説明

VCCにおける呼実行方法、並びにその端末及びサーバ

【課題】好適なVCC(Voice Call Continuity)サービスを提供する方法、サーバ、及び端末を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、前記端末は、端末が発信呼を発信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好情報及び前記端末が前記発信呼を発信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー情報を保存する保存部と、前記ユーザ嗜好情報又は前記オペレータポリシー情報に基づいて前記発信呼のためのドメイン選択を行う制御装置とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2006年2月6日付けで出願された米国仮出願番号60/765,214と、2006年11月6日付け及び2007年1月29日付けでそれぞれ大韓民国に出願された大韓民国出願番号10−2006−0109113号及び10−2007−0009094号との優先権を主張する。これら出願の全体内容は、参照することにより本書に完全に組み込まれる。
【0002】
本発明は、VCC(Voice Call Continuity)に関し、特に、VCCアプリケーションサーバ又は端末がユーザ嗜好(user preference)及びオペレータポリシー(operator policy)を考慮してドメインを選択し、前記選択されたドメインで発信及び/又は着信呼(originating/terminating call)を行うことに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、VCCとは、アプリケーションの一種であり、すなわち、回線交換(circuit-switched:CS)ドメインとIPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem:IMS)ドメイン間で音声呼を送信できるホームIMSアプリケーションをいう。このようなVCC(以下、VCCアプリケーションともいう)は、音声呼発信、音声呼着信、及びCSドメインからIMSドメインへ又はその反対のドメイン転換の機能を提供する。ここで、ドメイン転換とは、アクティブセッション中にユーザ装置(User Equipment:UE)(すなわち、端末)への音声呼に対するアクセスレッグ(access leg)がCSドメインからIMSドメインに又はその反対に転換されることをいう。アクセスレッグとは、VCC UEと前記VCCアプリケーションのDTF(Domain Transfer Function)間の呼制御レッグをいう。
【0004】
特定音声呼/セッションのCSドメインからIMSドメインへの又はその反対のドメイン転換は、前記音声呼/セッション設定の信号経路上にDTFが位置する場合にのみ行われる。このために、DTFを音声呼/セッション設定の信号経路の中間に配置させることを、IMSアンカリング(Anchoring in IMS)又はアンカリングという。
【0005】
図1は、VCCサービスを提供するネットワークの構造を示す。
【0006】
図1に示すように、VCC UE10は、VCCサービスをサポートする全てのタイプの端末を示す。前記VCC UEは、CSドメイン及びパケット交換(packet switching:PS)ドメインにアクセスできる。すなわち、前記VCC UEは、前記CSドメインにアクセスされるときはその内部に備えられるUE−CS(図示せず)を利用し、前記PSドメインにアクセスされるときは、その内部に備えられるUE−IMS(図示せず)を利用する。
【0007】
VCCアプリケーション20は、VCCサービスを提供するアプリケーションサーバであり、一連の機能を行うエンティティから構成される。すなわち、前記一連の機能は、前記VCC UEに音声呼を設定するために要求される機能と、アクティブセッションを維持するとともに前記CSドメインと前記IMSドメイン間で前記VCC UEのアクセスレッグをスイッチングするために要求される機能である。ここで、図1に示すように、前記一連の機能は、ドメイン転換機能(Domain Transfer Function)20a、ドメイン選択機能(Domain Selection Function)20d、CS適応機能(CS Adaptation Function)20b、及びCAMELサービスアプリケーション(CAMEL service application)20cである。前記一連の機能の詳細な性能及び動作は、3GPP TS 23.206 V1.2.0に説明されている。
【0008】
一般に、CSドメインエンティティは、VMSC(Visited Mobile Switching Center)、GMSC(Gateway MSC)、gsmSCFなどを含む。IMSドメインエンティティは、P−CSCF、S−CSCF、I−CSCF、及びMGCF(Media Gateway Control Function)を含む。これらは、公知のエンティティである。
【0009】
以下、VCCサービスにおけるVCC呼発信及びVCC呼着信の処理方法について、図1のネットワーク構造で実現される従来技術に従って図2〜図5を参照して説明する。図2〜図5は、発信/着信呼(outgoing/incoming call)設定セッションが行われる信号経路(又は、ルーティング)を示す図である。すなわち、図2及び図3は、VCCサービスにおける発信呼の信号経路である。特に、図2は、前記VCCサービスにおいてCSドメインを介した発信呼の信号経路であり、図3は、前記VCCサービスにおいてIMSドメインを介した発信呼の信号経路である。発信呼(originating call)は、outgoing call(発信呼)、すなわち、前記VCC UE10から前記VCCアプリケーション20に発信される呼として知られている。一方、図4及び図5は、前記VCCサービスにおける着信呼の信号経路である。特に、図4は、前記VCCサービスにおいて前記CSドメインを介した着信呼の信号経路であり、図5は、前記VCCサービスにおいて前記IMSドメインを介した着信呼の信号経路である。着信呼(terminating call)は、incoming call(着信呼)、すなわち、前記VCCアプリケーション20から前記VCC UE10端末に着信する呼として知られている。ここで、VCC呼は、前記VCC UE10により着信又は発信される呼であり、前記CSドメインから前記IMSドメインへのドメイン転換又はその反対へのドメイン転換中にも、前記ホームIMSドメインに位置する前記VCCアプリケーション20にアンカリングされて呼継続性(call continuity)を有する音声呼である。
【0010】
図2〜図5において、UE(すなわち、VCC UE)のユーザは、ホームネットワークのVCC加入者としてVCCサービスを利用することができ、現在訪問ネットワークに位置すると仮定する。
【0011】
以下、図2を参照して従来のCSドメインを介した発信呼の信号経路について説明する。
【0012】
VCC加入者がCS呼の実行を試みると、現在前記訪問ネットワークにあるUEは、前記CSドメイン上のVMSCによりCS呼設定を行う。前記CS呼は、前記ホームネットワークのIMSドメインにあるDTF(Domain Transfer Function)に送信されてIMSアンカリングされる。次に、これに該当するセッション(すなわち、前記呼)は、例えば着信ネットワークにあるPSTNに送信される。その後、通常のIMSドメイン着信手順が行われる。
【0013】
以下、図3を参照して従来のIMSドメインを介した発信呼の信号経路について説明する。
【0014】
VCC加入者がIMS呼の実行を試みると、現在前記訪問ネットワークにあるUEは、IMSドメイン上にIMS呼設定を行う。前記IMS呼は、IP−CANを経由してP−CSCFに送信される。次に、前記IMS呼は、ホームネットワークのIMSドメインのDTFに送信された後、着信ネットワークにあるPSTNに送信される。その後、通常のIMSドメイン着信手順が行われる。
【0015】
以下、図4を参照して従来のCSドメインを介した着信呼の信号経路について説明する。
【0016】
発信側(originating party)(又は、Aパーティー)が着信側(terminating party)(又は、Bパーティー)に呼実行を試みると、前記発信側は、GMSC(Gateway MSC)に送られる呼を発信する。前記Bパーティーが、ホームネットワークでVCC加入者として確認されると、前記呼は、前記IMSドメイン上のDTFにルーティングされる。前記DTFから前記呼がCSドメインで行われると、前記呼は、GMSCを介して前記CSドメインに、すなわち、訪問ネットワークにあるVMSCにルーティングされる。ここで、前記PSTNから前記CSドメインに発信される全ての呼は、前記DTFにおいてアンカリングされるようにIMSドメインにルーティングされる。
【0017】
以下、図5を参照して従来のIMSドメインを介した着信呼の信号経路ついて説明する。
【0018】
着信呼がIMSドメインでUEに実行できる場合、前記DTFにおいてアンカリングされた呼は、訪問ネットワークのP−CSCF及びIP−CANを介して着信側端末、すなわち、前記UEのIMS URIに進む。すなわち、図4に示すように、同一のアンカリング手順を経た呼は、訪問ネットワークのIMSドメインに着信する。
【0019】
以上、図2及び図3に示すように、前記UEが呼(すなわち、発信呼)を発信するとき、前記UEユーザ(すなわち、VCC加入者)は、オペレータポリシーを考慮せずにユーザの好む特定ドメイン(すなわち、IMSドメイン又はCSドメイン)を選択し、前記選択されたドメインに前記呼を送る。従って、従来技術には、前記UEがオペレータポリシーを考慮せずにドメインを選択し、前記選択されたドメインに呼を送るという技術的限界がある。ここで、前記オペレータポリシーは、ネットワークの現在状態(例えば、リソース割り当て又はトラフィックなどに関する状態)に応じて呼のドメイン選択に関する情報を含む。
【0020】
また、図4及び図5に示すように、UEは、前記UEの好むドメイン(すなわち、IMSドメイン又はCSドメイン)を介して着信呼を受信することができない。すなわち、従来技術では、着信呼のドメインを選択するとき、UEユーザのドメイン選択に関する嗜好を考慮せずに、ネットワーク(すなわち、詳しくはCCCF)がオペレータポリシーに基づいてUEへの着信呼のためのドメインを選択する。従って、従来技術には、前記UEへの着信呼のドメイン選択過程で前記VCCアプリケーションがドメインを選択すると、ドメイン選択に関するUEユーザ嗜好を前記VCCアプリケーションが考慮できないか、考慮しないという技術的問題/限界がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0021】
従って、以上のように、前記UEの側面から、前記UEがネットワーク状態又はトラフィックなどにより変更(又は、更新)し得るオペレータポリシーを考慮せずにドメインを選択するので、前記ネットワークで発生する特定ドメイン(IMS又はCS)のトラフィックもしくは特定ドメインのために割り当てられるリソースの不足などによる呼の不一致(call inconsistency)、又は頻繁なドメイン転換などの問題が発生する。
【0022】
また、ネットワークの側面からは、ネットワーク(例えば、CCCF)が発信呼のドメイン選択のためのユーザ嗜好を反映せずドメインを選択するので、前記UEが機械的問題を有するか、前記UEが特定ドメインに接続できない場合、呼の不一致が発生するか、不要なドメイン転換が頻繁に発生する可能性がある。
【0023】
また、前記UEユーザは、前記UEでないウェブページでユーザ嗜好を登録又は更新できる。このような場合、前記更新された嗜好が前記ネットワーク又は前記UEに通知されないと、前記ドメインが不正確に選択されてUEが誤動作する結果となる。
【0024】
従って、本発明の目的は、ネットワーク(すなわち、VCCアプリケーション)において着信呼に関するユーザ嗜好(ドメイン選択情報を含む)を設定又は更新するUEを提供することにより、前記ネットワークが着信呼のためのドメインを選択するとき、前記ユーザ嗜好を考慮した呼実行を可能にすることにある。
【0025】
本発明の他の目的は、UEが発信呼を発信するとき、ネットワークのオペレータポリシーを考慮して前記発信呼のドメインを選択する方法及び端末を提供することにある。ここで、前記オペレータポリシーは、選択されるネットワーク嗜好ドメイン(network-preferred domain)を示すドメイン選択情報を含む。
【0026】
本発明のさらに他の目的は、端末又はVCCアプリケーションサーバのようなネットワークサーバにより着信呼又は発信呼のためのドメインを選択するとき、ネットワーク嗜好ドメインを示すオペレータポリシー情報及びユーザ嗜好ドメインを示すユーザ嗜好情報の1つを考慮する方法を提供することにある。
【0027】
本発明のさらに他の目的は、前記オペレータポリシー情報及び前記ユーザ嗜好情報のうち高い優先順位を有するドメイン選択情報を提供し、前記オペレータポリシー情報及び前記ユーザ嗜好情報のうち高い優先順位を有するドメイン選択情報を利用して着信呼又は発信呼のためのドメインを選択する方法を提供することにある。
【0028】
本発明のさらに他の目的は、従来技術に関する限界及び欠点を解決するVCCサービスを提供する方法、端末、及びサーバを提供することにある。
【0029】
このような目的を達成するために、本発明の一実施形態によるVCCにおける呼実行方法は、端末がVCCアプリケーションから発信呼に関するドメイン選択情報を受信する段階と、前記端末が前記ドメイン選択情報又は前記端末に予め保存されている他のドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のためのドメインを選択し、前記端末が前記選択されたドメインで前記発信呼を発信する段階とを含む。
【0030】
本発明の他の実施形態によるVCCにおける呼実行方法は、VCCアプリケーションが端末から着信呼に関するドメイン選択情報を受信する段階と、前記VCCアプリケーションが前記ドメイン選択情報又は前記VCCアプリケーションに予め保存されている他のドメイン選択情報に基づいて前記着信呼のためのドメインを選択し、前記VCCアプリケーションが、前記選択されたドメインで前記着信呼が前記端末により着信できるようにする段階とを含む。
【0031】
このような目的を達成するために、本発明の一実施形態によるVCCにおける端末は、VCCアプリケーションから発信呼に関するドメイン選択情報を受信するための受信機と、前記ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のドメインを選択するための制御装置と、前記選択されたドメインで前記発信呼を送信(発信)するための送信機とを含む。
【0032】
本発明の他の実施形態によるVCCにおける端末は、着信呼に関するドメイン選択情報をVCCアプリケーションに送信するための送信機と、前記ドメイン選択情報に基づいて前記VCCアプリケーションが選択したドメインで着信呼を受信(着信)するための受信機とを含む。
【0033】
このような目的を達成するために、本発明の一実施形態によるVCCにおけるアプリケーションサーバは、着信呼に関するドメイン選択情報を端末から受信する段階と、前記着信呼に関する前記ドメイン選択情報に基づいてドメインを選択し、前記選択されたドメインで前記端末に前記着信呼を行う段階と、発信呼に関するドメイン選択情報を前記端末に送信する段階と、発信呼に関する前記ドメイン選択情報に基づいて選択されたドメインで前記発信呼を前記端末から受信する段階とを行う。
【0034】
一態様によれば、本発明は、VCCサービスにおいて端末に送られる着信呼を提供する方法を提供し、前記方法は、VCCアプリケーションサーバに保存するために、前記VCCアプリケーションサーバが前記端末からユーザ嗜好情報を受信する段階と、前記VCCアプリケーションサーバに前記受信されたユーザ嗜好情報を保存する段階と、前記VCCアプリケーションサーバが前記ユーザ嗜好情報又はオペレータポリシー情報に基づいて前記着信呼のためのドメイン選択を行う段階と、前記VCCアプリケーションサーバが前記選択されたドメインで前記着信呼を送信する段階とを含む。
【0035】
他の態様によれば、本発明は、VCCサービスに加入している端末が発信する発信呼を提供する方法を提供し、前記方法は、端末に保存するために、前記端末がVCCアプリケーションサーバからオペレータポリシー情報を受信する段階と、前記VCCアプリケーションサーバから受信された前記オペレータポリシー情報を前記端末に保存する段階と、前記VCCアプリケーションサーバが前記オペレータポリシー情報又はユーザ嗜好情報に基づいて前記発信呼のためのドメイン選択を行う段階と、前記端末が前記選択されたドメインで前記発信呼を送信する段階とを含む。
【0036】
さらに他の態様によれば、本発明は、サービス継続性を提供し、前記サービスで端末に送られる着信呼のためのドメインを選択する装置を提供し、前記装置は、着信呼を端末に送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー情報及び前記着信呼を前記端末に送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好情報を保存する保存部と、前記ユーザ嗜好情報又は前記オペレータポリシー情報に基づいて前記着信呼のためのドメイン選択を行うドメイン選択機能部とを含む。
【0037】
さらに他の態様によれば、本発明は、サービス継続性を提供し、前記サービスで前記端末が発信した発信呼のためのドメインを選択する端末を提供し、前記端末は、発信呼を端末が発信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー情報及び前記発信呼を前記端末が発信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好情報を保存する保存部と、前記ユーザ嗜好情報又は前記オペレータポリシー情報に基づいて前記発信呼のためのドメイン選択を行う制御装置とを含む。
【0038】
本発明の前記及び他の目的は、以下に説明される詳細説明により明らかになるであろう。しかし、本発明の好ましい実施形態を示す詳細説明及び特定例は、単なる例にすぎないことは理解できるであろう。本発明の精神と範囲内で行われる多様な変更及び変形は本発明の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0039】
本発明は、以下の詳細説明及び単なる例として与えられた添付図面から完全に理解できるであろうし、本発明は、これにより限定されるものではない。
[図1]本発明を実現するVCCサービスを提供するネットワークの構造を示す図である。
[図2]従来のVCCサービスにおいてCSドメインを介した発信呼の信号経路を示す図である。
[図3]従来のVCCサービスにおいてIMSドメインを介した発信呼の信号経路を示す図である。
[図4]従来のVCCサービスにおいてCSドメインを介した着信呼の信号経路を示す図である。
[図5]従来のVCCサービスにおいてIMSドメインを介した着信呼の信号経路を示す図である。
[図6]本発明の一実施形態によるユーザ嗜好をネットワークに保存する多様な方法を示す信号フローチャートである。
[図7]本発明の一実施形態による発信呼に関するオペレータポリシーをUEに送信する方法を示す信号フローチャートである。
[図8]本発明の一実施形態によるドメイン選択後に着信呼を行う手順を示す信号フローチャートである。
[図9]本発明を実現する端末の構成を示す概略図である。
【0040】
本発明は、3GPPのVCC分野に適用されるが、他の通信分野にも適用できる。
【0041】
本発明の基本概念は、CSドメインからIMSドメインに又はその反対に進行呼(ongoing call)のドメインを転換する場合、ユーザ嗜好(第1ドメイン選択情報という)又はオペレータポリシー(第2ドメイン選択情報という)に基づいて前記進行呼のドメインを選択するというものである。本発明は、以下のように着信呼と発信呼に関する好ましい実施形態を提供する。
本発明は、例えば、以下の事項も提供する。
(項目1)
VCC(Voice Call Continuity)アプリケーションサーバが第1ドメイン選択情報
又は第2ドメイン選択情報に基づいて着信呼のドメイン選択を行う段階と、
前記VCCアプリケーションサーバが前記選択されたドメインで前記着信呼を送信する段階と
を含むことを特徴とするVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目2)
前記VCCアプリケーションサーバが前記VCCアプリケーションサーバに保存するために前記端末から前記第1ドメイン選択情報を受信する段階と、
前記受信された第1ドメイン選択情報を前記VCCアプリケーションサーバに保存する段階とをさらに含むことを特徴とする項目1に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目3)
前記受信する段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが前記第1ドメイン選択情報を受信した後、ACKメッセージを前記端末に送信する段階を含むことを特徴とする項目2に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目4)
前記第1ドメイン選択情報は、
V3インタフェースで前記端末から前記VCCアプリケーションサーバに送信されることを特徴とする項目2に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目5)
前記V3インタフェースは、
Utインタフェースであることを特徴とする項目4に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目6)
前記第1ドメイン選択情報は、
前記端末に着信呼を送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメイン(user-preferred domain)を指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好(user preferences)であり、
前記第2ドメイン選択情報は、
前記端末に着信呼を送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメイン(network-preferred domain)を指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー(operator policy)であることを特徴とする項目1に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目7)
前記行う段階は、
VCCアプリケーションサーバのドメイン選択機能により実現されることを特徴とする項目1に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目8)
前記VCCアプリケーションサーバにより受信された前記第1ドメイン選択情報は、端末側でユーザにより初期に入力されることを特徴とする項目2に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目9)
前記第1ドメイン選択情報が前記第2ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが前記第1ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼の回線交換(circuit-switched:CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem:IMS)ドメインの1つを選択する段階を含むことを特徴とする項目1に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目10)
前記第2ドメイン選択情報が前記第1ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼のCSドメイン及びIMSドメインの1つを選択する段階を含むことを特徴とする項目1に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目11)
前記保存する段階は、
前記VCCアプリケーションサーバに保存するために、ユーザが前記端末以外の他の装置を利用して前記VCCアプリケーションサーバに前記第1ドメイン選択情報を設定する段階を含むことを特徴とする項目2に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目12)
前記端末に保存するために、前記第1ドメイン選択情報を前記VCCアプリケーションサーバから前記端末に送信する段階を含むことを特徴とする項目11に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目13)
前記送信する段階は、
V3インタフェースを利用して行われることを特徴とする項目11に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目14)
前記保存する段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが前記端末からドメインのユーザ嗜好に関するクエリーを受信する段階と、
前記受信されたクエリーに対する応答として前記VCCアプリケーションサーバに保存するために、前記VCCアプリケーションサーバが前記第1ドメイン選択情報を検索する段階とを含むことを特徴とする項目2に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目15)
前記端末に保存するために、前記検索された第1ドメイン選択情報を前記VCCアプリケーションサーバから前記端末に送信する段階をさらに含むことを特徴とする項目14に記載のVCCサービスにおける端末に送られる着信呼の提供方法。
(項目16)
端末に保存するために、前記端末がVCCアプリケーションサーバから第2ドメイン選択情報を受信する段階と、
前記端末が第1ドメイン選択情報又は前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のドメイン選択を行う段階と、
前記端末が前記選択されたドメインで前記発信呼を送信する段階と
を含むことを特徴とするVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目17)
前記VCCアプリケーションサーバから受信された前記第2ドメイン選択情報を前記端末に保存する段階をさらに含むことを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目18)
前記第1ドメイン選択情報が前記第2ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記端末が前記第1ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のCSドメイン及びIMSドメインの1つを選択する段階を含むことを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目19)
前記第2ドメイン選択情報が前記第1ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記端末が前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のCSドメイン及びIMSドメインの1つを選択する段階を含むことを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目20)
前記第1ドメイン選択情報は、
前記端末に発信呼を送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好であり、
前記第2ドメイン選択情報は、
前記端末に発信呼を送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシーであることを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目21)
前記第2ドメイン選択情報は、
V3インタフェースで前記VCCアプリケーションサーバから前記端末に送信されることを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目22)
前記V3インタフェースは、
Utインタフェースであることを特徴とする項目21に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目23)
前記受信する段階は、
前記端末が前記VCCアプリケーションサーバから前記第2ドメイン選択情報を受信した後、ACKメッセージを前記VCCアプリケーションサーバに送信する段階を含むことを特徴とする項目16に記載のVCCサービスに加入した端末が発信する発信呼の提供方法。
(項目24)
着信呼を端末に送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー情報及び前記着信呼を前記端末に送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好情報を保存する保存部と、
前記ユーザ嗜好情報又は前記オペレータポリシー情報に基づいて前記着信呼のドメイン選択を行うドメイン選択機能部と
を含むことを特徴とするサービス継続性を提供し、前記サービスで端末に送られる着信呼のためのドメインを選択する装置。
(項目25)
前記ドメイン選択機能部は、
前記オペレータポリシー情報より高い優先順位を有するユーザ嗜好情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼のCSドメインとIMSドメインの1つを選択することを特徴とする項目24に記載の装置。
(項目26)
前記ドメイン選択機能部は、
前記ユーザ嗜好情報より高い優先順位を有するオペレータポリシー情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼のCSドメインとIMSドメインの1つを選択することを特徴とする項目24に記載の装置。
(項目27)
前記保存部に保存するために、ユーザにより設定された前記ドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を前記端末から受信するUtインタフェース部をさらに含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
(項目28)
前記保存部に保存するために、前記端末以外の他の装置を利用してユーザにより設定された前記ドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を受信する受信機をさらに含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
(項目29)
前記端末に保存するために、前記設定されたドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を前記装置から前記端末に送信する装置管理部をさらに含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
(項目30)
端末が発信呼を発信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むユーザ嗜好情報及び前記端末が発信呼を発信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含むオペレータポリシー情報を保存する保存部と、
前記ユーザ嗜好情報又は前記オペレータポリシー情報に基づいて前記発信呼のドメイン選択を行う制御装置と
を含むことを特徴とするサービス継続性を提供し、前記サービスで端末が発信した発信呼のためのドメインを選択する端末。
(項目31)
前記制御装置は、
前記ユーザ嗜好情報が前記オペレータポリシー情報より高い優先順位を有する場合、前記ユーザ嗜好情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のCSドメイン及びIMSドメインの1つを選択することを特徴とする項目30に記載の端末。
(項目32)
前記制御装置は、
前記オペレータポリシー情報が前記ユーザ嗜好情報より高い優先順位を有する場合、前記オペレータポリシー情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のCSドメイン及びIMSドメインの1つを選択することを特徴とする項目30に記載の端末。
(項目33)
前記保存部は、
前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報をVCCアプリケーションサーバから受信することを特徴とする項目30に記載の端末。
(項目34)
前記端末は、
V3インタフェースで前記VCCアプリケーションサーバから前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報を受信することを特徴とする項目30に記載の端末。
(項目35)
前記制御装置は、
ドメインのネットワーク嗜好に関するクエリーをVCCアプリケーションサーバに送信し、前記端末に保存するために、前記VCCアプリケーションサーバから前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報を受信することを特徴とする項目30に記載の端末。
(項目36)
前記制御装置は、
V3インタフェースを利用して前記VCCアプリケーションサーバから前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報を受信することを特徴とする項目35に記載の端末。
(項目37)
前記制御装置は、
前記選択されたドメインで前記発信呼を送信することを特徴とする項目30に記載の端末。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明を実現するVCCサービスを提供するネットワークの構造を示す図である。
【図2】従来のVCCサービスにおいてCSドメインを介した発信呼の信号経路を示す図である。
【図3】従来のVCCサービスにおいてIMSドメインを介した発信呼の信号経路を示す図である。
【図4】従来のVCCサービスにおいてCSドメインを介した着信呼の信号経路を示す図である。
【図5】従来のVCCサービスにおいてIMSドメインを介した着信呼の信号経路を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態によるユーザ嗜好をネットワークに保存する多様な方法を示す信号フローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による発信呼に関するオペレータポリシーをUEに送信する方法を示す信号フローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態によるドメイン選択後に着信呼を行う手順を示す信号フローチャートである。
【図9】本発明を実現する端末の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の基本概念は、第1に、UEへの着信呼がUEユーザの希望するドメインで行われるように、UEがドメイン選択に関するいわゆるドメイン選択情報をネットワークの該当エンティティに設定又は更新するというものである。また、前記UEへの着信呼が前記設定又は更新されたドメイン選択情報に基づいて前記UEに行われる。特に、前記ドメイン選択情報は、UEユーザにより操作されるUEを介して又は前記UEユーザが他の端末(例えば、PC又はPDA)を利用してアクセスするウェブページを介して、ネットワークの特定エンティティ(例えば、VCCアプリケーション)に設定又は更新される。また、ネットワークサーバが着信呼のドメインを選択するとき、前記着信呼のドメインは、前記ユーザ嗜好及びオペレータポリシーの1つを利用して選択される。ここで、予め定義されたネットワーク管理ポリシーに関する情報、予め定義された規則(又は、ポリシー)、ユーザにより予め設定された情報などにより、ユーザ嗜好及びオペレータポリシーのうち優先順位が高いものが定義(又は、設定)される。優位になるドメイン選択情報(すなわち、ユーザ嗜好又はオペレータポリシー)に基づいて、前記着信呼のドメインが選択される。また、前記第2ドメイン選択情報は、前記第1ドメイン選択情報(ユーザ嗜好)と第2ドメイン選択情報(オペレータポリシー)のうち優先順位が高い(又は、優位になる)選択情報を示す「優位情報」を含む。ここで、前記優位情報は、前記第1ドメイン選択情報(ユーザ嗜好)及び第2ドメイン選択情報(オペレータポリシー)のうち利用されるべきドメイン選択情報を示す。
【0044】
第2に、前記UEによりが発信される発信呼を行うとき、前記UEは、ネットワークの特定エンティティ(例えば、VCCアプリケーション)により通知された前記設定又は更新されたドメイン選択情報を受信して保存する。その後、前記UEは、前記保存されたドメイン選択情報に基づいて発信呼のドメイン(すなわち、IMSドメイン又はCSドメイン)を選択し、前記選択されたドメインに前記発信呼を行う。ここで、前記ドメイン選択情報は、オペレータポリシーに含まれて設定又は更新され、そのオペレータポリシー情報は、VCCアプリケーションのようなネットワークエンティティから前記UEに送信できる。また、ネットワークサーバが発信呼のためのドメインを選択するとき、前記発信呼のためのドメインは、前記ユーザ嗜好及びオペレータポリシーの1つを利用して選択される。ここで、前記ユーザ嗜好と前記オペレータポリシーのうち高い優先順位を有するドメイン選択情報は、予め定義されたネットワーク管理ポリシーに関する情報、予め定義された規則(又は、ポリシー)、又はユーザによる予め設定された情報などによって定義(又は、設定)される。高い優先順位を有するドメイン選択情報(すなわち、ユーザ嗜好又はオペレータポリシー)に基づいて、前記発信呼のためのドメインが選択される。また、前記第2ドメイン選択情報は、前記第1ドメイン選択情報(ユーザ嗜好)及び第2ドメイン選択情報(オペレータポリシー)のうち高い優先順位を有する(又は、優位になる)ドメイン選択情報を示す「優位情報」を含む。ここで、前記優位情報は、前記第1ドメイン選択情報(ユーザ嗜好)及び前記第2ドメイン選択情報(オペレータポリシー)のうち利用されるべきドメイン選択情報を示す。
【0045】
以下、本発明の説明で利用された又は利用される用語を定義する。
【0046】
本発明によるUEは、VCCサービスのために利用される全てのタイプの端末を含む。例えば、本発明によるUEは、移動通信端末機(例えば、ユーザ装置(UE)、携帯電話、セルラーフォン、DMBフォン、DVB−Hフォン、PDA、PTTなど)と、デジタルTVセット、GPSナビゲーション、携帯用ゲーム機、MP3、及びその他の家庭用電気製品などを含む包括的な意味である。
【0047】
ユーザ嗜好である第1ドメイン選択情報は、UE(又は、端末)がIMSドメインとCSドメインの両方で適用できるとき、UEユーザが着信呼又は発信呼のために好むドメインを示すドメイン選択情報を定義する情報(又は、パラメータ)である。ユーザは、発信呼又は着信呼のために好むドメイン(例えば、IMSドメイン又はCSドメイン)の優先順位(すなわち、嗜好)を設定してUEに保存する。従って、前記UEは、前記保存された優先順位(例えば、ユーザ嗜好)に基づいて前記発信呼のドメインを選択することができる。一方、前記UEユーザが前記UE(又は、他の端末)を利用してユーザ嗜好をネットワークの特定エンティティ(例えば、VCCアプリケーション)に登録(又は、更新)した場合、前記登録されたユーザ嗜好によって着信呼のドメイン(すなわち、IMSドメイン又はCSドメイン)が選択される。それに対して、前記UEへの着信呼に対するユーザ嗜好は前記UEにより設定され、このような情報は、ネットワークの特定エンティティ(例えば、VCCアプリケーション)に送信されて保存される。前記ユーザ嗜好は、前記ユーザ嗜好ドメイン選択情報だけでなく、他の情報を含むこともできる。ユーザ嗜好は、VCCアプリケーションとUE間の直接通信インタフェースであるUtインタフェースのようなV3インタフェース(図1の11)で前記UEから前記VCCアプリケーション(ネットワークサーバ)に送信できる。前記V3インタフェースと前記Utインタフェースは、当該技術分野で周知である。オペレータポリシーである第2ドメイン選択情報は、ドメイン選択に関する情報以外にもネットワーク及び/又はシステムの管理及び維持などに関するポリシー(又は、情報)を含む包括的な意味である。しかし、オペレータポリシーである第2ドメイン選択情報は、UE(又は、端末)がCSドメインとIMSドメインの両方で適用できる場合、オペレータが着信呼又は発信呼のために要求する(好む)ドメインを示すドメイン選択情報を定義する情報(又は、パラメータ)である。前記オペレータポリシーは、発信呼及び着信呼の両方に適用できる。例えば、着信呼及び/又は発信呼は、前記オペレータポリシーに基づいてCSドメインに又はIMSドメインにルーティングできる。又は、オペレータポリシーは、着信呼及び/又は発信呼に関する情報を有しない可能性もある。また、オペレータポリシーに基づいて、着信呼及び/又は発信呼のためにユーザの好むドメインの優先順位リスト(例えば、1.I−WLANを介したIMS、2.CS、3.PSを介したIMSなど)を生成できる。前記優先順位リストに基づいて前記着信呼及び/又は発信呼が前記CSドメイン又は前記IMSドメインにルーティングできる。前記ネットワーク嗜好ドメイン選択情報を含むオペレータポリシーは、装置管理(Device Management:DM)、CP(Client Provisioning)、又はFP(Factory Provisioning)などを利用するV3インタフェースでVCCアプリケーションのようなネットワークエンティティから前記UEに提供できる。前記DM、前記CP、前記及びFPは、公知の技術である。例えば、前記UE及び前記VCCアプリケーションは、DM機能を提供するDMAユニットをそれぞれ含むことができる。また、着信呼に関する前記オペレータポリシーは、前記ネットワークにより設定及び保存された後、前記VCCアプリケーションに送信される。
【0048】
以下、本発明の構成及び動作について図6〜図9を参照して詳細に説明する。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態により、前記優位情報によって、VCCアプリケーション20のようなネットワークエンティティがユーザ嗜好に基づいて着信呼のためのドメインを選択できるようにユーザ嗜好をネットワークに保存する3つの例を示す信号フローチャートである。
【0050】
特に、図6において、第1実施形態は一連の段階(S10)により、第2実施形態は一連の段階(S20)により、第3実施形態は一連の段階(S30)により示される。図6に示す3つの例は、ユーザ嗜好をネットワークの特定エンティティに保存する主体によって区分される。また、段階S10、S20、S30は、相関性を有せずに独立している。
【0051】
図6の第1実施形態において、一連の段階(S10)は、UEユーザがユーザ嗜好(ユーザが好むドメインを示すユーザ嗜好ドメイン選択情報を含む)を設定又は更新し、前記設定又は更新されたユーザ嗜好をネットワークのVCCアプリケーションに送信することを示す信号フローチャートである。
【0052】
以下、図6における第1例としての一連の段階(S10)について説明する。
【0053】
図6に示すように、前記UEユーザは、例えばUE10への着信呼のためにユーザが好むドメインを示すドメイン選択情報を含むために、ユーザ嗜好を設定又は更新する(S11)。ここで、段階S11の前に、前記UEユーザは、前記VCCアプリケーション20から現在のユーザ嗜好をクエリーする。
【0054】
前記UE10は、前記ユーザ嗜好ドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好をVCCアプリケーション20に送信する(S12)。これは、前記UE10と前記VCCアプリケーション20間でUtインタフェースのようなV3インタフェースを利用して可能となる。前記UE10と前記VCCアプリケーション20は、Utインタフェースを提供するUtインタフェースユニットをそれぞれ含むことができる。
【0055】
前記VCCアプリケーション20は、前記受信されたユーザ嗜好を内部メモリに又は遠隔エンティティ(remote entity)(例えば、ホームネットワークのHSS(Home Subscriber Server))に保存する(S13)。例えば、前記ユーザ嗜好がオペレータポリシーより高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記VCCアプリケーション20は、前記UE10への着信呼のドメインを選択するとき、前記ユーザ嗜好を利用して着信呼のドメインを選択することができる。それに対して、前記オペレータポリシーがユーザ嗜好より高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記VCCアプリケーション20は、前記UE10への着信呼のドメインを選択するとき、前記オペレータポリシーを利用して着信呼のドメインを選択することができる。
【0056】
前記VCCアプリケーション20は、段階S12に対して応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)をオプションで送信することができる(S14)。段階S14での応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)は、段階S13の前又は後に送信され、これは、オプション段階である。
【0057】
以下、図6における第2例としての一連の段階(S20)について説明する。
【0058】
第2例において、ユーザ(すなわち、VCC加入者)がUE10以外のPCやPDAなどの他の有線/無線通信手段でユーザ嗜好ドメイン選択情報を含むユーザ嗜好をVCCアプリケーション20に送信し、前記VCCアプリケーション20にある以前のユーザ嗜好を設定又は更新する(S21)。例えば、前記ユーザは、ユーザ嗜好、例えばユーザ嗜好ドメイン選択情報を更新又は設定するために、PCのような有線/無線通信手段で前記VCCアプリケーション20にアクセスできる。又は、前記ユーザは、ユーザ嗜好を更新又は設定するために、UE以外の他の有線/無線通信手段でVCCアプリケーション20と連動するウェブページにアクセスできる。ここで、前記通信手段(例えば、PC)と前記VCCアプリケーション20は、Utインタフェース、VCC UE−VCCアプリケーションインタフェース又は他のインタフェースで互いに接続される。段階S21で、前記ユーザ嗜好は、前記VCCアプリケーション自身又は外部装置から取得できる。
【0059】
前記VCCアプリケーション20は、前記UE10に前記ユーザ嗜好ドメイン選択情報を含む前記設定又は更新されたユーザ嗜好を送信する(S22)。前記UE10は、前記受信されたユーザ嗜好を前記UEに備えられた特定メモリに保存する(S23)。
【0060】
前記UE10は、段階S22に対する応答として応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)をオプションで送信する(S24)。段階S24の応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)は、段階S23の前又は後に送信され、これは、オプション段階である。
【0061】
従って、図6の第2例において、前記VCCアプリケーション20は、優位情報によって、前記VCCアプリケーション20に保存された前記ユーザ嗜好(例えば、ユーザが前記UE以外の他の有線/無線通信手段を利用して保存するユーザ嗜好)又はオペレータポリシーに基づいて着信呼のドメインを選択する。一方、前記UE10は、前記優位情報によって、段階S23で保存したユーザ嗜好又はオペレータポリシーに基づいて発信呼のドメインを選択する。
【0062】
以下、図6における第3例としての一連の段階(S30)について説明する。
【0063】
この例は、前記VCCアプリケーションが有する(保存する)ユーザ嗜好を前記UEがクエリーすることを示す。前記UEは、前記VCCアプリケーション20に着信呼のためのユーザ嗜好をクエリーする(S31)。
【0064】
前記VCCアプリケーション20は、内部エンティティ又は遠隔もしくは外部エンティティに予め保存されているユーザ嗜好(ユーザ嗜好ドメイン選択情報を含む)を検索する(S32)。ここで、前記内部エンティティは、前記VCCアプリケーション20のドメイン転換機能20a、CS適応機能20b、CAMELサービスアプリケーション20c、及びドメイン選択機能20dの1つであってもよく、他のVCC構成要素であってもよい。前記VCCアプリケーション20は、前述したように、前記優位情報によって着信呼のドメイン選択を行うためにユーザ嗜好又はオペレータポリシーを利用する。前記VCCアプリケーション20は、前記検索したユーザ嗜好を前記UEに返信する(S33)。
【0065】
前述したように、図6に示す第1〜第3例において、前記VCCアプリケーション20が着信呼のドメインを選択するとき、又は、前記UEが発信呼のドメインを選択するとき、前記VCCアプリケーション20又は前記UE10は、優位情報によって、ユーザ嗜好ドメイン選択情報を含むユーザ嗜好又はネットワーク嗜好ドメイン選択情報を含むオペレータポリシーを考慮する。図7は、本発明の一実施形態による発信呼に関するオペレータポリシーをネットワークサーバからUEに送信する手順を示す信号フローチャートである。図7の手順(段階S71、S72、及びS73)は、前記UEが前記VCCアプリケーションからオペレータポリシーを受信する図6の受信段階S20にも利用できる。
【0066】
図7に示すように、発信呼に関するオペレータポリシーが前記VCCアプリケーション20に設定又は更新される(S71)。このオペレータポリシーは、ネットワーク嗜好ドメイン選択情報を含み、優位情報などの他の情報も含むことができる。前記VCCアプリケーション20は、前記設定又は更新されたオペレータポリシーを、例えばDM方式を用いるV3インタフェースで前記UE10に送信する(S72)。
【0067】
前記UE10は、前記受信された発信呼に関するオペレータポリシーを特定メモリ又は保存手段に保存する(S73)。その後、前記UE10は、段階S72に対する応答として応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)を前記VCCアプリケーション20に送信する(S74)。ここで、段階S74での応答メッセージ(すなわち、ACKメッセージ)は、段階S73の前又は後に送信され、これは、オプション段階である。
【0068】
段階S71〜S74が行われた後、発信呼を行う場合、前記UEは、前記設定もしくは更新されたオペレータポリシー又は予めUEに保存されているユーザ嗜好を考慮して前記発信呼のドメインを選択し、前記選択されたドメイン(例えば、CSドメイン又はIMSドメイン)で前記発信呼を行う。すなわち、前記UE10は、ユーザ嗜好(すなわち、第1ドメイン選択情報)及びオペレータポリシー(すなわち、第2ドメイン選択情報)のうち高い優先順位を有するように予め設定されたドメイン選択情報を判断(又は、確認、検出)する。次に、前記判断されたドメイン選択情報(すなわち、ユーザ嗜好又はオペレータポリシー)を利用して、前記UE10は、ドメインを選択し、前記選択されたドメイン(例えば、CSドメイン又はIMSドメイン)で前記発信呼を行う。例えば、前記オペレータポリシーが前記ユーザ嗜好より高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記VCCアプリケーション20への発信呼のドメインを選択するとき、前記オペレータポリシーを利用(又は、参照、検索)して発信呼のドメイン選択を行うことができる。それに対して、前記ユーザ嗜好が前記オペレータポリシーより高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記VCCアプリケーション20への発信呼のドメインを選択するとき、前記ユーザ嗜好を利用(又は、参照、検索)して前記発信呼のドメイン選択を行うことができる。一例として、図7に示すように、前記CSドメインでの発信呼が図7の一連の段階(すなわち、S75〜S85)に従って実行できるか、又は、IMSドメインでの発信呼が図7の一連の段階(すなわち、S75’〜S82’)に従って実行できる。段階S75〜S85と段階S75’〜S82’に示すように、本発明により前記ドメインが選択されると前記CSドメイン又は前記IMSドメインで呼を行う過程は公知であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
図8は、本発明の一実施形態により、優位情報によって、ユーザ嗜好又はオペレータポリシーを考慮してドメインを選択した後、着信呼を行う手順を示す信号フローチャートである。
【0070】
図8に示すように、UEが着信呼に関するユーザ嗜好ドメイン選択情報を含むユーザ嗜好をVCCアプリケーションに送信する一連の手順(すなわち、図8のS11〜S14)は、図6の一連の手順(S11〜S14)と同一である。従って、図6の一連の手順(すなわち、S11〜S14)に関する詳細な説明は、図8の一連の手順(すなわち、S11〜S14)にも同様に適用できる。
【0071】
段階S11〜S14が完了した後、着信呼がホームネットワークにルーティングされると、一連の手順(S15〜S19)が行われる。呼が要求されると(例えば、段階S15〜S17)、前記VCCアプリケーション20は、前記ユーザ嗜好(ユーザ嗜好ドメイン選択情報を含む)とオペレータポリシー(ネットワーク嗜好ドメイン選択情報を含む)を考慮して前記着信呼のドメイン(例えば、CSドメイン又はIMSドメイン)を選択する(S18)。例えば、前記オペレータポリシーがユーザ嗜好より高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記UE10への着信呼のドメインを選択するとき、前記オペレータポリシーを利用(又は、参照、検索)して前記着信呼のドメイン選択を行うことができる。それに対して、前記ユーザ嗜好がオペレータポリシーより高い優先順位を有すると予め設定されている場合、前記UE10への着信呼のドメインを選択するとき、前記ユーザ嗜好を利用(又は、参照、検索)して前記着信呼のドメイン選択を行うことができる。また、前記着信呼のためのドメインの選択は、前記VCCアプリケーション20のDSFにより実行できる。
【0072】
前記ドメインが選択されると、前記VCCアプリケーション20は、公知技術を用いて前記選択されたドメインで前記着信呼を送信する。例えば、前記CSドメインが選択されると、前記CSドメインでの着信呼は、図8の段階S90のサブ段階10〜19に従って行われる。また、前記IMSドメインが選択されると、前記IMSドメインでの着信呼は、図8の段階S92のサブ段階10’〜18’に従って行われる。
【0073】
以下、本発明によるUE(すなわち、端末)とVCCアプリケーションの構成及び動作について説明する。
【0074】
本発明による前記UEと前記VCCアプリケーションは、ユーザ嗜好及びオペレータポリシーを設定又は更新するために、相互通信(intercommunication)に必要なハードウェア構成を基本的に含む。
【0075】
例えば、図9に示すように、本発明の実施形態による前記UE10は、着信呼に関するドメイン選択情報、すなわち、ユーザ嗜好をVCCアプリケーションに送信する送信機41と、前記ユーザ嗜好、前記VCCアプリケーションから受信されたオペレータポリシー、及び他の情報を保存するメモリ又は保存部42と、前記VCCアプリケーションが前記ユーザ嗜好又は前記オペレータポリシーを考慮して送信する着信呼を受信(着信)する受信機43と、ユーザ嗜好のようなユーザ入力を受信する入力部44と、情報、メニューなどを表示するディスプレイ部45と、これら構成要素を制御する制御装置/プロセッサ46とを含む。前記UEは、Utインタフェースユニット47、DMユニット48などの他の公知の構成要素も含む。前記制御装置46は、前記ユーザ嗜好及び前記オペレータポリシーのうちどちらが高い優先順位を有すると予め設定されているかドメイン選択情報を確認(検出)することにより、前記ユーザ嗜好及び前記オペレータポリシーのうち進行呼のドメインを選択するために利用されるべきドメイン選択情報を判断できる。
【0076】
また、本発明の実施形態によるUEは、前記VCCアプリケーションからオペレータポリシーを受信する受信機43と、前記オペレータポリシー又は前記ユーザ嗜好に基づいて発信呼のドメインを選択する選択部と、前記選択されたドメインで前記発信呼を送信(発信)する送信機41とを含む。ここで、前記選択部は、発信呼のドメインを選択する一種の制御手段としての制御装置であってもよい。以上、本発明の技術的特徴を含むUEの各構成要素の動作及び機能について説明してきたが、その他にもVCCサービスを受信するために必要なUEの基本的な構成要素は、当業者にとって明らかであるため、その説明を省略する。
【0077】
前述したように、本発明における着信呼の場合、ネットワーク(すなわち、VCCアプリケーション)がユーザ嗜好に基づいてUEユーザの好むドメイン選択関連情報が認知できるため、前記ネットワークは、前記UEの現在通信状況を考慮して選択されたドメインで着信呼を効果的に行うことができる。
【0078】
また、本発明における発信呼の場合、前記UEが前記オペレータポリシーに基づいてドメイン選択情報を認知できるため、前記UEが発信呼のドメインを選択するとき、前記ネットワークの現在通信状況を反映した情報を考慮することができる。
【0079】
また、本発明は、ユーザ嗜好又はオペレータポリシーを考慮してドメインを選択し、着信呼及び/又は発信呼が前記選択されたドメインで行われるため、前記UE及び/又はネットワークの現在通信状況を考慮したVCCにおける呼が効果的に実行できる。従って、本発明は、前記UE及び/又はネットワークの現在通信状況を考慮しないVCCにおける呼を行うことにより不要に発生する頻繁なドメイン転換、リソース不足、又は呼の不一致を効果的に防止できる。
【0080】
本発明は、図面に示す実施形態に基づいて説明されたが、これは単なる例示に過ぎない。本発明の精神及び範囲内で多様な変形及び変更が可能であることは当業者に明らかである。従って、本発明の請求の範囲及びその均等物の範囲内で行われる変更及び変形は本発明の請求の範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
VCC(Voice Call Continuity)サービスにおける端末に送られる着信呼を提供する方法であって、
前記方法は、
VCCアプリケーションサーバにより、前記VCCアプリケーションサーバに保存するために端末から第1ドメイン選択情報を受信し、前記受信された第1ドメイン選択情報をVCCアプリケーションサーバに保存することであって、前記第1ドメイン選択情報は、MO(Management Object)またはCP(Client Provisioning)またはFP(Factory Provisioning)を利用して前記端末から前記VCCアプリケーションサーバに送信され、前記第1ドメイン選択情報は、ユーザ嗜好であり、前記ユーザ嗜好は、前記端末に着信呼を送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含み、前記第2ドメイン選択情報は、オペレータポリシーであり、前記オペレータポリシーは、前記端末に着信呼を送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含む、ことと、
前記VCCアプリケーションサーバにより、前記第1ドメイン選択情報または前記第2ドメイン選択情報に基づいて着信呼のドメイン選択を行うことと、
前記VCCアプリケーションサーバにより、選択されたドメインで前記着信呼を送信することと
を含み、
前記第2ドメイン選択情報が前記第1ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが、前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択することを含む、方法。
【請求項2】
前記第1ドメイン選択情報は、
V3インタフェースで前記端末から前記VCCアプリケーションサーバに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記V3インタフェースは、
Utインタフェースである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記行う段階は、
前記VCCアプリケーションサーバのドメイン選択機能により実現される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記VCCアプリケーションサーバにより受信された前記第1ドメイン選択情報は、端末側でユーザにより初期に入力される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ドメイン選択情報が前記第2ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記VCCアプリケーションサーバが、前記第1ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記保存する段階は、
前記VCCアプリケーションサーバに保存するために、ユーザにより、前記端末以外の装置を利用して前記VCCアプリケーションサーバに前記第1ドメイン選択情報を設定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記端末に保存するために、前記第1ドメイン選択情報を前記VCCアプリケーションサーバから前記端末に送信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記保存する段階は、
前記VCCアプリケーションサーバにより、前記端末からドメインのユーザ嗜好に関するクエリーを受信することと、
前記受信されたクエリーに対する応答として前記VCCアプリケーションサーバに保存するために、前記VCCアプリケーションサーバにより、前記第1ドメイン選択情報を検索することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記端末に保存するために、前記検索された第1ドメイン選択情報を前記VCCアプリケーションサーバから前記端末に送信することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
VCC(Voice Call Continuity)サービスに加入している端末から発信する発信呼を提供する方法であって、
前記方法は、
端末に保存するために、前記端末により、アプリケーションサーバから第2ドメイン選択情報を受信することであって、前記端末は、回線交換(CS)ドメインとIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインとの間で音声呼を送信することが可能なホームIMSアプリケーションであるVCC(Voice Call Continuity)をサポートする、ことと、
前記端末により、前記第1ドメイン選択情報または前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼のドメイン選択を行うことと、
前記端末により、選択されたドメインで前記発信呼を送信することと
を含み、
前記第1ドメイン選択情報は、ユーザ嗜好であり、前記第2ドメイン選択情報は、オペレータポリシーであり、
前記第2ドメイン選択情報は、MO(Management Object)またはCP(Client Provisioning)またはFP(Factory Provisioning)を利用して前記VCCアプリケーションサーバから前記端末によって受信され、
前記第2ドメイン選択情報が前記第1ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記端末により、前記第2ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択することを含む、方法。
【請求項12】
前記VCCアプリケーションサーバから受信された前記第2ドメイン選択情報を前記端末に保存することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1ドメイン選択情報が前記第2ドメイン選択情報より高い優先順位を有する場合、前記行う段階は、
前記端末により、前記第1ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザ嗜好は、前記端末に着信呼を送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含み、前記オペレータポリシーは、前記端末に着信呼を送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
V3インタフェースは、
Utインタフェースである、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記受信する段階は、
前記端末により前記VCCアプリケーションサーバから前記第2ドメイン選択情報を受信した後、前記端末により、ACKメッセージを前記VCCアプリケーションサーバに送信することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
サービス継続性を提供し、前記サービスで端末に送られる着信呼のためのドメインを選択する装置であって、
前記装置は、
オペレータポリシー情報及びユーザ嗜好情報を保存する保存部であって、前記ユーザ嗜好情報は、前記着信呼を前記端末に送信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含み、前記オペレータポリシー情報は、着信呼を端末に送信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含む、保存部と、
前記ユーザ嗜好情報または前記オペレータポリシー情報に基づいて前記着信呼のドメイン選択を行うドメイン選択機能部と、
前記端末に保存するために、設定されたドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を前記装置から前記端末に送信する装置管理(DM)部であって、前記DM部は、OMA(Open Mobile Alliance)プロトコル及びインタフェースをサポートする、DM部と
を含み、
前記ドメイン選択機能部は、前記ユーザ嗜好情報よりも高い優先順位を有する前記オペレータポリシー情報のドメイン選択情報に基づいて前記着信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択する、装置。
【請求項18】
前記ドメイン選択機能部は、
前記オペレータポリシー情報より高い優先順位を有するユーザ嗜好情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記着信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのうちの1つを選択する、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記保存部に保存するために、ユーザにより設定された前記ドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を前記端末から受信するUtインタフェース部をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記保存部に保存するために、前記端末以外の他の装置を利用してユーザにより設定された前記ドメイン選択情報を含む前記ユーザ嗜好情報を受信する受信機をさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
端末であって、前記端末は、サービス継続性を提供し、サービスで前記端末から発信する発信呼のためのドメインを選択し、
前記端末は、
オペレータポリシー情報及びユーザ嗜好情報を保存する保存部であって、前記ユーザ嗜好情報は、前記端末から前記着信呼を発信するときに利用されるユーザ嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含み、前記オペレータポリシー情報は、前記端末から前記着信呼を発信するときに利用されるネットワーク嗜好ドメインを指定するドメイン選択情報を含む、保存部と、
前記ユーザ嗜好情報または前記オペレータポリシー情報に基づいて前記発信呼のドメイン選択を行う制御装置と、
前記保存部に保存するために、前記オペレータポリシー情報を受信する装置管理(DM)部であって、前記DM部は、OMA(Open Mobile Alliance)プロトコル及びインタフェースをサポートする、DM部と
を含み、
前記制御装置は、
前記ユーザ嗜好情報が前記オペレータポリシー情報より高い優先順位を有する場合、前記ユーザ嗜好情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのいずれかを選択し、
前記制御装置は、
前記オペレータポリシー情報が前記ユーザ嗜好情報より高い優先順位を有する場合、前記オペレータポリシー情報の前記ドメイン選択情報に基づいて前記発信呼の回線交換(CS)ドメイン及びIPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインのいずれかを選択する、端末。
【請求項22】
前記保存部は、
前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報をVCC(Voice Call Continuity)アプリケーションサーバから受信する、請求項21に記載の端末。
【請求項23】
前記制御装置は、
ドメインのネットワーク嗜好に関するクエリーをVCC(Voice Call Continuity)アプリケーションサーバに送信し、前記端末に保存するために、前記VCCアプリケーションサーバから前記ドメイン選択情報を含む前記オペレータポリシー情報を受信する、請求項21に記載の端末。
【請求項24】
前記制御装置は、
選択されたドメインで前記発信呼を送信する、請求項21に記載の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−109988(P2012−109988A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−277362(P2011−277362)
【出願日】平成23年12月19日(2011.12.19)
【分割の表示】特願2008−553177(P2008−553177)の分割
【原出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】