説明

RFIDシリーズを使用する位置管理システムの構築方法

この発明はRFIDシリーズを使用する位置管理システムの構築方法に関する。特に、この発明は多くのRFIDがRFIDシステムを構築するために必要な場合でさえ、多くのRFIDタグを同時に設置することにより、混乱なく僅かの時間と労力で作業を完了するRFIDシリーズと、RFIDシリーズを使用する目標空間の位置を効果的に管理するシステムを構築する方法とを提供し、目標空間の付属図面(又はコンピュータ化図面)はRFIDタグがかなり広い空間に渡り取り付けられる場合でさえ必要とせず、むしろ目標空間の位置管理システムの図面をRFIDタグを取り付けることにより作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はRFIDシリーズを使用する位置管理システムの構築方法に関し、RFIDを使用する無線通信分野に属する。
【背景技術】
【0002】
無線通信識別(以下“RFID”と称する)システムは、RFID、アンテナ、リーダ、及びライタから構成される無線通信システムの一種であり、RFIDは物品に取り付けることにより動かされたり、動いたりして、そして地上又は建物に取り付けられたアンテナで無線通信を行う。リーダはアンテナとRFID間の通信を制御し、又はコンピュータのような上位装置とRFID間でプロトコル交換を行う。最近は、組み込み型アンテナを備えるリーダが多い。
【0003】
RFIDはRFIDシステム構成要素の1つである。RFIDは以下の3つの条件を同時に満足させる必要がある:
(i)寸法は持ち運びに便利であること;(ii)電子回路に情報を記憶させること;及び(iii)通信は非接触通信により行われること。従って、フロッピディスク、磁気カード、接触式ICカード等はデータの記憶や運搬に便利であるが、それらはRFIDには含まれない。RFIDは広く非接触式ICカード(RFカード)を含めるが、それは一般にRFタグと呼ばれる。
【0004】
RFIDは、RFIDタグが取り付けられる物品及びその物品上の情報識別に使用される。換言すると、製品が存在する時や場所では、必要とする情報を取り出すことができ、必要な場合は、新しい情報を書きとめることができる。RFIDを使用する時、我々は必要な情報を情報センタへ要求し、そしてその応答を受信するのに要する時間を節約することができる。更に、このRFIDシステムは、情報の配分工程の容易さや情報システムの簡素化のような利点を有する。特に、自動処理ラインで使用される自動識別手段は、RFIDが適している振動、衝撃、水や油、高温やダスト等のような過酷な環境には耐えねばならない。更に、1つの製造ライン上でバッチ生産が行われ、そして目標対象物上の情報の頻繁な変更が必要な場合に、RFIDはより適している。RFIDは、製造工程や物流センタのような比較的初期の物流段階でのバーコードの代わりに使用されたが、それはこのような流通段階のような最終流通段階へ向かって次第に伸展する傾向である。
【0005】
RFIDタグは物品に取り付けできるRFIDのことをいい、FA(工場オートメーション)分野では有益である。RFIDタグは主としてチップとアンテナで構成され、そしてRFIDタグを保護するため、カプセル化処理による完成形状を有する。RFIDタグは、ユーザがその目的に適した形状を選択できるカプセル化方法により、クレジットカード、棒、コイン、ラベル等のような様々な形状を有する。RFIDタグは部品の形で、個別に分離され、製作される。以降、部品の形で予め製作されたRFIDタグは“個別RFIDタグ”と称する。
【0006】
しかし、複数のRFIDタグがRFIDシステム(例えば位置管理システム)を形成するために必要な場合、以前の個別RFIDタグには、以下の問題が見られる。
【0007】
第1に、個別RFIDタグの各々は同じ外観を有し、このため互いに区別ができない。
【0008】
第2に、RFIDシステムを構成するRFIDタグが一定間隔で設置される場合でさえ、それらは1つずつ個別に設置されなければならないため、非常に面倒である。
【0009】
第3に、個別RFIDタグの設置工程での各個別RFIDタグのID確認のため、ユーザはタグを1つずつ読み取らなければならない。更に、RFIDのカプセル化工程中又はそれ以後に、各個別RFIDタグの表面にIDを書きとめる場合でも、これらの個別RFIDタグは1つずつ互いに分離しているので、設置工程でこれらのタグの順序を保つことは困難である。更に、一旦その順序が散乱してしまうと、管理はより困難になる。
【0010】
第4に、設置される複数の個別RFIDタグが増加すると、これらの問題の深刻さはより増加する。
【0011】
従って、個別RFIDタグの設置にかなりの時間と努力が必要となり、同時に不必要な混乱が発生する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
この発明は上記問題を解決することを提案し、多くのRFIDタグを1つずつ設置する必要なく同時に設置し、そして各RFIDタグのIDは自動的に計算され、従って、RFIDシステムを構築するため多くのRFIDタグが必要な場合でさえ、混乱なく僅かの時間と労力で作業を完了させることができるRFIDシリーズと、そして目標空間の付属図面(又はコンピュータ化図面)が、RFIDタグがかなり広い空間に渡り取り付けられる場合でさえ必要なく、むしろ目標空間の位置管理システムの図面を、RFIDタグを取り付けることにより作成することができるRFIDシリーズを使用する目標空間の位置を効果的に管理するシステムを構築する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、この発明は一定間隔(d)で連続的に配置される多くのRFIDタグをカバーで包装した後、紐状にカプセル化されたRFIDシリーズを提供し、その上にRFIDタグ間の接続間隔(d)を表示する区分又は色がコード化されたカバーを特徴とする。RFIDシリーズは直線状に配置されなければならない、及びRFIDシリーズの長さ表示を増加させる方向は前進方向でなければならない、との条件下で、RFIDシリーズを使用する位置管理システム構築方法は以下からなる:目標空間におけるRFIDタグの設置を必要とする部分を決定するS110;タグ間距離を決定し、そして距離に適合したRFIDシリーズを選択するS120;目標空間の一隅での仮の開始点を決定し、そして開始点として仮の開始点上へ第1RFIDシリーズを設置するS130;RFIDリーダの使用により、第1RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、及び終了点に対応するRFIDタグのIDを読み取り、そして記録するS140;第1RFIDシリーズと交差する第2RFIDシリーズを設置するS150;交差する2つのRFIDシリーズの一面上の交差点から逆進方向で最も近いRFIDタグのID、及びRFIDタグから交差点への距離を読み取り、そして記録し、及び2つのRFIDシリーズの前進方向間の角度を測定し、そして記録するS160;RFIDリーダの使用により、第2RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、及び終了点に対応するRFIDタグのIDを読み取り、そして記録するS170;及び目標空間上に必要とする位置が全て見付けられる迄、ステップ150〜170を連続的に繰り返す。
【発明の効果】
【0014】
この発明によると、多くのRFIDタグが同時に設置され、これによりRFIDシステムを構築するため、多くのRFIDタグを必要とする場合でさえ、作業を混乱なく僅かな時間と労力で完了することができる。更に、たとえ目標空間の付属図面がなくても、RFIDシステムを目標空間に構築することができ、そして目標空間のコンピュータ化管理図面をRFIDシステム構築後に自動的に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1はこの発明の一典型的実施例によるRFIDシリーズのRFIDタグを示す。
【0016】
RFIDタグ100には、それらを保護するケースにより囲まれたチップとアンテナがある。これらのRFIDタグ100の構築は、従来のRFIDタグのそれと同じであり、従って、その詳細記述は省略する。しかしこの発明によるRFDIタグ100は、以下で説明するカバー200により包装され、そして紐状にカプセル化されなければならない。このため、ケースはカバー200へ取り付けられる接着ラベルから作られることが望ましい。
【0017】
図2はRFIDシリーズのカバー、及びカバーで包まれた複数のRFIDタグを備えるカプセル化されたRFIDシリーズを示す。
【0018】
カバー200は複数のRFIDタグ100を包装し、そしてそれらを紐状にカプセル化する。換言すると、複数のRFIDタグ100が配置され、次にそれらは長い電線(以後“RFIDシリーズ”と称する)のようなRFIDタグ接続体を形成するため、それらを一時にカバー200で包む。RFIDタグ100のケースがカバー200へ十分取り付けることができる接着ラベルからできている場合、複数のRFIDタグ100のカプセル化工程がより容易に実施される。即ち、この場合、この発明によるRFIDシリーズは、カバー200が複数のRIFDタグ100を包装する必要なく、RFIDタグ100をカバー200へ取り付けることにより簡単に製作することができる。このようなカバー200は曲げることができる柔軟な材料からできており、長さ方向に垂れ下がったRFIDの形状である。
【0019】
この発明によるRFIDは、周波数帯等のような技術的違い、RFIDタグ100間の間隔、カバー200の品質等に基づき分類されるRFIDタグ100の型により変化する。
【0020】
RFIDシリーズでは、一定間隔でRFIDタグ100を連続的に配置することが望ましい。RFIDシステムを構成するRFIDタグが一定間隔で設置される場合でさえ、作業者は個別RFIDタグの各々を1つずつ設置しなければならないので、従来のRFIDシステムでは、かなりの時間と労力を必要とする問題があった。このような問題を解決するため、RFIDシリーズ上のRFIDタグ100が一定間隔(d)で連続的に配置される場合、ある空間への1つのRFDIシリーズだけの設置は一定間隔(d)で複数のRFID100を同時に設置する効果を提示することができる。そのようなことで、一定間隔(d)でRFIDタグ100を連続的に配置する必要性は、以下に詳細に説明する上記理由のみに限定されない。
【0021】
RFIDシリーズ上のRFIDタグ100間の接続間隔(d)は1つの数値に限定されない。即ち、RFIDシリーズは、目的または用途等により、RFIDタグ100間の接続間隔(d)を変化させることにより製造することができる。このような場合、RFIDシステムを設置しようとする人は、所望するRFID設置間隔(d)に対応するRFIDタグ100間の接続間隔(d)を有するRFIDを選択的に購入し、設置することができる。RFIDタグ100間の接続間隔(d)が1000mmの場合のRFIDシリーズを図2を参照して説明する。
【0022】
この場合、この発明によるRFIDのカバー200上に、RFIDタグ100間の接続間隔(d)を表示する区分又は色をコード化することが望ましい。もし区分又は色をカバー200表面上にコード化すれば、作業者は、作業者により設置されようとするRFIDシリーズで、RFIDタグ100が配置される間隔を確認することができる。従って、様々なRFIDタグ100間の接続間隔(d)を有するRFIDシリーズを互いに明確に区別することができる。RFIDシリーズを購入又は設置する際に、混乱を生ずる可能性はない。更に、我々はある空間においてRFIDシリーズを設置する工程、又は設置後のRFIDの設置位置や数量を明確に把握することができる。参考として、図2は連続して配置されたRFIDタグ100の各々が10に分割される状態を示す;色は100mm間隔で交差する;そして関係するRFIDシリーズ上のRFIDタグ100間の接続間隔(d)が1000mmであるとの情報を示すため、100mm単位の区分を各タグ上にマーキングする。
【0023】
更に、この発明によるRFIDシリーズにおいては、RFIDタグ100をID順に連続的に配置することが望ましい。これは従来のRFIDシリーズは以下の欠点を有するからである:個別RFIDタグの設置工程において、各RFIDタグは、各個別RFIDタグのIDを確認するため、RFIDリーダの使用により1つずつ読み取られなければならない。たとえIDがRFIDのカプセル化工程中又はその後に各個別RFIDタグ表面上に書きとめられても、これらの個別RFIDタグが1つずつ分離されるので設置工程でそれらの順序(各個別RFIDタグのIDのRFIDシリーズ順序)を維持することは困難であり、そして分離後、これらのタグを管理することはより困難である。これらの問題を解決するため、以下の利点を備える。RFIDシリーズ上のRFIDタグがID順に連続して配置される場合で、一旦作業者がある空間にRFIDシリーズの1つを設置し、次に先頭RFIDタグ100のIDを読み取り、そして設置されたRFIDシリーズの後端RFIDタグ100を読み取る。こうして、全てのRFIDタグ100のIDが各個別RFIDタグのIDを確認することなく、一時に自動的に把握することができる。
【0024】
もしID順にRFIDタグ100を連続的に配置することにより、この発明によるRFIDシリーズを製作することができない場合、以下の方法が利用できる。
【0025】
(1S)RFIDシリーズをID順序に関係なく、ランダムにRFIDタグ100を配置することにより準備する。
【0026】
(2S)(1S)工程で形成されたRFIDシリーズ上に配置される、RFIDタグ100のIDを読み取り、そして記録することによりデータベースを準備する(以降“RFIDタグID配置情報と呼ぶ”)。例えば、RFIDタグID配置情報を以下の形式で構築する。1:ID253、2:ID20、3:ID7、4:ID154、5:ID34、6:ID817、7:ID6732、8:ID470、9:ID78、・・・。
【0027】
(3S)RFIDシリーズの販売者は、様々な記録媒体を介して、上記(2S)工程で形成されたRFIDタグID配置情報をRFIDシリーズの消費者に提供する。例えば、RFIDシリーズの販売者は、RFIDシリーズの販売と同時に、関係するRFIDシリーズのRFIDタグID配置情報を含むディスケットを消費者へ提供することができる。この場合、RFIDシリーズの消費者は、RFIDシリーズ上で接続された、いくつかのRFIDタグ100の1つのIDを読み取った後、RFIDタグID配置情報を観察することにより、RFIDタグ100の周りのRFIDタグ100のIDを容易に見付けることができる。一方、インターネットを介してRFIDタグID配置情報を観察することが望ましい。即ち、もしRFIDシリーズの消費者がRFIDシリーズの販売者(又は製作者)のウェブサイトへ進入し、購入されたRFIDシリーズの先頭RFIDタグと後端RFIDタグのIDを入力するならば、RFIDシリーズの販売者(又は製作者)のサーバは、入力された2つのRFIDタグ間に存在するRFIDタグ上のRFIDタグID配置情報を消費者へ提供する。上記方法は、RFIDシリーズをRFIDタグ100のID順に連続的に配置する場合に得られる効果と同一効果を呈する。
【0028】
一方、カバー200上のIDとRFIDタグ100の配置順序を書きとめることがより望ましい。もしRFIDタグ100のIDと配置順序をカバー200表面へ書きとめるならば、彼が設置しているRFIDシリーズに含まれるRFIDタグ100情報を迅速に確認することにより、作業者は設置を行うことができるので、効率はより増加するだろう。
【0029】
RFIDシリーズのこのような有効性を、以下に説明するように、より明確に理解することができる。
【0030】
第1に、目標空間に複数のRFIDタグを設置するため、空間を分割する工程が必要であるが、長さはマーキングされ、色がRFIDシリーズ上にコード化されるので分割工程を省略できる。即ち、一旦作業者はRFIDタグを設置するための間隔を簡単に決定し、間隔に対応する間隔特性(即ち、RFIDタグ100間の接続間隔)を有するRFIDシリーズを選択し、そして設置すると、RFIDシリーズ上の長さ表示は空間分割機能を当然有するだろう。
【0031】
第2に、分割されたゾーンの各々にRFIDを取り付けた後、RFIDタグを読み取ることにより、関係ゾーン上の情報を得るため、ゾーンIDと予めゾーンに設置されたRFIDタグのIDをマッチングさせる工程が必要である。個別RFIDタグを使用する場合、各ゾーンにRFIDタグを設置した後、RFIDリーダを使用して、設置された全RFIDタグのIDを実際に読み取ることにより、ゾーンIDとRFIDのIDを1つずつマッチングさせる工程が必要であった。裸眼で一般的な個別RFIDタグを区分することはできないので、この工程は基本的に必要であった。この工程の代わりに、我々はRFIDタグの設置に先立ち、全てのRFIDタグを読み取り、各RFIDタグが取り付けられるゾーンを決定し、そしてRFIDタグ表面にIDゾーンをペンで書きとめるか又は印刷することを考慮する。しかし、この作業も非常に面倒であり、混乱を発生しやすい。
【0032】
RFIDタグを使用する場合、RFIDシリーズ上のRFIDタグ100のIDを既に知っているので、我々はRFIDリーダを使用してIDの読み取り工程を省略してもよい。更に、RFIDシリーズの設置後、RFIDタグ100IDに対応するため、我々は簡単にIDを割り当てられる。
【0033】
本棚面をゾーンに分割し、図書館の長い本棚面の位置を管理するため、各ゾーンを表示するRFIDタグをゾーンへ取り付ける場合、個別RFIDを使用するならば、以下のステップが必要である:
本棚面のゾーン長を決定する。
上記(1)で決定された長さを定規で測定することにより本棚面上にゾーンをマーキングし、そして各ゾーンにID(ゾーンID)を割り当てる。
複数の分割されたゾーンと同じ複数のRFIDタグを準備する。
準備したRFIDタグを各ゾーンへ1つずつ取り付ける。
RFIDリーダの使用により、各ゾーンへ取り付けられたRFIDタグのIDを読み取り、そしてそれらをデータベースへ入力する。
上記(5)で読み取られたRFIDタグが取り付けられるゾーンのIDを確認し、そしてそれをデータベース上のRFIDタグIDとマッチングさせる。
全ての取り付けられたタグを読み取る迄、上記(5)と(6)を繰り返す。
【0034】
上記ステップは非常に面倒であり、RFIDタグの数量を増加させる場合、混乱を発生させるようである。特に、ステップ(2)、(4)、(5)、と(6)は非常に労働集約的である。
【0035】
しかし、上記ステップを、本発明によるRFIDシリーズの使用により、容易にかつ効果的に実施することができる。図4は以下で説明するこの発明によるRFIDの使用により、複数のRFIDタグを目標空間へ設置する状態を示す。
【0036】
(1a)本棚面のゾーン長さを決定する。
(2a)上記(1)で決定された長さに対応する間隔特性を有するRFIDシリーズを選択し、それを本棚上に設置する。
(3a)上記(2a)で設置されたRFIDの先頭と後端におけるRFIDタグのIDを読み取り、そして記録する。この時、RFIDシリーズは、最初にその基本的特性としてそれらを提供するので、先頭RFIDタグと後端RFIDタグ間のIDとRFIDタグの配置順序を別々に読み取ることは必要ではない。更に、本棚面のゾーンはRFIDシリーズ面の長さマーキング区分により自動的にマーキングされる。換言すると、従来技術におけるように、それらを測定することにより、ゾーンを1つずつ分割する工程は必要ではない。
(4a)データベースのRFIDシリーズと共に備えられるRFIDタグのIDを入力し、RFIDのIDに対応するゾーンIDをゾーンID順に割り当て、そしてそれらをマッチングさせる。
【0037】
RFIDシリーズ面のRFIDタグ順序が固定され、間隔は一定であるので、上記方法はRFIDシリーズ上の従来の個別RFIDタグを使用する方法より簡単であり、かつ効果的である。即ち、本棚面上のゾーンをマーキングする工程は省略される。更に、RFIDタグの全てを1つずつ読み取る必要はない。最後に、ゾーンIDをRFIDタグIDとマッチングさせる工程を簡単に解決することができる。
【0038】
ところで、倉庫やコンテナヤード等(以降“目標空間”と呼ぶ)のような広い空間を管理するため、RFIDタグを底部に取り付ける場合、以下の工程が必要である:
(1c)目標空間の図面をコンピュータ化する。
(2c)RFIDタグが取り付けられるべきコンピュータ化図面上の部分を決定し、そして各位置上にIDを割り当てる(以降“位置ID”)。
(3c)目標空間に於ける上記(2c)の図面で決定されたRFIDタグを取り付けるため、その位置に対応する場所を見出し、そしてその位置上にRFIDタグを取り付ける。
(4c)RFIDタグIDを図面上の位置IDとマッチングさせる。
(5c)RFIDタグ位置をコンピュータ化された図面にマーキングする。
(6c)RFIDタグの全てを目標空間に設置する迄、上記工程(3c)〜(5c)を繰り返す。
【0039】
しかし、以下の問題が上記方法を実質的に適用することにより発生する。
【0040】
第1に、目標空間の図面は必ず必要である。
【0041】
第2に、図面をコンピュータ化する必要がある。
【0042】
第3に、目標空間で、図面で決定されたRFIDタグを取り付けるための位置を見出すため、調査が必要である。
【0043】
第4に、RFIDタグを取り付ける目標空間が広い場合、混乱を発生させるようである。
【0044】
更に、目標空間の図面を得ること、それをコンピュータ化すること、そして目標空間の図面で決定されたRFIDタグを取り付ける位置を見付けるための調査を行うこと、においてかなりの時間と労力が必要である。勿論、もし作業がかなり広い空間に渡り行われるならば、このような負担は倍増されるだろう。従って、もしRFIDタグがかなり広い空間に渡り取り付けられる場合でさえ、目標空間の付属図面(又はコンピュータ化図面)を必要とせず、RFIDタグを取り付けることにより、目標空間の位置管理システムに関する図面を作成する方法があれば、かなりの時間とコストの節約効果が発生するだろう。
【0045】
従って、この発明は、RFIDシリーズを使用してRFIDタグを設置することにより、上記のような従来にない効果を誘導する方法を提供する。しかし、本発明のRFIDシリーズを使う方法は次に述べる前提に基づいている。
【0046】
第1に、RFIDシリーズを必ず一直線に設置しなければならない。もし曲線を必要とする部分があれば、曲線部は曲線部へ隣接する直線に変換し、次に設定する。
【0047】
第2に、RFIDシリーズ間の長さ表示を増加させる方向は前進方向でなければならない。
【0048】
上記前提の下で、この発明は以下からなるRFIDシリーズを使用する位置管理システムの構築方法を提供する:目標空間でのRFIDタグの設置を必要とする部分を決定するS110;タグ間距離を決定し、そしてその距離に合ったRFIDシリーズを選択するS120;目標空間の一隅に仮の開始点を決定し、そして開始点として仮の開始点上に第1RFIDシリーズを設置するS130;RFIDリーダの使用により第1RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、及び終了点に対応するRFIDタグのIDを読み取り、そして記録するS140;第1RFIDシリーズと交差する第2RFIDシリーズを設置するS150;交差する2つのRFIDシリーズの一面上の交差点から逆進方向に最も近いRFIDタグのID、及びRFIDから交差点への距離を読み取り、かつ記録し、そして2つのRFIDシリーズの前進方向間の角度を測定し、かつ記録するS160;RFIDリーダを使用することにより、第2RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、及び終了点に対応するRFIDタグのIDを読み取り、そして記録するS170;及び目標空間上に必要な位置の全てが見付かる迄、ステップ150へ170を連続的に繰り返すS180。
【0049】
ステップ110で、目標空間にRFIDタグの位置を必要とする部分が決定される場合、目標空間の図面は計画を作成する際に役に立つ。しかし、このような図面はこの発明においては必要ではない。
【0050】
ステップ130又はステップ150で、RFIDシリーズが目標空間へ設置される場合、RFIDシリーズを常に前提として上記で提供されたような直線状に設置しなければならない。更に、もしRFIDシリーズが開始点から右方向へ離れているならば、それは前進方向に設置されなければならない。図3を参照して、RFDIシリーズの設置原理を以下で説明する:
【0051】
RFIDシリーズを設置する空間(目標空間)の一隅を開始点“0”として決定し、そしてRFIDシリーズを設置する。開始点と比較して、点Aは右方向にあり、このためRFIDシリーズAでの前進方向は0からAである。開始点と比較すると、点Bは右上方向にあり、このためRFIDシリーズBでの前進方向は0からBである。点Bと比較して、点Cは上方向にあり、このためRFIDシリーズでの前進方向はBからCである。点Cと比較すると、点Dは右方向にあり、このためRFIDシリーズDでの前進方向はCからDである。点Cと比較して、点E、F及びGも右上方向にあり、このためRFIDシリーズE、F及びGでの前進方向は夫々CからE、CからF、及びCからGである。しかし、点Cと比較して、点H、I、J及びKは左方向にあり、このためRFIDシリーズH、I、J及びKでの逆進方向は夫々CからH、CからI、CからJ、及びCからKである。
【0052】
ところで、目標空間における一隅をステップ130で仮の開始点として規定し、そして第1RFIDシリーズを開始点として仮の開始点から設置する場合、RFIDシリーズ設置の都合上このような仮の開始点として目標空間の左下隅に規定することが望ましい。この場合、RFIDシリーズは全て開始点から前進方向のみに簡単に設置され、このため図4に示すようにRFIDの方向を意識的に区別するような面倒さはない。
【0053】
ステップ180でRFIDシリーズの開始点、終了点及び交差点を、夫々7つの変数を有する座標として規定し(以降“位置座標”)、そして目標空間面の必要な任意位置を、位置座標の相互関係から推測し、そして見出すことができる。
【0054】
このような位置座標は7つの変数(a1、a2、a3、b1、b2、b3、c1)の組み合わせの形で、ここで
a1は交差する2つのRFIDシリーズの一面上の交差点から逆進方向で最も近いRFIDタグのIDを示す変数であり;
a2はa1により表示されるRFIDタグがRFIDシリーズ面の開始点が終了点か、又は他の点かどうかを示し、そしてa1により表示されるRFIDタグが、もしa2が“0”であれば、RFIDタグが含まれるRFIDシリーズ面の開始点又は終了点以外の点であることを示す変数であり;
a3は、交差点からa1により表示されるRFIDタグからの距離をmmで表示する変数であり;
b1はa1と同一役割りを演じる変数で、交差する2つのRFIDシリーズの他の面上の交差点から逆進方向に最も近いRFIDタグのIDを示す変数であり;
b2はa2と同じ役割りを演じ;そしてb1により表示されるRFIDタグがRFIDシリーズ面の開始点か、又は終了点か、又は他の点かを表示し、そしてもしb2が“0”であればb1により表示されるRFIDタグが、RFIDタグを含むRFIDシリーズの開始点か、又は終了点であることを示し、そしてもしb2が“1”であれば、RFIDタグが含まれるRFIDシリーズ面の開始点又は終了点以外の点であることを示す変数である。
b3はa3と同じ役割りを演じ、そしてb1により表示されるRFIDタグから交差点への距離をmmで示す変数で;
c1はRFIDシリーズ間の交差角度を示す変数である。
【0055】
ステップ180で集められたRFIDシリーズの開始点、終了点、交差点及び交差角の情報を分析し、目標空間の概略図と管理される位置がコンピュータにより計算で表示される。勿論、図面は構造図ではないが、位置管理の目的には十分である。もし必要ならば、ドアー、窓、柱等のような位置管理に必要と考えられる要素を補足作業により図面に付加してよい。
【0056】
図4を参照して、ステップ180の工程を以下で、より詳細に説明する。ところで、図4に設置されたRFIDシリーズの間隔特性を1mと規定する。説明の都合上、各RFIDタグが以下の連続番号:R1、R2、R3、……Rn……を有すると規定する。
【0057】
第1に、図4の表示方法を説明する。各矢印はRFIDシリーズを表示し、各矢印の先頭の丸い端部は開始点を表示し、そして各矢印後端の尖った端部は終了点を表示する。矢印の先頭方向は各RFIDシリーズの前進方向である。開始点、終了点、及び交差点の各々は、上記のように7つの変数の組み合わせにより位置座標を表示する。
【0058】
図4で指定される点A〜Kと0を上記位置座標により以下のように表示する。点0(R1、0、0、‐、‐、‐、‐、)、点A(R6、1、0、Rk、0、0、90)、点B(R10、1、0、R1、0、0、90)、点C(R13、1,475、Rm、0、0、90)、点D(R23、0、0、‐、‐、‐、‐)、点E(Rk+8、0、0、‐、‐、‐、‐)、点F(R1+8,0,0、‐、‐、‐、‐)、点G(Rm+8,0,0、‐、‐、‐、)、点H(Rn、0、0、‐、‐、‐、‐)、点I(Rn+8、0、0、‐、‐、‐、‐)、点J(Rn+1、1、767、Rk+2、1,471、45)。その幾何学的寸法計算を上記測定から推測できるので、点Kは別に測定する必要はない。点Kの推測工程を以下に詳細に説明する。
【0059】
上記位置座標から以下の解釈が可能である:
【0060】
第1に、以下のRFIDタグは各RFIDシリーズの後端点(開始点又は終了点)を構築する:R1、Rk、Rl、Rm、R23、Rk+8、Rl+8、Rm+8、Rn、Rn+8。
【0061】
第2に、上記後端点の情報は、以下のRFIDシリーズが存在することを示す:RFIDシリーズ(R1、R23)、RFIDシリーズ(Rk、Rk+8)、RFIDシリーズ(R1、R1+8)、RFIDシリーズ(Rm、Rm+8)、RFIDシリーズ(Rn、Rn+8)。RFIDシリーズ(R1、R23)は、R1、R2、R3、……、R21、R22、R23から構成されるRFIDシリーズを表示する。RFIDタグのIDと配置順序はRFIDシリーズの基本的特性として既知であるので、R1とR23の間に存在するRFIDの数と、その配置タイプをR1とR23のみから得ることができる。即ち、RFIDシリーズ(R1、R23)面上のRFIDタグがID順に連続的に配置される場合の例として、もしRFIDシリーズ(R1、R23)の先頭RFIDタグである“R1”のIDが“ID12”であれば、後端RFIDタグである“R23”のIDは“ID34”であろう。最後に、RFIDシリーズ(R1、R23)を構成するRFIDタグのIDが昇順に“ID12、ID13、……、ID22、ID23”であると我々は理解できる。RFIDシリーズ(R1、R23)面のRFIDタグがID順序に関係なくランダムに配置される場合の例として、RFIDシリーズ(R1、R23)の先頭RFIDタグである“R1”のIDが“ID12”であれば、後端RFIDタグである“R23”のIDは“ID78”であり;そして関係するRFIDシリーズ(R1、R23)のRFIDタグのID配置情報が“……、3:ID7、4:ID154、5:ID12、6:ID817、7:ID6732、……、25:ID470、26:ID78、27:ID1124、28:ID480、29:ID69、……、”であれば、RFIDシリーズ(R1、R23)を構成するRFIDタグのIDは、夫々“ID12、ID817、ID6732、……、ID470、ID78、ID1124”であることを我々は見ることができる。ところで、RFIDシリーズ(R1、R23)の長さはRFIDシリーズの間隔特性から22mであることを我々は容易に理解することができる。勿論同じ原理は他のRFIDシリーズに適用される。
【0062】
第3に、以下のRFIDタグは後端点ではない:R6、R10、R13、Rn+1、Rkプラス2。
【0063】
第4に、交差点からの上記中間点は以下のようである:
【0064】
R6を含むRFIDシリーズ(R1、R23)は、RFIDシリーズ(Rk、Rk+8)と90度で交差し、R6とRkが存在する交差点Aを形成する。0〜Aの距離は5mである。そして、RFIDシリーズ(Rk、Rk+8)は交差点上のRFIDシリーズ(R1、R23)から前進方向に90度で前進しなければならないことを我々は理解できる。
【0065】
R10を含むRFIDシリーズ(R1、R23)は、0から9mの位置にあるBのR10面でRFIDシリーズ(R1、R1+8)と交差する。RFIDシリーズ(R1、R1+8)はBから前進方向に90度で前進する。
【0066】
R13を含むRFIDシリーズ(R1、R23)はRFIDシリーズ(R1、R23)の前進方向でR13から475mmにある点で、90度でRFIDシリーズ(Rm、Rm+8)と交差する。交差点を形成するRFIDシリーズ(Rm、Rm+8)面の点はRmである。
【0067】
Rn+1を含むRFIDシリーズ(Rn、Rn+8)とRk+2を含むRFIDシリーズ(Rk、Rk+8)は交差点で、45度で交差し、その点はRFIDシリーズ(Rn、Rn+8)面の前進方向にRn+1から767mmであり、そしてその点はRFIDシリーズ(Rk、Rk+8)面の前進方向にRk+2から471mmである。
【0068】
第5に、もし各RFIDシリーズが上記情報に基づき配置されるならば、RFIDシリーズ(Rn、Rn+8)とRFIDシリーズ(R1、R1+8)が交差することを我々は理解することができる。2つのRFIDシリーズ間の交差点Kに関する情報を以下の幾何学的計算により得ることができる:
(i)R6〜R10の距離は4mである。
(ii)RFIDシリーズ(R1、R1+8)面の点として、RkとJ間の距離(2,471m)と同じR1から離れた点をJ´と規定する。
(iii)JとJ´間の距離は上記(i)で得られるように4mである。
(iv)J´とK間の距離は以下のようである:4m×tan(45°)=4m。
(v)KはJ´から4mで、R1から6,471mである。従って、KはR1+6から471mmである。
(vi)JとK間の距離は以下のようである:4m/cos(45°)=4×1,414=5,
656m。従って、KはRn+1(0,766m+5,656m=6,423m)から6.423mで、Rn+7から423mmである。
(vii)上記から、点K(Rn+7、1,423、R1+6、1,471、45)を得ることができる。
【0069】
このようなことで、もし開始点と終了点といくつかの交差点の全てをコンピュータで計算し、そして記録するならば、交差点のかなりの数を推測することができ、そして開始点、終了点及び交差点からなる図面を完了できる。従って、この発明は作業者が目標空間の付属図面なしに、関係する目標空間にRFIDシステムを構築することを可能にする。更に、関係する目標空間のコンピュータ化された管理図面をRFIDシステム構築後、自動的に作成することができる。
【0070】
ところで、この方法は二次元空間を始め三次元空間へ適用することができる。三次元空間を層状二次元空間、即ち上記で規定されるように、多くの底面を積層することにより形成される空間として解釈される。従って、空間上の一点の位置はその点が属する平面の垂直位置とその点が属する平面が底面と重なる場合、その水平位置の組み合わせにより表示される。
【0071】
上記実施例は単なる例であり、この発明の要素の範囲内で多くの代案、修正及び変更は、この発明が属する技術の専門家には明らかであろう。従って、この発明で開示された例及び付属図面は限定のためではなく、この発明の技術的特徴を説明するために提供される。この発明の技術的特徴はこれらの例及び付属図面により限定されない。この発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲に基づき解釈されるべきであり、同一範囲内の技術的特徴は、全てこの発明範囲に含まれると解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0072】
この発明は、複数のRFIDタグが必要な場合でも、RFIDタグを1つずつ設置する必要なく、同時に複数のRFIDタグを設置し、そして各RFIDのIDを自動的に一斉に計算することにより、混乱なく僅かな時間と労力で作業を完了することができるRFIDシステムを構築するRFIDシリーズを提供することである。従って、もしこの発明が在庫管理又は倉庫分野へ導入されれば、その実用的、経済的価値を十分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】この発明の一典型的実施例によるRFIDシリーズのRFIDタグを示す。
【図2】RFIDシリーズのカバー、及びカバーにより包装された複数のRFIDタグを備えるカプセル化されたRFIDシリーズを示す。
【図3】この発明の効果を達成するため、RFIDシリーズ設置のための主な概念を示す。
【図4】目標空間上にRFIDシリーズを設置することにより、この発明による位置管理システムを構築する状態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多くのRFIDタグ100をカバーで包装した後、紐状にカプセル化されたRFIDシリーズを使用する、位置管理システムの構築法であって、RFIDタグは一定間隔(d)で連続的に配置され、そして前記RFID間の接続間隔(d)を表示する区分または色を前記カバー上にコード化し、前記RFIDシリーズは直線状に設置されなければならない、および前記RFIDシリーズの長さ表示を増加させる方向は前進方向でなければならない、との条件下で、
(a)目標空間でRFIDタグの設置を必要とする部分を決定し;
(b)タグ間の距離を決定し、そして前記距離と合うRFIDシリーズを選択し;
(c)前記目標空間の一隅に仮の開始点を決定し、そして開始点として前記仮の開始点上に前記第1RFIDシリーズを設置し;
(d)RFIDリーダを使用して、前記第1RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、および前記終了点に対応するRFIDタグのIDを読み取り、そして記録し;
(e)前記第1RFIDシリーズと交差する前記第2RFIDシリーズを設置し;
(f)前記交差する2つのRFIDシリーズの一面上の前記交差点から逆進方向で最も近いRFIDのID、および前記RFIDタグから前記交差点への距離を読み取り、そして記録し、前記2つのRFIDシリーズの順方向への角度を読み取り、記録し;
(g)RFIDシリーズを使用して、前記第2RFIDシリーズの開始点に対応するRFIDタグのID、および前記終了点に対応するRFIDタグのID,を読み取り、そして記録し;
(h)前記目標空間上に必要とされる位置の全てが見出されるまで、ステップ(a)〜(g)を繰り返す、ことからなる方法。
【請求項2】
前記ステップ(h)は夫々多くの変数を有する位置座標として、RFIDシリーズの開始点、終了点及び交差点を規定し、そして前記位置座標の相互関係から目標空間面の必要とされる任意の位置を推測し、そして見出すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置座標はいくつかの変数(a1,a2、a3,b1、b2、b3、c1)の組み合わせの形であり、ここで
a1は前記交差する2つのRFIDシリーズの一面上の交差点から逆進方向で最も近いRFIDタグのIDを示す変数であり;
a2はa1により表示されるRFIDタグがRFIDシリーズ面の開始点か終了点かまたは他の点かどうかを示し、そしてa1により表示されるRFIDタグが、もしa2が“0”であれば、RFIDタグが含まれるRFIDシリーズ面の開始点または終了点以外の点であることを示す、変数であり;
a3は前記交差点からa1により表示されるRFIDタグからの距離をmmで表示する変数であり;
b1はa1と同一役割を演ずる変数で、前記交差する2つのRFIDシリーズの他の面上の交差点から逆進方向に最も近いRFIDタグのIDを示す変数であり;
b2はa2と同じ役割を演じ、そしてb1により表示されるRFIDタグがRFIDシリーズ面の開始点かまたは終了点かまたは他の点かを示し、そしてもしb2が“0”であれば、b1により表示されるRFIDタグが前記RFIDタグが含まれるRFIDシリーズの開始点または終了点であることを示し、そしてもしb2が“1”であれば、RFIDタグが含まれる前記RFIDシリーズ面の開始点または終了点以外の点であることを示し;
b3はa3と同じ役割を演じる変数で、そしてb1により表示されるRFIDタグから交差点への距離をmmで示し;
c1は前記2つのRFIDシリーズ間の交差角度を示す変数であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
目標空間の一隅がステップ130で仮の開始点として定義される場合に、前記関係する開始点が左下隅に規定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−523245(P2009−523245A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550220(P2008−550220)
【出願日】平成19年1月8日(2007.1.8)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000131
【国際公開番号】WO2007/081128
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(508181010)
【Fターム(参考)】