説明

PCV装置

【課題】セパレータ室とクランク室との連通を容易に行えると共にクランク室から吸気部へのオイルの逆流を防止できるPCV装置を低コストで提供する
【解決手段】ポート12を開閉する開閉装置13は、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能に設けられたケース部15とを備えている。ケース部15の内部には空間16が形成され、ケース部15に形成された開口部15aを介して、空間16は外部と連通している。開口部15aは、ポート12を、バッフルプレート11の下方から覆うようになっている。また、ケース部15には、支軸部材14に対して開口部15aとは反対側の位置にアーム17の一端が回動可能に接続され、アーム17の他端には、PCVパイプ9の端部を閉鎖する遮断弁18が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、PCV(ポジティブクランク室ベンチレーション)装置に係り、特に、オイルセパレータを有するPCV装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のPCV装置として、内燃機関のブローバイガス通路に連通するセパレータ室の入口に、ブローバイガスからオイルを除去するフィルタを設けると共に、セパレータ室の下面に設けられたポートを介して、除去されたオイルをクランク室へ戻すものが、特許文献1に記載されている。このPCV装置の構成を図7に示す。
【0003】
図7に示されるように、ブローバイガス通路100を流通するブローバイガスは、第1セパレータ室101の入口に設けられたフィルタ103によってオイルが除去され、第1セパレータ室101を通過した後、PCVパイプ104を介して、図示しないインテークマニホールドに吸引される。フィルタ103によって除去されたオイルは、第1セパレータ室101の下面に設けられたポート105を介して第2セパレータ室102に流入し、第2セパレータ室102の下面に貯留される。
【0004】
第2セパレータ室102の下面には、2つのポート106,106をオイルの自重で開閉可能なチェックバルブ108と、ポート107を開閉可能な電磁弁109とが設けられている。第2セパレータ室102の下面に貯留されるオイルの量が増加すると、オイルの自重により、チェックバルブ108が開き、第2セパレータ室102内のオイルがクランク室110に戻される。しかし、クランク室110の内圧と、第2セパレータ室102の内圧との差圧により、チェックバルブ108が開きにくい場合があるので、制御装置111が定期的に電磁弁109を開いて、第2セパレータ室102内のオイルを、ポート107を介してクランク室へ戻す。尚、電磁弁109が開いた時に、当該差圧によって、クランク室110内のオイルがポート107を介して第2セパレータ室102に流入し、第1セパレータ室101及びPCVパイプ104を介して、図示しないインテークマニホールドへ逆流してしまうおそれがあるが、このようなオイルの逆流を防止するために、電磁弁109は、ポート107を開いた時には、ポート105を閉じる構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭60−178320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のPCV装置では、オイルをクランク室110へ戻すためにチェックバルブ108及び電磁弁109の2つのバルブが設けられていることから、コストが増加するという問題点があり、特に、電磁弁109には、電磁弁109の動作を制御する制御装置111が必要になるため、コストの増加に大きく影響する。
【0007】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、セパレータ室とクランク室との連通を容易に行えると共にクランク室から吸気部へのオイルの逆流を防止できるPCV装置を低コストで提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るPCV装置は、内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータと、オイルセパレータが設けられたセパレータ室と、セパレータ室と内燃機関の吸気部とを連通するPCVパイプと、セパレータ室に設けられ、セパレータ室と内燃機関のクランク室とを連通するポートと、ポートを開閉する開閉装置と、吸気部とクランク室との連通を遮断する遮断手段とを備え、開閉装置は、支軸部材と、支軸部材を中心に回動可能な回動部材と、回動部材に設けられ、ポートを閉鎖する閉鎖部材とを備え、遮断手段は回動部材に接続され、オイルの自重によって回動部材が回動して閉鎖部材がポートを開いた時に、遮断手段は、吸気部とクランク室との連通を遮断する。セパレータ室内にオイルが貯留されると、オイルの自重により回動部材が支軸部材を中心に回動し、これによりポートが開いて、オイルがクランク室に戻される。また、遮断手段は、回動部材が回動してポートが開いた時、吸気部とクランク室との連通を遮断する。
回動部材は、内部に空間を有するケース部を備え、閉鎖部材がポートを閉鎖したときに、ポートを介して、ケース部の空間とセパレータ室とが連通してもよい。
遮断手段がPCVパイプの端部を閉鎖することにより、吸気部とクランク室との連通が遮断されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、セパレータ室内にオイルが貯留されると、オイルの自重により回動部材が支軸部材を中心に回動し、これによりポートが開いて、オイルがクランク室に戻される。また、遮断手段は、回動部材が回動してポートが開いた時、吸気部とクランク室との連通を遮断する。このような簡単な構成のため、セパレータ室とクランク室との連通を容易に行えると共にクランク室から吸気部へのオイルの逆流を防止できるPCV装置を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るPCV装置の構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態1に係るPCV装置において、クランク室にオイルを戻している状態を示す断面図である。
【図3】実施の形態2に係るPCV装置の構成を示す断面図である。
【図4】実施の形態2に係るPCV装置において、クランク室にオイルを戻している状態を示す断面図である。
【図5】実施の形態3に係るPCV装置の構成を示す断面図である。
【図6】実施の形態3に係るPCV装置において、クランク室にオイルを戻している状態を示す断面図である。
【図7】従来のPCV装置の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るPCV装置の構成を図1に示す。図1には、内燃機関であるエンジン1のヘッドカバー2の内部の構成が示されている。ヘッドカバー2の内部には、エンジン1の下方に位置するクランク室3と連通するブローバイガス通路4と、ブローバイガス通路4に連通するセパレータ室5とが設けられている。セパレータ室5は、仕切りプレート6によって上方に位置する第1セパレータ室5aと、第2セパレータ室5bとに区画され、仕切りプレート6に形成されたポート7を介して両者は連通されている。ブローバイガス通路4と第1セパレータ室5aとの境界部分には、オイルセパレータであるフィルタ8が設けられている。また、ヘッドカバー2を貫通するように設けられたPCVパイプ9を介して、第1セパレータ室5aは、エンジン1の吸気部であるインテークマニホールド10と連通している。
【0012】
第2セパレータ室5bを区画するバッフルプレート11には、クランク室3と連通するポート12が形成され、ポート12を開閉可能な開閉装置13が設けられている。開閉装置13は、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能に設けられた直方体形状のケース部15とを備えている。ケース部15の内部には空間16が形成され、ケース部15に形成された開口部15aを介して、空間16は外部と連通している。開口部15aは、ポート12を、バッフルプレート11の下方から覆うようになっており、ポート12を閉鎖する閉鎖部材を構成する。また、ケース部15には、支軸部材14に対して開口部15aとは反対側の位置にアーム17の一端が回動可能に接続され、アーム17の他端には、PCVパイプ9の端部を閉鎖する遮断弁18が設けられている。アーム17及び遮断弁18は、バッフルプレート11及び仕切りプレート6の一部を横切るように設けられている。ここで、アーム17及び遮断弁18は、インテークマニホールド10とクランク室3との連通を遮断する遮断手段を構成する。支軸部材14に関して開口部15aとは反対側の位置にアーム17及び遮断弁18が設けられていることにより、そのモーメントによって、ケース部15は、空間16内が空の状態では常に、図1に示されるように、開口部15aがポート12を覆って閉鎖する状態となる。
【0013】
次に、この実施の形態1に係るPCV装置の動作について説明する。
図1に示されるように、エンジン1の稼働中、ブローバイガスは、クランク室3からブローバイガス通路4を通って第1セパレータ室5aに流入する。第1セパレータ室5aに流入する際、フィルタ8を通り抜けることにより、ブローバイガスに含有されるオイルが分離される。オイルが分離されたブローバイガスは、PCVパイプ9を介して、インテークマニホールド10に流入し、エンジン1の図示しないシリンダ内に吸引される。
【0014】
一方、フィルタ8によって分離されたオイルは、ポート7を介して第2セパレータ室5bに流入する。ポート12がケース部15の開口部15aにより閉鎖されて、第2セパレータ室5bとケース部15の空間16とが連通されていることにより、第2セパレータ室5bに流入したオイルは、ポート12を介してケース部15の空間16内に流入する。空間16内のオイルの量が増加していくと、図2に示されるように、オイルの自重によってケース部15が支軸部材14を中心として矢印Aのように回動し、ケース部15は、開口部15aが支軸部材14よりも下方に位置すると共に、アーム17との接続部分が支軸部材14よりも上方に位置するようになる。すると、空間16内のオイルは、空間16から流出してクランク室3に戻される。
【0015】
また、ケース部15のこのような回動により、アーム17及び遮断弁18が上方に移動され、遮断弁18がPCVパイプ9の端部を閉鎖する。ポート12が開口すると、クランク室3と、第1セパレータ室5a及び第2セパレータ室5bとが連通し、両者の差圧により、クランク室3内のオイルが吸引されて逆流するおそれがある。しかし、第1セパレータ室5aまでオイルが逆流しても、遮断弁18がPCVパイプ9の端部を閉鎖しているので、オイルがインテークマニホールド10にまで流入してしまうことを防止できる。
【0016】
空間16内のオイルが全て流出して空間16内が空になると、ケース部15は支軸部材14を中心にして矢印Aとは逆方向に回動し、図1に示されるように、開口部15aがポート12を閉鎖すると共にPCVパイプ9の端部が開口した状態になり、以下、上述した動作を繰り返す。
【0017】
このように、第2セパレータ室5b内にオイルが貯留されると、ポート12を介してケース部15の空間16内にオイルが流入し、空間16内のオイルの量が増加すると、オイルの自重によりケース部15が支軸部材14を中心に回動し、空間16内のオイルがクランク室3に戻される。また、遮断弁18は、ケース部15が回動してポート12が開いた時、PCVパイプ9の端部を閉鎖して、インテークマニホールド10とクランク室3との連通を遮断する。このような簡単な構成のため、第2セパレータ室5bとクランク室3との連通を容易に行えるPCV装置を低コストで提供することができる。
【0018】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係るPCV装置について説明する。尚、以下の実施の形態において、図1及び2の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係るPCV装置は、実施の形態1に対して、開閉装置の構成を変更したものである。
【0019】
図3に示されるように、ポート12を開閉可能な開閉装置23は、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能に設けられた棒状の軸部25と、軸部25の端部に設けられ、バッフルプレート11の下方からポート12を覆う閉鎖部材26とを備えている。また、軸部25の反対側の端部には、アーム17の一端が回動可能に接続され、アーム17の他端には、PCVパイプ9の端部を閉鎖する遮断弁18が設けられている。閉鎖部材26とは反対側の端部にアーム17及び遮断弁18が設けられていることにより、そのモーメントによって、開閉装置23は、閉鎖部材26にオイルの自重が全くかからない場合あるいはオイルの自重が小さい場合には常に、図3に示されるように、閉鎖部材26がポート12を覆って閉鎖する状態となる。その他の構成については、実施の形態1と同様である。
【0020】
次に、この実施の形態2に係るPCV装置の動作について説明する。
図3に示されるように、エンジン1の稼働中、実施の形態1と同様の動作によってブローバイガスから分離されたオイルは、ポート7を介して第1セパレータ室5aから第2セパレータ室5bに流入する。ポート12は、閉鎖部材26によって閉鎖されているので、第2セパレータ室5bにはオイルが貯留される。第2セパレータ室5bに貯留されたオイルの量が増加すると、ポート12を介して閉鎖部材26にかかるオイルの自重が増加するので、図4に示されるように、開閉装置23は、支軸部材14を中心として矢印Bのように回動する。すると、第2セパレータ室5bに貯留されているオイルは、ポート12を介してクランク室3に戻される。また、実施の形態1と同様に、開閉装置23の回動に伴い、遮断弁18がPCVパイプ9の端部を閉鎖する。
【0021】
ポート12から流出するオイルの勢いは、第2セパレータ室5bに貯留されているオイルの量に比例するので、第2セパレータ室5bに貯留されているオイルの量が減少していくと、開閉装置23が矢印Bとは反対方向に回動する力がオイルの流出する勢い(オイルの自重)に勝るようになり、開閉装置23が支軸部材14を中心にして矢印Bとは逆方向に回動し、図3に示されるように、閉鎖部材26がポート12を閉鎖した状態となる。閉鎖部材26は、第2セパレータ室5b内のオイルが完全には流出されない状態で、すなわち、第2セパレータ室5bには常に一定量以上のオイルが貯留された状態でポート12を閉鎖し、ポート12からのオイルの流出が終了する。また、閉鎖部材26がポート12を閉鎖した状態になると、実施の形態1と同様に、PCVパイプ9の端部が開口した状態となる。以下、上述した動作を繰り返す。
【0022】
このように、開閉装置23が、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能な軸部25と、軸部25の端部に設けられた閉鎖部材26とからなる構成であっても、ポート12を介して閉鎖部材26にかかるオイルの自重が増加すると、開閉装置23が支軸部材14を中心にして回動し、これによりポート12が開口し、また、開閉装置23の回動により、遮断弁18がPCVパイプ9の端部を閉鎖するので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0023】
実施の形態2では、第2セパレータ室5b内のオイルが完全には流出されることはなく、常に一定量以上のオイルが第2セパレータ室5b内に貯留されている。そうすると、ポート12が開口しても、第2セパレータ室5b内に貯留されたオイルが、クランク室3と第2セパレータ室5bとの連通を遮断することになる。その結果、クランク室3から第2セパレータ室5b、ひいてはインテークマニホールド10へのオイルの逆流が防止されるので、アーム17及び遮断弁18を設けなくてもよい。ただし、第2セパレータ室5b内に貯留されているオイルの量が少ないときには常に閉鎖部材26がポート12を閉鎖する状態にするために、軸部25の端部には、アーム17及び遮断弁18の重量と同程度のおもり等を設けることが好ましい。
【0024】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係るPCV装置について説明する。
この発明の実施の形態3に係るPCV装置は、実施の形態2に対して、遮断手段の構成を変更したものである。
【0025】
図5に示されるように、開閉装置33は、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能に設けられた棒状の軸部25と、軸部25の端部に設けられ、バッフルプレート11の下方からポート12を覆う閉鎖部材26と、軸部25の反対側の端部に設けられたおもり32とを備えている。閉鎖部材26には、ポート12及びポート7を通るアーム37の一端が接続され、アーム37の他端には、ポート7を閉鎖する遮断弁38が設けられている。ここで、アーム37及び遮断弁38は、インテークマニホールド10とクランク室3との連通を遮断する遮断手段を構成する。尚、閉鎖部材26がポート12を閉鎖している状態では、ポート7は開口している。その他の構成については、実施の形態2と同様である。
【0026】
次に、この実施の形態3に係るPCV装置の動作について説明する。
実施の形態2と同様の原理により、第2セパレータ室5bに貯留されたオイルの量が増加すると、図6に示されるように、開閉装置33が矢印Cの方向に回動して、ポート12が開口する。開口したポート12を介して、第2セパレータ室5bに貯留されているオイルがクランク室3に戻される。また、開閉装置33が矢印Cの方向に回動すると、閉鎖部材26の動きに伴って遮断弁38が下方に移動し、ポート7を閉鎖する。これにより、第1セパレータ室5aと第2セパレータ室5bとの連通が遮断されるため、クランク室3内のオイルのインテークマニホールド10への逆流が防止される。
【0027】
第2セパレータ室5bに貯留されたオイルの量が減少すると、実施の形態2と同様の原理により、開閉装置33が矢印Cとは反対方向に回動して、図5に示されるように、閉鎖部材26がポート12を閉鎖すると共にポート7が開口した状態となる。以下、上述した動作を繰り返す。
【0028】
このように、開閉装置33が、支軸部材14と、支軸部材14を中心に回動可能な軸部25と、軸部25の端部に設けられた閉鎖部材26と、軸部25の反対側の端部に設けられたおもり32とからなる構成であっても、ポート12を介して閉鎖部材26にかかるオイルの自重が増加すると、開閉装置33が支軸部材14を中心にして回動し、これによりポート12が開口し、また、開閉装置33の回動により、遮断弁38がポート7を閉鎖するので、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0029】
実施の形態3でも、実施の形態2と同様に、第2セパレータ室5b内のオイルが完全には流出されることはなく、常に一定量以上のオイルが第2セパレータ室5b内に貯留されているので、同様の原理により、アーム37及び遮断弁38を設けなくてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 エンジン(内燃機関)、3 クランク室、5 セパレータ室、8 フィルタ(オイルセパレータ)、9 PCVパイプ、10 インテークマニホールド(吸気部)、12 ポート、13,23,33 開閉装置、14 支軸部材、15 ケース部、15a (ケース部の)開口部(閉鎖部材)、16 空間、17,37 アーム(遮断手段)、18,38 遮断弁(遮断手段)、26 閉鎖部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータと、
該オイルセパレータが設けられたセパレータ室と、
該セパレータ室と前記内燃機関の吸気部とを連通するPCVパイプと、
前記セパレータ室に設けられ、該セパレータ室と前記内燃機関のクランク室とを連通するポートと、
該ポートを開閉する開閉装置と、
前記吸気部と前記クランク室との連通を遮断する遮断手段と
を備え、
前記開閉装置は、
支軸部材と、
該支軸部材を中心に回動可能な回動部材と、
該回動部材に設けられ、前記ポートを閉鎖する閉鎖部材と
を備え、
前記遮断手段は前記回動部材に接続され、オイルの自重によって前記回動部材が回動して前記閉鎖部材が前記ポートを開いた時に、前記遮断手段は、前記吸気部と前記クランク室との連通を遮断するPCV装置。
【請求項2】
前記回動部材は、内部に空間を有するケース部を備え、
前記閉鎖部材が前記ポートを閉鎖したときに、前記ポートを介して、前記ケース部の前記空間と前記セパレータ室とが連通する、請求項1に記載のPCV装置。
【請求項3】
前記遮断手段が前記PCVパイプの端部を閉鎖することにより、前記吸気部と前記クランク室との連通が遮断される、請求項1または2に記載のPCV装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−64080(P2011−64080A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213118(P2009−213118)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】