参照により開示に含まれる。
【0002】
2.分野
本発明は、エンドセリン媒介疾患の治療に有用な化合物であるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
3.背景
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、エンドセリン拮抗剤である(米国特許第6,686,382号)。エンドセリン拮抗剤は、高血圧症(末梢循環障害等)、心臓疾患(狭心症、心筋症、動脈硬化、心筋梗塞、肺高血圧症、血管痙攣、血管再狭窄、レイノー病等)、脳卒中(脳動脈攣縮、脳虚血、くも膜下出血後の後期脳攣縮、喘息、気管支収縮、腎不全、特に虚血後腎不全等)、シクロスポリン腎障害(急性腎不全、大腸炎等)、更にはエンドセリンが引き起こす又は関連する他の炎症性疾患や内毒素性ショック、並びにエンドセリンが関与した他の疾患の治療に有用である。本発明はN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製方法を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
4.概要
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド:
【0005】
【化1】

【0006】
又はその薬学的に許容される誘導体の調製方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、上記式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(II):
【0008】
【化2】

【0009】
で表される化合物を、式(III):
【0010】
【化3】

【0011】
で表される化合物又はその塩と反応させる調製方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
5.詳細な説明
5.1 定義
特に定義しない限り、本明細書で用いる全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に広く知られているとおりの意味を有する。特許、出願、公開出願、及びその他の出版物は、全て参照により本発明の開示に含まれる。一つの用語が複数の定義を有する場合、特に明記しない限りそれら全てが有効である。
【0013】
本発明において、化合物の「薬学的に許容される誘導体」は、塩、エステル、エノールエーテル、エノールエステル、アセタール、ケタール、オルトエステル、ヘミアセタール、ヘミケタール、溶媒和物、水和物、プロドラッグ等であってよい。当業者は公知の誘導体化方法を用いてこのような誘導体を容易に調製し得る。製造した化合物は、実質的に毒作用無しに動物又は人間に投与でき、薬理活性物質であってもプロドラッグであってもよい。薬学的に許容される塩は、アミン塩(N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、アンモニア、ジエタノールアミン、他のヒドロキシアルキルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、1−p−クロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イルメチル−ベンズイミダゾール、ジエチルアミン、他のアルキルアミン、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等の塩が挙げられ、これらに限定されない);アルカリ金属塩(リチウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩等が挙げられ、これらに限定されない);アルカリ土類金属塩(バリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられ、これらに限定されない);遷移金属塩(亜鉛塩等が挙げられ、これらに限定されない);その他の金属塩(リン酸水素ナトリウム塩、リン酸二ナトリウム塩等が挙げられ、これらに限定されない);鉱酸塩(塩酸塩、硫酸塩等が挙げられ、これらに限定されない);有機酸塩(酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、フマル酸塩等が挙げられ、これらに限定されない)等であってよく、これらに限定されない。薬学的に許容されるエステルは、酸性基(カルボン酸基、リン酸基、ホスフィン酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、ボロン酸基等が挙げられ、これらに限定されない)の、アルキルエステル、アルケニルエステル、アルキニルエステル、アルケニニルエステル、アリールエステル、アラルキルエステル、シクロアルキルエステル等であってよく、これらに限定されない。薬学的に許容されるエノールエーテルは式C=C(OR)の誘導体(Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルケニニル、アリール、アラルキル、又はシクロアルキル)であってよく、これらに限定されない。薬学的に許容されるエノールエステルは式C=C(OC(O)R)の誘導体(Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、又はシクロアルキル)であってよく、これらに限定されない。薬学的に許容される溶媒和物及び水和物は、化合物と1個以上(1〜約100個、1〜約10個、或いは1〜約2、3、又は4個)の溶媒又は水の分子との複合体である。
【0014】
もちろん、本発明で得られる化合物は不斉中心を有してよい。不斉中心は(R)又は(S)の立体配置を有してよく、またこれらが混在していてもよい。即ち、本発明で得られる化合物は、鏡像異性的に純粋であっても、立体異性体又はジアステレオマーの混合物であってもよい。本発明で得られる化合物の不斉中心は体内でエピマー化されてもよいと理解される。このように体内でエピマー化する化合物の場合、(R)配置化合物の投与は(S)配置化合物の投与と等価であると当業者は理解するであろう。
【0015】
本発明において、「アルキル」は分岐状又は非分岐状の炭化水素鎖である。アルキル基は1個以上のヘテロ原子で置換されていても無置換であってもよい。
【0016】
本発明において、「アルケニル」は1個以上の二重結合を有する分岐状又は非分岐状の炭化水素鎖である。アルケニル基の二重結合は他の不飽和基と共役していても非共役であってもよい。アルケニル基は1個以上のヘテロ原子で置換されていても無置換であってもよい。
【0017】
本発明において、「アルキニル」は1個以上の三重結合を有する分岐状又は非分岐状の炭化水素鎖である。アルキニル基の三重結合は他の不飽和基と共役していても非共役であってもよい。アルキニル基は1個以上のヘテロ原子で置換されていても無置換であってもよい。
【0018】
本発明において、「アルケニニル」は1個以上の二重結合及び1個以上の三重結合を有する分岐状又は非分岐状の炭化水素基である。アルケニニル基の二重結合又は三重結合は他の不飽和基と共役していても非共役であってもよい。アルケニニル基は1個以上のヘテロ原子で置換されていても無置換であってもよい。
【0019】
本発明において、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、及びアルケニニル基の典型例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、イソヘキシル、アリル(プロペニル)、プロパルギル(プロピニル)等が挙げられ、これらに限定されない。
【0020】
本発明において、「アリール」は6〜19個の炭素原子を有する単環式又は多環式の芳香族基である。アリール基としては、置換又は無置換のフルオレニル基、置換又は無置換のフェニル基、置換又は無置換のナフチル基等が挙げられ、これらに限定されない。
【0021】
本発明において、「ヘテロアリール」は単環式又は多環式の芳香族環系であり、ある実施形態では約5〜15員の環系であり、この環系の原子のうち1個以上(一実施形態では1〜3個)がヘテロ原子、即ち炭素以外の元素である。ヘテロ原子の例としては窒素、酸素、硫黄等が挙げられ、これらに限定されない。ヘテロアリール基はベンゼン環に結合していてもよい。ヘテロアリール基としては、フリル、イミダゾリル、ピリミジニル、テトラゾリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、キノリニル、イソキノリニル等が挙げられ、これらに限定されない。
【0022】
本発明において、「ハロ」、「ハロゲン」、及び「ハライド(ハロゲン化物)」は、F、Cl、Br、又はIを指す。
【0023】
本発明において、「塩基」は水又は溶媒中でプロトンを受容する化合物である。即ち、塩基の典型例としては、MOR(Mはカリウム、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属であり、Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、又はアルケニニルが挙げられ、これらに限定されない)で表されるアルカリ金属水酸化物及びアルカリ金属アルコキシド(水酸化カリウム、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド、水酸化ナトリウム、ナトリウムtert−ブトキシド、水酸化リチウム等が挙げられ、これらに限定されない);他の水酸化物(水酸化マグネシウム(Mg(OH))、水酸化カルシウム(Ca(OH))、水酸化バリウム(Ba(OH))等が挙げられ、これらに限定されない);MH(Mは上記定義のとおり)で表されるアルカリ金属水素化物(水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウム等が挙げられ、これらに限定されない);炭酸塩(炭酸カリウム(KCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、重炭酸カリウム(KHCO)、重炭酸ナトリウム(NaHCO)等が挙げられ、これらに限定されない);水酸化アルキルアンモニウム、水酸化アルケニルアンモニウム、水酸化アルキニルアンモニウム、及び水酸化アルケニニルアンモニウム(水酸化n−テトラブチルアンモニウム(TBAH)等が挙げられ、これに限定されない);アンモニア、ジエチルアミン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(HTMP)、第三級アミン(ジメチルエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン(DBN)、テトラメチレンジアミン(TMEDA)等が挙げられ、これらに限定されない)、芳香族アミン(ピリジン、コリジン、ルチジン、ピコリン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン等が挙げられ、これらに限定されない)等のアミン類;アルカリ金属アミド(リチウムアミド、リチウムジメチルアミド、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムテトラメチルピペリジド(LiTMP)等が挙げられ、これらに限定されない)、及びアルカリ金属ヘキサメチルジシラザン(カリウムヘキサメチルジシラザン(KHMDS)、ナトリウムヘキサメチルジシラザン(NaHMDS)、リチウムヘキサメチルジシラザン(LiHMDS)等が挙げられ、これらに限定されない);アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、及びアルケニニルリチウム(n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、イソプロピルリチウム等が挙げられ、これらに限定されない);ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、及びハロゲン化アルケニニルマグネシウム(臭化メチルマグネシウム等が挙げられ、これに限定されない)等が挙げられ、これらに限定されない。
【0024】
本発明において、「溶媒」は固体、液体、又は気体の溶質を完全に又は部分的に溶解し、溶液を形成する液体である。溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられ、これらに限定されない。
【0025】
本発明において、「脱水剤」はカルボン酸からカルボキサミドへの変換を推進する化合物であり、その例としては塩化チオニル、塩化スルフリル、カルボジイミド、無水物、混合無水物、フェノール類(ニトロフェノール、ペンタフルオロフェノール、フェノール等が挙げられ、これらに限定されない)、式(A):
【0026】
【化4】

【0027】
(式中、X及びYはそれぞれ独立に置換又は無置換のヘテロアリール基である。)で表される化合物等が挙げられ、これらに限定されない。ヘテロアリール基としては、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基等が挙げられ、これらに限定されない。脱水剤の更なる例としては、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、3−(ジエトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン(DEPBT)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノホスホニウム(PyBOP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、テトラフルオロホウ酸O−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウム(TDBTU)、3−(ジエチルオキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン(DEPBT)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)等が挙げられ、これらに限定されない。
【0028】
本発明において、「酸」は、水素を含み、水又は溶媒中で解離して水素陽イオンを生成する化合物、或いはルイス酸であり、その例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリハロ酢酸(トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸等が挙げられ、これらに限定されない)、臭化水素、マレイン酸、スルホン酸(トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等が挙げられ、これらに限定されない)、プロピオン酸類((R)−クロロプロピオン酸等が挙げられ、これに限定されない)、フタルアミド酸類(N−[(R)−1−(1−ナフチル)エチル]フタルアミド酸等が挙げられ、これに限定されない)、酒石酸類(L−酒石酸、ジベンジル−L−酒石酸等が挙げられ、これらに限定されない)、乳酸類、ショウノウ酸類、アスパラギン酸類、シトロネル酸類等が挙げられ、これらに限定されない。
【0029】
当然ながら、反応物質、化合物、溶媒、酸、塩基、触媒、試薬、反応性基等は、個別に、同時に、又は別々に添加してよく、また任意の順序で添加してよい。更に、反応物質、化合物、酸、塩基、触媒、試薬、反応性基等を予め液体に溶解し、溶液(水溶液等であってよくこれに限定されない)として添加してもよいと理解される。加えて、反応物質、化合物、溶媒、酸、塩基、触媒、試薬、反応性基等は任意のモル比で使用してもよいと理解される。
【0030】
当然ながら、反応物質、化合物、溶媒、酸、塩基、触媒、試薬、反応性基等を系中で形成してもよい。
【0031】
5.2 方法
下記スキームAに示すように、式(II)で表される化合物を式(III)で表される化合物又はその塩と反応させ、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法を提供する。
【0032】
【化5】

【0033】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下で行ってよい。ある実施形態では、この単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせ)を系中で生成する。ある実施形態では、単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせをも含む)がアルカリ金属水素化物である。ある実施形態では、該塩基は水素化ナトリウムである。
【0034】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行ってよい。ある実施形態では、この単一の溶媒(又は複数の溶媒の組み合わせをも含む)は、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、グリム、ジグリム、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンである。ある実施形態では、該溶媒はジメチルホルムアミドである。
【0035】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基は水素化ナトリウムであり、且つ溶媒はジメチルホルムアミドである。
【0036】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、任意の反応温度で行ってよい。ある実施形態では、反応温度を約−78〜約100℃の範囲で選択してよい。ある実施形態では、反応温度を約−50〜約80℃の範囲で選択してよい。ある実施形態では、反応温度を約−40〜約60℃の範囲で選択してよい。ある実施形態では、反応温度を約−25〜約30℃の範囲で選択してよい。ある実施形態では、反応温度を約−10〜約10℃の範囲で選択してよい。ある実施形態では、反応温度は約0℃である。
【0037】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基は水素化ナトリウムであり、溶媒はジメチルホルムアミドであり、且つ反応温度は約0℃である。
【0038】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応時間行ってよい。ある実施形態では、反応時間は約30分〜約24時間である。ある実施形態では、反応時間は約2〜約3時間である。
【0039】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基は水素化ナトリウムであり、溶媒はジメチルホルムアミドであり、反応温度は約0℃であり、且つ反応時間は約2〜約3時間である。
【0040】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択するモル比で行ってよい。ある実施形態では、式(III)で表される化合物の式(II)で表される化合物に対するモル比は約3:1〜約1:1である。他の実施形態では、式(II)で表される化合物の式(III)で表される化合物に対するモル比は約3:1〜約1:1である。ある実施形態では、式(III)で表される化合物の式(II)で表される化合物に対するモル比は約1:1である。
【0041】
スキームAに示す式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、一実施形態では、上記塩基は水素化ナトリウムであり、溶媒はジメチルホルムアミドであり、反応温度は約0℃であり、反応時間は約2〜約3時間であり、且つモル比は約1:1である。
【0042】
他の実施形態では、下記スキームBに示すように、式(IV)で表される化合物を単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせと反応させ、式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法を提供する。
【0043】
【化6】

【0044】
他の実施形態では、下記スキームB1に示すように、式(IVa)で表される化合物を単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせと反応させ、式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法を提供する。
【0045】
【化7】

【0046】
式(IVa)で表される化合物の調製は、当業者に公知の方法を用いて調製できる。例えば、式(IV)で表される化合物の調製方法に類似の方法により、式(IVa)で表される化合物を調製してよい。
【0047】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせを用いて行ってよい。ある実施形態では、この単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせを系中で生成する。ある実施形態では、単一の脱水剤(又は複数の脱水剤の組み合わせをも含む)は、塩化チオニル、塩化スルフリル、4−ジメチルアミノピリジン、カルボジイミド、無水物、混合無水物、フェノール類、又は式(A):
【0048】
【化8】

【0049】
(式中、X及びYはそれぞれ独立に置換又は無置換のヘテロアリール基である。)で表される化合物である。ある実施形態では、単一の脱水剤(又は複数の脱水剤の組み合わせをも含む)は、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、3−(ジエトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン(DEPBT)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノホスホニウム(PyBOP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、テトラフルオロホウ酸O−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウム(TDBTU)、3−(ジエチルオキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン(DEPBT)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、又は1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)である。ある実施形態では、脱水剤はN,N’−カルボニルジイミダゾールである。
【0050】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行ってよい。ある実施形態では、この単一の溶媒又は複数の溶媒の組み合わせは、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンを含む。ある実施形態では、該溶媒は酢酸エチルを含む。
【0051】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記脱水剤はN,N’−カルボニルジイミダゾールであり、且つ溶媒は酢酸エチルである。
【0052】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応温度で行ってよい。ある実施形態では、反応温度は約0〜約100℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約80℃である。ある実施形態では、反応温度は約40〜約60℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約30℃である。
【0053】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記脱水剤はN,N’−カルボニルジイミダゾールであり、溶媒は酢酸エチルであり、且つ反応温度は約20〜約30℃である。
【0054】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応時間行ってよい。ある実施形態では、反応時間は約30分〜約5時間である。ある実施形態では、反応時間は約3〜約5時間である。ある実施形態では、反応時間は約4時間である。
【0055】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記脱水剤はN,N’−カルボニルジイミダゾールであり、溶媒は酢酸エチルであり、反応温度は約20〜約30℃であり、且つ反応時間は約4時間である。
【0056】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択するモル比で行ってよい。ある実施形態では、N,N’−カルボニルジイミダゾールの式(IV)で表される化合物に対するモル比は約5:1〜約1:1である。ある実施形態では、N,N’−カルボニルジイミダゾールの式(IV)で表される化合物に対するモル比は約1.2:1である。
【0057】
スキームB又はB1に示す式(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、一実施形態では、上記脱水剤はN,N’−カルボニルジイミダゾールであり、溶媒は酢酸エチルであり、反応温度は約20〜約30℃であり、反応時間は約4時間であり、且つN,N’−カルボニルジイミダゾールの式(IV)で表される化合物に対するモル比は約1.2:1である。
【0058】
他の実施形態では、下記スキームCに示すように、式(VI)で表される化合物から、式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法を提供する。
【0059】
【化9】

【0060】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下で行ってよい。ある実施形態では、この単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせ)を系中で生成する。ある実施形態では、単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせをも含む)は水酸化物である。ある実施形態では、単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせをも含む)は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、又は水酸化バリウムである。ある実施形態では、該塩基は水酸化ナトリウムである。
【0061】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行ってよい。ある実施形態では、この単一の溶媒(又は複数の溶媒の組み合わせをも含む)は、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンである。ある実施形態では、該溶媒はテトラヒドロフランである。
【0062】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基は水酸化ナトリウムであり、且つ溶媒はテトラヒドロフランである。
【0063】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応温度で行ってよい。ある実施形態では、反応温度は約0〜約100℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約80℃である。ある実施形態では、反応温度は約40〜約60℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約30℃である。
【0064】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基は水酸化ナトリウムであり、溶媒はテトラヒドロフランであり、且つ反応温度は約20〜約30℃である。
【0065】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応時間で行ってよい。ある実施形態では、反応時間は約2〜約36時間である。
【0066】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、一実施形態では、上記塩基は水酸化ナトリウムであり、溶媒はテトラヒドロフランであり、反応温度は約20〜約30℃であり、且つ反応時間は約2〜約36時間である。
【0067】
スキームCに示す式(IV)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の酸又は複数の酸の組み合わせの存在下で行ってよい。ある実施形態では、この単一の酸(又は複数の酸の組み合わせ)を系中で生成する。
【0068】
他の実施形態では、下記スキームDに示すように、式(VII)で表される化合物を式(VIII)で表される化合物又はその塩と反応させ、式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法を提供する。
【0069】
【化10】

【0070】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下で行ってよい。ある実施形態では、この単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせ)を系中で生成する。ある実施形態では、単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせをも含む)は、第三級アミン、芳香族アミン、非求核性アルカリ金属アミド、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アルケニニルリチウム、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、又はハロゲン化アルケニニルマグネシウムである。ある実施形態では、単一の塩基(又は複数の塩基の組み合わせをも含む)は、ジメチルエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン、テトラメチレンジアミン、ピリジン、コリジン、ルチジン、ピコリン、キノリン、又はN,N−ジメチルアニリンである。ある実施形態では、該塩基はピリジンである。
【0071】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応温度で行ってよい。ある実施形態では、反応温度は約0〜約100℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約80℃である。ある実施形態では、反応温度は約40〜約60℃である。ある実施形態では、反応温度は約20〜約30℃である。
【0072】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基はピリジンであり、且つ反応温度は約20〜約30℃である。
【0073】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する反応時間で行ってよい。ある実施形態では、反応時間は約2〜約36時間である。
【0074】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、ある実施形態では、上記塩基はピリジンであり、反応温度は約20〜約30℃であり、且つ反応時間は約2〜約36時間である。
【0075】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の溶媒又は複数の溶媒の組み合わせ中で行ってよい。更に、単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下でのスキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択する単一の溶媒又は複数の溶媒の組み合わせ中で行ってもよい。ある実施形態では、単一の溶媒(又は複数の溶媒の組み合わせをも含む)が、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンである。
【0076】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製は、当業者が任意に選択するモル比で行ってよい。ある実施形態では、式(VIII)で表される化合物の式(VII)で表される化合物に対するモル比は約3:1〜約1:1である。他の実施形態では、式(VII)で表される化合物の式(VIII)で表される化合物に対するモル比は約3:1〜約1:1である。ある実施形態では、式(VIII)で表される化合物の式(VII)で表される化合物に対するモル比は約1.1:1である。
【0077】
スキームDに示す式(VI)で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体の調製において、一実施形態では、上記塩基はピリジンであり、反応温度は約20〜約30℃であり、反応時間は約2〜約36時間であり、且つ式(VIII)で表される化合物の式(VII)で表される化合物に対するモル比は、約1.1:1である。
【実施例】
【0078】
6.実施例
実施例1:N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製
0℃で、1.6gのNaH(鉱油中60%)に、10mlのDMF中で1.12gの式(III)で表される化合物を含む溶液を加えた。15分間攪拌した後、10mlのDMF中で3.35gの式(II)で表される化合物を含む溶液を滴下した。或いは、他の方法では、まずNaHに式(II)で表される化合物を加え、次いで式(III)で表される化合物を加えた。更に他の方法では、NaHに式(II)で表される化合物及び式(III)で表される化合物を同時に加えた。反応系を2時間攪拌し、2NのHClをゆっくり50ml加えた(過剰のNaHに注意)。得られた懸濁液をトルエン(4×25ml)で抽出した。有機層を併せて2NのHCl(4×25ml)で洗浄し、飽和NaHCO溶液(4×10ml)で抽出した。重炭酸塩層を併せて濃HClでpH1〜2まで酸性化し、EtOAc(3×25ml)で抽出した。EtOAc層を併せて2NのHCl(25ml)で洗浄し、更に2NのHCl/食塩水(25ml)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮して、4.0gのTBC3711を純度が97%を超える黄褐色固体として得た。3.2gの粗製N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを熱EtOHから結晶化し、2.75gの標記化合物をHPLCによる純度が99%を超える灰白色固体として得た。
H NMR(500MHz,DMSO−d):δ1.65(s,3H),2.08(s,3H),2.22(s,3H),2.32(s,3H),2.47(s,3H),7.27(brs,1H),7.33(d,J=5.2Hz,1H),7.38(brs,1H),7.86(d,J=5.2Hz,1H),及び10.26(brs,1H)。
13C NMR(125MHz,DMSO−d):δ5.8,10.3,17.7,20.4,29.1,105.7,126.5,127.9,128.7,129.8,133.9,135.8,136.2,136.5,138.3,139.9,155.2,159.1,161.4,及び200.5ppm。
MS(ESI)m/z:446.08[M−H]
【0079】
実施例2:式(II)で表される化合物の調製
60mlのEtOAc中で5.7gの式(IV)で表される化合物を含む溶液に、3.1gのCDIを加えた。4時間攪拌した後、反応混合物を真空濃縮した。これを熱EtOAcから結晶化し、4.25gの式(II)で表される化合物をHPLCによる純度が99%を超える白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.40(s,3H),2.43(s,3H),2.53(s,3H),7.35(brs,1H),7.41(d,J=5.1Hz,1H),7.45(brs,1H),及び7.91(d,J=5.1Hz,1H)ppm。
MS(ESI)m/z:693.08[2M+H]及び336.00[M+H]
【0080】
実施例3:式(IV)で表される化合物の調製
60mlのTHF中で6.25gの式(VI)で表される化合物を含む溶液に、2NのNaOHを30ml加えた。反応混合物を一晩攪拌した後、10mlの濃HClを用いて反応を停止し、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を併せて2NのHCl(2×)で洗浄し、更に2NのHCl/食塩水(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮して、6.0gの式(IV)で表される化合物を薄緑色粘性発泡体として得た。DCMを用いて滴定を行い、HPLCによる純度が99%を超える乾燥白色固体生成物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.14(s,3H),2.28(s,3H),2.31(s,3H),7.17(d,J=5.1Hz,1H),7.27(brs,1H),7.30(brs,1H),7.64(d,J=5.1Hz,1H),及び8.91(brs,1H)ppm。
MS(ESI)m/z:720.08[2M+H],376.04
[M+Na],及び354.06[M+H]
【0081】
実施例4:式(VI)で表される化合物の調製
20mlのピリジン中で4.4gの式(VIII)で表される化合物を含む溶液に、6.0gの式(VII)で表される化合物を加えた。反応混合物を一晩攪拌し、6NのHClを50ml加えた。得られた懸濁液をDCM(2×)で抽出した。有機層を併せて2NのHCl(2×)で洗浄し、更に2NのHCl/食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空濃縮した。これを熱EtOAc/ヘキサン(1:1、20ml)から結晶化し、6.33gの式(VI)で表される化合物をHPLCによる純度が99%を超える灰白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ2.14(s,3H),2.32(s,3H),2.42(s,3H),4.04(s,3H),7.18(brs,1H),7.22(brs,1H),7.28(d,J=5.1Hz,1H),7.40(d,J=5.1Hz,1H),及び9.16(brs,1H)ppm。
MS(ESI)m/z:757.12[2M+H]及び368.04[M+H]
【0082】
種々の変更は当業者に明らかであると考えられるため、本開示は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(II):
【化2】

で表される化合物と、式(III):
【化3】

で表される化合物又はその塩との反応を行うことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記反応を単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、アルカリ金属水素化物であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、水素化ナトリウム、水素化リチウム、又は水素化カリウムであることを特徴とする請求項2〜3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記塩基が水素化ナトリウムであることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記反応を単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記単一の溶媒又は前記複数の溶媒の組み合わせからなる溶媒が、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、グリム、ジグリム、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記溶媒がジメチルホルムアミドであることを特徴とする請求項6〜7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アルケニニルリチウム、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、ハロゲン化アルケニニルマグネシウム、アルカリ金属アミド、第三級アミン、又は芳香族アミンであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記反応を単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行うことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記単一の溶媒又は前記複数の溶媒の組み合わせからなる溶媒が、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、グリム、ジグリム、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記反応を約−78〜約100℃の温度で行うことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記反応を約0℃の温度で行うことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記反応を約30分〜約24時間行うことを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記反応を約2〜約3時間行うことを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記式(III)で表される化合物の前記式(II)で表される化合物に対するモル比が、約3:1〜約1:1であることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記式(II)で表される化合物の前記式(III)で表される化合物に対するモル比が、約3:1〜約1:1であることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記式(III)で表される化合物の前記式(II)で表される化合物に対するモル比が、約1:1であることを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の方法。
【請求項19】
式(IV):
【化4】

で表される化合物と、単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせとの反応によって、前記式(II)で表される化合物を調製することを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の方法。
【請求項20】
式(II):
【化5】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(IV):
【化6】

で表される化合物と、単一の脱水剤又は複数の脱水剤の組み合わせとの反応を行うことを特徴とする方法。
【請求項21】
前記単一の脱水剤又は前記複数の脱水剤の組み合わせからなる脱水剤が、塩化チオニル、塩化スルフリル、カルボジイミド、無水物、混合無水物、フェノール類、又は式(A):
【化7】

(式中、X及びYはそれぞれ独立に置換又は無置換のヘテロアリール基である。)で表される化合物であることを特徴とする請求項19〜20の何れか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記単一の脱水剤又は前記複数の脱水剤の組み合わせからなる脱水剤が、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム、N,N’−カルボニルジイミダゾール、3−(ジエトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノホスホニウム、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム、テトラフルオロホウ酸O−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウム、3−(ジエチルオキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、ニトロフェノール、ペンタフルオロフェノール、又はフェノールであることを特徴とする請求項19〜21の何れか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記脱水剤がN,N’−カルボニルジイミダゾールであることを特徴とする請求項19〜22の何れか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記反応を単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行うことを特徴とする請求項19〜23の何れか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記単一の溶媒又は前記複数の溶媒の組み合わせからなる溶媒が、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記溶媒が酢酸エチルであることを特徴とする請求項24〜25の何れか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記反応を約0〜約100℃の温度で行うことを特徴とする請求項19〜26の何れか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記反応を約20〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項19〜27の何れか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記反応を約30分〜約24時間行うことを特徴とする請求項19〜28の何れか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記反応を約3〜約5時間行うことを特徴とする請求項19〜29の何れか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記反応を約4時間行うことを特徴とする請求項19〜30の何れか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記N,N’−カルボニルジイミダゾールの前記式(IV)で表される化合物に対するモル比が、約5:1〜約1:1であることを特徴とする請求項19〜31の何れか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記N,N’−カルボニルジイミダゾールの前記式(IV)で表される化合物に対するモル比が、約1.2:1であることを特徴とする請求項19〜32の何れか一項に記載の方法。
【請求項34】
式(VI):
【化8】

で表される化合物と、単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせとの反応によって、前記式(IV)で表される化合物を調製することを特徴とする請求項19〜33の何れか一項に記載の方法。
【請求項35】
式(IV):
【化9】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(VI):
【化10】

で表される化合物又はその塩と、単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせとの反応を行うことを特徴とする方法。
【請求項36】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、水酸化物であることを特徴とする請求項34〜35の何れか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、又は水酸化バリウムであることを特徴とする請求項34〜36の何れか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記塩基が水酸化ナトリウムであることを特徴とする請求項34〜37の何れか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記反応を単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行うことを特徴とする請求項34〜38の何れか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記単一の溶媒又は前記複数の溶媒の組み合わせからなる溶媒が、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記溶媒がテトラヒドロフランであることを特徴とする請求項39〜40の何れか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記反応を約0〜約100℃の温度で行うことを特徴とする請求項34〜41の何れか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記反応を約20〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項34〜42の何れか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記反応を約2〜約36時間行うことを特徴とする請求項34〜43の何れか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記反応を約8〜約12時間行うことを特徴とする請求項34〜44の何れか一項に記載の方法。
【請求項46】
式(VI):
【化11】

で表される化合物と、単一の酸又は複数の酸の組み合わせとの反応によって、前記式(IV)で表される化合物を調製することを特徴とする請求項19〜33の何れか一項に記載の方法。
【請求項47】
式(IV):
【化12】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(VI):
【化13】

で表される化合物又はその塩と、単一の酸又は複数の酸の組み合わせとの反応を行うことを特徴とする方法。
【請求項48】
式(VII):
【化14】

で表される化合物と、式(VIII):
【化15】

で表される化合物又はその塩との反応によって、前記式(VI)で表される化合物を調製することを特徴とする請求項34〜47の何れか一項に記載の方法。
【請求項49】
式(VI):
【化16】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体を調製する方法であって、式(VII):
【化17】

で表される化合物と、式(VIII):
【化18】

で表される化合物又はその塩との反応を行うことを特徴とする方法。
【請求項50】
前記反応を単一の塩基又は複数の塩基の組み合わせの存在下で行うことを特徴とする請求項48〜49の何れか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、第三級アミン、芳香族アミン、非求核性アルカリ金属アミド、アルキルリチウム、アルケニルリチウム、アルキニルリチウム、アルケニニルリチウム、ハロゲン化アルキルマグネシウム、ハロゲン化アルケニルマグネシウム、ハロゲン化アルキニルマグネシウム、又はハロゲン化アルケニニルマグネシウムであることを特徴とする請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記単一の塩基又は前記複数の塩基の組み合わせからなる塩基が、ジメチルエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン、テトラメチレンジアミン、ピリジン、ピコリン、キノリン、又はN,N−ジメチルアニリンであることを特徴とする請求項50〜51の何れか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記塩基がピリジンであることを特徴とする請求項50〜52の何れか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記反応を単一の溶媒中又は複数の溶媒の組み合わせ中で行うことを特徴とする請求項48〜53の何れか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記単一の溶媒又は前記複数の溶媒の組み合わせからなる溶媒が、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、又はN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記反応を約0〜約100℃の温度で行うことを特徴とする請求項48〜55の何れか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記反応を約20〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項48〜56の何れか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記反応を約2〜約36時間行うことを特徴とする請求項48〜57の何れか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記反応を約8〜約12時間行うことを特徴とする請求項48〜58の何れか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記式(VIII)で表される化合物の前記式(VII)で表される化合物に対するモル比が、約3:1〜約1:1であることを特徴とする請求項48〜59の何れか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記式(VIII)で表される化合物の前記式(VII)で表される化合物に対するモル比が、約1.1:1であることを特徴とする請求項48〜60の何れか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記式(VII)で表される化合物の前記式(VIII)で表される化合物に対するモル比が、約3:1〜約1:1であることを特徴とする請求項48〜59の何れか一項に記載の方法。
【請求項63】
式(II):
【化19】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体。
【請求項64】
式(IV):
【化20】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体。
【請求項65】
式(VI):
【化21】

で表される化合物又はその薬学的に許容される誘導体。

【公表番号】特表2009−545631(P2009−545631A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523795(P2009−523795)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/017391
【国際公開番号】WO2008/019096
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(508339666)エンサイシブ・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】