説明

WebシステムとVoIPシステムとを連携する連携方法、VoIPシステム、および連携プログラム

【課題】WebシステムとVoIPシステムとを、より容易に、かつよりセキュアに連携する。
【解決手段】SIPアプリケーションサーバ31は、Webシステム11、12を介して、第1の端末21から認証要求を受け付けて、メディアサーバ33と認証要求で指定された第2の端末41との間の通信を確立させ、認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示をメディアサーバ33に送信し、メディアサーバ33は、認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを第2の端末41に送出し、第2の端末41から入力されたプッシュボタン信号と、認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果をWebシステム11、12サーバに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、WebシステムとVoIPシステムとを連携させるための連携技術に関し、特に、プッシュボタン信号を用いた認証を用いてWebシステムとVoIPシステムとを連携させる連携技術に関する。
【背景技術】
【0002】
Webサービスの会員登録などでは、ユーザがメールアドレスなどのユーザ情報を入力した後に、入力されたメールアドレスへのメールでの応答や、当該メールアドレスにメールでユーザIDおよびパスワードを通知する等、メールを用いた認証が行われている。
【0003】
また、複数のWebサービス間でサービスの連携を行う場合、XML(Extensible Markup Language)を用いてユーザIDやパスワードなどの認証情報を安全に交換するSAML(Security Assertion Markup Language)等が、Web技術にて実現されている。
【0004】
また、VoIP(Voice over Internet Protocol)などのマルチメディア通信において、SIP(Session Initiation Protocol)が利用されている。例えば、特許文献1には、SIPを利用したVoIP通信の通信制御技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−113399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、多様な事業者が提供するWebサービスとVoIPサービスとを連携することにより、多様なサービスが創造される可能性がある。しかしながら、Webシステムで行われているメールを用いた認証やSAML等の認証技術は、VoIPシステムでは必ずしも必要ではないため、WebシステムとVoIPシステムの連携には特別な対応(システム変更)が必要となる。そのため、WebサービスとVoIPサービスの連携による様々なサービスの開発・提供が実現し難い、という問題がある。
【0007】
一方、ユーザIDやパスワード等の認証情報を、WebシステムとVoIPシステム間で交換することにより、簡易にWebサービスとVoIPサービスとを連携させることも考えられるが、WebシステムとVoIPシステムの事業者が異なる場合、他事業者との間で認証情報を交換することはセキュリティ上の問題がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、WebシステムとVoIPシステムとを、より容易に、かつよりセキュアに連携することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、WebシステムとVoIPシステムとを連携する連携方法であって、前記VoIPシステムは、SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、前記SIPアプリケーションサーバは、前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付ステップと、前記メディアサーバに発信する発信ステップと、前記認証要求で指定された第2の端末に発信する発信ステップと、前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する送信ステップと、を行い、前記メディアサーバは、前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出ステップと、前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証ステップと、を行い、前記Webシステムは、前記VoIPシステムから認証結果を受信し、記憶部に保持する保持ステップを行う。
【0010】
また、本発明は、Webシステムと連携するVoIPシステムであって、SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、前記SIPアプリケーションサーバは、前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付手段と、前記メディアサーバに発信するとともに、前記認証要求で指定された第2の端末に発信し、前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させる発信手段と、前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する開始手段と、を有し、前記メディアサーバは、前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出手段と、前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証手段とを有する。
【0011】
また、本発明は、Webシステムと連携するVoIPシステムが実行する連携プログラムであって、前記VoIPシステムは、SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、前記SIPアプリケーションサーバに、前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付ステップと、前記メディアサーバに発信する発信ステップと、前記認証要求で指定された第2の端末に発信する発信ステップと、前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する送信ステップと、を実行させ、前記メディアサーバに、前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出ステップと、前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、WebシステムとVoIPシステムとを、より容易に、かつよりセキュアに連携することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムの構成図である。
【図2】実施例1の動作(PB認証)を示すシーケンス図である。
【図3】実施例1の動作(PB認証)を示すシーケンス図である。
【図4】実施例2の動作(第1のコンテンツ流通)を示すシーケンス図である。
【図5】実施例3の動作(第2のコンテンツ流通)を示すシーケンス図である。
【図6】実施例3の動作(第2のコンテンツ流通)を示すシーケンス図である。
【図7】実施例4の動作(第3のコンテンツ流通)を示すシーケンス図である。
【図8】実施例4の動作(第3のコンテンツ流通)を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。本実施形態の通信システムは、Webシステムとして、Webアプリケーションサーバ11およびWWWサーバ12を有し、VoIPシステムとして、SIPアプリケーションサーバ31、SIPサーバ32およびメディアサーバ33を有する。
【0016】
Webアプリケーションサーバ11は、インターネット網51に接続される端末21(第1の端末)を使用するユーザを認証するとともに、WWWサーバ12から認証発信要求やコンテンツ取得要求を受信してSIPアプリケーションサーバ31に送信する。
【0017】
WWWサーバ12は、端末21の表示装置に表示する各種のデータ(Webページ)を格納し、端末21からの要求に応じて所定のデータを端末21に送信する。なお、Webアプリケーションサーバ11およびWWWサーバ12は、インターネット網51に存在するWebサイトであってもよく、また、認証サービスを提供する通信事業者が用意するカスタマコントロール用のWebサイトであってよい。
【0018】
端末21は、例えばPC(Personal Computer)などであって、ユーザ操作(Web画面上のオブジェクトのクリック、システム用のカスタマコントロール画面への条件登録、等)を受け付けて、認証発信要求、コンテンツ取得要求等を行う。端末21は、インターネット網51を介してWWWサーバ12に接続することができる。
【0019】
SIPアプリケーションサーバ31は、Webアプリケーションサーバ11からの認証発信要求等を受け付け、メディアサーバ33、電話/FAX端末41、携帯端末42、電話/FAX端末43への呼設定および解放等の呼接続制御要求等を行う。Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31とは、IP網55を介して接続されている。Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31との間の通信は、CORBA、HTTP、SOAPなどが考えられる。
【0020】
SIPサーバ32は、SIPアプリケーションサーバ31からの呼設定要求を受け付けて、接続先のシステム・端末に呼設定を行う。SIPサーバ32は、IP電話網52を介して当該SIPサーバ32に収容されるIP通信機器(図示する例では電話/FAX端末41)に接続してもよく、また、所定のゲートウェイ34を選択して携帯電話網53、他事業者の他社加入者網54に接続してもよい。なお、ゲートウェイ34は、複数存在してもよい。また、SIPアプリケーションサーバ31からの呼接続要求には、SIPまたはINAP(intelligent network application protocol)を用いることが考えられる。
【0021】
メディアサーバ33は、SIPアプリケーションサーバ31からの指示に応じて、電話/FAX端末41、携帯端末42、電話/FAX端末43との接続後に、入力PB(プッシュボタン)信号に基づいて認証を行うとともに、認証結果をSIPアプリケーションサーバ31およびWebアプリケーションサーバ11に通知する。また、メディアサーバ33は、電話/FAX端末41、携帯端末42、電話/FAX端末43と接続して音声を録音し、また録音した音声を管理する。
【0022】
ゲートウェイ34は、異なる網同士を接続する。ゲートウェイ34は、複数の相互接続点56に接続されていてもよく、また、相互接続点56を介さずに複数の加入者網に直接接続してもよい。また、1つの相互接続点56に対して、複数の加入者網が存在してもよい。なお、加入者網には、携帯電話網53および他事業者の他社加入者網54が含まれるものとする。
【0023】
電話/FAX端末41は、IP電話網52に接続されたIP端末であって、例えば電話、FAXなどを用いることができる。携帯端末42は、携帯電話網53に接続された端末である。電話/FAX端末43は、他社加入者回線網54に接続された他事業者端末であって、例えば電話、FAXなどを用いることができる。
【0024】
上記説明した各装置11、12、21、31、32、33、34は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。
【0025】
次に、本実施形態の通信システムの動作(実施例1〜実施例4)について、図2から図8を用いて説明する。
【0026】
[実施例1]
図2および図3は、実施例1の動作(PB認証処理)を示すシーケンス図である。本実施例では、端末21を使用するユーザAが、端末21と接続させたいVoIPシステムの端末として電話/FAX端末41を指定した認証要求を送信し、電話/FAX端末41とメディアサーバ33とを接続して電話/FAX端末41からPB信号を入力させる。このPB信号を用いた認証に成功した場合、電話/FAX端末41は、ユーザAの使用する正当な端末としてWebアプリケーションサーバ11、SIPアプリケーションサーバ31およびメディアサーバ33に登録される。
【0027】
図2において、端末21は、WWWサーバ12およびWebアプリケーションサーバ11が提供するWebサービスの利用中に、ユーザの指示を受け付けてPB認証要求を、WWWサーバ12を介してWebアプリケーションサーバ11に送信する(S100)。PB認証要求には、ユーザが入力した接続先の端末(図示する例では電話/FAX端末41)のアドレスと、PB認証用のパスワードとが含まれる。本実施形態では端末のアドレスとして電話番号を使用するが、これに限定されず、IPアドレス、SIPアドレス等の端末を一意に特定できる情報を用いることとしてもよい。
【0028】
ユーザは、PB認証要求を行う前に端末21を用いてWebサービスにログインし、例えば、Webサービスの中の1つのサービスであるPB認証要求画面を端末21に表示させ、当該画面に接続先の端末の電話番号(アドレス)およびPB認証用のパスワードを入力し、発信ボタンをクリックする。
【0029】
なお、1回のPB認証要求毎に、Webサービスにログインしてもよく、この場合、PB認証要求には、電話番号およびPB認証用のパスワードの他に、ユーザID(図示する例では、ユーザA)が含まれ、WWWサーバ12およびWebアプリケーションサーバ11に通知される。
【0030】
Webアプリケーションサーバ11は、端末21からPB認証要求を受信すると、当該PB認証要求で指定された電話番号およびPB認証用パスワードをパラメータとしてPB認証要求をSIPアプリケーションサーバ31に送信する(S101)。
【0031】
SIPアプリケーションサーバ31は、Webアプリケーションサーバ11からPB認証要求を受信すると、発信準備を行う(S102)。すなわち、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを払い出し(生成し)、当該呼識別IDをWebアプリケーションサーバ11に通知し、Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31との間での呼を識別し、管理する。すなわち、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを含む応答をWebアプリケーションサーバ11に送信する。
【0032】
Webアプリケーションサーバ11は、受信した呼識別IDを含む応答をWWWサーバ12に送信し、WWWサーバ12は、当該呼識別IDを含む応答を端末21に送信する。このように呼識別IDを端末21まで流通させることにより、端末21からSIPアプリケーションサーバ31に対して、S100のPB認証要求に関する呼解放要求などの所望の要求を行うことができる。
【0033】
そして、SIPアプリケーションサーバ31は、メディアサーバ33に呼接続要求(INVITE)を送信し、発信する(S103)。SIPアプリケーションサーバ31は、この呼接続要求(INVITE)に無音ガイダンスを示す情報をRequest−URIを設定し、セッション確立後、すぐにガイダンスを送出しないようにするとともに、接続先の通信アドレスには、不明のため仮の値を設定する。メディアサーバ33は、呼接続要求(INVITE)に対する応答(200OK)をSIPアプリケーションサーバ31に送信する。
【0034】
SIPアプリケーションサーバ31は、応答(200OK)を受信すると、SIPサーバ32を用いて電話/FAX端末41に発信する(S104)。具体的には、SIPアプリケーションサーバ31は、PB認証要求で指定された接続先の端末(電話/FAX端末41)の電話番号に対して呼接続するように、SIPサーバ32に呼接続要求(INVITE)を送信する。
【0035】
ここで、SIPアプリケーションサーバ31は、呼接続要求のメディア情報には、メディアサーバ33からの応答(S103)に含まれるメディア情報を設定する。メディア情報はSDP(Session Description Protocol)により記述されている。また、呼接続要求の発信元(FROM)に、VoIPシステムまたはWebシステムのサービス事業者のアドレス(電話番号)を設定することにより、端末21を使用するユーザに対して課金しないことも可能である。
【0036】
SIPサーバ32は、当該呼接続要求に基づいて、指定された電話番号に呼接続要求(INVITE)を送信する。電話/FAX端末41は、SIPサーバ32を介して応答(200OK)をSIPアプリケーションサーバ31に送信する。
【0037】
そして、図3において、SIPアプリケーションサーバ31は、SIPサーバ32を介して電話/FAX端末41から応答を受信すると、メディアサーバ33にメディア情報変更要求(RE−INVITE)を送信する(S105)。メディアサーバ33は、応答(200OK)をSIPアプリケーションサーバ31に送信する。
【0038】
このメディア情報変更要求(RE−INVITE)のメディア情報には、電話/FAX端末41からの応答(S104)に含まれるメディア情報を設定する。これにより、メディアサーバ33と電話/FAX端末41との間のメディアパスが確立する。なお、この状態では、メディアサーバ33には無音ガイダンスを送出するように指示しているため、電話/FAX端末41では何も聴取できない状態である。
【0039】
SIPアプリケーションサーバ31は、メディアサーバ33から応答を受信すると、メディアサーバ33にガイダンス送出指示要求(INFO)を送信する(S106)。当該指示要求(INFO)のメッセージボディには、PB認証用のガイダンスシナリオを示す情報(例えば、ガイダンスシナリオのファイル名等)とともに、S100で送信されたPB認証用のパスワードを設定する。
【0040】
メディアサーバ33は、ガイダンス送出指示要求(INFO)に対する応答(200OK)とともに、ガイダンス送出指示の結果をSIPアプリケーションサーバ31に送信し、SIPアプリケーションサーバ31は、当該ガイダンス送出指示の結果に対する応答(200OK)をメディアサーバ33に送信する。
【0041】
メディアサーバ33は、SIPアプリケーションサーバ31からの応答を受信すると、ガイダンス送出指示要求(INFO)で指定されたガイダンスシナリオを開始し、電話/FAX端末41にガイダンスを送出する(S107)。メディアサーバ33には、各種のガイダンスシナリオのファイルがあらかじめ記憶されているものとする。
【0042】
電話/FAX端末41のユーザは、電話/FAX端末41から送出されるガイダンスを聴取し、当該ガイダンスに従ってPB(プッシュボタン)により認証用パスワードを入力する。電話/FAX端末41は、入力されたPB信号をメディアサーバ33に送信する(S108)。
【0043】
メディアサーバ33は、PB信号を受信すると、当該PB信号が示すパスワードと、S107のガイダンス送出指示要求(INFO)のメッセージボディに設定されたPB認証用パスワードとが一致するか否かを判別するユーザ認証を行い、認証結果を保持するとともに、認証結果をSIPアプリケーションサーバ31に送信する(S109)。
【0044】
なお、メディアサーバ33は、パスワードが一致する場合、電話/FAX端末41が端末21のユーザが指定した正当な端末であると認証し、認証結果として、当該電話/FAX端末41の電話番号をメディアサーバ33の記憶部(不図示)に記憶する。また、メディアサーバ33は、認証結果として、パスワードが一致する場合は、認証に成功した旨および認証に成功した端末の電話番号を送信し、パスワードが一致しない場合は、認証に失敗した旨を送信する。
【0045】
SIPアプリケーションサーバ31は、送信された認証結果を記憶部(不図示)に記憶するとともに、送信された認証結果をWebアプリケーションサーバ11に送信する(S110)。具体的には、認証成功の認証結果を受信した場合、認証に成功した端末の電話番号を記憶部に記憶する。
【0046】
Webアプリケーションサーバ11は、送信された認証結果を記憶部(不図示)に記憶して管理する(S111)。なお、Webアプリケーションサーバ11は、Webサービスを利用可能なユーザのユーザIDをあらかじめ記憶部に登録している。そして、認証成功の認証結果を受信した場合、S100でPB認証要求を送信したユーザのユーザIDと対応付けて認証に成功した端末(電話/FAX端末41)の電話番号を記憶部に記憶する。なお、認証失敗の認証結果を受信した場合、当該ユーザIDに対応付けて認証失敗を示す情報(フラグ等)を設定することとしてもよい。
【0047】
また、Webアプリケーションサーバ11は、端末21からWWWサーバ12を介して送信された認証結果取得要求に対して、記憶部から認証結果を読み出し、WWWサーバ12を介して端末21に送信する。
【0048】
以上説明したように、Webアプリケーションサーバ11(Webシステム)が、メディアサーバ33(VoIPシステム)が行ったユーザ認証の認証結果を管理および保持することにより、Webアプリケーションサーバ11側で当該ユーザ認証に基づいた関連サービスの制御を実施することが可能となる。
【0049】
また、本実施例では、Webシステムで管理しているユーザ情報(ここでは、ユーザIDに対応する電話番号)を、VoIPシステムに事前登録する必要がなく、端末21からの要求があったときにPB認証を行い、認証結果をVoIPシステムおよびWebシステムで管理することで、Web−VoIP連携サービス(例えば、後述する実施例2から実施例4等)を提供できる。このため、WebシステムとVoIPシステムとは、疎な関係で連携することができる。
【0050】
なお、本実施例で説明したPB認証は、端末21からのPB認証要求の許可・拒否をWebアプリケーションサーバ11で行うことができるため、接続先端末は、図2および図3で説明したようにSIPアプリケーションサーバ31の事業者の電話/FAX端末41であってもよく、また、他事業者の端末(携帯端末42および電話/FAX端末43)であってもよい。
【0051】
[実施例2]
図4は、実施例2の動作(第1のコンテンツ流通処理)を示すシーケンス図である。本実施例では、実施例1のPB認証を行った後、端末21のユーザAが、メディアサーバ33に登録された音声ファイルをWebアプリケーションサーバ11から取得する場合の動作を説明する。
【0052】
携帯端末42は、ユーザ(第三者またはユーザA)の指示を受け付けて、録音発信する(S201)。録音発信は、例えば、発信先をメディアサーバ33としつつ、電話/FAX端末41の電話番号を指定した発信であるものとする。なお、携帯端末42は、電話/FAX端末41の電話番号のかわりに、当該電話/FAX端末41に対応した番号(論理的な番号)を指定して、発信することとしてもよい。SIPサーバ32は、メディアサーバ33に当該電話番号を含む呼接続要求(INVITE)を送信し、メディアサーバ33が電話/FAX端末41の代理で携帯端末42に応答し、携帯端末42のユーザの音声(伝言等)を受け付ける(S201)。
【0053】
メディアサーバ33は、携帯端末42から送信された音声(コンテンツ)を、コンテンツIDとともに記憶部に登録する。また、メディアサーバ33は、電話/FAX端末41に対する音声録音があった旨およびコンテンツIDを含む録音通知を、Webアプリケーションサーバ11に送信する。Webアプリケーションサーバ11は、WWWサーバ12を介して端末21に、当該録音通知を送信する(S202)。
【0054】
端末21は、録音通知を受信すると、録音されたコンテンツ(本実施例では音声ファイル)の取得を要求するコンテンツ取得要求を、WWWサーバ12を介してWebアプリケーションサーバ11に送信する(S203)。コンテンツ取得要求には、ユーザが入力したユーザID、PB認証済みの端末(電話/FAX端末41)の電話番号、コンテンツIDが含まれる。
【0055】
なお、端末21からWebアプリケーションサーバ11およびWWWサーバ12が提供するWebサービスのログインを行い、ログインを行ったセッションでコンテンツ取得要求を送信する場合は、S203においてユーザIDの入力は不要である。
【0056】
Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ取得要求に含まれるユーザIDおよび電話番号に基づいて、ユーザ認証を行う。すなわち、Webアプリケーションサーバ11は、記憶部を参照し、当該ユーザIDに対応するPB認証済み端末の電話番号として当該電話番号が登録されているか否かを判別する。
【0057】
電話番号がPB認証済みの場合、Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ取得要求を許可し、電話番号およびコンテンツIDを含むコンテンツ取得要求を、メディアサーバ33に送信する(S204)。なお、電話番号がPB認証済みでない場合、Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ取得要求を拒否する。
【0058】
メディアサーバ33は、Webアプリケーションサーバ11からコンテンツ取得要求を受信すると、記憶部を参照し、当該要求で指定された電話番号がPB認証済みの電話番号であるか否かを判別する。PB認証済みの電話番号の場合、指定されたコンテンツIDに対応するコンテンツ(音声ファイル)を記憶部から読み出し、Webアプリケーションサーバ11に送信する。Webアプリケーションサーバ11は、WWWサーバ12を介してコンテンツを端末21に送信する(S205)。
【0059】
これにより、端末21のユーザAは、携帯端末42から送出され、メディアサーバ33に登録されたコンテンツ(音声ファイル)を、端末21で再生することができる。すなわち、コンテンツを、WebシステムおよびVoIPシステム間で流通させることができる。
【0060】
[実施例3]
図5および図6は、実施例3の動作(第2のコンテンツ流通処理)を示すシーケンス図である。本実施例では、実施例1のPB認証を行った後、端末21のユーザAが音声登録するようにWebアプリケーションサーバ11を介してSIPアプリケーションサーバ31に登録発信要求を行い、メディアサーバ33に登録された音声ファイルをWebアプリケーションサーバ11から取得する場合の動作を説明する。
【0061】
端末21は、ユーザの指示を受け付けて、ユーザIDおよび音声送出元の端末の電話番号(図示する例では携帯端末42の電話番号)を含む録音発信要求を、WWWサーバ12を介してWebアプリケーションサーバ11に送信する(S301)。
【0062】
Webアプリケーションサーバ11は、録音発信要求を受信し、当該要求に含まれるユーザIDを用いて、当該ユーザが実施例1のPB認証済みのユーザか否かを判別する。具体的には、記憶部を参照し、当該ユーザIDに対応する認証結果を取得する。PB認証済みのユーザの場合、Webアプリケーションサーバ11は、録音発信要求を許可し、録音発信要求をSIPアプリケーションサーバ31に送信する(S302)。
【0063】
すなわち、Webアプリケーションサーバ11は、録音発信要求に含まれるユーザIDに対応するPB認証済みの電話番号(図示する例では電話/FAX端末41の電話番号)を記憶部から取得し、当該PB認証済みの電話番号と、録音発信要求に含まれる電話番号(携帯端末42)とを含む録音発信要求をSIPアプリケーションサーバ31に送信する。なお、PB認証済みでないユーザの場合、Webアプリケーションサーバ11は、録音発信要求を拒否する。
【0064】
SIPアプリケーションサーバ31は、Webアプリケーションサーバ11から録音発信要求を受信すると、当該要求に含まれるPB認証済みの電話番号が、記憶部に記憶されたPB認証済みの電話番号のいずれかと一致するか否かを判別する。
【0065】
記憶部に記憶されたPB認証済みの電話番号の場合、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを払い出し、当該呼識別IDをWebアプリケーションサーバ11に通知し、Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31との間での呼を識別し、管理する(S303)。すなわち、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを含む応答をWebアプリケーションサーバ11に送信する。
【0066】
Webアプリケーションサーバ11は、受信した呼識別IDを含む応答をWWWサーバ12を介して端末21に送信する。このように呼識別IDを端末21まで流通させることにより、端末21からSIPアプリケーションサーバ31に対して、S301の録音発信要求に関する呼解放要求などの所望の要求を行うことができる。
【0067】
そして、SIPアプリケーションサーバ31は、図2のS103およびS104と同様に、無音ガイダンスを示す情報をRequest−URIに設定した呼接続要求(INVITE)をメディアサーバ33に送信し(S304)、SIPサーバ32を用いて、録音発信要求で指定された携帯端末42に発信する(S305)。
【0068】
そして、図6において、SIPアプリケーションサーバ31は、図3のS105と同様に、メディアサーバ33にメディア情報変更要求(RE−INVITE)を送信する(S306)。これにより、メディアサーバ33と携帯端末42との間のメディアパスが確立するが、メディアサーバ33には無音ガイダンスを送出するように指示しているため、携帯端末42では何も聴取できない状態である。
【0069】
SIPアプリケーションサーバ31は、メディアサーバ33から応答を受信すると、メディアサーバ33にガイダンス送出指示要求(INFO)を送信する(S307)。当該指示要求(INFO)のメッセージボディには、音声録音用のガイダンスシナリオを示す情報(例えば、ガイダンスシナリオのファイル名等)を設定する。
【0070】
メディアサーバ33は、ガイダンス送出指示要求(INFO)に対する応答(200OK)とともに、ガイダンス送出指示の結果をSIPアプリケーションサーバ31に送信し、SIPアプリケーションサーバ31は、当該ガイダンス送出指示の結果に対する応答(200OK)をメディアサーバ33に送信する。
【0071】
メディアサーバ33は、SIPアプリケーションサーバ31からの応答を受信すると、ガイダンス送出指示要求(INFO)で指定されたガイダンスシナリオを開始し、携帯端末42に録音用ガイダンスを送出する(S308)。メディアサーバ33には、各種のガイダンスシナリオのファイルがあらかじめ記憶されているものとする。
【0072】
携帯端末42のユーザ(ユーザAまたは第3者)は、携帯端末42から送出されるガイダンスを聴取し、当該ガイダンスに従って所望の音声を入力する。携帯端末42は、入力された音声をメディアサーバ33に送信する。
【0073】
メディアサーバ33は、携帯端末42から送信された音声(コンテンツ)を、コンテンツIDとともに記憶部に登録する。また、メディアサーバ33は、携帯端末42から音声録音があった旨およびコンテンツIDを含む録音通知を、Webアプリケーションサーバ11に送信する。Webアプリケーションサーバ11は、WWWサーバ12を介して端末21に、当該録音通知を送信する(S309)。
【0074】
以降の処理は、実施例2のS203からS205(図4参照)と同様である。
【0075】
本実施例では、端末21のユーザAは、携帯端末42から送出され、メディアサーバ33に登録されたコンテンツ(音声ファイル)を、端末21で再生することができる。すなわち、コンテンツを、WebシステムおよびVoIPシステム間で流通させることができる。
【0076】
[実施例4]
図7および図8は、実施例4の動作(第3のコンテンツ流通処理)を示すシーケンス図である。本実施例では、実施例1のPB認証を行ったユーザが、端末21に格納されているコンテンツ(音声ファイル)を、Webアプリケーションサーバ11を介してメディアサーバ33にアップロードし、さらに、SIPアプリケーションサーバ31に発信要求を行うことで、アップロードしたコンテンツをVoIPにて携帯端末42に聴取させる場合の動作を説明する。
【0077】
端末21は、ユーザAの指示を受け付けて、ユーザIDおよびPB認証済み端末(電話/FAX端末41)の電話番号と、アップロードするコンテンツとを含むコンテンツ蓄積要求を、WWWサーバ12を介してWebアプリケーションサーバ11に送信する(S401)。
【0078】
Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ蓄積要求を受信し、当該要求に含まれるユーザIDおよび電話番号を用いて、当該ユーザが実施例1のPB認証済みのユーザか否かを判別する。PB認証済みのユーザの場合、Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ蓄積要求を許可し、電話番号およびコンテンツを含むコンテンツ蓄積要求をメディアサーバ33に送信する(S402)。なお、PB認証済みでないユーザの場合、Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ蓄積要求を拒否する。
【0079】
メディアサーバ33は、コンテンツ蓄積要求を受信すると、所定のコンテンツIDを払い出し、当該コンテンツIDとともにコンテンツ蓄積要求に含まれるコンテンツを記憶部に蓄積・登録する。また、メディアサーバ33は、コンテンツIDを含む応答を、Webアプリケーションサーバ11およびWWWサーバ12を介して、端末21に送信する(S403)。
【0080】
端末21は、コンテンツIDを含む応答を受信すると、ユーザの指示を受け付けて、コンテンツ発信要求を、WWWサーバ12を介してWebアプリケーションサーバ11に送信する(S404)。コンテンツ発信要求には、ユーザID、発信先の電話番号(図示する例では携帯端末42の電話番号)およびコンテンツIDが含まれる。
【0081】
Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ発信要求に含まれるユーザIDが実施例1のPB認証済みのユーザか否かを判別し、PB認証済みのユーザの場合、コンテンツ発信要求を許可する。そして、Webアプリケーションサーバ11は、当該ユーザIDに対応するPB認証済みの電話番号(電話/FAX端末41)を記憶部から取得し、取得したPB認証済みの電話番号、発信先の電話番号(携帯端末42)、およびコンテンツIDを含むコンテンツ発信要求を、SIPアプリケーションサーバ31に送信する(S405)。なお、PB認証済みでないユーザの場合、Webアプリケーションサーバ11は、コンテンツ発信要求を拒否する。
【0082】
SIPアプリケーションサーバ31は、コンテンツ発信要求を受信すると、当該要求に含まれるPB認証済み電話番号(電話/FAX端末41)が、記憶部に記憶されたPB認証済みの電話番号のいずれかと一致するか否かを判別する。
【0083】
記憶部に記憶されたPB認証済みの電話番号の場合、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを払い出し、当該呼識別IDをWebアプリケーションサーバ11に通知し、Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31との間での呼を識別し、管理する(S406)。すなわち、SIPアプリケーションサーバ31は、呼識別IDを含む応答を、Webアプリケーションサーバ11およびWWWサーバ12を介して端末21に送信する。このように呼識別IDを端末21まで流通させることにより、端末21からSIPアプリケーションサーバ31に対して、S401のコンテンツ蓄積要求に関する呼解放要求などの所望の要求を行うことができる。
【0084】
そして、図8に示すS407からS409の処理は、実施例1のS103からS105(図2、図3参照)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0085】
そして、SIPアプリケーションサーバ31は、メディアサーバ33から応答を受信すると、メディアサーバ33にコンテンツ送信指示要求(INFO)を送信する(S410)。当該指示要求(INFO)のメッセージボディには、S405のコンテンツ発信要求で指定されたコンテンツIDが設定されている。
【0086】
メディアサーバ33は、コンテンツ送信指示要求(INFO)に対する応答(200OK)とともに、コンテンツ送信指示の結果をSIPアプリケーションサーバ31に送信し、SIPアプリケーションサーバ31は、当該コンテンツ送信指示の結果に対する応答(200OK)をメディアサーバ33に送信する。
【0087】
メディアサーバ33は、SIPアプリケーションサーバ31からの応答を受信すると、コンテンツ送信指示要求(INFO)で指定されたコンテンツIDのコンテンツを記憶部から読み出し、当該コンテンツを発信先の携帯端末42に送出する(S411)。
【0088】
本実施例では、端末21のユーザAは、端末21で保持するコンテンツをメディアサーバにアップロードし、所望の端末(携帯端末42)に送信することができる。すなわち、コンテンツを、WebシステムおよびVoIPシステム間で流通させることができる。
【0089】
以上説明した本実施形態では、Webアプリケーションサーバ11(Webシステム)が、メディアサーバ33(VoIPシステム)が行ったユーザ認証の認証結果を管理および保持することにより、Webアプリケーションサーバ11側で当該ユーザ認証に基づいた関連サービスの制御を実施することができる。
【0090】
すなわち、PB認証済みのユーザからの要求の場合にのみ、要求を許可することにより、セキュリティを向上することができる。例えば、Webアプリケーションサーバ11とSIPアプリケーションサーバ31と、メディアサーバ33とが、それぞれ異なる事業者によって運用されている場合において、これらのサーバ11、31、33間で相互にコンテンツの流通を行う場合には、セキュリティ上で堅牢な仕組みが必要となるが、本人性確認が可能な電話による通話(PB信号の入力)を認証に用いることにより、認証結果をWebアプリケーションサーバ11と、SIPアプリケーションサーバ31と、メディアサーバ33の各々の事業者が管理し、事業者間でのセキュリティを担保したコンテンツ流通を行うことができる。
【0091】
また、本実施形態では、本人制認証の確度が高いPB信号によるPB認証を用いることにより、WebシステムとVoIPシステムとを、より容易にかつよりセキュアに連携し、多様なWeb−VoIP連携サービスを提供することができる。
【0092】
また、本実施形態では、WebシステムとVoIPシステム間で、セキュアにコンテンツを流通させることができ、また、双方向からコンテンツを流通させることができる。
【0093】
また、本実施形態では、Webシステム、VoIPシステムの各々が保有しているユーザ情報を、相互に事前に登録する必要がなく、随時(端末21からの要求があったとき)にPB認証を行い、認証結果をVoIPシステムおよびWebシステムでそれぞれ管理することで、疎な関係のWebシステムとVoIPシステムとで、Web−VoIP連携サービスを提供することができる。
【0094】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、コンテンツの一例として音声ファイルを用いているが、画像ファイル(FAX)、映像ファイル等、多様なメディアに適用することができる。
【0095】
また、上記実施形態では、WebシステムとVoIPシステムとを連携させたサービスの一例として、WebシステムとVoIPシステムとの間でセキュアにコンテンツを流通させるサービスを示している。しかし、本発明は、これに限定されず、例えば、Webシステムからのクリックツーダイアル要求(2者間通話発信要求)に対するVoIPサービスでの許可または拒否判定に、上記実施形態のPB認証結果を用いる等、多様なWeb−VoIPサービスに適用することができる。
【符号の説明】
【0096】
11 Webアプリケーションサーバ
12 WWWサーバ
21 端末
31 SIPアプリケーションサーバ
32 SIPサーバ
33 メディアサーバ
34 ゲートウェイ
41 電話/FAX端末(IP端末)
42 携帯端末
43 電話/FAX端末(他事業者端末)
51 インターネット
52 IP網
53 携帯電話網
54 他社加入者網
55 IP網
56 相互接続点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
WebシステムとVoIPシステムとを連携する連携方法であって、
前記VoIPシステムは、SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、
前記SIPアプリケーションサーバは、
前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付ステップと、
前記メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記認証要求で指定された第2の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、
前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する送信ステップと、を行い、
前記メディアサーバは、
前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出ステップと、
前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証ステップと、を行い、
前記Webシステムは、
前記VoIPシステムから認証結果を受信し、記憶部に保持する保持ステップを行うこと
を特徴とする連携方法。
【請求項2】
請求項1記載の連携方法であって、
前記メディアサーバの認証ステップは、前記SIPアプリケーションサーバを介して、前記認証結果を前記Webシステムに送信し、
前記SIPアプリケーションサーバは、前記メディアサーバから受信した前記認証結果を前記Webシステムに送信するとともに、前記認証結果を記憶部に保持する保持ステップを、さらに行うこと
を特徴とする連携方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の連携方法であって、
前記メディアサーバは、
第3の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する録音ステップと、
前記第1の端末から、前記Webシステムを介してコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証ステップで認証済みの場合、前記録音ステップで録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに行うこと
を特徴とする連携方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の連携方法であって、
SIPアプリケーションサーバは、
前記Webシステムを介して第1の端末から、録音発信要求を受け付ける受付ステップと、
前記録音発信要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記録音発信要求で指定された第4の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第4の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、をさらに行い、
前記メディアサーバは、
前記第4の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する録音ステップと、
前記第1の端末から、前記Webシステムを介してコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証ステップで認証済みの場合、前記録音ステップで録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに行うこと
を特徴とする連携方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の連携方法であって、
SIPアプリケーションサーバは、
前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツを含むコンテンツ蓄積要求を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツ蓄積要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、当該コンテンツ蓄積要求に含まれるコンテンツをメディアサーバに送信する送信ステップと、
前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツ発信要求を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツ発信要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記コンテンツ発信要求で指定された第5の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第5の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、をさらに行い、
前記メディアサーバは、
前記SIPアプリケーションサーバから送信されたコンテンツを蓄積するとともに、コンテンツ蓄積通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップで蓄積したコンテンツを、前記第5の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに行うこと
を特徴とする連携方法。
【請求項6】
Webシステムと連携するVoIPシステムであって、
SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、
前記SIPアプリケーションサーバは、
前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付手段と、
前記メディアサーバに発信するとともに、前記認証要求で指定された第2の端末に発信し、前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させる発信手段と、
前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する開始手段と、を有し、
前記メディアサーバは、
前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出手段と、
前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証手段とを有すること
を特徴とするVoIPシステム。
【請求項7】
請求項6記載のVoIPシステムであって、
前記メディアサーバの認証手段は、前記SIPアプリケーションサーバを介して、前記認証結果を前記Webシステムに送信し、
前記SIPアプリケーションサーバは、前記メディアサーバから受信した認証結果を前記Webシステムに送信するとともに、当該認証結果を保持する保持手段を、さらに有すること
を特徴とするVoIPシステム。
【請求項8】
請求項6または請求項7記載のVoIPシステムであって、
前記メディアサーバは、
第3の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する録音手段と、
前記第1の端末から、前記Webシステムを介してコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証手段で認証済みの場合、前記録音手段が録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信するコンテンツ送信手段と、をさらに有すること
を特徴とするVoIPシステム。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のVoIPシステムであって、
SIPアプリケーションサーバの
前記受付手段は、前記Webシステムを介して第1の端末から、録音発信要求を受け付け、
前記発信手段は、前記録音発信要求で指定された第2の端末が前記認証手段で認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信するとともに、前記録音発信要求で指定された第4の端末に発信し、前記メディアサーバと前記第4の端末との間の通信を確立させ、
前記メディアサーバの
前記録音手段は、前記第4の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知し、
前記コンテンツ送信手段は、前記Webシステムを介して第1の端末からコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証手段で認証済みの場合、前記録音手段が録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信すること
を特徴とするVoIPシステム。
【請求項10】
請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のVoIPシステムであって、
SIPアプリケーションサーバは、
前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツを含むコンテンツ蓄積要求を受け付け、当該コンテンツ蓄積要求で指定された第2の端末が前記認証手段で認証済みの場合、当該コンテンツ蓄積要求に含まれるコンテンツをメディアサーバに送信するコンテンツ送信手段を、さらに有し、
前記受付手段は、前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツ発信要求を受け付け、
前記発信手段は、前記コンテンツ発信要求で指定された第2の端末が前記認証手段で認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信するとともに、前記コンテンツ発信要求で指定された第5の端末に発信し、前記メディアサーバと前記第5の端末との間の通信を確立させ、
前記メディアサーバは、
前記SIPアプリケーションサーバから送信されたコンテンツを蓄積するとともに、コンテンツ蓄積通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する蓄積手段と、をさらに有し、
前記コンテンツ送信手段は、蓄積手段が蓄積したコンテンツを、前記第5の端末に送信すること
を特徴とするVoIPシステム。
【請求項11】
Webシステムと連携するVoIPシステムが実行する連携プログラムであって、
前記VoIPシステムは、SIPアプリケーションサーバとメディアサーバとを有し、
前記SIPアプリケーションサーバに、
前記Webシステムを介して、第1の端末から認証要求を受け付ける受付ステップと、
前記メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記認証要求で指定された第2の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第2の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、
前記認証要求で指定されたパスワードを含む認証用ガイダンスの開始指示を、前記メディアサーバに送信する送信ステップと、を実行させ、
前記メディアサーバに、
前記認証用ガイダンスの開始指示に基づいて認証用ガイダンスを前記第2の端末に送出するガイダンス送出ステップと、
前記第2の端末から入力されたプッシュボタン信号と、前記認証用ガイダンスの開始指示に含まれるパスワードとが一致するか否かのユーザ認証を行い、認証結果を前記Webシステムに送信する認証ステップと、を実行させること
を特徴とする連携プログラム。
【請求項12】
請求項11記載の連携プログラムであって、
前記メディアサーバの認証ステップは、前記SIPアプリケーションサーバを介して、前記認証結果を前記Webシステムに送信し、
前記SIPアプリケーションサーバに、前記メディアサーバから受信した前記認証結果を前記Webシステムに送信するとともに、前記認証結果を記憶部に保持する保持ステップを、さらに実行させること
を特徴とする連携プログラム。
【請求項13】
請求項11または請求項12記載の連携プログラムであって、
前記メディアサーバに、
第3の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する録音ステップと、
前記第1の端末から、前記Webシステムを介してコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証ステップで認証済みの場合、前記録音ステップで録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに実行させること
を特徴とする連携プログラム。
【請求項14】
請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の連携プログラムであって、
SIPアプリケーションサーバに、
前記Webシステムを介して、第1の端末から録音発信要求を受け付ける受付ステップと、
前記録音発信要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記録音発信要求で指定された第4の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第4の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、をさらに実行させ、
前記メディアサーバに、
前記第4の端末から入力されたコンテンツを録音するとともに、録音通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する録音ステップと、
前記第1の端末から、前記Webシステムを介してコンテンツ取得要求を受信し、当該コンテンツ取得要求に指定された第2の端末が前記認証ステップで認証済みの場合、前記録音ステップで録音したコンテンツを、前記Webシステムを介して前記第1の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに実行させること
を特徴とする連携プログラム。
【請求項15】
請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の連携プログラムであって、
SIPアプリケーションサーバに、
前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツを含むコンテンツ蓄積要求を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツ蓄積要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、当該コンテンツ蓄積要求に含まれるコンテンツをメディアサーバに送信する送信ステップと、
前記Webシステムを介して第1の端末から、コンテンツ発信要求を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツ発信要求で指定された第2の端末が、前記認証ステップで認証済みの場合、メディアサーバに発信する発信ステップと、
前記コンテンツ発信要求で指定された第5の端末に発信する発信ステップと、
前記メディアサーバと前記第5の端末との間の通信を確立させるメディア情報変更ステップと、をさらに実行させ、
前記メディアサーバに、
前記SIPアプリケーションサーバから送信されたコンテンツを蓄積するとともに、コンテンツ蓄積通知を前記Webシステムを介して前記第1の端末に通知する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップで蓄積したコンテンツを、前記第5の端末に送信するコンテンツ送信ステップと、をさらに実行させること
を特徴とする連携プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−273015(P2010−273015A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121926(P2009−121926)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】