説明

RFIDタグ検出の方法及びシステム

【課題】検出範囲外に存在するはずのRFIDタグがタグ要求やタグ応答のマルチパス効果によって誤検出されてしまうのを防止する。
【解決手段】複数回送出されたタグ要求206,208に対するRFIDタグ202からの応答212,214の回数と前記タグ要求の回数を比較することにより、前記RFIDタグが所定のエリア内に位置するか否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFIDタグを検出することに関し、より具体的には対象となる領域外にあるRFIDの御検出を防止することに関する。
【背景技術】
【0002】
無線周波数識別(RFID)タグを用いて、これらのタグが貼付されたり埋め込まれている物品を識別することができる。RFIDタグは、読取り装置とRFIDタグとの間の接触を伴わずに読み取ることができる。RFIDタグに送信された電磁信号が受信され、応答電磁信号がRFIDタグから送信される。幾つか例を挙げると、多くの在庫管理システム及びセキュリティシステムが、物品に取り付けられたRFIDタグを使用するようになっている。
【特許文献1】米国特許第5726630号
【特許文献2】米国特許第6150921号
【特許文献3】米国特許第6195006号
【特許文献4】米国特許第6483427号
【特許文献5】米国特許第7023341号
【特許文献6】米国特許第7091827号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような読み取り装置から与えられる電磁信号が反射やアンテナからの側方への複写その他の回り込みにより思わぬ経路を通ってRFIDタグに到達してこのタグに応答電磁信号を出力させる場合がある。更に、このような回り込みには複数の経路があり得るため、電磁信号の1回の送信が複数個の応答をもたらし、これらが干渉によって互いに強めあう場合にはいっそう御検出の可能性が高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例によれば、読取り装置が複数個のタグ要求を与え、これに対するタグ応答の個数をタグ要求の個数と比較する。その間の差、あるいは比の値を閾値と比較することにより、応答信号を返してきたRFIDが所定領域内に存在する、つまり検出すべきRFIDであるのか、それともそのような領域外にあって本来検出してはならいRFIDなのかを判定する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
1つまたは複数の実施形態が、限定ではなく例として添付の図面の図中に示されており、同じ参照符号を有する構成要素は、全体を通じて同様の構成要素を表す。
図1は、一実施形態による、タグ監視システム(TMS)100の設置及び使用の高レベル図を示す。TMS100は、タグ104、すなわち物品106に取り付けられている無線周波数識別(RFID)タグと通信するように配置される送受信アンテナ102を備える。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ104は、物品106内に配置され、物品の一部を成し、及び/または表面に印字若しくは刻印することができる。送受信アンテナ102とタグ104との間の通信は、アンテナとタグとの間の1つまたは複数の信号の送信を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、信号は、電磁信号、たとえば無線周波数信号を含む。
【0006】
RFIDタグ104は、無線周波数に基づくタグ識別要求信号(タグ要求信号、つまりタグ要求)を受信してタグ応答信号(タグ応答)の送信によって応答するための、1つまたは複数の回路を備える。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ104は受動装置、能動装置、または半受動装置とすることができる。受動タグ104は、入来するタグ要求の電力に基づいて電力供給され、能動装置または半受動装置は、入来するタグ要求の電力以外にタグに供給される電力、たとえばバッテリまたは他の電力源に少なくとも部分的に基づいて動作する。タグ104は、在庫管理、セキュリティ、及び1つまたは複数の物品を追跡することに関連する他の機能のために用いることができる。
【0007】
図1に示されるように、車両108、たとえばフォークリフトは、表面にタグ104が設けられている物品106を、TMS100、より具体的には送受信アンテナ102に近接するエリアを通って搬送する。たとえば、フォークリフト108は、送受信アンテナ102のアンテナの正面を方向Aへ通り過ぎるように、すなわち当該アンテナ正面に対して概ね垂直方向に、物品106及びタグ104を搬送する。少なくとも幾つかの実施形態では、アンテナ102は無指向性の発信源を備え、他の幾つかの実施形態では、アンテナは信号を生成するための1つまたは複数のアンテナ正面を備える。
【0008】
タグ104がTMS100のアンテナ102を通り過ぎるように動かされると、TMSはタグ要求を送信し、そのタグ要求によって、タグは、TMSに対してタグの存在を示すタグ応答によって応答する。すなわち、タグ104は、タグ要求信号の受信に応答して、タグ応答信号を生成して送信する。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ104は、他のタグに対して一意となる識別子を含んでおり、生成されたタグ応答信号は、その一意の識別子を含む。
【0009】
図2は車両108が物品106をアンテナ102を通り過ぎて方向Bに搬送すると共に、タグ202を有する第2の物品200をアンテナの直ぐ近くに搬送するという、TMS100の設置状況を示す。方向Bはアンテナ102のアンテナ正面に対してゼロではない或る角度を成す。追跡を行うためには、TMS100は物品200つまりタグ202に関する情報を取得しないことが望ましい。物品200及びタグ202は、対象外(NOI)と呼ばれる。公称動作状態下では、タグ202はアンテナ102から十分遠くに移動及び/または配置されているため、アンテナによって生成されるタグ要求信号はNOIタグに入来せず、NOIによって送信されるタグ応答信号もアンテナに到達しない。
【0010】
動作にあたっては、車両108は、たとえば物理的スイッチ(たとえば、負荷または接触に基づくメカニズム)または非物理的スイッチ(たとえば、光電または他の電磁現象に基づくメカニズム)を付勢することによって、TMS100の動作を付勢する。少なくとも幾つかの実施形態では、スイッチはTMS100と一体部分であることができる。
【0011】
車両108がTMS100を付勢するのに応答して、TMSはアンテナ102にタグ要求(参照符号204、206、208によって示され、アンテナとタグとを繋ぐ線のタグ側の端点に向かう)を送信させる。タグ要求206は、物体、たとえば車両108及び/または物品106からの反射を経由して間接的にNOIタグ202に到達するため、タグ要求206を間接タグ要求と呼ぶことができる。タグ要求204、206、208は所与の時刻にアンテナ102から送信される信号を含む。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ要求204、206、208はアンテナ102から放射される単一の電磁波を含む。
【0012】
間接タグ要求206は間接経路によりNOIタグ202に入来するため、NOIタグにおける間接タグ要求の到達時刻は、アンテナ102からNOIタグまで直接進むタグ要求208の到達時刻と異なる場合がある。
【0013】
タグ104は、タグ応答210をアンテナ102に送信することによってタグ要求204に応答する。このようにして、タグ104はアンテナ102からのタグ要求の直接送信に応答する。
【0014】
NOIタグ202は、タグ応答212をアンテナ102に送信することによってタグ要求208に応答する。NOIタグ202はまた、第2のタグ応答214をアンテナ102に送信することによって、間接タグ要求206にも応答する。第2のタグ応答214は間接タグ要求206から生じるため、タグ応答212の送信と第2のタグ応答214の送信との間に遅延が存在する場合がある。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ応答212の送信と第2のタグ応答214の送信との間の遅延により、結合されたタグ応答信号、すなわち最初のタグ応答と第2のタグ応答とを結合させた結果が、ごくわずかなレベル(アンテナ102がタグ応答を受信するのに十分な信号を受信することが不可能であるレベル)から認識可能なレベル(アンテナがタグ応答を受信することが可能なレベル)までの幅を持つようになる場合がある。言い換えると、タグ応答212と214が実際に同相であって相加性であり、それによって信号をアンテナ102によって検出可能なレベルまで引き上げられることがある(たとえば、図7の信号表現で示される)か、あるいはこれらのタグ応答が実際に位相がずれていて減算性であり、それによって互いを相殺し、結果としてアンテナによって検出可能でないレベルの信号になることがある(たとえば、図8の信号表現で示される)。図7は、第1の信号700(たとえば、タグ応答212)が第2の信号702(たとえば、第2のタグ応答214)と重畳されて、アンテナ、すなわちアンテナ102に入来する合成信号704を生成するときの、それらの信号間の相加的な性質の状況を示す。図8は、第1の信号800(たとえば、タグ応答212)が第2の信号802(たとえば、第2のタグ応答214)と重畳されて、アンテナ、すなわちアンテナ102に入来する合成信号804(たとえば信号なしまたは極小信号)を生成するときの、それらの信号間の減算的な性質の状況を示す。少なくとも幾つかの実施形態では、タグ応答212及び第2のタグ応答214は、同相から逆相までの範囲にわたることができる。
【0015】
上述したことにより、タグ104がアンテナ102を通り過ぎて搬送されると、車両108によって反射された間接タグ要求206により、アンテナがNOIタグ202から少なくとも1つのタグ応答を受信するのに十分な重畳タグ応答、すなわち最初のタグ応答212及び第2のタグ応答214を、タグ202が送信する場合がある。少なくとも幾つかの実施形態では、上記の結果としてNOIタグ202から受信されるタグ応答は、スプリアスタグ応答と呼ばれる。
【0016】
図3は、一実施形態による、バス304によってプロセッサ300及びメモリ302に通信可能に結合された送受信アンテナ102を備えるTMS100の高レベルブロック図を示す。プロセッサ300はメモリ302内に記憶されている1つまたは複数の命令セットを実行して、TMS100に一実施形態による方法を実行させる。少なくとも幾つかの実施形態では、TMS100はまた、多数の任意選択の構成要素、すなわちネットワークインタフェース(I/F)306と、入出力(I/O)装置308と、ストレージコンポーネント310とを備える。
【0017】
ネットワークI/F306によって、受信したタグ応答に基づく、他のネットワーク接続された装置、たとえば在庫管理情報を受信するサーバとTMS100との間の伝送が可能になる。入出力装置308によって、ユーザへの情報の伝達と、ユーザからの情報及び制御信号の受信とが可能になる。ストレージコンポーネント310によって、情報、制御信号、及びメモリ302の1つまたは複数の内容の蓄積が可能になる。
【0018】
メモリ302は、静的ストレージコンポーネントまたは動的ストレージコンポーネント、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、あるいはそこから1つ若しくは複数の命令セットをプロセッサ300によって読み出すことができる別の媒体を備えることができる。メモリ302は、タグ検出システム(TDS)312と、所定の差閾値314と、送信済カウント316と、受信済カウント318と、最低限送信カウント320とを含むことができる。
【0019】
図4は、一実施形態による、TDS312の動作の高レベル機能プロセスフロー図を示す。単純化のため且つ理解を易しくするために、以下の説明は、TMS100との間の単一のタグの受信及び応答に関して提供される。さらなる及び/または代替的なプロセスフロー及びデータ構造を、2つ以上のタグに関して用いることができる。
【0020】
プロセスフローは、タグ要求送信機能400から始まり、プロセッサ300は命令セットを実行し、アンテナ102に1つまたは複数のタグ要求を送信させると共に、送信済カウント316をインクリメントする。また、プロセッサ300によるTDS312の実行中、より具体的にはタグ応答受信機能402の実行中に、プロセッサはタグ応答の受信毎に受信済カウント318をインクリメントする。少なくとも幾つかの実施形態では、機能402はTDS312の他の機能と同時に実行することができる。
【0021】
少なくとも1つの他の実施形態では、タグ応答受信機能402は、タグ要求機能400の後に同機能400と直列に実行することができる。
【0022】
フローはタグ位置判定機能404、具体的には最低限要求送信判定機能406に進み、プロセッサ300は命令セットを実行し、送信済カウント316と最低限送信カウント320とを比較して、所定の最低限数のタグ要求が送信されたか否かを判断する。
【0023】
最低限要求送信機能406の判断結果がNOである場合、フローはタグ要求送信機能400に戻り、プロセッサ300はアンテナ102に別のタグ要求を送信させる。機能406の判断結果がYESである場合、フローは差閾値比較機能408に進み、プロセッサ300は命令セットを実行し、送信済カウント316と受信済カウント318との差を差閾値314と比較する。
【0024】
差閾値比較機能408の結果がNOである場合、フローはノード412におけるTDS312の実行の完了へと進む。閾値比較機能408の結果がYESである場合、フローは識別機能410へ進み、プロセッサ300は命令セットを実行し、タグ応答を生成しているタグを所定エリア、たとえばアンテナ102に近接するエリア内のタグとして識別する。フローは次に完了ノード412へと進む。この態様において、所定の最低限回数より多く応答したタグはアンテナの近くにあると確定され、所定の最低限回数応答しないタグはNOIタグであると確定される。
【0025】
少なくとも幾つかの実施形態では、TMS100は、所定のエリア内にあると確定されたタグ104に対応する受信したタグ応答識別子をメモリ302内に格納することができる。少なくとも幾つかの実施形態では、TMS100は、NOIタグ202に対応する受信したタグ応答識別子をメモリ302内に格納することができる。少なくとも幾つかの実施形態では、TMS100は、対象であると確定されたタグと、NOIタグであると確定されたタグの両方をメモリ302内に格納することができる。
【0026】
少なくとも幾つかの実施形態では、差閾値比較機能408は、カウント数の絶対値の代わりにパーセントなどの比率で表現された値である差閾値314を用いて動作することができる。その場合には、判定機能408は、送信済カウントで受信済カウントを除算した結果が差閾値(この場合は比閾値と呼ぶべきであろう)314以上であるか否かを判定することになる。
【0027】
図5は、一実施形態による、TDS312と、タグ104と、NOIタグ202との間の対話500のシーケンスフロー図を示す。同図の下へ向かう方向が時間軸の進行方向である。TDS312は、タグ要求501をタグ104及びNOIタグ202に送信する。タグ104はアンテナ102の視野を横切って動いているため、タグ104は返答としてタグ応答502をTDS312に送信する。NOIタグ202は、タグ要求501を受信していないか、またはタグ応答として認識可能な信号をTDS312に対して送信する能力がないかのいずれかの理由で、タグ応答を送信することができないか、あるいは送信してもTDS312に受信されない。
【0028】
TDS312は、タグ104及びNOIタグ202に第2のタグ要求503を送信する。ここでもまた、タグ104はタグ応答504を送信する。他方、NOIタグ202については、上述した要因のうちの1つ、たとえば同相信号結合によって信号強度が大きくなったために、そのタグ応答505がTDS312で受信される。TDS312は第3のタグ要求506をタグ104及びNOIタグ202に送信する。ここでもまた、タグ104はタグ応答507を送信する。他方、NOIタグ202については、上述した要因のうちの1つ、たとえば同相信号結合によって信号強度が大きくなったために、そのタグ応答508がTDS312に受信される。
【0029】
最後に、TDS312はタグ要求509をタグ104及びNOIタグ202に送信し、タグ104はTDS312にタグ応答を送信しないか、あるいは送信しても受信されない。結局、タグ104はそれぞれのタグ要求に対して毎回タグ応答を送信し、NOIタグ202は4つのタグ要求に対して2つのタグ応答を送信した。ここでたとえば差閾値314を60%に設定してあったとすれば、応答率が4/4=100%であったタグ104は検出しようとしているタグであると判定され、それに対して応答率が2/4=50%であったタグ202は、NOIタグであると判定される。
【0030】
図6は、別の実施形態によるTDS312の動作600の高レベル機能プロセスフロー図を示す。ここでTMS100は、動作を付勢するスイッチを備える。プロセスフローは付勢検出機能602から始まり、TMS100の動作は所定の付勢イベントの発生、たとえばスイッチの物理的な起動及び/または信号に基づく起動に基づいて開始する。この付勢イベントは、たとえば車両108が特定の領域に入ったことを何らかの方法で検出したことに応答して発生する。フローは次に、機能406が検出終了判定機能604に置き換えられることを除いて、図4と同様に進行する。機能604において、タグ検出は所定のタイムアウト時間の超過及び/または別のスイッチの、たとえば車両108が特定の領域を超えて外へ出たことによる起動のいずれかに基づいて終了する。
なお、検出終了判定機能604がもっぱらタイムアウトによって行われる場合には、タグ要求の送信回数はほぼ一定となるため、機能408は差分的動作で問題ない。しかし、車両が特定の領域に入ってから出るまで等の、その間の時間が必ずしも一定でない場合には、タグ要求が所定回数に達したところでタグ要求を打ち切るのでない限り、この間のタグ要求回数はかなり変動することが考えられる。そのような場合には、閾値を差ではなく比率に設定するとともに、機能408の差分動作の代わりにタグ応答カウントをタグ要求回数で除算するなどの比率的動作を行わせて比率として設定された閾値と比較すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施態様によるタグ監視システムの設置及び使用の高レベル図である。
【図2】本発明の別の実施態様によるタグ監視システムの設置及び使用の高レベル図である。
【図3】本発明の一実施態様によるタグ監視システムの高レベルブロック図である。
【図4】本発明の一実施態様によるタグ検出システムの動作の、高レベル機能プロセスフロー図である。
【図5】本発明の一実施態様によるシーケンスフロー図である。
【図6】本発明の別の実施態様による高レベル機能プロセスフロー図である。
【図7】多重経路信号効果を表す図である。
【図8】別の多重経路信号効果を表す図である。
【符号の説明】
【0032】
100 タグ監視システム
102 送受信アンテナ
106 物品
108 車両
200 物品
300 プロセッサ
302 メモリ
306 ネットワークI/F
308 入出力装置
310 ストレージコンポーネント
314 差閾値
316 送信済カウント
318 受信済カウント
320 最低限送信カウント
400 タグ要求送信機能
402 タグ応答受信機能
404 タグ位置判定機能
406 最低限要求送信判定機能
408 差閾値比較機能
410 識別機能
501、503、506、509 タグ要求
502、504、507、510 タグ応答
505、508 NOIタグ応答
602 付勢検出機能
604 検出終了判定機能

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のエリアにおいて、RFIDタグ要求信号を送信すること、及び
RFIDタグから受信したRFIDタグ応答信号の個数と前記送信されたRFIDタグ要求信号の個数との比較に基づいて、前記RFIDタグが前記所定のエリア内に位置するか否かを判断すること、
を含むRFIDタグ検出方法。
【請求項2】
前記送信されたRFIDタグ要求信号に応答して前記RFIDタグ応答信号を受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記比較は、前記RFIDタグ応答信号の個数が前記送信されたRFIDタグ要求信号の個数と異なることを、要求信号の個数と応答信号の個数の差閾値によって判断することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記差閾値は0である請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記差閾値は1以上である請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記比較は、前記受信された応答信号の個数と前記送信されたRFIDタグ要求信号の比率が所定を所定の閾値と比較することによって行われる請求項3に記載の方法。
【請求項7】
タグ要求を送信し、またタグ応答を受信するように構成されるアンテナと、
実行可能な命令セットを含むメモリと、
前記メモリ及び前記アンテナと通信可能に結合されると共に、前記実行可能な命令セットのうちの1つまたは複数の命令を実行するように構成されるプロセッサであって、前記プロセッサによる前記1つまたは複数の命令の実行によって、前記プロセッサは、前記アンテナにRFIDタグ要求を送信させると共に、前記RFIDタグから受信されたタグ応答の個数と前記送信されたRFIDタグ要求の個数との比較に基づいて、前記RFIDタグが対象外のタグか、あるいは対象のタグのいずれであるかを判断するプロセッサと、
を備える、RFIDタグ検出システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の命令を実行し、前記RFIDタグから受信したタグ応答の個数が前記送信されたRFIDタグ要求の個数の所定の範囲内にある場合、前記RFIDタグが対象のタグであると判断する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の命令を実行し、前記RFIDタグが対象のタグであるという指示を前記メモリ内に格納する、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の命令を実行し、前記アンテナに、所定のエリアにおいて前記所定の数のRFIDタグ要求を送信させる、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の命令を実行し、前記RFIDタグから受信したタグ応答の個数が前記送信されたRFIDタグ要求の個数の所定の範囲内にある場合、前記RFIDタグが前記所定のエリア内にあると判断する、請求項10に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−163733(P2009−163733A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325641(P2008−325641)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】