説明

NK3レセプターアンタゴニストとしてのピペリジン誘導体

本発明は、式(I)[式中、Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;Rは、水素又は低級アルキルであり;Rは、水素、低級アルキル、場合によりハロゲンにより置換されたフェニルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであるか、又は場合によりハロゲンにより置換されたアリールであるか;又は六員複素環式基であり(ここで、Xは−N(SOCH)である);Rは、水素であり;Yは、−N(R7’)−であり;R7’は、場合によりシアノにより置換された六員ヘテロアリール基又はC(O)−シクロアルキルであり(ここで、シクロアルキル基は、場合により低級アルキルにより置換されている)、nは、1であり;mは、1であり;oは、1であり;pは、1であり;sは、0であり;tは、1であり;uは、1である]で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態に関する。本発明の化合物は、うつ病、疼痛、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の処置のための高潜在性NK−3レセプターアンタゴニストであることが見出された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式I
【0002】
【化1】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、場合によりハロゲンにより置換されたフェニルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであるか、又は場合によりハロゲンにより置換されたアリールであり;
【0003】
【化2】


は、六員複素環式基であり(ここで、Xは−N(SOCH)である);
は、水素であり;
Yは、−N(R7’)−であり;
7’は、場合によりシアノにより置換された六員ヘテロアリール基又はC(O)−シクロアルキルであり(ここで、そのシクロアルキル基は、場合により低級アルキルにより置換されている);
nは、1であり;
mは、1であり;
oは、1であり;
pは、1であり;
sは、0であり;
tは、1であり;
uは、1である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態に関する。
【0004】
本発明には、式(I)で示される化合物の、個別のジアステレオ異性体及び鏡像異性体に加えてそのラセミ及び非ラセミ混合物を含めた全ての立体異性体形が含まれる。
【0005】
本発明の化合物がうつ病、疼痛、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の処置のための高潜在性NK−3レセプターアンタゴニストであることが見出された。
【0006】
3種の主要な哺乳動物タキキニンであるサブスタンスP(SP)、ニューロキニンA(NKA)及びニューロキニンB(NKB)は、Phe−X−Gly−Leu−Met−NHという共通のCOOH−末端ペンタペプチド配列を共有する神経ペプチドファミリーに属する。神経伝達物質として、これらのペプチドは、NK−1、NK−2及びNK−3と名付けられた3種の異なるニューロキニン(NK)レセプターによりそれらの生物学的活性を発揮する。SPは、NK−1レセプターに、NKAはNK−2レセプターに、NKBはNK−3レセプターに優先的に結合する。
【0007】
NK−3レセプターは、CNSに主に発現することを特徴とし、中枢モノアミン作動系のモデュレーションにおけるその関与が示されている。これらの性質により、NK−3レセプターは、不安、うつ病、双極性障害、パーキンソン病、統合失調症及び疼痛などの中枢神経系障害に対する潜在的ターゲットとなる(Neurosci. Letters, 2000, 283, 185 -188; Exp. Opin. Ther. Patents 2000, 10, 939-960; Neuroscience, 1996, 74, 403-414; Neuropeptides, 1998, 32, 481-488)。
【0008】
統合失調症は、重症で慢性の精神的欠陥を特徴とする、主要な精神神経障害の一つである。この壊滅的な疾患は、世界人口の約1%を冒す。症状は、成人早期に始まり、それに対人及び社会的機能障害の期間が続く。統合失調症は、幻聴及び幻視、パラノイア、妄想(陽性症状)、感情鈍麻、うつ病、快感消失、会話の貧困、記憶及び注意の欠陥に加えてひきこもり(陰性症状)として現れる。
【0009】
数十年間、科学者及び臨床家は、統合失調症の薬理学的処置に理想的な薬剤の発見を目指して努力してきた。しかし、広く一連の症状が原因となるこの障害の複雑さが、それらの努力を妨げた。統合失調症の診断に特異的な焦点となる特徴はなく、全ての患者に一貫して存在する症状は、一つもない。結果として、単一の障害又は多様な異なる障害としての統合失調症の診断が議論されているが、まだ解決していない。統合失調症のための新薬開発における主な困難は、この疾患の原因及び性質に関する知識が欠如である。対応する治療法の開発を正当化するために薬理学的研究に基づいていくつかの神経化学的仮説すなわちドーパミン仮説、セロトニン仮説及びグルタミン酸仮説が提唱されている。しかし、統合失調症の複雑さを考慮すると、適切な多レセプター親和性プロファイルが、陽性及び陰性の徴候及び症状に対する有効性に必要なおそれがある。さらに、統合失調症の患者のアドヒアランスが低いことから、統合失調症に対する理想的な薬物は、好ましくは、1日1回の投薬を可能にする低投薬量を有するであろう。
【0010】
近年、嘔吐、うつ病、不安、疼痛及び片頭痛(NK1)並びに喘息(NK2及びNK1)の処置の結果を示す、選択的NK1及びNK2レセプターアンタゴニストを用いた臨床研究が文献に発表された。最も刺激的なデータは、NK1レセプターアンタゴニストを用いた化学療法誘導性嘔吐、悪心及びうつ病の処置で、並びにNK2レセプターアンタゴニストを用いた喘息で生成した。対照的に、NK3レセプターアンタゴニストに関する臨床データは、2000年になって初めて文献に発表された。Sanofi-Synthelaboのオサネタント(SR142,801)は、統合失調症の潜在的処置のための、NK3タキキニンレセプターに関して記載された、最初に同定された強力で選択的な非ペプチド性アンタゴニストであり、文献に報告された(Current Opinion in Investigational Drugs, 2001,2(7), 950-956及びPsychiatric Disorders Study 4, Schizophrenia, June 2003, Decision Recources, Inc., Waltham, Massachusetts)。提示された薬物SR142,801は、第II相試験において行動の変化、妄想、幻覚、極端な感情、運動活動の興奮及び支離滅裂な会話などの統合失調症の陽性症状に活性であるが、抑うつ、快感消失、社会的隔離、又は記憶及び注意の欠陥という陰性症状の処置に不活性であることが示された。
【0011】
ニューロキニン−3レセプターアンタゴニストは、疼痛又は炎症に加えて統合失調症に有用であると記載された、Exp. Opinion.Ther. Patents (2000), 10(6), 939-960及びCurrent Opinion in Investigational Drugs, 2001, 2(7), 950-956 956及びPsychiatric Disorders Study 4, Schizophrenia, June 2003, Decision Recources, Inc., Waltham, Massachusetts)。
【0012】
本発明の目的は、式Iで示される新規な化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬及びその生産に加えて、うつ病、疼痛、双極性障害、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)などの病気の制御又は予防における式Iで示される化合物の使用である。
【0013】
本発明の化合物を使用した好ましい適応は、うつ病、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)である。
【0014】
本明細書に使用される一般的な用語の以下の定義は、問題となるその用語が単独で出現するか組合せで出現するかにかかわらず適用される。
【0015】
本明細書に使用するような「低級アルキル」という用語は、1〜8個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどを意味する。好ましい低級アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0016】
「ハロゲンにより置換された低級アルキル」という用語は、少なくとも1個の水素原子がハロゲンにより置き換えられた、上記と同義のアルキル基、例えば−CF、−CHF、−CHF、−CHCF、−CHCHCF、−CHCFCFなどを意味する。ハロゲン基により置換された好ましい低級アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する基である。
【0017】
「ハロゲン」という用語は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を意味する。
【0018】
「シクロアルキル」という用語は、3〜7個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。
【0019】
「アリール」という用語は、6〜14個の炭素原子を含む、一つ又は複数の縮合環(そのうち少なくとも一つの環は本質的に芳香族である)から成る環式芳香族炭化水素基、例えばフェニル、ベンジル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル又はインダニルを意味する。好ましいのは、フェニル基である。
【0020】
「五又は六員ヘテロアリール」という用語は、5〜14個の環原子、好ましくは5〜10個の環原子を含む一つ又は複数の縮合環(そのうち少なくとも一つの環は本質的に芳香族である)から成る環式芳香族炭化水素基であって、N、O又はSより選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む環式芳香族炭化水素基、例えばキノキサリニル、ジヒドロイソキノリニル、ピラジン−2−イル、ピラゾリル、2,4−ジヒドロ−ピラゾール−3−オン、ピリジニル、ピリダジニル、イソオキサゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ベンゾトリアゾール−5−イル、インドリル、ベンゾイミダゾール−5−イル、[1,3,4]−オキサジアゾリル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、[1,6]ナフチリジン−2−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、イミダゾール−1−イル、又はベンゾフラニルを意味する。好ましい五又は六員ヘテロアリール基は、インドリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル又は[1,2,4]オキサジアゾール−3及び5−イルである。
【0021】
「六員複素環式基」という用語は、ピペラジニル基を意味する。
【0022】
「薬学的に許容されうる酸付加塩」という用語には、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの無機酸及び有機酸との塩が含まれる。
【0023】
以下の構造は、本発明の式Iにより包含される:
式Ia
【0024】
【化3】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、場合によりハロゲンにより置換されたフェニルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであるか、又は場合によりハロゲンにより置換されたアリールであり;
nは、1であり;
oは、1であり;
pは、1である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体又は互変異性形態。
【0025】
式Ib:
【0026】
【化4】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
【0027】
【化5】


は、六員複素環式基であり(ここで、Xは−N(SOCH)である);
mは、1であり;
oは、1であり;
pは、1であり;
sは、0である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【0028】
式Ic:
【0029】
【化6】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
Yは、−N(R7’)−であり;
7’は、場合によりシアノにより置換された六員ヘテロアリール基又はC(O)−シクロアルキルであり(ここで、シクロアルキル基は、場合により低級アルキルにより置換されている);
は、水素であり;
pは、1であり;
oは、1であり;
tは、1であり;
uは、1である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【0030】
式Iaで示される好ましい化合物は、Arが六員ヘテロアリールであり、Arがアリールである化合物、例えば以下の化合物
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル又は
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
である。
【0031】
式Iaで示される好ましい化合物は、さらに、Ar及びArの両方が六員ヘテロアリールである化合物、例えば以下の化合物
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン又は
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(6−メチル−ピリダジン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
である。
【0032】
さらに好ましい化合物は、式Ib[式中、Arは六員ヘテロアリールであり、Xは−N(SOCH)である]で示される化合物、例えば以下の化合物
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
である。
【0033】
式Icで示される好ましい化合物は、Arが六員ヘテロアリールであり、YがNR7’である化合物、例えば以下の化合物
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(R)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
{4−[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,3’]ビピリジニル−6’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−シアノ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(4−クロロ−フェノキシ)−エチル]−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−((S)−1−p−トリルオキシ−エチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
{4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル又は
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
である。
【0034】
本発明の一態様は、式I−1
【0035】
【化7】


[式中、
Arは、アリール又は五若しくは六員ヘテロアリールであり;
Arは、アリール又は五若しくは六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素、低級アルキル又はCHOHであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換された低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルコキシ、S−低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、−S(O)−ジ−低級アルキルアミノ、−(CHR、シアノ、アミノ、モノ若しくはジ−低級アルキルアミノ、NHC(O)−低級アルキル、シクロアルキルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであり(ここで、Rは、シアノ、ジ−低級アルキルアミノ又はピロリジン−1−イルである);
【0036】
【化8】


は、六〜九員のモノ又はビ−複素環式基であり(ここで、Xは、炭素原子、SO又はN若しくはOから成る群より選択されるさらなるヘテロ原子でありうる);
Xが、炭素原子、O、SO又は非置換のNの場合、
は、水素、ヒドロキシ、シアノ、−(CH−OH、−(CH−NRR’、−(CH−CN、低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、−NR−S(O)−低級アルキル、−C(O)−低級アルキル、−NR−C(O)−低級アルキル、フェニルであるか、又はピペリジニル−2−オンより選択される複素環式基であり;
Xが、Rにより置換されたN原子の場合、
は、水素、−(CH−OH、−(CH−NRR’、−(CH−CN、低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、アリール又は五若しくは六員ヘテロアリール又は−C(O)−低級アルキルであり(但し、qは2又は3である);
R/R’は、相互に独立して水素又は低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル又はヒドロキシであり;
Yは、−CH(R)−、−N(R7’)−又は−O−であり;
は、水素、ヒドロキシ、=O、低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、−C(O)−低級アルキル、−C(O)CHO−低級アルキル、−CHCN、−C(O)CHCN、−C(O)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は、場合によりシアノ、低級アルキル、1個若しくは2個のハロゲン原子、=O又はアミノにより置換されている)であるか、又は−C(O)O−低級アルキル、−NH−低級アルキル、−NRC(O)O−低級アルキル、−NRC(O)−低級アルキル若しくは−CHO−低級アルキルであり;
7’は、水素、低級アルキル、−S(O)−低級アルキル、−C(O)−低級アルキル、−C(O)CH−O−低級アルキル、−CHCN、−C(O)CN、−C(O)CHCN、又はC(O)−シクロアルキル(ここで、シクロアルキル基は、場合によりシアノ、低級アルキル、1個若しくは2個のハロゲン原子、=O又はアミノにより置換されている)であるか、又は−C(O)O−低級アルキル若しくは−CHO−低級アルキルであり;
は、水素若しくは低級アルキルであるか;又は
及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって五若しくは六員非芳香環を形成することがあるか、又は
及びR7’は、それらが結合している窒素及び炭素原子と一緒になって五若しくは六員非芳香環を形成することがあり;
nは、1、2又は3であり;nが2又は3の場合、Rは同一でも異なっていてもよく;
mは、1又は2であり;mが2の場合、Rは同一でも異なっていてもよく;
oは、1、2又は3であり;oが2又は3の場合、Rは同一でも異なっていてもよく;
pは、1、2又は3であり;pが2又は3の場合、Rは同一でも異なっていてもよく;
qは、1、2又は3であり;
sは、0、1、2、3又は4であり;
tは、0若しくは1であるか、又は2(uが0の場合)であるか;或いは
uは、0又は1(tが1の場合)である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態である。
【0037】
式Iで示される本発明の化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、当技術分野で公知の方法により、例えば
a) 式
【0038】
【化9】


で示される化合物を、式A−Halで示される対応する化合物とカップリングさせて、式
【0039】
【化10】


で示される化合物とすること(ここで、Halは、Cl、Br又はIであり、その他の定義は上記と同義である)、及び得られた化合物を所望により薬学的に許容されうる酸付加塩に変換することを含む、方法の変形により調製することができる。
【0040】
一般的な合成スキーム:
本発明の式Iで示される化合物の調製は、逐次又は収束合成経路で実施することができる。本発明の化合物の合成を、以下のスキームに示す。反応及び結果として生じた生成物の精製を実施するために必要な技術は、当業者に公知である。以下の工程の説明に使用される置換基及び指数は、そうでないことが示されない限り、本明細書前述の意味を有する。
【0041】
さらに詳細には、式Iで示される化合物は、下記方法、実施例に示す方法又は上記の類似方法により製造することができる。個別の反応段階に適した反応条件は、当業者に公知である。同様に、記載された反応に影響する、文献に記載された反応条件については、例えば:Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999)を参照されたい。記載された反応は、広い範囲の温度にわたって実施することができるので、厳密な反応温度は本発明に重要ではない。記載された反応を−78℃〜還流の温度範囲で実施することが好都合である。反応に必要な時間もまた、多数の要因に応じて、特に反応温度及び試薬の性質に応じて広く変化する可能性がある。しかし、記載された中間体及び化合物を得るには、普通は0.5時間〜数日の期間で十分であろう。反応の順序は、スキーム1に示された順序に限定されるわけではなく、出発物質及びそのそれぞれの反応性に応じて、反応段階の順序は自由に変更することができる。出発物質は、市販されているか、或いは下記方法に類似の方法、明細書若しくは実施例に引用された参照に記載された方法、又は当業界で公知の方法により調製することができる。
【0042】
【化11】

【0043】
a) ケト−エステルIIを塩基性条件で無水トリフル酸と反応させ、続いてパラジウム触媒下でボロン酸と反応させて誘導体IIIを得ることが好都合である。
b) IIIにおけるエステル官能基を塩基性水性条件で切断し、酸誘導体IVを得る。
c) IVにおける二重結合を還元してVを得ることは、いくつかの金属触媒及び水素を用いた様々な条件下で、可変圧力下で行うことができる。キラリティーはこの段階で誘導することができる。
d) この段階でのRの導入は、いくつかの方法で行うことができる。R=Hについては、Vを、中間体として構築されたエステルに変換することが好都合であり、それを場合により塩基性条件でエピマー化し、続いて対応するアルコールVIIに還元することができる。R=アルキルの場合、酸Vを場合によりそれぞれのワインレブ(Weinreb)アミドに変換することができ、それをアルキル−グリニャール試薬と反応させてケトンVIを得ることができ、それを場合によりこの段階でエピマー化することができる。結果として生じたケトンを還元して対応するアルコールVIIとすることができる。
e) アルコールVIIは、様々な方法でエーテル誘導体VIIIに変換することができる。本発明者らは、求核置換反応又は光延反応を行うことが好都合であることが分かっている。
f) 誘導体VIIIの変換は、様々な方法でのN−ベンジル基の除去及びそれに続く様々な条件下での適切なA−Xとのカップリングにより行って、最終化合物Iを得ることができる。
g) アミンIXを得るためのVIにおけるケトン官能基の転換は、様々な条件下で行うことができるが、本発明者らは、VIからそれぞれのオキシムを調製し、続いてそれを還元することが好都合であることが分かっている。
h)アミンIXを好都合には芳香族求電子体とカップリングさせてAr(R)oを導入することができる。続いて、これらの誘導体の変換は、様々な方法でN−ベンジル基を除去し、続いて様々な条件下で適切なA−Xとカップリングさせて最終化合物Iを得ることによって行うことができる。
【0044】
実施例1
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化12】

【0045】
a) 1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化13】


1500ml 四つ口フラスコ(機械撹拌機をそなえた)中で、N−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジン−カルボン酸エチル(NaCO/CHCl水溶液による抽出でHCl−塩から)22g(84.2mmol)及びDIPEA 43.5ml(252mmol)をDCM 300mlに溶解した。琥珀色の溶液を−20℃〜−30℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物28.5g(101mmol)を45分間かけて滴下した。暗褐色の溶液を−20℃/−30℃で2時間撹拌した。水300ml及び10% NaCO水溶液300mlを加え、混合物を5〜10℃で15分間撹拌した。有機層を分離し、水層をDCM 150mlで2回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発乾固し、ジオキサン500mlに溶解した。4−クロロフェニルボロン酸15.8g(101mmol)、NaCO水溶液(2M)93ml及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)3.8g(3.36mmol)を加え、混合物を一晩加熱還流した。室温に冷ました後、混合物を氷水400gで希釈し、酢酸エチル400mlで2回抽出した。有機層をブライン500mlで1回抽出した。NaSOで乾燥させた後、濾液を蒸発乾固した。黒色の油状物をisolute HM−N 60gに吸収させ、カラムクロマトグラフィーにより精製して、粘性で黄色の油状物として、標記化合物14.6g(48%)を得た。MS(m/e):356.3[(M+H)]。
【0046】
b) 1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸
【化14】


THF 15ml中の1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル0.555g(1.26mmol)及びLiOH.HO261mg(6.2mmol)、及び水5mlの混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を蒸発乾固し、酢酸エチルに取り、HClでpH=1に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、蒸発乾固し、残留物をアセトニトリル、水及びギ酸から形成された傾斜で溶離する逆相の分取HPLCクロマトグラフィーに付し、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物0.254g(50%)を白色の固体として得た。MS(m/e):328.2[(M+H)]。
【0047】
c) (3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化15】


185mlのステンレススチールオートクレーブを、アルゴン下、1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸の塩酸塩(7.00g、21.36mmol)、[Ru(OAc)((R)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジ−2−フリルホスフィン)](81.30mg、0.11mol)、[Ru(OAc)((S)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジ−2−フリルホスフィン)](81.30mg、0.11mol)、トリエチルアミン(3.00ml、21.42mmol)及びメタノール(120ml)で、グローブボックス(O含有量<2ppm)中で、装填した。水素化を、水素40bar下、30℃で20時間実施した。圧力を解放した後、白色の懸濁液を蒸発乾固し、粗標記化合物9.58gを得た。粗生成物を1M NaOH(45ml)に溶解した。TBME(50ml)を加え、水層を分離し、水(250ml)で希釈した。撹拌下、2M HCl(20.5ml)を加えた(pH値=6.0)。形成された沈殿物を濾別し、水(50ml)で洗浄した。フィルターケーキをメタノール(100ml)で溶解し、無色の溶液を蒸発乾固して、標記化合物5.13g(70%)を得た。MS(m/e):330.2[(M+H)]。
【0048】
d) (3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル
【化16】


磁気撹拌子を有する500ml丸底フラスコ中で、(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(SM050/4A)3g(9mmol)を、メタノール100mlに懸濁した。1.25N HCl/MeOH 50mlを加え、混合物を、還流下(76℃)、一晩撹拌した。さらに1.25N HCl/MeOH 50mlを加え、反応混合物を24時間還流し続けた。溶媒を蒸発させて除去し、褐色の残留物をNaCO飽和水溶液200ml及び4N NaOH水溶液5mlで希釈した。混合物を酢酸エチル200mlで3回抽出した。合わせた有機層をブライン150mlで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。残留物を、酢酸エチル/ヘプタンで溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物2.74g(88%)を明黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):344.2[(M+H)].
【0049】
e) (3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル
【化17】


雰囲気下、磁気撹拌子を有する250ml丸底フラスコ中で、((3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル1.5g(4.3mmol)をメタノール50mlに溶解し、NaOMe(MeOH中5.4M)0.7mlを加えた。溶液を還流下4時間撹拌した。さらにNaOMe(MeOH中5.4M)1mlを加え、還流を1日間続けた。溶媒を蒸発させ、残留物を水40mlに溶解した。pHをNaOHでpH=12に調整し、混合物を酢酸エチル50mlで2回抽出した。合わせた有機層をブライン30mlで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、標記化合物1.388g(92%)を得た。MS(m/e):344.3[(M+H)]。
【0050】
f) [(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノール
【化18】


雰囲気下、磁気撹拌子を有する三つ口の150mlフラッシュ丸底フラスコ中で、(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル1.388g(4mmol)を、THF 30mlに溶解し、LiAlH 32mgを−5℃で5回加えた。反応物を0℃で1時間撹拌し、室温に1時間で温めた。明緑色の溶液を0℃に冷却し、水50ml及びNaCO飽和水溶液15mlを滴下した。15分後、溶液を室温に温め、酢酸エチル75mlで2回抽出した。合わせた有機層をブライン30mlで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。得られた粘性油状物を酢酸エチル/ヘプタンで溶離するシリカで濾過した。標記化合物1.23g(96%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):316.1[(M+H)]。
【0051】
g) 2−[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−クロロ−ピリジン
【化19】


磁気撹拌及び不活性雰囲気を有する100ml四つ口丸底フラスコ中において、ポリマー結合トリフェニルホスフィン1.3gをTHF 15ml中で撹拌した。THF 8ml中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル514mg(2.23mmol)の溶液及びTHF 10ml中の5−クロロ−2−ヒドロキシピリジン271mg(2.1mmol)の溶液を0〜5℃で加えた。混合物を0℃〜5℃で20分間撹拌した。THF 8ml中の[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノール441mg(1.4mmol)を加えた。氷浴を除去し、褐色を帯びた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をデカライトで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。溶媒を蒸発させ、残留物を、酢酸エチル/トルエンで溶離するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物0.3g(50%)を白色の固体として得た。MS(m/e):298.3/427.1[(M+H)]。
【0052】
h) 5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩
【化20】


雰囲気下、磁気撹拌子を有する10ml丸底フラスコ中で、2−[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−クロロ−ピリジン60mg(0.14mmol)をトルエン1mlに溶解した。1−クロロエチル−クロロホルマート23ul及びDIPEA31ulを加えた。溶液を室温で4時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去し、残留物をメタノール1mlに溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を、DCM/メタノール/NH(2N)で溶離するシリカで精製し、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物35mg(67%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):208.0/337.1[(M+H)]。
【0053】
i) [(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化21】


DMF 2ml中の4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸18mg(0.08mmol)、HATU 43mg(0.11mmol)、DIPEA 0.1ml及び5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩32mg(0.09mmol)の混合物を室温で一晩反応させた。混合物を、アセトニトリル、水及びNEtから形成された傾斜で溶離する逆相の分取HPLCに付し、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物32mg(64%)を白色の泡状物として得た。MS(m/e):523.3[(M+H)]。
【0054】
実施例2
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化22】

【0055】
a) 2−[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−トリフルオロメチル−ピリジン
【化23】


2−[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−クロロ−ピリジン(実施例1、工程g)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノール及び5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−オール(市販)から調製した。MS(m/e):298.3/461.2[(M+H)]。
【0056】
b) 2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−トリフルオロメチル−ピリジン;塩酸塩
【化24】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を2−[(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−トリフルオロメチル−ピリジンから明黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):208.0/371.2[(M+H)]。
【0057】
c) [(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−トリフルオロメチル−ピリジン;塩酸塩及び4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸(市販)から無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):557.0[(M+H)]。
【0058】
実施例3
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化25】

【0059】
a) 1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化26】


DCM 200ml中の1−メチル−シクロプロパンカルボン酸14.4g(0.144mol)の撹拌した溶液にEDC 27.1g(0.141mol)、HOBt 19.10g(0.141g)及びEtN 35.93ml(0.259mol)を加えた。室温で1時間後、ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル18.9g(0.12mol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/H、1:1)に付し、標記化合物26.1g(92%)を明黄色の油状物として得た。
【0060】
b) 1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化27】


THF、EtOH、水(1/1/1)500ml中の1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル26.09g(0.109mol)の撹拌した溶液に、LiOHO6.86g(0.163mol)を加えた。室温で1時間後、溶媒を蒸発させ、残留物をDCMに取り、有機相を1M HCl水溶液で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、減圧下で蒸発させ、標記化合物19.8g(86%)を白色の固体として得た。MS(m/e):212.1[(M+H)]。
【0061】
c) {4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−5−トリフルオロメチル−ピリジン;塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の固体として調製した。MS(m/e):564.3[(M+H)]。
【0062】
実施例4
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化28】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の固体として調製した。MS(m/e):530.2[(M+H)]。
【0063】
実施例5
(4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化29】

【0064】
a) (3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド
【化30】


磁気撹拌子を有する100ml丸底フラスコ中で、(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸900mg(2.72mmol)及びHATU 1.14g(3mmol)を乾燥DMF 20mlに溶解した。緑色がかった溶液を15分間撹拌し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩320mg(3.28mmol)及びDIPEA2.32mlを加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、高真空下で濃縮した。緑色の粘性油状物を酢酸エチル60ml及び5% NaHCO水溶液75mlに取った。水層を分離し、酢酸エチル60mlで1回抽出した。合わせた有機層を1% AcOH/水溶液75mlで洗浄し、ブライン100mlで1回洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾別し、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカで精製し、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物990mg(97%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):373.3[(M+H)]。
【0065】
b) 1−[(3SR,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン
【化31】


不活性雰囲気下、磁気撹拌子を有する50ml 四つ口フラスコ(火力乾燥した)に、THF 15ml中の(3SR,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド990mg(2.65mmol)を入れた。明黄色の溶液を−40℃に冷却し、メチルマグネシウムブロミド2.2ml(ジエチルエーテル中3M)を5分間かけて滴下した。反応物を0℃に2時間かけてゆっくりと温めた。反応混合物をNHCl水溶液20mlでゆっくりとクエンチし、水10ml及び酢酸エチル10mlで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル30mlで1回抽出した。合わせた有機層をブライン50mlで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾別し、真空下で濃縮して、更に精製しないで続く工程で使用した。MS(m/e):327.2[(M+H)]。
【0066】
c) 1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン
【化32】


(3RS,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル(実施例1、工程e)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−[(3SR,4RS)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンから、NaOMeでエピマー化して調製した。MS(m/e):328.2/330.2[(M+H)]。
【0067】
d) (RS)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール
【化33】


不活性雰囲気下、磁気撹拌子を有する100ml四つ口フラスコ(火力乾燥させた)に、THF25ml中の1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン835mg(2.54mmol)を入れた。黄色の溶液を0℃に冷却し、LiAlH34mg(0.89mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、0℃〜15℃で30分間撹拌した。0℃で酢酸エチル10mlを滴下し、続いてTHF:水 9:1 5ml、4N NaOH水溶液1ml及び水1mlを滴下した。混合物を40〜50℃で30分間撹拌し、NaSOを加えた。混合物を濾別し、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM、メタノール、NH水溶液から形成された傾斜で溶離するシリカのクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物466mg(55%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS(m/e):330.1[(M+H)]。
【0068】
e) 2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジン
【化34】


不活性雰囲気下、磁気撹拌を有する50ml三つ口丸底フラスコ(火力乾燥させ)中において、THF 10ml中のポリマー結合トリフェニルホスフィン1080mg(3mmol/g)に、THF 5ml中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル502mg(2.18mmol)及びTHF10ml中の5−クロロ−2−ヒドロキシピリジン265mg(2.04mmol)を0〜5℃で加えた。褐色を帯びた懸濁液を0〜5℃で20分間撹拌した。THF5ml中の(RS)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール450mg(1.36mmol)を加え、氷浴を除去し、反応物を室温で63時間撹拌した。懸濁液をDicalit-filterで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を、i−プロパノール及びヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカのクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物480mg(80%)を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):441.2[(M+H)]。
【0069】
f) 5−クロロ−2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン
【化35】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンから明黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):222.2/351.2[(M+H)]。
【0070】
g) (4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の固体として調製した。MS(m/e):544.2[(M+H)]。
【0071】
実施例6
(4−{(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(R)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化36】


標記化合物を、エタノール/ヘプタンで溶離するChiralpak ADのクロマトグラフィーにより、(4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン(実施例5)からオフホワイトの泡状物として評価した。MS(m/e):544.2[(M+H)]。
【0072】
実施例7
(4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化37】


標記化合物を、エタノール/ヘプタンで溶離するChiralpak ADのクロマトグラフィーにより、(4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン(実施例5)から明黄色の泡状物として評価した。MS(m/e):544.2[(M+H)]。
【0073】
実施例8
(4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(R)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化38】

【0074】
a) (3S,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化39】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(実施例1(c))の合成と同様にして、標記化合物を、ルテニウム触媒([Ru(OAc)((R)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジ−2−フリルホスフィン)])下、1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸の水素化により調製した。標記化合物を更に精製しないで続く工程で使用した。
【0075】
b) (3S,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド
【化40】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(実施例5(a))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を(3S,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸及びメトキシメチルアミンから調製した。標記化合物を褐色の粘性油状物として得た。MS(m/e):373.2[(M+H)]。
【0076】
c) 1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン
【化41】


1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン(実施例5(c))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3S,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド及びメチルマグネシウムブロミドから、メタノール中のNaOMeを用いるエピーマー化をして、調製した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):328.2[(M+H)]。
【0077】
d) (R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール
【化42】


(RS)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール(実施例5(d))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンから、LiAlHの還元により合成した。(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールを明黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):330.1[(M+H)]及び(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールを無色の泡状物として得た。MS(m/e):330.1[(M+H)]。
【0078】
e) 2−{(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジン
【化43】


DMF 2ml中のNaH(鉱油中の55%懸濁液)69mg(1.7mmol)、(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール359mg(1.08mmol)及び2,5−ジクロロピリジン225mg(1.52mmol)の混合物を40℃で20時間撹拌した。更に2,5−ジクロロピリジン0.2当量を加え、撹拌を60℃で20時間続けた。蒸発させた後、残留物を、酢酸エチル及びヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物205mg(43%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):441.1[(M+H)]。
【0079】
f) 5−クロロ−2−{(R)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン
【化44】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を2−{(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンから黄色の油状物として調製した。MS(m/e):351.2[(M+H)]。
【0080】
g) (4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(R)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を5−クロロ−2−{(R)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の泡状物として調製した。MS(m/e):544.2[(M+H)]。
【0081】
実施例9
(4−{(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化45】

【0082】
a) (3R,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化46】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(実施例1(c))の合成と同様にして、標記化合物を、ルテニウム触媒([Ru(OAc)((S)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジ−2−フリルホスフィン)])下、1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸の水素化により調製した。標記化合物を更に精製しないで続く工程で使用した。
【0083】
b) (3R,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド
【化47】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(実施例5(a))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を(3R,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸及びメトキシメチルアミンから調製した。標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):373.1[(M+H)]。
【0084】
c) 1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン
【化48】


1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン(実施例5(c))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を(3R,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド及びメチルマグネシウムブロミドから、メタノール中のNaOMeを用いる連続エピーマー化をして、調製した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):327.1[(M+H)]。
【0085】
d) (R)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び(S)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール
【化49】


(RS)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール(実施例5(d))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、LiAlHでの還元により、1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンから合成した。(R)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールをオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):330.1[(M+H)]及び(S)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールを無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):330.1[(M+H)]。
【0086】
e) 2−{(S)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジン
【化50】


2−{(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を(S)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び2,5−ジクロロピリジンから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):441.1[(M+H)]。
【0087】
f) 5−クロロ−2−{(S)−1−[(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン
【化51】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3R,4R)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンから明黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):351.2[(M+H)]。
【0088】
g) (4−{(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の泡状物として調製した。MS(m/e):544.1[(M+H)]。
【0089】
実施例10
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
【化52】

【0090】
a) 2−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジン
【化53】


2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−クロロ−2−ヒドロキシピリジンから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):441.3[(M+H)]。
【0091】
b) 5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン
【化54】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンから、各HCl塩としての明褐色の泡状物として調製した。MS(m/e):351.2[(M+H)]。
【0092】
c) {(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)から白色の固体として調製した。MS(m/e):471.1[(M+H)]。
【0093】
実施例11
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化55】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):537.2[(M+H)]。
【0094】
実施例12
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
【化56】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):537.3[(M+H)]。
【0095】
実施例13
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化57】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):564.2[(M+H)]。
【0096】
実施例14
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化58】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)から白色の固体として調製した。MS(m/e):541.3[(M+H)]。
【0097】
実施例15
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−イル)−メタノン
【化59】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):551.3[(M+H)]。
【0098】
実施例16
(4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化60】

【0099】
a) 2−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン
【化61】


2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−オールから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):475.2[(M+H)]。
【0100】
b) 2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン
【化62】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成に関して記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジンから、各HCl塩としてのオフホワイトの泡状物として調製した。MS(m/e):385.2[(M+H)]。
【0101】
c) (4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の固体として調製した。MS(m/e):578.2[(M+H)]。
【0102】
実施例17
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
【化63】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)から白色の固体として調製した。MS(m/e):505.2[(M+H)]。
【0103】
実施例18
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化64】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):571.3[(M+H)]。
【0104】
実施例19
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
【化65】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):571.2[(M+H)]。
【0105】
実施例20
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化66】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):598.3[(M+H)]。
【0106】
実施例21
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化67】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)から白色の固体として調製した。MS(m/e):575.3[(M+H)]。
【0107】
実施例22
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−イル)−メタノン
【化68】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジン及び4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):583.2[(M+H)]。
【0108】
実施例23
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
【化69】

【0109】
a) 6−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化70】


2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び6−ヒドロキシ−ニコチノニトリルから調製した。MS(m/e):432.3[(M+H)]。
【0110】
b) 6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化71】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−{(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−トリフルオロメチル−ピリジンから、各HCl塩としての白色の泡状物として調製した。MS(m/e):342.1[(M+H)]。
【0111】
c) 6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸から白色の固体として調製した。MS(m/e):535.4[(M+H)]。
【0112】
実施例24
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(6−メチル−ピリダジン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化72】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)から白色の固体として調製した。MS(m/e):462.1[(M+H)]。
【0113】
実施例25
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
【化73】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):528.3[(M+H)]。
【0114】
実施例26
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
【化74】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−安息香酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):528.3[(M+H)]。
【0115】
実施例27
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化75】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):555.3[(M+H)]。
【0116】
実施例28
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化76】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)から白色の固体として調製した。MS(m/e):532.2[(M+H)]。
【0117】
実施例29
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化77】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボン酸(市販)から白色の固体として調製した。MS(m/e):540.4[(M+H)]。
【0118】
実施例30
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−イル)−メタノン
【化78】

【0119】
a) 1−ベンジル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化79】


1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル(実施例1a))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、エチル N−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジン−カルボキシラート(市販)及び3,4−ジフルオロフェニルボロン酸からの黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):358.2[(M+H)]。
【0120】
b) (3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化80】


エタノール150ml中の1−ベンジル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル2.73g(7.6mmol)の溶液を、Pd/C(10%)600mgで水素化した。触媒を濾別し、濾液を蒸発乾固し、標記化合物2g(87%)を得て、これを更に精製しないで続く工程で使用した。MS(m/e):270.3[(M+H)]。
【0121】
c) (3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化81】


THF 60ml中の(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル2g(7.4mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル1.78g(8.1mmol)及び触媒量のDMAPの混合物を室温で撹拌した。蒸発させた後、残留物を、ヘプタン及びTBMEから形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーに付して、生成物含有画分を蒸発させた後、標記化合物2.2g(80%)を明黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):270.1[(M+H−Boc)]。
【0122】
d) (3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
【化82】


メタノール60ml中の(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル2.2g(5.9mmol)とNaOMe(メタノール中5.4N)0.18mlの混合物を、最初に室温で撹拌し、その後還流下で出発物質が消費されるまで撹拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物を、酢酸エチル及びヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーに付して、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物1.5g(71%)を無色の油状物として得た。MS(m/e):256.1[(M+H−Boc)]。
【0123】
e) (3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化83】


THF 50ml中の(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−diカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル1.5g(4.2mmol)とLiAlH4 0.16g(4.2mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。酢酸エチル、THF、水及びNaOH水溶液を加えた。NaSOを加え、混合物を濾別し、蒸発乾固した。残留物を、酢酸エチル及びヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーに付して、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物1.06g(77%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):228.1[(M+H−Boc)]。
【0124】
f) (3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化84】


THF 70ml中の(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1g(3mmol)、5−クロロ−2−ヒドロキシピリジン0.59g(4.5mmol)、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート1.1g(4.8mmol)及びトリフェニルホスフィン(ポリマー結合)2.42g(5mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物をdecaliteで濾過し、蒸発乾固した。残留物を、酢酸エチル及びヘプタンから形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーに付して、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物1.2g(91%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):439.1[(M+H)]。
【0125】
g) 5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩
【化85】


メタノール15ml中の(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.2g(2.7mmol)の溶液を、ジオキサン中のHCl 6.8ml(4N)で処理し、室温で4時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、高真空下で乾燥させて、標記化合物を得て、これを更に精製しないで続く工程で使用した。MS(m/e):339.3[(M+H)]。
【0126】
h) [(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−イル)−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):537.3[(M+H)]。
【0127】
実施例31
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化86】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):525.3[(M+H)]。
【0128】
実施例32
{4−[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化87】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):532.3[(M+H)]。
【0129】
実施例33
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,3’]ビピリジニル−6’−カルボニトリル
【化88】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):552.4[(M+H)]。
【0130】
実施例34
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化89】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):529.2[(M+H)]。
【0131】
実施例35
[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
【化90】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):459.3[(M+H)]。
【0132】
実施例36
4−[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4’−カルボニトリル
【化91】


[(3RS、4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び4’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):552.1[(M+H)]。
【0133】
実施例37
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【化92】

【0134】
a) (3SR,4RS)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル
【化93】


メタノール250ml中の、1−ベンジル−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2003, 2513-2518);塩酸塩3.6g(1.03mmol)、メタノール中のHCl 16.6ml(1.25N)の混合物を、室温で一晩撹拌した。更にメタノール中のHCl 16.6ml(1.25N)を加え、混合物を70℃で撹拌し、続いてPd/C(10%)360mg、Hで室温にて44時間水素化した。混合物を濾別し、蒸発乾固し、標記化合物2.3g(94%)を無色の油状物として得た。MS(m/e):238.1[(M+H)]。
【0135】
b) (3SR,4RS)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
【化94】


(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル、二炭酸ジ−tert−ブチル及び触媒量のDMAPから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):238.1[(M+H−Boc)]。
【0136】
c) 3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
【化95】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステルから、メタノール中のNaOMeでのエピマー化して、7:3のcis:trans混合物としての無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):238.1[(M+H−Boc)]。
【0137】
d) 3−(4−フルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化96】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステルから、還元により、無色の粘性油状物(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):210.1[(M+H−Boc)]。
【0138】
e) 4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化97】


(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−(4−フルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−2−ヒドロキシピリジンとのMitsunobu反応により、無色の粘性油状物(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):421.2[(M+H)]。
【0139】
f) 5−クロロ−2−[3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩
【化98】


5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルからオフホワイトの泡状物(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):421.2[(M+H)]。
【0140】
g) [4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):514.4[(M+H)]。
【0141】
実施例38
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化99】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)からオフホワイトの固体(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):507.3[(M+H)]。
【0142】
実施例39
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化100】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)からオフホワイトの固体(7:3のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):511.3[(M+H)]。
【0143】
実施例40
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【化101】

【0144】
a) 1−ベンジル−5−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化102】


1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、エチル N−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジン−カルボキシラート及び4−メトキシフェニルボロン酸から黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):352.3[(M+H)]。
【0145】
b) (3SR,4RS)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化103】


(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−ベンジル−5−(4−メトキシ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステルから、Pd/Cによる水素化により、無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):264.1[(M+H)]。
【0146】
c) (3SR,4RS)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化104】


(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル、二炭酸ジ−tert−ブチル及び触媒量のDMAPから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):264.1[(M+H−Boc)]。
【0147】
d) 3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化105】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルから、エタノール中のNaOEtとのエピマー化をして、1:1のcis:trans混合物としての無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):264.1[(M+H−Boc)]。
【0148】
e) 4−ヒドロキシメチル−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化106】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルから、還元により、無色の粘性油状物(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):222.1[(M+H−Boc)]。
【0149】
f) 4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化107】


(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成に関して記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−ヒドロキシメチル−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−2−ヒドロキシピリジンとのMitsunobu反応により、無色の粘性油状物(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):433.2[(M+H)]。
【0150】
g) 5−クロロ−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン,塩酸塩
【化108】


5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルからオフホワイトの泡状物(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):333.4[(M+H)]。
【0151】
h) [4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン、塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):526.4[(M+H)]。
【0152】
実施例41
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化109】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン、塩酸塩及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)からオフホワイトの固体(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):519.3[(M+H)]。
【0153】
実施例42
4−[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化110】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン、塩酸塩及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):546.2[(M+H)]。
【0154】
実施例43
[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化111】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン塩酸塩及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)からオフホワイトの固体(1:1のcis:trans混合物)として調製した。MS(m/e):523.5[(M+H)]。
【0155】
実施例44
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【化112】

【0156】
a) (3SR,4RS)−3−フェニル−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化113】


(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−ベンジル−5−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル((Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2003, 2513-2518)から、Pd/Cでの水素化により、無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):234.1[(M+H)]。
【0157】
b) (3SR,4RS)−3−フェニル−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化114】


(3SR,4RS)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−フェニル−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル、二炭酸ジ−tert−ブチル及び触媒量のDMAPから無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):234.1[(M+H−Boc)]。
【0158】
c) (3SR,4SR)−3−フェニル−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化115】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4RS)−3−フェニル−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルから、エタノール中のNaOEtでのエピマー化をして、白色の固体として調製した。MS(m/e):234.1[(M+H−Boc)]。
【0159】
d) (3SR,4SR)−4−ヒドロキシメチル−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化116】


(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4SR)−3−フェニル−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステルから、還元により、無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):314.0[(M+Na)]。
【0160】
e) (3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化117】


(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4SR)−4−ヒドロキシメチル−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−2−ヒドロキシピリジンとのMitsunobu反応により、無色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):403.2[(M+H)]。
【0161】
f) 5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩
【化118】


5−クロロ−2−[(3SR,4SR)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルからオフホワイトの泡状物として調製した。MS(m/e):303.3[(M+H)]。
【0162】
g) [(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−イル]−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):496.4[(M+H)]。
【0163】
実施例45
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−イル]−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
【化119】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):423.3[(M+H)]。
【0164】
実施例46
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
【化120】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩及び4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−安息香酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):489.3[(M+H)]。
【0165】
実施例47
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化121】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):516.4[(M+H)]。
【0166】
実施例48
[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−イル]−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
【化122】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−((3S,4S)−3−フェニル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−ピリジン,塩酸塩及び4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニルクロリド(WO2009024502)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):493.2[(M+H)]。
【0167】
実施例49
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化123】

【0168】
a) (3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン
【化124】


2−{(SR)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−5−クロロ−ピリジンの合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び3,4−ジクロロ−フェノールから、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理してベンジル保護基を除去して調製し、更に精製しないで続く工程で使用した。
【0169】
b) 4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)から黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):597.4[(M+H)]。
【0170】
実施例50
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化125】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−トリフルオロメチル−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):597.4[(M+H)]。
【0171】
実施例51
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−シアノ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化126】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−シアノ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):554.3[(M+H)]。
【0172】
実施例52
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化127】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−フルオロ−2−ヒドロキシピリジンからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):548.4[(M+H)]。
【0173】
実施例53
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化128】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−フルオロ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理し切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物をオフホワイトの泡状物として得た。MS(m/e):547.3[(M+H)]。
【0174】
実施例54
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化129】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び3,4−ジフルオロ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、ベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の泡状物として得た。MS(m/e):565.4[(M+H)]。
【0175】
実施例55
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(4−クロロ−フェノキシ)−エチル]−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−クロロ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):565.6[(M+H)]。
【0176】
実施例56
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化131】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び3−フルオロ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):547.4[(M+H)]。
【0177】
実施例57
4−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−((S)−1−p−トリルオキシ−エチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化132】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−メチル−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):543.5[(M+H)]。
【0178】
実施例58
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化133】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−メチル−ピリジン−2−オールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を明黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):544.4[(M+H)]。
【0179】
実施例59
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(1H−インドール−5−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化134】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び1H−インドール−5−オールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):568.3[(M+H)]。
【0180】
実施例60
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化135】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び4−クロロ−3−フルオロ−フェノールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):581.5[(M+H)]。
【0181】
実施例61
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化136】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−フルオロ−ピリミジン−2−オールからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断した。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物を黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):549.4[(M+H)]。
【0182】
実施例62
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化137】

【0183】
a) 1−ベンジル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸、塩酸塩
【化138】


1−ベンジル−5−(4−クロロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−ベンジル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステルから、LiOH・HOでけん化し、続いてジエチルエーテル中のHClを用いて塩を形成して調製した。MS(m/e):330.1[(M+H)]。
【0184】
b) (3S,4R)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸
【化139】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(実施例1(c))の合成と同様にして、標記化合物を、ルテニウム触媒([Ru(OAc)((R)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジ−2−フリルホスフィン)])下、1−ベンジル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸,塩酸塩の水素化により調製した。標記化合物を更に精製しないで続く工程で使用した。
【0185】
c) (3S,4R)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド
【化140】


(3RS,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド(実施例5(a))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3S,4R)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸及びメトキシメチルアミンから調製した。標記化合物を明褐色の泡状物として得た。MS(m/e):375.4[(M+H)]。
【0186】
d) 1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン
【化141】


1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン(実施例5(c))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、(3S,4R)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド及びメチルマグネシウムブロミドから、メタノール中のNaOMeを用いるエピマー化をして調製した。標記化合物を明褐色の固体として得た。MS(m/e):330.3[(M+H)]。
【0187】
e) (S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール
【化142】


(RS)−1−[(3SR,4SR)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール(実施例5(d))の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンから、LiAlHで還元して合成した。(S)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールを明黄色のロウ状の固体として得た。MS(m/e):332.1[(M+H)]及び(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノールを明黄色の粘性油状物として得た。MS(m/e):332.1[(M+H)]。
【0188】
f) 4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び5−クロロ−2−ヒドロキシ−ピリジンからMitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断し、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジンを得た。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):566.4[(M+H)]。
【0189】
実施例63
{4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
【化143】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)からオフホワイトの固体として調製した。MS(m/e):546.3[(M+H)]。
【0190】
実施例64
[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
【化144】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、5−クロロ−2−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ピリジン及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)から明褐色の固体として調製した。MS(m/e):473.2[(M+H)]。
【0191】
実施例65
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化145】


4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル(実施例49)の合成について記載した手順と同様にして、各ピペリジン誘導体を、(R)−1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノール及び3−シアノ−6−ヒドロキシ−ピリジンから、Mitsunobu反応により調製し、続いてベンジル基を、1−クロロエチル−クロロホルマート、DIPEA及びメタノールで処理して切断し、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリルを得た。5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)とカップリングし、標記化合物をオフホワイトの固体として得た。MS(m/e):557.3[(M+H)]。
【0192】
実施例66
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
【化146】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボン酸(市販)から、明褐色の固体として調製した。MS(m/e):537.4[(M+H)]。
【0193】
実施例67
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−(6−メチル−ピリダジン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
【化147】


[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル及び6−メチル−ピリダジン−4−カルボン酸(WO2009019163)から明褐色の固体として調製した。MS(m/e):464.3[(M+H)]。
【0194】
実施例68及び実施例69
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル及び4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(RS)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
【化148】

【0195】
a) 1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンオキシム
【化149】


エタノール25ml中の1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノン2g(6.1mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩0.869g(12.5mmol)及び酢酸ナトリウム1.03g(12.5mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。室温に冷ました後、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して、蒸発乾固した。残留物を、酢酸エチルで溶離するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を蒸発させ、標記化合物1.6g(77%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):343.2[(M+H)]。
【0196】
b) 1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミン
【化150】


メタノール300ml中の1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エタノンオキシムの溶液1.6g(4.7mmol)を、ラネーニッケルにより水素化した(3.5bar、30℃、23時間)。混合物を濾過し、蒸発乾固した。残留物を、DCM、メタノール及びNH水溶液から形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物0.7g(45%)を無色の粘性油状物として得た。MS(m/e):329.4[(M+H)]。
【0197】
c) 6−{1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミノ}−ニコチノニトリル
【化151】


DMF3.5ml中の1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミン610mg(1.8mmol)、2−ブロモ−5−シアノ−ピリジン1.18g(2.8mmol)及びDIPEA0.838g(2.8mmol)の混合物を60℃に3日間加熱した。混合物を蒸発させ、NaCO水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固した。残留物を、DCM、メタノール及びNH水溶液から形成された傾斜で溶離するシリカのカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物0.526g(66%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS(m/e):431.4[(M+H)]。
【0198】
d) 6−{1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミノ}−ニコチノニトリル
【化152】


5−クロロ−2−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イルメトキシ]−ピリジン;塩酸塩(実施例1、工程h)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、6−{1−[(3S,4S)−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミノ}−ニコチノニトリルから明黄色の粘性油状物として調製した。MS(m/e):341.2[(M+H)]。
【0199】
e) 4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル及び4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(RS)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン(実施例1、工程i)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、ヘプタン/エタノールで溶離するchiral pak ADの分取HPLCによるその後の分離により、6−{1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−エチルアミノ}−ニコチノニトリル及び5’−シアノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−カルボン酸(市販)から調製して、4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリルをオフホワイトの固体として得た、MS(m/e):554.4[(M+H)]そして4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(RS)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリルをオフホワイトの固体として得た、MS(m/e):554.4[(M+H)]。
【0200】
上に言及したように、式Iで示される化合物及びその薬学的に利用可能な付加塩は、貴重な薬理学的性質を有する。本発明の化合物は、ニューロキニン3(NK−3)レセプターのアンタゴニストであることが見出された。本明細書後述の試験によりそれらの化合物を検討した。
【0201】
実験手順
本明細書後述の試験によりそれらの化合物を検討した。
H]SR142801の競合結合アッセイ
H]SR142801(カタログ番号TRK1035、比活性:74.0Ci/mmol、Amersham, GE Healthcare UK limited, Buckinghamshire, UK)及びリコンビナントヒトNK3レセプターを一過性発現しているHEK293細胞から単離した膜を用いて、hNK3レセプター結合実験を実施した。解凍後、膜ホモジェネートを4℃、48,000×gで10分間遠心分離し、ペレットを50mM Tris−HCl、4mM MnCl、1μMホスホラミドン、0.1% BSA結合緩衝液(pH7.4)に再懸濁して最終アッセイ濃度5μgタンパク質/ウェルとした。阻害実験について、膜を放射性リガンドのK値に等しい濃度の[H]SR142801及び10濃度の阻害化合物(0.0003〜10μM)(合計反応体積500μl)と共に室温(RT)で75分間インキュベーションした。インキュベーションの終了時に、Filtermate 196ハーベスター(Packard BioScience)を用いてユニットフィルター(GF/Cフィルターが結合した96ウェル白色マイクロプレートを0.3% PEI+0.3% BSA中で1時間予備インキュベーションしたもの、Packard BioScience, Meriden, CT)上に膜を濾過し、氷冷した50mM Tris−HCl(pH7.4)緩衝液で4回洗浄した。両放射性リガンドについて10μM SB222200の存在下で非特異性結合を測定した。45μlのmicroscint 40(Canberra Packard S.A., Zuerich、Switzerland)を添加し、1時間振盪した後に、フィルター上の放射能をPackard Top-countマイクロプレートシンチレーションカウンターで計数(5分)し、クエンチングを補正した。ヒルの式により阻害曲線をあてはめた:y=100/(1+(x/IC50nH)[式中、n=Excel-fit 4ソフトウェア(Microsoft)を使用したときの傾き係数]。IC50値は、阻害曲線から得られ、親和性定数(K)値は、Cheng-Prussoffの式を使用して計算した。
【0202】
=IC50/(1+[L]/K)[式中、[L]は放射性リガンドの濃度であり、Kは、飽和等温線から得られた、レセプターでのその解離定数である。全ての実験を2回の繰り返しで行い、個別のK値の平均±標準誤差(SEM)を計算した。
【0203】
hNK−3レセプターの親和性が<0.010μMの好ましい化合物のいくつかの結果を以下の表1に示した。
【0204】
【表1】

【0205】
式Iの化合物及び薬学的に使用されうるその酸付加塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、又は例えば注射液の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0206】
式Iの化合物及び薬学的に使用されうるその酸付加塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬ゼラチンカプセル剤の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機の賦形剤と一緒に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等は、例えば、錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤用のそのような賦形剤として使用することができる。
【0207】
軟ゼラチンカプセル剤に適切な賦形剤は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール等である。
【0208】
液剤及びシロップ剤の製造に適切な賦形剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコース等である。
【0209】
注射液に適切な賦形剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油等である。
【0210】
坐剤に適切な賦形剤は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオール等である。
【0211】
更に、医薬製剤は、防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変えるための塩類、緩衝液、マスキング剤又は抗酸化剤を含有することができる。それらは、他の治療上有用な物質も更に含有することができる。
【0212】
投与量は、広い限度内で変更することができ、当然、それぞれの特定の症例ごとに個々の要件に適合されるであろう。一般的に、経口投与の場合、一般式Iの化合物の、1人当たり約10〜1000mgの1日投与量が適切であるが、必要であれば上記の上限を超えることもできる。
【0213】
実施例A
通常の方法で、以下の組成の錠剤を製造する:
mg/錠剤
活性物質 5
乳糖 45
トウモロコシデンプン 15
微結晶性セルロース 34
ステアリン酸マグネシウム 1
錠剤重量 100
【0214】
実施例B
以下の組成のカプセル剤を製造する:
mg/カプセル
活性物質 10
乳糖 155
トウモロコシデンプン 30
タルク 5
カプセル充填重量 200
【0215】
活性物質、乳糖及びトウモロコシデンプンを、最初にミキサーで、次に、微粉砕機で混合する。混合物をミキサーに戻し、タルクを加えて、十分に混合する。混合物を機械により硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0216】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
mg/坐剤
活性物質 15
坐剤用錬剤 1285
合計 1300
【0217】
坐薬用錬剤をガラス又はスチール容器で溶解し、十分に混合し、45℃に冷却する。その後、微粉砕した活性物質をそこに加え、それが完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切な大きさの坐剤成形型に注ぎ、放置して冷却し、次に坐剤を成形型から取り外し、パラフィン紙又は金属箔で個別に包む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化153】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、場合によりハロゲンにより置換されたフェニルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであるか、又は場合によりハロゲンにより置換されたアリールであり;
【化154】


は、六員複素環式基であり(ここで、Xは、−N(SOCH)である);
は、水素であり;
Yは、−N(R7’)−であり;
7’は、場合によりシアノにより置換された六員ヘテロアリール基又はC(O)−シクロアルキルであり(ここで、該シクロアルキル基は、場合により低級アルキルにより置換されている)、
nは、1であり;
mは、1であり;
oは、1であり;
pは、1であり;
sは、0であり;
tは、1であり;
uは、1である]
で示される化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【請求項2】
式Ia
【化155】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、場合によりハロゲンにより置換されたフェニルであるか、又は場合により低級アルキルにより置換された五員ヘテロアリールであるか、又は場合によりハロゲンにより置換されたアリールであり;
nは、1であり;
oは、1であり;
pは、1である]
で示される請求項1記載の化合物、又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【請求項3】
式Ib
【化156】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
【化157】


は、六員複素環式基であり(ここで、Xは−N(SOCH)である);
mは、1であり;
oは、1であり;
pは、1であり;
sは、0である]
で示される請求項1記載の化合物、又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【請求項4】
式Ic
【化158】


[式中、
Arは、アリール又は六員ヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより置換された低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル又はシアノであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
Yは、−N(R7’)−であり;
7’は、場合によりシアノにより置換された六員ヘテロアリール基又はC(O)−シクロアルキルであり(ここで、該シクロアルキル基は、場合により低級アルキルにより置換されている);
は、水素であり;
pは、1であり;
oは、1であり;
tは、1であり;
uは、1である]
で示される請求項1記載の化合物又はその薬学的に活性な塩、ラセミ混合物、鏡像異性体、光学異性体若しくは互変異性形態。
【請求項5】
式Ia[式中、Arは六員ヘテロアリールであり、Arはアリールである]で示される請求項2記載の化合物。
【請求項6】
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−フェニル]−メタノン
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゾイル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4’−フルオロ−ビフェニル−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル又は
[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−[4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−フェニル]−メタノン
である、式Iaで示される請求項5記載の化合物。
【請求項7】
式Ia[式中、Ar及びArの両方は、六員ヘテロアリールである]で示される請求項2記載の化合物。
【請求項8】
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(6−メチル−ピリダジン−4−イル)−メタノン又は
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(6−メチル−ピリダジン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
である、式Iaで示される請求項7記載の化合物。
【請求項9】
式Ib[式中、Arは六員ヘテロアリールであり、Xは−N(SOCH)である]で示される請求項3記載の化合物。
【請求項10】
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−イル}−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
6−{(S)−1−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−エトキシ}−ニコチノニトリル
である、式Ibで示される請求項9記載の化合物。
【請求項11】
式Ic[式中、Arは六員ヘテロアリールであり、YはNR7’である]で示される請求項4記載の化合物。
【請求項12】
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
{4−[(3RS,4RS)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3SR,4SR)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
(4−{(3R,4R)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(R)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−ピペリジン−1−イル)−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
{4−[(3SR,4SR)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,3’]ビピリジニル−6’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシメチル)−3−フェニル−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−シアノ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(4−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(4−クロロ−フェノキシ)−エチル]−3−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(3−フルオロ−フェノキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−((S)−1−p−トリルオキシ−エチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−メチル−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(S)−1−(5−フルオロ−ピリミジン−2−イルオキシ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
{4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−クロロ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ピペリジン−1−イル}−(1−メチル−シクロプロピル)−メタノン
4−[(3S,4S)−4−[(S)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボニル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
6−((S)−1−{(3S,4S)−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−[1−(1−メチル−シクロプロパンカルボニル)−ピペリジン−4−カルボニル]−ピペリジン−4−イル}−エトキシ)−ニコチノニトリル又は
4−{(3S,4S)−3−(4−クロロ−フェニル)−4−[(SR)−1−(5−シアノ−ピリジン−2−イルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボニル}−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−カルボニトリル
である、式Icで示される請求項11記載の化合物。
【請求項13】

【化159】


で示される化合物を式A−Halで示される対応する化合物とカップリングさせて、式
【化160】


で示される化合物とすること(ここで、Halは、Cl、Br又はIであり、その他の定義は請求項1に記載の通りである)、及び得られた該化合物を所望により薬学的に許容されうる酸付加塩に変換することを含む、請求項1記載の式Iで示される化合物の調製方法。
【請求項14】
請求項13記載の工程又は等価の方法によって調製された、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
請求項1〜12のいずれか一項記載の一つ又は複数の化合物及び薬学的に許容されうる賦形剤を含む医薬。
【請求項16】
うつ病、疼痛、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の処置のための、請求項15記載の医薬。
【請求項17】
うつ病、疼痛、精神病、パーキンソン病、統合失調症、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の処置のための医薬を製造するための、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項18】
本明細書前記の発明。

【公表番号】特表2012−516297(P2012−516297A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546779(P2011−546779)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/050591
【国際公開番号】WO2010/086259
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】