説明

PI3Kの阻害剤としてのベンズオキサジン−3−オン類及びその誘導体

本発明は、炎症性疾患、心臓疾患、及び癌を含む疾患及び状態の治療に薬剤として有用である、式(I)(式中、W、Q、E、D、R6、R7、R8、Y、K、R9、R10、R12、G、及び“*”で示された二重結合は明細書中で定義されたいずれかの意義を有する)の化合物、及び薬学的に許容できるその塩を提供する。1又はそれを越える式(1)の化合物を含んでなる医薬組成物も提供される。本化合物は、ホスホインシチド−3−キナーゼ(PI3K)の阻害剤である。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
Wは、O、S、及びNR21(R21は、H、CH3、C1-6アルキル、及びフェニルからなる群から選択される)からなる群から選択され;
Qは、(CR23)n(R2及びR3は、H又はCH3から独立に選択され、nは0又は1である)であり;
Eは、(CR45)p(R4及びR5は、H又はCH3から独立に選択され、pは0又は1である)であり;
Dは、O又はSであり;
6は、H、C1-9アルキル、−C(O)−C1-9アルキル、C3-8シクロアルキル、−C(O)−C1-3アルキレン−C3-8シクロアルキル、(C1-6アルキル)−C3-8シクロアルキル、−O−CH2−C3-8シクロアルキル、式−A−B−Lの基、及び式−X−V−U−Tの基からなる群から選択され、ここで、
Aは、存在しないか又は−O−であり、
Bは、C1-6アルキレンであり、
Lは、−OR24、−C(O)R24、−OC(O)R24、−C(O)OR24、−SO2−R24、−NHC(O)R24、−NR2426、−C(O)NR2426、−OC(O)NR2426、−NC(O)OR24、3〜8員ヘテロシクロアルキル、6〜11員二環式ヘテロシクロアルキル、6〜9員架橋二環式ヘテロシクロアルキル、5員ヘテロアリール、6員ヘテロアリール、8〜12員二環式ヘテロアリール、フェニル、ナフタレニル、又は9〜12員二環式アリールであり、ここで、R24及びR26は、C1-6アルキル、フェニル、ナフタレニル又は9〜12員二環式アリール、5員ヘテロアリール、6員ヘテロアリール、8〜12員二環式ヘテロアリール、C1-6アルキレン−フェニル、C1-6アルキレン−ナフタレニル若しくはC1-6アルキレン−(9〜12員二環式アリール)、C1-6アルキレン(5員ヘテロアリール)、C1-6アルキレン(6員ヘテロアリール)、C1-6アルキレン−(8〜12員二環式ヘテロアリール)、C1-6アルキレン−(3〜8員ヘテロシクロアルキル)、C1-6アルキレン−(6〜11員二環式ヘテロシクロアルキル)、C1-6アルキレン−(6〜9員架橋二環式ヘテロシクロアルキル)、及びHからなる群から独立に選択され、
Xは、C1-3アルキレン、−O−C1-3アルキレン、−C1-3アルキレン−CO−、−C1-3アルキレン−C(O)O−、−C1-3アルキレン−C(O)−CH2−、−C1-3アルキレン−O−、−C1-3アルキレン−S(O)−、−C1-3アルキレン−S−、又は−C1-3アルキレン−SO2−であり、
Vは、9〜12員二環式アリーレン、ナフタレニレン、フェニレン、5員ヘテロアリーレン、6員ヘテロアリーレン、8〜12員二環式ヘテロアリーレン、3〜8員ヘテロシクロアルキレン、6〜11員二環式ヘテロシクロアルキレン、又は6〜9員架橋二環式ヘテロシクロアルキレンであり、
Uは、−CO−、−O−、−CH2−O−、C1-3アルケニレン、−(CH2)m−、−O−CH2−、NH−であるか又は存在せず、ここで、mは1〜3の整数であり、
Tは、C3-8シクロアルキル、9〜12員二環式アリール、ナフタレニル、フェニル、5員ヘテロアリーレン、6員ヘテロアリーレン、8〜12員二環式ヘテロアリーレン、ピペリジニル、ピリジニル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、6〜11員二環式ヘテロシクロアルキル、6〜9員架橋二環式ヘテロシクロアルキル、ピペリジニル、モルホリニル、又はアザ−スピロ[5.5]ウンデシルであり;
7は、H、F、CF3、又はCH3であり;
8は、H、−CH2COOH、フェニル、−CH3、C1-6アルキル、又はC2-6アルケニルであり;
Yは、C(O)、又はC(S)であり;
Kは、NH、O、CH2、又はSであり;
Gは、N又はCであり;
9は、H、F、CF3、又はCH3であり;
10は、H、−O−C1-3アルキル、C1-3アルキル、NO2、NR1618、S−C1-3アルキル、F又はClであり、ここで、GがNであるとき、R10は存在せず、R16及びR18は、H及びC1-3アルキルからなる群から独立に選択され;
12は、H又はC1-3アルキルであり;そして
示された二重結合の立体化学である "*" は、entgegen 又は zusammen である。]
の化合物又は薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
請求項1の化合物であって、WがOであり、DがOであり、GがCであり、nが1であり、pが0であり、そして、R2、R3、R7、R8、R9、R10、及びR12がHである化合物。
【請求項3】
請求項2の化合物であって、R6が式−X−V−U−Tの基であり、XがC1-3アルキレンであり、そして、Vが、フェニレン、ナフタレニレン、9〜12員二環式アリーレン、5−員ヘテロアリーレン、6員ヘテロアリーレン、8〜12員二環式ヘテロアリーレン、2−チエニレン、3−チエニレン、2−フラニレン、3−フラニレン、ピリミジニレン、及びピリジニレンからなる群から選択される化合物。
【請求項4】
請求項2の化合物であって、R6が式−A−B−Lの基であり、Aが存在せず、BがC1-3アルキレンであり、Lが、5員ヘテロアリール、6員ヘテロアリール、8〜12員二環式ヘテロアリール、フェニル、ナフタレニル、及び9〜12員二環式アリールからなる群から選択される化合物。
【請求項5】
請求項4の化合物であって、BがC1-3アルキレンであり、そしてLがフェニルである化合物。
【請求項6】
請求項2の化合物であって、KがSであり、YがC(O)であり、そしてR6がHである化合物。
【請求項7】
請求項2の化合物であって:
4−(4−tert−ブチル−ベンジル)−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;
5−[4−(2,6−ジ−tert−ブチル−ピリジン−4−イルメチル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
6−(オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
4−(4−メタンスルホニル−ベンジル)−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;
4−(3−tert−ブチル−5−ヒドロキシメチル−ベンジル)−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;
5−[4−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
5−{4−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンジル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イルメチレン}−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−シクロヘキシルメチル−6−(4−オキソ−2−チオキソ−オキサゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;
4−[3−tert−ブチル−5−(モルホリン−4−カルボニル)−ベンジル]−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;
5−[1−[4−(3−tert−ブチル−5−モルホリン−4−イルメチル−ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−メチ−(Z)−イリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−ベンジル)−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
5−[4−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;及び
4−(1−tert−ブチル−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルメチル)−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン
からなる群から選択される化合物。
【請求項8】
請求項1の化合物であって、WがOであり、DがOであり、GがCであり、nが1であり、pが0であり、R10がフルオロであり、そして、R2、R3、R7、R8、R9、及びR12がHである化合物。
【請求項9】
請求項8の化合物であって:
5−[1−{4−[3−tert−ブチル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンジル]−8−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル}−メチ−(Z)−イリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
8−フルオロ−4−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ベンジル]−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
5−[8−フルオロ−4−(4−フルオロ−ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
4−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンジル)−8−フルオロ−6−(4−オキソ−2−チオキソ−オキサゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
8−フルオロ−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4−キノリン−6−イルメチル−4H−1,4−ベンズオキサジン−3−オン;及び
4−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−8−フルオロ−6−(4−オキソ−2−チオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン
からなる群から選択される化合物。
【請求項10】
PI3K媒介障害又は状態を患っている対象を治療する方法であって:
治療有効量の請求項1の化合物及び薬学的に許容できる担体を含んでなる医薬組成物を、PI3K媒介障害又は状態を患っている対象に投与することを含み、前記PI3K媒介状態又は障害が、慢性関節リウマチ、強直性脊椎炎、骨関節炎、炎症性疾患、及び自己免疫疾患からなる群から選択される方法。
【請求項11】
請求項10の方法であって、前記PI3K媒介状態又は障害が慢性関節リウマチである方法。
【請求項12】
請求項11の方法であって、前記化合物が、請求項1〜9のいずれか1項の化合物である方法。
【請求項13】
医薬組成物であって、治療有効量の請求項1の化合物及び薬学的に許容できる担体を含んでなる組成物。
【請求項14】
医薬組成物であって、治療有効量の請求項1〜9のいずれか1項の化合物及び薬学的に許容できる担体を含んでなる組成物。

【公表番号】特表2006−510661(P2006−510661A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−558912(P2004−558912)
【出願日】平成15年11月25日(2003.11.25)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005451
【国際公開番号】WO2004/052373
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(391011308)ワーナー−ランバート・カンパニー、リミテッド、ライアビリティ、カンパニー (37)
【氏名又は名称原語表記】WARNER−LAMBERT COMPANYLLC
【Fターム(参考)】